JP2004172780A - カメラシステム、カメラ装置及び記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自カメラで撮影した画像をＬＡＮ内の制御コントローラだけではなく、ＬＡＮ内の他のカメラ装置よりもメモリの大きい大容量カメラや他のＬＡＮ内のカメラに送信・保存することにより、異常事態を検出し、現場を撮影したカメラ装置に異常が発生した場合にも撮影した画像を失うことなく記録することができる。
【解決手段】カメラ装置に２種類の用途の記憶手段を設けて、自カメラが撮影した画像だけでなく他のカメラ装置の画像を受信し記録することができる。異常検出器が異常信号を検出した時にはＬＡＮ内の空き容量のあるカメラ装置に送信、記録することができる。
【選択図】 図１
【解決手段】カメラ装置に２種類の用途の記憶手段を設けて、自カメラが撮影した画像だけでなく他のカメラ装置の画像を受信し記録することができる。異常検出器が異常信号を検出した時にはＬＡＮ内の空き容量のあるカメラ装置に送信、記録することができる。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、カメラシステム、カメラ装置及び記録装置に関し、特にカメラ装置で撮影した画像の保存に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来のカメラ装置が撮影した画像を保存する方法として、ネットワーク上に画像データの蓄積手段を設けて、蓄積手段から自由に画像データを引き出すことが可能なシステム（例えば特許文献１参照）がある。このシステムは、カメラ装置のメモリ容量に制限されないようにするため、カメラ装置で撮影された画像を、通常、ネットワーク上の蓄積手段の蓄積領域に記録するものである。
【０００３】
【特許文献１】
特開２００１−１９７４７３号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、蓄積手段の蓄積領域に故障が発生した際には保存した画像データが失われてしまう。
【０００５】
そこで、本願発明では、蓄積手段に異常が発生した場合でも、カメラ装置で撮影した画像データの消失を防げるカメラシステム、カメラ装置及び記録装置を提供することを課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、特許請求の範囲に記載された発明によって、解決される。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本願発明の実施例について図面と共に説明する。図１に本願発明の実施例１であるカメラシステム構成図を示す。実施例１では、説明に必要ないため、図１のカメラＢであるカメラ５ｂを省略して説明する。
【０００８】
システム構成は現場を撮影するカメラ５ａが互いにＬＡＮ（ローカルエリアネットワーク）１で構成され、またＬＡＮどうしは通信事業者が提供するネットワークであるＷＡＮ（ワイドエリアネットワーク）１３により接続している。カメラ５ａから受信した画像データを表示、記録、収集管理などを行う制御コントローラ２はＷＡＮ１３上で接続されているとする。また、制御コントローラ２では、リアルタイムにカメラ５ａから受信した画像データを表示等できるようにしてもよいし、後から画像データを送信されて表示等できるようにしてもよい。ここで、リアルタイムに表示とは、カメラ５ａから制御コントロータ２への伝送時間や伝送処理のための時間等の分、遅れて表示する場合も含む。ＬＡＮ１はカメラ５ａどうしをネットワーク上で接続するルータ３とカメラ５ａ及びカメラ５ａよりも大容量のメモリをもつ大容量カメラ４から構成される。ルータ３は一定間隔でＬＡＮ１内の各カメラ５ａからカメラ５ａのＩＰアドレスと空き容量の情報を情報テーブルとして取得、更新する機能を有する。本システムはＬＡＮ１内の少なくとも１台のカメラ５ａ、若しくは大容量メモリカメラ４が異常を検出した場合にそのカメラが撮影した画像を、空き容量のある同じＬＡＮ１内のカメラ５ａ、大容量カメラ４、及びＷＡＮ１３を経由して他のＬＡＮ１上のカメラ５ａ、カメラ４や制御コントローラ２に送信できる構成である。また制御コントローラ２との通信異常が発生した場合には通信障害が発生していないカメラ５ａ、カメラ４にその画像を送信・記録することができるシステムである。
【０００９】
ここで、異常とは、建物内や敷地内に不審者が侵入した場合、店内で盗難が行われている場合、地震、火山、水害等の自然災害が発生している場合、制御コントローラ２との通信不能、通信状態がビジーな場合等をいう。
【００１０】
図２にカメラ５ａの内部構成を示す。カメラ５ａは、画像を撮影するカメラ部６、その撮影した画像を画像データとして圧縮する画像圧縮部７、その画像データを記録、保存する第１メモリ８、他のカメラ５ａから受信したデータを記録・保存する第２メモリ９、自カメラ５ａで撮影し、圧縮した画像データを送信及び他のカメラ５ａからの画像データを受信する送受信部１０、それらを制御する制御部１１、監視対象の異常を判定する機能を持つ異常検出器１２を備える。図２では、異常検出器１２は、制御部１１と接続されているだけであるが、送受信部１０と接続していて、通信状態の異常を判定するようにしてもよい。
【００１１】
異常の検出される場合として、例えば、建物内や敷地内では人間の大きさのものが動いた場合、店内監視ではカメラの前で一定時間以上撮影妨害した場合、外部センサーが予め設定された値を超えた場合、通信不能、通信状態がビジーな場合等がある。
【００１２】
図３（ａ）に示すフローチャートにより、カメラ５ａの制御動作を詳しく説明する。カメラ５ａはカメラ部６により監視区域を撮影する（Ｓ１０１）。撮影した画像は画像圧縮部７で画像データに圧縮処理し（Ｓ１０２）、第１メモリ８に記録・保存する（Ｓ１０３）。
【００１３】
ここで異常検出器１２が異常発生の信号を検出しない場合には（Ｓ１０４）、自カメラの第１メモリ８に記録した画像データを更新する（Ｓ１０５）。
【００１４】
また、異常検出器１２が異常発生の信号を検出した場合（Ｓ１０４）には、制御部１１は制御コントローラ２との通信異常の有無をネットワーク上に接続している各ルータ３に接続要求のデータを送信し、ルータから異常有無に関する応答と、同時に第２メモリ９の空き容量のあるカメラ４及び／又は５ａのＩＰアドレスと空きデータ容量を示す情報テーブルを取得する。（Ｓ１０７）。
【００１５】
制御コントローラ２との通信異常がない場合（Ｓ１０７）には制御コントローラ２へ画像データ送信する（Ｓ１０８）。また第１メモリ８に記録していた画像データを更新する（Ｓ１１０）。制御コントローラ２と通信異常がある場合（Ｓ１０７）にはルータ３が取得している同じＬＡＮ１内のカメラ４及び／又は５ａのＩＰアドレスと空きデータ容量の情報を基に他の空き容量を持つカメラ４及び／又は５ａを探し（Ｓ１１１）、空き容量のあるカメラ４及び／又は５ａに対して第１メモリ８に記録していた画像データを送信する（Ｓ１１２）。カメラ４が大容量メモリカメラであることから、優先的にカメラ４へ画像データを送信するようにした方が望ましいが、カメラ５ａに送信しても差し支えない。カメラ４及び／又は５ａは、これまでの過程と平行にリアルタイムの画像データを制御コントローラ２に送信し続けてもよい。
【００１６】
ここで、異常検出段階として、Ｓ１０４とＳ１０７の２段階あるが、Ｓ１０４とＳ１０５のステップを省略して、Ｓ１０７の制御コントローラ２との通信状態の異常検出の１段階のみとしても構わない。例えば、通信不能、通信状態がビジーな場合などがある。これにより、制御コントローラ２で表示できなかった画像データを保険的に保存することができる。
【００１７】
また、制御コントローラ２との通信異常がある場合（Ｓ１０７）にはルータ３が取得している同じＬＡＮ１内のカメラ４及び／又は５ａを探しているとしているが、同じＬＡＮ１内には限定されずに、通信異常のない他のＬＡＮ１内のカメラ４及び／又は５ａを探しても画像データの保存の消滅を防げる。ただし、同じＬＡＮ１内にあるカメラ４等との通信障害が比較的起きにくいため、同じＬＡＮ１内のカメラ４等を優先的に探した方が望ましい。
【００１８】
また、図３（ａ）の点線で囲まれた部分を図３（ｂ）に示す点線のようにしてもよい。図３（ａ）では、制御コントローラ２との通信異常ではないことが分かった後に（Ｓ１０７のＮｏ）、制御コントローラ２へ画像データを送信していた（Ｓ１０８）。一方、図３（ｂ）では、制御コントローラ２へ画像データを送信した後（Ｓ１０８）、制御コントローラ２との通信異常を判断している（Ｓ１０７）。すなわち、制御コントローラ２へ送信処理を行ったが、通信不能等により制御コントローラ２へ画像データを送れなかった場合はＳ１１１に進み、通常通り制御コントローラ２へ画像データを送れた場合はＳ１１０に進む。また、カメラ装置が制御コントローラ２へ画像を送信開始後、所定時間経過しても、制御コントローラ２から送信完了通知を受信しなかった場合、カメラ５ａと制御コントローラ２との通信配線が切断されている場合等もＳ１１１に進む。
【００１９】
なお、カメラ５ａのアドレス情報取得はルータではなくカメラ５ａでも可能であるとする。また、第１メモリ８と第２メモリ９は別個のメモリとなっているが、同じメモリで領域を分けて記録するようにしてもよい。異常がある場合の画像データの送信の際に、送信する画像データにフラグを付加し、異常がある場合の画像データである旨がすぐに区別できるようにしてもよい。
【００２０】
以上のように、この実施例１ではカメラ５ａの異常検出器１２が異常と判定した場合においては、異常発生後の画像データをネットワークの通信障害がなく、かつ空きデータ容量をもつカメラ４及び／又は５ａを探して画像データを送信・記録することで、制御コントローラ２のストレージの異常や異常検出をしたカメラ５ａがその後破壊されてもその画像データを保存することが可能になる。また、ネットワーク上で通信障害があった場合でも、通信可能なカメラ４及び／又は５ａを探して画像データを送信・記録しているので、制御コントローラ２のストレージの異常や異常検出をしたカメラ５ａがその後破壊されても同様に画像データを保存することが可能である。
【００２１】
なお、カメラとは別に大容量メモリをＬＡＮ１内に設けた場合に比べて、その大容量メモリを設けることに伴う制御システムを構築する必要がない点で効果的である。
【００２２】
本願発明の実施例２であるカメラシステム構成図も図１に示す。実施例１とは、カメラＢであるカメラ５ｂが新たに付加されている点で異なる。その他の部分については、実施例１と同じ符号の部分は同じ機能を果たすので、説明を省略する。カメラ５ｂは、常時メモリに記録した画像データを空きデータ容量のあるカメラ４及び／又は５ｂに送信し、また、ＬＡＮ上でカメラ５ａ、他のカメラ５ｂ、カメラ４と接続されている。
【００２３】
カメラ５ｂの動作がカメラ５ａと異なる点を図３（ａ）を用いて説明する。カメラ５ａは、Ｓ１０４で異常発生の信号検出が行われなかった場合（Ｎｏの場合）、他のカメラ４等へは画像データを送信しなかったが、カメラ５ｂは、そのような場合でも他のカメラ４等へ画像データを送信し、送信された他のカメラ４等で当該画像データが記録される点で異なる。また、実施例１と同様に異常がある場合の画像データの送信の際に、送信する画像データにフラグを付加し、異常がある場合の画像データであることが区別できるようにしてもよい。
【００２４】
送信された画像を記録するカメラ４等は、第２メモリ９に当該画像を記録するが、異常時のデータではなく、あまり重要ではない通常時のデータも多い。そこで、異常時前後の画像データ分の容量を除いて第２メモリ９の空き容量があるか否かを判断し、異常時前後の画像データで空き容量がなくなった場合には、画像データの受信を拒否するようにする。このようにすれば、比較的重要な異常時前後のデータを上書きされずに残すことができ、また、比較的重要でない通常のデータを上書きしているのでメモリの有効活用ができる。さらに、カメラ４又はいずれかのカメラ５ｂの第２メモリ９には画像が常時送信されているため、カメラ５ａとカメラ５ｂの機能、動作を一定時間で交互に切り替えるシステムにしてもよい。
【００２５】
実施例２では、カメラ５ａとカメラ５ｂを同時に使用している。従って、異常発生の信号がカメラを破壊された際に発生する場合には、実施例１のカメラ５ａだけでは異常発生時の画像データが記録されないが、実施例２では異常発生時前より画像データを送っているカメラ５ｂも使用しているため、異常発生前後の画像データを記録することができる。
【００２６】
以上のように、この実施例２では、異常発生現場を撮影したカメラや制御コントローラ２の画像記録用ストレージが破壊された場合でも異常発生時の前後の画像を保持することができる。
【００２７】
次に本願発明における実施例３を説明する。システム構成は実施例１と同じである。図４に実施例３のカメラ構成を示す。実施例１と、外部から受信した画像データと自カメラ５の画像データを比較する画像比較部１５、第１メモリ８と第２メモリ９に記録している画像データを画像比較部１５で比較するためにそれぞれの画像データを伸張する画像伸張部１６が付加されている点で異なる。その他の部分については、実施例１と同じ符号の部分は同じ機能を果たすので、説明を省略する。本システムは自カメラ５ａで撮影した画像と他のカメラ５ａから受信した画像を比較して類似点があれば外部の制御コントローラ２へ通知することができるシステムである。
【００２８】
図５に示すフローチャートにより、カメラ５ａの画像データ受信制御を説明する。他のカメラ５ａからの画像データ送信要求がある（Ｓ５０１）と、受信データを記録する（Ｓ５０２）。ここで、フラグが付加されている場合（Ｓ５０３）には第１メモリ８内及び第２メモリ９内に保存してある画像データを引き出し、画像伸張部１６において画像伸張を行い、画像比較部１５において画像データを比較する（Ｓ５０４）。比較した画像に類似点がある場合には（Ｓ５０５）、ＷＡＮ１３側の制御コントローラ２へ類似点があることを知らせる（Ｓ５０６）。また、類似点があった場合の画像データを他の全てのカメラへ送信し、記録することもできる。
【００２９】
ここで、類似とは、ある人物・動物や格好の特徴が共通すること等をいい、判断方法としてパターンマッチング等がある。
【００３０】
以上のように、この実施例３では、カメラ５ａのセンサーが異常信号を検出した場合にはＬＡＮ１内の空きデータ容量のある全てのカメラ４及び５ａに異常発生時の画像データを送信し、異常発生時のデータを受信したカメラ４等では、その受信した画像データと自カメラ５ａで撮影した画像データとを比較し、類似点を見つけた場合には制御コントローラ２へ送信することで異常発生時の情報を関連付けることができる。従って、例えば、あるカメラ５ａのある店内で盗用行為を働いた泥棒が、別のカメラ５ａのある店内で盗用行為を働かなくても、前者のカメラ５ａより異常発生時の画像を得ているので類似点があると判断して、制御コントローラ２へ知らせるため、泥棒の行動を知ることができる。また、通信異常で制御コントローラ２へ知らせることができなかった場合でも、他のカメラで記録しているため、後ほど、足跡を知ること、証拠とすることができる。
【００３１】
ここで、異常信号を検出した場合にはＬＡＮ１内の空きデータ容量のある全てのカメラに画像データが送信されていたが、全てに限らず、１又は複数のカメラに画像データを送信するようにしてもよい。
【００３２】
なお、カメラとは別に記録用の大容量メモリをＬＡＮ１内に設けた場合に比べて、以下の点で効果的である。カメラとは別に記録用の大容量メモリをＬＡＮ１内に設けた場合、例えば、泥棒が盗用行為を働いた店内１以外の店内２に泥棒が来たか否かを判断するには、店内２のカメラ５ａで撮影された画像を、常時、記録用の大容量メモリ又は制御コントローラ２に送信してもらう必要がある。一方、本実施例３では、あるカメラ５ａのある店内１で盗用行為を働いた泥棒がいた場合、当該カメラ５ａはその盗用行為を働いた場面前後の画像さえ他のカメラ５ａに送信すれば、その泥棒が当該他のカメラ５ａのある店内２に来たか否かの判断をすることができるという効果がある。
【００３３】
また、実施例３に実施例２を組み合わせることができる。組み合わせることにより、例えば盗用行為をする前にカメラ５ａが破壊された場合でも、異常発生時前後の画像データを記録できているため、泥棒の姿を撮影した画像データを用いて、類似しているか否かの判断ができる。
【００３４】
次に、実施例４を図６を用いて説明する。実施例１と同じ符号を付したものは、同じ機能を果たすので説明を省略する。実施例１とは、カメラ機能を有さない大容量メモリ１７を設けている点で異なる。また、カメラ５ｃで撮影された画像データは、大容量メモリ１７に記録されるようにしているため、カメラ５ｃにメモリを設けなくても差し支えない。
【００３５】
続いて、実施例４の動作を説明する。カメラ５ｃで画像を撮影し、その撮影された画像データを大容量メモリ１７に送信する。送信された画像は、大容量メモリ１７に記録される。そして、カメラ５ｃから異常発生の信号が検出された時、大容量メモリ１７は、制御コントローラ２と通信可能な状態であれば、制御コントローラ２へ異常発生時の画像データを送信する。制御コントローラ２と通信不可能な状態であれば、通信可能なＬＡＮ１を探し、その大容量メモリ１７へ異常発生時の画像データを送信する。
【００３６】
実施例４では、ＬＡＮ１とは別個に新たな保存用のストレージを設けなくても、制御コントローラ２や撮影したカメラ５ｃのあるＬＡＮ１内の大容量メモリ１７が破壊されても、カメラ５ｃで撮影された画像データを保存できる。
【００３７】
これまでの実施例では、ネットワークとして、ＬＡＮやＷＡＮをあげて説明したが、これに限らず、通信可能なシステムを構築していればよい。なお、特許請求の範囲に記載された「部分ネットワーク」、「全体ネットワーク」の一例として、それぞれＬＡＮ、ＷＡＮが該当する。また、「内部ネットワーク」、「外部ネットワーク」の一例として、それぞれＷＡＮにつながれた別個のＬＡＮが該当する。
【００３８】
また、第１のメモリや第２のメモリは着脱可能であってもよい。また、画像データの記録を前提にしていたが、音声データの記録にも適用できる。
【００３９】
以上説明したように、カメラ装置が異常信号を検出した場合にはＷＡＮ内や他のＬＡＮ内のカメラ装置に画像データを送信、記録することで、ＷＡＮ内に制御コントローラがあり、ＷＡＮ内で回線障害が発生した場合も異常発生時の画像データを失うことなく記録できる。
【００４０】
またカメラに画像を記録する場合に必要なメモリも、カメラ全てに大容量のメモリを搭載しなくても良いのでシステムが安価に構成できる。
【００４１】
また、これまでの実施例において、画像を撮影する全てのカメラ装置はメモリを有していたが、一部のカメラ装置は有さない構成としてもよい。有さない構成とすることにより、その分、低価格のカメラ装置及びカメラシステムを構築できる。
【００４２】
異常信号を検出したカメラ装置の破壊や制御コントローラの記録用ストレージに異常が発生しても、異常発生時の画像データを失うことなく記録することができる。
【００４３】
更に、異常発生時の画像データを他のカメラ装置に送信し、自カメラ装置が撮影、記録した画像データと受信した画像データとを比較し類似点を見つけた場合には、異常発生時における情報の関連付けをすることができる。
【００４４】
また、カメラ装置で撮影した画像データの消失を防ぐことができるので、信頼性の向上したカメラシステム、カメラ装置及び記録装置を提供することができる。
【００４５】
【発明の効果】
本願発明により、信頼性の向上したカメラシステム、カメラ装置及び記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、実施例１、２、又は３における監視用ネットワークカメラシステムの構成図である。
【図２】図２は、実施例１又は２における監視用ネットワークカメラの内部構成図である。
【図３】図３は、実施例１における監視用ネットワークカメラの制御の流れ図である。
【図４】図４は、実施例３における監視用ネットワークカメラの内部構成図である。
【図５】図５は、実施例３におけるネットワークカメラの受信側制御の流れ図である。
【図６】図６は、実施例４における監視用ネットワークカメラシステムの構成図である。
【符号の説明】
１ ＬＡＮ
２ 制御コントローラ
３ ルータ
４ 大容量メモリカメラ
５ カメラ：５ａ，５ｂ、５ｃ
６ カメラ部
７ 画像圧縮部
８ 第１メモリ
９ 第２メモリ
１０ 送受信部
１１ 制御部
１２ 異常検出器
１３ ＷＡＮ
１５ 画像比較部
１６ 画像伸張部
１７ 大容量メモリ
【発明の属する技術分野】
本願発明は、カメラシステム、カメラ装置及び記録装置に関し、特にカメラ装置で撮影した画像の保存に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来のカメラ装置が撮影した画像を保存する方法として、ネットワーク上に画像データの蓄積手段を設けて、蓄積手段から自由に画像データを引き出すことが可能なシステム（例えば特許文献１参照）がある。このシステムは、カメラ装置のメモリ容量に制限されないようにするため、カメラ装置で撮影された画像を、通常、ネットワーク上の蓄積手段の蓄積領域に記録するものである。
【０００３】
【特許文献１】
特開２００１−１９７４７３号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、蓄積手段の蓄積領域に故障が発生した際には保存した画像データが失われてしまう。
【０００５】
そこで、本願発明では、蓄積手段に異常が発生した場合でも、カメラ装置で撮影した画像データの消失を防げるカメラシステム、カメラ装置及び記録装置を提供することを課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、特許請求の範囲に記載された発明によって、解決される。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本願発明の実施例について図面と共に説明する。図１に本願発明の実施例１であるカメラシステム構成図を示す。実施例１では、説明に必要ないため、図１のカメラＢであるカメラ５ｂを省略して説明する。
【０００８】
システム構成は現場を撮影するカメラ５ａが互いにＬＡＮ（ローカルエリアネットワーク）１で構成され、またＬＡＮどうしは通信事業者が提供するネットワークであるＷＡＮ（ワイドエリアネットワーク）１３により接続している。カメラ５ａから受信した画像データを表示、記録、収集管理などを行う制御コントローラ２はＷＡＮ１３上で接続されているとする。また、制御コントローラ２では、リアルタイムにカメラ５ａから受信した画像データを表示等できるようにしてもよいし、後から画像データを送信されて表示等できるようにしてもよい。ここで、リアルタイムに表示とは、カメラ５ａから制御コントロータ２への伝送時間や伝送処理のための時間等の分、遅れて表示する場合も含む。ＬＡＮ１はカメラ５ａどうしをネットワーク上で接続するルータ３とカメラ５ａ及びカメラ５ａよりも大容量のメモリをもつ大容量カメラ４から構成される。ルータ３は一定間隔でＬＡＮ１内の各カメラ５ａからカメラ５ａのＩＰアドレスと空き容量の情報を情報テーブルとして取得、更新する機能を有する。本システムはＬＡＮ１内の少なくとも１台のカメラ５ａ、若しくは大容量メモリカメラ４が異常を検出した場合にそのカメラが撮影した画像を、空き容量のある同じＬＡＮ１内のカメラ５ａ、大容量カメラ４、及びＷＡＮ１３を経由して他のＬＡＮ１上のカメラ５ａ、カメラ４や制御コントローラ２に送信できる構成である。また制御コントローラ２との通信異常が発生した場合には通信障害が発生していないカメラ５ａ、カメラ４にその画像を送信・記録することができるシステムである。
【０００９】
ここで、異常とは、建物内や敷地内に不審者が侵入した場合、店内で盗難が行われている場合、地震、火山、水害等の自然災害が発生している場合、制御コントローラ２との通信不能、通信状態がビジーな場合等をいう。
【００１０】
図２にカメラ５ａの内部構成を示す。カメラ５ａは、画像を撮影するカメラ部６、その撮影した画像を画像データとして圧縮する画像圧縮部７、その画像データを記録、保存する第１メモリ８、他のカメラ５ａから受信したデータを記録・保存する第２メモリ９、自カメラ５ａで撮影し、圧縮した画像データを送信及び他のカメラ５ａからの画像データを受信する送受信部１０、それらを制御する制御部１１、監視対象の異常を判定する機能を持つ異常検出器１２を備える。図２では、異常検出器１２は、制御部１１と接続されているだけであるが、送受信部１０と接続していて、通信状態の異常を判定するようにしてもよい。
【００１１】
異常の検出される場合として、例えば、建物内や敷地内では人間の大きさのものが動いた場合、店内監視ではカメラの前で一定時間以上撮影妨害した場合、外部センサーが予め設定された値を超えた場合、通信不能、通信状態がビジーな場合等がある。
【００１２】
図３（ａ）に示すフローチャートにより、カメラ５ａの制御動作を詳しく説明する。カメラ５ａはカメラ部６により監視区域を撮影する（Ｓ１０１）。撮影した画像は画像圧縮部７で画像データに圧縮処理し（Ｓ１０２）、第１メモリ８に記録・保存する（Ｓ１０３）。
【００１３】
ここで異常検出器１２が異常発生の信号を検出しない場合には（Ｓ１０４）、自カメラの第１メモリ８に記録した画像データを更新する（Ｓ１０５）。
【００１４】
また、異常検出器１２が異常発生の信号を検出した場合（Ｓ１０４）には、制御部１１は制御コントローラ２との通信異常の有無をネットワーク上に接続している各ルータ３に接続要求のデータを送信し、ルータから異常有無に関する応答と、同時に第２メモリ９の空き容量のあるカメラ４及び／又は５ａのＩＰアドレスと空きデータ容量を示す情報テーブルを取得する。（Ｓ１０７）。
【００１５】
制御コントローラ２との通信異常がない場合（Ｓ１０７）には制御コントローラ２へ画像データ送信する（Ｓ１０８）。また第１メモリ８に記録していた画像データを更新する（Ｓ１１０）。制御コントローラ２と通信異常がある場合（Ｓ１０７）にはルータ３が取得している同じＬＡＮ１内のカメラ４及び／又は５ａのＩＰアドレスと空きデータ容量の情報を基に他の空き容量を持つカメラ４及び／又は５ａを探し（Ｓ１１１）、空き容量のあるカメラ４及び／又は５ａに対して第１メモリ８に記録していた画像データを送信する（Ｓ１１２）。カメラ４が大容量メモリカメラであることから、優先的にカメラ４へ画像データを送信するようにした方が望ましいが、カメラ５ａに送信しても差し支えない。カメラ４及び／又は５ａは、これまでの過程と平行にリアルタイムの画像データを制御コントローラ２に送信し続けてもよい。
【００１６】
ここで、異常検出段階として、Ｓ１０４とＳ１０７の２段階あるが、Ｓ１０４とＳ１０５のステップを省略して、Ｓ１０７の制御コントローラ２との通信状態の異常検出の１段階のみとしても構わない。例えば、通信不能、通信状態がビジーな場合などがある。これにより、制御コントローラ２で表示できなかった画像データを保険的に保存することができる。
【００１７】
また、制御コントローラ２との通信異常がある場合（Ｓ１０７）にはルータ３が取得している同じＬＡＮ１内のカメラ４及び／又は５ａを探しているとしているが、同じＬＡＮ１内には限定されずに、通信異常のない他のＬＡＮ１内のカメラ４及び／又は５ａを探しても画像データの保存の消滅を防げる。ただし、同じＬＡＮ１内にあるカメラ４等との通信障害が比較的起きにくいため、同じＬＡＮ１内のカメラ４等を優先的に探した方が望ましい。
【００１８】
また、図３（ａ）の点線で囲まれた部分を図３（ｂ）に示す点線のようにしてもよい。図３（ａ）では、制御コントローラ２との通信異常ではないことが分かった後に（Ｓ１０７のＮｏ）、制御コントローラ２へ画像データを送信していた（Ｓ１０８）。一方、図３（ｂ）では、制御コントローラ２へ画像データを送信した後（Ｓ１０８）、制御コントローラ２との通信異常を判断している（Ｓ１０７）。すなわち、制御コントローラ２へ送信処理を行ったが、通信不能等により制御コントローラ２へ画像データを送れなかった場合はＳ１１１に進み、通常通り制御コントローラ２へ画像データを送れた場合はＳ１１０に進む。また、カメラ装置が制御コントローラ２へ画像を送信開始後、所定時間経過しても、制御コントローラ２から送信完了通知を受信しなかった場合、カメラ５ａと制御コントローラ２との通信配線が切断されている場合等もＳ１１１に進む。
【００１９】
なお、カメラ５ａのアドレス情報取得はルータではなくカメラ５ａでも可能であるとする。また、第１メモリ８と第２メモリ９は別個のメモリとなっているが、同じメモリで領域を分けて記録するようにしてもよい。異常がある場合の画像データの送信の際に、送信する画像データにフラグを付加し、異常がある場合の画像データである旨がすぐに区別できるようにしてもよい。
【００２０】
以上のように、この実施例１ではカメラ５ａの異常検出器１２が異常と判定した場合においては、異常発生後の画像データをネットワークの通信障害がなく、かつ空きデータ容量をもつカメラ４及び／又は５ａを探して画像データを送信・記録することで、制御コントローラ２のストレージの異常や異常検出をしたカメラ５ａがその後破壊されてもその画像データを保存することが可能になる。また、ネットワーク上で通信障害があった場合でも、通信可能なカメラ４及び／又は５ａを探して画像データを送信・記録しているので、制御コントローラ２のストレージの異常や異常検出をしたカメラ５ａがその後破壊されても同様に画像データを保存することが可能である。
【００２１】
なお、カメラとは別に大容量メモリをＬＡＮ１内に設けた場合に比べて、その大容量メモリを設けることに伴う制御システムを構築する必要がない点で効果的である。
【００２２】
本願発明の実施例２であるカメラシステム構成図も図１に示す。実施例１とは、カメラＢであるカメラ５ｂが新たに付加されている点で異なる。その他の部分については、実施例１と同じ符号の部分は同じ機能を果たすので、説明を省略する。カメラ５ｂは、常時メモリに記録した画像データを空きデータ容量のあるカメラ４及び／又は５ｂに送信し、また、ＬＡＮ上でカメラ５ａ、他のカメラ５ｂ、カメラ４と接続されている。
【００２３】
カメラ５ｂの動作がカメラ５ａと異なる点を図３（ａ）を用いて説明する。カメラ５ａは、Ｓ１０４で異常発生の信号検出が行われなかった場合（Ｎｏの場合）、他のカメラ４等へは画像データを送信しなかったが、カメラ５ｂは、そのような場合でも他のカメラ４等へ画像データを送信し、送信された他のカメラ４等で当該画像データが記録される点で異なる。また、実施例１と同様に異常がある場合の画像データの送信の際に、送信する画像データにフラグを付加し、異常がある場合の画像データであることが区別できるようにしてもよい。
【００２４】
送信された画像を記録するカメラ４等は、第２メモリ９に当該画像を記録するが、異常時のデータではなく、あまり重要ではない通常時のデータも多い。そこで、異常時前後の画像データ分の容量を除いて第２メモリ９の空き容量があるか否かを判断し、異常時前後の画像データで空き容量がなくなった場合には、画像データの受信を拒否するようにする。このようにすれば、比較的重要な異常時前後のデータを上書きされずに残すことができ、また、比較的重要でない通常のデータを上書きしているのでメモリの有効活用ができる。さらに、カメラ４又はいずれかのカメラ５ｂの第２メモリ９には画像が常時送信されているため、カメラ５ａとカメラ５ｂの機能、動作を一定時間で交互に切り替えるシステムにしてもよい。
【００２５】
実施例２では、カメラ５ａとカメラ５ｂを同時に使用している。従って、異常発生の信号がカメラを破壊された際に発生する場合には、実施例１のカメラ５ａだけでは異常発生時の画像データが記録されないが、実施例２では異常発生時前より画像データを送っているカメラ５ｂも使用しているため、異常発生前後の画像データを記録することができる。
【００２６】
以上のように、この実施例２では、異常発生現場を撮影したカメラや制御コントローラ２の画像記録用ストレージが破壊された場合でも異常発生時の前後の画像を保持することができる。
【００２７】
次に本願発明における実施例３を説明する。システム構成は実施例１と同じである。図４に実施例３のカメラ構成を示す。実施例１と、外部から受信した画像データと自カメラ５の画像データを比較する画像比較部１５、第１メモリ８と第２メモリ９に記録している画像データを画像比較部１５で比較するためにそれぞれの画像データを伸張する画像伸張部１６が付加されている点で異なる。その他の部分については、実施例１と同じ符号の部分は同じ機能を果たすので、説明を省略する。本システムは自カメラ５ａで撮影した画像と他のカメラ５ａから受信した画像を比較して類似点があれば外部の制御コントローラ２へ通知することができるシステムである。
【００２８】
図５に示すフローチャートにより、カメラ５ａの画像データ受信制御を説明する。他のカメラ５ａからの画像データ送信要求がある（Ｓ５０１）と、受信データを記録する（Ｓ５０２）。ここで、フラグが付加されている場合（Ｓ５０３）には第１メモリ８内及び第２メモリ９内に保存してある画像データを引き出し、画像伸張部１６において画像伸張を行い、画像比較部１５において画像データを比較する（Ｓ５０４）。比較した画像に類似点がある場合には（Ｓ５０５）、ＷＡＮ１３側の制御コントローラ２へ類似点があることを知らせる（Ｓ５０６）。また、類似点があった場合の画像データを他の全てのカメラへ送信し、記録することもできる。
【００２９】
ここで、類似とは、ある人物・動物や格好の特徴が共通すること等をいい、判断方法としてパターンマッチング等がある。
【００３０】
以上のように、この実施例３では、カメラ５ａのセンサーが異常信号を検出した場合にはＬＡＮ１内の空きデータ容量のある全てのカメラ４及び５ａに異常発生時の画像データを送信し、異常発生時のデータを受信したカメラ４等では、その受信した画像データと自カメラ５ａで撮影した画像データとを比較し、類似点を見つけた場合には制御コントローラ２へ送信することで異常発生時の情報を関連付けることができる。従って、例えば、あるカメラ５ａのある店内で盗用行為を働いた泥棒が、別のカメラ５ａのある店内で盗用行為を働かなくても、前者のカメラ５ａより異常発生時の画像を得ているので類似点があると判断して、制御コントローラ２へ知らせるため、泥棒の行動を知ることができる。また、通信異常で制御コントローラ２へ知らせることができなかった場合でも、他のカメラで記録しているため、後ほど、足跡を知ること、証拠とすることができる。
【００３１】
ここで、異常信号を検出した場合にはＬＡＮ１内の空きデータ容量のある全てのカメラに画像データが送信されていたが、全てに限らず、１又は複数のカメラに画像データを送信するようにしてもよい。
【００３２】
なお、カメラとは別に記録用の大容量メモリをＬＡＮ１内に設けた場合に比べて、以下の点で効果的である。カメラとは別に記録用の大容量メモリをＬＡＮ１内に設けた場合、例えば、泥棒が盗用行為を働いた店内１以外の店内２に泥棒が来たか否かを判断するには、店内２のカメラ５ａで撮影された画像を、常時、記録用の大容量メモリ又は制御コントローラ２に送信してもらう必要がある。一方、本実施例３では、あるカメラ５ａのある店内１で盗用行為を働いた泥棒がいた場合、当該カメラ５ａはその盗用行為を働いた場面前後の画像さえ他のカメラ５ａに送信すれば、その泥棒が当該他のカメラ５ａのある店内２に来たか否かの判断をすることができるという効果がある。
【００３３】
また、実施例３に実施例２を組み合わせることができる。組み合わせることにより、例えば盗用行為をする前にカメラ５ａが破壊された場合でも、異常発生時前後の画像データを記録できているため、泥棒の姿を撮影した画像データを用いて、類似しているか否かの判断ができる。
【００３４】
次に、実施例４を図６を用いて説明する。実施例１と同じ符号を付したものは、同じ機能を果たすので説明を省略する。実施例１とは、カメラ機能を有さない大容量メモリ１７を設けている点で異なる。また、カメラ５ｃで撮影された画像データは、大容量メモリ１７に記録されるようにしているため、カメラ５ｃにメモリを設けなくても差し支えない。
【００３５】
続いて、実施例４の動作を説明する。カメラ５ｃで画像を撮影し、その撮影された画像データを大容量メモリ１７に送信する。送信された画像は、大容量メモリ１７に記録される。そして、カメラ５ｃから異常発生の信号が検出された時、大容量メモリ１７は、制御コントローラ２と通信可能な状態であれば、制御コントローラ２へ異常発生時の画像データを送信する。制御コントローラ２と通信不可能な状態であれば、通信可能なＬＡＮ１を探し、その大容量メモリ１７へ異常発生時の画像データを送信する。
【００３６】
実施例４では、ＬＡＮ１とは別個に新たな保存用のストレージを設けなくても、制御コントローラ２や撮影したカメラ５ｃのあるＬＡＮ１内の大容量メモリ１７が破壊されても、カメラ５ｃで撮影された画像データを保存できる。
【００３７】
これまでの実施例では、ネットワークとして、ＬＡＮやＷＡＮをあげて説明したが、これに限らず、通信可能なシステムを構築していればよい。なお、特許請求の範囲に記載された「部分ネットワーク」、「全体ネットワーク」の一例として、それぞれＬＡＮ、ＷＡＮが該当する。また、「内部ネットワーク」、「外部ネットワーク」の一例として、それぞれＷＡＮにつながれた別個のＬＡＮが該当する。
【００３８】
また、第１のメモリや第２のメモリは着脱可能であってもよい。また、画像データの記録を前提にしていたが、音声データの記録にも適用できる。
【００３９】
以上説明したように、カメラ装置が異常信号を検出した場合にはＷＡＮ内や他のＬＡＮ内のカメラ装置に画像データを送信、記録することで、ＷＡＮ内に制御コントローラがあり、ＷＡＮ内で回線障害が発生した場合も異常発生時の画像データを失うことなく記録できる。
【００４０】
またカメラに画像を記録する場合に必要なメモリも、カメラ全てに大容量のメモリを搭載しなくても良いのでシステムが安価に構成できる。
【００４１】
また、これまでの実施例において、画像を撮影する全てのカメラ装置はメモリを有していたが、一部のカメラ装置は有さない構成としてもよい。有さない構成とすることにより、その分、低価格のカメラ装置及びカメラシステムを構築できる。
【００４２】
異常信号を検出したカメラ装置の破壊や制御コントローラの記録用ストレージに異常が発生しても、異常発生時の画像データを失うことなく記録することができる。
【００４３】
更に、異常発生時の画像データを他のカメラ装置に送信し、自カメラ装置が撮影、記録した画像データと受信した画像データとを比較し類似点を見つけた場合には、異常発生時における情報の関連付けをすることができる。
【００４４】
また、カメラ装置で撮影した画像データの消失を防ぐことができるので、信頼性の向上したカメラシステム、カメラ装置及び記録装置を提供することができる。
【００４５】
【発明の効果】
本願発明により、信頼性の向上したカメラシステム、カメラ装置及び記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、実施例１、２、又は３における監視用ネットワークカメラシステムの構成図である。
【図２】図２は、実施例１又は２における監視用ネットワークカメラの内部構成図である。
【図３】図３は、実施例１における監視用ネットワークカメラの制御の流れ図である。
【図４】図４は、実施例３における監視用ネットワークカメラの内部構成図である。
【図５】図５は、実施例３におけるネットワークカメラの受信側制御の流れ図である。
【図６】図６は、実施例４における監視用ネットワークカメラシステムの構成図である。
【符号の説明】
１ ＬＡＮ
２ 制御コントローラ
３ ルータ
４ 大容量メモリカメラ
５ カメラ：５ａ，５ｂ、５ｃ
６ カメラ部
７ 画像圧縮部
８ 第１メモリ
９ 第２メモリ
１０ 送受信部
１１ 制御部
１２ 異常検出器
１３ ＷＡＮ
１５ 画像比較部
１６ 画像伸張部
１７ 大容量メモリ
Claims (15)
- 記憶手段を備える記憶カメラ装置を含む複数のカメラ装置と、前記カメラ装置で撮影された画像を収集管理する制御コントローラと、を有するカメラシステムであって、
前記カメラ装置は、
画像を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段で撮影された画像を圧縮する画像圧縮手段と、
前記画像圧縮手段で圧縮された画像を、前記記憶カメラ装置に送信するカメラ送信手段と、を有し、
前記記憶カメラ装置は、前記カメラ送信手段で送信された画像を前記記憶手段に記憶することを特徴とするカメラシステム。 - 記憶手段を備える記憶カメラ装置を含む複数のカメラ装置を有するカメラシステムであって、
前記カメラ装置は、
画像を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段で撮影された画像を圧縮する画像圧縮手段と、
異常を検出する異常検出手段と、
前記異常検出手段で異常が検出された場合に、前記画像圧縮手段で圧縮された画像を、前記記憶カメラ装置に送信するカメラ送信手段と、を有し、
前記記憶カメラ装置は、前記カメラ送信手段で送信された画像を前記記憶手段に記憶することを特徴とするカメラシステム。 - 記憶手段を備える記憶カメラ装置を含む複数のカメラ装置と、前記カメラ装置で撮影された画像を受信する制御コントローラと、を有するカメラシステムに使用可能なカメラ装置であって、
画像を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段で撮影された画像を圧縮する画像圧縮手段と、
前記画像圧縮手段で圧縮された画像を、前記記憶カメラ装置に送信するカメラ送信手段と、を有することを特徴とするカメラ装置。 - 記憶手段を備える記憶カメラ装置を含む複数のカメラ装置と、前記カメラ装置で撮影された画像をリアルタイムで表示する制御コントローラと、を有するカメラシステムに使用可能なカメラ装置であって、
画像を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段で撮影された画像を圧縮する画像圧縮手段と、
前記画像圧縮手段で圧縮された画像を、前記記憶カメラ装置に送信するカメラ送信手段と、を有することを特徴とするカメラ装置。 - 請求項３又は４に記載のカメラ装置であって、
異常を検出する異常検出手段を有し、
前記異常検出手段が異常を検出した場合に、前記カメラ送信手段は、画像を送信することを特徴とするカメラ装置。 - 請求項３又は４に記載のカメラ装置であって、
前記画像圧縮手段で圧縮された画像を、前記制御コントローラに送信する制御送信手段を有し、
前記制御送信手段から、前記制御コントローラに画像を送信できない場合、前記カメラ送信手段は、画像を送信することを特徴とするカメラ装置。 - 請求項３又は４に記載のカメラ装置であって、
前記画像圧縮手段で圧縮された画像を、前記制御コントローラに送信する制御送信手段を有し、
前記制御送信手段から、送信開始後、所定時間経過しても送信完了通知を受信しなかったとき、前記カメラ送信手段は、画像を送信することを特徴とするカメラ装置。 - 請求項３又は４に記載のカメラ装置であって、
前記カメラ装置と前記制御コントローラとの通信配線が切断されたとき、前記カメラ送信手段は、画像を送信することを特徴とするカメラ装置。 - 請求項５乃至８のいずれか１項に記載のカメラ装置であって、
前記複数のカメラ装置は、部分ネットワークに接続されており、
前記部分ネットワークと制御コントローラは、全体ネットワークに接続されていることを特徴とするカメラ装置。 - 記憶手段を備える記憶カメラ装置を含む複数のカメラ装置を有するカメラシステムに使用可能なカメラ装置であって、
画像を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段で撮影された画像を圧縮する画像圧縮手段と、
異常を検出する異常検出手段と、
前記異常検出手段で異常が検出された場合に、前記画像圧縮手段で圧縮された画像を、前記記憶カメラ装置に送信するカメラ送信手段と、を有することを特徴とするカメラ装置。 - 請求項３乃至１０のいずれか１項に記載のカメラ装置であって、
前記記憶カメラ装置は、画像が類似するか否かを比較する画像比較手段を有し、
前記画像比較手段は、前記送信された画像と前記記憶カメラ装置で記録された画像を比較し、類似である場合には、類似である画像を関連付けて前記記憶カメラ装置以外の記憶カメラ装置へ送信することを特徴とするカメラ装置。 - 請求項３乃至１０のいずれか１項に記載のカメラ装置であって、
前記記憶カメラ装置は、画像が類似するか否かを比較する画像比較手段を有し、
前記画像比較手段は、前記送信された画像と前記記憶カメラ装置で記録された画像を比較し、類似である場合には、類似である旨を制御コントローラに知らせることを特徴とするカメラ装置。 - 請求項３乃至１０のいずれか１項に記載のカメラ装置であって、
前記画像圧縮手段で圧縮された画像を記録する記憶手段を有し、
前記記憶手段は、前記記憶カメラ装置の記憶手段よりも記憶容量が小さいことを特徴とするカメラ装置。 - 記録装置を含む内部ネットワークと、外部ネットワークと、制御コントローラと、を有するカメラシステムに使用可能な記録装置であって、
前記内部ネットワークは、複数の内部カメラ装置と、前記内部カメラ装置で撮影された画像を記録する前記記録装置と、を有するものであって、
前記外部ネットワークは、複数の外部カメラ装置と、前記外部カメラ装置で撮影された画像を記録する外部記録装置と、を有するものであって、
前記内部カメラ装置で撮影された画像を記録する記録手段と、
前記記録手段で記録された画像を前記制御コントローラに送信する制御送信手段と、
前記外部記録装置に、前記記録手段で記録された画像を送信する外部送信手段と、を有することを特徴とする記録装置。 - 記録装置を含む内部ネットワークと、外部記録装置を含む外部ネットワークと、を有するカメラシステムに使用可能な記録装置であって、
前記内部ネットワークは、複数の内部カメラ装置と、前記内部カメラ装置で撮影された画像を記録する前記記録装置と、を有するものであって、
前記外部ネットワークは、複数の外部カメラ装置と、前記外部カメラ装置で撮影された画像を記録する外部記録装置と、を有するものであって、
前記内部カメラ装置で撮影された画像を記録する記録手段と、
異常を検出する異常検出手段と、
前記異常検出手段で異常が検出された場合に、前記記録手段で記録された画像を、前記外部記録装置に送信する送信手段と、を有することを特徴とする記録装置。
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