JP2004170479A - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】光学系に用いた可変形状ミラーの反射面の形状保持のために、連続電圧印加と間欠電圧印加のいずれかを撮像装置の条件に応じて選択的に行い、消費電力の更なる低減化を図るようにした撮像装置を提供する。
【解決手段】光路を変更させるミラー本体の形状を電圧印加により変化させるようにした可変形状ミラー3を、焦点調整に用いた光学系と撮像素子4とからなる撮像部1と、可変形状ミラーへの印加電圧を制御する可変形状ミラー駆動部7とを備え、該可変形状ミラー駆動部は、可変形状ミラーのミラー本体の形状を一定に保持するために、撮影モード、ズーム変倍率、スルー画表示の有無、電池残量等に応じて、連続電圧印加と間欠電圧印加の選択設定、並びに間欠電圧印加の時間間隔の選択設定をして駆動するように構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】光路を変更させるミラー本体の形状を電圧印加により変化させるようにした可変形状ミラー3を、焦点調整に用いた光学系と撮像素子4とからなる撮像部1と、可変形状ミラーへの印加電圧を制御する可変形状ミラー駆動部7とを備え、該可変形状ミラー駆動部は、可変形状ミラーのミラー本体の形状を一定に保持するために、撮影モード、ズーム変倍率、スルー画表示の有無、電池残量等に応じて、連続電圧印加と間欠電圧印加の選択設定、並びに間欠電圧印加の時間間隔の選択設定をして駆動するように構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、可変形状ミラーの特徴を有効に利用した光学系を備えた撮像装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開平11−317894号公報
【特許文献2】特開2002−122784号公報
【0003】
一般に、カメラ等の撮像機器や表示機器では、その光学系が機器全体のサイズや性能を左右することが多い。そこで、カメラに限らず、撮像機器や表示機器の性能の向上、特に小型化・低消費電力化に関する性能を向上させるために、光学系に対しては、小型化・低消費電力化させることが常に要請されている。特に、デジタル系撮像機器であるデジタルカメラや携帯電話のカメラユニットの分野では、その要請が強い。この光学系の小型化・低消費電力化を解決する手段として、可変形状ミラーが、例えば特開平11−317894号公報(特許文献1)、特開2002−122784号公報(特許文献2)に提案されている。
【0004】
次に、上記公報で提案されている可変形状ミラーの一例について、図10の(A),(B)に基づいて説明する。図10の(A)は平面図で、図10の(B)は図10の(A)のX−X′矢視断面図である。可変形状ミラー101 は、図10の(A),(B)に示すように、円盤型の基板102 の一側面上にリング状支持壁(スペーサ)103 を突設し、このリング状支持壁103 で囲まれた領域内に、一つの中心電極(第1電極)104Aと2つの周辺電極(第2及び第3電極)104B,104Cとからなる固定電極を配設すると共に、リング状支持壁103 の開口端にミラー本体(可動電極)105 の周辺部を接合固定して構成されている。
【0005】
2つの周辺電極104B,104Cは、それぞれ略 180°の角度範囲に配設された半円弧状をなす電極板からなっている。また中心電極104Aは、前記2つの周辺電極104B,104Cの中心部に存在する円形領域内に配設された円板状の電極板からなっている。なお、固定電極はクロムなどで形成され、そのパターンは、図示のものに限らず、種々の形態のものが適用可能である。ミラー本体105 は、例えばポリイミド樹脂で形成された円盤状ディスクの外側面に、可動電極と反射部材(ミラー面)とを兼ねたアルミニウムを被着して構成されている。
【0006】
このように構成されている可変形状ミラー101 は、前記固定電極(104A〜104C)と可動電極(ミラー本体105 )との間に所定の電圧が印加されると、その静電気力によって、反射面(ミラー本体105 )の湾曲形状が可変制御される。したがって、外部から反射面が適当な曲率になるように電圧制御するようになっている。
【0007】
そして、このように構成された可変形状ミラーをカメラの光学系内に配置して、印加電圧を制御することによって、ミラー本体の曲率を変化させ、その焦点距離を調整することができる。なお、ミラー本体の形状は円形に限らず楕円形でもよい。そして、このように構成された可変形状ミラーは、従来のモータ駆動のレンズ光学系に比較して小型で且つ低消費電力であり、また従来のモータ駆動のレンズ光学系ではモータ音や伝達系での騒音が大きいが、可変形状ミラーはほぼ無音であるという大きな二つの特徴を備えている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記公開公報においては、可変形状ミラー自体について種々の提案がなされている。しかしながら、可変形状ミラーの優れた特徴の一つである低消費電力性を生かし、装置全体として低消費電力化が達成される撮像装置を実現するには、この可変形状ミラーの低消費電力の特徴を十分に生かした制御を行う必要があるが、かかる制御手法については考慮がなされていない。例えば、従来の鏡枠内のフォーカスレンズに代えて設けられた可変形状ミラーに対する制御を、従来のフォーカスレンズと同様な制御をしただけでは、この可変形状ミラーの特徴を十分に生かした制御とはいえない。本発明は、上記課題を解消するためになされたもので、可変形状ミラーの低消費電力の特徴を更に生かすような制御を行うようにした撮像装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、電圧印加により形状変更可能な反射面を有する可変形状ミラーと、該可変形状ミラーの反射面が光学系の一部を構成する撮影手段と、前記可変形状ミラーに電圧を印加する電圧印加手段と、前記可変形状ミラーの反射面を一定形状に保持するように前記電圧印加手段を制御する形状保持制御手段とを備えて撮像装置を構成するものである。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る撮像装置において、前記形状保持制御手段は、前記可変形状ミラーの反射面の形状保持のために該可変形状ミラーに間欠的に電圧を印加するように前記電圧印加手段を制御することを特徴とするものである。
【0011】
請求項3に係る発明は、請求項2に係る撮像装置において、前記形状保持制御手段は、前記撮影手段において設定されたズーム変倍率に応じて、前記間欠電圧印加の印加時間間隔を変えるように前記電圧印加手段を制御することを特徴とするものである。
【0012】
請求項4に係る発明は、請求項3に係る撮像装置において、前記形状保持制御手段は、前記設定されたズーム変倍率が低倍率の場合には、高倍率のズーム変倍率が設定されている場合に比べて、前記間欠電圧印加の印加時間間隔を長い間隔にするように前記電圧印加手段を制御することを特徴とするものである。
【0013】
請求項5に係る発明は、請求項2に係る撮像装置において、前記形状保持制御手段は、当該撮影装置の撮影モードに応じて、前記間欠電圧印加の印加時間間隔を変えるように前記電圧印加手段を制御することを特徴とするものである。
【0014】
請求項6に係る発明は、請求項5に係る撮像装置において、前記形状保持制御手段は、動画撮影モードでは静止画撮影モードよりも、前記間欠電圧印加の印加時間間隔を長くするように前記電圧印加手段を制御することを特徴とするものである。
【0015】
請求項7に係る発明は、請求項2に係る撮像装置において、前記形状保持制御手段は、当該撮像機器に備えられた電池の電池残量が所定量以下の場合には、所定量以上の場合に比べて前記間欠電圧印加の印加時間間隔を長くするように前記電圧印加手段を制御することを特徴とするものである。
【0016】
請求項8に係る発明は、請求項1に係る撮像装置において、前記形状保持制御手段は、前記電圧印手段に間欠的な電圧印加をさせるか、又は連続的な電圧印加をさせるかを、当該撮像装置の条件に応じて選択して制御することを特徴とするものである。
【0017】
請求項9に係る発明は、請求項8に係る撮像装置において、前記形状保持制御手段は、当該撮影装置がスール画像を表示手段に表示している期間中には間欠的な電圧印加をさせるように前記電圧印加手段を制御することを特徴とするものである。
【0018】
請求項10に係る発明は、請求項8に係る撮像装置において、前記形状保持制御手段は、当該撮影装置が動画撮影中には間欠的な電圧印加をさせるように前記電圧印加手段を制御することを特徴とするものである。
【0019】
請求項11に係る発明は、請求項8又は10に係る撮像装置において、前記形状保持制御手段は、当該撮影装置が高画質モードによる撮影中には連続的な電圧印加をさせるように前記電圧印加手段を制御することを特徴とするものである。
【0020】
請求項12に係る発明は、請求項11に係る撮像装置において、前記形状保持制御手段は、フォーカスロック後露光開始までは間欠的な電圧印加をさせ、露光期間中は連続的な電圧印加をさせるように前記電圧印加手段を制御することを特徴とするものである。
【0021】
請求項13に係る発明は、請求項1〜12のいずれか1項に係る撮像装置において、前記可変形状ミラーは、前記撮影手段の焦点位置調整に用いられていることを特徴とするものである。
【0022】
請求項14に係る発明は、請求項1〜13のいずれか1項に係る撮像装置において、前記可変形状ミラーは、静電力によって前記反射面の形状を変更可能なように構成されたものであることを特徴とするものである。
【0023】
請求項15に係る発明は、電圧印加により形状変更可能な反射面を有する可変形状ミラーと、該可変形状ミラーの反射面が光学系の一部を構成する撮影手段と、前記可変形状ミラーに電圧を印加する電圧印加手段と、当該撮影装置がインターバル撮影状態である場合には、各撮影の間は可変形状ミラーに電圧印加をしないように前記電圧印加手段を制御する制御手段とを備えて撮像装置を構成するものである。
【0024】
請求項16に係る発明は、電圧印加により形状変更可能な反射面を設けた可変形状ミラーと、該可変形状ミラーの反射面が光学系の一部を構成する撮影手段と、前記可変形状ミラーに電圧を印加する電圧印加手段とを備えた撮像装置の制御方法において、前記可変形状ミラーの反射面を一定形状に保持するように前記電圧印加手段に間欠的な電圧印加をさせるように制御することを特徴とするものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、実施の形態について説明する。図1は、本発明に係る撮像装置の実施の形態を適用したデジタルカメラの全体構成を示す概略ブロック図である。図1において、1は撮像部で、被写体光を入射する第1群の光学系2と、第1群光学系2の透過光を反射し光学系の焦点調整を行う第2群光学系となる、図10の(A),(B)に示したと同様な構成の可変形状ミラー3と、可変形状ミラー3の反射光を受ける第3〜第5群の光学系からなるズーム光学系4と、ズーム光学系4の透過光を入射する第6群の光学系5と、第6群の光学系5に対向して配置されたCCD等の撮像素子6とで構成されている。7は可変形状ミラー3を駆動するための可変形状ミラー駆動部で、8はズーム光学系4の駆動モータを駆動制御するためのレンズ駆動部である。
【0026】
また、図1において、9はカメラの各部の動作を制御するCPU、10は入力指示部で、電源ON/OFFボタン、モードボタン、ズームボタン、レリースボタン、LCD画像表示ON/OFFボタン、画質切換ボタン等を備えている。11は撮像素子6からの撮像信号を処理して画像データを生成する撮像回路、12は画像データを用いてコントラストAF処理又は測距センサ13によるAF処理、及び画像データを用いたAE処理を行うAF/AE回路、14は画像データを一時的に記憶するDRAM、15は画像データに各種画像処理を施す画像処理回路、16は画像データに基づき再生される画像を表示するLCD画像表示部、17は画像データを記録するスマートメディア等の着脱可能な記録媒体、18は画像データの記録媒体17への記録時に圧縮処理し、記録媒体17からの読み出し表示時に伸長処理するための圧縮伸長回路、19は電池、20は昇圧回路や保護回路などを備えた電源回路、21は電池残量を検出する電池残量検出部である。
【0027】
次に、可変形状ミラー駆動部7の構成例を図2に基づいて説明する。図2において、31は電池19の電圧(例えば 3.3V)を可変形状ミラー3の固定電極への印加最大電圧(例えば 100V)に昇圧するための昇圧回路、32は可変形状ミラー3の各固定電極(第1〜第3電極104A〜104C)への印加電圧を設定するドライバで、この例では3つの固定電極をもつ可変形状ミラー3を駆動できるように3つのドライバ回路で構成されている。33A〜33CはFETで構成されている第1〜第3のスイッチング素子で、一端は各ドライバ回路の出力側VOUT1〜VOUT3に、他端は可変形状ミラー3の各固定電極104A〜104Cに接続されている。なお、昇圧回路31は電源回路20における昇圧回路を用いる場合は不要となる。
【0028】
そして、このように構成された可変形状ミラー駆動部7においては、各スイッチング素子33A〜33Cの制御端子に共通に印加される制御電圧VSWにより、各スイッチング素子33A〜33CをON/OFF制御し、ON制御時には各ドライバ回路で設定された電圧VOUT1〜VOUT3が各固定電極104A〜104Cに印加され、可動電極(ミラー本体)105 を所定の弯曲形状に可変制御できるようになっている。
【0029】
ところで、本実施の形態で用いている図10の(A),(B)に示した構成の静電型可変形状ミラーにおいては、固定電極に電圧を印加すると、静電誘導で可動電極側に反対極の電荷が生じ、静電力により固定電極と可動電極とは吸引されるが、固定電極側への電圧印加を中断しても、固定電極と可動電極には電荷が、しばらくの間保持されていて、可動電極は直ちに電圧印加前の形状(平板状)には復帰しない。しかし、時間経過と共に保持されている電荷はリークし、可動電極の変形量は低下し小さくなる。したがって、可動電極の変形量の低下が十分に小さい間に再度電圧を印加するようにすると、ほぼ所定の変形量を保持することができる。このように、厳密に変形形状を保持しなくてもよい場合は、間欠的な電圧印加により、連続電圧印加に比べ電力消費を低減しながら、ほぼ所定の変形形状を保持することができる。
【0030】
このような間欠的な電圧印加を行う場合には、図3に示すように、各ドライバ回路からの出力VOUT をパルス状に間欠的に出力させると共に、この出力期間中に各スイッチング素子33A〜33Cを制御電圧VSW(1V程度)によりONとし、各ドライバ回路の出力VOUT を可変形状ミラー3の各固定電極104A〜104Cに印加するようにする。なお、図3において、Tonはスイッチング素子がON期間(10msec 程度)で可変形状ミラー電極への電圧印加期間であり、Toff はスイッチング素子のOFF期間で可変形状ミラー電極への電圧印加休止期間である。
【0031】
ここで、各ドライバ回路の出力VOUT の出力期間中にスイッチング素子をON/OFF操作させるのは、各ドライバ回路の出力のON/OFFとスイッチング素子のON/OFFとを同時に行うようにすると、若干のずれによりスイッチング素子がOFFになる前に、ドライバ回路の出力がOFFとなってしまう場合が生じるおそれがあり、このような場合には、スイッチング素子がON状態でドライバ回路の出力がOFFとなるので、間欠電圧印加に基づく可変形状ミラーに保持されている電荷が放電してしまい、所定形状の保持ができなくなってしまう。このような現象を確実に阻止するため、上記のようなタイミングでスイッチング素子のON/OFF操作を行うようにしている。
【0032】
このような間欠的な電圧印加を行った場合、可変形状ミラーの可動電極(ミラー本体)の変形量と変形低下態様を図4に示す。実際の撮影に影響がない程度に変形低下量δを小さくすれば、実用上問題は生じない。しかしながら、ここで許容される変形低下量δの値は、撮影モードによって異なるので、各々の状態に対応した間欠電圧印加の電圧印加休止期間(間欠電圧印加間隔)Toff を設定することで、効率的な電池使用、すなわち省電力化を図ることが可能となる。
【0033】
図5は、電圧印加休止期間(間欠電圧印加間隔)Toff と変形低下量δの関係を示し、更に変形低下量δの静止画(望遠時及び広角時)に対する許容範囲、動画(望遠時及び広角時)に対する許容範囲及びスルー画表示(LCD画像表示:望遠時及び広角時)に対する許容範囲を示している。
【0034】
また、各動作モードにおける連続電圧印加と間欠電圧印加の選択態様、並びに間欠電圧印加選択時におけるズーム変倍率別の具体的なToff 時間(秒)の一例を表1に示す。この表1に示す内容は、ルックアップテーブルの形態でCPU9に格納することができる。
【0035】
【表1】
【0036】
次に、図1に示した実施の形態に係るデジタルカメラの主要部の動作を、図6〜図8に示したフローチャートに基づいて説明する。LCD画像表示の有無により動作が異なるので、まずLCD画像表示を行うか否かの判定が行われる(ステップS1)。LCD画像表示を行わない場合は、光学ファインダで被写体観察を行うため、AE/AF検出は行わず、直ちに1stレリース操作が行われたか否かの判定ステップ(ステップS2)に入り、1stレリース操作が行われない場合は、1stレリース操作が行われるまで待機する。
【0037】
一方、LCD画像表示を行う場合は、画像データに基づくAE検出及び測距センサ13による測距データに基づくAF検出を行い(ステップS3)、AE検出に基づいて露光調整を行い(ステップS4)、またAF検出に基づく合焦位置に対応した電圧を可変形状ミラーに印加する(ステップS5)。次いで、この場合は1秒間隔でAE/AF検出動作を繰り返させるため、タイマが1秒経過したか否かの判定を行う(ステップS6)。1秒経過した場合は、次に1stレリース操作がなされたか否かの判定ステップ2へ移行し、1stレリース操作が行われない場合は、AE/AF検出からのステップS3〜S6の動作を繰り返す。
【0038】
1stレリース操作が行われると、まずAE/AFロックのため、ステップS3〜S5で示した動作と同様に、AE/AF検出を行って(ステップS7)、露出調整を行い(ステップS8)、合焦位置に対応した電圧を可変形状ミラーに印加する(ステップS9)。そして、1stレリース操作後直ちに2ndレリース操作が行われない場合があるので、次いでモードに応じたタイマ設定(間欠電圧印加間隔Toff の設定)を行い(ステップS10)、設定されたタイマ時間間隔に従って形状保持のための電圧印加を行うサブルーチンステップに移行する(ステップS11)。
【0039】
ここでモードに応じたタイマ設定ステップでは、前記表1に示した「1stレリース後モード(AE/AFロック時)」の欄におけるタイマ時間間隔(間欠電圧印加間隔Toff )が設定される。すなわち、1〜6倍のズーム変倍範囲において、ズーム変倍率Zが1≦Z<3の場合は2秒、3≦Z≦6の場合は1秒のタイマ時間間隔(Toff )が設定される。
【0040】
形状保持のための電圧印加のサブルーチンステップ動作では、図8のフローチャートに示すように、まず設定されたタイマ時間間隔tを経過したか否かの判定が行われる(ステップS11−1)。なお、このサブルーチンステップ動作での経過時間とは、直近で電圧印加され休止期間となった後の経過時間である。設定されている時間tを経過している場合は再度電圧印加を行い(ステップS11−2)、メインルーチンに戻り、次の2ndレリース操作の判定を行う(ステップS12)。2ndレリース操作が行われない場合はステップS10へ戻り、同様のステップ動作で間欠電圧印加を行いながら2ndレリース操作が行われるまで待機する。一方、前記タイマ時間間隔tの経過判定ステップS11−1でタイマ時間間隔tを経過していない場合は、直ちにメインルーチンの2ndレリース操作判定ステップS12へ移行する。
【0041】
2ndレリース操作がなされると、再度モードに応じたタイマ設定が行われ(ステップS13)、また合焦位置に対応した可変形状ミラーへの電圧印加を再度行って正確な合焦位置に設定し(ステップS14)、次いで静止画モードであるか動画モードであかるの判定を行う(ステップS15)。静止画モードの場合は、次いで更に高画質モードであるか低画質モードであるかの判定が行われ(ステップS16)、高画質モードの場合には、表1に示すように、ズーム変倍率に拘らず、連続電圧印加に切り替える(ステップS17)。そして、露光を開始し(ステップS18)、露光終了を待って(ステップS19)、可変形状ミラーへの電圧印加を終了し(ステップS20)、その終了後、撮影画像の記録媒体への保存用記録を行う(ステップS21)。なお、上記高画質モードとは、圧縮処理における圧縮率が低圧縮率とか非圧縮処理の場合、あるいは撮像素子の全画素を用いた撮影などの場合をいう。
【0042】
前記高画質モードか低画質モードかの判定ステップS16において、低画質モードが設定されている場合は、そのまま露光が開始される(ステップS22)。そして、この場合長時間露光の場合もあるので、次いで露光が終了したか否かの判定を行い(ステップS23)、露光を終了している場合は、可変形状ミラーへの電圧印加の終了ステップS20へ移行するが、露光が終了していない場合には、サブルーチンステップの可変形状ミラーの形状保持のための間欠的な電圧印加を行う(ステップS24)。ここでは、表1に示すように、ズーム変倍率Zが1≦Z<3の広角の場合には 0.5秒間隔とし、3≦Z≦6の望遠の場合には、 0.2秒間隔で、露光終了まで間欠的な電圧印加を行う。
【0043】
前記静止画モードか動画モードかの判定ステップS15において、動画モードが設定されている場合は、図7のフローチャートに示すように、撮影を開始し(ステップS25)、まず1コマ目の露光・記録を行う(ステップS26,S27)。そして、通常数フレーム位に1回の間隔で撮影条件の再設定を行う必要があるため、本実施の形態では5フレームに1回とし、5フレームの撮影画像の記録が終了したか否かの判定を行う(ステップS28)。5フレームの記録が終了している場合は、再度AE/AFの検出を行って(ステップS29)、必要に応じて露光調整を行い(ステップS30)、また必要に応じて合焦位置の変更を行うため、合焦位置の変更を行うか否かの判定を行う(ステップS31)。合焦位置の変更を行う場合は、可変形状ミラーの合焦位置に対応した電圧を印加する(ステップS32)。
【0044】
一方、被写体の動きがなく合焦位置の変更を行う必要がない場合は、可変形状ミラーの形状保持のための間欠的な電圧印加を行うサブルーチン動作へ移る(ステップS33)。そして、このサブルーチン動作では、先に示したと同様に、設定されたタイマ時間間隔tを経過したか否かの判定が行われ、設定されているタイマ時間間隔tが経過している場合は、可変形状ミラーの形状保持のため再度電圧が印加される。この動画撮影中に設定されるタイマ時間間隔(Toff )は、表1に示すように、ズーム変倍率Zが1≦Z<3の広角の場合は 1.5秒間隔で、ズーム変倍率Zが3≦Z≦6の望遠の場合には、 0.7秒間隔であり、その間隔で間欠的に電圧印加を行う。
【0045】
なお、ここでの形状保持のための電圧印加は、AF検出に基づく合焦位置の変更に対応した電圧印加された時点からの経過時間ではなく、AF検出に基づかないで可変形状ミラーへの印加電圧が変更された場合において、その変更された時点から上記設定された時間が経過した時点で再度電圧を印加するという趣旨、つまり直近で電圧が印加された時点から表1に示した所定の時間が経過した時点で再度電圧印加を行う趣旨である。
【0046】
続いて、2ndレリース操作が離されたか否かの判定が行われ(ステップS34)、2ndレリース操作が離されていない場合は、ステップS26へ戻り、露光・記録動作が繰り返される。2ndレリース操作が離されると、動画モード動作を終了する。
【0047】
なお、上記フローチャートに基づく動作説明では、LCD画像表示(スルー画像表示)モード時には、1秒間隔でAE/AF検出を行って電圧印加を行うようにしたものを示したが、本実施の形態においては、スルー画表示モード時においては、電池残量に応じて間欠電圧印加態様を変えるように構成してもよい。次に、その態様について説明する。本実施の形態においては、電池残量検出部21により電池残量を常時検出できるようになっており、スルー画表示モードにおいては、電池残量が大なる場合は、表1に示すように、ズーム変倍率Zが1≦Z<3の広角時には2秒間隔、3≦Z≦6の望遠時には1秒間隔として、比較的短時間間隔で間欠電圧印加を行い、電池残量が小となった場合には、ズーム変倍率Zが1≦Z<3の広角時には3秒間隔、3≦Z≦6の望遠時には2秒間隔として、間欠電圧印加の時間間隔を大にする。これにより、消費電力を低減し、電池電源の長寿命化を図りながら、可変形状ミラーの形状保持を行うことができる。
【0048】
また、可変形状ミラーへの電圧印加態様としては、スルー画表示を用いない状態(光学ファインダ使用時)で撮影が行われる場合に、AF動作及び撮影動作の確認のために、短時間のスルー画表示を行い、その短時間のスルー画表示の間のみ、可変形状ミラーに対して電圧を印加して、その他の期間には非印加とする形態も考えられる。
【0049】
また、各動作モードに対するタイマ時間間隔(Toff )の設定例を表1に示したが、これはルックアップテーブルの形態で予めCPUに格納しておいてもよいが、これらのタイマ時間間隔は撮影者が各動作モードに対応させて任意に設定したり、あるいは選択設定できるように構成してもよい。
【0050】
また、デジタルカメラにおいては、連写とは異なるインターバル撮影という形態の撮影が行われる場合があるが、次に、このインターバル撮影時における可変形状ミラーへの電圧印加態様を図9に基づいて説明する。インターバル撮影では、予め設定された所定の撮影間隔T1 (例えば1分間隔)で▲1▼コマ目、▲2▼コマ目、・・・というように間欠的に撮影が行われるが、各コマの撮影処理時には、まずAE/AF処理が行われ続いて露光が行われて、撮影画像の記録が行われる。その際、光学系の焦点調整に用いられている可変形状ミラーへの電圧印加は、AE/AF処理期間と引き続く露光期間に亘って行われ、記録時を含め次回の撮影のAE/AF処理が開始されるまでの期間は、電圧の印加は中断される。これにより、低消費電力効果の増大を図ることができる。
【0051】
なお、ここまで実施の形態としてデジタルカメラについて説明をしてきたが、本発明は、携帯電話等に内蔵されるカメラ装置に適用してもよい。
【0052】
以上実施の形態について説明を行ったが、本発明の特徴とする構成並びにその構成に基づく効果の一例をまとめて示すと、次の通りである。
【0053】
本発明の第1の特徴とする構成は、請求項1に記載した撮像装置の構成であり、このように構成された撮像装置においては、形状保持制御手段を備え、可変形状ミラーの反射面を一定形状に保持するように電圧印加手段を制御するようにしているので、可変形状ミラーの反射面は一定形状に保持され、安定した撮影画像が得られる。
【0054】
また第2の特徴とする構成は、請求項2に記載した撮像装置の構成であり、このように構成された撮像装置においては、可変形状ミラーに間欠的に電圧を印加して反射面の形状を保持するようにしているので、消費電力の低減を図りながら反射面の形状を維持することができる。
【0055】
また第3の特徴とする構成は、請求項3に記載した撮像装置の構成であり、可変形状ミラーの形状保持時における形状の微小変化が画質へ与える影響は、ズーム変倍率によって変わるので、上記のようにズーム変倍率に応じて間欠電圧印加の印加時間間隔を変えるように制御することにより、消費電力の低減化を図りながら、ズーム変倍率に応じた適切な形状保持を行うことができる。
【0056】
また第4の特徴とする構成は、請求項4に記載した撮像装置の構成であり、低ズーム変倍率の場合は、可変形状ミラーの形状保持時における形状の変化が画質へ与える影響が少ないので、間欠電圧印加の印加時間間隔を長くすることが可能であり、したがって上記のように低ズーム変倍率の場合に印加時間間隔を長くすることにより、一層の適切な低消費電力化を図ることができる。
【0057】
また第5の特徴とする構成は、請求項5に記載した撮像装置の構成であり、このように構成された撮像装置においては、撮影モードに応じて間欠電圧印加の印加時間間隔を変えるようにしているので、消費電力の低減化を図りながら、静止画と動画等の撮影モードに応じた適切な可変形状ミラーの形状保持が可能となる。
【0058】
また第6の特徴とする構成は、請求項6に記載した撮像装置の構成であり、動画撮影モードにおいては、静止画撮影モードより厳密でない低画質としても影響は少ないので、上記のように動画撮影モード時には静止画撮影モード時よりも間欠電圧印加の印加時間間隔を長くすることにより、低消費電力化を図りながら適切な動画撮影を行うことができる。
【0059】
また第7の特徴とする構成は、請求項7に記載した撮像装置の構成であり、このように構成された撮像装置においては、撮像装置に備えられた電池の長寿命化を図りながら、可変形状ミラーの形状保持を行うことができる。
【0060】
また第8の特徴とする構成は、請求項8に記載した撮像装置の構成であり、このように構成された撮像装置においては、撮像装置の条件に応じて間欠的な電圧印加をさせるか連続的な電圧印加をさせるかを選択して制御するようにしているので、連続電圧印加が不要な条件の場合には間欠的な電圧印加を行い、適切な低消費電力化を図ることができる。なお、ここで、撮像装置の条件とは、撮影モード、ズーム変倍率、電池残量等やその他の条件を意味する。
【0061】
また第9の特徴とする構成は、請求項9に記載した撮像装置の構成であり、スール画像は厳密な画質が不要な画像であって且つ表示時間が長いので、上記のようにスール画像を表示手段に表示している期間は間欠的な電圧印加をさせて形状保持を行うことにより、適切な省電力化を図ることができる。
【0062】
また第10の特徴とする構成は、請求項10に記載した撮像装置の構成であり、動画像も厳密な画質が要求されない画像であるので、上記のように動画撮影中は間欠的な電圧印加をさせることにより、低消費電力化を図りながら適切な形状保持を行うことができる。
【0063】
また第11の特徴とする構成は、請求項11に記載した撮像装置の構成であり、このように構成された撮像装置においては、高画質モードによる撮影中は連続的な電圧印加を行うようにしているので、安定した高画質画像が得られる。また連写中は露光期間外でも連続電圧印加を行って可変形状ミラーの形状を一定にし、画質を安定化させることができる。
【0064】
また第12の特徴とする構成は、請求項12に記載した撮像装置の構成であり、このように構成された撮像装置においては、高画質モードによる撮影においても、フォーカスロック後露光開始までは間欠的な電圧印加を行うようにしているので、高画質モードにおいても省電力化を図ることができる。
【0065】
また第13の特徴とする構成は、請求項13に記載した撮像装置の構成であり、このように、可変形状ミラーを光学系の焦点位置調整に用いることにより、低消費電力化を図りながら安定した撮影画像を得ることが可能となる。
【0066】
また第14の特徴とする構成は、請求項14に記載した撮像装置の構成であり、このように、可変形状ミラーとして静電力により反射面の形状変更を行うように構成されたものを用いることにより、一層の低消費電力化を図ることが可能となる。
【0067】
また第15の特徴とする構成は、請求項15に記載した撮像装置の構成であり、このように構成された撮像装置においては、インターバル撮影において各コマの撮影の間は可変形状ミラーに電圧印加をしないようにしているので、省電力効果を大にすることができる。
【0068】
また第16の特徴とする構成は、請求項16に記載した撮像装置の調整方法の構成であり、このように構成された撮像装置の制御方法においては、可変形状ミラーの反射面を一定形状に保持するように間欠的な電圧印加をさせるように制御しているので、省電力化を図りながら可変形状ミラーの形状保持を行うことができる。
【0069】
【発明の効果】
以上実施の形態に基づいて説明したように、本発明によれば、形状保持制御手段を備え、可変形状ミラーの反射面を一定形状に保持するように電圧印加手段を、撮像装置の条件や電池残量に応じて、連続的な電圧印加をさせるか、間欠的な電圧を印加させるか、更には間欠電圧印加の間欠印加間隔を選択して制御するように構成しているので、適切な低消費電力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る撮像装置の実施の形態のデジタルカメラの構成を示すブロック構成図である。
【図2】図1に示した実施の形態における可変形状ミラー駆動部の構成例を示す概略構成図である。
【図3】図2に示した可変形状ミラー駆動部における可変形状ミラーの固定電極への間欠電圧印加態様を示す図である。
【図4】可変形状ミラーへの間欠電圧印加時における可変形状ミラーのミラー変形態様を示す図である。
【図5】可変形状ミラーへの間欠電圧印加時における間欠電圧印加間隔Toff と可変形状ミラーのミラー変形低下量δとの関係を示す図である。
【図6】図1に示した実施の形態の動作を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図7】図1に示した実施の形態の動作を説明するためのフローチャートの残りの一部を示す図である。
【図8】図6に示したフローチャートにおける保持電圧印加のサブルーチンステップを示すフローチャートである。
【図9】インターバル撮影時における撮影処理態様及び可変形状ミラーへの電圧印加態様を示すタイミング図である。
【図10】可変形状ミラーの構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 撮像部
2 第1群光学系
3 可変形状ミラー
4 ズーム光学系
5 第6群光学系
6 撮像素子
7 可変形状ミラー駆動部
8 レンズ駆動部
9 CPU
10 入力指示部
11 撮像回路
12 AE/AF回路
13 測距センサ
14 DRAM
15 画像処理回路
16 LCD画像表示部
17 記録媒体
18 圧縮伸長回路
19 電池
20 電源回路
21 電池残量検出部
31 昇圧回路
32 ドライバ
33A,33B,33C 第1〜第3スイッチング素子
101 可変形状ミラー
102 基板
103 支持壁(スペーサ)
104A,104B,104C 第1〜第3電極
105 可動電極(ミラー本体)
【発明の属する技術分野】
この発明は、可変形状ミラーの特徴を有効に利用した光学系を備えた撮像装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開平11−317894号公報
【特許文献2】特開2002−122784号公報
【0003】
一般に、カメラ等の撮像機器や表示機器では、その光学系が機器全体のサイズや性能を左右することが多い。そこで、カメラに限らず、撮像機器や表示機器の性能の向上、特に小型化・低消費電力化に関する性能を向上させるために、光学系に対しては、小型化・低消費電力化させることが常に要請されている。特に、デジタル系撮像機器であるデジタルカメラや携帯電話のカメラユニットの分野では、その要請が強い。この光学系の小型化・低消費電力化を解決する手段として、可変形状ミラーが、例えば特開平11−317894号公報(特許文献1)、特開2002−122784号公報(特許文献2)に提案されている。
【0004】
次に、上記公報で提案されている可変形状ミラーの一例について、図10の(A),(B)に基づいて説明する。図10の(A)は平面図で、図10の(B)は図10の(A)のX−X′矢視断面図である。可変形状ミラー101 は、図10の(A),(B)に示すように、円盤型の基板102 の一側面上にリング状支持壁(スペーサ)103 を突設し、このリング状支持壁103 で囲まれた領域内に、一つの中心電極(第1電極)104Aと2つの周辺電極(第2及び第3電極)104B,104Cとからなる固定電極を配設すると共に、リング状支持壁103 の開口端にミラー本体(可動電極)105 の周辺部を接合固定して構成されている。
【0005】
2つの周辺電極104B,104Cは、それぞれ略 180°の角度範囲に配設された半円弧状をなす電極板からなっている。また中心電極104Aは、前記2つの周辺電極104B,104Cの中心部に存在する円形領域内に配設された円板状の電極板からなっている。なお、固定電極はクロムなどで形成され、そのパターンは、図示のものに限らず、種々の形態のものが適用可能である。ミラー本体105 は、例えばポリイミド樹脂で形成された円盤状ディスクの外側面に、可動電極と反射部材(ミラー面)とを兼ねたアルミニウムを被着して構成されている。
【0006】
このように構成されている可変形状ミラー101 は、前記固定電極(104A〜104C)と可動電極(ミラー本体105 )との間に所定の電圧が印加されると、その静電気力によって、反射面(ミラー本体105 )の湾曲形状が可変制御される。したがって、外部から反射面が適当な曲率になるように電圧制御するようになっている。
【0007】
そして、このように構成された可変形状ミラーをカメラの光学系内に配置して、印加電圧を制御することによって、ミラー本体の曲率を変化させ、その焦点距離を調整することができる。なお、ミラー本体の形状は円形に限らず楕円形でもよい。そして、このように構成された可変形状ミラーは、従来のモータ駆動のレンズ光学系に比較して小型で且つ低消費電力であり、また従来のモータ駆動のレンズ光学系ではモータ音や伝達系での騒音が大きいが、可変形状ミラーはほぼ無音であるという大きな二つの特徴を備えている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記公開公報においては、可変形状ミラー自体について種々の提案がなされている。しかしながら、可変形状ミラーの優れた特徴の一つである低消費電力性を生かし、装置全体として低消費電力化が達成される撮像装置を実現するには、この可変形状ミラーの低消費電力の特徴を十分に生かした制御を行う必要があるが、かかる制御手法については考慮がなされていない。例えば、従来の鏡枠内のフォーカスレンズに代えて設けられた可変形状ミラーに対する制御を、従来のフォーカスレンズと同様な制御をしただけでは、この可変形状ミラーの特徴を十分に生かした制御とはいえない。本発明は、上記課題を解消するためになされたもので、可変形状ミラーの低消費電力の特徴を更に生かすような制御を行うようにした撮像装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、電圧印加により形状変更可能な反射面を有する可変形状ミラーと、該可変形状ミラーの反射面が光学系の一部を構成する撮影手段と、前記可変形状ミラーに電圧を印加する電圧印加手段と、前記可変形状ミラーの反射面を一定形状に保持するように前記電圧印加手段を制御する形状保持制御手段とを備えて撮像装置を構成するものである。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る撮像装置において、前記形状保持制御手段は、前記可変形状ミラーの反射面の形状保持のために該可変形状ミラーに間欠的に電圧を印加するように前記電圧印加手段を制御することを特徴とするものである。
【0011】
請求項3に係る発明は、請求項2に係る撮像装置において、前記形状保持制御手段は、前記撮影手段において設定されたズーム変倍率に応じて、前記間欠電圧印加の印加時間間隔を変えるように前記電圧印加手段を制御することを特徴とするものである。
【0012】
請求項4に係る発明は、請求項3に係る撮像装置において、前記形状保持制御手段は、前記設定されたズーム変倍率が低倍率の場合には、高倍率のズーム変倍率が設定されている場合に比べて、前記間欠電圧印加の印加時間間隔を長い間隔にするように前記電圧印加手段を制御することを特徴とするものである。
【0013】
請求項5に係る発明は、請求項2に係る撮像装置において、前記形状保持制御手段は、当該撮影装置の撮影モードに応じて、前記間欠電圧印加の印加時間間隔を変えるように前記電圧印加手段を制御することを特徴とするものである。
【0014】
請求項6に係る発明は、請求項5に係る撮像装置において、前記形状保持制御手段は、動画撮影モードでは静止画撮影モードよりも、前記間欠電圧印加の印加時間間隔を長くするように前記電圧印加手段を制御することを特徴とするものである。
【0015】
請求項7に係る発明は、請求項2に係る撮像装置において、前記形状保持制御手段は、当該撮像機器に備えられた電池の電池残量が所定量以下の場合には、所定量以上の場合に比べて前記間欠電圧印加の印加時間間隔を長くするように前記電圧印加手段を制御することを特徴とするものである。
【0016】
請求項8に係る発明は、請求項1に係る撮像装置において、前記形状保持制御手段は、前記電圧印手段に間欠的な電圧印加をさせるか、又は連続的な電圧印加をさせるかを、当該撮像装置の条件に応じて選択して制御することを特徴とするものである。
【0017】
請求項9に係る発明は、請求項8に係る撮像装置において、前記形状保持制御手段は、当該撮影装置がスール画像を表示手段に表示している期間中には間欠的な電圧印加をさせるように前記電圧印加手段を制御することを特徴とするものである。
【0018】
請求項10に係る発明は、請求項8に係る撮像装置において、前記形状保持制御手段は、当該撮影装置が動画撮影中には間欠的な電圧印加をさせるように前記電圧印加手段を制御することを特徴とするものである。
【0019】
請求項11に係る発明は、請求項8又は10に係る撮像装置において、前記形状保持制御手段は、当該撮影装置が高画質モードによる撮影中には連続的な電圧印加をさせるように前記電圧印加手段を制御することを特徴とするものである。
【0020】
請求項12に係る発明は、請求項11に係る撮像装置において、前記形状保持制御手段は、フォーカスロック後露光開始までは間欠的な電圧印加をさせ、露光期間中は連続的な電圧印加をさせるように前記電圧印加手段を制御することを特徴とするものである。
【0021】
請求項13に係る発明は、請求項1〜12のいずれか1項に係る撮像装置において、前記可変形状ミラーは、前記撮影手段の焦点位置調整に用いられていることを特徴とするものである。
【0022】
請求項14に係る発明は、請求項1〜13のいずれか1項に係る撮像装置において、前記可変形状ミラーは、静電力によって前記反射面の形状を変更可能なように構成されたものであることを特徴とするものである。
【0023】
請求項15に係る発明は、電圧印加により形状変更可能な反射面を有する可変形状ミラーと、該可変形状ミラーの反射面が光学系の一部を構成する撮影手段と、前記可変形状ミラーに電圧を印加する電圧印加手段と、当該撮影装置がインターバル撮影状態である場合には、各撮影の間は可変形状ミラーに電圧印加をしないように前記電圧印加手段を制御する制御手段とを備えて撮像装置を構成するものである。
【0024】
請求項16に係る発明は、電圧印加により形状変更可能な反射面を設けた可変形状ミラーと、該可変形状ミラーの反射面が光学系の一部を構成する撮影手段と、前記可変形状ミラーに電圧を印加する電圧印加手段とを備えた撮像装置の制御方法において、前記可変形状ミラーの反射面を一定形状に保持するように前記電圧印加手段に間欠的な電圧印加をさせるように制御することを特徴とするものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、実施の形態について説明する。図1は、本発明に係る撮像装置の実施の形態を適用したデジタルカメラの全体構成を示す概略ブロック図である。図1において、1は撮像部で、被写体光を入射する第1群の光学系2と、第1群光学系2の透過光を反射し光学系の焦点調整を行う第2群光学系となる、図10の(A),(B)に示したと同様な構成の可変形状ミラー3と、可変形状ミラー3の反射光を受ける第3〜第5群の光学系からなるズーム光学系4と、ズーム光学系4の透過光を入射する第6群の光学系5と、第6群の光学系5に対向して配置されたCCD等の撮像素子6とで構成されている。7は可変形状ミラー3を駆動するための可変形状ミラー駆動部で、8はズーム光学系4の駆動モータを駆動制御するためのレンズ駆動部である。
【0026】
また、図1において、9はカメラの各部の動作を制御するCPU、10は入力指示部で、電源ON/OFFボタン、モードボタン、ズームボタン、レリースボタン、LCD画像表示ON/OFFボタン、画質切換ボタン等を備えている。11は撮像素子6からの撮像信号を処理して画像データを生成する撮像回路、12は画像データを用いてコントラストAF処理又は測距センサ13によるAF処理、及び画像データを用いたAE処理を行うAF/AE回路、14は画像データを一時的に記憶するDRAM、15は画像データに各種画像処理を施す画像処理回路、16は画像データに基づき再生される画像を表示するLCD画像表示部、17は画像データを記録するスマートメディア等の着脱可能な記録媒体、18は画像データの記録媒体17への記録時に圧縮処理し、記録媒体17からの読み出し表示時に伸長処理するための圧縮伸長回路、19は電池、20は昇圧回路や保護回路などを備えた電源回路、21は電池残量を検出する電池残量検出部である。
【0027】
次に、可変形状ミラー駆動部7の構成例を図2に基づいて説明する。図2において、31は電池19の電圧(例えば 3.3V)を可変形状ミラー3の固定電極への印加最大電圧(例えば 100V)に昇圧するための昇圧回路、32は可変形状ミラー3の各固定電極(第1〜第3電極104A〜104C)への印加電圧を設定するドライバで、この例では3つの固定電極をもつ可変形状ミラー3を駆動できるように3つのドライバ回路で構成されている。33A〜33CはFETで構成されている第1〜第3のスイッチング素子で、一端は各ドライバ回路の出力側VOUT1〜VOUT3に、他端は可変形状ミラー3の各固定電極104A〜104Cに接続されている。なお、昇圧回路31は電源回路20における昇圧回路を用いる場合は不要となる。
【0028】
そして、このように構成された可変形状ミラー駆動部7においては、各スイッチング素子33A〜33Cの制御端子に共通に印加される制御電圧VSWにより、各スイッチング素子33A〜33CをON/OFF制御し、ON制御時には各ドライバ回路で設定された電圧VOUT1〜VOUT3が各固定電極104A〜104Cに印加され、可動電極(ミラー本体)105 を所定の弯曲形状に可変制御できるようになっている。
【0029】
ところで、本実施の形態で用いている図10の(A),(B)に示した構成の静電型可変形状ミラーにおいては、固定電極に電圧を印加すると、静電誘導で可動電極側に反対極の電荷が生じ、静電力により固定電極と可動電極とは吸引されるが、固定電極側への電圧印加を中断しても、固定電極と可動電極には電荷が、しばらくの間保持されていて、可動電極は直ちに電圧印加前の形状(平板状)には復帰しない。しかし、時間経過と共に保持されている電荷はリークし、可動電極の変形量は低下し小さくなる。したがって、可動電極の変形量の低下が十分に小さい間に再度電圧を印加するようにすると、ほぼ所定の変形量を保持することができる。このように、厳密に変形形状を保持しなくてもよい場合は、間欠的な電圧印加により、連続電圧印加に比べ電力消費を低減しながら、ほぼ所定の変形形状を保持することができる。
【0030】
このような間欠的な電圧印加を行う場合には、図3に示すように、各ドライバ回路からの出力VOUT をパルス状に間欠的に出力させると共に、この出力期間中に各スイッチング素子33A〜33Cを制御電圧VSW(1V程度)によりONとし、各ドライバ回路の出力VOUT を可変形状ミラー3の各固定電極104A〜104Cに印加するようにする。なお、図3において、Tonはスイッチング素子がON期間(10msec 程度)で可変形状ミラー電極への電圧印加期間であり、Toff はスイッチング素子のOFF期間で可変形状ミラー電極への電圧印加休止期間である。
【0031】
ここで、各ドライバ回路の出力VOUT の出力期間中にスイッチング素子をON/OFF操作させるのは、各ドライバ回路の出力のON/OFFとスイッチング素子のON/OFFとを同時に行うようにすると、若干のずれによりスイッチング素子がOFFになる前に、ドライバ回路の出力がOFFとなってしまう場合が生じるおそれがあり、このような場合には、スイッチング素子がON状態でドライバ回路の出力がOFFとなるので、間欠電圧印加に基づく可変形状ミラーに保持されている電荷が放電してしまい、所定形状の保持ができなくなってしまう。このような現象を確実に阻止するため、上記のようなタイミングでスイッチング素子のON/OFF操作を行うようにしている。
【0032】
このような間欠的な電圧印加を行った場合、可変形状ミラーの可動電極(ミラー本体)の変形量と変形低下態様を図4に示す。実際の撮影に影響がない程度に変形低下量δを小さくすれば、実用上問題は生じない。しかしながら、ここで許容される変形低下量δの値は、撮影モードによって異なるので、各々の状態に対応した間欠電圧印加の電圧印加休止期間(間欠電圧印加間隔)Toff を設定することで、効率的な電池使用、すなわち省電力化を図ることが可能となる。
【0033】
図5は、電圧印加休止期間(間欠電圧印加間隔)Toff と変形低下量δの関係を示し、更に変形低下量δの静止画(望遠時及び広角時)に対する許容範囲、動画(望遠時及び広角時)に対する許容範囲及びスルー画表示(LCD画像表示:望遠時及び広角時)に対する許容範囲を示している。
【0034】
また、各動作モードにおける連続電圧印加と間欠電圧印加の選択態様、並びに間欠電圧印加選択時におけるズーム変倍率別の具体的なToff 時間(秒)の一例を表1に示す。この表1に示す内容は、ルックアップテーブルの形態でCPU9に格納することができる。
【0035】
【表1】
【0036】
次に、図1に示した実施の形態に係るデジタルカメラの主要部の動作を、図6〜図8に示したフローチャートに基づいて説明する。LCD画像表示の有無により動作が異なるので、まずLCD画像表示を行うか否かの判定が行われる(ステップS1)。LCD画像表示を行わない場合は、光学ファインダで被写体観察を行うため、AE/AF検出は行わず、直ちに1stレリース操作が行われたか否かの判定ステップ(ステップS2)に入り、1stレリース操作が行われない場合は、1stレリース操作が行われるまで待機する。
【0037】
一方、LCD画像表示を行う場合は、画像データに基づくAE検出及び測距センサ13による測距データに基づくAF検出を行い(ステップS3)、AE検出に基づいて露光調整を行い(ステップS4)、またAF検出に基づく合焦位置に対応した電圧を可変形状ミラーに印加する(ステップS5)。次いで、この場合は1秒間隔でAE/AF検出動作を繰り返させるため、タイマが1秒経過したか否かの判定を行う(ステップS6)。1秒経過した場合は、次に1stレリース操作がなされたか否かの判定ステップ2へ移行し、1stレリース操作が行われない場合は、AE/AF検出からのステップS3〜S6の動作を繰り返す。
【0038】
1stレリース操作が行われると、まずAE/AFロックのため、ステップS3〜S5で示した動作と同様に、AE/AF検出を行って(ステップS7)、露出調整を行い(ステップS8)、合焦位置に対応した電圧を可変形状ミラーに印加する(ステップS9)。そして、1stレリース操作後直ちに2ndレリース操作が行われない場合があるので、次いでモードに応じたタイマ設定(間欠電圧印加間隔Toff の設定)を行い(ステップS10)、設定されたタイマ時間間隔に従って形状保持のための電圧印加を行うサブルーチンステップに移行する(ステップS11)。
【0039】
ここでモードに応じたタイマ設定ステップでは、前記表1に示した「1stレリース後モード(AE/AFロック時)」の欄におけるタイマ時間間隔(間欠電圧印加間隔Toff )が設定される。すなわち、1〜6倍のズーム変倍範囲において、ズーム変倍率Zが1≦Z<3の場合は2秒、3≦Z≦6の場合は1秒のタイマ時間間隔(Toff )が設定される。
【0040】
形状保持のための電圧印加のサブルーチンステップ動作では、図8のフローチャートに示すように、まず設定されたタイマ時間間隔tを経過したか否かの判定が行われる(ステップS11−1)。なお、このサブルーチンステップ動作での経過時間とは、直近で電圧印加され休止期間となった後の経過時間である。設定されている時間tを経過している場合は再度電圧印加を行い(ステップS11−2)、メインルーチンに戻り、次の2ndレリース操作の判定を行う(ステップS12)。2ndレリース操作が行われない場合はステップS10へ戻り、同様のステップ動作で間欠電圧印加を行いながら2ndレリース操作が行われるまで待機する。一方、前記タイマ時間間隔tの経過判定ステップS11−1でタイマ時間間隔tを経過していない場合は、直ちにメインルーチンの2ndレリース操作判定ステップS12へ移行する。
【0041】
2ndレリース操作がなされると、再度モードに応じたタイマ設定が行われ(ステップS13)、また合焦位置に対応した可変形状ミラーへの電圧印加を再度行って正確な合焦位置に設定し(ステップS14)、次いで静止画モードであるか動画モードであかるの判定を行う(ステップS15)。静止画モードの場合は、次いで更に高画質モードであるか低画質モードであるかの判定が行われ(ステップS16)、高画質モードの場合には、表1に示すように、ズーム変倍率に拘らず、連続電圧印加に切り替える(ステップS17)。そして、露光を開始し(ステップS18)、露光終了を待って(ステップS19)、可変形状ミラーへの電圧印加を終了し(ステップS20)、その終了後、撮影画像の記録媒体への保存用記録を行う(ステップS21)。なお、上記高画質モードとは、圧縮処理における圧縮率が低圧縮率とか非圧縮処理の場合、あるいは撮像素子の全画素を用いた撮影などの場合をいう。
【0042】
前記高画質モードか低画質モードかの判定ステップS16において、低画質モードが設定されている場合は、そのまま露光が開始される(ステップS22)。そして、この場合長時間露光の場合もあるので、次いで露光が終了したか否かの判定を行い(ステップS23)、露光を終了している場合は、可変形状ミラーへの電圧印加の終了ステップS20へ移行するが、露光が終了していない場合には、サブルーチンステップの可変形状ミラーの形状保持のための間欠的な電圧印加を行う(ステップS24)。ここでは、表1に示すように、ズーム変倍率Zが1≦Z<3の広角の場合には 0.5秒間隔とし、3≦Z≦6の望遠の場合には、 0.2秒間隔で、露光終了まで間欠的な電圧印加を行う。
【0043】
前記静止画モードか動画モードかの判定ステップS15において、動画モードが設定されている場合は、図7のフローチャートに示すように、撮影を開始し(ステップS25)、まず1コマ目の露光・記録を行う(ステップS26,S27)。そして、通常数フレーム位に1回の間隔で撮影条件の再設定を行う必要があるため、本実施の形態では5フレームに1回とし、5フレームの撮影画像の記録が終了したか否かの判定を行う(ステップS28)。5フレームの記録が終了している場合は、再度AE/AFの検出を行って(ステップS29)、必要に応じて露光調整を行い(ステップS30)、また必要に応じて合焦位置の変更を行うため、合焦位置の変更を行うか否かの判定を行う(ステップS31)。合焦位置の変更を行う場合は、可変形状ミラーの合焦位置に対応した電圧を印加する(ステップS32)。
【0044】
一方、被写体の動きがなく合焦位置の変更を行う必要がない場合は、可変形状ミラーの形状保持のための間欠的な電圧印加を行うサブルーチン動作へ移る(ステップS33)。そして、このサブルーチン動作では、先に示したと同様に、設定されたタイマ時間間隔tを経過したか否かの判定が行われ、設定されているタイマ時間間隔tが経過している場合は、可変形状ミラーの形状保持のため再度電圧が印加される。この動画撮影中に設定されるタイマ時間間隔(Toff )は、表1に示すように、ズーム変倍率Zが1≦Z<3の広角の場合は 1.5秒間隔で、ズーム変倍率Zが3≦Z≦6の望遠の場合には、 0.7秒間隔であり、その間隔で間欠的に電圧印加を行う。
【0045】
なお、ここでの形状保持のための電圧印加は、AF検出に基づく合焦位置の変更に対応した電圧印加された時点からの経過時間ではなく、AF検出に基づかないで可変形状ミラーへの印加電圧が変更された場合において、その変更された時点から上記設定された時間が経過した時点で再度電圧を印加するという趣旨、つまり直近で電圧が印加された時点から表1に示した所定の時間が経過した時点で再度電圧印加を行う趣旨である。
【0046】
続いて、2ndレリース操作が離されたか否かの判定が行われ(ステップS34)、2ndレリース操作が離されていない場合は、ステップS26へ戻り、露光・記録動作が繰り返される。2ndレリース操作が離されると、動画モード動作を終了する。
【0047】
なお、上記フローチャートに基づく動作説明では、LCD画像表示(スルー画像表示)モード時には、1秒間隔でAE/AF検出を行って電圧印加を行うようにしたものを示したが、本実施の形態においては、スルー画表示モード時においては、電池残量に応じて間欠電圧印加態様を変えるように構成してもよい。次に、その態様について説明する。本実施の形態においては、電池残量検出部21により電池残量を常時検出できるようになっており、スルー画表示モードにおいては、電池残量が大なる場合は、表1に示すように、ズーム変倍率Zが1≦Z<3の広角時には2秒間隔、3≦Z≦6の望遠時には1秒間隔として、比較的短時間間隔で間欠電圧印加を行い、電池残量が小となった場合には、ズーム変倍率Zが1≦Z<3の広角時には3秒間隔、3≦Z≦6の望遠時には2秒間隔として、間欠電圧印加の時間間隔を大にする。これにより、消費電力を低減し、電池電源の長寿命化を図りながら、可変形状ミラーの形状保持を行うことができる。
【0048】
また、可変形状ミラーへの電圧印加態様としては、スルー画表示を用いない状態(光学ファインダ使用時)で撮影が行われる場合に、AF動作及び撮影動作の確認のために、短時間のスルー画表示を行い、その短時間のスルー画表示の間のみ、可変形状ミラーに対して電圧を印加して、その他の期間には非印加とする形態も考えられる。
【0049】
また、各動作モードに対するタイマ時間間隔(Toff )の設定例を表1に示したが、これはルックアップテーブルの形態で予めCPUに格納しておいてもよいが、これらのタイマ時間間隔は撮影者が各動作モードに対応させて任意に設定したり、あるいは選択設定できるように構成してもよい。
【0050】
また、デジタルカメラにおいては、連写とは異なるインターバル撮影という形態の撮影が行われる場合があるが、次に、このインターバル撮影時における可変形状ミラーへの電圧印加態様を図9に基づいて説明する。インターバル撮影では、予め設定された所定の撮影間隔T1 (例えば1分間隔)で▲1▼コマ目、▲2▼コマ目、・・・というように間欠的に撮影が行われるが、各コマの撮影処理時には、まずAE/AF処理が行われ続いて露光が行われて、撮影画像の記録が行われる。その際、光学系の焦点調整に用いられている可変形状ミラーへの電圧印加は、AE/AF処理期間と引き続く露光期間に亘って行われ、記録時を含め次回の撮影のAE/AF処理が開始されるまでの期間は、電圧の印加は中断される。これにより、低消費電力効果の増大を図ることができる。
【0051】
なお、ここまで実施の形態としてデジタルカメラについて説明をしてきたが、本発明は、携帯電話等に内蔵されるカメラ装置に適用してもよい。
【0052】
以上実施の形態について説明を行ったが、本発明の特徴とする構成並びにその構成に基づく効果の一例をまとめて示すと、次の通りである。
【0053】
本発明の第1の特徴とする構成は、請求項1に記載した撮像装置の構成であり、このように構成された撮像装置においては、形状保持制御手段を備え、可変形状ミラーの反射面を一定形状に保持するように電圧印加手段を制御するようにしているので、可変形状ミラーの反射面は一定形状に保持され、安定した撮影画像が得られる。
【0054】
また第2の特徴とする構成は、請求項2に記載した撮像装置の構成であり、このように構成された撮像装置においては、可変形状ミラーに間欠的に電圧を印加して反射面の形状を保持するようにしているので、消費電力の低減を図りながら反射面の形状を維持することができる。
【0055】
また第3の特徴とする構成は、請求項3に記載した撮像装置の構成であり、可変形状ミラーの形状保持時における形状の微小変化が画質へ与える影響は、ズーム変倍率によって変わるので、上記のようにズーム変倍率に応じて間欠電圧印加の印加時間間隔を変えるように制御することにより、消費電力の低減化を図りながら、ズーム変倍率に応じた適切な形状保持を行うことができる。
【0056】
また第4の特徴とする構成は、請求項4に記載した撮像装置の構成であり、低ズーム変倍率の場合は、可変形状ミラーの形状保持時における形状の変化が画質へ与える影響が少ないので、間欠電圧印加の印加時間間隔を長くすることが可能であり、したがって上記のように低ズーム変倍率の場合に印加時間間隔を長くすることにより、一層の適切な低消費電力化を図ることができる。
【0057】
また第5の特徴とする構成は、請求項5に記載した撮像装置の構成であり、このように構成された撮像装置においては、撮影モードに応じて間欠電圧印加の印加時間間隔を変えるようにしているので、消費電力の低減化を図りながら、静止画と動画等の撮影モードに応じた適切な可変形状ミラーの形状保持が可能となる。
【0058】
また第6の特徴とする構成は、請求項6に記載した撮像装置の構成であり、動画撮影モードにおいては、静止画撮影モードより厳密でない低画質としても影響は少ないので、上記のように動画撮影モード時には静止画撮影モード時よりも間欠電圧印加の印加時間間隔を長くすることにより、低消費電力化を図りながら適切な動画撮影を行うことができる。
【0059】
また第7の特徴とする構成は、請求項7に記載した撮像装置の構成であり、このように構成された撮像装置においては、撮像装置に備えられた電池の長寿命化を図りながら、可変形状ミラーの形状保持を行うことができる。
【0060】
また第8の特徴とする構成は、請求項8に記載した撮像装置の構成であり、このように構成された撮像装置においては、撮像装置の条件に応じて間欠的な電圧印加をさせるか連続的な電圧印加をさせるかを選択して制御するようにしているので、連続電圧印加が不要な条件の場合には間欠的な電圧印加を行い、適切な低消費電力化を図ることができる。なお、ここで、撮像装置の条件とは、撮影モード、ズーム変倍率、電池残量等やその他の条件を意味する。
【0061】
また第9の特徴とする構成は、請求項9に記載した撮像装置の構成であり、スール画像は厳密な画質が不要な画像であって且つ表示時間が長いので、上記のようにスール画像を表示手段に表示している期間は間欠的な電圧印加をさせて形状保持を行うことにより、適切な省電力化を図ることができる。
【0062】
また第10の特徴とする構成は、請求項10に記載した撮像装置の構成であり、動画像も厳密な画質が要求されない画像であるので、上記のように動画撮影中は間欠的な電圧印加をさせることにより、低消費電力化を図りながら適切な形状保持を行うことができる。
【0063】
また第11の特徴とする構成は、請求項11に記載した撮像装置の構成であり、このように構成された撮像装置においては、高画質モードによる撮影中は連続的な電圧印加を行うようにしているので、安定した高画質画像が得られる。また連写中は露光期間外でも連続電圧印加を行って可変形状ミラーの形状を一定にし、画質を安定化させることができる。
【0064】
また第12の特徴とする構成は、請求項12に記載した撮像装置の構成であり、このように構成された撮像装置においては、高画質モードによる撮影においても、フォーカスロック後露光開始までは間欠的な電圧印加を行うようにしているので、高画質モードにおいても省電力化を図ることができる。
【0065】
また第13の特徴とする構成は、請求項13に記載した撮像装置の構成であり、このように、可変形状ミラーを光学系の焦点位置調整に用いることにより、低消費電力化を図りながら安定した撮影画像を得ることが可能となる。
【0066】
また第14の特徴とする構成は、請求項14に記載した撮像装置の構成であり、このように、可変形状ミラーとして静電力により反射面の形状変更を行うように構成されたものを用いることにより、一層の低消費電力化を図ることが可能となる。
【0067】
また第15の特徴とする構成は、請求項15に記載した撮像装置の構成であり、このように構成された撮像装置においては、インターバル撮影において各コマの撮影の間は可変形状ミラーに電圧印加をしないようにしているので、省電力効果を大にすることができる。
【0068】
また第16の特徴とする構成は、請求項16に記載した撮像装置の調整方法の構成であり、このように構成された撮像装置の制御方法においては、可変形状ミラーの反射面を一定形状に保持するように間欠的な電圧印加をさせるように制御しているので、省電力化を図りながら可変形状ミラーの形状保持を行うことができる。
【0069】
【発明の効果】
以上実施の形態に基づいて説明したように、本発明によれば、形状保持制御手段を備え、可変形状ミラーの反射面を一定形状に保持するように電圧印加手段を、撮像装置の条件や電池残量に応じて、連続的な電圧印加をさせるか、間欠的な電圧を印加させるか、更には間欠電圧印加の間欠印加間隔を選択して制御するように構成しているので、適切な低消費電力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る撮像装置の実施の形態のデジタルカメラの構成を示すブロック構成図である。
【図2】図1に示した実施の形態における可変形状ミラー駆動部の構成例を示す概略構成図である。
【図3】図2に示した可変形状ミラー駆動部における可変形状ミラーの固定電極への間欠電圧印加態様を示す図である。
【図4】可変形状ミラーへの間欠電圧印加時における可変形状ミラーのミラー変形態様を示す図である。
【図5】可変形状ミラーへの間欠電圧印加時における間欠電圧印加間隔Toff と可変形状ミラーのミラー変形低下量δとの関係を示す図である。
【図6】図1に示した実施の形態の動作を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図7】図1に示した実施の形態の動作を説明するためのフローチャートの残りの一部を示す図である。
【図8】図6に示したフローチャートにおける保持電圧印加のサブルーチンステップを示すフローチャートである。
【図9】インターバル撮影時における撮影処理態様及び可変形状ミラーへの電圧印加態様を示すタイミング図である。
【図10】可変形状ミラーの構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 撮像部
2 第1群光学系
3 可変形状ミラー
4 ズーム光学系
5 第6群光学系
6 撮像素子
7 可変形状ミラー駆動部
8 レンズ駆動部
9 CPU
10 入力指示部
11 撮像回路
12 AE/AF回路
13 測距センサ
14 DRAM
15 画像処理回路
16 LCD画像表示部
17 記録媒体
18 圧縮伸長回路
19 電池
20 電源回路
21 電池残量検出部
31 昇圧回路
32 ドライバ
33A,33B,33C 第1〜第3スイッチング素子
101 可変形状ミラー
102 基板
103 支持壁(スペーサ)
104A,104B,104C 第1〜第3電極
105 可動電極(ミラー本体)
Claims (16)
- 電圧印加により形状変更可能な反射面を有する可変形状ミラーと、該可変形状ミラーの反射面が光学系の一部を構成する撮影手段と、前記可変形状ミラーに電圧を印加する電圧印加手段と、前記可変形状ミラーの反射面を一定形状に保持するように前記電圧印加手段を制御する形状保持制御手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
- 前記形状保持制御手段は、前記可変形状ミラーの反射面の形状保持のために該可変形状ミラーに間欠的に電圧を印加するように前記電圧印加手段を制御することを特徴とする請求項1に係る撮像装置。
- 前記形状保持制御手段は、前記撮影手段において設定されたズーム変倍率に応じて、前記間欠電圧印加の印加時間間隔を変えるように前記電圧印加手段を制御することを特徴とする請求項2に係る撮像装置。
- 前記形状保持制御手段は、前記設定されたズーム変倍率が低倍率の場合には、高倍率のズーム変倍率が設定されている場合に比べて、前記間欠電圧印加の印加時間間隔を長い間隔にするように前記電圧印加手段を制御することを特徴とする請求項3に係る撮像装置。
- 前記形状保持制御手段は、当該撮影装置の撮影モードに応じて、前記間欠電圧印加の印加時間間隔を変えるように前記電圧印加手段を制御することを特徴とする請求項2に係る撮像装置。
- 前記形状保持制御手段は、動画撮影モードでは静止画撮影モードよりも、前記間欠電圧印加の印加時間間隔を長くするように前記電圧印加手段を制御することを特徴とする請求項5に係る撮像装置。
- 前記形状保持制御手段は、当該撮像機器に備えられた電池の電池残量が所定量以下の場合には、所定量以上の場合に比べて前記間欠電圧印加の印加時間間隔を長くするように前記電圧印加手段を制御することを特徴とする請求項2に係る撮像装置。
- 前記形状保持制御手段は、前記電圧印手段に間欠的な電圧印加をさせるか、又は連続的な電圧印加をさせるかを、当該撮像装置の条件に応じて選択して制御することを特徴とする請求項1に係る撮像装置。
- 前記形状保持制御手段は、当該撮影装置がスール画像を表示手段に表示している期間中には間欠的な電圧印加をさせるように前記電圧印加手段を制御することを特徴とする請求項8に係る撮像装置。
- 前記形状保持制御手段は、当該撮影装置が動画撮影中には間欠的な電圧印加をさせるように前記電圧印加手段を制御することを特徴とする請求項8に係る撮像装置。
- 前記形状保持制御手段は、当該撮影装置が高画質モードによる撮影中には連続的な電圧印加をさせるように前記電圧印加手段を制御することを特徴とする請求項8又は10に係る撮像装置。
- 前記形状保持制御手段は、フォーカスロック後露光開始までは間欠的な電圧印加をさせ、露光期間中は連続的な電圧印加をさせるように前記電圧印加手段を制御することを特徴とする請求項11に係る撮像装置。
- 前記可変形状ミラーは、前記撮影手段の焦点位置調整に用いられていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に係る撮像装置。
- 前記可変形状ミラーは、静電力によって前記反射面の形状を変更可能なように構成されたものであることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に係る撮像装置。
- 電圧印加により形状変更可能な反射面を有する可変形状ミラーと、該可変形状ミラーの反射面が光学系の一部を構成する撮影手段と、前記可変形状ミラーに電圧を印加する電圧印加手段と、当該撮影装置がインターバル撮影状態である場合には、各撮影の間は可変形状ミラーに電圧印加をしないように前記電圧印加手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
- 電圧印加により形状変更可能な反射面を有する可変形状ミラーと、該可変形状ミラーの反射面が光学系の一部を構成する撮影手段と、前記可変形状ミラーに電圧を印加する電圧印加手段とを備えた撮像装置の制御方法において、前記可変形状ミラーの反射面を一定形状に保持するように前記電圧印加手段に間欠的な電圧印加をさせるように制御することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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