JP2004170280A - Radioactive material transportation apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放射性物質搬送装置に係り、特に、使用済燃料集合体を貯蔵する使用済燃料集合体貯蔵施設において用いるのに好適な放射性物質搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
原子力発電所から発生する使用済燃料集合体は、ウラン及びプルトニウム等の再使用可能な核燃料物質を回収するために再処理される。このときに発生する高レベル放射性廃棄物はガラス固化される。この放射性廃棄物ガラス固化体は、崩壊熱が発生するため、発熱量が小さくなり処分が可能になるまでの間、冷却しながら貯蔵される。
【0003】
また、使用済燃料集合体は、再処理されるまでの間、原子力発電所内の燃料貯蔵プール内で冷却しながら適切に貯蔵される。しかし、一部の原子力発電所では、その燃料貯蔵プール内での使用済燃料集合体の貯蔵が満杯状態になりつつある。このため、長期間において使用済燃料集合体の貯蔵が可能な新たな使用済燃料集合体貯蔵施設の建設が望まれている。
【0004】
放射性廃棄物ガラス固化体及び使用済燃料集合体等の放射性物質に対する貯蔵施設としては、長期に亘る安定性から、空気で冷却する放射性物質乾式貯蔵施設が着目されている。放射性物質乾式貯蔵施設の例が、特許文献1,特許文献2および特許文献3に記載されている。
【0005】
特許文献1に記載された放射物質乾式貯蔵施設は、燃料貯蔵室内に放射性物質を収納する多数の収納管を配置し、外部から取り込んだ空気を燃料貯蔵室内に導き、放射性物質を収納した収納管を冷却しながら貯蔵する施設である。放射性物質を内蔵したキャニスタは、燃料貯蔵室の天井スラブ上を移動する装荷機(搬送装置)によって収納管内に挿入される。装荷機は天井スラブ上に設置されたレールに沿って移動する。
【0006】
特許文献2は、使用済燃料集合体(放射性物質)を内蔵した使用済燃料収納容器を貯蔵エリア(貯蔵チャンバ)に並べて、外部から取り込んだ空気を使用済燃料収納容器の周囲に供給して貯蔵中の使用済燃料収納容器を冷却する放射物質乾式貯蔵施設を記載する。特許文献2では、トレーラで運搬されて来た使用済燃料収納容器を、貯蔵エリアの天井スラブ上に設置された門型走行クレーン(搬送装置)により貯蔵エリアまで搬送することを記載する。門型走行クレーンは、設定されたレール上を直線状に移動する。
【0007】
特許文献3は、放射性物質乾式貯蔵施設内で、使用済燃料集合体(放射性物質)を封入した金属キャスク(またはコンクリートキャクスク)を、エアパレットを用いた搬送装置を用いて移動することを記載している。金属キャスク及びコンクリートキャクスクは、放射線遮蔽能力を有している。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−6088号公報、3及び4頁、図1〜図6
【特許文献2】
特開平11−295490号公報、2及び3頁、図1
【特許文献3】
特開2002−148386号公報、3,5及び6頁、図1,図5〜図8
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1では、搬送装置移動用のレールは、多数の収納管の開口部を間に挟むように設置する必要があることから、20mないし30mのレール幅にする必要がある。このため、搬送装置は、レール幅以上の非常に大型の機器となり、また、放射線遮蔽能力を持たせる必要があることから搬送装置自体の重量も非常に大きくなる。
【0010】
特許文献2においても、門型走行クレーンが走行するレールは、天井スラブに設けられた多数の開口部を間に挟むように配置するため、レール幅は20mないし30mになる。このため、やはり搬送装置である門型走行クレーンは大型化すると共に、貯蔵エリアの大きさは門型クレーンのレール幅によって制限を受ける。また、使用済燃料収納容器を貯蔵するため、放射性物質は遮蔽能力を有する使用済燃料収納容器(金属キャスクまたはコンクリートキャスク)の厚肉容器で搬送,貯蔵する必要がある。このため、放射性物質を収納する容器自体が大型化し、その分だけ放射性物質の貯蔵効率が減少する懸念がある。
【0011】
特許文献3の放射性物質貯蔵施設の場合、搬送装置としてエアパレットを使用するため、貯蔵エリアの大きさが搬送装置によって制限を受けることはなく、建屋内のレイアウトも比較的自由となる。しかし、貯蔵エリアの床面上を走行するエアパレットは放射性物質の収納容器を持ち上げて搬送する構造となっているため、使用可能な放射性物質の収納容器は、金属キャスクやコンクリートキャスク等の遮蔽能力を持つ容器に限られる。このため、特許文献3に記載された搬送装置は十分な放射線遮蔽能力を持たない放射性物質収納容器を搬送することができない。
【0012】
本発明の目的は、放射線遮蔽能力の小さな容器内に収納した放射性物質を容易に搬送でき、収納管内への放射性物質の装荷作業の効率を向上できる放射性物質搬送装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する本発明の特徴は、放射性物質が通過する貫通孔を形成した搬送台と、前記搬送台に設置された放射線遮蔽体で囲まれて形成され、前記貫通孔に対向する放射性物質収納室と、前記貫通孔の周囲に配置され、前記搬送台の下部に設けられた空気噴出手段と、前記空気噴出手段に空気を供給する空気供給手段と、前記搬送台に設置され、前記貫通孔の開閉を行う開閉手段とを備えたことにある。
【0014】
このような本発明は、放射性物質収納室が放射線遮蔽体で囲まれているため、放射性遮蔽能力の小さな容器内に放射性物質を収納した場合でも、容易にその放射性物質を搬送できる。また、上記貫通孔の周囲に複数の空気噴出手段が配置されているため、空気噴出手段によって放射性物質の貫通孔の通過が阻害されない。このため、搬送台に形成された貫通穴を通しての放射性物質の収納管内への装荷作業を効率良く行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
本発明の好適な一実施例である図1及び図2に示された放射性物質搬送装置を説明する前に、本実施例の放射性物質搬送装置が適用される放射性物質乾式貯蔵施設、具体的には使用済燃料乾式貯蔵施設を、図3〜図5を用いて説明する。
【0016】
使用済燃料乾式貯蔵施設1は、床スラブ7と天井スラブ5との間に形成されて並行に配置される複数の燃料貯蔵室(放射性物質貯蔵室)9、及び各燃料貯蔵室9のそれぞれの真上に配置された燃料装荷室35を有する。各燃料装荷室35の相互間には、開口部37が形成された側壁36が配置される。この開口部37は、後述のキャニスタ搬送装置6が通過できる大きさを有し、隣接する燃料装荷室35を連絡している。各燃料貯蔵室9の相互間にも側壁(図示せず)が配置され、この側壁は側壁36の真下に位置している。
【0017】
仕切部材13が、各燃料貯蔵室9内で床スラブ7と天井スラブ5との間に設置される。それぞれの燃料貯蔵室9内において、多数の収納管3が天井スラブ5に取り付けられて仕切部材13を貫通して床スラブ7に向かって延びている。遮蔽プラグ34がそれぞれの収納管3の上端部に設置されて収納管3を密封する。空気取り入れ口10に連絡される空気導入通路8、及び空気吐出口12に連絡される空気排出通路11が、燃料貯蔵室9にそれぞれ接続される。空気取り入れ口10及び空気吐出口12は、使用済燃料乾式貯蔵施設1の外部環境に開放されている。冷却空気通路14は仕切部材13と天井スラブ5との間に形成される。冷却空気通路33は仕切部材13と床スラブ7との間に形成される。冷却空気通路14,33は空気導入通路8及び空気排出通路11にそれぞれ連絡される。
【0018】
最も端に位置する燃料貯蔵室9に隣接した燃料搬入エリア38、及び燃料搬入エリア38に隣接したキャスク保管エリア39が、使用済燃料乾式貯蔵施設1内に形成される(図4,図5参照)。更に、キャニスタ詰め替え室40が、使用済燃料乾式貯蔵施設1内に形成される。蓋41が、キャニスタ詰め替え室40の天井に設けられた開口部47に着脱自在に取り付けられる。
【0019】
使用済燃料集合体を内蔵したキャニスタ4が収納管3内に収納されている。空気取り入れ口10から取り込まれた外部の空気は、空気導入通路8を経て燃料貯蔵室9内の冷却空気通路14,33内で収納管3の相互間を流れ、空気排出通路11を通って空気吐出口12より外部に排出される。使用済燃料集合体で発生した熱は、キャニスタ4を介して収納管3に伝えられる。その空気は、冷却空気通路14,33内を流れる間に、収納管3を冷却する。
【0020】
使用済燃料集合体を内蔵したキャニスタ4の収納管3への装荷は、キャニスタ搬送装置(放射性物質搬送装置)6によって行われる。ここで、使用済燃料集合体の搬送装置であるキャニスタ搬送装置6を、図1及び図2に基づいて説明する。
【0021】
キャニスタ搬送装置6は、搬送車26及びエアパレット29を有する。搬送車26は、タイヤ32及びエアコンプレッサ25を有する。搬送車26に牽引されるエアパレット29は、貫通したキャニスタ通過開口部16を形成した搬送台49を有し、キャニスタ通過開口部16を取り囲むように搬送台49の下面に8個のダイアフラム22を設置している。キャニスタ通過開口部16は搬送台49の中央部に配置される。内部にキャニスタ収納部(放射性物質収納室)18を形成する第1放射線遮蔽体19、及び内部に遮蔽プラグ収納部(遮蔽プラグ収納室)23を形成する第2放射線遮蔽体28が、搬送台49の上面に沿って移動可能に搬送台49の上面に設置される。第1放射線遮蔽体19はキャニスタ収納部18を画定するケーシングである。第1放射線遮蔽体19は、キャニスタ収納部18内に収納されたキャニスタ4内の使用済燃料集合体から放出される放射線を十分に遮蔽する能力を有する。昇降装置15が、キャニスタ収納部18内に配置されて、第1放射線遮蔽体19に取り付けられる。第2放射線遮蔽体28は遮蔽プラグ収納部21を画定するケーシングである。昇降装置23が、遮蔽プラグ収納部21内に配置されて、第2放射線遮蔽体28に取り付けられる。第1放射線遮蔽体19及び第2放射線遮蔽体28は、互いに連結され、キャニスタ収納部18がキャニスタ通過開口部16上に来るように、また、遮蔽プラグ収納部21がキャニスタ通過開口部16上に来るように、搬送台49の上面に沿って移動する。この移動は、搬送台49に設けられた、第1放射線遮蔽体19及び第2放射線遮蔽体28の移動装置(図示せず)により、第1放射線遮蔽体19及び第2放射線遮蔽体28を搬送台49上面に設けられたガイドレール(図示せず)に沿って移動させて行われる。
【0022】
搬送車26はエアコンプレッサ25に接続される空気配管24を設置する。エアパレット29の搬送台49は各ダイヤフラム22に接続される空気配管24Aを設置する(図2)。空気供給手段である空気配管24Aは空気配管24に接続される。キャニスタ通過開口部16を開閉する一対のシャッタ17が、搬送台
49に設置される。各シャッタ17の開閉を行う開閉装置30が、搬送台49に取り付けられ、それぞれのシャッタ17に連結されている。レーザー光を用いた位置検出装置27が、キャニスタ通過開口部16の周囲に4個配置されて搬送台49の下面に設置される。
【0023】
キャニスタ搬送装置6は、キャニスタ詰め替え室40の天井の上面、すなわち床面48、及び燃料装荷室35の床面の上を移動する。
【0024】
次に、キャニスタ搬送装置6を用いたキャスクの収納管3内への装荷作業を、図6及び図7を用いて説明する。
【0025】
原子力発電所内の燃料貯蔵プール内に保管されている使用済燃料集合体はキャニスタ4内に収納される。密封されたキャニスタ4は輸送キャスク46内に収納される。輸送キャスク46はトレーラ45に積載されて使用済燃料乾式貯蔵施設1の燃料搬入エリア38まで運ばれる。キャニスタ4のキャニスタ搬送装置6内への収納作業を、図6により詳細に説明する。燃料搬入エリア38,キャスク保管エリア39及びキャニスタ詰め替え室40の上方を移動する天井クレーン42が、使用済燃料乾式貯蔵施設1内に設置されており、トレーラ45上の輸送キャスク46は、天井クレーン42によって、蓋41が取り除かれた開口部47を通してキャニスタ詰め替え室40まで搬送される(図6(A))。ここで、キャニスタ4は、遠隔操作にて蓋が外された輸送キャスク46より、キャニスタ詰め替え室40内の天井クレーン44により吊り上げられてその外に取り出される(図6(B))。キャニスタ詰め替え室40は、輸送キャスク46よりキャニスタ4を取り出すため、周囲の側壁が厚いコンクリート壁で構成されている。キャニスタ4は、キャニスタ詰め替え室40内に備えられた検査装置43まで運ばれ、検査装置43によって表面の損傷,温度,放射性物質による汚染,放射線量等の検査がキャニスタ4に対して行われる(図6(C))。キャニスタ搬送装置6を開口部47の上に移動し、キャニスタ収納部18内の昇降装置15によってキャニスタ4を吊り上げる(図6(D))。キャニスタ4の吊り上げ作業を行う前に、キャニスタ収納部18はキャニスタ通過開口部16の真上に位置させておき、更に、開閉装置30の駆動により、キャニスタ通過開口部16を封鎖している一対のシャッタ17を開いてキャニスタ通過開口部16を開いておく。吊り上げられたキャニスタ4は、キャニスタ通過開口部16を通して第1放射線遮蔽体19で囲まれたキャニスタ収納部18内に収納される。キャニスタ4をキャニスタ収納部18内に収納した後、シャッタ17が閉じられてキャニスタ通過開口部16が封鎖される。キャニスタ詰め替え室40内で空になった輸送キャスク46は、天井クレーン42によってキャスク保管エリア39に移される。以上により、キャニスタ搬送装置6内へのキャニスタ4の装荷作業が終了する。
【0026】
その後、キャニスタ搬送装置6を、キャニスタ4を装荷する所定の収納管3の真上まで移動させる。例えば、キャニスタ4を装荷する収納管3が、図4の紙面上で一番下に位置する燃料装荷室35の真下の燃料貯蔵室9であるとする。そのキャニスタ搬送装置6の移動について、以下に、詳細に説明する。
【0027】
エアコンプレッサ25が駆動されて圧縮された高圧の空気が、空気配管24,24Aを介して各ダイアフラム22に供給されて、各ダイアフラム22から床面48に向かって噴出される。この空気の噴出によりエアペレット29は浮上する。搬送車26を駆動することによって、浮上したエアパレット25は搬送車26に牽引されて床面48に沿って移動される。搬送車26は、乗車した作業員の運転によって移動される。なお、搬送車26の移動は、別の部屋からの遠隔操作による操縦により行ってもよいし、または移動経路を記憶したコンピュータを搭載してそのコンピュータにより記憶した移動経路を移動させてもよい。キャニスタ搬送装置6は、2つの側壁36にそれぞれ形成された開口部37を通って図4の紙面上で一番下に位置する燃料装荷室35まで移動する。更に、キャニスタ搬送装置6が移動され、キャニスタ通過開口部16がその燃料装荷室35内でキャニスタ4を収納する所定の収納管3の真上に位置される。レーザー光線を用いた位置検出装置27によって、キャニスタ通過開口部16が所定の収納管3の真上に来たことを確認する。この位置検出装置には、前記したレーザー光線の他にも、電磁波や超音波を利用した装置や、カメラによる目視確認を用いてもよい。
【0028】
キャニスタ通過開口部16が所定の収納管3の真上に来たとき、ダイアフラム22への空気を供給を止めて、天井スラブ5の上にエアパレット29を降ろし、搬送台49と天井スラブ5との間の隙間ができるだけ小さくなるようにする。これは、遮蔽プラグ34を取り外した状態において、燃料貯蔵室9からの放射線及び放射性物質の漏れをできるだけ小さくするためである。ゴム状のリングパッキン31がキャニスタ通過開口部16を取り囲むように搬送台49に設置されることによって、搬送台49と天井スラブ5との間の隙間をより狭くすることができる。
【0029】
その後に行われるキャニスタ収納部18内のキャニスタ4を収納管3内に装荷する一連のキャニスタ装荷作業を、図7により説明する。まず、第1放射線遮蔽体19及び第2放射線遮蔽体28を移動させて遮蔽プラグ収納部21をキャニスタ通過開口部16の真上に位置させる(図7(A))。そして、キャニスタ通過開口部16を封鎖しているシャッタ17を開ける。遮蔽プラグ34が、昇降装置23を用いて吊り上げられ、キャニスタ通過開口部16を通して遮蔽プラグ収納部21内に収納される(図7(B))。次に、第1放射線遮蔽体19及び第2放射線遮蔽体28を移動させてキャニスタ収納部18をキャニスタ通過開口部16の真上に位置させる(図7(C))。キャニスタ収納部18内に収納していたキャニスタ4を、昇降装置15を用いてキャニスタ通過開口部16を通し収納管3内に吊り降ろして収納管3内に装荷する(図7(D))。その後、再び、遮蔽プラグ収納部21がキャニスタ通過開口部16の真上に来るように第1放射線遮蔽体19及び第2放射線遮蔽体28を移動させ、遮蔽プラグ収納部21内に収納している遮蔽プラグ34を昇降装置23により下降させる(図7(E))。遮蔽プラグ34は、収納管3の上端部に設置され、キャニスタ4を装荷した収納管3を密封する。シャッタ17を閉じてキャニスタ通過開口部16を封鎖する(図7
(F))。以上により、キャニスタ4の収納管3内への収納作業が終了する。
【0030】
本実施例は、キャニスタ搬送装置6におけるキャニスタ収納部18を、放射線遮蔽能力を有する第1放射線遮蔽体19にて構成しているため、放射線遮蔽能力がほとんどないキャニスタ4内に内蔵された使用済燃料集合体(放射性物質)を、キャニスタ搬送装置6を用いて搬送することができる。キャニスタ4は放射線遮蔽能力が極めて小さいため、その分、キャニスタ4の肉厚を薄くでき、燃料貯蔵室9内での貯蔵効率を向上させることができる。放射線遮蔽能力がほとんどないキャニスタ4は、使用済燃料集合内を内蔵している状態において、使用済燃料集合体から放出される放射線はキャニスタ4の外に放出される。
【0031】
本実施例は、キャニスタ4及び遮蔽プラグ34を通過させるキャニスタ通過開口部16をエアパレット29の搬送台49に設けているため、遮蔽プラグ34の収納管3からの取り外し及び収納管3への取り付け、及びキャニスタ4の収納管3内への装荷を、エアパレット29に設置した該当する昇降装置を用いて簡単に行うことができる。また、各ダイアフラム22がキャニスタ通過開口部16の周囲に配置されて搬送台49に取り付けられているため、上記した遮蔽プラグ34の取り外し及び取り付け作業、及びキャニスタ4の装荷作業が、ダイヤフラム22によって妨げられず、その装荷作業を効率良く行うことができる。また、上記のように各ダイヤフラム22を設置しているため、各ダイヤフラム22から噴出される空気流により、容易に搬送台49を浮上させることができる。
【0032】
キャニスタ収納部18と共に昇降装置23を備えた遮蔽プラグ収納部21が搬送台49上に形成されているため、収納管3を封鎖する遮蔽プラグ34の取り扱いも行え、取り外した遮蔽プラグ34をエアパレット29に収納することができる。このため、キャニスタ4の収納管3内への装荷作業を効率よく行うことができ、その装荷作業に要する時間を短縮できる。
【0033】
また、キャニスタ収納部18及び遮蔽プラグ収納部21がキャニスタ通過開口部16に対向できるように移動可能に搬送台49に設けられているため、キャニスタ4が通過する開口部及び遮蔽プラグ34が通過する開口部をキャニスタ通過開口部16によって兼用することができる。これは、複数のダイアフラム22の設置との関係で搬送台49をコンパクトにすることができる。キャニスタ4が通過する専用の開口部と、遮蔽プラグ34が通過する専用の開口部とをそれぞれ搬送台49に形成した場合には、所定数のダイアフラム22を設置する必要がある関係上、後者の開口部を形成する分だけ搬送台49が大型化する。搬送台9の大型化はエアパレット29の重量の増大につながり、思いエアパレット29を浮上させるためにエアコンプレッサ25の容量を増大させる必要がある。しかしながら、本実施例は、上記したように、キャニスタ通過開口部16がキャニスタ4が通過する開口部及び遮蔽プラグ34が通過する開口部を兼用しているので、搬送台49をコンパクトにでき、エアコンプレッサ25の容量を低減できる。
【0034】
従来の走行レールを用いたクレーン型装荷機は、幅が20mないし30mあるため、キャニスタ詰め替え室40から、燃料貯蔵室9上方に位置するクレーン走行エリアにわたって大きな空間を必要とし、使用済燃料乾式貯蔵施設1の屋根を支える壁の間隔が大きくなるため、それらの壁に大きな梁を渡して屋根を支える必要があった。しかしながら、本実施例のキャニスタ搬送装置6は、例えば放射性物質である使用済燃料集合体を搬送することを想定した場合、せいぜい高さ6m,幅4m程度の大きさとなる。このため、本実施例のキャニスタ搬送装置6を用いた場合には、屋根を支える壁(または柱)を増やすことが可能となり、屋根の構造を大幅に簡素化できる。すなわち、キャニスタ搬送装置6が通過できる開口部37が形成された2つの側壁36によっても、その屋根が支持されている。
【0035】
エアパレット29及び搬送車26を備えているため、上記した従来技術で用いられる走行用レールが不要となり、床面に段差または急な傾斜が無い限りキャニスタ搬送装置6は床面上を自由に走行することが可能となる。このため、複数の燃料貯蔵室9を直列に配置する必要はなく、使用済燃料乾式貯蔵施設を設置する敷地形状に合わせてその施設の建屋を自由に設計することが可能となる。
【0036】
エアパレット29を浮上させて走行させるためには、走行する面に凹凸がなく、ほぼ平らである必要がある。このため、遮蔽プラグ34の上面も平らな構造にする必要があり、遮蔽プラグ34の吊り上げに工夫を要する。このため、例えば、▲1▼電磁石を昇降装置23の吊り具に設置し、上面が鋼鉄製である遮蔽プラグ34をその電磁石にくっつけて吊下げる、及び▲2▼昇降装置23の吊り具の先端から空気を吸引して、その吸引力で遮蔽プラグを吊り具に保持して吊下げる、といったいずれかの方法を適用すればよい。電磁石(または空気による吸引)では遮蔽プラグの吊下げる力が弱い場合は、遮蔽プラグ34を上下に二分割し、上部に位置する平らな上部遮蔽プラグを例えば電磁石(または空気による吸引力)で吊り上げ、下部に位置する下部遮蔽プラグに吊り具を引っ掛ける引っ掛け部を設けて吊り具で吊下げてもよい。ただし、この場合には、遮蔽プラグ用の昇降装置には、電磁石、及び上記引っ掛け部に引っ掛ける吊り具の両方を備える必要がある。
【0037】
本実施例は、使用済燃料集合体をキャニスタ4に内蔵して収納管3内に装荷することについて述べたが、放射性物質である高レベル放射性廃棄物ガラス固化体をキャニスタ搬送装置6を用いて収納管3内に装荷することも可能である。
【0038】
使用済燃料集合体(または高レベル放射性廃棄物ガラス固化体)等の放射性物質は、強い放射線とともに熱が、キャニスタ搬送装置6による搬送中にも発生する。このため、使用済燃料集合体をキャニスタ搬送装置6で搬送する際においても冷却することが望ましい。そこで、キャニスタ収納部18内に冷却のための空気を供給する強制換気装置(図示せず)を、第1放射線遮蔽体19に取り付ける。強制換気装置からキャニスタ収納部18内に冷却空気を供給することによって、使用済燃料集合体で発生した熱が伝わるキャニスタ4を冷却し、キャニスタ4内の使用済燃料集合体の温度上昇を防止することができる。強制換気装置の排気口側に放射性物質を捕捉するためのフィルタを設置すれば、キャニスタ収納部18内を負圧に保ち、放射性物質が外部に漏洩する可能性を著しく減少させることも可能である。
【0039】
更には、冷却性能を高めるために収納管3内にヘリウムガスを封入している使用済燃料乾式貯蔵施設においては、放射性物質搬入のために遮蔽プラグ34を開けると、キャニスタ搬送装置6内の空気が収納管3内に充填していたヘリウムガスと混ざり、冷却性能が悪化してしまう可能性がある。この場合は、キャニスタ搬送装置6のキャニスタ収納部18及び遮蔽プラグ収納部21の少なくとも一方にヘリウムを供給するヘリウム供給装置を備えることによって、キャニスタ通過開口部16を通して収納管3内にヘリウムを供給することができ、収納管3内にキャニスタ4を装荷する作業中においても該当する収納管3内への空気の混入を減少させることが可能となる。
【0040】
(実施例2)
収納管3内に複数のキャニスタ4を収納する場合、1つの収納管3内に複数
(例えば2つ)のキャニスタ4を一度に収納して搬送可能なキャニスタ搬送装置を用いた場合には、キャニスタ4を収納管3内に装荷する装荷作業の効率が向上する。例えば、収納管3内にキャニスタ4を2段積みする場合、キャニスタ搬送装置として図8に示すキャニスタ搬送装置6Aを用いればよい。
【0041】
キャニスタ搬送装置6Aの構成を、図8を用いて説明する。キャニスタ搬送装置6Aは、搬送車26及びエアパレット29Aを有する。エアパレット29Aは搬送台49Aの上に第1放射線遮蔽体19A,19B、及び第2放射線遮蔽体28を設け、第1放射線遮蔽体19A,19B、及び第2放射線遮蔽は一体で搬送台49A上を移動可能に取り付けられている。キャニスタ収納部18Aが第1放射線遮蔽体19A内に、キャニスタ収納部18Bが第1放射線遮蔽体19B内に、及び遮蔽プラグ収納部21が第2放射線遮蔽体28内にそれぞれ形成される。キャニスタ通過開口部16(実施例1と同様に、シャッタ17で開閉される)が、搬送台49Aに形成される。図示されていないが、キャニスタ通過開口部16の前後に配置されたダイアフラム22が、搬送台49に設置され、空気配管24Aにそれぞれ接続される。
【0042】
キャニスタ搬送装置6Aは、キャニスタ収納部18A,18B内にそれぞれキャニスタ4を収納して、実施例1と同様に、所定の収納管3の位置まで搬送する。キャニスタ収納部18A,18B、及び遮蔽プラグ収納部21は、矢印50の方向に移動される。キャニスタ収納部18A,18B内の各キャニスタ4は、実施例1と同様に昇降装置を用いて、所定の収納管3内に順次装荷される。これらのキャニスタ4は収納管3内に積層される。2つのキャニスタ4の収納管3内への装荷が終了した後、遮蔽プラグ34によりその収納管3が密封される。
【0043】
本実施例は、実施例1で生じる効果を得ることができる。更に、本実施例は、キャニスタ搬送装置6Aにより複数のキャニスタ4を搬送でき、収納管3内に各キャニスタ4を装荷するので、キャニスタ4の装荷作業時間を実施例1よりも短縮することができる。
【0044】
図8においては、キャニスタ収納部18A,18B、及び遮蔽プラグ収納部
21を一列に配置している。図9に示すキャニスタ搬送装置6Bのように、第1放射線遮蔽体19A,19B、及び第2放射線遮蔽体28を、エアパレット29Bの搬送台49Bに設けた回転テーブル52上に円形に配置してもよい。シャッタ17で開閉されるキャニスタ通過開口部16が回転テーブル52に形成される。キャニスタ搬送装置6Bも、キャニスタ収納部18A,18B内にそれぞれキャニスタ4を収納して搬送することができる。このようなキャニスタ搬送装置6Bは、キャニスタ搬送装置6Aで得られる効果を生じる。
【0045】
(実施例3)
本実施例のキャニスタ搬送装置6Cは、キャニスタ搬送装置6の第1放射線遮蔽体19内、すなわちキャニスタ収納部18内に、検査装置53を設置したものである。検査装置53は、キャニスタ4の表面の損傷,温度,放射性物質による汚染、及び放射線量計測等の検査を行う。キャニスタ搬送装置6Cの他の構成は、キャニスタ搬送装置6と同じである。
【0046】
キャニスタ搬送装置6Cへのキャニスタ4の収納作業を、図11を用いて説明する。キャニスタ搬送装置6Cの使用は、キャニスタ詰め替え室の容積を低減できる。すなわち、キャニスタ搬送装置6Cは、使用済燃料乾式貯蔵施設1よりもキャニスタ詰め替え室40よりも容積の小さなキャニスタ詰め替え室40Aを備えた使用済燃料乾式貯蔵施設1A内でも使用が可能である。使用済燃料乾式貯蔵施設1Aは、キャニスタ詰め替え室の容積が小さくなった以外は使用済燃料乾式貯蔵施設1と同じ構成を有している。
【0047】
輸送キャスク46は、天井クレーン42により、トレーラから搬送され、蓋41が取り除かれた開口部47を通してキャニスタ詰め替え室40A内に運ばれる(図11(A))。輸送キャスク46は遠隔操作で蓋が取り除かれた状態となり、開口部47の真上にシャッタ17が位置するようにキャニスタ搬送装置6Cが移動される(図11(B))。次に、シャッタ17を開き、昇降装置15を駆動して吊具を降ろし、吊具を輸送キャスク46内のキャニスタ4に取り付ける。昇降装置15を駆動してキャニスタ4を開口部47よりキャニスタ収納部18内へと引き上げる(図11(C))。シャッタ17を閉じて、キャニスタ収納部18内で検査装置53を用いて、キャニスタ4の表面の損傷,温度,放射性物質による汚染,放射線量等の検査を行う(図11(D))。キャニスタ搬送装置6Cを少し移動させた後、蓋41で開口部47を塞ぐ。検査装置53による検査でキャニスタ4に問題がないことが判明した場合には、キャニスタ搬送装置6Cを移動して、実施例1と同様に所定の収納管3の上までキャニスタ4を搬送する。そこで、実施例1と同様に、キャニスタ搬送装置6Cの昇降装置15により、キャニスタ4を所定の収納管3内に装荷する。
【0048】
本実施例は、実施例1で生じる効果を得ることができる。更に、本実施例は、キャニスタ詰め替え室40Aの容積を減少することができる。
【0049】
実施例1〜3は、一台のエアパレットに内部にキャニスタ収納部を形成する第1放射線遮蔽体、及び内部に遮蔽プラグ収納部を形成する第2放射線遮蔽体を設置したキャニスタ搬送装置を用いて、キャニスタ4の搬送,収納管3内へのキャニスタ4の装荷、及び遮蔽プラグ34の取り外し及び取り付けを行っている。しかしながら、内部にキャニスタ収納部を形成する第1放射線遮蔽体を設置した第1エアパレット、及び内部に遮蔽プラグ収納部を形成する第2放射線遮蔽体を設置した第2エアパレットを有するキャニスタ搬送装置を用いても、キャニスタ4の搬送,収納管3内へのキャニスタ4の装荷、及び遮蔽プラグ34の取り外し及び取り付けを行うことができる。
【0050】
以上述べた各実施例では、キャニスタ4を輸送キャスク46から燃料貯蔵室9に設置された収納管3内に収納する手順について説明したが、逆に、使用済燃料乾式貯蔵施設から他の施設にキャニスタ4を搬出する場合には、キャニスタ4を搬入する場合の手順とは逆の手順を踏んで搬出すればよい。また、具体的に使用済燃料集合体の例を用いて説明したが、高レベル放射性廃棄物ガラス固化体の場合も、以上の各実施例を適用することができる。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、放射線遮蔽能力の小さな容器内に収納した放射性物質を容易に搬送でき、収納管内への放射性物質の装荷作業の効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例である放射性物質搬送装置の縦断面図である。
【図2】図1の放射性物質搬送装置の底部から見た構成図である。
【図3】使用済燃料乾式貯蔵施設の縦断面図(図4のIII−III断面図)である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】図4のV−V断面図である。
【図6】キャニスタのキャニスタ搬送装置内への収納作業の工程を示す説明図である。
【図7】キャニスタの収納管内への装荷作業の工程を示す説明図である。
【図8】本発明の他の実施例である放射性物質搬送装置の平面図である。
【図9】本発明の他の実施例である放射性物質搬送装置の平面図である。
【図10】本発明の他の実施例である放射性物質搬送装置の平面図である。
【図11】図10の放射性物質搬送装置へのキャニスタの収納作業を示す工程図である。
【符号の説明】
1,1A…使用済燃料乾式貯蔵施設、3…収納管、4…キャニスタ、5…天井スラブ、6,6A,6B,6C…キャニスタ搬送装置、9…燃料貯蔵室、15,23…昇降装置、16…キャニスタ通過開口部、17…シャッタ、18,18A,18B…キャニスタ収納部、19,19A,19B…第1放射線遮蔽体、21…遮蔽プラグ収納部、22…ダイアフラム、24,24A…空気配管、25…エアコンプレッサ、26…搬送車、27…位置検出装置、28…第2放射線遮蔽体、29…エアパレット、34…遮蔽プラグ、35…燃料装荷室、40…キャニスタ詰め替え室、43,53…検査装置、49…搬送台。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a radioactive material transport device, and more particularly to a radioactive material transport device suitable for use in a spent fuel assembly storage facility for storing spent fuel assemblies.
[0002]
[Prior art]
Spent fuel assemblies from nuclear power plants are reprocessed to recover reusable nuclear fuel materials such as uranium and plutonium. The high-level radioactive waste generated at this time is vitrified. The vitrified radioactive waste is stored while being cooled until the calorific value becomes small and disposal becomes possible due to the generation of decay heat.
[0003]
Further, the spent fuel assemblies are appropriately stored while being cooled in the fuel storage pool in the nuclear power plant until being reprocessed. However, the storage of spent fuel assemblies in their fuel storage pools at some nuclear power plants is becoming full. Therefore, construction of a new spent fuel assembly storage facility capable of storing spent fuel assemblies for a long period of time is desired.
[0004]
BACKGROUND ART As a storage facility for radioactive materials such as vitrified radioactive waste and spent fuel assemblies, a radioactive material dry storage facility cooled by air has attracted attention because of its long-term stability. Examples of radioactive substance dry storage facilities are described in
[0005]
The radioactive material dry storage facility described in
[0006]
[0007]
[0008]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-6088,
[Patent Document 2]
JP-A-11-295490,
[Patent Document 3]
JP-A-2002-148386,
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
In
[0010]
Also in
[0011]
In the case of the radioactive material storage facility disclosed in
[0012]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a radioactive material transporting device capable of easily transporting a radioactive substance stored in a container having a small radiation shielding ability and improving the efficiency of loading the radioactive substance into the storage pipe.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
A feature of the present invention that achieves the above object is that a carrier having a through-hole through which a radioactive substance passes, and a radiation shield that is formed by being surrounded by a radiation shield installed on the carrier, and that faces the through-hole. A substance storage chamber, disposed around the through-hole, air ejection means provided at a lower portion of the carrier, air supply means for supplying air to the air ejector, and installed on the carrier, Opening and closing means for opening and closing the through hole.
[0014]
According to the present invention, since the radioactive substance storage chamber is surrounded by the radiation shield, even when the radioactive substance is stored in a container having a small radioactive shielding ability, the radioactive substance can be easily transported. Further, since a plurality of air ejection means are arranged around the through hole, the air ejection means does not hinder the passage of the radioactive substance through the through hole. For this reason, the loading operation of the radioactive substance into the storage pipe through the through hole formed in the carrier can be efficiently performed.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
(Example 1)
Before describing the radioactive material transport device shown in FIGS. 1 and 2 which is a preferred embodiment of the present invention, a radioactive material dry storage facility to which the radioactive material transport device of the present embodiment is applied, specifically, The following describes a spent fuel dry storage facility with reference to FIGS.
[0016]
The spent fuel
[0017]
A partition member 13 is installed between the
[0018]
A
[0019]
A
[0020]
Loading of the
[0021]
The
[0022]
The
49. An opening /
[0023]
The
[0024]
Next, the loading operation of the cask into the
[0025]
The spent fuel assemblies stored in the fuel storage pool in the nuclear power plant are stored in the
[0026]
Thereafter, the
[0027]
The high-pressure air compressed by driving the
[0028]
When the
[0029]
A series of canister loading operations for subsequently loading the
(F)). Thus, the operation of storing the
[0030]
In the present embodiment, since the
[0031]
In this embodiment, since the canister passage opening 16 through which the
[0032]
Since the shielding
[0033]
In addition, since the
[0034]
The conventional crane-type loading machine using traveling rails requires a large space from the
[0035]
Since the
[0036]
In order to allow the
[0037]
In this embodiment, the spent fuel assembly is incorporated in the
[0038]
Radioactive materials, such as spent fuel assemblies (or vitrified high-level radioactive waste), generate heat along with strong radiation during transport by the
[0039]
Further, in a spent fuel dry storage facility in which helium gas is sealed in the
[0040]
(Example 2)
When storing a plurality of
When a canister transport device capable of storing and transporting (for example, two)
[0041]
The configuration of the
[0042]
The
[0043]
In the present embodiment, the effects produced in the first embodiment can be obtained. Furthermore, in the present embodiment, a plurality of
[0044]
In FIG. 8, the
21 are arranged in a line. Like the
[0045]
(Example 3)
In the canister transport device 6C of this embodiment, the
[0046]
The operation of storing the
[0047]
The
[0048]
In the present embodiment, the effects produced in the first embodiment can be obtained. Further, in this embodiment, the volume of the
[0049]
[0050]
In each of the embodiments described above, the procedure for storing the
[0051]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the radioactive substance accommodated in the container with a small radiation shielding ability can be easily conveyed, and the efficiency of the operation | work of loading a radioactive substance into a storage pipe can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a radioactive substance transport device according to a preferred embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a configuration diagram of the radioactive substance transport device of FIG. 1 as viewed from the bottom.
3 is a vertical sectional view (III-III sectional view of FIG. 4) of the spent fuel dry storage facility.
FIG. 4 is a sectional view taken along line IV-IV of FIG. 3;
FIG. 5 is a sectional view taken along line VV of FIG. 4;
FIG. 6 is an explanatory diagram showing a process of storing the canister in the canister transport device.
FIG. 7 is an explanatory view showing a process of loading a canister into a storage tube.
FIG. 8 is a plan view of a radioactive substance transport device according to another embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a plan view of a radioactive substance transport device according to another embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a plan view of a radioactive substance transport device according to another embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a process chart showing an operation of storing the canister in the radioactive substance transport device of FIG. 10;
[Explanation of symbols]
1, 1A: spent fuel dry storage facility, 3: storage tube, 4: canister, 5: ceiling slab, 6, 6A, 6B, 6C: canister transport device, 9: fuel storage room, 15, 23: elevating device, 16 canister passage opening, 17 shutter, 18, 18A, 18B canister housing, 19, 19A, 19B first radiation shielding body, 21 shielding plug housing, 22 diaphragm, 24, 24A air piping , 25 ... air compressor, 26 ... carrier, 27 ... position detecting device, 28 ... second radiation shield, 29 ... air pallet, 34 ... shielding plug, 35 ... fuel loading chamber, 40 ... canister refilling chamber, 43, 53 ... inspection device, 49 ... conveying table.
Claims (9)
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