JP2004156916A - Oxygen sensor - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車用エンジン等の空燃比(燃料と吸入空気との混合比)を排気ガス中の酸素濃度として検出するのに好適に用いられる酸素センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車用エンジン等の内燃機関では、例えば排気管の途中に酸素センサを設け、排気ガス中に残留した酸素の濃度を酸素センサにより検出する構成としている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特表平10−509242号公報
【0004】
この種の従来技術による酸素センサは、排気ガス中の酸素濃度を検出する検出素子と、該検出素子にポンピング電圧を印加する電圧印加手段とを備え、前記検出素子から出力される検出信号が、予め決められた基準電圧(例えば、450mV)に対して高い電圧値か、低い電圧値かを比較することにより、排気ガス中の酸素濃度が理論空燃比(A/F=14.7)に対しリッチ(過濃)状態であるか、リーン(希薄)状態であるかを判別する構成としている。
【0005】
そして、自動車用エンジンの制御装置は、酸素センサから出力される酸素濃度の検出信号がリッチ状態であるか、リーン状態であるかに応じて燃料噴射量をフィードバック制御し、燃料と空気との混合比(空燃比A/F)を、例えば理論空燃比またはリーン空燃比(A/F≧15)等に近付けることによって、エンジンの燃焼効率や燃料消費量(燃費)等を向上させるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術による酸素センサは、酸素濃度の検出素子が高温の排気ガス等にさらされるから、検出素子の素子温度が排気温度に影響されて変動すると、検出素子の内部抵抗が素子温度の変動により変化してしまう。
【0007】
このため、従来技術の酸素センサは、検出素子の内部抵抗の変化によって酸素濃度の検出信号にバラツキが生じることがあり、排気ガス中に残留した酸素の濃度測定(空燃比がリッチであるか、リーンであるかの判定)を安定して行うのが難しいという問題がある。
【0008】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、被測定ガス中の酸素濃度を安定して検出することができ、検出精度を向上できるようにした酸素センサを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明は、被測定ガス中の酸素濃度を検出する検出素子と、例えば疑似参照極用のポンピング電圧を該検出素子に印加する電圧印加手段とを備え、前記検出素子から出力される検出信号を基準電圧と比較することにより前記被測定ガスの空燃比がリッチであるかリーンであるかを判別してなる酸素センサに適用される。
【0010】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記検出素子の内部抵抗を検出する抵抗検出手段と、該抵抗検出手段で検出した内部抵抗に従って前記電圧印加手段の印加電圧を可変に調整する印加電圧調整手段とを備える構成としたことにある。
【0011】
このように構成することにより、検出素子の内部抵抗が素子温度の変動により変化しても、抵抗検出手段を用いて検出素子の内部抵抗をモニタ(監視)することができ、印加電圧調整手段は、このときの内部抵抗に従って調整された電圧(例えば、ポンピング電圧)を検出素子に印加することにより、酸素濃度の検出信号にバラツキが生じるのを防止できる。
【0012】
このため、素子温度の変動による内部抵抗の変化分を、印加電圧の調整により相殺して検出信号のバラツキを吸収することができ、被測定ガスの空燃比がリッチ状態にあるか、リーン状態にあるかを安定して判別できると共に、酸素濃度の検出精度を向上することができる。
【0013】
また、請求項2の発明が採用する構成の特徴は、前記検出素子の内部抵抗を検出する抵抗検出手段と、該抵抗検出手段で検出した内部抵抗に従って前記基準電圧の電圧レベルを可変に調整する基準電圧調整手段とを備える構成としたことにある。
【0014】
この場合にも、抵抗検出手段を用いて検出素子の内部抵抗をモニタ(監視)することができ、基準電圧調整手段は、このときの内部抵抗に従って基準電圧の電圧レベル(スライスレベル)を可変に調整することにより、素子温度の変動による内部抵抗の変化分を吸収することができる。従って、被測定ガスの空燃比がリッチ状態にあるか、リーン状態にあるかを安定して判別でき、酸素濃度の検出精度を向上することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による酸素センサを、自動車用エンジン等に適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0016】
ここで、図1ないし図5は本発明の第1の実施の形態を示している。図中、1は酸素センサの主要部となる検出素子で、該検出素子1は、例えばジルコニア等の材料からなる酸素イオン伝導性の固体電解質(図示せず)と、この固体電解質の表面等に形成された複数の電極(図示せず)を含んで構成されるものである。
【0017】
そして、検出素子1は、被測定ガス(排気ガス)の酸素濃度に対応した起電力Eを発生すると共に、内部抵抗Ri を有し、後述の電源部3から流込み電流としてのポンピング電流I0 が供給されるときには、出力端子2から下記の数1式による検出信号としての出力電圧Vs を出力するものである。
【0018】
【数1】
Vs =E+(Ri ×I0 )
【0019】
この場合、検出素子1からの出力電圧Vs は、図5中に示す特性線のように排気ガス中の酸素濃度に応じて変動する。即ち、空燃比(A/F)が理論空燃比となる状態(A/F=14,7)を、図5に示す空燃比(λ=1)として定義すると、このときの出力電圧Vs は、基準電圧Vsa(例えば、Vsa=450mV)となる。
【0020】
そして、空燃比λがリッチ状態(例えば、A/F<14,7)のときには、出力電圧Vs が基準電圧Vsaよりも高い電圧値となり、空燃比λがリーン状態(例えば、A/F≧15)となったときには、出力電圧Vs が基準電圧Vsaよりも高い電圧値をとるものである。
【0021】
また、検出素子1には、前述した固体電解質を活性化するためのヒータ(図示せず)が付設されている。そして、このヒータは、外部からヒータ電源(図示せず)により電圧を印加されると、検出素子1を予め決められた温度まで加熱するものである。
【0022】
しかし、検出素子1は、例えば自動車用エンジンの排気管(図示せず)に取付けられ、高温の排気ガス等にさらされる。このため、検出素子1の素子温度は排気温度に影響されて変動し、検出素子1の内部抵抗Ri は、図4に示す特性線の如く素子温度の変動により変化するものである。
【0023】
3は検出素子1に直流電圧を印加する電圧印加手段としての電源部で、該電源部3は、図1に示すように受け抵抗と呼ばれる調整抵抗R0 を介して検出素子1に接続されている。そして、電源部3は、後述の調整回路5により可変に調整される直流電圧V0 (例えば、疑似参照極用のポンピング電圧V0 )を、調整抵抗R0 を介して検出素子1に印加するものである。
【0024】
そして、検出素子1には、電源部3からのポンピング電圧V0 によりポンピング電流I0 が供給され、これにより検出素子1からは、出力端子2において上記の数1式による出力電圧Vs が出力される。なお、このポンピング電圧V0 は、例えば2〜3V程度であり、調整抵抗R0 は検出素子1の内部抵抗Ri よりも十分に大きい抵抗値を有するものである。
【0025】
4は検出素子1の内部抵抗Ri を検出する抵抗検出手段としての検出器で、該検出器4は、図1に示すように検出素子1の両端に、例えば2〜3kHz の交流電圧(50mV程度)を印加して検出素子1の内部抵抗Ri を検出するものである。これにより、検出素子1の内部抵抗Ri は、例えば200〜300Ω(オーム)程度の抵抗値として検出される。
【0026】
5は内部抵抗Ri の検出値に従って電源部3によるポンピング電圧V0 を可変に調整する印加電圧調整手段としての調整回路で、該調整回路5は、後述の補正電圧設定器6、目標電圧部7および差動増幅器8等によって構成されるものである。
【0027】
6は内部抵抗Ri の検出器4に接続された補正電圧設定器で、該補正電圧設定器6は、検出器4で検出した検出素子1の内部抵抗Ri に従って図2に示す特性線から補正電圧VR を演算して求めるものである。そして、補正電圧設定器6による補正電圧VR は、図2に示す特性線の如く検出素子1の内部抵抗Ri が増加するに応じて漸次減少する電圧値として可変に設定されている。
【0028】
ここで、検出素子1は、その素子温度が図4に示す特性線の如く目標素子温度(例えば、750℃)となるときに、内部抵抗Ri が本来の抵抗値Ria(Ri=Ria)となる。そして、補正電圧設定器6による補正電圧VR は、例えば検出素子1の内部抵抗Ri が抵抗値Riaのときに、図2に示す如く電圧値VRaに設定され、これは後述の目標電圧値VRaと等しい電圧値となるものである。
【0029】
7は目標電圧値VRaを設定する目標電圧部で、該目標電圧部7は、前述の如く検出素子1が本来の抵抗値Riaとなったときに、前記設定器6による電圧値VRaを目標電圧値VRaとして設定し、この目標電圧値VRaを後述の差動増幅器8に出力するものである。
【0030】
8は電源部3によるポンピング電圧V0 を可変に設定する差動増幅器で、該差動増幅器8は、その反転入力端子が目標電圧部7に接続され、非反転入力端子が補正電圧設定器6に接続されている。そして、差動増幅器8は、その出力端子が電源部3に接続され、この電源部3から図3に示す特性線に沿ったポンピング電圧V0 を可変に出力させるものである。
【0031】
即ち、差動増幅器8は、目標電圧部7からの目標電圧値VRaと補正電圧設定器6からの補正電圧VR とを比較し、その比較結果に応じた出力信号を電源部3に出力することにより、この電源部3からは、図3に示す特性線に沿ったポンピング電圧V0 が可変に出力される。
【0032】
この場合、電源部3からのポンピング電圧V0 は、図3に示す特性線の如く補正電圧設定器6の補正電圧VR に対応して比例的増減する電圧値として可変に設定されている。そして、差動増幅器8は、補正電圧設定器6による補正電圧VR が図3中に示すように、例えば目標電圧値VRaと一致するときに、電源部3からのポンピング電圧V0 を本来の基準となる電圧値V0aとして出力させる。
【0033】
本実施の形態による酸素センサは上述の如き構成を有するもので、次に、その検出動作について説明する。
【0034】
まず、当該酸素センサの検出素子1は、例えば自動車用エンジンの排気管等に取付けられ、排気管内を流れる排気ガス中のの酸素濃度に対応した起電力Eを発生する。
【0035】
そして、検出素子1は、図1に示すように内部抵抗Ri を有し、電源部3からポンピング電流I0 が供給されると、上記数1の式による出力電圧Vs を、酸素濃度の検出信号として図5中に実線で示す特性線9の如く出力するものである。
【0036】
この場合、検出素子1からの出力電圧Vs は、空燃比(λ)が理論空燃比となる状態(λ=1)では、基準電圧Vsa(例えば、Vsa=450mV)となり、空燃比λがリッチ状態のときには、出力電圧Vs が基準電圧Vsaよりも高い電圧値となる。
【0037】
また、空燃比λがリーン状態となったときには、出力電圧Vs が基準電圧Vsaよりも低い電圧値となる。これにより、当該酸素センサは、検出素子1からの出力電圧Vs を基準電圧Vsaと比較することによって、排気ガス中の酸素濃度がリッチ状態であるか、リーン状態であるかを判別することができる。
【0038】
ところで、このような酸素濃度の検出素子1は、高温の排気ガス等にさらされているので、検出素子1の素子温度が排気ガスの温度等に影響されて変動することがあり、これによって、検出素子1の内部抵抗Ri が図4に示す特性線の如く変化してしまう。
【0039】
そして、上記数1の式による出力電圧Vs は、検出素子1の内部抵抗Ri が本来の抵抗値Riaよりも減少すると、図5中に一点鎖線で示す特性線10の如く減少方向にオフセットされ、検出素子1の内部抵抗Ri が本来の抵抗値Riaよりも増加すると、図5中に二点鎖線で示す特性線11の如く増加方向にオフセットされてしまう。
【0040】
このため、酸素濃度の検出信号である出力電圧Vs が、図5中に実線で示す本来の特性線9から一点鎖線で示す特性線10(または二点鎖線で示す特性線11)に変動すると、理論空燃比(λ=1)の基準点から出力電圧Vs の特性がずれてしまい、排気ガス中の酸素濃度がリッチ状態か、リーン状態であるかを正確に判定することが難しくなる。
【0041】
そこで、本実施の形態によれば、検出素子1の内部抵抗Ri を、図1に示す交流式の検出器4で検出し、該検出器4で検出した検出素子1の内部抵抗Ri に基づき、図2に示す特性線の如く内部抵抗Ri が増加するに応じて漸次減少する補正電圧VR を、補正電圧設定器6により可変に設定する構成としている。
【0042】
そして、検出素子1が本来の抵抗値Riaとなったときに補正電圧設定器6から出力される電圧値VRaを、目標電圧部7に予め目標電圧値VRaとして設定しておき、この目標電圧値VRaと補正電圧設定器6による補正電圧VR を差動増幅器8で比較し、その比較結果に応じた出力信号を差動増幅器8から電源部3に出力して、この電源部3から図3に示す特性線に沿ったポンピング電圧V0 を可変に出力する構成としている。
【0043】
このため、検出素子1の内部抵抗Ri が本来の抵抗値Riaよりも増加して、例えば抵抗値Ribとなったときには、補正電圧設定器6による補正電圧VR を図2に示す特性線に沿って、目標電圧値VRaよりも低い電圧値VRbに補正することができ、このときに電源部3からのポンピング電圧V0 を図3に示す特性線に沿って、本来の電圧値V0aよりも低い電圧値V0bまで下げることができる。
【0044】
この結果、検出素子1に供給されるポンピング電流I0 は、ポンピング電圧V0 の減少に伴って低下するので、上記数1の式による出力電圧Vs を自動的に下げることができ、この出力電圧Vs を図5中に二点鎖線で例示した特性線11から、実線で示す特性線9の位置に戻すように補正することができる。
【0045】
また、検出素子1の内部抵抗Ri が本来の抵抗値Riaよりも減少して、例えば抵抗値Ricとなったときには、補正電圧設定器6による補正電圧VR を図2に示す特性線に沿って、目標電圧値VRaよりも高い電圧値VRcに補正することができ、このときに電源部3からのポンピング電圧V0 を図3に示す特性線に沿って、本来の電圧値V0aよりも高い電圧値V0cまで上げることができる。
【0046】
この結果、検出素子1に供給されるポンピング電流I0 は、ポンピング電圧V0 の増加に伴って上昇するので、上記数1の式による出力電圧Vs を自動的に上げることができ、この出力電圧Vs を図5中に一点鎖線で例示した特性線10から実線で示す特性線9の位置に戻すように補正することができる。
【0047】
かくして、本実施の形態によれば、検出素子1の素子温度が変動することによる内部抵抗Ri の変化を、ポンピング電圧V0 の調整によって相殺し、出力電圧Vs (酸素濃度の検出信号)のバラツキを吸収することができる。
【0048】
従って、検出素子1からの出力電圧Vs を図5中に実線で示す特性線9の如く常に安定して出力でき、酸素濃度の検出精度を向上することができると共に、排気ガス中の酸素濃度がリッチ状態にあるか、リーン状態にあるかを正確に判別することができる。
【0049】
また、検出素子1の素子温度に従って前記ヒータへの通電量を制御し、これによって出力電圧Vs のバラツキを補正する方法があるが、この場合に比較して、本実施の形態による酸素センサは、ポンピング電圧V0 の調整により出力電圧Vs のバラツキを吸収できるので、補正処理を短時間で行うことができ、過渡応答性等を確実に向上することができる。
【0050】
次に、図6ないし図9は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、検出素子の内部抵抗に従って基準電圧の電圧レベル(スライスレベル)を可変に調整する構成したことにある。なお、本実施の形態では前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0051】
図中、21は酸素センサの主要部となる検出素子で、該検出素子21は、第1の実施の形態で述べた検出素子1とほぼ同様に、酸素イオン伝導性の固体電解質と、この固体電解質の表面等に形成された複数の電極(いずれも図示せず)を含んで構成されている。
【0052】
しかし、この場合の検出素子21は、図6に示すようにネルンストセル22とポンプセル23とを有し、その具体的構成は従来技術(例えば、前述した特許文献1)による酸素センサの検出素子とほぼ同様のものである。そして、検出素子21のネルンストセル22は、被測定ガス(排気ガス)の酸素濃度に対応した起電力Eを発生すると共に、内部抵抗Ri を有している。
【0053】
そして、検出素子21のネルンストセル22は、後述の直流電源24からポンピング電流I0 が供給されるときに、第1の実施の形態で述べた検出素子1とほぼ同様に、上記の数1式による出力電圧Vs を出力端子2から出力し、この出力電圧Vs は、図9中に示す特性線の如く排気ガス中の酸素濃度(空燃比λ)に応じて変動するものである。
【0054】
また、検出素子21には、前述した固体電解質を活性化するためのヒータ(図示せず)が付設されている。そして、このヒータは、外部からヒータ電源(図示せず)により電圧を印加されると、検出素子21を予め決められた温度まで加熱するものである。
【0055】
24は検出素子21に直流電圧を印加する電圧印加手段としての直流電源で、該直流電源24は、図6に示すように受け抵抗と呼ばれる調整抵抗R0 を介して検出素子21に接続されている。そして、直流電源24は、例えば2〜3V程度の予め決められた直流電圧V0 (疑似参照極用のポンピング電圧V0 )を、調整抵抗R0 を介して検出素子21に印加するものである。
【0056】
25は検出素子21の内部抵抗Ri を検出する抵抗検出手段としての検出器を示し、該検出器25は、第1の実施の形態で述べた検出器4と同様に構成され、検出素子21のネルンストセル22に交流電圧を印加してネルンストセル22の内部抵抗Ri を検出するものである。
【0057】
26は内部抵抗Ri の検出値に従って後述の基準電源Vsxを可変に調整する基準電圧調整手段としての調整回路で、該調整回路26は、後述の補正電圧設定器27、目標電圧部28および差動増幅器29等により構成されるものである。
【0058】
27は内部抵抗Ri の検出器25に接続された補正電圧設定器で、該補正電圧設定器27は、第1の実施の形態で述べた補正電圧設定器6と同様に構成され、検出器25で検出したネルンストセル22の内部抵抗Ri に従って、前述した図2に示す特性線から補正電圧VR を演算して求めるものである。
【0059】
28は目標電圧値VRaを設定する目標電圧部で、該目標電圧部28も、第1の実施の形態で述べた目標電圧部7と同様に構成され、目標電圧値VRaを後述の差動増幅器29に出力するものである。そして、この目標電圧値VRaは、ネルンストセル22が本来の抵抗値Riaとなったときに、前記設定器27によって設定される電圧値VRa(図2参照)に等しい電圧である。
【0060】
29は図7に示す調整電圧Vt を可変に設定する差動増幅器で、該差動増幅器29は、図6に示す如く非反転入力端子が目標電圧部28に接続され、反転入力端子が補正電圧設定器27に接続されている。そして、差動増幅器29は、その出力端子が調整抵抗Rt を介して後述する他の差動増幅器32に接続され、図7に示す特性線に沿った調整電圧Vt を可変に出力するものである。
【0061】
即ち、差動増幅器29は、目標電圧部28からの目標電圧値VRaと補正電圧設定器27からの補正電圧VR とを比較し、その比較結果に応じた出力信号を調整電圧Vt として出力する。この調整電圧Vt は、図7に示す特性線の如く補正電圧設定器27からの補正電圧VR が増加するに応じて漸次減少する電圧値として可変に設定されるものである。
【0062】
そして、差動増幅器29は、補正電圧設定器27による補正電圧VR が図7中に示すように、例えば目標電圧値VRaと一致するときに、出力側の調整電圧Vt を本来の基準となる電圧値Vtaとして出力し、補正電圧VR が目標電圧値VRaよりも低い電圧値(例えば、電圧値VRb)、または高い電圧値(例えば、電圧値VRc)になると、調整電圧Vt を電圧値Vtbに増大、または電圧値Vtcに減少させる。
【0063】
また、この場合の調整電圧Vt は、調整抵抗Rt により図8に示す特性線の如く基準電圧Vsxとして電圧調整される。この基準電圧Vsxは、検出素子21から図9に示す如く出力される出力電圧Vs と比較され、排気ガス中の酸素濃度がリッチ状態であるか、リーン状態であるかを判別する上での基準となるもので、このために調整電圧Vt を、調整抵抗Rt により図8に示す特性線の如く基準電圧Vsxとして電圧調整している。
【0064】
この結果、出力電圧Vs が内部抵抗Ri の影響で図9中に示す特性線9,10,11の如く上,下に変動しても、これに対応して基準電圧Vsxの電圧レベル(スライスレベル)が可変に調整され、これによって、排気ガス中の酸素濃度がリッチ状態であるか、リーン状態であるかを後述の如く正確に判別することが可能となるものである。
【0065】
そして、この基準電圧Vsxは、調整電圧Vt が本来の基準となる電圧値Vtaときに、本来の基準電圧である電圧値Vsaとして出力される。また、調整電圧Vt が本来の電圧値Vtaよりも高い電圧値(例えば、電圧値Vtb)のときには、基準電圧Vsxが電圧値Vsbに設定され、調整電圧Vt が本来の電圧値Vtaよりも低い、例えば電圧値Vtcに減少したときに、基準電圧Vsxは、本来の電圧値Vsaよりも低い電圧値Vscに設定されるものである。
【0066】
30は検出素子21のネルンストセル22、ポンプセル23間から出力される参照電圧Vrefの入力端子で、該入力端子30は、抵抗Rf を介して接続点31に接続され、この接続点31は、後述する差動増幅器32の非反転入力端子に接続されている。
【0067】
そして、この接続点31は、図6に示す如く差動増幅器29の出力端子にも調整抵抗Rt を介して接続されている。これにより、差動増幅器32の非反転入力端子には、入力端子30からの参照電圧Vrefに対して前記調整電圧Vt が加算された電圧信号が入力されるものである。
【0068】
32は図6に示す端子33,34間で空燃比信号を出力させるための差動増幅器で、該差動増幅器32は、非反転入力端子が接続点31に接続され、反転入力端子が図6に示す出力電圧Vs の出力端子2(調整抵抗R0 とネルンストセル22との間に位置する出力端子2)側に接続されている。
【0069】
また、差動増幅器32の出力端子は、ポンプセル23の低圧側に他の抵抗Rp を介して接続され、この抵抗Rp の両端に接続された端子33,34間には、空燃比信号をポンプ電流として検出する電流検出器(図示せず)が設けられるものである。
【0070】
そして、差動増幅器32は、接続点31の電圧(例えば、基準電圧Vsxと参照電圧Vrefとを加算した電圧)と出力端子2からの出力電圧Vs とを比較し、その比較結果に応じた信号を空燃比検出用の信号として端子33,34側に出力するものである。
【0071】
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様に、交流式の検出器25を用いて検出素子21におけるネルンストセル22の内部抵抗Ri を検出すると、補正電圧設定器27により内部抵抗Ri に基づいた補正電圧VR を、図2に例示した特性線に沿って可変に設定する。
【0072】
そして、目標電圧部28からの目標電圧値VRaと補正電圧設定器27による補正電圧VR とを差動増幅器29で比較し、その比較結果に応じた出力信号を図7に示す特性線に沿った調整電圧Vt として差動増幅器29から出力する。次に、この調整電圧Vt を調整抵抗Rt により、図8に示す特性線の如く基準電圧Vsxとして電圧調整する。
【0073】
これより基準電圧Vsxを、検出素子21の内部抵抗Ri が本来の抵抗値Riaのときには、補正電圧VR の本来の電圧値VRa、調整電圧Vt の本来の電圧値Vtaに従って本来の基準電圧である電圧値Vsaに設定することができ、この場合の電圧値Vsaを基準電圧Vsxの電圧レベル(スライスレベル)として用いることができる。
【0074】
そして、検出素子21から図9中に実線で示す特性線9の如く本来の出力電圧Vs が出力されるときには、この出力電圧Vs を基準電圧Vsxの電圧値Vsaと比較することによって、排気ガス中の酸素濃度がリッチ状態であるか、リーン状態であるかを正確に判別することができる。
【0075】
一方、検出素子21の内部抵抗Ri が本来の抵抗値Riaよりも増加して、例えば抵抗値Ribとなったときには、出力電圧Vs が図9中に実線で示す特性線9から二点鎖線で例示した特性線11の如く上方にオフセットされて変動する。しかし、この場合には、補正電圧設定器27により補正電圧VR を図2に例示した特性線に沿って、目標電圧値VRaよりも低い電圧値VRbに補正することができる。
【0076】
そして、差動増幅器29では、補正電圧設定器27からの補正電圧VR が目標電圧値VRaよりも低い電圧値VRbになると、調整電圧Vt を図7に示す特性線に沿って電圧値Vtbに増大でき、このときの調整電圧Vt (例えば、電圧値Vtb)に従って、基準電圧Vsxを図8に示す特性線の如く電圧値Vsbに設定することができる。
【0077】
このため、検出素子21の内部抵抗Ri が増加して、出力電圧Vs が図9中に実線で示す特性線9から二点鎖線で示す特性線11のように変動した場合でも、このときの出力電圧Vs を基準電圧Vsxの電圧値Vsbと比較することにより、この電圧値Vsbをスライスレベルとして排気ガス中の酸素濃度がリッチ状態であるか、リーン状態であるかを、図9中に二点鎖線で示す特性線11から空燃比λが1以上であるか、否かとして正確に判別することができる。
【0078】
また、検出素子21の内部抵抗Ri が本来の抵抗値Riaよりも減少して、例えば抵抗値Ricとなったときには、出力電圧Vs が図9中に実線で示す特性線9から一点鎖線で例示した特性線10のように下向きにオフセットされて変動する。しかし、この場合には、補正電圧設定器27により補正電圧VR を図2に例示した特性線に沿って、目標電圧値VRaよりも高い電圧値VRcに補正することができる。
【0079】
そして、差動増幅器29では、補正電圧設定器27からの補正電圧VR が目標電圧値VRaよりも高い電圧値VRcになると、調整電圧Vt を図7に示す特性線に沿って電圧値Vtcに低下させることができ、このときの調整電圧Vt (例えば、電圧値Vtc)に従って、基準電圧Vsxを図8に示す特性線の如く電圧値Vscに設定することができる。
【0080】
このため、検出素子21の内部抵抗Ri が減少して、出力電圧Vs が図9中に実線で示す特性線9から一点鎖線で示す特性線10のように変動した場合でも、このときの出力電圧Vs を基準電圧Vsxの電圧値Vscと比較することにより、この電圧値Vscをスライスレベルとして排気ガス中の酸素濃度がリッチ状態であるか、リーン状態であるかを、空燃比(λ=1)を判定基準として図9中の特性線10から正確に判別することができる。
【0081】
従って、本実施の形態によれば、検出素子21の素子温度が変動することによる内部抵抗Ri の変化で出力電圧Vs (酸素濃度の検出信号)が変動するのを、基準電圧Vsxのスライスレベルを調整することにより吸収することができ、酸素濃度の検出精度を向上することができる。
【0082】
また、図6中の差動増幅器32には、可変に電圧調整される基準電圧Vsxが参照電圧Vrefと共に非反転入力端子側に入力されるので、差動増幅器32からの出力信号を、内部抵抗Ri の変化分を相殺した信号として出力でき、例えば端子33,34間で安定した空燃比信号(ポンプ電流)を検出することができる。
【0083】
次に、図10ないし図12は本発明の第3の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、検出素子の内部抵抗に従って基準電圧のスライスレベルを可変に調整することにより、空燃比の判別制御を安定して実行できるように構成したことにある。なお、本実施の形態では前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0084】
図中、41は酸素センサの主要部となる検出素子で、該検出素子41は、第1の実施の形態で述べた検出素子1とほぼ同様に構成され、排気ガスの酸素濃度に対応した起電力Eを発生すると共に、内部抵抗Ri を有している。そして、検出素子41は、出力端子2から上記の数1式による出力電圧Vs を出力し、この出力電圧Vs は、図9中に例示した特性線の如く排気ガス中の酸素濃度(空燃比λ)に応じて変動するものである。
【0085】
また、検出素子41には、前述した固体電解質を活性化するためのヒータ(図示せず)が付設されている。そして、このヒータは、外部からヒータ電源(図示せず)により電圧を印加されると、検出素子41を予め決められた温度まで加熱するものである。
【0086】
42は検出素子41に直流電圧を印加する電圧印加手段としての直流電源で、該直流電源42は、図10に示すように受け抵抗と呼ばれる調整抵抗R0 を介して検出素子41に接続されている。そして、直流電源42は、例えば2〜3V程度の予め決められた直流電圧V0 (疑似参照極用のポンピング電圧V0 )を、調整抵抗R0 を介して検出素子41に印加するものである。
【0087】
43は検出素子41の内部抵抗Ri を検出する抵抗検出手段としての検出器を示し、該検出器43は、第1の実施の形態で述べた検出器4と同様に構成され、検出素子41の両端に交流電圧を印加して検出素子41の内部抵抗Ri を検出するものである。
【0088】
44は内部抵抗Ri の検出値に従って空燃比λの判定制御等を行う基準電圧調整手段としての制御装置を示し、該制御装置44は、例えばマイクロコンピュータ等によって構成され、その入力側が検出器43等に接続されると共に、出力側は端子45等に接続されている。
【0089】
また、制御装置44は、例えばRAM、ROM等の記憶部44Aを有し、この記憶部44A内には、図2に例示した内部抵抗Ri に対する補正電圧VR の演算用マップ、図11に示す補正電圧VR に対する基準電圧Vsxの算定マップおよび図12に示すプログラム等が更新可能に格納されている。
【0090】
そして、制御装置44は、図12に示すプログラムに従って検出素子41の内部抵抗Ri により基準電圧Vsxを可変に調整する基準電圧調整処理、この基準電圧Vsxに基づいた空燃比の判定処理等を行うものである。
【0091】
即ち、制御装置44は、処理動作がスタートすると、ステップ1で検出器43から検出素子41の内部抵抗Ri を読込み、ステップ2では、このときの内部抵抗Ri に従った補正電圧VR を、図2に例示した特性線により演算して求める。
【0092】
次に、ステップ3では、このときの補正電圧VR に対応した基準電圧Vsxを、図11に示す特性マップから読出す。この場合の基準電圧Vsxは、図11に示す特性線の如く補正電圧VR が増加するに応じて漸次減少する電圧値として設定され、前記第2の実施の形態で述べたように出力電圧Vs が内部抵抗Ri の影響で図9中に示す特性線9,10,11の如く上,下に変動しても、これに対応して基準電圧Vsxの電圧レベル(スライスレベル)が可変に調整されるものである。
【0093】
そして、次なるステップ4では、検出素子41からの出力電圧Vs を基準電圧Vsx(例えば、電圧値Vsa,Vsb,Vsc)と比較し、この電圧値Vsa,VsbまたはVscをスライスレベルとして排気ガス中の酸素濃度(空燃比λ)がリッチ状態であるか、リーン状態であるかを判定する。
【0094】
次に、このときの判定信号は、図10に示す端子45側から外部に出力され、例えば自動車用エンジンの空燃比制御等に用いられる。そして、その後はステップ5でリターンし、ステップ1以降の処理を続行する。
【0095】
かくして、このように構成される本実施の形態では、前記第2の実施の形態とほぼ同様に、出力電圧Vs が内部抵抗Ri の影響で図9中に示す特性線9,10,11の如く上,下に変動しても、これに対応して基準電圧Vsxのスライスレベル(例えば、電圧値Vsa,Vsb,Vsc)を可変に調整することによって、排気ガス中の酸素濃度がリッチ状態であるか、リーン状態であるかを正確に判別することができる。
【0096】
なお、前記第2の実施の形態では、ネルンストセル22およびポンプセル23からなる検出素子21を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、第1の実施の形態で述べた検出素子1についても、例えば図6に示す調整回路26を用いて基準電圧Vsxを可変に調整する構成としてもよい。
【0097】
また、これとは逆に、第2の実施の形態で述べた検出素子21に対しても、例えば図1に示す調整回路5を用いて印加電圧(ポンピング電圧V0 )を可変に調整する構成としてもよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による酸素センサを示す電気回路図である。
【図2】検出素子の内部抵抗と補正電圧との関係を示す特性線図である。
【図3】補正電圧とポンピング電圧との関係を示す特性線図である。
【図4】検出素子の素子温度と内部抵抗との関係を示す特性線図である。
【図5】酸素センサの出力電圧と空燃比との関係を示す特性線図である。
【図6】第2の実施の形態による酸素センサを示す電気回路図である。
【図7】補正電圧と調整電圧との関係を示す特性線図である。
【図8】調整電圧と基準電圧との関係を示す特性線図である。
【図9】酸素センサの出力電圧と空燃比との関係を示す特性線図である。
【図10】第3の実施の形態による酸素センサを示す電気回路図である。
【図11】補正電圧と基準電圧との関係を示す特性線図である。
【図12】図10中の制御装置による基準電圧調整処理等を示す流れ図である。
【符号の説明】
1,21,41 検出素子
2 出力端子
3 電源部(電圧印加手段)
4,25,43 検出器(内部抵抗検出手段)
5 調整回路(印加電圧調整手段)
6,27 補正電圧設定器
7,28 目標電圧部
8,29 差動増幅器
22 ネルンストセル
23 ポンプセル
24,42 直流電源(電圧印加手段)
26 調整回路(基準電圧調整手段)
44 制御装置(基準電圧調整手段)
Ri 内部抵抗
V0 ポンピング電圧(印加電圧)
Vsx,Vsa,Vsb,Vsc 基準電圧[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an oxygen sensor suitably used for detecting, for example, an air-fuel ratio (mixing ratio between fuel and intake air) of an automobile engine or the like as an oxygen concentration in exhaust gas.
[0002]
[Prior art]
Generally, in an internal combustion engine such as an automobile engine, an oxygen sensor is provided in an exhaust pipe, for example, and the concentration of oxygen remaining in exhaust gas is detected by the oxygen sensor (for example, see Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Publication No. 10-509242
[0004]
An oxygen sensor according to the related art of this type includes a detection element for detecting an oxygen concentration in exhaust gas, and voltage applying means for applying a pumping voltage to the detection element, and a detection signal output from the detection element includes: By comparing a high voltage value or a low voltage value with respect to a predetermined reference voltage (for example, 450 mV), the oxygen concentration in the exhaust gas is changed with respect to the stoichiometric air-fuel ratio (A / F = 14.7). It is configured to determine whether the state is a rich (excessive) state or a lean (lean) state.
[0005]
The control device for the automobile engine performs feedback control of the fuel injection amount according to whether the oxygen concentration detection signal output from the oxygen sensor is in a rich state or a lean state, and mixes fuel and air. By bringing the ratio (air-fuel ratio A / F) close to, for example, a stoichiometric air-fuel ratio or a lean air-fuel ratio (A / F ≧ 15), the combustion efficiency and fuel consumption (fuel consumption) of the engine are improved.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the above-described oxygen sensor according to the related art, since the detection element of the oxygen concentration is exposed to high-temperature exhaust gas or the like, if the element temperature of the detection element fluctuates due to the exhaust temperature, the internal resistance of the detection element becomes the element temperature. Changes due to fluctuations in
[0007]
Therefore, in the oxygen sensor of the related art, the detection signal of the oxygen concentration may vary due to a change in the internal resistance of the detection element, and the measurement of the concentration of the oxygen remaining in the exhaust gas (whether the air-fuel ratio is rich or not) There is a problem that it is difficult to stably perform the determination as to whether the vehicle is lean.
[0008]
The present invention has been made in view of the above-described problems of the related art, and an object of the present invention is to provide an oxygen sensor capable of stably detecting the oxygen concentration in a gas to be measured and improving detection accuracy. To provide.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problem, the present invention includes a detecting element for detecting an oxygen concentration in a gas to be measured, and a voltage applying unit for applying a pumping voltage for a pseudo reference electrode to the detecting element, for example. The present invention is applied to an oxygen sensor which determines whether the air-fuel ratio of the gas to be measured is rich or lean by comparing a detection signal output from the detection element with a reference voltage.
[0010]
The first aspect of the present invention is characterized in that a resistance detecting means for detecting an internal resistance of the detecting element and a voltage applied to the voltage applying means are variably adjusted according to the internal resistance detected by the resistance detecting means. And an applied voltage adjusting means.
[0011]
With this configuration, even if the internal resistance of the detecting element changes due to the fluctuation of the element temperature, the internal resistance of the detecting element can be monitored (monitored) using the resistance detecting means. By applying a voltage (for example, a pumping voltage) adjusted according to the internal resistance at this time to the detection element, it is possible to prevent the detection signal of the oxygen concentration from being varied.
[0012]
For this reason, the change in the internal resistance due to the fluctuation of the element temperature can be offset by adjusting the applied voltage to absorb the variation of the detection signal, and the air-fuel ratio of the gas to be measured is in a rich state or a lean state. It is possible to stably determine whether or not there is, and to improve the detection accuracy of the oxygen concentration.
[0013]
The invention according to
[0014]
Also in this case, the internal resistance of the detecting element can be monitored (monitored) by using the resistance detecting means, and the reference voltage adjusting means variably changes the voltage level (slice level) of the reference voltage according to the internal resistance at this time. By adjusting, it is possible to absorb a change in internal resistance due to a change in element temperature. Therefore, it is possible to stably determine whether the air-fuel ratio of the gas to be measured is in a rich state or a lean state, and the detection accuracy of the oxygen concentration can be improved.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an oxygen sensor according to an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings, taking as an example a case where the oxygen sensor is applied to an automobile engine or the like.
[0016]
Here, FIG. 1 to FIG. 5 show a first embodiment of the present invention. In the drawing,
[0017]
The detecting
[0018]
(Equation 1)
Vs = E + (Ri × I0)
[0019]
In this case, the output voltage Vs from the
[0020]
When the air-fuel ratio λ is in a rich state (for example, A / F <14, 7), the output voltage Vs has a voltage value higher than the reference voltage Vsa, and the air-fuel ratio λ is in a lean state (for example, A / F ≧ 15). ), The output voltage Vs takes a voltage value higher than the reference voltage Vsa.
[0021]
Further, the
[0022]
However, the
[0023]
Reference numeral 3 denotes a power supply unit serving as a voltage application unit for applying a DC voltage to the
[0024]
Then, a pumping current I0 is supplied to the
[0025]
Reference numeral 4 denotes a detector as a resistance detecting means for detecting the internal resistance Ri of the detecting
[0026]
[0027]
6 is a correction voltage setting device connected to the detector 4 of the internal resistance Ri. The correction
[0028]
Here, when the element temperature of the
[0029]
Reference numeral 7 denotes a target voltage unit for setting a target voltage value VRa. The target voltage unit 7 sets the voltage value VRa by the
[0030]
[0031]
That is, the
[0032]
In this case, the pumping voltage V0 from the power supply unit 3 is variably set as a voltage value that increases and decreases in proportion to the correction voltage VR of the correction
[0033]
The oxygen sensor according to the present embodiment has the above-described configuration. Next, the detection operation will be described.
[0034]
First, the
[0035]
The
[0036]
In this case, the output voltage Vs from the
[0037]
When the air-fuel ratio λ is in a lean state, the output voltage Vs has a voltage value lower than the reference voltage Vsa. Thus, the oxygen sensor can determine whether the oxygen concentration in the exhaust gas is in a rich state or a lean state by comparing the output voltage Vs from the
[0038]
Incidentally, since the
[0039]
Then, when the internal resistance Ri of the detecting
[0040]
For this reason, when the output voltage Vs, which is the detection signal of the oxygen concentration, changes from the original characteristic line 9 shown by the solid line in FIG. 5 to the
[0041]
Therefore, according to the present embodiment, the internal resistance Ri of the
[0042]
Then, the voltage value VRa output from the correction
[0043]
For this reason, when the internal resistance Ri of the
[0044]
As a result, the pumping current I0 supplied to the
[0045]
When the internal resistance Ri of the
[0046]
As a result, the pumping current I0 supplied to the detecting
[0047]
Thus, according to the present embodiment, the change in the internal resistance Ri due to the fluctuation in the element temperature of the
[0048]
Therefore, the output voltage Vs from the
[0049]
In addition, there is a method of controlling the amount of power to the heater according to the element temperature of the
[0050]
Next, FIGS. 6 to 9 show a second embodiment of the present invention, which is characterized in that the voltage level (slice level) of the reference voltage is variably adjusted according to the internal resistance of the detection element. I did it. In the present embodiment, the same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and description thereof will be omitted.
[0051]
In the figure,
[0052]
However, the
[0053]
The
[0054]
The
[0055]
[0056]
Reference numeral 25 denotes a detector as a resistance detecting means for detecting the internal resistance Ri of the
[0057]
[0058]
Reference numeral 27 denotes a correction voltage setting device connected to the detector 25 having the internal resistance Ri. The correction voltage setting device 27 has the same configuration as the correction
[0059]
[0060]
Reference numeral 29 denotes a differential amplifier for variably setting the adjustment voltage Vt shown in FIG. 7. The differential amplifier 29 has a non-inverting input terminal connected to the
[0061]
That is, the differential amplifier 29 compares the target voltage value VRa from the
[0062]
Then, as shown in FIG. 7, when the
[0063]
Further, the adjustment voltage Vt in this case is adjusted as a reference voltage Vsx as shown by a characteristic line in FIG. 8 by the adjustment resistor Rt. This reference voltage Vsx is compared with the output voltage Vs output from the
[0064]
As a result, even if the output voltage Vs fluctuates upward and downward as shown by the
[0065]
The reference voltage Vsx is output as the voltage value Vsa which is the original reference voltage when the adjustment voltage Vt is the voltage value Vta which is the original reference. When the adjustment voltage Vt is higher than the original voltage value Vta (for example, the voltage value Vtb), the reference voltage Vsx is set to the voltage value Vsb, and the adjustment voltage Vt is lower than the original voltage value Vta. For example, when the voltage value decreases to the voltage value Vtc, the reference voltage Vsx is set to a voltage value Vsc lower than the original voltage value Vsa.
[0066]
[0067]
The
[0068]
[0069]
The output terminal of the
[0070]
Then, the
[0071]
Thus, in the present embodiment configured as described above, similarly to the first embodiment, when the internal resistance Ri of the
[0072]
Then, the differential amplifier 29 compares the target voltage value VRa from the
[0073]
Accordingly, when the internal resistance Ri of the
[0074]
Then, when the original output voltage Vs is output from the
[0075]
On the other hand, when the internal resistance Ri of the
[0076]
Then, in the differential amplifier 29, when the correction voltage VR from the correction voltage setter 27 becomes a voltage value VRb lower than the target voltage value VRa, the adjustment voltage Vt increases to the voltage value Vtb along the characteristic line shown in FIG. The reference voltage Vsx can be set to the voltage value Vsb as shown by the characteristic line in FIG. 8 according to the adjustment voltage Vt (for example, the voltage value Vtb) at this time.
[0077]
For this reason, even when the internal resistance Ri of the
[0078]
Further, when the internal resistance Ri of the
[0079]
Then, in the differential amplifier 29, when the correction voltage VR from the correction voltage setter 27 becomes a voltage value VRc higher than the target voltage value VRa, the adjustment voltage Vt decreases to the voltage value Vtc along the characteristic line shown in FIG. The reference voltage Vsx can be set to the voltage value Vsc as shown by the characteristic line in FIG. 8 according to the adjustment voltage Vt (for example, the voltage value Vtc) at this time.
[0080]
For this reason, even when the internal resistance Ri of the detecting
[0081]
Therefore, according to the present embodiment, the change in the internal resistance Ri due to the change in the element temperature of the
[0082]
Further, since the reference voltage Vsx variably adjusted in voltage is input to the non-inverting input terminal side together with the reference voltage Vref, the output signal from the
[0083]
Next, FIGS. 10 to 12 show a third embodiment of the present invention. The feature of this embodiment is that the air-fuel ratio is adjusted by variably adjusting the slice level of the reference voltage according to the internal resistance of the detecting element. In such a manner that the discrimination control can be stably executed. In the present embodiment, the same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and description thereof will be omitted.
[0084]
In the figure,
[0085]
The
[0086]
[0087]
[0088]
[0089]
The
[0090]
The
[0091]
That is, when the processing operation starts, the
[0092]
Next, in step 3, the reference voltage Vsx corresponding to the correction voltage VR at this time is read from the characteristic map shown in FIG. In this case, the reference voltage Vsx is set as a voltage value that gradually decreases as the correction voltage VR increases as shown by the characteristic line in FIG. 11, and as described in the second embodiment, the output voltage Vs The voltage level (slice level) of the reference voltage Vsx is variably adjusted correspondingly even if it fluctuates upward or downward as shown by
[0093]
Then, in the next step 4, the output voltage Vs from the
[0094]
Next, the determination signal at this time is output from the terminal 45 side shown in FIG. 10 to the outside, and is used for air-fuel ratio control of an automobile engine, for example. Then, the process returns in
[0095]
Thus, in the present embodiment configured as described above, the output voltage Vs is affected by the internal resistance Ri as shown by the
[0096]
In the second embodiment, the
[0097]
On the contrary, the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an electric circuit diagram showing an oxygen sensor according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a characteristic diagram illustrating a relationship between an internal resistance of a detection element and a correction voltage.
FIG. 3 is a characteristic diagram showing a relationship between a correction voltage and a pumping voltage.
FIG. 4 is a characteristic diagram showing a relationship between an element temperature of a detection element and an internal resistance.
FIG. 5 is a characteristic diagram showing a relationship between an output voltage of an oxygen sensor and an air-fuel ratio.
FIG. 6 is an electric circuit diagram showing an oxygen sensor according to a second embodiment.
FIG. 7 is a characteristic diagram showing a relationship between a correction voltage and an adjustment voltage.
FIG. 8 is a characteristic diagram showing a relationship between an adjustment voltage and a reference voltage.
FIG. 9 is a characteristic diagram showing a relationship between an output voltage of an oxygen sensor and an air-fuel ratio.
FIG. 10 is an electric circuit diagram showing an oxygen sensor according to a third embodiment.
FIG. 11 is a characteristic diagram showing a relationship between a correction voltage and a reference voltage.
12 is a flowchart showing reference voltage adjustment processing and the like by the control device in FIG. 10;
[Explanation of symbols]
1,21,41 detecting element
2 Output terminal
3 Power supply unit (voltage application means)
4, 25, 43 detector (internal resistance detecting means)
5 Adjustment circuit (applied voltage adjustment means)
6,27 Correction voltage setting device
7,28 Target voltage section
8,29 Differential amplifier
22 Nernst cell
23 pump cell
24, 42 DC power supply (voltage applying means)
26 Adjustment circuit (reference voltage adjustment means)
44 control device (reference voltage adjusting means)
Ri internal resistance
V0 Pumping voltage (applied voltage)
Vsx, Vsa, Vsb, Vsc Reference voltage
Claims (2)
前記検出素子の内部抵抗を検出する抵抗検出手段と、該抵抗検出手段で検出した内部抵抗に従って前記電圧印加手段の印加電圧を可変に調整する印加電圧調整手段とを備える構成としたことを特徴とする酸素センサ。A detection element for detecting an oxygen concentration in the gas to be measured, and voltage applying means for applying a voltage to the detection element, wherein the detection signal output from the detection element is compared with a reference voltage to generate the gas to be measured. In an oxygen sensor that determines whether the air-fuel ratio of the air is rich or lean,
Resistance detecting means for detecting an internal resistance of the detecting element, and an applied voltage adjusting means for variably adjusting an applied voltage of the voltage applying means in accordance with the internal resistance detected by the resistance detecting means, Oxygen sensor.
前記検出素子の内部抵抗を検出する抵抗検出手段と、該抵抗検出手段で検出した内部抵抗に従って前記基準電圧の電圧レベルを可変に調整する基準電圧調整手段とを備える構成としたことを特徴とする酸素センサ。A detection element for detecting an oxygen concentration in the gas to be measured, and voltage applying means for applying a voltage to the detection element, wherein the detection signal output from the detection element is compared with a reference voltage to generate the gas to be measured. In an oxygen sensor that determines whether the air-fuel ratio of the air is rich or lean,
A resistance detecting means for detecting an internal resistance of the detecting element, and a reference voltage adjusting means for variably adjusting a voltage level of the reference voltage according to the internal resistance detected by the resistance detecting means. Oxygen sensor.
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009133846A (en) * | 2007-11-05 | 2009-06-18 | Ngk Spark Plug Co Ltd | Gas sensor control device and gas sensor control system |
-
2002
- 2002-11-01 JP JP2002320087A patent/JP2004156916A/en active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009133846A (en) * | 2007-11-05 | 2009-06-18 | Ngk Spark Plug Co Ltd | Gas sensor control device and gas sensor control system |
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