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JP2004143134A - Jnk阻害剤 - Google Patents

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JP2004143134A
JP2004143134A JP2003035096A JP2003035096A JP2004143134A JP 2004143134 A JP2004143134 A JP 2004143134A JP 2003035096 A JP2003035096 A JP 2003035096A JP 2003035096 A JP2003035096 A JP 2003035096A JP 2004143134 A JP2004143134 A JP 2004143134A
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Fumio Ito
伊藤 文雄
Hiroyuki Kimura
木村 宏之
Hideki Igata
井形 英樹
Shuji Kitamura
北村 周治
Tomohiro Kawamoto
河本 朋広
Mitsuru Sasaki
佐々木 満
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

【課題】JNK阻害作用を有する新規医薬を提供する。
【解決手段】式
【化1】
Figure 2004143134

〔式中、環Aおよび環Bはそれぞれ置換されていてもよいベンゼン環を示し、Xは−O−、−N=、−NR−または−CHR−を示し、Rはアシル基、エステル化あるいはチオエステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基または置換されていてもよいアミノ基などを示し、破線は一重結合または二重結合を示し、Rは水素原子、置換されていてもよい炭化水素基、置換されていてもよい複素環基などを示す。〕で表される化合物などのイソキノリノン骨格を有する化合物またはその塩。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は医薬として有用なイソキノリノン骨格を有するc−Jun N−端末キナーゼ〔c−Jun N−terminal kinase (JNK)〕阻害剤、ならびにJNK阻害作用を有する新規イソキノリノン誘導体、その製造方法及び用途に関する。
【0002】
【従来の技術】
哺乳類の細胞は、マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MAPK)・ファミリーメンバーを介するシグナルカスケードの活性化により、細胞外の刺激に応答する。MAPKには、c−Jun N−terminal kinase (JNK) (別名:ストレス活性化プロテインキナーゼ(SAPK))、p38MAPキナーゼ、extracellular signal regulated kinase(ERK)の3種があり、成長因子、サイトカイン、紫外線照射、ストレス誘導剤など様々なシグナルにより活性化される。MAPKは、セリン・スレオニンキナーゼであることから、活性化ループにあるThr−X−Tyr配列のスレオニンとチロシンの両方がリン酸化されることによって活性化される。MAPKは、様々な転写因子をリン酸化・活性化することで、特定の遺伝子の発現を調節し、細胞外の刺激に対して特異的な応答を仲介している。
JNKにはjnk1、jnk2およびjnk3の3つの遺伝子が同定されており、哺乳類では少なくとも10種のアイソフォームが存在している(非特許文献1参照)。Jnk1およびjnk2は多くの組織で発現しているが、jnk3は脳で特異的に発現していることから、JNK3は特に神経機能に関与する可能性がある。ストレス応答性MAPキナーゼファミリーのJNKシグナル伝達系は,浸透圧変化、DNA損傷、アニソマイシン、熱ショック、紫外線照射、虚血、炎症性サイトカインなどや、アポトーシス誘導に関わる様々なストレス刺激によって活性化されることから、ストレス応答を担う主要な細胞内情報伝達経路を構成すると考えられている(非特許文献2参照)。活性化されたJNKは、c−Jun,ATF−2,Elk1,p53やcell death domain protein (DENN)など各種転写因子や細胞死(アポトーシス)シグナルを活性化することで、特定遺伝子の転写活性を規制し、あるいはアポトーシスを誘導して、各種ストレスなどの環境変化に応答している(非特許文献3参照)。癌、細胞死、アレルギー、喘息、心疾患、自己免疫性疾患、虚血性疾患、炎症、神経変性疾患など様々な病態や疾患においてJNKの慢性的な活性化が見られることから、JNKの活性化がこれら疾患の発病や増悪に密接に関与していることが示唆されている。〔本明細書中では、このようなJNKの活性化が関与する病態または疾患を「JNK関連病態または疾患」と表す。〕
JNKと各種JNK関連病態または疾患の関係としては、例えば、心筋細胞においては、伸展刺激や虚血によりJNKが活性化し、ストレスシグナルを伝達している事が知られている。JNKは、カテコラミン、アンジオテンシンIIやエンドセリンによっても活性化され、心肥大や線維化に関与する因子(BNP/ANP、TNF−α、TGF−β、MMPsなど)の発現を調節している(非特許文献4〜6参照)。最近になって、心筋梗塞発症後、心不全患者の心臓JNK活性が上昇している事や、MKK7(JNK選択的キナーゼ)心臓過剰発現マウスが心不全を呈する事が報告され、心不全進行過程でのJNKの関与が示唆されている(非特許文献7参照)。また、圧負荷心肥大モデルにおいてドミナントネガティブによるJNK阻害は、血圧に影響することなく心肥大を抑制する事が報告されている(非特許文献8参照)。さらに、虚血・再灌流モデルにおいて、ドミナントネガティブMKK7はJNK活性を低下させ、心筋細胞死を抑制する事が報告されている。このことから、JNKの阻害薬は虚血性心疾患、心不全、心筋梗塞予後ならびに心肥大の治療に有効である可能性がある。
JNKはIL−2のプロモーターを活性化することで、T−細胞活性化に重要な役割を果たしている。また最近のノックアウトマウスを用いた実験から、JNKはTh1とTh2細胞の分化にも重要な役割を果たしていることが報告されている。したがって、JNKの阻害薬は病的免疫疾患の治療に有効である可能性がある(非特許文献9〜13参照)。
リュウマチ患者の滑膜細胞ではJNKが活性化されており、JNKがIL−1刺激滑膜細胞におけるMMP遺伝子の発現を調節していることから、リュウマチ患者の関節破壊にJNKが大きく関与していることが報告されている(非特許文献14参照)。このことから、JNKの阻害薬はリュウマチの治療に有効である可能性がある。
JNK3ノックアウトマウスでは、カイニン酸の多量投与による神経細胞のアポトーシスに抵抗することから、JNK3はグルタメート型の神経毒性発現において重要な役割を果たしている(非特許文献15参照)。また、JNK3は低酸素または虚血状態の神経細胞において活性化されてアポトーシスを引き起こす。これらのことからJNKの阻害薬はアルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病のような神経変性疾患または虚血、出血性の脳卒中の治療に有効である可能性がある。
また、JNK1欠損マウスを使った実験から、JNKが肥満とインスリン抵抗性に関わる重要なメディエータであることが報告されている(非特許文献16参照)。
これまで、JNK阻害作用を有する化合物は、例えばインドリノン誘導体が特許文献1、特許文献2及び3に、ウラシル誘導体が特許文献4に、イソキサゾール誘導体が特許文献5に、チオフェンスルホンアミド誘導体が特許文献6ないし8に、ピラゾロアントロン誘導体が特許文献9に、ピリミジルイミダゾール誘導体が特許文献10にそれぞれ開示されている。しかしながら、これまでJNK阻害作用を有するイソキノリノン誘導体は報告されていない。
一方、イソキノリノン誘導体は、特許文献11〜18に開示されている。
【0003】
【特許文献1】
国際公開第99/35906号パンフレット
【特許文献2】
国際公開第99/35909号パンフレット
【特許文献3】
国際公開第99/35921号パンフレット
【特許文献4】
国際公開第00/75118号パンフレット
【特許文献5】
国際公開第01/12621号パンフレット
【特許文献6】
国際公開第01/23378号パンフレット
【特許文献7】
国際公開第01/23379号パンフレット
【特許文献8】
国際公開第01/23382号パンフレット
【特許文献9】
国際公開第01/12609号パンフレット
【特許文献10】
国際公開第01/91749号パンフレット
【特許文献11】
特開平10−298164号公報
【特許文献12】
特開2000−72675号公報
【特許文献13】
特開2000−72751号公報
【特許文献14】
特開平5−132463号公報
【特許文献15】
特開平6−321906号公報
【特許文献16】
特開平7−010844号公報
【特許文献17】
特開平7−076573号公報
【特許文献18】
国際公開第02/062764号パンフレット
【非特許文献1】
「EMBO Journal,1996年,第15巻,p.2760−2770」
【非特許文献2】
「Biochemica et Biophysica Acta, 1997年,第1333巻,p.F85−F104」
【非特許文献3】
「Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, 1998年, 第95巻,p.2586−2591」
【非特許文献4】
「Journal of Biological Chemistry, 第270巻,p.29710−29717」
【非特許文献5】
「FASEB Journal, 1996年,第10巻, p.631−636」
【非特許文献6】
「Circulation Research, 1997年,第80巻, p.139−146」
【非特許文献7】
「Journal of Molecular and Cellular Cardiology, 1999年,第31巻, p.1429−1434」
【非特許文献8】
「Journal of Clinical Investigation, 1999年,第104巻, p.391−398」
【非特許文献9】
「Journal of Immunology, 1999年,第162巻,p.3176−3187」
【非特許文献10】
「European Journal of Immunology, 1998年,第28巻, p.3867−3877」
【非特許文献11】
「Journal of Experimental Medicine, 1997年,第186巻, p.941−953」
【非特許文献12】
「European Journal of Immunology, 1996年, 第26巻, p.989−994」
【非特許文献13】
「Current Biology, 1999年, 第9巻, p.116−125」
【非特許文献14】
「Journal of Clinical Investigation, 2001年,第108巻, p.73−81」
【非特許文献15】
「Nature, 1997年,第389巻, p.865−870」
【非特許文献16】
「Nature, 2002年, 第420巻, p.333−336」
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記JNK阻害作用を有する化合物は、JNK阻害作用が必ずしも十分ではなく、また他のキナーゼ阻害作用との選択性が不十分であるなど、有効性や副作用の危険性などの安全面で問題が残っている。また、物性(安定性、溶解性など)、経口吸収性やターゲット臓器への移行性などが十分ではないため、医薬として実用上満足な結果が得られているとは言えず、JNK関連病態または疾患に有効な医薬として優れたJNK阻害剤の開発が切望されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、JNK関連病態または疾患の予防又は治療薬として、イソキノリノン骨格を有する有用でかつ安全なJNK阻害剤を提供するものである。
本発明者らは、種々鋭意研究を重ねた結果、イソキノリノン骨格を有する化合物またはその塩がその特異的な化学構造に基づいて、予想外にも優れたJNK特異的阻害活性を有し、更に安定性等の医薬品としての物性においても優れた性質を有しており、哺乳動物のJNK関連病態または疾患の予防ならびに治療薬として安全でかつ有用な医薬となることを見出し、これらの知見に基づいて本発明を完成した。
【0006】
すなわち、本発明は、
(1)イソキノリノン骨格を有する化合物またはその塩を含有することを特徴とするJNK阻害剤;
(2)イソキノリノン骨格を有する化合物が1−イソキノリノン骨格を有する化合物である前記(1)記載の剤;
(3)1−イソキノリノン骨格を有する化合物が4位に置換されていてもよいベンゼン環を有する1−イソキノリノン骨格を有する化合物である前記(2)記載の剤;
(4)イソキノリノン骨格を有する化合物が式
【化12】
Figure 2004143134
〔式中、環Aおよび環Bはそれぞれ置換されていてもよいベンゼン環を示し、Xは−O−、−N=、−NR−または−CHR−(Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示すか、あるいは、Rと結合して3ないし8員環を形成していてもよい)を示し、Rは置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、置換スルフィニル基、置換スルホニル基およびエステル化されていてもよいカルボキシル基から選ばれた置換基を有していてもよい炭化水素基、アシル基、エステル化あるいはチオエステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基または置換されていてもよいアミノ基を示し、破線は一重結合または二重結合を示し、Xが−O−、−NR−または−CHR−を示すとき、Rは水素原子、置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を示し、Xが−N=を示すとき、Rは置換されていてもよい二価の炭化水素基または置換されていてもよい二価の複素環基を示す。〕で表される化合物である前記(1)記載の剤;
(5)環Aが式
【化13】
Figure 2004143134
〔式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、置換されていてもよい炭化水素基、置換されていてもよい複素環基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、置換スルフィニル基、置換スルホニル基、置換されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいカルバモイル基またはエステル化されていてもよいカルボキシル基を示す。〕で表されるベンゼン環である前記(4)記載の剤;
(6)Rがハロゲン原子またはC1−4アルキル基である前記(5)記載の剤;
(7)Xが−CHR−(Rは前記(4)記載と同意義を示す)である前記(4)記載の剤;
(8)Rが置換されていてもよい芳香族炭化水素基または置換されていてもよい芳香族複素環基である前記(4)記載の剤;
(9)Rがエステル化あるいはチオエステル化されていてもよいカルボキシル基または置換されていてもよいカルバモイル基である前記(4)記載の剤;
(10)Rがアシル基である前記(4)記載の剤;
(11)アシル基がRCO(Rは水素原子、置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を示す)である前記(10)記載の剤;
(12)RがC1−7アルキル基または式
【化14】
Figure 2004143134
〔式中、RA’はC1−5アルキル基またはエステル化されていてもよいカルボキシル基を示す。〕で表される基である前記(11)記載の剤;
(13)Rがメトキシカルボニル基、ピリジルメチルオキシカルボニル基、ジメチルカルバモイル基、ピリジルメチルカルバモイル基、ヒドロキシメチル基、ピリジルチオカルボニル基、アミノ基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基または(2Z)−3−アミノブタ−2−エノイル基である前記(4)記載の剤;
(14)JNK関連病態または疾患の予防・治療剤である前記(1)記載の剤;
(15)イソキノリノン骨格を有する化合物またはその塩の有効量を哺乳動物に投与することを特徴とする哺乳動物におけるJNKの阻害方法;
(16)前記(4)記載の化合物またはその塩の有効量を哺乳動物に投与することを特徴とする哺乳動物におけるJNKの阻害方法;
(17)JNK阻害剤の製造のためのイソキノリノン骨格を有する化合物またはその塩の使用;
(18)JNK阻害剤の製造のための前記(4)記載の化合物またはその塩の使用;
(19)式
【化15】
Figure 2004143134
〔式中、環Bは2個以下の置換基を有していてもよいベンゼン環を示し、Xは−CH−を示し、R1’は置換されていてもよいフェニル基または環構成炭素原子を介して結合する置換されていてもよい複素環基を示し、Rは置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、置換スルフィニル基、置換スルホニル基およびエステル化されていてもよいカルボキシル基から選ばれた置換基を有していてもよい炭化水素基、アシル基、エステル化あるいはチオエステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基または置換されていてもよいアミノ基を示し、Rは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、置換されていてもよい炭化水素基、置換されていてもよい複素環基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、置換スルフィニル基、置換スルホニル基、置換されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいカルバモイル基またはエステル化されていてもよいカルボキシル基を示す。〕で表される化合物またはその塩;
(20)Rが水素原子でない前記(19)記載の化合物;
(21)Rがハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル基または置換されていてもよいアミノ基である前記(19)記載の化合物;
(22)Rがハロゲン原子またはC1−4アルキル基である前記(19)記載の化合物;
(23)環Bがメタおよび/またはパラ位に置換基を有していてもよいベンゼン環である前記(19)記載の化合物;
(24)環Bが無置換のベンゼン環である前記(19)記載の化合物;
(25)Rが置換されていてもよいヒドロキシ基で置換された炭化水素基、エステル化あるいはチオエステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよいアミノ基またはアシル基である前記(19)記載の化合物;
(26)Rがヒドロキシ基で置換された低級アルキル基、エステル化あるいはチオエステル化されていてもよいカルボキシル基、低級アルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、低級アルキル基で置換されていてもよいアミノ基またはアシル基である前記(19)記載の化合物;
(27)Rがエステル化あるいはチオエステル化されていてもよいカルボキシル基である前記(19)記載の化合物;
(28)Rが置換されていてもよいフェニル基および置換されていてもよいピリジル基から選ばれた置換基で置換されていてもよいアルキルでエステル化あるいはチオエステル化されていてもよいカルボキシル基である前記(19)記載の化合物;
(29)Rがアシル基である前記(19)記載の化合物;
(30)RがRCO(Rは水素原子、置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を示す)である前記(19)記載の化合物;
(31)RがC1−7アルキル基または式
【化16】
Figure 2004143134
〔式中、RA’はC1−5アルキル基またはエステル化されていてもよいカルボキシル基を示す。〕で表される基である前記(30)記載の化合物;
(32)Rがメトキシカルボニル基、ピリジルメチルオキシカルボニル基、ジメチルカルバモイル基、ピリジルメチルカルバモイル基、ヒドロキシメチル基、ピリジルチオカルボニル基、アミノ基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基または(2Z)−3−アミノブタ−2−エノイル基である前記(19)記載の化合物;
(33)R1’がメタおよび/またはパラ位に置換基を有するフェニル基である前記(19)記載の化合物;
(34)R1’が環構成炭素原子を介して結合する置換されていてもよい含窒素複素環基である前記(19)記載の化合物;
(35)含窒素複素環基が炭素原子および窒素原子から構成される含窒素複素環基である前記(34)記載の化合物;
(36)含窒素複素環基が芳香族含窒素複素環基である前記(34)記載の化合物;
(37)含窒素複素環基が2−、3−もしくは4−ピペリジニル基である前記(34)記載の化合物;
(38)含窒素複素環基が4−ピペリジニル基である前記(34)記載の化合物;
(39)R1’がアシル基で置換された4−ピペリジニル基である前記(19)記載の化合物;
(40)6−クロロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−ブロモ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−フルオロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−クロロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−(4−トリル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−クロロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−(4−トリル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸エチルエステル、6−クロロ−2−ジメチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステルからなる群から選ばれた化合物またはその塩;
(41)2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(4−スルファモイルベンジル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−ブロモ−2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−ブロモ−2−(4−カルボキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、2−(1−アセチルピペリジン−4−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−ブロモ−2−[4−(3−カルボキシプロピオニルアミノ)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−ブロモ−2−(4−カルバモイルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−[4−(2−(ピロリジン−1−イル)エチルカルバモイル)ベンジル]−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−メチル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−アミノ−2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ピリジン−3−イルメチルエステル、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ジメチルアミド、6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン、3−ブチリル−6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン、2−(4−カルボキシベンジル)−6−クロロ−4−(3−ヒドロキシメチルフェニル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル、6−ブロモ−2−[4−(N’,N’−ジエチルヒドラジノカルボニル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、4−(6−クロロ−3−ブチリル−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホンアミド、4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸、4−(6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸、6−ブロモ−4−フェニル−3−プロピオニル−2−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンジル]−2H−イソキノリン−1−オン、3−[(2Z)−3−アミノブタ−2−エノイル]−6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン、3−[(2Z)−3−アミノペンタ−2−エノイル]−6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン、3−アミノ−2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン、6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボチオ酸S−ピリジン−2−イルエステルからなる群から選ばれた化合物またはその塩;
(42)前記(19)または(40)記載の化合物のプロドラッグ;
(43)前記(19)、(40)または(42)記載の化合物を含有することを特徴とする医薬;
(44)JNK阻害剤である前記(43)記載の医薬;
(45)慢性または急性心不全、心肥大、拡張型、肥大型または拘束型心筋症、急性心筋梗塞、心筋梗塞予後、急性または慢性心筋炎、左心拡張能不全、左心収縮不全、高血圧症とそれに合併した腎症・腎炎、血管内皮機能低下、動脈硬化症または血管形成術後再狭窄の予防・治療剤である前記(43)記載の医薬;
(46)慢性関節リュウマチ、変形性関節炎、痛風、慢性閉塞性肺疾患、喘息、気管支炎、嚢胞性線維症、炎症性腸疾患、過敏性大腸症候群、粘液性大腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、胃炎、食道炎、多発性硬化症、湿疹、皮膚炎、肝炎、糸球体腎炎、糖尿病、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害、肥満症、乾癬または癌の予防・治療剤である前記(43)記載の医薬;
(47)アルツハイマー病、ハンチントン舞踏病、パーキンソン病、てんかん、筋萎縮性側索硬化症、末梢神経障害、神経変性疾患または脊椎損傷の予防・治療剤である前記(43)記載の医薬;
(48)脳卒中、脳血管障害、心臓、腎臓、肝臓および脳から選ばれる臓器の虚血障害、虚血再灌流障害、臓器不全、エンドトキシンショックまたは移植時の拒絶の予防・治療剤である前記(43)記載の医薬;
(49)(1)式
【化17】
Figure 2004143134
〔式中、R2’はエステル化されていてもよいカルボキシル基またはアシル基を示し、その他の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物又はその塩と式HN−X−R1’〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表されるアミノ化合物又はその塩とを反応させる、または
(2)式
【化18】
Figure 2004143134
〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表わされる化合物またはその塩と式L−X−R1’〔式中、Lは脱離基を、他の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩とを反応させる、または
(3)式
【化19】
Figure 2004143134
〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物又はその塩を分子内環化反応に付す、または
(4)式
【化20】
Figure 2004143134
〔式中、OTfはトリフラート基を、他の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物又はその塩と式
【化21】
Figure 2004143134
〔式中、Yはクロスカップリング反応可能な原子団基を、他の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物又はその塩とを反応させることを特徴とする式
【化22】
Figure 2004143134
〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩の製造方法;
(50)前記(19)、(40)または(42)記載の化合物の有効量を哺乳動物に投与することを特徴とする慢性または急性心不全、心肥大、拡張型、肥大型または拘束型心筋症、急性心筋梗塞、心筋梗塞予後、急性または慢性心筋炎、左心拡張能不全、左心収縮不全、高血圧症とそれに合併した腎症・腎炎、血管内皮機能低下、動脈硬化症または血管形成術後再狭窄の予防・治療方法;
(51)前記(19)、(40)または(42)記載の化合物の有効量を哺乳動物に投与することを特徴とする慢性関節リュウマチ、変形性関節炎、痛風、慢性閉塞性肺疾患、喘息、気管支炎、嚢胞性線維症、炎症性腸疾患、過敏性大腸症候群、粘液性大腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、胃炎、食道炎、多発性硬化症、湿疹、皮膚炎、肝炎、糸球体腎炎、糖尿病、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害、肥満症、乾癬または癌の予防・治療方法;
(52)前記(19)、(40)または(42)記載の化合物の有効量を哺乳動物に投与することを特徴とするアルツハイマー病、ハンチントン舞踏病、パーキンソン病、てんかん、筋萎縮性側索硬化症、末梢神経障害、神経変性疾患または脊椎損傷の予防・治療方法;
(53)前記(19)、(40)または(42)記載の化合物の有効量を哺乳動物に投与することを特徴とする脳卒中、脳血管障害、心臓、腎臓、肝臓および脳から選ばれる臓器の虚血障害、虚血再灌流障害、臓器不全、エンドトキシンショックまたは移植時の拒絶の予防・治療方法;
(54)慢性または急性心不全、心肥大、拡張型、肥大型または拘束型心筋症、急性心筋梗塞、心筋梗塞予後、急性または慢性心筋炎、左心拡張能不全、左心収縮不全、高血圧症とそれに合併した腎症・腎炎、血管内皮機能低下、動脈硬化症または血管形成術後再狭窄の予防・治療剤を製造するための前記(19)、(40)または(42)記載の化合物の使用;
(55)慢性関節リュウマチ、変形性関節炎、痛風、慢性閉塞性肺疾患、喘息、気管支炎、嚢胞性線維症、炎症性腸疾患、過敏性大腸症候群、粘液性大腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、胃炎、食道炎、多発性硬化症、湿疹、皮膚炎、肝炎、糸球体腎炎、糖尿病、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害、肥満症、乾癬または癌の予防・治療剤を製造するための前記(19)、(40)または(42)記載の化合物の使用;
(56)アルツハイマー病、ハンチントン舞踏病、パーキンソン病、てんかん、筋萎縮性側索硬化症、末梢神経障害、神経変性疾患または脊椎損傷の予防・治療剤を製造するための前記(19)、(40)または(42)記載の化合物の使用;
(57)脳卒中、脳血管障害、心臓、腎臓、肝臓および脳から選ばれる臓器の虚血障害、虚血再灌流障害、臓器不全、エンドトキシンショックまたは移植時の拒絶の予防・治療剤を製造するための前記(19)、(40)または(42)記載の化合物の使用;などに関するものである。
【0007】
本明細書中で用いられる用語「ハロゲン原子」とは、例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素などを示す。
本明細書中で用いられる用語「アシル基」としては、例えばRCOOHなどのカルボン酸、例えばRSOHなどのスルホン酸、例えばRSOHなどのスルフィン酸、例えばROPO(OR)OHなどのリン酸、(Rは水素原子、置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を示し、Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示す)などからOH基を除いて得られるアシル基が用いられ、具体的にはRCO、RSO、RSO、ROPO(OR)(式中の記号は前記と同意義を示す)などが用いられる。
【0008】
本明細書中で用いられる用語「置換されていてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」とは、例えばアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、アラルキル基、アリール基などを示し、本明細書中で用いられる用語「置換されていてもよい環状炭化水素基」の「環状炭化水素基」とは、例えばシクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基などを示す。該「アルキル基」としては、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシルなどの「直鎖状または分枝状のC1−15アルキル基」など、好ましくはC1−8アルキル基が用いられ、より好ましくはC1−7アルキル基が用いられ、さらに好ましくはC1−6アルキル基が用いられ、特に好ましくはC1−4アルキル基が用いられる。
該「シクロアルキル基」としては、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、アダマンチルなどの「C3−10シクロアルキル基」などが用いられ、より好ましくはC3−8シクロアルキル基が用いられ、さらに好ましくはC5−7シクロアルキル基が用いられる。
【0009】
該「アルケニル基」としては、例えばビニル、アリル、イソプロペニル、3−ブテニル、3−オクテニル、9−オクタデセニルなどの「C2−18アルケニル基」などが用いられ、より好ましくはC2−6アルケニル基が用いられ、さらに好ましくはC2−4アルケニル基が用いられる。
該「シクロアルケニル基」としては、例えばシクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニルなどの「C3−10シクロアルケニル基」などが用いられ、より好ましくはC3−8シクロアルケニル基が用いられ、さらに好ましくはC5−7シクロアルケニル基が用いられる。
該「アルキニル基」としては、例えば、エチニル、1−プロピニル、プロパルギル、1−ブチニル、2−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニルなどの「C2−8アルキニル基」などが用いられ、より好ましくはC2−6アルキニル基が用いられ、さらに好ましくはC2−4アルキニル基が用いられる。
【0010】
該「アラルキル基」としては、C7−16アラルキル基などが用いられ、具体的には、例えばベンジル、フェネチル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチルなどのフェニル−C1−6アルキル基および、例えば(1−ナフチル)メチル、2−(1−ナフチル)エチル、2−(2−ナフチル)エチルなどのナフチル−C1−6アルキル基などが挙げられる。
該「アリール基」としては、例えばフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、フェナントリル、アントリル(anthryl)などの芳香族単環式、2環式または3環式のC6−14アリール基、ビフェニル基、トリル基などが用いられ、好ましくは、フェニル、ナフチルなどのC6−10アリール基、より好ましくはフェニルが用いられる。
【0011】
該「置換されていてもよい炭化水素基」における「炭化水素基」(「置換されていてもよい環状炭化水素基」の「環状炭化水素基」を含む)が有していてもよい置換基としては、例えば、(i)ニトロ基、(ii)ヒドロキシ基、オキソ基、(iii)シアノ基、(iv)カルバモイル基、(v)モノ−またはジ−C1−4アルキル−カルバモイル基(例えば、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイルなど;該アルキル基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1−4アルコキシ基などで置換されていてもよい)、モノ−またはジ−C2−4アルケニル−カルバモイル基(例えば、N−アリルカルバモイルなど;該アルケニル基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1−4アルコキシ基などで置換されていてもよい)、モノ−またはジ−フェニル−カルバモイル基、モノ−またはジ−ベンジル−カルバモイル基、C1−4アルコキシ−カルボニル−カルバモイル基、C1−4アルキルスルホニル−カルバモイル基、C1−4アルコキシ−カルバモイル基、アミノ−カルバモイル基、モノ−またはジ−C1−4アルキルアミノ−カルバモイル基、モノ−またはジ−フェニルアミノ−カルバモイル基、(vi)カルボキシル基、(vii)C1−4アルコキシ−カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニルなど)、(viii)スルホ基、(ix)ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、(x)ハロゲン化されていてもよいC1−4アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシなど)、ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−4アルコキシ基、カルボキシル基で置換されていてもよいC1−4アルコキシ基、C1−4アルコキシ−カルボニル基で置換されていてもよいC1−4アルコキシ基、C1−4アルコキシ−C1−4アルコキシ基、C1−4アルコキシ−C1−4アルコキシ−C1−4アルコキシ基、(xi)フェノキシ基、フェノキシ−C1−4アルキル基、フェノキシ−C1−4アルコキシ基、C1−4アルキルカルボニル−オキシ基、カルバモイルオキシ基、モノ−またはジ−C1−4アルキル−カルバモイルオキシ基、(xii)ハロゲン化されていてもよいフェニル基、ハロゲン化されていてもよいフェニル−C1−4アルキル基、ハロゲン化されていてもよいフェニル−C2−4アルケニル基、ハロゲン化されていてもよいフェノキシ基(例えば、o−,m−またはp−クロロフェノキシ、o−,m−またはp−ブロモフェノキシなど)、ピリジルオキシ基、C3−10シクロアルキル基、C3−10シクロアルキル−C1−4アルコキシ基、C3−10シクロアルキル−C1−4アルキル基、(xiii)ハロゲン化されていてもよいC1−4アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルなど)、ハロゲン化されていてもよいC2−6アルケニル基(例えば、ビニル、アリル、2−ブテニル、3−ブテニルなど)、ハロゲン化されていてもよいC1−4アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオなど)、ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−4アルキル基、ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−4アルキルチオ基、(xiv)メルカプト基、チオキソ基、(xv)ハロゲン原子、カルボキシル基およびC1−4アルコキシ−カルボニル基から選ばれる置換基でそれぞれ置換されていてもよいベンジルオキシ基またはベンジルチオ基、(xvi)ハロゲン化されていてもよいフェニルチオ基、ピリジルチオ基、フェニルチオ−C1−4アルキル基、ピリジルチオ−C1−4アルキル基、(xvii) ハロゲン化されていてもよいC1−4アルキルスルフィニル基(例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニルなど)、フェニルスルフィニル基、フェニルスルフィニル−C1−4アルキル基、(xviii) ハロゲン化されていてもよいC1−4アルキルスルホニル基(例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニルなど)、フェニルスルホニル基、フェニルスルホニル−C1−4アルキル基、(xix)アミノ基、アミノスルホニル基、モノ−またはジ−C1−4アルキルアミノスルホニル基(例えば、メチルアミノスルホニル、エチルアミノスルホニル、N,N−ジメチルアミノスルホニル、N,N−ジエチルアミノスルホニルなど;該アルキル基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1−4アルコキシ基などで置換されていてもよい)、(xx)C1−10アシル−アミノ基(例えば、C1− アルカノイルアミノ(例、ホルミルアミノ、アセチルアミノ、トリフルオロアセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ピバロイルアミノ等)、ベンゾイルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ(例、メタンスルホニルアミノ、トリフルオロメタンスルホニルアミノ等)、C6−10アリールスルホニルアミノ(例、ベンゼンスルホニルアミノ、トルエンスルホニルアミノ等);C1−10アシルはハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基などで置換されていてもよい)、ベンジルオキシカルボニルアミノ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシカルボニルアミノ、カルバモイルアミノ基、モノ−またはジ−C1−4アルキルカルバモイルアミノ基、(xxi)モノ−またはジ−C1−4アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノなど;該アルキル基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1−4アルコキシ基などで置換されていてもよい)、フェニルアミノ、ベンジルアミノ、(xxii)4ないし6員環状アミノ基(例えば、1−アゼチジニル、1−ピロリジニル、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、1−ピペラジニルなど)、4ないし6員環状アミノ−カルボニル基(例えば、1−アゼチジニルカルボニル、1−ピロリジニルカルボニル、ピペリジノカルボニル、モルホリノカルボニル、チオモルホリノカルボニル、1−ピペラジニルカルボニルなど)、4ないし6員環状アミノ−カルボニル−オキシ基(例えば、1−ピロリジニルカルボニルオキシ、ピペリジノカルボニルオキシ、モルホリノカルボニルオキシ、チオモルホリノカルボニルオキシ、1−ピペラジニルカルボニルオキシなど)、4ないし6員環状アミノ−カルボニル−アミノ基(例えば、1−ピロリジニルカルボニルアミノ、ピペリジノカルボニルアミノ、モルホリノカルボニルアミノ、チオモルホリノカルボニルアミノ、1−ピペラジニルカルボニルアミノなど)、4ないし6員環状アミノ−スルホニル基(例えば、1−ピロリジニルスルホニル、ピペリジノスルホニル、モルホリノスルホニル、チオモルホリノスルホニル、1−ピペラジニルスルホニルなど)、4ないし6員環状アミノ−C1−4アルキル基、(xxiii)ハロゲン原子、カルボキシル基およびC1−4アルコキシ−カルボニル基から選ばれる置換基でそれぞれ置換されていてもよいC1−6アシル基(例えば、ホルミル、アセチルなどのハロゲン化されていてもよいC2−6アルカノイルなど)またはベンゾイル基、(xxiv)ハロゲン原子で置換されていてもよいベンゾイル基、(xxv)5ないし10員複素環基(例えば、2−または3−チエニル、2−または3−フリル、3−,4−または5−ピラゾリル、2−,4−または5−チアゾリル、3−,4−または5−イソチアゾリル、2−,4−または5−オキサゾリル、1,2,3−または1,2,4−トリアゾリル、1H−または2H−テトラゾリル、2−,3−または4−ピリジル、2−,4−または5−ピリミジル、3−または4−ピリダジニル、キノリル、イソキノリル、インドリルなど;該複素環基はC1−4アルキル基などで置換されていてもよい)、(xxvi)5ないし10員複素環−カルボニル基(例えば、2−または3−チエニルカルボニル、2−または3−フリルカルボニル、3−,4−または5−ピラゾリルカルボニル、2−,4−または5−チアゾリルカルボニル、3−,4−または5−イソチアゾリルカルボニル、2−,4−または5−オキサゾリルカルボニル、1,2,3−または1,2,4−トリアゾリルカルボニル、1H−または2H−テトラゾリルカルボニル、2−,3−または4−ピリジルカルボニル、2−,4−または5−ピリミジルカルボニル、3−または4−ピリダジニルカルボニル、キノリルカルボニル、イソキノリルカルボニル、インドリルカルボニルなど;該複素環基はC1−4アルキル基などで置換されていてもよい)、(xxvii)ヒドロキシイミノ基、C1−4アルコキシイミノ基、アリール基(例えば、1−または2−ナフチルなど)および(xxviii)ハロゲン化されていてもよい直鎖状または分枝状のC1−4アルキレンジオキシ基(例えば、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、プロピレンジオキシ、テトラフルオロエチレンジオキシなど)などが用いられる。該「炭化水素基」は、置換可能な位置に、これらの置換基を1ないし5個有していてもよく、2以上を有する場合、置換基は同一でも異なっていてもよい。
なお、オキソ基を有するアリール基としては、例えばベンゾキノニル、ナフトキノリル、アンスラキノニルなどが挙げられる。
【0012】
「炭化水素基」が、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基またはアラルキル基である場合には、例えば、C1−10アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロビル、イソプロピル、デシルなど)、C2−10アルケニル基(例えば、ビニル、アリル、2−ブテニル、3−ブテニルなど)、フェニル−C2−4アルケニル基(例えばフェニルエテニルなど)、モノ−またはジ−C1−6アルケニル−カルバモイル基(例えば、N−ビニルカルバモイルなど)、C6−14アリール基(例えばフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル)、C7−20アラルキル基(例えばベンジル、2−フェニルエチル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、5−フェニルペンチル、6−フェニルヘキシル、2−(1−ナフチル)エチル、2−(2−ナフチル)エチルなど)、スチリル基、オキソ基などで置換されていてもよい。「炭化水素基」の「置換基」は置換可能な位置にlないし4個置換していてもよい。
また、「炭化水素基」が、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アラルキル基、アリール基などの環状基である場合、ハロゲン化されていてもよいC1−4アルキレンジオキシ基、ハロゲン化されていてもよいC2−5アルキレンオキシ基などの置換基を有していてもよく、あるいは、これらの環状基同士が縮合して、2環式または3環式の縮合炭化水素基を形成していてもよく、かかる縮合炭化水素基は、前述の「アルキル基」及び「シクロアルキル基」が有していてもよい置換基と同様な基を有していてもよい。
「置換されていてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」としては、C アルキル基、C アルケニル基、C アルキニル基、C シクロアルキル基、フェニル基、ナフチル基などが好ましく、C アルキル基、C アルケニル基、C アルキニル基、フェニル基などがより好ましく、とりわけ、C アルキル基、フェニル基などが好ましい。
【0013】
本明細書中で用いられる用語「置換されていてもよい複素環基」の「複素環基」としては、例えば、環系を構成する原子(環原子)として、酸素原子、硫黄原子および窒素原子等から選ばれたヘテロ原子1ないし3種(好ましくは1ないし2種)を少なくとも1個(好ましくは1ないし4個、さらに好ましくは1ないし2個)含む芳香族複素環基、飽和あるいは不飽和の非芳香族複素環基(脂肪族複素環基)等が挙げられる。
「芳香族複素環基」としては、例えばフリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル等の5または6員の芳香族単環式複素環基、および例えばベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ〔b〕チエニル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、1,2−ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾピラニル、1,2−ベンゾイソチアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プリニル、プテリジニル、カルバゾリル、α−カルボリニル、β−カルボリニル、γ−カルボリニル、アクリジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、フェノキサチイニル、チアントレニル、フェナトリジニル、フェナトロリニル、インドリジニル、ピロロ〔1,2−b〕ピリダジニル、ピラゾロ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−b〕ピリダジニル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダジニル、ベンゾ〔1,2,5〕チアジアゾリル、ベンゾ〔1,2,5〕オキサジアゾリル等の8〜16員(好ましくは、8〜12員)の芳香族縮合複素環基(好ましくは、前記した5または6員の芳香族単環式複素環基1〜2個(好ましくは、1個)がベンゼン環1〜2個(好ましくは、1個)と縮合した複素環または前記した5または6員の芳香族単環式複素環基の同一または異なった複素環2〜3個(好ましくは、2個)が縮合した複素環、より好ましくは前記した5または6員の芳香族単環式複素環基がベンゼン環と縮合した複素環)等が挙げられる。
「非芳香族複素環基」としては、例えばオキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフリル、チオラニル、ピペリジニル(好ましくは、1−ピペリジニルまたは4−ピペリジニル)、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル等の3〜8員(好ましくは5〜6員)の飽和あるいは不飽和(好ましくは飽和)の非芳香族単環式複素環基(脂肪族単環式複素環基)、2,3−ジヒドロインドリル、1,3−ジヒドロイソインドリル等のように前記した非芳香族単環式複素環基1〜2個(好ましくは1個)がベンゼン環1〜2個(好ましくは1個)と縮合した複素環基、前記した非芳香族単環式複素環基1〜2個(好ましくは1個)が前記した5ないし6員の芳香族単環式複素環基の複素環1〜2個(好ましくは1個)と縮合した複素環基、あるいは1,2,3,4−テトラヒドロキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリルなどのように前記した芳香族単環式複素環基又は芳香族縮合複素環基の一部又は全部の二重結合が飽和した非芳香族複素環基等が挙げられる。
該「置換されていてもよい複素環基」における「複素環基」としては、5または6員の芳香族単環式複素環基などが好ましく、該「置換されていてもよい複素環基」における「複素環基」が有していてもよい置換基としては、「置換されていてもよい炭化水素基」における「炭化水素基」が有していてもよい置換基と同様の基などが挙げられる。
【0014】
本明細書中で用いられる用語「置換されていてもよい二価の炭化水素基」および「置換されていてもよい二価の複素環基」としては、前記した「置換されていてもよい炭化水素基」および「置換されていてもよい複素環基」の結合手部分の炭素原子に付加している水素原子1個を除いて形成される二価の基などが挙げられる。
【0015】
本明細書中で用いられる用語「置換されていてもよいアミノ基」、「置換されていてもよいヒドロキシ基」および「置換されていてもよいチオール基」としては、それぞれ、「置換されていてもよい炭化水素基」、「アシル基」、「置換されていてもよいアルコキシカルボニル基」、「置換されていてもよいカルバモイル基」、「置換されていてもよい複素環基」などの置換基を有していてもよい「アミノ基」、「ヒドロキシ基」および「チオール基」などが挙げられるが、なかでも、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、トリクロロメトキシ、2,2,2−トリクロロエトキシ等)、置換されていてもよいフェニル(好ましくは、ハロゲン化されていてもよいC1−4アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1−4アルコキシ、カルボキシルおよびハロゲン原子から選ばれた置換基で置換されていてもよいフェニルなど)および5ないし10員複素環基(例、2−または3−チエニル、2−または3−フリル、3−,4−または5−ピラゾリル、2−,4−または5−チアゾリル、3−,4−または5−イソチアゾリル、2−,4−または5−オキサゾリル、1,2,3−または1,2,4−トリアゾリル、1H−または2H−テトラゾリル、2−,3−または4−ピリジル、2−,4−または5−ピリミジル、3−または4−ピリダジニル、キノリル、イソキノリル、インドリルなど;該複素環基はC1−4アルキル基などで置換されていてもよい)から選ばれた置換基で置換されていてもよい低級アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1−6アルキル等)、アシル(C1−6アルカノイル(例、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ピバロイル等)、ベンゾイル、C1−6アルキルスルホニル(例、メタンスルホニル等)、ベンゼンスルホニル等)、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシカルボニル(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、トリフルオロメトキシカルボニル、2,2,2−トリフルオロエトキシカルボニル、トリクロロメトキシカルボニル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル等)、フェニルで置換されていてもよいC1−6アルコキシカルボニル(例、ベンジルオキシカルボニル等)、置換されていてもよいカルバモイル基(例えば、カルバモイル、N−メチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、フェニルカルバモイル等の低級(C1−6)アルキル基、フェニル基などの置換基1〜2個で置換されていてもよいカルバモイル基など)、複素環基(前記「置換されていてもよい複素環基」における「複素環基」と同様の基など)等の置換基を有していてもよい「アミノ基」、「ヒドロキシ基」および「チオール基」などが挙げられる。
また、N,N−ジ置換アミノにおける2個の置換基が窒素原子と一緒になって環状アミノ基を形成してもよく、この様な場合の環状アミノ基としては、例えば1−アゼチジニル、1−ピロリジニル、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ(硫黄原子は酸化されていてもよい)、1−ピペラジニルおよび4位に低級アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1−6アルキル等)、アラルキル(例、ベンジル、フェネチル等のC7−10アラルキル等)、アリール(例、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル等のC6−10アリール等)等を有していてもよい1−ピペラジニル等の3〜8員(好ましくは5〜6員)の環状アミノ基などが挙げられる。
【0016】
本明細書中で用いられる用語「置換スルフィニル基」および「置換スルホニル基」は、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいアミノ基、置換されていてもよい炭化水素基、置換されていてもよい複素環基などの置換基で置換されているスルフィニル基またはスルホニル基を表す。「置換スルフィニル基」および「置換スルホニル基」の置換基である炭化水素基ならびに複素環基は、前記した「置換されていてもよい炭化水素基」における「炭化水素基」および「置換されていてもよい複素環基」における「複素環基」と同様の基などが用いられる。また、「置換スルフィニル基」および「置換スルホニル基」の置換基である「置換されていてもよいヒドロキシ基」および「置換されていてもよいアミノ基」としては前記した「置換されていてもよいヒドロキシ基」および「置換されていてもよいアミノ基」と同様の基などが用いられ、該ヒドロキシ基およびアミノ基に置換していてもよい置換基の好ましいものとしては、例えば、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C2−4アルケニル基、C6−10アリール基、アシル基、アミノ基、複素環基(前記した「置換されていてもよい複素環基」における「複素環基」と同様の基など)などが挙げられる。また「置換スルフィニル基」および「置換スルホニル基」の置換基である炭化水素基および複素環基に置換していてもよい置換基としては、前記した「置換されていてもよい炭化水素基」における「炭化水素基」および「置換されていてもよい複素環」における「複素環」が有していてもよい置換基と同様の基などが用いられる。
【0017】
本明細書中で用いられる用語「置換されていてもよいカルバモイル基」としては、無置換のカルバモイルのほか、N−モノ置換カルバモイルおよびN,N−ジ置換カルバモイルが挙げられる。
該「置換されていてもよいカルバモイル基」の「カルバモイル基」の置換基としては、前記「置換されていてもよいアミノ基」の「アミノ基」の置換基と同様の基など(「置換されていてもよい炭化水素基」、「アシル基」、「置換されていてもよいアルコキシカルボニル基」、「置換されていてもよいカルバモイル基」(好ましくは、カルバモイル、N−メチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、フェニルカルバモイル等の低級(C1−6)アルキル基、フェニル基などの置換基1〜2個で置換されていてもよいカルバモイル基など)、「置換されていてもよい複素環基」など)などが挙げられるが、前記「置換されていてもよいアミノ基」を有する「カルバモイル基」(すなわち、「置換されていてもよいカルバゾイル基」)、前記「置換されていてもよいヒドロキシ基」を有する「カルバモイル基」(すなわち、「置換されていてもよいN−ヒドロキシカルバモイル基」)などであってもよく、また、N,N−ジ置換カルバモイルにおける2個の置換基が窒素原子と一緒になって環状アミノを形成してもよく、この様な場合の環状アミノカルボニルとしては、例えば1−アゼチジニルカルボニル、1−ピロリジニルカルボニル、ピペリジノカルボニル、モルホリノカルボニル、チオモルホリノカルボニル(硫黄原子は酸化されていてもよい)、1−ピペラジニルカルボニルおよび4位に低級アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1−6アルキル等)、アラルキル(例、ベンジル、フェネチル等のC7−10アラルキル等)、アリール(例、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル等のC6−10アリール等)、アシル基(例、ホルミル、アセチル、ベンゾイル、メチルスルホニル、ベンゼンスルホニル等)、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシカルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、トリフルオロメトキシカルボニル、2,2,2−トリフルオロエトキシカルボニル、トリクロロメトキシカルボニル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル等)、フェニルで置換されていてもよいC1−6アルコキシカルボニル基(例、ベンジルオキシカルボニル等)等を有していてもよい1−ピペラジニルカルボニル等の3〜8員(好ましくは5〜6員)の環状アミノカルボニルなどであってもよい。
【0018】
本明細書中で用いられる用語「エステル化されていてもよいカルボキシル基」としては、式 −COOR(Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を示す)で表される基などが挙げられるが、なかでも、遊離のカルボキシル、低級アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルキルオキシカルボニル、複素環オキシカルボニル、複素環メチルオキシカルボニル等が好ましく用いられる。
「低級アルコキシカルボニル」としては、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、イソペンチルオキシカルボニル、ネオペンチルオキシカルボニル等のC1−6アルコキシカルボニル等が挙げられ、中でもメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル等のC1−3アルコキシカルボニル等が好ましい。
該「低級アルコキシカルボニル」は「低級アルコキシ」の「低級アルキル」部分に置換基を有していてもよく、その置換基としては、前記した「置換されていてもよい炭化水素基」における「炭化水素基」の置換基として挙げた基と同様の基などが同様な数用いられる。
「アリールオキシカルボニル」としては、例えばフェノキシカルボニル、1−ナフトキシカルボニル、2−ナフトキシカルボニル等のC7−12アリールオキシカルボニル等が好ましい。
「アラルキルオキシカルボニル」としては、例えばベンジルオキシカルボニル、フェネチルオキシカルボニル等のC7−15アラルキルオキシカルボニル等(好ましくは、C6−10アリール−C1−4アルコキシ−カルボニルなど)が好ましい。
「複素環オキシカルボニル」および「複素環メチルオキシカルボニル」における複素環としては、前記した「置換されていてもよい複素環基」における「複素環基」と同様なものが用いられ、例えば、ピリジル、キノリル、インドリル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル等が好ましく用いられる。
該「アリールオキシカルボニル」、「アラルキルオキシカルボニル」、「複素環オキシカルボニル」および「複素環メチルオキシカルボニル」は置換基を有していてもよく、その置換基としては、前記した「置換されていてもよい炭化水素基」における「炭化水素基」の置換基として挙げた基と同様の基などが同様な数用いられる。
【0019】
本明細書中で用いられる用語「チオエステル化されていてもよいカルボキシル基」としては、式 −COSR(Rは前記と同意義を示す)で表される基などが挙げられるが、なかでも低級アルキルチオ−カルボニル、アリールチオ−カルボニル、アラルキルチオ−カルボニル、複素環チオカルボニル等が好ましく用いられる。
「低級アルキルチオ−カルボニル」としては、例えば前記した「低級アルコキシカルボニル」の「低級アルコキシ」部分を「低級アルキルチオ」に変換した基などが用いられ、中でもメチルチオ−カルボニル、エチルチオ−カルボニル、プロピルチオ−カルボニル等のC1−3アルキルチオ−カルボニル等が好ましい。該「低級アルキルチオ−カルボニル」は「低級アルキルチオ」の「低級アルキル」部分に置換基を有していてもよく、その置換基としては、前記した「置換されていてもよい炭化水素基」における「炭化水素基」の置換基として挙げた基と同様の基などが同様な数用いられる。
「アリールチオ−カルボニル」としては、例えばフェニルチオ−カルボニル、1−ナフチルチオ−カルボニル、2−ナフチルチオ−カルボニル等のC7−12アリールチオ−カルボニル等が好ましい。
「アラルキルチオ−カルボニル」としては、例えばベンジルチオ−カルボニル、フェネチルチオ−カルボニル等のC7−15アラルキルチオ−カルボニル等(好ましくは、C6−10アリール−C1−4アルキルチオ−カルボニルなど)が好ましい。
「複素環チオカルボニル」における複素環としては、前記した「置換されていてもよい複素環基」における「複素環基」と同様のものなどが用いられ、例えば、ピリジル、キノリル、インドリル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル等が好ましく用いられる。
該「アリールチオ−カルボニル」、「アラルキルチオ−カルボニル」および「複素環チオ−カルボニル」は置換基を有していてもよく、その置換基としては、前記した「置換されていてもよい炭化水素基」における「炭化水素基」の置換基として挙げた基と同様の基などが同様な数用いられる。
【0020】
本明細書中で用いられる用語「イソキノリノン骨格を有する化合物」としては、1−イソキノリノンが好ましく用いられ、1−イソキノリノンとしては、式
【化23】
Figure 2004143134
で表される骨格を有する化合物であれば何れものでもよく、2位から8位の任意の位置に1ないし6個の置換基を有するものであってもよい。なかでも、4位に置換基(好ましくは、置換されていてもよいベンゼン環)を有するもの(他の置換位置の置換基有無は任意)が好ましく、さらに、2位から4位に置換基を有するもの(他の置換位置の置換基有無は任意)が好ましく、とりわけ、2位から4位および6位に置換基を有するもの(他の置換位置の置換基有無は任意)が好ましい。
「イソキノリノン骨格を有する化合物」のなかでも、式(I)
【化24】
Figure 2004143134
〔式中、環Aおよび環Bはそれぞれ置換されていてもよいベンゼン環を示し、Xは−O−、−N=、−NR−または−CHR−(Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示すか、あるいは、Rと結合して3ないし8員環を形成していてもよい)を示し、Rは置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、置換スルフィニル基、置換スルホニル基およびエステル化されていてもよいカルボキシル基から選ばれた置換基を有していてもよい炭化水素基、アシル基、エステル化あるいはチオエステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基または置換されていてもよいアミノ基を示し、破線は一重結合または二重結合を示し、Xが−O−、−NR−または−CHR−を示すとき、Rは水素原子、置換されていてもよい(一価の)炭化水素基または置換されていてもよい(一価の)複素環基を示し、Xが−N=を示すとき、Rは置換されていてもよい二価の炭化水素基または置換されていてもよい二価の複素環基を示す。〕で表される化合物が好ましく、とりわけ、式(I’)
【化25】
Figure 2004143134
〔式中、環Bは2個以下の置換基を有していてもよいベンゼン環を示し、Xは−CH−を示し、R1’は置換されていてもよいフェニル基または環構成炭素原子を介して結合する置換されていてもよい複素環基を示し、Rは置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、置換スルフィニル基、置換スルホニル基およびエステル化されていてもよいカルボキシル基から選ばれた置換基を有していてもよい炭化水素基、アシル基、エステル化あるいはチオエステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基または置換されていてもよいアミノ基を示し、Rは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、置換されていてもよい炭化水素基、置換されていてもよい複素環基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、置換スルフィニル基、置換スルホニル基、置換されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいカルバモイル基またはエステル化されていてもよいカルボキシル基を示す。〕で表される化合物が好ましく用いられる。
【0021】
前記式中、環Aおよび環Bはそれぞれ「置換されていてもよいベンゼン環」を示す。
環Aおよび環B(環Bも含む)がそれぞれ有していてもよい置換基としては、「置換されていてもよい炭化水素基」における「炭化水素基」が有していてもよい置換基と同様の基の他、ハロゲン原子、シアノ基、置換されていてもよい炭化水素基、置換されていてもよい複素環基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、置換スルフィニル基、置換スルホニル基、置換されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいカルバモイル基、エステル化されていてもよいカルボキシル基などが例示されるが、なかでも、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1−4アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルなど)、ヒドロキシ−C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ−C1−4アルキル基、C2−4アルケニル基(例えば、ビニル、プロペニル、アリルなど)、置換されていてもよいフェニル基(好ましくは、ハロゲン化されていてもよいC1−4アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1−4アルコキシ基、カルボキシル基およびハロゲン原子から選ばれる置換基で置換されていてもよいフェニルなど)、C5−7シクロアルキル−アミノ基、C1−4アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシなど)、C1−4アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオなど)、ヒドロキシ基、カルボキシル基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、モノ−またはジ−C1−4アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノなど)、ホルミル基、メルカプト基、C1−4アルキル−カルボニル基(例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリルなど)、C1−4アルコキシ−カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニルなど)、スルホ基(−SOH)、C1−4アルキルスルホニル基(例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニルなど)、カルバモイル基およびモノ−またはジ−C1−4アルキルまたはC5−7シクロアルキル−カルバモイル基(例えば、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイルなど)などが好ましく用いられる。これらの置換基は環Aおよび環B上の置換可能な位置に1ないし3個置換されていてもよい。
【0022】
前記式中、環Aとしては、式
【化26】
Figure 2004143134
(式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、置換されていてもよい炭化水素基、置換されていてもよい複素環基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、置換スルフィニル基、置換スルホニル基、置換されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいカルバモイル基またはエステル化されていてもよいカルボキシル基を示す。)で表されるベンゼン環(すなわち、1−イソキノリノン骨格において、5位、7位および8位が無置換であり、6位に置換基Rを有する)が好ましく用いられる。
前記式中、Rとしては、ハロゲン原子、シアノ基、置換されていてもよい炭化水素基、置換されていてもよい複素環基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、置換スルフィニル基、置換スルホニル基、置換されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいカルバモイル基、エステル化されていてもよいカルボキシル基などが好ましく、なかでも、ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル基(「置換されていてもよい炭化水素基」における「炭化水素基」としての「アルキル基」が有していてもよい置換基と同様の基などを有していてもよいC1−6アルキル基など)、置換されていてもよいアミノ基などが好ましく、とりわけ、ハロゲン原子、C1−4アルキル基などが好ましく、ハロゲン原子、メチル基などが特に好ましく用いられる。
【0023】
前記式中、環Bとしては、2個以下の置換基を有していてもよいベンゼン環であることが好ましい。また、環B(環Bも含む)としては、メタおよび/またはパラ位に置換基を有していてもよいベンゼン環であることが好ましく、無置換のベンゼン環であることがさらに好ましい。
【0024】
前記式中、Xは−O−、−N=、−NR−または−CHR−(Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示すか、あるいは、Rと結合して3ないし8員環(例、前記した「環状炭化水素基」または「複素環基」を構成する「環状炭化水素」または「複素環」の中で、3〜8員の「環状炭化水素」または「複素環」、好ましくは5〜6員の「環状炭化水素」または「複素環」)を形成していてもよい)を示し、Xが−O−または−N=である場合、あるいはXが−NR−または−CHR−である場合の何れであってもよいが、Xとしては、−CHR−が好ましく用いられる。
前記式中、Rとしては、水素原子またはC アルキル基が好ましく、とりわけ、水素原子が好ましく用いられる。
前記式(I)中、Rとしては、置換されていてもよい環状炭化水素基、置換されていてもよい複素環基などが好ましく、なかでも、置換されていてもよい芳香族炭化水素基、置換されていてもよい芳香族複素環基などが好ましく、とりわけ、置換された芳香族炭化水素基などが好ましく用いられる。
【0025】
前記式中、Rは置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、置換スルフィニル基、置換スルホニル基およびエステル化されていてもよいカルボキシル基から選ばれた置換基を有していてもよい炭化水素基、アシル基、エステル化あるいはチオエステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基または置換されていてもよいアミノ基を示し、Rがエステル化あるいはチオエステル化されていてもよいカルボキシル基または置換されていてもよいカルバモイル基である場合、あるいはRが置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、置換スルフィニル基、置換スルホニル基およびエステル化されていてもよいカルボキシル基から選ばれた置換基を有していてもよい炭化水素基、アシル基、置換されていてもよいカルバゾイル基、置換されていてもよいN−ヒドロキシカルバモイル基または置換されていてもよいアミノ基である場合の何れであってもよいが、Rがエステル化されていてもよいカルボキシル基である場合は、Rとしては、置換されていてもよいフェニル基(「置換されていてもよい炭化水素基」における「炭化水素基」としての「フェニル基」が有していてもよい置換基と同様の基などを有していてもよいフェニル基など)および置換されていてもよいピリジル基(「置換されていてもよい複素環基」における「複素環基」としての「ピリジル基」が有していてもよい置換基と同様の基などを有していてもよいピリジル基など)から選ばれた置換基で置換されていてもよいアルキルでエステル化されていてもよいカルボキシル基であることが好ましく、Rが置換されていてもよいカルバモイル基である場合、置換されていてもよいフェニル基(「置換されていてもよい炭化水素基」における「炭化水素基」としての「フェニル基」が有していてもよい置換基と同様の基などを有していてもよいフェニル基など)および置換されていてもよいピリジル基(「置換されていてもよい複素環基」における「複素環基」としての「ピリジル基」が有していてもよい置換基と同様の基などを有していてもよいピリジル基など)から選ばれた置換基で置換されていてもよいアルキルで置換されていてもよいカルバモイル基であることが好ましい。Rがチオエステル化されていてもよいカルボキシル基である場合は、置換されていてもよいピリジル基(「置換されていてもよい複素環基」における「複素環基」としての「ピリジル基」が有していてもよい置換基と同様の基などを有していてもよいピリジル基など)でチオエステル化されていてもよいカルボキシル基であることが好ましい。また、Rが置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、置換スルフィニル基、置換スルホニル基およびエステル化されていてもよいカルボキシル基から選ばれた置換基を有していてもよい炭化水素基である場合は、1−ヒドロキシC アルキル基、エステル化されていてもよいカルボキシル基で置換されたC2−4アルケニル基(好ましくは、ビニル基など)などが好ましい。
としてはアシル基が特に好ましい。Rがアシル基である場合、RとしてはRCO(Rは水素原子、置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を示す)が好ましい。RCOとしては、例えばホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、ヘキサノイル、シクロブタンカルボニル、シクロペンタンカルボニル、シクロヘキサンカルボニル、クロトニル、ベンゾイル、ニコチノイル、イソニコチノイル、トリフルオロアセチル、(2Z)−3−アミノブタ−2−エノイル、(2Z)−3−アミノペンタ−2−エノイル、(2Z)−3−アミノオクタ−2−エノイル、(2Z)−3−アミノ−4−メチルペンタ−2−エノイル、(2Z)−3−アミノ−3−エトキシカルボニルプロパ−2−エノイル、 (2Z)−3−アミノ−3−フェニルプロパ−2−エノイル、(2Z)−3−アミノ−3−ピリジン−3−イルプロパ−2−エノイル、(2Z)−3−アミノ−3−ピリジン−4−イルプロパ−2−エノイル、(2Z)−3−アミノ−3−(1,3−チアゾール−4−イル)プロパ−2−エノイル、(2Z)−3−アミノ−3−イソオキサゾール−4−イルプロパ−2−エノイル、(2Z)−3−アミノ−3−イソオキサゾール−5−イルプロパ−2−エノイル、(2Z)−3−アミノ−4−フェニルブタ−2−エノイル、(2Z)−3−アミノ−3−(2−チエニル)プロパ−2−エノイル、(2Z)−3−アミノ−3−(2−フリル)プロパ−2−エノイル、(2Z)−3−アミノ−3−(3−チエニル)プロパ−2−エノイル、(2Z)−3−アミノ−3−(3−フリル)プロパ−2−エノイル、(2Z)−3−アミノ−3−ピラジン−2−イルプロパ−2−エノイル、(2Z)−3−アミノ−3−(1H−イミダゾール−4−イル)プロパ−2−エノイルなどが挙げられ、アセチル、プロピオニル、ブチリル、バレリルなどのRが低級(C1−7)アルキル基または(2Z)−3−アミノブタ−2−エノイル、(2Z)−3−アミノペンタ−2−エノイルなどのRが式
【化27】
Figure 2004143134
(式中、RA’はC1−5アルキル基またはエステル化されていてもよいカルボキシル基を示す。)で表される基であるRCOがより好ましい。
としては、メトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、ジメチルカルバモイル基、ヒドロキシメチル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基、ピリジルメチルオキシカルボニル基、ピリジルメチルカルバモイル基、ピリジルチオカルボニル基、アミノ基または(2Z)−3−アミノブタ−2−エノイル基などが好ましく用いられ、そのなかでも、メトキシカルボニル基、ピリジルメチルオキシカルボニル基、ジメチルカルバモイル基、ピリジルメチルカルバモイル基、ヒドロキシメチル基、ピリジルチオカルボニル基、アミノ基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基または(2Z)−3−アミノブタ−2−エノイル基などが特に好ましく用いられる。
また、Xが−CH−である場合、Rとしては、置換されていてもよいヒドロキシ基で置換された炭化水素基、アシル基、エステル化もしくはチオエステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよいアミノ基など(好ましくは、ヒドロキシ基で置換された低級(C1−6)アルキル基、RCO、エステル化もしくはチオエステル化されていてもよいカルボキシル基、低級(C1−6)アルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、低級(C1−6)アルキル基で置換されていてもよいアミノ基など)が好ましく、なかでも、アシル基、エステル化もしくはチオエステル化されていてもよいカルボキシル基、(好ましくは、Rが低級(C1−7)アルキル基または式
【化28】
Figure 2004143134
(式中の記号は前記と同意義を示す。)で表される基であるRCO、置換されていてもよいフェニル基および置換されていてもよいピリジル基から選ばれた置換基で置換されていてもよいアルキルでエステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいピリジル基でチオエステル化されていてもよいカルボキシル基など)などが好ましい。Xが−CH−である場合、Rとしては、メトキシカルボニル基、ジメチルカルバモイル基、アミノ基、ヒドロキシメチル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基、ピリジルメチルオキシカルボニル基、ピリジルメチルカルバモイル基、ピリジルチオカルボニル基または(2Z)−3−アミノブタ−2−エノイル基などが好ましく用いられる。
【0026】
式(I)で表される化合物としては、
Xが−NH−または−NCH−であり、Rがアルキル基である化合物;
Xが−CH−であり、Rが置換されていてもよいフェニル基(「置換されていてもよい炭化水素基」における「炭化水素基」としての「フェニル基」が有していてもよい置換基と同様の基を有していてもよいフェニル基など)である化合物;
Xが−CH−であり、Rがメタまたはパラ位に置換基を有するフェニル基(「置換されていてもよい炭化水素基」における「炭化水素基」としての「フェニル基」が有していてもよい置換基と同様の基を有していてもよいフェニル基など)である化合物;
Xが−CH−であり、Rが置換されていてもよい4−ピペリジニル基(「置換されていてもよい複素環基」における「複素環基」としての「ピペリジニル基」が有していてもよい置換基と同様の基を有していてもよいピペリジニル基など)である化合物;
Xが−CH−であり、Rがアシル基(ホルミル、アセチルなどのハロゲン化されていてもよいC1−6アルカノイル、ハロゲン原子やカルボキシル基などで置換されていてもよいベンゾイル、ハロゲン化されていてもよいC1−4アルキルスルフィニル、ハロゲン化されていてもよいC1−4アルキルスルホニルなど;好ましくは、ハロゲン化されていてもよいC2−6アルカノイル、ハロゲン化されていてもよいC1−4アルキルスルホニルなど)、C1−6アルコキシカルボニル(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル等)、カルバモイルなどで置換された4−ピペリジニル基である化合物;
環Aが式
【化29】
Figure 2004143134
(式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、置換されていてもよい炭化水素基、置換されていてもよい複素環基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、置換スルフィニル基、置換スルホニル基、置換されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいカルバモイル基またはエステル化されていてもよいカルボキシル基を示す。)で表されるベンゼン環であり、環Bが2個以下の置換基を有していてもよいベンゼン環であり、Xが−NR−または−CHR−(Rは前記と同意義を示す)である化合物(より好ましくは、Rがエステル化もしくはチオエステル化されていてもよいカルボキシル基または置換されていてもよいカルバモイル基である化合物);などが好ましい。
【0027】
また、前記式(I’)中、R1’は「置換されていてもよいフェニル基」(「置換されていてもよい炭化水素基」における「炭化水素基」としての「フェニル基」が有していてもよい置換基と同様の基を有していてもよいフェニル基など)または「環構成炭素原子を介して結合する置換されていてもよい複素環基」(「置換されていてもよい複素環基」において、「複素環基」の結合手が環構成炭素原子上に存在するもの)を示す。
1’で示される「置換されていてもよいフェニル基」としては、メタおよび/またはパラ位に置換基を有するフェニル基(「置換されていてもよい炭化水素基」における「炭化水素基」としての「フェニル基」が有していてもよい置換基と同様なものを有していてもよいフェニル基など)などが好ましく、R1’で示される「環構成炭素原子を介して結合する置換されていてもよい複素環基」における複素環基としては、含窒素複素環基が好ましく、なかでも、炭素原子および窒素原子から構成される含窒素複素環基が好ましい。また、該含窒素複素環基は、芳香族含窒素複素環基、非芳香族含窒素複素環基の何れであってもよいが、非芳香族含窒素複素環基の場合は、飽和の含窒素複素環基が好ましく、なかでも、2−、3−もしくは4−ピペリジニル基が好ましく、とりわけ、4−ピペリジニル基が好ましく用いられる。R1’で示される「環構成炭素原子を介して結合する置換されていてもよい複素環基」としては、アシル基(ホルミル、アセチルなどのハロゲン原子やカルボキシル基で置換されていてもよいC2−6アルカノイル、ハロゲン原子やカルボキシル基で置換されていてもよいベンゾイル、ハロゲン原子やカルボキシル基で置換されていてもよいC1−4アルキルスルフィニル、ハロゲン原子やカルボキシル基で置換されていてもよいC1−4アルキルスルホニルなど;好ましくは、ハロゲン原子やカルボキシル基で置換されていてもよいC2−6アルカノイル、ハロゲン原子やカルボキシル基で置換されていてもよいC1−4アルキルスルホニルなど)で置換された4−ピペリジニル基などが好ましい。
【0028】
1’で示される「置換されていてもよいフェニル基」(Rで示される「置換されていてもよい炭化水素基」の例としての「置換されていてもよいフェニル基」を含む)における置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1−4アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルなど;C1−4アルキルはハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基などで置換されていてもよい)、C1−4アルコキシ−C1−4アルキル基(C1−4アルコキシはハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基などで置換されていてもよい)、C2−4アルケニル基(例えば、ビニル、プロペニル、アリルなど;C2−4アルケニルはハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基などで置換されていてもよい)、置換されていてもよいフェニル基(好ましくは、ハロゲン化されていてもよいC1−4アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1−4アルコキシ基、カルボキシル基およびハロゲン原子から選ばれる置換基で置換されていてもよいフェニルなど)、C5−7シクロアルキル−アミノ基(C5−7シクロアルキルはハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基などで置換されていてもよい)、C1−4アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシなど;C1−4アルコキシはハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基などで置換されていてもよい)、C1−4アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオなど;C1−4アルキルチオはハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基などで置換されていてもよい)、ヒドロキシ基、カルボキシル基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、モノ−またはジ−C1−4アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノなど;C1−4アルキルはハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基などで置換されていてもよい)、C1−10アシル−アミノ基(例えば、C1−6アルカノイルアミノ(例、ホルミルアミノ、アセチルアミノ、トリフルオロアセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ピバロイルアミノ等)、ベンゾイルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ(例、メタンスルホニルアミノ、トリフルオロメタンスルホニルアミノ等)、C6−10アリールスルホニルアミノ(例、ベンゼンスルホニルアミノ、トルエンスルホニルアミノ等)等;C1−10アシルはハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基などで置換されていてもよい)、ホルミル基、メルカプト基、C1−4アルキル−カルボニル基(例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリルなど;C1−4アルキルはハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基などで置換されていてもよい)、C1−4アルコキシ−カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニルなど;C1−4アルコキシはハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基などで置換されていてもよい)、スルホ基(−SOH)、C1−4アルキル−スルホニル基(例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニルなど;C1−4アルキルはハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基などで置換されていてもよい)、C1−4アルキル−スルフィニル基(例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフィニルなど;C1−4アルキルはハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基などで置換されていてもよい)、カルバモイル基およびモノ−またはジ−C1−4アルキルまたはC5−7シクロアルキル−カルバモイル基(例えば、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイルなど;C1−4アルキルおよびC5−7シクロアルキルはそれぞれハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基などで置換されていてもよい)、環状アミノ−カルボニル基(例えば、1−ピロリジニルカルボニル、1−ピペリジノカルボニル、4−モルホリノカルボニルなど;環状アミノはハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基などで置換されていてもよい)、スルファモイル基およびモノ−またはジ−C1−4アルキルまたはC5−7シクロアルキル−スルファモイル基(例えば、N−メチルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイルなど;C1−4アルキルおよびC5−7シクロアルキルはそれぞれハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基などで置換されていてもよい)、環状アミノ−スルホニル基(例えば、1−ピロリジニルスルホニル、1−ピペリジノスルホニル、4−モルホリノスルホニルなど;環状アミノはハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基などで置換されていてもよい)、カルバゾイル(N−アミノカルバモイル)基および(モノ−またはジ−(N−C1−4アルキルアミノ)または(N−C5−7シクロアルキルアミノ))カルバモイル基(例えば、(N−メチルアミノ)カルバモイル、(N−エチルアミノ)カルバモイル、(N,N−ジメチルアミノ)カルバモイル、(N,N−ジエチルアミノ)カルバモイルなど;C1−4アルキルおよびC5−7シクロアルキルはそれぞれハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基などで置換されていてもよい)、N−(環状アミノ)カルバモイル基(例えば、N−(1−ピロリジニル)カルバモイル、N−(1−ピペリジノ)カルバモイル、N−(4−モルホリノ)カルバモイルなど;環状アミノはハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基などで置換されていてもよい)、5ないし10員複素環基(例えば、2−または3−チエニル、2−または3−フリル、3−,4−または5−ピラゾリル、2−,4−または5−チアゾリル、3−,4−または5−イソチアゾリル、2−,4−または5−オキサゾリル、1,2,3−または1,2,4−トリアゾリル、1H−または2H−テトラゾリル、1,2,4−または1,3,4−オキサジアゾリル、5−オキソ−4H−1,2,4−オキサジアゾリル、5−チオキソ−4H−1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,4−または1,3,4−チアジアゾリル、5−オキソ−4H−1,2,4−チアジアゾリル、5−チオキソ−4H−1,2,4−チアジアゾリル、2−オキソ−3H−1,2,3,5−オチサチアジアゾリル、2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イル、2−,3−または4−ピリジル、2−,4−または5−ピリミジル、3−または4−ピリダジニル、キノリル、イソキノリル、インドリルなど;該複素環基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基などで置換されていてもよい)などが好ましく用いられ、これらの置換基はフェニル基の置換可能な位置に1ないし3個置換されていてもよく、2個以上を有する場合、置換基は同一でも異なっていてもよい。また、ハロゲン化されていてもよい直鎖状または分枝状のC1−4アルキレンジオキシ基(例えば、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、プロピレンジオキシ、テトラフルオロエチレンジオキシなど)などもフェニルが有していてもよい置換基として好ましい。
1’で示される「置換されていてもよいフェニル基」(Rで示される「置換されていてもよい炭化水素基」の例としての「置換されていてもよいフェニル基」を含む)が有していてもよい置換基としては、i) ハロゲン原子、ヒドロキシ基またはカルボキシル基で置換されていてもよいC1−4アルコキシ基、ii) カルボキシル基、iii) ハロゲン原子、ヒドロキシ基またはカルボキシル基で置換されていてもよいC1−4アルコキシ−カルボニル基、iv) ハロゲン原子、ヒドロキシ基またはカルボキシル基で置換されていてもよいC1−4アルキル−スルホニル基、v) カルバモイル基、vi−1) モノ−またはジ−C1−4アルキル−カルバモイル基(C1−4アルキルはハロゲン原子、ヒドロキシ基またはカルボキシル基で置換されていてもよい)、vi−2) モノ−またはジ−C5−7シクロアルキル−カルバモイル基(C5−7シクロアルキルはハロゲン原子、ヒドロキシ基またはカルボキシル基で置換されていてもよい)、vi−3) 環状アミノ−カルボニル基(環状アミノはハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基などで置換されていてもよい)、vii) スルファモイル基、viii−1) モノ−またはジ−C1−4アルキル−スルファモイル基(C1−4アルキルはハロゲン原子、ヒドロキシ基またはカルボキシル基で置換されていてもよい)、viii−2) モノ−またはジ−C5−7シクロアルキル−スルファモイル基(C5−7シクロアルキルはハロゲン原子、ヒドロキシ基またはカルボキシル基で置換されていてもよい)、viii−3)環状アミノ−スルホニル基(環状アミノはハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基などで置換されていてもよい)、ix−1) カルバゾイル基、ix−2) モノ−またはジ−(N−C1−4アルキルアミノ)−カルバモイル基(C1−4アルキルはハロゲン原子、ヒドロキシ基またはカルボキシル基で置換されていてもよい)、ix−3) モノ−またはジ−(N−C5−7シクロアルキルアミノ)−カルバモイル基(C5−7シクロアルキルはハロゲン原子、ヒドロキシ基またはカルボキシル基で置換されていてもよい)、ix−4) 環状アミノ−カルバモイル基(環状アミノはハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基などで置換されていてもよい)、またはx) ハロゲン原子、ヒドロキシ基またはカルボキシル基で置換されていてもよいC1−4アルキレンジオキシ基などが特に好ましい。
【0029】
1’で示される「置換されていてもよいフェニル基」(Rで示される「置換されていてもよい炭化水素基」の例としての「置換されていてもよいフェニル基」を含む)として、式
【化30】
Figure 2004143134
〔式中、XおよびXはそれぞれ独立して−O−、−S−、−N(R)−(Rは水素原子または置換基を示す。)またはメチレンを示し、Zは置換されていてもよいアルキレンを示す。〕で表される基も好ましく用いられる。
とXの組み合わせとしては、XおよびXの両方が−O−である場合、Xが−O−、−S−または−N(R)−(好ましくは−O−)あってXがメチレンである場合、XがメチレンであってXが−O−、−S−または−N(R)−(好ましくは−O−)である場合などが好ましい。
で示される置換基としては、前記「置換されていてもよいアミノ基」においてアミノ基が有していてもよい置換基と同様の基などが用いられる。
Zで示される「置換されていてもよいアルキレン」におけるアルキレンとしては、例えば、C1−4アルキレン(例、メチレン、エチレン、プロピレンなど)などが用いられる。
Zで示される「置換されていてもよいアルキレン」におけるアルキレンが有していてもよい置換基としては、前記「置換されていてもよい炭化水素基」における「炭化水素基」が有していてもよい置換基と同様の基などが同様な数用いられる。該アルキレンが有していてもよい置換基としては、ハロゲン原子、C1−4アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルなど;該C1−4アルキルはハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基などで置換されていてもよい)、置換されていてもよいフェニル(好ましくは、ハロゲン化されていてもよいC1−4アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1−4アルコキシ基、カルボキシル基およびハロゲン原子から選ばれる置換基で置換されていてもよいフェニルなど)、オキソ基などが好ましい。
Zとしては、メチレン、エチレンなどが特に好ましい。
【0030】
式(I)で表される化合物としては、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(4−スルファモイルベンジル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−ブロモ−2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−ブロモ−2−(4−カルボキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、2−(1−アセチルピペリジン−4−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−ブロモ−2−[4−(3−カルボキシプロピオニルアミノ)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−ブロモ−2−(4−カルバモイルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−[4−(2−(ピロリジン−1−イル)エチルカルバモイル)ベンジル]−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−メチル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−アミノ−2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ピリジン−3−イルメチルエステル、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ジメチルアミド、6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン、3−ブチリル−6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン、2−(4−カルボキシベンジル)−6−クロロ−4−(3−ヒドロキシメチルフェニル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル、6−ブロモ−2−[4−(N’,N’−ジエチルヒドラジノカルボニル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、4−(6−クロロ−3−ブチリル−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホンアミド、4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸、4−(6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸、6−ブロモ−4−フェニル−3−プロピオニル−2−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンジル]−2H−イソキノリン−1−オン、3−[(2Z)−3−アミノブタ−2−エノイル]−6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン、3−[(2Z)−3−アミノペンタ−2−エノイル]−6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン、3−アミノ−2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン、6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボチオ酸S−ピリジン−2−イルエステルなどがとりわけ好ましく用いられる。
【0031】
上記式(I)で表される化合物またはその塩〔以下、化合物(I)と称することがある〕ならびに上記式(I’)で表される化合物またはその塩〔以下、化合物(I’)と称することがある;また、化合物(I’)は化合物(I)に包含されるので、化合物(I)および化合物(I’)の総称として、化合物(I)と記載することもある〕のプロドラッグは、生体内における生理条件下で酵素や胃酸等による反応により化合物(I)に変換する化合物、すなわち酵素的に酸化、還元、加水分解等を起こして化合物(I)に変化する化合物、胃酸等により加水分解などを起こして化合物(I)に変化する化合物をいう。化合物(I)のプロドラッグとしては、化合物(I)のアミノ基がアシル化、アルキル化、りん酸化された化合物(例えば、化合物(I)のアミノ基がエイコサノイル化、アラニル化、ペンチルアミノカルボニル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メトキシカルボニル化、テトラヒドロフラニル化、ピロリジルメチル化、ピバロイルオキシメチル化、tert−ブチル化された化合物など)、化合物(I)の水酸基がアシル化、アルキル化、りん酸化、ほう酸化された化合物(例えば、化合物(I)の水酸基がアセチル化、パルミトイル化、プロパノイル化、ピバロイル化、サクシニル化、フマリル化、アラニル化、ジメチルアミノメチルカルボニル化された化合物など)、あるいは、化合物(I)のカルボキシル基がエステル化、アミド化された化合物(例えば、化合物(I)のカルボキシル基がエチルエステル化、フェニルエステル化、カルボキシメチルエステル化、ジメチルアミノメチルエステル化、ピバロイルオキシメチルエステル化、エトキシカルボニルオキシエチルエステル化、フタリジルエステル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルエステル化、シクロヘキシルオキシカルボニルエチルエステル化、メチルアミド化された化合物など)等が挙げられる。これらの化合物は自体公知の方法によって化合物(I)から製造することができる。
また化合物(I)のプロドラッグは、広川書店1990年刊「医薬品の開発」第7巻分子設計163頁から198頁に記載されているような、生理的条件で化合物(I)に変化するものであってもよい。
化合物(I)の塩としては、薬理学的に許容しうる塩等が挙げられ、例えばトリフロロ酢酸、酢酸、乳酸、コハク酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、グルコン酸、アスコルビン酸、安息香酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ケイ皮酸、フマル酸、ホスホン酸、塩酸、硝酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、スルファミン酸、硫酸等の酸との酸付加塩、例えばナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム等の金属塩、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルピロリジン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン等の有機塩等が挙げられる。
化合物(I)の光学的に活性な形態が必要とされる場合、例えば、光学的に活性な出発物質を使用して、あるいは従来の方法を使用する該化合物のラセミ形態の分割によって得ることができる。
【0032】
化合物(I)又はその塩は、例えば、以下に示す方A〜D法で製造することができる。以下の反応式に記載された各化合物は、反応を阻害しないのであれば、塩を形成していてもよく、かかる塩としては、化合物(I)の塩と同様なものが挙げられる。
方法A
【化31】
Figure 2004143134
方法B
【化32】
Figure 2004143134
方法C
【化33】
Figure 2004143134
方法D
【化34】
Figure 2004143134
【0033】
方法A
化合物(I)のRがエステル化されていてもよいカルボキシル基またはアシル基である場合、式(II)
【化35】
Figure 2004143134
〔式中、R2’はエステル化されていてもよいカルボキシル基またはアシル基を示し、その他の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物(II)又はその塩と式 (III) HN−X…R〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表されるアミノ化合物(III)又はその塩とを反応させた後、脱水させることによって化合物(Ia)を製造することができる。
本反応は無溶媒または溶媒中で行われ、反応を阻害しない溶媒が適宜選択される。このような溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、tert−ブタノール等のアルコール類、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、エチレングリコール−ジメチルエーテル等のエーテル類、例えばギ酸エチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエステル類、例えばジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、トリクロロエチレン、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、例えばn−ヘキサン、ベンゼン、トルエン等の炭化水素類、例えばホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、例えばアセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類等のほか、ジメチルスルホキシド、スルホラン、ヘキサメチルホスホルアミド、水等が単独又は混合溶媒として用いられる。
本反応は塩基の存在下に行うのが好ましく、そのような塩基としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基、例えばトリエチルアミン、トリ(n−プロピル)アミン、トリ(n−ブチル)アミン、ジイソプロピルエチルアミン、シクロヘキシルジメチルアミン、ピリジン、ルチジン、γ−コリジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、N−メチルピロリジン、N−メチルモルホリン等のアミン類が用いられる。
反応は化合物(II)1モルに対して化合物(III)を約1ないし約20モル、好ましくは約1ないし約5モルを用いる。
反応温度は約−20℃ないし約150℃、好ましくは約10℃ないし約80℃である。
反応時間は化合物(II)又は(III)の種類、溶媒の種類、反応温度等により異なるが、通常約1分ないし約72時間、好ましくは約15分ないし約24時間である。
また本反応の脱水工程は、条件によっては化合物(II)と化合物(III)の反応工程で完了することもあるが、通常は酸を用いて脱水させる。かかる酸としては、例えば酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などの有機酸類、例えば塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、過塩素酸などの鉱酸類、例えば塩化アルミニウム、塩化亜鉛、三フッ化ホウ素エーテラート、四塩化チタンなどのルイス酸類などが用いられる。
脱水工程に用いられる溶媒は反応を阻害しない溶媒が適宜選択され、このような溶媒は、化合物(II)と化合物(III)の反応で用いる溶媒が用いられる。
反応温度は約−20℃ないし約200℃、好ましくは約0℃ないし約120℃である。
反応時間は反応条件により異なるが、通常約1分ないし約72時間、好ましくは約15分ないし約15時間である。
【0034】
方法B
化合物(I)のXが−CHR−である場合、式(IV)
【化36】
Figure 2004143134
〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表わされる化合物(IV)と式(V)L−X’’…R〔式中の記号は、Lは脱離基(例、ハロゲン原子(例、塩素、臭素、ヨウ素など)、式  R−SO−O−  (式中、Rはハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル基又は置換基を有していてもよいフェニル基などを示す)で表される基など)を示し、X’’は−CHR−を示し、他の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物(V)を反応させることにより化合物(Ib)を製造することができる。
本法は化合物(IV)又はその塩を、化合物(V)又はその塩(無機塩、有機塩等)を用いてアルキル化反応することにより行われる。
前記式中、Rで示される「ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル基」における低級アルキル基としては、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、1−エチルプロピル、ヘキシル、イソヘキシル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、2−エチルブチル等のC1−6アルキル基が挙げられ、中でもメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル等のC1−4アルキル基が好ましい。Rで示される「ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)で置換された低級アルキル基」としては、例えばトリクロロメチル、トリフルオロメチル等が挙げられる。
で示されるフェニル基の置換基としては、例えば低級アルキル基(前記したRで示される低級アルキル基と同様の基)、低級アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ等のC1−6アルコキシ基)、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、ニトロ基、シアノ基等が用いられる。
本反応は一般に溶媒中、塩基の存在下に行われる。本反応に用いる塩基としては、例えば水素化カリウム、水素化ナトリウム等の水素化アルカリ金属類、例えばリチウムエトキシド、リチウム−tert−ブトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等の炭素数1ないし6の金属アルコキシド類、例えば水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基、例えばトリエチルアミン、トリ(n−プロピル)アミン、トリ(n−ブチル)アミン、ジイソプロピルエチルアミン、シクロヘキシルジメチルアミン、ピリジン、ルチジン、γ−コリジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、N−メチルピロリジン、N−メチルモルホリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機アミン類、2−tert−ブチルイミノ−2−ジエチルアミノ−1,3−ジメチル−ペルヒドロ−1,3,2−ジアザホスホリンならびにその樹脂等が用いられる。
またかかる溶媒としては反応を阻害しない溶媒が適宜選択される。このような溶媒としては例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、tert−ブタノール等のアルコール類、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、エチレングリコール−ジメチルエーテル等のエーテル類、例えばギ酸エチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエステル類、例えばジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、トリクロロエチレン、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、例えばn−ヘキサン、ベンゼン、トルエン等の炭化水素類、例えばホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、例えばアセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類等のほか、ジメチルスルホキシド、スルホラン、ヘキサメチルホスホルアミド、水等が単独又は混合溶媒として用いられる。
反応は化合物(IV)1モルに対して化合物(V)約1ないし約5モル、好ましくは約1ないし約2モルである。
反応温度は約−50℃ないし約150℃、好ましくは約−20℃ないし約100℃である。
反応時間は化合物(IV)又は(V)の種類、溶媒及び塩基の種類、反応温度等により異なるが、通常約1分間ないし約100時間、好ましくは約15分間ないし約48時間である。
【0035】
方法C
式(VI)
【化37】
Figure 2004143134
〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物(VI)又はその塩を分子内環化させることによって化合物(I)又はその塩を製造することができる。
本環化反応は化合物(VI)を塩基で処理することにより行われる。
本法の反応は一般に溶媒中で行われ、反応を阻害しない溶媒が適宜選択される。このような溶媒としては例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、tert−ブタノール等のアルコール類、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、エチレングリコール−ジメチルエーテル等のエーテル類、例えばギ酸エチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエステル類、例えばジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、トリクロロエチレン、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、例えばn−ヘキサン、ベンゼン、トルエン等の炭化水素類、例えばホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、例えばアセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類等のほか、ジメチルスルホキシド、スルホラン、ヘキサメチルホスホルアミド、水等が単独又は混合溶媒として用いられる。
また本反応に用いる塩基としては、例えば水素化カリウム、水素化ナトリウム等の水素化アルカリ金属類、例えばリチウムエトキシド、リチウムtert−ブトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等の炭素数1ないし6の金属アルコキシド類、例えば水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基、例えばトリエチルアミン、トリ(n−プロピル)アミン、トリ(n−ブチル)アミン、ジイソプロピルエチルアミン、シクロヘキシルジメチルアミン、ピリジン、ルチジン、γ−コリジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、N−メチルピロリジン、N−メチルモルホリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機アミン類、メチルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウムなどの有機リチウム類、リチウムジイソプロピルアミド等のリチウムアミド類等が用いられる。
反応は化合物(VI)1モルに対して塩基を約0.01ないし約100モル、好ましくは約0.1ないし約3モルを用いる。
反応温度は約−80℃ないし約200℃、好ましくは約−20℃ないし約100℃である。
反応時間は化合物(VI)、塩基触媒の種類、溶媒の種類、反応温度等により異なるが、通常約1分ないし約72時間、好ましくは約15分ないし約24時間である。
【0036】
方法D
式(VII)
【化38】
Figure 2004143134
〔式中、OTfはトリフラート基を、他の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物(VII)又はその塩と式(VIII)
【化39】
Figure 2004143134
〔式中、Yはクロスカップリング反応可能な原子団基(例えば、ホウ素、スズ、マグネシウム等で結合する原子団基、等)を表し、他の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物(VIII)又はその塩とを反応させて、化合物(I)を製造することができる。
本法は化合物(VII)又はその塩と化合物(VIII)又はその塩とを金属触媒存在下にクロスカップリング反応(例えば、鈴木カップリング反応、Stilleカップリング反応等)させることにより、化合物(I)を製造する。
本反応は通常塩基存在下に行い、かかる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウムなどの水素化アルカリ金属類、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸化アルカリ金属類、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムなどの水酸化アルカリ土類金属類、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの炭酸アルカリ金属類、例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどの炭酸水素アルカリ金属などの無機塩基類、例えばナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド等の炭素数1ないし6の金属アルコキシド類、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ピコリン、N−メチルピロリジン、N−メチルモルホリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセンなどの有機塩基類、メチルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウムなどの有機リチウム類、リチウムジイソプロピルアミド等のリチウムアミド類等が用いられる。
本反応は一般に溶媒中で行われ、反応を阻害しない溶媒が適宜選択される。このような溶媒としては例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、tert−ブタノール等のアルコール類、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、エチレングリコール−ジメチルエーテル等のエーテル類、例えばギ酸エチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエステル類、例えばジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、トリクロロエチレン、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、例えばn−ヘキサン、ベンゼン、トルエン等の炭化水素類、例えばホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、例えばアセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類等のほか、ジメチルスルホキシド、スルホラン、ヘキサメチルホスホルアミド、水等が単独又は混合溶媒として用いられる。
本クロスカップリング反応は、一般に金属触媒を用いて反応を促進させることができる。かかる金属触媒としては、さまざまな配位子を有する金属複合体が用いられ、例えばパラジウム化合物〔例、パラジウムアセテート、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロビス(トリエチルホスフィン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、酢酸パラジウム(II) と1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンの複合体など〕、ニッケル化合物〔例、テトラキス(トリフェニルホスフィン)ニッケル、塩化ビス(トリエチルホスフィン)ニッケル、塩化ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケルなど〕、ロジウム化合物〔例、塩化トリ(トリフェニルホスフィン)ロジウムなど〕、コバルト化合物、白金化合物などが用いられるが、なかでも、パラジウムやニッケル化合物が好ましい。これらの触媒の使用量は化合物(VII)1モルに対して約1〜0.000001モル、好ましくは約0.1〜0.0001モルである。
反応は化合物(VII)1モルに対して化合物(VIII)約0.8〜10モル、好ましくは約0.9〜2モル、塩基約1〜約20モル、好ましくは約1〜約5モルが用いられる。
反応温度は約−10℃〜約250℃、好ましくは約0℃〜約150℃である。反応時間は化合物(VII)、化合物(VIII)、金属触媒、塩基又は溶媒の種類、反応温度等により異なるが、通常約1分間〜約200時間、好ましくは約5分間〜約100時間である。
【0037】
方法E
化合物(I)のRがカルボキシル基である式(Ic)
【化40】
Figure 2004143134
〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物(Ic)は、前記した方法Aにより製造されるが、化合物(Ic)のカルボキシル基を自体公知の方法又はそれに準ずる方法を用いて修飾することで様々な誘導体を製造することができる。
例えば、1)化合物(Ic)をエステル化することで、式(Id)
【化41】
Figure 2004143134
〔式中、Rは置換基を有していてもよい炭化水素基または置換基を有していてもよい複素環基を示し、その他の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物(Id)を製造することができる。
本エステル化反応は、自体公知の方法又はそれに準ずる方法を用いることができ、例えば、化合物(Ic)をR−Q〔Qは脱離基(例、ハロゲン原子(例、塩素、臭素、ヨウ素など)、式  R−SO−O−  (式中、Rはハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル基又は置換基を有していてもよいフェニル基などの前記Rと同様な基などを示す)で表される基など)を示す〕で表される化合物と塩基存在下に反応させる方法、化合物(Ic)をR−OHで表されるアルコール類と酸触媒存在下に反応させる方法、縮合剤〔例えばカルボジイミド類(DCC、WSC、DIC等)、りん酸誘導体(例えばシアノりん酸ジエチル、アジ化りん酸ジフェニル、BOP−Cl等)等〕を用いて縮合する方法、あるいはトリフェニルホスフィンとアゾジカルボン酸ジエチル等の試薬を用いる光延反応、さらには化合物(Ic)の反応性誘導体(例えば、酸ハライド、活性エステル、酸アジド等)と塩基存在下にR−OHで表されるアルコール類と反応させる方法等を用いることができる。
2)化合物(Ic)を還元することで、式(Ie)
【化42】
Figure 2004143134
〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物(Ie)を製造することができる。
本還元反応は、自体公知の方法又はそれに準ずる方法を用いることができ、例えば、化合物(Ic)またはその反応性誘導体(例えば、酸ハライド、酸無水物、活性エステル、エステル、酸イミダゾリド、酸アジド等)を還元剤(例えば、水素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニウムリチウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、ジボラン等)を用いて還元する方法等を用いることができる。
3)化合物(Ic)をアミド化することで、式(If)
【化43】
Figure 2004143134
〔式中、RおよびRはそれぞれ水素原子、置換されていてもよい炭化水素基、置換されていてもよい複素環基、置換されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいヒドロキシ基を示し、その他の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物(If)を製造することができる。
本アミド化反応は、自体公知の方法又はそれに準ずる方法を用いることができ、例えば、化合物(Ic)とアミンに縮合剤〔例えばカルボジイミド類(DCC、WSC、DIC等)、りん酸誘導体(例えばシアノりん酸ジエチル、DPPA、BOP−Cl等)等〕を用いる方法、あるいは化合物(Ic)の反応性誘導体(例えば、酸ハライド、酸無水物、活性エステル、エステル、酸イミダゾリド、酸アジド等)をアミンと反応させる方法等を用いることができる。
4)化合物(Ic)のカルボキシル基をアミノ基に変換することで、式(Ig)
【化44】
Figure 2004143134
〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物(Ig)を製造することができる。
本変換反応は、Curtius転位、Hofmann反応、Schmidt反応のような自体公知の方法又はそれに準ずる方法を用いることができ、例えば、化合物(Ic)またはその反応性誘導体(例えば、酸ハライド、酸無水物、活性エステル、エステル、酸イミダゾリド等)より酸アジド体に変換し、熱転位によりイソシアネート体を生成させ、そのイソシアネートを直接加水分解するか、あるいはアルコール類と反応させて生じたアミンのカルバメート型保護基を脱保護する方法を用いることができる。
【0038】
方法F
式(Ih)
【化45】
Figure 2004143134
〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物(Ih)のイソキノリノン6位の置換基Rは、式(Ii)
【化46】
Figure 2004143134
〔式中、Halはハロゲン原子を示し、その他の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物(Ii)のイソキノリノン6位ハロゲン原子を変換させることでさまざまなR置換基を有する化合物が製造可能である。
本変換反応は、アミン、アルコキシドおよびチオラートを用いた求核付加反応、および金属触媒を用いた各種カップリング反応(鈴木カップリング反応、Heck反応、Stilleカップリング反応、Buchwaldのアミノ化反応、一酸化炭素を用いたカルボニル挿入反応等)のような自体公知の方法又はそれに準ずる方法を用いることができる。例えば、化合物(Ii)のハロゲン原子がフッ素の場合は求核付加反応に適しており、ハロゲン原子がヨウ素、臭素あるいは塩素原子の場合にはカップリング反応に適している。本カップリング反応に用いる金属触媒や溶媒は前記の方法Dと同様のものが用いられる。
本カップリング反応で導入できる置換基Rとしては、例えば置換されていてもよいアルキル基(例えば、メチル、エチル、ブチルなど)、置換されていてもよいアルケニル基(例えば、ビニル、プロペニル、アリル、2−メトキシカルボニルビニル、スチリルなど)、置換されていてもよいアルキニル基(例えば、エチニル、1−プロピニル、プロパルギルなど)、置換されていてもよいアリール基(例えば、フェニル、ナフチルなど)、置換されていてもよい複素環基(例えば、ピリジル、チエニル、フリル、イミダゾリル基、トリアゾリル基など)、シアノ基、置換されていてもよいアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基など)、置換されていてもよいカルバモイル基(例えば、カルバモイル基、メチルカルバモイル基など)、置換されていてもよい各種アミノ基(例えば、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ベンジルアミノ基、1−ピペリジノ基、アニリノ基、ピリジルアミノ基など)、置換されていてもよいフェノキシ基、置換されていてもよいフタルイミド−1−イルオキシ基等が挙げられる。
【0039】
方法G
また、化合物(I)において、Xが−O−、−NH−または−N=を示す場合、式(Ij)
【化47】
Figure 2004143134
〔式中、X’’’はOまたはNHを示し、その他の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物(Ij)とT−RまたはO=R〔式中、Tは脱離基(前記Lで示される脱離基と同様な基など)またはヒドロキシ基を示し、その他の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物とを反応させることで製造することができる。
化合物(I)において、Xが−O−または−NH−を表す化合物は、例えば化合物(Ij)とR−T’〔T’は脱離基(例、ハロゲン原子(例、塩素、臭素、ヨウ素など)、式  R−SO−O−  (式中、Rはハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル基又は置換基を有していてもよいフェニル基などの前記Rと同様な基などを示す)で表される基など)を示す〕で表される化合物と塩基存在下に反応させるか、あるいは化合物(Ij)とR−OHで表されるアルコール類をトリフェニルホスフィンとアゾジカルボン酸ジエチル等試薬を用いる光延反応により製造することができる。さらには、化合物(I)においてXが−NH−を表す化合物は、X’’’がNHを示す化合物(Ij)とO=Rで表されるカルボニル化合物を反応させてヒドラゾン化合物を合成し、還元剤(例えば、水素化シアノホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム、トリエチルシラン、接触還元など)を用いてC=N二重結合を還元することで製造することができる。
【0040】
方法H
化合物(I)のR、R、R、環Aおよび環Bが有する置換基において、その置換基に変換可能な官能基(例えば、カルボキシル基、アミノ基、ヒドロキシ基、カルボニル基、チオール基、エステル基、スルホ基、ハロゲン原子など)を有する場合、自体公知の方法又はそれに準ずる方法によって官能基を変換することにより種々の化合物を製造することができる。
例えばカルボキシル基の場合、前記の方法Eで示したようなエステル化、還元、アミド化、保護されていてもよいアミノ基への変換等の反応により変換可能である。アミノ基の場合、例えばアミド化、スルホニル化、ニトロソ化、アルキル化、アリール化、イミド化等の反応により変換可能である。ヒドロキシ基の場合、エステル化、カルバモイル化、スルホニル化、アルキル化、アリール化、酸化、ハロゲン化等の反応により変換可能である。カルボニル基の場合、還元、酸化、イミノ化(オキシム化、ヒドラゾン化を含む)、(チオ)ケタール化、アルキリデン化、チオカルボニル化等の反応により変換可能である。チオール基の場合、アルキル化、酸化等の反応により変換可能である。エステル基の場合、還元、加水分解等の反応により変換可能である。スルホ基の場合、スルホンアミド化、還元等の反応により変換可能である。ハロゲン原子の場合、各種求核置換反応、各種カップリング反応等により変換可能である。
【0041】
上述の製造方法AないしDにおいて用いられた原料化合物(II)、(IV)、(VI)および(VII)は、例えば以下に示すように自体公知の方法又はそれに準ずる方法によって製造することができる。
【0042】
方法I
式(II)
【化48】
Figure 2004143134
〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表されるイソクマリン化合物(II)又はその塩は、例えば、J. Med. Chem., 38:3106−20 (1995)に記載の方法などに準じて、式(IX)
【化49】
Figure 2004143134
(式中の記号は前記と同意義を示す。)で表わされる化合物(IX)またはその塩と式(X)
【化50】
Figure 2004143134
〔式中、Zは脱離基(例、ハロゲン原子(例、塩素、臭素、ヨウ素など)、式  R−SO−O−  (式中、Rはハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル基又は置換基を有していてもよいフェニル基などの前記Rと同様な基などを示す)で表される基など)を示し、Rは低級(C1−6)アルキル基(例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、tert−ブチル基等)を示す。〕で表される化合物(X)又はその塩とを塩基存在下に反応させ、つづいて酸性条件にて脱水ならびに脱炭酸させてイソクマリン化合物(II)の3位がカルボキシル基の化合物を製造することができる。また、所望によりそのカルボン酸をエステル化することにより3位エステル体を製造することができる。
【0043】
方法J
式(IV)
【化51】
Figure 2004143134
〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物(IV)又はその塩は、式(II)
【化52】
Figure 2004143134
〔式中、記号は前記と同意義を示す。〕で表わされる化合物(II)又はその塩とアンモニアを反応させた後、酸性条件下で脱水させることで製造することができる。
【0044】
方法K
式(VI)
【化53】
Figure 2004143134
〔式中、記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物(VI)又はその塩は、式(IX)
【化54】
Figure 2004143134
〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表わされる化合物(IX)又はその塩あるいはその反応性誘導体(例えば、酸ハライド、酸無水物、活性エステル、エステル、酸イミダゾリド、酸アジド等)を式(XI)
【化55】
Figure 2004143134
〔式中、記号は前記と同意義を示す。〕で表わされる化合物(XI)又はその塩と反応させることにより製造することができる。
本反応はアミド化反応であり、化合物(IX)の反応性誘導体、反応条件、反応溶媒、反応時間等は、前記の方法E−3で説明した方法に準じて行われる。
【0045】
方法L
式(VII)
【化56】
Figure 2004143134
〔式中、記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物(VII)又はその塩はたとえば次に示す方法により製造できる。
式(XII)
【化57】
Figure 2004143134
〔式中、Rは置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を、他の記号は前記と同意義を示す。〕で表わされる化合物(XII)またはその塩あるいはその反応性誘導体(例えば、酸ハライド、酸無水物、活性エステル、エステル、酸イミダゾリド、酸アジド等)を式(XI)
【化58】
Figure 2004143134
〔式中、記号は前記と同意義を示す。〕で表わされる化合物(XI)またはその塩と反応させることにより、式(XIII)
【化59】
Figure 2004143134
〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表されるアミド化合物(XIII)またはその塩を製造することができる。
本反応はアミド化反応であり、化合物(XII)の反応性誘導体、反応条件、反応溶媒、反応時間等は、前記の方法E−3で説明した方法に準じて行われる。得られた化合物(XIII)またはその塩を、前記の方法Cと同様の方法により分子内環化反応を行うことにより、式(XIV)
【化60】
Figure 2004143134
〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物(XIV)又はその塩を製造することができる。
化合物(XIV)またはその塩を塩基存在下にトリフラート化試薬(例えば、トリフルオロメタンスルホン酸無水物、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)アニリン等)と反応させることにより、化合物(VII)又はその塩を製造することができる。
本反応で用いる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウム、などの水素化アルカリ金属類、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸化アルカリ金属類、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムなどの水酸化アルカリ土類金属類、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの炭酸アルカリ金属類、例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどの炭酸水素アルカリ金属などの無機塩基類、例えばナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド等の炭素数1ないし6の金属アルコキシド類、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ピコリン、N−メチルピロリジン、N−メチルモルホリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセンなどの有機塩基類、メチルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウムなどの有機リチウム類、リチウムジイソプロピルアミド等のリチウムアミド類が好んで用いられる。
本反応は一般に溶媒中で行われ、反応を阻害しない溶媒が適宜選択される。このような溶媒としては例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、tert−ブタノール等のアルコール類、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、エチレングリコール−ジメチルエーテル等のエーテル類、例えばギ酸エチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエステル類、例えばジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、トリクロロエチレン、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、例えばn−ヘキサン、ベンゼン、トルエン等の炭化水素類、例えばホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、例えばアセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類等のほか、ジメチルスルホキシド、スルホラン、ヘキサメチルホスホルアミド、水等が単独又は混合溶媒として用いられる。
【0046】
方法M
化合物(I)のRがアシル基である化合物中、式(Ik)
【化61】
Figure 2004143134
〔式中、R10は水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示し、R11は置換されていてもよい炭化水素基、置換されていてもよい複素環基またはエステル化されていてもよいカルボキシル基を示し、他の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物(Ik)は、前記した方法A〜Cにより製造される式(Im)
【化62】
Figure 2004143134
〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物(Im)から自体公知の方法又はそれに準ずる方法を用いて製造することができる。
例えば、化合物(Im)を自体公知の方法又はそれに準ずる方法を用いてハロゲン化して式(In)
【化63】
Figure 2004143134
〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物(In)に変換した後、化合物(In)を式(XV)
11CSNH(XV)
〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物(XV)と反応させることにより、化合物(Ik)を製造することができる。
ハロゲン化反応は、化合物(Im)をハロゲン類又は金属ハロゲン化物で処理することにより得られる。本反応は、所望により塩基又は塩基性塩の存在下で行う。
ハロゲン類又は金属ハロゲン化物の使用量は、化合物(Im)1モルに対し、約1ないし約10モル、好ましくは約1ないし約3モルである。
該「ハロゲン類」としては、臭素、塩素、ヨウ素等が用いられる。
該「金属ハロゲン化物」としては、臭化銅(II)、塩化銅(II)等のハロゲン化銅等が用いられる。。
塩基の使用量は、化合物(Im)1モルに対し、約1ないし約10モル、好ましくは約1ないし約3モルである。
該「塩基」としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム、酢酸ナトリウム等の無機塩基類、ピリジン、ルチジン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、シクロヘキシルジメチルアミン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、N−メチルピロリジン、N−メチルモルホリン等の有機塩基類等が用いられる。 本反応は、無溶媒中又は反応に不活性な溶媒存在下にて行うのが有利である。該溶媒は、反応が進行する限り特に限定されないが、例えば、エーテル類、エステル類、芳香族炭化水素類、脂肪族炭化水素類、アミド類、ハロゲン化炭化水素類、ニトリル類、スルホキシド類、有機酸類、水、芳香族アミン類等が単独又は混合溶媒として用いられる。
反応温度は、約−20ないし約150℃、好ましくは約0ないし約100℃である。反応時間は、通常約5分ないし約72時間、好ましくは約10分ないし約24時間である。
化合物(In)は反応液のまま、あるいは粗製物として次の反応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物から単離することもでき、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段により容易に精製することができる。
【0047】
化合物(In)と化合物(XV)との反応は、所望により塩基の存在下にて行う。
化合物(XV)の使用量は、化合物(In)1モルに対し、約0.5ないし約10モル、好ましくは約0.8ないし約5モルである。
塩基の使用量は、化合物(In)1モルに対し、約1ないし約30モル、好ましくは約1ないし約10モルである。
該「塩基」としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム、酢酸ナトリウム等の無機塩基類、ピリジン、ルチジン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、シクロヘキシルジメチルアミン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、N−メチルピロリジン、N−メチルモルホリン等の有機塩基類等が用いられる。
本反応は、無溶媒中又は反応に不活性な溶媒存在下にて行うのが有利である。該溶媒は、反応が進行する限り特に限定されないが、例えば、ハロゲン化炭化水素類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、エーテル類、アミド類、アルコール類、ニトリル類等が単独又は混合溶媒として用いられる。
反応温度は、約−5ないし約200℃、好ましくは約5ないし約150℃である。反応時間は、通常約5分ないし約72時間、好ましくは約0.5ないし約48時間である。
【0048】
方法N
方法Mで用いた化合物(XV)は、市販品を購入するか、もしくは以下に示す自体公知の方法又はそれに準ずる方法によって製造することができる。
例えば化合物(XV)は、式(XVI)
11CN(XVI)
〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物(XVI)を塩基の存在下、硫化水素もしくはアンモニウムスルフィドで処理することによって得られる。
硫化水素もしくはアンモニウムスルフィドの使用量は、化合物(XVI)1モルに対し、約1モルないし約30モルである。
塩基の使用量は、化合物(XVI)1モルに対し、を約1ないし約30モル、好ましくは約1ないし約10モルである。
該「塩基」としては、例えばピリジン、ルチジン等の芳香族アミン類、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、シクロヘキシルジメチルアミン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、N−メチルピロリジン、N−メチルモルホリン等の3級アミン類、アンモニア又はこれら二種以上の混合物等が用いられる。
本反応は、無溶媒中又は反応に不活性な溶媒存在下にて行うのが有利である。該溶媒は、反応が進行する限り特に限定されないが、例えば、アルコール類、ハロゲン化炭化水素類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、エーテル類、芳香族アミン類、アミド類、スルホキシド類、水等が単独又は混合溶媒として用いられる。
本反応は、常圧又は加圧下で行われる。反応温度は、通常約−20ないし約80℃、好ましくは約−10ないし約50℃である。反応時間は、通常約5分ないし約72時間、好ましくは約0.5ないし約48時間である。
化合物(XV)は反応液のまま、あるいは粗製物として次の反応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物から単離することもでき、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段により容易に精製することができる。
【0049】
化合物(XV)は、式(XVII)
11CONH(XVII)
〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物(XVII)に五硫化リン又はローソン(Lawesson)試薬等の硫黄化試薬を反応させることによっても得られる。
硫黄化試薬の使用量は、化合物(XVII)1モルに対して、約0.5ないし約10モル、好ましくは約0.5ないし約3モルである。
本反応は、無溶媒中又は反応に不活性な溶媒存在下にて行うのが有利である。該溶媒は、反応が進行する限り特に限定されないが、例えば、エーテル類、芳香族炭化水素類、脂肪族炭化水素類、芳香族アミン、ハロゲン化炭化水素類等が単独又は混合溶媒として用いられる。
反応時間は、通常10分ないし約50時間、好ましくは約30分ないし約12時間である。反応温度は、通常約0ないし約150℃、好ましくは約20ないし約120℃である。
化合物(XV)は反応液のまま、あるいは粗製物として次の反応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物から単離することもでき、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段により容易に精製することができる。
【0050】
上述の製造方法AないしNにおいて用いられた原料化合物(VIII)、(IX)、(X)、(XI)、(XII)、(XVI)および(XVII)は市販品を購入するか、自体公知の方法又はそれに準ずる方法によって製造することができる。
前記本発明の各反応によって化合物が遊離の状態で得られる場合には、常法に従って塩に変換してもよく、また塩として得られる場合には、常法に従って遊離体又はその他の塩に変換することもできる。
また、前記した化合物(I)の製造法の各反応および原料化合物合成の各反応において、原料化合物が置換基としてアミノ基,カルボキシル基,ヒドロキシ基を有する場合、これらの基にペプチド化学などで一般的に用いられるような保護基が導入されたものであってもよく、反応後に必要に応じて保護基を除去することにより目的化合物を得ることができる。
アミノ基の保護基としては、例えば、ホルミル、置換基を有していてもよい、C1−6アルキルカルボニル(例えば、アセチル、エチルカルボニルなど)、フェニルカルボニル、C1−6アルキル−オキシカルボニル(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル(Boc)など)、アリルオキシカルボニル(Aloc)、フェニルオキシカルボニル、フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)、C7−10アラルキル−カルボニル(例えば、ベンジルカルボニルなど)、C7−10アラルキル−オキシカルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニル(Z)など)、C7−10アラルキル(例えば、ベンジルなど)、トリチル、フタロイルまたはN,N−ジメチルアミノメチレンなどが用いられる。これらの置換基としては、フェニル基、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1−6アルキル−カルボニル(例えば、メチルカルボニル、エチルカルボニル、ブチルカルボニルなど)、ニトロ基などが用いられ、置換基の数は1ないし3個程度である。
カルボキシル基の保護基としては、例えば、置換基を有していてもよい、C1−6アルキル(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、tert−ブチルなど)、アリル、ベンジル、フェニル、トリチルまたはトリアルキルシリルなどが用いられる。これらの置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ホルミル、C1−6アルキル−カルボニル(例えば、アセチル、エチルカルボニル、ブチルカルボニルなど)、ニトロ基などが用いられ、置換基の数は1ないし3個程度である。
ヒドロキシ基の保護基としては、例えば、置換基を有していてもよい、C1−6アルキル(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、tert−ブチルなど)、C7−10アラルキル(例えば、ベンジルなど)、ホルミル、C1−6アルキル−カルボニル(例えば、アセチル、エチルカルボニルなど)、ベンゾイル、C7−10アラルキル−カルボニル(例えば、ベンジルカルボニルなど)、テトラヒドロピラニル、フラニルまたはシリルなどが用いられる。これらの置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1−6アルキル(例えば、メチル、エチル、n−プロピルなど)、フェニル、C7−10アラルキル(例えば、ベンジルなど)、C1−6アルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシなど)、ニトロ基などが用いられ、置換基の数は1ないし4個程度である。
また、保護基の除去方法としては、それ自体公知またはそれに準じた方法が用いられるが、例えば酸、塩基、還元、紫外光、ヒドラジン、フェニルヒドラジン、N−メチルジチオカルバミン酸ナトリウム、テトラブチルアンモニウムフルオリド、酢酸パラジウムなどで処理する方法が用いられる。
【0051】
このようにして得られる化合物(I)は、反応混合物から自体公知の手段、例えば抽出、濃縮、中和、濾過、蒸留、再結晶、カラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、分取用高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、中圧分取液体クロマトグラフィー(中圧分取LC)等の手段を用いることによって、単離、精製することができる。
化合物(I)の塩は、それ自体公知の手段に従い、例えば化合物(I)が塩基性化合物である場合には無機酸又は有機酸を加えることによって、あるいは化合物(I)が酸性化合物である場合には有機塩基または無機塩基を加えることによって製造することができる。
化合物(I)に光学異性体が存在し得る場合、これら個々の光学異性体及びそれら混合物のいずれも当然本発明の範囲に包含されるものであり、所望によりこれらの異性体をそれ自体公知の手段に従い光学分割したり、個別に製造することもできる。
また、化合物(I)は水和物であってもよく、水和物及び非水和物のいずれも本発明の範囲に包含されるものである。また、化合物(I)は同位元素(例、H, 14C, 35S,125Iなど)などで標識されていてもよい。
【0052】
本発明のイソキノリノン骨格を有するJNK阻害剤は、JNKを選択的に阻害し、また毒性が低く、かつ、副作用も少ないため、安全な医薬品として有用である。本発明のイソキノリノン骨格を有するJNK阻害剤は、哺乳動物(例えば、マウス、ラット、ハムスター、ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、ヒツジ、サル、ヒト等)に対して、優れたJNK選択的阻害作用を示し、(経口)吸収性、(代謝)安定性等にも優れるため、JNK関連病態または疾患、例えば、慢性または急性心不全、心肥大、拡張型、肥大型または拘束型心筋症、急性心筋梗塞、心筋梗塞予後、急性または慢性心筋炎、左心拡張能不全、左心収縮能不全、高血圧症とそれに合併した腎症・腎炎、糖尿病性腎症、血管内皮機能低下、動脈硬化症または冠血管形成術後再狭窄などの循環器系疾患、慢性関節リュウマチ、変形性関節炎、痛風、気管支炎、嚢胞性線維症、炎症性腸疾患、過敏性大腸症候群、粘液性大腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、胃炎、食道炎、多発性硬化症、湿疹、皮膚炎、肝炎、糸球体腎炎などの炎症性疾患、喘息、慢性閉塞性肺疾患、アレルギー疾患、肥満症、糖尿病、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害、乾癬、癌、アルツハイマー病、ハンチントン舞踏病、パーキンソン病、てんかん、筋萎縮性側索硬化症、末梢神経障害などの神経変性疾患、脊椎損傷、脳卒中、脳血管障害、心臓、腎臓、肝臓および脳から選ばれる臓器の虚血障害、虚血再灌流障害、自己免疫性疾患、臓器不全、エンドトキシンショックまたは移植時の拒絶などの予防治療剤として用いることができる。好ましくは、慢性または急性心不全、心肥大、心筋梗塞予後、心筋炎、慢性関節リュウマチ、変形性関節炎、炎症性腸疾患、喘息、虚血再灌流障害、臓器不全、脳卒中、脳血管障害、臓器移植後の拒絶等の予防・治療剤である。
【0053】
本発明の化合物を上記各疾患に適用する際には、それら疾患に通常用いられる薬剤または治療法と適宜併用することが可能である。例えば、心不全においては、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬(例、アラセプリル、カプトプリル、シラザプリル、デラプリル、エナラプリル、リジノプリル、テモカプリル、トランドラプリル、キナプリル、イミダプリル、ベナゼプリル、ベリンドプリルなど)、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(例、ロサルタン、カンデサルタンシレキセチル、バルサルタン、テルミサルタン、イルベサルタン、フォラサルタンなど)、β受容体拮抗薬(例、プロプラノロール、ナドロール、チモロール、ニプラジロール、ブニトロロール、インデノロール、ペンブトロール、カルテオロール、カルベジロール、ピンドロール、アセブトロール、アテノロール、ビソプロロール、メトプロロール、ラベタロール、アモスラロール、アロチノロールなど)、Ca拮抗薬(例、マニジピン、ニカルジピン、ニルバジピン、ニソルジピン、ニトレンジピン、ベニジピン、アムロジピン、アラニジピンなど)、利尿薬(例、ベンチルヒドロクロロチアジド、シクロペンチアジド、エチアジド、ヒドロクロロチアジド、ヒドロフルメチアジド、メチクロチアジド、ペンフルチアジド、ポリチアジド、トリクロルメチアジドなどのサイアザイド系利尿薬;クロルタリドン、クロフェナミド、インダパミド、メフルシド、メチクラン、ソトラゾン、トリバミド、キネタゾン、メトラゾン、フロセミド、メフルシドなどのループ利尿薬;スピロノラクトン、トリアムテレンなどのカリウム保持性利尿薬など)、ジギタリス製剤(例、ジギトキシン、ジゴキシン、メチルジゴキシン、ラナトシドC、プロスシラリジンなど)、ANPまたはBNP製剤、Ca感受性増強薬(例、ピモベンダンなど)、抗凝固薬(例、ワーファリン、クエン酸ナトリウム、活性化プロテインC、組織因子経路阻害剤、アンチトロンビンIII、ダルテパリンナトリウム、アルガトロバン、ガベキサート、オザクレルナトリウム、イコサペント酸エチル、ベラプロストナトリウム、アルプロスタジル、ペントキシフィリン、チソキナーゼ、ストレプトキナーゼなど)、抗不整脈薬(例、キニジン、プロカインアミド、ジソピラミド、アジマリン、シベンゾリン、リドカイン、ジフェニルヒダントイン、メキシレチン、プロパフェノン、フレカイニド、ピルジカイニド、フェニトインなどのナトリウムチャンネル遮断薬;アミオダロンなどのカリウムチャンネル遮断薬;ベラパミル、ジルチアゼムなどのカルシウムチェンネル遮断薬など)、PDE阻害薬(例、アムリノン、ミルリノン、塩酸オルプリノンなど)、糖尿病治療薬(例、トルブタミド、クロルプロパミド、グリクロピラミド、アセトヘキサミド、トラザミド、グリベンクラミド、グリブゾールなどのスルホニル尿素剤;塩酸メトホルミン、塩酸ブホルミンなどのビグアナイド剤;ボグリボース、アカルボースなどのα−グルコシダーゼ阻害薬、ピオグリタゾン、トログリタゾンなどのインスリン抵抗性改善薬;インスリン、グルカゴン;エパルレスタットなどの糖尿病性合併症治療薬など)、抗肥満薬等と併用可能であり、埋め込み型人工心臓、埋め込み型除細動器、心室ペーシング術、バチスタ手術、心移植や細胞移植を受けた場合にも適用可能である。また例えば、急性心筋梗塞または心筋梗塞予後においては、抗血栓薬(例、ヘパリンナトリウム、ヘパリンカルシウム、ワーファリンなどの血液凝固阻止薬;ウロキナーゼなどの血栓溶解薬;アスピリン,スルフィンピラゾン(アンツーラン)、ジピリダモール(ペルサンチン)、アクロピジン(パナルジン)、シロスタゾール(プレタール)、クロピドグレルなどの抗血小板薬など)、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、β受容体拮抗薬、糖尿病治療薬、高脂血症治療薬(例、プラバスタチン、フルバスタチン、セリバスタチン、アトルバスタチンなどのHMG−CoA還元酵素阻害薬;シンフィブラート、クロフィブラートアルミニウム、クリノフィブラート、フェノフィブラートなどのフィブラート系薬剤など)、PTCAやCABGなどの冠血管再建術等と併用可能である。また例えば、慢性関節リウマチにおいては、非ステロイド抗炎症薬(例、アセトアミノフェン、フェナセチン、エテンザミド、スルピリン、アンチピリン、ミグレニン、アスピリン、メフェナム酸、フルフェナム酸、ジクロフェナックナトリウム、ロキソプロフェンナトリウム、フェニルブタゾン、インドメタシン、イブプロフェン、ケトプロフェン、ナプロキセン、オキサプロジン、フルルビプロフェン、フェンブフェン、プラノプロフェン、フロクタフェニン、エピリゾール、塩酸チアラミド、ザルトプロフェン、メシル酸ガベキサート、メシル酸カモスタット、ウリナスタチン、コルヒチン、プロベネジド、スルフィンピラゾン、ベンズブロマロン、アロプリノール、金チオリンゴ酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、塩酸モルヒネ、サリチル酸、アトロピン、スコポラミン、モルヒネ、ペチジン、レボルファイノール、ケトプロフェン、ナプロキセン、オキシモルフォンまたはその塩など)、免疫調節薬または免疫抑制薬(例、メトトレキサート、シクロスポリン、タクロリムス、グスペリムス、アザチオプリン、抗リンパ血清、乾燥スルホ化免疫グロブリン、エリスロポイエチン、コロニー刺激因子、インターロイキン、インターフェロンなど)、ステロイド(例、デキサメサゾン、ヘキセストロール、メチマゾール、ベタメサゾン、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルオシノロンアセトニド、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、酢酸コルチゾン、ヒドロコルチゾン、フルオロメトロン、プロピオン酸ベクロメタゾン、エストリオールなど)、p38MAPキナーゼ阻害薬、抗TNF−α薬(例、エタナーセプト、インフリキシマブ、D2E7、CDP−571、PASSTNF−α、可溶性TNF−α受容体、TNF−α結合蛋白、抗TNF−α抗体など)、シクロオキシゲナーゼ阻害薬(例、セレコキシブ、ロフェコキシブ、アスピリンなどのサリチル酸誘導体、MK−663、バルデコキシブ、SC−57666、チラコキシブ、S−2474、ジクロフェナック、インドメタシン、ロキソプロフェンなど)等と併用可能である。
さらに、本発明の化合物を上記各疾患に適用する際に、生物製剤(例:抗体、ワクチン製剤など)と併用することも可能であり、また、遺伝子治療法などと組み合わせて、併用療法として適用することも可能である。抗体およびワクチン製剤としては、例えば、アンジオテンシンIIに対するワクチン製剤、CETPに対するワクチン製剤、CETP抗体、TNFα抗体や他のサイトカインに対する抗体、アミロイドβワクチン製剤、1型糖尿病ワクチン(Peptor社のDIAPEP−277など) 、抗HIV抗体やHIVワクチン製剤などの他、サイトカイン、レニン・アンジオテンシン系酵素およびその産物に対する抗体あるいはワクチン製剤、血中脂質代謝に関与する酵素や蛋白に対する抗体あるいはワクチン製剤、血中の凝固・線溶系に関与する酵素や蛋白に関する抗体あるいはワクチン、糖代謝やインスリン抵抗性に関与する蛋白に対する抗体あるいはワクチン製剤などが挙げられる。その他、GHやIGFなどの成長因子に関わる生物製剤との併用も可能である。また、遺伝子治療法としては、例えば、サイトカイン、レニン・アンジオテンシン系酵素およびその産物、G蛋白、G蛋白共役型受容体およびそのリン酸化酵素に関連する遺伝子を用いた治療法、NFκBデコイなどのDNAデコイを用いる治療方法、アンチセンスを用いる治療方法、血中脂質代謝に関与する酵素や蛋白に関連する遺伝子(例えば、コレステロール又はトリグリセリド又はHDL−コレステロール又は血中リン脂質の代謝、排泄、吸収に関連する遺伝子など)を用いた治療法、末梢血管閉塞症などを対象とした血管新生療法に関与する酵素や蛋白(例えば、HGF,VEGFなどの増殖因子など)に関連する遺伝子を用いた治療法、糖代謝やインスリン抵抗性に関与する蛋白に関連する遺伝子を用いた治療法、TNFなどのサイトカインに対するアンチセンスなどが挙げられる。また、心臓再生、腎再生、膵再生、血管再生など各種臓器再生法や骨髄細胞(骨髄単核細胞、骨髄幹細胞など)を利用した細胞移植療法、組織工学を利用した人工臓器(人工血管や心筋細胞シート)と併用することも可能である。
【0054】
本発明の化合物(I)又はその塩はそのままあるいは薬理学的に許容される担体を配合し、経口的又は非経口的に投与することができる。
化合物(I)又はその塩を含有する本発明の製剤は、経口投与する場合の剤形としては、例えば錠剤(糖衣錠、フィルムコーティング錠を含む)、丸剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤(ソフトカプセル剤、マイクロカプセル剤を含む)、シロップ剤、乳剤、懸濁剤等が挙げられ、また、非経口投与する場合の剤形としては、例えば注射剤、注入剤、点滴剤、坐剤等が挙げられる。また、適当な基剤(例、酪酸の重合体、グリコール酸の重合体、酪酸−グリコール酸の共重合体、酪酸の重合体とグリコール酸の重合体との混合物、ポリグリセロール脂肪酸エステル等)と組み合わせ徐放性製剤とすることも有効である。
本発明製剤中の化合物(I)又はその塩の含有量は、製剤の形態に応じて相違するが、通常、製剤全体に対して2ないし85重量%、好ましくは5ないし70重量%である。
【0055】
化合物(I)又はその塩を上記の剤形に製造する方法としては、当該分野で一般的に用いられている公知の製造方法を適用することができる。また、上記の剤形に製造する場合には、必要に応じて、その剤形に製する際に製剤分野において通常用いられる賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、甘味剤、界面活性剤、懸濁化剤、乳化剤等を適宜、適量含有させて製造することができる。
例えば、化合物(I)又はその塩を錠剤に製する場合には、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤等を含有させて製造することができ、丸剤及び顆粒剤に製する場合には、賦形剤、結合剤、崩壊剤等を含有させて製造することができる。また、散剤及びカプセル剤に製する場合には賦形剤等を、シロップ剤に製する場合には甘味剤等を、乳剤又は懸濁剤に製する場合には懸濁化剤、界面活性剤、乳化剤等を含有させて製造することができる。
【0056】
賦形剤の例としては、乳糖、白糖、ブドウ糖、でんぷん、蔗糖、微結晶セルロース、カンゾウ末、マンニトール、炭酸水素ナトリウム、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム等が挙げられる。
結合剤の例としては、5ないし10重量%デンプンのり液、10ないし20重量%アラビアゴム液又はゼラチン液、1ないし5重量%トラガント液、カルボキシメチルセルロース液、アルギン酸ナトリウム液、グリセリン等が挙げられる。崩壊剤の例としては、でんぷん、炭酸カルシウム等が挙げられる。
滑沢剤の例としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、精製タルク等が挙げられる。
甘味剤の例としては、ブドウ糖、果糖、転化糖、ソルビトール、キシリトール、グリセリン、単シロップ等が挙げられる。
界面活性剤の例としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリソルベート80、ソルビタンモノ脂肪酸エステル、ステアリン酸ポリオキシル40等が挙げられる。懸濁化剤の例としては、アラビアゴム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ベントナイト等が挙げられる。乳化剤の例としては、アラビアゴム、トラガント、ゼラチン、ポリソルベート80等が挙げられる。
更に、化合物(I)又はその塩を上記の剤形に製造する場合には、所望により、精製分野において通常用いられる着色剤、保存剤、芳香剤、矯味剤、安定剤、粘稠剤等を適量、適量添加することができる。
【0057】
化合物(I)又はその塩を含有する本発明の製剤は、安定かつ低毒性で安全に使用することができる。その1日の投与量は患者の状態や体重、化合物の種類、投与経路等によって異なるが、例えば、心不全(心筋症)、心筋梗塞予後、心筋炎、リウマチなどの患者に経口投与する場合には、成人(体重約60kg)1日当りの投与量は有効成分(化合物(I)又はその塩)として約1ないし1000mg、好ましくは約3ないし300mg、さらに好ましくは約10ないし200mgであり、これらを1回または2ないし3回に分けて投与することができる。
本発明の化合物(I)又はその塩を非経口的に投与する場合は、通常、液剤(例えば注射剤)の形で投与する。その1回投与量は投与対象、対象臓器、症状、投与方法などによっても異なるが、例えば注射剤の形にして、通常体重1kgあたり約0.01mg〜約100mg、好ましくは約0.01〜約50mg、より好ましくは約0.01〜約20mgを静脈注射により投与するのが好都合である。注射剤としては、静脈注射剤のほか、皮下注射剤、皮内注射剤、筋肉注射剤、点滴注射剤などが含まれ、また持続性製剤としては、イオントフォレシス経皮剤などが含まれる。かかる注射剤は自体公知の方法、すなわち、本発明の化合物(I)又はその塩を無菌の水性液もしくは油性液に溶解、懸濁または乳化することによって調製される。注射用の水性液としては生理食塩水、ブドウ糖やその他の補助薬を含む等張液(例えば、D−ソルビトール、D−マンニトール、塩化ナトリウムなど)などがあげられ、適当な溶解補助剤、例えばアルコール(例えばエタノール)、ポリアルコール(例えばプロピレングリコール、ポリエチレングリコール)、非イオン性界面活性剤(例えばポリソルベート80、HCO−50)などと併用してもよい。油性液としては、ゴマ油、大豆油などがあげられ、溶解補助剤として安息香酸ベンジル、ベンジルアルコールなどと併用してもよい。また、緩衝剤(例えば、リン酸緩衝液、酢酸ナトリウム緩衝液)、無痛化剤(例えば、塩化ベンザルコニウム、塩酸プロカインなど)、安定剤(例えば、ヒト血清アルブミン、ポリエチレングリコールなど)、保存剤(例えば、ベンジルアルコール、フェノールなど)などと配合してもよい。調製された注射液は、通常、アンプルに充填される。
【0058】
本発明の化合物と他の薬剤を併用する場合、本発明の化合物と併用薬剤の投与形態は特に限定されず、投与時に、本発明の化合物と併用薬剤とが組み合わされていればよい。このような投与形態としては、例えば、(1)本発明の化合物と併用薬剤とを同時に製剤化して得られる単一の製剤の投与、(2)本発明の化合物と併用薬剤とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の同一投与経路での同時投与、(3)本発明の化合物と併用薬剤とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の同一投与経路での時間差をおいての投与、(4)本発明の化合物と併用薬剤とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の異なる投与経路での同時投与、(5)本発明の化合物と併用薬剤とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の異なる投与経路での時間差をおいての投与(例えば、本発明の化合物→併用薬剤の順序での投与、あるいは逆の順序での投与)などが挙げられる。併用薬剤の投与量は、臨床上用いられている用量を基準として適宜選択することができる。また、本発明の化合物と併用薬剤の配合比は、投与対象、投与ルート、対象疾患、症状、組み合わせなどにより適宜選択することができる。例えば投与対象がヒトである場合、本発明の化合物1重量部に対し、併用薬剤を0.01ないし100重量部用いればよい。
【0059】
【発明の実施の形態】
本発明はさらに下記の実施例、製剤例及び実験例で詳しく説明されるが、これらの例は単なる実例であって本発明を限定するものではなく、また本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。
実施例のカラムクロマトグラフィーにおける溶出はTLC(Thin Layer Chromatography,薄層クロマトグラフィー)による観察下に行なわれた。TLC観察においては、TLCプレートとしてメルク(Merck)社製の60F254または富士シリシア化学社製のNHを、展開溶媒としてはカラムクロマトグラフィーで溶出溶媒として用いられた溶媒を、検出法としてUV検出器を採用した。カラム用シリカゲルは同じくメルク社製のキーゼルゲル60(70ないし230メッシュ)またはキーゼルゲル60(230ないし400メッシュ)を用いた。NMRスペクトルは内部又は外部基準としてテトラメチルシランを用いてバリアンGemini 200型またはMercury300型スペクトロメーターで測定し、化学シフトをδ値で、カップリング定数をHzで示した。IRスペクトルは島津FTIR−8200型スペクトロメーターで測定した。
実施例において、HPLCは以下の条件により測定し、純度等を決定した。
測定機器:島津製作所 LC−10Avpシステム(特記なき場合。グラジエントサイクルはB法。)またはアジレント1100システム(LCMSにおける純度検定は本機器を用いた。)
Figure 2004143134
実施例において、マススペクトル(MS)は以下の条件により測定した。
測定機器:マイクロマス社 プラットフォームII、ウオーターズ社 ZQ、ウオーターズ社 ZMD、または日本電子株式会社 JMS−AX505W
イオン化法:大気圧化学イオン化法(Atmospheric Pressure Chemical Ionization: APCI)、電子衝撃イオン化法(Electron Spray Ionization : ESI)、または高速原子衝突イオン化法(Fast Atom Bombardment : FAB)
参考例、実施例における化合物の精製はカラムクロマトグラフィーの他、以下に記した分取HPLC機器あるいは中圧分取LC機器を用いた。
Figure 2004143134
2)中圧分取LC機器:モリテックス社ハイスループット精製システム(purif 8)カラム:山善株式会社 HI−FLASHTM COLUMN (シリカゲル:40μm、60Å)、26 x 100 mmまたは      20 x 65 mm
流速:20 ml/分
検出法:UV 254nm  混合溶媒において( )内に示した数値は各溶媒の容量混合比である。また溶液における%は溶液100ml中のg数を表わす。また参考例、実施例中の記号は次のような意味である。
s    :シングレット(singlet)
d    :ダブレット(doublet)
t    :トリプレット(triplet)
q    :クワルテット(quartet)
dd   :ダブルダブレット(double doublet)
m    :マルチプレット(multiplet)
br   :ブロード(broad)
brs   :ブロード シングレット(broad singlet)
J      :カップリング定数(coupling constant)
CDCl  :重クロロホルム
DMSO−d:重ジメチルスルホキシド
H−NMR:プロトン核磁気共鳴
WSC  :水溶性カルボジイミド
THF  :テトラヒドロフラン
DMF  :ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
本明細書の配列表の配列番号は、以下の配列を示す。
〔配列番号:1〕
プライマーJNK1−Uの塩基配列を示す。
〔配列番号:2〕
プライマーJNK1−Lの塩基配列を示す。
〔配列番号:3〕
プライマーMKK7−Uの塩基配列を示す。
〔配列番号:4〕
プライマーMKK7−Lの塩基配列を示す。
〔配列番号:5〕
プライマーCAM7−Uの塩基配列を示す。
〔配列番号:6〕
プライマーCAM7−Lの塩基配列を示す。
〔配列番号:7〕
プライマーcJUN−Uの塩基配列を示す。
〔配列番号:8〕
プライマーcJUN−Lの塩基配列を示す。
【0060】
【実施例】
参考例1
6−クロロ−4−フェニルイソクマリン−3−カルボン酸
4−クロロフタル酸無水物(25g) のベンゼン(200 ml)溶液に塩化アルミニウム(36.5 g)を加え、室温で1時間攪拌し、続いて30分間還流した。反応液を冷却後、酢酸エチル(200 ml)で希釈して氷水に注ぎ込み、濃塩酸(20 ml)を加えて室温で30分間攪拌した。有機層を分離した後、4規定塩酸、水、食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、結晶が析出するまで濃縮した。結晶を濾取し、イソプロピルエーテルで洗浄して無色結晶の4−クロロ−2−ベンゾイル安息香酸(16 g)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 7.35 (1H, d, J=2.2Hz), 7.37−7.47 (2H, m), 7.50−7.58 (2H, m), 7.66−7.73 (2H, m), 8.02 (1H, d, J=8.4Hz).4−クロロ−2−ベンゾイル安息香酸(13 g) のアセトン(200 ml)溶液に炭酸カリウム (6.9g)を加え、室温で10分間攪拌させてカリウム塩を析出させた。続いてブロモマロン酸ジエチル(13.15 g) およびDMF(10 ml)を加え、室温で20時間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣を酢酸エチル(100 ml)および水(100 ml)を加えて室温で30分間攪拌した。有機層を分離した後、水および食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。得られた残渣に、酢酸(100 ml)と濃塩酸(100 ml)の混液を加えて120℃で20時間攪拌した。反応液を冷却後濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解させ、水および食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。得られた残渣をイソプロピルエーテルで結晶化させ、濾取して無色結晶の表題化合物(9.78 g)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 7.07 (1H, d, J=1.8Hz), 7.20−7.28 (2H, m), 7.45−7.54 (3H, m), 7.60 (1H, dd, J=1.8, 8.4Hz), 8.34 (1H, d, J=8.4Hz).
【0061】
参考例2
6−クロロ−4−フェニルイソクマリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−クロロ−4−フェニルイソクマリン−3−カルボン酸 (9 g) のメタノール(200 ml)溶液に硫酸(20 ml)を加えて2時間還流した。反応液を濃縮し、残渣を重曹水で中和した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。残渣をイソプロピルエーテルから結晶化させて無色結晶の表題化合物(8.7 g)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.72 (3H, s), 7.08 (1H, d, J=2.2Hz), 7.22−7.30 (2H, m), 7.48−7.55 (3H, m), 7.59 (1H, dd, J=2.2, 8.4Hz), 8.35 (1H, d, J=8.4Hz).
【0062】
参考例3
6−ブロモ−4−フェニルイソクマリン−3−カルボン酸
4−ブロモフタル酸無水物(100 g) のベンゼン(500 ml)溶液に塩化アルミニウム(118g)を加え、室温で1時間攪拌し、続いて30分間還流した。反応液を冷却後、酢酸エチル(200 ml)で希釈して氷水に注ぎ込み、濃塩酸(50 ml)を加えて室温で30分間攪拌した。有機層を分離した後、4規定塩酸、水、食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、結晶が析出するまで濃縮した。粗結晶を濾取し、トルエン/酢酸エチル(10:1)より再結晶して無色結晶の4−ブロモ−2−ベンゾイル安息香酸(59 g)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 7.40−7.47 (2H, m), 7.51 (1H, d, J=1.8Hz), 7.57 (1H, m), 7.68−7.73 (3H, m), 7.94 (1H, d, J=8.7Hz).
4−ブロモ−2−ベンゾイル安息香酸(57.6 g) のアセトン(500 ml)溶液に炭酸カリウム (26.1 g)を加え、室温で10分間攪拌させてカリウム塩を析出させた。続いてブロモマロン酸ジエチル(54.2 g) およびDMF(25 ml)を加え、室温で20時間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣を酢酸エチル(200 ml)および水(200 ml)を加えて室温で30分間攪拌した。有機層を分離した後、水および食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。得られた残渣に、酢酸(200 ml)と濃塩酸(200 ml)の混液を加えて120℃で15時間攪拌した。反応液を冷却後濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解させ、水および食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。得られた残渣をイソプロピルエーテルで結晶化させ、濾取して無色結晶の表題化合物(53 g)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 7.18−7.30 (3H, m), 7.46−7.56 (3H, m), 7.77 (1H, dd, J=1.8, 8.4Hz), 8.26 (1H, d, J=8.4Hz).
【0063】
参考例4
6−ブロモ−4−フェニルイソクマリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−4−フェニルイソクマリン−3−カルボン酸 (10 g) のメタノール(200 ml)溶液に硫酸(20 ml)を加えて2時間還流した。反応液を濃縮し、残渣を重曹水で中和した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。残渣をイソプロピルエーテルから結晶化させて無色結晶の表題化合物(9.76 g)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.72 (3H, s), 7.22−7.30 (3H, m), 7.50−7.57 (3H, m), 7.75 (1H, dd, J=1.8, 8.4Hz), 8.26 (1H, d, J=8.4Hz).
【0064】
参考例5
6−クロロ−4−(4−トリル)イソクマリン−3−カルボン酸
参考例1と同様の方法で、トルエンを用いることにより表題化合物を合成した。
H−NMR (CDCl) δ: 2.46 (3H, s), 7.07−7.17 (3H, m), 7.29 (2H, d, J=8.0Hz), 7.61 (1H, dd, J=1.8, 8.4Hz), 8.34 (1H, d, J=8.4Hz).
【0065】
参考例6
6−クロロ−4−(4−トリル)イソクマリン−3−カルボン酸メチルエステル
参考例2と同様の方法で、6−クロロ−4−(4−トリル)イソクマリン−3−カルボン酸をエステル化して表題化合物を合成した。
H−NMR (CDCl) δ: 2.46 (3H, s), 3.73 (3H, s), 7.08−7.17 (3H, m), 7.32 (2H, d, J=8.2Hz), 7.57 (1H, dd, J=1.8, 8.0Hz), 8.34 (1H, d, J=8.0Hz).
【0066】
参考例7
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−4−フェニルイソクマリン−3−カルボン酸(15 g) のメタノール(100 ml)溶液に12%アンモニアメタノール溶液(60 ml)を加えて室温で24時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣に1規定塩酸を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥後濃縮して得られた油状物に4規定塩酸酢酸エチル溶液 (30 ml)を加えて室温で2時間攪拌した。反応液を濃縮し得られた結晶を水で洗浄した後、減圧下乾燥して無色結晶の6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸を得た。
得られた6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸にメタノール(400 ml)溶液および硫酸(40 ml)を加えて20時間還流した。反応液を濃縮し、残渣を炭酸カリウム水溶液で中和した後、クロロホルムで抽出した。有機層を水および食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮して無色結晶の表題化合物(6.51 g)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.64 (3H, s), 7.20−7.27 (2H, m), 7.32 (1H, d, J=1.8Hz), 7.45−7.55 (3H, m), 7.71 (1H, dd, J=1.8, 8.4Hz), 8.37 (1H, d, J=8.4Hz), 9.35 (1H, brs).
【0067】
参考例8
2−ベンジル−6−クロロ−4−ヒドロキシ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
4−クロロ無水フタル酸(12.1 g)のメタノール溶液(50 ml)に、ナトリウムメトキシド(3.6 g)を加え室温で12時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去し、残留物を酢酸エチル及び1規定塩酸により分液した。有機層を硫酸マグネシウムにより乾燥させた後、減圧濃縮し、4−クロロフタル酸 1−及び2−メチルエステル混合物を得た。また、ブロモ酢酸メチル(10.1 g)、トリエチルアミン(9.7 ml)およびTHF(70 ml)の混合液に、0℃攪拌下ベンジルアミン(7.1 g)のTHF溶液(35 ml)を滴下し、1時間攪拌した。室温にて更に1時間攪拌した後、溶媒を減圧下に除去した。残留物を酢酸エチル及び水にて分液し、有機層を硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下に濃縮乾固させた。次いで、本品、4−クロロフタル酸 1−及び2−メチルエステル混合物(上述)及びアセトニトリル(70 ml)の混合物に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(16.5 g)及び4−ヒドロキシベンゾトリアゾール・1水和物(11.2 g)を加え、室温で12時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去し、残留物を酢酸エチル及び1規定塩酸により分液、有機層を乾燥後、濃縮乾固した。次いで、本品をメタノール(100 ml)に溶解させ、室温攪拌下、28%ナトリウムメトキシド・メタノール溶液(26 g)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液を濃縮し、残留物を酢酸エチル及び1規定塩酸により分液し、有機層を乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)にて精製し、ヘキサン/酢酸エチルより再結晶させることにより、表題化合物(4.5 g)を黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.81 (3H, s), 5.61 (2H, s), 7.00−7.10 (2H, m), 7.16−7.32 (3H, m), 7.66 (1H, dd, J = 1.8, 8.4 Hz), 8.14 (1H, d, J = 1.8 Hz), 8.44 (1H, dd, J = 0.3, 8.4 Hz), 11.02 (1H, s).
【0068】
参考例9
2−ベンジル−6−クロロ−1−オキソ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−ベンジル−6−クロロ−4−ヒドロキシ−1−オキソ−1,2−ジヒドロ−イソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(4.5 g)のDMF溶液(45 ml)に、0℃攪拌下、水素化ナトリウム(630 mg)を加え、30分攪拌した。次いで、N−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(5.6 g)を加え、室温にて更に3時間攪拌した後、溶媒を減圧濃縮した。残留物を酢酸エチル及び水にて分液し、有機層を硫酸マグネシウムにより乾燥した後、減圧濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=4/1〜1/1)により精製し、表題化合物(3.0 g)を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.69 (3H, s), 5.51 (2H, s), 7.14−7.19 (2H, m), 7.23−7.35 (3H, m), 7.64 (1H, dd, J = 2.1, 8.4 Hz), 7.76 (1H, d, J = 2.1 Hz), 8.46 (1H, d, J = 8.4 Hz).
【0069】
参考例10
6−フルオロ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソクマリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−フルオロ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソクマリン−3−カルボン酸および7−フルオロ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソクマリン−3−カルボン酸の混合物 (86 : 14, 600 mg) 、濃流酸 (0.6 ml) およびメタノール (6 ml) の混合物を2時間加熱還流した。反応液を減圧下濃縮後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。残さを再結晶 (酢酸エチル−ヘキサン) にて精製し表題化合物 (410 mg) を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 3.73 (3H, s), 6.78 (1H, dd, J=2.4, 9.8 Hz), 7.20−7.40 (3H, m), 7.44−7.60 (3H, m), 8.45 (1H, dd, J=5.6, 8.8 Hz).
【0070】
参考例11
6−クロロ−4−ヒドロキシ−2−(4−メトキシカルボニルベンジル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル
本化合物は、参考例8に示す方法に従い、4−クロロ無水フタル酸及び4−(アミノメチル)安息香酸メチルエステル塩酸塩を用いて合成した。
H−NMR (CDCl) δ: 3.75 (3H, s), 3.89 (3H, s), 5.59 (2H, s), 7.15 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.68 (1H, dd, J= 2.1, 8.7 Hz), 7.96 (2H, d, J = 8.7 Hz), 8.17 (1H, d, J = 2.1 Hz), 8.43 (1H, d, J = 8.7 Hz), 11.19 (1H, s).
【0071】
参考例12
6−クロロ−2−(4−メトキシカルボニルベンジル)−1−オキソ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は参考例9に示す方法に従い、6−クロロ−4−ヒドロキシ−2−(4−メトキシカルボニル−ベンジル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 メチルエステルを用いて合成した。
H−NMR (CDCl) δ: 3.71 (3H, s), 3.90 (3H, s), 5.54 (2H, s), 7.23 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.65 (1H, d, J= 8.4 Hz), 7.78 (1H, s), 7.98 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.45 (1H, d, J= 8.4 Hz).
【0072】
参考例13
6−クロロ−4−ヒドロキシ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、参考例8に示す方法に従い、4−クロロ無水フタル酸及び4−(メタンスルホニル)ベンジルアミンを用いて合成した。
H−NMR (CDCl) δ: 3.03 (3H, s), 3.76 (3H, s), 5.55 (2H, s), 7.32 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.69 (1H, dd, J= 2.1, 8.7 Hz), 7.88 (2H, d, J = 8.7 Hz), 8.19 (1H, d, J = 2.1 Hz), 8.40 (1H, d, J = 8.7 Hz), 11.29 (1H, s).
【0073】
参考例14
6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、参考例9に示す方法に従い、6−クロロ−4−ヒドロキシ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステルを用いて合成した。
H−NMR (CDCl) δ: 3.02 (3H, s), 3.79 (3H, s), 5.49 (2H, s), 7.40 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.65 (1H, dd, J= 1.8, 8.4 Hz), 7.79 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.89 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.42 (1H, d, J = 8.4 Hz).
【0074】
参考例15
1−(4−メタンスルホニルベンジルアミノ)ペンタン−2−オール
4−メタンスルホニルベンジルアミン(5.0 g)および1,2−エポキシペンタン(2.8 g)のメタノール溶液(50 ml)を室温下、96時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮後、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル〜酢酸エチル:メタノール=10:1)により精製し標題化合物(2.5 g)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.84−1.04 (3H, m), 1.24−1.60 (4H, m), 1.80−2.30 (2H, br), 2.49 (1H, dd, J=9.0, 11.9 Hz), 2.75 (1H, dd, J=3.2, 11.9 Hz), 3.05 (3H, s), 3.54−3.76 (1H, m), 3.87 (1H, d, J=14.5 Hz), 3.95 (1H, d, J=14.5 Hz), 7.54 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.90 (2H, d, J=8.4 Hz).
【0075】
参考例16
1−(4−メタンスルホニルベンジルアミノ)ヘキサン−2−オール
4−メタンスルホニルベンジルアミン(5.0 g)および1,2−エポキシヘキサン(3.25 g)のメタノール溶液(50 ml)を室温下、96時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮後、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル〜酢酸エチル:メタノール=10:1)により精製し標題化合物(2.9 g)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.90−1.00 (3H, m), 1.16−1.56 (6H, m), 1.84−2.36 (2H, br), 2.49 (1H, dd, J=8.8, 11.6 Hz), 2.75 (1H, dd, J=2.8, 11.6 Hz), 3.05 (3H, s), 3.54−3.76 (1H, m), 3.87 (1H, d, J=14.5 Hz), 3.95 (1H, d, J=14.5 Hz), 7.54 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.90 (2H, d, J=8.0 Hz).
【0076】
参考例17
1−(4−メタンスルホニルベンジルアミノ)ブタン−2−オール
4−メタンスルホニルベンジルアミン(3.0 g)および1,2−エポキシブタン(1.1 g)の2−プロパノール溶液(6 ml)を、12時間加熱還流した。反応液を減圧下濃縮後、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル〜酢酸エチル:メタノール=10:1)により精製し標題化合物(1.7 g)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.96 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.34−1.60 (2H, m), 2.49 (1H, dd, J=9.2, 12.0 Hz), 2.77 (1H, dd, J=2.9, 12.0 Hz), 3.06 (3H, s), 3.48−3.70 (1H, m), 3.87 (1H, d, J=14.3 Hz), 3.96 (1H, d, J=14.3 Hz), 7.54 (2H, d, J=8.5 Hz), 7.91 (2H, d, J=8.5 Hz), 2H未確認.
【0077】
参考例18
1−(4−メタンスルホニルベンジルアミノ)−3−フェニルプロパン−2−オール
4−メタンスルホニルベンジルアミン(5.8 g)および(2,3−エポキシプロピル)ベンゼン(5.0 g) の2−プロパノール溶液(60 ml)を12時間加熱還流した。反応液を減圧下濃縮後、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル〜酢酸エチル:メタノール=10:1)により精製し標題化合物(4.5 g)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 2.09 (2H, br s), 2.57 (1H, dd, J=8.7, 12.0 Hz), 2.68−2.86 (3H, m), 3.04 (3H, s), 3.83 (1H, d, J=13.8 Hz), 3.84−3.98 (1H, m), 3.90 (1H, d, J=13.8 Hz), 7.14−7.36 (5H, m), 7.50 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.87 (2H, d, J=8.4 Hz).
【0078】
参考例19
4−[(2−ヒドロキシプロピルアミノ)メチル]安息香酸メチルエステル
4−ホルミル安息香酸メチルエステル(10.0 g)および(±)−1−アミノ−2−プロパノール(4.6 g)のTHF溶液(100 ml)に無水硫酸マグネシウム(11.2 g)を室温下加え、3時間攪拌した。反応液をろ過し、ろ液に氷冷下メタノール(100 ml)を加えた後、水素化ホウ素ナトリウム(4.6 g)を加え、1時間攪拌した。反応液を室温まで昇温し、12時間攪拌後、減圧下濃縮した。残さに飽和重曹水を加え、塩化メチレンで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄し、標題化合物(8.5 g)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.14 (3H, d, J=6.3 Hz), 2.45 (1H, dd, J=9.0, 12.0 Hz),2.69 (1H, dd, J=3.3, 12.0 Hz), 3.70−3.96 (3H, m), 3.90 (3H, s), 7.37 (2H, d, J=8.6 Hz), 7.98 (2H, d, J=8.6 Hz), 2H未確認.
【0079】
参考例20
ヘキサンチオ酸アミド
ヘキサンニトリル(3.0 g)、20%アンモニウムスルフィドの水溶液(20 ml)およびピリジン(10 ml)の混合物を35℃で24時間攪拌した。反応液に水および飽和食塩水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、結晶をヘキサン にて洗浄し標題化合物(0.73 g)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 0.74−1.08 (3H, m), 1.12−1.54 (4H, m), 1.56−1.94 (2H, m), 2.66 (2H, t, J=7.6 Hz), 6.20−8.40 (2H, br).
【0080】
参考例21
チオイソブチルアミド
参考例20と同様にして、イソブチロニトリルを用いて、標題化合物を合成した。
油状物 。
H−NMR (CDCl) δ: 1.28 (6H, d, J=6.9Hz), 2.66 (1H, septet, J=6.9 Hz), 6.60−7.20 (1H, br), 7.40−8.00 (1H, br).
【0081】
実施例1
6−クロロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−クロロ−4−フェニルイソクマリン−3−カルボン酸メチルエステル (1.3 g) のメタノール(15 ml)溶液にメチルヒドラジン(3.0 g)を加えて室温で1時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣をメタノール(15 ml)に溶解させ、硫酸(1.5 ml)を加えて2時間還流した。反応液を濃縮し、残渣を重曹水で中和した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル= 4/1) で精製し、イソプロピルエーテルから結晶化させて無色結晶の表題化合物(980 mg)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 2.88 (3H, d, J=6.0Hz), 3.63 (3H, s), 5.67 (1H, q, J=6.0Hz), 7.25 (1H, d, J=2.0Hz), 7.30−7.38 (2H, m), 7.42−7.52 (4H, m), 8.43
(1H, d, J=8.0Hz).
IR (KBr): 3289, 1744, 1661, 1597, 1373, 1248, 1229 cm−1
【0082】
実施例1と同様の方法で、イソクマリン−3−カルボン酸エステル誘導体とメチルヒドラジンを反応させて、実施例2〜5の化合物を得た。
実施例2
6−クロロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−(4−トリル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
H−NMR (CDCl) δ: 2.43 (3H, s), 2.88 (3H, d, J=5.8Hz), 3.65 (3H, s), 5.66 (1H, q, J=5.8Hz), 7.17−7.32 (5H, m), 7.48 (1H, dd, J=2.0, 8.8Hz), 8.42 (1H, d, J=8.8Hz).
【0083】
実施例3
6−クロロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−(4−トリル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸エチルエステル
H−NMR (CDCl) δ: 1.06 (3H, t, J=7.0Hz), 2.42 (3H, s), 2.88 (3H, d, J=5.8Hz), 4.12 (2H, q, J=7.0Hz), 5.67 (1H, q, J=5.8Hz), 7.19−7.31 (5H, m), 7.47 (1H, dd, J=2.0, 8.8Hz), 8.42 (1H, d, J=8.8Hz).
【0084】
実施例4
6−フルオロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
H−NMR (CDCl) δ: 2.88 (3H, d, J=6.0Hz), 3.63 (3H, s), 5.67 (1H, q, J=6.0Hz), 6.92 (1H, dd, J=2.6, 10.2Hz), 7.24 (1H, dt, J=2.6, 8.8Hz), 7.30−7.39 (2H, m), 7.40−7.50 (3H, m), 8.51 (1H, dd, J=5.8, 8.8Hz).
【0085】
実施例5
6−ブロモ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
H−NMR (CDCl) δ: 2.88 (3H, d, J=6.0Hz), 3.62 (3H, s), 5.67 (1H, q, J=6.0Hz), 7.30−7.38 (2H, m), 7.40−7.51 (4H, m), 7.64 (1H, dd, J=2.0, 8.8Hz), 8.43 (1H, d, J=8.8Hz).
【0086】
実施例6
2−アミノ−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(6a)および2−アセチルアミノ−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (6b)
6−クロロ−4−フェニルイソクマリン−3−カルボン酸メチルエステル (314 mg) のメタノール(10 ml)溶液にヒドラジン一水和物(500 mg)を加えて室温で1時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣に4規定塩酸酢酸エチル溶液 (15 ml)を加えて2日間室温で撹拌した。反応液を濃縮し、残渣を重曹水で中和した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル=1/1) で精製して、イソプロピルエーテルから結晶化させて無色結晶の表題化合物6a (70 mg)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.62 (3H, s), 5.15 (2H, s), 7.26 (1H, d, J=2.0Hz), 7.29−7.37 (2H, m), 7.43−7.54 (4H, m), 8.43 (1H, d, J=8.4Hz).
IR (KBr): 1744, 1661, 1599, 1435, 1246 cm−1
さらにシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル =1/3) で精製して、イソプロピルエーテルから結晶化させて無色結晶の表題化合物6b(72 mg)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 2.05 (1/6x3H, s), 2.22 (5/6x3H, s), 3.50 (5/6x3H, s),3.59 (1/6x3H, s), 6.71 (1/6x1H, s), 7.23 (1H, d, J=2.2Hz), 7.28−7.40 (2H, m), 7.42−7.54 (3H, m), 7.90 (5/6x1H, s), 8.40 (1H, d, J=8.6Hz).
IR (KBr): 1740, 1676, 1597, 1373, 1233 cm−1. MS: 371 (M+1).
【0087】
実施例7
6−クロロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸
実施例6と同様の方法で、6−クロロ−4−フェニルイソクマリン−3−カルボン酸とメチルヒドラジンを反応させて表題化合物を得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 2.94 (3H, s), 6.31 (1H, s), 6.86 (1H, d, J=2.4Hz), 7.10−7.15 (2H, m), 7.22 (1H, t, J=7.5Hz), 7.28−7.38 (3H, m), 7.77 (1H, d, J=8.4Hz).
【0088】
実施例8
6−クロロ−2−ジメチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−クロロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(800 mg)、炭酸カリウム(400 mg)、ヨウ化メチル(20ml)およびDMF(20 ml)の混合液を80℃で3日間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣に酢酸エチルを加えて、水および食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル = 4/1) で精製し、イソプロピルエーテルから結晶化させて無色結晶の表題化合物(469 mg)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.10 (6H, s), 3.62 (3H, s), 7.20 (1H, d, J=2.0Hz), 7.30−7.36 (2H, m), 7.42−7.50 (4H, m), 8.39 (1H, d, J=8.4Hz).
IR (KBr): 1746, 1669, 1597, 1435, 1377, 1238, 1225 cm−1
【0089】
実施例9
6−クロロ−2−(メチルフェニルアミノ)− 1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
アルゴン雰囲気下、6−クロロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(100 mg)、二酢酸トリフェニルビスマス(162 mg) およびピバル酸銅(II) (85 mg) のジクロロメタン溶液(10ml)を室温で24時間攪拌した。続いて、反応液に4規定塩酸を加え、室温で30分攪拌した。反応液を重曹水で中和して、生じた不溶物をろ過して除き、ろ液をジクロロメタンで抽出した。有機層を重曹水および食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン/酢酸エチル = 4/1) で精製して、無色結晶の表題化合物(70 mg)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.47 (3H, s), 3.49 (3H, s), 6.84 (2H, d, J=8.4Hz), 6.94 (1H, t, J=7.5Hz), 7.23−7.32 (3H, m), 7.38 (1H, m), 7.43−7.53 (5H, m),
8.34 (1H, d, J=9.0Hz).
【0090】
実施例10
2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸
6−ブロモ−4−フェニル−3−イソクマリンカルボン酸(1.00 g)のメタノール(20ml)溶液にベンジルアミン(3.16 ml)を添加後、室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、1規定塩酸を注入し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を1規定塩酸、飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣に4規定塩化水素酢酸エチル溶液(17 ml)を加え、室温で18時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、水を注入すると結晶が析出してきた。得られた結晶をろ取し、水、エーテルで順次洗浄後、50℃で減圧下乾燥して表題化合物(921 mg, 73%)を得た。
H−NMR(DMSO−d) δ: 5.28(2H,s), 7.15−7.40(8H,m), 7.45−7.55 (3H, m), 7.77 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.26 (1H, d, J=8.4 Hz).
LCMS (ESI+):  97% (2.19 min); 434 (M+H), 436. (A法)
【0091】
実施例10と同様にして実施例11〜18の化合物を合成した。
実施例11
6−ブロモ−2−ブチル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸
収量:1.82 g (79%).
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.80−1.00(3H,m), 1.60−1.80 (2H, m), 3.98(2H, t, J=6.6 Hz), 7.15(1H,s), 7.20−7.40 (2H, m), 7.45−7.60 (3H, m), 7.75 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.25 (1H, d, J=8.8 Hz).
LCMS (ESI+):  96% (2.17 min); 400 (M+H), 402.  (A法)
【0092】
実施例12
6−ブロモ−2−シクロヘキシルメチル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸
収量:2.11 g (83%).
H−NMR(DMSO−d) δ: 0.80−1.30(6H,m),  1.50−1.80 (4H, m), 1.80−2.00 (1H, m), 3.93 (2H, d, J=7.2 Hz), 7.14(1H,d, J=1.8 Hz), 7.30−7.40 (2H, m), 7.45−7.60 (3H, m), 7.74 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.25 (1H, d, J=8.4 Hz).
LCMS (ESI+):  96% (2.32 min); 440 (M+H), 442.  (A法)
【0093】
実施例13
6−ブロモ−2−(2−メトキシエチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸
収量:1.10 g (48%).
H−NMR(DMSO−d) δ: 3.26 (3H, s), 3.62 (2H, t, J=6.6 Hz), 4.20 (2H, t, J=6.6 Hz), 7.14 (1H, d, J=1.8 Hz), 7.30−7.40 (2H, m), 7.45−7.55 (3H, m), 7.78 (1H, dd, J=1.8, 8.8 Hz), 8.25 (1H, d, J=8.8 Hz).
LCMS (ESI+):  91% (3.01 min); 402 (M+H), 404.  (B法)
【0094】
実施例14
6−ブロモ−1−オキソ−2−(2−フェネチル)−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸
収量:1.87 g (72%).
H−NMR(DMSO−d) δ: 2.95−3.10 (2H, m), 4.05−4.20 (2H, m), 7.17 (1H, d, J=1.8 Hz), 7.20−7.40 (7H, m), 7.45−7.55 (3H, m), 7.78 (1H, dd, J=1.8, 8.8Hz), 8.28 (1H, d, J=8.8 Hz).
LCMS (ESI+):  99% (3.70 min); 448 (M+H), 450.  (B法)
【0095】
実施例15
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸
収量:2.28 g (91%).
H−NMR(DMSO−d) δ: 5.18 (2H, s), 5.98 (2H, s), 6.75 (1H, d, J=8.0 Hz), 6.84 (1H, s), 6.85 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.16 (1H, d, J=1.4 Hz), 7.35−7.40 (2H, m), 7.45−7.55 (3H, m), 7.76 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.25 (1H, d, J=8.4 Hz).
LCMS (ESI+):  90% (2.19 min); 478 (M+H), 480.  (A法)
【0096】
実施例16
6−ブロモ−2−(インダン−1−イル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸
収量:0.886 g (37%).
H−NMR(DMSO−d) δ: 2.55−2.70 (2H, m), 2.90−3.15 (2H, m), 5.55 (1H, m), 7.00−7.35 (5H, m), 7.40−7.55 (5H, m), 7.69 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.07(1H, d, J=8.4 Hz).
MS (ESI+): 460 (M+H), 462.
【0097】
実施例17
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(チオフェン−2−イルメチル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸
収量:1.11 g (58%).
H−NMR(DMSO−d) δ: 5.41 (2H, s), 6.96 (1H, dd, J=3.6, 4.8 Hz), 7.03 (1H, d, J=3.6 Hz), 7.15 (1H, d, J=1.8 Hz), 7.30−7.40 (2H, m), 7.45−7.55 (4H, m), 7.78 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.29 (1H, d, J=8.7 Hz).LCMS (ESI+):  96% (2.27 min); 440 (M+H), 442.  (A法)
【0098】
実施例18
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(3−フェニルプロピル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸
収量:1.21 g (60%).
H−NMR(DMSO−d) δ: 2.06 (2H, m), 2.66 (2H, t, J=7.2 Hz), 4.01 (2H, t, J=7.8 Hz), 7.10−7.40 (7H, m), 7.45−7.55 (4H, m), 7.74 (1H, dd, J=1.8, 8.7Hz), 8.24 (1H, d, J=8.7 Hz).
LCMS (ESI+):  92% (2.43 min); 462 (M+H), 464.  (A法)
【0099】
実施例19
2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(150 mg)、炭酸カリウム(95 mg)、ヨウ化メチル(43μl)および N,N−ジメチルホルムアミド (DMF) (5 ml)の混合物を室温で3時間撹拌した。水で希釈後、エーテルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣に酢酸エチルおよびn−ヘキサンを加えて結晶化させて表題化合物(96mg, 62%)を得た。
H−NMR(CDCl) δ: 3.19 (3H, s), 5.42(2H,s), 7.20−7.30(7H,m), 7.35−7.50 (4H, m), 7.66 (1H, dd, J=2.0, 8.8 Hz), 8.41 (1H, d, J=8.4 Hz).
LCMS (ESI+):  98% (2.44 min); 448 (M+H), 450. (A法)
実施例19と同様にして実施例20〜から27の化合物を合成した。
【0100】
実施例20
6−ブロモ−2−ブチル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:111 mg (71%).
H−NMR(CDCl) δ: 0.95(3H,t, J=7.0 Hz), 1.30−1.45 (2H, m), 1.70−1.85 (2H, m), 3.50 (3H, s), 3.95−4.05 (2H, m), 7.25−7.40(3H,m)7.40−7.50 (3H, m), 7.63 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.36 (1H, d, J=8.8 Hz).
LCMS (ESI+):  99% (2.46 min); 414 (M+H), 416.  (A法)
【0101】
実施例21
6−ブロモ−2−シクロヘキシルメチル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:117 mg (76%).
H−NMR(CDCl) δ: 0.95−1.30(6H,m), 1.60−1.90 (5H, m), 3.46 (3H, s), 3.96 (2H, d, J=7.4 Hz), 7.25−7.40 (3H, m), 7.40−7.50 (3H, m), 7.63 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.36 (1H, d, J=8.4 Hz).
LCMS (ESI+):  99% (2.62 min); 454 (M+H), 456.  (A法)
【0102】
実施例22
6−ブロモ−2−(2−メトキシエチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:251 mg (81%).
H−NMR(CDCl) δ: 3.32 (3H, s), 3.44 (3H, s), 3.69 (2H, t, J=6.0 Hz), 4.34  (2H, t, J=6.0 Hz), 7.25−7.32 (2H, m), 7.34 (1H, d, J=1.8 Hz), 7.40−7.50 (3H, m), 7.63 (1H, dd, J=1.8, 8.8 Hz), 8.36 (1H, d, J=8.8 Hz).
LCMS (ESI+):  96% (2.28 min); 416 (M+H), 418.  (A法)
【0103】
実施例23
6−ブロモ−1−オキソ−2−(2−フェネチル)−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:254 mg (82%).
H−NMR(CDCl) δ: 3.12 (2H, t, J=8.1 Hz), 3.50 (3H, s), 4.16 (2H, t, J=8.1 Hz), 7.20−7.35 (7H, m), 7.38 (1H, d, J=1.8 Hz), 7.45−7.50 (3H, m), 7.66 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.4 Hz).
LCMS (ESI+):  97% (2.60 min); 462 (M+H), 464.  (A法)
【0104】
実施例24
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:194 mg (54%).
H−NMR(CDCl) δ: 3.27 (3H, s), 5.32 (2H, s), 5.91 (2H, s), 6.60−6.75 (2H, m), 6.84 (1H, s), 6.79 (1H, s), 7.25−7.30 (2H, m), 7.37 (1H, d, J=1.2Hz), 7.40−7.45 (3H, m), 7.65 (1H, dd, J=1.2, 8.4 Hz), 8.40 (1H, d, J=8.4 Hz).
LCMS (ESI+): 97% (2.46 min); 492 (M+H), 494.  (A法)
【0105】
実施例25
6−ブロモ−2−(インダン−1−イル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:191 mg (62%).
H−NMR(CDCl) δ: 2.60−2.80 (3H, m), 2.95−3.15 (2H, m), 3.35 (3H, m), 7.15−7.40 (7H, m), 7.45 (3H, m), 7.62 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.32 (1H, d, J=8.4 Hz).
MS (ESI+): 97% (2.59 min); 474 (M+H), 476.
【0106】
実施例26
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(チオフェン−2−イルメチル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:265 mg (86%).
H−NMR(CDCl) δ: 3.38 (3H, s), 5.53 (2H, s), 6.91 (1H, dd, J=3.4, 5.0 Hz), 7.02 (1H, d, J=3.4 Hz), 7.20−7.30 (4H, m), 7.35 (1H, d, J=1.8 Hz), 7.40−7.50 (2H, m), 7.65 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.40 (1H, d, J=8.4 Hz).
LCMS (ESI+): 98% (2.57 min); 454 (M+H), 456.  (A法)
【0107】
実施例27
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(3−フェニルプロピル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:252 mg (82%).
H−NMR(CDCl) δ: 2.05−2.25 (2H, m), 2.74 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.74 (3H, s), 3.95−4.10 (2H, m), 7.15−7.40 (8H, m), 7.45−7.50 (3H, m), 7.65 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.37 (1H, d, J=8.4 Hz).
LCMS (ESI+):  98% (2.72 min); 476 (M+H), 478.  (A法)
【0108】
実施例28
2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル
2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(150 mg)、炭酸カリウム(95 mg)、ベンジルブロミド(81 μl)および DMF (5 ml)の混合物を室温で3時間撹拌した。水で希釈後、エーテルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣に酢酸エチルおよびn−ヘキサンを加えて結晶化させて表題化合物(152 mg, 84%)を得た。
H−NMR(CDCl) δ: 4.57 (2H, s), 5.43(2H,s), 6.72 (2H, dd, J=1.8, 8.0 Hz), 7.10−7.30(10H,m), 7.30−7.40 (4H, m), 7.64 (1H, dd, J=2.0, 8.8 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.4 Hz).
LCMS (ESI+):  94% (2.60 min); 524 (M+H), 526. (A法)
【0109】
実施例28と同様にして実施例29および30の化合物を合成した。
実施例29
6−ブロモ−2−ブチル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル
収量:153 mg (83%).
H−NMR(CDCl) δ: 0.87(3H,t, J=7.2 Hz), 1.20−1.35 (2H, m), 1.60−1.75 (2H, m), 3.90−4.00 (2H, m), 4.91 (2H, s), 7.05−7.15(2H,m)7.25−7.35 (6H, m), 7.40−7.45 (3H, m), 7.61 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.34 (1H, d, J=8.4 Hz).
LCMS (ESI+): 97% (2.65 min); 490 (M+H), 492.  (A法)
【0110】
実施例30
6−ブロモ−2−シクロヘキシルメチル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル
収量:146 mg (81%).
H−NMR(CDCl) δ: 0.80−1.20(6H,m), 1.45−1.80 (5H, m), 3.91 (2H, d, J=7.4 Hz), 4.86 (2H, s), 7.05−7.20 (2H, m), 7.25−7.35 (6H, m), 7.40−7.45 (3H, m), 7.61 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.34 (1H, d, J=8.4 Hz).
LCMS (ESI+):  99% (2.77 min); 530 (M+H), 532.  (A法)
【0111】
実施例31
2−ベンジル−6−ブロモ−3−ヒドロキシメチル−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(150 mg)のテトラヒドロフラン (THF)(5 ml)溶液にオキザリルクロリド(60 μl)および DMF (0.1 ml) を加え室温で1時間撹拌後、溶媒を減圧下で濃縮した。残渣の THF (3 ml) 溶液を水素化ホウ素ナトリウム(39 mg)の 1,2−ジメトキシエタン懸濁液に滴下した。氷冷下で1時間撹拌後、1規定塩酸に注加し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=4/1)で精製して表題化合物 (33mg, 23%) を得た。
H−NMR(CDCl) δ: 1.69 (1H, t, J=6.0 Hz), 4.29 (2H, d, J=6.0 Hz), 5.70(2H,s), 7.15−7.35(8H,m), 7.45−7.55 (3H, m), 7.59 (1H, dd, J=1.8, 8.4Hz), 8.38 (1H, d, J=8.4 Hz).
LCMS (ESI+):  94% (2.22 min); 420 (M+H), 422. (A法)
【0112】
実施例31と同様にして実施例32〜34の化合物を合成した。
実施例32
6−ブロモ−2−ブチル−3−ヒドロキシメチル−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
収量:17 mg.
H−NMR(CDCl) δ: 0.99(3H,t, J=7.2 Hz), 1.40−1.60 (2H, m), 1.65−1.80 (2H, m), 4.31 (2H, t, J=8.0 Hz), 4.42 (2H, s), 7.14(1H,d, J=1.8 Hz)7.25−7.30 (2H, m), 7.45−7.60 (4H, m), 8.30 (1H, d, J=8.4 Hz).
LCMS (ESI+): 99% (2.25 min); 386 (M+H), 388.  (A法)
【0113】
実施例33
6−ブロモ−2−シクロヘキシルメチル−3−ヒドロキシメチル−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
収量:10mg.
H−NMR(CDCl) δ: 1.00−1.30(4H,m), 1.60−2.00 (7H, m), 4.22 (2H, d, J=6.8 Hz), 4.45 (2H, s), 7.12 (1H, d, J=1.8 Hz), 7.25−7.35 (2H, m), 7.40−7.55 (4H, m), 8.27 (1H, d, J=8.8 Hz).
LCMS (ESI+):  98% (2.46 min); 426 (M+H), 428.  (A法)
【0114】
実施例34
6−ブロモ−3−ヒドロキシメチル−2−(2−フェネチル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
収量:17mg.
H−NMR(CDCl) δ: 3.15 (2H, t, J=7.6 Hz), 4.23 (2H, s), 4.52 (2H, t, J=7.6 Hz), 7.16 (1H, d, J=1.8 Hz), 7.20−7.40 (7H, m), 7.45−7.55 (3H, m), 7.59 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.38 (1H, d, J=8.4 Hz).
LCMS (ESI+):  99% (2.34 min); 434 (M+H), 436.  (A法)
【0115】
実施例35
6−ブロモ−2−(3−メトキシカルボニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(1.30g)のジメチルホルムアミド(20 ml)溶液に水素化ナトリウム、油性(216 mg)を添加後、室温で20分間撹拌した。3−ブロモメチル安息香酸メチルエステル(990mg)を添加した後に室温で5時間撹拌し、溶媒を減圧下留去後、1規定塩酸を注入し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=19/1→4/1)で精製して表題化合物(719mg, 39%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.23 (3H, s), 3.89 (3H, s), 5.44 (2H, s), 7.26−7.53 (8H, m), 7.99 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.91−7.95 (2H, m), 8.40 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0116】
実施例36
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(ピリジン−4−イルメチル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
実施例35と同様にして、4−クロロメチルピリジン塩酸塩を用いて表題化合物を得た。
収量:12mg(3%)
H−NMR (CDCl) δ: 3.24 (3H, s), 5.35 (2H, s), 7.16−7.48 (9H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.38 (1H, d, J=8.7 Hz), 8.54 (2H, d, J=6.0 Hz)
【0117】
実施例37
6−ブロモ−2−(2−フルオロベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(54 mg)、2−フルオロベンジルブロミド(34 mg)および2−tert−ブチルイミノ−2−ジエチルアミノ−1,3−ジメチル−ペルヒドロ−1,3,2−ジアザホスホリン樹脂(2.2mmol/g, 110mg)をジメチルホルムアミド(2 ml)に懸濁し、室温で15時間振とう機を用いて振とうさせた。ろ過後、溶媒を減圧下留去し、得られた残渣を分取HPLCで精製して表題化合物(11mg, 15%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.30 (3H, s), 5.48 (2H, s), 7.00−7.60 (10H, m), 7.69 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.43 (1H, d, J=8.4 Hz).
LCMS (ESI+): 100% (4.05 min); 466 (M+1), 468. (B法)
【0118】
実施例37と同様にして、各種ハライドと反応させて実施例38〜80の化合物を合成した。
実施例38
6−ブロモ−2−(3−フルオロベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:52mg(74%)
H−NMR (CDCl) δ: 3.23 (3H, s), 5.38 (2H, s), 6.90−7.05 (3H, m), 7.25−7.47 (7H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.7 Hz).
LCMS (ESI+): 98% (4.08 min); 466 (M+1), 468. (B法)
【0119】
実施例39
6−ブロモ−2−(4−フルオロベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:13mg(19%)
H−NMR (CDCl) δ: 3.24 (3H, s), 5.37 (2H, s), 6.95−7.01 (2H, m), 7.24−7.47 (8H, m), 7.66 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0120】
実施例40
6−ブロモ−2−(2,4−ジフルオロベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:10mg(13%).
LCMS (ESI+): 97% (4.11 min); 484 (M+1), 486. (B法)
【0121】
実施例41
6−ブロモ−2−(3,5−ジフルオロベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:47mg(65%).
LCMS (ESI+): 98% (4.13 min); 484 (M+1), 486. (B法)
【0122】
実施例42
6−ブロモ−2−(2,6−ジフルオロベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:3mg(4%)
H−NMR (CDCl) δ: 3.28 (3H, s), 5.58 (2H, s), 6.80−6.90 (2H, m), 7.20−7.50 (7H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.41 (1H, d, J=8.4 Hz).
LCMS (ESI+): 98% (3.99 min); 484 (M+1), 486. (B法)
【0123】
実施例43
6−ブロモ−2−(2−クロロベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:4mg(6%).
LCMS (ESI+): 97% (4.19 min); 482 (M+1), 484. (B法)
【0124】
実施例44
6−ブロモ−2−(3,4−ジクロロベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:52mg(67%).
LCMS (ESI+): 100% (2.67 min); 415 (M+1), 517. (A法)
【0125】
実施例45
6−ブロモ−2−(3−ブロモベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:59mg(75%).
LCMS (ESI+): 99% (4.28 min); 526 (M+1), 528. (B法)
【0126】
実施例46
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(2−トリフルオロメチルベンジル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:1mg(2%).
LCMS (ESI+): 92% (4.23 min); 516 (M+1), 518. (B法)
【0127】
実施例47
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(3−トリフルオロメチルベンジル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:37mg(48%).
LCMS (ESI+): 100% (4.26 min); 516 (M+1), 518. (B法)
【0128】
実施例48
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(4−トリフルオロメチルベンジル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:24mg(31%)
H−NMR (CDCl) δ: 3.25 (3H, s), 5.41 (2H, s), 7.25−7.58 (10H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.38 (1H, d, J=8.4 Hz).
LCMS (ESI+): 100% (4.27 min); 516 (M+1), 518. (B法)
【0129】
実施例49
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(4−トリフルオロメトキシベンジル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:48mg(60%).
LCMS (ESI+): 99% (2.63 min); 532 (M+1), 533. (A法)
【0130】
実施例50
6−ブロモ−2−(2−メチルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:6mg(8%).
LCMS (ESI+): 95% (4.16 min); 462 (M+1), 464. (B法)
【0131】
実施例51
6−ブロモ−2−(4−メチルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:11mg(15%).
LCMS (ESI+): 98% (4.20 min); 462 (M+1), 464. (B法)
【0132】
実施例52
6−ブロモ−2−(3,4−ジメチルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:36mg(50%).
LCMS (ESI+): 98% (4.31 min); 476 (M+1), 478. (B法)
【0133】
実施例53
6−ブロモ−2−(4−tert−ブチルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:49mg(64%).
LCMS (ESI+): 99% (4.55 min); 504 (M+1), 506. (B法)
【0134】
実施例54
6−ブロモ−2−(3−メトキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:46mg(64%).
LCMS (ESI+): 97% (4.02 min); 478 (M+1), 480. (B法)
【0135】
実施例55
6−ブロモ−2−(4−メトキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:10mg(14%).
LCMS (ESI+): 96% (4.03 min); 478 (M+1), 480. (B法)
【0136】
実施例56
6−ブロモ−2−(2−ニトロベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:10mg(13%).
LCMS (ESI+): 93% (3.97 min); 493 (M+1), 495. (B法)
【0137】
実施例57
6−ブロモ−2−(3−ニトロベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:26mg(35%).
LCMS (ESI+): 99% (3.99 min); 493 (M+1), 495. (B法)
【0138】
実施例58
6−ブロモ−2−(4−ニトロベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:1mg(2%).
LCMS (ESI+): 99% (3.86 min); 473 (M+1), 475. (B法)
【0139】
実施例59
6−ブロモ−2−(4−シアノベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:24mg(33%).
LCMS (ESI+): 93% (3.99 min); 493 (M+1), 495. (B法)
【0140】
実施例60
2−(ビフェニル−2−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:5mg(6%).
LCMS (ESI+): 100% (4.36 min); 524 (M+1), 526. (B法)
【0141】
実施例61
2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:52mg(72%).
LCMS (ESI+): 99% (4.43 min); 524 (M+1), 526. (B法)
【0142】
実施例62
6−ブロモ−2−(ナフタレン−1−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:9mg(11%).
LCMS (ESI+): 99% (4.26 min); 498 (M+1), 500. (B法)
【0143】
実施例63
6−ブロモ−2−(ナフタレン−2−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:57mg(76%).
LCMS (ESI+): 99% (4.30 min); 498 (M+1), 500. (B法)
【0144】
実施例64
6−ブロモ−1−オキソ−2−(3−フェノキシベンジル)−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:55mg(68%).
LCMS (ESI+): 99% (4.39 min); 540 (M+1), 542. (B法)
【0145】
実施例65
2−(4−ベンゾイルベンジル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:29mg(34%).
LCMS (ESI+): 100% (2.58 min); 552 (M+1), 554. (A法)
【0146】
実施例66
6−ブロモ−2−(α−メトキシカルボニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:44mg(58%).
LCMS (ESI+): 99% (4.27 min); 506 (M+1), 508. (B法)
【0147】
実施例67
6−ブロモ−2−(2−オキソ−2−フェネチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:11mg(15%).
LCMS (ESI+): 98% (4.10 min); 476 (M+1), 478. (B法)
【0148】
実施例68
6−ブロモ−2−[2−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:8mg(10%).
LCMS (ESI+): 93% (4.01 min); 510 (M+1), 412. (B法)
【0149】
実施例69
6−ブロモ−2−[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキソエチル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:6mg(8%).
LCMS (ESI+): 97% (3.81 min); 506 (M+1), 508. (B法)
【0150】
実施例70
6−ブロモ−2−[2−(4−ニトロフェニル)−2−オキソエチル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:7mg(9%).
LCMS (ESI+): 99% (3.85 min); 521 (M+1), 523. (B法)
【0151】
実施例71
6−ブロモ−2−[2−(4−シアノフェニル)−2−オキソエチル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:8mg(11%).
LCMS (ESI+): 92% (3.76 min); 501 (M+1), 503. (B法)
【0152】
実施例72
6−ブロモ−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:8mg(11%)
H−NMR (CDCl) : δ: 2.08 (3H, s), 2.26 (3H, s), 3.13 (3H, s), 5.34 (2H,s), 7.20−7.30 (2H, m), 7.39−7.50 (3H, m), 7.71 (1H, dd, J=2.2, 8.4 Hz),8.42 (1H, d, J=8.4 Hz).
LCMS (ESI+): 96% (3.74 min); 467 (M+1), 469. (B法)
【0153】
実施例73
2−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル トリフルオロ酢酸塩
収量:6mg(6%).
LCMS (ESI+): 90% (3.85 min); 488 (M+1), 490. (A法)
【0154】
実施例74
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(ピリジン−2−イルメチル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル トリフルオロ酢酸塩
収量:32mg(38%).
LCMS (ESI+): 97% (2.99 min); 449 (M+1), 451. (A法)
【0155】
実施例75
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(ピリジン−3−イルメチル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル トリフルオロ酢酸塩
収量:64mg(76%).
LCMS (ESI+): 90% (2.78 min); 449 (M+1), 451. (A法)
【0156】
実施例76
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(キノリン−2−イルメチル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル トリフルオロ酢酸塩
収量:35mg(38%).
LCMS (ESI+): 98% (3.59 min); 449 (M+1), 451. (B法)
【0157】
実施例77
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(チアゾール−4−イルメチル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:17mg(25%).
LCMS (ESI+): 98% (3.53 min); 455 (M+1), 457. (B法)
【0158】
実施例78
6−ブロモ−2−[4−(4−クロロベンゾイル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:48mg(55%).
LCMS (ESI+): 100% (4.43 min); 586 (M+1), 588. (B法)
【0159】
実施例79
6−ブロモ−1−オキソ−2−(4−フェノキシベンジル)−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:6mg(8%).
LCMS (ESI+): 91% (4.44 min); 540 (M+1), 542. (B法)
【0160】
実施例80
2−(3−ベンゾイルベンジル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:54mg(65%).
LCMS (ESI+): 99% (4.20 min); 552 (M+1), 554. (B法)
【0161】
実施例81
6−ブロモ−2−(4−メトキシカルボニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−4−フェニル−3−イソクマリンカルボン酸メチルエステル(3.60g)のメタノール(50ml)溶液に4−アミノメチル安息香酸メチルエステル(3.16ml)を添加後、室温で18時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、1規定塩酸を注入し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をメタノール(100ml)に溶解し濃硫酸(10ml)を加え、3時間加熱還流した。溶媒を減圧下留去後、氷冷下水を注入し炭酸カリウムで中和した後、溶液を酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥し、得られた残渣をメタノールから再結晶して表題化合物(3.39g, 67%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.18 (3H, s), 3.89 (3H, s), 5.45 (2H, s), 7.24−7.47 (8H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.97 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.40 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0162】
実施例82
6−クロロ−2−(4−メトキシカルボニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
実施例81と同様にして表題化合物を合成した。
収量:3.26g(71%)
H−NMR (CDCl) δ: 3.21 (3H, s), 3.91 (3H, s), 5.48 (2H, s), 7.24−7.57 (9H, m), 7.99 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.50 (1H, d, J=8.6 Hz).
【0163】
実施例83
6−ブロモ−2−(3,5−ジメトキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−4−フェニル−3−イソクマリンカルボン酸メチルエステル(539mg)のメタノール(10ml)溶液に3,5−ジメトキシベンジルアミン(1.25g)を添加後、室温で12時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、1規定塩酸を注入し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣に4規定塩化水素酢酸エチル溶液(5ml)を加え、室温で10時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、水を注入し酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=19/1→4/1)で精製して表題化合物(555mg, 73%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.25 (3H, s), 3.74 (6H, s), 5.34 (2H, s), 6.33 (1H, t, J=2.1 Hz), 6.40 (2H, d, J=2.1 Hz), 7.26−7.47 (6H, m), 7,65 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0164】
実施例83と同様にして、各種アミンを用いて実施例84〜101の化合物を合成した。
実施例84
6−ブロモ−2−(3,4−ジメトキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:179mg(35%)
H−NMR (CDCl) δ: 3.25 (3H, s), 3.83 (6H, s), 5.35 (2H, s), 6.75−6.88 (3H, m), 7.26−7.48 (6H, m), 7.65 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.40 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0165】
実施例85
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:125mg(26%)
H−NMR (CDCl) δ: 1.81 (1H, m), 2.00−3.67 (8H, m), 4.96 (1/2H, s), 6.83(1/2H, s), 7.08−7.70 (11H, m), 8.28 (1H, s).
LCMS (ESI+): 98% (2.57 min); 488 (M+1), 490. (A)
【0166】
実施例86
6−ブロモ−2−(2,5−ジメトキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:148mg(29%)
H−NMR (CDCl) δ: 3.25 (3H, s), 3.69 (3H, s), 3.48 (3H, s), 5.35 (2H, s), 6.63 (1H, m), 6.69−6.78 (2H, m), 7.26−7.48 (6H, m), 7.65 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0167】
実施例87
6−ブロモ−2−(2−メトキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:60mg(12%)
H−NMR (CDCl) δ: 3.22 (3H, s), 3.80 (3H, s), 5.39 (2H, s), 6.82−6.89 (2H, m), 7.04 (1H, m), 7.19−7.48 (7H, m), 7.66 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.37 (1H, d, J=8.7Hz).
【0168】
実施例88
6−ブロモ−2−(2,4−ジメトキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:78mg(15%)
H−NMR (CDCl) δ: 3.25 (3H, s), 3.75 (3H, s), 3.76 (3H, s), 5.32 (2H, s), 6.37−6.40 (2H, m), 7.01 (1H, d, J=9.3 Hz), 7.26−7.44 (6H, m), 7.63 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0169】
実施例89
6−ブロモ−2−(2,3−ジメトキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:139mg(27%)
H−NMR (CDCl) δ: 3.25 (3H, s), 3.69 (3H, s), 3.77 (3H, s), 5.35 (2H, s), 6.62−6.78 (3H, m), 7.26−7.48 (6H, m), 7.64 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0170】
実施例90
6−ブロモ−2−シクロプロピルメチル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:125mg(30%)
H−NMR (CDCl) δ: 0.45−0.57 (4H, m), 1.24 (1H, m), 3.48 (3H, s), 4.00 (2H, d, J=6.9 Hz), 7.29−7.51 (6H, m), 7.63 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.37 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0171】
実施例91
2−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:30mg(6%)
H−NMR (CDCl) δ: 2.26 (1H, m), 2.54 (1H, m), 2.98−3.17 (4H, m), 3.48 (3H, s), 3.70−3.80 (2H, m), 4.36 (1H, m), 7.20−7.48 (11H, m), 7.63 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.33 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0172】
実施例92
2−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:112mg(21%)
H−NMR (CDCl) δ: 1.70−1.80 (2H, m), 1.95−2.07 (2H, m), 2.95−3.08 (4H, m), 3.51−3.68 (6H, m), 7.20−7.50 (11H, m), 7.60 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz),8.32 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0173】
実施例93
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(4−スルファモイルベンジル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:193mg(37%)
H−NMR (CDCl) δ: 3.26 (3H, s), 4.75 (2H, s), 5.40 (2H, s), 7.26−7.31 (2H, m), 7.39−7.50 (6H, m), 7.68 (1H, dd, J=2.1, 8.7 Hz), 7.86 (2H, d, J=8.1 Hz), 8.37 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0174】
実施例94
6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:329mg(63%)
H−NMR (CDCl) δ: 3.02 (3H, s), 3.26 (3H, s), 5.42 (2H, s), 7.26−7.51 (8H, m), 7.69 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 7.87−7.91 (2H, m), 8.38 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0175】
実施例95
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(1−フェニルエチル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:85mg(18%)
H−NMR (CDCl) δ: 2.04 (3H, d, J=6.9 Hz), 3.12 (3H, s), 5.85 (2H, d, J=6.9 Hz), 7.21−7.46 (11H, m), 7.60 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.31 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0176】
実施例96
6−ブロモ−2−(インダン−2−イル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:148mg(31%)
H−NMR (CDCl) δ: 3.24 (2H, dd, J=9.3, 15.6 Hz), 3.48 (3H, s), 4.01 (2H, dd, J=8.1, 15.6 Hz), 4.65 (1H, m), 7.17−7.50 (2H, m), 7.61 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.31 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0177】
実施例97
2−(4−アミノベンジル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:1.03g(74%)
H−NMR (CDCl) δ: 3.24 (3H, s), 3.62 (2H, s), 5.31 (2H, s), 6.58 (2H, d, J=8.7 Hz), 7.07 (2H, d, J=8.7 Hz), 7.26−7.48 (6H, m), 7.64 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.40 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0178】
実施例98
2−(3−アミノベンジル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:615mg(44%)
H−NMR (CDCl) δ: 3.22 (3H, s), 3.62 (2H, s), 5.34 (2H, s), 6.53−6.61 (3H, m), 7.25−7.46 (6H, m), 7.65 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.41 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0179】
実施例99
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(3,4,5−トリメトキシベンジル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:310 mg (63%).
H−NMR (CDCl) δ: 3.26 (3H, s), 3.80 (3H, s), 3.81 (6H, s), 5.33 (2H, s), 6.53 (2H, s), 7.23−7.31 (2H, m), 7.38 (1H, d, J=1.8Hz), 7.40−7.49 (3H, m), 7.66 (1H, dd, J=1.8, 8.8Hz), 8.40 (1H, d, J=8.8Hz).
【0180】
実施例100
6−ブロモ−2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:187 mg (46%).
H−NMR (CDCl) δ: 3.14 (2H, t, J=8.6Hz), 3.26 (3H, s), 4.53 (2H, t, J=8.6Hz), 5.33 (2H, s), 6.67 (1H, d, J=8.2Hz), 6.99 (1H, dd, J=1.8, 8.0Hz),7.16 (1H, d, J=1.8Hz), 7.23−7.30 (2H, m), 7.35−7.48 (4H, m), 7.65 (1H, dd, J=2.0, 8.8Hz), 8.40 (1H, d, J=8.8Hz).
【0181】
実施例101
6−ブロモ−2−(5−メチルピラジン−2−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:91 mg (23%).
H−NMR (CDCl) δ: 2.52 (3H, s), 3.33 (3H, s), 5.49 (2H, s), 7.25−7.34 (2H, m), 7.36−7.49 (3H, m), 7.66 (1H, dd, J=1.8, 8.4Hz), 8.35 (1H, s), 8.38 (1H, d, J=8.4Hz), 8.48 (1H, s).
【0182】
実施例102
6−ブロモ−2−(4−カルボキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−2−(4−メトキシカルボニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(2.00g)のメタノール(10ml)、テトラヒドロフラン(20ml)混合溶液に8規定水酸化ナトリウム水溶液(1ml)を添加後、室温で12時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、水を注入し1規定塩酸で酸性にした後に酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をメタノールから再結晶して表題化合物(1.29g, 65%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.21 (3H, s), 5.46 (2H, s), 7.25−7.49 (8H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.02 (2H, d, J=7.0 Hz), 8.40 (1H, d, J=8.4 H).
【0183】
実施例103
6−ブロモ−2−(3−カルボキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
実施例102と同様にして表題化合物を合成した。
収量:238mg(97%)
H−NMR (CDCl) δ: 3.25 (3H, s), 5.45 (2H, s), 7.26−7.60 (8H, m), 7.70 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.98−8.01 (2H, m), 8.41 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0184】
実施例104
2−(3,5−ジメトキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−2−(3,5−ジメトキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(153mg)のメタノール(5ml)溶液にパラジウム炭素(10%, 15mg)を添加後、水素ガスを充填し室温で15時間撹拌した。セライトを用いてろ過した後に溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をメタノールから再結晶して表題化合物(113mg, 88%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.25 (3H, s), 3.74 (6H, s), 5.38 (2H, s), 6.33 (1H, m), 6.42 (2H, m), 7.24−7.62 (8H, m),8.55 (1H, m).
【0185】
実施例105
2−(4−カルボキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
実施例104と同様にして表題化合物を合成した。
収量:106mg(25%)
H−NMR (CDCl) δ: 3.21 (3H, s), 5.50 (2H, s), 7.26−7.66 (10H, m), 8.03 (2H, d, J=8.1 Hz), 8.56 (1H, m).
【0186】
実施例106
6−ブロモ−2−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−2−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−4−フェニル−3−イソクマリンカルボン酸メチルエステル(539mg)のメタノール(10ml)溶液に2−アミノメチルピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(1.07g)を添加後、室温で12時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、1規定塩酸を注入し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣に4規定塩化水素酢酸エチル溶液(5ml)を加え、室温で10時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、1規定水酸化ナトリウム水溶液(10ml)、テトラヒドロフラン(10ml)、二炭酸ジ−tert−ブチル(437mg)を添加後、室温で12時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣を酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=9/1→4/1)で精製して表題化合物(64mg, 12%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.11 (9H, s), 0.87−1.80 (6H, m), 2.81 (1H, m), 3.40 (3H, s), 3.90−4.25 (2H, m), 4.40−4.75 (2H, m), 7.20−7.60 (6H, m), 7.61 (1H, d, J=8.6 Hz), 8.44 (1H, d, J=8.6 Hz).
【0187】
実施例106と同様にして実施例107および実施例108の化合物を得た。
実施例107
6−ブロモ−2−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−3−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:153mg(28%)
H−NMR (CDCl) δ: 1.10−1.65 (2H, m), 1.38 (9H, s), 1.68−2.08 (3H, m), 2.50−2.81 (2H, m),  3.46 (3H, s), 3.79−4.05 (4H, m), 7.20−7.56 (6H, m), 7.63 (1H, d, J=8.8 Hz), 8.34 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0188】
実施例108
6−ブロモ−2−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:142mg(26%)
H−NMR (CDCl) δ: 1.11−1.64 (4H, m), 1.43 (9H, s), 2.03 (1H, m), 2.50−2.72 (2H, m),  3.46 (3H, s), 4.83−4.20 (4H, m), 7.25−7.50 (6H, m), 7.63 (1H, dd, J=1.8, 8.8 Hz), 8.34 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0189】
実施例109
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(ピペリジン−2−イルメチル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル 塩酸塩
6−ブロモ−2−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−2−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(44mg)に4規定塩化水素酢酸エチル溶液(5ml)を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣にイソプロピルエーテルを加えて結晶化させて表題化合物(21mg, 53%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.52 (1H, m), 1.80−2.16 (5H, m), 2.98 (1H, m), 3.57 (3H, s), 3.60−3.78 (2H, m), 4.19 (1H, m), 4.72 (1H, m), 7.20−7.50 (6H, m), 7.63 (1H, d, J=7.2 Hz), 8.27 (1H, d, J=7.2 Hz).
【0190】
実施例109と同様にして実施例110および実施例111の化合物を得た。
実施例110
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(ピペリジン−3−イルメチル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル 塩酸塩
収量:93mg(79%)
H−NMR (CDCl) δ: 1.44 (1H, m), 1.80−2.00 (3H, m), 2.47 (1H, m), 2.75−2.97 (2H, m), 3.32−3.42 (2H, m), 3.50 (3H, s), 3.96 (1H, m), 4.19 (1H, m), 7.23−7.49 (6H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.31 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0191】
実施例111
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(ピペリジン−4−イルメチル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル 塩酸塩
収量:96mg(89%)
H−NMR (CDCl) δ: 0.60−2.00 (4H, m), 2.26 (1H, m), 2.75−2.90 (2H, m), 3.38−3.58 (2H, m), 3.50 (3H, s), 3.90−4.00 (2H, m), 7.25−7.52 (6H, m), 7.65 (1H, m), 8.31 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0192】
実施例112
2−(1−アセチルピペリジン−4−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(ピペリジン−4−イルメチル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル 塩酸塩(49mg)のテトラヒドロフラン(5ml)溶液にトリエチルアミン(0.03ml)、無水酢酸(0.05ml)、を添加後、室温で16時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、水を注入し酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣を分取HPLCで精製して表題化合物(18mg, 36%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.10−1.40 (2H, m), 1.60−1.80 (2H, m), 2.06 (3H, s), 2.16 (1H, m), 2.50 (1H, m), 2.98 (1H, m), 3.46 (3H, s), 3.72−3.94 (2H, m), 4.06 (1H, m), 4.61 (1H, m), 7.23−7.58 (6H, m), 7.64 (1H, dd, J=2.2, 8.8 Hz), 8.34 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0193】
実施例112と同様にして、アミン化合物をアシル化して実施例113〜116の化合物を得た。
実施例113
6−ブロモ−2−(1−メタンスルホニルピペリジン−4−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:22mg(41%)
H−NMR (CDCl) δ: 1.20−1.85 (4H, m), 2.04 (1H, m), 2.55−2.80 (2H, m), 2.75 (3H, s), 3.46 (3H, s), 3.70−4.07 (4H, m), 7.20−7.72 (7H, m), 8.34 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0194】
実施例114
2−(3−アセチルアミノベンジル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:200mg(45%)
H−NMR (CDCl) δ:2.13 (3H, s), 3.27 (3H, s), 5.37 (2H, s), 6.44 (1H, s), 6.82 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.19−7.50 (7H, m), 7.57−7.67 (2H, m), 8.39 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0195】
実施例115
2−(4−アセチルアミノベンジル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:53mg(52%)
H−NMR (CDCl) δ:2.15 (3H, s), 3.23 (3H, s), 5.37 (2H, s), 7.20−7.47 (11H, m), 7.66  (1H, m), 8.39 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0196】
実施例116
2−(1−アセチルピペリジン−3−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:41mg(55%)
H−NMR (CDCl) δ: 1.21−1.54 (2H, m), 1.60−1.89 (2H, m), 1.90−2.06 (3H, m), 2.56 (1H, m), 2.98 (1H, m), 3.46−3.49 (3H, m), 3.68 (1H, m), 3.90 (1H, m), 4.15 (1H, m), 4.44 (1H, m), 7.27−7.54 (6H, m), 7.65 (1H, m), 8.35(1H, m).
【0197】
実施例117
6−ブロモ−2−(1−メチルカルバモイルピペリジン−4−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(ピペリジン−4−イルメチル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル 塩酸塩(100mg)のテトラヒドロフラン(5ml)溶液にトリエチルアミン(0.06ml)、メチルイソシアナート(0.018ml)を添加後、室温で24時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、水を注入し酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣を分取HPLCで精製して表題化合物(34mg, 33%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.18−1.33 (2H, m), 1.60−1.75 (2H, m), 2.08 (1H, m), 2.67−2.77 (5H, m), 3.46 (3H, s), 3.88−4.00 (4H, m), 4.39 (1H, s), 7.26−7.51 (6H, m), 7.64 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.34 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0198】
実施例117と同様にして実施例118および実施例119の化合物を得た。
実施例118
6−ブロモ−2−[3−(3−メチルウレイド)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:94mg(60%)
H−NMR (CDCl) δ: 2.79 (3H, d, J=4.8 Hz), 3.27 (3H, s), 4.80 (1H, d, J=4.8 Hz), 5.34 (2H, s), 6.44 (1H, s), 6.82 (1H, d, J=7.2 Hz), 7.09 (1H, s), 7.20−7.50 (8H, m), 7.65 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.36 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0199】
実施例119
6−ブロモ−2−[4−(3−メチルウレイド)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:99mg(63%)
H−NMR (CDCl) δ: 2.81 (3H, d, J=3.2 Hz), 3.27 (3H, s), 4.74 (1H, d, J=3.2 Hz), 5.33 (2H, s), 6.37 (1H, s), 7.16−7.47 (10H, m), 7.65 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.37 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0200】
実施例120
6−ブロモ−2−[1−(3−カルボキシプロピオニル)ピペリジン−4−イルメチル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(ピペリジン−4−イルメチル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル 塩酸塩(100mg)のテトラヒドロフラン(5ml)溶液にトリエチルアミン(0.14ml)、無水コハク酸(30mg)を添加後、室温で24時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、水を注入し酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣にイソプロピルエーテルを加えて結晶化させて表題化合物(96mg, 81%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.18−1.40 (2H, m), 1.65−1.80 (2H, m), 2.21 (1H, m), 2.52−2.70 (5H, m), 3.00 (1H, m), 3.47 (3H, s), 3.80−3.93 (2H, m), 4.07 (1H, m), 4.61 (1H, m), 7.26−7.64 (6H, m), 7.66 (1H, dd, J=2.1, 8.7 Hz), 8.34 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0201】
実施例120と同様にして実施例121および実施例122の化合物を得た。
実施例121
6−ブロモ−2−[1−(4−カルボキシブチリル)ピペリジン−4−イルメチル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:96mg(81%)
H−NMR (CDCl) δ: 1.16−1.40 (2H, m), 1.65−1.80 (2H, m), 1.90−2.00 (2H, m), 2.18 (1H, m), 2.39−2.60 (5H, m), 2.97 (1H, m), 3.47 (3H, s), 3.80−3.92 (2H, m), 4.08 (1H, m), 4.63 (1H, m), 7.26−7.52 (6H, m), 7.65 (1H, dd,J=1.8, 8.7 Hz), 8.34 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0202】
実施例122
6−ブロモ−2−[4−(3−カルボキシプロピオニルアミノ)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:85mg(54%)
H−NMR (CDCl) δ: 2.59−2.80 (4H,m), 3.24 (3H, s), 5.35 (2H, s), 6.37 (1H, s), 7.18−7.58 (9H, m), 7.60−7.75 (2H, m), 8.38 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0203】
実施例123
6−ブロモ−2−(4−カルバモイルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−2−(4−カルボキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(246mg)のテトラヒドロフラン(5ml)溶液にオキサリルクロリド(0.06ml)、ジメチルホルムアミド(1滴)を添加後、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、クロロホルム(5ml)に溶解し、飽和アンモニア水(5ml)、クロロホルム(5ml)混合溶液に滴下した。室温で2時間撹拌した後にジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣にメタノールを加えて結晶化させて表題化合物(116mg, 47%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.22 (3H, s), 5.43 (2H, s), 5.67 (1H, s), 6.03 (1H, s), 7.26−7.48 (8H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 7.75 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0204】
実施例123と同様にして実施例124〜143の化合物を合成した。
実施例124
6−ブロモ−2−[4−(N’,N’−ジメチルヒドラジノカルボニル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:95mg(36%)
H−NMR (CDCl) δ: 2.68 (6H, s), 3.21 (3H, s), 5.41 (2H, s), 6.69 (1H, s), 7.24−7.47 (8H, m), 7.60−7.70 (3H, m), 8.38 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0205】
実施例125
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−[4−(N’−フェニルヒドラジノカルボニル)ベンジル]−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:38mg(22%)
H−NMR (CDCl) δ: 3.25 (3H, s), 5.43 (2H, s), 6.29 (1H, d, J=3.9 Hz), 6.87−6.96 (3H, m), 7.26−7.49 (10H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 7.79(2H, d, J=8.4 Hz), 7.88 (1H, d, J=3.9 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0206】
実施例126
6−ブロモ−2−(4−メチルカルバモイルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:115mg(46%)
H−NMR (CDCl) δ: 2.99 (3H, d, J=4.8 Hz), 3.20 (3H, s), 5.43 (2H, s), 6.14 (1H, s), 7.26−7.48 (8H, m), 7.65−7.71 (3H, m), 8.39 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0207】
実施例127
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(4−ジメチルカルバモイルベンジル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:108mg(42%)
H−NMR (CDCl) δ: 2.94 (3H, s), 3.09 (3H, s), 3.22 (3H, s), 5.42 (2H, s), 7.24−7.48 (10H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.40 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0208】
実施例128
6−ブロモ−2−(4−メトキシカルバモイルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:52mg(50%)
H−NMR (CDCl) δ:3.24 (3H, s), 3.88 (3H, s), 5.43 (2H, s), 6.72 (1H, s), 7.23−7.52 (8H, m), 7.62−7.76 (3H, m), 8.41 (1H, d, J=8.6 Hz).
【0209】
実施例129
6−ブロモ−2−[4−(2−ヒドロキシエチルカルバモイル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:39mg(36%)
H−NMR (CDCl) δ:3.24 (3H, s), 3.56−3.65 (2H, m), 3.78−3.85 (2H, m), 5.43 (2H, s), 6.60−6.80 (2H, m), 7.23−7.50 (8H, m), 7.65−7.76 (3H, m), 8.40 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0210】
実施例130
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−[4−(ピペリジン−1−イルカルバモイル)ベンジル]−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:77mg(67%)
H−NMR (CDCl) δ: 1.39−1.60 (2H, m), 1.68−1.84 (4H, m), 2.80−2.90 (4H, m), 3.25 (3H, s), 5.43 (2H, s), 6.69 (1H, s), 7.27−7.52 (8H, m), 7.65−7.73 (3H, m), 8.41 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0211】
実施例131
6−ブロモ−2−[4−(モルホリン−4−イルカルバモイル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:66mg(57%)
H−NMR (CDCl) δ: 2.89−3.00 (2H, m), 3.26 (3H, s), 3.80−3.94 (4H, m), 5.43 (2H, s), 6.79 (1H, s), 7.27−7.49 (8H, m), 7.65−7.75 (3H, m), 8.41 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0212】
実施例132
6−ブロモ−2−{4−[N’−(4−フルオロフェニル)ヒドラジノカルボニル]ベンジル}−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:30mg(25%)
H−NMR (CDCl) δ: 3.25 (3H, s), 5.42 (2H, s), 6.23 (1H, m), 6.83−7.00 (3H, m), 7.25−7.48 (10H, m), 7.64−7.82 (3H, m), 8.38 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0213】
実施例133
6−ブロモ−2−[4−(2−ヒドロキシプロピルカルバモイル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:63mg(57%)
H−NMR (CDCl) δ: 1.23 (3H, d, J=6.3 Hz), 2.50 (1H, m), 3.21 (3H, s), 3.26 (1H, m), 4.00 (1H, m), 5.42 (2H, s), 6.59 (1H, m), 7.23−7.50 (8H, m), 7.62−7.76 (3H, m), 8.39 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0214】
実施例134
6−ブロモ−2−[4−(メトキシカルボニルメチルカルバモイル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:135mg(80%)
H−NMR (CDCl) δ: 3.21 (3H, s), 3.80 (3H, s), 4.23 (2H, d, J=5.1 Hz), 5.44 (2H, s), 6.60 (1H, m), 7.26−7.49 (8H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.75 (1H, d, J=8.7 Hz), 8.40 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0215】
実施例135
6−ブロモ−2−[4−(3−メトキシカルボニルプロピルカルバモイル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:175mg(99%)
H−NMR (CDCl) δ: 1.95 (2H, m), 2.44 (2H, t, J=6.6 Hz), 3.20 (3H, s), 3.49 (2H, dd, J=6.6, 12.3 Hz), 3.66 (3H, s), 5.44 (2H, s), 6.54 (1H, m), 7.26−7.48 (8H, m), 7.66−7.73 (3H, m), 8.40 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0216】
実施例136
6−ブロモ−2−[4−(2−メトキシエチルカルバモイル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:47mg(43%)
H−NMR (CDCl) δ: 3.21 (3H, s), 3.37 (3H, s), 3.52−3.65 (4H, m), 5.43 (2H, s), 6.47 (1H, m), 7.26−7.48 (8H, m), 7.65−7.72 (3H, m), 8.39 (1H, d,J=8.7 Hz).
【0217】
実施例137
6−ブロモ−2−[4−(3−メトキシプロピルカルバモイル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:95mg(84%)
H−NMR (CDCl) δ: 1.82−1.90 (2H, m), 3.20 (3H, s), 3.36 (3H, s), 3.52−3.58 (4H, m), 5.43 (2H, s), 6.91 (1H, m), 7.26−7.46 (8H, m), 7.63−7.72 (3H, m), 8.40 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0218】
実施例138
6−ブロモ−2−[4−(カルバモイルメチルカルバモイル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:57mg(52%)
H−NMR (CDCl) δ: 3.21 (3H, s), 4.14 (2H, d, J=4.8 Hz), 5.44 (2H, s), 6.86 (1H, m), 7.26−7.47 (10H, m), 7.65 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 7.76 (2H,d, J=8.1 Hz), 8.40 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0219】
実施例139
6−ブロモ−2−[4−(モルホリン−4−イルカルボニル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:97mg(79%)
H−NMR (CDCl) δ: 3.25 (3H, s), 3.30−3.82 (8H, m), 5.39 (2H, s), 7.26−7.50 (10H, m), 7.65 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.38 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0220】
実施例140
6−ブロモ−2−[4−(2−ジメチルアミノエチルカルバモイル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:74mg(66%)
H−NMR (CDCl) δ: 2.24 (6H, s), 2.49 (2H, t, J=6.0 Hz), 3.22 (3H, s), 3.48 (1H, dd, J=6.0, 11.1 Hz), 5.42 (2H, s), 6.78 (1H, m), 7.26−7.47 (8H,m), 7.65−7.74 (3H, m), 8.39 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0221】
実施例141
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−[4−(2−(ピロリジン−1−イル)エチルカルバモイル)ベンジル]−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:72mg(61%)
H−NMR (CDCl) δ: 1.70−1.84 (4H, m), 2.45−2.60 (4H, m), 2.67 (2H, t, J=6.0 Hz), 3.22 (3H, s), 3.51 (1H, dd, J=6.0, 11.1 Hz), 5.42 (2H, s), 6.80(1H, m), 7.26−7.49 (8H, m), 7.65−7.73 (3H, m), 8.39 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0222】
実施例142
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−[4−(ピロリジン−1−イルカルバモイル)ベンジル]−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:56mg(50%)
H−NMR (CDCl) δ:1.85−2.00 (4H, m), 2.95−3.05 (4H, m), 3.24 (3H, s), 5.43 (2H, s), 6.76 (1H, s), 7.26−7.50 (8H, m), 7.63−7.73 (3H, m), 8.41 (1H, d, J=8.6 Hz).
【0223】
実施例143
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−[4−(N’−(ピリジン−2−イル)ヒドラジノカルボニル)ベンジル]−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収量:43mg(37%)
H−NMR (CDCl) δ: 3.23 (3H, s), 5.43 (2H, s), 6.72−6.82 (2H, m), 7.07 (1H, s), 7.26−7.55 (10H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 7.84 (1H, d, J=8.1 Hz), 8.16 (1H, m), 8.39 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0224】
実施例144
6−ブロモ−2−[4−(カルボキシメチルカルバモイル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−2−[4−(メトキシカルボニルメチルカルバモイル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(100mg)のメタノール(3ml)、テトラヒドロフラン(3ml)混合溶液に8規定水酸化ナトリウム水溶液(0.05ml)を添加後、室温で12時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、水を注入し1規定塩酸で酸性にした後にジクロロメタンで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣にメタノールを加えて結晶化させて表題化合物(15mg, 15%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.26 (3H, s), 4.20−4.24 (2H, m), 5.45 (2H, s), 6.98 (1H, m), 7.28−7.51 (8H, m), 7.68−7.78 (3H, m), 8.02 (2H, d, J=7.0 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0225】
実施例145
6−ブロモ−2−[4−(3−カルボキシプロピルカルバモイル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
実施例144と同様に、エステルを加水分解して表題化合物を得た。
収量:52mg(51%)
H−NMR (CDCl) δ:1.85−1.98 (2H, m), 2.40−2.45 (2H, m), 3.21 (3H, s), 3.41−3.52 (2H, m), 5.40 (2H, s), 6.95 (1H, m), 7.26−7.29 (4H, m), 7.40−7.49 (4H, m), 7.64−7.73 (3H, m), 8.36 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0226】
実施例146
6−ブロモ−2−(4−メチルスルファモイルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−2−(4−スルファモイルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(264mg)、炭酸カリウム(152mg)、ヨウ化メチル(34μl)および ジメチルホルムアミド (DMF) (5 ml)の混合物を室温で5時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、残渣を酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣を分取HPLCで精製して表題化合物(83mg, 31%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 2.64 (3H, d, J=5.7 Hz), 3.24 (3H, s), 4.32 (1H, m), 5.42 (2H, s), 7.26−7.50 (8H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.78−7.81 (2H, m), 8.38 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0227】
実施例147
6−ブロモ−2−(4−ジメチルスルファモイルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−2−(4−スルファモイルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(235mg)、炭酸カリウム(152mg)、ヨウ化メチル(90μl)および ジメチルホルムアミド (DMF) (5 ml)の混合物を室温で5時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、残渣を酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣を分取HPLCで精製して表題化合物(142mg, 58%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 2.68 (6H, s), 3.23 (3H, s), 5.44 (2H, s), 7.27−7.31 (2H, m), 7.40−7.51 (6H, m), 7.65−7.74 (3H, m), 8.38 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0228】
実施例148
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3,6−ジカルボン酸ジメチルエステル
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (300 mg) 、酢酸パラジウム(II) (7 mg) 、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン (17 mg) 、トリエチルアミン (0.22 ml) 、DMF (10 ml) およびメタノール (10 ml) の混合物を、5気圧の一酸化炭素圧下100℃で6時間攪拌した。反応液を濃縮後、残さに水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)により精製後、得られた結晶をジイソプロピルエーテル似て洗浄し表題化合物 (250 mg)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.28 (3H, s), 3.88 (3H, s), 5.35 (2H, s), 5.91 (2H, s), 6.64−6.88 (3H, m), 7.20−7.58 (5H, m), 7.94 (1H, d, J=1.4 Hz), 8.15 (1H, dd, J=1.4, 8.5 Hz), 8.61 (1H, d, J=8.5 Hz).
【0229】
実施例149
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−1−オキソ−4,6−ジフェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (300 mg) 、フェニルボロン酸 (100 mg) 、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) (35mg) 、トルエン (6 ml) 、エタノール (0.8 ml) および2M炭酸ナトリウム水溶液 (0.8 ml) の混合物を、窒素気流下6時間加熱還流した。さらに反応液に、ジヒドロキシフェニルボラン (100 mg) 、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) (35 mg) 、エタノール (0.8 ml) および2M炭酸ナトリウム水溶液 (0.8 ml) を加え、6時間加熱還流した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄した。溶媒を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン〜ヘキサン:酢酸エチル=2:1) により精製後、再結晶 (酢酸エチル−ヘキサン) を経て表題化合物 (260 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.28 (3H, s), 5.36 (2H, s), 5.91 (2H, s), 6.66−6.88 (3H, m), 7.26−7.58 (11H, m), 7.79 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.61 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0230】
実施例150
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−6−チオフェン−3−イル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (300 mg) 、3−チオフェンボロン酸 (120 mg) 、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) (35 mg) 、トルエン (6 ml) 、エタノール (0.8 ml) および2M炭酸ナトリウム水溶液 (0.8 ml) の混合物を、窒素気流下6時間加熱還流した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄した。溶媒を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン〜ヘキサン:酢酸エチル=2:1) により精製後、再結晶 (酢酸エチル−ヘキサン) を経て表題化合物 (260 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.28 (3H, s), 5.35 (2H, s), 5.91 (2H, s), 6.64−6.88 (3H, m), 7.20−7.56 (9H, m), 7.79 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.57 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0231】
実施例151
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−メチル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (300 mg) 、メチルボロン酸 (180 mg) 、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) (70 mg) 、炭酸カリウム (250 mg) 、トルエン (6 ml) およびTHF (4 ml) の混合物を、窒素気流下100℃で12時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄した。溶媒を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン〜ヘキサン:酢酸エチル=2:1) により精製後、再結晶 (酢酸エチル−ヘキサン) を経て表題化合物 (200 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 2.37 (3H, s), 3.26 (3H, s), 5.33 (2H, s), 5.90 (2H, s), 6.62−6.88 (3H, m), 7.00 (1H, s), 7.20−7.52 (6H, m), 8.44 (1H, d, J=8.0 Hz).
【0232】
実施例152
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−シアノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (300 mg) 、シアン化亜鉛 (50 mg) 、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) (35 mg) および1−メチル−2−ピロリドン (3 ml) の混合物を、アルゴン気流下100℃で2時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルとTHFの混合液で抽出した。有機層をアンモニア水、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル) により精製した。溶媒を減圧下留去し、得られた結晶を酢酸エチルとジエチルエーテルの混合液で洗浄し、表題化合物 (210 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.29 (3H, s), 5.33 (2H, s), 5.92 (2H, s), 6.66−6.86 (3H, m), 7.20−7.56 (5H, m), 7.56 (1H, d, J=1.4 Hz), 7.74 (1H, dd, J=1.4, 8.4 Hz), 8.63 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0233】
実施例153
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ベンジルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
トルエン (20 ml) に、酢酸パラジウム(II) (15 mg) およびrac−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル (130 mg) を室温下加え、窒素気流下5分間攪拌した。反応液に2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (1.0 g) およびベンジルアミン (0.33 ml) を室温下加え、窒素気流下10分間攪拌した。さらに、反応液にナトリウム tert−ブトキシド (270 mg) を室温下加えた後、窒素気流下4時間加熱還流した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン〜ヘキサン:酢酸エチル=2:1)により精製し、表題化合物 (1 g) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.22 (3H, s), 4.21 (2H, d, J=5.4 Hz), 4.63 (1H, t, J=5.4 Hz), 5.28 (2H, s), 5.88 (2H, s), 6.18 (1H, d, J=2.6 Hz), 6.62−6.92 (3H, m), 6.81 (1H, dd, J=2.6, 8.8 Hz), 7.10−7.50 (10H, m), 8.31 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0234】
実施例154
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−6−ピペリジン−1−イル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
実施例153と同様にして、ピペリジンを用いて、表題化合物を合成した。
結晶 (酢酸エチル−ヘキサン) 。
H−NMR (CDCl) δ: 1.59 (6H, s), 3.08−3.34 (4H, m), 3.24 (3H, s), 5.30 (2H, s), 5.90 (2H, s), 6.45 (1H, d, J=2.4 Hz), 6.62−6.84 (3H, m), 7.13 (1H, dd, J=2.4, 9.2 Hz), 7.22−7.50 (5H, m), 8.36 (1H, d, J=9.2 Hz).
【0235】
実施例155
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−モルホリン−4−イル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
実施例153と同様にして、モルホリンを用いて、表題化合物 (非晶状粉末) を合成した。
H−NMR (CDCl) δ: 3.04−3.24 (4H, m), 3.25 (3H, s), 3.72−3.88 (4H, m), 5.30 (2H, s), 5.90 (2H, s), 6.48 (1H, d, J=2.6 Hz), 6.64−6.86 (3H, m), 7.12 (1H, dd, J=2.6, 9.2 Hz), 7.22−7.54 (5H, m), 8.41 (1H, d, J=9.2 Hz).
【0236】
実施例156
6−アミノ−2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ベンジルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (670 mg) 、10%パラジウム炭素 (200 mg)、メタノール (10 ml) およびTHF (10 ml) の混合物を、4〜5気圧の水素圧下室温で48時間攪拌した。パラジウム炭素をろ別し、ろ液を濃縮した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)により精製後、再結晶 (酢酸エチル−ヘキサン) を経て表題化合物 (400 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.24 (3H, s), 4.04 (2H, s), 5.29 (2H, s), 5.90 (2H, s), 6.29 (1H, d, J=2.4 Hz), 6.64−6.94 (3H, m), 6.84 (1H, dd, J=2.4, 8.6 Hz), 7.14−7.52 (5H, m), 8.33 (1H, d, J=8.6 Hz).
【0237】
実施例157
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3,6−ジカルボン酸 3−メチルエステル
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3,6−ジカルボン酸ジメチルエステル (300 mg) のTHF (3 ml) 溶液に、室温下メタノール (3 ml) および8N−水酸化ナトリウム水溶液 (0.16ml)を加え、12時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮後、残さに1N−塩酸を加え水層の液性を酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残さを酢酸エチル−ヘキサンより結晶化させ表題化合物(230 mg)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.28 (3H, s), 5.35 (2H, s), 5.91 (2H, s), 6.64−6.88 (3H, m), 7.20−7.58 (5H, m), 8.00 (1H, d, J=1.6 Hz), 8.18 (1H, dd, J=1.6, 8.4 Hz), 8.64 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0238】
実施例158
6−ブロモ−2−(6−ブロモ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (300 mg) のTHF (6ml) 溶液に、室温下酢酸 (3 ml) および酢酸ナトリウム (100 mg) を加えた後、氷冷下臭素 (0.04 ml) を滴下した。反応液を室温で1時間攪拌後、酢酸ナトリウム (100 mg) を加え、室温下臭素 (0.04 ml) を滴下した。さらに、反応液を室温で1時間攪拌後、臭素 (0.04 ml) を滴下し、1時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮後、残さに水を加え結晶をろ取した。さらに結晶を酢酸エチルで洗浄し表題化合物 (250 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.34 (3H, s), 5.29 (2H, s), 5.93 (2H, s), 6.49 (1H, s), 7.00 (1H, s), 7.20−7.56 (6H, m), 7.68 (1H, dd, J=2.0, 8.8 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0239】
実施例159
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (300 mg) 、10%パラジウム炭素 (300 mg)、メタノール (6 ml) およびTHF (6 ml) の混合物を、1気圧の水素圧下室温で12時間攪拌した。パラジウム炭素をろ別し、ろ液を濃縮した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)により精製後、再結晶 (酢酸エチル−ヘキサン) を経て表題化合物 (230 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.27 (3H, s), 5.35 (2H, s), 5.91 (2H, s), 6.66−6.86 (3H, m), 7.20−7.66 (8H, m), 8.48−8.62 (1H, m).
【0240】
実施例160
6−ブロモ−2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソクロメン−3−カルボン酸 (2.3 g) 、5−アミノメチル−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン (2.0 g)、トリエチルアミン (2.3 ml) およびメタノール (23 ml) の混合物を、50℃で24時間攪拌した。反応液を濃縮後、1N−塩酸を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。残さに4N−塩酸酢酸エチル溶液 (8 ml) を室温下加え、12時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた結晶をジエチルエーテルで洗浄し表題化合物 (1.98 g) を得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 3.12 (2H, t, J=8.8 Hz), 4.48 (2H, t, J=8.8 Hz), 5.19 (2H, s), 6.67 (1H, d, J=8.2 Hz), 7.01 (1H, d, J=8.2 Hz), 7.17 (2H, s),7.24−7.64 (5H, m), 7.76 (1H, dd, J=1.8, 8.6 Hz), 8.26 (1H, d, J=8.6 Hz).
【0241】
実施例161
2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸
6−ブロモ−2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (350 mg) 、10%パラジウム炭素 (150 mg)、メタノール (5 ml) およびTHF (5 ml) の混合物を、1気圧の水素圧下室温で12時間攪拌した。パラジウム炭素をろ別し、ろ液を濃縮した。得られた結晶をジエチルエーテルで洗浄し、表題化合物 (190 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.07 (2H, t, J=8.8 Hz), 4.46 (2H, t, J=8.8 Hz), 5.00−6.00 (1H, br), 5.28 (2H, s), 6.57 (1H, d, J=8.4 Hz), 6.90−7.06 (1H, m), 7.08−7.68 (9H, m), 8.34−8.54 (1H, m).
【0242】
実施例162
2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (400 mg) 、10%パラジウム炭素 (150 mg)、メタノール (6 ml) およびTHF (6 ml) の混合物を、1気圧の水素圧下室温で12時間攪拌した。パラジウム炭素をろ別し、ろ液を濃縮した。得られた残さを酢酸エチル−ヘキサンより結晶化させ表題化合物(310 mg)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.14 (2H, t, J=8.8 Hz), 3.26 (3H, s), 4.52 (2H, t, J=8.8 Hz), 5.36 (2H, s), 6.66 (1H, d, J=8.2 Hz), 6.92−7.10 (1H, m), 7.12−7.68 (9H, m), 8.48−8.66 (1H, m).
【0243】
実施例163
2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イルメチル)−6−メチル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (300 mg) 、メチルボロン酸 (180 mg) 、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) (70 mg) 、炭酸カリウム (250 mg) 、トルエン (6 ml) およびTHF (3 ml) の混合物を、窒素気流下100℃で12時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄した。溶媒を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン〜ヘキサン:酢酸エチル=2:1) により精製後、再結晶 (酢酸エチル−ヘキサン) を経て表題化合物 (230 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 2.36 (3H, s), 3.13 (2H, t, J=8.7 Hz), 3.25 (3H, s), 4.52 (2H, t, J=8.7 Hz), 5.35 (2H, s), 6.66 (1H, d, J=8.0 Hz), 6.94−7.06 (2H, m), 7.12−7.22 (1H, m), 7.24−7.54 (6H, m), 8.45 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0244】
実施例164
2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イルメチル)−6−フルオロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸
6−フルオロ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソクロメン−3−カルボン酸 (1 g)、 5−アミノメチル−2,3−ジヒドロベンゾ[b]フラン (1.1 g)、トリエチルアミン (1 ml) およびメタノール (10 ml) の混合物を50℃で36時間攪拌した。反応液を濃縮後、1N−塩酸を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。残さに、4N−塩酸酢酸エチル溶液 (5 ml) を室温下加え12時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮後、残さを再結晶(酢酸エチル−ヘキサン) にて精製し表題化合物 (1.2 g) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 2.94−3.24 (2H, m), 4.34−4.64 (2H, m), 5.12−5.40 (2H, m), 6.48−7.70 (10H, m), 8.38 (1H, J=5.8, 9.0 Hz).
【0245】
実施例165
2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イルメチル)−6−フルオロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イルメチル)−6−フルオロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(800 mg) をDMF (8 ml) に溶かし、室温下ヨウ化メチル (0.24 ml) および炭酸カリウム (530 mg) を加え、12時間攪拌した。反応液に水を加え、結晶をろ取し、水で洗浄した。結晶を乾燥後、再結晶(酢酸エチル) を経て表題化合物 (500 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.14 (2H, t, J=8.8 Hz), 3.27 (3H, s), 4.53 (2H, t, J=8.8 Hz), 5.33 (2H, s), 6.67 (1H, d, J=8.4 Hz), 6.87 (1H, dd, J=2.5, 9.9 Hz), 6.94−7.08 (1H, m), 7.12−7.54 (7H, m), 8.57 (1H, dd, J=6.0, 8.8 Hz).
【0246】
実施例166
2−ベンジル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3,6−ジカルボン酸ジメチルエステル
2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (300 mg) 、酢酸パラジウム(II) (8 mg) 、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン (20 mg) 、トリエチルアミン (0.23 ml) 、DMF (3 ml) およびメタノール (3 ml) の混合物を1気圧の一酸化炭素圧下、50℃で24時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン〜ヘキサン:酢酸エチル=2:1) により精製後、再結晶 (酢酸エチル−ヘキサン) を経て表題化合物 (180 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.20 (3H, s), 3.88 (3H, s), 5.45 (2H, s), 7.14−7.54 (10H, m), 7.94−8.00 (1H, m), 8.16 (1H, dd, J=1.4, 8.4 Hz), 8.58−8.68 (1H,m).
【0247】
実施例167
2−ベンジル−6−シアノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (300 mg) 、シアン化亜鉛 (50 mg) 、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) (35 mg) および1−メチル−2−ピロリドン (6ml) の混合物を、アルゴン気流下100℃で2時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルとTHFの混合液で抽出した。有機層をアンモニア水、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル) により精製し、再結晶 (酢酸エチル−ヘキサン) を経て表題化合物 (230 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.22 (3H, s), 5.44 (2H, s), 7.16−7.52 (10H, m), 7.54−7.62 (1H, m), 7.75 (1H, dd, J=1.4, 8.4 Hz), 8.58−8.72 (1H, m).
【0248】
実施例168
2−ベンジル−6−メチル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (300 mg) 、メチルボロン酸 (200 mg) 、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) (80 mg) 、炭酸カリウム (280 mg) 、トルエン (6 ml) およびTHF (3 ml) の混合物を、窒素気流下100℃で12時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄した。溶媒を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン〜ヘキサン:酢酸エチル=2:1) により精製後、再結晶 (酢酸エチル−ヘキサン) を経て表題化合物 (210 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 2.37 (3H, s), 3.18 (3H, s), 5.44 (2H, s), 7.01 (1H, s), 7.14−7.54 (11H, m), 8.45 (1H, d, J=8.2 Hz).
【0249】
実施例169
2−ベンジル−6−ブチル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (300 mg) 、n−ブチルボロン酸 (340 mg) 、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) (80 mg) 、炭酸カリウム (280 mg) 、トルエン (6 ml) およびTHF (3 ml) の混合物を窒素気流下、100℃で12時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄した。溶媒を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン〜ヘキサン:酢酸エチル=2:1) により精製後、ヘキサンより結晶化させ表題化合物 (210 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 0.88 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.14−1.66 (4H, m), 2.61 (2H, t, J=7.7 Hz), 3.18 (3H, s), 5.44 (2H, s), 6.94−7.06 (1H, m), 7.14−7.50 (11H, m), 8.47 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0250】
実施例170
2−ベンジル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (400 mg) 、10%パラジウム炭素 (100 mg)、メタノール (5 ml) およびTHF (5 ml) の混合物を、1気圧の水素圧下室温で12時間攪拌した。パラジウム炭素をろ別し、ろ液を濃縮した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル) により精製後、再結晶 (酢酸エチル−ヘキサン) を経て表題化合物 (230 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.19 (3H, s), 5.46 (2H, s), 7.14−7.68 (13H, m), 8.50−8.66 (1H, m).
【0251】
実施例171
2−ベンジル−6−フルオロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸
6−フルオロ−4−フェニルイソクマリン−3−カルボン酸(300 mg)、ベンジルアミン(230 mg) 、トリエチルアミン (0.3 ml) およびメタノール (3 ml) の混合物を50℃で36時間攪拌した。反応液を濃縮後、1N−塩酸を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。残さに4N−塩酸酢酸エチル溶液 (3 ml) を室温下加え、12時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮後、得られた結晶を (ジイソプロピルエーテル) にて洗浄し表題化合物 2−ベンジル−6−フルオロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (300 mg) を得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 5.28 (2H, m), 6.72 (1H, dd, J=2.6, 10.2 Hz), 7.12−7.72 (11H, m), 8.41 (1H, dd, J=6.0, 9.0 Hz).
【0252】
実施例172
2−ベンジル−6−フルオロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−ベンジル−6−フルオロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (400 mg) をDMF (4 ml) に溶かし、室温下ヨウ化メチル (0.14 ml)および炭酸カリウム (300 mg) を加え、12時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄した。溶媒を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下留去した。残さを酢酸エチル−ヘキサンより結晶化させ表題化合物 (200 mg)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.20 (3H, s), 5.43 (2H, s), 6.88 (1H, dd, J=2.5, 9.9 Hz), 7.12−7.54 (11H, m), 8.57 (1H, dd, J=5.8, 8.8 Hz).
【0253】
実施例173
2−ベンジル−6−メトキシ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸
ナトリウムメトキシドのメタノール (28%, 4 ml) 溶液に2−ベンジル−6−フルオロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(350 mg) を加え、6時間加熱還流した。反応液に水および10%塩酸を加え、水層の液性を酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、溶媒を減圧下留去した。得られた残さを酢酸エチルより結晶化させ表題化合物 (260 mg)を得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 3.69 (3H, s), 5.26 (2H, m), 6.46 (1H, d, J=2.6 Hz),7.12−7.58 (11H, m), 8.27 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0254】
実施例174
2−ベンジル−6−ベンジルオキシ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸
ベンジルアルコール (6 ml) に、水素化ナトリウム (60%油性, 400 mg) を氷冷下加え、室温まで昇温し、30分間攪拌した。反応液に、2−ベンジル−6−フルオロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(310 mg) を加え、120℃で6時間攪拌した。反応液に水および10%塩酸を加え、水層の液性を酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、溶媒を減圧下留去した。得られた残さをジイソプロピルエーテル−ヘキサンより結晶化させ、結晶をろ取した。さらに、再結晶 (酢酸エチル−ヘキサン) を経て表題化合物 (250 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 4.96 (2H, s), 5.30 (2H, s), 6.60 (1H, d, J=1.6 Hz), 7.04−7.46 (16H, m), 8.34 (1H, d, J=6.0 Hz).
【0255】
実施例175
2−ベンジル−6−メトキシ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−ベンジル−6−メトキシ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (160 mg) をDMF (3 ml) に溶かし、室温下ヨウ化メチル (0.06 ml)および炭酸カリウム (120 mg) を加え、12時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄した。溶媒を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下留去し、得られた残さを酢酸エチル−ヘキサンより結晶化させ表題化合物 (120 mg)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.18 (3H, s), 3.73 (3H, s), 5.42 (2H, s), 6.60 (1H, d, J=2.6 Hz), 7.12 (1H, dd, J=2.4, 9.0), 7.14−7.50 (10H, m), 8.49 (1H, d,J=8.8 Hz).
【0256】
実施例176
2−ベンジル−6−ベンジルオキシ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−ベンジル−6−ベンジルオキシ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (150 mg) をDMF (3 ml) に溶かし、室温下ヨウ化メチル (0.04ml) および炭酸カリウム (90 mg) を加え、12時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄した。溶媒を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下留去し、得られた残さをヘキサンより結晶化させ表題化合物 (140 mg)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.17 (3H, s), 4.98 (2H, s), 5.41 (2H, s), 6.65 (1H, d, J=2.0 Hz), 7.12−7.54 (16H, m), 8.48 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0257】
実施例177
2−ベンジル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3,6−ジカルボン酸3−メチルエステル
2−ベンジル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3,6−ジカルボン酸ジメチルエステル (1.75 g) のTHF (10 ml) 溶液に、室温下メタノール (10 ml) および8N−水酸化ナトリウム水溶液 (1 ml)を加え、12時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し水を加えた後、濃塩酸 (1 ml) を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残さを酢酸エチル−ヘキサンより結晶化させ表題化合物(1.67 g)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.21 (3H, s), 5.46 (2H, s), 7.16−7.56 (10H, m), 7.94−8.06 (1H, m), 8.19 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.65 (1H, d, J=8.4 Hz). 1H未確認.
【0258】
実施例178
2−ベンジル−6−ヒドロキシメチル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−ベンジル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3,6−ジカルボン酸 3−メチルエステル (300 mg) のTHF (3 ml) 溶液に、氷冷下ボラン錯体のTHF溶液 (1M, 1.5 ml) を滴下後、室温まで昇温し、4時間攪拌した。反応液に、さらに室温下ボラン錯体のTHF溶液 (1M, 3 ml) を滴下し、1時間攪拌した。反応液に、氷冷下水および10%塩酸を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和重曹水、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残さを酢酸エチル−ヘキサンより結晶化させ表題化合物 (280 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.91 (1H, br s), 3.19 (3H, s), 4.71 (2H, br s), 5.44 (2H, s), 7.10−7.50 (11H, m), 7.52−7.64 (1H, m), 8.52 (1H, d, J=8.0 Hz).
【0259】
実施例179
6−ブロモ−2−(4−tert−ブトキシカルボニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−2−(4−カルボキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (300 mg) および2,2,2−トリクロロアセトイミダート− tert −ブチルエステル (400 mg) のメチレンクロリド (6 ml) 溶液に、室温下触媒量の三フッ化ホウ素ジチルエーテルを滴下し、1時間攪拌した。反応液に、10%炭酸カリウム水溶液を加え、減圧下濃縮後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。残さを塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)により精製後、得られた結晶をメタノールにて洗浄し、表題化合物 (260 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.56 (9H, s), 3.21 (3H, s), 5.44 (2H, s), 7.20−7.52 (8H, m), 7.62−7.74 (1H, m), 7.91 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.40 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0260】
実施例180
2−(4−tert−ブトキシカルボニルベンジル)−6−メチル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−2−(4−tert−ブトキシカルボニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (500 mg) 、メチルボロン酸 (270 mg) 、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) (110 mg) 、炭酸カリウム (380 mg) 、トルエン (6 ml) およびTHF (4 ml) の混合物を、窒素気流下100℃で6時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄した。溶媒を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン〜ヘキサン:酢酸エチル=2:1) により精製後、再結晶 (酢酸エチル−ヘキサン) を経て表題化合物 (380 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.56 (9H, s), 2.38 (3H, s), 3.19 (3H, s), 5.46 (2H, s), 7.02 (1H, s), 7.20−7.50 (8H, m), 7.90 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.44 (1H, d,J=8.2 Hz).
【0261】
実施例181
2−(4−カルボキシベンジル)−6−メチル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
4N−塩酸酢酸エチル溶液 (6 ml) に、室温下2−(4−tert−ブトキシカルボニルベンジル)−6−メチル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (220 mg) を加え、6時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮後、得られた残さを酢酸エチル−ヘキサンより結晶化させ表題化合物 (180 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 2.38 (3H, s), 3.19 (3H, s), 5.48 (2H, s), 7.03 (1H, s), 7.22−7.52 (8H, m), 8.02 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.45 (1H, d, J=8.0 Hz).
【0262】
実施例182
2−(ベンゾ[2,1,3]チアジアゾール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (600 mg) のDMF (6 ml) 溶液に、氷冷下水素化ナトリウム (60%油性, 74 mg) を加え、室温まで昇温し、1時間攪拌した。反応液に、室温下5−ブロモメチルベンゾ[2,1,3]チアジアゾール (460 mg) を加え、2時間攪拌した。反応液に水を加え、結晶をろ取し、結晶を酢酸エチルで洗浄した。ろ液を酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、乾燥した。溶媒を減圧下留去し得られた残さを酢酸エチルより結晶化させた。結晶をろ取し、先に得られた結晶と合わせ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (THF) により精製し、さらに再結晶 (THF−酢酸エチル) を経て表題化合物 (450 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.22 (3H, s), 5.55 (2H, s), 7.20−7.54 (6H, m), 7.58 (1H, dd, J=1.4, 9.2 Hz), 7.68 (1H, dd, J=2.2, 8.6 Hz), 7.81 (1H, s), 7.95(1H, d, J=9.2 Hz), 8.40 (1H, d, J=8.6 Hz).
【0263】
実施例183
6−ブロモ−2−(6−クロロピリジン−3−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (290 mg) のDMF (3 ml) 溶液に、氷冷下水素化ナトリウム (60%油性, 36 mg) を加え、室温まで昇温し、1時間攪拌した。反応液に室温下2−クロロ−5−クロロメチルピリジン (160 mg) を加え、2時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、乾燥した。溶媒を減圧下留去し得られた残さを、酢酸エチルより結晶化させ表題化合物 (120 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.32 (3H, s), 5.33 (2H, s), 7.20−7.54 (7H, m), 7.62−7.76 (2H, m), 8.28−8.44 (2H, m).
【0264】
実施例184
6−クロロ−2−メトキシ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル
6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソクロメン−3−カルボン酸 (150 mg)をメタノール(3.0 ml)に溶解し、O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(420 mg)及びナトリウムメトキシド(270 mg)を加え、室温で12時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮し、残渣を酢酸エチル及び1規定塩酸により分液し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で濃縮乾固した。次いで、残留物に4規定塩酸/酢酸エチル(3 ml)を加え室温にて12時間攪拌した。反応液に水を加えて洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で濃縮して6−クロロ−2−メトキシ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸を得た。
次いで、本品、炭酸カリウム(210 mg)及びDMF(3.0 ml)の混合液に、室温攪拌下、ヨウ化メチル(62 μl)を加え、1時間攪拌した。反応液を減圧下で濃縮した後、残留物を酢酸エチル及び1規定塩酸により分液し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=4/1〜1/1)により精製し、メタノールより結晶化させ、表題化合物(66 mg)を無色結晶として得た。
IR (KBr) cm−1: 1742, 1680, 1377, 1246. H−NMR (CDCl) δ: 3.61 (3H, s), 4.20 (3H, s), 7.26 (1H, m), 7.30−7.38 (2H,m), 7.44−7.56 (4H, m), 8.47 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析: 純度100% (保持時間: 4.30 min). MS (ESI+): 344 (M+H), 346.
【0265】
実施例185
2−ブトキシ−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソクロメン−3−カルボン酸 (210 mg)、O−n−ブチルヒドロキシルアミン (620 mg)及びエタノール(8.4 ml)の混合物を、封管中90℃で12時間攪拌した。反応液を冷却後、減圧下で濃縮し、2−ブトキシ−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸を得た。次いで、本品、炭酸カリウム(290 mg)及びDMF(3.0 ml)の混合物に、室温攪拌下ヨウ化メチル(87 μl)を加え、1時間攪拌した。反応液を減圧下で濃縮した後、残留物を酢酸エチル及び1規定塩酸により分液し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=4/1〜1/1)により精製し、ヘキサン/酢酸エチルより結晶化させ、表題化合物(120mg)を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 0.98 (3H, t, J = 7.5 Hz), 1.40−1.56 (2H, m), 1.66−1.80 (2H, m), 3.61 (3H, m), 4.44 (2H, t, J = 6.6 Hz), 7.26 (1H, m), 7.30−7.38 (2H, m), 7.42−7.57 (4H, m), 8.45 (1H, d, J = 8.7 Hz).
【0266】
実施例186
2−ブトキシ−6−クロロ−3−ヒドロキシメチル−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
2−ブトキシ−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(370 mg)をTHF(6.0 ml)に溶解し、0℃攪拌下、オキザリルクロリド(170μl)及びDMF(1滴)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮し、残留物にトルエンを加えて数回共沸を繰り返し、2−ブトキシ−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸クロリドを得た。
次いで、水素化ホウ素ナトリウム(130 mg)の1,2−ジクロロエタン溶液(3.0 ml)に、0℃攪拌下、上記酸クロリドのTHF溶液(3.0 ml)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液に5%硫酸水素カリウム水溶液及び酢酸エチルを加えて分液し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=4/1〜1/1)により精製し、ヘキサン/酢酸エチルより結晶化させ、表題化合物(180 mg)を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.02 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.48−1.63 (2H, m), 1.81−1.93 (2H, m), 2.31 (1H, t, J = 7.2 Hz), 4.42−4.50 (4H, m), 7.10 (1H, d, J =1.8 Hz), 7.28−7.34 (2H, m), 7.44 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz), 7.48−7.56 (3H, m), 8.43 (1H, q, J = 8.7 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度95% (保持時間3.53 min). MS (ESI+): 358 (M+H), 360.
【0267】
実施例187
2−ベンジルオキシ−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸
6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソクロメン−3−カルボン酸 (300 mg)、O−ベンジルヒドロキシルアミン (620 mg)及びエタノール(6.0 ml)の混合物を、封管中90℃で12時間攪拌した。反応液を冷却後、減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチル/ジエチルエーテル=1/10にて洗浄し、表題化合物(360 mg)を無色粉末として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 5.22 (2H, s), 7.12 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.15−7.56 (11H, m), 8.28 (1H, d, J = 8.7Hz). HPLC分析: 純度95 % (保持時間: 4.37 min).
MS (ESI+): 406 (M+H), 408.
【0268】
実施例188
6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−2−プロポキシ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸
本化合物は、実施例187と同様の方法により、6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソクロメン−3−カルボン酸及びO−n−ブチルヒドロキシルアミンを用いて合成した。無色粉末(280 mg)。
HPLC分析: 純度95 % (保持時間: 4.05 min). MS (ESI+): 358 (M+H), 360.
【0269】
実施例189
2−ベンジルオキシ−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル
2−ベンジルオキシ−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(120 mg)、炭酸カリウム(120 mg)及びDMF(2.4 ml)の混合物に、室温攪拌下ヨウ化メチル(37 μl)を加え、1時間攪拌した。反応液を減圧下で濃縮した後、残留物を酢酸エチル及び1規定塩酸により分液し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=9/1〜1/1)により精製し、ヘキサン/酢酸エチルより結晶化させ、表題化合物(75 mg)を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.55 (3H, s), 5.43 (2H, s), 7.27 (1H, m), 7.30−7.60 (11H, m), 8.50 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度98 % (保持時間: 4.06 min). MS (ESI+): 420 (M+H), 422.
【0270】
実施例190
2−ベンジルオキシ−6−クロロ−3−ヒドロキシメチル−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
2−ベンジルオキシ−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(240 mg) をTHF(4.8 ml)に溶解し、0℃攪拌下、オキザリルクロリド(100 μl)及びDMF(1滴)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮し、残留物にトルエンを加えて数回共沸を繰り返し、2−ベンジルオキシ−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸クロリドを得た。
次いで、水素化ホウ素ナトリウム(78 mg)の1,2−ジクロロエタン溶液(4.0 ml)に、0℃攪拌下、上記酸クロリドのTHF溶液(4.0 ml)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液に5%硫酸水素カリウム水溶液及び酢酸エチルを加えて分液し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=4/1〜1/1)により精製し、ヘキサン/酢酸エチルより結晶化させ、表題化合物(150 mg)を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 2.25 (1H, t, J = 6.9 Hz), 4.38 (2H, d, J = 6.9 Hz), 5.47 (2H, s), 7.11 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.24−7.35 (2H, m), 7.39−7.63 (9H,m), 8.48 (1H, t, J = 8.7 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度95 % (保持時間: 3.59 min). MS (ESI+): 392 (M+H), 394.
【0271】
実施例191
6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−2−プロポキシ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例189と同様の方法により、2−プロポキシ−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(100 mg)を原料として合成した。無色粉末(41 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 1.02 (3H, t, J = 7.5 Hz), 1.70−1.86 (2H, m), 3.61 (3H, s), 4.40 (2H, t, J = 6.6 Hz), 7.26 (1H, m), 7.30−7.39 (2H, m), 7.42−7.56 (4H, m), 8.45 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度98 % (保持時間: 3.86 min). MS (ESI+): 372 (M+H), 374.
【0272】
実施例192
6−クロロ−3−ヒドロキシメチル−4−フェニル−2−プロポキシ−2H−イソキノリン−1−オン
本化合物は、実施例190と同様の方法により、2−プロポキシ−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(160 mg)を原料として合成した。無色粉末(112 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 1.10 (3H, t, J = 7.5 Hz), 1.82−2.00 (2H, m), 2.34 (1H, t, J = 6.9 Hz), 4.35−4.50 (4H, m), 7.11 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.28−7.38(2H, m), 7.44 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz), 7.48−7.58 (3H, m), 8.44 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度98 % (保持時間: 3.29 min). MS (ESI+): 344 (M+H), 346.
【0273】
実施例193
6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−2−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソクロメン−3−カルボン酸 (200 mg)、ピリジン−2−イルヒドラジン (180 mg)及び1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(4.0 ml)の混合物を、100℃で12時間攪拌した。反応液を冷却後、残留物を1規定塩酸及び酢酸エチルにて分液し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮した。
次いで、本品、炭酸カリウム(110 mg)及びDMF(3.0 ml)の混合物に、室温攪拌下ヨウ化メチル(46 μl)を加え、1時間攪拌した。反応液を減圧下で濃縮した後、残留物を酢酸エチル及び1規定塩酸により分液し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=4/1〜3/7)により精製し、表題化合物(46 mg)を淡黄色結晶として得た。
IR (KBr) cm−1: 1744, 1680, 1597. H−NMR (CDCl) δ: 3.51 (3H, s), 6.69 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.93 (1H, dd, J = 4.8, 7.2 Hz), 7.30 (1H, d, J = 1.8Hz), 7.32−7.62 (8H, m), 8.27 (1H, dd, J = 2.1, 5.4 Hz), 8.38 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析: 純度96 % (保持時間: 3.52 min). MS (ESI+): 406 (M+H), 408.
【0274】
実施例194
2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸
6−クロロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(3.8 g)のTHF溶液(76 ml)に、0℃攪拌下、トリエチルアミン(4.0 ml)及びベンジルクロロホルメート(3.6 ml)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え酢酸エチルにて抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=2/1〜ジクロロメタン/メタノール/酢酸=50/10/1)により精製し、表題化合物(2.5 g)を黄色粉末として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.42 (3H, d, J = 6.3 Hz), 5.05−5.32 (2H, m), 7.17−7.55 (12H, m), 8.41 (1H, m).
【0275】
実施例195
(6−クロロ−3−ヒドロキシメチル−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イル)メチルカルバミン酸ベンジルエステル
2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (300 mg) をTHF(6.0 ml)に溶解し、0℃攪拌下、オキザリルクロリド(122 μl)及びDMF(1滴)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮し、残留物にトルエンを加えて数回共沸を繰り返し、乾燥させ、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸クロリドを得た。
次いで、水素化ホウ素ナトリウム(81 mg)の1,2−ジクロロエタン溶液(4.0 ml)に、0℃攪拌下、上記酸クロリドのTHF溶液(4.0 ml)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液に5%硫酸水素カリウム水溶液及び酢酸エチルを加えて分液し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮した。残渣を中圧分取LCにより精製し(ヘキサン/酢酸エチル=5/1〜2/3)、表題化合物(120 mg)を無色粉末として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 2.11(1H, m), 3.46 (3H, s), 4.20−4.38 (2H, m), 5.02−5.34 (2H, m), 7.08 (1H, m), 7.16−7.58 (11H, m), 8.41 (1H, m). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度98 % (保持時間: 3.60 min). MS (ESI+): 449 (M+H), 451.
【0276】
実施例196
3−ブロモメチル−6−クロロ−2−メチルアミノ−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン(6−クロロ−3−ヒドロキシメチル−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イル)メチルカルバミン酸ベンジルエステル (80 mg) に25%臭化水素・酢酸溶液(4.0 ml)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重曹水及び飽和食塩水にて洗浄後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣を中圧分取LCにより精製し(ヘキサン/酢酸エチル=9/1〜1/1)、表題化合物(16 mg)を無色粉末として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 2.96 (3H, d, J = 5.7 Hz), 4.47 (2H, s), 5.65 (1H, q, J = 5.7 Hz), 7.01 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.33−7.41 (2H, m), 7.44 (1H, dd, J = 1.8, 8.4 Hz), 7.48−7.60 (3H, m), 8.41(1H, d, J = 9.3 Hz). Anal. Calcd for C1714BrClNO: C, 54.07; H, 3.74; N, 7.42. Found: C, 53.98; H, 3.71; N, 7.20. HPLC分析: 純度96 % (保持時間: 4.79 min). MS (FAB): 377 (M+H), 379.
【0277】
実施例197
酢酸 6−クロロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−イルメチルエステル
実施例196の反応において、副生成物として表題化合物を得た。無色粉末(5 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 2.07 (3H, s), 2.85 (3H, d, J = 5.7 Hz), 4.99 (2H, s),5.70 (1H, q, J = 5.7 Hz), 7.10 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.24−7.32 (2H, m), 7.42−7.54 (4H, m), 8.43 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析: 純度96 % (保持時間: 4.34 min). MS (FAB): 357 (M+H), 359.
【0278】
実施例198
6−クロロ−2−エチル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソクロメン−3−カルボン酸 (200 mg)、エチルアミン塩酸塩 (540 mg)、ナトリウムメトキシド(360 mg)及び1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(4.0 ml)の混合物を、100℃で12時間攪拌した。反応液を冷却後、残留物を1規定塩酸及び酢酸エチルにて分液し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮した。
次いで、本品、炭酸カリウム(110 mg)及びDMF(3.0 ml)の混合物に、室温攪拌下ヨウ化メチル(46 μl)を加え、1時間攪拌した。反応液を減圧下で濃縮した後、残留物を酢酸エチル及び1規定塩酸により分液し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=9/1〜1/1)により精製し、表題化合物(24 mg)を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.39 (3H, t, J = 7.2 Hz), 3.52 (3H, s), 4.07 (2H, q, J = 7.2 Hz), 7.19 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.28−7.34 (2H, m), 7.42−7.51 (4H,m), 8.45 (1H, d, J = 9.0 Hz). HPLC分析: 純度93 % (保持時間: 4.55 min). MS (ESI+): 342 (M+H), 344.
【0279】
実施例199
6−クロロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル
2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (190 mg) 、トリフェニルホスフィン(130 mg)、ベンジルアルコール(52 μl)及びTHF(6.0 ml)の混合液に、0℃攪拌下、アゾジカルボン酸ジエチル(86 μl)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応液を減圧下で濃縮した後、残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=9/1〜3/2)により精製し、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステルを無色粉末として得た。
次いで、本品に25%臭化水素・酢酸溶液(4.0 ml)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重曹水及び飽和食塩水にて順次洗浄後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=9/1〜3/2)により精製し、表題化合物(30 mg)を無色粉末として得た。
IR (KBr) cm−1: 1740, 1661, 1597, 1385, 1221, 1177, 1157. H−NMR (CDCl) δ: 2.85 (3H, d, J = 5.7 Hz), 5.05 (2H, s), 5.65 (1H, q, J = 5.7 Hz), 7.05−7.12 (2H, m), 7.22−7.36 (6H, m), 7.36−7.50 (4H, m), 8.42 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析: 純度96 % (保持時間: 4.92 min). MS (ESI+): 419 (M+H), 421.
【0280】
実施例200
2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 3−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピルエステル
2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (200 mg) 、トリフェニルホスフィン(140 mg)、(3−ヒドロキシプロピル)カルバミン酸tert−ブチルエステル (92mg)及びTHF(4.0 ml)の混合液に、0℃攪拌下、アゾジカルボン酸ジエチル(90 μl)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応液を減圧下で濃縮した後、残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=5/1〜3/2)により精製し、表題化合物(150 mg)を無色粉末として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.30−1.50 (2H, m), 1.43 (9H, s), 2.58−2.80 (2H, m), 3.40 and 3.43 (total 3H, s for each), 3.80−3.96 (2H, m), 4.34 (1H, m), 5.00−5.40 (2H, m), 7.10−7.55 (12H, m), 8.43 (1H, m). HPLC分析: 純度99 % (保持時間: 5.05 min). MS (ESI+): 520 (M−Boc), 522.
【0281】
実施例201
2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 3−アミノプロピルエステル
2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 2−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピルエステル (26 mg) に、トリフルオロ酢酸(2.0 ml)を加え、室温にて1時間攪拌した。反応液を濃縮した後、残留物に飽和重曹水を加えジクロロメタンで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=10/1)により精製し、表題化合物(8 mg)を淡黄色粉末として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.30−1.42 (2H, m), 2.26−2.46 (2H, m), 3.41 and 3.43 (total 3H, s for each), 3.86−4.00 (2H, m), 5.02−5.36 (2H, m), 7.10−7.54 (12H, m), 8.43 (1H, m). MS (ESI+): 520 (M+H), 522.
【0282】
実施例202
6−クロロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 3−アミノプロピルエステル
2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 2−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピルエステル(100 mg)に、25%臭化水素・酢酸溶液(2.0 ml)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液を濃縮後、残留物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重曹水及び飽和食塩水にて順次洗浄した後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=10/1)により精製し、表題化合物(30 mg)を無色粉末として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.92−2.08 (2H, m), 2.72−2.96 (5H, s), 4.12−4.26 (2H, m), 6.02 (1H, q, J = 5.7 Hz), 7.22 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.30−7.38 (2H, m), 7.40−7.58 (4H, m), 8.36 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度97 % (保持時間: 2.36 min). MS (ESI+): 386 (M+H), 388.
【0283】
実施例203
2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 2−tert−ブトキシカルボニルアミノエチルエステル
本化合物は、実施例200と同様の方法により、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (200 mg)及び(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert−ブチルエステルを用いて合成した。無色粉末(120 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 1.43 and 1.44 (total 9H, s for each), 2.76−3.02 (2H, m), 3.41 and 3.43 (total 3H, s for each), 3.76−4.22 (2H, m), 5.00−5.36 (3H, m), 7.00−7.56 (12H, m), 8.43 (1H, m). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度99 % (保持時間: 4.18 min). MS (ESI+): 506 (M−Boc), 508.
【0284】
実施例204
6−クロロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 2−アミノエチルエステル
本化合物は、実施例202と同様の方法により、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 2−tert−ブトキシカルボニルアミノエチルエステル (100 mg)を原料として合成した。無色粉末(32 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 2.83 (3H, s), 3.12−3.36 (2H, m), 4.36−4.50 (2H,m), 6.37 (1H, m), 7.21 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.26−7.36 (2H, m), 7.38−7.52 (4H, m), 8.32 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度95 %(保持時間: 2.32 min). MS (ESI+): 372 (M+H), 374.
【0285】
実施例205
2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 2−フェノキシエチルエステル
本化合物は、実施例200と同様の方法により、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (150 mg)及び2−フェノキシエタノールを用いて合成した。無色粉末(78 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 3.42 and 3.44 (total 3H, s for each), 3.64−3.80 (2H, m), 4.10−4.36 (2H, m), 5.02−5.24 (2H, m), 6.72−6.80 (2H, m), 6.98 (1H, m), 7.16−7.46 (13H, m), 7.49 (1H, m), 8.42 (1H, m). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度95 % (保持時間: 4.36 min). MS (ESI+): 583 (M+H), 585.
【0286】
実施例206
6−クロロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 2−フェノキシエチルエステル
本化合物は、実施例202と同様の方法により、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸  2−フェノキシエチルエステル(60 mg)を用いて合成した。無色粉末(33 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 2.88 (3H, d, J = 5.7 Hz), 3.89 (2H, t, J = 4.5 Hz), 4.42 (2H, t, J = 4.5 Hz), 5.64 (1H, q, J = 5.7 Hz), 6.81 (2H, d, J = 7.5 Hz), 6.98 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.20−7.52 (9H, m), 8.43 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度97 % (保持時間: 4.08 min). MS (ESI+): 449 (M+H), 451.
【0287】
実施例207
6−クロロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 ピリジン−4−イルメチルエステル
2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (150 mg) 、トリフェニルホスフィン(120 mg)、4−ピリジンメタノール (51 mg)及びTHF(3.0 ml)の混合液に、0℃攪拌下、アゾジカルボン酸ジエチルトルエン溶液(40%, 210 μl)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応液を減圧下で濃縮した後、残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=1/1〜1/3)により精製し、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ピリジン−4−イルメチルエステルを得た。
次いで、本品を25%臭化水素・酢酸溶液(2.0 ml)に溶解させ、室温で1時間攪拌した。反応液を濃縮後、残留物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重曹水及び飽和食塩水にて順次洗浄した後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、減圧下で濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=1/1〜酢酸エチル)により精製し、表題化合物(15 mg)を無色結晶として得た。
IR (KBr) cm−1: 1744, 1663, 1599, 1385, 1223, 1177, 1157. H−NMR (CDCl) δ: 2.87 (3H, d, J = 5.7 Hz), 5.07 (2H, s), 5.68 (1H, q, J = 5.7 Hz), 6.90 (2H, d, J = 5.7 Hz), 7.24 (1H, t, J = 2.1 Hz), 7.28−7.36 (2H, m), 7.38−7.54 (4H,m ), 8.44 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.49 (2H, d, J = 6.0 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度99 % (保持時間: 2.51 min). MS (ESI+): 420 (M+H), 422.
【0288】
実施例208
6−クロロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ピリジン−3−イルメチルエステル
本化合物は、実施例207と同様の方法により、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (150 mg)及び3−ピリジンメタノールを用いて合成した。無色粉末(12 mg)。
IR (KBr) cm−1: 1746, 1663, 1599, 1385, 1225, 1177. H−NMR (CDCl) δ: 2.84 (3H, d, J = 5.7 Hz), 5.07 (2H, s), 5.64 (1H, q, J = 5.7 Hz), 7.17−7.23 (2H, m), 7.25−7.32 (2H, m), 7.33−7.44 (4H, m), 7.49 (1H, dd, J = 2.1, 8.4 Hz), 8.39 (1H, d, J = 1.8 Hz), 8.42 (1H, d, J = 9.3 Hz), 8.56 (1H, dd, J = 1.8, 4.8 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度99 % (保持時間: 2.54 min). MS (ESI+): 420 (M+H), 422.
【0289】
実施例209
6−クロロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 2−(4−メチルチアゾール−5−イル)エチルエステル
本化合物は、実施例207と同様の方法により、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (150 mg)及び2−(4−メチルチアゾール−5−イル)エタノールを用いて合成した。無色粉末(41 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 2.34 (3H, s), 2.80 (2H, t, J = 6.9 Hz), 2.85 (3H, d, J = 5.7 Hz), 4.16 (2H, t, J = 6.9 Hz), 5.64 (1H, q, J = 5.7 Hz), 7.24 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.26−7.34 (2H, m), 7.40−7.46 (3H, m), 7.50 (1H, dd, J= 2.1, 8.7 Hz), 8.43 (1H, d, J = 8.7 Hz), 8.57 (1H, s). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度98 % (保持時間: 3.26 min). MS (ESI+): 454 (M+H), 456.
【0290】
実施例210
6−クロロ−1−オキソ−2−ペンチリデンアミノ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−アミノ−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(210 mg)、トリエチルアミン(130 μl)、バレルアルデヒド(81 μl)及びメタノール(4.2 ml)の混合物を70℃にて3.5時間攪拌した。反応液を冷却後、減圧下に濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=9/1〜1/1)により精製し、表題化合物(200 mg)を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 0.95 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.37−1.52 (2H, m), 1.58−1.70 (2H, m), 2.48−2.58 (2H, m), 7.23 (1H, m), 7.30−7.38 (2H, m), 7.42−7.52(4H, m), 8.43 (1H, d, J = 8.7 Hz), 8.72 (1H, t, J = 5.4 Hz). Anal. Calcd for C2221Cl: C, 66.58; H, 5.33; N, 7.06. Found: C, 66.82; H, 5.44; N, 7.02.
【0291】
実施例211
6−クロロ−1−オキソ−2−ペンチルアミノ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−クロロ−1−オキソ−2−ペンチリデンアミノ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(120 mg)、酢酸(76 μl)、メタノール(5.0 ml)の混合物にシアノ水素化ホウ素ナトリウム(80 mg)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液を減圧下で濃縮した後、残留物に飽和重曹水を加えてジクロロメタンにより抽出し、有機層を乾燥後、減圧濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=9/1〜1/1)により精製し、表題化合物(78 mg)を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 0.91 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.30−1.42 (4H, m), 1.48−1.62 (2H, m), 3.04−3.22 (2H, m), 3.62 (3H, s), 5.49 (1H, t, J = 6.9 Hz), 7.25 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.30−7.38 (2H, m), 7.42−7.52 (4H, m), 8.42 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析: 純度98 % (保持時間: 5.24 min). MS (ESI+): 399 (M+H), 401.
【0292】
実施例212
6−クロロ−2−イソブチリデンアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例210と同様の方法により、2−アミノ−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(210 mg)及びイソブチルアルデヒドを用いて合成した。無色粉末(80 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 1.21 (6H, d, J = 6.9 Hz), 2.76 (1H, m), 3.57 (3H, s),7.22 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.31−7.38 (2H, m), 7.42−7.52 (4H, m), 8.42 (1H, d, J = 8.7 Hz), 8.75 (1H, d, J = 5.1 Hz).
【0293】
実施例213
6−クロロ−2−(3−メチルブチリデンアミノ)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例210と同様の方法により、2−アミノ−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(210 mg)及びイソバレルアルデヒドを用いて合成した。無色粉末(95 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.06 (1H, m), 2.41 (2H, dd,J = 5.7, 6.9 Hz), 3.54 (3H, s), 7.23 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.30−7.38 (2H, m), 7.42−7.51 (4H, m), 8.43 (1H, q, J = 8.7 Hz), 8.68 (1H, t, J = 6.0Hz).
【0294】
実施例214
6−クロロ−2−[(フラン−2−イルメチレン)アミノ]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例210と同様の方法により、2−アミノ−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(210 mg)及びフラン−2−カルボアルデヒドを用いて合成した。無色粉末(125 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 3.62 (3H, s), 6.55 (1H, dd, J = 1.8, 3.6 Hz), 6.95 (1H, dd, J = 0.9, 3.6 Hz), 7.24 (1H, m), 7.36−7.40 (2H, m), 7.42−7.54 (4H,m), 7.61 (1H, m), 8.45 (1H, d, J = 8.4 Hz), 9.59 (1H, s).
【0295】
実施例215
6−クロロ−2−[(フラン−3−イルメチレン)アミノ]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例210と同様の方法により、2−アミノ−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(210 mg)及びフラン−3−カルボアルデヒドを用いて合成した。無色粉末(130 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 3.59 (3H, s), 6.76 (1H, m), 7.24 (1H, m), 7.30−7.40 (2H, m), 7.40−7.56 (5H, m), 7.86 (1H, s), 8.46 (1H, d, J = 9.0 Hz), 9.60 (1H, s).
【0296】
実施例216
6−クロロ−2−エチリデンアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例210と同様の方法により、2−アミノ−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(210 mg)及びホルムアルデヒドを用いて合成した。無色粉末(130 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 2.23 (3H, d, J = 5.4 Hz), 3.55 (3H, s), 7.23 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.30−7.38 (2H, m), 7.40−7.54 (4H, m), 8.43 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.73 (1H, m).
【0297】
実施例217
6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−2−プロピリデンアミノ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例210と同様の方法により、2−アミノ−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(210 mg)及びプロピオンアルデヒドを用いて合成した。無色粉末(120 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 1.20 (3H, t, J = 7.5 Hz), 2.50−2.62 (2H, m), 3.56 (3H, s), 7.23 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.30−7.40 (2H, m), 7.40−7.54 (4H, m), 8.43 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.81 (1H, m).
【0298】
実施例218
6−クロロ−2−イソブチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例211と同様の方法により、 6−クロロ−2−イソブチリデンアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(55 mg)を用いて合成した。無色粉末(35 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 0.99 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.83 (1H, m), 2.78−3.20 (2H, m), 3.62 (3H, s), 5.53 (1H, m), 7.25 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.30−7.38 (2H, m), 7.42−7.52 (4H, m), 8.42 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度95 % (保持時間: 4.15 min). MS (ESI+): 385 (M+H), 387.
【0299】
実施例219
6−クロロ−2−(3−メチルブチルアミノ)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例211と同様の方法により、6−クロロ−2−(3−メチルブチリデンアミノ)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(60 mg)を用いて合成した。無色粉末(38 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 0.93 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.38−1.49 (2H, m), 1.70 (1H, m), 3.06−3.26 (2H, m), 3.62 (3H, s), 5.47 (1H, m), 7.25 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.30−7.38 (2H, m), 7.40−7.52 (4H, m), 8.42 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度97 % (保持時間: 4.31 min). MS (ESI+): 399 (M+H), 401.
【0300】
実施例220
6−クロロ−2−エチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例211と同様の方法により、6−クロロ−2−エチリデンアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(100 mg)を用いて合成した。無色粉末(67 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 1.15 (3H, t, J = 7.4 Hz), 3.10−3.28 (2H, m), 3.62 (3H, s), 5.46 (1H, t, J = 7.0 Hz), 7.25 (1H, m), 7.30−7.38 (2H, m), 7.41−7.54 (4H, m), 8.42 (1H, d, J = 8.8 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度100 % (保持時間: 3.75 min). MS (ESI+): 357 (M+H), 359.
【0301】
実施例221
6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−2−プロピルアミノ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例211と同様の方法により、6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−2−プロピリデンアミノ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(50 mg)を用いて合成した。無色粉末(13 mg)。
HPLC分析(アジレント1100システム): 98 % (保持時間: 3.96 min). MS (ESI+): 371 (M+H), 373.
【0302】
実施例222
2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 4−メトキシベンジルエステル
本化合物は、実施例200と同様の方法により、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (200 mg)及び4−メトキシベンジルアルコールを用いて合成した。無色粉末(110 mg)。
HPLC分析(アジレント1100システム): 純度96 % (保持時間: 4.30 min). MS (ESI+): 583 (M+H), 585.
【0303】
実施例223
2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 4−フルオロベンジルエステル
本化合物は、実施例200と同様の方法により、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (200 mg)及び4−フルオロベンジルアルコールを用いて合成した。無色粉末(145 mg)。
HPLC分析(アジレント1100システム): 純度98 % (保持時間: 4.33 min). MS (ESI+): 571 (M+H), 573.
【0304】
実施例224
6−クロロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 シクロヘキシルメチルエステル
本化合物は、実施例207と同様の方法により、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (200 mg)及び4−シクロヘキシルメチルアルコールを用いて合成した。
H−NMR (CDCl) δ: 0.68−0.86 (2H, m), 1.00−1.22 (3H, m), 1.30−1.54 (3H, m), 1.54−1.70 (3H, m), 2.88 (3H, d, J = 6.0 Hz), 3.84 (2H, d, J = 6.3 Hz), 5.67 (1H, q, J = 6.0 Hz), 7.25 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.33−7.40 (2H, m), 7.42−7.52 (4H, m), 8.43 (1H, d, J = 8.4 Hz). 無色粉末(46 mg)。MS (ESI+): 425 (M+H), 427.
【0305】
実施例225
6−クロロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 4−フルオロベンジルエステル
本化合物は、実施例202と同様の方法により、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸  4−フルオロベンジルエステル (80 mg)を用いて合成した。無色粉末(33 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 2.84 (3H, t, J = 6.0 Hz), 5.02 (2H, s), 5.64 (1H, q, J = 6.0 Hz), 6.88−7.10 (1H, m), 7.22 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.24−7.52 (6H,m), 8.42 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析: 純度99 % (5.02 min). MS (ESI+):437 (M+H), 439.
【0306】
実施例226
6−クロロ−2−(4−メトキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸
6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソクロメン−3−カルボン酸 (300 mg)、4−メトキシベンジルアミン (684 mg)、及びメタノール(3.0 ml)の混合物を、室温で12時間攪拌した。反応液を濃縮した後、残留物を1規定塩酸及び酢酸エチルにより分液し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮した。次いで、残留物に4規定塩酸/酢酸エチル(3.0 ml)を加え、室温にて12時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮し、乾燥させ、表題化合物(360 mg)を淡黄色粉末として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.74 (3H, s), 5.33 (2H, s), 6.78 (2H, d, J = 8.8 Hz),7.12−7.54 (10H, m), 8.42 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析 (254nm) : 純度97% (保持時間: 4.27 min). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度94 % (保持時間: 3.42 min). MS (ESI+): 420 (M+H), 422.
【0307】
実施例227
6−クロロ−2−(4−メトキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例189と同様の方法により、6−クロロ−2−(4−メトキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (50 mg)を用いて合成した。無色結晶(23 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 3.25 (3H, s), 3.70 (3H, s), 5.35 (2H, s), 6.81 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.18−7.30  (5H, m), 7.38−7.46 (3H, m), 7.49 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz), 8.48 (1H, q, J = 8.4 Hz). HPLC分析: 純度99 % (保持時間: 4.87 min). MS (ESI+): 434 (M+H), 436.
【0308】
実施例228
6−クロロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 2−ピリジン−4−イルエチルエステル
本化合物は、実施例207と同様の方法により、2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (200 mg)及び2−ピリジンエタノールを用いて合成した。無色油状物(78 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 2.85 (3H, s), 2.96 (2H, t, J = 6.0 Hz), 4.38 (2H, t, J = 6.0 Hz), 7.23 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.24−7.34 (2H, m), 7.38−7.56 (6H,m), 8.43 (1H, d, J = 8.7 Hz), 8.76 (2H, d, J = 6.6 Hz). HPLC分析: 純度100 % (保持時間: 3.26 min).
【0309】
実施例229
6−クロロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (ピリジン−4−イルメチル)アミド
2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (320 mg) をTHF(6.0 ml)に溶解し、0℃攪拌下、オキザリルクロリド(130 μl)及びDMF(1滴)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮し、残留物にトルエンを加えて数回共沸を繰り返し、乾燥させ2−[(ベンジルオキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸クロリドを得た。
次いで、本品、トリエチルアミン(210 μl)及びジクロロメタン(6.4 ml)の混合液に、4−ピコリルアミン(120μl)を加え、室温で2時間攪拌した。反応液を水にて洗浄し、硫酸マグネシウムにより乾燥した後、減圧下に濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=1/3〜酢酸エチル)により精製し、[6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−3−[(ピリジン−4−イルメチル)カルバモイル]−1H−イソキノリン−2−イル]メチルカルバミン酸ベンジルエステルを得た。
次いで、本品を25%臭化水素・酢酸溶液(2.0 ml)に溶解し、室温で1時間攪拌した。反応液を濃縮後、残留物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重曹水及び飽和食塩水にて順次洗浄した後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、減圧下で濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=1/1〜1/3)により精製し、表題化合物(10 mg)を無色粉末として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 2.92 (3H, d, J = 5.7 Hz), 4.36 (2H, d, J = 6.0 Hz), 5.75 (1H, q, J = 5.7 Hz), 6.05 (1H, t, J = 5.7 Hz), 6.66 (2H, d, J = 6.0Hz), 7.21 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.36−7.42 (2H, m), 7.44−7.56 (4H, m), 8.34−8.44 (3H, m). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度94 % (保持時間: 2.08 min). MS (ESI+): 419 (M+H), 421.
【0310】
実施例230
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸
本化合物は、実施例226と同様の方法により、6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソクロメン−3−カルボン酸(400 mg)及びピペロニルアミンを用いて合成した。ベージュ固体(500 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 5.34 (2H, s), 5.92 (2H, s), 6.68−6.85 (3H, m), 7.16 (1H, s), 7.28−7.40 (2H, m), 7.40−7.55 (4H, m), 8.46 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析: 純度94 % (保持時間: 4.33 min). MS (ESI+): 434 (M+H), 436.
【0311】
実施例231
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例189と同様の方法により、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (250 mg)を用いて合成した。無色粉末(210 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 3.27 (3H, s), 5.32 (2H, s), 5.92 (2H, s), 6.68−6.76 (2H, m), 6.80 (1H, d, J = 0.9 Hz), 7.20 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.24−7.32 (2H, m), 7.38−7.48 (3H, m), 7.50 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz), 8.48 (1H, d, J= 8.7 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度98 % (保持時間: 3.93 min). MS (ESI+): 448 (M+H), 450.
【0312】
実施例232
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ピリジン−3−イルメチルエステル
本化合物は、実施例200と同様の方法により、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (300 mg)及び3−ピリジンメタノールを用いて合成した。無色結晶(288 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 4.60 (2H, s), 5.38 (2H, s), 5.89 (2H, s), 6.62−6.76 (3H, m), 7.03 (1H, dt, J = 1.8, 7.8 Hz), 7.14 (1H, m), 7.18−7.28 (2H, m),7.30−7.42 (4H, m), 7.60 (1H, dd, J = 1.8, 8.4 Hz), 8.08 (1H, d, J = 1.8Hz), 8.40 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.51 (1H, dd, J = 1.8, 7.8 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度98 % (保持時間: 2.97 min). MS (ESI+): 569 (M+H), 571.
【0313】
実施例233
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ピリジン−4−イルメチルエステル
本化合物は、実施例200と同様の方法により、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (300 mg)及び4−ピリジンメタノールを用いて合成した。無色結晶(246 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 4.58 (2H, s), 5.38 (2H, s), 5.84 (2H, s), 6.58−6.74 (5H, m), 7.22−7.30 (2H, m), 7.32−7.42 (4H, m), 7.68 (1H, dd, J = 1.8, 8.4Hz), 8.38−8.48 (3H, m). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度100% (保持時間: 2.86 min). MS (ESI+): 569 (M+H), 571.
【0314】
実施例234
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル
本化合物は、実施例200と同様の方法により、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (300 mg)及びベンジルアルコールを用いて合成した。無色結晶(278 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 4.63 (2H, s), 5.33 (2H, s), 5.86 (2H, s), 6.62−6.84 (5H, m), 7.16−7.32 (5H, m), 7.32−7.44 (4H, m), 7.64 (1H, dd, J = 2.1, 8.4Hz), 8.39 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度95% (保持時間: 4.32 min). MS (ESI+): 568 (M+H), 570.
【0315】
実施例235
[2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−イル]カルバミン酸ベンジルエステル
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (220 mg)、トリエチルアミン(91 μl)及びトルエン(4.4 ml)の混合物に、室温攪拌下ジフェニルホスホリルアジド(185μl)を加え、室温にて1時間及び80℃にて1時間攪拌した。反応液を冷却後、ベンジルアルコール(79 μl)を加え、さらに80℃にて12時間攪拌した。反応液を冷却後、溶媒を減圧下に濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=4/1〜1/1)により精製し、表題化合物(160 mg)を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 5.04 (2H, s), 5.91 (2H, s), 6.62−6.80 (3H, m), 7.12−7.48 (13H, m), 7.61 (1H, dd, J = 1.8, 8.4 Hz), 8.38 (1H, d, J = 8.4 Hz). MS (ESI+): 583 (M+H), 585.
【0316】
実施例236
[2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−イル]カルバミン酸メチルエステル
本化合物は、実施例235と同様の方法により、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (220 mg)及びメタノールを用いて合成した。無色粉末(130 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 3.60 (3H, s), 5.84 (1H, s), 5.93 (2H, s), 6.70−6.79 (2H, m), 6.83 (1H, d, J = 1.2 Hz), 7.18−7.26 (2H, m), 7.30 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.39−7.50 (3H, m), 7.62 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz), 8.39 (1H, d, J= 8.7 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度94 % (保持時間: 3.50 min). MS (ESI+): 507 (M+H), 509.
【0317】
実施例237
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−3−ヒドロキシメチル−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
本化合物は、実施例195と同様の方法により、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (300 mg)を用いて合成した。無色結晶(230 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 1.65 (1H, d, J = 6.0 Hz), 4.33 (2H, d, J = 6.0 Hz), 5.59 (2H, s), 5.92 (2H, s), 6.64−6.78 (3H, m), 7.19 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.24−7.34 (2H, m), 7.44−7.56 (3H, m), 7.59 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz), 8.37 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度97 % (保持時間: 3.53 min). MS (ESI+): 464 (M+H), 466.
【0318】
実施例238
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸プロピルエステル
本化合物は、実施例200と同様の方法により、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (300 mg)及びプロパノールを用いて合成した。無色結晶(190 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 0.56 (3H, t, J = 7.5 Hz), 1.01−1.15 (2H, m), 3.62 (2H, t, J = 6.6 Hz), 5.33 (2H, s), 5.90 (2H, s), 6.68−677 (2H, m), 6.80 (1H, m), 7.24−7.32 (2H, m), 7.37 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.40−7.48 (3H, m), 7.65 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz), 8.39 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度96 % (保持時間: 4.27 min). MS (ESI+): 520 (M+H), 522.
【0319】
実施例239
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 フラン−2−イルメチルエステル
本化合物は、実施例200と同様の方法により、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (300 mg)及びフラン−2−イルメタノールを用いて合成した。無色粉末(190 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 4.67 (2H, s), 5.28 (2H, s), 5.91 (2H, s), 6.12 (1H, d, J = 3.3 Hz), 6.26 (1H, dd, J = 1.8, 3.3 Hz), 6.68 (2H, s), 6.77 (1H, s), 7.20−7.28 (2H, m), 7.29 (1H, m), 7.33 (1H, m), 7.36−7.42 (3H, m), 7.64 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz), 8.37 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度99 % (保持時間: 4.13 min). MS (ESI+): 558 (M+H), 560.
【0320】
実施例240
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−3−ベンジルオキシメチル−6−ブロモ−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−3−ヒロドキシメチル−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン(250 mg)のTHF溶液(2.5 ml)に、0℃攪拌下水素化ナトリウム(26 mg)を加えた。室温にて10分攪拌した後、ベンジルブロミド(71 μl)を加え、さらに2時間攪拌した。反応液に水を加えて酢酸エチルで抽出した後、有機層を硫酸マグネシウムにより乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=9/1〜1/1)により精製し、表題化合物(210 mg)を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 4.12 (2H, s), 4.35 (2H, s), 5.47 (2H, s), 5.90 (2H, s), 6.64 (1H, dd, J = 1.8, 7.8 Hz), 6.57 (1H, d, J = 1.8 Hz), 6.67 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.19−7.26 (3H, m), 7.28−7.36 (5H, m), 7.43−7.50 (3H, m), 7.60 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz), 8.38 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度97 % (保持時間: 4.41 min). MS (ESI+): 554 (M+H), 566.
【0321】
実施例241
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−3−ブトキシメチル−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
本化合物は、実施例240と同様の方法により、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−3−ヒロドキシメチル−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン (250 mg)及びn−ブチルブロミドを用いて合成した。無色結晶(120 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 0.89 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.24−1.54 (4H, m), 3.27 (2H, t, J = 6.3 Hz), 4.08 (2H, s), 5.54 (2H, s), 5.92 (2H, s), 6.64−6.78 (3H, m), 7.23−7.34 (3H, m), 7.44−7.54 (3H, m), 7.59 (1H, dd, J = 1.8, 8.4 Hz), 8.38 (1H, d, J = 8.1 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度99 % (4.55 min). MS (ESI+): 520 (M+H), 522.
【0322】
実施例242
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−3−メトキシメチル−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
本化合物は、実施例240と同様の方法により、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−3−ヒロドキシメチル−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン(250 mg)及びヨウ化メチルを用いて合成した。無色結晶(190 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 3.21 (3H, s), 4.06 (2H, s), 5.53 (2H, s), 5.93 (2H, s), 6.65−6.78 (3H, m), 7.24 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.26−7.34 (2H, m), 7.44−7.54 (3H, m), 7.60 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz), 8.39 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度98 % (保持時間: 4.06 min). MS (ESI+): 478 (M+H), 480.
【0323】
実施例243
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−3−(4−メトキシベンジルオキシメチル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
本化合物は、実施例240と同様の方法により、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−3−ヒロドキシメチル−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン(250 mg)及び4−メトキシベンジルブロミドを用いて合成した。無色結晶(240mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 3.82 (3H, s), 4.07 (2H, s), 4.28 (2H, s), 5.44 (2H, s), 5.90 (2H, s), 6.45 (1H, dd, J = 1.8, 8.1 Hz), 6.55 (1H, d, J = 1.8 Hz), 6.66 (1H, d, J = 8.1 Hz), 6.89 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.14 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.22−7.34 (3H, m), 7.42−7.50 (3H, m), 7.59 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz), 8.38 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度96 % (保持時間: 4.35 min). MS (ESI+): 584 (M+H), 586.
【0324】
実施例244
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−4−フェニル−3−(ピリジン−4−イルメトキシメチル)−2H−イソキノリン−1−オン
本化合物は、実施例240と同様の方法により、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−3−ヒロドキシメチル−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン(250 mg)及びピリジン−4−イルメタノールを用いて合成した。無色結晶(59 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 4.21 (2H, s), 4.35 (2H, s), 5.54 (2H, s), 5.92 (2H, s), 6.60 (1H, dd, J = 1.5, 7.8 Hz), 6.67 (1H, d, J = 1.5 Hz), 6.73 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.08 (2H, d, J = 6.0 Hz), 7.22−7.32 (3H, m), 7.43−7.50 (3H, m), 7.62 (1H, dd, J = 1.8, 8.4 Hz), 8.40 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.53 (2H, d, J = 6.0 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度97 % (保持時間:2.78 min). MS (ESI+): 555 (M+H), 557.
【0325】
実施例245
3−アミノ−2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
[2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−イル]カルバミン酸ベンジルエステル(3.6 g)に25%臭化水素・酢酸溶液(10.0 ml)を加え、室温で1時間攪拌した。析出物を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄、乾燥させることにより、表題化合物(3.3 g)を無色粉末として得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 5.35 (2H, s), 5.98 (2H, s), 6.70−6.90 (4H, m), 7.20(1H, dd, J = 0.9, 8.7 Hz), 7.29 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.46 (1H, m), 7.56(2H, t, J = 7.8 Hz), 8.00 (1H, d, J = 8.7 Hz). Anal. Calcd for C2317BrN・HBr・0.4HO: C, 51.40; H, 3.53; N, 5.21. Found: C, 51.60; H, 3.48; N, 5.29.
【0326】
実施例246
3−[2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−イル]アクリル酸メチルエステル
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−3−ヒロドキシメチル−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン (780 mg)、トリエチルアミン(940 μl)、DMSO(3.1 ml)及びジクロロメタン(3.1 ml)の混合液に、0℃攪拌下、ピリジン・スルファートリオキサイド(1.1 g)のDMSO(3.1 ml)溶液を加え、室温で2時間攪拌した。トリエチルアミン(940 μl)及びピリジン・スルファートリオキサイド(1.1 g)を加え、さらに2時間攪拌した後、反応液を水で洗浄、乾燥、減圧濃縮し、アルデヒドを得た。
次いで、トリメトキシホスホノアセテート(300 μl)のTHF溶液(7.8 ml)に、0℃攪拌下、水素化ナトリウム(87 mg)を加え、室温にて10分攪拌した。本溶液に、上記アルデヒドのTHF溶液(7.8 ml)を加え、さらに1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈し、1規定塩酸で洗浄後、有機層を乾燥させ、減圧下に濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=9/1〜1/1)により精製し、表題化合物(760 mg)を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.65 (3H, s), 5.29 (2H, s), 5.55 (1H, d, J = 16.2 Hz), 5.94 (2H, s), 6.70−6.82 (3H, m), 7.14−7.24 (2H, m), 7.24−7.48 (5H, m),7.62 (1H, dd, J = 1.5, 8.4 Hz), 8.40 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析: 純度95 % (保持時間: 4.91 min). MS (ESI+): 518 (M+H), 520.
【0327】
実施例247
3−[(2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−イル)アクリル酸
3−[2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−イル]アクリル酸メチルエステル(100 mg)、THF(4.0 ml)及びメタノール(4.0 ml)の混合液に、1規定水酸化ナトリウム(390μl)を加え、室温にて1時間攪拌した。反応液を1規定塩酸によりpH3に調整した後、減圧下に濃縮した。残留物を水及び酢酸エチルで分液した後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜1/1)により精製し、表題化合物(46 mg)を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 5.28 (2H, s), 5.53 (1H, d, J = 16.2 Hz), 5.94 (2H, s), 6.68−6.80 (3H, m), 7.15−7.21 (2H, m), 7.29 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.34−7.50 (4H, m), 7.64 (1H, dd, J = 1.8, 8.4 Hz), 8.40 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度93 % (保持時間: 3.53 min). MS (ESI+): 504 (M+H), 506.
【0328】
実施例248
3−[2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−イル]プロピオン酸メチルエステル
3−[2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−イル]アクリル酸メチルエステル(100 mg)、ラネーニッケル(適量)、メタノール(2.0 ml)及びTHF(2.0 ml)の混合液を、水素雰囲気下、室温で3時間攪拌した。触媒をろ過して除き、炉液を減圧濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=9/1〜1/1)により精製し、表題化合物(55 mg)を無色粉末として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 2.28−2.38 (2H, m), 2.78−2.87 (2H, m), 3.60 (3H, s), 5.43 (2H, br), 5.93(2H, s), 6.68−6.77 (3H, m), 6.93 (1H, dd, J = 1.5, 8.1Hz), 7.20−7.28 (2H, m), 7.40−7.54 (5H, m), 8.51 (1H, m). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度95 % (保持時間: 3.56 min). MS (ESI+): 442 (M+H).
【0329】
実施例249
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルアミド
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(200 mg) をTHF(6.0 ml)に溶解し、0℃攪拌下、オキザリルクロリド(71 μl)及びDMF(1滴)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮し、残留物にトルエンを加えて数回共沸を繰り返し、乾燥させ2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸クロリドを得た。
次いで、本品、トリエチルアミン(120 μl)及びジクロロメタン(2.1 ml)の混合液に、ベンジルアミン(69μl)を加え、室温で2時間攪拌した。反応液を5%硫酸水素カリウム水溶液にて洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムにより乾燥した後、減圧下に濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=4/1〜2/1)により精製し、表題化合物(150 mg)を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.96 (2H, d, J = 5.4 Hz), 5.20 (1H, d, J = 5.4 Hz), 5.46 (2H, br), 5.90 (2H, s), 6.51−6.57 (2H, m), 6.71 (2H, d, J = 8.1 Hz),6.78 (1H, dd, J = 1.5, 8.1 Hz), 6.83 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.10−7.24 (3H,m), 7.28−7.37 (3H, m), 7.40−7.49 (3H,m), 7.63 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz), 8.39 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析: 純度100 % (保持時間: 4.79 min). MS(ESI+): 567 (M+H), 569.
【0330】
実施例250
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸プロピルアミド
本化合物は、実施例249と同様の方法により、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(200 mg)及びプロピルアミンを用いて合成した。無色結晶(150 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 0.51 (3H, t, J = 7.5 Hz), 0.80−0.94 (2H, m), 2.78 (2H, q, J = 7.5 Hz), 5.05 (1H, t, J = 6.0 Hz), 5.42 (2H, s), 5.90 (2H, s), 6.70 (1H, d, J = 7.8 Hz), 6.79 (1H, dd, J = 1.8, 7.8 Hz), 6.86 (1H, d, J= 1.8 Hz), 7.29−7.36 (2H, m), 7.37 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.40−7.50 (3H, m), 7.64 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz), 8.39 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析: 純度99.59% (保持時間: 4.597 min). MS (ESI+): 519.1 (M+H), 521.1.
【0331】
実施例251
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−4−フェニル−3−(ピペリジン−1−カルボニル)−2H−イソキノリン−1−オン
本化合物は、実施例249と同様の方法により、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(200 mg)及びピペリジンを用いて合成した。無色結晶(150 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 0.52 (1H, m), 0.68 (1H, m), 0.88 (1H, m), 1.02−1.40 (3H, m), 2.02 (1H, m), 2.65 (1H, m), 2.93 (1H, m), 3.43 (1H, m), 4.82 (1H, d, J = 15.3 Hz), 5.90 (1H, d, J = 15.3 Hz), 5.91 (2H, s), 6.72 (1H, d,J = 7.8 Hz), 6.78 (1H, d, J = 7.8 Hz), 6.88 (1H, d, J = 1.2 Hz), 7.29 (1H, m), 7.37−7.54 (5H, m), 7.64 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz), 8.42 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析: 純度100 % (保持時間: 4.93 min). MS (ESI+): 545 (M+H), 547.
【0332】
実施例252
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(2−ジメチルアミノエチル)アミド トリフルオロ酢酸塩
本化合物は、実施例249と同様の方法により、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(200 mg)及びN’,N’−ジメチルエチレンジアミンを用いて合成し、分取HPLCにて精製した。
H−NMR (CDCl) δ: 2.32−2.44 (2H, m), 2.54 (6H, s), 3.14−3.26 (2H, m), 5.33 (2H, br), 5.89 (2H, s), 6.78−6.86 (2H, m), 6.77 (1H, m), 7.32 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.36−7.52 (6H, m), 7.65 (1H, dd, J = 1.8, 8.4 Hz), 8.39 (1H, d, J = 8.4 Hz).無色粉末(210 mg)。HPLC分析(アジレント1100システム): 純度96 % (保持時間: 2.47 min). MS (ESI+): 548 (M+H), 550.
【0333】
実施例253
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルアミド
本化合物は、実施例249と同様の方法により、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(200 mg)及びモノメチルアミンTHF溶液を用いて合成した。無色結晶(160 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 2.35 (3H, d, J = 4.8 Hz), 4.98 (1H, m), 5.41 (2H, s),5.91 (2H, s), 6.69 (1H, d, J = 8.1 Hz), 6.78 (1H, dd, J = 1.8, 8.1 Hz),6.84 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.28−734 (2H, m), 7.37−7.50 (4H, m), 7.64 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz), 8.39 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析: 純度100 % (保持時間: 4.31 min). MS (ESI+): 491 (M+H), 493.
【0334】
実施例254
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ジメチルアミド
本化合物は、実施例249と同様の方法により、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(200 mg)及びジメチルアミンTHF溶液を用いて合成した。無色結晶(160 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 1.95 (3H, s), 2.49 (3H, s), 4.72 (1H, d, J = 15.0 Hz), 5.91 (2H, d, J = 6.3 Hz), 6.05 (1H, d, J = 15.0 Hz), 6.70 (1H, d, J = 7.8 Hz), 6.77 (1H, m), 6.90 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.25 (1H, m), 7.38−7.49(5H, m), 7.64 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz), 8.43 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析: 純度100 % (保持時間: 4.54 min). MS (ESI+): 505 (M+H), 507.
【0335】
実施例255
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド
本化合物は、実施例249と同様の方法により、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(200 mg)及びシクロヘキシルアミンを用いて合成した。無色結晶(130mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 0.84−1.52 (10H, m), 3.34−3.50 (1H, m), 4.92 (1H, d, J= 8.4 Hz), 5.44 (2H, s), 5.90 (2H, s), 6.70 (1H, d, J = 7.6 Hz), 6.80 (1H, dd, J = 1.8, 7.6 Hz), 6.87 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.30−7.37 (3H, m), 7.42−7.51 (3H, m), 7.63 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz), 8.39 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析: 純度98 % (保持時間: 3.97 min), 559 (M+H), 561.
【0336】
実施例256
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−4−フェニル−3−(ピペラジン−1−カルボニル)−2H−イソキノリン−1−オン トリフルオロ酢酸塩
本化合物は、実施例249と同様の方法により、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(200 mg)及びピペラジンを用いて合成し、分取HPLCにて精製した。無色結晶(190 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 1.68 (1H, m), 2.02−2.50 (5H, m), 2.76−2.82 (2H, m), 3.14 (1H, m), 3.77 (1H, m), 4.63 (1H, d, J = 15.0 Hz), 5.90 (1H, d, J = 1.2 Hz), 5.99 (1H, d, J = 1.2 Hz), 6.13 (1H, d, J = 15.0 Hz), 6.65−6.76 (2H, m), 6.78 (1H, m), 7.27 (1H, m), 7.41−7.52 (4H, m), 7.53 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.70 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz), 8.44 (1H, d, J = 8.7 Hz). MS (ESI+): 546 (M+H), 548.
【0337】
実施例257
2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(ピリジン−4−イルメチル)アミド トリフルオロ酢酸塩
本化合物は、実施例249と同様の方法により、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(200 mg)及びピコリルアミンを用いて合成し、分取HPLCにて精製した。無色結晶(65 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 4.10−4.24 (2H, m), 5.41 (2H, br), 5.94 (2H, s), 6.01 (1H, t, J = 6.0 Hz), 6.70−6.80 (5H, m), 7.27 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.34−7.40 (2H, m), 7.45−7.62 (3H, m), 7.67 (1H, dd, J = 1.8, 8.4 Hz), 8.38 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.49 (2H, d, J = 6.6 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度99 % (保持時間: 2.48 min). MS (ESI+): 568 (M+H), 570.
【0338】
実施例258
6−ブロモ−2−(4−ヒドロキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例226と同様の方法により、6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソクロメン−3−カルボン酸(1.5 g)及び4−ヒドロキシベンジルアミンを用いて合成した。無色粉末(1.2 g)。
H−NMR (CDCl) δ: 3.25 (3H, s), 5.20 (1H, s), 5.33 (2H, s), 6.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.16 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.25−7.30 (2H, m), 7.37 (1H, d,J = 2.1 Hz), 7.40−7.49 (3H,m), 7.65 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz), 8.39 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度96 % (保持時間: 3.58 min). MS (ESI+): 464 (M+H), 466.
【0339】
実施例259
6−ブロモ−2−(4−エトキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−2−(4−ヒドロキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(200 mg)、炭酸カリウム(89 mg)およびDMF(4.0 ml)の混合物に、室温攪拌下ヨウ化エチル(41 μl)を加え、室温にて12時間攪拌した。反応液を濃縮後、残留物を酢酸エチル及び水にて分液し、有機層を硫酸マグネシウムにて乾燥し、濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=9/1〜1/1)により精製し、表題化合物(110 mg)を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.38 (3H, t, J = 6.9 Hz), 3.23 (3H, s), 3.98 (2H, q, J = 6.9 Hz), 5.35 (2H, s), 6.80 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.19 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.24−7.30 (2H, m), 3.36 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.39−7.48 (3H, m), 7.65 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz), 8.40 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析: 純度100 % (保持時間: 5.15 min). MS (ESI+): 492 (M+H), 494.
【0340】
実施例260
6−ブロモ−2−(4−メトキシメトキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−2−(4−ヒドロキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(200 mg)、炭酸カリウム(89 mg)およびDMF(4.0 ml)の混合物に、室温攪拌下メトキシメチルクロリド(39 μl)を加え、50℃にて12時間攪拌した。反応液を冷却後、溶媒を減圧下に除去した。残留物を酢酸エチル及び水にて分液し、有機層を硫酸マグネシウムにて乾燥し、濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=9/1〜1/1)により精製し、表題化合物(75 mg)を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.25 (3H, s), 3.44 (3H, s), 5.13 (2H, s), 5.34 (2H, s), 6.95 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.21 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.24−7.32 (2H, m), 7.37 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.40−7.49 (3H, m), 7.65 (1H, dd, J = 1.8, 8.4 Hz), 8.39 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度96 % (保持時間: 4.03 min). MS (ESI+): 508 (M+H), 510.
【0341】
実施例261
6−ブロモ−2−[4−(2−メトキシエトキシメトキシ)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例260と同様の方法により、6−ブロモ−2−(4−ヒドロキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(200 mg)及びメトキシエトキシメチルクロリドを用いて合成した。無色結晶(28 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 3.25 (3H, s), 3.35 (3H, s), 3.50−3.55 (2H, m), 3.75−3.81 (2H, m), 5.22 (2H, s), 5.34 (2H, s), 6.96 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.20 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.24−7.30 (2H, m), 7.37 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.39−7.48 (3H, m), 7.65 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz), 8.39 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析: 純度100 % (保持時間: 4.90 min). MS (ESI+): 552 (M+H), 554.
【0342】
実施例262
6−ブロモ−2−(3−ブロモ−4−ヒドロキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−2−(4−ヒドロキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル(290 mg)、塩化アルミニウム(82 mg)およびジクロロメタン(5.7 ml)の混合物に、0℃攪拌下、臭素(39 μl)を加え1時間攪拌した。反応終了後、反応液を水にて洗浄し、乾燥させた後、濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=4/1〜1/1)により精製し、表題化合物(180mg)を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.27 (3H, s), 5.31 (2H, s), 5.49 (1H, s), 6.93 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.17 (1H, dd, J = 2.1, 8.1 Hz), 7.24−7.31 (2H, m), 7.37 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.40−7.48 (4H, m), 7.66 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz),8.39 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析: 純度100 % (保持時間: 4.80 min). MS (ESI+): 542 (M+H), 544, 546.
【0343】
実施例263
6−ブロモ−2−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
実施例262において、反応副生成物として表題化合物を得た。無色結晶(60 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 3.31 (3H, s), 5.27 (2H, s), 5.86 (1H, s), 7.24−7.31 (3H, m), 7.38 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.41−7.50 (4H, m), 7.68 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz), 8.39 (1H, dd, J = 0.6, 8.7 Hz). HPLC分析: 純度100 % (保持時間: 5.06 min). MS (ESI+): 619 (M+H), 621, 623, 625.
【0344】
実施例264
3−アミノ−2−ベンジル−6−ブロモ−4−フェニル−2−イソキノリン−1−オン
2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (300 mg)、トリエチルアミン(98 μl)及びトルエン(6.0 ml)の混合物に、室温攪拌下ジフェニルホスホリルアジド(257 μl)を加え、室温にて1時間及び80℃にて1時間攪拌した。反応液を冷却後、ベンジルアルコール(86 μl)を加え、さらに80℃にて12時間攪拌した。反応液を冷却後、溶媒を濃縮し、残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=9/1〜1/1)により精製し、(2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−イル)カルバミン酸 ベンジルエステルを無色油状物として得た。
次いで、本品に25%臭化水素・酢酸溶液(2.0 ml)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液を濃縮後、残留物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重曹水及び飽和食塩水にて順次洗浄した後、有機層を硫酸マグネシウムにて乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=4/1〜1/1)により精製し、表題化合物(58 mg)を黄色粉末として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.82 (2H, s), 5.52 (2H, s), 7.11 (1H, dd, J = 0.3, 1.8 Hz), 7.24−7.55 (11H, m), 8.27 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析: 純度97.66% (保持時間: 4.78 min). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度95 % (保持時間: 3.83 min). MS (ESI+): 405 (M+H), 407.
【0345】
実施例265
2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ピリジン−3−イルメチルエステル
本化合物は、実施例200と同様の方法により、2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(200 mg)及び3−ピリジンメタノールを用いて合成した。無色粉末(100 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 4.50 (2H, s), 5.49 (2H, s), 6.93 (1H, m), 7.09 (1H, m), 7.17−7.40 (11H, m), 7.66 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz), 7.99 (1H, d, J = 1.8 Hz), 8.41 (1H, dd, J = 0.6, 8.7 Hz), 8.49 (1H, dd, J = 1.8, 4.8 Hz).HPLC分析: 純度100 % (保持時間: 3.76 min). MS (ESI+): 525 (M+H), 527.
【0346】
実施例266
2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ピリジン−4−イルメチルエステル
本化合物は、実施例200と同様の方法により、2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(200 mg)及び4−ピリジンメタノールを用いて合成した。無色粉末(160 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 4.49 (2H, s), 5.49 (2H, s), 6.52 (2H, d, J = 6.0 Hz),7.16−7.42 (11H, m), 7.68 (1H, dd, J = 1.8, 8.4 Hz), 8.39 (2H, d, J = 6.0 Hz), 8.43 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析: 純度100 % (保持時間: 3.74 min). MS (ESI+): 525 (M+H), 527.
【0347】
実施例267
6−ブロモ−2−(4−メトキシカルボニルメトキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例259と同様の方法により、6−ブロモ−2−(4−ヒドロキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(310 mg)及びブロモ酢酸メチルを用いて合成した。無色結晶(300 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 3.23 (3H, s), 3.78 (3H, s), 4.59 (2H, s), 5.34 (2H, s), 6.82 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.22 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.24−7.31 (2H, m), 7.37 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.40−7.49 (3H, m), 7.65 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz), 8.39 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析: 純度100 % (保持時間: 4.80 min). MS (ESI+): 536 (M+H), 538.
【0348】
実施例268
6−ブロモ−2−(4−カルボキシメトキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例247と同様の方法により、6−ブロモ−2−(4−メトキシカルボニルメトキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (200 mg)を用いて合成した。無色結晶(120 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 3.24 (3H, s), 4.62 (2H, s), 5.34 (2H, s), 6.84 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.22−7.30 (4H, m), 7.37 (1H, dd, J = 0.6, 1.8 Hz), 7.40−7.48 (3H, m), 7.65 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz), 8.39 (1H, dd, J = 0.6, 8.7 Hz). HPLC分析: 純度99 % (保持時間: 4.45 min). MS (ESI+): 522 (M+H), 524.Anal. Calcd for C2620NOBr: C, 59.78; H, 3.86; N, 2.68. Found: C, 59.67; H, 3.88; N, 2.58.
【0349】
実施例269
2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルアミド
本化合物は、実施例249と同様の方法により、2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(250 mg)及びベンジルアミンを用いて合成した。無色結晶(210 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 3.89 (2H, d, J = 5.4 Hz), 5.09 (1H, d, J = 5.4 Hz), 5.57 (2H, s), 6.46 (2H, d, J = 6.6 Hz), 7.06−7.18 (3H, m), 7.22−7.37 (8H,m), 7.39−7.48 (3H, m), 7.65 (1H, dd, J = 1.8, 8.4 Hz), 8.41 (1H, dd, J = 0.3, 8.4 Hz). HPLC分析: 純度100 % (保持時間: 4.80 min). MS (ESI+): 523(M+H), 525.
【0350】
実施例270
2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ジメチルアミド
本化合物は、実施例249と同様の方法により、2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(250 mg)及びジメチルアミンTHF溶液を用いて合成した。無色結晶(180 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 1.75 (3H, s), 2.42 (3H, s), 4.78 (1H, d, J = 10.0 Hz), 6.22 (1H, d, J = 10.0 Hz), 7.28−7.48 (11H, m), 7.65 (1H, dd, J = 1.8, 8.4 Hz), 8.45 (1H, dd, J = 0.3, 8.4 Hz). HPLC分析: 純度99 % (保持時間: 4.61 min). MS (ESI+): 461 (M+H), 463.
【0351】
実施例271
2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(ピリジン−4−イルメチル)アミド
本化合物は、実施例249と同様の方法により、2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(250 mg)及び4−ピコリルアミンを用いて合成した。無色結晶(17 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 3.89 (2H, d, J = 5.7 Hz), 5.27 (1H, t, J = 5.7 Hz), 5.56 (2H, s), 6.31 (2H, d, J = 6.0 Hz), 7.20−7.38 (8H, m), 740−7.52 (3H, m), 7.67 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz), 8.29 (2H, d, J = 6.0 Hz), 8.43 (1H, dd, J = 0.3, 8.7 Hz). HPLC分析: 純度99 % (保持時間: 3.39 min). MS (ESI+): 524 (M+H), 526.
【0352】
実施例272
2−ベンジル−6−クロロ−4−(4−フルオロフェニル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
ジムロート付のナスフラスコに入った2−ベンジル−6−クロロ−1−オキソ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(100 mg)、炭酸ナトリウム(45 mg)、4−フルオロフェニルボロン酸(35mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(12 mg)、トルエン(2.0 ml)、水(0.4 ml)及びエタノール(0.4 ml)の混合物を、真空ラインで脱気し、アルゴンにより置換し、80℃で12時間攪拌した。反応液を冷却後、水及び酢酸エチルにより分液し、有機層を硫酸マグネシウムにより乾燥した後、減圧濃縮した。残渣を分取HPLCにて精製し、表題化合物(52 mg)を無色粉末として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.24 (3H, s), 5.41 (2H,s), 7.07−7.18 (3H, m), 7.19−7.34 (7H, m), 7.51 (1H, m), 8.49 (1H, m). HPLC分析: 純度98 % (保持時間: 4.98 min). MS (ESI+): 422 (M+H), 424.
【0353】
実施例273
2−ベンジル−6−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例272と同様の方法により、2−ベンジル−6−クロロ−1−オキソ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(100 mg)及び4−クロロフェニルボロン酸を用いて合成した。無色結晶(55 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 3.25 (3H, s), 5.41 (2H,s), 7.14 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.19−7.34 (7H, m), 7.42 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.51 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz), 8.49 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析: 純度96 % (保持時間: 5.22 min). MS (ESI+): 438 (M+H), 440.
【0354】
実施例274
2−ベンジル−6−クロロ−1−オキソ−4−(p−トリル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例272と同様の方法により、2−ベンジル−6−クロロ−1−オキソ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(100 mg)及び4−メチルフェニルボロン酸を用いて合成した。無色結晶(24 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 2.41 (3H, s), 3.23 (3H,s), 5.40 (2H, s), 7.15 (2H, d,J = 8.1 Hz), 7.19−7.33 (8H, m), 7.49 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz), 8.48 (1H, dd, J = 0.3, 8.7 Hz). HPLC分析: 純度97 % (保持時間: 5.22 min). MS (ESI+): 418 (M+H), 420.
【0355】
実施例275
2−ベンジル−6−クロロ−4−(4−メトキシフェニル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例272と同様の方法により、2−ベンジル−6−クロロ−1−オキソ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(100 mg)及び4−メトキシフェニルボロン酸を用いて合成した。ベージュ粉末 (61 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 3.26 (3H, s), 3.86 (3H,s), 5.42 (2H, s), 6.96 (2H, d,J = 9.0 Hz), 7.16−7.34 (8H, m), 7.52 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz), 8.48 (1H, dd, J = 0.3, 8.7 Hz). HPLC分析: 純度100 % (保持時間: 4.95 min). MS (ESI+): 434 (M+H), 436.
【0356】
実施例276
2−ベンジル−6−クロロ−4−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例272と同様の方法により、2−ベンジル−6−クロロ−1−オキソ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(100 mg)及び3−クロロ−4−フルオロフェニルボロン酸を用いて合成した。無色粉末 (80 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 3.29 (3H, s), 5.35 (1H, d, J = 15.3 Hz), 5.46 (1H, d,J = 15.3 Hz), 5.12 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.13−7.40 (8H,m), 7.53 (1H, dd,J = 1.8, 8.4 Hz), 8.49 (1H, dd, J = 0.3, 8.4 Hz). HPLC分析: 純度100 % (保持時間: 5.17 min). MS (ESI+): 456 (M+H), 458.
【0357】
実施例277
2−ベンジル−6−クロロ−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例272と同様の方法により、2−ベンジル−6−クロロ−1−オキソ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(100 mg)及び2,4−ジフルオロフェニルボロン酸を用いて合成した。無色粉末 (9 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 3.28 (3H, s), 5.30 (1H, d, J = 15.6 Hz), 5.54 (1H, d,J = 15.6 Hz), 6.90−7.01 (2H, m), 7.04 (1H,m), 7.17−7.34 (6H,m), 7.52 (1H, dd, J = 1.8, 8.4 Hz), 8.48 (1H, dd, J = 0.3, 8.4 Hz). HPLC分析: 純度99 % (保持時間: 4.88 min). MS (ESI+): 440 (M+H), 442.
【0358】
実施例278
2−ベンジル−6−クロロ−4−(4−メタンスルホニルフェニル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例272と同様の方法により、2−ベンジル−6−クロロ−1−オキソ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(100 mg)及び4−(メタンスルホニル)フェニルボロン酸を用いて合成した。無色粉末 (63 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 3.15 (3H, s), 3.22 (3H, s), 5.43 (2H,s), 7.07 (1H, d,J = 2.1 Hz), 7.20−7.34 (5H, m), 7.49−7.58 (3H, m), 8.04 (2H, d, J = 8.7Hz), 8.52 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析: 純度100 % (保持時間: 4.33 min). MS (ESI+): 482 (M+H), 484.
【0359】
実施例279
2−ベンジル−6−クロロ−1−オキソ−4−(m−トリル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例272と同様の方法により、2−ベンジル−6−クロロ−1−オキソ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(100 mg)及び3−メチルフェニルボロン酸を用いて合成した。無色粉末 (63 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 2.38 (3H, s), 3.22 (3H, s), 5.41 (2H,s), 7.04−7.10 (2H, m), 7.18−7.35 (8H, m), 7.50 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz), 8.48 (1H, dd, J = 0.3, 8.7 Hz). HPLC分析: 純度100 % (保持時間: 5.19 min). MS (ESI+): 418 (M+H), 420.
【0360】
実施例280
2−ベンジル−6−クロロ−4−(4−ホルミルフェニル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例272と同様の方法により、2−ベンジル−6−クロロ−1−オキソ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(300 mg)及び4−ホルミルフェニルボロン酸を用いて合成した。無色結晶 (170 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 3.20 (3H, s), 5.44 (2H, s), 7.11 (1H, d, J = 1.8 Hz ), 7.20−7.34 (5H, m), 7.48 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.53 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz), 7.97 (2H, d, J = 8.1 Hz), 8.51 (1H, d, J = 8.7 Hz), 10.9 (1H,s). HPLC分析: 純度100 % (保持時間: 4.66 min). MS (ESI+): 432 (M+H), 434.
【0361】
実施例281
2−ベンジル−6−クロロ−4−(3−ホルミルフェニル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例272と同様の方法により、2−ベンジル−6−クロロ−1−オキソ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(300 mg)及び3−ホルミルフェニルボロン酸を用いて合成した。無色結晶 (140 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 3.20 (3H, s), 5.37 (1H, d, J = 15.6 Hz ), 5.49 (1H, d, J = 15.6 Hz), 7.08 (1H, d, J = 1.8 Hz ), 7.20−7.35 (5H, m), 7.50−7.68 (3H, m), 7.81 (1H, m), 7.97 (1H, dt, J = 1.5, 7.5 Hz ), 8.51 (1H, d, J =8.7 Hz), 10.06 (1H,s). HPLC分析: 純度 100.0 % (保持時間: 4.63 min). MS (ESI+): 432 (M+H), 434.
【0362】
実施例282
2−ベンジル−4−(4−カルボキシフェニル)−6−クロロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−ベンジル−6−クロロ−4−(4−ホルミルフェニル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(93 mg)、リン酸二水素ナトリウム(26 mg)、2−メチル−2−ブテン(100 μl)、THF(2.0 ml)、ブタノール(1.0 ml)及び水(2.0 ml)の混合物に、0℃攪拌下、亜塩素酸ナトリウム(73 mg)を加え、1時間攪拌した。溶媒を除去して除き、残留物を1規定塩酸及び酢酸エチルにて分液した後、有機層を硫酸マグネシウムにより乾燥させ、濃縮した。残渣を分取HPLCにて精製し、表題化合物(33 mg)を無色粉末として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.22 (3H, s), 5.45 (2H, s), 7.13 (1H, m), 7.20−7.34 (5H, m), 7.43 (2H, d, J = 8.4 Hz ), 7.53 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz ), 8.20(2H, d, J = 8.4 Hz ), 8.51 (1H, d, J = 8.7 Hz ). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度100 % (保持時間: 3.39 min). MS (ESI+): 448 (M+H), 450.
【0363】
実施例283
2−ベンジル−6−クロロ−4−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−ベンジル−6−クロロ−4−(4−ホルミルフェニル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(66 mg)、メタノール(1.0 ml)及びTHF(1.0 ml)の混合物に、0℃攪拌下、水素化ホウ素ナトリウム(6 mg)を加え、1時間攪拌した。反応液を濃縮し、残留物を1規定塩酸及び酢酸エチルにて分液し、有機層を硫酸マグネシウムにより乾燥させ、濃縮した。残渣を分取HPLCにて精製し、表題化合物(30 mg)を無色粉末として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.86 (1H, br), 3.23 (3H, s), 4.78 (2H, s), 5.41 (2H, s), 7.19 (1H, dd, J = 0.6, 2.1 Hz ), 7.20−7.35 (7H, m), 7.44 (2H, dd, J = 0.6, 7.8 Hz ), 7.50 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz ), 8.49  (1H, dd, J = 0.3, 8.7 Hz ).
【0364】
実施例284
2−ベンジル−4−(3−カルボキシフェニル)−6−クロロ−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例282と同様の方法により、2−ベンジル−6−クロロ−4−(3−ホルミルフェニル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(90 mg)を用いて合成した。無色粉末 (32 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 3.22 (3H, s), 5.37 (1H, d, J = 15.3 Hz ), 5.49 (1H, d, J = 15.3 Hz ), 7.10 (1H, dd, J = 0.6, 1.8 Hz ), 7.20−7.36 (5H, m), 7.50−7.62 (3H, m), 8.04 (1H, m), 8.17 (1H, dt, J = 1.8, 8.7 Hz ), 8.51 (1H,d, J = 8.7 Hz ). HPLC分析(アジレント1100システム): 純度99 % (保持時間: 3.38 min). MS (ESI+): 448 (M+H), 450.
【0365】
実施例285
2−ベンジル−6−クロロ−4−(3−ヒドロキシメチルフェニル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例283と同様の方法により、2−ベンジル−6−クロロ−4−(3−ホルミルフェニル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(100 mg)を用いて合成した。無色粉末 (35 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 1.79 (1H, br), 3.22 (3H, s), 4.75 (2H, s), 5.34−5.48 (2H, m), 7.17−7.34 (8H, m), 7.40−7.46 (2H, m), 7.50 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz ), 8.49 (1H, d, J = 8.7 Hz ).
【0366】
実施例286
2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 2−イソブトキシカルボニルピリジン−4−イルメチルエステル
本化合物は、実施例200と同様の方法により、2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(600 mg)及び4−ヒドロキシメチルピリジン−2−カルボン酸 イソブチルエステルを用いて合成した。無色粉末 (530 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.9 Hz ), 2.10−2.22 (1H, m), 4.21 (2H, d, J = 6.0 Hz ), 4.53 (2H, s), 5.52 (2H, s), 6.64 (1H, dd, J = 1.5, 5.1 Hz), 7.17−7.37 (11H, m), 7.57 (1H, m), 7.69 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz ), 8.44 (1H, d, J = 8.7 Hz), 8.57 (1H, d, J = 5.1 Hz).
【0367】
実施例287
2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 2−カルボキシピリジン−4−イルメチルエステル 塩酸塩
本化合物は、実施例247と同様の方法により、2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 2−イソブトキシカルボニルピリジン−4−イルメチルエステル(860 mg)を用いて合成した。本化合物は逆層ポリスチレン樹脂(CHP−20P、三菱化学、溶出液:0.01%HCl含有70−80%アセトニトリル水)により精製した。淡黄色粉末 (540 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 4.66 (2H, br), 5.53 (2H, s), 6.86 (1H, br), 7.14−7.50(11H, m), 7.71 (1H, dd, J = 1.8, 8.4 Hz ), 7.79 (1H, br), 8.45 (1H, d, J = 8.4 Hz ), 8.62 (1H, br). Anal. Calcd for C3021BrN・HCl・2HO: C, 56.13; H, 4.08; N, 4.36. Found: C, 56.04; H, 3.87; N, 4.41.
【0368】
実施例288
2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 2−メトキシカルボニルピリジン−4−イルメチルエステル
2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 2−カルボキシピリジン−4−イルメチルエステル塩酸塩(120 mg)のメタノール溶液(3.0 ml)に、0℃攪拌下濃硫酸(0.3 ml)を加え、50℃にて48時間攪拌した。反応液を冷却後、減圧下に溶媒を除去した。残留物を酢酸エチル及び飽和重曹水にて分液し、有機層を硫酸マグネシウムにより乾燥し、減圧濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=4/1〜1/1)により精製し、表題化合物(73mg)を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 4.03 (3H, s), 4.50 (2H, s), 5.51 (2H, s), 6.63 (1H, dd, J = 1.8, 4.8 Hz), 7.15−7.38 (11H, m), 7.54 (1H, m), 7.69 (1H, dd, J =1.8, 8.7 Hz ), 8.43 (1H, d, J = 8.7 Hz), 8.51 (1H, dd, J = 0.6, 4.8 Hz).
【0369】
実施例289
6−クロロ−2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−1−オキソ−4−(p−トリル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−クロロ−1−オキソ−4−(p−トリル)−1H−イソクロメン−3−カルボン酸メチルエステル及び7−クロロ−1−オキソ−4−(p−トリル)−1H−イソクロメン−3−カルボン酸メチルエステル(混合物、250 mg)のメタノール溶液(5.0 ml)に、ヒドラジンエタノール(540 μl)を加え、2時間加熱還流した。反応液を冷却後、系内に濃硫酸(0.5 ml)を加え、室温で18時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去した後、系内に水及び酢酸エチルを加えて分液し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=5/1〜2/3)により精製し、表題化合物(50 mg)を無色結晶として得た。
IR (KBr) cm−1: 1742, 1661, 1597, 1514, 1435, 1375, 1248, 1231, 1163. H−NMR (CDCl) δ: 2.43 (3H, s), 3.25−3.34 (2H, m), 3.50 (1H, t, J = 6.6 Hz), 3.63 (3H, s), 3.59−3.68 (2H, m), 5.90 (1H, t, J = 6.6 Hz), 7.18−7.31 (5H, m), 7.50 (1H, dd, J = 2.4, 9.0 Hz), 8.42 (1H, d, J = 9.0 Hz). HPLC分析: 純度99 % (4.04 min). MS (ESI+): 387 (M+H), 389.
【0370】
実施例290
6−クロロ−2−(メトキシカルボニルメチルアミノ)−1−オキソ−4−(p−トリル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−クロロ−1−オキソ−4−(p−トリル)−1H−イソクロメン−3−カルボン酸メチルエステル及び7−クロロ−1−オキソ−4−(p−トリル)−1H−イソクロメン−3−カルボン酸メチルエステル(混合物、270 mg)のメタノール溶液(5.0 ml)に、ヒドラジノ酢酸 エチルエステル塩酸塩(1.3 g)及びナトリウムメトキシド(0.44 g)を加え、2時間加熱還流した。反応液を冷却後、系内に濃硫酸(0.5 ml)を加え、室温で18時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去した後、系内に水及び酢酸エチルを加えて分液し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=8/1〜3/2)により精製し、表題化合物(85 mg)を無色結晶として得た。IR (KBr) cm−1: 1748, 1667, 1597, 1514, 1435, 1375, 1229. H−NMR (CDCl) δ:2.43 (3H, s), 3.62 (3H, s), 3.79 (3H, s), 3.96 (2H, d, J = 6.2 Hz),5.99 (1H, t, J = 6.4 Hz), 7.14−7.38 (5H, m), 7.48 (1H, dd, J = 2.0, 8.4Hz), 8.40 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析: 純度97 % (4.44 min). MS (APCI+): 415 (M+H), 417.
【0371】
実施例291
6−クロロ−2−シクロヘキシルアミノ−1−オキソ−4−(p−トリル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−クロロ−1−オキソ−4−(p−トリル)−1H−イソクロメン−3−カルボン酸(300 mg)、シクロヘキシルヒドラジン塩酸塩 (360 mg)、ナトリウムメトキシド(130 mg)及び1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(4.0 ml)の混合物を、100℃で12時間攪拌した。反応系を冷却後、反応液を1規定塩酸及び酢酸エチルにて分液し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮した。
次いで、本品、炭酸カリウム(160 mg)及びDMF(3.0 ml)の混合物に、室温攪拌下ヨウ化メチル(65 μl)を加え、1時間攪拌した。反応液を減圧下で濃縮した後、残留物を酢酸エチル及び1規定塩酸により分液し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=9/1〜2/1)により精製し、表題化合物(33 mg)を無色結晶として得た。
IR (KBr) cm−1: 2932, 2855, 1746, 1667, 1599, 1433, 1381, 1246, 1225. H−NMR (CDCl) δ: 1.04−1.34 (5H, m), 1.52−1.66 (1H, m), 1.68−1.88 (4H, m),2.42 (3H, s), 3.28 (1H, m), 3.61 (3H, s), 5.48 (1H, d, J = 4.2 Hz), 7.14−7.30 (5H, m), 7.47 (1H, dd, J = 2.1, 8.4 Hz), 8.40 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析: 純度97 % (5.22 min). MS (APCI+): 425 (M+H), 427.
【0372】
実施例292
6−クロロ−1−オキソ−2−(ピリジン−2−イルアミノ)−4−(p−トリル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−クロロ−1−オキソ−4−(p−トリル)−1H−イソクロメン−3−カルボン酸(300 mg)、2−ピリジルヒドラジン (260 mg)及び1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(3.0 ml)の混合物を、100℃で12時間攪拌した。反応系を冷却後、反応液を1規定塩酸及び酢酸エチルにて分液し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮した。
次いで、本品、炭酸カリウム(160 mg)及びDMF(3.0 ml)の混合物に、室温攪拌下ヨウ化メチル(65 μl)を加え、1時間攪拌した。反応液を減圧下で濃縮した後、残留物を酢酸エチル及び1規定塩酸により分液し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=9/1〜2/1)により精製し、表題化合物(58 mg)を無色結晶として得た。
IR (KBr) cm−1: 1744, 1674, 1597, 1435, 1373, 1279, 1231, 1165, 959, 910,777, 733. H−NMR (CDCl) δ: 2.44 (3H, s), 3.53 (3H, s), 6.68 (1H, d, J= 8.4 Hz), 6.93 (1H, m), 7.20−7.40 (5H, m), 7.48 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz), 7.58 (1H, m), 8.26 (1H, m), 8.37 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析: 純度97 % (3.64 min). MS (APCI+): 420 (M+H), 421.
【0373】
実施例293
2−(4−tert−ブトキシカルボニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3,6−ジカルボン酸ジメチルエステル
6−ブロモ−2−(4−tert−ブトキシカルボニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (2.54 g) 、酢酸パラジウム(II) (52 mg) 、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン (125 mg)  、トリエチルアミン (1.6 ml) 、DMF (13 ml) およびメタノール (13 ml) の混合物を、1気圧の一酸化炭素圧下60℃で72時間攪拌した。反応液を濃縮後、残さに水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン〜ヘキサン:酢酸エチル=2:1)により精製後、再結晶 (酢酸エチル−ヘキサン) を経て表題化合物 (1.82 g) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.56 (9H, s), 3.22 (3H, s), 3.89 (3H, s), 5.47 (2H, s), 7.22−7.56 (7H, m), 7.86−8.00 (3H, m), 8.17 (1H, dd, J=1.4, 8.4 Hz), 8.61 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0374】
実施例294
2−(4−カルボキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3,6−ジカルボン酸ジメチルエステル
4N−塩酸酢酸エチル溶液 (4 ml) に2−(4−tert−ブトキシカルボニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3,6−ジカルボン酸 ジメチルエステル (200 mg) を加え、室温下2時間攪拌した。反応液を濃縮後、結晶を酢酸エチルとヘキサンの混合液で洗浄し、表題化合物 (160 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.22 (3H, s), 3.89 (3H, s), 5.49 (2H, s), 7.22−7.54 (7H, m), 7.97 (1H, d, J=1.8 Hz), 8.03 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.17 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.62 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0375】
実施例295
2−(4−tert−ブトキシカルボニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3,6−ジカルボン酸 3−メチルエステル
2−(4−tert−ブトキシカルボニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3,6−ジカルボン酸ジメチルエステル (1.63 g) のTHF (16 ml) 溶液に、室温下メタノール (16 ml) および8N−水酸化ナトリウム水溶液 (0.8 ml) を加え、18時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮後、残さに水および1N−塩酸 (7 ml) を加え水層の液性を酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。残さに塩化メチレンを加え不溶物をろ去し、ろ液を濃縮後、再結晶 (酢酸エチル−ヘキサン) を経て表題化合物 (1.16 g) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.56 (9H, s), 3.22 (3H, s), 5.48 (2H, s), 7.22−7.56 (7H, m), 7.92 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.96−8.08 (1H, m), 8.20 (1H, dd, J=1.6, 8.4 Hz), 8.64 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0376】
実施例296
2−(4−tert−ブトキシカルボニルベンジル)−6−カルバモイル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−(4−tert−ブトキシカルボニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3,6−ジカルボン酸 3−メチルエステル (300 mg) のTHF (6 ml) 溶液に、塩化アンモニウム (100 mg) 、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩 (230 mg) 、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール一水和物(180 mg) およびトリエチルアミン (1 ml) を室温下加えた。反応液を40℃で12時間攪拌後、水および1N−塩酸を加え水層の液性を酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた結晶をメタノールで洗浄し、表題化合物 (240 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.56 (9H, s), 3.22 (3H, s), 5.40−6.20 (2H, m) , 5.47 (2H, s), 7.22−7.54 (7H, m), 7.66−7.76 (1H, m), 7.86−8.00 (3H, m), 8.63 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0377】
実施例297
6−カルバモイル−2−(4−カルボキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
4N−塩酸ジオキサン溶液 (5 ml) に2−(4−tert−ブトキシカルボニルベンジル)−6−カルバモイル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (140 mg) を加え、室温下2時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた結晶をメタノールで洗浄し、表題化合物 (86 mg) を得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 3.27 (3H, s), 5.34 (2H, s), 7.24−7.42 (4H, m), 7.44−7.66 (3H, m), 7.59 (1H, s), 7.72 (1H, s), 7.89 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.00−8.14 (1H, m), 8.19 (1H, s), 8.43 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0378】
実施例298
2−(4−tert−ブトキシカルボニルベンジル)−6−ジメチルカルバモイル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−(4−tert−ブトキシカルボニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3,6−ジカルボン酸 3−メチルエステル (300 mg) のTHF (6 ml) 溶液に、塩化メチルアンモニウム (150 mg) 、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩 (230 mg) 、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール一水和物 (180 mg) およびトリエチルアミン (1 ml) を室温下加えた。反応液を40℃で12時間攪拌後、水および1N−塩酸を加え水層の液性を酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残さをメタノールより結晶化させ表題化合物 (160 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.56 (9H, s), 2.87 (3H, s), 3.07 (3H, s), 3.21 (3H, s), 5.47 (2H, s), 7.20−7.50 (8H, m), 7.56 (1H, dd, J=1.5, 8.2 Hz), 7.92 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.58 (1H, d, J=8.2 Hz).
【0379】
実施例299
2−(4−カルボキシベンジル)−6−ジメチルカルバモイル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
4N−塩酸酢酸エチル溶液 (4 ml) に2−(4−tert−ブトキシカルボニルベンジル)−6−ジメチルカルバモイル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (140 mg) を加え、室温下4時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残さをメタノール−ジイソプロピルエーテルより結晶化させ表題化合物 (86 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 2.87 (3H, s), 3.07 (3H, s), 3.21 (3H, s), 5.48 (2H, s), 7.20−7.54 (8H, m), 7.57 (1H, dd, J=1.4, 8.2 Hz), 8.02 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.59 (1H, d, J=8.2 Hz).
【0380】
実施例300
2−(4−tert−ブトキシカルボニルベンジル)−6−[4−(5−メチル−3−フェニルイソオキサゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロ−イソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
トルエン (6 ml) に、酢酸パラジウム(II) (4.1 mg) およびrac−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル (34 mg) を室温下加え、窒素気流下5分間攪拌した。反応液に6−ブロモ−2−(4−tert−ブトキシカルボニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (300 mg) および4−(5−メチル−3−フェニルイソオキサゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミン (200 mg) を室温下加え、窒素気流下10分間攪拌した。さらに、反応液にナトリウム tert−ブトキシド (70 mg) を室温下加えた後、窒素気流下12時間加熱還流した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン〜ヘキサン:酢酸エチル=1:1)により精製後、再結晶 (酢酸エチル−ヘキサン) を経て表題化合物 (240 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.56 (9H, s), 2.48 (3H, s), 3.20 (3H, s), 5.46 (2H, s), 6.40 (1H, d, J=5.1 Hz), 7.20−7.56 (12H, m), 7.62−7.76 (2H, m), 7.91 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.22 (1H, d, J=5.1 Hz), 8.45 (1H, d, J=9.4 Hz).
【0381】
実施例301
6−ブロモ−2−{4−[4−(5−メチル−3−フェニルイソオキサゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルカルバモイル]ベンジル}−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−2−(4−tert−ブトキシカルボニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (300 mg) のTHF (6 ml) 溶液にDMF (0.03 ml) を加えた後、オキサリルクロリド (0.11 ml) を室温下滴下し、30分間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残さを4−(5−メチル−3−フェニルイソオキサゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミン (200 mg) のピリジン (6 ml) 溶液に室温下加え、6時間攪拌した。さらに反応液を40℃で2時間、60℃で2時間および80℃で2時間攪拌後、減圧下濃縮した。残さに飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル) および塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル) により精製後、再結晶 (酢酸エチル−ヘキサン) を経て表題化合物 (95 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 2.90 (3H, s), 3.25 (3H, s), 5.45 (2H, s), 6.63 (1H, d, J=5.1 Hz), 7.20−7.60 (13H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.8 Hz), 7.88 (2H,d, J=8.0 Hz), 8.40 (1H, d, J=8.8 Hz), 8.41 (1H, d, J=5.1 Hz), 8.55 (1H,
s).
【0382】
実施例302
2−(4−カルボキシベンジル)−6−[4−(5−メチル−3−フェニルイソオキサゾール−4−イル)ピリミジン−2−イルアミノ]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル 塩酸塩
4N−塩酸酢酸エチル溶液 (4 ml) に2−(4−tert−ブトキシカルボニルベンジル)−6−ジメチルカルバモイル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (170 mg) を加え、室温下4時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた結晶をメタノール−ジイソプロピルエーテルにて洗浄し表題化合物 (150 mg) を得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 2.48 (3H, s), 3.26 (3H, s), 5.30 (2H, s), 6.56 (1H,d, J=5.1 Hz), 7.14−7.62 (11H, m), 7.64−8.00 (4H, m), 8.17 (2H, d, J=8.8Hz), 8.38 (1H, d, J=5.1 Hz), 10.23 (1H, s).
【0383】
実施例303
6−ベンジルアミノ−2−(4−tert−ブトキシカルボニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
トルエン (40 ml) に、酢酸パラジウム(II) (27 mg) およびrac−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル (240 mg) を室温下加え、窒素気流下5分間攪拌した。反応液に6−ブロモ−2−(4−tert−ブトキシカルボニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (2.0 g) およびベンジルアミン (0.6 ml) を室温下加え、窒素気流下10分間攪拌した。さらに、反応液にナトリウム tert−ブトキシド (480 mg) を室温下加えた後、窒素気流下12時間加熱還流した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン〜ヘキサン:酢酸エチル=1:1) により精製し、表題化合物 (1.8 g) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.56 (9H, s), 3.16 (3H, s), 4.23 (2H, br. s), 4.61 (1H, br. s), 5.40 (2H, s), 6.19 (1H, d, J=2.3 Hz), 6.83 (1H, dd, J=2.3, 8.7 Hz), 7.12−7.42 (12H, m), 7.88 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.32 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0384】
実施例304
6−ベンジルアミノ−2−(4−カルボキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロ−イソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル 塩酸塩
4N−塩酸酢酸エチル溶液 (6 ml) に6−ベンジルアミノ−2−(4−tert−ブトキシカルボニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル (300 mg) を加え、室温下6時間攪拌した。結晶をろ取し、表題化合物 (260 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.21 (3H, s), 4.15 (2H, s), 5.23 (2H, s), 6.11 (1H, d, J=2.2 Hz), 6.91 (1H, dd, J=2.2, 8.8 Hz), 6.98−7.60 (12H, m), 7.87 (2H,d, J=8.0 Hz), 8.04 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0385】
実施例305
6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソクマリン−3−カルボン酸メチルエステル (200 mg)、4−メタンスルホニルベンジルアミン (240 mg) およびメタノール (4 ml) の混合物を12時間加熱還流後、反応液に氷冷下濃硫酸 (0.4 ml) を加え、2時間加熱還流した。反応液を減圧下濃縮後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。残さを再結晶 (酢酸エチル−ヘキサン) にて精製し表題化合物 (200 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.02 (3H, s), 3.26 (3H, s), 5.42 (2H, s), 7.18−7.62 (9H, m), 7.89 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.46 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0386】
実施例306
6−フルオロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
実施例305と同様にして、6−フルオロ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソクマリン−3−カルボン酸メチルエステルを用いて、表題化合物を合成した。
結晶 (酢酸エチル−ヘキサン) 。
H−NMR (CDCl) δ: 3.02 (3H, s), 3.27 (3H, s), 5.42 (2H, s), 6.91 (1H, dd, J=2.6, 9.8 Hz), 7.20−7.58 (8H, m), 7.89 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.54 (1H, dd, J=6.0, 8.8 Hz).
【0387】
実施例307
2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボアルデヒド
窒素気流下、オキザリルクロリド (0.54 ml) のTHF (28 ml) 溶液にDMSO (0.58 ml) のTHF (5 ml) 溶液を−70℃以下で滴下し10分間攪拌後、2−ベンジル−6−ブロモ−3−ヒドロキシメチル−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン (1.30 g) のTHF (7 ml) 溶液を−70℃以下で滴下し−60℃から−50℃で1時間攪拌した。反応液にトリエチルアミン (3.1 ml) を−50℃以下で滴下後、室温まで昇温し、30分間攪拌した。反応液に水を加え酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残さを酢酸エチル−ヘキサンより結晶化させ表題化合物 (810 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 5.90 (2H, s), 7.10−7.70 (11H, m), 7.77 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.46 (1H, d, J=8.4 Hz), 9.40 (1H, s).
【0388】
実施例308
2−ベンジル−6−ブロモ−3−(1−ヒドロキシエチル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
2−ベンジル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボアルデヒド(500 mg) のTHF (5 ml) 溶液に、メチルマグネシウムブロミドのTHF (3M, 0.5 ml) 溶液を室温下滴下し、10分間攪拌した。反応液に水を加え酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残さを酢酸エチル−ヘキサンより結晶化させ表題化合物 (470 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.35 (3H, d, J=6.8 Hz), 2.07 (1H, d, J=4.0 Hz), 4.92−5.12 (1H, m), 5.71 (1H, d, J=16.1 Hz), 5.85 (1H, d, J=16.1Hz), 6.96−7.62(12H, m), 8.28 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0389】
実施例309
3−アセチル−2−ベンジル−6−ブロモ−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
2−ベンジル−6−ブロモ−3−(1−ヒドロキシエチル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン (250 mg) のTHF (5 ml) 溶液に、酸化マンガン (IV) (500 mg) を加え、1時間加熱還流した。さらに反応液に、酸化マンガン (IV) (500 mg) を追加し1時間加熱還流、酸化マンガン (IV) (500 mg) を追加し1時間加熱還流、酸化マンガン (IV) (500 mg) を追加し12時間加熱還流した。反応液をろ過し、ろ液を濃縮した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン〜ヘキサン:酢酸エチル=8:1) により精製後、再結晶 (酢酸エチル−ヘキサン) を経て表題化合物 (150 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.19 (3H, s), 5.46 (2H, s), 7.00−7.60 (11H, m), 7.67 (1H, dd, J=2.0, 8.6 Hz), 8.44 (1H, d, J=8.6 Hz).
【0390】
実施例310
6−ブロモ−3−ヒドロキシメチル−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (5.5 g) のTHF (55 ml) 懸濁液にDMF (0.1 ml) を加えた後、氷冷下オキザリルクロリド (1.9 ml) を滴下した。反応液を室温まで昇温し、30分間攪拌後、減圧下濃縮した。残さをTHF (90 ml) および1,2−ジメトキシエタン (90 ml) の混合液に懸濁させ、氷冷下水素化ホウ素ナトリウム (1.62 g) およびメタノール (3 ml) を加え、室温まで昇温し、1時間攪拌した。反応液を氷冷下水に加えた後、10%塩酸を加えて水層の液性を酸性とし、減圧下THFおよびメタノールを留去し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残さをジイソプロピルエーテルより結晶化させ表題化合物(5.3 g)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.02 (3H, s), 4.27 (2H, s), 5.75 (2H, s), 7.20−7.60 (8H, m), 7.62 (1H, dd, J=1.8, 8.8 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.6 Hz), 8.35 (1H, d, J=8.8 Hz). 1H未確認.
【0391】
実施例311
6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボアルデヒド
6−ブロモ−3−ヒドロキシメチル−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン (1.0 g) のDMSO (10 ml) 溶液にトリエチルアミン (4.4 ml) を加えた後、三酸化硫黄ピリジンコンプレックス (2.6 g) を室温下加え、1時間攪拌した。反応液を水に加えた後、10%塩酸を加えて水層の液性を酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残さをジイソプロピルエーテルより結晶化させ表題化合物 (940 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.02 (3H, s), 5.91 (2H, s), 7.26−7.66 (8H, m), 7.81 (1H, dd, J=2.2, 8.8 Hz), 7.87 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.44 (1H, d, J=8.8 Hz), 9.44 (1H, s).
【0392】
実施例312
6−ブロモ−3−(1−ヒドロキシエチル)−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボアルデヒド (500 mg) のTHF (10 ml) 溶液に、メチルマグネシウムブロミドのTHF (3M, 0.4 ml) 溶液を室温下滴下し、10分間攪拌した。反応液を水に加え酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残さをジイソプロピルエーテルより結晶化させ表題化合物 (490 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.38 (3H, d, J=7.0 Hz), 2.18−2.36 (1H, m), 3.02 (3H, s), 4.92−5.14 (1H, m), 5.75 (1H, d, J=16.4 Hz), 5.92 (1H, d, J=16.4 Hz),7.10 (1H, d, J=1.8 Hz), 7.14−7.42 (4H, m), 7.44−7.64 (4H, m), 7.84 (2H,d, J=8.6 Hz), 8.25 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0393】
実施例313
6−ブロモ−3−(1−ヒドロキシプロピル)−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボアルデヒド (500 mg) のTHF (10 ml) 溶液に、エチルマグネシウムクロリドのTHF (2M, 0.61 ml) 溶液を室温下滴下し、10分間攪拌した。反応液を水に加え酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残さをシリカゲル薄層クロマトグラフィー (ヘキサン:酢酸エチル=1:2) により精製し、酢酸エチル−ヘキサンより結晶化させ表題化合物 (250 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 0.75 (3H, t, J=7.5 Hz), 1.48−1.88 (2H, m), 2.30 (1H, d, J=4.0 Hz), 3.02 (3H, s), 4.64−4.80 (1H, m), 5.72 (1H, d, J=16.6 Hz), 5.88 (1H, d, J=16.6 Hz), 7.12 (1H, d, J=1.8 Hz), 7.18−7.40 (4H, m), 7.44−7.64 (4H, m), 7.85 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.26 (1H, d, J=8.6 Hz).
【0394】
実施例314
3−アセチル−6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
実施例311と同様にして、6−ブロモ−3−(1−ヒドロキシエチル)−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オンを用いて、表題化合物を合成した。
結晶 (THF−ジイソプロピルエーテル) 。
H−NMR (CDCl) δ: 1.45 (3H, s), 3.02 (3H, s), 5.45 (2H, s), 7.18−7.62 (8H, m), 7.70 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.90 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.41 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0395】
実施例315
6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン
実施例311と同様にして、6−ブロモ−3−(1−ヒドロキシプロピル)−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オンを用いて、表題化合物を合成した。
結晶 (THF−ジイソプロピルエーテル) 。
H−NMR (CDCl) δ: 0.51 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.72 (2H, q, J=7.0Hz), 3.02 (3H, s), 5.37 (2H, s), 7.18−7.60 (8H, m), 7.69 (1H, dd, J=2.0, 8.8 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0396】
実施例316
6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸
6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソクマリン−3−カルボン酸 (5.0 g) 、4−メタンスルホニルベンジルアミン (6.2 g)、トリエチルアミン (5.0 ml) およびメタノール (50 ml) の混合物を、48時間加熱還流した。反応液を減圧下濃縮後、10%塩酸を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。残さに4N−塩酸酢酸エチル溶液 (20 ml) を室温下加え、12時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた結晶をジエチルエーテルとジイソプロピルエーテルの混合液で洗浄し表題化合物 (6.0 g) を得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 3.19 (3H, s), 5.35 (2H, s), 7.04 (1H, d, J=2.0 Hz),7.20−7.70 (7H, m), 7.65 (1H, dd, J=2.0, 8.8 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.6 Hz), 8.34 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0397】
実施例317
6−クロロ−3−ヒドロキシメチル−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
実施例310と同様にして、6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸を用いて、表題化合物を合成した。
結晶 (ジイソプロピルエーテル) 。
H−NMR (CDCl) δ: 3.02 (3H, s), 4.28 (2H, s), 5.75 (2H, s), 7.06 (1H, d, J=1.8 Hz), 7.20−7.64 (8H, m), 7.87 (2H, d, J=8.6 Hz), 8.42 (1H, d, J=8.4 Hz). 1H未確認.
【0398】
実施例318
6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボアルデヒド
実施例311と同様にして、6−クロロ−3−ヒドロキシメチル−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オンを用いて、表題化合物を合成した。
結晶 (メタノール) 。
H−NMR (CDCl) δ: 3.02 (3H, s), 5.92 (2H, s), 7.16−7.74 (9H, m), 7.87 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.52 (1H, d, J=8.4 Hz), 9.44 (1H, s).
【0399】
実施例319
6−クロロ−3−(1−ヒドロキシエチル)−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
実施例312と同様にして、6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒドを用いて、表題化合物を合成した。
結晶 (ジイソプロピルエーテル) 。
H−NMR (CDCl) δ: 1.38 (3H, d, J=7.0 Hz), 2.13 (1H, d, J=4.0 Hz), 3.01 (3H, s), 4.94−5.14 (1H, m), 5.76 (1H, d, J=16.5 Hz), 5.92 (1H, d, J=16.5Hz), 6.92 (1H, d, J=2.2 Hz), 7.16−7.66 (8H, m), 7.85 (2H, d, J=8.4 Hz),8.34 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0400】
実施例320
6−クロロ−3−(1−ヒドロキシプロピル)−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
実施例313と同様にして、6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボアルデヒドを用いて、表題化合物を合成した。
結晶 (ジイソプロピルエーテル) 。
H−NMR (CDCl) δ: 0.75 (3H, t, J=7.5 Hz), 1.48−1.90 (2H, m), 2.30 (1H, d, J=4.4 Hz), 3.01 (3H, s), 4.64−4.82 (1H, m), 5.72 (1H, d, J=16.4 Hz), 5.87 (1H, d, J=16.4 Hz), 6.94 (1H, d, J=2.2 Hz), 7.14−7.64 (8H, m), 7.84(2H, d, J=8.4 Hz), 8.33 (1H, d, J=8.6 Hz).
【0401】
実施例321
6−クロロ−3−(1−ヒドロキシブチル)−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
実施例313と同様にして、6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボアルデヒドおよびプロピルマグネシウムクロリドのジエチルエーテル溶液(2M)を用いて、表題化合物を合成した。
結晶 (酢酸エチル−ジイソプロピルエーテル) 。
H−NMR (CDCl) δ: 0.63 (3H, t, J=7.3 Hz), 0.88−1.88 (4H, m), 2.10 (1H, d, J=4.4 Hz), 3.01 (3H, s), 4.74−4.92 (1H, m), 5.74 (1H, d, J=16.5 Hz), 5.87 (1H, d, J=16.5 Hz), 6.94 (1H, d, J=1.8 Hz), 7.18−7.66 (8H, m), 7.86(2H, d, J=8.4 Hz), 8.35 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0402】
実施例322
6−クロロ−3−(1−ヒドロキシペンチル)−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
実施例313と同様にして、6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボアルデヒドおよびn−ブチルマグネシウムクロリドのTHF溶液(2M)を用いて、表題化合物を合成した。
結晶 (酢酸エチル−ジイソプロピルエーテル) 。
H−NMR (CDCl) δ: 0.71 (3H, t, J=6.6 Hz), 0.86−1.86 (6H, m), 2.07 (1H, d, J=4.4 Hz), 3.01 (3H, s), 4.72−4.92 (1H, m), 5.74 (1H, d, J=16.4 Hz), 5.88 (1H, d, J=16.4 Hz), 6.94 (1H, d, J=1.8 Hz), 7.16−7.66 (8H, m), 7.86(2H, d, J=8.0 Hz), 8.35 (1H, d, J=8.6 Hz).
【0403】
実施例323
3−アセチル−6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
実施例311と同様にして、6−ブロモ−3−(1−ヒドロキシエチル)−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オンを用いて、表題化合物を合成した。
結晶 (THF−ジイソプロピルエーテル) 。
H−NMR (CDCl) δ: 1.46 (3H, s), 3.02 (3H, s), 5.45 (2H, s), 7.18−7.66 (9H, m), 7.90 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.49 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0404】
実施例324
6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン
実施例311と同様にして、6−クロロ−3−(1−ヒドロキシプロピル)−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オンを用いて、表題化合物を合成した。
結晶 (THF−ジイソプロピルエーテル) 。
H−NMR (CDCl) δ: 0.51 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.73 (2H, q, J=7.0 Hz), 3.02 (3H, s), 5.38 (2H, s), 7.16−7.64 (9H, m), 7.89 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.48 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0405】
実施例325
3−ブチリル−6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
実施例311と同様にして、6−クロロ−3−(1−ヒドロキシブチル)−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オンを用いて、表題化合物を合成した。
結晶 (メタノール) 。
H−NMR (CDCl) δ: 0.41 (3H, t, J=7.6 Hz), 0.92−1.20 (2H, m), 1.73 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.02 (3H, s), 5.36 (2H, s), 7.16−7.64 (9H, m), 7.89 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.47 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0406】
実施例326
6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−3−ペンタノイル−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
実施例311と同様にして、6−クロロ−3−(1−ヒドロキシペンチル)−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オンを用いて、表題化合物を合成した。
結晶 (メタノール−ジイソプロピルエーテル) 。
H−NMR (CDCl) δ: 0.56 (3H, t, J=6.8 Hz), 0.64−1.16 (4H, m), 1.74 (2H, t, J=7.1 Hz), 3.01 (3H, s), 5.36 (2H, s), 7.18−7.64 (9H, m), 7.89 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.47 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0407】
実施例327
塩化6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボニル
6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 (1.0 g) のTHF (10 ml) 懸濁液にDMF (0.1 ml) を加えた後、氷冷下オキザリルクロリド (0.4 ml) を滴下した。反応液を室温まで昇温し、30分間攪拌後、減圧下濃縮した。得られた結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄し表題化合物 (1.0 g) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.02 (3H, s), 5.45 (2H, s), 7.20−7.64 (8H, m), 7.74 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.91 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0408】
実施例328
6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボチオ酸S−ピリジン−2−イルエステル
塩化6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボニル (200 mg) のTHF (2 ml) 溶液に2−メルカプトピリジン (42 mg) を加えた後、40℃で12時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮後、残さを再結晶 (THF−ジイソプロピルエーテル) にて精製し表題化合物 (220
mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.02 (3H, s), 5.49 (2H, s), 6.97 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.30−7.62 (9H, m), 7.64−7.96 (4H, m), 8.39 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.59 (1H, d, J=4.4 Hz).
【0409】
実施例329
6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸N−メトキシN−メチルアミド
塩化6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボニル (200 mg) のメチレンクロリド (4 ml) 溶液にN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩 (70 mg) およびトリエチルアミン (0.2 ml) を加え室温下12時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮後、残さに水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、ジイソプロピルエーテルより結晶化させ表題化合物 (180 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 2.30 (3H×0.6, s), 2.88 (3H×0.4, s), 3.005 (3H×0.6,s), 3.011 (3H×0.4, s), 3.02 (3H×0.6, s), 3.26 (3H×0.4, s), 5.11 (1H,d, J=15.4 Hz), 5.46 (1H×0.4, d, J=15.4 Hz), 5.90 (1H×0.6, d, J=15.4 Hz), 7.20−7.80 (9H, m), 7.89 (2H×0.4, d, J=8.4 Hz), 7.90 (2H×0.6, d, J=8.2 Hz), 8.34 (1H×0.4, d, J=8.4 Hz), 8.42 (1H×0.6, d, J=8.4 Hz).
【0410】
実施例330
6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ピリジン−2−イルアミド
実施例329と同様にして、2−アミノピリジンを用いて、表題化合物を合成した。
H−NMR (CDCl) δ: 2.92 (3H, s), 5.54 (2H, s), 6.92−7.06 (1H, m), 7.20−7.84 (12H, m), 7.90 (1H, d, J=8.6 Hz), 7.94−8.08 (1H, m), 8.40 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0411】
実施例331
6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸
6−ブロモ−4−フェニル−3−イソクマリンカルボン酸(1.25g)のメタノール(20ml)溶液に4−メタンスルホニルベンジルアミン塩酸塩(1.6g)及びトリエチルアミン(2.5ml)を加え、50℃で18時間撹拌した。溶媒を減圧下に留去した後、残留物を酢酸エチルで希釈し、1規定塩酸で洗浄、乾燥させ、溶媒を減圧下に留去した。残渣に4規定塩酸/酢酸エチル(10ml)を加え、室温で18時間攪拌した。析出物をろ取し、ジエチルエーテルで洗浄、乾燥することにより題記化合物(1.43g)を得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 3.20 (3H, s), 5.34 (2H, s), 7.20 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.36−7.43 (2H, m), 7.45−7.58 (5H, m), 7.79 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz),7.88 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.25 (1H, d, J = 8.7 Hz).
【0412】
実施例332
6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 2−メトキシカルボニルピリジン−4−イルメチルエステル
本化合物は、実施例200と同様の方法により、6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(330 mg)及び4−ヒドロキシメチルピリジン−2−カルボン酸メチルエステルを用いて合成した。無色粉末 (410 mg)。
H−NMR (CDCl) δ: 3.00 (3H, s), 4.04 (3H, s), 4.66 (2H, s), 5.46 (2H, S), 6.79 (1H, dd, J = 1.8, 4.8 Hz), 7.22−7.40 (6H, m), 7.46 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.63 (1H, m), 7.70 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz), 7.88 (2H, d, J = 8.7 Hz), 8.39 (1H, dd, J = 0.6, 8.7 Hz), 8.59 (1H, dd, J = 0.6, 4.8 Hz). HPLC分析:純度 99.7 % (保持時間: 4.28 min). MS (ESI+): 661 (M+H), 663.
【0413】
実施例333
6−クロロ−4−(3−ホルミルフェニル)−2−(4−メトキシカルボニルベンジル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は実施例272に示す方法に従い、6−クロロ−2−(4−メトキシカルボニルベンジル)−1−オキソ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル及び3−ホルミルフェニルボロン酸を用いて合成した。
H−NMR (CDCl) δ: 3.19 (3H, s), 3.90 (3H, s), 5.41 (1H, d, J = 15.6 Hz), 5.51 (1H, d, J = 15.6 Hz), 7.09 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.31 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.52−7.60 (2H, m), 7.65 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.81 (1H, m), 7.94−8.02 (3H, m), 8.51 (1H, d, J = 8.4 Hz), 10.06 (1H, s). HPLC分析:純度98.9 % (保持時間: 4.56 min). MS (ESI+): 490 (M+H), 492.
【0414】
実施例334
6−クロロ−4−(3−ヒドロキシメチルフェニル)−2−(4−メトキシカルボニルベンジル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は実施例283に示す方法に従い、6−クロロ−4−(3−ホルミルフェニル)−2−(4−メトキシカルボニルベンジル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステルを用いて合成した。
H−NMR (CDCl) δ: 1.80 (1H, br), 3.21 (3H, s), 3.89 (3H, s), 4.75 (2H, d, J = 3.3 Hz), 5.37−5.52 (2H, m), 7.18−7.25 (2H, m), 7.25−7.35 (3H, m),7.40−7.48 (2H, m), 7.52 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz), 7.97 (2H, d, J = 8.4Hz), 8.48 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析:純度 98.2 % (保持時間: 4.25 min). MS (ESI+): 492 (M+H), 494.
【0415】
実施例335
2−(4−カルボキシベンジル)−6−クロロ−4−(3−ヒドロキシメチルフェニル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−クロロ−4−(3−ヒドロキシメチルフェニル)−2−(4−メトキシカルボニルベンジル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル(130 mg)のメタノール(4.0 ml)溶液に、1規定水酸化ナトリウム(390μl)を加え、室温にて1時間攪拌した。反応液を1規定塩酸によりpH3に調整した後、減圧下に濃縮した。残留物を水及び酢酸エチルで分液した後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール=10/1)により精製し、表題化合物(92 mg)を無色粉末として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.23 (3H, s), 4.76 (2H, s), 5.41 (1H, d, J = 15.6 Hz), 5.48 (1H, d, J = 15.6 Hz), 7.18−7.30 (3H, m), 7.35 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.42−7.47 (2H, m), 7.52 (1H, dd, J = 2.1, 8.4 Hz), 8.02 (2H, d, J = 8.7 Hz), 8.48 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析:純度 97.9 % (保持時間: 3.84 min). MS (ESI+): 478 (M+H), 480.
【0416】
実施例336
6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ピリジン−2−イルメチルエステル
本化合物は、実施例200と同様の方法により、6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸及び2−ピリジンメタノールを用いて合成した。
H−NMR (CDCl) δ: 2.98 (3H, s), 4.81 (2H, s), 5.48 (2H, s), 6.58 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.17 (1H, m), 7.26−7.34 (2H, m), 7.40−7.47 (6H, m), 7.52 (1H, dt, J = 1.8, 7.8 Hz), 7.69 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz), 7.83 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.37 (1H, d, J = 8.7 Hz), 8.43 (1H, m). HPLC分析:純度 99.4% (保持時間: 3.91 min). MS (ESI+): 603 (M+H), 605.
【0417】
実施例337
6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ピリジン−4−イルメチルエステル
本化合物は、実施例200と同様の方法により、6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸及び4−ピリジンメタノールを用いて合成した。
H−NMR (CDCl) δ: 3.00 (3H, s), 4.60 (2H, s), 5.45 (2H, s), 6.62 (2H, d, J = 6.0 Hz), 7.24−7.30 (2H, m), 7.36−7.47 (6H, m), 7.70 (1H, dd, J = 1.8, 8.4 Hz), 7.88 (2H, d, J = 8.7 Hz), 8.39 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.45 (2H, d, J = 6.0 Hz). HPLC分析:純度 100 % (保持時間: 3.49 min). MS (ESI+):603 (M+H), 605.
【0418】
実施例338
2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
実施例94で得た6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(200mg)、10%パラジウム炭素(20mg)及びメタノール(4ml)の混合物を、水素雰囲気下1時間攪拌した。触媒をろ過して除き、ろ液を減圧濃縮することにより、無色粉末の題記化合物(127mg)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.02 (3H, s), 3.26 (3H, s), 5.45 (2H, s), 7.26−7.34 (3H, m), 7.41−7.52 (5H, m), 7.56−7.67 (2H, m), 7.89 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.54 (1H, m). HPLC分析:純度 99.8 % (保持時間: 4.14 min).
【0419】
実施例339
6−ブロモ−2−(4−メチルスルファニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は実施例83に示す方法に従い、6−ブロモ−4−フェニル−3−イソクマリンカルボン酸メチルエステル及び4−(メチルチオ)ベンジルアミンを用いて合成した。
H−NMR (CDCl) δ: 2.43 (3H, s), 3.23 (3H, s), 5.34 (2H, s), 7.15 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.19 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.22−7.29 (2H, m), 7.36 (1H, d,J = 1.8 Hz), 7.38−7.47 (3H, m), 7.64 (1H, dd, J = 1.8, 8.4 Hz), 8.38 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析:純度 99.3 % (保持時間: 5.19 min).
【0420】
実施例340
6−クロロ−4−(3−ホルミルフェニル)−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は実施例272に示す方法に従い、6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル及び3−ホルミルフェニルボロン酸を用いて合成した。
H−NMR (CDCl) δ: 3.02 (3H, s), 3.27 (3H, s), 5.41 (2H, d, J = 2.4 Hz),7.10 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.47 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.51−7.61 (2H, m), 7.66 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.82 (1H, m), 7.89 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.98 (1H, dt, J = 1.8, 7.5 Hz), 8.47 (1H, d, J = 9.0 Hz), 10.06 (1H, s). HPLC分析:純度 92.5 % (保持時間: 4.17 min). MS (ESI+): 510 (M+H), 512.
【0421】
実施例341
6−クロロ−4−(3−ヒドロキシメチルフェニル)−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は実施例283に示す方法に従い、6−クロロ−4−(3−ホルミルフェニル)−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 メチルエステルを用いて合成した。H−NMR (CDCl) δ: 1.82 (1H, t, J= 5.4 Hz), 3.03 (3H, s), 3.29 (3H, s), 4.77 (2H, d, J = 5.1 Hz), 5.38 (1H, d, J = 16.5 Hz), 5.45 (1H, d, J = 16.5 Hz), 7.18−7.36 (3H, m), 7.41−7.66 (5H, m), 7.89 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.46 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析:純度 93.7 % (保持時間: 3.88 min). MS (ESI+): 512 (M+H), 514.
【0422】
実施例342
6−クロロ−4−[3−(1−ヒドロキシエチル)フェニル]−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−クロロ−4−(3−ホルミルフェニル)−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(130mg)のTHF溶液(2.6ml)に、室温攪拌下、メチルマグネシウムブロミドTHF溶液(3mol/l, 0.10 ml)を加え、室温で1時間攪拌した。反応終了後、系内に5%硫酸水素カリウム水溶液を加え、酢酸エチルにて分液抽出した。酢酸エチル層を硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=1/2〜酢酸エチル)により精製し、題記化合物(69 mg)を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.52 (3H, t, J = 6.3 Hz), 1.88 (1H, t, J = 4.2 Hz), 3.03 (3H, s), 3.27 (3H, s), 4.97 (1H, br), 5.42 (2H, s), 7.19−7.36 (3H, m), 7.41−7.58 (5H, m), 7.89 (2H, d, J = 8.1 Hz), 8.46 (1H, d, J = 8.7 Hz).HPLC分析:純度 95.6 % (保持時間: 3.99 min). MS (ESI+): 526 (M+H), 528.
【0423】
実施例343
4−(3−カルボキシフェニル)−6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は実施例282に示す方法に従い、6−クロロ−4−(3−ホルミルフェニル)−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステルを用いて合成した。
H−NMR (CDCl) δ: 3.03 (3H, s), 3.30 (3H, s), 5.37 (1H, d, J = 15.8 Hz), 5.48 (1H, d, J = 15.8 Hz), 7.14 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.46−7.68 (5H, m), 7.90 (2H, d, J = 8.0 Hz), 8.06 (1H, m), 8.16−8.25 (1H, m), 8.48 (1H, d, J = 8.8 Hz). HPLC分析:純度 94.4 % (保持時間: 3.89 min). MS (ESI+): 526 (M+H), 528.
【0424】
実施例344
6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−[3−(3−モルホリン−4−イル−プロピルカルバモイル)フェニル]−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
4−(3−カルボキシフェニル)−6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(100mg)、3−モルホリン−4−イル−プロピルアミン(31μl)のアセトニトリル溶液(2ml)に、室温攪拌下、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(69mg)及び4−ヒドロキシベンゾトリアゾール・1水和物(38mg)を加え、室温で12時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去し、残留物を酢酸エチル及び1規定塩酸により分液した後、有機層を乾燥し、濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール=10/1)により精製し、題記化合物(93 mg)を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.75−7.85 (2H, m), 2.39−2.51 (4H, m), 2.56 (2H, t, J =6.0 Hz), 3.03 (3H, s), 3.28 (3H, s), 3.49−3.63 (6H, m), 5.36 (1H, d, J = 16.5 Hz), 5.49 (1H, d, J = 16.5 Hz), 7.14 (1H, m), 7.42−7.51 (3H, m), 7.52−7.61 (2H, m), 7.75(1H, t, J = 1.5 Hz), 7.86−7.97 (3H, m), 8.16 (1H,m), 8.47 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析:純度 99.6 % (保持時間: 3.18 min). MS (ESI+): 652 (M+H), 654.
【0425】
実施例345
6−クロロ−4−[3−(2−ジメチルアミノエチルカルバモイル)フェニル]−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
4−(3−カルボキシフェニル)−6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(100mg)、N,N−ジメチルエチレンジアミン(23μl)のアセトニトリル溶液(2ml)に、室温攪拌下、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(69mg)及び4−ヒドロキシベンゾトリアゾール・1水和物(38mg)を加え、室温で12時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去し、残留物を酢酸エチル及び1規定塩酸により分液した後、有機層を乾燥し、濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=10/1)により精製し、題記化合物(56 mg)を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 2.27 (6H, s), 2.54 (2H, t, J = 6.0 Hz), 3.03 (3H, s), 3.30 (3H, s), 3.50−3.58 (2H, m), 5.38 (1H, d, J = 16.2 Hz), 5.45 (1H, d,J = 16.2 Hz), 6.94 (1H, m), 7.17 (1H, m), 7.41−7.59 (5H, m), 7.77 (1H, t, J = 1.5 Hz), 7.86−7.93 (3H, m), 8.47 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析:純度 99.7 % (保持時間: 3.14 min). MS (ESI+): 596 (M+H), 598.
【0426】
実施例346
6−ブロモ−2−(4−メタンスルフィニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−2−(4−メチルスルファニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(334mg)のジクロロメタン溶液(6.7ml)に、0℃攪拌下、m−クロロ過安息香酸(200mg)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応液を1規定水酸化ナトリウム及び水にて洗浄し、有機層を乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1〜1/4)により精製し、題記化合物(160 mg)を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 2.69 (3H, s), 3.24 (3H, s), 5.42 (2H, s), 7.25−7.32 (2H, m), 7.38−7.51 (6H, m), 7.59 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.68 (1H, dd, J = 1.8, 8.4 Hz), 8.39 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析:純度99.8 % (保持時間: 4.24 min).
【0427】
実施例347
6−クロロ−4−(4−ホルミルフェニル)−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は実施例272に示す方法に従い、6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル及び4−ホルミルフェニルボロン酸を用いて合成した。
H−NMR (CDCl)δ: 3.02 (3H, s), 3.27 (3H, s), 5.42 (2H,s), 7.13 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.44−7.52 (4H, m), 7.55 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz), 7.89 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.99(2H, d, J = 8.4 Hz), 8.47 (1H, d, J = 8.7 Hz), 10.10 (1H, s). HPLC分析:純度92.9 % (保持時間: 4.19 min). MS (ESI+): 510 (M+H), 512.
【0428】
実施例348
6−クロロ−4−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は実施例283に示す方法に従い、6−クロロ−4−(4−ホルミルフェニル)−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステルを用いて合成した。
H−NMR (CDCl)δ: 1.84 (1H, t, J = 5.7 Hz), 3.03 (3H, s), 3.30 (3H, s), 4.80 (2H, d, J = 5.7 Hz), 5.41 (2H, s), 7.21−7.36 (3H, m), 7.43−7.57 (5H, m), 7.89 (2H, d, J = 8.7 Hz), 8.45 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析:純度90.1 % (保持時間: 3.83 min). MS (ESI+): 512 (M+H), 514.
【0429】
実施例349
6−クロロ−4−[4−(1−ヒドロキシエチル)フェニル]−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−クロロ−4−(4−ホルミルフェニル)−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(130mg)のTHF溶液(2.6ml)に、室温攪拌下、メチルマグネシウムブロミドTHF溶液(3mol/l, 0.10 ml)を加え、室温で1時間攪拌した。反応終了後、系内に5%硫酸水素カリウム水溶液を加え、酢酸エチルにて分液抽出した。酢酸エチル層を硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=1/2〜酢酸エチル)により精製し、題記化合物(72 mg)を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.56 (3H, d, J = 6.6 Hz), 3.03 (3H, s), 3.28 (3H, s), 4.95−5.05 (1H, m), 5.41 (2H, s), 7.23−7.33 (3H, m), 7.44−7.56 (5H, m), 7.89 (2H, d, J = 8.7 Hz), 8.45 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析:純度 92.6 %(保持時間: 3.96 min). MS (ESI+): 526 (M+H), 528.
【0430】
実施例350
4−(4−カルボキシフェニル)−6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
本化合物は実施例282に示す方法に従い、6−クロロ−4−(4−ホルミルフェニル)−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステルを用いて合成した。
H−NMR (CDCl)δ: 3.03 (3H, s), 3.30 (3H, s), 5.44 (2H, s), 7.17 (1H, d,J = 2.1 Hz), 7.42−7.53 (4H, m), 7.56 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz), 7.91 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.23 (2H, d, J = 8.7 Hz), 8.48 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析:純度 92.6 % (保持時間: 3.87 min). MS (ESI+): 526 (M+H), 528.
【0431】
実施例351
6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−[4−(3−モルホリン−4−イル−プロピルカルバモイル)フェニル]−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
4−(4−カルボキシフェニル)−6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(100mg)、3−モルホリン−4−イル−プロピルアミン(31μl)のアセトニトリル溶液(2ml)に、室温攪拌下、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(69mg)及び4−ヒドロキシベンゾトリアゾール・1水和物(38mg)を加え、室温で12時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去し、残留物を酢酸エチル及び1規定塩酸により分液した後、有機層を乾燥し、濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール=10/1)により精製し、題記化合物(93 mg)を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.78−1.89 (2H, m), 2.47−2.65 (6H, m), 3.03 (3H, s), 3.30 (3H, s), 3.57−3.75 (6H, m), 5.41 (2H, s), 7.14 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.40 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.48 (2H, d, J = 8.7 H), 7.54 (1H, dd, J = 1.8,8.7 Hz), 7.86−7.96 (4H, m), 8.15 (1H, m), 8.47 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析:純度99.2 % (保持時間: 3.16 min). MS (ESI+): 652 (M+H), 654.
【0432】
実施例352
6−クロロ−2−(4−カルボキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−クロロ−2−(4−メトキシカルボニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(2.50g)のメタノール(10ml)、テトラヒドロフラン(20ml)混合溶液に8規定水酸化ナトリウム水溶液(1ml)を添加後、室温で12時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、水を注入し1規定塩酸で酸性にした後に酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をメタノールから再結晶して表題化合物(1.27g, 52%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.17 (3H, s), 5.42 (2H, s), 7.15−7.51 (9H, m), 7.98 (2H, d, J=8.6 Hz), 8.44 (1H, d, J=8.6 Hz).
【0433】
実施例353
6−ブロモ−2−[4−(4−エトキシカルボニルピペリジン−1−カルボニル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−2−(4−カルボキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(246mg)のジクロロメタン(10ml)溶液にイソニペコチン酸エチル(0.085ml)、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール(92mg)、トリエチルアミン(0.1ml)を加えた後に1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド(144mg)を室温で添加し、室温で15時間撹拌した。ジクロロメタンを加え、一規定塩酸、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=3/2→1/4)で精製して表題化合物(295mg, 93%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.22 (3H, t, J=7.2 Hz) 1.60−2.00 (4H, m), 2.53 (1H, m), 2.90−3.08 (2H, m), 3.20 (3H, s), 3.67 (1H, m), 4.47 (1H, m), 4.11 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.38 (2H, s), 7.23−7.46 (10H, m), 7.63 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.36 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0434】
実施例353と同様にして、各種アミンを用いて6−ブロモ−2−(4−カルボキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステルのアミド化反応を行い、実施例354〜365の化合物を合成した。
【0435】
実施例354
6−ブロモ−2−[4−(3−エトキシカルボニルフェニルカルバモイル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 88 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.36 (3H, t, J=7.5 Hz), 3.23 (3H, s), 4.34 (2H, q, J=7.5 Hz), 5.41 (2H, s), 7.12 (1H, m), 7.25−7.49 (9H, m), 7.66 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 7.80 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.03 (1H, m), 8.11 (1H, s), 8.37 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0436】
実施例355
6−ブロモ−2−(4−エトキシアミノカルボニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 70 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.30 (3H, t, J=7.2 Hz) 3.22 (3H, s), 4.06 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.40 (2H, s), 7.26−7.31 (4H, m), 7.39−7.47 (4H, m), 7.65−7.70 (3H, m), 8.38 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.95 (1H, s).
【0437】
実施例356
6−ブロモ−2−[4−(N’,N’−ジエチルヒドラジノカルボニル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 11 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.33 (6H, t, J=6.8 Hz) 2.63 (1H, s), 3.27 (3H, s), 3.37 (4H, q, J=6.8 Hz), 5.41 (2H, s), 7.27−7.47 (8H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.6 Hz), 7.81 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.6 Hz).
【0438】
実施例357
6−ブロモ−2−[4−(4−メトキシカルボニルベンジルカルバモイル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 83 %
H−NMR (CDCl) δ: 3.22 (3H, s), 3.91 (3H, s), 4.68 (2H, d, J=6.0 Hz), 5.41 (2H, s), 6.52 (1H, t, J=6.0 Hz), 7.26−7.47 (10H, m), 7.66 (1H, dd, J=2.1, 8.4 Hz), 7.74 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.00 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.37 (1H,
d, J=8.4 Hz).
【0439】
実施例358
6−ブロモ−2−{4−[(4−メトキシカルボニルシクロヘキシルメチル)カルバモイル]ベンジル}−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 62 %
H−NMR (CDCl) δ: 0.93−0.19 (2H, m), 1.30−1.64 (3H, m), 1.80−2.06 (4H, m), 2.23 (1H, m), 3.22 (3H, s), 3.23−3.30 (2H, m), 3.65 (3H, s), 5.41 (2H, s), 6.48 (1H, brs), 7.26−7.31 (4H, m), 7.39−7.49 (4H, m), 7.64−7.73 (3H, m), 8.37 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0440】
実施例359
6−ブロモ−2−[4−(N’−tert−ブトキシカルボニルヒドラジノカルボニル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 48 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.45 (9H, s), 3.18 (3H, s), 5.41 (2H, s), 6.87 (1H, brs), 7.25−7.29 (4H, m), 7.39−7.48 (4H, m), 7.66 (1H, m), 7.75 (1H, d, J=8.1 Hz), 8.37 (1H, d, J=8.7 Hz), 8.50 (1H, brs).
【0441】
実施例360
6−ブロモ−2−(4−シクロヘキシルカルバモイルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 73 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.12−1.77 (8H, m), 1.95−2.06 (2H, m), 3.22 (3H, s), 5.42 (2H, s), 5.90 (1H, d, J=7.2 Hz), 7.23−7.47 (8H, m), 7.66−7.69 (3H, m), 8.39 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0442】
実施例361
6−ブロモ−2−(4−イソプロピルカルバモイルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 53 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.24 (6H, d, J=6.3 Hz), 3.21 (3H, s), 4.24 (1H, m), 5.43 (2H, s), 5.87 (1H, d, J=7.5 Hz), 7.24−7.47 (8H, m), 7.65−7.70 (3H, m), 8.39 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0443】
実施例362
6−ブロモ−2−(4−シクロプロピルカルバモイルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 84 %
H−NMR (CDCl) δ: 0.58−0.62 (2H, m), 0.82−0.89 (2H, m), 2.87 (1H, m), 3.20 (3H, s), 5.42 (2H, s), 6.19 (1H, brs), 7.25−7.44 (8H, m), 7.64−7.69 (3H, m), 8.39 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0444】
実施例363
6−ブロモ−2−[4−(シクロヘキシルメチルカルバモイル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 88 %
H−NMR (CDCl) δ: 0.90−1.30 (2H, m), 1.50−1.77 (6H, m), 3.22 (3H, s), 3.20−3.32 (2H, m), 5.42 (2H, s), 6.15 (1H, brs), 7.24−7.48 (8H, m), 7.63−7.70 (3H, m), 8.39 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0445】
実施例364
6−ブロモ−2−(4−シクロペンチルカルバモイルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 48 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.42−1.71 (6H, m), 2.00−2.14 (2H, m), 3.21 (3H, s), 4.37 (1H, m), 5.42 (2H, s), 6.95 (1H, m), 7.25−7.47 (8H, m), 7.65−7.69 (3H, m), 8.39 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0446】
実施例365
6−ブロモ−2−[4−(2−シアノエチルカルバモイル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 92 %
H−NMR (CDCl) δ: 2.73 (2H, t, J=6.2 Hz), 3.22 (3H, s), 3.68 (2H, dt, J=5.8, 6.2 Hz), 5.43 (2H, s), 6.71 (1H, t, J=5.8 Hz), 7.25−7.48 (8H, m), 7.65−7.74 (3H, m), 8.39 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0447】
実施例366
6−ブロモ−2−(4−フェニルカルバモイルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−2−(4−カルボキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(97mg)のテトラヒドロフラン(5ml)溶液にオキサリルクロリド(0.03ml)、ジメチルホルムアミド(1滴)を添加後、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、クロロホルム(5ml)に溶解し、アニリン(0.055ml)を加えた。室温で2時間撹拌した後にジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=4/1→1/1)で精製して表題化合物(96mg, 85%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.24 (3H, s), 5.44 (2H, s), 7.15 (1H, m), 7.26−7.50 (9H, m), 7.60−7.63 (2H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.79−7.83 (3H, m), 8.40 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0448】
実施例366と同様に、6−ブロモ−2−(4−カルボキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステルを酸クロリドに変換後、各種アミンを反応させて、実施例367〜371の化合物を合成した。
【0449】
実施例367
6−ブロモ−2−[4−(2−メトキシカルボニルフェニルカルバモイル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 2 %
H−NMR (CDCl) δ: 3.23 (3H, s), 3.94 (3H, s), 5.47 (2H, s), 7.12 (1H, m), 7.27−7.32 (3H, m), 7.40−7.49 (5H, m), 7.60 (1H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.99−8.02 (2H, m), 8.08 (1H, dd, J=1.2, 8.1 Hz), 8.41 (1H, d, J=8.1 Hz), 8.91 (1H, d, J=8.1 Hz).
【0450】
実施例368
6−ブロモ−2−[4−(4−メトキシカルボニルフェニルカルバモイル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 80 %
H−NMR (CDCl) δ: 3.25 (3H, s), 3.91 (3H, s), 5.43 (2H, s), 7.26−7.47 (7H, m), 7.66−7.74 (3H, m), 7.82 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.02−8.06 (3H, m), 8.39 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0451】
実施例369
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−[4−(ピリジン−3−イルカルバモイル)ベンジル]−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 53 %
H−NMR (CDCl) δ: 3.25 (3H, s), 5.43 (2H, s), 7.24−7.47 (8H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 7.83 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.04 (1H, s), 8.28 (1H, m), 8.37−8.41 (2H, m), 8.65 (1H, d, J=2.7 Hz).
【0452】
実施例370
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−[4−(ピリジン−4−イルカルバモイル)ベンジル]−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 63 %
H−NMR (CDCl) δ: 3.25 (3H, s), 5.40 (2H, s), 7.25−7.49 (8H, m), 7.61 (2H, d, J=6.3 Hz), 7.68 (1H, d, J=1.8, 8.7 Hz), 7.80 (2H, d, J=8.1 Hz), 8.38 (1H, d, J=8.7 Hz), 8.44 (1H, s), 8.51 (2H, d, J=6.3 Hz).
【0453】
実施例371
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−[4−(ピリジン−2−イルカルバモイル)ベンジル]−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 4 %
H−NMR (CDCl) δ: 3.22 (3H, s), 5.46 (2H, s), 7.08 (1H, m), 7.26−7.30 (3H, m), 7.38−7.48 (5H, m), 7.68 (1H, d, J=1.8, 8.7 Hz), 7.76 (1H, m), 7.87 (2H, d, J=8.1 Hz), 8.30 (1H, m), 8.36 (1H, d, J=8.7 Hz), 8.41 (1H, d,J=6.3 Hz), 8.55 (1H, brs).
【0454】
実施例372
6−ブロモ−2−[4−(2−メトキシカルボニルエチル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−4−フェニル−3−イソクマリンカルボン酸メチルエステル(359mg)のメタノール(20ml)溶液に3−(4−アミノメチルフェニル)プロピオン酸メチルエステル(387mg)を添加後、室温で18時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、1規定塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をメタノール(30ml)に溶解し濃硫酸(3ml)を加え、3時間加熱還流した。溶媒を減圧下留去後、氷冷下水を注入し炭酸カリウムで中和した後、溶液を酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=19/1→3/1)で精製して表題化合物(425mg, 80%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 2.58 (2H, t, J=8.4 Hz), 2.90 (2H, t, J=8.4 Hz), 3.21 (3H, s), 3.64 (3H, s), 5.37 (2H, s), 7.12 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.19 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.26−7.30 (2H, m), 7.37−7.46 (4H, m), 7.65 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0455】
実施例373
6−ブロモ−2−(4−ヒドロキシメチルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−2−(4−カルボキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(4.9g)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液にボランのテトラヒドロフラン溶液(1M, 30ml)を添加後、室温で3時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、1規定塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をメタノールから再結晶で精製して表題化合物(2.97g, 62%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.24 (3H, s), 4.65 (2H, s), 5.39 (2H, s), 7.25−7.45 (10H, m), 7.65 (1H, m), 8.39 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0456】
実施例374
2−{4−[ビス(メチルスルホニル)アミノ]ベンジル}−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−(4−アミノベンジル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル(139mg)のテトラヒドロフラン(5ml)溶液にトリエチルアミン(0.48ml)を添加後メタンスルホニルクロリド(0.07ml)を加えて室温で3時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、1規定塩酸を加え、ジクロロメタンで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=3/1→2/3)で精製して表題化合物(110mg, 59%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.19 (3H, s), 3.37 (6H, s), 5.42 (2H, s), 7.26−7.35 (4H, m), 7.36−7.47 (6H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.38 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0457】
実施例375
6−ブロモ−2−[4−(3−エトキシカルボニルアクリロイルアミノ)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−(4−アミノベンジル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル(232mg)のクロロホルム(5ml)溶液にトリエチルアミン(0.2ml)を添加後3−クロロカルボニル−アクリル酸エチルエステル(122mg)を加えて室温で3時間撹拌した。ジクロロメタン(30ml)を加え、1規定塩酸、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=3/1→2/3)で精製して表題化合物(53mg, 56%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.32 (3H, t, J=6.9 Hz), 3.25 (3H, s), 4.26 (4H, q, J=6.9 Hz), 5.37 (2H, s), 6.92 (1H, d, J=15.3 Hz), 7.07 (1H, t, J=15.3 Hz),7.20−7.35 (4H, m), 7.38−7.58 (6H, m), 7.66 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0458】
実施例376
6−ブロモ−2−[4−(4−カルボキシ−ブチリルアミノ)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−(4−アミノベンジル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル(139mg)のテトラヒドロフラン(5ml)溶液にトリエチルアミン(0.084ml)、無水グルタル酸(51mg)、を添加後、室温で24時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、水を注入し酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣にイソプロピルエーテルを加えて結晶化した。得られた結晶をろ取し、50℃で減圧下乾燥して表題化合物(131mg, 76%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.98−2.08 (2H, m), 2.39−2.49 (4H, m), 3.24 (3H, s), 5.36 (2H, s), 7.19−7.28 (4H, m), 7.36−7.48 (6H, m), 7.64 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.37 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0459】
実施例377
6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルアミノベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−(4−アミノベンジル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル(139mg)のテトラヒドロフラン(5ml)溶液にトリエチルアミン(0.083ml)を添加後メタンスルホニルクロリド(0.028ml)を加えて室温で3時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、1規定塩酸を加え、ジクロロメタンで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=3/1→2/3)で精製して表題化合物(90mg, 55%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 2.97 (3H, s), 3.27 (3H, s), 5.34 (2H, s), 6.60 (1H, s), 7.14 (2H, d, J=8.7 Hz), 7.26−7.49 (8H, m), 7.66 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.38 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0460】
実施例377と同様にして、2−(4−アミノベンジル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 メチルエステルと各種スルホニルクロリドを用いて、実施例378〜386の化合物を合成した。
【0461】
実施例378
2−(4−ベンゼンスルホニルアミノベンジル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 57 %
H−NMR (CDCl) δ: 3.15 (3H, s), 5.31 (2H, s), 6.89 (1H, s), 6.98 (2H, d, J=8.7 Hz), 7.12 (2H, d, J=8.7 Hz), 7.24−7.27 (2H, m), 7.37−7.54 (7H, m), 7.65 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 7.74 (2H, d, J=8.7 Hz), 8.37 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0462】
実施例379
6−ブロモ−2−[4−(3−カルボキシベンゼンスルホニルアミノ)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 35 %
H−NMR (DMSO−d) δ: 3.15 (3H, s), 5.26 (2H, s), 7.18−7.35 (5H, m), 7.44−7.51 (4H, m), 7.71−7.91 (5H, m), 8.21 (1H, s), 8.32 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0463】
実施例380
6−ブロモ−2−[4−(4−カルボキシベンゼンスルホニルアミノ)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 29 %
H−NMR (DMSO−d) δ: 3.31 (3H, s), 5.26 (2H, s), 7.10−7.37 (5H, m), 7.40−7.55 (3H, m), 7.65−7.93 (7H, m), 8.31 (1H, d, J=8.4 Hz), 10.24 (1H, s).
【0464】
実施例381
6−ブロモ−2−[4−(4−メタンスルホニルベンゼンスルホニルアミノ)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 28 %
H−NMR (CDCl) δ: 3.06 (3H, s), 3.26 (3H, s), 5.30 (2H, s), 6.96−7.00 (2H, m), 7.15−7.50 (8H, m), 7.66 (1H, dd, J=2.1, 8.4 Hz), 7.89−8.01 (4H, m), 8.36 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0465】
実施例382
2−[4−(4−アセチルベンゼンスルホニルアミノ)ベンジル]−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 28 %
H−NMR (CDCl) δ: 2.60 (3H, s), 3.21 (3H, s), 5.30 (2H, s), 6.97 (2H, d, J=8.7 Hz), 7.08 (1H, s), 7.13 (2H, d, J=8.7 Hz), 7.25−7.49 (8H, m), 7.65 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.80 (2H, d, J=8.7 Hz), 7.95 (2H, d, J=8.7 Hz), 8.36 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0466】
実施例383
2−[4−(4−アセチルアミノベンゼンスルホニルアミノ)ベンジル]−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 29 %
H−NMR (DMSO−d) δ: 2.05 (3H, s), 3.16 (3H, s), 5.15 (2H, s), 6.98−7.51(10H, m), 7.60−7.70 (4H, m), 7.80 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.27 (1H, d,J=8.4 Hz).
【0467】
実施例384
2−[4−(2−アセチルアミノ−4−メチル−チアゾール−5−スルホニルアミノ)ベンジル]−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 17 %
H−NMR (DMSO−d) δ: 2.12 (3H, s), 2.25 (3H, s), 3.20 (3H, s), 5.19 (2H,s), 7.05−7.29 (7H, m), 7.45−7.58 (3H, m), 7.82 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz),8.28 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0468】
実施例385
6−ブロモ−2−[4−(4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 32 %
H−NMR (CDCl) δ: 3.20 (3H, s), 5.32 (2H, s), 6.80 (1H, s), 6.95−7.15 (7H, m), 7.64−7.75 (3H, m), 8.37 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0469】
実施例386
6−ブロモ−2−(4−{5−[(4−クロロベンゾイルアミノ)メチル]チオフェン−2−スルホニルアミノ}ベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 51 %
H−NMR (DMSO−d) δ: 3.19 (3H, s), 4.58 (2H, d, J=5.8 Hz), 5.17 (2H, s),6.97−7.53 (14H, m), 7.79−7.88 (3H, m), 8.27 (1H, d, J=8.6 Hz), 9.28 (1H, m).
【0470】
実施例387
6−ブロモ−2−[4−(4−メトキシカルボニルベンゾイルアミノ)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2−(4−アミノベンジル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(139mg)のジクロロメタン(5ml)溶液にテレフタル酸モノメチルエステル(65mg)、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール(64mg)、ジメチルピリジン−4−イル−アミン(51mg)、を加えた後に1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(103mg)を室温で添加し、室温で15時間撹拌した。ジクロロメタンを加え、一規定塩酸、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール=1/0→9/1)で精製して表題化合物(103mg, 55%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.26 (3H, s), 3.95 (3H, s), 5.39 (2H, s), 7.25−7.67 (10H, m), 7.90 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.99 (1H, s), 8.12 (2H, d, J=8.2 Hz), 8.37 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0471】
実施例388
6−ブロモ−2−(4−ヒドラジノカルボニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル塩酸塩
6−ブロモ−2−[4−(N’−tert−ブトキシカルボニルヒドラジノカルボニル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(158mg)に室温で4規定塩酸酢酸エチル溶液(5ml)を加えた後に室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をジイソプロピルエーテルから結晶化して表題化合物(112mg, 79%)を得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 3.30 (3H, s), 5.32 (2H, s), 7.26−7.53 (8H, m), 7.82−7.87 (3H, m), 8.30 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0472】
実施例389
4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸メチルエステル
[工程1] 亜硫酸ナトリウム(9.7g)、炭酸水素ナトリウム(11.8g)の水溶液(180ml)に塩化4−シアノベンゼンスルホニル(14.1g)を室温で添加し、70度で4時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣を中圧分取液体クロマトグラフィー(MCI GEL, CHP20P(75−150μ), エルーエント=水)で精製して4−シアノベンゼンスルフィン酸ナトリウム(15.9g, 99%)を得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 7.64−7.66 (2H, m), 7.73−7.78 (2H, m).
[工程2] 4−シアノベンゼンスルフィン酸ナトリウム(946mg)のジメチルホルムアミド(10ml)溶液にヨウ化エチル(1.2ml)を添加後、70度で5時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、水と酢酸エチルに分配した。酢酸エチル層を10%亜硫酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=19/1→1/1)で精製して4−エタンスルホニルベンゾニトリル(709mg, 73%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.30 (3H, t, J=7.5 Hz), 3.16 (2H, q, J=7.5 Hz), 7.88 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.04 (2H, d, J=8.4 Hz).
[工程3] 4−エタンスルホニルベンゾニトリル(500mg)のメタノール(6ml)、テトラヒドロフラン(2ml)混合溶液に28%アンモニア水(1ml)を添加後、ラネ−ニッケル(500mg)を加えた。水素加圧下(0.5Mpa)室温で2時間攪拌し、不要物を濾過して取り除いた。濾液を減圧下濃縮して4−エタンスルホニルベンジルアミン(408mg, 82%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.25 (3H, t, J=7.0 Hz), 3.11 (2H, q, J=7.0 Hz), 3.99 (2H, s), 7.54 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.84 (2H, d, J=8.4 Hz).
[工程4] 6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソクロメン−3−カルボン酸メチルエステル(359mg)のメタノール(20ml)溶液に4−エタンスルホニルベンジルアミン(400mg)、トリエチルアミン(0.7ml)を添加後、室温で72時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、1規定塩酸と酢酸エチルに分配した。酢酸エチル層を、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣に4規定塩酸−酢酸エチル溶液(5ml)を加え、室温で10時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、水を加え酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=7/3→2/3)で精製して表題化合物(297mg, 55%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.25 (3H, t, J=7.2 Hz), 3.88 (2H, q, J=7.2 Hz), 3.24 (3H, s), 5.44 (2H, s), 7.27−7.50 (8H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.85 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0473】
実施例389と同様に、種々のアルキルハライドと4−シアノベンゼンスルフィン酸ナトリウムより各種ベンジルアミンを合成して、6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソクロメン−3−カルボン酸メチルエステルと反応させることにより、実施例390〜394の化合物を合成した。
【0474】
実施例390
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−[4−(プロパン−2−スルホニル−ベンジル]−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
[工程1] 4−(プロパン−2−スルホニル)ベンゾニトリル
収率: 52 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.32 (6H, d, J=7.0 Hz), 3.24 (1H, m), 7.88 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.03 (2H, d, J=8.4 Hz).
[工程2] 4−(プロパン−2−スルホニル)ベンジルアミン
収率: 78 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.27 (6H, d, J=6.6 Hz), 1.67 (2H, brs), 3.19 (1H, m),3.99 (2H, s), 7.54 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.81 (2H, d, J=8.4 Hz).
[工程3] 6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−[4−(プロパン−2−スルホニルベンジル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 48 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.27 (6H, d, J=7.0 Hz), 3.15 (1H, m), 3.22 (3H, s), 5.45 (2H, s), 7.26−7.31 (2H, m), 7.40−7.49 (4H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.82 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0475】
実施例391
6−ブロモ−2−[4−(2−メチルプロパン−1−スルホニル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
[工程1] 4−(2−メチルプロパン−1−スルホニル)ベンゾニトリル
収率: 36 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.09 (6H, d, J=6.9 Hz), 2.25 (1H, m), 3.06 (2H, d, J=6.6 Hz), 7.91 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.07 (2H, d, J=8.4 Hz).
[工程2] 4−(2−メチルプロパン−1−スルホニル)ベンジルアミン
収率: 83 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.06 (6H, d, J=7.0 Hz), 1.69 (2H, brs), 2.21 (1H, m),3.00 (2H, d, J=6.6 Hz), 3.99 (2H, s), 7.55 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.86 (2H,d, J=8.0 Hz).
[工程3] 6−ブロモ−2−[4−(2−メチルプロパン−1−スルホニル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 27 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.04 (6H, d, J=7.0 Hz), 2.21 (1H, m), 2.95 (2H, d, J=6.6 Hz), 3.23 (3H, s), 5.44 (2H, s), 7.26−7.48 (8H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.6 Hz), 7.85 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.38 (1H, d, J=8.6 Hz).
【0476】
実施例392
6−ブロモ−2−[4−(4−メトキシカルボニル−フェニルメタンスルホニル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
[工程1] 4−(2−メチルプロパン−1−スルホニル)ベンゾニトリル
収率: 93 %
H−NMR (CDCl) δ: 3.93 (3H, s), 4.41 (2H, s), 7.18 (2H, d, J=8.6 Hz), 7.70−7.80 (4H, m), 7.96 (2H, d, J=8.6 Hz).[工程2] 4−(4−シアノベンゼンスルホニルメチル)安息香酸メチルエステル
収率: 82 %
H−NMR (CDCl) δ: 3.91 (3H, s), 4.00 (2H, s), 4.35 (2H, s), 7.16 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.41 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.57 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.92 (2H, d, J=8.4 Hz).
[工程3] 6−ブロモ−2−[4−(4−メトキシカルボニルフェニルメタンスルホニル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 41 %
H−NMR (CDCl) δ: 3.23 (3H, s), 3.90 (3H, s), 4.33 (2H, s), 5.43 (2H, s), 7.15 (2H, d, J=8.1 Hz), 7.27−7.51 (10H, m), 7.57 (2H, d, J=8.1 Hz), 7.69 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.92 (2H, d, J=8.1 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.1 Hz).
【0477】
実施例393
6−ブロモ−2−[4−(3−メトキシカルボニルプロパン−1−スルホニル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
[工程1] 4−(4−シアノベンゼンスルホニル)酪酸エチルエステル
収率: 49 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.24 (3H, t, J=7.6 Hz), 1.95−2.10 (2H, m), 2.47 (2H, t, J=7.0 Hz), 3.23 (2H, t, J=7.0 Hz), 4.11 (2H, q, J=7.6 Hz), 7.90 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.06 (2H, d, J=8.8 Hz).
[工程2] 4−(4−アミノメチルベンゼンスルホニル)酪酸メチルエステル
収率: 72 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.65 (2H, brs), 1.93−2.10 (2H, m), 2.31−2.60 (2H, m),3.08−3.30 (2H, m), 3.64 (3H, s), 3.98 (2H, s), 7.55 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.84 (2H, d, J=8.2 Hz).
[工程3] 6−ブロモ−2−[4−(3−メトキシカルボニルプロパン−1−スルホニル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 39 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.96−2.06 (2H, m), 2.46 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.13−3.18 (2H, m), 3.25 (3H, s), 3.65 (3H, s), 5.43 (2H, s), 7.26−7.33 (2H, m), 7.39−7.55 (10H, m), 7.68 (1H, dd, J=2.1, 8.7 Hz), 7.86 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.38 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0478】
実施例394
6−ブロモ−2−[4−(4−メトキシカルボニル−ブタン−1−スルホニル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
[工程1] 5−(4−シアノベンゼンスルホニル)ペンタン酸メチルエステル
収率: 44 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.63−1.94 (4H, m), 2.33 (2H, t, J=6.4 Hz), 3.14 (2H, t, J=6.4 Hz), 3.66 (3H, s), 7.89 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.05 (2H, d, J=8.4 Hz).
[工程2] 5−(4−アミノメチルベンゼンスルホニル)ペンタン酸メチルエステル
収率: 70 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.60−1.80 (4H, m), 1.63 (2H, brs), 2.25−2.40 (2H, m),3.00−3.18 (2H, m), 3.64 (3H, s), 3.98 (2H, s), 7.54 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.84 (2H, d, J=8.0 Hz).
[工程3] 6−ブロモ−2−[4−(4−メトキシカルボニルブタン−1−スルホニル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 42%
H−NMR (CDCl) δ: 1.67−1.79 (4H, m), 2.30 (2H, t, J=6.9 Hz), 3.03−3.10 (2H, m), 3.25 (3H, s), 3.64 (3H, s), 5.43 (2H, s), 7.28−7.32 (2H, m), 7.40−7.51 (10H, m), 7.69 (1H, dd, J=2.1, 8.7 Hz), 7.85 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.38 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0479】
実施例395
6−ブロモ−2−[4−(4−メトキシカルボニルフェニルスルファニルメチル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−2−(4−ヒドロキシメチルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(478mg)のジクロロメタン(10ml)溶液にトリエチルアミン(0.21ml)を添加後、氷冷下メタンスルホニルクロリド(0.09ml)を加えた。氷冷下1時間攪拌した後に、ジクロロメタンで希釈し飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去しジメチルホルムアミド(5ml)に溶解した。その溶液を別途調整した4−メルカプト安息香酸メチルエステル(817mg)と炭酸カリウム(415mg)の混合溶液に加えた。室温で二時間攪拌し、溶媒を減圧留去した残渣を1規定塩酸と酢酸エチルに分配した。酢酸エチル層を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=19/1→7/3)で精製して表題化合物(529mg, 83%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.14 (3H, s), 3.87 (3H, s), 4.13 (2H, s), 5.37 (2H, s), 7.18−7.28 (8H, m), 7.35−7.45 (4H, m), 7.63 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 7.86 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.37 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0480】
実施例396
6−ブロモ−2−[4−(4−メトキシカルボニルベンゼンスルフィニルメチル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−2−[4−(4−メトキシカルボニルフェニルスルファニルメチル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(189mg)のジクロロメタン(20ml)溶液に3‐クロロ過安息香酸(74mg)を氷冷下添加後、氷冷下1時間攪拌した。ジクロロメタンで希釈し飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=7/3→1/4)で精製して表題化合物(95mg, 49%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.26 (3H, s), 3.92 (3H, s), 4.02 (2H, s), 5.39 (2H, s), 6.90 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.16 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.27−7.48 (8H, m),7.66 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.05 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0481】
実施例397
6−ブロモ−2−[4−(4−メトキシカルボニルベンゼンスルホニルメチル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロ−イソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−2−[4−(4−メトキシカルボニルフェニルスルファニルメチル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(189mg)のジクロロメタン(20ml)溶液に3‐クロロ過安息香酸(222mg)を氷冷下添加後、室温で5時間攪拌した。ジクロロメタンで希釈し10%亜硫酸ナトリウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=7/3→1/4)で精製して表題化合物(179mg, 90%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.24 (3H, s), 3.94 (3H, s), 4.29 (2H, s), 5.40 (2H, s), 7.02 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.17 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.25−7.55 (5H, m),7.60−7.70 (4H, m), 8.07 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0482】
実施例398
6−ブロモ−2−[4−(4−カルボキシピペリジン−1−カルボニル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−2−[4−(4−エトキシカルボニルピペリジン−1−カルボニル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(290mg)のメタノール(5ml)、テトラヒドロフラン(5ml)混合溶液に8規定水酸化ナトリウム水溶液(0.1ml)を添加後、室温で12時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、水を注入し1規定塩酸で酸性にした後に酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣を分取液体クロマトグラフィーで精製して表題化合物(72mg, 26%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.60−2.10 (4H, m), 2.60 (1H, m), 2.98−3.12 (2H, m), 3.23 (3H, s), 3.71 (1H, m), 4.46 (1H, m), 5.40 (2H, s), 7.26−7.49 (10H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0483】
実施例398と同様にして、各種エステル誘導体を加水分解して実施例399〜410のカルボン酸誘導体を合成した。
【0484】
実施例399
6−ブロモ−2−[4−(2−カルボキシエチル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 81 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.60−2.10 (4H, m), 2.60 (1H, m), 2.98−3.12 (2H, m), 3.23 (3H, s), 3.71 (1H, m), 4.46 (1H, m), 5.40 (2H, s), 7.26−7.49 (10H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0485】
実施例400
6−ブロモ−2−[4−(4−カルボキシベンゾイルアミノ)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 88 %
H−NMR (DMSO−d) δ: 3.80 (3H, s), 5.83 (2H, s), 7.70−7.83 (5H, m), 7.92−7.99 (3H, m), 8.21−8.28 (3H, m), 8.50−8.61 (4H, m), 8.84 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0486】
実施例401
6−ブロモ−2−[4−(4−カルボキシベンジルカルバモイル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 97 %
H−NMR (CDCl) δ: 3.23 (3H, s), 4.71 (2H, d, J=5.7 Hz), 5.42 (2H, s), 6.47 (1H, m), 7.26−7.45 (10H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.74 (2H,d, J=8.4 Hz), 8.05 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0487】
実施例402
6−ブロモ−2−{4−[(4−カルボキシシクロヘキシルメチル)カルバモイル]ベンジル}−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 97 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.00−1.13 (2H, m), 1.30−1.50 (3H, m), 1.73−2.11 (4H, m), 2.28 (1H, m), 3.24 (3H, s), 3.18−3.32 (2H, m), 5.42 (2H, s), 6.21 (1H, t, J=5.8 Hz), 7.26−7.46(8H, m), 7.65−7.71 (3H, m), 8.39 (1H, d, J=8.4Hz).
【0488】
実施例403
6−ブロモ−2−[4−(3−カルボキシアクリロイルアミノ)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 22 %
H−NMR (DMSO−d) δ: 3.45 (3H, s), 5.82 (2H, s), 7.73−8.00 (10H, m), 8.19 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.44 (2H, d, J=7.8 Hz), 8.76 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0489】
実施例404
6−ブロモ−2−[4−(カルボキシメチルカルバモイル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸
収率: 71 %
H−NMR (DMSO−d) δ: 3.91 (2H, d, J=5.8 Hz), 5.33 (2H, s), 7.91 (1H, d, J=1.8 Hz), 7.25−7.52 (7H, m), 7.74−7.83 (3H, m), 8.27 (1H, d, J=8.4 Hz),8.77 (1H, t, J=5.8 Hz).
【0490】
実施例405
6−ブロモ−2−[4−(4−カルボキシフェニルスルファニルメチル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 70 %
H−NMR (CDCl) δ: 3.15 (3H, s), 4.17 (2H, s), 5.87 (2H, s), 7.19−7.48 (12H, m), 7.66 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.93 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.40 (1H,d, J=8.4 Hz).
【0491】
実施例406
6−ブロモ−2−[4−(4−カルボキシベンゼンスルホニルメチル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 63%
H−NMR (DMSO−d) δ: 3.26 (3H, s), 4.71 (2H, s), 5.26 (2H, s), 7.08−7.20(4H, m), 7.24 (1H, d, J=1.8 Hz), 7.29−7.35 (2H, m), 7.45−7.55 (3H, m), 7.77−7.86 (3H, m), 8.07 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.30 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0492】
実施例407
6−ブロモ−2−[4−(4−カルボキシベンゼンスルフィニルメチル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 80 %
H−NMR (DMSO−d) δ: 3.28 (3H, s), 4.07 (1H, d, J=12.8 Hz), 4.07 (1H, d,J=12.8 Hz), 5.26 (2H, s), 7.02 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.11 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.23−7.38 (3H, m), 7.49−7.60 (5H, m), 7.83 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.01 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.31 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0493】
実施例408
6−ブロモ−2−[4−(4−カルボキフェニルメタンスルホニル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 70 %
H−NMR (CDCl) δ: 3.24 (3H, s), 4.34 (2H, s), 5.43 (2H, s), 7.28 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.26−7.48 (8H, m), 7.59 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.69 (1H, dd, J=1.8, 8.8 Hz), 7.98 (2H, d, J=8.7 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0494】
実施例409
6−ブロモ−2−[4−(3−カルボキシプロパン−1−スルホニル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 77 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.95−2.05 (2H, m), 2.47 (2H, t, J=6.6 Hz), 3.12−3.24 (2H, m), 3.27 (3H, s), 5.41 (2H, s), 7.26−7.50 (8H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.6 Hz), 7.85 (2H, d, J=8.6 Hz), 8.36 (1H, d, J=8.6 Hz).
【0495】
実施例410
6−ブロモ−2−[4−(4−カルボキシブタン−1−スルホニル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
収率: 60 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.60−1.80 (4H, m), 2.20−2.35 (2H, m), 3.00−3.16 (2H, m), 3.32 (3H, s), 5.37 (2H, s), 7.28−7.50 (8H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.84 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.35 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0496】
実施例411
4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸メチルエステル
[工程1] 6−ブロモ−4−フェニル−3−イソクマリンカルボン酸(10.3g)、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4,6−ジオン(4.76g)、ジメチルピリジン−4−イル−アミン(5.50g)、トリエチルアミン(6.3ml)のジクロロメタン(100ml)溶液に1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド(8.6g)を室温で添加し、室温で15時間撹拌した。ジクロロメタンで希釈後、1規定塩酸、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣を水(200ml)、酢酸(100ml)に溶解し10時間加熱還流した。溶媒を減圧下留去後、水を加え酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥し、得られた残渣をジイソプロピルエーテルで結晶化させて3−アセチル−6−ブロモ−4−フェニル−イソクロメン−1−オン(8.29g, 81%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 2.44 (3H, s), 7.19−7.28 (3H, m), 7.48−7.58 (3H, m), 7.76 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.27 (1H, d, J=8.4 Hz).
[工程2] 3−アセチル−6−ブロモ−4−フェニル−イソクロメン−1−オン(1.03g)のメタノール(100ml)溶液に4−アミノメチル−安息香酸メチルエステル塩酸塩(3.02g)、トリエチルアミン(4.2ml)を添加後、室温で18時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、1規定塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣に4規定塩酸−酢酸エチル溶液(5ml)を加え、室温で10時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、水を加え酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=19/1→3/1)で精製して表題化合物(220mg, 15%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.25 (3H, s), 3.89 (3H, s), 3.64 (3H, s), 5.49 (2H, s), 7.20−7.29 (6H, m), 7.42−7.50 (4H, m), 7.69 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.97 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0497】
実施例411と同様に、3−アセチル−6−ブロモ−4−フェニルイソクロメン−1−オンに各種アミンを反応させて、実施例412〜417の化合物を合成した。
実施例412
3−アセチル−2−(4−アミノベンジル)−6−ブロモ−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
収率: 7 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.21 (3H, s), 3.64 (2H, s), 5.35 (2H, s), 6.58 (2H, d, J=8.4 Hz), 6.93 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.22−7.25 (2H, m), 7.38−7.45 (4H, m), 7.65 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.42 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0498】
実施例413
3−アセチル−6−ブロモ−2−(4−メチルスルファニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
収率: 28 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.26 (3H, s), 2.43 (3H, s), 5.39 (2H, s), 7.07−7.26 (6H, m), 7.40−7.46 (4H, m), 7.66 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.42 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0499】
実施例414
3−アセチル−6−ブロモ−2−(4−エタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
収率: 4 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.24 (3H, t, J=7.6 Hz), 1.41 (3H, s), 3.08 (2H, q, J=7.6 Hz), 5.47 (2H, s), 7.26−7.50 (8H, m), 7.70 (1H, dd, J=1.8, 8.8 Hz), 7.85 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.41 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0500】
実施例415
3−アセチル−6−ブロモ−4−フェニル−2−(4−スルファモイルベンジル)−2H−イソキノリン−1−オン
収率: 14 %
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.72 (3H, s), 5.25 (2H, s), 7.26−7.39 (7H, m), 7.50−7.56 (3H, m), 7.76−7.84 (3H, m), 8.29 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0501】
実施例416
4−[4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホニル]酪酸エチルエステル
収率: 9 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.22 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.42 (3H, s), 1.90−2.05 (2H, m), 2.43 (2H, t, J=7.0 Hz), 3.11−3.18 (2H, m), 4.09 (2H, q, J=7.4 Hz), 5.47 (2H, s), 7.26−7.51 (8H, m), 7.70 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.86 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.41 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0502】
実施例417
5−[4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホニル]ペンタン酸エチルエステル
収率: 13 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.23 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.42 (3H, s), 1.58−1.82 (4H, m), 2.08−2.38 (2H, m), 2.95−3.19 (2H, m), 4.09 (2H, q, J=7.4 Hz), 5.46 (2H, s), 7.26−7.60 (8H, m), 7.68−7.86 (3H, m), 8.41 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0503】
実施例418
1−[4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホニル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
[工程1] イソニペコチン酸エチル(1.2g)のテトラヒドロフラン(10ml)にトリエチルアミン(2.1ml)を室温で添加し4−シアノベンゼンスルホニル(1.0g)を加えた後に室温で4時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、水と酢酸エチルに分配した。酢酸エチル層を1規定塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、1−(4−シアノベンゼンスルホニル)ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル(1.36g, 84%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.23 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.78−2.04 (4H, m), 2.30 (1H, m), 2.52−2.65 (2H, m), 3.58−3.68 (2H, m), 4.12 (2H, q, J=7.4 Hz), 7.13−7.91 (4H, m).
[工程2]  1−(4−シアノベンゼンスルホニル)ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル(1.36g)のエタノール(84ml)、テトラヒドロフラン(14ml)混合溶液に28%アンモニア水(3ml)を添加後、ラネ−ニッケル(500mg)を加えた。水素加圧下(0.5Mpa)室温で2時間攪拌し、不要物を濾過して取り除いた。濾液を減圧下濃縮して1−(4−アミノメチルベンゼンスルホニル)ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル(1.05g, 77%)を得た。
H−NMR (DMSO−d)δ: 1.15 (3H, t, J=7.6 Hz), 1.48−1.60 (2H, m), 1.82−1.99(2H, m), 2.15−2.58 (3H, m), 3.42−3.60 (2H, m), 4.03 (2H, q, J=7.6 Hz), 4.14 (2H, s), 7.60−7.95 (4H, m).
[工程3]  3−アセチル−6−ブロモ−4−フェニルイソクロメン−1−オン(343mg)のメタノール(20ml)溶液に1−(4−アミノメチルベンゼンスルホニル)ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル(979mg)、トリエチルアミン(1.4ml)を添加後、室温で72時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、1規定塩酸と酢酸エチルに分配した。酢酸エチル層を、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣に4規定塩酸−酢酸エチル溶液(5ml)を加え、室温で10時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、水を加え酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=7/3→2/3)で精製して表題化合物(91mg, 14%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.21 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.37 (3H, s), 1.65−2.01 (4H, m), 2.11 (1H, m), 2.38−2.56 (2H, m), 3.50−3.66 (2H, m), 4.09 (2H, q, J=7.0 Hz), 5.47 (2H, s), 7.24−7.50 (8H, m), 7.67−7.76 (3H, m), 8.41 (1H, d,J=8.4 Hz).
【0504】
実施例418と同様にして、4−シアノベンゼンスルホニルと各種アミンから各種ベンジルアミンを合成し、次いで3−アセチル−6−ブロモ−4−フェニルイソクロメン−1−オンと反応させて、実施例419および420の化合物を合成した。
【0505】
実施例419
3−[4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホニルアミノ]プロピオン酸エチルエステル
[工程1] 3−(4−シアノベンゼンスルホニルアミノ)プロピオン酸エチルエステル
収率: 77 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.26 (3H, t, J=7.2 Hz), 2.56 (2H, t, J=6.3 Hz), 3.20−3.26 (2H, m), 4.13 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.43 (1H, t, J=6.0 Hz), 7.82 (2H, d, J=8.7 Hz), 7.98 (2H, d, J=8.7 Hz).
[工程2] 3−(4−アミノメチルベンゼンスルホニルアミノ)プロピオン酸エチルエステル
収率: 87 %
H−NMR (DMSO−d)δ: 1.67 (3H, t, J=7.4 Hz), 2.44 (2H, d, J=6.6 Hz), 2.90−3.00 (2H, m), 4.03 (2H, q, J=6.6 Hz), 4.12 (2H, s), 4.23 (1H, s), 7.71−7.89 (4H, m).
[工程3] 3−[4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホニルアミノ]プロピオン酸エチルエステル
収率: 18 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.22 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.39 (3H, s), 2.50 (2H, t, J=5.7 Hz), 3.11−3.17 (2H, m), 4.09 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.30 (1H, t, J=6.3 Hz), 5.45 (2H, s), 7.26−7.48 (8H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 7.79 (2H, d, J=8.1 Hz), 8.40 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0506】
実施例420
4−[4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホニルアミノ]酪酸メチルエステル
[工程1] 4−(4−シアノベンゼンスルホニルアミノ)酪酸メチルエステル
収率: 89 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.76−1.89 (2H, m), 2.39 (2H, t, J=6.6 Hz), 3.02−3.12 (2H, m), 3.67 (3H, s), 5.04 (1H, t, J=6.2 Hz), 7.83 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.98 (2H, d, J=8.4 Hz).
[工程2] 4−(4−アミノメチルベンゼンスルホニルアミノ)酪酸メチルエステル
収率: 74 %
H−NMR (DMSO−d)δ: 1.55−1.78 (2H, m), 2.32 (2H, t, J=7.4 Hz), 2.69−2.80(2H, m), 3.56 (3H, s), 4.11 (2H, s), 4.21 (1H, s), 7.71−7.88 (4H, m).[工程3] 4−[4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホニルアミノ]酪酸メチルエステル
収率: 38 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.39 (3H, s), 1.74−1.81 (2H, m), 2.34 (2H, t, J=7.2 Hz), 2.92−2.98 (2H, m), 3.63 (3H, s), 4.97 (1H, t, J=6.3 Hz), 5.44 (2H, s), 7.25−7.28 (2H, m), 7.34 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.43−7.48 (4H, m), 7.68 (1H, dd, J=2.1, 8.7 Hz), 7.77 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.40 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0507】
実施例421
4−[4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)フェニルスルファモイル]安息香酸
実施例377と同様にして、3−アセチル−2−(4−アミノベンジル)−6−ブロモ−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オンを4−カルボキシベンゼンスルホニルクロリドと反応させて、表題化合物を合成した。収量:45mg(26%)
H−NMR (CDCl) δ: 1.17 (3H, s), 5.34 (2H, s), 6.68 (1H, s), 6.95−8.10 (15H, m), 8.39 (1H, d, J=6.6 Hz).
【0508】
実施例422
4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸
4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸メチル(510mg)のメタノール(5ml)、テトラヒドロフラン(5ml)混合溶液に1規定水酸化ナトリウム水溶液(4ml)を添加後、室温で12時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、水を注入し1規定塩酸で酸性にした後に酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をメタノールから再結晶して表題化合物(467mg, 94%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.31 (3H, s), 5.49 (2H, s), 7.22−7.33 (5H, m), 7.41−7.50 (3H, m), 7.69 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.03 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.43 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0509】
実施例423
4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド
4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸(476mg)のジクロロメタン(10ml)溶液にO,N−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(117mg)、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール(184mg)、トリエチルアミン(0.21ml)を加えた後に1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(287mg)を室温で添加し、室温で15時間撹拌した。ジクロロメタンを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=1/1→1/9)で精製して表題化合物(407mg, 78%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.25 (3H, s), 3.33 (3H, s), 3.47 (3H, s), 5.49 (2H, s), 7.20−7.35 (4H, m), 7.42−7.52 (4H, m), 7.60−7.74 (3H, m), 8.44 (1H, d,J=8.4 Hz).
【0510】
実施例424
3−アセチル−2−(4−アセチルベンジル)−6−ブロモ−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド(330mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液にメチルマグネシウムブロミド(3Mテトラヒドロフラン溶液、0.64ml)を氷冷下加え、氷冷下で2時間撹拌した。反応溶液を飽和塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=19/1→7/3)で精製して表題化合物(259mg, 87%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.31 (3H, s), 2.57 (3H, s), 5.48 (2H, s), 7.23−7.32 (4H, m), 7.40−7.50 (4H, m), 7.69  (1H, dd, J=2.0, 8.4 Hz), 7.90 (2H, d, J=8.6 Hz), 8.44 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0511】
実施例425
3−アセチル−6−ブロモ−2−[4−(1−ヒドロキシイミノエチル)ベンジル]−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
3−アセチル−2−(4−アセチルベンジル)−6−ブロモ−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン(95mg)のエタノール(10ml)溶液にヒドロキシルアミン塩酸塩(17mg)、酢酸ナトリウム(29mg)を室温で加え、6時間加熱還流した。溶媒を減圧留去し残渣を酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に分配した。飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=4/1→3/2)で精製して表題化合物(84mg, 86%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.25 (3H, s), 2.22 (3H, s), 5.46 (2H, s), 7.16−7.28 (4H, m), 7.42−7.47 (4H, m), 7.56 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.90 (1H, brs), 8.44 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0512】
実施例426
3−アセチル−6−ブロモ−2−[4−(1E‐メトキシイミノメチル)ベンジル]−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
実施例425と同様の方法で、O−メチルヒドロキシルアミンを用いて表題化合物(88mg, 87%)を合成した。
H−NMR (CDCl) δ: 1.25 (3H, s), 2.22 (3H, s), 3.96(3H,s), 5.46 (2H, s),7.17 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.19−7.29 (2H, m), 7.40−7.50 (4H, m), 7.58 (2H,d, J=8.4 Hz), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.44 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0513】
実施例427
3−アセチル−6−ブロモ−2−(4−ヒドロキシメチル−ベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
実施例373と同様の方法で、4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸を還元して表題化合物(388mg, 89%)を合成した。
H−NMR (CDCl) δ: 1.25 (3H, s), 4.65 (2H, d, J=5.8 Hz), 5.44 (2H, s), 7.15−7.32 (2H, m), 7.40−7.47 (4H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.44 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0514】
実施例428
3−アセチル−6−ブロモ−2−(4−メチルスルファニルメチルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
実施例395と同様の方法にて、3−アセチル−6−ブロモ−2−(4−ヒドロキシメチルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オンをメシラート体に変換後ナトリウムチオメトキシドと反応させて、表題化合物(239mg, 64%)を合成した。
H−NMR (CDCl) δ: 1.20 (3H, s), 1.91 (3H, s), 3.61 (2H, s), 5.45 (2H, s), 7.11 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.21−7.29 (4H, m), 7.40−7.50 (4H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.44 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0515】
実施例429
3−アセチル−6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルメチルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
実施例397と同様の方法にて、3−アセチル−6−ブロモ−2−(4−ヒドロキシメチル−ベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オンを酸化して、表題化合物(186mg, 58%)を合成した。
H−NMR (CDCl) δ: 1.31 (3H, s), 2.73 (3H, s), 4.20 (2H, s), 5.45 (2H, s), 7.21−7.50 (10H, m), 7.68 (1H, dd, J=2.0, 8.4 Hz), 8.42 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0516】
実施例423と同様の方法にて、4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸と各種アミンを縮合して、実施例430〜432の化合物を合成した。
【0517】
実施例430
4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−N−(2−シアノエチル)ベンズアミド
収率: 52 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.31 (3H, s), 2.73 (2H, t, J=6.2 Hz), 3.69 (2H, m), 5.47 (2H, s), 6.76 (1H, m), 7.24−7.31 (4H, m), 7.43−7.49 (4H, m), 7.65−7.75 (3H, m), 8.43 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0518】
実施例431
4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンズアミド
収率: 14 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.33 (3H, s), 5.45 (2H, s), 6.38 (2H, brs), 7.24−7.29(4H, m), 7.43−7.49 (4H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.8 Hz), 7.76 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.41 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0519】
実施例432
4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸N’−ピリジン−2−イルヒドラジド
収率: 30 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.34 (3H, s), 5.47 (2H, s), 6.34−6.85 (3H, m), 7.26−7.56 (8H, m), 7.69 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.81 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.13 (1H, m), 8.42 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0520】
実施例422と同様の方法で、各種エステル誘導体を加水分解して、実施例433〜437を合成した。
【0521】
実施例433
1−[4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホニル]ピペリジン−4−カルボン酸
収率: 75 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.39 (3H, s), 1.70−2.00 (4H, m), 2.29 (1H, m), 2.28−2.62 (2H, m), 3.50−3.63 (2H, m), 5.46 (2H, s), 7.26−7.50 (9H, m), 7.43−7.49 (4H, m), 7.69 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.41 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0522】
実施例434
3−[4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホニルアミノ]プロピオン酸
収率: 21%
H−NMR (CDCl) δ: 1.44 (3H, s), 2.55 (2H, t, J=5.8 Hz), 3.08−3.14 (2H, m), 5.44 (2H, s), 5.85 (1H, m), 7.23−7.60 (8H, m), 7.70 (1H, dd, J=1.8, 8.8 Hz), 7.80 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0523】
実施例435
4−[4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホニルアミノ]酪酸
収率: 41 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.47 (3H, s), 1.72−1.81 (2H, m), 2.34 (2H, t, J=7.0 Hz), 2.96 (2H, t, J=6.6 Hz), 5.41 (2H, s), 6.00 (1H, m), 7.20−7.64 (8H, m), 7.69 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.78 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.38 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0524】
実施例436
4−[4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホニル]酪酸
収率: 34 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.46 (3H, s), 1.90−1.10 (2H, m), 2.49 (2H, t, J=7.0 Hz), 3.17 (2H, t, J=7.8 Hz), 5.45 (2H, s), 7.25−7.60 (8H, m), 7.71 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.86 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.38 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0525】
実施例437
5−[4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホニル]ペンタン酸
収率: 29 %
H−NMR (CDCl) δ: 1.47 (3H, s), 1.50−1.78 (4H, m), 2.26 (2H, t, J=6.2 Hz), 3.03 (2H, t, J=7.4 Hz), 5.37 (2H, s), 7.22−7.60 (8H, m), 7.66 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.80 (2H, d, J=8.2 Hz), 8.38 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0526】
実施例438
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(4−[1,2,3]チアジアゾール−4−イルベンジル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソクロメン−3−カルボン酸メチルエステル(359mg)のメタノール(20ml)溶液に4−[1,2,3]チアジアゾール−4−イルベンジルアミン(956mg)、トリエチルアミン(1.4ml)を添加後、室温で72時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、1規定塩酸と酢酸エチルに分配した。酢酸エチル層を、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣に4規定塩酸−酢酸エチル溶液(5ml)を加え、室温で10時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、水を加え酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=3/1→1/1)で精製して表題化合物(80mg, 15%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.24 (3H, s), 5.47 (2H, s), 7.26−7.46 (8H, m), 7.67 (1H, dd, J=2.0, 8.8 Hz), 7.99 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.42 (1H, d, J=8.8 Hz), 8.61 (1H, s).
【0527】
実施例439
6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(4−スルファモイルベンジル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸
実施例331と同様の方法で、6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソクロメン−3−カルボン酸と4−スルファモイルベンジルアミン塩酸塩を用いて表題化合物(3.64g, 71%)を合成した。
H−NMR (CDCl) δ: 5.32 (2H, s), 7.35−7.60 (8H, m), 7.70−7.82 (3H, m), 8.26 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0528】
実施例440
3−アセチル−6−ブロモ−2−(3−フルオロベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
実施例411と同様にして3−フルオロベンジルアミンと3−アセチル−6−ブロモ−4−フェニルイソクロメン−1−オンから表題化合物を合成した。
収量:74mg(64%)
H−NMR (CDCl) δ: 1.32 (3H, s), 5.42 (2H, s), 6.88−6.96 (3H, m), 7.22−7.29 (3H, m), 7.41−7.48 (4H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.41 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0529】
実施例441
3−アセチル−6−ブロモ−2−[4−(1Z−メトキシイミノエチル)ベンジル]−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
実施例426を合成する際に得られる副生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=19/1→4/1)で精製して表題化合物を得た。
収量:12mg(12%)
H−NMR (CDCl) δ: 1.31 (3H, s), 2.14 (3H, s), 3.79 (3H, s), 5.43 (2H, s), 7.21−7.49 (10H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.42 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0530】
実施例442
1−[4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゾイル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
実施例423と同様にして4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸とピペリジン−4−カルボン酸エチルエステルから表題化合物を合成した。
収量:309mg(99%)
H−NMR (CDCl) δ: 1.26 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.34 (3H, s), 1.50−2.10 (4H, m), 2.55 (1H, m), 2.93−3.09 (2H, m), 3.65 (1H, m), 4.15 (2H, q, J=7.4 Hz), 4.47 (1H, m), 5.45 (2H, s), 7.20−7.50 (10H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.6 Hz), 8.43 (1H, d, J=8.6 Hz).
【0531】
実施例443
3−アセチル−6−ブロモ−2−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ベンジル]−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
3−アセチル−2−(4−アセチルベンジル)−6−ブロモ−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン(297mg)のTHF(10ml)溶液にメチルマグネシウムブロミド(1Mテトラヒドロフラン溶液、1.89ml)を氷冷下加え、氷冷下で1時間撹拌した。反応溶液を飽和塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=9/1→3/2)で精製して表題化合物(258mg, 83%)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.22 (3H, s), 1.52 (6H, s), 1.74 (1H, s), 5.43 (2H, s), 7.14 (2H, d, J=8.7 Hz), 7.20−7.30 (2H, m), 7.35−7.50 (6H, m), 7.67 (1H, dd, J=2.1, 8.4 Hz), 8.43 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0532】
実施例444
[4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンジル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
[工程1] 3−アセチル−2−(4−アジドメチルベンジル)−6−ブロモ−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
3−アセチル−6−ブロモ−2−(4−ヒドロキシメチル−ベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン(1.72g)のジクロロメタン(50ml)溶液にトリエチルアミン(0.34ml)を添加後、氷冷下メタンスルホニルクロリド(0.77ml)を加え、同温で1時間撹拌した。水を加え分配した後にジクロロメタン層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をDMF(30ml)に溶解しアジ化ナトリウム(289mg)を加え、室温で3時間攪拌した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をジクロロメタンと1規定塩酸に分配した。ジクロロメタン層を重曹水、食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣にジイソプロピルエーテルを加え結晶化させて表題化合物(1.61g, 89%)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.23 (3H, s), 4.27 (2H, s), 5.46 (2H, s), 7.18−7.28 (6H, m), 7.40−7.51 (4H, m), 7.67 (1H, m) 8.42 (1H, d, J=8.7 Hz).
[工程2] [4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンジル]−ルバミン酸tert−ブチルエステル
3−アセチル−2−(4−アジドメチルベンジル)−6−ブロモ−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン(572mg)とトリフェニルホスフィン(338mg)のTHF(10ml)溶液に水(0.32ml)を添加後、室温で15時間撹拌した。1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え反応液を塩基性にした後に二炭酸ジ−t−ブチル(384mg)を添加した。室温で2時間攪拌後、溶媒を減圧下留去し水と酢酸エチルに分配した。酢酸エチル層を、食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=9/1→3/2)で精製して表題化合物(599mg, 91%)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.23 (3H, s), 1.43 (9H, s), 4.25 (2H, d, J=5.8 Hz), 4.81 (1H, brs), 5.43 (2H, s), 7.11−7.30 (6H, m), 7.41−7.49 (4H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.6 Hz), 8.43 (1H, d, J=8.6 Hz).
【0533】
実施例445
3−アセチル−2−(4−アミノメチルベンジル)−6−ブロモ−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン塩酸塩
[4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンジル]−ルバミン酸tert−ブチルエステル(561mg)に4規定塩酸−酢酸エチル溶液(5ml)を加え、室温で30分間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、トルエンを加えて再び溶媒を減圧下留去した。得られた残渣にジイソプロピルエーテルを加え結晶化させて表題化合物(410mg, 82%)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.40 (3H, s), 4.03 (2H, s), 5.43 (2H, s), 7.22−7.52 (10H, m), 7.71 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.38 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0534】
実施例446
N−[4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンジル]アセトアミド
3−アセチル−2−(4−アミノメチルベンジル)−6−ブロモ−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン塩酸塩(100mg)とトリエチルアミン(0.09ml)、4−ジメチルアミノピリジン(24mg)のTHF(5ml)溶液に無水酢酸(0.08ml)を加え、室温で12時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し水と酢酸エチルに分配した。酢酸エチル層を、1規定塩酸、重曹水、食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=1/1→1/9)で精製して表題化合物(93mg, 92%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.29 (3H, s), 1.99 (3H, s), 4.37 (2H, d, J=6.0 Hz), 5.39 (2H, s), 5.83 (1H, brs), 7.12−7.28 (6H, m), 7.40−7.49 (4H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.41 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0535】
実施例446と同様にして3−アセチル−2−(4−アミノメチルベンジル)−6−ブロモ−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン塩酸塩と対応するスルホニルクロリドから実施例447−448の化合物を合成した。
【0536】
実施例447
N−[4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンジル]メタンスルホンアミド
収量:58mg(54%)
H−NMR (CDCl)δ: 1.30 (3H, s), 2.86 (3H, s), 4.27 (2H, d, J=6.0 Hz), 4.63 (1H, t, J=6.0 Hz), 5.41 (2H, s), 7.19 (2H, d, J=8.1 Hz), 7.25−7.30 (4H, m), 7.42−7.50 (4H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.42 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0537】
実施例448
4−[4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンジルスルファモイル]安息香酸
収量:5mg(4%).
LCMS (ESI+): 90% (2.45 min); 646 (M+1), 648. (A)
【0538】
実施例449
1−[4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゾイル]ピペリジン−4−カルボン酸
実施例102と同様にして1−[4−(3−アセチル−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゾイル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステルから表題化合物を合成した。
収量:35mg(15%)
H−NMR (CDCl) δ: 1.43 (3H, s), 1.55−2.15 (4H, m), 2.59 (1H, m), 2.97−3.20 (2H, m), 3.70 (1H, m), 4.45 (1H, m), 5.45 (2H, s), 7.20−7.53 (10H, m), 7.69 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.42 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0539】
実施例450
6−ブロモ−2−(4−メチルスルファニルベンジル)−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン
1−(4−メチルスルファニルベンジルアミノ)ブタン−2−オール(8.5g)と2−ベンゾイル−4−ブロモ安息香酸(14.7g)、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール(7.4g)のDMF(100ml)溶液にトリエチルアミン(8.4ml)を加えた後にWSC(11.5g)を室温で添加し、室温で4日間撹拌した。溶媒を減圧留去後、ジクロロメタンと水に分配し、一規定塩酸、重曹水、食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=4/1→13/7)で精製して得た無色アモルファスをジメチルスルホキシド(100ml)に溶解しトリエチルアミン(25.3ml)を加えた。氷冷下三酸化硫黄ピリジン(14.5g)を加え、室温にて8時間攪拌した。水(300ml)を加え、酢酸エチルで抽出した後に一規定塩酸、重曹水、食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=4/1→2/3)で精製して得た無色アモルファスを0.1規定水酸化カリウム−エタノール溶液(75ml)に溶解し12時間加熱還流した。1規定塩酸(7.5ml)を加え氷冷下1時間攪拌した。結晶をろ過し、70%エタノール−水で洗浄して表題化合物(6.58g, 34%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 0.44 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.52 (2H, q, J=7.2 Hz), 2.43 (3H, s), 5.34 (2H, s), 7.10 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.16 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.24−7.28 (4H, m), 7.42−7.48 (4H, m), 7.66 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.42 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0540】
実施例451
6−ブロモ−2−(4−メタンスルフィニルベンジル)−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン
1−(4−メチルスルファニルベンジルアミノ)ブタン−2−オール(1.60g)のジクロロメタン(40ml)溶液に3−クロロ過安息香酸(1.20g)のジクロロメタン(10ml)溶液を−78℃にて滴下し、同温で3時間撹拌した。10%亜硫酸ナトリウム水溶液に反応溶液を注ぎ込み室温で1時間攪拌した。ジクロロメタンで抽出し、重曹水、食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=1/1→1/9)で精製して表題化合物(1.27g, 74%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 0.46 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.62 (2H, q, J=7.0 Hz), 2.67 (3H, s), 5.40 (2H, s), 7.20−7.35 (2H, m), 7.36−7.50 (6H, m), 7.59 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.8 Hz), 8.41 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0541】
実施例452
4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホンアミド
[工程1] 4−[(2−ヒドロキシブチルアミノ)メチル]ベンゼンスルホンアミド塩酸塩
4−アミノメチルベンゼンスルホンアミド塩酸塩(4.45g)のメタノール(20ml)、THF(10ml)混合懸濁溶液にN−エチルジイソプロピルアミン(5.2ml)を添加後、1,2−エポキシブタン(2.58ml)を加え、12時間加熱還流した。1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え反応液を塩基性にした後に二炭酸ジ−t−ブチル(6.55g)を添加した。室温で2時間攪拌後、溶媒を減圧下留去し水と酢酸エチルに分配した。酢酸エチル層を、1規定塩酸、重曹水、食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=7/3→1/1)で精製して得た無色アモルファスに4規定塩酸−酢酸エチル溶液(10ml)を加え、室温で30分間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、トルエンを加えて再び溶媒を減圧下留去した。得られた残渣にジイソプロピルエーテルを加え結晶化させて表題化合物(2.58g, 46%)を得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.87 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.30−1.50 (2H, m), 2.71 (1H, m), 2.94 (1H, m), 3.72 (1H, m), 4.23 (2H, s), 5.33 (1H, d, J=5.6 Hz), 7.72 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.87 (2H, d, J=8.4 Hz), 9.15 (2H, brs).
[工程2] 4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホンアミド
4−[(2−ヒドロキシブチルアミノ)メチル]ベンゼンスルホンアミド塩酸塩(842mg)と2−ベンゾイル−4−ブロモ安息香酸(915mg)、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール(643mg)のDMF(20ml)溶液にトリエチルアミン(1.25ml)を加えた後にWSC(1.03g)を室温で添加し、室温で15時間撹拌した。溶媒を減圧留去後、ジクロロメタンと水に分配し、一規定塩酸、重曹水、食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=1/1→1/9)で精製して得た無色アモルファスをジクロロメタン(20ml)に溶解し4−メチルモルホリンN−オキシド (612mg)とモレキュラーシーブス4A(500mg)を加えた。氷冷下テトラ−n−プロピルアンモニウムペルルテナート(31mg)を加え、室温にて3時間攪拌した。反応溶液から濾過によりモレキュラーシーブス4Aを取り除いた後に溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=7/3→1/1)で精製して得た無色アモルファスをエタノール(20ml)に溶解し1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(0.84ml)を加え12時間加熱還流した。溶媒を減圧留去後、酢酸エチルと一規定塩酸に分配し、重曹水、食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=7/3→1/1)で精製して表題化合物(267mg, 17%)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.51 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.72 (2H, q, J=7.2 Hz), 4.85 (2H, s), 5.36 (2H, s), 7.26−7.49 (8H, m), 7.68 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.86 (2H, d, J=7.0 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0542】
実施例453
4−(6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホンアミド
実施例452の工程2と同様にして4−[(2−ヒドロキシブチルアミノ)メチル]ベンゼンスルホンアミド塩酸塩と2−ベンゾイル−4−クロロ安息香酸から表題化合物を合成した。
収量:220mg(15%)
H−NMR (CDCl) δ: 0.50 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.77 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.33 (2H, s), 5.37 (2H, s), 7.25−7.35 (5H, m), 7.43−7.54 (4H, m), 7.82 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.44 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0543】
実施例454
4−(6−ブロモ−3−ブチリル−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホンアミド
[工程1] 4−[(2−ヒドロキシペンチルアミノ)メチル]ベンゼンスルホンアミド塩酸塩
実施例452の工程1と同様にして4−アミノメチルベンゼンスルホンアミド塩酸塩と1,2−エポキシペンタンから表題化合物を合成した。
収量:3.24g(53%)
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.87 (3H, t, J=6.9 Hz), 1.23−1.43 (4H, m), 2.69 (1H, m), 2.93 (1H, m), 3.85 (1H, m), 4.22 (2H, s), 5.32 (1H, d, J=5.4 Hz), 7.75 (2H, d, J=7.8 Hz), 7.85 (2H, d, J=7.8 Hz), 9.32 (2H, brs).
[工程2] 4−(6−ブロモ−3−ブチリル−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホンアミド
実施例452の工程2と同様にして4−[(2−ヒドロキシペンチルアミノ)メチル]ベンゼンスルホンアミド塩酸塩と2−ベンゾイル−4−ブロモ安息香酸から表題化合物を合成した。
収量:291mg(18%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.41 (3H, t, J=7.5 Hz), 1.00−1.10 (2H, m), 1.71 (2H, t, J=7.2 Hz), 4.88 (2H, s), 5.34 (2H, s), 7.24−7.32 (2H, m), 7.38 (2H, d,J=8.4 Hz), 7.44−7.51 (4H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.86 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.38 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0544】
実施例455
4−(6−クロロ−3−ブチリル−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホンアミド
実施例452の工程2と同様にして4−[(2−ヒドロキシペンチルアミノ)メチル]ベンゼンスルホンアミド塩酸塩と2−ベンゾイル−4−クロロ安息香酸から表題化合物を合成した。
収量:204mg(14%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.41 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.00−1.10 (2H, m), 1.72 (2H, t, J=7.2 Hz), 5.00 (2H, s), 5.32 (2H, s), 7.24−7.28 (3H, m), 7.35 (2H, d,J=8.7 Hz), 7.45−7.52 (4H, m), 7.84 (2H, d, J=8.7 Hz), 8.45 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0545】
実施例456
4−(6−ブロモ−1−オキソ−3−ペンタノイル−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホンアミド
[工程1] 4−[(2−ヒドロキシヘキシルアミノ)メチル]ベンゼンスルホンアミド塩酸塩
実施例452の工程1と同様にして4−アミノメチルベンゼンスルホンアミド塩酸塩と1,2−エポキシヘキサンから表題化合物を合成した。
収量:4.46g(69%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.88 (3H, t, J=6.9 Hz), 1.20−1.60 (6H, m), 3.00−3.40 (2H, m), 3.79 (1H, m), 4.56 (2H, s), 5.17 (3H, brs), 7.35 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.86 (2H, d, J=8.4 Hz).
[工程2] 4−(6−ブロモ−1−オキソ−3−ペンタノイル−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホンアミド
実施例452の工程2と同様にして4−[(2−ヒドロキシヘキシルアミノ)メチル]ベンゼンスルホンアミド塩酸塩と2−ベンゾイル−4−ブロモ安息香酸から表題化合物を合成した。
収量:210mg(13%)
H−NMR (CDCl) δ: 0.56 (3H, t, J=7.5 Hz), 0.73−0.85 (2H, m), 0.92−1.02 (2H, m), 1.72 (2H, t, J=7.2 Hz), 4.95 (2H, s), 5.34 (2H, s), 7.26−7.29 (2H, m), 7.37 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.45−7.49 (4H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 7.86 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.38 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0546】
実施例457
4−(6−クロロ−3−ペンタノイル−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホンアミド
実施例452の工程2と同様にして4−[(2−ヒドロキシヘキシルアミノ)メチル]ベンゼンスルホンアミド塩酸塩と2−ベンゾイル−4−クロロ安息香酸から表題化合物を合成した。
収量:92mg(6%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.56 (3H, t, J=7.2 Hz), 0.70−0.85 (2H, m), 0.93−1.05 (2H, m), 1.73 (2H, t, J=7.2 Hz), 4.85 (2H, s), 5.35 (2H, s), 7.26−7.29 (2H, m), 7.38 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.45−7.54 (5H, m), 7.86 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.47 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0547】
実施例458
4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸メチルエステル
[工程1] 4−[(2−ヒドロキシブチルアミノ)メチル]安息香酸メチルエステル塩酸塩
1−アミノブタン−2−オール(10.7g)のTHF(50ml)溶液にトリエチルアミン(20.9ml)を添加後、4−ブロモメチル安息香酸メチルエステル(22.9g)のTHF(100ml)溶液を滴下し、12時間室温で攪拌した。1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え反応液を塩基性にした後に二炭酸ジ−t−ブチル(32.7g)を添加した。室温で2時間攪拌後、溶媒を減圧下留去し水と酢酸エチルに分配した。酢酸エチル層を、1規定塩酸、重曹水、食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣に4規定塩酸−酢酸エチル溶液(10ml)を加え、室温で30分間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、トルエンを加えて再び溶媒を減圧下留去した。得られた残渣にジイソプロピルエーテルを加え結晶化させて表題化合物(19.0g, 70%)を得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.86 (3H, t, J=7.6 Hz), 1.25−1.48 (2H, m), 2.73 (1H, m), 2.94 (1H, m), 3.76 (1H, m), 3.87 (3H, s), 4.18−4.32 (2H, m), 7.73 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.00 (2H, d, J=8.4 Hz), 9.17 (2H, brs).
[工程2] 4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸メチルエステル
2−ベンゾイル−4−ブロモ安息香酸(21.4g)のトルエン(300ml)懸濁溶液にDMF(0.4ml)を加えた後にスルホニルクロリド(6.1ml)を氷冷下添加し、60℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧留去後、トルエン(50ml)を加えて再濃縮した。得られた残渣をトルエン(250ml)に懸濁しN−エチルジイソプロピルアミン(36.6ml)を添加後、4−[(2−ヒドロキシブチルアミノ)メチル]安息香酸メチルエステル塩酸塩(24.9g)を加えた。90℃で5時間撹拌後、氷冷下、一規定塩酸を加えて溶液を酸性にした後、分配した。有機層を重曹水、食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をジメチルスルホキシド(250ml)に溶解しトリエチルアミン(78ml)を加えた。氷冷下三酸化硫黄ピリジン(44.6g)を加え、室温にて8時間攪拌した。水(500ml)を加え、酢酸エチルで抽出した後に一規定塩酸、重曹水、食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をメタノールに懸濁して結晶化させ濾過した。得られた無色アモルファスをメタノール(200ml)とTHF(100ml)に溶解し1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(28.1ml)を加え30時間加熱還流した。室温で12時間静置後、析出した結晶を濾取して表題化合物(7.72g, 22%)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.41 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.52 (2H, q, J=7.0 Hz), 3.89 (3H, s), 5.43 (2H, s), 7.20−7.32 (4H, m), 7.40−7.48 (4H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.96 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.43 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0548】
実施例459
4−(6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸メチルエステル
実施例458の工程2と同様にして4−[(2−ヒドロキシブチルアミノ)メチル]安息香酸メチルエステル塩酸塩と2−ベンゾイル−4−クロロ安息香酸から表題化合物を合成した。
収量:19.6g(61%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.41 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.53 (2H, q, J=7.2 Hz), 3.88 (3H, s), 5.42 (2H, s), 7.20−7.28 (5H, m), 7.42−7.56 (4H, m), 7.95 (2H, d,J=8.4 Hz), 8.49 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0549】
実施例460
4−(6−ブロモ−3−ブチリル−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸メチルエステル
[工程1] 1−アミノペンタン−2−オール
アンモニア水溶液(28%)(1000ml)を1,2−エポキシペンタン(30g)に加え、室温で18時間攪拌した。溶媒を減圧留去後、トルエン(100ml)を加えて再濃縮して表題化合物(32.1g, 89%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 0.94 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.40 (2H, q, J=7.2 Hz), 1.86 (3H, brs), 2.50 (1H, dd, J=8.1, 12.6 Hz), 2.84 (1H, dd, J=3.0, 12.6 Hz),3.51 (1H, m).
[工程2] 4−[(2−ヒドロキシペンチルアミノ)メチル]安息香酸メチルエステル塩酸塩
実施例458の工程1と同様にして4−ブロモメチル安息香酸メチルエステルと1−アミノペンタン−2−オールから表題化合物を合成した。
収量:13.1g(46%)
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.84 (3H, t, J=6.9 Hz), 1.19−1.44 (4H, m), 2.73 (1H, m), 2.94 (1H, m), 3.85 (3H, s), 3.92 (2H, s), 4.39−4.65 (2H, m), 7.73 (2H, d, J=8.1 Hz), 7.96 (2H, d, J=8.1 Hz), 9.27 (1H, brs), 9.65 (1H, brs).
[工程3] 4−(6−ブロモ−3−ブチリル−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸メチルエステル
実施例458の工程2と同様にして4−[(2−ヒドロキシペンチルアミノ)メチル]安息香酸メチルエステル塩酸塩と2−ベンゾイル−4−ブロモ安息香酸から表題化合物を合成した。
収量:1.70g(16%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.34 (3H, t, J=7.2 Hz), 0.92−1.03 (2H, m), 1.53 (2H, t, J=6.9 Hz), 3.88 (3H, s), 5.40 (2H, s), 7.24−7.27 (4H, m), 7.43−7.46 (4H, m), 7.66 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 7.95 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.41 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0550】
実施例461
4−(6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−3−ブチリル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸メチルエステル
実施例458の工程2と同様にして4−[(2−ヒドロキシペンチルアミノ)メチル]安息香酸メチルエステル塩酸塩と2−ベンゾイル−4−クロロ安息香酸から表題化合物を合成した。
収量:961mg(7%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.34 (3H, t, J=7.2 Hz), 0.92−1.02 (2H, m), 1.54 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.88 (3H, s), 5.40 (2H, s), 7.24−7.27 (5H, m), 7.43−7.47 (3H, m), 7.51 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 7.95 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.49 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0551】
実施例102と同様にして各種エステル誘導体を加水分解して実施例462から実施例465の化合物を合成した。
【0552】
実施例462
4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸
収量:375mg(67%)
H−NMR (CDCl) δ: 0.44 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.57 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.43 (2H, s), 7.24−7.31 (4H, m), 7.42−7.50 (4H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.01 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.42 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0553】
実施例463
4−(6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸
収量:674mg(69%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.44 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.58 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.43 (2H, s), 7.24−7.30 (5H, m), 7.43−7.55 (4H, m), 8.01 (2H, d, J=7.8 Hz), 8.50 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0554】
実施例464
4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−ブチリル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸
収量:920mg(61%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.34 (3H, t, J=7.2 Hz), 0.92−1.05 (2H, m), 1.57 (2H, t, J=6.9 Hz), 5.39 (2H, s), 7.20−7.35 (4H, m), 7.38−7.50 (4H, m), 7.66 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.99 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.40 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0555】
実施例465
4−(6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−3−ブチリル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸
収量:254mg(29%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.34 (3H, t, J=7.2 Hz), 0.92−1.05 (2H, m), 1.50−1.66 (2H, m), 5.39 (2H, s), 7.25−7.35 (5H, m), 7.37−7.55 (4H, m), 7.99 (2H, d,J=7.5 Hz), 8.48 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0556】
実施例423と同様にして4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸と対応する各種アミンを用いて実施例466から実施例471の化合物を合成した。
【0557】
実施例466
1−[4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゾイル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
収量:47mg(25%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.44 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.26 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.52−2.12 (6H, m), 2.55 (1H, m), 2.94−3.07 (2H, m), 3.63 (1H, m), 4.15 (2H, q,J=7.2 Hz), 4.45 (1H, m), 5.39 (2H, s), 7.20−7.35 (6H, m), 7.43−7.50 (4H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.42 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0558】
実施例467
4−[4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
収量:2.97g(91%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.45 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.46 (9H, s), 1.61 (2H, q, J=7.2 Hz), 3.19−3.83 (8H, m), 5.38 (2H, s), 7.24−7.29 (4H, m), 7.34 (2H, d,J=8.4 Hz), 7.43−7.51 (4H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.41 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0559】
実施例468
6−ブロモ−4−フェニル−2−[4−(ピペリジン−1−カルボニル)ベンジル]−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン
収量:115mg(52%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.43 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.40−1.73 (8H, m), 3.19−3.37 (2H, m), 3.58−3.75 (2H, m), 5.40 (2H, s), 7.18−7.29 (4H, m), 7.33 (2H, d,J=8.1 Hz), 7.41−7.50 (4H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.42 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0560】
実施例469
2−[4−(4−ベンジル−ピペラジン−1−カルボニル)ベンジル]−6−ブロモ−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン
収量:185mg(71%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.43 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.58 (2H, q, J=7.2 Hz), 2.25−2.59 (4H, m), 3.27−3.45 (2H, m), 3.51 (2H, s), 3.67−3.84 (2H, m), 5.38 (2H, s), 7.17−7.37 (11H, m), 7.41−7.50 (4H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.41 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0561】
実施例470
6−ブロモ−2−[4−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−カルボニル]ベンジル]−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン
収量:187mg(78%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.45 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.61 (2H, q, J=7.2 Hz), 2.34−2.66 (6H, m), 3.34−3.50 (2H, m), 3.63 (2H, t, J=5.4 Hz), 3.65−3.86 (2H, m), 5.38 (2H, s), 7.20−7.30 (4H, m), 7.34 (2H, d, J=8.1 Hz), 7.42−7.49 (4H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.42 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0562】
実施例471
4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド
収量:2.17g(82%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.41 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.51 (2H, q, J=7.2 Hz), 3.32 (3H, s), 3.48 (3H, s), 5.43 (2H, s), 7.20−7.29 (4H, m), 7.41−7.50 (4H, m), 7.63 (2H, d, J=8.1 Hz), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.43 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0563】
実施例472
1−[4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゾイル]ピペリジン−4−カルボン酸
実施例102と同様にして1−[4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゾイル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステルから表題化合物を合成した。
収量:33mg(92%)
H−NMR (CDCl) δ: 1.44 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.45−2.06 (6H, m), 2.59 (1H, m), 2.92−3.15 (2H, m), 3.65 (1H, m), 4.46 (1H, m), 5.39 (1H, m), 7.20−7.37 (6H, m), 7.41−7.50 (4H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.42 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0564】
実施例473
6−ブロモ−4−フェニル−2−[4−(ピペラジン−1−カルボニル)ベンジル]−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン塩酸塩
実施例444と同様にして4−[4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステルから表題化合物を合成した。
収量:2.95g(quant.)
H−NMR (CDCl)δ: 0.48 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.69 (2H, q, J=7.2 Hz), 3.10−3.31 (4H, m), 3.78−4.08 (4H, m), 5.35 (2H, s), 7.26−7.37 (6H, m), 7.44−7.51 (4H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.40 (1H, d, J=8.4 Hz), 10.10 (1H, brs).
【0565】
実施例112と同様にして6−ブロモ−4−フェニル−2−[4−(ピペラジン−1−カルボニル)ベンジル]−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン塩酸塩と対応する各種酸無水物、アシルクロリド、スルホニルクロリド、イソシアン酸エステル、クロロギ酸エステル、アルキルハライドを用いて実施例474から実施例485の化合物を合成した。
【0566】
実施例474
6−ブロモ−2−[4−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−カルボニル)ベンジル]−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン
収量:32mg(50%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.47 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.66 (2H, q, J=7.2 Hz), 2.79 (3H, s), 3.08−3.38 (4H, m), 3.42−4.09 (4H, m), 5.37 (2H, s), 7.25−7.32 (4H, m), 7.36 (2H, d, J=8.1 Hz), 7.42−7.51 (4H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.41 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0567】
実施例475
6−ブロモ−2−[4−(4−エタンスルホニルピペラジン−1−カルボニル)ベンジル]−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン
収量:141mg(72%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.47 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.37 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.64 (2H, q, J=7.2 Hz), 2.96 (2H, q, J=7.2 Hz), 3.13−4.02 (8H, m), 5.37 (2H, s), 7.26−7.31 (4H, m), 7.35 (2H, d, J=8.1 Hz), 7.44−7.51 (4H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.41 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0568】
実施例476
6−ブロモ−4−フェニル−2−[4−[4−(プロパン−1−スルホニル)ピペラジン−1−カルボニル]ベンジル]−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン
収量:163mg(82%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.47 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.06 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.64 (2H, q, J=7.2 Hz), 1.77−1.92 (2H, m), 2.88 (2H, q, J=7.8 Hz), 3.12−3.91 (8H, m), 5.37 (2H, s), 7.21−7.39 (6H, m), 7.42−7.54 (4H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.41 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0569】
実施例477
2−[4−(4−ベンゼンスルホニルピペラジン−1−カルボニル)ベンジル]−6−ブロモ−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン
収量:99mg(47%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.45 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.63 (2H, q, J=7.2 Hz), 2.83−3.17 (4H, m), 3.39−3.92 (4H, m), 5.33 (2H, s), 7.20−7.31 (5H, m), 7.42−7.78 (11H, m), 8.39 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0570】
実施例478
2−[4−(4−アセチルピペラジン−1−カルボニル)ベンジル]−6−ブロモ−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン
収量:134mg(74%)
H−NMR (CDCl) δ: 0.47 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.65 (2H, q, J=7.4 Hz), 2.12 (3H, s), 3.20−3.85 (8H, m), 5.38 (2H, s), 7.24−7.51 (10H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.41 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0571】
実施例479
2−[4−(4−ベンゾイルピペラジン−1−カルボニル)ベンジル]−6−ブロモ−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン
収量:149mg(75%)
H−NMR (CDCl) δ: 0.46 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.63 (2H, q, J=7.2 Hz), 3.20−4.00 (8H, m), 5.37 (2H, s), 7.20−7.55 (15H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.7Hz), 8.41 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0572】
実施例480
4−[4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−カルボン酸メチルアミド
収量:87mg(47%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.46 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.62 (2H, q, J=7.2 Hz), 2.82 (3H, d, J=4.8 Hz), 3.19−3.89 (8H, m), 4.33 (1H, m), 5.38 (2H, s), 7.24−7.50 (10H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.41 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0573】
実施例481
4−[4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−カルボン酸エチルアミド
収量:132mg(70%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.46 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.15 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.62 (2H, q, J=7.2 Hz), 3.16−3.86 (10H, m), 4.33 (1H, brs), 5.38 (2H, s), 7.23−7.30 (4H, m), 7.35 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.42−7.52 (4H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.41 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0574】
実施例482
4−[4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−カルボン酸メチルエステル
収量:31mg(17%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.46 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.62 (2H, q, J=7.2 Hz), 3.21−3.79 (8H, m), 3.72 (3H, s), 5.38 (2H, s), 7.25−7.28 (4H, m), 7.35 (2H, d,J=8.4 Hz), 7.44−7.51 (4H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.41 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0575】
実施例483
4−[4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル
収量:164mg(87%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.46 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.27 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.62 (2H, q, J=7.2 Hz), 3.24−3.85 (8H, m), 4.16 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.38 (2H, s), 7.25−7.30 (4H, m), 7.35 (2H, d, J=8.1 Hz), 7.45−7.51 (4H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.41 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0576】
実施例484
4−[4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゾイル]ピペラジン−1−カルボン酸ベンジルエステル
収量:105mg(50%)
H−NMR (CDCl) δ: 0.45 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.62 (2H, q, J=7.2 Hz), 3.20−3.85 (8H, m), 5.14 (2H, s), 5.38 (2H, s), 7.24−7.58 (15H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.41 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0577】
実施例485
6−ブロモ−2−[4−(4−エチルピペラジン−1−カルボニル)ベンジル]−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン
収量:99mg(56%)
H−NMR (CDCl) δ: 0.44 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.08 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.60 (2H, q, J=7.2 Hz), 2.26−2.58 (6H, m), 3.30−3.49 (2H, m), 3.66−3.87 (2H, m), 5.39 (2H, s), 7.20−7.30 (4H, m), 7.35 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.43−7.49 (4H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.41 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0578】
実施例123と同様にして4−(6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸と対応する各種アミン、スルホンアミドを用いて実施例486から実施例488の化合物を合成した。
【0579】
実施例486
4−(6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンズアミド
収量:222mg(Quant.)
H−NMR (CDCl) δ: 0.44 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.58 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.41 (2H, s), 5.73 (1H, brs), 6.08 (1H, brs), 7.23−7.33 (5H, m), 7.43−7.50 (3H, m), 7.52 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 7.75 (2H, d, J=8.1 Hz), 8.50 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0580】
実施例487
N−[4−(6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゾイル]メタンスルホンアミド
収量:228mg(87%)
H−NMR (CDCl) δ: 0.47 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.65 (2H, q, J=7.2 Hz), 3.41 (3H, s), 5.38 (2H, s), 7.17−7.38 (5H, m), 7.43−7.55 (4H, m), 7.78 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.49 (1H, d, J=8.7 Hz), 8.60 (1H, brs).
【0581】
実施例488
N−[4−(6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゾイル]ベンゼンスルホンアミド
収量:255mg(87%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.44 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.61 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.32 (2H, s), 7.20−7.31 (4H, m), 7.42−7.69 (8H, m), 7.74 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.13 (2H, d, J=7.2 Hz), 8.49 (1H, d, J=8.7 Hz), 9.29 (1H, brs).実施例424と同様にして4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−N−メトキシ−N−メチルベンズアミドと対応する各種グリニヤール試薬を用いて実施例489と実施例490の化合物を合成した。
【0582】
実施例489
2−(4−アセチルベンジル)−6−ブロモ−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン
収量:863mg(88%)
H−NMR (CDCl) δ: 0.44 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.59 (2H, q, J=7.2 Hz), 2.56 (3H, s), 5.41 (2H, s), 7.25−7.31 (4H, m), 7.43−7.50 (4H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.42 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0583】
実施例490
6−ブロモ−4−フェニル−3−プロピオニル−2−(4−プロピオニルベンジル)−2H−イソキノリン−1−オン
収量:115mg(46%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.43 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.19 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.57 (2H, q, J=7.2 Hz), 2.95 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.41 (2H, s), 7.24−7.30 (4H, m), 7.45−7.50 (4H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.42 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0584】
実施例491
6−ブロモ−2−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ベンジル]−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン
本化合物は、実施例443と同様の方法により、2−(4−アセチルベンジル)−6−ブロモ−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オンを原料として合成した。収量:90mg(22%)
H−NMR (CDCl) δ: 0.40 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.45 (2H, q, J=7.4 Hz), 1.52 (6H, s), 1.73 (1H, s), 5.38 (2H, s), 7.15 (2H, d, J=8.1 Hz), 7.21−7.29 (2H, m), 7.37−7.48 (6H, m), 7.66 (1H, dd, J=2.1, 8.7 Hz), 8.43 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0585】
実施例492
6−ブロモ−2−(4−ヒドロキシメチルベンジル)−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン
本化合物は、実施例373と同様の方法により、4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸を還元して合成した。収量:8.73g(89%)
H−NMR (CDCl) δ: 0.42 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.51 (2H, q, J=7.2 Hz), 1.80 (1H, s), 4.65 (2H, s), 5.38 (2H, s), 7.17 (2H, d, J=8.1 Hz), 7.24−7.32(5H, m), 7.41−7.58 (4H, m), 8.50 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0586】
実施例493
4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゾニトリル
[工程1] 4−[(2−ヒドロキシブチルアミノ)メチル]ベンゾニトリル塩酸塩
実施例458の工程1と同様にして4−ブロモメチルベンゾニトリルと1−アミノブタン−2−オールから表題化合物を合成した。
収量:9.90g(82%)
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.90 (3H, t, J=7.8 Hz), 1.35−1.50 (2H, m), 2.70−2.97 (2H, m), 4.02 (1H, m), 4.23−4.36 (2H, m), 7.72 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.81(2H, d, J=8.4 Hz), 9.26 (1H, brs).
[工程2] 4−(6−ブロモ−3−ブチリル−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸メチルエステル
実施例458の工程2と同様にして4−[(2−ヒドロキシブチルアミノ)メチル]ベンゾニトリル塩酸塩と2−ベンゾイル−4−ブロモ安息香酸から表題化合物を合成した。
収量:2.48g(26%)
H−NMR (CDCl) δ: 0.50 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.69 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.35 (2H, s), 7.26−7.30 (2H, m), 7.35 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.45−7.51 (4H, m), 7.60 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0587】
実施例494
4−(6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゾニトリル
実施例458の工程2と同様にして4−[(2−ヒドロキシブチルアミノ)メチル]ベンゾニトリル塩酸塩と2−ベンゾイル−4−クロロ安息香酸から表題化合物を合成した。
収量:4.54g(27%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.50 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.70 (2H, q, J=7.4 Hz), 5.35 (2H, s), 7.25−7.63 (11H, m), 8.48 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0588】
実施例495
6−ブロモ−4−フェニル−3−プロピオニル−2−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンジル]−2H−イソキノリン−1−オン
4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゾニトリル(1.89g)のトルエン(80ml)懸濁溶液にアジ化トリメチルスズ(2.47g)を加えた後に110℃で4日間撹拌した。水(50ml)、メタノール(50ml)を室温で加え、析出した結晶を濾取して表題化合物(1.19g, 58%)を得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.35 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.69 (2H, q, J=7.4 Hz), 5.26 (2H, s), 7.14 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.24−7.38 (3H, m), 7.42−7.56 (3H, m),7.82 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.91 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.30 (1H, s), 8.35 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0589】
実施例496
6−ブロモ−4−フェニル−3−プロピオニル−2−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンジル]−2H−イソキノリン−1−オン カリウム塩
6−ブロモ−4−フェニル−3−プロピオニル−2−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンジル]−2H−イソキノリン−1−オン(113mg)のメタノール(30ml)懸濁溶液に0.1規定水酸化カリウム−エタノール溶液(2ml)を加えた後に室温で2日間撹拌した。不要物を濾過して取り除き、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣に酢酸エチルを加えて結晶化させて表題化合物(119mg, quant.)を得た。
H−NMR (CDOD)δ: 0.42 (3H, t, J=6.0 Hz), 0.50−0.73 (2H, m), 5.43 (2H, s), 7.23−7.58 (8H, m), 7.77 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.99 (2H, d, J=8.0 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0590】
実施例497
4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−N−ヒドロキシベンズアミジン
ヒドロキシルアミン塩酸塩(737mg)のDMSO(10ml)溶液にトリエチルアミン(1.51ml)を加え、室温で30分間攪拌した。析出した白色不要物を濾過して取り除き、THFで洗浄した。減圧濃縮してろ液からTHFを取り除き、4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゾニトリル(1.00g)を加え75℃で18時間撹拌した。水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣にジイソプロピルエーテルを加えて結晶化して表題化合物(1.05g,
98%)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.42 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.52 (2H, q, J=7.2 Hz), 4.80 (2H, s), 5.40 (2H, s), 7.21−7.30 (5H, m), 7.43−7.48 (3H, m), 7.56 (2H, d,J=8.0 Hz), 7.67 (1H, dd, J=2.0, 8.4 Hz), 8.43 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0591】
実施例498
4−(6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−N−ヒドロキシベンズアミジン
実施例497と同様にして4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゾニトリルから表題化合物を合成した。
収量:4.19g(91%)
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.42 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.86 (2H, q, J=7.0 Hz), 5.20 (2H, s), 5.79 (2H, s), 7.11−7.18 (3H, m), 7.30−7.35 (2H, m), 7.50−7.56(3H, m), 7.62 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.69 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.4 Hz), 9.63 (1H, s).
【0592】
実施例499
6−ブロモ−2−[4−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)ベンジル]−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン
4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−N−ヒドロキシベンズアミジン(230mg)のTHF(10ml)懸濁溶液に1,1’−カルボジイミダゾール(89mg)を加え、ついで1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(0.08ml)を加え40℃で15時間攪拌した。1規定塩酸と酢酸エチルで分配し、有機層を食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=1/1→1/4)で精製して表題化合物(102mg, 48%)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.51 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.73 (2H, q, J=7.0 Hz), 5.34 (2H, s), 7.20−7.40 (6H, m), 7.42−7.65 (3H, m), 7.69−7.73 (2H, m), 8.42 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0593】
実施例500
6−クロロ−2−[4−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)ベンジル]−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン
実施例499と同様にして−(6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−N−ヒドロキシベンズアミジンから表題化合物を合成した。
収量:132mg(54%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.51 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.76 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.34 (2H, s), 7.20−7.33 (4H, m), 7.45−7.55 (5H, m), 7.70 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.49 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0594】
実施例501
6−クロロ−4−フェニル−3−プロピオニル−2−[4−(5−チオキソ−4,5−ジヒドロ−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)ベンジル]−2H−イソキノリン−1−オン
4−(6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−N−ヒドロキシベンズアミジン(230mg)のTHF(10ml)懸濁溶液に1,1’−チオカルボジイミダゾール(109mg)を加え、ついで1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(0.3ml)を加え40℃で15時間攪拌した。1規定塩酸と酢酸エチルで分配し、有機層を食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=1/1→0/1)で精製して表題化合物(61mg, 24%)を得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.45 (3H, t, J=7.2 Hz), 2.01 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.20 (2H, s), 7.11 (1H, d, J=2.1 Hz), 7.32−7.40 (4H, m), 7.45−7.54 (3H, m),7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.4 Hz), 7.83 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.36 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0595】
実施例502
6−クロロ−2−[4−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)ベンジル]−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン
4−(6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−N−ヒドロキシベンズアミジン(230mg)のTHF(15ml)懸濁溶液に1,1’−チオカルボジイミダゾール(119mg)を加え40℃で15時間攪拌した。水と酢酸エチルで分配し、有機層を食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をTHF(10ml)に溶解し、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(0.32ml)を加え、室温で1時間攪拌した。1規定塩酸と酢酸エチルで分配し、有機層を食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=3/2→2/3)で精製して表題化合物(107mg, 43%)を得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.43 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.96 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.20 (2H, s), 7.10 (1H, d, J=2.1 Hz), 7.30−7.35 (4H, m), 7.47−7.55 (3H, m),7.67 (1H, dd, J=2.1, 8.4 Hz), 7.88 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.36 (1H, d, J=8.4 Hz), 13.42 (1H, brs).
【0596】
実施例503
6−クロロ−2−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−2λ−[1,2,3,5]オキサチアジアゾール−4−イル)ベンジル]−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン
4−(6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−N−ヒドロキシベンズアミジン(230mg)のTHF(15ml)懸濁溶液にピリジン(0.081ml)を加えた。氷冷下、チオニルクロリド(0.04ml)のジクロロメタン(3ml)溶液を滴下し、氷冷下で1時間攪拌した。1規定塩酸と酢酸エチルで分配し、有機層を食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=3/2→2/3)で精製して表題化合物(46mg, 17%)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.50 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.72 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.31 (2H, s), 7.23−7.31 (3H, m), 7.32 (1H, d, J=2.1 Hz), 7.44−7.52 (3H, m), 7.56 (1H, dd, J=2.1, 8.7 Hz), 7.67 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.50 (1H, d, J=8.7 Hz), 9.61 (1H, brs).
【0597】
実施例504
4−(6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1,2−ジヒドロナフタレン−2−イルメチル)ベンズアルデヒド
6−ブロモ−2−(4−ヒドロキシメチルベンジル)−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オンのジクロロメタン(100ml)溶液に4−メチルモルホリンN−オキシド (7.03g)とモレキュラーシーブス4A(4g)を加えた。氷冷下テトラ−n−プロピルアンモニウムペルルテナート(351mg)を加え、氷冷下3時間攪拌した。反応溶液から濾過によりモレキュラーシーブス4Aを取り除いた後に溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=19/1→7/3)で精製して表題化合物(2.01g, 23%)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.45 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.60 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.43 (2H, s), 7.23−7.32 (3H, m), 7.38 (1H, d, J=8.1 Hz), 7.42−7.50 (3H, m), 7.53 (1H, dd, J=2.0, 8.6 Hz), 7.82 (2H, d, J=8.1 Hz), 8.50 (1H, d, J=8.6 Hz), 9.97 (1H, s).
【0598】
実施例505
4−(6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1,2−ジヒドロナフタレン−2−イルメチル)フェニル]ヒドロキシアセトニトリル
4−(6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1,2−ジヒドロナフタレン−2−イルメチル)ベンズアルデヒドのジクロロメタン(20ml)溶液にヨウ化亜鉛(13mg)を加えた。氷冷下、トリメチルシリルニトリル(1.60ml)を加え、室温で15時間攪拌した。反応溶液にジクロロメタンを加え、重曹水、食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣を1、3‐ジオキソラン(20ml)に溶解し2規定塩酸(20ml)を加え、室温で2時間攪拌した。反応溶液を酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=7/3→1/1)で精製して表題化合物(1.83g, Quant.)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.46 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.60 (2H, q, J=7.1 Hz), 3.43 (1H, d, J=7.4 Hz), 5.32 (2H, s), 5.50 (1H, d, J=7.4 Hz), 7.21−7.29 (5H, m), 7.43−7.49 (3H, m), 7.53 (1H, dd, J=2.0, 8.7 Hz), 8.47 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0599】
実施例506
5−[4−(6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)フェニル]チアゾリジン−2,4−ジオン
4−(6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1,2−ジヒドロナフタレン−2−イルメチル)フェニル]ヒドロキシアセトニトリルのクロロホルム(40ml)溶液にDMF(2滴)を加え、塩化チオニル(0.16ml)を加えた。30分間加熱還流後、反応溶液をクロロホルムと水に分配し、有機層を食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をエタノール(20ml)に溶解しチオ尿素(183mg)を加え、4時間加熱還流した。5規定塩酸(10ml)を加えて20時間加熱還流した後に水を加え、酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=4/1→1/1)で精製した後にエタノールから再結晶して表題化合物(137mg, 13%)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.44 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.57 (2H, q, J=7.1 Hz), 5.32 (1H, s), 5.32−7.37 (2H, m), 7.22−7.30 (5H, m), 7.32−7.37 (2H, m), 7.42−7.48 (3H, m), 7.51 (1H, dd, J=2.1, 8.5 Hz), 8.45 (1H, s), 8.47 (1H, d, J=8.5 Hz).
【0600】
実施例443と同様の方法で、各種グリニャール試薬を用いて4−(6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1,2−ジヒドロナフタレン−2−イルメチル)ベンズアルデヒドから実施例507と実施例508の化合物を合成した。
【0601】
実施例507
6−クロロ−2−[4−(1−ヒドロキシエチル)ベンジル]−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン
収量:126mg(57%)
H−NMR (CDCl)δ: 0.41 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.43 (3H, t, J=6.6 Hz), 1.49 (2H, q, J=7.1 Hz), 1.75 (1H, d, J=3.6 Hz), 4.86 (1H, m), 5.38 (2H, s), 7.17 (2H, d, J=8.1 Hz), 7.23−7.31 (5H, m), 7.41−7.48 (3H, m), 7.51 (2H, dd, J=2.1, 8.5 Hz), 8.51 (1H, d, J=8.5 Hz).
【0602】
実施例508
6−クロロ−2−[4−(1−ヒドロキシプロピル)ベンジル]−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン
収量:36mg(16%)
H−NMR (CDCl) δ: 0.39 (3H, t, J=7.1 Hz), 0.83 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.44 (2H, q, J=7.1 Hz), 1.64−1.79 (3H, m), 4.56 (1H, m), 5.40 (2H, s), 7.16 (2H, d, J=8.1 Hz), 7.22−7.28 (5H, m), 7.39−7.47 (3H, m), 7.51 (2H, dd, J=2.1, 8.7 Hz), 8.51 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0603】
実施例509
4−(4−ブロモフェニル)−6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン
[工程1] 4−クロロフタル酸無水物(25.3g)及びブロモベンゼン(200ml)の混合物に、室温攪拌下塩化アルミニウム(37.1g)を加えて同温で1時間攪拌した後、100℃にて30分間攪拌した。反応液を冷却後、系内に酢酸エチルを加えて希釈し、氷水中に加えた。本混合物に濃塩酸(20ml)を加えて室温で1時間攪拌した後、有機層を分液した。有機層を4規定塩酸、水、飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥させた。有機層を結晶が析出するまで濃縮した後、析出した結晶をろ取し、トルエンにて再結晶を繰り返すことにより無色結晶の2−(4−ブロモベンゾイル)−4−クロロ安息香酸(12g)を得た。
[工程2] 2−(4−ブロモベンゾイル)−4−クロロ安息香酸(7.1g)、1−(4−メタンスルホニルベンジルアミノ)ブタン−2−オール(5.4g)及びアセトニトリル(140ml)の混合液に、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール一水和物(3.5g)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(5.2g)を室温にて加え、同温にて18時間攪拌した。溶媒を減圧下に留去し、残渣を酢酸エチルにて希釈した。本溶液を1規定塩酸及び飽和重曹水溶液にて洗浄し、硫酸マグネシウムにて乾燥した後、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル =2/1〜1/4)にて精製し、無色粉末の2−(4−ブロモベンゾイル)−4−クロロ−N−(2−ヒドロキシブチル)−N−(4−メタンスルホニルベンジル)ベンズアミド(5.2g)を得た。
[工程3] 2−(4−ブロモベンゾイル)−4−クロロ−N−(2−ヒドロキシブチル)−N−(4−メタンスルホニルベンジル)ベンズアミド(5.2g)、トリエチルアミン(20ml)、DMSO(52ml)の混合液に、室温撹拌下、三酸化硫黄・ピリジン(11.5g)のDMSO(10ml)をゆっくりと滴下し、室温にて2時間撹拌した。反応終了を確認後、系内に酢酸エチルを加えて希釈し、水にて洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムにて乾燥した後、減圧濃縮した。次いで、残留物をトルエン(52ml)に溶解し、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(2.7ml)を加え、80℃にて18時間撹拌した。系内に酢酸エチルを加えて希釈し、1規定塩酸にて洗浄し、乾燥(MgSO)後、減圧下に濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=2/1〜1/2)により精製し、メタノールより結晶化させ、ベージュ色結晶の表題化合物(3.2g)を得た。H NMR (CDCl) δ : 0.59 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.80 (2H, q, J = 7.2 Hz), 3.02 (3H, s), 5.34 (2H, s), 7.17 (2H, d, J = 8.4 Hz) 7.23 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.44 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.54 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz),7.63(2H, d, J = 8.4 Hz), 7.89 (2H, d, J = 8.1 Hz), 8.47 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析: 純度97.0 %(保持時間: 4.86 min).
【0604】
実施例510
4−[6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−3−プロピオニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−4−イル]安息香酸メチルエステル
ジムロート付のナスフラスコに入った4−(4−ブロモフェニル)−6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン(1.6g)、トリエチルアミン(0.79ml)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(64mg)、酢酸パラジウム(0)(12 mg)、メタノール(30ml)及びDMSO(30 ml)の混合物に、室温にて5分間一酸化炭素ガスを吹き込み、その後90℃にて18時間攪拌した。反応液を冷却後減圧下にてメタノールを留去した後、残留物を酢酸エチルで希釈し、1規定塩酸にて洗浄した。有機層を乾燥後(MgSO)、減圧濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=3/2〜1/2)によて精製し、ヘキサン/酢酸エチル=4/1より結晶化させ、淡桃色結晶の表題化合物(0.85g)を得た。H NMR (CDCl)δ : 0.54 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.76 (2H, q, J = 6.9 Hz), 3.02 (3H, s), 3.97 (3H,s), 5.36 (2H, s), 7.21 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.39 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.45 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.55 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz), 7.90 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.16 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.48(1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析: 純度99.8 %(保持時間: 4.46 min). MS(ESI+): 538.3 (M+H), 540.3.
【0605】
実施例511
2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−(4−メトキシカルボニルフェニル)−1−オキソ−3−プロピオニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−6−カルボン酸メチルエステル
本化合物は、実施例510おいて副生成物として得た(0.48g)。H NMR (CDCl) δ : 0.54 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.76 (2H, q, J = 6.9 Hz), 3.02 (3H, s), 3.98 (3H,s), 5.39 (2H, s), 7.41 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.46 (2H, d, J = 8.4Hz), 7.86−7.97 (3H, m), 8.13−8.24 (3H, m), 8.62 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析: 純度97.4 %(保持時間: 4.18 min). MS(ESI+): 562.3 (M+H).
【0606】
実施例512
4−[6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−3−プロピオニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−4−イル]安息香酸
4−[6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−3−プロピオニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−4−イル]安息香酸メチルエステル(100mg)のメタノール溶液(2.0ml)に、室温攪拌下1規定水酸化ナトリウム(0.28ml)を加え、同温にて18時間攪拌した。反応液を1規定塩酸にて中和し、減圧濃縮した。残渣を分取HPLCにて精製し、メタノールより結晶化させ、ベージュ結晶の表題化合物(42mg)を得た。H NMR (CDCl) δ : 0.56 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.79 (2H, q, J =6.9 Hz), 3.02 (3H,s), 5.36 (2H,s), 7.22 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.40−7.49 (4H, m), 7.56 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz), 7.91 (2H, d, J = 8.7 Hz), 8.24 (2H, d, J = 8.7 Hz), 8.50 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析: 純度99.9 %(保持時間: 3.92 min). MS(ESI+): 524.0 (M+H), 526.0.
【0607】
実施例513
4−(4−アセチルフェニル)−6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン
4−[6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−3−プロピオニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−4−イル]安息香酸メチルエステル(100mg)のTHF溶液(2.0ml)に、−50℃攪拌下メチルリチウムジエチルエーテル溶液(1.1mol/l、0.25ml)をゆっくりと滴下し、その後室温まで昇温し18時間攪拌した。反応液をジクロロメタンにて希釈し、1規定塩酸にて洗浄後、有機層を硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧濃縮した。残渣を分取HPLCにて精製し、ベージュ色結晶の表題化合物(9 mg)を得た。H NMR (CDCl) δ : 0.54 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.78 (2H, q,J = 7.2 Hz), 2.67 (3H,s), 3.02 (3H,s), 5.35 (2H, s), 7.19 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.37−7.47 (4H, m), 7.54 (1H, dd, J = 2.1 Hz), 7.89 (2H, d, J = 8.7 Hz), 8.06 (2H, d, J = 8.7 Hz), 8.47 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析: 純度97.7 %(保持時間: 4.29 min). MS(ESI+): 522.0 (M+H), 524.0.
【0608】
実施例514
4−[3−アセチル−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−4−イル]安息香酸
本化合物は4−[6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−3−プロピオニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−4−イル]安息香酸を得た方法と同様の方法により合成した。桃色粉末。H NMR (CDCl) δ : 1.53 (3H, s), 3.03 (3H, s), 5.47 (2H, s), 7.22−7.30 (2H, m), 7.42−7.50 (3H, m), 7.60−7.72 (2H, m), 7.91 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.22 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.58 (1H, m). HPLC分析:
純度98.2 %. MS(ESI+): 476 (M+H).
【0609】
実施例515
[4−[(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−2(1H)−イソキノリニル)メチル]フェニル]スルホニルカルバミン酸tert−ブチルエステル
4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホンアミド(2.0g)、トリエチルアミン(1.1ml)、4−ジメチルアミノピリジン(0.23g)及び塩化メチレン(40ml)の混合物に、室温攪拌下二炭酸ジ−t−ブチル(1.1ml)を加え、同温にて1時間攪拌した。反応終了後、反応液を1規定塩酸にて洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後減圧濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜1/1)により精製し、ヘキサン/酢酸エチル=3/1より結晶化させ、淡桃色結晶の表題化合物(2.0g)を得た。H NMR (CDCl) δ : 0.46 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.37 (9H, s), 1.62 (2H, q, J = 6.9 Hz), 5.42 (2H, s), 7.14 (1H, br), 7.24−7.30 (2H, m), 7.39 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.29−7.51 (4H, m), 7.69 (1H, dd, J = 1.8, 8.4 Hz), 7.95 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.41 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析: 純度99.8 %(保持時間: 4.94 min).
【0610】
実施例516
N−[[4−[(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−2(1H)−イソキノリニル)メチル]フェニル]スルホニル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
本化合物は、実施例515に示す方法に従い、4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホンアミドにトリフルオロ酢酸無水物を作用させて合成した。H NMR (DMSO−d) δ : 0.37 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.79 (2H, q, J = 6.9 Hz), 5.21 (2H,s), 7.21 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.26 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.28−7.38 (2H,m), 7.44−7.58 (3H, m), 7.70 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.81 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz), 8.30 (1H, d, J= 8.7 Hz). HPLC分析: 純度85.5 %(保持時間: 4.72 min). MS(ESI+): 621 (M+H), 623.
【0611】
実施例517
N−[[4−[(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−2(1H)−イソキノリニル)メチル]フェニル]スルホニル]アセトアミド
本化合物は、実施例515に示す方法に従い、4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホンアミドに無水酢酸を作用させて合成した。H NMR (CDCl) δ : 0.49 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.71 (2H, q, J = 7.2 Hz), 2.00 (3H,s), 5.36 (2H, s), 7.23−7.30 (2H, m), 7.39 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.43−7.52 (4H, m), 7.68 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz), 7.96 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.38 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析: 純度99.4 %(保持時間: 4.50 min). MS(ESI+): 567 (M+H), 569.
【0612】
実施例518
[4−[(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−2(1H)−イソキノリニル)メチル]フェニル]スルホニルカルバミン酸メチル
4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホンアミド(0.2g)、トリエチルアミン(0.11ml)、4−ジメチルアミノピリジン(23mg)及び塩化メチレン(2.0ml)の混合物に、室温攪拌下クロロ炭酸メチル(35μl)を加え、同温にて1時間攪拌した。反応終了後、反応液を1規定塩酸にて洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後減圧濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜1/1)により精製し、ヘキサン/酢酸エチル=3/2より結晶化させ、無色結晶の表題化合物(0.15g)を得た。H NMR (CDCl) δ : 0.48 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.69 (2H, q, J = 6.9 Hz), 3.68(3H, s), 5.38 (2H, s), 7.23−7.32 (2H, m), 7.41 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.44−7.53 (5H, m), 7.69 (1H, dd, J = 2.1, 8.4 Hz) 7.98 (2H, d, J = 8.7 Hz),8.40 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析: 純度100 %(保持時間: 4.60 min). MS(ESI+): 583.3 (M+H), 585.3.
【0613】
実施例519〜523の化合物は、実施例518に示す方法に従い、4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホンアミドに対応する酸クロリドを作用させて合成した。
【0614】
実施例519
4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−N−(フラン−2−カルボニル)ベンゼンスルホンアミド
H NMR (CDCl) δ : 0.44 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.66 (2H, q, J = 7.2 Hz), 5.38 (2H, s), 6.54 (1H, m), 7.20 (1H, m), 7.27 (1H, m), 7.42 (2H, d, J =8.7 Hz), 7.44−7.52 (6H, m), 7.68 (1H, dd, J = 1.8, 8.4 Hz), 8.08 (2H, d, J =  8.7 Hz), 8.38 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.61 (1H, br). HPLC分析: 純度96.6 %(保持時間: 4.71 min). MS(ESI+): 619 (M+H), 621.
【0615】
実施例520
4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−N−(チオフェン−2−カルボニル)ベンゼンスルホンアミド
H NMR (CDCl) δ : 0.44 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.65 (2H, q, J = 6.9 Hz), 5.38 (2H, s), 7.09 (1H, dd, J = 3.9, 4.8 Hz),  7.23−7.31 (2H, m), 7.41 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.43−7.52 (4H, m), 7.55−7.63 (2H, m), 7.68 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz), 8.07 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.39 (1H, d, J =  8.7 Hz), 8.63 (1H, br).
HPLC分析: 純度98.89 %(保持時間: 4.86 min). MS(ESI+): 635 (M+H), 637.
【0616】
実施例521
[4−[(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−2(1H)−イソキノリニル)メチル]フェニル]スルホニルカルバミン酸エチル
H NMR (CDCl) δ : 0.48 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.20 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.68 (2H, q, J = 6.9 Hz), 4.11 (2H, q, J = 7.2 Hz), 5.39 (2H, s), 7.25−7.31 (2H, m), 7.36−7.53 (7H, m), 7.69 (1H, dd, J = 1.8, 8.4 Hz), 7.98 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.40 (1H, d, J =  8.4 Hz). HPLC分析: 純度99.8 %(保持時間: 4.76 min). MS(ESI+): 597 (M+H), 599.
【0617】
実施例522
4−[(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−2(1H)−イソキノリニル)メチル]−N−(メチルスルホニル)ベンゼンスルホンアミド
H NMR (CDCl) δ : 0.48 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.65 (2H, q, J = 6.9 Hz), 3.33 (3H, s), 5.41 (2H,s), 7.23−7.30 (2H, m), 7.38 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.43−7.52 (4H, m), 7.70 (1H, dd, J = 1.8, 8.4Hz), 7.90 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.44 (1H, d, J =  8.4 Hz). HPLC分析: 純度98.0 %(保持時間: 4.13 min).MS(ESI+): 603 (M+H), 605.
【0618】
実施例523
4−[(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−2(1H)−イソキノリニル)メチル]−N−[(トリフルオロメチル)スルホニル]ベンゼンスルホンアミド
H NMR (DMSO−d) δ : 0.40 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.84 (2H, q, J = 6.9 Hz), 5.22 (2H,s), 7.22−7.29 (3H,m), 7.29−7.36 (2H, m), 7.45−7.57 (3H,m), 7.68 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.81 (1H, dd, J = 1.8, 8.4 Hz), 8.30 (1H, d, J =8.4 Hz). HPLC分析: 純度95.3 %(保持時間: 5.00 min). MS(ESI+): 657 (M+H),659.
【0619】
実施例524
4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−N−メチルベンゼンスルホンアミド
[4−[(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−2(1H)−イソキノリニル)メチル]フェニル]スルホニルカルバミン酸tert−ブチルエステル(0.15g)、メタノール(19μl)、トリフェニルホスフィン(0.13g)及びTHF(4.0 ml)の混合液に、0℃攪拌下、アゾジカルボン酸ジエチル(190μl)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応液を減圧下で濃縮した後、残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜1/1)により精製し、[[4−[(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニルイソキノリン−2(1H)−イル)メチル]フェニル]スルホニル]メチルカルバミン酸tert−ブチルを得た。次いで本品をトリフルオロ酢酸(2.0ml)に溶解し、室温にて1時間攪拌した後、減圧濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜1/2)により精製し、無色結晶の表題化合物(86mg)を得た。H NMR (CDCl) δ : 0.48 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.66 (2H, q, J = 6.9 Hz), 2.63 (3H, d, J = 5.4 Hz), 4.25(1H, q, J = 5.4 Hz), 5.38 (2H, s), 7.22−7.30 (2H, m), 7.37(2H, d, J = 8.1 Hz), 7.42−7.51 (4H, m), 7.67 (1H, m), 7.78 (2H, d, J = 8.1 Hz), 8.39 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析: 純度99.4 %(保持時間: 4.64 min). MS(ESI+): 539.2 (M+H), 541.2.
【0620】
実施例525〜531の化合物は、実施例524に示す方法に従い、[4−[(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−2(1H)−イソキノリニル)メチル]フェニル]スルホニルカルバミン酸tert−ブチルエステル及び対応するアルコールを用いて合成した。
【0621】
実施例525
4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−N−ブチルベンゼンスルホンアミド
H NMR (CDCl) δ : 0.47 (3H, t, J = 6.9 Hz), 0.85 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.20−1.34 (2H, m), 1.36−1.48 (2H, m), 1.63 (3H, q, J = 6.9 Hz), 2.91 (2H, q, J = 6.6 Hz), 4.26 (1H, t, J = 6.3 Hz), 5.40 (2H, s), 7.23−7.31 (2H,m), 7.36(2H, d, J = 8.4 Hz) 7.44−7.53 (4H, m), 7.69 (1H, dd, J = 2.1, 8.4 Hz), 7.79 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.41 (1H, d, J = 8.4 Hz).HPLC分析: 純度100 %(保持時間: 5.05 min). MS(ESI+): 581.3 (M+H), 583.3.
【0622】
実施例526
4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンゼンスルホンアミド
H NMR (CDCl) δ : 0.48 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.57−1.74 (3H, m), 3.09 (2H, q, J = 6.0 Hz), 3.71 (2H, t, J = 5.7 Hz), 4.95 (1H, t, J = 6.0 Hz), 5.38 (2H, s), 7.23−7.31 (2H, m), 7.37 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.43−7.53 (4H,m), 7.69 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz), 7.80 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.41 (1H,
d, J = 8.7 Hz).HPLC分析: 純度99.8 %(保持時間: 4.34 min). MS(ESI+): 569.3 (M+H), 571.3.
【0623】
実施例527
4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−N−(2−メトキシエチル)ベンゼンスルホンアミド
H NMR (CDCl) δ : 0.47 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.64 (2H, q, J = 6.9 Hz), 3.03−3.12 (2H, m), 3.26 (3H, s), 3.35−3.42 (2H, m), 4.78 (1H, t, J = 6.0Hz), 5.39 (2H, s), 7.24−7.31 (2H, m), 7.37 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7..44−7.53 (4H, m), 7.69 (1H, dd, J = 1.8, 8.4 Hz), 7.79 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.41 (1H, d, J = 8.4 Hz).HPLC分析: 純度99.4 %(保持時間: 4.67 min). MS(ESI+): 583.3 (M+H), 585.3.
【0624】
実施例528
4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−N−ピリジン−2−イルメチルベンゼンスルホンアミド
H NMR (CDCl) δ : 0.43 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.60 (2H, q, J = 7.2 Hz), 4.22 (2H, d, J = 5.1 Hz), 5.35 (2H,s), 5.93 (1H, t, J = 5.1 Hz), 7.10−7.20 (2H,m), 7.22−7.34 (4H, m), 7.43−7.53 (4H, m), 7.61 (1H, m), 7.68 (1H,dd, J = 1.8, 8.7 Hz), 7.80 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.40 (1H, d, J = 8.7 Hz), 8.44 (1H, d, J = 4.5 Hz). HPLC分析: 純度99.7 %(保持時間: 3.85 min). MS(ESI+): 616.3 (M+H), 618.3.
【0625】
実施例529
4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−N−(3−ヒドロキシプロピル)ベンゼンスルホンアミド
H NMR (CDCl) δ : 0.49 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.68 (2H, q, J = 7.2 Hz), 1.75(1H, t, J = 5.1 Hz), 3.03−3.11 (2H,m), 3.49 (2H, d, J = 4.2 Hz), 3.64−3.72 (2H,m), 4.84 (1H, t, J = 6.0 Hz), 5.38 (2H, s), 7.23−7.31 (2H, m), 7.38 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.43−7.53 (4H, m), 7.69 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz), 7.81 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.40 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析: 純度97.7 %(保持時間: 4.36 min). MS(ESI+): 583 (M+H), 585.
【0626】
実施例530
4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−N−(2−メタンスルホニルエチル)ベンゼンスルホンアミド
H NMR (CDCl) δ : 0.52 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.74 (2H, q, J = 6.9 Hz), 2.96 (3H, s), 3.18−3.25 (2H, m), 3.41−3.50 (2H, m), 5.29 (1H, t, J = 6.3Hz), 5.36 (2H,s), 7.23−7.32 (2H, m), 7.41 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.44−7.53 (4H,m), 7.69 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz), 7.81 (2H, d, J = 8.7 Hz), 8.39(1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析: 純度99.9 %(保持時間: 4.45 min). MS(ESI+): 631.2 (M+H), 633.2.
【0627】
実施例531
[4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホニルアミノ]酢酸メチルエステル
H NMR (CDCl) δ : 0.49 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.68 (2H, q, J = 6.9 Hz), 3.65 (3H, s), 3.76 (2H, d, J = 5.4 Hz ), 5.01 (1H, t, J = 5.4 Hz), 5.37 (2H, s), 7.24−7.31 (2H, m), 7.37 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.44−7.53 (4H, m),7.68 (1H, dd, J = 1.8, 8.4 Hz), 7.80 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.39 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析: 純度99.7 %(保持時間: 4.65 min). MS(ESI+): 597 (M+H), 599.
【0628】
実施例532
[4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホニルアミノ]酢酸
[4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホニルアミノ]酢酸メチルエステル(70mg)のメタノール(2.0ml)及びTHF(2.0ml)の混合溶液に、室温攪拌下1規定水酸化ナトリウム(0.23ml)を加え、同温にて18時間攪拌した。反応液を1規定塩酸にて中和し、減圧濃縮した。残渣を分取HPLCにて精製し、ベージュ結晶の表題化合物(33mg)を得た。H NMR (CDCl) δ : 0.52 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.78 (2H, q, J = 6.9 Hz), 3.82 (2H, d, J = 6.0 Hz ), 5.25−5.36 (3H, m), 7.23−7.31 (2H, m), 7.33 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.44−7.55 (4H, m), 7.70 (1H, dd, J = 1.8, 8.4 Hz), 7.80 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.37 (1H, d, J = 8.4 Hz). HPLC分析: 純度95.2 %(保持時間: 4.38 min). MS(ESI+): 583 (M+H), 585.
【0629】
実施例533
4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド
4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホンアミド(0.19g)、炭酸カリウム(0.11g)、ヨウ化メチル(23μl)及びDMF(2.0ml)の混合物を室温にて1時間攪拌した。反応終了後、反応液を濃縮し、残渣をジクロロメタンにて希釈した。次いで、本溶液を1規定塩酸にて洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=4/1〜1/1)により精製し、メタノールより結晶化させ、無色結晶の表題化合物(32mg)を得た。H NMR (CDCl) δ : 0.46 (3H, t,J = 6.9 Hz), 1.61 (2H, q, J = 6.9 Hz), 2.66 (6H,s), 5.42 (2H,s), 7.24−7.31 (2H, m), 7.39 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.44−7.53 (4H, m), 7.66−7.74 (3H,m), 8.42 (1H, d, J = 8.7 Hz). HPLC分析: 純度99.5 %(保持時間: 4.87 min).
MS(ESI+): 553 (M+H), 555.
【0630】
実施例534
4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)−N−(ピペリジン−1−カルボニル)ベンゼンスルホンアミド
4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホンアミド(0.10g)、炭酸カリウム(0.11mg)、塩化 1−ピペリジンカルボニル(29μl)及びDMF(2.0ml)の混合物を50℃にて18時間攪拌した。反応終了後、反応液を濃縮し、残渣をジクロロメタンにて希釈した。次いで、本溶液を1規定塩酸にて洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=4/1〜1/1)により精製し、無色粉末の表題化合物(38mg)を得た。HPLC分析: 純度91.6 %(保持時間: 4.78 min). MS(ESI+): 636 (M+H), 638.
【0631】
実施例535
6−ブロモ−2−(4−メトキシベンジル)−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン
[工程1]1−アミノ−2−ブタノール(3.9g)のメタノール(50ml)溶液に、氷冷下、アニスアルデヒド(5.0g)を加えた。同温にて1時間攪拌した後、水素化ホウ素ナトリウム(1.1g)の1規定水酸化ナトリウム(17ml)溶液を滴下した。0℃にて30分攪拌した後、2規定塩酸(68ml)を滴下し、ジイソプロピルエーテルを加え分液した。水層を炭酸カリウム(12.1g)にてアルカリ性にした後、酢酸エチルを加えて分液した。酢酸エチル層を飽和食塩水にて洗浄し、硫酸マグネシウムにて乾燥させ、減圧濃縮し、褐色オイルの1−(4−メトキシベンジルアミノ)ブタン−2−オール(5.4g)を得た。
[工程2] 2−ベンゾイル−4−ブロモ安息香酸(7.5g)、1−(4−メトキシベンジルアミノ)ブタン−2−オール(5.4g)及びアセトニトリル(100ml)の混合液に、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール一水和物(4.3g)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(5.9g)を室温にて加え、同温にて18時間攪拌した。溶媒を減圧下に留去し、残渣を酢酸エチルにて希釈した。本溶液を1規定塩酸及び飽和重曹水溶液にて洗浄し、硫酸マグネシウムにて乾燥した後、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル =5/1〜2/3)にて精製し、無色粉末の2−ベンゾイル−4−ブロモ−N−(2−ヒドロキシブチル)−N−(4−メトキシベンジル)ベンズアミド(3.2g)を得た。
[工程3] 2−ベンゾイル−4−ブロモ−N−(2−ヒドロキシブチル)−N−(4−メトキシベンジル)ベンズアミド(3.2g)、4−メチルモルホリンN−オキシド (2.3g)、モレキュラーシーブス4Aパウダー(1.6g)及びジクロロメタン(50ml)の混合物に、氷冷下テトラ−n−プロピルアンモニウムペルルテナート(0.23g)を加え、室温にて3時間攪拌した。反応終了後、モレキュラーシーブス4Aを濾過して除き、ろ液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル =3/2)にて精製し、2−ベンゾイル−4−ブロモ−N−(4−メトキシベンジル)−N−(2−オキソブチル)ベンズアミド(2.6g)を得た。
[工程4] 2−ベンゾイル−4−ブロモ−N−(4−メトキシベンジル)−N−(2−オキソブチル)ベンズアミド(2.6g)のエタノール(52ml)溶液に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(2.7ml)を加え、90℃にて18時間撹拌した。反応液を冷却後、溶媒を減圧下に留去し、残渣に酢酸エチルを加え、1規定塩酸にて洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムにて乾燥した後、減圧下に濃縮した。残渣を中圧分取LC(ヘキサン/酢酸エチル=5/1〜1/1)により精製し、ヘキサン/酢酸エチル=3/1より結晶化させ、無色結晶の表題化合物(1.6g)を得た。H NMR (CDCl) δ : 0.43 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.46 (2H, q, J = 6.9 Hz), 3.75 (3H,s), 5.34 (2H,s), 6.80 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.11 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.22−7.28 (2H,m), 7.40−7.48 (4H, m), 7.66 (1H, dd, J = 1.8, 8.4 Hz), 8.43 (1H, d, J =8.4 Hz). HPLC分析: 純度99.2 %(保持時間: 5.16 min). MS(ESI+): 476 (M+H),478.
【0632】
実施例536
6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−3−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシエチル)−2H−イソキノリン−1−オン
6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド(500 mg)および(トリフルオロメチル)トリメチルシラン(170 mg)のTHF溶液(5 ml)に、テトラ−N−ブチルアンモニウム フルオリドのTHF溶液(1M, 0.03 ml)を室温下加え、30分間攪拌後、さらにテトラ−N−ブチルアンモニウム フルオリドのTHF溶液(1M, 2 ml)を加え、30分間攪拌した。反応液を減圧下濃縮後、残さを酢酸エチルで希釈し、有機層を飽和重曹水、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(THF)および塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(THF)により精製後、結晶を酢酸エチルとジイソプロピルエーテルの混合液で洗浄し、再結晶(MeOH−ヘキサン)を経て標題化合物(290 mg)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 2.97 (3H, s), 4.08−4.24 (1H, m), 5.28−5.46 (1H, m), 5.66 (2H, s), 7.08 (1H, d, J=1.8 Hz), 7.20−7.40 (4H, m), 7.42−7.66 (4H, m), 7.74 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.20 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0633】
実施例537
6−ブロモ−3−(1−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド(500 mg)のTHF溶液(5 ml)に、ベンジルマグネシウムクロリドのTHF溶液(1M, 1.2 ml)を室温下滴下し、10分間攪拌した。反応液を水に加え酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残さをジイソプロピルエーテルより結晶化させ標題化合物(400 mg)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.96−2.10 (1H, m), 2.94 (2H, d, J=7.6 Hz), 3.02 (3H, s), 4.90−5.06 (1H, m), 5.93 (2H, s), 6.70−7.70 (14H, m), 7.88 (2H, d, J=8.6 Hz), 8.29 (1H, d, J=8.6 Hz).
【0634】
実施例538
6−ブロモ−3−(1−ヒドロキシ−2−ピリジン−2−イルエチル)−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
窒素気流下、n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.61M, 15.8 ml)を、THF(15 ml)に−50℃以下で加えた後、2−メチルピリジン(2.5 g)のTHF溶液(2.5 ml)を−50℃以下で滴下した。反応液を−20℃まで昇温し10分間攪拌後、−50℃まで冷却し、臭化マグネシウム(2.5 g)を加えた。反応液を室温まで昇温し、30分間攪拌し、ブロモ(ピリジン−2−イルメチル)マグネシウムを調整した。得られたブロモ(ピリジン−2−イルメチル)マグネシウムのけん濁液(4 ml)を、6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルバルデヒド(500 mg)のTHF(5 ml)溶液に、室温下加え、10分間攪拌した。反応液に水および飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)により精製し標題化合物(400 mg)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 2.74−2.96(1H, m), 3.02 (3H, s), 3.08−3.36 (1H, m), 5.18−5.36 (1H, m), 6.07 (2H, s), 6.91 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.02−7.72 (11H, m), 7.87 (2H, d, J=8.6 Hz), 8.28 (1H, d, J=8.8 Hz), 8.34 (1H, d, J=5.0 Hz), 1H未確認.
【0635】
実施例539
6−ブロモ−3−ブチリル−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
[工程1]2−ベンゾイル−4−ブロモ安息香酸(2.0 g)のTHF溶液(20 ml)に、1−(4−メタンスルホニルベンジルアミノ)ペンタン−2−オール(1.8 g)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(1.9 g)、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール一水和物(1.0 g)、アセトニトリル(20 ml)およびトリエチルアミン(5ml)を室温下加えた。反応液を室温で12時間攪拌後、減圧下濃縮し、残さに飽和重曹水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を水、1N−塩酸、水、飽和重曹水、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄し、2−ベンゾイル−4−ブロモ−N−(2−ヒドロキシペンチル)−N−(4−メタンスルホニルベンジル)ベンズアミド(3.0 g)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 0.74−0.98 (3H, m), 1.00−1.60 (4H, m), 2.94−3.16 (1H×0.5, m), 3.05 (3H×0.5, s), 3.07 (3H×0.5, s), 3.18−3.32 (1H×0.5, m), 3.34−3.52 (1H×0.5, m), 3.58−3.74 (1H×0.5, m), 3.76−3.90 (1H×0.5, m), 4.02−4.18 (1H×0.5, m), 4.69 (1H×0.5, d, J=17.3 Hz), 4.72 (1H×0.5, d, J=15.3 Hz), 4.83 (1H×0.5, d, J=17.3 Hz), 5.03 (1H×0.5, d, J=15.3 Hz), 7.10−8.00 (12H, m), 1H未確認.
[工程2]2−ベンゾイル−4−ブロモ−N−(2−ヒドロキシペンチル)−N−(4−メタンスルホニルベンジル)ベンズアミド(2.7 g)のDMSO(27 ml)溶液にトリエチルアミン(11 ml)を加えた後、三酸化硫黄ピリジンコンプレックス(6.2 g)を室温下加え、1時間攪拌した。反応液を水に加えた後、10%塩酸を加えて水層の液性を酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和重曹水、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、2−ベンゾイル−4−ブロモ−N−(4−メタンスルホニルベンジル)−N−(2−オキソペンチル)ベンズアミド(2.2 g)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 0.83 (3H×0.5, t, J=7.5 Hz), 0.88 (3H×0.5, t, J=7.2 Hz), 1.42−1.72 (2H, m), 2.16 (2H×0.5, t, J=7.4 Hz), 2.36 (2H×0.5, t, J=7.4 Hz), 3.05 (3H, s), 4.05 (2H×0.5, s), 4.10 (2H×0.5, br. s), 4.68 (2H×0.5, s), 4.77 (2H×0.5, br. s), 6.80−8.10 (12H, m).
[工程3]2−ベンゾイル−4−ブロモ−N−(4−メタンスルホニルベンジル)−N−(2−オキソペンチル)ベンズアミド(2.0 g)のトルエン溶液(40 ml)に1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1.1 g)を加え、48時間加熱還流した。反応液を減圧下濃縮後、残さに水および10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和重曹水、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残さを再結晶 (THF−ジイソプロピルエーテル) にて精製し標題化合物(1.4 g)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 0.41 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.06 (2H, sextet, J=7.2 Hz), 1.73 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.02 (3H, s), 5.36 (2H, s), 7.22−7.34 (3H, m), 7.36−7.56 (5H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0636】
実施例540
6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−3−ペンタノイル−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
[工程1]2−ベンゾイル−4−ブロモ安息香酸(2.0 g)のTHF溶液(20 ml)に、1−(4−メタンスルホニルベンジルアミノ)ヘキサン−2−オール(1.9 g)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(1.9 g)、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール一水和物(1.0 g)、アセトニトリル (20 ml)およびトリエチルアミン(5 ml)を室温下加えた。反応液を室温で12時間攪拌後、減圧下濃縮し、残さに飽和重曹水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を水、1N−塩酸、水、飽和重曹水、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン〜ヘキサン:酢酸エチル=1:1)により精製し2−ベンゾイル−4−ブロモ−N−(2−ヒドロキシヘキシル)−N−(4−メタンスルホニルベンジル)ベンズアミド(2.57 g)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 0.70−0.96 (3H, m), 1.00−1.54 (6H, s), 2.94−3.18 (1H×0.5, m), 3.06 (3H×0.5, s), 3.07 (3H×0.5, s), 3.20−3.32 (1H×0.5, m), 3.34−3.50 (1H×0.5, m), 3.56−3.88 (2H×0.5, m), 4.02−4.18 (1H×0.5, m), 4.69 (1H×0.5, d, J=17.4 Hz), 4.74 (1H×0.5, d, J=15.6 Hz), 4.83 (1H×0.5, d, J=17.4 Hz), 5.02 (1H×0.5, d, J=15.6 Hz), 7.12−8.06 (12H, m), 1H未確認.
[工程2]2−ベンゾイル−4−ブロモ−N−(2−ヒドロキシヘキシル)−N−(4−メタンスルホニルベンジル)ベンズアミド(2.3 g)のDMSO溶液(25 ml)にトリエチルアミン(9 ml)を加えた後、三酸化硫黄ピリジンコンプレックス(5.2 g)を室温下加え、1時間攪拌した。反応液を水に加えた後、10%塩酸を加えて水層の液性を酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和重曹水、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、2−ベンゾイル−4−ブロモ−N−(4−メタンスルホニルベンジル)−N−(2−オキソヘキシル)ベンズアミド(1.75 g)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 0.80−0.90 (3H, m), 1.10−1.64 (4H, m), 2.17 (2H×0.5, t, J=7.5 Hz), 2.37 (2H×0.5, t, J=7.5 Hz), 3.05 (3H, s), 4.05 (2H×0.5, s), 4.10 (2H×0.5, br. s), 4.68 (2H×0.5, s), 4.77 (2H×0.5, br. s), 6.80−8.10 (12H, m).
[工程3]実施例539[工程3]と同様にして、2−ベンゾイル−4−ブロモ−N−(4−メタンスルホニルベンジル)−N−(2−オキソヘキシル)ベンズアミドを用いて、標題化合物を合成した。
結晶(THF−ジイソプロピルエーテル)。
H−NMR (CDCl) δ: 0.56 (3H, t, J=7.1 Hz), 0.68−0.88 (2H, m), 0.92−1.10 (2H, m), 1.73 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.01 (3H, s), 5.36 (2H, s), 7.20−7.56 (8H, m), 7.68 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0637】
実施例541
6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−3−フェニルアセチル−2H−イソキノリン−1−オン
[工程1] 2−ベンゾイル−4−ブロモ安息香酸(1.0 g)および1−(4−メタンスルホニルベンジルアミノ)−3−フェニルプロパン−2−オール(1.1 g)をTHF(10 ml)およびアセトニトリル(10 ml)の混合液に溶かし、 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(1.0 g)、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール一水和物(0.5 g)およびトリエチルアミン(3 ml)を室温下加えた。反応液を室温で12時間攪拌後、減圧下濃縮し、残さに飽和重曹水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を水、1N−塩酸、水、飽和重曹水、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1〜ヘキサン:酢酸エチル=1:2)により精製し2−ベンゾイル−4−ブロモ−N−(2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)−N−(4−メタンスルホニルベンジル)ベンズアミド(1.25 g)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 2.45 (1H×0.5, dd, J=7.5, 13.5 Hz), 2.64−2.84 (3H×0.5, s), 3.04 (3H×0.5, s), 3.06 (3H×0.5, s), 3.12−3.46 (3H×0.5, m), 3.66 (1H×0.5, d, J=13.5 Hz), 4.02−4.18 (1H×0.5, m), 4.20−4.36 (1H×0.5, m), 4.58 (1H×0.5, d, J=15.3 Hz), 4.60 (1H×0.5, d, J=17.0 Hz), 4.76 (1H×0.5, d, J=17.0 Hz), 5.00 (1H×0.5, d, J=15.3 Hz), 6.90−8.00 (17H, m), 1H未確認.
[工程2] 2−ベンゾイル−4−ブロモ−N−(2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)−N−(4−メタンスルホニルベンジル)ベンズアミド(1.0 g)のDMSO溶液(10 ml)にトリエチルアミン(2 ml)を加えた後、三酸化硫黄ピリジンコンプレックス(1.1 g)を室温下加え、1時間攪拌した。反応液を水に加えた後、10%塩酸を加えて水層の液性を酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和重曹水、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン〜ヘキサン:酢酸エチル=1:2)により精製し、2−ベンゾイル−4−ブロモ−N−(4−メタンスルホニルベンジル)−N−(2−オキソ−3−フェニルプロピル)ベンズアミド(0.72 g)を得た。
[工程3]2−ベンゾイル−4−ブロモ−N−(4−メタンスルホニルベンジル)−N−(2−オキソ−3−フェニルプロピル)ベンズアミド(0.3 g)のエタノール溶液(6 ml)に1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(0.15 g)を加え、80℃で12時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮後、残さに水および10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和重曹水、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残さをシリカゲル薄層クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)により精製し、再結晶(酢酸エチル−ヘキサン)を経て標題化合物(4 mg)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.01 (3H, s), 3.13 (2H, s), 5.10 (2H, s), 6.42−6.58 (2H, m), 7.00−7.66 (11H, m), 7.71 (1H, dd, J=2.0, 8.6 Hz), 7.88 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.6 Hz).
【0638】
実施例542
4−[(3−アセチル−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イル)メチル]安息香酸 メチルエステル
[工程1] 2−ベンゾイル−4−クロロ安息香酸(7.0 g)のTHF溶液(100 ml)に、4−[(2−ヒドロキシプロピルアミノ)メチル]安息香酸 メチルエステル(6.0 g)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(7.7 g)、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール一水和物(4.1 g)、アセトニトリル(100 ml)およびトリエチルアミン(20 ml)を室温下加えた。反応液を室温で12時間攪拌後、減圧下濃縮し、残さに飽和重曹水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を水、1N−塩酸、水、飽和重曹水、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1〜ヘキサン:酢酸エチル=1:2)により精製し、4−[[(2−ベンゾイル−4−クロロベンゾイル)(2−ヒドロキシプロピル)アミノ]メチル]安息香酸 メチルエステル(6.7 g)を得た。
[工程2] 4−[[(2−ベンゾイル−4−クロロベンゾイル)(2−ヒドロキシプロピル)アミノ]メチル]安息香酸 メチルエステル(6.4 g)のDMSO溶液(64 ml)にトリエチルアミン(16 ml)を加えた後、三酸化硫黄ピリジンコンプレックス(8.7 g)を室温下加え、1時間攪拌した。反応液を水に加えた後、10%塩酸を加えて水層の液性を酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和重曹水、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1〜ヘキサン:酢酸エチル=1:2)により精製し、4−[[(2−ベンゾイル−4−クロロベンゾイル)(2−オキソプロピル)アミノ]メチル]安息香酸 メチルエステル(5.8 g)を得た。
[工程3] 4−[[(2−ベンゾイル−4−クロロベンゾイル)(2−オキソプロピル)アミノ]メチル]安息香酸 メチルエステル(5.6 g)のTHF溶液(60 ml)にメタノール(60 ml)および1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(3.7 g)を加え、72時間加熱還流した。反応液を減圧下濃縮後、残さを酢酸エチルで希釈し、有機層を1N−塩酸、水、飽和重曹水、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた結晶をメタノールで洗浄し標題化合物(3.1 g)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.27 (3H, s), 3.88 (3H, s), 5.49 (2H, s), 7.16−7.34 (5H, m), 7.40−7.50 (3H, m), 7.52 (1H, dd, J=2.1, 8.7 Hz), 7.96 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.50 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0639】
実施例543
4−[(3−アセチル−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イル)メチル]安息香酸
4−[(3−アセチル−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イル)メチル]安息香酸 メチルエステル(1.5 g)のTHF(15 ml)溶液に、メタノール(15 ml)および8N−水酸化ナトリウム水溶液(0.8 ml)を室温下加え、12時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮後、残さに水および10%塩酸を加え、水層の液性を酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残さを再結晶 (酢酸エチル−ヘキサン) にて精製し標題化合物(1.2 g)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.32 (3H, s), 5.49 (2H, s), 7.16−7.36 (5H, m), 7.38−7.56 (3H, m), 7.52 (1H, dd, J=2.1, 8.7 Hz), 8.02 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.50 (1H, d, J=8.7 Hz), 1H未確認.
【0640】
実施例544
6−ブロモ−3−(2−ブロモアセチル)−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
3−アセチル−6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン(300 mg)、臭化銅(II)(260 mg)および酢酸エチル(6 ml)の混合物を窒素気流下、12時間加熱還流した。反応液をろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。残さを再結晶(酢酸エチル−ヘキサン)にて精製し標題化合物(290 mg)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.02 (3H, s), 3.16 (2H, s), 5.35 (2H, s), 7.20−7.50 (8H, m), 7.73 (1H, dd, J=2.2, 8.8 Hz), 7.90 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.41 (1H, d, J=8.8 Hz).
【0641】
実施例545
4−[[3−(2−ブロモアセチル)−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イル]メチル]安息香酸
[工程1] 4−[(3−アセチル−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イル)メチル]安息香酸 メチルエステル(100 mg)、臭化銅(II)(125 mg)および酢酸エチル(3 ml)の混合物を窒素気流下、12時間加熱還流した。反応液をろ過し、ろ液を減圧下濃縮し、4−[[3−(2−ブロモアセチル)−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イル]メチル]安息香酸 メチルエステルの粗成績体を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.00 (2H, s), 3.89 (3H, s), 5.40 (2H, s), 7.14−7.64 (9H, m), 7.97 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.50 (1H, d, J=8.7 Hz).
[工程2] 上記工程1で得た4−[[3−(2−ブロモアセチル)−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イル]メチル]安息香酸 メチルエステルの粗成績体をTHF(1 ml)に溶かし、メタノール(1 ml)および8N−水酸化ナトリウム水溶液(0.06 ml)を室温下加え、12時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮後、残さに水および10%塩酸を加え、水層の液性を酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄し、標題化合物 (66 mg) を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 3.05 (2H, s), 5.40 (2H, s), 7.14−7.64 (9H, m), 8.03 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.50 (1H, d, J=8.7 Hz), 1H未確認.
【0642】
実施例546
3−[(2Z)−3−アミノブタ−2−エノイル]−6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
6−ブロモ−3−(2−ブロモアセチル)−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン(4.41 g)のDMF溶液(44 ml)に、チオアセトアミド(1.1 g)を加え、70℃で24時間攪拌した。反応液に水および飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、溶媒を減圧下留去した。得られた結晶をメタノールで洗浄後、再結晶を経て(酢酸エチル)標題化合物(1.31 g)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.61 (3H, s), 3.01 (3H, s), 4.54 (1H, d, J=1.6 Hz), 5.20 (1H, d, J=5.3 Hz), 5.44 (2H, s), 7.20−7.44 (6H, m), 7.50 (2H, d, J=8.6 Hz), 7.60 (1H, dd, J=1.9, 8.6 Hz), 7.83 (2H, d, J=8.6 Hz), 8.34 (1H, d, J=8.6 Hz), 9.74 (1H, d, J=5.3 Hz).
【0643】
実施例547
3−[(2Z)−3−アミノペンタ−2−エノイル]−6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
6−ブロモ−3−(2−ブロモアセチル)−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン(300 mg)、チオプロピオンアミド(70 mg)、THF(3 ml)およびエタノール(3 ml)の混合物を、80℃で12時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮後、残さに飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜ヘキサン:酢酸エチル=1:2)により精製し、再結晶(酢酸エチル−ヘキサン)を経て標題化合物(100 mg)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 0.75 (3H, t, J=7.5 Hz), 1.83 (2H, q, J=7.5 Hz), 3.00 (3H, s), 4.54 (1H, d, J=1.8 Hz), 5.45 (2H, s), 5.51 (1H, d, J=5.8 Hz), 7.20−7.44 (6H, m), 7.51 (2H, d, J=8.6 Hz), 7.60 (1H, dd, J=2.0, 8.6 Hz), 7.82 (2H, d, J=8.6 Hz), 8.33 (1H, d, J=8.6 Hz), 9.78 (1H, d, J=5.8 Hz).
【0644】
実施例548
3−[(2Z)−3−アミノ−4−メチルペンタ−2−エノイル]−6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
実施例546と同様にして、チオイソブチルアミドを用いて、標題化合物を合成した。
結晶(酢酸エチル−ヘキサン)。
H−NMR (CDCl) δ: 0.75 (6H, d, J=6.9 Hz), 1.95 (1H, septet, J=6.9 Hz), 3.00 (3H, s), 4.51 (1H, d, J=1.8 Hz), 5.25 (1H, d, J=5.1 Hz), 5.48 (2H, s), 7.20−7.46 (6H, m), 7.51 (2H, d, J=8.6 Hz), 7.61 (1H, dd, J=1.8, 8.6 Hz), 7.82 (2H, d, J=8.6 Hz), 8.35 (1H, d, J=8.6 Hz), 9.90 (1H, d, J=5.1 Hz).
【0645】
実施例549
3−[(2Z)−3−アミノオクタ−2−エノイル]−6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン
実施例546と同様にして、ヘキサンチオ酸 アミドを用いて、標題化合物を合成した。
結晶(酢酸エチル−ヘキサン)。
H−NMR (CDCl) δ: 0.85 (3H, t, J=7.2 Hz), 0.92−1.34 (6H, m), 1.79 (2H, t, J=7.5 Hz), 3.00 (3H, s), 4.56 (1H, d, J=1.8 Hz), 5.21 (1H, d, J=5.0 Hz), 5.44 (2H, s), 7.20−7.44 (6H, m), 7.50 (2H, d, J=8.6 Hz), 7.59 (1H, dd, J=2.0, 8.6 Hz), 7.81 (2H, d, J=8.6 Hz), 8.33 (1H, d, J=8.6 Hz), 9.83 (1H, d, J=5.0 Hz).
【0646】
実施例550
(2Z)−2−アミノ−4−[6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−イル]−4−オキソブタ−2−エン酸 エチルエステル
実施例546と同様にして、チオオキサミド酸エチルを用いて、標題化合物を合成した。
結晶(酢酸エチル)。
H−NMR (CDCl) δ: 1.23 (3H, t, J=7.1 Hz), 2.99 (3H, s), 4.17 (2H, q, J=7.1 Hz), 5.32 (1H, s), 5.42 (2H, s), 5.99 (1H, br s), 7.16−7.54 (8H, m),7.64 (1H, dd, J=1.5, 8.4 Hz), 7.81 (2H, d, J=8.1 Hz), 8.36 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.94 (1H, br s).
【0647】
実施例551
4−[[3−[(2Z)−3−アミノブタ−2−エノイル]−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イル]メチル]安息香酸
4−[[3−(2−ブロモアセチル)−6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イル]メチル]安息香酸(570 mg)のDMF溶液(6 ml)に、チオアセトアミド(170 mg)を加え、70℃で24時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残さを酢酸エチルより結晶化させ、標題化合物(270 mg)を得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.55 (3H, s), 4.60 (1H, s), 5.27 (2H, s), 7.01 (1H,d, J=1.8 Hz), 7.20−7.50 (7H, m), 7.57 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz), 7.83 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.96−8.12 (1H, m), 8.30 (1H, d, J=8.7 Hz), 9.45 (1H, d, J=4.8 Hz), 12.8 (1H, s).
【0648】
実施例552
6−ブロモ−4−フェニル−3−プロピオニル−2−[4−[3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)プロピルスルファニル]ベンジル]−2H−イソキノリン−1−オン
6−ブロモ−2−(4−メタンスルフィニルベンジル)−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン(254mg)のTHF(5ml)溶液にトリフルオロ酢酸無水物(0.2ml)を加え、60度で3時間攪拌した。溶媒を減圧留去した後に残渣をメタノール(10ml)に溶解し2−(3−ブロモプロポキシ)テトラヒドロピラン(0.13ml)を加え、トリエチルアミン(10ml)を加えた。室温で2時間攪拌した後に溶媒を減圧留去し残渣を酢酸エチルと飽和塩化アンモニウム水溶液に分配した。有機層を食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=19/1→7/3)で精製して表題化合物(178mg, 57%)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.42 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.45−1.91 (10H, m), 2.98 (2H, t, J=6.8 Hz), 3.41−3.52 (2H, m), 3.76−3.86 (2H, m), 4.55 (1H, t, J=3.5 Hz), 5.35 (2H, s), 7.10 (2H, d, J=8.3 Hz), 7.22−7.28 (4H, m), 7.42−7.49 (4H, m), 7.66 (1H, dd, J=2.0, 8.5 Hz), 8.42 (1H, d, J=8.5 Hz).
【0649】
実施例553
6−ブロモ−4−フェニル−3−プロピオニル−2−[4−[3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)プロパン−1−スルホニル]ベンジル]−2H−イソキノリン−1−オン
実施例397と同様にして酢酸6−ブロモ−4−フェニル−3−プロピオニル−2−[4−[3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)プロピルスルファニル]ベンジル]−2H−イソキノリン−1−オンから3‐クロロ過安息香酸を用いて表題化合物(115mg, 61%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 0.49 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.42−2.00 (10H, m), 3.12−3.25(2H, m), 3.44−3.75 (2H, m), 3.69−3.80 (2H, m), 4.50 (1H, m), 5.39 (2H, s), 77.24−7.32 (2H, m), 7.40−7.51 (6H, m), 7.69 (1H, dd, J=1.8, 8.7 Hz),7.85 (2H, d, J=8.5 Hz), 8.40 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0650】
実施例554
6−ブロモ−2−[4−(3−ヒドロキシプロパン−1−スルホニル)ベンジル]−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン
6−ブロモ−4−フェニル−3−プロピオニル−2−[4−[3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)プロパン−1−スルホニル]ベンジル]−2H−イソキノリン−1−オン(110mg)のメタノール(10ml)溶液にp‐トルエンスルホン酸一水和物(49mg)を加え、室温で1時間攪拌した。溶媒を減圧留去し残渣を酢酸エチルと1規定水酸化ナトリウム水溶液に分配した。有機層を食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン/酢酸エチル=3/2→1/9)で精製して表題化合物(95mg, 98%)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.50 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.62 (1H, m), 1.70 (2H, q, J=7.2 Hz), 1.90−1.99 (2H, m), 3.17−3.23 (2H, m), 3.72 (1H, dd, J=5.7, 5.7 Hz), 5.38 (2H, s), 7.25−7.30 (2H, m), 7.41−7.50 (6H, m), 7.69 (1H, dd, J=1.9, 8.5 Hz), 7.86 (2H, d, J=8.5 Hz), 8.40 (1H, d, J=8.5 Hz).
【0651】
実施例555
酢酸4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)フェニルスルファニルメチルエステル
実施例552と同様にして6−ブロモ−2−(4−メタンスルフィニルベンジル)−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オンと酢酸ブロモメチルエステルから表題化合物(190mg, 69%)を得た。
H−NMR  (CDCl) δ: 0.45 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.57 (2H, q, J=7.1 Hz), 2.07(3H, s), 5.35 (4H, s), 7.16 (2H, d, J=8.5 Hz), 7.23−7.29 (2H, m), 7.38 (2H, d, J=8.5 Hz), 7.43−7.49 (4H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.9, 8.5 Hz), 8.42(1H, d, J=8.5 Hz).
【0652】
実施例556
酢酸4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホニルメチルエステル
実施例397と同様にして酢酸4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)フェニルスルファニルメチルエステルから3‐クロロ過安息香酸を用いて表題化合物(209mg, 92%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 0.49 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.69 (2H, q, J=7.1 Hz), 2.07 (3H, s), 5.11 (2H, s), 5.40 (2H, s), 7.25−7.30 (2H, m), 7.43−7.51 (6H, m), 7.69 (1H, dd, J=1.9, 8.7 Hz), 7.87 (2H, d, J=8.5 Hz), 8.40 (1H, d, J=8.7 Hz).
【0653】
製剤例1
本発明における式(I)で表される化合物またはその塩を有効成分として含有するJNK阻害剤(例、慢性または急性心不全、心肥大、心筋梗塞予後、心筋炎、慢性関節リュウマチ、変形性関節炎、炎症性腸疾患、喘息、虚血再灌流障害、臓器不全、脳卒中、脳血管障害の治療剤など)は、例えば次のような処方によって製造することができる。
なお、以下の処方において活性成分以外の成分(添加物)は、日本薬局方、日本薬局方外医薬品規格または医薬品添加物規格における収載品などを用いることができる。
Figure 2004143134
(1)、(2)と(3)および(4)の1/2を混和した後、顆粒化する。これに残りの(4)を加えて全体をゼラチンカプセルに封入する。
Figure 2004143134
(1)、(2)と(3)および(4)の1/2を混和した後、顆粒化する。これに残りの(4)を加えて全体をゼラチンカプセルに封入する。
Figure 2004143134
(1)、(2)と(3)および(4)の1/2を混和した後、顆粒化する。これに残りの(4)を加えて全体をゼラチンカプセルに封入する。
Figure 2004143134
(1)、(2)と(3)および(4)の1/2を混和した後、顆粒化する。これに残りの(4)を加えて全体をゼラチンカプセルに封入する。
Figure 2004143134
(1)、(2)、(3)、(4)の2/3および(5)の1/2を混和した後、顆粒化する。残りの(4)および(5)をこの顆粒に加えて錠剤に加圧成型する。
Figure 2004143134
(1)、(2)、(3)、(4)の2/3および(5)の1/2を混和した後、顆粒化する。残りの(4)および(5)をこの顆粒に加えて錠剤に加圧成型する。
Figure 2004143134
(1)、(2)、(3)、(4)の2/3および(5)の1/2を混和した後、顆粒化する。残りの(4)および(5)をこの顆粒に加えて錠剤に加圧成型する。
Figure 2004143134
(1)、(2)、(3)、(4)の2/3および(5)の1/2を混和した後、顆粒化する。残りの(4)および(5)をこの顆粒に加えて錠剤に加圧成型する。
【0654】
製剤例2
日局注射用蒸留水50mlに実施例141で得られた化合物50mgを溶解した後、日局注射用蒸留水を加えて100mlとする。この溶液を滅菌条件下でろ過し、次にこの溶液1mlずつを取り、滅菌条件下、注射用バイアルに充填し、凍結乾燥して密閉する。
【0655】
実験例1
以下の参考例に記載の遺伝子操作法は、成書(Maniatisら、モレキュラー・クローニング、Cold Spring Harbor Laboratory、1989年)に記載されている方法もしくは試薬の添付プロトコールに記載されている方法に従った。
(1)ヒトJNK1遺伝子のクローニングと組換えバキュロウイルスの調製
ヒトJNK1遺伝子のクローニングは、腎臓cDNA(東洋紡,QUICK−Clone cDNA)を 鋳型とし、Derijard,B.らが報告(Cell ,76, 1025−1037(1994))しているJNK1遺伝子の塩基配列を参考に作製したプライマーセット
JNK1−U:
−ACAACTCGAGATAACATATGGCTCATCATCATCATCATCATAGCAGAAGCAAGCGTGACAAC −3
(配列番号:1)
JNK1−L:
− TCCCGGGTACCTCACTGCTGCACCTGTGCTAA −3
(配列番号:2)
を用いたPCR法により行った。
PCR 反応は AmpliWax PCR Gem 100(宝酒造)を用いた Hot Start法で行った。下層混液として、10 x LA PCR Buffer 2 μl、2.5 mM dNTP 溶液 3 μl、12.5μM プライマー溶液各 2.5 μl、25mM MgCl溶液2μl、滅菌蒸留水 8 μlを混合した。上層混液としては、鋳型としてヒト腎臓cDNA(1 ng/ml)を1 μl、10 x LA PCR Buffer 3 μl、2.5 mM dNTP 溶液 5 μl、25mM MgCl溶液3μl、TaKaRa LA Taq DNA po1ymerase(宝酒造) 0.5 μl、滅菌蒸留水 17.5 μlを混合した。調製した下層混液に AmpliWax PCR Gem 100(宝酒造)を 1 個添加し、70℃ で 5分間、氷中で5分間処理後、上層混液を加え PCRの反応液を調製した。反応液の入ったチューブをサーマルサイクラー(パーキンエルマー社)にセットした後、95℃で2分間処理した。さらに、95℃で15秒間、68℃で2分間のサイクルを 35 回繰り返した後、72℃で8分間処理した。得られたPCR産物をアガロースゲル(1%)電気泳動し、JNK1遺伝子を含む1.2 kbのDNA断片をゲルから回収した後、 制限酵素KpnI, XhoI消化し、プラスミドpFASTBAC1 (GIBCO BRL)の4.8kb XhoI−KpnI断片へ挿入したプラスミドpFBJNK1を作製した。プラスミドpFBJNK1とBAC−TO−BAC Baculovirus Expression System (GIBCO BRL)を用いて組換えバキュロウイルスのウイルスストックBAC−HJNK1を調製した。
【0656】
(2)ヒトMKK7遺伝子のクローニングと組換えバキュロウイルスの調製
ヒトMKK7遺伝子のクローニングは、膵臓cDNA(東洋紡,QUICK−Clone cDNA)を 鋳型とし、Foltz,I.N.らが報告(J.Biol.Chem.,273(15),9344−9351 (1998))しているMKK7遺伝子の塩基配列を参考に作製したプライマーセット
MKK7−U:
− ACCAGAATTCATAACATATGGCTCATCATCATCATCATCATGCGGCGTCCTCCCTGGAACAG−3
(配列番号:3)
MKK7−L:
− ACCCTCTAGACAAGCAGCTACCTGAAGAAGG −3
(配列番号:4)
を用いたPCR法により行った。
PCR 反応は AmpliWax PCR Gem 100(宝酒造)を用いた Hot Start法で行った。下層混液として、10 x LA PCR Buffer 2 μl、2.5 mM dNTP 溶液 3μl、12.5 μM プライマー溶液各 2.5 μl、25mM MgCl溶液2μl、滅菌蒸留水 8 μlを混合した。上層混液としては、鋳型としてヒト膵臓cDNA(1 ng/ml)を1 μl、10 x LA PCR Buffer 3 μl、2.5 mM dNTP 溶液 5 μl、25mM MgCl溶液3μl、TaKaRa LA Taq DNA po1ymerase(宝酒造) 0.5μl、滅菌蒸留水 17.5μlを混合した。調製した下層混液に AmpliWax PCR Gem 100(宝酒造)を 1 個添加し、70℃ で 5分間、氷中で5分間処理後、上層混液を加え PCRの反応液を調製した。反応液の入ったチューブをサーマルサイクラー(パーキンエルマー社)にセットした後、95℃で2分間処理した。さらに、95℃で15秒間、68℃で2分間のサイクルを 35 回繰り返した後、72℃で8分間処理した。得られたPCR産物をアガロースゲル(1%)電気泳動し、MKK7遺伝子を含む1.3 kbのDNA断片をゲルから回収した後、pT7Blue−T vector(ノバジェン)に挿入し、プラスミドpHMKK7を得た。
Wang,Y.らが報告(J.Biol.Chem.,273(10),5423−5426,1998)している構成的活性型MKK7(271番目のSerをAsp、275番目のThrをAsp)を作製するためにプライマーセット
CAM7−U:
− GGCCGCCTGGTGGACGACAAAGCCAAGGACCGGAGCGCCGGCTG−3
(配列番号:5)
CAM7−L:
− CAGCCGGCGCTCCGGTCCTTGGCTTTGTCGTCCACCAGGCGGCC −3
(配列番号:6)
を用いて、QuikChange Site−Directed Mutagenesis Kit (Stratagene)により変異を導入し、pcaMKK7を得た。
プラスミドpFASTBAC1 (GIBCO BRL)の4.8kb EcoRI−XbaI断片と上記プラスミドpcaMKK7の1.3kb  EcoRI−XbaI断片を連結し、プラスミドpFBcaMKK7を作製した。プラスミドpFBcaMKK7とBAC−TO−BAC Baculovirus Expression System (GIBCO BRL)を用いて組換えバキュロウイルスのウイルスストックBAC−caMKK7を調製した。
【0657】
(3)ヒトcJUN遺伝子のクローニング
ヒトcJUN遺伝子のクローニングは、骨格筋cDNA(東洋紡,QUICK−Clone cDNA)を 鋳型とし、Hattori,K.らが報告(Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 85(23), 9148−9152 (1988))しているcJUN遺伝子の塩基配列を参考に作製したプライマーセット
cJUN−U:
− AAAAGAATTCATGACTGCAAAGATGGAAACGACC−3
(配列番号:7)
cJUN−L:
− AAAAGCGGCCGCTCACAGGCGCTCCAGCTCGGGCGACGC −3
(配列番号:8)
を用いたPCR法によりcJUNのN末79アミノ酸をコードする遺伝子の増幅を行った。PCR 反応は AmpliWax PCR Gem 100(宝酒造)を用いた Hot Start法で行った。下層混液として、10 x Pyrobest PCR Buffer 2 μl、2.5 mM dNTP 溶液 3 μl、12.5 μM プライマー溶液各 2.5 μl、滅菌蒸留水 10 μlを混合した。上層混液としては、鋳型としてヒト骨格筋cDNA(1 ng/ml)を1 μl、10 x Pyrobest PCR Buffer 3 μl、2.5 mM dNTP 溶液 2 μl、TaKaRa Pyrobest DNA po1ymerase(宝酒造) 0.5 μl、滅菌蒸留水 24.5 μlを混合した。調製した下層混液に AmpliWax PCR Gem 100(宝酒造)を 1 個添加し、70℃ で 5分間、氷中で5分間処理後、上層混液を加え PCRの反応液を調製した。反応液の入ったチューブをサーマルサイクラー(パーキンエルマー社)にセットした後、95℃で2分間処理した。さらに、95℃で15秒間、68℃で30秒間のサイクルを 35 回繰り返した後、72℃で8分間処理した。得られたPCR産物をアガロースゲル(1%)電気泳動し、cJUN遺伝子を含む240bpのDNA断片をゲルから回収した後、 制限酵素EcoRI, NotI消化し、プラスミドpGEX6P−1 (アマシャム・ファルマシア社)の4.9kb EcoRI−NotI断片へ挿入したプラスミドpGEJUNを作製した。
【0658】
(4)活性型JNK1の調製
Sf−21細胞を1x10  cells/mlとなるように10%牛胎児血清を含む100ml Sf−900 II SFM培地(GIBCOBRL)に播種した後、27℃で24時間培養した。組換えバキュロウイルスのウイルスストックBAC−HJNK1とBAC−caMKK7をそれぞれ0.2ml添加した後、さらに60時間培養した。培養液から遠心分離(3000rpm、10min)により、細胞を分離した後、PBSで細胞を2回洗浄した。細胞を10ml Lysis buffer(25mM HEPES (pH 7.5), 1% TritonX, 130mM NaCl, 1mM EDTA, 1mM DTT, 25mM β−glycerophosphate, 20μM leupeptin, 1mM APMSF, 1mM Sodium orthovanadate)に懸濁した後、ホモジナイザー(POLYTRON)で20000rpm、30秒間処理を4回行うことで細胞を破砕した。遠心分離(40000rpm、45分間)して得た上清からAnti−FLAG M2 Affinity Gel (シグマ社)を用いて、活性型JNK1を精製した。
【0659】
(5)組換え型cJUNの調製
プラスミドpGEJUNを大腸菌JM109(東洋紡)へ形質転換して得られたアンピシリン耐性株pGEJUN/JM109を作製した。pGEJUN/JM109株を50μg/mlアンピシリンを含む150mlのLB培地(10g/lトリプトン, 5g/lイーストエキストラクト, 10g/l 塩化ナトリウム)で一晩、200rpm、37℃で培養した。培養液15ml を新鮮なLB培地150mlに添加し、37℃2時間200rpmで培養し、1mM IPTG (和光純薬)を添加してさらに6時間培養した。培養液を8000rpmで10分間遠心して菌体を回収し、PBSで洗浄後、菌体を−80℃で凍結させた。20mlのLysis buffer(B−PER bacterial protein extraction reagent (ピアス)、Protease inhibitor Complete (ベーリンガー))に懸濁した後、室温10分間振盪した。遠心分離(14000rpm、15分間、4℃)を行い、その上清をRedipack GST Purification Module(アマシャム・ファルマシア社)を用いてGST−cJUN融合蛋白質を精製した。
【0660】
(6)JNK阻害活性の測定
50ng 活性型JNK1と1μg cJUNを含む37.5μl反応溶液(25mM HEPES (pH 7.5)、10 mM酢酸マグネシウム、1mM DTT)にDMSOに溶解した供試化合物を2.5 μl添加した後、30℃で5分間保温した。ATP溶液(2.5μM ATP、0.01μCi [γ−32P]ATP)を10μl添加することにより反応を開始した。30℃で60分間反応させた後、20%TCA溶液を50μl添加することで反応を停止した。反応溶液を0℃、20分間放置した後、セルハーベスター(パッカードジャパン)を用いて、GF/C filter(パッカードジャパン)に酸不溶画分をトランスファーし、250mMリン酸で洗浄した。45℃で60分間乾燥させた後、Microscint 0(パッカードジャパン)を40μl添加し、トップカウント(パッカードジャパン)で放射活性を測定した。32P の酸不溶画分への取り込みを50%阻害するのに必要な供試化合物の濃度(IC50値)をPRISM2.01(グラフパッド ソフトウェア社)にて算出した。
【0661】
実験例2
TNFα産生阻害活性の測定
1% 非働化牛胎児血清と10mM HEPES(pH7.5)を含むRPMI1640培地(GIBCO BRL)で培養したTHP−1細胞を96ウェルプレートへ1x10cells/wellとなるように播種した後、DMSOに溶解した供試化合物を1 μl添加した。
37℃で1時間炭酸ガスインキュベーター中で培養した後、LPS(和光純薬)を最終濃度5μg/mlとなるように添加した。37℃で4時間炭酸ガスインキュベーター中で培養した後、遠心分離により上清を得た。上清中のTNFα濃度をELISAキット(ダイアクロン社)により測定した。TNFα産生を50%阻害するのに必要な供試化合物の濃度(IC50値)をPRISM2.01(グラフパッド ソフトウェア社)にて算出した。
【0662】
実験例3
LPS投与後のTNFα測定(ラット)
(1)経口投与:
9−10週齢の雄性Jcl:Wistarラットを用いた。LPS(SIGMA、Derived from E.coli) (生理食塩水に溶解)は5mg/kgで腹腔内投与した。化合物は、0.5%メチルセルロースに懸濁して、LPS投与60分前に行なった。対照群は、同様に0.5%メチルセルロースのみを投与した。LPS投与90分後にペントバルビタール(50mg/kg、腹腔内投与)麻酔下にて腹部大動脈よりアプロチニン・EDTAを含むシリンジで血液を採取し、3000rpm、4℃で10分間遠心することにより血漿を得た。血漿中のTNFαはELISA Kit(GENZYME)を用いて測定した。
(2)静脈内投与:
9−10週齢の雄性Jcl:Wistarラットを用いた。LPS(SIGMA、Derived from E.coli) (生理食塩水に溶解)は5mg/kgで腹腔内投与した。化合物は、DMAA/PEG400(1:1) に溶解して、LPS投与10分前に行なった。対照群は、同様にDMAA/PEG400(1:1)のみを投与した。LPS投与90分後にペントバルビタール(50mg/kg、腹腔内投与)麻酔下にて腹部大動脈よりアプロチニン・EDTAを含むシリンジで血液を採取し、3000rpm、4℃で10分間遠心する事により血漿を得た。血漿中のTNFαはELISA Kit(GENZYME)を用いて測定した。
【0663】
実験例4
LPS投与後の心臓リン酸化c−Junの測定(ラット)
9−10週齢の雄性Jcl:Wistarラットを用いた。LPS(SIGMA、Derived from E.coli) (生理食塩水に溶解)は5mg/kgで腹腔内投与した。化合物は、(1−1)または(1−2)に記載の方法で経口投与または静脈内投与した。LPS投与90分後に心臓を摘出し、氷冷したTBS buffer(50mM Tris−HCl pH7.4、150mM NaCl)中で心拍を停止させ、左心室を採取した。左心室を、5.0mlの氷冷したLysis buffer(20mM Tris−HCl pH7.4、1% NP40、0.1% SDS、150mM NaCl、1mM EDTA  0.1mg/ml PMSF、0.3TIU aprotinin、1mM sodium orthovanadate)中でホモジェネートし、12000rpm (15800g)、4℃で30分間遠心後、上清を採取し、これを組織抽出液とした。タンパク量はBradford法(BIORAD: Protein assay)を用いて測定した。10mgのタンパクを含む組織抽出液に8μgの抗c−Jun rabbit polyclonal抗体(H79: SANTA CRUZ)および20μlのProtein A−Agarose  (SANTA CRUZ)を加えて、4℃で一晩撹拌した。2500rpm、4℃で5分間遠心し、上清除去後、TBS buffer(50mM Tris−HCl pH7.4、150mM NaCl、0.1mg/ml PMSF、0.3TIU aprotinin、1mM sodium orthovanadate)で3回洗浄し、60μlのLaemmli sample buffer(BIORAD)で溶解した。10μlのsampleを10%の分離ゲル(BIORAD)にロードし、150Vで60分間電気泳動した。メタノール処理したPVDFメンブレン(BIORAD)にウェット式ブロッティング法を用いて、100V、1時間で、ゲル上のタンパクを転写した。メンブレンをTBS−T(0.05%Tween20)で洗浄後、5% skim milk/TBS−T (ブロッキングバッファー)で1時間、室温にてブロッキングした。その後、抗リン酸化c−Jun (ser63) mouse monoclonal抗体(KM−1: SANTA CRUZ ; ブロッキングバッファーで250倍に希釈)で、室温にて1.5時間反応させた。メンブレンをTBS−Tで洗浄(5分間、2回)後、ブロッキングバッファーで2000倍に希釈したHRP標識−抗mouse IgG二次抗体(Amersham)で、1時間室温にて反応させ、TBS−T(5分間、3回)およびTBSで洗浄した。メンブレンを2ml のECL反応液(ECL Plus : Amersham)で5分間反応させた後、X線フィルムに1分間感光し、90秒間現像液に浸した後、水洗し、定着液に浸すことでフィルムを現像した。現像したX線フィルムをDeskscanIIで取り込んで自動補正し、さらにPhotoshopで自動補正し色調を反転させた。目的分子量で見られるバンドの濃さをPhotoshopのヒストグラムで数値化した。
【0664】
実験結果
表1にヒトJNK1、p38αおよびERK1の阻害作用を示す。
【表1】
Figure 2004143134
表1の結果から、本発明の化合物(I)またはその塩は優れたJNK特異的阻害活性を有することがわかる。
【0665】
実験例5
腹部大動脈狭窄圧負荷心肥大モデルの作製(ラット)
雄性ウィスターラット(体重260〜300g、日本クレア)を使用した。キシラジン10mg/kg,i.p.とケタミン50mg/kg,i.p.により麻酔した後、正中開腹し、腹部大動脈を露出させた。左右腎動脈間を背部から剥離し、22G注射針を動脈に沿ってあてがい、右腎動脈直下にて大動脈ごと2−0絹糸で結紮した。その後、注射針を引き抜いて腹部大動脈に狭窄を作製した後、閉腹して通常飼育した。シャム群は、絹糸を結紮せずに閉腹した。化合物は0.5%メチルセルロース溶液に懸濁(2ml/kg)し、10mg/kgの用量で大動脈狭窄1時間前および狭窄翌日から7日目まで1日1回経口投与した。シャム群と対照群には化合物のかわりに0.5%メチルセルロース溶液を投与した。狭窄作製7日目に体重測定し、ペントバルビタール50mg/kg,i.p.麻酔下で心臓を摘出した。摘出した心臓から左右心房と右心室を除去し、左心室の湿重量を測定した。各個体の左心室重量/体重比を計算し、シャム群の平均値からの増加量を算出した後、対照群のシャム群からの増加量(平均値)を100%として心肥大抑制率を計算した。表2に実験結果を示す。
【0666】
実験結果
【表2】
Figure 2004143134
表2の結果から、本発明の化合物(I)またはその塩はJNK関連病態または疾患の予防・治療剤として有用であることがわかる。
【0667】
【発明の効果】
本発明の化合物(I)またはその塩は、優れたJNK特異的阻害作用を有し、優れた経口吸収性を示すことから、安全かつ有効な医薬としてJNK関連病態または疾患の予防・治療に有利に用いられる。
【0668】
【配列表】
Figure 2004143134
Figure 2004143134
Figure 2004143134

Claims (57)

  1. イソキノリノン骨格を有する化合物またはその塩を含有することを特徴とするJNK阻害剤。
  2. イソキノリノン骨格を有する化合物が1−イソキノリノン骨格を有する化合物である請求項1記載の剤。
  3. 1−イソキノリノン骨格を有する化合物が4位に置換されていてもよいベンゼン環を有する1−イソキノリノン骨格を有する化合物である請求項2記載の剤。
  4. イソキノリノン骨格を有する化合物が式
    Figure 2004143134
    〔式中、環Aおよび環Bはそれぞれ置換されていてもよいベンゼン環を示し、Xは−O−、−N=、−NR−または−CHR−(Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示すか、あるいは、Rと結合して3ないし8員環を形成していてもよい)を示し、Rは置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、置換スルフィニル基、置換スルホニル基およびエステル化されていてもよいカルボキシル基から選ばれた置換基を有していてもよい炭化水素基、アシル基、エステル化あるいはチオエステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基または置換されていてもよいアミノ基を示し、破線は一重結合または二重結合を示し、Xが−O−、−NR−または−CHR−を示すとき、Rは水素原子、置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を示し、Xが−N=を示すとき、Rは置換されていてもよい二価の炭化水素基または置換されていてもよい二価の複素環基を示す。〕で表される化合物である請求項1記載の剤。
  5. 環Aが式
    Figure 2004143134
    〔式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、置換されていてもよい炭化水素基、置換されていてもよい複素環基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、置換スルフィニル基、置換スルホニル基、置換されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいカルバモイル基またはエステル化されていてもよいカルボキシル基を示す。〕で表されるベンゼン環である請求項4記載の剤。
  6. がハロゲン原子またはC1−4アルキル基である請求項5記載の剤。
  7. Xが−CHR−(Rは請求項4記載と同意義を示す)である請求項4記載の剤。
  8. が置換されていてもよい芳香族炭化水素基または置換されていてもよい芳香族複素環基である請求項4記載の剤。
  9. がエステル化あるいはチオエステル化されていてもよいカルボキシル基または置換されていてもよいカルバモイル基である請求項4記載の剤。
  10. がアシル基である請求項4記載の剤。
  11. アシル基がRCO(Rは水素原子、置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を示す)である請求項10記載の剤。
  12. がC1−7アルキル基または式
    Figure 2004143134
    〔式中、RA’はC1−5アルキル基またはエステル化されていてもよいカルボキシル基を示す。〕で表される基である請求項11記載の剤。
  13. がメトキシカルボニル基、ピリジルメチルオキシカルボニル基、ジメチルカルバモイル基、ピリジルメチルカルバモイル基、ヒドロキシメチル基、ピリジルチオカルボニル基、アミノ基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基または(2Z)−3−アミノブタ−2−エノイル基である請求項4記載の剤。
  14. JNK関連病態または疾患の予防・治療剤である請求項1記載の剤。
  15. イソキノリノン骨格を有する化合物またはその塩の有効量を哺乳動物に投与することを特徴とする哺乳動物におけるJNKの阻害方法。
  16. 請求項4記載の化合物またはその塩の有効量を哺乳動物に投与することを特徴とする哺乳動物におけるJNKの阻害方法。
  17. JNK阻害剤の製造のためのイソキノリノン骨格を有する化合物またはその塩の使用。
  18. JNK阻害剤の製造のための請求項4記載の化合物またはその塩の使用。

  19. Figure 2004143134
    〔式中、環Bは2個以下の置換基を有していてもよいベンゼン環を示し、Xは−CH−を示し、R1’は置換されていてもよいフェニル基または環構成炭素原子を介して結合する置換されていてもよい複素環基を示し、Rは置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、置換スルフィニル基、置換スルホニル基およびエステル化されていてもよいカルボキシル基から選ばれた置換基を有していてもよい炭化水素基、アシル基、エステル化あるいはチオエステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基または置換されていてもよいアミノ基を示し、Rは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、置換されていてもよい炭化水素基、置換されていてもよい複素環基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、置換スルフィニル基、置換スルホニル基、置換されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいカルバモイル基またはエステル化されていてもよいカルボキシル基を示す。〕で表される化合物またはその塩。
  20. が水素原子でない請求項19記載の化合物。
  21. がハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル基または置換されていてもよいアミノ基である請求項19記載の化合物。
  22. がハロゲン原子またはC1−4アルキル基である請求項19記載の化合物。
  23. 環Bがメタおよび/またはパラ位に置換基を有していてもよいベンゼン環である請求項19記載の化合物。
  24. 環Bが無置換のベンゼン環である請求項19記載の化合物。
  25. が置換されていてもよいヒドロキシ基で置換された炭化水素基、エステル化あるいはチオエステル化されていてもよいカルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよいアミノ基またはアシル基である請求項19記載の化合物。
  26. がヒドロキシ基で置換された低級アルキル基、エステル化あるいはチオエステル化されていてもよいカルボキシル基、低級アルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、低級アルキル基で置換されていてもよいアミノ基またはアシル基である請求項19記載の化合物。
  27. がエステル化あるいはチオエステル化されていてもよいカルボキシル基である請求項19記載の化合物。
  28. が置換されていてもよいフェニル基および置換されていてもよいピリジル基から選ばれた置換基で置換されていてもよいアルキルでエステル化あるいは置換されていてもよいピリジル基でチオエステル化されていてもよいカルボキシル基である請求項19記載の化合物。
  29. がアシル基である請求項19記載の化合物。
  30. がRCO(Rは水素原子、置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を示す)である請求項19記載の化合物。
  31. がC1−7アルキル基または式
    Figure 2004143134
    〔式中、RA’はC1−5アルキル基またはエステル化されていてもよいカルボキシル基を示す。〕で表される基である請求項30記載の化合物。
  32. がメトキシカルボニル基、ピリジルメチルオキシカルボニル基、ジメチルカルバモイル基、ピリジルメチルカルバモイル基、ヒドロキシメチル基、ピリジルチオカルボニル基、アミノ基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基または(2Z)−3−アミノブタ−2−エノイル基である請求項19記載の化合物。
  33. 1’がメタおよび/またはパラ位に置換基を有するフェニル基である請求項19記載の化合物。
  34. 1’が環構成炭素原子を介して結合する置換されていてもよい含窒素複素環基である請求項19記載の化合物。
  35. 含窒素複素環基が炭素原子および窒素原子から構成される含窒素複素環基である請求項34記載の化合物。
  36. 含窒素複素環基が芳香族含窒素複素環基である請求項34記載の化合物。
  37. 含窒素複素環基が2−、3−もしくは4−ピペリジニル基である請求項34記載の化合物。
  38. 含窒素複素環基が4−ピペリジニル基である請求項34記載の化合物。
  39. 1’がアシル基で置換された4−ピペリジニル基である請求項19記載の化合物。
  40. 6−クロロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−ブロモ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−フルオロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−クロロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−(4−トリル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−クロロ−2−メチルアミノ−1−オキソ−4−(4−トリル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸エチルエステル、6−クロロ−2−ジメチルアミノ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステルからなる群から選ばれた化合物またはその塩。
  41. 2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−(4−スルファモイルベンジル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−ブロモ−2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−ブロモ−2−(4−カルボキシベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、2−(1−アセチルピペリジン−4−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−ブロモ−2−[4−(3−カルボキシプロピオニルアミノ)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−ブロモ−2−(4−カルバモイルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−2−[4−(2−(ピロリジン−1−イル)エチルカルバモイル)ベンジル]−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−メチル−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、6−アミノ−2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ピリジン−3−イルメチルエステル、2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ジメチルアミド、6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−3−プロピオニル−2H−イソキノリン−1−オン、3−ブチリル−6−クロロ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン、2−(4−カルボキシベンジル)−6−クロロ−4−(3−ヒドロキシメチルフェニル)−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 メチルエステル、6−ブロモ−2−[4−(N’,N’−ジエチルヒドラジノカルボニル)ベンジル]−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル、4−(6−クロロ−3−ブチリル−1−オキソ−4−フェニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)ベンゼンスルホンアミド、4−(6−ブロモ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸、4−(6−クロロ−1−オキソ−4−フェニル−3−プロピオニル−1H−イソキノリン−2−イルメチル)安息香酸、6−ブロモ−4−フェニル−3−プロピオニル−2−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)ベンジル]−2H−イソキノリン−1−オン、3−[(2Z)−3−アミノブタ−2−エノイル]−6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン、3−[(2Z)−3−アミノペンタ−2−エノイル]−6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン、3−アミノ−2−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−6−ブロモ−4−フェニル−2H−イソキノリン−1−オン、6−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルベンジル)−1−オキソ−4−フェニル−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボチオ酸S−ピリジン−2−イルエステルからなる群から選ばれた化合物またはその塩。
  42. 請求項19または40記載の化合物のプロドラッグ。
  43. 請求項19、40または42記載の化合物を含有することを特徴とする医薬。
  44. JNK阻害剤である請求項43記載の医薬。
  45. 慢性または急性心不全、心肥大、拡張型、肥大型または拘束型心筋症、急性心筋梗塞、心筋梗塞予後、急性または慢性心筋炎、左心拡張能不全、左心収縮不全、高血圧症とそれに合併した腎症・腎炎、血管内皮機能低下、動脈硬化症または血管形成術後再狭窄の予防・治療剤である請求項43記載の医薬。
  46. 慢性関節リュウマチ、変形性関節炎、痛風、慢性閉塞性肺疾患、喘息、気管支炎、嚢胞性線維症、炎症性腸疾患、過敏性大腸症候群、粘液性大腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、胃炎、食道炎、多発性硬化症、湿疹、皮膚炎、肝炎、糸球体腎炎、糖尿病、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害、肥満症、乾癬または癌の予防・治療剤である請求項43記載の医薬。
  47. アルツハイマー病、ハンチントン舞踏病、パーキンソン病、てんかん、筋萎縮性側索硬化症、末梢神経障害、神経変性疾患または脊椎損傷の予防・治療剤である請求項43記載の医薬。
  48. 脳卒中、脳血管障害、心臓、腎臓、肝臓および脳から選ばれる臓器の虚血障害、虚血再灌流障害、臓器不全、エンドトキシンショックまたは移植時の拒絶の予防・治療剤である請求項43記載の医薬。
  49. (1)式
    Figure 2004143134
    〔式中、R2’はエステル化されていてもよいカルボキシル基またはアシル基を示し、その他の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物又はその塩と式HN−X−R1’〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表されるアミノ化合物又はその塩とを反応させる、または
    (2)式
    Figure 2004143134
    〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表わされる化合物またはその塩と式L−X−R1’〔式中、Lは脱離基を、他の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩とを反応させる、または
    (3)式
    Figure 2004143134
    〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物又はその塩を分子内環化反応に付す、または
    (4)式
    Figure 2004143134
    〔式中、OTfはトリフラート基を、他の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物又はその塩と式
    Figure 2004143134
    〔式中、Yはクロスカップリング反応可能な原子団基を、他の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物又はその塩とを反応させることを特徴とする式
    Figure 2004143134
    〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩の製造方法。
  50. 請求項19、40または42記載の化合物の有効量を哺乳動物に投与することを特徴とする慢性または急性心不全、心肥大、拡張型、肥大型または拘束型心筋症、急性心筋梗塞、心筋梗塞予後、急性または慢性心筋炎、左心拡張能不全、左心収縮不全、高血圧症とそれに合併した腎症・腎炎、血管内皮機能低下、動脈硬化症または血管形成術後再狭窄の予防・治療方法。
  51. 請求項19、40または42記載の化合物の有効量を哺乳動物に投与することを特徴とする慢性関節リュウマチ、変形性関節炎、痛風、慢性閉塞性肺疾患、喘息、気管支炎、嚢胞性線維症、炎症性腸疾患、過敏性大腸症候群、粘液性大腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、胃炎、食道炎、多発性硬化症、湿疹、皮膚炎、肝炎、糸球体腎炎、糖尿病、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害、肥満症、乾癬または癌の予防・治療方法。
  52. 請求項19、40または42記載の化合物の有効量を哺乳動物に投与することを特徴とするアルツハイマー病、ハンチントン舞踏病、パーキンソン病、てんかん、筋萎縮性側索硬化症、末梢神経障害、神経変性疾患または脊椎損傷の予防・治療方法。
  53. 請求項19、40または42記載の化合物の有効量を哺乳動物に投与することを特徴とする脳卒中、脳血管障害、心臓、腎臓、肝臓および脳から選ばれる臓器の虚血障害、虚血再灌流障害、臓器不全、エンドトキシンショックまたは移植時の拒絶の予防・治療方法。
  54. 慢性または急性心不全、心肥大、拡張型、肥大型または拘束型心筋症、急性心筋梗塞、心筋梗塞予後、急性または慢性心筋炎、左心拡張能不全、左心収縮不全、高血圧症とそれに合併した腎症・腎炎、血管内皮機能低下、動脈硬化症または血管形成術後再狭窄の予防・治療剤を製造するための請求項19、40または42記載の化合物の使用。
  55. 慢性関節リュウマチ、変形性関節炎、痛風、慢性閉塞性肺疾患、喘息、気管支炎、嚢胞性線維症、炎症性腸疾患、過敏性大腸症候群、粘液性大腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、胃炎、食道炎、多発性硬化症、湿疹、皮膚炎、肝炎、糸球体腎炎、糖尿病、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害、肥満症、乾癬または癌の予防・治療剤を製造するための請求項19、40または42記載の化合物の使用。
  56. アルツハイマー病、ハンチントン舞踏病、パーキンソン病、てんかん、筋萎縮性側索硬化症、末梢神経障害、神経変性疾患または脊椎損傷の予防・治療剤を製造するための請求項19、40または42記載の化合物の使用。
  57. 脳卒中、脳血管障害、心臓、腎臓、肝臓および脳から選ばれる臓器の虚血障害、虚血再灌流障害、臓器不全、エンドトキシンショックまたは移植時の拒絶の予防・治療剤を製造するための請求項19、40または42記載の化合物の使用。
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