JP2004141925A - 形鋼の曲げ加工方法およびその装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】形鋼の曲げ加工を先端から後端までその全長にわたって高精度かつ高効率に行うことができる形鋼の曲げ加工方法およびその装置を提供する。
【解決手段】圧延機により形鋼の垂直断面全体を塑性変形させるとともに、該圧延機の入側および出側のうちの何れか一方または両方に設置され、上下方向または左右方向の何れか一方または両方の方向に移動可能なロールまたはピンチロールにより該形鋼を所望の位置に支持または把持して該形鋼の姿勢を変化させることにより、ロールバイト位置の該形鋼に曲げモーメントを付与する。
【選択図】 図1
【解決手段】圧延機により形鋼の垂直断面全体を塑性変形させるとともに、該圧延機の入側および出側のうちの何れか一方または両方に設置され、上下方向または左右方向の何れか一方または両方の方向に移動可能なロールまたはピンチロールにより該形鋼を所望の位置に支持または把持して該形鋼の姿勢を変化させることにより、ロールバイト位置の該形鋼に曲げモーメントを付与する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、形鋼の曲げ加工を先端から後端までその全長にわたって高精度かつ高効率に行うことができる曲げ加工方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
H形鋼や山形鋼などの条鋼は通常真直になるように製造されるため、これらを構造物などに適用する際に所望の曲げ加工を施して使用される場合がある。長物の条鋼の場合、先端から長手方向に連続的に曲げ加工を施す場合があり、そのために種々の曲げ加工に関する技術が適用されている。
【0003】
特許文献1には不定形の自動曲げを簡単かつ的確に行うことができる曲げ加工装置の自動曲げ制御方法および装置が開示されている。図8は装置の説明図であり、被曲げ加工材を形鋼ロールベンダーで曲率半径Rに自動曲げ加工するにあたり、曲率半径Rをある範囲の円弧の長さLとその両端に置かれる接線の相対角θにより表わし、曲げ加工の進捗に伴い円弧長Lと接線相対角θの変化に応じ被曲げ加工材の送り量と曲げ量を制御する。
【0004】
特許文献2にはH形鋼のような形材の曲げ加工装置とともに使用して、曲げ加工時の形材の構成部分、即ちウェブおよびフランジの反り、だれおよび波うち、および材料の長手方向に沿うねじれ等の曲げ変形を、曲げ加工と同時に抑える形材曲げ装置が開示されている。図9は装置の説明図であり、反力受けロール105、曲げ支え兼駆動ロール103とピンチロール106を備えた曲げ支え部107、および押しロール104によって、ウェブWおよびフランジFを有する形材101を曲げる形材曲げ装置において、上記曲げ支え部107が、上記曲げ支え兼駆動ロール103の軸線とピンチロール106の軸線を結ぶ面付近に位置決めされ、上記形材101のウェブWの両側面と係合して上記ウェブWの曲げ変形を抑えるのに十分な大きさの力を加える一対のウェブ抑え手段108、109と、上記フランジFの内面と係合して上記フランジFの曲げ変形を抑えるのに十分な大きさの力を加える一対のフランジ張り手段110、111、112、113との少なくとも一方を具備する。
【0005】
特許文献3には等辺山形鋼を、そのV字型の断面の対称軸に直交する平面内で曲げる曲げ加工を、従来の焼き曲げ法ではなく、ロール列を用いて行う鋼材の曲げ加工方法および装置が開示されている。図10は解決手段の説明図であり、山形鋼12の長手方向に千鳥配置された主ロール13が、山形鋼12の外側片面に交互に接した状態で、回転し曲げ動作を行う。また、主ロール13と対をなして配置された押えロール17が、山形鋼12の内側に接して山形鋼12を主ロール13に向かって押さえつつ回転し、図中上方への移動を抑える。同時に押えロール17と対をなして配置された座屈防止ロール19が、山形鋼12の反対側の外側片面に接して、山形鋼12を押えロール17に向かって押さえつつ回転し、座屈を防止する。尚、主ロール13列に対する山形鋼12の出側と入側に設けられた捩れ防止ガイド手段が、山形鋼12を挟んでガイドし捩れの防止を向上する。
【0006】
非特許文献1には多辺同時圧延による形材の曲げ加工法が開示されている。図11は装置の説明図であり、駆動ロール21、22、23を示す。曲げ加工前に各部で特定の板厚を有するZ形材のl、m、nの各部材のうち部材mを楔形圧延し、部材nを平行圧延する。ここで、楔形圧延とは、部材mの垂直断面形状を圧延前の矩形から圧延後の楔形状に変化させることで、部材mの曲がりの外側になる部分の圧下が大に、曲がりの内側になる部分の圧下が小になるように、各部の圧下を連続的に変化させる。その際、部材nの長さと楔形圧延された部材mの外周部の長さが一致するように部材nの圧下量を決める。また、曲げ後に内周側となる部材lは未圧延とし、部材mの楔形圧延条件を内周側で伸び0とすることにより曲げ後における内周部の部材間での長さの連続性を保つ。この方法であれば被曲げ加工材の先端から圧延を開始することにより、先端部から曲げを付与できる。
【0007】
非特許文献2にはベンドローリング法が開示されている。図12はその装置の説明図であり、素材である板材、これを圧延する二段圧延機、入り側拘束ロール(固定式)、出側拘束ロール(位置調節式)から構成される。圧延機を用いて上下ロールの間のギャップをそれらの軸方向で一様になるようにして真直の平板素材を圧延する。そして圧延されて出てくる平板を、圧延機出側に取り付けた拘束ロールの位置を圧延直角方向に移動させることによって図12のように板に曲げ変形を生じさせる。前記図11の圧延曲げに比べて、材料に付与する曲率を出側拘束ロールの位置を変更することにより調節できる特徴がある。また、ベンドローリング法はロールにV字状のカリバー(穴型)溝を加工することにより、板材を圧延して曲率を有するアングル材の製造例が開示されている。
【0008】
【特許文献1】
特開平6−315722号公報
【特許文献2】
特開平9−29347号公報
【特許文献3】
特開平9−323127号公報
【非特許文献1】
塑性と加工、第30巻、第340号、p665〜670
【非特許文献2】
塑性と加工、第30巻、第339号、p577〜585
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に記載の発明では、被曲げ加工材の先端から少なくとも曲げ加圧ローラーと形鋼ロールベンダーのロール間長さの分は、原理的に曲げ加工ができない。何故なら、曲げ加圧ローラーに被曲げ加工材の先端が接触して始めて形鋼ロールベンダーのロールに接触する被曲げ加工材に曲げモーメントが作用してこの部分から曲げ加工が開始されるからである。先端から曲げ加工が必要な場合は、図8の装置で曲げ加工した後に、先端の未加工部を切断除去するか、別途の曲げ加工方法例えばプレスなどで先端の未加工部を曲げ加工するので、時間とコストの面で不利であるという問題があった。
【0010】
また、特許文献2に記載の発明では、特許文献1と同じ理由で、被曲げ加工材101の先端から少なくとも押しロール104と曲げ支え兼駆動ロール103のロール間長さの分だけ曲げ加工ができない問題があった。
また、特許文献3に記載の発明でも、特許文献1と同じ理由で、被曲げ加工材12の先端から少なくとも押しロールと曲げ支えロールのロール間長さの分だけ曲げ加工ができない問題があった。
【0011】
また、非特許文献1に記載の発明では、圧延により被曲げ加工材の垂直断面の各部圧下率を変化させて、曲げの外側に位置する部分の圧延方向の延伸を曲げの内側に位置する部分のものにくらべて相対的に大とすることにより、曲がりを付与するので、付与する曲がり量(曲率)が変化すれば、当然のことながら各部材の圧下が変化する。そのため、圧延前の素材断面形状が同じであっても、付与する曲率が変化する場合は圧延後の材料の断面形状が変化する。特に、長手方向に曲率が変化するような場合には、圧延後の被曲げ加工材の長手方向の断面形状が変化する問題があった。
【0012】
また、非特許文献2に記載の発明は、板を素材にした曲げ加工方法であり、そのままではH形鋼などのウェブとフランジを有する形鋼の曲げ加工には適用できない。また、出側拘束ロールで板素材に曲げモーメントを作用させるので、素材の先端から少なくとも出側拘束ロールと圧延機のロールの長さは曲げ加工ができない問題があった。
【0013】
上述のごとく従来においては、三点曲げを適用する曲げ加工方法では被加工材の先端から曲げ加工を行うことができないという不都合があった。また、圧延を適用する従来技術の曲げ加工方法では、被加工材の先端から曲げ加工をできないか、できても圧延後の材料の断面形状が曲率により変化するなどの問題があった。
本発明はこのような従来技術の問題点を解決するためになされたもので、曲げの曲率の変化に依らず圧延後の材料の断面形状を所望の形状に確保するとともに、材料の先端から曲げ加工を付与できる形鋼の曲げ加工方法および装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するための本発明の要旨は次の通りである。
(1)圧延機により形鋼の垂直断面全体を塑性変形させるとともに、該圧延機の入側および出側のうちの何れか一方または両方に設置され、上下方向または左右方向の何れか一方または両方の方向に移動可能なロールまたはピンチロールにより該形鋼を所望の位置に支持または把持して該形鋼の姿勢を変化させることにより、ロールバイト位置の該形鋼に曲げモーメントを付与することを特徴とする形鋼の曲げ加工方法。
(2)圧延機により形鋼の垂直断面全体を塑性変形させるとともに、該圧延機の入側および出側のうちの何れか一方または両方に設置されたロールまたはピンチロールにより該形鋼を所望の位置に支持または把持しながら、該圧延機を圧延方向に対して傾動させるか、または該圧延機の水平ロールの一方または両方を圧延方向に前後に移動させることにより、該圧延機の上下水平ロールの中心軸を含む面を圧延方向に対して相対的に所望の角度だけ傾動させて、ロールバイト位置の該形鋼に曲げモーメントを付与することを特徴とする形鋼の曲げ加工方法。
(3)形鋼の垂直断面全体を塑性変形させるための圧延機と、該圧延機の入側および出側のうちの何れか一方または両方に設置され、該形鋼を支持または把持して該形鋼を上下方向または左右方向の何れか一方または両方の方向に移動可能なロールまたはピンチロールからなることを特徴とする形鋼の曲げ加工装置。
(4)形鋼の垂直断面全体を塑性変形させるための圧延機と、該圧延機の入側および出側のうちの何れか一方または両方に設置され、該形鋼を支持または把持して上下方向または左右方向の何れか一方または両方の方向に該形鋼の位置を拘束することが可能なピンチロールからなる形鋼の曲げ加工装置であって、該圧延機の上下水平ロールを支持するチョックのうちの何れか一方または両方を圧延方向に前後に移動する駆動装置を有することを特徴とする形鋼の曲げ加工装置。
(5)形鋼の垂直断面全体を塑性変形させるための圧延機がユニバーサル圧延機であることを特徴とする(3)および(4)に記載の形鋼の曲げ加工装置。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係わる形鋼の曲げ加工装置を示す説明図で、形鋼1の垂直断面全体を塑性変形させるための圧延機6と、そのの入側に近接して設置されたロールまたはピンチロール4′からなる。ロールまたはピンチロール4′は形鋼1を支持または把持して、図示しない駆動装置により形鋼1を上下方向または左右方向の所望の位置に移動する。圧延機6の水平ロール2および3の中心軸を通る面をSとし、ロールまたはピンチロール4′を圧延方向に対して上下方向に移動することにより、形鋼1の傾斜角を設定する。形鋼1を常に上下の一定方向に設定するため反力が押し力である場合はロール4′を用い、形鋼を上下の方向に変化させるため反力が押し力や引っ張り力に変化する場合はピンチロール4′を用いる。
【0016】
図5は図1の装置の作用についての説明図である。圧延中の形鋼1には圧延ロール2および3から大きな圧延荷重が作用するので、圧延ロール2および3に接触して挟持される形鋼の領域には永久変形(塑性変形)が生じ、ロールバイト内の材料として他の塑性変形が生じない形鋼の部分と区別される。またロールバイト内の材料は塑性変形中の材料の特徴として曲げなどの応力が負荷されるとその方向に容易に変形が発生する性質を持つ。従来技術として前記したベンドローリング法(非特許文献2参照)は、このロールバイト内の材料の特徴を有効に利用したもので、圧延によりロールバイト内の材料を塑性変形状態に保持して変形し易くするとともに、入り出側の拘束ロールを用いて三点曲げによりロールバイト内の材料に曲げモーメントを付与して曲げ加工を行う技術である。
【0017】
さて、ベンドローリング法の実施例を示す図12と本発明の作用を示す図5の両者で異なるのは、前者は入り側出側の両方に拘束ロールを有するのに対し、後者は入り側または出側の何れか一方に位置調節が可能なロールまたはピンチロールを有することである。発明者らはロールバイトの力学的な特徴として、圧延中の形鋼の姿勢保持機能を実験的に確認し、これを曲げ加工に有効利用する方法を検討した。姿勢保持機能とは圧延中の形鋼1が一対の水平ロールの中心軸を含む面Sに直行するパスライン9に姿勢を保持される機能であり、例えば位置調節ロール4′で形鋼の姿勢を変化させた場合に、水平ロール2、3からロールバイト内の材料に形鋼をパスライン位置に復元させる方向のモーメントが作用するということである。
【0018】
この姿勢保持機能を積極的に利用する曲げ加工方法について説明する。図5の中の記号D、N、Iはロールまたはピンチロール4′の上下方向位置の変化について示しており、状態Nはパスライン9と形鋼1の中心線が一致する。状態Dはパスライン9に対して形鋼1の中心線が一方に傾斜しており、状態Iは形鋼が状態Dと反対の方向に傾斜している。ロールバイトを中心とする形鋼の回転移動に対して前記の姿勢保持機能が作用するので、状態Iでは圧延で塑性変形中のロールバイトのピンチロール側材料(形鋼)に水が溜まる方向のモーメントおよびこれによる曲がり変形(凹状の変形)が生じる。状態Dでは状態Iと反対方向のモーメントおよびこれによる変形(凸状の変形)が生じる。また、状態Nは形鋼の姿勢とパスラインが一致するので姿勢保持機能は作用せず、曲げモーメントおよび曲がり変形が生じない。発明者らは状態D、N、Iに対応した実験を実施して、パスライン9に対する形鋼1の傾斜角と曲げ加工後の形鋼の曲率との関係調べ定式化した。加工すべき曲げ量(曲率)が与えられれば、ロールまたはピンチロール4′の最適な位置(設定角度)をこの関係式から求めて、その条件で曲げ加工を実施することにより、所望の曲げ加工を行うことが可能となる。特に、図1に示すようにロールまたはピンチロール4′を圧延機の入り側に設置する場合は、圧延開始位置を形鋼の最先端にすることにより、圧延機の入り側における形鋼の姿勢をピンチロール4′で調節して、形鋼の先端から所望の曲げ加工が可能となる。
【0019】
図5は上下方向の曲げ加工について説明したが、ロールまたはピンチロール4′を左右方向(幅方向)に位置調節機能を付与することにより、左右方向の曲げ加工にも適用できる。同様にロールまたはピンチロール4′を上下と左右を独立に調整する機能を付与することにより、斜め方向の曲げ加工も可能になる。
【0020】
図2は本発明に係わる形鋼の曲げ加工装置を示す説明図で、形鋼1をパスライン9上に設置されたピンチロール4で上下方向に位置を拘束した状態で、圧延機6の(下)水平ロール2および(上)水平ロール3で圧延して曲げ加工する。圧延機6の(上)水平ロール3のチョック7′には駆動装置8が設置されており、チョック7′を圧延方向に対して矢印に示すように前後の任意位置に移動する。
【0021】
図6は図2の装置の作用に関する説明図である。圧延機の水平ロール2および3の中心軸を通る面をSとし、水平ロール3を図の矢印のように圧延方向に移動することにより、面Sの傾斜を設定する。状態Nは面Sをパスライン9に対して垂直に設定した場合である。状態Iは水平ロール3をピンチロール4に近づける方向に移動して設定した場合で、面Sはパスライン9に対して傾斜する。同様に状態Dは水平ロール3をピンチロール4から遠ざける方向に移動して設定した場合で、面Sはパスライン9に対して傾斜する。前記の本発明の作用を示す説明図5と図6において、一対の水平ロール2および3の中心軸を含む面Sと形鋼の中心軸10のなす角度を比較すると、各状態D、N、I毎に同じ方向の角度になることが分かる。このことから、図5の場合と同様に面Sと形鋼の中心軸のなす角度を種々に変化させて、ロールバイトの姿勢保持機能によりロールバイトに曲げモーメントを付与することによって、所望の曲げ加工が可能になる。
【0022】
また、図2に示すようにロールまたはピンチロール4を圧延機の入り側に設置する場合は、圧延開始位置を形鋼の最先端部に設定して、圧延機の入り側の形鋼の相対的な姿勢(面Sと形鋼の中心軸のなす角度)をチョックの駆動装置8で調節することにより、形鋼の先端から所望の曲げ加工が可能となる。図2および図6では面Sを傾斜させるのに上水平ロール3を駆動したが、当然ながら下水平ロール2または上下の水平ロール2および3を駆動しても良い。
【0023】
図1または図5に示す曲げ加工方法では、ピンチロールの上下方向位置を状態D、状態N、状態Iのように変化させた場合、形鋼の中心軸10とパスライン9のなす角度が変化する。この場合、形鋼1が長尺材であれば圧延機の上流側または下流側の図示しない形鋼の自重による拘束および搬送テーブルとの干渉により、ロールバイトの材料に作用するモーメントが設定値から変動する場合がある。その変動による外乱のために、曲げ加工後の形鋼に無視できない曲がり変動が発生する場合がある。一方、図2または図6に示す方法では、水平ロール3の圧延方向位置を状態D、状態N、状態Iのように変化させた場合でも、形鋼の中心軸10とパスライン9のなす角度は0で一定である。形鋼1が長尺材の場合でも圧延機の上流側または下流側の図示しない形鋼は搬送テーブル上に沿うように位置するので、形鋼の自重や搬送テーブルとの干渉による拘束などのモーメント変動は生じない。そのため、本発明の曲げ加工方法では、従来方法に比べて曲げ加工後の形鋼の曲がり変動が低減されるため高精度の曲げ加工を施した形鋼を製造できる。
【0024】
尚、図1または図2に示す本発明に関する装置では、ウェブとフランジを有する形鋼に適用するために、圧延機として一対の水平ロール2、3とその両側に配置される一対の竪ロール5からなるユニバーサル圧延機を配置する。ロールの穴型を素材形状に合わせて変更することにより、材料の垂直断面全体で均一な圧延が可能になり、適用製品の拡大と寸法精度に優れた製品の製造が可能になる。
【0025】
【実施例】
素材として下記に示す市販の小型H形鋼を長手方向に3000mmに切断して用いた。素材の曲がりは1m長さの金尺を幅方向がウェブ面に垂直になるように片側端を接触させて、金尺の長さ中央部とウェブ面との隙間を調べた。
また、曲げ加工条件を下記に、表1に比較した曲げ加工方法示す。但し、ベンドローリング法としては本発明の図3の装置で、入り側自在ピンチロール4′を位置固定し、出側自在ピンチロールのみ位置調整式とした。また、圧延機として本発明に関するユニバーサル圧延機を用いた。
【0026】
[素材のH形鋼]
図7に断面形状を示す建築構造用圧延鋼材 SN490B
フランジA(ウェブ幅)=100、B(フランジ幅)=100、
t1(ウェブ厚)=6、t2(フランジ厚)=8、r(付け根部のr)=8(単位mm)
材質:建築構造用圧延鋼材 SN490B
長さ:3000mm
素材の曲がり:1m当たり0.3mm以下でほぼ真直
[曲げ加工条件]
(条件1)1m当たり40mmの上下方向曲げを、先端から後端まで均一付与
(条件2)1m当たり20mmの左右方向曲げを、先端から後端まで均一付与
(条件3)1m当たり40mmの上下方向曲げおよび1m当たり20mmの左
右方向曲げを、先端から後端まで均一付与
【0027】
表1に各曲げ加工方法において先端部および後端部の未加工部の長さを比較した。本発明の図1では先端部は矯正できるが、後端部は材料の後端がピンチロール4′を抜けた後は曲げモーメントを付与できないので矯正できない。図2の方法も図1と同様であるので両者とも評価を△(可)とした。図3は図1の装置に出側の自在ピンチロール11′を、図4は図2の装置の出側にピンチロール11を付加した。これらの場合、先端部は図1および図2と同様に入側のピンチロール4′、4または駆動装置8などを用いて曲げモーメントを付与する。一方、材料の後端がピンチロール4′または4を抜けた後は、出側のピンチロール11′、11または駆動装置8などを用いて曲げモーメントを付与する。そのため先端から後端まで全長にわたって曲げ加工が可能である。そのため両者の評価を○(良)とした。
【0028】
従来方法として、各種のロールによる三点曲げ方法の代表として図9を検討した。この場合、ロール104とロール103の間隔を300mm、ロール105とロール103の間隔を300mmとした。そのため材料の先端の300mmと後端の300mmの部分に曲げモーメントを付与できないため、これらの部分が未加工部となった。そのため評価は×(不可)とした。
【0029】
圧延曲げでは先端から後端まで曲げ加工が可能であった。但し、(条件1)上下曲げと(条件2)左右曲げで専用のロールが必要であり、コスト高であった。また、(条件3)の複合曲げではロールの設計ができなかった。圧延前後の断面形状変化が大であることも判明した。そのため、評価を△(可)とした。
ベンドローリング法では先端の600mmの曲げ加工が不可で、後端の600mmについても所定の曲がりと異なることから、評価を×(不可)とした。
以上の結果から、本発明の方法であれば従来方法で不可能であった条鋼の先端から後端まで全長にわたる曲げ加工を容易に行えることが分かった。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】
本発明は、圧延機とピンチロールを用いて形鋼などの条鋼を曲げ加工する方法において、圧延中の形鋼の姿勢保持機能を積極的に利用することにより、従来条鋼の曲げ加工方法では達成が極めて困難であった材料先端から後端までの高精度な曲げ加工を可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の曲げ加工方法を実施する装置の基本構成例を示す説明図である。
【図2】本発明の曲げ加工方法を実施する装置の基本構成例を示す説明図である。
【図3】本発明の曲げ加工方法を実施する装置の基本構成例を示す説明図である。
【図4】本発明の曲げ加工方法を実施する装置の基本構成例を示す説明図である。
【図5】本発明の曲げ加工方法の作用を示す説明図である。
【図6】本発明の曲げ加工方法の作用を示す説明図である。
【図7】本発明の実施例において用いたH形鋼の各寸法仕様図である。
【図8】従来技術の曲げ加工機の説明図である。
【図9】従来技術の曲げ加工機の説明図である。
【図10】従来技術の曲げ加工機の説明図である。
【図11】従来技術の曲げ加工機の説明図である。
【図12】従来技術の曲げ加工機の説明図である。
【符号の説明】
1 形鋼(H形鋼など)
2 (下)水平ロール
3 (上)水平ロール
4 入り側ピンチロールまたはロール
4′ 入り側自在ピンチロールまたはロール
5 竪ロール
6 軽圧下圧延機
7 (下)水平ロールのチョック
7′ (上)水平ロールのチョック
8 チョック移動用の駆動装置
9 パスライン(形鋼の搬送方向)
10 形鋼の中心軸
11 出側ピンチロールまたはロール
11′ 出側自在ピンチロールまたはロール
S 上下水平ロール対の中心軸を通る平面
I 曲げモーメントを作用させた状態
D 状態Iと反対方向に曲げモーメントを作用させた状態
N 曲げモーメントを作用させない状態
【発明の属する技術分野】
本発明は、形鋼の曲げ加工を先端から後端までその全長にわたって高精度かつ高効率に行うことができる曲げ加工方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
H形鋼や山形鋼などの条鋼は通常真直になるように製造されるため、これらを構造物などに適用する際に所望の曲げ加工を施して使用される場合がある。長物の条鋼の場合、先端から長手方向に連続的に曲げ加工を施す場合があり、そのために種々の曲げ加工に関する技術が適用されている。
【0003】
特許文献1には不定形の自動曲げを簡単かつ的確に行うことができる曲げ加工装置の自動曲げ制御方法および装置が開示されている。図8は装置の説明図であり、被曲げ加工材を形鋼ロールベンダーで曲率半径Rに自動曲げ加工するにあたり、曲率半径Rをある範囲の円弧の長さLとその両端に置かれる接線の相対角θにより表わし、曲げ加工の進捗に伴い円弧長Lと接線相対角θの変化に応じ被曲げ加工材の送り量と曲げ量を制御する。
【0004】
特許文献2にはH形鋼のような形材の曲げ加工装置とともに使用して、曲げ加工時の形材の構成部分、即ちウェブおよびフランジの反り、だれおよび波うち、および材料の長手方向に沿うねじれ等の曲げ変形を、曲げ加工と同時に抑える形材曲げ装置が開示されている。図9は装置の説明図であり、反力受けロール105、曲げ支え兼駆動ロール103とピンチロール106を備えた曲げ支え部107、および押しロール104によって、ウェブWおよびフランジFを有する形材101を曲げる形材曲げ装置において、上記曲げ支え部107が、上記曲げ支え兼駆動ロール103の軸線とピンチロール106の軸線を結ぶ面付近に位置決めされ、上記形材101のウェブWの両側面と係合して上記ウェブWの曲げ変形を抑えるのに十分な大きさの力を加える一対のウェブ抑え手段108、109と、上記フランジFの内面と係合して上記フランジFの曲げ変形を抑えるのに十分な大きさの力を加える一対のフランジ張り手段110、111、112、113との少なくとも一方を具備する。
【0005】
特許文献3には等辺山形鋼を、そのV字型の断面の対称軸に直交する平面内で曲げる曲げ加工を、従来の焼き曲げ法ではなく、ロール列を用いて行う鋼材の曲げ加工方法および装置が開示されている。図10は解決手段の説明図であり、山形鋼12の長手方向に千鳥配置された主ロール13が、山形鋼12の外側片面に交互に接した状態で、回転し曲げ動作を行う。また、主ロール13と対をなして配置された押えロール17が、山形鋼12の内側に接して山形鋼12を主ロール13に向かって押さえつつ回転し、図中上方への移動を抑える。同時に押えロール17と対をなして配置された座屈防止ロール19が、山形鋼12の反対側の外側片面に接して、山形鋼12を押えロール17に向かって押さえつつ回転し、座屈を防止する。尚、主ロール13列に対する山形鋼12の出側と入側に設けられた捩れ防止ガイド手段が、山形鋼12を挟んでガイドし捩れの防止を向上する。
【0006】
非特許文献1には多辺同時圧延による形材の曲げ加工法が開示されている。図11は装置の説明図であり、駆動ロール21、22、23を示す。曲げ加工前に各部で特定の板厚を有するZ形材のl、m、nの各部材のうち部材mを楔形圧延し、部材nを平行圧延する。ここで、楔形圧延とは、部材mの垂直断面形状を圧延前の矩形から圧延後の楔形状に変化させることで、部材mの曲がりの外側になる部分の圧下が大に、曲がりの内側になる部分の圧下が小になるように、各部の圧下を連続的に変化させる。その際、部材nの長さと楔形圧延された部材mの外周部の長さが一致するように部材nの圧下量を決める。また、曲げ後に内周側となる部材lは未圧延とし、部材mの楔形圧延条件を内周側で伸び0とすることにより曲げ後における内周部の部材間での長さの連続性を保つ。この方法であれば被曲げ加工材の先端から圧延を開始することにより、先端部から曲げを付与できる。
【0007】
非特許文献2にはベンドローリング法が開示されている。図12はその装置の説明図であり、素材である板材、これを圧延する二段圧延機、入り側拘束ロール(固定式)、出側拘束ロール(位置調節式)から構成される。圧延機を用いて上下ロールの間のギャップをそれらの軸方向で一様になるようにして真直の平板素材を圧延する。そして圧延されて出てくる平板を、圧延機出側に取り付けた拘束ロールの位置を圧延直角方向に移動させることによって図12のように板に曲げ変形を生じさせる。前記図11の圧延曲げに比べて、材料に付与する曲率を出側拘束ロールの位置を変更することにより調節できる特徴がある。また、ベンドローリング法はロールにV字状のカリバー(穴型)溝を加工することにより、板材を圧延して曲率を有するアングル材の製造例が開示されている。
【0008】
【特許文献1】
特開平6−315722号公報
【特許文献2】
特開平9−29347号公報
【特許文献3】
特開平9−323127号公報
【非特許文献1】
塑性と加工、第30巻、第340号、p665〜670
【非特許文献2】
塑性と加工、第30巻、第339号、p577〜585
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に記載の発明では、被曲げ加工材の先端から少なくとも曲げ加圧ローラーと形鋼ロールベンダーのロール間長さの分は、原理的に曲げ加工ができない。何故なら、曲げ加圧ローラーに被曲げ加工材の先端が接触して始めて形鋼ロールベンダーのロールに接触する被曲げ加工材に曲げモーメントが作用してこの部分から曲げ加工が開始されるからである。先端から曲げ加工が必要な場合は、図8の装置で曲げ加工した後に、先端の未加工部を切断除去するか、別途の曲げ加工方法例えばプレスなどで先端の未加工部を曲げ加工するので、時間とコストの面で不利であるという問題があった。
【0010】
また、特許文献2に記載の発明では、特許文献1と同じ理由で、被曲げ加工材101の先端から少なくとも押しロール104と曲げ支え兼駆動ロール103のロール間長さの分だけ曲げ加工ができない問題があった。
また、特許文献3に記載の発明でも、特許文献1と同じ理由で、被曲げ加工材12の先端から少なくとも押しロールと曲げ支えロールのロール間長さの分だけ曲げ加工ができない問題があった。
【0011】
また、非特許文献1に記載の発明では、圧延により被曲げ加工材の垂直断面の各部圧下率を変化させて、曲げの外側に位置する部分の圧延方向の延伸を曲げの内側に位置する部分のものにくらべて相対的に大とすることにより、曲がりを付与するので、付与する曲がり量(曲率)が変化すれば、当然のことながら各部材の圧下が変化する。そのため、圧延前の素材断面形状が同じであっても、付与する曲率が変化する場合は圧延後の材料の断面形状が変化する。特に、長手方向に曲率が変化するような場合には、圧延後の被曲げ加工材の長手方向の断面形状が変化する問題があった。
【0012】
また、非特許文献2に記載の発明は、板を素材にした曲げ加工方法であり、そのままではH形鋼などのウェブとフランジを有する形鋼の曲げ加工には適用できない。また、出側拘束ロールで板素材に曲げモーメントを作用させるので、素材の先端から少なくとも出側拘束ロールと圧延機のロールの長さは曲げ加工ができない問題があった。
【0013】
上述のごとく従来においては、三点曲げを適用する曲げ加工方法では被加工材の先端から曲げ加工を行うことができないという不都合があった。また、圧延を適用する従来技術の曲げ加工方法では、被加工材の先端から曲げ加工をできないか、できても圧延後の材料の断面形状が曲率により変化するなどの問題があった。
本発明はこのような従来技術の問題点を解決するためになされたもので、曲げの曲率の変化に依らず圧延後の材料の断面形状を所望の形状に確保するとともに、材料の先端から曲げ加工を付与できる形鋼の曲げ加工方法および装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するための本発明の要旨は次の通りである。
(1)圧延機により形鋼の垂直断面全体を塑性変形させるとともに、該圧延機の入側および出側のうちの何れか一方または両方に設置され、上下方向または左右方向の何れか一方または両方の方向に移動可能なロールまたはピンチロールにより該形鋼を所望の位置に支持または把持して該形鋼の姿勢を変化させることにより、ロールバイト位置の該形鋼に曲げモーメントを付与することを特徴とする形鋼の曲げ加工方法。
(2)圧延機により形鋼の垂直断面全体を塑性変形させるとともに、該圧延機の入側および出側のうちの何れか一方または両方に設置されたロールまたはピンチロールにより該形鋼を所望の位置に支持または把持しながら、該圧延機を圧延方向に対して傾動させるか、または該圧延機の水平ロールの一方または両方を圧延方向に前後に移動させることにより、該圧延機の上下水平ロールの中心軸を含む面を圧延方向に対して相対的に所望の角度だけ傾動させて、ロールバイト位置の該形鋼に曲げモーメントを付与することを特徴とする形鋼の曲げ加工方法。
(3)形鋼の垂直断面全体を塑性変形させるための圧延機と、該圧延機の入側および出側のうちの何れか一方または両方に設置され、該形鋼を支持または把持して該形鋼を上下方向または左右方向の何れか一方または両方の方向に移動可能なロールまたはピンチロールからなることを特徴とする形鋼の曲げ加工装置。
(4)形鋼の垂直断面全体を塑性変形させるための圧延機と、該圧延機の入側および出側のうちの何れか一方または両方に設置され、該形鋼を支持または把持して上下方向または左右方向の何れか一方または両方の方向に該形鋼の位置を拘束することが可能なピンチロールからなる形鋼の曲げ加工装置であって、該圧延機の上下水平ロールを支持するチョックのうちの何れか一方または両方を圧延方向に前後に移動する駆動装置を有することを特徴とする形鋼の曲げ加工装置。
(5)形鋼の垂直断面全体を塑性変形させるための圧延機がユニバーサル圧延機であることを特徴とする(3)および(4)に記載の形鋼の曲げ加工装置。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係わる形鋼の曲げ加工装置を示す説明図で、形鋼1の垂直断面全体を塑性変形させるための圧延機6と、そのの入側に近接して設置されたロールまたはピンチロール4′からなる。ロールまたはピンチロール4′は形鋼1を支持または把持して、図示しない駆動装置により形鋼1を上下方向または左右方向の所望の位置に移動する。圧延機6の水平ロール2および3の中心軸を通る面をSとし、ロールまたはピンチロール4′を圧延方向に対して上下方向に移動することにより、形鋼1の傾斜角を設定する。形鋼1を常に上下の一定方向に設定するため反力が押し力である場合はロール4′を用い、形鋼を上下の方向に変化させるため反力が押し力や引っ張り力に変化する場合はピンチロール4′を用いる。
【0016】
図5は図1の装置の作用についての説明図である。圧延中の形鋼1には圧延ロール2および3から大きな圧延荷重が作用するので、圧延ロール2および3に接触して挟持される形鋼の領域には永久変形(塑性変形)が生じ、ロールバイト内の材料として他の塑性変形が生じない形鋼の部分と区別される。またロールバイト内の材料は塑性変形中の材料の特徴として曲げなどの応力が負荷されるとその方向に容易に変形が発生する性質を持つ。従来技術として前記したベンドローリング法(非特許文献2参照)は、このロールバイト内の材料の特徴を有効に利用したもので、圧延によりロールバイト内の材料を塑性変形状態に保持して変形し易くするとともに、入り出側の拘束ロールを用いて三点曲げによりロールバイト内の材料に曲げモーメントを付与して曲げ加工を行う技術である。
【0017】
さて、ベンドローリング法の実施例を示す図12と本発明の作用を示す図5の両者で異なるのは、前者は入り側出側の両方に拘束ロールを有するのに対し、後者は入り側または出側の何れか一方に位置調節が可能なロールまたはピンチロールを有することである。発明者らはロールバイトの力学的な特徴として、圧延中の形鋼の姿勢保持機能を実験的に確認し、これを曲げ加工に有効利用する方法を検討した。姿勢保持機能とは圧延中の形鋼1が一対の水平ロールの中心軸を含む面Sに直行するパスライン9に姿勢を保持される機能であり、例えば位置調節ロール4′で形鋼の姿勢を変化させた場合に、水平ロール2、3からロールバイト内の材料に形鋼をパスライン位置に復元させる方向のモーメントが作用するということである。
【0018】
この姿勢保持機能を積極的に利用する曲げ加工方法について説明する。図5の中の記号D、N、Iはロールまたはピンチロール4′の上下方向位置の変化について示しており、状態Nはパスライン9と形鋼1の中心線が一致する。状態Dはパスライン9に対して形鋼1の中心線が一方に傾斜しており、状態Iは形鋼が状態Dと反対の方向に傾斜している。ロールバイトを中心とする形鋼の回転移動に対して前記の姿勢保持機能が作用するので、状態Iでは圧延で塑性変形中のロールバイトのピンチロール側材料(形鋼)に水が溜まる方向のモーメントおよびこれによる曲がり変形(凹状の変形)が生じる。状態Dでは状態Iと反対方向のモーメントおよびこれによる変形(凸状の変形)が生じる。また、状態Nは形鋼の姿勢とパスラインが一致するので姿勢保持機能は作用せず、曲げモーメントおよび曲がり変形が生じない。発明者らは状態D、N、Iに対応した実験を実施して、パスライン9に対する形鋼1の傾斜角と曲げ加工後の形鋼の曲率との関係調べ定式化した。加工すべき曲げ量(曲率)が与えられれば、ロールまたはピンチロール4′の最適な位置(設定角度)をこの関係式から求めて、その条件で曲げ加工を実施することにより、所望の曲げ加工を行うことが可能となる。特に、図1に示すようにロールまたはピンチロール4′を圧延機の入り側に設置する場合は、圧延開始位置を形鋼の最先端にすることにより、圧延機の入り側における形鋼の姿勢をピンチロール4′で調節して、形鋼の先端から所望の曲げ加工が可能となる。
【0019】
図5は上下方向の曲げ加工について説明したが、ロールまたはピンチロール4′を左右方向(幅方向)に位置調節機能を付与することにより、左右方向の曲げ加工にも適用できる。同様にロールまたはピンチロール4′を上下と左右を独立に調整する機能を付与することにより、斜め方向の曲げ加工も可能になる。
【0020】
図2は本発明に係わる形鋼の曲げ加工装置を示す説明図で、形鋼1をパスライン9上に設置されたピンチロール4で上下方向に位置を拘束した状態で、圧延機6の(下)水平ロール2および(上)水平ロール3で圧延して曲げ加工する。圧延機6の(上)水平ロール3のチョック7′には駆動装置8が設置されており、チョック7′を圧延方向に対して矢印に示すように前後の任意位置に移動する。
【0021】
図6は図2の装置の作用に関する説明図である。圧延機の水平ロール2および3の中心軸を通る面をSとし、水平ロール3を図の矢印のように圧延方向に移動することにより、面Sの傾斜を設定する。状態Nは面Sをパスライン9に対して垂直に設定した場合である。状態Iは水平ロール3をピンチロール4に近づける方向に移動して設定した場合で、面Sはパスライン9に対して傾斜する。同様に状態Dは水平ロール3をピンチロール4から遠ざける方向に移動して設定した場合で、面Sはパスライン9に対して傾斜する。前記の本発明の作用を示す説明図5と図6において、一対の水平ロール2および3の中心軸を含む面Sと形鋼の中心軸10のなす角度を比較すると、各状態D、N、I毎に同じ方向の角度になることが分かる。このことから、図5の場合と同様に面Sと形鋼の中心軸のなす角度を種々に変化させて、ロールバイトの姿勢保持機能によりロールバイトに曲げモーメントを付与することによって、所望の曲げ加工が可能になる。
【0022】
また、図2に示すようにロールまたはピンチロール4を圧延機の入り側に設置する場合は、圧延開始位置を形鋼の最先端部に設定して、圧延機の入り側の形鋼の相対的な姿勢(面Sと形鋼の中心軸のなす角度)をチョックの駆動装置8で調節することにより、形鋼の先端から所望の曲げ加工が可能となる。図2および図6では面Sを傾斜させるのに上水平ロール3を駆動したが、当然ながら下水平ロール2または上下の水平ロール2および3を駆動しても良い。
【0023】
図1または図5に示す曲げ加工方法では、ピンチロールの上下方向位置を状態D、状態N、状態Iのように変化させた場合、形鋼の中心軸10とパスライン9のなす角度が変化する。この場合、形鋼1が長尺材であれば圧延機の上流側または下流側の図示しない形鋼の自重による拘束および搬送テーブルとの干渉により、ロールバイトの材料に作用するモーメントが設定値から変動する場合がある。その変動による外乱のために、曲げ加工後の形鋼に無視できない曲がり変動が発生する場合がある。一方、図2または図6に示す方法では、水平ロール3の圧延方向位置を状態D、状態N、状態Iのように変化させた場合でも、形鋼の中心軸10とパスライン9のなす角度は0で一定である。形鋼1が長尺材の場合でも圧延機の上流側または下流側の図示しない形鋼は搬送テーブル上に沿うように位置するので、形鋼の自重や搬送テーブルとの干渉による拘束などのモーメント変動は生じない。そのため、本発明の曲げ加工方法では、従来方法に比べて曲げ加工後の形鋼の曲がり変動が低減されるため高精度の曲げ加工を施した形鋼を製造できる。
【0024】
尚、図1または図2に示す本発明に関する装置では、ウェブとフランジを有する形鋼に適用するために、圧延機として一対の水平ロール2、3とその両側に配置される一対の竪ロール5からなるユニバーサル圧延機を配置する。ロールの穴型を素材形状に合わせて変更することにより、材料の垂直断面全体で均一な圧延が可能になり、適用製品の拡大と寸法精度に優れた製品の製造が可能になる。
【0025】
【実施例】
素材として下記に示す市販の小型H形鋼を長手方向に3000mmに切断して用いた。素材の曲がりは1m長さの金尺を幅方向がウェブ面に垂直になるように片側端を接触させて、金尺の長さ中央部とウェブ面との隙間を調べた。
また、曲げ加工条件を下記に、表1に比較した曲げ加工方法示す。但し、ベンドローリング法としては本発明の図3の装置で、入り側自在ピンチロール4′を位置固定し、出側自在ピンチロールのみ位置調整式とした。また、圧延機として本発明に関するユニバーサル圧延機を用いた。
【0026】
[素材のH形鋼]
図7に断面形状を示す建築構造用圧延鋼材 SN490B
フランジA(ウェブ幅)=100、B(フランジ幅)=100、
t1(ウェブ厚)=6、t2(フランジ厚)=8、r(付け根部のr)=8(単位mm)
材質:建築構造用圧延鋼材 SN490B
長さ:3000mm
素材の曲がり:1m当たり0.3mm以下でほぼ真直
[曲げ加工条件]
(条件1)1m当たり40mmの上下方向曲げを、先端から後端まで均一付与
(条件2)1m当たり20mmの左右方向曲げを、先端から後端まで均一付与
(条件3)1m当たり40mmの上下方向曲げおよび1m当たり20mmの左
右方向曲げを、先端から後端まで均一付与
【0027】
表1に各曲げ加工方法において先端部および後端部の未加工部の長さを比較した。本発明の図1では先端部は矯正できるが、後端部は材料の後端がピンチロール4′を抜けた後は曲げモーメントを付与できないので矯正できない。図2の方法も図1と同様であるので両者とも評価を△(可)とした。図3は図1の装置に出側の自在ピンチロール11′を、図4は図2の装置の出側にピンチロール11を付加した。これらの場合、先端部は図1および図2と同様に入側のピンチロール4′、4または駆動装置8などを用いて曲げモーメントを付与する。一方、材料の後端がピンチロール4′または4を抜けた後は、出側のピンチロール11′、11または駆動装置8などを用いて曲げモーメントを付与する。そのため先端から後端まで全長にわたって曲げ加工が可能である。そのため両者の評価を○(良)とした。
【0028】
従来方法として、各種のロールによる三点曲げ方法の代表として図9を検討した。この場合、ロール104とロール103の間隔を300mm、ロール105とロール103の間隔を300mmとした。そのため材料の先端の300mmと後端の300mmの部分に曲げモーメントを付与できないため、これらの部分が未加工部となった。そのため評価は×(不可)とした。
【0029】
圧延曲げでは先端から後端まで曲げ加工が可能であった。但し、(条件1)上下曲げと(条件2)左右曲げで専用のロールが必要であり、コスト高であった。また、(条件3)の複合曲げではロールの設計ができなかった。圧延前後の断面形状変化が大であることも判明した。そのため、評価を△(可)とした。
ベンドローリング法では先端の600mmの曲げ加工が不可で、後端の600mmについても所定の曲がりと異なることから、評価を×(不可)とした。
以上の結果から、本発明の方法であれば従来方法で不可能であった条鋼の先端から後端まで全長にわたる曲げ加工を容易に行えることが分かった。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】
本発明は、圧延機とピンチロールを用いて形鋼などの条鋼を曲げ加工する方法において、圧延中の形鋼の姿勢保持機能を積極的に利用することにより、従来条鋼の曲げ加工方法では達成が極めて困難であった材料先端から後端までの高精度な曲げ加工を可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の曲げ加工方法を実施する装置の基本構成例を示す説明図である。
【図2】本発明の曲げ加工方法を実施する装置の基本構成例を示す説明図である。
【図3】本発明の曲げ加工方法を実施する装置の基本構成例を示す説明図である。
【図4】本発明の曲げ加工方法を実施する装置の基本構成例を示す説明図である。
【図5】本発明の曲げ加工方法の作用を示す説明図である。
【図6】本発明の曲げ加工方法の作用を示す説明図である。
【図7】本発明の実施例において用いたH形鋼の各寸法仕様図である。
【図8】従来技術の曲げ加工機の説明図である。
【図9】従来技術の曲げ加工機の説明図である。
【図10】従来技術の曲げ加工機の説明図である。
【図11】従来技術の曲げ加工機の説明図である。
【図12】従来技術の曲げ加工機の説明図である。
【符号の説明】
1 形鋼(H形鋼など)
2 (下)水平ロール
3 (上)水平ロール
4 入り側ピンチロールまたはロール
4′ 入り側自在ピンチロールまたはロール
5 竪ロール
6 軽圧下圧延機
7 (下)水平ロールのチョック
7′ (上)水平ロールのチョック
8 チョック移動用の駆動装置
9 パスライン(形鋼の搬送方向)
10 形鋼の中心軸
11 出側ピンチロールまたはロール
11′ 出側自在ピンチロールまたはロール
S 上下水平ロール対の中心軸を通る平面
I 曲げモーメントを作用させた状態
D 状態Iと反対方向に曲げモーメントを作用させた状態
N 曲げモーメントを作用させない状態
Claims (5)
- 圧延機により形鋼の垂直断面全体を塑性変形させるとともに、該圧延機の入側および出側のうちの何れか一方または両方に設置され、上下方向または左右方向の何れか一方または両方の方向に移動可能なロールまたはピンチロールにより該形鋼を所望の位置に支持または把持して該形鋼の姿勢を変化させることにより、ロールバイト位置の該形鋼に曲げモーメントを付与することを特徴とする形鋼の曲げ加工方法。
- 圧延機により形鋼の垂直断面全体を塑性変形させるとともに、該圧延機の入側および出側のうちの何れか一方または両方に設置されたロールまたはピンチロールにより該形鋼を所望の位置に支持または把持しながら、該圧延機を圧延方向に対して傾動させるか、または該圧延機の水平ロールの一方または両方を圧延方向に前後に移動させることにより、該圧延機の上下水平ロールの中心軸を含む面を圧延方向に対して相対的に所望の角度だけ傾動させて、ロールバイト位置の該形鋼に曲げモーメントを付与することを特徴とする形鋼の曲げ加工方法。
- 形鋼の垂直断面全体を塑性変形させるための圧延機と、該圧延機の入側および出側のうちの何れか一方または両方に設置され、該形鋼を支持または把持して該形鋼を上下方向または左右方向の何れか一方または両方の方向に移動可能なロールまたはピンチロールからなることを特徴とする形鋼の曲げ加工装置。
- 形鋼の垂直断面全体を塑性変形させるための圧延機と、該圧延機の入側および出側のうちの何れか一方または両方に設置され、該形鋼を支持または把持して上下方向または左右方向の何れか一方または両方の方向に該形鋼の位置を拘束することが可能なピンチロールからなる形鋼の曲げ加工装置であって、該圧延機の上下水平ロールを支持するチョックのうちの何れか一方または両方を圧延方向に前後に移動する駆動装置を有することを特徴とする形鋼の曲げ加工装置。
- 形鋼の垂直断面全体を塑性変形させるための圧延機がユニバーサル圧延機であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の形鋼の曲げ加工装置。
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