JP2004033150A - Agricultural working machine - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、線引きマーカの姿勢を制御する装置を設けた田植機等の農作業機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
田植機等の農作業機は、往復して苗植付を行うときに、次行程で農作業機の左右中心が通る位置を表土面に線引きする線引きマーカを備えている。この線引きマーカは農作業機の左右両側に起立・下降切替可能に設けられており、次行程側の線引きマーカを、その先端部が表土面に接するように起立位置から下降させ、その下降した線引きマーカの先端部で表土面を引っ掻いて線を引くようになっている。農作業機が、次行程で苗植付作業を行う時に、この線引き跡を機体の左右中心が通るように機体を進行させると、各行程の苗植付条が平行に仕上がる。
【0003】
そして、走行車体にリンク機構を介して苗植付部を上下動自在に設けた乗用型田植機においては、苗の植付け性能を良くするために苗植付部を軽量にすることが最良の条件であって、この苗植付部を軽量にするために線引きマーカを走行車体側部に設けることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
線引きマーカを非作用位置、すなわち線引きマーカの先端部を起立位置に上げる場合、田植機が旋回時に起立位置にある線引きマーカの先端部が畦と干渉する場合がある。また起立位置にある線引きマーカの先端部についた泥が田植機のオペレータに降りかかることがある。
【0005】
そこで本発明の課題は、田植機等の農作業機の線引きマーカが起立位置(非線引き位置)にあるときに農作業機の旋回時の邪魔にならず、また線引きマーカが起立位置(非線引き位置)にあるときに農作業機を操作しているオペレータに線引きマーカの先端部についた泥が降りかからないようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は次のような構成を採用した。
すなわち、請求項1記載の発明は、走行車体2に農作業部4を装着した農作業機において、走行車体2を左右に旋回させる操舵手段23と、走行車体2上に設けた農作業を行なう機体の進行と同時に次行程で機体が通る位置の圃場表土面に線引きする線引きマーカ80と、線引きマーカ80を機体の進行方向の左右両側に伸ばした線引き位置と機体の上方に折り曲げた非線引き位置のいずれかに駆動する手段と、線引きマーカ80を非線引き位置から更に機体の進行方向の左右両側に向けて折り曲げる収納位置に駆動する手段と、前記駆動手段による前記線引きマーカ80の線引き位置、非線引き位置及び収納位置のいずれかの選択を、操舵手段23による走行車体2の旋回の諸作動に連動して作動させる制御装置97とを備えた農作業機である。
【0007】
従って、請求項1記載の発明によれば、線引きマーカ80を非線引き位置から更に機体の進行方向の左右両側に向けて折り曲げて収納位置におくことで、農作業機の旋回時に線引きマーカ部分の機体外方への出っ張りを無くすことができ、農作業機が旋回中は線引きマーカ80が畦と干渉するのを防ぐことができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、線引きマーカ80を線引き位置と非線引き位置のいずれかの位置に駆動する手段と走行車体2の左右両側に向けて折り曲げる収納位置に駆動する手段とを別体にした請求項1記載の農作業機である。
【0009】
請求項2記載の発明によれば、前記請求項1記載の作用に加えて、線引きマーカ80を非線引き位置に駆動手段で駆動した後、さらに該線引きマーカ80を別の駆動手段で走行車体2の左右両側の収納位置に向けて、さらに折り曲げることにより、農作業機を操作しているオペレータに線引きマーカ80の先端部についた泥が降りかかることを防止できる。また、線引きマーカ80を前記収納位置におくことで、農作業機上に苗の補給等を行う作業の邪魔にならない。
【0010】
請求項3記載の発明は、走行車体2に農作業部4を装着した農作業機において、走行車体2を左右に旋回させる操舵手段23と、走行車体2上に設けた農作業を行なう機体の進行と同時に次行程で機体が通る位置の圃場表土面に線引きする線引きマーカ80と、線引きマーカ80を機体の進行方向の左右両側に伸ばした線引き位置と機体の上方に折り曲げた非線引き位置と該非線引き位置から更に機体の上方に折り曲げた収納位置に駆動する手段と、前記駆動手段による前記線引きマーカ80の線引き位置、非線引き位置及び収納位置のいずれかの選択を、操舵手段23による走行車体2の旋回の諸作動に連動して作動させる制御装置97とを備えた農作業機である。
【0011】
請求項3記載の発明によれば、線引きマーカ80を非線引き位置から更に機体の上方に折り曲げて収納位置におくことで、農作業機の旋回時に線引きマーカ部分の機体外方への出っ張りを無くすことができ、農作業機が旋回中は線引きマーカ80が畦と干渉するのを防ぐことができる。
【0012】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の発明によれば、本発明の農作業機は、線引きマーカ80を非線引き位置からさらに機体の進行方向の左右両側に向けて折り曲げて収納位置におくことで、農作業機の線引きマーカ部分の機体外方への出っ張りを無くすことができ、農作業機が旋回中は線引きマーカ80が畦と干渉するのを防ぐことができ、さらに、旋回操作性が従来より良くなる。
【0013】
また請求項2記載の発明によれば、前記請求項1記載の効果に加えて、線引きマーカ80を非線引き位置に駆動手段で駆動した後、さらに該線引きマーカ80を別の駆動手段で走行車体2の左右両側の収納位置に折り曲げることにより、農作業機を操作しているオペレータに線引きマーカ80の先端部についた泥が降りかからなくなり、また、線引きマーカ80を前記収納位置におくことで、農作業機上に苗の補給等を行う作業の邪魔にならなくなるため、作業性が従来の農作業機に比べて向上する。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、本発明の農作業機は、線引きマーカ80を非線引き位置からさらに機体の上方に折り曲げて収納位置におくことで、農作業機の線引きマーカ部分の機体外方への出っ張りを無くすことができ、農作業機が旋回中は線引きマーカ80が畦と干渉するのを防ぐことができ、旋回操作性が従来より良くなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の農作業機の好ましい実施の形態である田植機について説明するが、施肥機や薬剤散布機等の他の農作業機についても本発明が適用できる。
【0016】
田植機1は、乗用走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して8条植えの苗植付部4を昇降可能に装着すると共に、苗植付部4側に肥料吐出口を設けた施肥装置5の本体部が乗用走行車体2の後部に装着してあり、全体で8条植え乗用施肥田植機として構成されている。なお、本明細書では田植機の進行方向を前後方向といい、進行方向に向かって左右の方向を左右方向という。
【0017】
走行車体2は、機体の前部にミッションケース10が配設されており、その左右側方に設けた前輪ファイナルケース11、11から外向きに突出する前輪車軸に前輪12、12が取り付けられている。また、ミッションケース10の背面部から後方に延びるメインフレーム14の後端部に、前後方向のローリング軸15によって左右の後輪ギヤケース16、16がローリング自在に支持され、その後輪ギヤケースの外側部から横向きに突出する後輪車軸に主後輪17、17及び補助後輪18、18が取り付けられている。
【0018】
メインフレーム14の上にエンジン20が搭載され、該エンジン20の上方を覆うエンジンカバー21の上に座席22が設置されている。座席22の前方には、前輪12、12を操向操作するハンドル23が設けられている。そして、ハンドル23の下方には、各種警告ランプや各種操作スイッチや各種表示ランプが設けられた操作パネルBが配置されている。また、座席22とハンドル23の周辺部には、各種レバー、ペダル類、内部に後記制御装置97を内蔵した制御ボックス25等が設けられている。メインフレーム14上のメインステップ26と補助ステップ27、27は、その上をオペレータが移動できるようになっている。なお、メインステップ26及び補助ステップ27、27の後部は、主後輪17、17及び補助後輪18、18と干渉しないように高くなっている。また、機体左右側からステップ27、27上に乗り降りするときに使用する足掛け28、28がステップ27、27にそれぞれ取り付けられている。
【0019】
昇降リンク装置3は、メインフレーム14の後端部に固定して設けたリンクベース30に回動自在に取り付けられた上リンク31、31及び下リンク32、32を備え、これら上下リンク31、32の後端部に縦リンク33が連結されている。そして、縦リンク33の下端部から後方に突出する軸受部に苗植付部側に固着した連結軸34が回転自在に挿入連結されている。メインフレーム14に固着の支持部材に基部が枢支された昇降油圧シリンダ36のピストンロッドが上リンク31と一体に設けたスイングアーム37の下端部に連結されており、この昇降油圧シリンダ36を伸縮させると、昇降リンク装置3が昇降作動し、苗植付部4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。
【0020】
苗植付部4は、図7に示すように植付伝動軸40(図1)を介して走行車体側の動力が伝達される伝動ケース41aと、左右並列に配置した4個の植付伝動フレーム41b、…と、伝動ケース41aと植付伝動フレーム41b、…を連結する連結パイプ41c、…とで苗植付部フレーム41を構成し、この苗植付部フレーム41の上側に苗載台42が設けられ、また各植付伝動フレーム41b、…の後端部左右両側に計8組の植付装置43、…が設けられている。
【0021】
苗載台42は、植付伝動フレーム41b、…に取付部材44を介して取り付けた支持レール45と、左右両端の植付伝動フレーム41b、41bに基部が固着された苗載台支持フレーム46と、その上部に取り付けられたローラ47、…とによって左右に摺動自在に支持されており、伝動ケース41a内の横送り機構によって左右に往復動するようになっている。この左右往復動により、苗載台42の最下段に位置する苗が支持レール45と一体の苗受枠に形成された苗取出口45a(図2参照)、…に一株づつ供給される。その苗取出口45a、…に供給された苗を植付装置43、…が圃場に植付ける。苗載台42が左右行程の端部まで移動して最下段の苗が全て植付けられると、苗送りベルト48、…が作動して、台上の苗を1段分だけ下方へ移送する。
【0022】
伝動ケース41aに入力された動力は、連結パイプ41c、…と植付伝動フレーム41b、…内の伝動手段によって植付装置43、…へ伝達される。この伝動経路中には、植付装置43、…の作動及び停止を隣接する2条づつの単位で切り替えるクラッチ50、…が設けられている。このクラッチ50、…は、畦際での作業時に「切」に操作されることが多いことから、通常「畦クラッチ」と呼んでいる。畦クラッチ50、…の入・切操作は、苗載台支持フレーム46の上部に設けた畦クラッチレバー51、…で行う。
【0023】
苗植付部4の下部には、センタフロート53、53とサイドフロート54、54の計4個の整地用フロートが設けられている。これらフロートを圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロートが泥面を整地しつつ滑走する。そして、その整地跡に苗が植えられる。
【0024】
苗植付部4は、前記連結軸34を中心にローリング自在になっている。そして、前記縦リンク33には回動中心軸60を支点にして回動自在にローリングアーム61が設けられおり、そのローリングアーム61と苗載台フレーム46とがローリングスプリング62、62で結ばれ、苗植付部4を弾力的に左右中立位置に復帰移動するように作用する。また、苗載台42とローリングアーム61とがバランススプリング63、63で結ばれ、苗載台42が左右中央から左右に移動した場合でも苗載台42の左右のバランスが保たれるようにしている。ローリングアーム61の下部には扇形ギヤ65が形成され、該扇形ギヤにピニオン66が噛合している。ローリングモータ67でピニオン66を回転させると、ローリングアーム61が回動し、ローリングスプリング62、62を介して苗植付部4の左右傾斜が調節される。従って、乗用走行車体2の前輪12若しくは後輪17、18のうちの左右何れかの車輪が耕盤の凹凸により上下動して、乗用走行車体2が左右に傾斜すると、その車体の左右傾斜角を検出する検出手段である左右傾斜センサ95(図1)が検出して、自動的に苗植付部4が水平になるようにローリングモータ67を駆動して、ローリングアーム61を回動させて、常に苗植付部4が水平に維持されるように制御する。
【0025】
なお、苗載台42の左右外側1条分づつが上側に折り畳めると共に、支持レール45の左右端部が上側に折り曲げられるように構成されており、運搬時や格納時に苗植付部4の左右幅を縮小させることができる。
【0026】
施肥装置5は、走行車体1の後部上側に肥料タンク70、70と肥料繰出器71、…を設けると共に、各フロート53、53、54、54の左右両側に作溝具72、…と施肥ガイド73、…を設け、各条の肥料繰出器71、…と施肥ガイド73、…をフレキシブルな施肥ホース74、…で結んであり、肥料ホッパ70、70内の肥料を肥料繰出器71、…によって一定量づつ施肥ホース74、…内に繰り出し、その肥料をブロア75で発生させた圧風によって施肥ガイド73、…へ搬送し、作溝具72、…によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥用の溝に落とし込むようになっている。
【0027】
走行車体2の前部左右両側には、苗載せ部77a…が多段に形成された予備苗載台77が設けられており、作業者は苗植付け作業中に苗載台42の苗が残り少なくなった時に、この予備苗載台77に載置された苗を取って、苗載台42に補給する。
【0028】
走行車体2の左右両側には、次行程で機体の左右中心が通る位置を表土面に線引きする線引きマーカ80、80が設けられている。この線引きマーカ80は、前輪ファイナルケース11に支持された支持フレーム29にマーカフレーム79基部が前後方向の回動軸79aを中心に支持され、マーカアーム82の基部が上下方向の回動軸81を支点にして回動自在に設けられており、そのマーカアーム82の先端部に線引き作用部83を折り曲げ自在に取り付けてなり、線引き作用部83の先端が接地するようにマーカアーム82が水平状に伸びた線引き位置(作用位置)と、マーカアーム82が上方に起立した後述の非線引き位置又は収納位置の両方の位置(非作用位置)に回動させられるようになっている。
【0029】
線引きマーカ80、80を作用位置に下降した状態で機体を進行させると、その線引き作用部83が表土面を引っ掻いて線を引く。次行程では、この線引き跡とセンターマスコットAが視覚上で合致するようにハンドル23の操作を行いながら機体を進行させる。
【0030】
機体の側面に設けられる線引きマーカ駆動部の側面図である図4と平面図である図5に示すように、マーカアーム82は回動用モータ84で回動され、回動用モータ84の回転駆動でマーカ作動ワイヤ85を介してマーカアーム82を前記作用位置と非作用位置とに回動させるように構成している。
【0031】
この作動構成を更に詳述すると、マーカ作動ワイヤ85のインナーワイヤ85aの先端をメインフレーム14に回動自在に設けたリール86の溝に固定している。一方、メインフレーム14には、減速用の伝動ギヤ87を回動自在に設けており、該伝動ギヤ87は歯数の少ない小径ギヤ87aと歯数の多い大径ギヤ87bとが一体で回転する構成となっている。そして、リール86と一体に回転するギヤ86aと小径ギヤ87aを噛み合わせ、大径ギヤ87bと回動用モータ84の出力軸に取り付けた歯数の少ない小径の出力ギヤ84aとを噛み合わせている。なお、インナーワイヤ85aのマーカアーム82と連携する側は図3に示す引張用バネ85bを介してマーカアーム82と連携している。この引張用バネ85bは、インナーワイヤ85aの過度の引っ張りを吸収する緩衝の働きをする。
【0032】
従って、回動用モータ84の正逆転により、リール86はインナーワイヤ85aを徐々に巻き取ったり、緩めたりして、マーカアーム82は作用位置と非作用位置とに回動させられる。
【0033】
なお、回動用モータ84の回動量の選択はモータの出力回転量を判断できるモータを用いること、又は制御部97からの出力信号を制御することで行うことができる。
【0034】
このとき、通常はインナワイヤ85aの引っ張り量によりマーカアーム82は図3の点線位置(非線引き位置)まで起立しているが、コンバインが旋回する場合にはインナワイヤ85aの引っ張り量を更に大きくして、マーカアーム82を図3の一点鎖線位置(収納位置)まで起立させることで、コンバインの旋回時に畦などに線引きマーカ80が当たるおそれはない。またワイヤ85を用いてマーカアーム82を上下させる機械的機構の場合にはマーカフレーム79と機体の支持フレーム29の接続部は水平方向に手動で回動自在となっているので、機体側面に対して水平方向に垂直に伸びたマーカフレーム79の基部側を手動で水平後方に回動させて機体の側面に沿ってマーカフレーム79を収納すると(図1参照)、マーカアーム82も機体に沿って収納させることができる。
【0035】
こうして田植機が旋回する際に畦に線引きマーカ80が当たるおそれがなくなる。特に、大型の乗用田植機では特に線引きマーカ80の長さが長いため、田植機の旋回時に畦等の障害物に線引きマーカ80が干渉するおそれがあるが、本実施の形態では、線引きマーカ部分の機体外方への出っ張りを無くすことができ、前記畦などとの干渉が無くなる。
【0036】
また、図8の側面図と図9の平面図に示すように前記図3に示すワイヤ方式に替えて線引きマーカ機構の駆動を電動モータ駆動式にしても良い。
図8、図9に示す電動マーカの構成では、支持フレーム29にはマーカーフレーム79が支持フレーム29との接続部を中心に、手動で水平方向に機体側面に沿って収納できるように折り曲げ可能な構成を有し、またマーカーフレーム79の先端にはマーカアーム82がマーカモータ89で折り曲げ自在に接続されている。
【0037】
マーカフレーム79の先端部にはブラケット88が取り付けられ、該ブラケット88にはマーカモータ89が設けられ、該モータ89の回転軸に取り付けたピニオン90とマーカアーム82の基部に設けた円形ギア91とが噛合している。また該ギア91の回転により、前記ブラケット88に取り付けたマーカセンサ92は、マーカアーム82の回動量を検出することができ、マーカアーム82が線引き位置である水平位置に移動を完了した時点でマーカモータ89の回転が停止する一方、マーカアーム82を起立させ、図8の点線位置(マーカ非線引き位置)または一点鎖線位置(マーカ収納位置)にマーカアーム82を移動させた後停止させることができる。
【0038】
また、マーカアーム82の収納位置(一点鎖線位置)へのマーカアーム82の回動量の制御は、図10のマーカーフレーム79の先端部の側面図(ブラケット88とマーカモータ89の図示を省略)に示すようにマーカフレーム79とマーカアーム82の各端部にそれぞれ設けた一対の近接センサ93a、93bからなるマーカ収納センサ93を用いて行うこともできる。マーカアーム82が一点鎖線で示す収納位置に回動すると一対の近接センサ93がもっとも近接位置に来るので、このときマーカ収納センサ93がオン状態となるので、マーカ収納位置へのマーカアーム82の回動が行われたことが分かる。
【0039】
前記マーカ線引き位置又は前記マーカ収納位置へのマーカアーム82の回動量の制御はマーカモータ89の出力回転量を検出できるモータを利用するか、制御部97からの出力信号を制御することで行うこともできる。また、前記マーカ収納位置又はマーカ非線引き位置にマーカアーム82を移動させる制御をプログラムで行う。
【0040】
また、マーカアーム82がその収納位置へ回動すると、マーカアーム82の上下動を禁止するように電気回路又は前記プログラム制御を組み込んでも良い。なお、マーカアーム82がその収納位置へ回動するとマーカアーム82の上下動を禁止する理由は線引きマーカ80の収納位置でマーカアーム82が不用意に上下動することにより、線引きマーカ80及び機体を損傷するおそれがあるからである。
【0041】
図11には上記図8、図9に示すような線引きマーカ80の駆動制御装置の構成図を示すが、ステアリングセンサ94と苗植付部4を昇降可能に装着する昇降リンク装置3の昇降位置を検出する昇降リンクセンサ95と左右一対のマーカセンサ92R、92Lによるマーカアーム82の検出と左右の一対のマーカ収納センサ93R、93L(各一対の近接センサ93a、93bからなる)による左右のマーカアーム82R、82Lの検出で左右のマーカモータ89R、89Lの作動が制御装置97でコントロールされる。
【0042】
図12には機体が進行方向に向かって左右へ旋回する時の上記図8、図9に示す線引きマーカ機構の作動制御フローを示す。
図12に示すステップ1で昇降リンクセンサ95と左右一対のマーカセンサ92R、92Lと左右一対の収納センサ93R、93Lの検出値を読み込みんだ後、ステップ2のステアリングセンサ94の検出値が、例えば田植機が左旋回中であると判断されると、マーカフラグを立て(S3)、左マーカモータ89Lを作動させ、左マーカアーム82Lを非線引き位置にする(S4)。このとき直ちに右マーカモータ89Rを駆動させて右側の線引きマーカ80を収納位置に収納する(S5)。次いで、ステップ9で昇降リンクセンサ95が昇降リンク装置3が上昇位置にあることを検出した場合には、再度ステップ1に戻り、各センサ値の読み込みを再び行う。
【0043】
その後、田植機が旋回を終えて、直進している場合にはステップ2でステアリングセンサ94が中立を検出すると、マーカフラグが「1」の状態にあるのでステップ13の右マーカ収納センサ93Rのオンオフの状態を検知する。このとき右マーカ収納センサ93Rがオンであると、右マーカアーム82Rが収納状態にあるのでそのままステップ1の再度各センサの読み込みに戻る。またステップ13で右マーカ収納センサ93Rがオフであると、右マーカアーム82Rが収納状態にないので右マーカアーム82Rを線引き位置に移動させる。
【0044】
ステップ10でマーカフラグが「1」でない場合にはステップ11で左マーカ収納センサ93Lのオンオフの位置を検知する。このとき左マーカ収納センサ93Lがオンであると、左マーカアーム82Lが収納位置にあるので、そのままステップ1の再度各センサの読み込みに戻る。またステップ11で左マーカ収納センサ93Lがオフであると、左マーカアーム82Lが収納位置にないので左マーカアーム82Lを線引き位置に設定する。
【0045】
本発明の実施例の田植機には、スペースマーカ100が機体の左右の水平位置に配置される状態でスペースマーカ100を検知する左右一対のスペースマーカセンサ98R、98L(図2)を機体先頭位置に配置してある。図13には、このスペースマーカセンサ98R、98Lによるスペースマーカ100の検出の有無で線引きマーカ機構のマーカモータの制御を行うフローを示している。
【0046】
すなわち、電動の線引きマーカ80及びスペースマーカ100を有する田植機において、スペースマーカ100を水平位置に倒した場合には、機体進行方向に対してスペースマーカ100の反対側に線引きマーカ80を降ろす構成にする必要があるが、そのための制御機構を以下説明する。
【0047】
圃場で最初に線引きマーカ80を左右いずれかの水平位置に倒した場合には、畦側に線引きマーカ80が降りてしまう誤動作をすることがしばしばあるが、図14に示すフローに従ってスペースマーカ100の作動と線引きマーカ80の作動を連動させることで、前記誤動作を回避することができる。図14に示すフローは図12に示すフローにスペースマーカ100の連動制御のフローを追加した構成である。また、スペースマーカ100の連動制御のフローを図15に示す。
【0048】
図13に示すステップ1で昇降リンクセンサ95と左右一対のマーカセンサ92R、92Lと左右一対のマーカ収納センサ93R、93Lと左右一対のスペースマーカセンサ98R、98Lの検出値を読み込んだ後、ステップ2のステアリングセンサ94の検出値で、例えば田植機が右旋回中であると判断されると、マーカフラグを「0」にして右マーカモータ89Rを作動させ、右マーカアーム82Rを非線引き位置におく。このとき直ちに左マーカモータ89Lを駆動させて左側の線引きマーカ80を収納位置に収納しておく。
【0049】
そこでスペースマーカ100が機体の右側の水平位置に倒されると、図15のフローの右スペースマーカセンサ98Rが作動するので、このときマーカフラグを「0」として、図14のフローの昇降リンクセンサ95の検出のステップ9に戻る。昇降リンク装置3が上昇位置にあるときはステップ1に戻るが、下降位置にあることを検出すると、マーカフラグが「1」でないのでステップ11に入り、左のマーカ収納センサ93Lがオンでない場合には左マーカモータ97Lを作動させて線引きアーム80を線引き位置にする。こうしてスペースマーカ100と線引きアーム80がともに作動状態にあるときは、互いに機体の反対側に位置することになる。また、ステップ11で左のマーカ収納センサ93Lがオンあるとステップ1に戻る。
【0050】
図16、図17には本発明の他の実施の形態の電動マーカの構成を示す。図16は線引きマーカ部の側面図、図17は線引きマーカ部の平面図を示す。図16、図17に示す実施の形態の電動マーカの構成が図8、図9に示す電動マーカの構成と異なる点は、左右一対のマーカ収納センサ93R、93Lを設けていない代わりに支持フレーム29とマーカーフレーム79との接続部に左右一対の収納モータ102R、102Lを取り付けたことである。収納モータ102は支持フレーム29に取り付けたブラケット103に設けられ、該モータ102の回転軸に取り付けたピニオン104とマーカフレーム79の基部に設けた円形ギア105とが噛合している。また該ギア105の回転量とマーカセンサ92の検出により、それぞれマーカフレーム79とマーカアーム82の作動位置を収納モータ102への出力に基づいて判断することで、それぞれマーカアーム82の非線引き位置への起立動作をマーカモータ89で行い、マーカフレーム79の機体側面に沿う収納位置への移動を収納モータ102で行う。
【0051】
また、線引きマーカ80の収納位置では線引きマーカ80が上下動できないように電動モータの作動を電気的に停止させる構成にしても良く後述のフローチャートのようにプログラムで制御する。
【0052】
図18には上記図16、図17に示す線引きマーカ機構の制御系統図を示すが、ステアリングセンサ94と苗植付部4を昇降可能に装着する昇降リンク装置3の昇降位置を検出する昇降リンクセンサ95と左右一対のマーカセンサ92R、92Lのマーカアーム82の検出で左右一対のマーカモータ89R、89Lと左右一対の収納モータ102R、102Lの作動が制御装置97でコントロールされる。
【0053】
図19には機体の進行方向に向かって左右に旋回時上記図16、図17に示すような線引きマーカ80の作動制御フローを示す。
図19に示すステップ1で昇降リンクセンサ95と左右一対のマーカセンサ92R、92Lの検出値を読み込みの後、ステップ2のステアリングセンサ94の検出値で、例えば田植機が左旋回中であると判断されると、マーカフラグを立て(S3)、左マーカモータ89Lを作動させ、左マーカアーム82Lを非線引き位置におく(S4)。このとき直ちに右収納モータ102Rを駆動させて右側の線引きマーカ80Rを収納位置に収納する(S25)。次いでステップ9で昇降リンクセンサ95で昇降リンク装置3が上昇位置にあることを検出した場合には、再度各センサ値の読み込みのステップ1に戻る。その後、田植機が旋回を終えて、直進している場合にはステアリングセンサ94が中立位置にあるので、ステップ29の左右の収納モータ102R、102Lを「拡張」モードにしてマーカフレーム79を機体の側方の水平方向に伸ばしておく。このとき苗植付部4は下降しているので、ステップ10でマーカフラグ=1であると、左旋回後の田植え作業を行っているので、ステップ14で右側のマーカモータ89Rを作動させ起立状態のマーカアーム82Rを水平に伸ばし、線引きマーカ80を用いて次回の苗の植え付け列の中央に線を引く。またマーカフラグ=1でないとき、すなわちマーカフラグ=0であるときは、右旋回後の田植え作業を行っているので、左側のマーカモータ89Lを作動させ線引きマーカ80を線引き位置におき(S12)、次回の苗の植え付け列の中央に線を引く。
【0054】
このようにマーカアーム82を起立させる非線引き位置から更に左右方向内側の機体側面に線引きマーカ80を収納する動作を田植機の旋回の諸作動に連動させて行うことで、田植機の旋回時に線引きマーカ80が畦に当たるおそれがなく、線引きマーカ80を線引き作用位置にするとき又は手動で線引きマーカを操作するとき等の通常作業時に線引きマーカ80の線引き作用位置と非作用位置の切替が容易、かつ迅速に行える。また、線引きマーカ80を図17の一点鎖線位置、図9の一点鎖線位置に線引きマーカアーム79を収納でき、線引きマーカ80が田植機に苗の補給をする等の作業の邪魔にならない。
【0055】
また、図16、図17に示すように線引きマーカ80のマーカーフレーム79部分を機体側方に沿った位置に収納するためのマーカーフレーム79の駆動装置(収納モータ102など)を線引きマーカアーム82の駆動装置(マーカモータ89など)とは別の駆動機構にしたので、マーカアーム82自体の長さを短くでき、線引きマーカ80を機体側方に沿った位置に収納した場合にマーカアーム82が短いために線引き作用部83の移動速度を従来品より遅くでき、且つ線引きマーカ80の先端部が側面視でオペレータの後方に位置するので線引き作用部83についた泥が田植機の旋回時に操縦者に降りかかることを防ぐことができる。
【0056】
車体前部に左右回動及び伸縮自在に設けた畦マーカ100は、圃場内で苗植付け開始時に、側方に回動させて伸張してその先端部を畦に接するようにして苗の植付け作業をすると、畦と植付けた苗の間が丁度8条分の距離になるようにその長さが構成されている。また、起立させて縮小した状態では、センターマスコットAと同じ機体左右位置となり、センターマスコットAと同じ作用を果たすことができる。従って、センターマスコットAを廃止して、この畦マーカ100でセンターマスコットを兼用させてもよい。
【0057】
車体前部の畦マーカ100の後方近くにはマスコットパネル101が設けられ、前述の操作パネルBと同様に座席22に着座した作業者が見えるその後部面に各種表示ランプ(苗載台の苗が減少したことを表示する苗減少ランプや左右何れのマーカが作用位置にあるか表示するマーカランプや植付けクラッチが入りになっているかどうかを表示する植付けランプ等)が設けられている。このように、従来は操作パネルBに設けていた各種表示ランプを別にマスコットパネル101に設けることにより、操作パネルBを小さくすることができるため、車体前部のカバー部を低くできて、前方視界が良くなり作業性が向上する。
【0058】
また、このマスコットパネル101に上記の縮小起立させた畦マーカ100を係合させるようにすれば、マスコットパネル101及び畦マーカ100の姿勢保持構造が簡潔となり、機体の軽量化に貢献できて水田走行性能が良くなり、作業性の良い田植機を得ることができる。
【0059】
ここで、実際の田植作業に基づいて説明する。
図20に示すような水田で田植作業を行うには、先ず、農道RDから圃場出入口ENTより圃場内に入り、反対側の畦A2際の植付け開始位置まで移動する。そして、図1に示すように苗載台42に苗を載置し、肥料タンク70、70に粒状肥料を入れて、エンジン20を始動し、変速レバーを植付速にし、自動・手動切替スイッチ(図示せず)を「自動」にして、各部を駆動し機体を前進せしめれば、苗植付部4は自動的に適正位置に上下制御及び左右ローリング制御されて田植作業が行われる。そのとき、同時に施肥装置5により苗植付位置の側方の圃場中に粒状肥料が施肥される。そして、畦マーカ100(図6参照)を右側方に倒して伸ばし、畦マーカ100先端で畦をトレースしながら機体を前進させて機体と畦との間に一行程の苗植付け間隔をあけて畦A2に沿って植付走行する。前記圃場にて畦A4側に機体の先端が一致するまで植付走行したら(畦に機体の先端が一致するまで植付走行した時に植付けを止めると、畦際の植付け残りが一行程の苗植付け間隔と同じになるように、機体の長さが構成されている)、フィンガアップレバー93を「苗植付部上げ」に操作すると、下降していた線引きマーカ80が非作用位置に起立し、苗植付部4及び施肥装置5の駆動は停止し苗植付部4は上動する。そこで、作業者はハンドル23を操作して機体を旋回させ、畦マーカ100を起立縮小して、フィンガアップレバー(図示せず)を「苗植付部下げ」に操作すると、前行程と逆側の線引きマーカ80が作用位置に下降して、植付け及び施肥が再開される。
【0060】
このようにして、畦A1側に向けて往復植付走行し、畦A1との間に残り一行程分までになったら、図21のように、出入口ENT側から畦A2に向かって前記植付け作業により丁度一行程分あけられている畦A3沿いに枕地植付し、次に、はじめに一行程分あけられていた行程を畦A3から畦A4に向かって植付走行し、更に、畦A2から畦A1に向かって前記植付け作業により丁度一行程分あけられている枕地植付し、最後に、畦A1との間に一行程分残されていた行程を出入口ENTに向かって畦A1沿いに植付走行して、出入口ENTから農道RD上に抜け出る。以上のようにすれば、圃場の四隅に未植付エリアが生じず効率の良い田植えができる。
【0061】
この植付け作業時に、乗用走行車体2の前輪12若しくは後輪17、18のうちの左右何れかの車輪が耕盤の凹凸により上下動して、乗用走行車体2が左右に傾斜すると、その車体の左右傾斜角を左右傾斜センサ95が検出して、自動的に苗植付部4が水平になるようにローリングモータ67を駆動して、ローリングアーム61を回動させて常に苗植付部4が水平に維持されるように制御される。このときワイヤ式の線引きマーカ80の駆動機構を用いる場合には、同時に、左右傾斜センサ95の車体の傾斜検出角度に応じて、作用位置にある線引きマーカ80が水平になるように回動用モータ84L或いは84Rが駆動されて、マーカアーム82が水平に維持されるように制御される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の田植機の側面図である。
【図2】図1の田植機の平面図である。
【図3】線引きマーカの作動説明用の正面図である。
【図4】図1の田植機の線引きマーカの駆動部の側面図である。
【図5】図1の田植機の線引きマーカの駆動部の平面図である。
【図6】図1の田植機の畦マーカの作用説明用の正面図である。
【図7】図1の田植機の苗植付部の正面図である。
【図8】図1の田植機の線引きマーカ部分の側面図である。
【図9】図1の田植機の線引きマーカ部分の平面図である。
【図10】図1の田植機の線引きマーカフレーム先端部の側面図である。
【図11】図8の線引きマーカ制御装置のブロック図である。
【図12】図8の線引きマーカ機構の作動制御フロー図である。
【図13】図1の田植機の線引きマーカ制御装置のブロック図である。
【図14】図13の線引きマーカ機構の作動制御フロー図である。
【図15】図13の線引きマーカ機構の作動制御フロー図である。
【図16】図1の田植機の線引きマーカ部分の側面図である。
【図17】図1の田植機の線引きマーカ部分の平面図である。
【図18】図16の線引きマーカ制御装置のブロック図である。
【図19】図16の線引きマーカ機構の作動制御フロー図である。
【図20】図1の田植機の苗植付の作業順序を表す図である。
【図21】図1の田植機の苗植付の作業順序を表す図である。
【符号の説明】
1 田植機(農作業機) 2 走行車体
3 昇降リンク装置 4 苗植付部(農作業部)
5 施肥装置 10 ミッションケース
11 前輪ファイナルケース 12 前輪
14 メインフレーム 15 ローリング軸
16 後輪ギヤケース 17 主後輪
18 補助後輪 20 エンジン
21 エンジンカバー 22 座席
23 ハンドル 25 制御ボックス
26 メインステップ 27 補助ステップ
28 足掛け 29 支持フレーム
30 リンクベース 31 上リンク
32 下リンク 33 縦リンク
34 連結軸 36 昇降油圧シリンダ
37 スイングアーム 40 植付伝動軸
41 苗植付部フレーム 41a 伝動ケース
41b 植付伝動フレーム 41c 連結パイプ
42 苗載台 43 植付装置
44 取付部材 45 支持レール
45a 苗取出口 46 苗載台支持フレーム
47 ローラ 48 苗送りベルト
50 畦クラッチ 51 畦クラッチレバー
53 センタフロート 54 サイドフロート
60 回動中心軸 61 ローリングアーム
62 ローリングスプリング 63 バランススプリング
65 扇形ギヤ 66 ピニオン
67 ローリングモータ 70 肥料タンク
71 肥料繰出器 72 作溝具
73 施肥ガイド 74 施肥ホース
75 ブロア 77 予備苗載台
77a 苗載せ部 79 マーカフレーム
79a 回動軸 80 線引きマーカ
81 回動軸 82 マーカアーム
83 線引き作用部 84 回動用モータ
84a 出力ギヤ 85 マーカ作動ワイヤ
85a インナーワイヤ 85b 引張用バネ
86 リール 87 伝動ギヤ
89 マーカモータ 88 ブラケット
90 ピニオン 91 ギア
92 マーカセンサ 93 マーカ収納センサ
94 ステアリングセンサ 95 昇降リンクセンサ
97 制御装置 98 スペースマーカセンサ
100 スペース(畦)マーカ 101 マスコットパネル
102 マーカ収納モータ 103 ブラケット
104 ピニオン 105 ギア
RD 農道 ENT 圃場出入口
A1、A2、A3、A4 畦
A センターマスコット B 操作パネル[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an agricultural machine such as a rice transplanter provided with a device for controlling the attitude of a drawing marker.
[0002]
[Prior art]
An agricultural work machine such as a rice transplanter is provided with a drawing marker that draws a position on the topsoil surface where the left and right centers of the agricultural work machine pass in the next step when seedlings are reciprocated. This drawing marker is provided on the left and right sides of the agricultural work machine so as to be able to be switched between standing and descending. The drawing marker on the next stroke is lowered from the standing position so that the tip thereof is in contact with the topsoil surface. At the tip of, a line is drawn by scratching the topsoil surface. At the time when the agricultural work machine performs seedling planting work in the next process, if the machine body is advanced so that the left and right centers of the machine body pass through the trace, the seedling planting strips of each process are finished in parallel.
[0003]
In a riding rice transplanter in which a seedling planting part is vertically movable via a link mechanism on a traveling vehicle body, the best condition is to reduce the weight of the seedling planting part in order to improve seedling planting performance. However, in order to reduce the weight of the planting portion, a drawing marker is often provided on the side of the traveling vehicle body.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
When raising the drawing marker to a non-working position, that is, raising the tip of the drawing marker to the standing position, the tip of the drawing marker in the standing position may interfere with the ridge when the rice transplanter turns. In addition, mud on the tip of the drawing marker at the standing position may fall on the rice transplanter operator.
[0005]
Therefore, an object of the present invention is to provide a line drawing machine or the like which does not hinder the turning of the agricultural working machine when the drawing marker of the farm working machine is in the standing position (non-drawing position) and the drawing marker is in the standing position (non-drawing position). The purpose of this is to prevent the operator operating the agricultural working machine from falling down on the mud attached to the tip of the drawing marker at the time of the operation.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present invention has adopted the following configuration.
That is, the invention described in
[0007]
Therefore, according to the first aspect of the present invention, the
[0008]
According to the second aspect of the present invention, the means for driving the
[0009]
According to the second aspect of the present invention, in addition to the operation of the first aspect, after the
[0010]
According to the third aspect of the present invention, in the agricultural working machine in which the
[0011]
According to the third aspect of the present invention, the
[0012]
【The invention's effect】
According to the invention described in
[0013]
According to the second aspect of the present invention, in addition to the effect of the first aspect, after the
[0014]
According to the invention described in
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a rice transplanter, which is a preferred embodiment of the agricultural working machine of the present invention, will be described. However, the present invention can be applied to other agricultural working machines such as a fertilizer and a chemical sprayer.
[0016]
The
[0017]
The
[0018]
An
[0019]
The elevating
[0020]
As shown in FIG. 7, the
[0021]
The seedling mounting table 42 includes a
[0022]
The power input to the
[0023]
In the lower part of the
[0024]
The
[0025]
In addition, the left and right ends of the
[0026]
The
[0027]
On the left and right sides of the front of the traveling
[0028]
On both left and right sides of the traveling
[0029]
When the aircraft is advanced with the
[0030]
As shown in FIG. 4 which is a side view and FIG. 5 which is a plan view of a drawing marker driving unit provided on the side surface of the body, the
[0031]
The operation configuration will be described in more detail. The tip of the
[0032]
Therefore, by the forward / reverse rotation of the
[0033]
The rotation amount of the
[0034]
At this time, the
[0035]
In this way, there is no possibility that the
[0036]
As shown in the side view of FIG. 8 and the plan view of FIG. 9, the driving of the drawing marker mechanism may be performed by an electric motor instead of the wire method shown in FIG.
In the configuration of the electric marker shown in FIGS. 8 and 9, the
[0037]
A
[0038]
The control of the amount of rotation of the
[0039]
The control of the rotation amount of the
[0040]
Further, an electric circuit or the above-mentioned program control may be incorporated so that the vertical movement of the
[0041]
FIG. 11 shows the configuration of the drive control device for the
[0042]
FIG. 12 shows an operation control flow of the drawing marker mechanism shown in FIGS. 8 and 9 when the aircraft turns right and left in the traveling direction.
After reading the detection values of the
[0043]
Thereafter, when the rice transplanter has finished turning and is proceeding straight, when the
[0044]
If the marker flag is not "1" in
[0045]
The rice transplanter according to the embodiment of the present invention includes a pair of left and right
[0046]
That is, in the rice transplanter having the
[0047]
When the
[0048]
After reading the detection values of the
[0049]
Then, when the
[0050]
16 and 17 show a configuration of an electric marker according to another embodiment of the present invention. FIG. 16 is a side view of the drawing marker section, and FIG. 17 is a plan view of the drawing marker section. The configuration of the electric marker according to the embodiment shown in FIGS. 16 and 17 is different from the configuration of the electric marker shown in FIGS. 8 and 9 in that a pair of left and right marker storage sensors 93R and 93L is not provided, but a
[0051]
In addition, the operation of the electric motor may be electrically stopped so that the
[0052]
FIG. 18 shows a control system diagram of the drawing marker mechanism shown in FIGS. 16 and 17. The lifting link for detecting the lifting position of the
[0053]
FIG. 19 shows an operation control flow of the
After reading the detected values of the
[0054]
In this way, the operation of storing the
[0055]
As shown in FIGS. 16 and 17, a driving device (such as a storage motor 102) of the
[0056]
At the start of planting seedlings in the field, the
[0057]
A
[0058]
Further, if the above-mentioned shrunk and raised
[0059]
Here, description will be given based on actual rice transplanting work.
In order to perform rice transplanting in a paddy field as shown in FIG. 20, first, the user enters the field from the farm entrance ENT through the farm road RD and moves to the planting start position on the opposite side of the ridge A2. Then, as shown in FIG. 1, the seedlings are placed on the seedling mounting table 42, the granular fertilizer is put into the
[0060]
In this way, the planter travels reciprocatingly toward the ridge A1 side, and when the remaining one stroke is left between the ridge A1 and the ridge A1, the planting work is performed from the entrance ENT side toward the ridge A2 as shown in FIG. The headland is planted along the ridge A3, which is just one stroke apart, and then the first stroke that has been opened for one stroke is planted from the ridge A3 toward the ridge A4, and then the ridge A2 is planted. The headland is planted just one stroke away from the ridge A1 by the above-described planting work. Finally, the stroke left for one stroke between the ridge A1 and the ridge A1 is moved along the ridge A1 toward the entrance ENT. After planting and traveling, exit from the entrance ENT onto the farm road RD. According to the above, unplanted areas are not formed at the four corners of the field, and efficient rice planting can be performed.
[0061]
At the time of this planting operation, when one of the left and right wheels of the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a rice transplanter according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view of the rice transplanter of FIG.
FIG. 3 is a front view for explaining the operation of a drawing marker.
FIG. 4 is a side view of a drive unit of a drawing marker of the rice transplanter of FIG. 1;
FIG. 5 is a plan view of a drive unit of a drawing marker of the rice transplanter of FIG. 1;
FIG. 6 is a front view for explaining the operation of the row marker of the rice transplanter of FIG. 1;
FIG. 7 is a front view of a seedling planting section of the rice transplanter of FIG. 1;
FIG. 8 is a side view of a drawing marker portion of the rice transplanter of FIG. 1;
FIG. 9 is a plan view of a drawing marker portion of the rice transplanter of FIG. 1;
FIG. 10 is a side view of the tip of the drawing marker frame of the rice transplanter of FIG. 1;
FIG. 11 is a block diagram of the drawing marker control device of FIG. 8;
12 is an operation control flowchart of the drawing marker mechanism of FIG. 8;
FIG. 13 is a block diagram of a drawing marker control device of the rice transplanter of FIG. 1;
FIG. 14 is an operation control flowchart of the drawing marker mechanism of FIG. 13;
FIG. 15 is an operation control flow chart of the drawing marker mechanism of FIG. 13;
FIG. 16 is a side view of a drawing marker portion of the rice transplanter of FIG. 1;
FIG. 17 is a plan view of a drawing marker part of the rice transplanter of FIG. 1;
18 is a block diagram of the drawing marker control device of FIG.
19 is an operation control flowchart of the drawing marker mechanism of FIG. 16;
FIG. 20 is a diagram showing an operation sequence of planting seedlings of the rice transplanter of FIG. 1;
FIG. 21 is a diagram showing an operation sequence of planting seedlings of the rice transplanter of FIG. 1;
[Explanation of symbols]
1 Rice transplanter (agricultural work machine) 2 Running body
3 Elevating
5
11 Front wheel
14
16 Rear
18 Auxiliary
21
23
26
28
30
32 Lower link 33 Vertical link
34 Connecting
37
41
41b
42 Seedling table 43 Planting device
44 Mounting
47
50 Row clutch 51 Row clutch lever
53
60
62
65
67
71
73 Fertilizer application guide 74 Fertilizer application hose
75
77a
81
83 wire
85a Inner wire 85b Tension spring
86
89
90
92
94
97
100 space (row)
102
104
RD farm road ENT field entrance
A1, A2, A3, A4 Row
A center mascot B operation panel
Claims (3)
走行車体2を左右に旋回させる操舵手段23と、
走行車体2上に設けた農作業を行なう機体の進行と同時に次行程で機体が通る位置の圃場表土面に線引きする線引きマーカ80と、
線引きマーカ80を機体の進行方向の左右両側に伸ばした線引き位置と機体の上方に折り曲げた非線引き位置のいずれかに駆動する手段と、
線引きマーカ80を非線引き位置から更に機体の進行方向の左右両側に向けて折り曲げる収納位置に駆動する手段と、
前記駆動手段による前記線引きマーカ80の線引き位置、非線引き位置及び収納位置のいずれかの選択を、操舵手段23による走行車体2の旋回の諸作動に連動して作動させる制御装置97と
を備えたことを特徴とする農作業機。In a farm work machine in which the farm work unit 4 is mounted on the traveling vehicle body 2,
Steering means 23 for turning the traveling vehicle body 2 left and right,
A drawing marker 80 for drawing on the surface of the field at the position where the machine passes in the next step at the same time as the progress of the machine performing agricultural work provided on the traveling vehicle body 2;
Means for driving the drawing marker 80 to one of a drawing position extended to the left and right sides of the fuselage in the traveling direction and a non-drawing position bent upward of the fuselage;
Means for driving the drawing marker 80 from the non-drawing position to a storage position where the drawing marker 80 is further bent toward both the left and right sides in the traveling direction of the aircraft;
A control device 97 is provided for operating selection of any of a drawing position, a non-drawing position, and a storage position of the drawing marker 80 by the driving means in conjunction with various operations of turning of the traveling vehicle body 2 by the steering means 23. A farm work machine characterized by the above-mentioned.
走行車体2を左右に旋回させる操舵手段23と、
走行車体2上に設けた農作業を行なう機体の進行と同時に次行程で機体が通る位置の圃場表土面に線引きする線引きマーカ80と、
線引きマーカ80を機体の進行方向の左右両側に伸ばした線引き位置と機体の上方に折り曲げた非線引き位置と該非線引き位置から更に機体の上方に折り曲げた収納位置に駆動する手段と、
前記駆動手段による前記線引きマーカ80の線引き位置、非線引き位置及び収納位置のいずれかの選択を、操舵手段23による走行車体2の旋回の諸作動に連動して作動させる制御装置97と
を備えたことを特徴とする農作業機。In a farm work machine in which the farm work unit 4 is mounted on the traveling vehicle body 2,
Steering means 23 for turning the traveling vehicle body 2 left and right,
A drawing marker 80 for drawing on the surface of the field at the position where the machine passes in the next step at the same time as the progress of the machine performing agricultural work provided on the traveling vehicle body 2;
Means for driving the drawing marker 80 to a drawing position extended to the left and right sides in the traveling direction of the body, a non-drawing position bent upward from the body, and a storage position further bent above the body from the non-drawing position;
A control device 97 is provided for operating selection of any of a drawing position, a non-drawing position, and a storage position of the drawing marker 80 by the driving means in conjunction with various operations of turning of the traveling vehicle body 2 by the steering means 23. A farm work machine characterized by the above-mentioned.
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JP2002197331A Pending JP2004033150A (en) | 2002-07-05 | 2002-07-05 | Agricultural working machine |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2004033150A (en) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010136675A (en) * | 2008-12-11 | 2010-06-24 | Kubota Corp | Paddy working machine |
CN101816237A (en) * | 2010-04-27 | 2010-09-01 | 天津内燃机研究所 | Longitudinal delivery mechanism of seedling planting machine |
JP2011030579A (en) * | 2010-11-24 | 2011-02-17 | Kubota Corp | Paddy field working vehicle |
KR101604227B1 (en) | 2014-03-12 | 2016-03-17 | 주식회사 아세아텍 | Side guider for riding rice transplanter |
-
2002
- 2002-07-05 JP JP2002197331A patent/JP2004033150A/en active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010136675A (en) * | 2008-12-11 | 2010-06-24 | Kubota Corp | Paddy working machine |
CN101816237A (en) * | 2010-04-27 | 2010-09-01 | 天津内燃机研究所 | Longitudinal delivery mechanism of seedling planting machine |
JP2011030579A (en) * | 2010-11-24 | 2011-02-17 | Kubota Corp | Paddy field working vehicle |
KR101604227B1 (en) | 2014-03-12 | 2016-03-17 | 주식회사 아세아텍 | Side guider for riding rice transplanter |
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