【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク装置等に使用される光ピックアップにおいて、光ディスクから反射された光信号に対応する受光素子からの出力信号を、各種信号処理に適したレベルまで増幅する増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、OA機器や産業機器等の情報記録再生装置として広く利用されており、情報記録媒体であるCDやDVDなどの光ディスクに対して情報を記録再生する光ディスク装置において、光ディスクの記録面に対してレーザ光を照射し、その反射光である光信号を検出する光ピックアップでは、その光信号の検出のために、光ディスクからの光信号を受光するフォトダイオード(PD)等の受光素子と、この受光素子からの前記光信号に対応した出力信号を、各種信号処理に適したレベルまで増幅する増幅回路とからなる増幅器を使用している。
【0003】
以上のような光ピックアップにおいて、受光素子および増幅回路からなる従来の増幅器について、以下に説明する。
図15は従来の増幅器の構成例1を示すブロック図である。図15に示すように、カソードコモンの受光素子PDのアノードをIV変換アンプCA3のV−側に接続し、IV変換アンプCA3の出力は電圧反転増幅回路(電圧反転アンプ)TA1に接続されている。
【0004】
通常、電圧反転アンプTA1のVO出力端子からの出力信号は、光ディスクからの反射光である光信号が受光素子PDに入射すると、出力電圧が正の方向になるようにする。このため、カソードコモンの受光素子PDに対しては、IV変換アンプCA3のみでは信号の極性が逆になるため、IV変換アンプCA3の出力信号の極性を反転するための電圧反転アンプTA1が必要となる。
【0005】
図16は従来の増幅器の構成例2を示すブロック図である。図16に示すように、受光素子PDとIV変換アンプCA3との間に、NPNトランジスタQN1、QN2によりカレントミラー回路161を構成し、抵抗R1と抵抗R2の抵抗比を小さくしたり、またはカレントミラー回路161の出力段側のNPNトランジスタQN2と抵抗R2をN個並列にすることにより、カレントミラー回路161の出力電流I1をn倍し、IV変換アンプCA3のゲイン抵抗を小さくしてノイズの低減を行っている。
【0006】
図17は従来の増幅器の構成例3を示すブロック図である。図17に示すように、受光素子PDがアノードコモン接続されたタイプであり、カレントミラー回路171がPNPトランジスタQP1、QP2で構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、通常は、光ディスクからの光信号が受光素子に入射すると増幅回路の出力が正方向になるようにしており、上記のような従来の増幅器の構成では、以下のような問題が生じる。
【0008】
構成例1の増幅器では、カソードコモンの受光素子PDを使用しており、この受光素子PDに光ディスクからの光信号が照射した場合に、出力が正方向になるようにするために、IV変換アンプCA3のあとに電圧反転アンプTA1が必要となり、さらにチップ内には信号系の回路が4〜8個内蔵されるため、チップサイズの小型化が困難になるという問題点を有していた。
【0009】
また、構成例2の増幅器では、チップサイズの小型化には対応できるが、受光素子PDとIV変換アンプCA3間に単にカレントミラー回路161を入れているため、この場合には、カレントミラー回路161を構成するトランジスタQN1、QN2で周波数特性が決定され、このトランジスタQN1、QN2のコレクタ電流と周波数特性の関係により、約10MHzまでしか動作周波数が得られず、特性的に高周波数に対応できないという問題点を有していた。
【0010】
また、構成例3の増幅器でも、構成例2の増幅器と同様の理由で、約10MHzまでしか動作周波数が得られず、特性的に高周波数に対応できないという問題点を有していた。
【0011】
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、光ディスクからの光信号に基づく受光素子からの出力信号に対する信号処理において、その動作速度をさらに高速化して高周波数信号にも対応させ、受光素子からの出力信号の周波数特性を維持しつつ、信号処理用のチップサイズを小型化することができる増幅器を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明の増幅器は、光ピックアップ内に設けられ、光ディスクから反射された光信号に対応する出力信号を、各種信号処理に適したレベルまで増幅する増幅器であって、前記光ディスクからの光信号を検出する受光素子と、前記受光素子から前記光信号に対応して出力される電流の方向を反転する第1のカレントミラー回路と、前記第1のカレントミラー回路に、前記反転電流を得るための所定の電流を供給する電流供給手段と、前記第1のカレントミラー回路からの前記反転電流を、入力端子のV−側へ入力して、その電流値に比例する電圧値に変換増幅する電流電圧変換増幅回路とを備えたことを特徴とする。
【0013】
以上により、カソードコモンの受光素子とIV変換アンプ間にカレントミラー回路を挿入することにより、電圧反転アンプを不要にして、チップ面積の縮小化を可能にし、また、電流源からカレントミラー回路に対して、そのカレントミラー回路を構成するトランジスタの周波数特性が最大付近になるように、コレクタ電流を供給することにより、高周波数信号にも対応させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の増幅器は、光ピックアップ内に設けられ、光ディスクから反射された光信号に対応する出力信号を、各種信号処理に適したレベルまで増幅する増幅器であって、前記光ディスクからの光信号を検出する受光素子と、前記受光素子から前記光信号に対応して出力される電流の方向を反転する第1のカレントミラー回路と、前記第1のカレントミラー回路に、前記反転電流を得るための所定の電流を供給する電流供給手段と、前記第1のカレントミラー回路からの前記反転電流を、入力端子のV−側へ入力して、その電流値に比例する電圧値に変換増幅する電流電圧変換増幅回路とを備えた構成とする。
【0015】
請求項2に記載の増幅器は、請求項1記載の前記電流供給手段を、前記第1のカレントミラー回路内にあるトランジスタに、そのコレクタ電流値に対する応答周波数特性が最大値近辺となる前記コレクタ電流が流れるように、前記第1のカレントミラー回路に対して電流を供給するよう構成する。
【0016】
請求項3に記載の増幅器は、請求項1または請求項2記載の前記電流供給手段を、前記第1のカレントミラー回路がNPNトランジスタ構成ならば、PNPトランジスタからなるカレントミラー回路で構成し、前記第1のカレントミラー回路がPNPトランジスタ構成ならば、NPNトランジスタからなるカレントミラー回路で構成する。
【0017】
請求項4に記載の増幅器は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の前記電流供給手段から電流が供給され、前記電流電圧変換増幅回路の入力端子のV+側に接続された第2のカレントミラー回路を設け、前記第2のカレントミラー回路を、前記第1のカレントミラー回路と同じ構成とする。
【0018】
請求項5に記載の増幅器は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の前記電流電圧変換増幅回路の入力端子のV+側に、基準電圧を供給するよう構成する。請求項6に記載の増幅器は、請求項1から請求項3または請求項5のいずれかに記載の前記第1のカレントミラー回路の出力側トランジスタを、n個のトランジスタで構成する。
【0019】
請求項7に記載の増幅器は、請求項4記載の前記第2のカレントミラー回路の出力側トランジスタを、m個のトランジスタで構成する。
請求項8に記載の増幅器は、請求項4記載の前記第1のカレントミラー回路の出力側トランジスタを、n個のトランジスタで構成し、前記第2のカレントミラー回路の出力側トランジスタを、m個のトランジスタで構成する。
【0020】
請求項9に記載の増幅器は、請求項6または請求項8に記載の前記第1のカレントミラー回路のn個の出力側トランジスタのうち、a(n>a)個のトランジスタの接続をON/OFFして、前記第1のカレントミラー回路が出力する電流の大きさを調整可能なように構成する。
【0021】
請求項10に記載の増幅器は、請求項7または請求項8に記載の前記第2のカレントミラー回路のm個の出力側トランジスタのうち、a(m>a)個のトランジスタの接続をON/OFFして、前記第2のカレントミラー回路が出力する電流の大きさを調整可能なように構成する。
【0022】
請求項11に記載の増幅器は、請求項8記載の前記第1のカレントミラー回路のn個の出力側トランジスタのうち、a(n>a)個のトランジスタの接続をON/OFFして、前記第1のカレントミラー回路が出力する電流の大きさを調整可能なように構成し、前記第2のカレントミラー回路のm個の出力側トランジスタのうち、a(m>a)個のトランジスタの接続をON/OFFして、前記第2のカレントミラー回路が出力する電流の大きさを調整可能なように構成する。
【0023】
請求項12に記載の増幅器は、請求項11記載の前記第1のカレントミラー回路のn個の出力側トランジスタのうち、a個のトランジスタと、前記第2のカレントミラー回路のm個の出力側トランジスタのうち、a個のトランジスタとが、同時にON/OFF可能なように構成する。
【0024】
請求項13に記載の増幅器は、請求項1から請求項12のいずれかに記載の前記第1のカレントミラー回路と前記電流供給手段の間にベース接地トランジスタを設け、前記ベース接地トランジスタのエミッタを受光素子側に、コレクタを前記第1のカレントミラー回路側に接続した構成とする。
【0025】
請求項14に記載の光ディスク装置は、光ディスクを回転駆動するスピンドルモータと、回転する光ディスクにレーザービームを照射し、その反射光である光信号を検出する光ピックアップと、前記光ピックアップからの出力信号に所定の処理を施すフロントエンドプロセッサと、前記フロントエンドプロセッサによる処理結果に基づいて、前記スピンドルモータ及び前記光ピックアップを駆動制御するサーボコントローラと、前記サーボコントローラの駆動制御により得られた情報に基づいて、誤り訂正処理や信号再生処理等のディジタル信号処理を行うディジタル信号処理プロセッサと、前記サーボコントローラの駆動制御および前記ディジタル信号処理プロセッサの各種ディジタル信号処理をコントロールするシステムコントローラとを備えた光ディスク装置であって、前記光ピックアップが、請求項1から請求項13のいずれかに記載の増幅器を備えた構成とする。
【0026】
請求項15に記載の増幅器は、請求項9または請求項11または請求項12に記載の増幅器であって、光ディスク装置の光ピックアップに用いられ、光ディスクの種類に応じて、前記第1のカレントミラー回路が出力する電流の大きさを調整可能なように構成する。
【0027】
請求項16に記載の増幅器は、請求項9または請求項11または請求項12に記載の増幅器であって、光ディスク装置の光ピックアップに用いられ、光ディスクに対して、読み取りあるいは書き込みを行うかに応じて、前記第1のカレントミラー回路が出力する電流の大きさを調整可能なように構成する。
【0028】
以上の構成によると、カソードコモンの受光素子とIV変換アンプ間にカレントミラー回路を挿入することにより、電圧反転アンプを不要にするとともに、電流源からカレントミラー回路に対して、そのカレントミラー回路を構成するトランジスタの周波数特性が最大付近になるように、コレクタ電流を供給する。
【0029】
以下、本発明の実施の形態を示す増幅器について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1の増幅器を説明する。
【0030】
図1は本実施の形態1の増幅器の構成例1を示すブロック図であり、図1(a)はIV変換アンプの入力端子であるV+端子、V−端子に接続される回路部、図1(b)はIV変換アンプである。図1に示すように、カソードコモンの受光素子PDとIV変換アンプCA1のV−端子間に、NPNトランジスタQN4とQN5で構成されたカレントミラー回路N1を挿入し、受光素子PDからの入力電流I1の反転を行っている。
【0031】
通常、光ディスクからの光信号は約10μWであり、受光素子PDの感度が0.2〜0.5A/Wであるため、受光素子PDの出力電流I1は約2〜5μAである。しかし、例えばNPNトランジスタQN4、QN5などのトランジスタにおいては、コレクタ電流と制御可能な周波数(応答周波数)との関係を示す周波数−コレクタ電流特性は、図2のような特性であり、この場合、コレクタ電流が約100μA〜1mAで周波数が最大になる。このため、カレントミラー回路N1に供給する電流I0は約100μA〜1mAの値を設定する。
【0032】
受光素子PDとIV変換アンプV−端子間のカレントミラー回路N1はNPNトランジスタQN4、QN5で構成されており、これらNPNトランジスタQN4、QN5に、そのコレクタ電流値に対する応答周波数特性が最大値近辺となるコレクタ電流I0+I1が流れるように、カレントミラー回路N1に対して電流I0を供給するために、カレントミラー回路N1には、PNPトランジスタQP1、QP2、QP3、QP6、QP7からなる電流源のカレントミラー回路P2内のPNPトランジスタQP2、QP3が接続されている。
【0033】
図1の場合、I0は、抵抗R1、R2とトランジスタQP1のベースエミッタ間電圧を用いて、
I0=(VCC−Q1のベースエミッタ間電圧)/(R1+R2)
により決定される。また、抵抗R1の代わりに、I0を供給する電流源にしてもよい。
【0034】
図1(a)では、カレントミラー回路N1の入力電流と出力電流は等しいものとしているが、実際にはトランジスタにはHFE特性があり、この特性により、カレントミラー回路N1の入力側のトランジスタQN4に電流I0を入力したとしても、出力側のトランジスタQN5のコレクタ電流Iは、図1の構成の場合、次の式で表され、I0にはならない。
【0035】
I=1/(1+2/HFE)×I0
このため、トランジスタQP3のコレクタ電流I0とトランジスタQN5のコレクタ電流Iが異なり、定常状態でこれらの電流差がIV変換アンプCA1のV−端子に入力され、オフセット電圧としてIV変換アンプCA1より出力されてしまう。通常、HFEは約100〜130の値をとる。このため出力側の電流は入力側の電流の約98%になる。
【0036】
これに対して、カレントミラー回路N1と同じ回路構成で、NPNトランジスタQN8、QN9からなるオフセット調整用のカレントミラー回路N3を、IV変換アンプCA1のV+端子に接続することにより、IV変換アンプCA1のオフセット電圧の低減を行っている。この場合、カレントミラー回路N3のNPNトランジスタQN8、QN9にコレクタ電流I0を供給するために、このカレントミラー回路N3には、電流源のカレントミラー回路P2内のPNPトランジスタQP6、QP7が接続されている。
【0037】
図3は本実施の形態1の増幅器の構成例2を示すブロック図である。図3に示すように、受光素子PDはアノードコモン接続、受光素子PD−IV変換アンプCA1間のカレントミラー回路N1はNPNトランジスタ構成であり、図1に対して受光素子PDをアノードコモン(GNDコモン)接続とした場合の構成である。また、カレントミラー回路N1のV−端子、カレントミラー回路N3のV+端子は、それぞれ図1(b)と同じ回路構成のIV変換アンプCA1に接続されている。
【0038】
図4は本実施の形態1の増幅器の構成例3を示すブロック図である。図4に示すように、受光素子PDはカソードコモン接続、受光素子PD−IV変換アンプCA1間のカレントミラー回路P1はPNPトランジスタ構成であり、図1に対して、受光素子PDとIV変換アンプCA1間のカレントミラー回路P1を、PNPトランジスタによる構成とした場合である。また、カレントミラー回路P1のV−端子、カレントミラー回路P3のV+端子は、それぞれ図1(b)と同じ回路構成のIV変換アンプCA1に接続されている。
【0039】
図5は本実施の形態1の増幅器の構成例4を示すブロック図である。図5に示すように、受光素子PDはアノードコモン接続、受光素子PD−IV変換アンプCA1間のカレントミラー回路P1はPNPトランジスタ構成であり、図4に対して、受光素子PDをアノードコモン(GNDコモン)接続とした場合の構成である。また、カレントミラー回路P1のV−端子、カレントミラー回路P3のV+端子は、それぞれ図1(b)と同じ回路構成のIV変換アンプに接続されている。
【0040】
以上の各構成のように、カソードコモンの受光素子PDとIV変換アンプCA1間にカレントミラー回路を挿入することにより、従来のような電圧反転アンプを不要にするとともに、電流源からカレントミラー回路に対して、そのカレントミラー回路を構成するトランジスタの周波数特性が最大付近になるように、コレクタ電流を供給することができる。
【0041】
その結果、光ディスクからの反射光である光信号に基づく受光素子からの出力信号に対する信号処理において、その動作速度をさらに高速化して高周波数信号にも対応させ、受光素子からの出力信号の周波数特性を維持しつつ、信号処理用のチップサイズを小型化することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の増幅器を説明する。
【0042】
図6は本実施の形態2の増幅器の構成を示すブロック図である。なお、カレントミラー回路NN1のV−端子、カレントミラー回路NN3のV+端子は、それぞれ図1(b)と同じ回路構成のIV変換アンプCA1に接続されている。
【0043】
図6に示すように、図1と同じ構成でIV変換アンプCA1のV−端子に接続されているNPNトランジスタで構成されたカレントミラー回路NN1の出力トランジスタQN5と抵抗R5、およびPNPトランジスタで構成されたカレントミラー回路PP2のトランジスタQP3と抵抗R6を、それぞれn個並列に接続し、IV変換アンプCA1への入力電流I1をn倍にしている。
【0044】
また、カレントミラー回路PP2のトランジスタQP7と抵抗R9を、それぞれn個並列に接続するとともに、IV変換アンプCA1のV+端子に接続されているオフセット調整用のカレントミラー回路NN3の出力トランジスタQN9と抵抗R10も、同様にn個並列に接続して、IV変換アンプCA1のオフセットをn倍低減している。
【0045】
なお、ここでは省略しているが、構成として、図3のように受光素子PDをアノードコモン接続とした場合、図4のように受光素子PDとIV変換アンプCA1間のカレントミラー回路をPNPトランジスタにした場合、図5のように受光素子PDとIV変換アンプCA1間のカレントミラー回路をPNPトランジスタにして、さらに受光素子PDをアノードコモン接続とした場合がある。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3の増幅器を説明する。
【0046】
図7は本実施の形態3の増幅器の構成を示すブロック図であり、図7(a)はIV変換アンプの入力端子であるV−端子に接続される回路部、図7(b)はIV変換アンプであり、図1とは異なり、V+端子には基準電圧が印加されている。
【0047】
図7(a)に示すように、カソードコモンの受光素子PDとIV変換アンプCA1間に挿入するカレントミラー回路N11をQN4、QN5、Q45の3つのNPNトランジスタで構成する。このカレントミラー回路N11の構成では、HFE特性により、カレントミラー回路N11の入力側の電流をI0とすると出力側の電流Iは次の式になる。
【0048】
I=1/(1+2/HFE×(1+HFE))×I0
通常、HFEは約100〜130の値をとる。このため出力側の電流Iは入力側の電流I0の約99.99%になり、カレントミラー回路N11の入力電流と出力電流はほぼ同じになるため、オフセット電圧は問題にならない。このため、この構成にすると、IV変換アンプCA1のV+端子側の回路が不要になり、さらにチップ面積を低減することができる。
【0049】
また、PNPトランジスタQP1、QP2、QP3により、カレントミラー回路P22を構成し、受光素子PDとIV変換アンプCA1間のカレントミラー回路N11に対して、そのカレントミラー回路N11を構成するトランジスタの周波数特性が最適になるように、電流を供給している。
【0050】
なお、ここでは省略しているが、構成として、図3のように受光素子PDをアノードコモン接続とした場合、図4のように受光素子PDとIV変換アンプCA1間のカレントミラー回路をPNPトランジスタにした場合、図5のように受光素子PDとIV変換アンプCA1間のカレントミラー回路をPNPトランジスタにして、さらに受光素子PDをアノードコモン接続とした場合がある。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4の増幅器を説明する。
【0051】
図8は本実施の形態4の増幅器の構成を示すブロック図であり、図7(a)と同様に、図7(b)と同じ回路構成のIV変換アンプのV−端子に接続される回路部である。
【0052】
図8に示すように、図7と同じ構成でIV変換アンプCA1のV−端子に接続されているNPNトランジスタで構成されたカレントミラー回路NN11の出力トランジスタQN5と抵抗R5、および、そのカレントミラー回路NN11に電流を供給するPNPトランジスタで構成されたカレントミラー回路PP22のトランジスタQP3と抵抗R6を、それぞれn個並列に接続し、IV変換アンプCA1への入力電流I1をn倍にしている。
【0053】
なお、ここでは省略しているが、構成として、図3のように受光素子PDがアノードコモン接続とした場合、図4のように受光素子PDとIV変換アンプCA1間のカレントミラー回路をPNPトランジスタにした場合、図5のように受光素子PDとIV変換アンプCA1間のカレントミラー回路をPNPトランジスタにして、さらに受光素子PDをアノードコモン接続とした場合がある。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5の増幅器を説明する。
【0054】
図9は本実施の形態5の増幅器の構成を示すブロック図である。なお、カレントミラー回路NSS1のV−端子、カレントミラー回路NSS3のV+端子は、それぞれ図1(b)と同じ回路構成のIV変換アンプCA1に接続されている。
【0055】
図9に示すように、図6と同じ回路構成で、IV変換アンプCA1のV−端子に接続されているNPNトランジスタで構成されたカレントミラー回路NSS1の出力トランジスタQN5と抵抗R5、およびPNPトランジスタで構成されたカレントミラー回路PSS2のトランジスタQP3と抵抗R6を、それぞれn個並列に接続し、そのなかで、それぞれのカレントミラー回路NSS1、PSS2におけるa(n>a)個の出力トランジスタに、バイポーラトランジスタ又はMOSトランジスタで構成したスイッチSW35を挿入し、スイッチSW35をオフすることにより、IV変換アンプCA1のV−端子への入力電流を(n−a)倍に切り換えることができるようにしている。
【0056】
また、カレントミラー回路PSS2のトランジスタQP7と抵抗R9、およびIV変換アンプCA1のV+端子に接続されているオフセット調整用のカレントミラー回路NSS3の出力トランジスタQN9と抵抗R10も、それぞれn個並列に接続し、同様にスイッチSW79を挿入してスイッチSW79をオフすることにより、IV変換アンプCA1のV+端子への入力電流を(n−a)倍し、V−端子側と同じ値にできるようにしている。
【0057】
スイッチの切り換えを、V−端子側とV+端子側の両方を同時に行うことにより、IV変換アンプCA1のオフセット電圧の低減をおこなっている。
なお、ここでは省略しているが、構成として、図3のように受光素子PDをアノードコモン接続とした場合、図4のように受光素子PDとIV変換アンプCA1間のカレントミラー回路をPNPトランジスタにした場合、図5のように受光素子PDとIV変換アンプCA1間のカレントミラー回路をPNPトランジスタにして、さらに受光素子PDをアノードコモン接続とした場合がある。
【0058】
また、受光素子PDに入射する光信号の光量は、CD−ROM、CD−R、CD−RWやDVD−ROM、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAMのディスクの種類によりそれぞれ反射率が異なる。このため、光ピックアップからの出力信号のレベルを一定にするため、各ディスク反射率に応じて入力電流を切り換え、反射率が高いディスクを使用する場合はIV変換アンプCA1の入力電流を小さくし、また、反射率が低いディスクを使用する場合ではIV変換アンプCA1の入力電流を大きくするように、入力電流を切り換えるように構成されている。
【0059】
また、CD−R、CD−RWやDVD−R、DVD−RW、DVD−RAMはディスクにデータを読み書きすることができ、この場合には、光ディスクからの光信号の大きさは、読みとり時および書き込み時によって変化する。入力信号が大きくなればIV変換アンプの入力電流を小さくし、入力信号が小さければIV変換アンプの入力電流を大きくし、光ピックアップからの出力信号のレベルを一定にするために、各ディスク反射率に応じて入力電流を切り換えるように構成されている。
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6の増幅器を説明する。
【0060】
図10は本実施の形態6の増幅器の構成を示すブロック図であり、図7(a)と同様に、図7(b)と同じ回路構成のIV変換アンプのV−端子に接続される回路部である。
【0061】
図10に示すように、図7と同じ構成で、IV変換アンプCA1のV−端子に接続されているNPNトランジスタで構成されたカレントミラー回路NS11の出力トランジスタQN5と抵抗R5、およびPNPトランジスタで構成されたカレントミラー回路PS22のトランジスタQP3と抵抗R6を、それぞれn個並列に接続し、そのなかで、それぞれのカレントミラー回路NS11、PS22におけるa(n>a)個の出力トランジスタに、バイポーラトランジスタ又はMOSトランジスタで構成したスイッチSW35を挿入し、スイッチSW35をオフすることにより、IV変換アンプCA1のV−端子への入力電流を(n−a)倍に切り換えることができるようにしている。
【0062】
なお、ここでは省略しているが、構成として、図3のように受光素子PDをアノードコモン接続とした場合、図4のように受光素子PDとIV変換アンプCA1間のカレントミラー回路をPNPトランジスタにした場合、図5のように受光素子PDとIV変換アンプCA1間のカレントミラー回路をPNPトランジスタにして、さらに受光素子PDをアノードコモン接続とした場合がある。
(実施の形態7)
本発明の実施の形態7の増幅器を説明する。
【0063】
図11は本実施の形態7の増幅器の構成を示すブロック図であり、図11(a)はIV変換アンプの入力端子であるV−端子、V+端子に接続される回路部、図11(b)はIV変換アンプであり、図1とは異なり、V+端子と基準電圧間にゲイン抵抗と同じ大きさの抵抗RGが接続されている。
【0064】
図11に示すように、受光素子PDとIV変換アンプCA2間にNPNトランジスタQN4、QN5、QN9で構成されたカレントミラー回路NS1を挿入し、カレントミラー回路NS1が最適に動作するように、PNPトランジスタQP1、QP2、QP3、QP7で構成されたカレントミラー回路PS2から、カレントミラー回路NS1に電流I0が供給されている。
【0065】
ここでは、NPNトランジスタで構成されたカレントミラー回路NS1の出力トランジスタQN5と抵抗R5、およびPNPトランジスタで構成されたカレントミラー回路PS2のトランジスタQP3と抵抗R6は、それぞれn個並列に接続され、IV変換アンプCA2のV−端子側に接続されて、入力電流I1をn倍できるようにしている。
【0066】
また、受光素子PDとIV変換アンプCA2間のカレントミラー回路NS1のもう一つの出力であるトランジスタQN9と抵抗R10、およびカレントミラー回路PS2のもう一つの出力であるトランジスタQP7と抵抗R9は、それぞれm個並列に接続され、IV変換アンプCA2のV+端子側に接続されて、入力電流I1をm倍できるようにしている。
【0067】
IV変換アンプCA2のV+端子側に接続されているカレントミラー回路NS1、PS2におけるa(m>a)個の出力トランジスタQN9、QP7に、バイポーラトランジスタ又はMOSトランジスタで構成したスイッチSW79を挿入し、スイッチSW79をONした時にはIV変換アンプCA2のV+端子側に流れる入力電流がI1のm倍に、スイッチSW79をOFFした時にはIV変換アンプCA2のV+端子側に流れる入力電流がI1の(m−a)倍になるように、切り換えることができるようにしている。
【0068】
また、IV変換アンプCA2のV+端子側には、ゲイン抵抗と同じ大きさの抵抗RGを介して基準電圧が印加されている。このため、IV変換アンプCA2の出力電圧VOは、
スイッチON時 VO=RG×(n−m)×I1
スイッチOFF時 VO=RG×(n−m+a)×I1
になり、出力の大きさを切り換えることができる。
【0069】
なお、ここでは省略しているが、構成として、図3のように受光素子PDをアノードコモン接続とした場合、図4のように受光素子PDとIV変換アンプCA2間のカレントミラー回路をPNPトランジスタにした場合、図5のように受光素子PDとIV変換アンプCA2間のカレントミラー回路をPNPトランジスタにして、さらに受光素子PDをアノードコモン接続とした場合がある。
(実施の形態8)
本発明の実施の形態8の増幅器を説明する。
【0070】
図12は本実施の形態8の増幅器の構成を示すブロック図であり、図11(a)と同様に、図11(b)と同じ回路構成のIV変換アンプのV−端子、V+端子に接続される回路部である。
【0071】
図11ではIV変換アンプCA2のV+端子との接続側にスイッチSW79を入れていたが、本実施の形態8では、図12に示すように、IV変換アンプCA2のV−端子との接続側にスイッチSW35をa個挿入し、スイッチSW35をONした時にはIV変換アンプCA2のV−端子側への入力電流をI1のn倍とし、スイッチSW35をOFFした時にはIV変換アンプCA2のV−端子側への入力電流をI1の(n−a)倍とするようにしている。
【0072】
一方、IV変換アンプCA2のV+端子側への入力電流は一定でI1のm倍である。このため、IV変換アンプCA2の出力電圧VOは、
スイッチON時 :VO=RG×(n−m)×I1
スイッチOFF時:VO=RG×(n−a−m)×I1
になり、出力の大きさを切り換えることができる。
【0073】
なお、ここでは省略しているが、構成として、図3のように受光素子PDをアノードコモン接続とした場合、図4のように受光素子PDとIV変換アンプCA2間のカレントミラー回路をPNPトランジスタにした場合、図5のように受光素子PDとIV変換アンプCA2間のカレントミラー回路をPNPトランジスタにして、さらに受光素子PDをアノードコモン接続とした場合がある。
(実施の形態9)
本発明の実施の形態9の増幅器を説明する。
【0074】
図13は本実施の形態9の増幅器の構成を示すブロック図である。なお、カレントミラー回路N1のV−端子、カレントミラー回路N3のV+端子は、それぞれ図1(b)と同じ回路構成のIV変換アンプCA1に接続されている。
【0075】
図13に示すように、図1の実施の形態1の構成に対して、トランジスタQP2とQN4間にベース接地のPNPトランジスタQ10を挿入する。このとき挿入するベース接地のトランジスタQ10は、エミッタが受光素子PD側に接続され、コレクタがカレントミラー回路N1を構成しているトランジスタQN4のコレクタ側に接続される。また、ベースにはトランジスタQ10が動作する電圧VBが印加される。
【0076】
トランジスタQ10のベース電圧VBとしては、従来、受光素子PDに基準電圧がかかっているため、
VB=基準電圧−ベースエミッタ電圧
になる値が望ましい。このようにすることにより、受光素子PDのアノード側の電位はVBによって固定されるため、トランジスタQP2による電位の変動を受けなくなり、更に安定な動作を実現することができる。
【0077】
なお、ここでは省略しているが、構成として、図3のように受光素子PDをアノードコモン接続とした場合、図4のように受光素子PDとIV変換アンプCA1間のカレントミラー回路をPNPトランジスタにした場合、図5のように受光素子PDとIV変換アンプCA1間のカレントミラー回路をPNPトランジスタにして、さらに受光素子PDをアノードコモン接続とした場合がある。ここで図4と図5の場合には、ベース接地トランジスタQ10はNPNトランジスタになる。
(実施の形態10)
本発明の実施の形態10の光ディスク装置を説明する。
【0078】
図14は本実施の形態10の光ディスク装置の構成を示すブロック図であって、光ピックアップに上記の各実施の形態の増幅器を用いている。図14において、141は光ディスクであり、具体的にはDVD−ROM、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、CD、CD−R、CD−RW等がある。142は光ディスク141を回転させるスピンドルモータである。143は上記の各実施の形態で説明した増幅器を内蔵した光ピックアップであり、光ディスク141の記録面にレーザービームを照射し、その反射光である光信号を検出し、検出信号を増幅して出力する。144はフロントエンドプロセッサ(FEP)であり、光ピックアップ143の出力信号に対して、アナログ演算、フィルタリング等の処理を施すものである。145はサーボコントローラで、スピンドルモータ142のサーボ制御に加え、光ピックアップ143のフォーカスサーボ制御、トラッキングサーボ制御、レーザーパワー制御等も行う。146はディジタル信号処理プロセッサ(DSP)であり、誤り訂正処理、信号再生処理等のディジタル信号処理等を行う。147はシステムコントローラであり、サーボコントローラ145とディジタル信号処理プロセッサ146の制御を行うことにより、光ディスク装置全体の制御を司っている。
【0079】
本実施の形態の光ディスク装置に用いられる増幅器は、周波数特性を維持したまま、電圧反転アンプをなくすことができるので、光ピックアップ用のチップ面積を縮小することができる。これによって、光ピックアップの小型化が容易になる。
【0080】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、カソードコモンの受光素子とIV変換アンプ間にカレントミラー回路を挿入することにより、電圧反転アンプを不要にするとともに、電流源からカレントミラー回路に対して、そのカレントミラー回路を構成するトランジスタの周波数特性が最大付近になるように、コレクタ電流を供給することができる。
【0081】
そのため、光ディスクからの反射光である光信号に基づく受光素子からの出力信号に対する信号処理において、その動作速度をさらに高速化して高周波数信号にも対応させ、受光素子からの出力信号の周波数特性を維持しつつ、信号処理用のチップサイズを小型化することができる。
【0082】
更に、入力電流の切り換えによる出力電圧切り換えも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の増幅器(受光素子はカソードコモン接続、受光素子−IV変換アンプ間のカレントミラー回路はNPNトランジスタ構成)の構成を示すブロック図
【図2】同実施の形態1の増幅器の動作を説明するためのトランジスタにおけるコレクタ電流−周波数特性図
【図3】同実施の形態1の増幅器(受光素子はアノードコモン接続、受光素子−IV変換アンプ間のカレントミラー回路はNPNトランジスタ構成)の構成を示すブロック図
【図4】同実施の形態1の増幅器(受光素子はカソードコモン接続、受光素子−IV変換アンプ間のカレントミラー回路はPNPトランジスタ構成)の構成を示すブロック図
【図5】同実施の形態1の増幅器(受光素子はアノードコモン接続、受光素子−IV変換アンプ間のカレントミラー回路はPNPトランジスタ構成)の構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態2の増幅器の構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態3の増幅器の構成を示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態4の増幅器の構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態5の増幅器の構成を示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態6の増幅器の構成を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態7の増幅器の構成を示すブロック図
【図12】本発明の実施の形態8の増幅器の構成を示すブロック図
【図13】本発明の実施の形態9の増幅器の構成を示すブロック図
【図14】本発明の実施の形態10の光ディスク装置の構成を示すブロック図
【図15】従来の増幅器の構成例1を示すブロック図
【図16】従来の増幅器の構成例2を示すブロック図
【図17】従来の増幅器の構成例3を示すブロック図
【符号の説明】
N1、P1、NN1、N11、NN11、NSS1、NS11、NS1、NNS1、 (受光素子とIV変換アンプ間の)カレントミラー回路
P2、N2、PP2、P22、PP22、PSS2、PS22、PS2、PPS2、 (コレクタ電流供給用の)カレントミラー回路
N3、P3、NN3、NSS3、 (オフセット調整用の)カレントミラー回路
141 光ディスク
142 スピンドルモータ
143 光ピックアップ
144 フロントエンドプロセッサ(FEP)
145 サーボコントローラ
146 ディジタル信号処理プロセッサ(DSP)
147 システムコントローラ
161、171 カレントミラー回路
VCC 電源電圧
GND グランド電圧
PD 受光素子
I0 カレントミラー供給電流
I1 入力信号電流
SW35、SW79 スイッチ
CA1、CA2 IV変換アンプ
RG IV変換アンプゲイン抵抗
V− IV変換アンプV−端子
V+ IV変換アンプV+端子
VO IV変換アンプVO出力端子
VB (ベース接地トランジスタの)ベース電圧端子
QN1〜QN9 NPNトランジスタ
QP1〜QP9 PNPトランジスタ
Q45 NPNトランジスタ
Q10 ベース接地PNPトランジスタ
R1〜R10 抵抗
CA3 IV変換アンプ
TA1 電圧反転アンプ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an amplifier for amplifying an output signal from a light receiving element corresponding to an optical signal reflected from an optical disk to a level suitable for various signal processing in an optical pickup used in an optical disk device or the like.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, it has been widely used as an information recording / reproducing apparatus for OA equipment and industrial equipment. In an optical disc apparatus for recording / reproducing information on an optical disc such as a CD or DVD which is an information recording medium, the recording surface of the optical disc is An optical pickup which irradiates a laser beam and detects an optical signal which is a reflected light of the laser beam, for detecting the optical signal, a light receiving element such as a photodiode (PD) for receiving an optical signal from an optical disk, and a light receiving element such as a photodiode. An amplifier comprising an amplifier circuit for amplifying an output signal corresponding to the optical signal from the light receiving element to a level suitable for various signal processing is used.
[0003]
In the above optical pickup, a conventional amplifier including a light receiving element and an amplifier circuit will be described below.
FIG. 15 is a block diagram showing a configuration example 1 of a conventional amplifier. As shown in FIG. 15, the anode of the light receiving element PD having a cathode common is connected to the V- side of the IV conversion amplifier CA3, and the output of the IV conversion amplifier CA3 is connected to the voltage inverting amplifier (voltage inverting amplifier) TA1. .
[0004]
Normally, the output signal from the VO output terminal of the voltage inversion amplifier TA1 is set so that the output voltage becomes positive when an optical signal, which is light reflected from the optical disk, enters the light receiving element PD. Therefore, with respect to the light receiving element PD of the cathode common, the polarity of the signal is reversed only by the IV conversion amplifier CA3, so that the voltage inversion amplifier TA1 for inverting the polarity of the output signal of the IV conversion amplifier CA3 is required. Become.
[0005]
FIG. 16 is a block diagram showing a configuration example 2 of a conventional amplifier. As shown in FIG. 16, a current mirror circuit 161 is formed between the light receiving element PD and the IV conversion amplifier CA3 by using NPN transistors QN1 and QN2 to reduce the resistance ratio between the resistors R1 and R2, or to reduce the current mirror. The output current I1 of the current mirror circuit 161 is multiplied by n, and the gain resistance of the IV conversion amplifier CA3 is reduced by reducing the noise by reducing the number of NPN transistors QN2 and the resistors R2 in parallel on the output stage side of the circuit 161 by N. Is going.
[0006]
FIG. 17 is a block diagram showing a configuration example 3 of a conventional amplifier. As shown in FIG. 17, the light receiving element PD is of a type in which the anodes are connected in common, and the current mirror circuit 171 is composed of PNP transistors QP1 and QP2.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, normally, when an optical signal from an optical disk is incident on a light receiving element, the output of an amplifier circuit is made to go in the positive direction. The above-described conventional amplifier configuration has the following problems. Occurs.
[0008]
In the amplifier of the first configuration example, a light receiving element PD having a cathode common is used. When an optical signal from an optical disc is applied to the light receiving element PD, an IV conversion amplifier is used so that the output becomes positive. A voltage inverting amplifier TA1 is required after CA3, and since 4 to 8 signal-related circuits are built in the chip, there is a problem that it is difficult to reduce the chip size.
[0009]
Although the amplifier of the configuration example 2 can cope with a reduction in chip size, the current mirror circuit 161 is simply inserted between the light receiving element PD and the IV conversion amplifier CA3. The frequency characteristics are determined by the transistors QN1 and QN2 constituting the transistor. Due to the relationship between the collector currents and the frequency characteristics of the transistors QN1 and QN2, the operating frequency can only be obtained up to about 10 MHz, and the characteristic cannot cope with high frequencies. Had a point.
[0010]
Further, the amplifier of the configuration example 3 has a problem that, for the same reason as the amplifier of the configuration example 2, an operating frequency can be obtained only up to about 10 MHz, and the amplifier cannot characteristically cope with a high frequency.
[0011]
The present invention solves the above-mentioned conventional problems. In signal processing for an output signal from a light receiving element based on an optical signal from an optical disk, the operation speed is further increased to cope with a high frequency signal, and Provided is an amplifier capable of reducing a chip size for signal processing while maintaining frequency characteristics of an output signal from an element.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
An amplifier according to the present invention is provided in an optical pickup and amplifies an output signal corresponding to an optical signal reflected from an optical disk to a level suitable for various signal processing. A light receiving element for detecting an optical signal from the optical disc, a first current mirror circuit for inverting a direction of a current output from the light receiving element in accordance with the optical signal, and a first current mirror circuit; Current supply means for supplying a predetermined current for obtaining the inversion current, and the inversion current from the first current mirror circuit input to the V- side of an input terminal, and a voltage proportional to the current value And a current-voltage conversion amplifier circuit for converting and amplifying the value.
[0013]
As described above, by inserting the current mirror circuit between the light receiving element of the cathode common and the IV conversion amplifier, the voltage inverting amplifier becomes unnecessary and the chip area can be reduced. By supplying a collector current so that the frequency characteristic of the transistor constituting the current mirror circuit is close to the maximum, it is possible to cope with a high frequency signal.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
2. The amplifier according to claim 1, wherein the amplifier is provided in an optical pickup and amplifies an output signal corresponding to an optical signal reflected from the optical disk to a level suitable for various signal processing. A first current mirror circuit for inverting a direction of a current output from the light receiving element in response to the optical signal; and a first current mirror circuit, A current supply means for supplying a predetermined current for obtaining a current, and the inversion current from the first current mirror circuit is input to a V- side of an input terminal to obtain a voltage value proportional to the current value. And a current-voltage conversion amplifier circuit for conversion and amplification.
[0015]
The amplifier according to claim 2, wherein the current supply means according to claim 1 is connected to a transistor in the first current mirror circuit so that a response frequency characteristic with respect to a collector current value of the transistor is close to a maximum value. Is supplied to the first current mirror circuit so that the current flows.
[0016]
According to a third aspect of the present invention, in the amplifier according to the first or second aspect, when the first current mirror circuit has an NPN transistor configuration, the current supply unit is a current mirror circuit including a PNP transistor. If the first current mirror circuit has a PNP transistor configuration, it is configured with a current mirror circuit including NPN transistors.
[0017]
An amplifier according to a fourth aspect is configured such that a current is supplied from the current supply means according to any one of the first to third aspects, and the amplifier is connected to a V + side of an input terminal of the current-voltage conversion amplifier circuit. And the second current mirror circuit has the same configuration as the first current mirror circuit.
[0018]
An amplifier according to a fifth aspect is configured to supply a reference voltage to a V + side of an input terminal of the current-voltage conversion amplifier circuit according to any one of the first to third aspects. According to a sixth aspect of the present invention, the output side transistor of the first current mirror circuit according to any one of the first to third or fifth aspects includes n transistors.
[0019]
According to a seventh aspect of the present invention, an output transistor of the second current mirror circuit according to the fourth aspect is configured by m transistors.
In the amplifier according to claim 8, the output transistor of the first current mirror circuit according to claim 4 is configured by n transistors, and the output transistor of the second current mirror circuit is configured by m transistors. Of transistors.
[0020]
In the amplifier according to the ninth aspect, the connection of a (n> a) transistors among the n output side transistors of the first current mirror circuit according to the sixth or eighth aspect is turned ON / OFF. It is configured to be turned off so that the magnitude of the current output from the first current mirror circuit can be adjusted.
[0021]
According to a tenth aspect of the present invention, among the m output side transistors of the second current mirror circuit according to the seventh or eighth aspect, the connection of a (m> a) transistors is set to ON / OFF. It is configured to be turned off so that the magnitude of the current output from the second current mirror circuit can be adjusted.
[0022]
The amplifier according to claim 11, wherein the connection of a (n> a) transistors among the n output transistors of the first current mirror circuit according to claim 8 is turned on / off. The first current mirror circuit is configured so that the magnitude of the current output therefrom can be adjusted, and the connection of a (m> a) transistors among the m output-side transistors of the second current mirror circuit Is turned ON / OFF so that the magnitude of the current output from the second current mirror circuit can be adjusted.
[0023]
13. The amplifier according to claim 12, wherein a of the n output transistors of the first current mirror circuit according to claim 11 and m output transistors of the second current mirror circuit. Among the transistors, a transistor is configured to be able to be turned ON / OFF at the same time.
[0024]
According to a thirteenth aspect, in the amplifier, a common base transistor is provided between the first current mirror circuit according to any one of the first to twelfth aspects and the current supply means, and an emitter of the common base transistor is provided. On the light receiving element side, a collector is connected to the first current mirror circuit side.
[0025]
15. The optical disc device according to claim 14, wherein the spindle motor drives the optical disc to rotate, an optical pickup that irradiates the rotating optical disc with a laser beam and detects an optical signal that is reflected light thereof, and an output signal from the optical pickup. A servo controller that drives and controls the spindle motor and the optical pickup based on a processing result by the front end processor, based on information obtained by drive control of the servo controller. A digital signal processor for performing digital signal processing such as error correction processing and signal reproduction processing; and a system controller for controlling drive control of the servo controller and various digital signal processing of the digital signal processor. An optical disk apparatus comprising the optical pickup, a configuration in which an amplifier as claimed in any one of claims 13.
[0026]
The amplifier according to claim 15 is the amplifier according to claim 9, 11 or 12, wherein the amplifier is used in an optical pickup of an optical disk device, and the first current mirror according to a type of the optical disk. The current output from the circuit is configured to be adjustable.
[0027]
The amplifier according to claim 16 is the amplifier according to claim 9, 11, or 12, wherein the amplifier is used for an optical pickup of an optical disk device and performs reading or writing on an optical disk. Thus, the magnitude of the current output from the first current mirror circuit can be adjusted.
[0028]
According to the above configuration, by inserting the current mirror circuit between the light receiving element of the cathode common and the IV conversion amplifier, the voltage inversion amplifier is not required, and the current mirror circuit is provided from the current source to the current mirror circuit. The collector current is supplied so that the frequency characteristics of the transistors constituting the transistor are close to the maximum.
[0029]
Hereinafter, an amplifier according to an embodiment of the present invention will be specifically described with reference to the drawings.
(Embodiment 1)
The amplifier according to the first embodiment of the present invention will be described.
[0030]
FIG. 1 is a block diagram showing a configuration example 1 of the amplifier according to the first embodiment. FIG. 1A is a circuit section connected to V + terminals and V− terminals which are input terminals of an IV conversion amplifier. (B) is an IV conversion amplifier. As shown in FIG. 1, a current mirror circuit N1 composed of NPN transistors QN4 and QN5 is inserted between the cathode common light receiving element PD and the V- terminal of the IV conversion amplifier CA1, and the input current I1 from the light receiving element PD is inserted. Has been reversed.
[0031]
Usually, the optical signal from the optical disk is about 10 μW, and the sensitivity of the light receiving element PD is 0.2 to 0.5 A / W, so the output current I1 of the light receiving element PD is about 2 to 5 μA. However, in transistors such as the NPN transistors QN4 and QN5, the frequency-collector current characteristic indicating the relationship between the collector current and the controllable frequency (response frequency) is as shown in FIG. When the current is about 100 μA to 1 mA, the frequency becomes maximum. Therefore, the current I0 supplied to the current mirror circuit N1 is set to a value of about 100 μA to 1 mA.
[0032]
The current mirror circuit N1 between the light receiving element PD and the IV conversion amplifier V- terminal is composed of NPN transistors QN4 and QN5, and the response frequency characteristics of the NPN transistors QN4 and QN5 with respect to the collector current value are close to the maximum value. In order to supply the current I0 to the current mirror circuit N1 so that the collector current I0 + I1 flows, the current mirror circuit N1 includes a current mirror circuit P2 of a current source including PNP transistors QP1, QP2, QP3, QP6, and QP7. PNP transistors QP2 and QP3 are connected.
[0033]
In the case of FIG. 1, I0 is determined by using the resistors R1 and R2 and the base-emitter voltage of the transistor QP1.
I0 = (VCC-Q1 base-emitter voltage) / (R1 + R2)
Is determined by Further, a current source for supplying I0 may be used instead of the resistor R1.
[0034]
In FIG. 1A, the input current and the output current of the current mirror circuit N1 are assumed to be equal. However, the transistor actually has an HFE characteristic, and this characteristic causes the transistor QN4 on the input side of the current mirror circuit N1 to have an HFE characteristic. Even if the current I0 is input, the collector current I of the output-side transistor QN5 is represented by the following equation in the case of the configuration of FIG. 1 and does not become I0.
[0035]
I = 1 / (1 + 2 / HFE) × I0
For this reason, the collector current I0 of the transistor QP3 and the collector current I of the transistor QN5 are different. In a steady state, the difference between these currents is input to the V- terminal of the IV conversion amplifier CA1, and output from the IV conversion amplifier CA1 as an offset voltage. I will. Normally, HFE takes a value of about 100 to 130. Therefore, the current on the output side is about 98% of the current on the input side.
[0036]
On the other hand, with the same circuit configuration as the current mirror circuit N1, an offset adjustment current mirror circuit N3 composed of NPN transistors QN8 and QN9 is connected to the V + terminal of the IV conversion amplifier CA1 so that the IV conversion amplifier CA1 has the same configuration. Offset voltage is being reduced. In this case, in order to supply the collector current I0 to the NPN transistors QN8 and QN9 of the current mirror circuit N3, PNP transistors QP6 and QP7 in the current mirror circuit P2 of the current source are connected to the current mirror circuit N3. .
[0037]
FIG. 3 is a block diagram showing a configuration example 2 of the amplifier according to the first embodiment. As shown in FIG. 3, the light receiving element PD has an anode common connection, the current mirror circuit N1 between the light receiving element PD-IV conversion amplifier CA1 has an NPN transistor configuration, and the light receiving element PD is connected to the anode common (GND common) in FIG. ) Connection configuration. The V- terminal of the current mirror circuit N1 and the V + terminal of the current mirror circuit N3 are connected to an IV conversion amplifier CA1 having the same circuit configuration as that of FIG. 1B.
[0038]
FIG. 4 is a block diagram showing a configuration example 3 of the amplifier according to the first embodiment. As shown in FIG. 4, the light receiving element PD has a cathode common connection, and the current mirror circuit P1 between the light receiving element PD and the IV conversion amplifier CA1 has a PNP transistor configuration. This is a case where the current mirror circuit P1 is configured by a PNP transistor. The V- terminal of the current mirror circuit P1 and the V + terminal of the current mirror circuit P3 are connected to an IV conversion amplifier CA1 having the same circuit configuration as that of FIG. 1B.
[0039]
FIG. 5 is a block diagram showing a configuration example 4 of the amplifier according to the first embodiment. As shown in FIG. 5, the light receiving element PD has an anode common connection, the current mirror circuit P1 between the light receiving element PD-IV conversion amplifier CA1 has a PNP transistor configuration, and the light receiving element PD is connected to the anode common (GND) in FIG. Common) connection. The V- terminal of the current mirror circuit P1 and the V + terminal of the current mirror circuit P3 are connected to an IV conversion amplifier having the same circuit configuration as that of FIG. 1B.
[0040]
By inserting a current mirror circuit between the light receiving element PD of the cathode common and the IV conversion amplifier CA1 as in each of the above configurations, a voltage inverting amplifier as in the related art is not required and the current mirror circuit is switched from the current source to the current mirror circuit. On the other hand, the collector current can be supplied such that the frequency characteristics of the transistors constituting the current mirror circuit are close to the maximum.
[0041]
As a result, in the signal processing for the output signal from the light receiving element based on the optical signal which is the reflected light from the optical disk, the operation speed is further increased to correspond to the high frequency signal, and the frequency characteristic of the output signal from the light receiving element is , And the size of the signal processing chip can be reduced.
(Embodiment 2)
An amplifier according to a second embodiment of the present invention will be described.
[0042]
FIG. 6 is a block diagram showing a configuration of the amplifier according to the second embodiment. The V− terminal of the current mirror circuit NN1 and the V + terminal of the current mirror circuit NN3 are connected to an IV conversion amplifier CA1 having the same circuit configuration as that in FIG. 1B.
[0043]
As shown in FIG. 6, the output transistor QN5 and the resistor R5 of the current mirror circuit NN1 and the PNP transistor which have the same configuration as that of FIG. 1 and are connected to the V- terminal of the IV conversion amplifier CA1 and are configured by NPN transistors. In addition, n transistors QP3 and n resistors R6 of the current mirror circuit PP2 are connected in parallel, and the input current I1 to the IV conversion amplifier CA1 is increased by n times.
[0044]
In addition, the transistor QP7 and the resistor R9 of the current mirror circuit PP2 are connected in parallel with each other, and the output transistor QN9 and the resistor R10 of the offset adjusting current mirror circuit NN3 connected to the V + terminal of the IV conversion amplifier CA1. Similarly, n pieces are connected in parallel to reduce the offset of the IV conversion amplifier CA1 by n times.
[0045]
Although omitted here, as a configuration, when the light receiving element PD is connected to the anode common as shown in FIG. 3, a current mirror circuit between the light receiving element PD and the IV conversion amplifier CA1 is formed by a PNP transistor as shown in FIG. In this case, as shown in FIG. 5, the current mirror circuit between the light receiving element PD and the IV conversion amplifier CA1 may be a PNP transistor, and the light receiving element PD may be connected to the anode common.
(Embodiment 3)
Third Embodiment An amplifier according to a third embodiment of the present invention will be described.
[0046]
FIG. 7 is a block diagram showing a configuration of the amplifier according to the third embodiment. FIG. 7A is a circuit section connected to a V- terminal which is an input terminal of an IV conversion amplifier, and FIG. This is a conversion amplifier, and unlike FIG. 1, a reference voltage is applied to the V + terminal.
[0047]
As shown in FIG. 7A, a current mirror circuit N11 inserted between the common cathode light receiving element PD and the IV conversion amplifier CA1 is constituted by three NPN transistors QN4, QN5 and Q45. In the configuration of the current mirror circuit N11, if the current on the input side of the current mirror circuit N11 is I0 due to the HFE characteristic, the current I on the output side is expressed by the following equation.
[0048]
I = 1 / (1 + 2 / HFE × (1 + HFE)) × I0
Normally, HFE takes a value of about 100 to 130. Therefore, the current I on the output side is about 99.99% of the current I0 on the input side, and the input current and the output current of the current mirror circuit N11 are almost the same, so that the offset voltage does not matter. Therefore, with this configuration, a circuit on the V + terminal side of the IV conversion amplifier CA1 becomes unnecessary, and the chip area can be further reduced.
[0049]
The PNP transistors QP1, QP2, and QP3 form a current mirror circuit P22, and the current mirror circuit N11 between the light receiving element PD and the IV conversion amplifier CA1 has a frequency characteristic of a transistor forming the current mirror circuit N11. The current is supplied to be optimal.
[0050]
Although omitted here, as a configuration, when the light receiving element PD is connected to the anode common as shown in FIG. 3, a current mirror circuit between the light receiving element PD and the IV conversion amplifier CA1 is formed by a PNP transistor as shown in FIG. In this case, as shown in FIG. 5, the current mirror circuit between the light receiving element PD and the IV conversion amplifier CA1 may be a PNP transistor, and the light receiving element PD may be connected to the common anode.
(Embodiment 4)
Embodiment 4 An amplifier according to Embodiment 4 of the present invention will be described.
[0051]
FIG. 8 is a block diagram showing the configuration of the amplifier according to the fourth embodiment. Similar to FIG. 7A, a circuit connected to the V- terminal of the IV conversion amplifier having the same circuit configuration as FIG. Department.
[0052]
As shown in FIG. 8, an output transistor QN5 and a resistor R5 of a current mirror circuit NN11 composed of an NPN transistor connected to the V- terminal of the IV conversion amplifier CA1 in the same configuration as in FIG. The transistor QP3 and the resistor R6 of the current mirror circuit PP22 composed of a PNP transistor for supplying a current to the NN11 are connected in parallel with each other by n pieces, and the input current I1 to the IV conversion amplifier CA1 is made n times.
[0053]
Although not shown here, as a configuration, when the light receiving element PD is connected to the anode common as shown in FIG. 3, a current mirror circuit between the light receiving element PD and the IV conversion amplifier CA1 is provided as a PNP transistor as shown in FIG. In this case, as shown in FIG. 5, the current mirror circuit between the light receiving element PD and the IV conversion amplifier CA1 may be a PNP transistor, and the light receiving element PD may be connected to the common anode.
(Embodiment 5)
An amplifier according to a fifth embodiment of the present invention will be described.
[0054]
FIG. 9 is a block diagram showing a configuration of the amplifier according to the fifth embodiment. The V- terminal of the current mirror circuit NSS1 and the V + terminal of the current mirror circuit NSS3 are connected to an IV conversion amplifier CA1 having the same circuit configuration as that of FIG. 1B.
[0055]
As shown in FIG. 9, the output transistor QN5 and the resistor R5 of the current mirror circuit NSS1 composed of an NPN transistor connected to the V− terminal of the IV conversion amplifier CA1 and the resistor R5 and the PNP transistor have the same circuit configuration as that of FIG. The transistor QP3 and the resistor R6 of the configured current mirror circuit PSS2 are connected in parallel with each other, and among them, a (n> a) output transistors in each of the current mirror circuits NSS1 and PSS2 are bipolar transistors. Alternatively, by inserting a switch SW35 composed of a MOS transistor and turning off the switch SW35, the input current to the V− terminal of the IV conversion amplifier CA1 can be switched to (na) times.
[0056]
Also, n transistors QP9 and resistor R9 of the current mirror circuit PSS2 and n output transistors QN9 and resistor R10 of the current mirror circuit NSS3 for offset adjustment connected to the V + terminal of the IV conversion amplifier CA1 are connected in parallel. Similarly, by inserting the switch SW79 and turning off the switch SW79, the input current to the V + terminal of the IV conversion amplifier CA1 can be multiplied by (na) to have the same value as the V- terminal side. .
[0057]
The offset voltage of the IV conversion amplifier CA1 is reduced by simultaneously performing the switching on both the V− terminal side and the V + terminal side.
Although omitted here, as a configuration, when the light receiving element PD is connected to the anode common as shown in FIG. 3, a current mirror circuit between the light receiving element PD and the IV conversion amplifier CA1 is formed by a PNP transistor as shown in FIG. In this case, as shown in FIG. 5, the current mirror circuit between the light receiving element PD and the IV conversion amplifier CA1 may be a PNP transistor, and the light receiving element PD may be connected to the common anode.
[0058]
In addition, the amount of light of the optical signal incident on the light receiving element PD has a reflectance depending on the type of the disc such as CD-ROM, CD-R, CD-RW, DVD-ROM, DVD-R, DVD-RW, and DVD-RAM. different. For this reason, in order to keep the level of the output signal from the optical pickup constant, the input current is switched according to the reflectivity of each disc, and when a disc with a high reflectivity is used, the input current of the IV conversion amplifier CA1 is reduced. When a disk having a low reflectance is used, the input current is switched so as to increase the input current of the IV conversion amplifier CA1.
[0059]
Also, CD-R, CD-RW, DVD-R, DVD-RW, and DVD-RAM can read and write data on a disk. In this case, the magnitude of an optical signal from the optical disk is It changes depending on the writing time. When the input signal is large, the input current of the IV conversion amplifier is small. When the input signal is small, the input current of the IV conversion amplifier is large. The input current is switched according to
(Embodiment 6)
Embodiment 6 An amplifier according to Embodiment 6 of the present invention will be described.
[0060]
FIG. 10 is a block diagram showing the configuration of the amplifier according to the sixth embodiment. Similar to FIG. 7A, a circuit connected to the V- terminal of the IV conversion amplifier having the same circuit configuration as FIG. Department.
[0061]
As shown in FIG. 10, the output transistor QN5 and the resistor R5 of the current mirror circuit NS11 formed of an NPN transistor connected to the V- terminal of the IV conversion amplifier CA1 and the PNP transistor have the same configuration as that of FIG. N transistors QP3 and resistors R6 of the current mirror circuit PS22 are connected in parallel, and among them, a (n> a) output transistors of the current mirror circuits NS11 and PS22 are connected to bipolar transistors or By inserting a switch SW35 composed of a MOS transistor and turning off the switch SW35, the input current to the V- terminal of the IV conversion amplifier CA1 can be switched to (na) times.
[0062]
Although omitted here, as a configuration, when the light receiving element PD is connected to the anode common as shown in FIG. 3, a current mirror circuit between the light receiving element PD and the IV conversion amplifier CA1 is formed by a PNP transistor as shown in FIG. In this case, as shown in FIG. 5, the current mirror circuit between the light receiving element PD and the IV conversion amplifier CA1 may be a PNP transistor, and the light receiving element PD may be connected to the common anode.
(Embodiment 7)
Embodiment 7 An amplifier according to Embodiment 7 of the present invention will be described.
[0063]
FIG. 11 is a block diagram showing the configuration of the amplifier according to the seventh embodiment. FIG. 11A shows a circuit section connected to V- and V + terminals which are input terminals of an IV conversion amplifier. ) Is an IV conversion amplifier. Unlike FIG. 1, a resistor RG having the same size as the gain resistor is connected between the V + terminal and the reference voltage.
[0064]
As shown in FIG. 11, a current mirror circuit NS1 composed of NPN transistors QN4, QN5 and QN9 is inserted between the light receiving element PD and the IV conversion amplifier CA2, and the PNP transistor is operated so that the current mirror circuit NS1 operates optimally. A current I0 is supplied to a current mirror circuit NS1 from a current mirror circuit PS2 including QP1, QP2, QP3, and QP7.
[0065]
Here, the output transistor QN5 and the resistor R5 of the current mirror circuit NS1 constituted by an NPN transistor and the transistor QP3 and the resistor R6 of the current mirror circuit PS2 constituted by a PNP transistor are respectively connected in parallel to each other, and the IV conversion is performed. It is connected to the V- terminal side of the amplifier CA2 so that the input current I1 can be multiplied by n.
[0066]
Further, a transistor QN9 and a resistor R10, which are another output of the current mirror circuit NS1 between the light receiving element PD and the IV conversion amplifier CA2, and a transistor QP7 and a resistor R9, which are another output of the current mirror circuit PS2, are respectively m Are connected in parallel and connected to the V + terminal side of the IV conversion amplifier CA2 so that the input current I1 can be multiplied by m.
[0067]
A switch SW79 composed of a bipolar transistor or a MOS transistor is inserted into a (m> a) output transistors QN9 and QP7 of the current mirror circuits NS1 and PS2 connected to the V + terminal side of the IV conversion amplifier CA2. When the switch 79 is turned on, the input current flowing to the V + terminal side of the IV conversion amplifier CA2 is m times as large as I1, and when the switch SW79 is turned off, the input current flowing to the V + terminal side of the IV conversion amplifier CA2 is (ma) of I1. It can be switched so that it is doubled.
[0068]
A reference voltage is applied to the V + terminal side of the IV conversion amplifier CA2 via a resistor RG having the same size as the gain resistor. Therefore, the output voltage VO of the IV conversion amplifier CA2 is
When switch is ON VO = RG × (nm) × I1
When switch is OFF VO = RG × (nm + a) × I1
And the magnitude of the output can be switched.
[0069]
Although not shown here, as a configuration, when the light receiving element PD is connected to the anode common as shown in FIG. 3, a current mirror circuit between the light receiving element PD and the IV conversion amplifier CA2 is formed as a PNP transistor as shown in FIG. In this case, as shown in FIG. 5, the current mirror circuit between the light receiving element PD and the IV conversion amplifier CA2 may be a PNP transistor, and the light receiving element PD may be connected to the common anode.
(Embodiment 8)
An amplifier according to an eighth embodiment of the present invention will be described.
[0070]
FIG. 12 is a block diagram showing the configuration of the amplifier according to the eighth embodiment. Similar to FIG. 11A, the amplifier is connected to the V− terminal and the V + terminal of the IV conversion amplifier having the same circuit configuration as FIG. 11B. This is the circuit section to be performed.
[0071]
In FIG. 11, the switch SW79 is provided on the connection side of the IV conversion amplifier CA2 with the V + terminal. However, in the eighth embodiment, as shown in FIG. When a switch SW35 is inserted and the switch SW35 is turned on, the input current to the V- terminal side of the IV conversion amplifier CA2 is made n times of I1, and when the switch SW35 is turned off, the input current to the V- terminal side of the IV conversion amplifier CA2. Is made (na) times I1.
[0072]
On the other hand, the input current to the V + terminal side of the IV conversion amplifier CA2 is constant and is m times I1. Therefore, the output voltage VO of the IV conversion amplifier CA2 is
When switch is ON: VO = RG × (nm) × I1
When the switch is OFF: VO = RG × (n−a−m) × I1
And the magnitude of the output can be switched.
[0073]
Although not shown here, as a configuration, when the light receiving element PD is connected to the anode common as shown in FIG. 3, a current mirror circuit between the light receiving element PD and the IV conversion amplifier CA2 is formed as a PNP transistor as shown in FIG. In this case, as shown in FIG. 5, the current mirror circuit between the light receiving element PD and the IV conversion amplifier CA2 may be a PNP transistor, and the light receiving element PD may be connected to the common anode.
(Embodiment 9)
Embodiment 9 An amplifier according to Embodiment 9 of the present invention will be described.
[0074]
FIG. 13 is a block diagram showing a configuration of the amplifier according to the ninth embodiment. The V− terminal of the current mirror circuit N1 and the V + terminal of the current mirror circuit N3 are connected to an IV conversion amplifier CA1 having the same circuit configuration as that of FIG. 1B.
[0075]
As shown in FIG. 13, a PNP transistor Q10 having a common base is inserted between transistors QP2 and QN4 in the structure of the first embodiment shown in FIG. At this time, the transistor Q10 having a common base inserted has an emitter connected to the light receiving element PD and a collector connected to the collector of the transistor QN4 forming the current mirror circuit N1. Further, the voltage VB at which the transistor Q10 operates is applied to the base.
[0076]
Conventionally, a reference voltage is applied to the light receiving element PD as the base voltage VB of the transistor Q10.
VB = reference voltage−base emitter voltage
Is desirable. By doing so, the potential on the anode side of the light receiving element PD is fixed by VB, so that the potential variation due to the transistor QP2 is not affected, and more stable operation can be realized.
[0077]
Although omitted here, as a configuration, when the light receiving element PD is connected to the anode common as shown in FIG. 3, a current mirror circuit between the light receiving element PD and the IV conversion amplifier CA1 is formed by a PNP transistor as shown in FIG. In this case, as shown in FIG. 5, the current mirror circuit between the light receiving element PD and the IV conversion amplifier CA1 may be a PNP transistor, and the light receiving element PD may be connected to the common anode. Here, in the case of FIG. 4 and FIG. 5, the common base transistor Q10 is an NPN transistor.
(Embodiment 10)
An optical disk device according to Embodiment 10 of the present invention will be described.
[0078]
FIG. 14 is a block diagram showing a configuration of an optical disk device according to the tenth embodiment. The amplifier according to each of the above embodiments is used for an optical pickup. In FIG. 14, reference numeral 141 denotes an optical disk, specifically, a DVD-ROM, DVD-RAM, DVD-R, DVD-RW, CD, CD-R, CD-RW, or the like. 142 is a spindle motor for rotating the optical disk 141. Reference numeral 143 denotes an optical pickup incorporating the amplifier described in each of the above embodiments. The optical pickup irradiates the recording surface of the optical disk 141 with a laser beam, detects an optical signal that is reflected light thereof, amplifies the detection signal, and outputs the amplified signal. I do. Reference numeral 144 denotes a front-end processor (FEP) for performing processing such as analog operation and filtering on the output signal of the optical pickup 143. Reference numeral 145 denotes a servo controller which performs focus servo control, tracking servo control, laser power control, and the like of the optical pickup 143 in addition to the servo control of the spindle motor 142. A digital signal processor (DSP) 146 performs digital signal processing such as error correction processing and signal reproduction processing. Reference numeral 147 denotes a system controller which controls the servo controller 145 and the digital signal processor 146 to control the entire optical disc apparatus.
[0079]
The amplifier used in the optical disk device according to the present embodiment can eliminate the voltage inversion amplifier while maintaining the frequency characteristics, so that the chip area for the optical pickup can be reduced. This facilitates miniaturization of the optical pickup.
[0080]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, by inserting the current mirror circuit between the light receiving element of the cathode common and the IV conversion amplifier, the voltage inversion amplifier becomes unnecessary, and the current source supplies the current mirror circuit with the current mirror circuit. The collector current can be supplied so that the frequency characteristics of the transistors constituting the current mirror circuit are close to the maximum.
[0081]
Therefore, in the signal processing for the output signal from the light receiving element based on the optical signal which is the reflected light from the optical disk, the operation speed is further increased to correspond to the high frequency signal, and the frequency characteristic of the output signal from the light receiving element is improved. The size of the signal processing chip can be reduced while maintaining the same.
[0082]
Further, the output voltage can be switched by switching the input current.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a configuration of an amplifier (a light receiving element is connected to a cathode common and a current mirror circuit between a light receiving element and an IV conversion amplifier is an NPN transistor) according to a first embodiment of the present invention;
FIG. 2 is a collector current-frequency characteristic diagram of a transistor for describing the operation of the amplifier according to the first embodiment.
FIG. 3 is a block diagram showing a configuration of the amplifier of the first embodiment (a light receiving element has an anode common connection, and a current mirror circuit between the light receiving element and the IV conversion amplifier has an NPN transistor configuration);
FIG. 4 is a block diagram showing a configuration of the amplifier of the first embodiment (a light receiving element is connected to a common cathode, and a current mirror circuit between the light receiving element and the IV conversion amplifier is a PNP transistor);
FIG. 5 is a block diagram showing a configuration of the amplifier of the first embodiment (a light receiving element is connected to an anode common, and a current mirror circuit between the light receiving element and the IV conversion amplifier is a PNP transistor);
FIG. 6 is a block diagram illustrating a configuration of an amplifier according to a second embodiment of the present invention;
FIG. 7 is a block diagram showing a configuration of an amplifier according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a block diagram showing a configuration of an amplifier according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a block diagram illustrating a configuration of an amplifier according to a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a block diagram showing a configuration of an amplifier according to a sixth embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a block diagram showing a configuration of an amplifier according to a seventh embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a block diagram showing a configuration of an amplifier according to an eighth embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a block diagram illustrating a configuration of an amplifier according to a ninth embodiment of the present invention;
FIG. 14 is a block diagram showing a configuration of an optical disk device according to a tenth embodiment of the present invention.
FIG. 15 is a block diagram showing a configuration example 1 of a conventional amplifier.
FIG. 16 is a block diagram showing a configuration example 2 of a conventional amplifier.
FIG. 17 is a block diagram showing a configuration example 3 of a conventional amplifier.
[Explanation of symbols]
N1, P1, NN1, N11, NN11, NSS1, NS11, NS1, NNS1, current mirror circuit (between light receiving element and IV conversion amplifier)
P2, N2, PP2, P22, PP22, PSS2, PS22, PS2, PPS2, Current mirror circuit (for supplying collector current)
N3, P3, NN3, NSS3, current mirror circuit (for offset adjustment)
141 Optical Disk
142 spindle motor
143 Optical Pickup
144 Front End Processor (FEP)
145 Servo controller
146 Digital Signal Processor (DSP)
147 System Controller
161, 171 current mirror circuit
VCC power supply voltage
GND ground voltage
PD light receiving element
I0 Current mirror supply current
I1 Input signal current
SW35, SW79 switch
CA1, CA2 IV conversion amplifier
RG IV conversion amplifier gain resistor
V-IV conversion amplifier V- terminal
V + IV conversion amplifier V + terminal
VO IV conversion amplifier VO output terminal
VB Base voltage terminal (for grounded base transistor)
QN1 to QN9 NPN transistor
QP1 to QP9 PNP transistor
Q45 NPN transistor
Q10 Common ground PNP transistor
R1 to R10 resistance
CA3 IV conversion amplifier
TA1 Voltage inversion amplifier