JP2004029327A - 表示装置および表示素子駆動方法 - Google Patents
表示装置および表示素子駆動方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004029327A JP2004029327A JP2002184695A JP2002184695A JP2004029327A JP 2004029327 A JP2004029327 A JP 2004029327A JP 2002184695 A JP2002184695 A JP 2002184695A JP 2002184695 A JP2002184695 A JP 2002184695A JP 2004029327 A JP2004029327 A JP 2004029327A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- display
- display element
- charge
- power supply
- time
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour
- G02F1/15—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on an electrochromic effect
- G02F1/163—Operation of electrochromic cells, e.g. electrodeposition cells; Circuit arrangements therefor
-
- G—PHYSICS
- G09—EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
- G09G—ARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
- G09G3/00—Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes
- G09G3/20—Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters
- G09G3/34—Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters by control of light from an independent source
- G09G3/38—Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters by control of light from an independent source using electrochromic devices
-
- G—PHYSICS
- G09—EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
- G09G—ARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
- G09G2300/00—Aspects of the constitution of display devices
- G09G2300/08—Active matrix structure, i.e. with use of active elements, inclusive of non-linear two terminal elements, in the pixels together with light emitting or modulating elements
- G09G2300/0809—Several active elements per pixel in active matrix panels
- G09G2300/0842—Several active elements per pixel in active matrix panels forming a memory circuit, e.g. a dynamic memory with one capacitor
-
- G—PHYSICS
- G09—EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
- G09G—ARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
- G09G2310/00—Command of the display device
- G09G2310/02—Addressing, scanning or driving the display screen or processing steps related thereto
- G09G2310/0243—Details of the generation of driving signals
- G09G2310/0251—Precharge or discharge of pixel before applying new pixel voltage
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Nonlinear Science (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Computer Hardware Design (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
- Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
Abstract
【課題】エレクトロクロミック表示素子に代表される、視野角依存性が無く、表示濃度が表示領域の電荷蓄積量に対応し、電荷供給が絶たれた後も濃度を保持する表示素子を使用して、簡便な回路構成で、写真画像のような微細で滑らかな階調表現を可能としつつ、表示のために必要な処理時間を短縮する。
【解決手段】表示素子に定電流を供給する電源手段と、電源手段からの電荷供給を制御するスイッチング手段と、このスイッチング手段の導通時間をパルス幅で制御する制御手段を有する。更に、制御手段としてドレイン側にコンデンサの接続されたトランジスタを付加することで1ラインの電荷蓄積の終了を待たずに次ラインの駆動処理を開始できるようにする。
【選択図】 図5
【解決手段】表示素子に定電流を供給する電源手段と、電源手段からの電荷供給を制御するスイッチング手段と、このスイッチング手段の導通時間をパルス幅で制御する制御手段を有する。更に、制御手段としてドレイン側にコンデンサの接続されたトランジスタを付加することで1ラインの電荷蓄積の終了を待たずに次ラインの駆動処理を開始できるようにする。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示濃度が表示領域の電荷蓄積量により変化し、電荷供給が絶たれた後も濃度を保持する表示素子とその表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、表示装置として液晶表示装置がビデオカメラ、デジタルカメラ、パソコン用モニタ等に一般的に用いられている。この液晶表示装置は、応答性、階調性に優れているが、視野角依存性を有す欠点がある。
【0003】
一方、視野角依存性のない表示装置として、構成する個々のドットが電荷蓄積量に対応した表示濃度となり、電荷供給を絶たれた後も、表示濃度を保持できる特性を持つ素子を用いた表示装置がある。この表示装置は、たとえばエレクトロクロミック表示装置として知られている。
【0004】
このエレクトロクロミック表示装置は、表示着色濃度が2段階しかないものが主流であったが、この表示装置を構成する個々のドット(エレクトロクロミック素子)の表示着色濃度の多段階化(以下、階調表現と称す)を行うために、特開昭64−31132号公報では、エレクトロクロミック素子に印加する電圧値と電圧印加時間の少なくとも一方を制御することで電荷蓄積量を制御する方法が開示されている。
【0005】
さらに、定電流電源とスイッチ素子を用いて、エレクトロクロミック素子の電荷蓄積量を制御する方法も公知である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら特開昭64−31132号公報に示された方法では、階調表現の段数は設定できる電圧値の段数に依存する。例えば、電圧範囲が5vで、10ビット(1024段階)の階調表現を可能とするには、電圧値を約5mv刻みで供給できる構成をとる必要があり、さらに電圧値と濃度の関係に線形性が保証されないという理由からも、安価で簡単な構成での実現は困難である。即ちこの方法は、上記公知例にあるように限定された少ない段数の場合、可能なものであり、写真画像のような微細で滑らかな階調表現を必要とする場合には、不適な方法である。
【0007】
また上述の定電流電源とスイッチ素子を用いて、エレクトロクロミック素子の電荷蓄積量を制御する方法は、微細で滑らかな階調表現には適しているが、単純マトリクス方式を用いたエレクトロクロミック表示装置の場合、マトリクスで構成された2次元画像を表示するに際し、エレクトロクロミック素子で構成される1ラインの表示処理をおこない、1ライン表示完了後、次ラインの表示の処理に移るため、1画面全体の表示を完了させるのに時間がかかるという問題がある。加えて、エレクトロクロミック表示素子は、それ自体発色動作が化学反応であるため応答速度が遅い。これは、表示画像をより細密にしようとエレクトロクロミック素子数を増加した場合、より大きな問題となる。
【0008】
本発明は上記の問題に鑑み、視野角依存性がなく、安価で簡単な構成で写真画像のような微細で滑らかな階調表現を可能としつつ、従来方法に比べ1画面表示に必要とする時間を短縮できる、表示装置と表示素子駆動方法を提案するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の一つは、表示濃度が表示領域の電荷蓄積量に対応し、電荷供給が絶たれた後も濃度を保持する表示素子と、前記表示素子に定電流を供給するための電源手段と、前記表示素子への前記電源手段からの電荷供給を制御するスイッチング手段と、前記スイッチング手段の導通時間を制御する制御手段を有する表示装置とし、定電流電源により表示素子への電荷蓄積を行い、電荷蓄積量の制御は、スイッチング手段の導通時間制御でおこない、導通時間に対応した電荷蓄積量とすることで、滑らかな階調表現と表示速度の高速化を可能とした表示装置を得ることができる。
【0010】
詳しくは、前記制御手段は、トランジスタとコンデンサを有し、前記制御手段のトランジスタのゲートにパルスを印加し、前記コンデンサに前記パルスに応じた電荷を蓄積することにより、前記スイッチング手段の導通時間を制御することで、簡単で実現可能な回路構成でありながら1画面表示に必要な時間を短縮することができる。
【0011】
二つめは、表示濃度が表示領域の電荷蓄積量に対応し、電荷供給が絶たれた後も濃度を保持する表示素子と、前記表示素子に定電流を供給するための電源手段と、前記電源手段の電荷供給時間を制御する制御手段とを有し、前記表示素子への前記電源手段からの電荷供給の時間を前記制御手段により制御することにより、表示濃度を変化させるもので、上記課題を解決した表示素子駆動方法を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明は、表示濃度が表示領域の電荷蓄積量に対応し、電荷供給が絶たれた後も濃度を保持する表示素子に係るものであり、実施例としてエレクトロクロミック素子(以下、ECDと称す)で説明する。なおECDは、電気化学の酸化還元反応を利用して表示を行う素子であり、発色体を形成する表示電極と、対向電極間に所定の電圧を印加することで発色し、同電極間に着色時と逆の電圧を加えるか、もしくは短絡することで消色する特性を持つものである。
【0013】
本発明との差異を明確にするため、まず上述の従来例を図1〜3を用いて説明する。
【0014】
図1は、定電流電源とスイッチング用のトランジスタを用いて、エレクトロクロミック素子の電荷蓄積量を制御する従来の表示装置の概略ブロック図である。1は、ECDであり縦横それぞれN個、M個マトリクス上に配置されている。それぞれのECDの間には、図示縦方向に正電圧の定電流電源の電源線A1〜AMおよび負電圧の定電流電源の電源線R1〜RM、消去用の信号線U1〜UN、図示横方向に、電荷蓄積量制御用の信号線S1〜SNが配置される。そして、信号線S1〜SNは、CPU2により制御されるパルス発生手段3に接続されている。一方、A1〜AM、R1〜RM、U1〜UMは、CPU2により制御手段4を介し、順次選択的に導通する切替手段5により接続される。この切替手段5に、正負の電圧の定電流電源6が接続され、CPU2により制御手段7が正負の選択をおこなうようになっている。
【0015】
図2は、図1の表示部の回路構成を示すものである。説明の簡略化のため着色濃度の制御に関するECDおよび周辺回路のみを縦2行、横2列の4個抜きだし説明する。111、112、121、122はECDであり、A1、A2は電源線であり、この電源線は定電流電源に接続される。S1、S2は電荷蓄積の時間の制御のための信号線、Tr11、Tr12、Tr21、Tr22は信号線S1、S2からの信号に応じてON、OFFし、電源線A1、A2からECDへの電荷供給をおこなうトランジスタである。
【0016】
図3は、図2に示すECDの回路を駆動する際のタイミングチャートを示したものである。A1は、電源線A1の状態である。S1、S2はそれぞれ信号線S1、S2の状態を示し、E111、E112、E121、E122は、それぞれECD111、112、121、122に蓄積された電荷量を示している。4個のECDは電荷蓄積が無く透明状態から説明する。
【0017】
まず電源線A1がONされる。CPU2は、ECD111、112のそれぞれについて所望の濃度とする電荷蓄積のための時間を図示しない記憶手段より読み出す。この時間を信号線S1およびS2でパルスとして出力する。ECD111には、時間t111、ECD112には、時間t112が対応する。このパルスがトランジスタTr11、Tr12のゲートに掛かることでTr11、Tr12はONされ、ECD111には時間t111、ECD112には時間t112だけ、定電流電源により電荷蓄積される。蓄積される電荷量Qは、Q=I×Δtとなり、電源が定電流電源であるためトランジスタの導通時間にほぼ比例したものとなる。即ち、E111、E112の斜線部の面積が電荷蓄積量に対応し、ECD111とECD112は、それぞれこの電荷蓄積量に対応した濃度となる。
【0018】
この列の表示が完了すると電源線A1はOFFされ、ついで電源線A2がONされる。再度CPU2は、ECD121とECD122のそれぞれについて、所望の濃度とする電荷蓄積のための時間を図示しない記憶手段より読み出す。次いで、この時間を信号線S1およびS2でパルスとして出力する。図中では時間t121、t122で示してある。これにより、同様にTr21、Tr22がONされECD121には時間t121、ECD122には時間t122だけ、定電流電源により電荷蓄積される。即ち、E121、E122の斜線部の面積が電荷蓄積量に対応し、ECD121とECD122は、それぞれこの電荷蓄積量に対応した濃度となる。
【0019】
即ち、上記の公知例の方法は、階調表現は可能であるが、1ラインのすべてのECDの電荷蓄積の完了を待って、次ラインの電荷蓄積処理を始めるものである。
【0020】
以下本発明について、説明する。
図4は、本発明の表示装置の概略ブロック図である。図1と同じ機能は同符号としてあり説明は省略する。図1に追加されたものとして、後述するパルス発生用トランジスタに供給する電源線P1〜PMがある。この電源線P1〜PMは、CPU2により制御手段8を介し、順次選択的に導通する切替手段9により接続される。この切替手段9に、定電圧電源10が接続される。なお、この電源線P1〜PMは、信号線S1〜SNとは異なる電圧が使用される。
【0021】
図5は、図4の本発明の最も簡単な回路構成を示すものである。説明の簡略化のため着色濃度の制御に関するECDおよび周辺回路のみを縦2行、横2列の4個抜きだし説明する。211、212、221、222はECDであり、A1、A2は電源線であり、この電源線は定電流電源に接続される。S1、S2は、パルス発生用トランジスタの制御のための信号線、Tr211、Tr212、Tr221、Tr222は信号線S1、S2からの信号に応じてON、OFFするパルス発生用トランジスタである。C11、C12、C21、C22は、コンデンサでありパルス発生用トランジスタのドレイン側に接続される。このコンデンサは、同容量であることが好ましい。さらにパルス発生用トランジスタのドレイン側に、トランジスタTr11、Tr12、Tr21、Tr22のゲート側が接続される。このトランジスタは、電源線A1、A2からECDへの電荷供給のおこなうトランジスタである。
【0022】
図6は、図5に示すECDの回路を駆動する際のタイミングチャートを示したものである。図3の符号と異なるもののみ付加する。P1、P2は、パルス発生用トランジスタ用に供給される電源であり、V11、V12、V21、V22は、それぞれTr11、Tr12、Tr21、Tr22のゲートにかかる電圧の状態を示している。E211、E212、E221、E222は、それぞれの電荷蓄積用トランジスタTr11、Tr12、Tr21、Tr22の状態を示している。4個のECDは電荷蓄積が無く透明状態から説明する。
【0023】
まず電源線A1およびパルス発生用トランジスタ供給用電源線P1がONされる。CPU2は、ECD211、212のそれぞれについて所望の濃度とする電荷蓄積のための時間を図示しない記憶手段より読み出し、所定の演算をおこなってパルス時間を決定する。この時間を信号線S1およびS2にそれぞれパルスとして出力する。このそれぞれのパルスがTr211、Tr212をONする。このときTr211とTr212は、コンデンサC11,C12により、図示のV11、V12のように、パルスが終了した直後にOFFすることなく、緩やかに電圧低下する。このため電荷供給用トランジスタTr11、Tr12は、V11、V12のスレシュホールドレベル(一点鎖線で示す)を超えている時間だけONされ、E211、E212に示す状態となる。これにより、ECD211には時間t111、ECD212には時間t112だけ、定電流電源により電荷蓄積がなされる。蓄積される電荷量は、電源が定電流電源であるためトランジスタの導通時間にほぼ比例したものとなる。即ち、E211、E212の斜線部の面積が電荷蓄積量に対応し、ECD211とECD212は、それぞれこの電荷蓄積量に対応した濃度となる。
【0024】
一方、パルス発生用トランジスタの電源線P1は、信号線S1、S2のパルス送信時のみONされていればよい。このためP1は、ECD211、ECD212のためのパルス送信が終了次第OFFする。電荷蓄積用電源は列内のECDが蓄積終了後OFFされることになる。
【0025】
P1のOFF後、A1のOFFを待たずに次ラインのP2、A2をONする。CPU2は、ECD221、222のそれぞれについて所望の濃度とする電荷蓄積のための時間を図示しない記憶手段より読み出し、所定の演算をおこなってパルス時間を決定する。この時間を信号線S1およびS2にそれぞれパルスとして出力する。その後の動作は、各トランジスタが上記と同様に動作し、ECD221、222に電荷蓄積をおこなう。
【0026】
即ち、本発明の方法は、このパルス発生用トランジスタとコンデンサを用いて、電荷蓄積のための時間を制御する方法であって、信号線で送信されるパルス幅が、実際の電荷蓄積のための時間より短時間ですむことである。加えて同ライン内の電荷蓄積の終了を待たず、同ライン内の信号線パルス送信が終了次第、次ラインの駆動に移行することができる利点を有している。このため、非常に細かい階調表現を可能とすることに加え、1画面を表示するための時間を短縮することも可能となり、表示の高速化も同時に達成することができる。
【0027】
なお、信号線から送信されるパルス時間の決定に演算をおこなうようにしたが、あらかじめ、電荷蓄積量に対応するパルス時間をテーブル化しておいてもよいのは、勿論である。またコンデンサについては、同容量が好ましいが、個別の誤差についてはあらかじめ測定し、記憶しておいて個別にパルス時間の補正をおこなうことも可能である。また図7に示すように、キャパシタ線を別に設けることで、コンデンサの放電曲線を調整し、Tr2のゲートに印加される電圧のパルス時間を補正することも可能である。
【0028】
更に図8を用いて、濃度の減衰及び消去について説明する。図8は、透明状態から着色をおこなう説明に用いた図5のECD211の回路を抜き出し、減衰及び消去用の回路を付加したものである。同機能には、同符号をつけてあり、新たに減衰用の負電圧の定電流電源線R1と、それらにパルス発生用トランジスタTrR211、コンデンサCR11、電荷減衰用トランジスタTrR11が図示のように接続されている。消去用信号線U1には、消去用のトランジスタTrU11が図示のように接続される。
【0029】
図9に、図8に記載の回路の駆動のタイミングチャートを示す。既に図3にて最初の電荷蓄積(第9図Gに示す領域)については、上述したので省略する。1画面の表示が完了した後、次画面において、ECD211の表示濃度を減衰する場合は、以下のようにする。まず負電圧の定電流電源線R1と信号線P1をONする。その後、CPU2は、ECD211について所望の濃度にする蓄積電荷量を図示しない記憶手段より読み出し、所定の演算をおこなってパルス時間を決定する。その後S1より、決定されたパルス時間だけパルスが発せられる。これによりトランジスタTrR211がONされ(VR11で示す)、VR11がコンデンサCR11により、スレシュホールド電圧より高い電圧を保持している間、電荷減衰用トランジスタTrR11がONし、ECD211に負電圧の定電流電源が掛かる。このため、ECD211は、既に蓄積していた電荷量に対しR211で示す斜線の部分に対応する電荷量が減算されることになる。
【0030】
また、消去用信号線U1をONすることで、消去用トランジスタTrU11によりECD211を短絡し、蓄積されていた電荷を放電し、初期の透明状態にすることも可能である。
【0031】
本例では、電荷蓄積及び減衰用の正負の定電流電源及び消去用の信号線を用いて説明したが、消去用の電源及びその信号線U1と消去用トランジスタTrU11を省略し、消去は負の定電流電源を用いて、消去に必要な時間だけ信号線S1からパルスを出すことで蓄積されている電荷を減衰させ消去してもよい。また、表示と透明状態を繰り返す場合には、減衰用の負の定電流電源及び電源線R1とトランジスタTrR211と電荷減衰用トランジスタTrR11を省略してもよいのは勿論である。
【0032】
【発明の効果】
以上述べたように、エレクトロクロミック表示素子に代表される、視野角依存性が無く、表示濃度が表示領域の電荷蓄積量に対応し、電荷供給が絶たれた後も濃度を保持する表示素子を使用して、電荷蓄積量を時間で制御できるようにしたため単純な回路構成で、写真画像のような微細で滑らかな階調表現ができるようになると共に、電荷蓄積量の時間による制御に際し、ドレイン側にコンデンサを接続したトランジスタで導通時間を制御するようにしたため、1ラインの電荷蓄積の終了を待たずに次ラインの電荷蓄積処理に移行できるようになり、1画面表示のために必要な処理時間を短縮することが可能となり応答性の向上ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の表示装置の概略ブロック図である。
【図2】従来の着色の駆動説明のための回路図である。
【図3】従来の回路の着色の駆動説明のためのタイミングチャートである。
【図4】本発明の表示装置の概略ブロック図である。
【図5】本発明の着色の駆動説明のための回路図である。
【図6】本発明の回路の着色の駆動説明のためのタイミングチャートである。
【図7】本発明の別の回路例である。
【図8】本発明の着色、減衰、消去の駆動を説明するための回路図である。
【図9】本発明の減衰の駆動を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
S1〜SN 信号線
A1〜AM 正電圧定電流電源線
R1〜RM 負電圧定電流電源線
U1〜UM 消去用信号線
P1〜PM パルス発生用トランジスタ電源線
1 エレクトロクロミック素子
2 CPU
3 パルス発生手段
4、7、8 制御手段
5、9 切替手段
6 正負の電圧の定電流電源
10 定電圧電源
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示濃度が表示領域の電荷蓄積量により変化し、電荷供給が絶たれた後も濃度を保持する表示素子とその表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、表示装置として液晶表示装置がビデオカメラ、デジタルカメラ、パソコン用モニタ等に一般的に用いられている。この液晶表示装置は、応答性、階調性に優れているが、視野角依存性を有す欠点がある。
【0003】
一方、視野角依存性のない表示装置として、構成する個々のドットが電荷蓄積量に対応した表示濃度となり、電荷供給を絶たれた後も、表示濃度を保持できる特性を持つ素子を用いた表示装置がある。この表示装置は、たとえばエレクトロクロミック表示装置として知られている。
【0004】
このエレクトロクロミック表示装置は、表示着色濃度が2段階しかないものが主流であったが、この表示装置を構成する個々のドット(エレクトロクロミック素子)の表示着色濃度の多段階化(以下、階調表現と称す)を行うために、特開昭64−31132号公報では、エレクトロクロミック素子に印加する電圧値と電圧印加時間の少なくとも一方を制御することで電荷蓄積量を制御する方法が開示されている。
【0005】
さらに、定電流電源とスイッチ素子を用いて、エレクトロクロミック素子の電荷蓄積量を制御する方法も公知である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら特開昭64−31132号公報に示された方法では、階調表現の段数は設定できる電圧値の段数に依存する。例えば、電圧範囲が5vで、10ビット(1024段階)の階調表現を可能とするには、電圧値を約5mv刻みで供給できる構成をとる必要があり、さらに電圧値と濃度の関係に線形性が保証されないという理由からも、安価で簡単な構成での実現は困難である。即ちこの方法は、上記公知例にあるように限定された少ない段数の場合、可能なものであり、写真画像のような微細で滑らかな階調表現を必要とする場合には、不適な方法である。
【0007】
また上述の定電流電源とスイッチ素子を用いて、エレクトロクロミック素子の電荷蓄積量を制御する方法は、微細で滑らかな階調表現には適しているが、単純マトリクス方式を用いたエレクトロクロミック表示装置の場合、マトリクスで構成された2次元画像を表示するに際し、エレクトロクロミック素子で構成される1ラインの表示処理をおこない、1ライン表示完了後、次ラインの表示の処理に移るため、1画面全体の表示を完了させるのに時間がかかるという問題がある。加えて、エレクトロクロミック表示素子は、それ自体発色動作が化学反応であるため応答速度が遅い。これは、表示画像をより細密にしようとエレクトロクロミック素子数を増加した場合、より大きな問題となる。
【0008】
本発明は上記の問題に鑑み、視野角依存性がなく、安価で簡単な構成で写真画像のような微細で滑らかな階調表現を可能としつつ、従来方法に比べ1画面表示に必要とする時間を短縮できる、表示装置と表示素子駆動方法を提案するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の一つは、表示濃度が表示領域の電荷蓄積量に対応し、電荷供給が絶たれた後も濃度を保持する表示素子と、前記表示素子に定電流を供給するための電源手段と、前記表示素子への前記電源手段からの電荷供給を制御するスイッチング手段と、前記スイッチング手段の導通時間を制御する制御手段を有する表示装置とし、定電流電源により表示素子への電荷蓄積を行い、電荷蓄積量の制御は、スイッチング手段の導通時間制御でおこない、導通時間に対応した電荷蓄積量とすることで、滑らかな階調表現と表示速度の高速化を可能とした表示装置を得ることができる。
【0010】
詳しくは、前記制御手段は、トランジスタとコンデンサを有し、前記制御手段のトランジスタのゲートにパルスを印加し、前記コンデンサに前記パルスに応じた電荷を蓄積することにより、前記スイッチング手段の導通時間を制御することで、簡単で実現可能な回路構成でありながら1画面表示に必要な時間を短縮することができる。
【0011】
二つめは、表示濃度が表示領域の電荷蓄積量に対応し、電荷供給が絶たれた後も濃度を保持する表示素子と、前記表示素子に定電流を供給するための電源手段と、前記電源手段の電荷供給時間を制御する制御手段とを有し、前記表示素子への前記電源手段からの電荷供給の時間を前記制御手段により制御することにより、表示濃度を変化させるもので、上記課題を解決した表示素子駆動方法を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明は、表示濃度が表示領域の電荷蓄積量に対応し、電荷供給が絶たれた後も濃度を保持する表示素子に係るものであり、実施例としてエレクトロクロミック素子(以下、ECDと称す)で説明する。なおECDは、電気化学の酸化還元反応を利用して表示を行う素子であり、発色体を形成する表示電極と、対向電極間に所定の電圧を印加することで発色し、同電極間に着色時と逆の電圧を加えるか、もしくは短絡することで消色する特性を持つものである。
【0013】
本発明との差異を明確にするため、まず上述の従来例を図1〜3を用いて説明する。
【0014】
図1は、定電流電源とスイッチング用のトランジスタを用いて、エレクトロクロミック素子の電荷蓄積量を制御する従来の表示装置の概略ブロック図である。1は、ECDであり縦横それぞれN個、M個マトリクス上に配置されている。それぞれのECDの間には、図示縦方向に正電圧の定電流電源の電源線A1〜AMおよび負電圧の定電流電源の電源線R1〜RM、消去用の信号線U1〜UN、図示横方向に、電荷蓄積量制御用の信号線S1〜SNが配置される。そして、信号線S1〜SNは、CPU2により制御されるパルス発生手段3に接続されている。一方、A1〜AM、R1〜RM、U1〜UMは、CPU2により制御手段4を介し、順次選択的に導通する切替手段5により接続される。この切替手段5に、正負の電圧の定電流電源6が接続され、CPU2により制御手段7が正負の選択をおこなうようになっている。
【0015】
図2は、図1の表示部の回路構成を示すものである。説明の簡略化のため着色濃度の制御に関するECDおよび周辺回路のみを縦2行、横2列の4個抜きだし説明する。111、112、121、122はECDであり、A1、A2は電源線であり、この電源線は定電流電源に接続される。S1、S2は電荷蓄積の時間の制御のための信号線、Tr11、Tr12、Tr21、Tr22は信号線S1、S2からの信号に応じてON、OFFし、電源線A1、A2からECDへの電荷供給をおこなうトランジスタである。
【0016】
図3は、図2に示すECDの回路を駆動する際のタイミングチャートを示したものである。A1は、電源線A1の状態である。S1、S2はそれぞれ信号線S1、S2の状態を示し、E111、E112、E121、E122は、それぞれECD111、112、121、122に蓄積された電荷量を示している。4個のECDは電荷蓄積が無く透明状態から説明する。
【0017】
まず電源線A1がONされる。CPU2は、ECD111、112のそれぞれについて所望の濃度とする電荷蓄積のための時間を図示しない記憶手段より読み出す。この時間を信号線S1およびS2でパルスとして出力する。ECD111には、時間t111、ECD112には、時間t112が対応する。このパルスがトランジスタTr11、Tr12のゲートに掛かることでTr11、Tr12はONされ、ECD111には時間t111、ECD112には時間t112だけ、定電流電源により電荷蓄積される。蓄積される電荷量Qは、Q=I×Δtとなり、電源が定電流電源であるためトランジスタの導通時間にほぼ比例したものとなる。即ち、E111、E112の斜線部の面積が電荷蓄積量に対応し、ECD111とECD112は、それぞれこの電荷蓄積量に対応した濃度となる。
【0018】
この列の表示が完了すると電源線A1はOFFされ、ついで電源線A2がONされる。再度CPU2は、ECD121とECD122のそれぞれについて、所望の濃度とする電荷蓄積のための時間を図示しない記憶手段より読み出す。次いで、この時間を信号線S1およびS2でパルスとして出力する。図中では時間t121、t122で示してある。これにより、同様にTr21、Tr22がONされECD121には時間t121、ECD122には時間t122だけ、定電流電源により電荷蓄積される。即ち、E121、E122の斜線部の面積が電荷蓄積量に対応し、ECD121とECD122は、それぞれこの電荷蓄積量に対応した濃度となる。
【0019】
即ち、上記の公知例の方法は、階調表現は可能であるが、1ラインのすべてのECDの電荷蓄積の完了を待って、次ラインの電荷蓄積処理を始めるものである。
【0020】
以下本発明について、説明する。
図4は、本発明の表示装置の概略ブロック図である。図1と同じ機能は同符号としてあり説明は省略する。図1に追加されたものとして、後述するパルス発生用トランジスタに供給する電源線P1〜PMがある。この電源線P1〜PMは、CPU2により制御手段8を介し、順次選択的に導通する切替手段9により接続される。この切替手段9に、定電圧電源10が接続される。なお、この電源線P1〜PMは、信号線S1〜SNとは異なる電圧が使用される。
【0021】
図5は、図4の本発明の最も簡単な回路構成を示すものである。説明の簡略化のため着色濃度の制御に関するECDおよび周辺回路のみを縦2行、横2列の4個抜きだし説明する。211、212、221、222はECDであり、A1、A2は電源線であり、この電源線は定電流電源に接続される。S1、S2は、パルス発生用トランジスタの制御のための信号線、Tr211、Tr212、Tr221、Tr222は信号線S1、S2からの信号に応じてON、OFFするパルス発生用トランジスタである。C11、C12、C21、C22は、コンデンサでありパルス発生用トランジスタのドレイン側に接続される。このコンデンサは、同容量であることが好ましい。さらにパルス発生用トランジスタのドレイン側に、トランジスタTr11、Tr12、Tr21、Tr22のゲート側が接続される。このトランジスタは、電源線A1、A2からECDへの電荷供給のおこなうトランジスタである。
【0022】
図6は、図5に示すECDの回路を駆動する際のタイミングチャートを示したものである。図3の符号と異なるもののみ付加する。P1、P2は、パルス発生用トランジスタ用に供給される電源であり、V11、V12、V21、V22は、それぞれTr11、Tr12、Tr21、Tr22のゲートにかかる電圧の状態を示している。E211、E212、E221、E222は、それぞれの電荷蓄積用トランジスタTr11、Tr12、Tr21、Tr22の状態を示している。4個のECDは電荷蓄積が無く透明状態から説明する。
【0023】
まず電源線A1およびパルス発生用トランジスタ供給用電源線P1がONされる。CPU2は、ECD211、212のそれぞれについて所望の濃度とする電荷蓄積のための時間を図示しない記憶手段より読み出し、所定の演算をおこなってパルス時間を決定する。この時間を信号線S1およびS2にそれぞれパルスとして出力する。このそれぞれのパルスがTr211、Tr212をONする。このときTr211とTr212は、コンデンサC11,C12により、図示のV11、V12のように、パルスが終了した直後にOFFすることなく、緩やかに電圧低下する。このため電荷供給用トランジスタTr11、Tr12は、V11、V12のスレシュホールドレベル(一点鎖線で示す)を超えている時間だけONされ、E211、E212に示す状態となる。これにより、ECD211には時間t111、ECD212には時間t112だけ、定電流電源により電荷蓄積がなされる。蓄積される電荷量は、電源が定電流電源であるためトランジスタの導通時間にほぼ比例したものとなる。即ち、E211、E212の斜線部の面積が電荷蓄積量に対応し、ECD211とECD212は、それぞれこの電荷蓄積量に対応した濃度となる。
【0024】
一方、パルス発生用トランジスタの電源線P1は、信号線S1、S2のパルス送信時のみONされていればよい。このためP1は、ECD211、ECD212のためのパルス送信が終了次第OFFする。電荷蓄積用電源は列内のECDが蓄積終了後OFFされることになる。
【0025】
P1のOFF後、A1のOFFを待たずに次ラインのP2、A2をONする。CPU2は、ECD221、222のそれぞれについて所望の濃度とする電荷蓄積のための時間を図示しない記憶手段より読み出し、所定の演算をおこなってパルス時間を決定する。この時間を信号線S1およびS2にそれぞれパルスとして出力する。その後の動作は、各トランジスタが上記と同様に動作し、ECD221、222に電荷蓄積をおこなう。
【0026】
即ち、本発明の方法は、このパルス発生用トランジスタとコンデンサを用いて、電荷蓄積のための時間を制御する方法であって、信号線で送信されるパルス幅が、実際の電荷蓄積のための時間より短時間ですむことである。加えて同ライン内の電荷蓄積の終了を待たず、同ライン内の信号線パルス送信が終了次第、次ラインの駆動に移行することができる利点を有している。このため、非常に細かい階調表現を可能とすることに加え、1画面を表示するための時間を短縮することも可能となり、表示の高速化も同時に達成することができる。
【0027】
なお、信号線から送信されるパルス時間の決定に演算をおこなうようにしたが、あらかじめ、電荷蓄積量に対応するパルス時間をテーブル化しておいてもよいのは、勿論である。またコンデンサについては、同容量が好ましいが、個別の誤差についてはあらかじめ測定し、記憶しておいて個別にパルス時間の補正をおこなうことも可能である。また図7に示すように、キャパシタ線を別に設けることで、コンデンサの放電曲線を調整し、Tr2のゲートに印加される電圧のパルス時間を補正することも可能である。
【0028】
更に図8を用いて、濃度の減衰及び消去について説明する。図8は、透明状態から着色をおこなう説明に用いた図5のECD211の回路を抜き出し、減衰及び消去用の回路を付加したものである。同機能には、同符号をつけてあり、新たに減衰用の負電圧の定電流電源線R1と、それらにパルス発生用トランジスタTrR211、コンデンサCR11、電荷減衰用トランジスタTrR11が図示のように接続されている。消去用信号線U1には、消去用のトランジスタTrU11が図示のように接続される。
【0029】
図9に、図8に記載の回路の駆動のタイミングチャートを示す。既に図3にて最初の電荷蓄積(第9図Gに示す領域)については、上述したので省略する。1画面の表示が完了した後、次画面において、ECD211の表示濃度を減衰する場合は、以下のようにする。まず負電圧の定電流電源線R1と信号線P1をONする。その後、CPU2は、ECD211について所望の濃度にする蓄積電荷量を図示しない記憶手段より読み出し、所定の演算をおこなってパルス時間を決定する。その後S1より、決定されたパルス時間だけパルスが発せられる。これによりトランジスタTrR211がONされ(VR11で示す)、VR11がコンデンサCR11により、スレシュホールド電圧より高い電圧を保持している間、電荷減衰用トランジスタTrR11がONし、ECD211に負電圧の定電流電源が掛かる。このため、ECD211は、既に蓄積していた電荷量に対しR211で示す斜線の部分に対応する電荷量が減算されることになる。
【0030】
また、消去用信号線U1をONすることで、消去用トランジスタTrU11によりECD211を短絡し、蓄積されていた電荷を放電し、初期の透明状態にすることも可能である。
【0031】
本例では、電荷蓄積及び減衰用の正負の定電流電源及び消去用の信号線を用いて説明したが、消去用の電源及びその信号線U1と消去用トランジスタTrU11を省略し、消去は負の定電流電源を用いて、消去に必要な時間だけ信号線S1からパルスを出すことで蓄積されている電荷を減衰させ消去してもよい。また、表示と透明状態を繰り返す場合には、減衰用の負の定電流電源及び電源線R1とトランジスタTrR211と電荷減衰用トランジスタTrR11を省略してもよいのは勿論である。
【0032】
【発明の効果】
以上述べたように、エレクトロクロミック表示素子に代表される、視野角依存性が無く、表示濃度が表示領域の電荷蓄積量に対応し、電荷供給が絶たれた後も濃度を保持する表示素子を使用して、電荷蓄積量を時間で制御できるようにしたため単純な回路構成で、写真画像のような微細で滑らかな階調表現ができるようになると共に、電荷蓄積量の時間による制御に際し、ドレイン側にコンデンサを接続したトランジスタで導通時間を制御するようにしたため、1ラインの電荷蓄積の終了を待たずに次ラインの電荷蓄積処理に移行できるようになり、1画面表示のために必要な処理時間を短縮することが可能となり応答性の向上ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の表示装置の概略ブロック図である。
【図2】従来の着色の駆動説明のための回路図である。
【図3】従来の回路の着色の駆動説明のためのタイミングチャートである。
【図4】本発明の表示装置の概略ブロック図である。
【図5】本発明の着色の駆動説明のための回路図である。
【図6】本発明の回路の着色の駆動説明のためのタイミングチャートである。
【図7】本発明の別の回路例である。
【図8】本発明の着色、減衰、消去の駆動を説明するための回路図である。
【図9】本発明の減衰の駆動を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
S1〜SN 信号線
A1〜AM 正電圧定電流電源線
R1〜RM 負電圧定電流電源線
U1〜UM 消去用信号線
P1〜PM パルス発生用トランジスタ電源線
1 エレクトロクロミック素子
2 CPU
3 パルス発生手段
4、7、8 制御手段
5、9 切替手段
6 正負の電圧の定電流電源
10 定電圧電源
Claims (7)
- 表示濃度が表示領域の電荷蓄積量に対応し、電荷供給が絶たれた後も濃度を保持する表示素子と、前記表示素子に定電流を供給するための電源手段と、前記表示素子への前記電源手段からの電荷供給を制御するスイッチング手段と、前記スイッチング手段の導通時間を制御する制御手段を有することを特徴とする表示装置。
- 前記制御手段は、トランジスタとコンデンサを有し、前記制御手段のトランジスタのゲートにパルスを印加し、前記コンデンサに前記パルスに応じた電荷を蓄積することにより、前記スイッチング手段の導通時間を制御することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 表示濃度が表示領域の電荷蓄積量に対応し、電荷供給が絶たれた後も濃度を保持する表示素子と、前記表示素子に定電流を供給するための電源手段と、前記電源手段の電荷供給時間を制御する制御手段とを有し、
前記表示素子への前記電源手段からの電荷供給の時間を前記制御手段により制御することにより、表示濃度を変化させることを特徴とする表示素子駆動方法。 - 前記表示素子の表示濃度段階が、3段階以上あることを特徴とする請求項1又は2記載の表示装置。
- 前記表示素子の表示濃度段階が、3段階以上あることを特徴とする請求項3記載の表示素子駆動方法。
- 前記表示素子は、所謂エレクトロクロミック表示素子であることを特徴とする請求項1又は2又は4のうちいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記表示素子は、所謂エレクトロクロミック表示素子であることを特徴とする請求項3又は5記載の表示素子駆動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002184695A JP2004029327A (ja) | 2002-06-25 | 2002-06-25 | 表示装置および表示素子駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002184695A JP2004029327A (ja) | 2002-06-25 | 2002-06-25 | 表示装置および表示素子駆動方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004029327A true JP2004029327A (ja) | 2004-01-29 |
Family
ID=31180550
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002184695A Pending JP2004029327A (ja) | 2002-06-25 | 2002-06-25 | 表示装置および表示素子駆動方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004029327A (ja) |
Cited By (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006129424A1 (ja) | 2005-05-31 | 2006-12-07 | Konica Minolta Holdings, Inc. | エレクトロクロミック表示素子及びフルカラーエレクトロクロミック表示素子 |
WO2007010653A1 (ja) | 2005-07-19 | 2007-01-25 | Konica Minolta Holding, Inc. | 常温溶融塩および表示素子 |
WO2007083483A1 (ja) | 2006-01-19 | 2007-07-26 | Konica Minolta Holdings, Inc. | 表示素子 |
WO2007142025A1 (ja) | 2006-06-02 | 2007-12-13 | Konica Minolta Holdings, Inc. | 表示素子 |
WO2007145100A1 (ja) | 2006-06-15 | 2007-12-21 | Konica Minolta Holdings, Inc. | 表示素子 |
WO2008007563A1 (fr) | 2006-07-12 | 2008-01-17 | Konica Minolta Holdings, Inc. | dispositif d'affichage électrochromique |
WO2008023551A1 (fr) | 2006-08-22 | 2008-02-28 | Konica Minolta Holdings, Inc. | élément d'affichage |
WO2008029669A1 (fr) | 2006-09-08 | 2008-03-13 | Konica Minolta Holdings, Inc. | Élément d'affichage |
WO2008056510A1 (fr) | 2006-11-08 | 2008-05-15 | Konica Minolta Holdings, Inc. | Élément d'affichage |
WO2008075565A1 (ja) | 2006-12-21 | 2008-06-26 | Konica Minolta Holdings, Inc. | 表示素子及びその駆動方法 |
WO2008087790A1 (ja) | 2007-01-17 | 2008-07-24 | Konica Minolta Holdings, Inc. | 表示素子及び表示素子の駆動方法 |
JP2008176330A (ja) * | 2003-09-25 | 2008-07-31 | Hitachi Ltd | 表示装置及びその駆動方法 |
WO2008146573A1 (ja) | 2007-05-25 | 2008-12-04 | Konica Minolta Holdings, Inc. | 表示素子の製造方法 |
WO2008149850A1 (ja) | 2007-06-08 | 2008-12-11 | Konica Minolta Holdings, Inc. | 電気化学表示素子の製造方法及び電気化学表示素子 |
WO2009017055A1 (ja) * | 2007-08-02 | 2009-02-05 | Konica Minolta Holdings, Inc. | 画像処理システム、及び画像処理装置 |
WO2009096213A1 (ja) * | 2008-01-30 | 2009-08-06 | Konica Minolta Holdings, Inc. | 表示装置 |
JP2009217220A (ja) * | 2008-03-13 | 2009-09-24 | Konica Minolta Holdings Inc | 電気化学表示装置 |
JP2010026452A (ja) * | 2008-07-24 | 2010-02-04 | Canon Inc | 表示装置 |
JP2012047955A (ja) * | 2010-08-26 | 2012-03-08 | Ricoh Co Ltd | エレクトロクロミック表示装置の駆動方法 |
CN105388677A (zh) * | 2015-12-25 | 2016-03-09 | 电子科技大学 | 一种电致变色显示器件及其驱动方法 |
-
2002
- 2002-06-25 JP JP2002184695A patent/JP2004029327A/ja active Pending
Cited By (22)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008176330A (ja) * | 2003-09-25 | 2008-07-31 | Hitachi Ltd | 表示装置及びその駆動方法 |
WO2006129424A1 (ja) | 2005-05-31 | 2006-12-07 | Konica Minolta Holdings, Inc. | エレクトロクロミック表示素子及びフルカラーエレクトロクロミック表示素子 |
WO2007010653A1 (ja) | 2005-07-19 | 2007-01-25 | Konica Minolta Holding, Inc. | 常温溶融塩および表示素子 |
WO2007083483A1 (ja) | 2006-01-19 | 2007-07-26 | Konica Minolta Holdings, Inc. | 表示素子 |
WO2007142025A1 (ja) | 2006-06-02 | 2007-12-13 | Konica Minolta Holdings, Inc. | 表示素子 |
WO2007145100A1 (ja) | 2006-06-15 | 2007-12-21 | Konica Minolta Holdings, Inc. | 表示素子 |
WO2008007563A1 (fr) | 2006-07-12 | 2008-01-17 | Konica Minolta Holdings, Inc. | dispositif d'affichage électrochromique |
WO2008023551A1 (fr) | 2006-08-22 | 2008-02-28 | Konica Minolta Holdings, Inc. | élément d'affichage |
WO2008029669A1 (fr) | 2006-09-08 | 2008-03-13 | Konica Minolta Holdings, Inc. | Élément d'affichage |
WO2008056510A1 (fr) | 2006-11-08 | 2008-05-15 | Konica Minolta Holdings, Inc. | Élément d'affichage |
WO2008075565A1 (ja) | 2006-12-21 | 2008-06-26 | Konica Minolta Holdings, Inc. | 表示素子及びその駆動方法 |
WO2008087790A1 (ja) | 2007-01-17 | 2008-07-24 | Konica Minolta Holdings, Inc. | 表示素子及び表示素子の駆動方法 |
WO2008146573A1 (ja) | 2007-05-25 | 2008-12-04 | Konica Minolta Holdings, Inc. | 表示素子の製造方法 |
WO2008149850A1 (ja) | 2007-06-08 | 2008-12-11 | Konica Minolta Holdings, Inc. | 電気化学表示素子の製造方法及び電気化学表示素子 |
WO2009017055A1 (ja) * | 2007-08-02 | 2009-02-05 | Konica Minolta Holdings, Inc. | 画像処理システム、及び画像処理装置 |
JP5029693B2 (ja) * | 2007-08-02 | 2012-09-19 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | 画像処理システム、及び画像処理装置 |
WO2009096213A1 (ja) * | 2008-01-30 | 2009-08-06 | Konica Minolta Holdings, Inc. | 表示装置 |
JP2009217220A (ja) * | 2008-03-13 | 2009-09-24 | Konica Minolta Holdings Inc | 電気化学表示装置 |
JP2010026452A (ja) * | 2008-07-24 | 2010-02-04 | Canon Inc | 表示装置 |
JP2012047955A (ja) * | 2010-08-26 | 2012-03-08 | Ricoh Co Ltd | エレクトロクロミック表示装置の駆動方法 |
CN105388677A (zh) * | 2015-12-25 | 2016-03-09 | 电子科技大学 | 一种电致变色显示器件及其驱动方法 |
CN105388677B (zh) * | 2015-12-25 | 2018-05-18 | 电子科技大学 | 一种电致变色显示器件及其驱动方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004029327A (ja) | 表示装置および表示素子駆動方法 | |
JP3229250B2 (ja) | 液晶表示装置における画像表示方法及び液晶表示装置 | |
JP4409152B2 (ja) | 表示制御駆動装置および表示システム | |
JP6204025B2 (ja) | ドライバic | |
JP2004117742A (ja) | 表示装置ならびにその駆動回路および駆動方法 | |
JP5454238B2 (ja) | 電気光学装置 | |
JP2007286237A (ja) | 表示装置 | |
JP2004302159A (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2005049849A (ja) | 表示装置 | |
JP2010197417A (ja) | ディスプレイ装置及びこれを備える電子機器 | |
TWI240818B (en) | Display device | |
US7145540B2 (en) | Display device with variable-bias driver | |
JP2003140619A (ja) | アクティブマトリックス表示装置およびアクティブマトリックス表示パネルの駆動装置 | |
JP4424872B2 (ja) | 表示装置の駆動方法及び駆動回路 | |
JP4243035B2 (ja) | 表示装置の駆動方法及び駆動回路 | |
JP3589649B2 (ja) | 表示装置 | |
US8823694B2 (en) | Display apparatus | |
JP3823614B2 (ja) | シフトレジスタ及び電子装置 | |
CN114446239A (zh) | 显示控制方法、装置、系统及显示设备 | |
JP3985391B2 (ja) | 電気光学装置の駆動方法、電気光学装置および電子機器 | |
JPH06337655A (ja) | 液晶駆動回路 | |
KR20050056796A (ko) | 액정 표시장치 및 그 구동방법 | |
JP2005017934A (ja) | 表示装置 | |
JP2005531027A (ja) | 部分モードで動作可能なディスプレイデバイスのための回路装置 | |
JP3064680B2 (ja) | 液晶表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050520 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080916 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090203 |