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JP2004011389A - 複層ガラス窓内蔵型遮光機構 - Google Patents

複層ガラス窓内蔵型遮光機構 Download PDF

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JP2004011389A
JP2004011389A JP2002170471A JP2002170471A JP2004011389A JP 2004011389 A JP2004011389 A JP 2004011389A JP 2002170471 A JP2002170471 A JP 2002170471A JP 2002170471 A JP2002170471 A JP 2002170471A JP 2004011389 A JP2004011389 A JP 2004011389A
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light
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Hitoshi Kawashima
川島 仁
Shunsuke Amaike
天池 俊介
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KAWASHIMA KOGYOSHO KK
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KAWASHIMA KOGYOSHO KK
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Abstract

【課題】電動によりスラットが開閉可能であり、スラットの開閉角度を容易に調整することができると共に、スラットが水平配列のみならず、縦配列も可能にした複層ガラス窓内蔵型遮光機構を得る。
【解決手段】パネル枠に間隔を隔てて配置されるようにした複層ガラスと、複層ガラス内に並行して多数配列されたスラット4と、各スラット4にコイルばね9によりテンションをかけるようにして各々の両端部を支持し、それぞれの外端部にピニオンギア10を備える回転軸体と、回転軸体のピニオンギア10に片側ずつ連動し合うように噛み合う第1のラックギア18及び第2のラックギア20と、第1のラックギア18の一端側に噛み合う出力ギア17を有する駆動モータ16と、第1及び第2のラックギア18,20の他端側を連動可能にしている連動軸21とから構成され、駆動モータ16の正逆回転動作によりスラット4が電動式に開閉自在にされるようにした。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複層ガラス内に開閉可能の遮光板(ブラインド)を備えた複層ガラス窓内蔵型遮光機構に関し、詳しくは、遮光板を電動式に開閉自在にできるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
夏期の外光を断熱したり、あるいは屋外からの騒音を遮音する目的から窓ガラスを内外二重の二層式にした、いわゆる複層ガラスが従来より提案されている。また、近年では複層ガラスの空間内に開閉可能にしたブラインド機構を内蔵することによって、夏期においては断熱及び遮熱効果を両立し、冬季においては羽根(スラット)の角度を調整することで日射を採り入れることができるようにした複層ガラス窓内蔵型遮光機構が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した複層ガラス窓内蔵型遮光機構は、手動で紐を操作することによりスラットを開閉する構造であるため、スラットを所定の角度に調整するための操作が面倒である。また、スラットは自重で位置決めされているため窓枠の取り付け角度に制限があったり、スラット単体に湾曲加工が必要となる。さらに、スラットは水平方向のみの配列のみで、縦配列や湾曲配列が不可能であるといった課題がある。
【0004】
本発明は、上述したような課題を解消するためになされたもので、電動によりスラットが開閉可能であり、スラットの開閉角度を容易に調整することができると共に、スラットを水平配列のみならず、縦配列も可能にした複層ガラス窓内蔵型遮光機構を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため本発明による複層ガラス窓内蔵型遮光機構は、パネル枠に間隔を隔てて配置されるようにした複層ガラスと、複層ガラス内に並行して多数配列された遮光板と、各遮光板にテンションをかけるようにして各々の両端部を支持し、それぞれの外端部に従動ギアを備える回転部材と、回転部材の従動ギアに片側ずつ連動し合うように噛み合う一対の回転伝達部材と、一方の回転伝達部材の一端側に噛み合う駆動ギアを有する駆動モータと、回転伝達部材の両方の他端側を連動可能にしている連動軸とから構成され、駆動モータの正逆回転動作により遮光板が電動式に開閉自在にされるようにしたものである。
【0006】
上述した複層ガラス窓内蔵型遮光機構によれば、駆動モータが駆動されると駆動ギアに噛み合っている一方の回転伝達部材がスライド移動する。この回転伝達部材は連動軸を介して他方の回転伝達部材も同時にスライド移動させることができ、これによって、両回転伝達部材に噛み合っている従動ギアを介して回転部材を回転し、遮光板を開閉動作させることができる。遮光板の角度調整並びに閉止動作は駆動モータの正逆回転操作と共に駆動モータのオン/オフ動作によって行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による複層ガラス窓内蔵型遮光機構の実施の形態をスラットが水平配列された例について図面を参照して説明する。
【0008】
図1は本例による遮光機構の全体の構成を一部省略した正面図、図2は遮光機構が窓枠に取り付けられた状態の図1のA−A線における側断面図、図3は図1のB−B線における拡大図、図4は図1のC−C線拡大断面図である。
【0009】
図1において、上パネル枠1a、右パネル枠1b、下パネル枠1c及び左パネル枠1dによりそれぞれ四周を包囲するようにした遮光機構のパネル枠である。このパネル枠1の表裏両面に図2に示すようにガラス窓2a,2bが接着等により貼り付け固定されるようにして複層ガラス窓が構成され、符号3がこの複層ガラス窓の窓開口部である。因みに両ガラス窓2a,2bの内部幅空間は例えば一例として15mmである。
【0010】
ガラス窓2a,2bの空間内で窓開口部3には多数のスラット4が水平向きに配列されている。スラット4は帯状で例えば厚みが略20μmのステンレス箔板からできている。スラット4の一端側(図1において右端側)の支持構造の詳細な拡大図を図4に示す。符号5がスラット4の一端部を支持している回転軸体であり、この回転軸体5の端部にはフランジ6を有し、フランジ6の外端部に設けた保持片5a,5bにスラット4の端部が挟持されカシメピン5cにより固定されている。
【0011】
上述した回転軸体5は右パネル枠1bの支持板7に固定した軸受筒8に回転可能に支承されている。軸受筒8から突出した回転軸体5には当該軸受筒8に当接するようにして挿着したコイルばね9を介してピニオンギア10が挿入され、このピニオンギア10は回転軸体5の先端部に形成した割り溝を有する先端軸11に回転不能に挿着したゴム質等の止めリング12により抜け出しを防止している。また、回転軸体5のフランジ6の裏面側には回転規制片13を備え、回転軸体5が180°ずつ正逆方向に回転した時点で回転規制片13が軸受筒8のストッパ14a,14bに当接することで回転を規制するようにしている。
【0012】
一方、スラット4の他端側(図1において左端側)の支持構造は、上述したスラット4の一端側の支持構造とはコイルばね9に変えて軸受筒8とピニオンギア10との間にスペーサ15が介在される以外は同一の構造を有し、同一符号を付して説明は省略する。
【0013】
上述したような支持構造により取り付けられたスラット4は、コイルばね9が圧縮された状態にされている。すなわち、コイルばね9のばね力によりスラット4にテンションが作用すると共に、ピニオンギア10と止めリング12との間にスリップトルクが発生し、スラット4にクラッチ機能を有するようにしている。
【0014】
さて、図1において上パネル1aと右パネル1bとのなす角部内にはDCモータからなる正逆回転可能の駆動モータ16が取り付けられている。駆動モータ16には出力ギア17を備え、出力ギア17に第1のラックギア18が噛み合うと共に、第1のラックギア18が各スラット4の一方側のそれぞれのピニオンギア10に噛み合っている。
【0015】
また、上パネル1aと左パネル1dとのなす角部には従動ギア19が配置され、従動ギア19に第2のラックギア20が噛み合うと共に、第2のラックギア20が各スラット4の他方側のそれぞれのピニオンギア10に噛み合っている。
そして、第1のラックギア18と第2のラックギア20とはそれぞれの下端部において連動軸21の両端部に設けた連動ギア21a,21bを噛み合わせて連動可能にしている。ここで、第1のラックギア18は出力ギア17とピニオンギア10と連動ギア21aの一面側(図1において正面側)から噛み合わせ、第2のラックギア20は従動ギア19とピニオンギア10と連動ギア21bの他面側(図1において背面側)から噛み合わせ、いわゆる、第1のラックギア18と第2のラックギア20とは対称な向きになるように噛み合わせている。
【0016】
また、第1のラックギア18の上端側にはオン状態のとき駆動モータ16が正転駆動される第1のリミットスイッチ22が配置され、また、第2のラックギア20の上端側にはオン状態のとき駆動モータ16が逆転駆動される第2のリミットスイッチ23が配置されている。
【0017】
符号24は駆動モータ16の電源である1.5Vの乾電池を2個並列接続した電池であり、符号25は駆動モータ16を正転と逆転及びオフ位置に切り換えるコントロールスイッチである。また、図5に駆動モータ16と、第1のリミットスイッチ22と、第2のリミットスイッチ23、コントロールスイッチ25及び電池24の結線図を示す。
【0018】
尚、図2において、上述のように構成された複層ガラス窓26は、窓枠27に建込まれる。組付けられる。因みに、室内側は28であり、屋外側は29である。
【0019】
次に、以上のように構成された本発明による複層ガラス窓内蔵型遮光機構の動作について説明する。
【0020】
図1及び図3に示すようにスラット4が水平向きにされてブラインドが開放された状態からコントロールスイッチ25の操作により駆動モータ16を図3に示すように正転方向(時計周り方向)へ駆動すると、出力ギア17を介して第1のラックギア10が矢印a方向へ上動する。これに対して第2のラックギア20は第1のラックギア18から連動ギア21a、連動軸21及び連動ギア21bが回転駆動されることで矢印b方向へ下動する。
【0021】
これによって、第1のラックギア18の上動と第2のラックギア20の下動により、第1のラックギア18及び第2のラックギア20にそれぞれ噛み合っているピニオンギア10,10が時計周り方向へ回転駆動され、スラット4が時計周り方向へ回転する。ここで、スラット4への回転の伝わり方を図4を参照して第1のラックギア18側について説明すると、ピニオンギア10の回転はコイルばね9のばね圧の作用により発生するスリップトルクによって止めリング12が回転される。そして、止めリング12より回転軸体5が回転されスラット4が時計周り方向へ回転し、図6に示すようにスラット4は略垂直向きに立ち上がり全閉状態となる。スラット4の全閉状態では図4に示すように回転軸体5の回転規制片13が軸受筒8のストッパ14aに当接してスラット4のこれ以上の回動を規制している。
【0022】
この際、上動する第1のラックギア18はその先端部が第1のリミットスイッチ22に接触して第1のリミットスイッチ22をオフ状態にされ、これに対して第2のラックギア20は下動することで第2のリミットスイッチ23から離れ、第2のリミットスイッチ23がオン状態となり、駆動モータ16が逆転方向(反時計周り方向)へ駆動可能となる。
【0023】
すなわち、図6のようにスラット4が全閉状態からコントロールスイッチ25を操作して駆動モータ16を逆転駆動すると、第1のラックギア18が下動し、第2のラックギア20が上動するので、スラット4は反時計周り方向へ回動し再び開放する動作を経て、スラット4は図6の全閉状態から略180°回転して図7に示すように略垂直向きに立ち上がる全閉状態となる。スラット4の全閉状態では図4に示すように回転軸体5の回転規制片13が軸受筒8のストッパ14bに当接してスラット4のこれ以上の回動を規制している。
【0024】
この際、上動する第2のラックギア20はその先端部が第2のリミットスイッチ23に接触して第2のリミットスイッチ23をオフ状態し、これに対して第1のラックギア18は下動することで第1のリミットスイッチ22から離れ、第1のリミットスイッチ22がオン状態となり、駆動モータ16が再び正転方向(時計周り方向)へ駆動可能となる。
【0025】
尚、各スラット4は両端部のピニオンギア10,10が左右に配置した第1のラックギア18及び第2のラックギア20に噛み合わせてあるので、各スラット4は同位相で揃って全閉位置にすることができるが、例えば、位相が遅れて回動するスラットがあったとしても、コイルばね9によるピニオンギア10のクラッチ機能によりスリップトルクが発生し全閉位置に揃えることができる。
【0026】
上述した説明では、スラット4が全閉状態から180°反転して再び全閉状態になる動作について説明したが、スラット4の回動途中においてコントロールスイッチ25を中立位置にすることにより駆動モータ16を停止することができ、従って、スラット4を所定の角度位置に止めることによって屋外光を自在に調光することができる。
【0027】
また、スラット4が正転の全閉状態から180°反転した全閉状態にできるようにしたことで、スラット4の表裏面の色彩を変えることにより、ブラインド窓の雰囲気を変えることができる。
【0028】
本発明は、上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0029】
スラット4をコイルばねによるテンションが与えられるように構成されているので、スラット4は必ずしも本例のような水平向きでなくてもよく、スラットを縦向きやあるいは天窓等のように斜め向きにもでき、これによって、複層ガラス窓の取付け姿勢に制約されることなく自由に設定することができる。
【0030】
また、本例ではスラットの開閉を複層ガラス窓の枠に備えたコントロールスイッチ25により行うようにした場合について説明したが、複層ガラス窓に受光素子を備え、リモコン操作により駆動モータ16を駆動制御するようにしてもよい。
【0031】
また、複層ガラス窓内蔵型遮光機構の適用例として、例えば、引き違い窓や開き窓、FIX窓、勝手口ドア、天窓等に広く適用可能である。
【0032】
さらに、本発明による複層ガラス窓内蔵型遮光機構は、市販品のサッシ窓枠を改造することなく直接建込むことができる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように本発明による複層ガラス窓内蔵型遮光機構は、パネル枠に間隔を隔てて配置されるようにした複層ガラス内に並行して多数配列された遮光板と、各遮光板にテンションをかけるようにして各々の両端部を支持し、それぞれの外端部に従動ギアを備える回転部材と、回転部材の従動ギアに片側ずつ連動し合うように噛み合う一対の回転伝達部材と、一方の回転伝達部材の一端側に噛み合う駆動ギアを有する駆動モータと、回転伝達部材の両方の他端側を連動可能にしている連動軸とから構成したので、駆動モータの正逆回転動作により遮光板が開閉自在にでき、これによって、屋外光を電動式に自在に調光することができることができるといった効果がある。
【0034】
また、遮光板にテンションが与えられるように構成されているので、遮光板の姿勢が水平向き以外、縦向きやあるいは天窓等のように斜め向きにもでき、これによって、複層ガラス窓の取付け姿勢に制約されることなく自由に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による複層ガラス窓内蔵型遮光機構の全体の構成を一部省略した正面図である。
【図2】図1のA−A線における側断面図である。
【図3】同じく図1のB−B線における拡大側面図である。
【図4】同じく図1のC−C線における拡大断面図である。
【図5】駆動モータとリミットスイッチ及びコントロールスイッチの結線図である。
【図6】スラットが正転方向に全閉した状態の側断面図である。
【図7】スラットが逆転方向に全閉した状態の側断面図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d…パネル枠、2a,2b…ガラス窓、4…スラット、5…回転軸体、8…軸受筒、9…コイルばね、10…ピニオンギア、12…止めリング、16…駆動モータ、17…出力ギア、18…第1のラックギア、20…第2のラックギア、21…連動軸、22…第1のマイクロスイッチ、23…第2のマイクロスイッチ、24…電池、25…コントロールスイッチ

Claims (5)

  1. パネル枠に間隔を隔てて配置されるようにした複層ガラスと、
    上記複層ガラス内に並行して多数配列された遮光板と、
    上記各遮光板にテンションをかけるようにして各々の両端部を支持し、それぞれの外端部に従動ギアを備える回転部材と、
    上記回転部材の上記従動ギアに片側ずつ連動し合うように噛み合う一対の回転伝達部材と、
    一方の上記回転伝達部材の一端側に噛み合う駆動ギアを有する駆動モータと、
    上記回転伝達部材の両方の他端側を連動可能にしている連動軸と、
    から構成され、上記駆動モータの正逆回転動作により上記遮光板が電動式に開閉自在にされるようにしたことを特徴とする複層ガラス窓内蔵型遮光機構。
  2. 請求項1記載の複層ガラス窓内蔵型遮光機構において、
    上記駆動モータの正逆回転動作により上記遮光板が正逆180°の範囲に亘って開閉可能にされることを特徴とする複層ガラス窓内蔵型遮光機構。
  3. 請求項1記載の複層ガラス窓内蔵型遮光機構において、
    上記駆動モータは上記パネル枠に内蔵した電池により駆動されることを特徴とする複層ガラス窓内蔵型遮光機構。
  4. 請求項1記載の複層ガラス窓内蔵型遮光機構において、
    上記駆動モータは上記パネル枠に備えた切換えスイッチにより正逆回転動作させ、上記遮光板を開閉可能にしたことを特徴とする複層ガラス窓内蔵型遮光機構。
  5. 請求項1記載の複層ガラス窓内蔵型遮光機構において、
    上記パネル枠に受光素子を備え、リモコン操作により上記駆動モータを正逆回転動作させ、上記遮光板を開閉可能にしたことを特徴とする複層ガラス窓内蔵型遮光機構。
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