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JP2004008663A - コーヒー沸かし器 - Google Patents

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JP2004008663A
JP2004008663A JP2002169543A JP2002169543A JP2004008663A JP 2004008663 A JP2004008663 A JP 2004008663A JP 2002169543 A JP2002169543 A JP 2002169543A JP 2002169543 A JP2002169543 A JP 2002169543A JP 2004008663 A JP2004008663 A JP 2004008663A
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JP
Japan
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coffee
heated
plate
water
hot water
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JP2002169543A
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English (en)
Inventor
Terumi Torikai
鳥飼 照美
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】誘導加熱手段を外部熱源とするコーヒー沸かし器において、保温を含む抽出全般を容易に行えることを目的とする。
【解決手段】誘導加熱手段11上に発生する磁界により加熱される被加熱板12と、被加熱板12により加熱される水容器13とコーヒー抽出液の保管容器18と、湯をコーヒー抽出室15へ導水する昇水管16により、コーヒー抽出液を保管容器18に蓄えられるように構成し、被加熱板12は予め設定した設定温度になると、透磁率を小さくなる材料で構成したことで、設定温度以上にならないように構成されている。これによって被加熱板12により設定温度以上に上がらないので、最適な抽出速度でコーヒーを抽出し、抽出後すぐに保管容器18を誘導加熱手段11から取り外す必要がなく、容易においしいコーヒーを抽出することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コーヒー粉に湯生成装置からの湯を供給することによりコーヒー液を抽出するコーヒー沸かし器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のコーヒー沸かし器は、図5に示すようにコンロや電気ヒータ等の外部熱源1を用いてコーヒーを抽出するには、パーコレーターなどを使用しコーヒー粉を湯で撹拌して、コーヒーの成分が抽出した後に外部からの熱源を除去することでコーヒーを抽出する構成をしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記従来の構成では、図5に示すように外部の熱源1により加熱されたパーコレーター等のコーヒー沸かし器本体2内の水が、昇水管3を上昇しコーヒー抽出室4に注がれて、コーヒー抽出を行う構成をしていた。また、コーヒー抽出液5は、再び本体2の内部中で加熱され、コーヒー抽出室4に再度注がれる構成をしているので、過抽出にならないように使用者が自分で判断して加熱を中止しなければならず、容易においしいコーヒーを抽出することが難しいという問題があった。また従来の構成では外部熱源1からの加熱をそのままにしておくとコーヒーが煮詰まってしまい、適温での保温が出来ないという課題もあった。
【0004】
また、急速にコーヒー粉に湯を通過させてコーヒー抽出を行うエスプレッソ式コーヒーもあるが、おいしさも雑味も全て抽出してしまうので通常のコーヒーを抽出できないという課題もあった。
【0005】
本発明は、従来の課題を解決するものであり、外部熱源を使用してコーヒーを抽出する場合に過抽出を起こさず、また保温も可能にすることで容易においしいコーヒーを抽出する事を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するため、本発明のコーヒー沸かし器は、誘導加熱手段の発生する磁界により加熱される被加熱板で水容器の水を加熱してコーヒー抽出室に供給し、コーヒー抽出液を貯え、前記被加熱板の材料を予め設定された温度で透磁性が変わる材料を用いた構成としたものである。これによって、抽出速度を設定することで、抽出状態を制御できるとともに、抽出終了後にそのままコーヒー抽出液を適温で保温することが出来る。
【0007】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、誘導加熱手段と、前記誘導加熱手段の発生する磁界により加熱される被加熱板と、前記被加熱板上に載置する水容器と、前記水容器内から前記被加熱板を介して加熱された湯を外部へ導出させる昇水管と、前記昇水管から導出された湯によりコーヒーを抽出するコーヒー抽出室と、前記被加熱板上に載置されコーヒー抽出液を貯える保管容器とを備え、前記被加熱板は設定温度で透磁率が変わる材料を用いたコーヒー沸かし器とすることにより、設定した給湯速度でコーヒー抽出を行い、また煮詰まりも抑えて保温することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の構成において、水容器を載置する被加熱板と、保管容器を載置する被加熱板とは互いに分割したことで、保管容器単体で適温の保温や暖め直しを行うことができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2記載の構成に於いて、水容器を載置する被加熱板と、保管容器を載置する被加熱板の透磁率は異なるようにしたことで、高温の湯で抽出し、煮詰まらない任意の温度でコーヒー抽出液を保温することができる。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項4記載の構成に於いて、誘導加熱手段と、前記誘導加熱手段の発生する磁界により加熱される被加熱板と、前記被加熱板上に載置するコーヒー抽出液を貯える保管容器と、底部に逆止弁を有した水容器と、前記逆止弁に接続した昇水管と、前記昇水管の一部は前記被加熱板内に埋設されて前記昇水管内の水を加熱する加熱手段と、前記加熱手段を介した昇水管からの湯によりコーヒーを抽出するコーヒー抽出室とを備え、前記被加熱板の透磁率は小さくなる材料を用いたコーヒー沸かし器としたことで、水容器等本体周辺の構造を熱可塑性樹脂等で安価、且つ自在に製作することができるのみならず、抽出速度の制御もより容易に行うことができる。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項4記載の構成に於いて、昇水管からコーヒー抽出室への給湯手段としてサイフォン手段により間欠的に給湯することで、コーヒー抽出に蒸らし工程を付与しておいしいコーヒーを抽出することができる。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0013】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1におけるコーヒー沸かし器を示す。図において、外部からの加熱手段である誘導加熱手段11上に発生する磁界により加熱される被加熱板12が設置され、水を投入するための水容器13は、蓋14により密閉可能な構成で、被加熱板12上に載置されている。また水容器13には、コーヒー抽出室15へ湯を導水する昇水管16が接続され、コーヒー抽出室15上方に設けられた散水蓋17の上方へ連絡されている。なお、コーヒー抽出室15で抽出されたコーヒー抽出液は被加熱板12上に載置された保管容器18に蓄えられるように構成されている。また、被加熱板12はクラッド鋼などの磁性合金を使用して作られており、予め設定された設定温度(キュリー温度)になると、透磁率が小さくなるように磁束の流れを変えることで、温度が設定温度以上にならないようにされている。
【0014】
以上のように構成されたコーヒー沸かし器について、以下その動作、作用を説明する。
【0015】
水容器13に投入された水は誘導加熱手段11の発生する磁界により加熱された被加熱板12により水容器13内で温められて沸騰し、その上昇した蒸気圧により昇水管16を通り、コーヒー抽出室15上の散水蓋17に注がれる。コーヒー抽出室15により抽出されたコーヒー抽出液は被加熱板12により温められている保管容器18内に蓄えられ、保温される。
【0016】
被加熱板12は、設定された温度になると透磁率が小さくなり発熱を抑え、一定温度を保つので、水容器13を加熱する場合も必要以上に高温にならず、設定された給湯速度で、昇水管16から湯をコーヒー抽出室15に給湯する。また、コーヒーを蓄えている保管容器18も、被加熱板12が設定温度以上に上がらないので、コーヒーを抽出後すぐに保管容器18を誘導加熱機器11から取り外す必要がなく、容易にコーヒーを抽出することができる。
【0017】
(実施例2)
図2は本発明の実施例2におけるコーヒー沸かし器を示す。実施例1と同一構成要素は同一符号を付して説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0018】
本実施例では、実施例1における被加熱板11を、水容器13を載置する被加熱板21と保管容器18を載置する被加熱板22に分割して、保管容器18のみでも誘導加熱手段11の発生する磁界で加熱できるように構成されている。
【0019】
これにより、保管容器18のみでも誘導加熱手段11が使用できるので、保温や再加熱をより容易に行うことができる。
【0020】
また、水容器13を加熱する被加熱板21と保管容器18を加熱する被加熱板22の設定温度を変更することで、水容器13からの湯の給湯速度をコーヒー抽出に適したものに、保管容器18の温度はコーヒーの保温に適した温度の両方の要求を満たしたものにすることができる。
【0021】
(実施例3)
図3は本発明の実施例3におけるコーヒー沸かし器を示す。図において、31は樹脂材料で成形したコーヒー沸かし器の本体で、水を投入する水容器32が設置されている。水容器31の底には逆止弁33があり、加熱手段34を流れる昇水管35と連絡されている。加熱手段34は外部熱源である誘導加熱手段11の発生する磁界により加熱され、キュリー温度以上になると透磁率を変えて温度上昇を抑える被加熱板36に熱的に接して設けられ、水容器31から導入された水を昇水管35とともに加熱するように構成されている。昇水管35の給湯口側には、活性炭などによる水質良化装置37があり、コーヒー抽出室15の上部にある散水蓋39の上から湯がコーヒー粉に効果的に散水されるように構成されている。コーヒー抽出室15から抽出されたコーヒー抽出液は加熱手段34上に配設された被加熱板36に載置された保管容器40に蓄えられる。
【0022】
以上のように構成されたコーヒー沸かし器について、以下その動作、作用を説明する。
【0023】
水容器32に投入された水は逆止弁33を通過して昇水管35へ導入され被加熱板36により加熱された加熱手段34に流入する。加熱手段34により加熱された湯は昇水管35を昇り、水質良化装置37を通過して、散水蓋39により効果的に散水されてコーヒー抽出室15のコーヒー粉上に給湯される。水容器32内の水が無くなると、加熱手段34の温度は上昇していくが被加熱板36の設定温度であるキュリー温度に達すると、被加熱板36の透磁率が変化して温度上昇が抑制される。
【0024】
よって、本体31の温度が必要以上に上がることがないので、水容器32を熱可塑性樹脂などで製作が可能となり、容易に安価で、着脱可能な水容器にするなど自在な構成とすることができる。さらに水質良化装置37を容易に設けることもでき、おいしいコーヒーを抽出する事ができる。
【0025】
また、被加熱板36により加熱手段34の温度も設定できるので、コーヒー抽出室38への給湯速度を調整できるので、さらにコーヒー抽出に適した条件でおいしいコーヒーを抽出する事ができる。
【0026】
(実施例4)
図4は本発明の実施例4におけるコーヒー沸かし器を示す。既に説明した実施例と同一構成要素部分は同一符号を付して説明を省略し、相違点についてのみ説明する。本実施例では、昇水管35とコーヒー抽出室15の間にサイフォン作用を有する貯湯手段41を設けている。貯湯手段41には、下向き開口の蓋部材41aが、貯湯手段41の底面との隙間41bを有して設けられ、底面からは蓋部材41a内に突出してサイフォン作用をするパイプ41cを設けている。これにより湯が蓋部材41aの上部まで貯湯されると、サイフォン作用によりパイプ41cを通り、給湯口42から湯が排出されるように構成されている。
【0027】
外部の誘導加熱手段11から被加熱板36を介して加熱手段34へ必要以上の熱量が加わると給湯速度が早くなり過ぎ、貯湯手段41内のサイフォン作用をするの隙間41bに常に湯が残っている状態になり、湯が給湯口42から切れ目無く排出される。
【0028】
しかし、被加熱板36により必要以上に加熱手段34の温度が上がらないので、貯湯手段41への給湯速度は抑えられ、湯が蓋部材41aの上部を超えて給湯口42から排出された後、給湯口42から隙間41bを通って空気を貯湯手段41へと取り込み、次に湯が蓋部材41aの上部を超えるまで給湯口42から湯が外に排出されない間欠給湯を繰り返す状態になる。この時間がコーヒー粉へ湯をかけた後の蒸らし工程となるので、おいしいコーヒーを抽出することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上のように、請求項1〜3記載の発明によれば、外部の熱源に影響されず、過抽出を抑え、保温時の煮詰まりを抑えたおいしいコーヒーを提供することができる。請求項5記載の発明によれば、間欠的にコーヒー粉に湯を注ぐ構成を付与することでさらに、コクのあるおいしいコーヒーを抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示すコーヒー沸かし器の断面図
【図2】本発明の実施例2を示すコーヒー沸かし器の断面図
【図3】本発明の実施例3を示すコーヒー沸かし器の断面図
【図4】本発明の実施例4を示すコーヒー沸かし器の断面図
【図5】従来の外部加熱型コーヒー沸かし器の断面図
【符号の説明】
11 誘導加熱手段
15 コーヒー抽出室
16,35 昇水管
12,21,22,36 被加熱板
13,32 水容器
18 保管容器
34 加熱手段
41 貯湯手段(サイフォン手段)

Claims (5)

  1. 誘導加熱手段と、前記誘導加熱手段の発生する磁界により加熱される被加熱板と、前記被加熱板上に載置する水容器と、前記水容器内から前記被加熱板を介して加熱された湯を外部へ導出させる昇水管と、前記昇水管から導出された湯によりコーヒーを抽出するコーヒー抽出室と、前記被加熱板上に載置されコーヒー抽出液を貯える保管容器とを備え、前記被加熱板は設定温度で透磁率磁が小さくなる材料を用いたコーヒー沸かし器。
  2. 水容器を載置する被加熱板と、保管容器を載置する被加熱板とは互いに分割した請求項1記載のコーヒー沸かし器。
  3. 水容器を載置する被加熱板と、保管容器を載置する被加熱板の透磁率は異なる請求項2記載のコーヒー沸かし器。
  4. 誘導加熱手段と、前記誘導加熱手段の発生する磁界により加熱される被加熱板と、前記被加熱板上に載置するコーヒー抽出液を貯える保管容器と、底部に逆止弁を有した水容器と、前記逆止弁に接続した昇水管と、前記昇水管の一部は前記被加熱板内に埋設されて前記昇水管内の水を加熱する加熱手段と、前記加熱手段を介した昇水管からの湯によりコーヒーを抽出するコーヒー抽出室とを備え、前記被加熱板の磁性材料は設定温度で透磁率が小さくなる材料を用いたコーヒー沸かし器。
  5. 昇水管からコーヒー抽出室への給湯手段としてサイフォン手段により間欠的に給湯する請求項4記載のコーヒー沸かし器。
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