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JP2004002356A - Color-changing cosmetic and cosmeticizing method using the same cosmetic - Google Patents

Color-changing cosmetic and cosmeticizing method using the same cosmetic Download PDF

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JP2004002356A
JP2004002356A JP2003092097A JP2003092097A JP2004002356A JP 2004002356 A JP2004002356 A JP 2004002356A JP 2003092097 A JP2003092097 A JP 2003092097A JP 2003092097 A JP2003092097 A JP 2003092097A JP 2004002356 A JP2004002356 A JP 2004002356A
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JP
Japan
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color
cosmetic
changing
developer
discolorable
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JP2003092097A
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Japanese (ja)
Inventor
Keiko Takada
高田 恵子
Norinobu Yoshikawa
吉川 徳信
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a color-changing cosmetic exhibiting excellent coloring state and color-changing state and to provide a cosmeticizing method using the cosmetic. <P>SOLUTION: The color-changing cosmetic comprises one or more kinds of coloring agents, one or more kinds of developers and one or more color-changing agents. In the color-changing cosmetic, coloring occurs by mutual action between the coloring agents and developers and the color-changing agent stably exists without reacting with the coloring agents or developers and does not cause color change in formulation, and the change of color occurs by mutual action between color-changing agents and developers when used. The color-changing cosmetic comprises a first preparation containing one or more kinds of coloring agents and one or more kinds of developers and a second preparation containing one or more kinds of color-changing agents and changes color by mixing the first preparation with the second preparation when used. The cosmeticizing method comprises using the color-changing cosmetic. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は変色性化粧料及びそれを用いた化粧方法、特にその発色性及び変色性の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、フロンガスによるオゾン層破壊の問題を契機に、紫外線の皮膚に対する有害性が取り沙汰されている。その有害性は、シミ、シワ、乾燥等の皮膚老化の原因となるばかりではなく、皮膚癌、免疫抑制等の深刻な問題にも関与しているとの指摘もある。そこで、様々なサンスクリーン剤が開発されてきた。
【0003】
サンスクリーン剤に配合される紫外線防御剤は、一般的に有機系の紫外線吸収剤と無機系の紫外線散乱剤とに大別される。有機系の紫外線吸収剤は効果・透明性に優れているものの、持続性・光安定性・使用感等の点で課題がある。一方、酸化チタン、酸化亜鉛に代表される無機系の紫外線散乱剤は安全性が高く、光安定性に優れる、UVA、UVBの両方を効率よくカットできる等の特徴を有するが、隠蔽力があるため、肌本来の質感を隠蔽してしまい透明性に乏しく、使用時に白く残るという問題があった。このため、白浮きせず塗布していることが目立たない「透明感の高い」無機系紫外線散乱剤配合のサンスクリーン剤が開発されてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、「透明感の高い」サンスクリーン剤は、塗布した箇所が目立たないがゆえに、塗布時に塗り残し・塗りムラが生じ、まだら焼けの原因となっていた。このことは特に日光過敏症の人にとっては重要な問題となっていた。
また、その他美容液、マスカラ下地、マッサージクリーム、パック、虫さされ防止剤等の化粧料等においても、塗布した箇所が確認しにくく、製品の効果が十分に発揮されないことがあるため、解決策が望まれていた。
【0005】
本発明は、前記従来の課題に鑑みなされたもので、優れた発色状態及び変色状態が得られる変色性化粧料及びそれを用いた化粧方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記問題に鑑み、本発明者らが鋭意検討した結果、製剤中では呈色剤と顕色剤とが相互作用しており、使用時には変色剤と顕色剤とが相互作用する化粧料は、優れた発色状態及び変色状態が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0007】
本発明の第一の主題はすなわち、1種又は2種以上の呈色剤と、
1種又は2種以上の顕色剤と、
1種又は2種以上の変色剤とを含有し、
製剤処方中では、呈色剤と顕色剤との相互作用により発色しており、変色剤は呈色剤、顕色剤と反応せず安定に存在しており、変色が起こらず、
使用時に、変色剤と顕色剤との相互作用により、変色することを特徴とする変色性化粧料である。
前記化粧料において、処方形態が容器内で互いに混ざり合わない2相を有し、一方の相に呈色剤と顕色剤、他方の相に変色剤を含む2相型であることが好適である。
【0008】
前記化粧料において、容器内で互いに混ざり合わない2相が、変色剤を含む相と、呈色剤と顕色剤とを含むオイルゲル相とから成る2層製剤であることが好適である。
前記化粧料において、容器内で互いに混ざり合わない2相が、呈色剤と顕色剤とを含む相と、変色剤を含むオイルゲル相とから成る2層製剤であることが好適である。
【0009】
前記化粧料において、容器内で互いに混ざり合わない2相が、変色剤を含む相と、カプセルで内包した呈色剤と顕色剤とを含む相とから成るカプセル製剤であることが好適である。
前記化粧料において、容器内で互いに混ざり合わない2相が、呈色剤と顕色剤とを含む相と、カプセルで内包した変色剤を含む相とから成るカプセル製剤であることが好適である。
【0010】
本発明の第二の主題は、1種又は2種以上の呈色剤と、1種又は2種以上の顕色剤とを含有する第1製剤と、
1種又は2種以上の変色剤を含有する第2製剤と、
を含み、
第1製剤と第2製剤とを用時混合することにより、変色することを特徴とする変色性化粧料である。
前記化粧料において、発色状態が有色であり、変色状態が無色透明であることが好適である。
前記化粧料において、呈色剤が色素の前駆体化合物であり、顕色剤が、呈色剤との電子の授受により呈色剤を発色させる化合物であることが好適である。
【0011】
前記化粧料において、変色剤が、特定温度以上において顕色剤と相互作用することが好適である。
前記化粧料において、顕色剤の比誘電率が、10以上であることが好適である。
前記化粧料において、変色剤の比誘電率が、顕色剤の比誘電率の1.2倍以上であることが好適である。
【0012】
本発明の第三の主題は、前記変色性化粧料を用いた化粧方法であり、
第一の化粧方法は、前記変色性化粧料を、皮膚に塗布し、変色するまで放置或いは摩擦し紫外線を防御することを特徴とする化粧方法である。
【0013】
第二の化粧方法は、前記変色性化粧料を、皮膚に塗布し、変色するまでマッサージすることを特徴とする化粧方法である。
第三の化粧方法は、前記変色性化粧料を、皮膚に塗布し、変色するまで放置した後、除去することを特徴とする化粧方法である。
【0014】
第四の化粧方法は、前記変色性化粧料を、皮膚に塗布し、変色するまで放置或いは摩擦し虫さされを防止することを特徴とする化粧方法である。
第五の化粧方法は、前記変色性化粧料を、睫毛に塗布し、変色するまで放置することを特徴とする化粧方法である。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明に係る変色性化粧料は、呈色剤と顕色剤と変色剤とを用いることにより、化粧料の発色・変色が可能である。初めに、本発明の変色性化粧料の成分として用いることができる具体的な化合物について説明する。
呈色剤とは色素の前駆体化合物であり、顕色剤とは呈色剤との電子の授受により呈色剤を発色させる化合物である。また、変色剤は、顕色剤に対して優先的に呈色剤と相互作用する化合物である。
【0016】
1.呈色剤
本発明で用いられる呈色剤としては、フルオラン系、フタリド系、アザフタリド系ロイコ色素等の電子供与性有機物が挙げられる。
そして、フルオラン系ロイコ色素としては、フルオラン系色素(I)、ローダミン系色素(II)、ベンゾフルオラン系色素(III)、ジアザキサンテン系色素(IV)が挙げられる。
【0017】
【化1】

Figure 2004002356
【0018】
【化2】
Figure 2004002356
【0019】
【化3】
Figure 2004002356
【0020】
【化4】
Figure 2004002356
【0021】
フタリド系ロイコ色素としては、フタリド系色素(V)、トリフェルニンメタンフタリド系色素(VI)、ジビニルフタリド系色素(VII)が挙げられる。
【化5】
Figure 2004002356
【0022】
【化6】
Figure 2004002356
【0023】
【化7】
Figure 2004002356
【0024】
アザフタリド系色素としては、アザフタリド系色素(VIII)、インドリルアザフタリド系色素(IX)が挙げられる。
この他、クロメノピラゾール系ロイコ色素(X)がある。
【0025】
【化8】
Figure 2004002356
【0026】
【化9】
Figure 2004002356
【0027】
【化10】
Figure 2004002356
【0028】
これらは単独で、又は2種以上を混合して用いることができる。呈色剤を適宜選択することにより、混色を含む多様な発色状態を得ることができる。
呈色剤の配合量は化粧料全量中、発色有効量以上10質量%以下であることが好適である。10質量%以上配合すると、顕色剤や変色剤が多量に必要となり、製剤化が困難になる。また、呈色剤をカプセル化する場合、カプセル中の呈色剤の配合量は化粧料全量中、発色有効量以上40質量%以下であることが好適である。
【0029】
2.顕色剤
本発明で用いられる顕色剤としては、酸及び多価アルコールが好適である。例えば、酸としては、没食子酸、有機酸、鉱酸、又はそれらの低級アルコールとのエステル、多価アルコールとしては、ダイナマイトグリセリン、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−エタンジオール、エチレンジアミン、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、ヘキサン、エチルエーテル、酢酸エチル等が挙げられる。これらは単独で、又は2種以上を混合して用いることができる。
【0030】
顕色剤の配合量は、呈色剤に対して等モル量以上であることが好ましく、さらに好ましくは2モル量以上である。等モル量未満であると、呈色剤と顕色剤の相互作用による発色が十分でないことがある。
【0031】
3.変色剤
本発明で用いられる変色剤は、変色効果が十分発揮され、化粧料に配合可能なものであれば特に制限されないが、無色透明であることが望ましい。変色剤が無色透明であれば、化粧料の変色効果が特に有効に発揮される。また、変色剤は顕色剤との親和性が高いことが好ましく、ステロール化合物あるいは水、グリセリン、エチルアルコール等が好適である。ステロール化合物の具体例としては、コレステロール、スチグマステロール、プレグネノロン、メチルアンドロステンジオール、エストラジオールベンゾエート、エピアンドロステン、ステノロン、β−シトステロール、プレグネノロンアセテート、β−コレスタロール、5,16−プレグナジエン−3β−オール−20−オン、5α−プレグネン−3β−オール−20−オン、5−プレグネン−3β,17−ジオール−20−オン 21−アセテート、5−プレグネン−3β,17−ジオール−20−オン 17−アセテート、5−プレグネン−3β,21−ジオール−20−オン 21−アセテート、5−プレグネン−3β,17−ジオールジアセテート、ロコゲニン、チゴゲニン、エスミラゲニン、ヘコゲニン、ジオスゲニンおよびその誘導体が挙げられる。
【0032】
さらに、n−ミリスチルアルコール、n−オクチルアルコール、n−デシルアルコール、n−ラウリルアルコール、n−セチルアルコール、n−ステアリルアルコール等を用いることもできる。
これらの変色剤は単独で、または2種以上を混合して用いることができる。
変色剤は、呈色剤に対して等モル量以上であることが好ましく、さらに好ましくは10モル量以上である。等モル量未満であると、変色効果が十分に発揮されないことがある。
【0033】
電子の授受による発色・変色を達成するためには、本発明の変色性化粧料において、顕色剤の比誘電率は10以上であることが好適である。また、変色剤の比誘電率は顕色剤の比誘電率の1.2倍以上であることが好適である。
比誘電率は以下のようにして測定する。
電極間のギャップが1mmの同心円筒形構造の電極を用い、静電容量測定器によって、周波数50Hz又は60Hzで500〜1000Vの一定の交流電圧を印加し、あらかじめ試料を入れない空の状態での電極間の静電容量を規定の温度(80℃)で測定する。続いて、容器に規定量の試料を入れ、静電容量を測定する。
【0034】
同一試料から2個の試料をとり、各試料について測定する。
比誘電率ε’を以下の式より求める。
比誘電率ε’=試料を充填した時の静電容量/試料を入れない状態の静電容量結果は、2個の試料による値の平均値を小数点以下3桁まで求め、JIS Z 8401によって小数点以下2桁に丸める。
【0035】
上記の顕色剤及び顕色剤を必要に応じて組み合わせて用いれば多様な顕色・変色状態を得ることができ、また、多様な顕色・変色条件をとることができる。
また、顕色剤、変色剤においては、その組み合わせにより顕色剤としても変色剤としても用いることができるものもある。
【0036】
これらの成分からなる化粧料の組成系は、以下に示す2つの状態を取り得る。すなわち、呈色剤と顕色剤との相互作用により発色した状態(図1(A))、及び変色剤と顕色剤との相互作用により、呈色剤と顕色剤との相互作用が妨げられ変色した状態(図1(B))である。
図1(A)の状態は、変色剤が呈色剤及び顕色剤と混合されない場合、変色剤が呈色剤及び顕色剤と変色温度以下で混合された場合、変色剤が平衡溶解度を超える量の顕色剤と混合され、余剰の顕色剤及び呈色剤により発色する場合等であり、図1(B)の状態は、変色剤が顕色剤を、平衡溶解度を超えて多量に取り込み、呈色剤と顕色剤との相互作用が阻害され、余剰の変色剤及び呈色剤により変色した状態等である。
【0037】
この発色状態と変色状態との間の状態変化を、化粧料を加熱して変色させる場合について説明する。なお、室温においては、変色剤を含む相と、呈色剤及び顕色剤とを含むオイルゲル相とを含む2相型であると想定する。
この場合、呈色剤と顕色剤とが相互作用して発色状態になっている。この状態から、組成系を融点以上に加熱すると、流動状態の顕色剤が変色剤に優先的に相互作用し、呈色剤との相互作用を失うため変色状態になる。
【0038】
溶融状態にある組成系を冷却することによって強制的に固化すると、変色剤が平衡溶解度を越えた量の顕色剤を取り込んだ変色状態のまま非晶質化する。非晶質の組成系は、相対的には非平衡な状態にあるが、ガラス転移点(Tg)以下の温度では、非晶質状態から容易に平衡状態に移ることはない。
【0039】
また、非晶質状態にある組成系を、Tgを超える温度まで加熱すると、顕色剤の拡散速度が急激に高まり、平衡状態へ戻る方向に顕色剤と変色剤との相分離運動が加速される。そして、組成系を結晶化温度以上融点未満の温度に加熱した後に室温まで徐冷すると、より平衡状態に近く安定な相分離状態となり発色状態に戻る。
したがって、変色剤を適宜選択すれば変色状態を維持することも、発色状態と変色状態とを可逆的に繰り返すこともできる。
【0040】
上記のように変色剤は、発色阻害物質として機能するが、この阻害機能はある特定の温度のみで起こる。さらに変色剤の種類により、変色温度は異なる。よって変色温度は任意に設定することができる。
なお変色は、体温あるいは摩擦熱などの熱により変色ないし消色するものでもよい。
【0041】
呈色剤及び顕色剤をカプセル化する等の技術により、変色剤から分離しておく方法でも、加熱による方法とほぼ同様に以下のような原理で変色がなされる。すなわち、製剤処方中では、呈色剤と顕色剤とが相互作用し発色状態にあるが、物理的衝撃等によりカプセルの剤皮が破壊することにより、変色剤と顕色剤が相互作用し、顕色剤と呈色剤との相互作用が失われて化粧料は変色する。
また、変色剤をカプセル化し、呈色剤及び顕色剤から分離しておく方法とすることもできる。
【0042】
本発明の変色性化粧料は、電子供与性化合物(呈色剤)と電子受容性化合物(顕色剤)が有極性化合物(変色剤)雰囲気内にて電子の授受を行うことにより、染色構造をとって発色したり、ロイコ体構造をとって変色したりするものと考えられる。すなわち、呈色剤と顕色剤とが反応して発色しているところに、変色剤を加えると、前記2者の反応を遮断して分子レベルで隔離し、発色を妨げて変色する。
なお、本発明の変色性化粧料は、pHを調整することで変色又は消色をコントロールすることもできる。
【0043】
なお、本発明において発色状態、変色状態とは、どちらかが無色透明である状態をも含む。
また、本発明においてサンスクリーン剤等、化粧の仕上がりが有色であることを好まない場合には、発色状態は有色であり、変色状態は無色透明であることが好適である。
【0044】
本発明の変色性化粧料には、上記呈色剤、顕色剤、及び変色剤に加えて、本発明の効果を損なわない範囲内で、通常化粧料に用いられる成分、例えば、保湿剤、酸化防止剤、油性成分、紫外線吸収剤、乳化剤、界面活性剤、増粘剤、アルコール類、粉末成分、色材、香料、水性成分、水、各種皮膚栄養剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0045】
本発明の変色性化粧料とともに配合され得る油分としては、通常化粧料において用いられる油分を挙げることができる。例えば、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル油、シリコーン等が挙げられるが、上記油分に限定されるものではない。またこれらの油分は、1種又は2種以上を任意に選択して用いることができる。
【0046】
本発明の変色性化粧料とともに配合され得る粉末としては、通常化粧料において用いられる粉末を挙げることができる。例えば、無機顔料、パール顔料、金属粉末顔料、有機顔料、天然色素等が挙げられるが、上記粉末に限定されるものではない。
【0047】
本発明の変色性化粧料とともに配合され得る界面活性剤としては、通常化粧料に配合され得る界面活性剤をそのイオン性の有無に関わらず用いることができる。例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、親油性非イオン系界面活性剤、親水性非イオン系界面活性剤等が挙げられる。なお本発明は前記界面活性剤のみに限定されるものではない。また、これらの界面活性剤は、1種或いは2種以上を任意に選択して配合することが可能である。
【0048】
さらに、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リンゴ酸等の金属封鎖剤、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム酸、及びその誘導体、甘草抽出物、グラブリジン、カリン果実の抽出物、各種生薬、トコフェロール、グリチルリチン酸、及びその誘導体又はその塩等の薬剤、レチノイン酸、レチノール、酢酸レチノール、プロピオン酸レチノール、パルミチン酸レチノール、及びその誘導体又はその塩等の薬剤、ビタミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸等の美白剤、フルクトース、マンノース、エリスリトール、トレハロース、キシリトール等の糖類、アルギニン、リジン等のアミノ酸、及びトリメチルグリシン等の誘導体又はその塩等のアミノ酸等も適宜配合することができる。
【0049】
また、本発明の変色性化粧料は、化粧料、医薬品、及び医薬部外品に広く適用することが可能である。呈色剤、顕色剤、及び変色剤を1剤に含有させた1剤タイプの外用剤においては、その剤型は変色剤が製剤処方中で安定に存在し、呈色剤、顕色剤と相互作用しないことを条件とするあらゆる薬剤処方形態とすることが可能であり、溶液系、可溶化系、乳化系、粉末分散系、水−油2層系、水−油−粉末3層系、ゲル、エアゾール、シート及びカプセル等任意の形態で提供されることができるが、好ましい処方形態は、容器内で互いに混ざり合わない2相を有し、一方の相に呈色剤及び顕色剤、他方の相に変色剤を含む2相型であり、特に好ましい処方形態は、2層製剤(図2(A))、及びカプセル製剤(図2(B))である。
【0050】
2層製剤(図2(A))
2層製剤は、呈色剤及び顕色剤を含む相と、変色剤を含むオイルゲル相から成り、粘度があるため、容器中では混ざり合うことがない。使用時には2層が混ざり合い、顕色剤と変色剤の相互作用により経時変色する。また、逆に変色剤を含む相と、呈色剤及び顕色剤を含むオイルゲル相から成っていてもよい。さらに、使用形態に応じて呈色剤及び顕色剤、又は変色剤をカプセルで内包してもよい。
【0051】
カプセル製剤(図2(B))
カプセル製剤は、呈色剤及び顕色剤を含む相と、カプセルで内包した変色剤を含む相から成り、容器中では混ざり合うことがない。使用時には物理的衝撃によりカプセル剤皮が破壊し、顕色剤と変色剤とが相互作用し変色する。また、逆に変色剤を含む相とカプセルで内包した呈色剤及び顕色剤を含む相から成っていてもよい。
【0052】
カプセル製剤の場合、カプセル剤皮の材料としては、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、エポキシ樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンサルファイト、ポリアルキレンオキサイド、ポリスチレン、ポリフェノールエーテル、ナイロン、ポリアミド、ポリウレタン、ゼラチン、ポリメタクリル酸、ポリイミド、メラニン樹脂、ポリエステル、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸メチル、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリロニトリル、ポリシロキサン、ポリスルフィド、ポリビニルアセテート、ニトロセルロース、メチルセルロース、アセチルセルロース、エチルセルロース、アラビアゴム、ポリビニルピロリドン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリイソシアネート、ポリピロール、キトサン、コラーゲン、ポリアミノ酸、あるいはこれらの誘導体が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし混合して用いてもよい。また、これらの共重合体を用いてもよい。
【0053】
呈色剤及び顕色剤を含有する第1製剤と、変色剤を含有する第2製剤とからなる2剤タイプの化粧料においては、その剤型は変色剤が第2製剤処方中で安定に存在することを条件とするあらゆる薬剤処方形態とすることが可能であり、第1製剤、第2製剤共に溶液系、可溶化系、乳化系、粉末分散系、水−油2層系、水−油−粉末3層系、ゲル、エアゾール、シート及びカプセル等任意の形態で提供されることができる。
【0054】
本発明の化粧料の使用形態は任意であり、例えば化粧水、クリーム、乳液、ローション、サンスクリーン剤、パック、軟膏、ムース、クレンジングオイル、石けん、マッサージ剤等のスキンケア製品、化粧下地、コンシーラー、ファンデーション、白粉、頬紅、マスカラ、アイシャドー、アイライナーや口紅等のメークアップ化粧料、虫よけスプレー、ウェットティッシュ、入浴剤等、従来化粧料に用いるものであれば何れの形態でも使用することができる。
【0055】
化粧方法
a.サンスクリーン剤
本発明の変色性化粧料を、紫外線防御を必要とする皮膚上に塗布し、ムラなく発色(有色)していることを確認する。発色を確認することで、塗り残しやムラがなく塗布することができる。
その後、経時変色(消色)するまで放置する。消色しているので、塗布箇所が目立つことなく自然な仕上がりとなる。
【0056】
また、前述のようにカプセル製剤とした場合、カプセル剤皮の破壊を促進するために摩擦することが好ましい。
なお、塗布の均一性の試験としては、散乱剤を含む組成物を上腕内側部に塗布し、UVライトを照射する。散乱剤が黒く浮き上がり、塗布されている部分と塗布されていない部分は明度差により目視でも判別可能である。本品を塗布した場合は、可視光下でも均一に塗布でき、UVライトによる確認でも均一塗布が確認された。
【0057】
b.虫よけスプレー剤
本発明の変色性化粧料を、虫さされ防止を必要とする皮膚上に塗布し、ムラなく発色(有色)していることを確認する。発色を確認することで、塗り残しやムラがなく塗布することができる。
その後、経時変色(消色)するまで放置する。消色しているので、塗布箇所が目立つことなく自然な仕上がりとなる。
また、前述のようにカプセル製剤とした場合、カプセル剤皮の破壊を促進するために摩擦することが好ましい。
【0058】
c.マッサージクリーム
本発明の変色性化粧料を、マッサージしたい皮膚上に塗布し、ムラなく発色していることを確認する。発色を確認することで、塗り残しやムラがなく塗布することができる。
その後、変色するまでマッサージし、洗い流す。変色により適切なマッサージ終了時の目安となる。
【0059】
d.パック
本発明の変色性化粧料を、パックしたい皮膚上に塗布し、ムラなく発色していることを確認する。発色を確認することで、塗り残しやムラがなく塗布することができる。
その後、経時変色するまで放置し、洗い流す、或いはピールオフする等の手段により除去する。変色により適切なパック終了時の目安となる。
【0060】
e.美容液
本発明の変色性化粧料を、皮膚上に塗布し、ムラなく発色(有色)していることを確認する。発色を確認することで、塗り残しやムラがなく塗布することができる。
その後、経時変色(消色)するまで放置する。消色しているので、塗布箇所が目立つことなく自然な仕上がりとなる。
また、前述のようにカプセル製剤とした場合、カプセル剤皮の破壊を促進するために摩擦することが好ましい。
【0061】
f.マスカラ下地
本発明の変色性化粧料を、睫毛に塗布し、ムラなく発色(有色)していることを確認する。発色を確認することで、塗り残しやムラがなく塗布することができる。
その後、経時変色(消色)するまで放置する。消色しているので、その後に塗布するマスカラの発色に悪影響を及ぼすことがない。
【0062】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明の技術範囲はこれら実施例により限定されるものではない。なお、配合量はすべて質量%である。
初めに、本発明の変色性化粧料にかかる呈色剤、顕色剤、変色剤の作用を試験した。
【0063】
実施例1
ジアザキサンテン系色素の0.01質量% 1,3−ブチレングリコール溶液
6gを調整し、発色を確認した(発色状態)。
次に、上記発色混合物2gに水を0.5g添加し、色が消えることを確認した(変色状態)。
【0064】
実施例2
ジアザキサンテン系色素の0.01質量% 1,3−ブチレングリコール溶液8gを調整し、発色を確認した(発色状態)。
次に、上記発色混合物2gに水を徐々に添加したところ、添加量0.2gで色が薄くなり始め、0.3gで消えることを確認した(変色状態)。
【0065】
比誘電率と発色・変色の関係
本発明にかかる変色性化粧料に用いる顕色剤と変色剤の好適な比誘電率ε’を調べるため、様々な比誘電率ε’を持つ顕色剤及び変色剤を用いて試験を行った。
比誘電率は前述の方法にて測定した。
【0066】
【表1】
Figure 2004002356
【0067】
顕色剤の比誘電率が24.55であり、変色剤の比誘電率が42.05である試験例1(変色剤のε’/顕色剤のε’=1.7)、及び顕色剤の比誘電率が30.6であり、変色剤の比誘電率が78.39である試験例2(変色剤のε’/顕色剤のε’=2.6)、顕色剤の比誘電率が42.05であり、変色剤の比誘電率が78.39である試験例3(変色剤のε’/顕色剤のε’=1.86)においては、良好な発色・変色状態が得られた。なお、1,3−ブチレングリコール、グリセリン等は、組み合わせにより顕色剤としても変色剤としても用いることができる。
【0068】
一方、比誘電率が2.1〜2.8であるジメチルシリコーンと比誘電率が42.05であるグリセリンとを用いた試験例4、及び比誘電率が31.69であるジエチレングリコールと比誘電率が32.70であるメタノールとを用いた試験例5においては、発色・変色が起こらなかった。
よって、顕色剤の比誘電率が10以上であり、変色剤の比誘電率が顕色剤の比誘電率の1.2倍以上であることが好適であることが確認された。
【0069】
以下に、本発明を実施するために好適な変色性化粧料の処方例を挙げるが、本発明の技術範囲はこれら実施例により限定されるものではない。
また、本発明が良好に実施されるためには、変色剤が製剤処方中で安定に存在し、呈色剤、顕色剤と相互作用しないことが条件となる。これらの条件をクリアするために、呈色剤と顕色剤をゼラチンカプセル、PMMAカプセルで内包したカプセル製剤、二層型製剤を用いた。ゼラチンカプセル及びPMMAカプセルは以下の通りである。
【0070】
PMMAカプセル(*1)内包量(質量%)
ロイコ色素(呈色剤)            0.007
1,3−ブチレングリコール(顕色剤)   23.331
ダイナマイトグリセリン(顕色剤)     46.662
ポリメチルメタクリレート(カプセル剤皮) 30.000
【0071】
ゼラチンカプセル(*2)内包量(質量%)
ロイコ色素(呈色剤)            0.007
1,3−ブチレングリコール(顕色剤)   13.331
ダイナマイトグリセリン(顕色剤)     36.662
ゼラチン(カプセル剤皮)         30.000
水                     残余
【0072】
PMMAカプセル(*3)内包量(質量%)
ロイコ色素(呈色剤)            2
没色子酸プロピルエステル(顕色剤)     2
n−ミリスチルアルコール(顕色剤)     50
ポリメチルメタクリレート(カプセル剤皮)  46
【0073】
実施例3  W/O型サンスクリーンクリーム
(処方)                        質量%
PMMAカプセル(*1)                  5
精製水(変色剤)                     残余
デカメチルシクロシロキサン                20
トリメチルシロキシケイ酸                  1
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体      2
ジプロピレングリコール                   4
スクワラン                         5
微粒子酸化チタン(疎水化処理品)             10
タルク(疎水化処理品)                   6
パラベン                         適量
フェノキシエタノール                   適量
エデト酸3ナトリウム                    0.02
4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン     0.1
パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル            7
ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン3−グリセリル 0.5
球状ポリエチレン末                     5
ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト        1
香料                           適量
【0074】
このW/O型サンスクリーンクリームを肌に塗布したところ、塗布直後はピンク色の粒が観察され、塗布箇所が確認でき、塗り残しなく塗布することができた。その後、塗布時の摩擦または経時によりカプセル剤皮が破壊し、変色剤が顕色剤と相互作用したため経時変色し、無色透明になったため、塗布箇所が目立つことなく自然な仕上がりとなった。
【0075】
実施例4  O/W型サンスクリーンクリーム
(処方)                        質量%
ゼラチンカプセル(*2)                  5
精製水(変色剤)                     残余
メチルポリシロキサン                    5
デカメチルシクロペンタシロキサン             25
トリメチルシロキシケイ酸                  5
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体      2
ジプロピレングリコール                   5
微粒子酸化亜鉛(疎水化処理品)              15
パラベン                         適量
フェノキシエタノール                   適量
エデト酸3ナトリウム                   適量
パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル            7.5
ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト        0.5
ポリアクリル酸アルキル                   5
香料                           適量
【0076】
このW/O型サンスクリーンクリームを肌に塗布したところ、塗布直後はピンク色の粒が観察され、塗布箇所が確認でき、塗り残しなく塗布することができた。その後、塗布時の摩擦または経時によりカプセル剤皮が破壊し、変色剤が顕色剤と相互作用したため経時変色し、無色透明になったため、塗布箇所が目立つことなく自然な仕上がりとなった。
【0077】
実施例5  2層型クリーム
(処方)                         質量%
(A層)
ロイコ色素(呈色剤)                     0.001
メチルポリシロキサン                    5
デカメチルシクロシロキサン                25
トリメチルシロキシケイ酸                  5
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体      2
ジプロピレングリコール                   5
微粒子酸化亜鉛(疎水化処理品)              15
グリチルリチン酸ジカリウム                 0.02
グルタチオン                        1
チオタウリン                        0.05
クララエキス(植物抽出物)                 1
パラオキシ安息香酸エステル                 0.1
フェノキシエタノール                    0.1
エデト酸3ナトリウム                    0.1
パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル            7.5
ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト        0.5
ポリアクリル酸アルキル                   5
ブチルエチルプロパンジオール                0.5
香料                            0.1
(B層)
精製水(変色剤)                     26.919
カルボキシビニルポリマー                  0.1
メチルパラベン                       0.01
【0078】
A層とB層を、層状練歯磨きのようにお互いに接しない容器に封入した。
この2層型クリームを肌に塗布したところ、塗布直後はピンク色の発色が観察され、塗布箇所が確認でき塗り残しなく塗布できた。その後、摩擦または経時により、変色剤と顕色剤との相互作用により変色し、無色透明になるまでマッサージを行った。変色によりマッサージの適切な終了時が確認できた。
【0079】
実施例6  パック(ピールオフタイプ)
(処方)                        質量%
ゼラチンカプセル(*2)                  5
精製水(変色剤)                     残余
1,3−ブチレングリコール                 6
ポリエチレングリコール4000               2
オリーブ油                         1
マカデミアナッツ油                     1
ジプロピレングリコール                   5
ヒドロキシステアリン酸コレステリル             0.005
乳酸                            0.005
乳酸ナトリウム液(50%)                 0.2
L−アスコルビン酸硫酸エステル2ナトリウム         0.1
DL−α−トコフェロール2−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム
0.1
ビタミンEアセテート                    0.1
サクシニルアテロコラーゲン液                0.1
コンドロイチン硫酸ナトリウム                0.1
パラオキシ安息香酸エステル                 0.1
カルボキシメチルセルロースナトリウム            0.2
ポリビニルアルコール                   12.5
香料                            適量
【0080】
常法によりピールオフタイプパックを得た。このパックを肌に塗布したところ、塗布直後はピンク色の粒が観察され、塗布箇所が確認でき塗り残しがなかった。また、塗布時の摩擦または経時によりカプセル剤皮が破壊したことにより、変色剤が顕色剤と相互作用し経時変色し、剥離時の合図となった。
【0081】
実施例7  固溶体クリーム
(処方)                         質量%
ゼラチンカプセル(*2)                  1
精製水(変色剤)                     残余
濃グリセリン(変色剤)                   1
デカメチルシクロシロキサン                35
トリメチルシロキシケイ酸−デカメチルシクロペンタシロキサン溶液
0.5ベヘニルアルコール                     1
バチルアルコール                      2
ジプロピレングリコール                   4
植物性スクワラン                      3
サラシミツロウ                       1
キャンデリラロウ                      0.5
酸化チタン                         5
タルク                           4
メタリン酸ナトリウム                    0.1
キサンタンガム                       0.1
セルロース末                        2
ベントナイト                        0.5
カルボキシメチルセルロースナトリウム            0.05
【0082】
このクリームを肌に塗布したところ、塗布直後はピンク色の粒が観察され、塗布箇所が確認でき、塗り残しなく塗布できた。その後塗布時の摩擦または経時によりカプセル剤皮が破壊し、変色剤が顕色剤と相互作用したため経時変色し、無色透明になったため、塗布箇所が目立つことなく自然な仕上がりとなった。
【0083】
実施例8  日焼け止め用スプレー製剤
【表2】
Figure 2004002356
配合例8−1〜8−4のスプレーを肌に塗布したところ、塗布直後はピンク色の粒が観察され、塗布箇所が確認でき、塗り残しがなかった。その後カプセル剤皮が破壊し、変色剤と顕色剤との相互作用により経時変色し、無色透明となるまで摩擦した。消色したので、塗布箇所が目立つことなく、自然な仕上がりとなった。比較例8−1,8−2はいずれも発色しなかった。
【0084】
実施例9  パック(シート状タイプ)
(処方)                        質量%
ゼラチンカプセル(*2)                  5
精製水(変色剤)                     残余
1,3−ブチレングリコール                 6
ポリエチレングリコール4000               2
オリーブ油                         1
マカデミアナッツ油                     1
ジプロピレングリコール                   5
ヒドロキシステアリン酸コレステリル             0.005
乳酸                            0.005
乳酸ナトリウム液(50%)                 0.2
L−アスコルビン酸硫酸エステル2ナトリウム         0.1
DL−α−トコフェロール2−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム0.1
ビタミンEアセテート                    0.1
サクシニルアテロコラーゲン液                0.1
コンドロイチン硫酸ナトリウム                0.1
パラオキシ安息香酸エステル                 0.1
香料                            適量
【0085】
上記組成のパック液を不織布に含浸させ、シート状パックを調製した。塗布直後はピンク色の発色が観察され、その後、経時により変色剤が顕色剤と相互作用したため経時変色したため、パック終了の目安となった。
【0086】
実施例10  パック(シート状タイプ)
(処方)                        質量%
ロイコ色素(呈色剤)                    0.05
精製水(変色剤)                     残余
1,3−ブチレングリコール(顕色剤)            6
ポリエチレングリコール4000               2
オリーブ油                         1
マカデミアナッツ油                     1
ジプロピレングリコール                   5
ヒドロキシステアリン酸コレステリル             0.005
乳酸                            0.005
乳酸ナトリウム液(50%)                 0.2
L−アスコルビン酸硫酸エステル2ナトリウム         0.1
DL−α−トコフェロール2−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム0.1
ビタミンEアセテート                    0.1
サクシニルアテロコラーゲン液                0.1
コンドロイチン硫酸ナトリウム                0.1
パラオキシ安息香酸エステル                 0.1
香料                            適量
【0087】
上記組成のパック液を不織布に含浸させ、シート状パックを調製した。塗布直後はピンク色の発色が観察され、経時により変色し、パック終了の目安となった。
【0088】
実施例11  パック(シート状タイプ)
(処方)                        質量%
ロイコ色素(呈色剤)                    1
没色子酸プロピルエステル(顕色剤)             1
n−ミリスチルアルコール(変色剤)            25
精製水                          残余
1,3−ブチレングリコール                 6
ポリエチレングリコール4000               2
オリーブ油                         1
マカデミアナッツ油                     1
ジプロピレングリコール                   5
ヒドロキシステアリン酸コレステリル             0.005
乳酸                            0.005
乳酸ナトリウム液(50%)                 0.2
L−アスコルビン酸硫酸エステル2ナトリウム         0.1
DL−α−トコフェロール2−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム0.1
ビタミンEアセテート                    0.1
サクシニルアテロコラーゲン液                0.1
コンドロイチン硫酸ナトリウム                0.1
パラオキシ安息香酸エステル                 0.1
香料                            適量
【0089】
上記組成のパック液を不織布に含浸させ、シート状パックを調製した。塗布直後はピンク色の発色が観察され、皮膚温及び摩擦熱により変色し、パック終了の目安となった。
【0090】
実施例12  W/O型サンスクリーンクリーム
(処方)                        質量%
PMMAカプセル(*3)                  5
n−ミリスチルアルコール(変色剤)            25
精製水(変色剤)                     残余
デカメチルシクロシロキサン                20
トリメチルシロキシケイ酸                  1
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体      2
ジプロピレングリコール                   4
スクワラン                         5
微粒子酸化チタン(疎水化処理品)             10
タルク(疎水化処理品)                   6
パラベン                         適量
フェノキシエタノール                   適量
エデト酸3ナトリウム                    0.02
4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン     0.1
パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル            7
ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン3−グリセリル 0.5
球状ポリエチレン末                     5
ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト        1
香料                           適量
【0091】
上記組成のパック液を不織布に含浸させ、シート状パックを調製した。塗布直後はピンク色の発色が観察され、皮膚温及び摩擦熱により変色し均一に塗布されたことが確認された。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、呈色剤、顕色剤、及び変色剤を含み、製剤処方中では変色剤が安定に存在し、呈色剤及び顕色剤と相互作用しないようにすることで、優れた発色状態及び変色状態が得られる変色性化粧料及びそれを用いた化粧方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる変色性化粧料の発色状態、変色状態を示す図である。
【図2】本発明にかかる変色性化粧料の好ましい処方形態を示す図である。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a discolorable cosmetic and a cosmetic method using the same, and more particularly, to an improvement in its coloring and discoloring properties.
[0002]
[Prior art]
In recent years, the harmful effect of ultraviolet rays on skin has been reported, triggered by the problem of ozone layer destruction by Freon gas. It has been pointed out that the harm not only causes skin aging such as spots, wrinkles and dryness, but also contributes to serious problems such as skin cancer and immunosuppression. Therefore, various sunscreen agents have been developed.
[0003]
In general, ultraviolet protection agents to be incorporated into sunscreen agents are roughly classified into organic ultraviolet absorbers and inorganic ultraviolet scattering agents. Organic UV absorbers are excellent in effect and transparency, but have problems in sustainability, light stability, usability, and the like. On the other hand, inorganic ultraviolet scattering agents represented by titanium oxide and zinc oxide have high safety and excellent light stability, and have characteristics such as efficient cutting of both UVA and UVB, but have a hiding power. Therefore, there is a problem that the original texture of the skin is concealed, the transparency is poor, and the skin remains white when used. For this reason, a sunscreen agent containing an inorganic UV scattering agent having a “high transparency”, which is inconspicuous to be applied without causing whitening, has been developed.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, the sunscreen agent having "high transparency" has unapplied portions, so that uncoated portions and uneven coating occur during application, causing mottle. This has been a significant problem, especially for people with sun sensitivity.
In addition, even in cosmetics such as serums, mascara bases, massage creams, packs, insect repellents, etc., it is difficult to confirm the applied portions, and the effect of the product may not be sufficiently exerted. Was desired.
[0005]
The present invention has been made in view of the above-mentioned conventional problems, and an object of the present invention is to provide a discolorable cosmetic which can obtain an excellent color-developed state and a discolored state, and a cosmetic method using the same.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In view of the above problems, as a result of intensive studies by the present inventors, a colorant and a developer interact in a formulation, and a cosmetic in which a discoloring agent and a developer interact when used, The present inventors have found that excellent color-developed states and discolored states can be obtained, and have completed the present invention.
[0007]
A first subject of the present invention is, that is, one or more colorants,
One or more developers,
Containing one or more color changing agents,
In the formulation, the color is formed by the interaction between the color former and the color developer, and the color change agent is stably present without reacting with the color former and the color developer.
It is a color-changing cosmetic characterized in that when used, the color is changed by the interaction between the color-changing agent and the developer.
In the cosmetic, it is preferable that the prescription form is a two-phase type having two phases that do not mix with each other in the container, one containing a color former and a developer, and the other containing a color changing agent. is there.
[0008]
In the cosmetic, the two phases that do not mix with each other in the container are preferably a two-layer preparation composed of a phase containing a color changing agent and an oil gel phase containing a color former and a color developer.
In the cosmetic, the two phases that do not mix with each other in the container are preferably a two-layer preparation composed of a phase containing a color former and a developer, and an oil gel phase containing a discolorant.
[0009]
In the cosmetic, it is preferable that the two phases that do not mix with each other in the container are a capsule preparation comprising a phase containing a color changing agent and a phase containing a color former and a developer contained in a capsule. .
In the cosmetic, it is preferable that the two phases that do not mix with each other in the container are a capsule preparation comprising a phase containing a color former and a developer, and a phase containing a color former contained in a capsule. .
[0010]
A second subject of the invention is a first formulation comprising one or more colorants and one or more developers,
A second formulation containing one or more color changing agents,
Including
It is a discolorable cosmetic characterized by discoloring by mixing the first formulation and the second formulation at the time of use.
In the cosmetic, it is preferable that the color development state is colored and the color change state is colorless and transparent.
In the above-mentioned cosmetics, it is preferable that the colorant is a precursor compound of a dye, and the developer is a compound that causes the colorant to develop color by transfer of electrons with the colorant.
[0011]
In the cosmetic, it is preferable that the color change agent interacts with the color developer at a specific temperature or higher.
In the cosmetic, the relative permittivity of the color developer is preferably 10 or more.
In the cosmetic, it is preferable that the relative permittivity of the color changing agent is at least 1.2 times the relative permittivity of the color developer.
[0012]
A third subject of the present invention is a cosmetic method using the discolorable cosmetic,
The first makeup method is a makeup method characterized in that the discolorable cosmetic is applied to the skin and left or rubbed until the discoloration occurs to protect against ultraviolet rays.
[0013]
A second makeup method is a makeup method characterized in that the discolorable cosmetic is applied to the skin and massaged until discoloration.
A third makeup method is a makeup method characterized in that the discolorable cosmetic is applied to the skin, left until discolored, and then removed.
[0014]
The fourth makeup method is a makeup method characterized in that the discolorable cosmetic is applied to the skin, and left or rubbed until discoloration to prevent insect bites.
A fifth makeup method is a makeup method characterized in that the discolorable cosmetic is applied to eyelashes and left until discoloration.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The color-changing cosmetic according to the present invention is capable of coloring and discoloring the cosmetic by using a color former, a developer, and a color changing agent. First, specific compounds that can be used as components of the discolorable cosmetic of the present invention will be described.
The colorant is a precursor compound of a dye, and the color developer is a compound that causes the colorant to develop color by receiving and receiving electrons with the colorant. Further, the color changing agent is a compound that interacts with the color former preferentially with respect to the color developer.
[0016]
1. Coloring agent
Examples of the color former used in the present invention include fluoran-based, phthalide-based, azaphthalide-based leuco dyes, and other electron-donating organic substances.
Examples of the fluoran leuco dye include a fluoran dye (I), a rhodamine dye (II), a benzofluoran dye (III), and a diazaxanthene dye (IV).
[0017]
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Figure 2004002356
[0018]
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Figure 2004002356
[0019]
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Figure 2004002356
[0020]
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Figure 2004002356
[0021]
Examples of the phthalide leuco dye include a phthalide dye (V), a trifernin methanephthalide dye (VI), and a divinylphthalide dye (VII).
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Figure 2004002356
[0022]
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Figure 2004002356
[0023]
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Figure 2004002356
[0024]
Examples of the azaphthalide dye include an azaphthalide dye (VIII) and an indolylazaphthalide dye (IX).
In addition, there is a chromenopyrazole leuco dye (X).
[0025]
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[0026]
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[0027]
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Figure 2004002356
[0028]
These can be used alone or in combination of two or more. By appropriately selecting the coloring agent, various color development states including mixed colors can be obtained.
It is preferable that the compounding amount of the coloring agent is not less than the effective coloring amount and not more than 10% by mass in the total amount of the cosmetic. If it is added in an amount of 10% by mass or more, a large amount of a color developing agent and a color changing agent are required, and it becomes difficult to formulate the composition. When the colorant is encapsulated, it is preferable that the compounding amount of the colorant in the capsule is not less than the effective amount of coloring and not more than 40% by mass based on the total amount of the cosmetic.
[0029]
2. Color developer
Acids and polyhydric alcohols are suitable as the developer used in the present invention. For example, as the acid, gallic acid, an organic acid, a mineral acid, or an ester thereof with a lower alcohol, and as the polyhydric alcohol, dynamite glycerin, 1,3-butylene glycol, polyethylene glycol, 1,2-propanediol, Examples thereof include 1,3-propanediol, 1,2-ethanediol, ethylenediamine, 1,2-propanediol, 1,3-propanediol, hexane, ethyl ether, and ethyl acetate. These can be used alone or in combination of two or more.
[0030]
The amount of the developer is preferably at least equimolar to the color former, more preferably at least 2 mol. If the amount is less than the equimolar amount, the color may not be sufficiently formed due to the interaction between the color former and the developer.
[0031]
3. Discoloring agent
The color-changing agent used in the present invention is not particularly limited as long as it exhibits a sufficient color-changing effect and can be blended with cosmetics, but is preferably colorless and transparent. If the color changing agent is colorless and transparent, the color changing effect of the cosmetic is particularly effectively exerted. The discoloring agent preferably has a high affinity for the color developing agent, and sterol compounds or water, glycerin, ethyl alcohol and the like are suitable. Specific examples of the sterol compound include cholesterol, stigmasterol, pregnenolone, methylandrostenediol, estradiol benzoate, epiandrostene, stenolone, β-sitosterol, pregnenolone acetate, β-cholesterol, and 5,16-pregnadien-3β -All-20-one, 5α-pregnen-3β-ol-20-one, 5-pregnen-3β, 17-diol-20-one {21-acetate, 5-pregnen-3β, 17-diol-20-one} 17 -Acetate, 5-pregnene-3β, 21-diol-20-one @ 21-acetate, 5-pregnene-3β, 17-diol diacetate, locogenin, tigogenin, esmilagenin, hecogenin, diosgenin and derivatives thereof And the like.
[0032]
Further, n-myristyl alcohol, n-octyl alcohol, n-decyl alcohol, n-lauryl alcohol, n-cetyl alcohol, n-stearyl alcohol and the like can also be used.
These discoloring agents can be used alone or in combination of two or more.
The discoloring agent is preferably at least equimolar to the coloring agent, more preferably at least 10 mol. If the amount is less than the equimolar amount, the discoloration effect may not be sufficiently exhibited.
[0033]
In order to achieve color development and discoloration by the transfer of electrons, the color developer of the present invention preferably has a dielectric constant of 10 or more. The relative permittivity of the color changing agent is preferably at least 1.2 times the relative permittivity of the color developer.
The relative permittivity is measured as follows.
Using a concentric cylindrical electrode with a gap between the electrodes of 1 mm, apply a constant AC voltage of 500 to 1000 V at a frequency of 50 Hz or 60 Hz by a capacitance measuring instrument, and in an empty state where a sample is not put in advance. The capacitance between the electrodes is measured at a specified temperature (80 ° C.). Subsequently, a specified amount of the sample is placed in the container, and the capacitance is measured.
[0034]
Two samples are taken from the same sample and measured for each sample.
The relative dielectric constant ε ′ is determined from the following equation.
Relative permittivity ε ′ = capacitance when a sample is filled / capacitance without a sample is obtained. The average value of the values of two samples is obtained to three decimal places, and the decimal point is obtained according to JIS Z 8401. Round to the next two digits.
[0035]
If the above-mentioned color developing agents and color developing agents are used in combination as needed, various color developing / color changing states can be obtained, and various color developing / color changing conditions can be taken.
Some of the color developers and color change agents can be used both as color developers and color change agents depending on their combination.
[0036]
The composition system of the cosmetic comprising these components can take the following two states. That is, due to the interaction between the color former and the color developer (FIG. 1A), and the interaction between the color change agent and the color developer, the interaction between the color former and the color developer is reduced. This is a disturbed and discolored state (FIG. 1B).
In the state of FIG. 1 (A), when the color changing agent is not mixed with the color forming agent and the color developing agent, when the color changing agent is mixed with the color forming agent and the color developing agent below the color changing temperature, the color changing agent has an equilibrium solubility. This is the case where the color is mixed with an excess amount of the developer and the color is formed by the surplus developer and the color former. In the state of FIG. And the state in which the interaction between the color former and the color developer is inhibited and the color is changed by the surplus color former and the color former.
[0037]
The state change between the color-developed state and the discolored state will be described for a case where the cosmetic is heated to discolor. At room temperature, it is assumed to be a two-phase type including a phase containing a color changing agent and an oil gel phase containing a color former and a color developer.
In this case, the color former and the developer interact to form a color. From this state, when the composition system is heated to a temperature equal to or higher than the melting point, the color developer in the fluid state interacts with the color changing agent preferentially and loses the interaction with the color changing agent, so that the color changing state is reached.
[0038]
When the composition system in the molten state is forcibly solidified by cooling, the color changing agent becomes amorphous while retaining the amount of the color developing agent exceeding the equilibrium solubility. The amorphous composition system is in a relatively non-equilibrium state, but does not easily transition from the amorphous state to the equilibrium state at a temperature equal to or lower than the glass transition point (Tg).
[0039]
In addition, when the composition in the amorphous state is heated to a temperature exceeding Tg, the diffusion speed of the developer rapidly increases, and the phase separation movement between the developer and the color changing agent is accelerated in a direction to return to the equilibrium state. Is done. When the composition system is heated to a temperature equal to or higher than the crystallization temperature and lower than the melting point, and then gradually cooled to room temperature, the state becomes closer to the equilibrium state, becomes a stable phase separation state, and returns to the colored state.
Therefore, the color change state can be maintained or the color development state and the color change state can be reversibly repeated by appropriately selecting the color changing agent.
[0040]
As described above, the color changing agent functions as a color development inhibitor, but this inhibition function occurs only at a specific temperature. Further, the color change temperature differs depending on the type of the color changing agent. Therefore, the discoloration temperature can be set arbitrarily.
The discoloration may be discoloration or decoloration by heat such as body temperature or frictional heat.
[0041]
Even in the method of separating the color former and the color developer from the color former by a technique such as encapsulation, the color is changed by the following principle almost in the same manner as the method by heating. In other words, in the formulation, the color former and the developer interact to form a color, but the skin of the capsule is destroyed by a physical impact or the like, and the color change agent and the developer interact. In addition, the interaction between the color developer and the color former is lost, and the cosmetic discolors.
Alternatively, a method may be employed in which the color changing agent is encapsulated and separated from the color former and the developer.
[0042]
The discolorable cosmetic of the present invention has a dyed structure, in which an electron-donating compound (coloring agent) and an electron-accepting compound (developing agent) exchange electrons in a polar compound (coloring agent) atmosphere. It is considered that the color is formed by taking the color and the color is changed by taking the leuco structure. That is, if a color-changing agent is added to a place where the color-forming agent and the color-developing agent react to form a color, the reaction between the two is interrupted to isolate at the molecular level, and the color is hindered and the color changes.
The discolorable cosmetic of the present invention can also control discoloration or decoloration by adjusting the pH.
[0043]
In the present invention, the color-developed state and the discolored state include a state where either one is colorless and transparent.
Further, in the present invention, when it is not preferable that the finish of the makeup is colored, such as a sunscreen agent, the colored state is preferably colored and the discolored state is preferably colorless and transparent.
[0044]
In the discolorable cosmetic of the present invention, in addition to the color former, the developer, and the discolorant, as long as the effects of the present invention are not impaired, components usually used in cosmetics, for example, a humectant, An antioxidant, an oil component, an ultraviolet absorber, an emulsifier, a surfactant, a thickener, an alcohol, a powder component, a coloring material, a fragrance, an aqueous component, water, various skin nutrients, etc. are appropriately compounded as necessary. be able to.
[0045]
Examples of the oil that can be blended with the discolorable cosmetic of the present invention include oils that are usually used in cosmetics. Examples include liquid fats and oils, solid fats and oils, waxes, hydrocarbons, higher fatty acids, higher alcohols, ester oils, silicones, and the like, but are not limited to the above oil components. In addition, one or more of these oils can be arbitrarily selected and used.
[0046]
Examples of the powder that can be blended with the discolorable cosmetic of the present invention include powders usually used in cosmetics. For example, inorganic pigments, pearl pigments, metal powder pigments, organic pigments, natural pigments and the like can be mentioned, but are not limited to the above powders.
[0047]
As the surfactant that can be blended with the discolorable cosmetic of the present invention, a surfactant that can be blended with a cosmetic generally can be used regardless of the presence or absence of its ionicity. For example, anionic surfactants, cationic surfactants, amphoteric surfactants, lipophilic nonionic surfactants, hydrophilic nonionic surfactants and the like can be mentioned. In addition, this invention is not limited only to the said surfactant. In addition, one or more of these surfactants can be arbitrarily selected and blended.
[0048]
Further, sequestering agents such as disodium edetate, trisodium edetate, sodium citrate, sodium polyphosphate, sodium metaphosphate, gluconic acid, malic acid, caffeine, tannin, verapamil, tranexamic acid, and derivatives thereof, licorice Extracts, glabridine, extracts of karin fruit, various crude drugs, drugs such as tocopherol, glycyrrhizic acid, and derivatives or salts thereof, retinoic acid, retinol, retinol acetate, retinol propionate, retinol palmitate, and derivatives or derivatives thereof Drugs such as salts, vitamin C, whitening agents such as magnesium ascorbate phosphate, glucoside ascorbate, arbutin, kojic acid, sugars such as fructose, mannose, erythritol, trehalose, xylitol, arginine, lysine It can be amino acids, and appropriately formulated also amino acids such as derivatives or salts thereof, such as trimethyl glycine.
[0049]
Further, the discolorable cosmetic of the present invention can be widely applied to cosmetics, pharmaceuticals, and quasi-drugs. In a one-part type external preparation containing a color former, a color developer, and a color changing agent in one part, the dosage form is such that the color changing agent is stably present in the formulation, and the color former, the color developing agent and the color developing agent It can be in any drug formulation, provided that it does not interact with water, solubilizing, emulsifying, powder dispersing, water-oil two-layer, water-oil-powder three-layer , Gels, aerosols, sheets and capsules can be provided in any form, but a preferred formulation has two phases that do not mix with each other in the container, one of which is a color former and a developer And a two-phase type containing a discoloring agent in the other phase, and particularly preferred formulations are a two-layer formulation (FIG. 2 (A)) and a capsule formulation (FIG. 2 (B)).
[0050]
Two-layer preparation (Fig. 2 (A))
The two-layer preparation is composed of a phase containing a color former and a developer, and an oil gel phase containing a discolorant, and has a viscosity, so that it does not mix in a container. At the time of use, the two layers are mixed, and the color changes with time due to the interaction between the color developer and the color changing agent. Conversely, it may be composed of a phase containing a color change agent and an oil gel phase containing a color former and a color developer. Further, a coloring agent and a developing agent, or a discoloring agent may be encapsulated in a capsule depending on the use form.
[0051]
Capsule preparation (Fig. 2 (B))
A capsule preparation is composed of a phase containing a color former and a developer and a phase containing a color changing agent encapsulated in a capsule, and does not mix in a container. At the time of use, the capsule shell is broken by physical impact, and the color developer and the color changing agent interact to change the color. Conversely, it may be composed of a phase containing a color changing agent and a phase containing a color former and a color developer encapsulated in a capsule.
[0052]
In the case of a capsule preparation, the material for the capsule shell is polyether sulfone, polyether ketone, epoxy resin, polyethylene, polypropylene, polyphenylene ether, polyphenylene sulphite, polyalkylene oxide, polystyrene, polyphenol ether, nylon, polyamide, polyurethane, Gelatin, polymethacrylic acid, polyimide, melanin resin, polyester, polyacrylic acid, polymethyl methacrylate, polyvinyl alcohol, polyacrylonitrile, polymethacrylonitrile, polysiloxane, polysulfide, polyvinyl acetate, nitrocellulose, methylcellulose, acetylcellulose, ethylcellulose , Gum arabic, polyvinylpyrrolidone, polycarbonate, polysulfone, polyiso Aneto, polypyrrole, chitosan, collagen, polyamino acids, or derivatives thereof. These may be used alone or as a mixture. Further, these copolymers may be used.
[0053]
In a two-part type cosmetic comprising a first preparation containing a color former and a color developer and a second preparation containing a discolorant, the dosage form is such that the discolorant is stable in the second preparation. It can be in any form of drug formulation provided that it is present. Both the first formulation and the second formulation can be a solution system, a solubilizing system, an emulsifying system, a powder dispersing system, a water-oil two-layer system, water- It can be provided in any form such as oil-powder three-layer system, gel, aerosol, sheet and capsule.
[0054]
The form of use of the cosmetic of the present invention is optional, for example, skin care products such as lotion, cream, milky lotion, lotion, sunscreen, pack, ointment, mousse, cleansing oil, soap, massage agent, makeup base, concealer, Make-up cosmetics such as foundation, white powder, blusher, mascara, eye shadow, eyeliner, lipstick, insect repellent, wet tissue, bath salt, etc. Can be.
[0055]
Makeup method
a. Sunscreen agent
The discolorable cosmetic composition of the present invention is applied on the skin requiring UV protection, and it is confirmed that the color development (coloring) is uniform. By confirming the color development, the coating can be performed without residual coating or unevenness.
Then, it is left until discolored (decolored) with time. Since the color has been erased, the applied portion has a natural finish without being noticeable.
[0056]
Further, in the case of a capsule preparation as described above, it is preferable to rub in order to promote the destruction of the capsule skin.
In addition, as a test of the uniformity of application, a composition containing a scattering agent is applied to the inner side of the upper arm, and irradiated with UV light. The scattering agent floats up in black, and the portion where the scattering agent is applied and the portion where the scattering agent is not applied can be visually discriminated from the difference in brightness. When this product was applied, it could be applied uniformly even under visible light, and uniform application was confirmed by UV light.
[0057]
b. Insect repellent spray
The discolorable cosmetic of the present invention is applied on the skin which needs to be prevented from being bitten, and it is confirmed that the color is formed (colored) evenly. By confirming the color development, the coating can be performed without residual coating or unevenness.
Then, it is left until discolored (decolored) with time. Since the color has been erased, the applied portion has a natural finish without being noticeable.
Further, in the case of a capsule preparation as described above, it is preferable to rub in order to promote the destruction of the capsule skin.
[0058]
c. Massage cream
The discolorable cosmetic of the present invention is applied on the skin to be massaged, and it is confirmed that the color is developed uniformly. By confirming the color development, the coating can be performed without residual coating or unevenness.
Then massage until discolored and rinse off. The discoloration serves as a guide at the end of an appropriate massage.
[0059]
d. pack
The discolorable cosmetic of the present invention is applied on the skin to be packed, and it is confirmed that the color is developed evenly. By confirming the color development, the coating can be performed without residual coating or unevenness.
Thereafter, it is left to stand until discolored with time, washed away, or removed by means such as peeling off. The discoloration is a good indication when the pack is finished.
[0060]
e. Serum
The discolorable cosmetic of the present invention is applied on the skin, and it is confirmed that the color (color) is uniformly formed. By confirming the color development, the coating can be performed without residual coating or unevenness.
Then, it is left until discolored (decolored) with time. Since the color has been erased, the applied portion has a natural finish without being noticeable.
Further, in the case of a capsule preparation as described above, it is preferable to rub in order to promote the destruction of the capsule skin.
[0061]
f. Mascara base
The discolorable cosmetic composition of the present invention is applied to eyelashes, and it is confirmed that the coloration (coloring) is uniform. By confirming the color development, the coating can be performed without residual coating or unevenness.
Then, it is left until discolored (decolored) with time. Since the color has been erased, there is no adverse effect on the color development of the mascara applied thereafter.
[0062]
【Example】
Next, the present invention will be described in more detail with reference to examples, but the technical scope of the present invention is not limited to these examples. In addition, all compounding amounts are mass%.
First, the effects of the color former, the color developer, and the discolorant on the discolorable cosmetic of the present invention were tested.
[0063]
Example 1
0.01% by mass of diazaxanthene dye in 1,3-butylene glycol
6 g was adjusted, and color development was confirmed (color development state).
Next, 0.5 g of water was added to 2 g of the coloring mixture, and it was confirmed that the color disappeared (discolored state).
[0064]
Example 2
8 g of a 0.01% by mass solution of a diazaxanthene dye in 1,3-butylene glycol was prepared, and color development was confirmed (colored state).
Next, when water was gradually added to 2 g of the coloring mixture, it was confirmed that the color began to fade at an addition amount of 0.2 g and disappeared at 0.3 g (discolored state).
[0065]
Relationship between relative permittivity and color development / discoloration
In order to investigate suitable relative permittivity ε ′ of the color developer and the color changing agent used in the color-changing cosmetic according to the present invention, tests were performed using a developer and a color changing agent having various relative dielectric constants ε ′. .
The relative permittivity was measured by the method described above.
[0066]
[Table 1]
Figure 2004002356
[0067]
Test Example 1 in which the relative permittivity of the color developer is 24.55 and the relative permittivity of the color change agent is 42.05 (ε ′ of the color change agent / ε ′ of the color developer = 1.7); Test Example 2 in which the relative permittivity of the colorant was 30.6 and the relative permittivity of the color changer was 78.39 (ε ′ of the colorant / ε ′ of the color developer = 2.6), In Test Example 3 (ε ′ of the color-changing agent / ε ′ of the color-developing agent = 1.86) having a relative dielectric constant of 42.05 and a relative dielectric constant of the color-changing agent of 78.39, good color formation was obtained. -A discolored state was obtained. In addition, 1,3-butylene glycol, glycerin and the like can be used as a color developer and a color changing agent depending on the combination.
[0068]
On the other hand, Test Example 4 using dimethyl silicone having a relative dielectric constant of 2.1 to 2.8 and glycerin having a relative dielectric constant of 42.05, and diethylene glycol having a relative dielectric constant of 31.69 and relative dielectric constant In Test Example 5 using methanol having a rate of 32.70, no color development or discoloration occurred.
Therefore, it was confirmed that the relative permittivity of the color developer was 10 or more, and the relative permittivity of the color changing agent was preferably 1.2 times or more that of the color developer.
[0069]
Hereinafter, formulation examples of discolorable cosmetics suitable for carrying out the present invention will be described, but the technical scope of the present invention is not limited by these examples.
Further, in order for the present invention to be carried out well, it is necessary that the discoloring agent is stably present in the formulation and does not interact with the color former and the developer. In order to satisfy these conditions, a capsule preparation containing a color former and a developer in gelatin capsules and PMMA capsules, and a two-layer preparation were used. Gelatin capsules and PMMA capsules are as follows.
[0070]
PMMA capsule (* 1)Inclusion amount (% by mass)
Leuco dye (coloring agent) $ 0.007
1,3-butylene glycol (developing agent) $ 23.331
Dynamite glycerin (developing agent) $ 46.662
Polymethyl methacrylate (capsule skin) $ 30.000
[0071]
Gelatin capsule (* 2)Inclusion amount (% by mass)
Leuco dye (coloring agent) $ 0.007
1,3-butylene glycol (developing agent) $ 13.331
Dynamite glycerin (developing agent) $ 36.662
Gelatin (capsule skin) $ 30,000
Water residue
[0072]
PMMA capsule (* 3)Inclusion amount (% by mass)
Leuco dye (coloring agent) $ 2
Myrgic acid propyl ester (developer) $ 2
n-Myristyl alcohol (color developer) $ 50
Polymethyl methacrylate (capsule skin) $ 46
[0073]
Example 3 W / O type sunscreen cream
(Prescription) mass%
PMMA capsule (* 1) $ 5
Purified water (color changing agent) residue
Decamethylcyclosiloxane 20
Trimethylsiloxysilicic acid 1
Polyoxyethylene / methylpolysiloxane copolymer # 2
Dipropylene glycol # 4
Squalane $ 5
Fine particle titanium oxide (hydrophobized product) $ 10
Talc (hydrophobized product) $ 6
Paraben appropriate amount
Phenoxyethanol appropriate amount
Trisodium edetate 0.02
4-tert-butyl-4'-methoxydibenzoylmethane {0.1
2-Ethylhexyl paramethoxycinnamate # 7
Di-2-methoxycinnamate mono-2-ethylhexane 3-glyceryl 0.5
Spherical polyethylene powder 5
Dimethyl distearyl ammonium hectorite # 1
Perfume appropriate amount
[0074]
When this W / O-type sunscreen cream was applied to the skin, pink particles were observed immediately after application, the applied portion was confirmed, and the application could be performed without any uncoated portion. Thereafter, the capsule skin was destroyed by friction or aging at the time of application, and the discoloring agent interacted with the developer to discolor with time and became colorless and transparent, so that the applied portion became natural without any noticeable portion.
[0075]
Example 4 O / W type sunscreen cream
(Prescription) mass%
Gelatin capsule (* 2) $ 5
Purified water (color changing agent) residue
Methyl polysiloxane 5
Decamethylcyclopentasiloxane 25
Trimethylsiloxysilicic acid 5
Polyoxyethylene / methylpolysiloxane copolymer # 2
Dipropylene glycol 5
Fine particle zinc oxide (hydrophobized product) $ 15
Paraben appropriate amount
Phenoxyethanol appropriate amount
Trisodium edetate appropriate amount
2-Ethylhexyl paramethoxycinnamate @ 7.5
Dimethyl distearyl ammonium hectorite 0.5
Alkyl polyacrylate 5
Perfume appropriate amount
[0076]
When this W / O-type sunscreen cream was applied to the skin, pink particles were observed immediately after application, the applied portion was confirmed, and the application could be performed without any uncoated portion. Thereafter, the capsule skin was destroyed by friction or aging at the time of application, and the discoloring agent interacted with the developer to discolor with time and became colorless and transparent, so that the applied portion became natural without any noticeable portion.
[0077]
Example 5 Two-layer cream
(Prescription) mass%
(A layer)
Leuco dye (coloring agent) $ 0.001
Methyl polysiloxane 5
Decamethylcyclosiloxane 25
Trimethylsiloxysilicic acid 5
Polyoxyethylene / methylpolysiloxane copolymer # 2
Dipropylene glycol 5
Fine particle zinc oxide (hydrophobized product) $ 15
Dipotassium glycyrrhizinate 0.02
Glutathione $ 1
Thiotaurine 0.05
Clara extract (plant extract) $ 1
Paraoxybenzoate 0.1
Phenoxyethanol 0.1
Trisodium edetate 0.1
2-Ethylhexyl paramethoxycinnamate @ 7.5
Dimethyl distearyl ammonium hectorite 0.5
Alkyl polyacrylate 5
Butylethylpropanediol 0.5
Fragrance 0.1
(B layer)
Purified water (color changing agent) $ 26.919
Carboxyvinyl polymer 0.1
Methyl paraben 0.01
[0078]
The A layer and the B layer were sealed in a container that does not touch each other, such as a layered toothpaste.
When this two-layer type cream was applied to the skin, pink color development was observed immediately after application, and the applied portion was confirmed, and the application could be performed without any residual coating. Thereafter, the color was changed due to the interaction between the color change agent and the color developer due to friction or aging, and massage was performed until the color change became colorless and transparent. Discoloration confirmed the proper end of massage.
[0079]
Example 6 Pack (peel-off type)
(Prescription) mass%
Gelatin capsule (* 2) $ 5
Purified water (color changing agent) residue
1,3-butylene glycol 6
Polyethylene glycol 4000 $ 2
Olive oil 1
Macadamia nut oil 1
Dipropylene glycol 5
Cholesteryl hydroxystearate 0.005
Lactic acid 0.005
Sodium lactate solution (50%) 0.2
L-ascorbic acid sulfate disodium salt 0.1
DL-α-tocopherol 2-L-ascorbic acid phosphate diester potassium
0.1
Vitamin E acetate 0.1
Succinyl atelocollagen solution 0.1
Chondroitin sulfate sodium 0.1
Paraoxybenzoate 0.1
Sodium carboxymethyl cellulose 0.2
Polyvinyl alcohol 12.5
Perfume appropriate amount
[0080]
A peel-off type pack was obtained by a conventional method. When this pack was applied to the skin, pink particles were observed immediately after the application, and the application location was confirmed, and there was no uncoated portion. Further, the capsule skin was destroyed due to friction or aging during application, and the color changing agent interacted with the color developer and changed color with time, thereby signaling the peeling.
[0081]
Example 7 Solid solution cream
(Prescription) mass%
Gelatin capsule (* 2) $ 1
Purified water (color changing agent) residue
Dark glycerin (color changing agent) $ 1
Decamethylcyclosiloxane $ 35
Trimethylsiloxysilicate-decamethylcyclopentasiloxane solution
0.5 behenyl alcohol 1
Batyl alcohol 2
Dipropylene glycol # 4
Vegetable squalane # 3
Sarah beeswax $ 1
Candelilla Row 0.5
Titanium oxide 5
Talc # 4
Sodium metaphosphate 0.1
Xanthan gum 0.1
Cellulose powder 2
Bentonite 0.5
Sodium carboxymethyl cellulose 0.05
[0082]
When this cream was applied to the skin, pink particles were observed immediately after the application, the applied portion was confirmed, and the application could be performed without any residual coating. Thereafter, the capsule skin was broken by friction or aging at the time of application, and the color-changing agent interacted with the color developer to change color with time and became colorless and transparent, so that a natural finish was obtained without noticeable application sites.
[0083]
Example 8 Sunscreen spray formulation
[Table 2]
Figure 2004002356
When the sprays of Formulation Examples 8-1 to 8-4 were applied to the skin, pink particles were observed immediately after the application, the applied portion was confirmed, and there was no uncoated portion. Thereafter, the capsule skin was destroyed, discolored over time due to the interaction between the color changing agent and the color developing agent, and rubbed until it became colorless and transparent. Since the color was erased, the applied portion was not conspicuous and a natural finish was obtained. Comparative Examples 8-1 and 8-2 did not develop any color.
[0084]
Example 9 Pack (sheet type)
(Prescription) mass%
Gelatin capsule (* 2) $ 5
Purified water (color changing agent) residue
1,3-butylene glycol 6
Polyethylene glycol 4000 $ 2
Olive oil 1
Macadamia nut oil 1
Dipropylene glycol 5
Cholesteryl hydroxystearate 0.005
Lactic acid 0.005
Sodium lactate solution (50%) 0.2
L-ascorbic acid sulfate disodium salt 0.1
DL-α-tocopherol 2-L-ascorbic acid phosphoric acid diester potassium 0.1
Vitamin E acetate 0.1
Succinyl atelocollagen solution 0.1
Chondroitin sulfate sodium 0.1
Paraoxybenzoate 0.1
Perfume appropriate amount
[0085]
The pack liquid having the above composition was impregnated into a nonwoven fabric to prepare a sheet pack. Immediately after the application, a pink color was observed, and thereafter, the discoloring agent interacted with the color developing agent over time, causing discoloration over time.
[0086]
Example 10 Pack (sheet type)
(Prescription) mass%
Leuco dye (color former) 0.05
Purified water (color changing agent) residue
1,3-butylene glycol (developer) $ 6
Polyethylene glycol 4000 $ 2
Olive oil 1
Macadamia nut oil 1
Dipropylene glycol 5
Cholesteryl hydroxystearate 0.005
Lactic acid 0.005
Sodium lactate solution (50%) 0.2
L-ascorbic acid sulfate disodium salt 0.1
DL-α-tocopherol 2-L-ascorbic acid phosphoric acid diester potassium 0.1
Vitamin E acetate 0.1
Succinyl atelocollagen solution 0.1
Chondroitin sulfate sodium 0.1
Paraoxybenzoate 0.1
Perfume appropriate amount
[0087]
The pack liquid having the above composition was impregnated into a nonwoven fabric to prepare a sheet pack. Immediately after the application, a pink color was observed, and the color changed over time, which was a measure of the end of the pack.
[0088]
Example 11 Pack (sheet type)
(Prescription) mass%
Leuco dye (coloring agent) $ 1
Myrgic acid propyl ester (developer) $ 1
n-Myristyl alcohol (color changing agent) $ 25
Purified water residue
1,3-butylene glycol 6
Polyethylene glycol 4000 $ 2
Olive oil 1
Macadamia nut oil 1
Dipropylene glycol 5
Cholesteryl hydroxystearate 0.005
Lactic acid 0.005
Sodium lactate solution (50%) 0.2
L-ascorbic acid sulfate disodium salt 0.1
DL-α-tocopherol 2-L-ascorbic acid phosphoric acid diester potassium 0.1
Vitamin E acetate 0.1
Succinyl atelocollagen solution 0.1
Chondroitin sulfate sodium 0.1
Paraoxybenzoate 0.1
Perfume appropriate amount
[0089]
The pack liquid having the above composition was impregnated into a nonwoven fabric to prepare a sheet pack. Immediately after application, pink color development was observed, and the color changed due to skin temperature and frictional heat, which was an indication of the end of the pack.
[0090]
Example 12 W / O type sunscreen cream
(Prescription) mass%
PMMA capsule (* 3) $ 5
n-Myristyl alcohol (color changing agent) $ 25
Purified water (color changing agent) residue
Decamethylcyclosiloxane 20
Trimethylsiloxysilicic acid 1
Polyoxyethylene / methylpolysiloxane copolymer # 2
Dipropylene glycol # 4
Squalane $ 5
Fine particle titanium oxide (hydrophobized product) $ 10
Talc (hydrophobized product) $ 6
Paraben appropriate amount
Phenoxyethanol appropriate amount
Trisodium edetate 0.02
4-tert-butyl-4'-methoxydibenzoylmethane {0.1
2-Ethylhexyl paramethoxycinnamate # 7
Di-2-methoxycinnamate mono-2-ethylhexane 3-glyceryl 0.5
Spherical polyethylene powder 5
Dimethyl distearyl ammonium hectorite # 1
Perfume appropriate amount
[0091]
The pack liquid having the above composition was impregnated into a nonwoven fabric to prepare a sheet pack. Immediately after application, pink color development was observed, and it was confirmed that the color changed due to skin temperature and frictional heat, and the application was uniform.
[0092]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, a color former, a color developer, and a color changing agent are included, and the color changing agent is stably present in the formulation, so that it does not interact with the color former and the color developer. By doing so, it is possible to obtain a discolorable cosmetic that can obtain an excellent color-developed state and a discolored state, and a cosmetic method using the same.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a color-developed state and a discolored state of a color-changing cosmetic according to the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing a preferred formulation of a discolorable cosmetic according to the present invention.

Claims (17)

1種又は2種以上の呈色剤と、
1種又は2種以上の顕色剤と、
1種又は2種以上の変色剤とを含有し、
製剤処方中では、呈色剤と顕色剤との相互作用により発色しており、変色剤は呈色剤、顕色剤と反応せず安定に存在しており、変色が起こらず、
使用時に、変色剤と顕色剤との相互作用により、変色することを特徴とする変色性化粧料。
One or more colorants,
One or more developers,
Containing one or more color changing agents,
In the formulation, the color is formed by the interaction between the color former and the developer, and the color change agent is stably present without reacting with the color former and the developer, and no discoloration occurs.
A discolorable cosmetic, characterized in that when used, the color changes due to the interaction between the color changing agent and the color developing agent.
請求項1に記載の変色性化粧料において、処方形態が容器内で互いに混ざり合わない2相を有し、一方の相に呈色剤と顕色剤、他方の相に変色剤を含む2相型であることを特徴とする変色性化粧料。2. The discolorable cosmetic composition according to claim 1, wherein the prescription form has two phases that do not mix with each other in the container, one phase containing a color former and a color developer, and the other phase containing a color former. A discolorable cosmetic, characterized by being a mold. 請求項2に記載の変色性化粧料において、容器内で互いに混ざり合わない2相が、変色剤を含む相と、呈色剤と顕色剤とを含むオイルゲル相とから成る2層製剤であることを特徴とする変色性化粧料。3. The discolorable cosmetic according to claim 2, wherein the two phases that are not mixed with each other in the container are a two-layer preparation comprising a phase containing a color former and an oil gel phase containing a color former and a developer. Discoloring cosmetics, characterized in that: 請求項2に記載の変色性化粧料において、容器内で互いに混ざり合わない2相が、呈色剤と顕色剤とを含む相と、変色剤を含むオイルゲル相とから成る2層製剤であることを特徴とする変色性化粧料。3. The discolorable cosmetic according to claim 2, wherein the two phases that are not mixed with each other in the container are a two-layer preparation comprising a phase containing a color former and a developer, and an oil gel phase containing a discolorant. Discoloring cosmetics, characterized in that: 請求項2に記載の変色性化粧料において、容器内で互いに混ざり合わない2相が、変色剤を含む相と、カプセルで内包した呈色剤と顕色剤とを含む相とから成るカプセル製剤であることを特徴とする変色性化粧料。3. The discolorable cosmetic composition according to claim 2, wherein the two phases that are not mixed with each other in the container are a capsule preparation comprising a phase containing a color former and a phase containing a color former and a developer contained in a capsule. A color-changing cosmetic, characterized in that: 請求項2に記載の変色性化粧料において、容器内で互いに混ざり合わない2相が、呈色剤と顕色剤とを含む相と、カプセルで内包した変色剤を含む相とから成るカプセル製剤であることを特徴とする変色性化粧料。3. The color-changing cosmetic according to claim 2, wherein the two phases that are not mixed with each other in the container include a phase containing a color former and a color developer, and a phase containing a color former contained in a capsule. A color-changing cosmetic, characterized in that: 1種又は2種以上の呈色剤と、1種又は2種以上の顕色剤とを含有する第1製剤と、
1種又は2種以上の変色剤を含有する第2製剤と、
を含み、
第1製剤と第2製剤とを用時混合することにより、変色することを特徴とする変色性化粧料。
A first formulation containing one or more color formers and one or more color developers,
A second formulation containing one or more color changing agents,
Including
A discolorable cosmetic, which is discolored by mixing the first preparation and the second preparation at the time of use.
請求項1〜7のいずれかに記載の変色性化粧料において、発色状態が有色であり、変色状態が無色透明であることを特徴とする変色性化粧料。The color-changing cosmetic according to any one of claims 1 to 7, wherein the color-forming state is colored and the color-changing state is colorless and transparent. 請求項1〜8のいずれかに記載の変色性化粧料において、
呈色剤が色素の前駆体化合物であり、顕色剤が、呈色剤との電子の授受により呈色剤を発色させる化合物であることを特徴とする変色性化粧料。
The discolorable cosmetic according to any one of claims 1 to 8,
A color-changing cosmetic, wherein the colorant is a precursor compound of a pigment, and the color developer is a compound that develops the colorant by transferring electrons with the colorant.
請求項1〜9のいずれかに記載の変色性化粧料において、変色剤が、特定温度以上において顕色剤と相互作用することを特徴とする変色性化粧料。The color-changing cosmetic according to any one of claims 1 to 9, wherein the color-changing agent interacts with the color developer at a specific temperature or higher. 請求項1〜10のいずれかに記載の変色性化粧料において、顕色剤の比誘電率が、10以上であることを特徴とする変色性化粧料。The color-changing cosmetic according to any one of claims 1 to 10, wherein the relative permittivity of the developer is 10 or more. 請求項1〜11のいずれかに記載の変色性化粧料において、変色剤の比誘電率が、顕色剤の比誘電率の1.2倍以上であることを特徴とする変色性化粧料。The color-changing cosmetic according to any one of claims 1 to 11, wherein the relative permittivity of the color-changing agent is at least 1.2 times the relative dielectric constant of the developer. 請求項1〜12のいずれかに記載の変色性化粧料を塗布し、その着色状態より塗布範囲を確認し、変色するまで放置或いは摩擦し紫外線を防御することを特徴とする化粧方法。A makeup method, comprising applying the discolorable cosmetic composition according to any one of claims 1 to 12, confirming the application range from the coloring state, and leaving or rubbing until discoloration to protect against ultraviolet rays. 請求項1〜12のいずれかに記載の変色性化粧料を塗布し、経時変色するまでマッサージすることを特徴とする化粧方法。A makeup method, comprising applying the discolorable cosmetic composition according to any one of claims 1 to 12, and massaging the discolored cosmetic composition until it changes color with time. 請求項1〜12のいずれかに記載の変色性化粧料を塗布し、経時変色するまで放置した後、除去することを特徴とする化粧方法。A cosmetic method comprising applying the discolorable cosmetic composition according to any one of claims 1 to 12, leaving the discolorable cosmetic composition to stand until discolored with time, and then removing it. 請求項1〜12のいずれかに記載の変色性化粧料を塗布し、変色するまで放置或いは摩擦し、虫さされを防止することを特徴とする化粧方法。A makeup method, comprising applying the discolorable cosmetic composition according to any one of claims 1 to 12, and leaving or rubbing until discoloration to prevent insect bites. 請求項1〜12のいずれかに記載の変色性化粧料を睫毛に塗布し、変色するまで放置することを特徴とする化粧方法。A makeup method, comprising applying the discolorable cosmetic composition according to any one of claims 1 to 12 to eyelashes and leaving the discolored cosmetic composition to discolor.
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