JP2004090407A - Wiping device, liquid injection device, inkjet type recording apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色剤噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、極少量の試料を噴射する精密ピペットとしての試料噴射ヘッド、被記録材にインク滴を吐出する記録ヘッド等の液体噴射ヘッドを払拭するワイピング装置、該ワイピング装置を有する液体噴射装置、該液体噴射装置の1形態としてのインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体噴射装置の1つとして、インクジェット式記録装置がある。このインクジェット式記録装置は、主走査方向(被記録材の幅方向)に往復移動するキャリッジに搭載され、被記録材に向けてインク滴を噴射する記録ヘッドと、被記録材を副走査方向(主走査方向と直交する方向)に精密送りする搬送ローラなどの紙送り手段を備え、記録ヘッドを主走査方向に移動させつつインク滴を噴射することによって記録(印刷)を行うように構成されている。
【0003】
記録ヘッドは、圧力発生室で所定圧に加圧したインクをノズル形成面にあるノズル開口からインク滴として被記録材に向けて吐出する。このため、インクの粘度上昇や固化、また塵埃の付着によるノズルの目詰まり、さらにはインク流路内への気泡混入等によりインク吐出特性が変動してしまい、記録精度に問題をきたすことがある。
【0004】
このために、当該インクジェット式記録装置においては、インクの吐出特性を一定に維持するための特性維持手段として、キャッピング手段、負圧発生手段およびワイピング手段を備えたものがある。
【0005】
キャッピング手段は、インクジェット式記録装置の非使用時にキャッピング装置でノズル形成面を封止することによって外部から隔離し、ノズル開口のインクの乾燥や塵埃の付着を防いでいる。
【0006】
また、ノズルの目詰まりや、インク流路内に気泡の混入等が生じた場合に、これらを除去する負圧発生手段を備えている。この負圧発生手段は、前記キャッピング装置でノズル形成面を封止した状態で、ノズルに負圧を作用させることで該ノズル開口からインクを強制的に吸引排出させて目詰まりや気泡混入を解消する。この負圧発生手段は、通常、インクジェット式記録装置を長期間不使用であった後に使用を再開する場合や、ユーザーが記録精度の低下を認識した場合等に所定の操作により実行できるようになっている。
【0007】
上記のように目詰まりや気泡混入を解消させるためのインクの強制的な吸引排出処理を行うと、ノズル開口から排出されたインクが飛び散って記録ヘッドのノズル形成面に付着することがあるとともに、ノズル形成面に付着したインクに塵埃などの異物が吸着されやすい。このような場合にノズル形成面を払拭するワイピング手段を備えている。このワイピング手段はエラストマー等の弾性素材からなるワイピング部材を有し、該ワイピング部材の基端部側をホルダによって固定されて構成されている。そして、ワイピング部材の先端側(自由端部側)をノズル形成面に押し当てつつ、相対移動させて該ノズル形成面に付着したインク等を取り除いて清掃するようになっている。
【0008】
このワイピング部材によるノズル形成面の清掃動作は、「ワイピング動作」と言われている。図16は、従来技術における、ワイピング装置900によるワイピング動作を示す図面である。ワイピング部材102は、通常、エラストマーなどの弾性素材により形成されており、記録ヘッド5のノズル形成面8に対して相対的に移動可能なホルダ103に支持固定されているとともに、ワイピング部材102は記録ヘッド5の移動方向と直角な方向(図16において紙面表裏方向)に平行移動して記録ヘッド5の移動経路上に進退可能に構成されている。そして、記録ヘッド5の移動経路上に進出した場合にノズル形成面8を払拭する。
【0009】
ワイピング部材102は、記録ヘッド5のノズル形成面8に摺接するために充分な干渉量(すなわち、記録ヘッド5の移動経路上における、ワイピング部材102と記録ヘッド5との重複部分)をもって配置されており、払拭時には記録ヘッド5の移動経路上にワイピング部材102が進出して静止した状態で記録ヘッド5が移動してくることにより、弾性素材で形成されたワイピング部材102が該記録ヘッド5の端面5aに当接しつつ変形される。さらに記録ヘッド9が矢印方向に移動することによって、ワイピング部材102の先端部がノズル形成面8に摺接して、該ノズル形成面8を払拭し、付着したインク等を拭い取る。このワイピング動作によって、ノズル形成面8に付着していたインク等が取り除かれて、記録動作中に被記録材に飛散することを防止することが可能である。
【0010】
また、最近のインクジェット式記録装置においては、例えば、普通紙、厚紙、ボード紙、CDなどの様々な被記録材に対応すべく、キャリッジ1を支持するキャリッジガイド軸を変位させることによって、記録ヘッド5のノズル形成面8の高さ位置を変位させる機構(プラテンギャップ変位機構)を備えたものがある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしこのような構成のワイピング装置900であると、ワイピング部材102と記録ヘッド5との干渉量によって、ワイピング動作の度にワイピング部材102の自由端が記録ヘッド5の端面5aに当接してしまい、この端面5aを汚損するという問題があった。また、記録ヘッド5のノズルはシール剤によってその周囲を支持固定されており、このシール材にワイピング部材102が当接することによって、該シール材をノズルから剥離させるという不具合を生じることがあった。
【0012】
また、前記プラテンギャップ変位機構を有するインクジェット式記録装置においては、記録ヘッド5の高さ位置を変位させることにより、ワイピング部材102と記録ヘッド5との干渉量が変わり、これによりノズル形成面8を押す押圧力(いわゆる、ワイピング加重)が変化してしまって、均一なワイピング効果を得ることができない場合があった。
【0013】
本発明はこのような問題に鑑みなされたものであって、その課題は、ワイピング動作時に必要な位置に当接して、液体噴射ヘッドのノズル形成面を払拭可能なワイピング装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載のワイピング装置の発明は、対象物に向けてノズル開口から液滴を吐出する液体噴射ヘッドに対して相対移動することにより、当該液体噴射ヘッドのノズル形成面を払拭するワイピング装置であって、前記ノズル形成面に平行であり、かつ前記液体噴射ヘッドとの相対移動方向と直角の方向に延在する回動軸に設けられ、該回動軸を中心に回動することによりノズル形成面に押しつけられてこれを払拭する、板状体からなるワイピング部材と、該ワイピング部材の自由端縁部が、ノズル形成面のワイピング開始位置に当接するように、当該ワイピング部材を回動させる回動手段を備えていることを特徴とする。
【0015】
この特徴によれば、ノズル形成面に平行であり、かつ前記液体噴射ヘッドとの相対移動方向と直角の方向に延在する回動軸に設けられ、該回動軸を中心に回動することによりノズル形成面に押しつけられてこれを払拭する、板状体からなるワイピング部材と、該ワイピング部材の自由端縁部が、ノズル形成面のワイピング開始位置に当接するように、当該ワイピング部材を回動させる回動手段を備えているので、ワイピング動作時に、ワイピング部材はノズル形成面のワイピング開始位置である端部に直接当接し、該ノズル形成面に対して相対移動することによってこれを払拭する。つまり、従来のようにワイピング部材が液体噴射ヘッドの端面に当接してからノズル形成面を払拭することがないので、液体噴射ヘッドの端面を汚損する虞がない。すなわち、必要な箇所だけを確実に払拭することができる。従って、常に安定したワイピング動作が可能となり、液体噴射ヘッドのノズル形成面を最適な液滴吐出条件に整えることが可能である。
【0016】
また、請求項2に記載のワイピング装置の発明は、請求項1において、前記ワイピング部材は、ノズル形成面に当接したときの姿勢を維持したまま、当該ノズル形成面を払拭することを特徴とする。
【0017】
この特徴によれば、ワイピング部材は、ノズル形成面に当接したときの姿勢を維持したまま、該ノズル形成面を払拭するので、ワイピング動作時にワイピング部材が液体噴射ヘッドのノズル形成面を押す押圧力(いわゆる、ワイピング加重)を一定に保ったまま、ノズル形成面に対して摺接することができる。従って、ノズル形成面の全面にわたって一様のワイピング加重で払拭することができ、払拭ムラを生じることがない。
【0018】
また、請求項3に記載のワイピング装置の発明は、請求項1または請求項2において、前記回動手段は、前記液体噴射ヘッドとの相対移動を利用して動作することを特徴とする。
【0019】
この特徴によれば、回動手段は、前記液体噴射ヘッドとの相対移動を利用して動作するため、回動手段の駆動源としてのモータやこれを動作させるシステム等を必要とせず、簡単な構成でワイピング部材を回動させることができる。また、ワイピング部材を回動させるタイミングがずれることがなく、的確なタイミングでのワイピング部材の回動が可能である。
【0020】
また、請求項4に記載のワイピング装置の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項において、前記回動手段は、ノズル形成面に摺接して変形状態となったワイピング部材がノズル形成面を通過して復元する際に作用する復元力を弱めるように、当該ワイピング部材を回動させることを特徴とする。
【0021】
この特徴によれば、回動手段は、ノズル形成面に摺接して変形状態となったワイピング部材がノズル形成面を通過して復元する際に作用する復元力を弱めるように、当該ワイピング部材を回動させるため、ワイピング部材の復元動作時における液滴の飛散を抑制することができる。
【0022】
すなわち、ワイピング部材は液体噴射ヘッドのノズル形成面を通過した瞬間に、変形状態から自由状態(通常、略垂直状態)に復元する。このワイピング部材の復元動作によって、ノズル形成面から掻き取った液滴を飛散させることがあった。しかし本発明においては、ワイピング部材の復元力を弱めるように、当該ワイピング部材を回動させるので、復元動作時の液滴の飛散を低減できる。
【0023】
また、請求項5に記載のワイピング装置の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項において、非ワイピング動作時において、前記ワイピング部材は液体噴射ヘッドの移動経路から退避するように構成されていることを特徴とする。
【0024】
この特徴よれば、回動手段が動作しない通常使用状態(非ワイピング動作時)において、前記ワイピング部材は液体噴射ヘッドの移動経路から退避するように構成されているので、液体噴射ヘッドの移動の妨げとなることがない。すなわち、ワイピング動作を実行する場合のみ液体噴射ヘッドの移動経路に進出して、ノズル形成面を払拭することができる。
【0025】
また、請求項6に記載のワイピング装置の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項において、前記回動手段は、非ワイピング動作時において、動作しないように構成されていることを特徴とする。
【0026】
この特徴によれば、回動手段は、非ワイピング動作時において、動作しないように構成されているため、非ワイピング動作時の液体噴射ヘッドの動作を妨げることがない。すなわち、ワイピング動作が必要である場合のみ動作させることができる。
【0027】
また、請求項7に記載のワイピング装置の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項において、前記回動手段は、前記ワイピング部材と前記液体噴射ヘッドとの距離に応じて、当該ワイピング部材の回動量を調節可能な回動量調節手段を有していることを特徴とする。
【0028】
この特徴によれば、前記回動手段は、前記ワイピング部材と前記液体噴射ヘッドとの距離に応じて、当該ワイピング部材の回動量を調節可能な回動量調節手段を有しているので、ワイピング部材と液体噴射ヘッドとの干渉量をほぼ一定に保ち、略等しいワイピング加重でノズル形成面を払拭することができ、常に安定してワイピング効果を得ることが可能である。
【0029】
また、請求項8に記載の液体噴射装置の発明は、対象物に向けて液滴を吐出する液体噴射ヘッドと、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のワイピング装置と、を有することを特徴とする。
【0030】
この特徴によれば、液体噴射ヘッドとして、例えば、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色剤噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、極少量の試料を噴射する精密ピペットとしての試料噴射ヘッド、被記録材にインク滴を吐出する記録ヘッド等を有する液体噴射装置において、請求項1から請求項7いずれか一項に記載の作用効果が得られる。
【0031】
また、請求項9に記載の液体噴射装置の発明は、前記液体噴射装置は、インクジェット式記録装置であること特徴とする。この特徴によれば、液体噴射装置の1形態であるインクジェット式記録装置において、請求項8と同等の作用効果が得られる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態について説明する。
ここで、図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェット式記録装置100の外観斜視図である。なおここでは、インクジェット式記録装置100の内部構成を現すために上カバーを外した状態を示している。図2は、同インクジェット式記録装置100の要部平面図であって、キャッピング装置6の周囲を示しており、図3は図2における要部側面図である。
【0033】
キャリッジ1は、主走査方向に延びるキャリッジガイド軸2に支持されているとともに、駆動モータ9に接続された無端ベルトから構成されるタイミングベルト10の一部が取り付けられている。そして、タイミングベルト10の駆動によってキャリッジガイド軸2に沿って主走査方向に往復移動可能に構成されている。キャリッジ1の下底部、すなわち被記録材Pと対向する面には記録ヘッド5が搭載され、該キャリッジ1に装着されたインクカートリッジ4からインクの供給を受けて、被記録材Pに向けてインク滴を吐出できるようになっている。なお、キャリッジ1には、ブラック、シアン、マゼンダ、イエローなど複数色のインクカートリッジ4を着脱自在に装着できるように構成されており、カラー印刷を実行可能となっている。符号3は印刷領域において記録ヘッド5の対向する位置に主走査方向に長く配設されたプラテンを示し、被記録材Pを下から支えることによって記録ヘッド5と被記録材Pとの距離を規定している。
【0034】
また、キャリッジガイド軸2は既知の機構(プラテンギャップ変位機構)によってプラテン3に対して上下方向に変位可能に構成されており、これにより記録ヘッド5とプラテン3との距離を調整できるようになっている。すなわち、当該インクジェット式記録装置100は、被記録材Pとして例えば、普通紙、厚紙、ボード紙、CD(コンパクトディスク)などの様々なものに対応すべき構成されており、キャリッジ1の高さ位置を変位させる、すなわち記録ヘッド5のノズル形成面8とプラテン3との距離(プラテンギャップ:PG)を変位させることによって、上記した様々な被記録材に対して、ノズル形成面8と上記被記録材の印刷面との間の距離が略等しくなるように構成されている。より具体的には、例えば、被記録材が普通紙等である場合に設定される、PGが最小であるノーマルポジション、被記録材が厚紙等である場合に設定される、PGが前記ノーマルポジションより大なる+ポジション、被記録材がCD等である場合に設定される、PGが最大である++ポジションなどがある。
【0035】
非印刷領域であるキャリッジ1のホームポジション位置(図1において装置右隅)には、記録ヘッド5のノズル形成面8を封止するキャッピング装置6が配置されている。キャッピング装置6は、記録ヘッド5のノズル形成面8を封止するキャップ部材7と、負圧発生手段としての吸引ポンプ50を有している。そして、キャリッジ1に搭載された記録ヘッド5がキャッピング装置6の直上に位置したときに、記録ヘッド5に向けて上方に移動することでノズル形成面8を封止できるように構成されている。すなわち、本実施形態においては、キャッピング装置6のキャップ部材7は、記録ヘッド5のノズル形成面8に当接し、または離間できるような高さ位置変位機構を備えている。
【0036】
また、図3に示すように、ノズル形成面8を封止した状態で必要に応じて吸引ポンプ50によりノズルに負圧を作用させて、ノズルの目詰まりや、インク流路内の気泡混入を解消できるようになっている。すなわち、キャップ部材7が記録ヘッド5のノズル形成面8を封止した状態で、吸引口7aを介して吸引ポンプ50によって負圧を作用させてインクを強制的に吸引排出させることで記録ヘッド5のクリーニングが行われる。
【0037】
このようにキャッピング装置6により記録ヘッド5のノズル形成面8を封止することによって、インクジェット式記録装置100の非使用時にノズルの乾燥や塵埃の付着を防ぐことができるとともに、前記したように吸引ポンプ50による負圧をノズルに作用させることでインクの強制的な吸引排出処理を行うことができるようになっている。
【0038】
キャッピング装置6の近傍の印刷領域側には、キャリッジ1の移動に伴って記録ヘッド5のノズル形成面8を払拭するワイピング装置101が配置されている。ここで、図4は本発明の第1実施形態に係るワイピング装置101であって、キャリッジ1の移動方向と直角の方向からみた要部正面図であり、図5は同ワイピング装置101の要部斜視図である。
【0039】
本実施形態に係るワイピング装置101は、記録ヘッド5のノズル形成面8に摺接するワイピング部材102と、このワイピング部材102を回動させる回動手段110を有している。
【0040】
ワイピング部材102は、板状体に形成されているとともに、エラストマーなどの弾性素材から構成され、記録ヘッド5のノズル形成面8に変形して摺接できるようになっている。また、該ワイピング部材102は、基端部側をホルダ103によって支持固定され、このホルダ103は、記録ヘッド5のノズル形成面8に平行であり、かつ、記録ヘッド5の移動方向(主走査方向)と直角の方向に延在する、回動軸111に設けられている。前記回動軸111には回動手段110としての係合レバー部114が設けられ、この係合レバー部114には、後述するキャリッジ1に設けられた係合板121と係合可能な板係合部114a、および後述する回動量調節手段と係合可能なストッパー係合部114bが設けられている。また、回動軸111の係合レバー部114側には、付勢手段としてのねじりコイルバネ116が設けられており、通常使用状態(すなわち、非ワイピング動作時)において、図4および図5に示すように、ワイピング部材102を略平行姿勢で保持して、記録ヘッド5の移動経路に進出しないように回動付勢している。
【0041】
回動手段110の駆動力としては、キャリッジ1の主走査方向の移動を利用している。より具体的には、キャリッジ1が主走査方向(図4において右手から左手方向)に移動することによって、キャリッジ1の係合板121(後述する)が静止している係合レバー部114の板係合部114aに当接する。さらにキャリッジ1が同方向に移動することによって、回動軸111を中心として該係合レバー部114が反時計方向に回動する。これにより、ワイピング部材102を同方向に回動させて立ち上げることができる。すなわち、キャリッジ1の移動方向と同方向にワイピング部材102が回動することにより、ノズル形成面8のワイピング開始位置である端部に当接するようになっている。また、この実施形態においては係合レバー部114が回動した分だけ、ワイピング部材102が回動して立ち上がるように構成されている。
【0042】
次に、本実施形態におけるキャリッジ1の構成について図6を参照にして説明する。ここで図6(a)は、キャリッジ1を移動方向(主走査方向)に沿ってみた要部図面であり、図6(b)は主走査方向と直角の方向からみた要部図面であり、図中矢印方向に移動することにより前記ワイピング装置101と係合可能となっている。
キャリッジ1には、前記係合レバー部114の板係合部114aに当接する係合板121が設けられている。この係合板121は、キャリッジ1の移動方向と同方向に延びる板状体から構成され、前記回動手段110を介してワイピング部材102を回動させて、該ワイピング部材102の自由端縁部が記録ヘッド5のノズル形成面8のワイピング開始位置に当接するように形成されている。すなわち、ワイピング動作時にキャリッジ1が主走査方向に移動して係合板121の移動経路上に配置されている係合レバー部114に当該係合板121が当接することによって、ワイピング部材102を回動させ、その自由端縁部が記録ヘッド5のノズル形成面8のワイピング開始位置から摺接されるように構成されている。換言すれば、係合板121の形状を変えることにより、ワイピング部材102を立ち上がらせるタイミング、回動量(立ち上げ角度)を適宜設定することが可能である。
【0043】
ここで、記録ヘッド5との相対移動に伴うワイピング装置101の回動動作について、図6及び図7を参照して説明する。ここで、図7は、キャリッジ1の移動に応じてワイピング装置101が回動する経時変化を(a)から(d)に向けて順に示している。
まず、図7(a)に示す如く、記録ヘッド5(キャリッジ1)がワイピング装置101に向けて矢印7A方向に移動することにより、係合板121の左側端部121aが静止している係合レバー部114の板係合部114aに当接する。 さらに、記録ヘッド5が矢印7A方向に移動することによって、図7(b)に示す如く、回動軸111を中心として係合レバー部114を反時計方向に回動させるとともに、ワイピング部材102を立ち上がらせる。このとき、係合レバー部114の板係合部114aが、係合板121の下端部121bに沿って摺動する。これにより、ワイピング部材102は、記録ヘッド5のノズル形成面8に向けて接近する。
さらに、記録ヘッド5が矢印7A方向に移動することによって、図7(c)に示す如く、ワイピング部材102の自由端縁部が記録ヘッド5のノズル形成面8の左端部(ワイピング開始位置)に当接する。すなわち、ワイピング部材102は、記録ヘッド5のノズル形成面8に直接当接して、ワイピングを開始できるようになっている。従って、記録ヘッド5の端面5a(ワイピング装置101に向けての前面)にワイピング部材102が接触することがないので、これを汚損する虞がない。
この状態で、記録ヘッド5を矢印7A方向に移動することによって、図7(d)に示す如く、ワイピング部材102がノズル形成面8に当接した際の姿勢(図7(c)に示す姿勢)を保持したまま、ノズル形成面8が移動して、該ノズル形成面8を払拭することができるようになっている。すなわち、ワイピング動作時において、ワイピング部材102は回動し続けているわけではなく静止した状態であり、記録ヘッド5が移動することによってノズル形成面8をワイピングするように構成されている。
そして、記録ヘッド5のノズル形成面8がワイピング部材102を通過した後には、係合レバー部114と係合板121との係合が解除され、当該ワイピング装置101は前記ねじりコイルバネ116により回動付勢されて、記録ヘッド5の移動経路から退避して初期状態に戻るように構成されている。なお、図7においては、ワイピング部材102の弾性変形を省略して示している。
【0044】
また、当該インクジェット式記録装置100は、前記したプラテンギャップ変位機構によるキャリッジガイド軸2の上下方向への変位に連動して、ワイピング部材102の回動量(立ち上げ角度)を調節する回動量調節手段を有している。
【0045】
ここで、図8から図10を参照にして回動量調節手段について説明する。図8は、当該インクジェット式記録装置100における回動量調節手段の一例を示す要部拡大図である。図9は、同回動量調節手段に係る回動量調節部材130の斜視図である。図10は、回動量調節手段の動作説明に用いる模式図である。
【0046】
本実施形態における回動量調節手段に係る回動量調節部材130は、前記プラテンギャップ変位機構によって上下に変位するキャリッジガイド軸2に取り付けられるようになっている。すなわち、キャリッジガイド軸2に連動して変位可能に構成されている。回動量調節部材130は、キャリッジガイド軸2の端部に配置され、該キャリッジガイド軸2と直角の方向に延在する板状の第1基部132と、この第1基部132に対して垂直(キャリッジガイド軸2に平行)に延びる板状の第2基部133を有している。前記第1基部132には、キャリッジガイド軸2を嵌め込む挿嵌溝134が設けられている。また、前記第2基部133には、前記ワイピング装置101との接触を回避するための凹溝135が形成されている。ワイピング装置101の印刷領域側(左手側)には、第2基端部133の縁部から前記係合レバー部114の回動軌道上に突出するストッパー131が設けられている。
このような構成により、回動量調節部材130は、キャリッジガイド軸2の変位に連動して変位可能(キャリッジガイド軸2に対して相対移動不能)であり、一方、ワイピング装置101に対して上下に変位可能となっている。
【0047】
ここで、図10を用いてワイピング動作時における回動量調節手段の動作について説明する。図10(a)は、キャリッジガイド軸2が当該インクジェット式記録装置100における最上位(例えば、++ポジション)に位置した場合、すなわちPGが最大である場合を示している。この状態において、図10(a)に示す如く、係合レバー部114が反時計方向に回動することにより、回動軸111と略等しい高さ位置にあるストッパー131にストッパー係合部114bが当接し、これ以上の回動が規制される。このときワイピング部材102の立ち上がり角度θ1は約90°となっており、当該ワイピング部材102の自由端縁部の高さ位置が最も高くなっている。
また、図10(b)は、キャリッジガイド軸2が下方に変位するにより、当該インクジェット式記録装置100における中位(例えば、+ポジション)に位置した場合を示している。このキャリッジガイド軸2の下方への変位に連動してストッパー131も下方に変位し、高さ位置を変位不能である回動軸111より下方に位置する。そして、図10(b)に示す如く、係合レバー部114が反時計方向に回動することにより、ストッパー131にストッパー係合部114bが当接し、これ以上の回動が規制される。これにより、ワイピング部材102は傾斜姿勢となって、当該ワイピング部材102の自由端縁部の高さ位置が低くなる。この状態でのワイピング部材102の立ち上がり角度θ2は、前記θ1より大なるように構成されている。
また、図10(c)は、キャリッジガイド軸2がより一層下方に変位することにより、当該インクジェット式記録装置100における最下位(例えば、ノーマルポジション)に位置した場合、すなわちPGが最小である場合を示している。このキャリッジガイド軸2の下方への変位に連動してストッパー131もより一層下方に変位し、高さ位置を変位不能である回動軸111より、一層下方に位置する。そして、図10(c)に示す如く、係合レバー部114が反時計方向に回動することにより、ストッパー131にストッパー係合部114bが当接し、これ以上の回動が規制される。これにより、ワイピング部材102は傾斜姿勢となり、当該ワイピング部材102の自由端縁部の高さ位置がより一層低くなる。この状態でのワイピング部材102の立ち上がり角度θ3は、前記θ2より大なるように構成されている。
【0048】
すなわち、図10において、ワイピング部材102の立ち上がり角度をθ1<θ2<θ3とすることにより、回動軸111からワイピング部材102の自由端縁部までの距離をL1>L2>L3となるように調節しているものである。
このような構成により、キャリッジガイド軸2の変位に伴いPGが変化しても、ワイピング部材102と記録ヘッド5との干渉量をほぼ一定に維持することが可能となり、もって、ワイピング部材102が記録ヘッド5のノズル形成面8を押圧する力(ワイピング加重)をほぼ一定に保つことが可能である。従って、キャリッジガイド軸2がどのようなポジションに位置していたとしても、同様のワイピング効果が得られる。
【0049】
また、当該ワイピング装置101は、ワイピング進退機構によってキャリッジ1の移動経路に対して直交する方向から進退可能に構成されている。このワイピング進退機構は、少なくとも前記係合レバー部114をキャリッジ1の係合板121の移動経路上に対して進退可能とすることで、ワイピング動作時のみ係合レバー部114をキャリッジ1の係合板121の移動経路内に配置して係合可能とし、非ワイピング動作時には前記係合レバー部114を係合板121の移動経路から退避させて、ワイピング部材102を回動させないようにするとともに、キャリッジ1の移動を妨げることがないように構成されている。すなわち、ワイピング動作は、ワイピング進退機構によって係合レバー部114がキャリッジ1の係合板121の移動経路上に進出した場合にのみ実行されるようになっている。当該ワイピング進退機構は、例えば、被記録材を搬送する紙送りモータ(図示せず)の動力を使用することができる。
なお、本実施形態においてはワイピング部材が反時計方向に回動することによって立ち上がる構成について説明したが、時計方向に回動して立ち上がる構成であっても良い。
【0050】
次に、本発明に係るワイピング装置の第2実施形態について説明する。ここで、図11は本発明の第2実施形態に係るワイピング装置201における駆動力伝達機構を示す概略構成図である。図12は本発明の第2実施形態に係るワイピング装置201を有するインクジェット式記録装置の要部拡大図である。図13は本発明の第2実施形態に係るワイピング装置の動力伝達機構の説明に供する図面である。
【0051】
本実施形態に係るワイピング装置201は、記録ヘッド5のノズル形成面8に摺接するワイピング部材102と、このワイピング部材102を回動させる回動手段210を有している。
【0052】
符合102で示すワイピング部材は、板状体に形成されているとともに、エラストマーなどの弾性素材から構成され、記録ヘッド5のノズル形成面8に変形して摺接できるようになっている。また、該ワイピング部材102は、基端部側をホルダ103によって支持固定され、このホルダ103は、記録ヘッド5のノズル形成面8に平行であり、かつ、記録ヘッド5の移動方向(主走査方向)と直角の方向に延在する、ワイピング部材回動軸241に設けられている。また、ホルダ103の下部には規制部104が配置され、非ワイピング動作時においてワイピング部材102の回動を規制して、略平行姿勢で保持している。
【0053】
前記ワイピング部材回動軸241には、歯車231が設けられている。前記キャリッジの係合板121と係合可能な係合レバー部114は、前記ワイピング部材102よりキャッピング装置6側に配置され、前記ワイピング部材回動軸241と平行に配置されたレバー回動軸242に設けられている。このレバー回動軸242は、ワイピング進退機構によって軸方向に変位可能に構成されているとともに、歯車232、235(図13)が設けられている。歯車232,235のキャッピング装置6側には、伝達軸243に設けられた歯車233が配置され、後述する傘歯車252と伝達部材249を介して結合しており、駆動力を伝達できるように構成されている。
【0054】
図12に示す如く、キャリッジガイド軸2の一端には、軸の外周を取り巻くように傘歯車251が配置され、この歯車251に噛み合うように傘歯車252が配置されている。このような構成により、キャリッジガイド軸2が変位した場合には、その動力により傘歯車252が回動し、伝達部材249を介して歯車233に伝達されて、この歯車233を回動できるようになっている。
【0055】
以上の構成において、PGに応じてワイピング部材102の回動量を調整することができるようになっている。すなわち、非ワイピング動作時には、図13(a)に示すように、歯車233と歯車235とが噛合した状態であり、この状態においてキャリッジガイド軸2が変位した場合には、前記傘歯車252を回動させて、その動力が伝達部材249を介して歯車233に伝達され、この歯車233と噛合している歯車235を回動させる。これにより、レバー回動軸242が回動して係合レバー部114を回動させる。すなわち、キャリッジガイド軸2の変位に応じて、係合レバー部114を回動させる(すなわち、当該係合レバー部114の初期立ち上がり角度を変える)ことにより、当該係合レバー部114に前記キャリッジ1の係合板121が係合した際の回動量を調節している。
【0056】
ワイピング動作時には、図13(b)に示すように、レバー回動軸242がその回動状態を保持したまま軸方向(図中左手方向)に変位することにより、歯車233と歯車235との噛合が解除され、歯車231と歯車232とが噛合する。この状態において、係合レバー部114にキャリッジ1の係合板121が係合して、レバー回動軸242を中心として反時計方向に回動することにより、その駆動力が歯車231を介してワイピング部材回動軸241に伝達する。そして、ワイピング部材102を時計方向に回動させて、立ち上がらせる。
【0057】
すなわち、キャリッジガイド軸2が変位してPGが大きい場合には、図14(a)に示すように、係合レバー部114は略垂直姿勢、すなわち回動する余地を充分に残した状態であり、この状態でキャリッジ1の係合板121と係合することによって、ワイピング部材102を図14(b)に示す如く、大きいPGに対応した略垂直姿勢まで回動させることが可能である。
一方、PGが小さい場合には、図15(a)に示すように、係合レバー部114は予め回動した傾斜姿勢、すなわち回動する余地が少ない状態としておき、この状態でキャリッジ1の係合板121と係合することによって、ワイピング部材102を図15(b)に示す如く、小さいPGに対応した傾斜姿勢で回動を止めることができる。すなわち、図14と比し、図15に示す場合においては、係合レバー部114が予め回動しているので、ワイピング部材回動軸241に伝達可能な駆動力が小さくなり、もってワイピング部材102を傾斜姿勢まで立ち上がらせることができる。
【0058】
このように、キャリッジガイド軸2の変位に伴いPGが変化したとしても、ワイピング部材102と記録ヘッド5との干渉量をほぼ一定に保つことができる。従って、ワイピング加重をほぼ一定に維持することができ、キャリッジガイド軸2がどのような高さ位置に位置していたとしても、同様のワイピング効果が得られる。
【0059】
また、本実施形態においては、ワイピング部材102がキャリッジ1の移動方向に対して対向方向に回動することによって立ち上がる構成であるので、図6に示すキャリッジ1の係合板121の移動方向下流側に形成された傾斜部121cにより、以下の作用効果が得られる。
【0060】
ワイピング部材102がノズル形成面8の終端部(右端部)に達する直前に、係合レバー部114を傾斜部121cに沿って摺動させることにより、ワイピング部材102を反時計方向に回動させて、ノズル形成面8から退避させる(すなわち、立ち上げ角度が小さくなるように回動させる)ことができる。これにより、ワイピング部材102がノズル形成面8を離間した瞬間の、変形状態から略垂直状態(自由状態)への復元動作を徐々に行うことができる。
【0061】
つまり、ワイピング部材102が、ノズル形成面8に摺接した変形状態から自由状態である略垂直状態へ復元する場合に、復元力が作用する方向と反対方向に当該ワイピン部材102を回動可能であるため復元力が弱められ、ノズル形成面8から掻き取ったインクの飛散を抑制することが可能である。この傾斜部121cの作用効果は、ワイピング部材102をキャリッジ1の移動方向に対向するように立ち上げ、同移動方向に退避させる構成である場合に好適に適用できる。すなわち、ワイピング装置の構成が、ワイピング部材102の復元力が作用する方向と逆方向に当該ワイピング部材102を回動させることによって、ノズル形成面8から離間させる場合が好ましい。
【0062】
なお、本実施形態においては、ワイピング部材を時計回りに回動させることにより立ち上がる形態について説明したが、反時計回りに回動させて立ち上がる構成であってもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ワイピング部材を回動させることによって記録ヘッドのノズル形成面におけるワイピング開始位置に当接させるので、ノズル形成面のみを確実に払拭することができる。また、当該ワイピング部材は、ノズル形成面に当接した姿勢を維持したままワイピング動作を行うので、ノズル形成面全面にわたって一様なワイピング加重で払拭することができ、払拭ムラを生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェット式記録装置の外観斜視図である。
【図2】同インクジェット式記録装置の要部平面図である。
【図3】同インクジェット式記録装置の要部側面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るワイピング装置の要部正面図である。
【図5】同ワイピング装置の要部斜視図である。
【図6】本発明に係るキャリッジの説明に供する図面である。
【図7】記録ヘッドとワイピング装置との相対位置の説明に供する図面である。
【図8】第1実施形態に係るインクジェット式記録装置の要部拡大図である。
【図9】本発明に係る回動量調節部材を示す斜視図である。
【図10】回動量調節手段の説明に供する模式図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係るワイピング装置における駆動力伝達機構を示す概略構成図である。
【図12】本発明の第2実施形態に係るワイピング装置を有するインクジェット式記録装置の要部拡大図である。
【図13】ワイピング装置の動力伝達機構の説明に供する図面である。
【図14】回動量調節手段の作用効果の説明に供する図面である。
【図15】回動量調節手段の作用効果の説明に供する図面である。
【図16】従来技術のワイピング装置によるワイピング動作を示す図面である。
【符号の説明】
1 キャリッジ
2 キャリッジガイド軸
3 プラテン
4 インクカートリッジ
5 記録ヘッド
6 キャッピング装置
7 キャッピング部材
8 ノズル形成面
9 駆動モータ
10 タイミングベルト
50 吸引ポンプ
100 インクジェット式記録装置
101 第1実施形態のワイピング装置
102 ワイピング部材
103 ホルダ
110 回動手段
111 回動軸
114 係合レバー部
114a 板係合部
114b ストッパー係合部
116 ねじりコイルバネ
121 係合板
121c 傾斜部
130 回動量調節部材
131 ストッパー
132,133 基部
134 挿嵌溝
135 凹溝
201 第2実施形態のワイピング装置
210 回動手段
231,232,233,235 歯車
241 ワイピング部材回動軸
242 レバー回動軸
243 伝達軸
249 伝達部材
251,252 傘歯車
P 被記録材[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
INDUSTRIAL APPLICABILITY The present invention is used, for example, for producing a colorant ejecting head used for producing a color filter such as a liquid crystal display, an electrode material (conductive paste) ejecting head used for forming an electrode such as an organic EL display or a surface emitting display, and for producing a biochip. Biological organic matter ejecting head, sample ejecting head as a precision pipette for ejecting a very small amount of sample, wiping device for wiping liquid ejecting head such as recording head for ejecting ink droplets on a recording material, liquid ejecting device having the wiping device The present invention relates to an ink jet recording apparatus as one form of the liquid ejecting apparatus.
[0002]
[Prior art]
As one of the liquid ejecting apparatuses, there is an ink jet recording apparatus. The ink jet recording apparatus is mounted on a carriage that reciprocates in a main scanning direction (width direction of a recording material), and ejects ink droplets toward the recording material, and a recording head that moves the recording material in a sub scanning direction ( It is provided with paper feeding means such as a conveyance roller for precisely feeding in a direction perpendicular to the main scanning direction), and is configured to perform recording (printing) by ejecting ink droplets while moving the recording head in the main scanning direction. I have.
[0003]
The recording head discharges the ink pressurized to a predetermined pressure in the pressure generating chamber as ink droplets from the nozzle openings on the nozzle forming surface toward the recording material. For this reason, the ink ejection characteristics fluctuate due to clogging of nozzles due to an increase in viscosity and solidification of ink, and adhesion of dust, and further, ink ejection characteristics fluctuate, which may cause a problem in recording accuracy. .
[0004]
For this reason, some of the ink jet recording apparatuses include a capping unit, a negative pressure generating unit, and a wiping unit as a characteristic maintaining unit for maintaining a constant ink ejection characteristic.
[0005]
The capping means seals the nozzle forming surface with the capping device when the ink jet recording device is not in use to isolate the nozzle forming surface from the outside, thereby preventing drying of the ink in the nozzle openings and adhesion of dust.
[0006]
Further, when a nozzle is clogged or bubbles are mixed in the ink flow path, a negative pressure generating means is provided for removing these. The negative pressure generating means eliminates clogging and air bubbles by forcibly discharging ink from the nozzle opening by applying a negative pressure to the nozzle while the nozzle forming surface is sealed by the capping device. I do. This negative pressure generating means can be normally executed by a predetermined operation when the use of the ink jet recording apparatus is resumed after a long period of non-use, or when the user recognizes that the recording accuracy has deteriorated. ing.
[0007]
When forcible suction and discharge processing of ink for eliminating clogging and air bubble mixing is performed as described above, ink discharged from nozzle openings may scatter and adhere to the nozzle forming surface of the recording head, Foreign matter such as dust is easily adsorbed to the ink attached to the nozzle forming surface. In such a case, a wiping unit for wiping the nozzle forming surface is provided. The wiping means has a wiping member made of an elastic material such as an elastomer, and is configured such that a base end side of the wiping member is fixed by a holder. The tip side (free end side) of the wiping member is moved relative to the nozzle forming surface while being pressed against the nozzle forming surface, to remove ink or the like attached to the nozzle forming surface, and to perform cleaning.
[0008]
The cleaning operation of the nozzle forming surface by the wiping member is called “wiping operation”. FIG. 16 is a diagram illustrating a wiping operation performed by the
[0009]
The
[0010]
In a recent ink jet recording apparatus, a recording head is supported by displacing a carriage guide shaft supporting the
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
However, with the
[0012]
Further, in the ink jet recording apparatus having the platen gap displacement mechanism, the amount of interference between the
[0013]
SUMMARY An advantage of some aspects of the invention is to provide a wiping device that can abut a required position during a wiping operation to wipe a nozzle forming surface of a liquid ejecting head. .
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, the invention of the wiping device according to
[0015]
According to this feature, the rotary shaft is provided on the rotary shaft that is parallel to the nozzle forming surface and extends in a direction perpendicular to the direction of relative movement with the liquid ejecting head, and rotates about the rotary shaft. The wiping member is pressed so as to be pressed against the nozzle forming surface to wipe it off, and the wiping member is rotated so that the free edge of the wiping member comes into contact with the wiping start position of the nozzle forming surface. The wiping member is in direct contact with the end of the nozzle forming surface, which is the wiping start position, during the wiping operation, and is wiped by moving relative to the nozzle forming surface. . That is, unlike the related art, the nozzle forming surface is not wiped after the wiping member comes into contact with the end face of the liquid ejecting head, so that there is no possibility that the end face of the liquid ejecting head is stained. That is, it is possible to reliably wipe only a necessary portion. Therefore, a stable wiping operation can be performed at all times, and the nozzle forming surface of the liquid ejecting head can be adjusted to optimal droplet discharge conditions.
[0016]
According to a second aspect of the present invention, in the wiping device according to the first aspect, the wiping member wipes the nozzle forming surface while maintaining a posture when the wiping member contacts the nozzle forming surface. I do.
[0017]
According to this feature, since the wiping member wipes the nozzle forming surface while maintaining the posture at the time of contacting the nozzle forming surface, the wiping member presses the nozzle forming surface of the liquid ejecting head during the wiping operation. While keeping the pressure (so-called wiping load) constant, it is possible to make sliding contact with the nozzle forming surface. Therefore, wiping can be performed with uniform wiping load over the entire surface of the nozzle forming surface, and no wiping unevenness occurs.
[0018]
According to a third aspect of the present invention, in the wiping apparatus according to the first or second aspect, the rotating means operates using relative movement with the liquid ejecting head.
[0019]
According to this feature, since the rotating means operates using relative movement with the liquid ejecting head, it does not require a motor as a drive source of the rotating means, a system for operating the motor, and the like. With this configuration, the wiping member can be rotated. In addition, the timing of rotating the wiping member is not shifted, and the wiping member can be rotated at an accurate timing.
[0020]
According to a fourth aspect of the present invention, in the wiping device according to any one of the first to third aspects, the rotating means is configured such that the wiping member, which is in sliding contact with a nozzle forming surface and is in a deformed state, is a nozzle The wiping member is rotated so as to weaken a restoring force acting when the wiping member is restored by passing through the forming surface.
[0021]
According to this feature, the rotating means slides the wiping member so as to reduce the restoring force acting when the wiping member that has been deformed by sliding contact with the nozzle forming surface passes through the nozzle forming surface and is restored. Since the wiping member is rotated, scattering of liquid droplets during the restoration operation of the wiping member can be suppressed.
[0022]
That is, the wiping member is restored from the deformed state to the free state (usually substantially vertical state) at the moment when the wiping member passes through the nozzle forming surface of the liquid jet head. Due to the restoring operation of the wiping member, droplets scraped from the nozzle forming surface may be scattered. However, in the present invention, since the wiping member is rotated so as to weaken the restoring force of the wiping member, it is possible to reduce the scattering of liquid droplets during the restoring operation.
[0023]
According to a fifth aspect of the present invention, in the wiping device according to any one of the first to fourth aspects, the wiping member is retracted from a movement path of the liquid ejecting head during a non-wiping operation. It is characterized by having been done.
[0024]
According to this feature, in a normal use state in which the rotating means does not operate (during a non-wiping operation), the wiping member is configured to retreat from the movement path of the liquid ejecting head. And never. That is, only when the wiping operation is performed, the liquid ejecting head can advance to the moving path and wipe the nozzle forming surface.
[0025]
According to a sixth aspect of the present invention, in the wiping device according to any one of the first to fifth aspects, the rotating means is configured not to operate during a non-wiping operation. Features.
[0026]
According to this feature, since the rotating means is configured not to operate during the non-wiping operation, it does not hinder the operation of the liquid ejecting head during the non-wiping operation. That is, it can be operated only when the wiping operation is necessary.
[0027]
In a wiping device according to a seventh aspect of the present invention, in the wiping device according to any one of the first to sixth aspects, the rotating unit is configured to control the wiping member according to a distance between the wiping member and the liquid ejecting head. It is characterized by having a turning amount adjusting means capable of adjusting the turning amount of the wiping member.
[0028]
According to this feature, the turning unit has the turning amount adjusting unit that can adjust the turning amount of the wiping member according to the distance between the wiping member and the liquid ejecting head. It is possible to keep the amount of interference between the nozzle and the liquid ejecting head substantially constant, wipe the nozzle forming surface with substantially equal wiping load, and always obtain a stable wiping effect.
[0029]
According to an eighth aspect of the present invention, there is provided a liquid ejecting apparatus comprising: a liquid ejecting head that ejects droplets toward a target; and a wiping device according to any one of the first to seventh aspects. It is characterized by having.
[0030]
According to this feature, as the liquid ejecting head, for example, a colorant ejecting head used for manufacturing a color filter such as a liquid crystal display, and an electrode material (conductive paste) ejecting head used for forming an electrode such as an organic EL display or a surface emitting display. A liquid ejecting apparatus having a biological organic substance ejecting head used for manufacturing a biochip, a sample ejecting head as a precision pipette ejecting a very small amount of sample, a recording head ejecting ink droplets on a recording material, and the like. The operation and effect according to any one of
[0031]
According to a ninth aspect of the present invention, the liquid ejecting apparatus is an ink jet recording apparatus. According to this feature, in the ink jet recording apparatus which is one form of the liquid ejecting apparatus, the same operation and effect as those of the eighth aspect can be obtained.
[0032]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
Here, FIG. 1 is an external perspective view of an ink
[0033]
The
[0034]
The
[0035]
A
[0036]
Further, as shown in FIG. 3, in a state where the
[0037]
By sealing the
[0038]
On the printing area side near the
[0039]
The
[0040]
The wiping
[0041]
As the driving force of the
[0042]
Next, the configuration of the
The
[0043]
Here, the turning operation of the
First, as shown in FIG. 7A, when the recording head 5 (carriage 1) moves in the direction of the
7C, the free edge of the wiping
In this state, by moving the
After the
[0044]
Further, the ink jet
[0045]
Here, the rotation amount adjusting means will be described with reference to FIGS. FIG. 8 is an enlarged view of a main part showing an example of a rotation amount adjusting unit in the ink
[0046]
The turning
With such a configuration, the rotation
[0047]
Here, the operation of the rotation amount adjusting means during the wiping operation will be described with reference to FIG. FIG. 10A shows a case where the
FIG. 10B shows a case where the
FIG. 10C shows a case where the
[0048]
That is, in FIG. 10, by setting the rising angle of the wiping
With such a configuration, even if the PG changes due to the displacement of the
[0049]
The
In the present embodiment, a configuration in which the wiping member rises by rotating in the counterclockwise direction has been described. However, a configuration in which the wiping member rises by rotating in the clockwise direction may be used.
[0050]
Next, a second embodiment of the wiping device according to the present invention will be described. Here, FIG. 11 is a schematic configuration diagram showing a driving force transmission mechanism in the
[0051]
The
[0052]
The wiping member indicated by
[0053]
The wiping
[0054]
As shown in FIG. 12, a
[0055]
In the above configuration, the amount of rotation of the wiping
[0056]
At the time of the wiping operation, as shown in FIG. 13B, the
[0057]
That is, when the
On the other hand, when the PG is small, as shown in FIG. 15A, the
[0058]
Thus, even if the PG changes with the displacement of the
[0059]
Further, in the present embodiment, since the wiping
[0060]
Immediately before the wiping
[0061]
That is, when the wiping
[0062]
In the present embodiment, a configuration in which the wiping member rises by rotating the wiping member clockwise has been described. However, a configuration in which the wiping member rises by rotating the wiping member counterclockwise may be employed.
[0063]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, by rotating the wiping member, the recording head is brought into contact with the wiping start position on the nozzle forming surface of the recording head, so that only the nozzle forming surface can be reliably wiped. In addition, since the wiping member performs the wiping operation while maintaining the posture in contact with the nozzle forming surface, the wiping member can be wiped with a uniform wiping load over the entire surface of the nozzle forming surface, and no wiping unevenness occurs.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an external perspective view of an ink jet recording apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view of a main part of the ink jet recording apparatus.
FIG. 3 is a side view of a main part of the ink jet recording apparatus.
FIG. 4 is a front view of a main part of the wiping device according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a perspective view of a main part of the wiping device.
FIG. 6 is a drawing for explaining a carriage according to the present invention.
FIG. 7 is a drawing for explaining a relative position between a recording head and a wiping device.
FIG. 8 is an enlarged view of a main part of the ink jet recording apparatus according to the first embodiment.
FIG. 9 is a perspective view showing a rotation amount adjusting member according to the present invention.
FIG. 10 is a schematic diagram for explaining a rotation amount adjusting unit.
FIG. 11 is a schematic configuration diagram showing a driving force transmission mechanism in a wiping device according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 12 is an enlarged view of a main part of an ink jet recording apparatus having a wiping device according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a drawing for explaining a power transmission mechanism of the wiping device.
FIG. 14 is a drawing for explaining the operation and effect of the rotation amount adjusting means.
FIG. 15 is a drawing for explaining the operation and effect of the rotation amount adjusting means.
FIG. 16 is a view showing a wiping operation by a conventional wiping device.
[Explanation of symbols]
1 carriage
2 Carriage guide shaft
3 Platen
4 Ink cartridge
5 Recording head
6 Capping device
7 Capping members
8 Nozzle forming surface
9 Drive motor
10 Timing belt
50 Suction pump
100 Inkjet recording device
101 Wiping device of first embodiment
102 Wiping member
103 holder
110 rotation means
111 Rotation axis
114 Engagement lever
114a Plate engaging part
114b Stopper engaging part
116 Torsion coil spring
121 engagement plate
121c Inclined part
130 Rotation amount adjustment member
131 stopper
132,133 base
134 insertion groove
135 groove
201 Wiping device of second embodiment
210 rotating means
231,232,233,235 Gears
241 Wiping member rotation axis
242 lever rotation axis
243 Transmission shaft
249 Transmission member
251,252 bevel gear
P Recording material
Claims (9)
前記ノズル形成面に平行であり、かつ前記液体噴射ヘッドとの相対移動方向と直角の方向に延在する回動軸に設けられ、該回動軸を中心に回動することによりノズル形成面に押しつけられてこれを払拭する、板状体からなるワイピング部材と、
該ワイピング部材の自由端縁部が、ノズル形成面のワイピング開始位置に当接するように、当該ワイピング部材を回動させる回動手段を備えていることを特徴とする、ワイピング装置。A wiping device for wiping a nozzle forming surface of the liquid ejecting head by relatively moving with respect to a liquid ejecting head that ejects liquid droplets from a nozzle opening toward an object,
It is provided on a rotating shaft that is parallel to the nozzle forming surface and extends in a direction perpendicular to the direction of relative movement with the liquid ejecting head. A wiping member made of a plate-like body that is pressed and wipes this,
A wiping device, comprising: a rotating means for rotating the wiping member so that a free edge of the wiping member comes into contact with a wiping start position on a nozzle forming surface.
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のワイピング装置と、
を有することを特徴とする、液体噴射装置。A liquid ejecting head that ejects droplets toward an object,
A wiping device according to any one of claims 1 to 7,
A liquid ejecting apparatus, comprising:
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---|---|---|---|
JP2002254599A JP2004090407A (en) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | Wiping device, liquid injection device, inkjet type recording apparatus |
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