JP2004077232A - Method and device determining load of seat for vehicle - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、シートへの入力荷重を検出しその種別を判別する車両用シートの荷重判別方法および荷重判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用の乗員保護装置であるエアバッグは、その高い保護性能から、今や運転席のみならず助手席やリヤシート等にも標準的に装備されつつある。
【0003】
ここで、エアバッグは、通常、特定以上の衝撃を検出したときに一定の展開形状(最大膨張形状)まで瞬時に展開(膨出)されるため、たとえば、助手席等への子供の着座時においては、エアバッグの膨張展開時における膨張力が過度の衝撃として子供に付勢されることに起因する、その加害性も指摘されている。
【0004】
また、非着座時にも同様に膨出すると、その後の処理、および修理が複雑であるため、不要時における展開規制も、助手席等のエアバッグに対しては望まれている。
【0005】
そこで、シートヘの入力荷重を、シートに設けた荷重検出手段によって検出し、その入力荷重に基づいて着座、非着座の区別、および子供であるか大人であるか等の着座者の種別を適宜判別し、その判別結果に応じて、エアバッグの展開、非展開を制御することが行われつつある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、着座者の着座姿勢はさまざまであり、特に助手席等であれば、着座者が常にシートに深く腰掛けているとは限らず、たとえば、シートに浅く腰掛けたり、左右に身体を捻って腰掛けている場合等も十分に考えられる。
【0007】
特に、着座者がシートに浅く腰掛けた場合、足元から床体等に作用する、シートの荷重検出手段では検出できない、いわゆる非検出荷重成分が大きくなり、その程度によっては、子供の着座であるか大人の着座であるかの判別に支障をきたすことも起り得る。
【0008】
つまり、シートに設けた荷重検出手段による検出荷重のみをもとにして着座者の種別を判別する公知の構成においては、その判別精度の低下が避けられない。
【0009】
この発明は、高い判別精度を得ることによって、より高い安全保護性能を確保可能とした車両用シートの荷重判別方法および荷重判別装置の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に示すこの発明の車両用シートの荷重判別方法によれば、スライド位置検出手段により検出した、シートの前後位置に関わるスライド位置情報と、前後左右の平面4ヶ所の荷重検出手段により検出した、シートヘの入力荷重に関わる荷重情報とを、所定の処理のもとで適宜得るものとし、各荷重検出手段の位置を座標上の座標点としてそれぞれ捉え、この各座標点に所定のスライド基点からのシートスライド量を加えることにより、各座標点を現スライド位置のものに補正するとともに、シートクッションの平面形状において予め規定したエリアマップの基準位置に所定のスライド基点からのシートスライド量を加えることにより、このエリアマップの位置をシートの現スライド位置に順応したものに補正する。
【0011】
次に、補正された各座標点を頂点とする四角形をその座標上に想定し、各荷重検出手段により検出した検出荷重の荷重バランスから、各座標点に対する重心位置を算出するとともに、この重心位置をエリアマップに照合させることにより、重心位置エリアをそのエリアマップ上に特定化する。そして、この重心位置エリア、各荷重検出手段による検出荷重の総和、およびその検出荷重をもとにした荷重分布に基づいて、着座姿勢の推定を行うとともに、その推定着座姿勢に適合した補正係数を検出荷重の総和に加味することによって、着座者の体重を推定し、その推定体重と予め規定された各しきい値とを比較し、その比較結果から、非着座であるか、子供の着座であるか、あるいは大人の着座であるかの荷重判別を行うものとしている。
【0012】
また、請求項2に示すこの発明の車両用シートの荷重判別方法によれば、スライド位置検出手段により検出した、シートの前後位置に関わるスライド位置情報と、前後左右の平面4ヶ所の荷重検出手段により検出した、シートヘの入力荷重に関わる荷重情報とを、所定の処理のもとで適宜得るものとしている。そして、各荷重検出手段の位置を座標上の座標点としてそれぞれ捉え、各座標点を頂点とする四角形をその座標上に想定し、各荷重検出手段により検出した検出荷重の荷重バランスから、各座標点に対する重心位置を算出する。
【0013】
次に、この算出重心位置に、所定のスライド基点からのシートスライド量を加えることによって、その算出重心位置をシートの現スライド位置でのシートクッション平面位置に置き換える補正を行い、その補正重心位置を、予め規定されたエリアマップと照合し置き換えることによって、シートクッションの平面上に想定した重心位置エリアを特定化する。そして、この重心位置エリア、各荷重検出手段による検出荷重の総和、およびその検出荷重をもとにした荷重分布に基づいて、着座姿勢の推定を行うとともに、その推定着座姿勢に適合した補正係数を検出荷重の総和に加味することによって、着座者の体重を推定し、その推定体重と予め規定された各しきい値とを比較し、その比較結果から、非着座であるか、子供の着座であるか、あるいは大人の着座であるかの荷重判別を行うものとしている。
【0014】
さらに、この発明の請求項3においては、非着座か子供の着座かを判別する子供着座しきい値、および子供の着座か大人の着座かを判別する大人着座しきい値が、推定体重と比較されるしきい値としてそれぞれ設定されている。そして、この各しきい値の前後に所定値幅の識別余裕代を設けるとともに、この識別余裕代を除く部分を各明確識別領域として規定し、この明確識別領域内に検出荷重の総和があるとき、着座姿勢の推定を行うことなく、その明確識別領域に応じた着座荷重判別を直接的に行うものとしている。
【0015】
また、請求項4に示すこの発明の車両用シートの荷重判別装置は、シートへの入力荷重を検出可能に、前後左右の離間平面4ヶ所にそれぞれ配設された荷重検出手段と、シートのスライド位置を検出するスライド位置検出手段と、荷重検出手段からの荷重情報と、スライド位置検出手段からのスライド位置情報とを適宜処理する情報処理手段とを具備するものとして具体化されている。そして、スライド位置検出手段からのスライド位置情報、および荷重検出手段からの荷重情報に基づいて算出、補正した補正重心位置を、シートクッションの平面上に想定した重心位置エリアとして特定化し、この重心位置エリア、各荷重検出手段による検出荷重の総和、およびその検出荷重をもとにした荷重分布に基づいて、着座姿勢の推定を行うとともに、その推定着座姿勢に適合した補正係数を検出荷重の総和に加味することによって、着座者の体重を推定し、この推定体重と予め規定された各しきい値との比較結果から、非着座であるか、子供の着座であるか、あるいは大人の着座であるかの荷重判別を可能に構成されている。
【0016】
さらに、この発明の請求項5においては、スライド可能なシートが、シートの移動方向に連なった等間隔毎の一連の検出対象孔を、その固定の磁性部材に有するものとしてなるとともに、スライド位置検出手段が、検出対象孔との上下非整列位置にある磁石体と、検出対象孔との上下整列位置に並置された2つのホール素子とを磁性板上に一体的に配してなる磁気センサ本体を備えている。そして、本体の各ホール素子が、異なる2相のパルスを同期出力可能に検出対象孔に対するその通過タイミングを変えてそれぞれ配設されるものとして具体化されている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0018】
図1、図2に示すように、この発明に係る車両用シートの荷重判別装置10は、シート12に付加された荷重を検出可能とする荷重検出手段14と、シートのスライド位置を検出可能とするスライド位置検出手段16とを備えている。そして、これら荷重検出手段14、およびスライド位置検出手段16からの各種情報を情報処理手段18において適宜処理し、その処理結果としての荷重判別に基づいてエアバッグ20に対する展開制御を行うものとして、この車両用シートの荷重判別装置10は構成されている。
【0019】
図2に示すように、エアバッグ20は、通常、その収縮状態で小さく折り畳まれ、ガス発生/点火手段22を有したエアバッグユニット24として、シート12の前方配置部材、たとえば、助手席前方のインパネ26に内設されている。そして、このエアバッグユニット24は、車体への衝撃の入力を検出する衝撃センサ(図示しない)を有する、たとえばSRSユニット28に接続され、このSRSユニットからの出力信号によるガス発生/点火手段の作動制御により、エアバッグに対する展開制御が行われる。
【0020】
ここで、この発明の荷重判別装置10は、シート12に対する着座、非着座の着座判別、および子供であるか大人であるか等の着座者の種別判別を適宜行い、その判別結果に応じてエアバッグ20の展開/非展開を制御するものとして構成され、その判別材料として、シートへの入力荷重、およびシートのスライド位置をそれぞれ荷重情報、およびスライド位置情報として適宜検出するものとしている。
【0021】
図2を見るとわかるように、この荷重判別装置10は、シートスライド装置30をシート12、つまりはシートクッション32の下部に備えた、いわゆるスライドシートをもとに構成される。そして、シート12への入力荷重を検出する荷重検出手段14が、シートクッション32の座面32aに対する上方からの荷重を受動可能に、シートスライド装置の下部位置に配設されている。
【0022】
なお、このシートスライド装置自体の基本構成は公知であり、それ自体はこの発明の趣旨でないため、この基本構成に対する詳細な説明はここでは省略するが、図2、および図3に示すように、この種のシートスライド装置30においては、後述のベース部材34を介して床体36に固定的に連結、支持されるロアレール38に対し、シート側のアッパレール40が、スチールボール42、およびローラ44等の転動子を介してその長手方向にスライド可能に組み付けられている。
【0023】
そして、図3を見るとわかるように、この発明の実施の形態においては、荷重検出手段14が、たとえば起歪部材46に歪みゲージ48を組み合わせたものとして具体化されている。
【0024】
起歪部材46は、入力荷重に応じた歪曲を繰り返し可能とする、たとえばばね鋼材等のような、復元力を持った可歪性素材からなる長手形状体として形成されており、図3(B)に示すように、その長手側面の形状は、たとえば、肉薄部としてなる易歪部46aを挟んだ一方を高段部46b、および他方を低段部46cとした、いわゆる離間段差形状として具体化されている。
【0025】
この起歪部材の高段部46bは、シート側部材、たとえばシートスライド装置のロアレール38の載置、固定される固定部として機能し、たとえば前後一対(図3(B)中の左右一対)の固定ピン(カシメピン)50により、この高段部、ロアレール間が一体的に連結、固定されている。また、図3に示すように、この起歪部材の低段部46cは、その短手方向での枢軸52の貫通により、固定のベース部材34に回動自在に連結、支持されている。
【0026】
図2、および図3に加えて図4を見るとわかるように、ベース部材34は、ロアレール38に沿って延びた長手のレール状体としてなり、たとえば、上面の開口された正面略コ字形状の本体34−1の前後端部が、レッグ34−2F,34−2Rを介して床体36にそれぞれ固定されている。そして、図3(A)に示すように、枢軸52は、ベース部材本体34−1の、たとえば対向縦壁34−1a間に離脱不能に架設された枢支ピン(ボルト)として具体化でき、対向縦壁の挿通孔に嵌着した一対のブッシュ54により、この対向縦壁間における起歪部材46の支持位置が規定されている。
【0027】
このような構成においては、シートスライド装置30、つまりシート12が、起歪部材46を介してベース部材34に連結、支持されることになる。そして、シート12からの荷重がこの起歪部材46に入力すると、高段部46bがその荷重のもとでほぼ平行に下降(昇降)しようとするのに対し、低段部46cは枢軸52を支点として上下方向に回動しようとするため、その移動軌跡のずれが歪みとなってその間の肉薄部、つまりは易歪部46aに現われる。そこで、図3に示すように、この荷重検出手段14においては、この易歪部46aでの起歪部材46の歪みを検出可能に、歪みゲージ48が易歪部の上下いずれかの面、たとえば下面に、接着、貼着等のもとで固定的に配設されている。
【0028】
歪みゲージ48として、たとえば可撓性のある電気絶縁薄板内に金属抵抗線を内設、固定してなる、いわゆる抵抗線ゲージが利用できる。
【0029】
ここで、図2ないし図4に示すように、この荷重検出手段14は、シートスライド装置のロアレール38に対する前部、後部にそれぞれ配設される。そして、このシートスライド装置30がシート12、つまりシートクッション32の左右離間位置に並置されることから、図5に示すように、この発明の実施の形態においては、荷重検出手段14(#1〜#4)がシートクッションの前後、左右の4ヶ所に離間配置されることになる。
【0030】
この4ヶ所の荷重検出手段14(#1〜#4)、つまりその各歪みゲージ48は、図1、図2に示すように、情報処理手段18にそれぞれ接続されている。
【0031】
情報処理手段18は、その中枢となるCPU56を備えた、いわゆるECU(電子制御装置)の一種としてなり、荷重検出手段14(#1〜#4)毎の歪みゲージ48からの出力信号が、このCPUにおいて監視されている。そして、この各歪みゲージ48からの出力値をもとにした各種演算処理によって荷重情報を得るとともに、それに対応した出力を適宜行うものとして、このCPU56、つまりECU(情報処理種手段)18は構成されている。
【0032】
なお、図1に示すように、この実施の形態においては、ECU18に設けられたチャンネル切換回路58によって、検出対象となる荷重検出手段14(#1〜#4)を順次切換え、このチャンネル切換回路によって切換えられた荷重検出手段毎に、その出力をCPU56において順次監視するものとしている。
【0033】
この、シートクッション32の離間4ヵ所に荷重検出手段14(#1〜#4)を配設したこの構成においては、通常、各荷重検出手段による検出荷重の合計(総和)を、この荷重検出手段により検出したシート12への入力荷重としてみなすものとしている。また、荷重検出手段14(#1〜#4)毎の検出荷重を比較すれば、シート12における荷重分布を推定することも、この構成によれば容易に可能となる。
【0034】
ここで、この発明の荷重判別装置10においては、荷重検出手段14(#1〜#4)により検出した検出荷重をもとにして、着座の有無の判別、および着座者の種別判別を概略的に行うことが可能となっている。
【0035】
たとえば、図6に示すように、空席(非着座)か子供の着座かを判別する子供着座しきい値Th1、および子供の着座か大人の着座かを判別する大人着座しきい値TH2が、比較基準となるしきい値としてECUのCPU56に予め設定される。そして、たとえば、荷重検出手段14(#1〜#4)による検出荷重の総和Wttと子供着座しきい値Th1、および大人着座しきい値TH2とを比較することによって、シート12への入力荷重をもとにした着座荷重判別が行われる。
【0036】
また、この発明の荷重判別装置10においては、上述したように、シート12のスライド位置を検出可能とするスライド位置検出手段16が、この荷重検出手段14(#1〜#4)と共にシートスライド装置30に設けられている。
【0037】
図4に示すように、この発明におけるスライド位置検出手段16においては、シート12のスライド方向に連なる等間隔毎の一連の検出対象孔60が、固定の磁性部材、たとえばシートスライド装置のロアレール38に形成されるとともに、この磁性部材に沿って離間配置される磁気センサ本体62が、シートと同期移動する可動のシート側部材、たとえばシートスライド装置のアッパレール40に一体的に固定されている。
【0038】
ここで、この実施の形態におけるシートスライド装置30としては、たとえば、マニュアル式のロックを有する、いわゆるアニュアルロック式が例示でき、このマニュアルロック式のシートスライド装置、つまりマニュアルスライドにおいては、図3、および図4に示すように、アッパレール40に配設された可動のロック爪(図示しない)の挿入、係合される一連のロック孔60が、ロアレール38の、たとえば側面に設けられている。
【0039】
そして、マニュアルスライド(シートスライド装置)30のマニュアルロックとして設けられるこのロック孔60が、図4(B)に示すような、ロアレール38に対するアッパレール40のスライド方向、つまりはシート12のスライド方向に連なる一連の等間隔孔であり、このロック孔の設けられるロアレールが、金属等からなる磁性部材であることから、この実施の形態においては、固定の磁性部材に設けられた一連の検出対象孔として、このロアレールのロック孔を利用するものとし、このロック孔に対する通過を検出可能に、磁気センサ本体62が構成、配設されている。
【0040】
図4に示すように、磁気センサ本体62は、ロアレール38の側面(磁性部材)に沿って離間配置されるものであり、ロック孔(検出対象孔)60との上下非整列位置にある磁石体64と、ロック孔との上下整列位置に並置された2つのホール素子66−1,66−2とを、たとえば折曲可能なフレキシブル基板68で連結し、これを、ロアレールの側面を部分的に被装可能とする端面形状に折曲形成された磁性板70の内面70aに一体的に配することにより、この磁気センサ本体は概略形成されている。
【0041】
図示のように、この磁性板の内面70aは、たとえば、樹脂材料等の絶縁素材からなるインシュレータ(絶縁部材)72によって覆われる。そして、シート12と同期移動する可動のシート側部材、たとえばアッパレール40への、このインシュレータ72を介在させた、止めねじ74等によるその基部70bの固定のもとで、この磁性板70は、ロアレール38に対する移動を可能に固定、配設されている。
【0042】
この磁気センサ本体62、特にその磁石体64、およびホール素子66−1,66−2は、ロアレール38の側面に対し、その非接触状態での移動を可能に配設、保持される。そこで、ロアレール38の側面に対する離間距離の安定化を目的として、ロアレールに摺接可能な突起76をインシュレータ72のその対向面に部分的に設けることが好ましい。
【0043】
なお、図4に示す参照符号78は、ホール素子66−1,66−2を支持する台座プレートであり、この台座プレートは、磁性板70と同様の磁性部材として形成されている。
【0044】
このような構成の磁気センサ本体62を配設したマニュアルスライド30においては、図4(A)に破線矢印で示すように、たとえば磁石体64、磁性板70、台座プレート78、ホール素子66−1,66−2、そしてロアレール38の順のループ状磁路80が形成される。そして、ロック孔60とのホール素子66−1,66−2の整列位置における開ループ、およびその非整列位置における閉ループによって、そのループ状磁路80での磁気抵抗はそれぞれ異なるため、各ホール素子からの出力値をそれぞれ監視することにより、一連のロック孔に対する各ホール素子の整列位置、非整列位置を区別し検出することが可能となる。
【0045】
そこで、図1、および図2に示すように、この発明においては、磁気センサ本体62の2つのホール素子66−1,66−2が、荷重検出手段の歪みゲージ48と同様に、ECU18にそれぞれ接続されている。
【0046】
図1を見るとわかるように、このECU18は、たとえば、ホール素子66−1,66−2からの入力信号をパルス化するパルス整形回路82を備えている。そして、このパルス整形回路82を経た、ホール素子66−1,66−2からの入力信号、たとえば出力パルスとそこで検出したパルスエッジとをCPU56において監視し、このCPUにおける、これらをもとにした各種演算処理等のもとで、これら入力信号、つまりスライド情報に基づいた情報処理、ならびに出力を行うものとして、このECU18は概略構成されている。
【0047】
CPU56からの出力信号は、ECU18に設けられた通信回線82を介して、その外部に出力されるものとなっている。
【0048】
なお、図4の参照符号84は、フレキシブル基板68からの端子を有するカプラであり、このカプラを介して、ホール素子66−1,66−2、つまり磁気センサ本体62はECU18に電気的に接続される。
【0049】
ここで、図7(A)に示すように、この発明の実施の形態においては、ホール素子66−1,66−2の横幅が、一連のロック孔60の1ピッチの、たとえば1/6幅として規定されている。そして、前側(図中左側)のホール素子66−1がその1/6−1位置にあるときに後側(図中右側)のホール素子66−2を1/6−5位置に配置するように、この2つのホール素子の位置関係は設定されている。
【0050】
さらに、この実施の形態では、ロアレール38に対するアッパレール40のロック位置において、前側のホール素子66−1がロック孔1ピッチの1/6−1位置に位置するものとして規定する。
【0051】
つまり、ロアレール38に対するアッパレール40のロック位置においては、前側のホール素子66−1がロック孔60との整列位置にあるため、このホール素子66−1を含むループ状磁路80はその出力レベルをLoとする開ループとなり、また、そのロック位置においては、後側のホール素子66−2がロック孔との非整列位置にあるから、このホール素子66−2を含むループ状磁路はその出力レベルをHiとする閉ループとなる。
【0052】
また、図示のように、前側のホール素子66−1がロック孔1ピッチの1/6−1位置にあり、また、後側のホール素子66−2がその1/6−5位置にあるため、ロアレール38に対するアッパレール40のスライドに伴うロック孔60の側端縁までの距離が、各ホール素子毎に異なるものとなっている。
【0053】
このように、この発明においては、ホール素子66−1,66−2が、異なる2相のパルスを同期出力可能に、ロック孔60に対するその通過タイミングを変えて並置されている。
【0054】
なお、このホール素子66−1,66−2を有する磁気センサ本体62は、通常は、マニュアルロックをなすアッパレール側のロック爪に対する後部位置で、アッパレール40に配設される。つまり、ロアレール38に対するアッパレール40のスライドリアモーストにおいては、図7(B)に示すように、ホール素子66−1,66−2が共にロック孔60から外れた、ロック孔との非整列位置に保持されるものとなるため、このスライドリアモーストでのロック位置においては、この点において他の通常のロック位置と異なるものとなっている。そして、この発明においては、この他の通常のロック位置と異なるスライドリアモーストでのロック位置を、ロアレール38に対するアッパレール40のスライド量の決定基準となるカウントの基点として規定している。
【0055】
図1、および図2を見るとわかるように、この荷重判別装置のECU18は、エアバッグ20のためのSRSユニット28に、ECU内の通信回線82を介して接続され、このECUからの出力信号によるSRSユニットの作動制御のもとで、エアバッグ20の展開、非展開が制御されている。
【0056】
さらに、このエアバッグ制御装置のECU18は、その通信回線82を介して表示手段、たとえばディスプレイ86にも接続されている。このディスプレイ(表示手段)86においては、荷重検出手段14、およびスライド位置検出手段16等の各種情報入力手段での異常の発生に対する警告、告知、あるいは着座者に対する各種メッセージの表示等が行われる。
【0057】
上述したこの発明の車両用シートの荷重判別装置10による荷重判別方法を、図8ないし図11のフローチャートをもとに、図12のタイミングチャートを参照しながら、以下に説明する。
【0058】
なお、この実施の形態においては、図12(e)で点P1として示すロック位置(同図(d)参照)を、ロアレール38に対するアッパレール40の初期位置、つまりはシート12のスライド初期位置として仮定する。
【0059】
図8に示すメインルーチンを見るとわかるように、この荷重判別方法においては、まず、イニシャライズ、つまりCPU56内部の初期化が行われ(102)、次に、スライド位置検出ルーチンにおける処理のもとで、スライド位置検出手段16によるシート12のスライド位置検出が適宜行われる(104)。
【0060】
図10に示すように、このスライド位置検出ルーチンにおいては、まず、前回のスライドにより設定されたシート12のスライド位置(初期位置P1)が、スライドカウンター値Csiとして認識される(202)(図12(e)参照)。
【0061】
このスライドカウンター値Csiは、所定の基点、つまり図12(e)で点P2として示す、ロアレール38に対するアッパレール40のスライドリアモーストからのロック孔60のカウント数として認識される。そして、図10に示すように、(202)におけるカウンター値Csiの認識の後は、ホール素子66−1,66−2からのエッジパルスの発生の有無が判断される(204)。
【0062】
たとえば、シート12が、図12(e)の初期位置P1のようなロック位置、つまりは停止位置にあれば、図12(c)で示すようにエッジパルスの発生はないため、シートのスライド位置が初期位置P1であれば、この図10の(204)においてはNoと判断されて、次に、そのときのホール素子66−1,66−2毎のパルスレベルが判別される(206)。
【0063】
図7(A)を見るとわかるように、アッパレール40のロック位置においては、前側のホール素子66−1を含むループ状磁路80が開ループ、および後側のホール素子66−2を含むループ状磁路が閉ループとなるため、シート12の初期位置P1での各ホール素子におけるパルスレベルは、図12(a),(b)に示すように、前側のホール素子66−1ではLo(66−1=Lo)、また、後側のホール素子66−2 ではHi(66−2=Hi)となり、図12(e)に示すこのシートの初期位置P1においては、図10の(206)でYesと判断されて、エッジパルスの発生まで待機される。
【0064】
なお、ここでは、図12(e)に示す初期位置P1においての説明としているが、同図(d)で示すロック位置(スライドリアモーストの点P2を除く)であれば、他のロック位置でも同様の判断が行われる。
【0065】
また、エッジパルスの発生がなく、図10の(204)においてNoと判断されたにも拘らず、前出の「66−1=Lo&66−2=Hi」の関係が否定された場合においては、次段の(206)においてNoと判断されて、次に、ホール素子66−1,66−2のパルスレベルが「66−1=Hi&66−2=Hi」の関係を満たしているか否かが判断される(208)。そして、この(208)でNoと判断されれば、マニュアルスライド30の非ロック状態と認識されて、エッジパルスの発生まで再び待機され、この(208)でYesと判断されれば、図12(e)で点P2として示すスライドリアモーストでのロック位置にあると認識されて、図10の(210)において、スライドカウンター値Csiがリセット「0」される。
【0066】
次に、たとえば、図12(e)の初期位置P1からシート12を前後のいずれかにスライドさせると、ロック孔60に対するホール素子66−1,66−2の移動のもとで(図7(A)参照)、図12(c)に示すようなエッジパルスが発生する。この、エッジパルスが発生すると、図10の(204)においてYesと判断されるため、次にこのエッジパルス間におけるホール素子66−1,66−2のパルスレベルが判別される(212)。
【0067】
たとえば、図12(e)で点P3として示すように、シート12を初期位置P1から前方にスライドさせれば、図12(a),(b)のように、ホール素子66−1,66−2のパルスレベルが「66−1=Hi&66−2=Hi」の関係を満たすため、この点P3では、図10の(212)においてYesと判断される。
【0068】
このように、この発明においては、この(212)におけるYesとの判断を、シート12の前進判別とし、(212)においてYesと判断した後に、ホール素子66−1のパルス数を1パルスカウントし(214)、そのスライドカウンター値Csiに「1」を加算する(216)。
【0069】
また、エッジパルスの発生が検出されて、図10の(204)でYesと判断されても、図12(e)の点P4のような初期位置P1からの後退位置であれば、図12(a),(b)のようにホール素子66−1,66−2のパルスレベルは「66−1=Hi&66−2=Hi」の関係を満たしていないため、図10の(212)においてNoと判断されて、次に、ホール素子66−1,66−2のパルスレベルが「66−1=Lo&66−2=Lo」の関係を満たしているか否かが判断される(218)。
【0070】
この発明においては、この(218)における判断をシート12の後退判別とし、図12(e)で点P4として示すスライド位置でのパルスレベル(図12(a),(b)参照)のように、前側のホール素子66−1のパルスレベルがLo(66−1=Lo)、また、後側のホール素子66−2 のパルスレベルがLo(66−2=Lo)であれば、この図10の(218)における関係を満たすものとして、この(218)でYes、つまりはシートの後退と判別される。そして、その後、ホール素子66−2のパルス数を1パルスカウントし(220)、スライドカウンター値Csiから「1」を減算する(222)。
【0071】
このように、この発明においては、このスライドカウンター値Csiに対する加算、減算により、カウントの基点、つまりスライドリアモーストからのシート12のスライド位置を検出、認識している。そして、シート12のスライド位置を決定し、ロック手段により所定のロック位置にロックすれば、図10の(204)におけるNo、および同図(206)におけるYesの判断により図8のメインルーチンに戻され、次に、荷重検出手段14(#1〜#4)による荷重の検出が行われる(106)。
【0072】
この荷重検出ステップでの詳細はここでは省略するが、この荷重検出ステップおいては、荷重検出手段14(#1〜#4)によるシート12への入力荷重の検出が行われるとともに、各荷重検出手段における検出荷重が記憶される。
【0073】
そして、次に、図11に示す重心位置特定化ルーチンにおける処理のもとで、シート12における重心位置エリアの特定化がなされる(108)。
【0074】
図11を見るとわかるように、この重心位置エリア特定化ルーチンにおいては、まず、荷重情報として、4ヶ所の荷重検出手段14(#1〜#4)において検出した検出荷重Wti(#1〜#4)が各荷重検出手段毎に読み込まれて認識されるとともに、各荷重検出手段の位置が、図13に示すような座標上の座標点としてそれぞれ定義される(302)。
【0075】
そして、図11に示すように、次に、スライド情報であるスライドカウンター値Csiを認識し(304)、このスライドカウンター値Csiに基づいた、スライド基点、つまり図12(e)の点P2として示すスライドリアモーストからのシートスライド量を、上記各座標点に加えることにより、各座標点を現スライド位置のものに補正するとともに(306)、シートクッション32の平面形状において予め規定した図5に示すエリアマップのスライド側軸、つまりY軸値に、スライドカウンター値Csiに基づいた同様のシートスライド量を加えることにより、このエリアマップの位置をシートの現スライド位置に順応したものに補正する(308)。
【0076】
なお、図11の(306)、(308)におけるPiは、マニュアルスライドのロック孔ピッチを示し、ロック位置を示すスライドカウンター値Csiにこのロック孔ピッチPiを乗算することによって、スライド基点(スライドリアモースト)からのスライド量が算出される。
【0077】
そして、図11を見るとわかるように、次に、補正された各座標点を頂点とする四角形をその座標上に想定し、各荷重検出手段により検出した検出荷重の荷重バランスから、各座標点に対する重心位置CGを算出する(310)。
【0078】
図13を見るとわかるように、この重心位置CGの算出にあたっては、まず、荷重検出手段14(#1〜#4)のうちの#1,#2,#4を頂点とする三角形と、#1,#3,#4を頂点とする三角形とを、座標上においてそれぞれ仮定し、次に、その各重心点F,Iを求める。そして、この各三角形の重心点F,Iの内分比から、荷重検出手段14(#1〜#4)を頂点とする四角形の重心位置CG(Xj,Yi)が算出される。
【0079】
さらに、この発明においては、図11に示すように、このように算出された重心位置CG(Xj,Yi)を図5のエリアマップと照合することによって、この重心位置エリアの特定化が行われ(312)、その特定化後、図8のメインルーチンに戻されて、次に、入力荷重の粗識別判断が行われる。
【0080】
なお、図5においては、その重心位置が「A3B4」エリアにあるものとして特定化される。
【0081】
ここで、図6を参照して、この粗識別判断の概略を説明する。
【0082】
この粗識別判断とは、シート12への入力荷重、つまり荷重検出手段14(#1〜#4)での検出荷重の総和Wttが非着座判別ゾーン、子供判別ゾーン、および大人判別ゾーンを明確に判別し得る領域にあるか否かを判別するものであり、この発明においては、子供着座しきい値Th1、および大人着座しきい値Th2の前後に、所定値幅の識別余裕代を設けることで、それを明確に判別し得る領域、つまりは明確識別領域を特定化している。
【0083】
なお、大人判別ゾーンにおいては、識別余裕代が幅広く規定されているが、これは、不確定要素を多く含む範囲を明確識別領域から外す意味のものであり、この識別余裕代と明確識別領域との境界点となるw7としては、たとえば、一般男性の体重を判別し得る55kg程度が例示できる。
【0084】
図9に示すように、この粗識別判断においては、まず、荷重検出手段14(#1〜#4)での検出荷重の総和Wttが大人判別ゾーンの明確識別領域の下限値であるw7を越えているか否かが判断される(110)。このとき、検出荷重の総和Wttがw7を明らかに越えていれば、この(110)においてYesと判断され、つまりは大人の着座であると判別されて(112)、通信制御ルーチンでの通信制御を経て(114)、その判別は終了される。
【0085】
図6に示すように、この発明においては、大人の着座が判別されると、ECU18からエアバッグ展開許可信号が発せられる。そして、このエアバッグ展開許可信号に応じたメッセージの表示、あるいは警告等が、図9の(114)にある、この通信制御ルーチンにおけるステップにおいて実行される。
【0086】
また、荷重検出手段14(#1〜#4)での検出荷重の総和Wttがw7未満であった場合は、図9の(110)においてNoと判断されて、次に、この検出荷重の総和Wttが子供着座しきい値Th1と比較される(116)。そして、検出荷重の総和Wttが子供着座しきい値Th1に満たなければ、この図9の(116)でのYesとの判断による非着座であるとの判別のもとで(118)、エアバッグの展開不許可が判断される(図6参照)。
【0087】
ここで、荷重検出手段14(#1〜#4)での検出荷重の総和Wttが子供着座しきい値Th1を越えていれば、図9の(116)でのNoとの判断によって、次に、この検出荷重の総和Wttが子供着座しきい値Th1と子供判別ゾーンの明確識別領域の上限値w4との間にあるか否かが判断される(120)。
【0088】
このとき、荷重検出手段14(#1〜#4)での検出荷重の総和Wttが子供着座しきい値Th1と子供判別ゾーンの明確識別領域の上限値w4との間にあれば、その荷重が子供の体重であると概略判別できるため、図9の(120)でYesと判断されると、子供の着座であるとの判別のもとで(122)、エアバッグの展開不許可が判断される(図6参照)。
【0089】
また、荷重検出手段14(#1〜#4)での検出荷重の総和Wttが大人判別ゾーンの明確識別領域の下限値w7より小さいにも拘らず、子供着座しきい値Th1より大きく、また、子供判別ゾーンの明確識別領域の上限値w4よりもさらに大きいと判断された場合においては、図9の(120)におけるNoとの判断のもとで、まず、その着座者の着座状態、つまり着座姿勢が推定される(124)。
【0090】
この着座姿勢推定ルーチンにおいては、たとえば、前述の重心位置エリア特定化ルーチンにおいて特定化した重心位置エリア、荷重検出手段14(#1〜#4)での各検出荷重、およびその検出荷重をもとにした荷重分布等に基づいてその着座姿勢が推定される。
【0091】
ここで、着座者からの荷重は荷重検出手段14(#1〜#4)に全て作用するわけでなく、シート12を経ることなく、足元や手元等からシート以外の部材、たとえば床体やアームレスト等に直接的に作用する、いわゆる逃避荷重も存在する。このような荷重検出手段14(#1〜#4)では検出できない逃避荷重を、一般に非検出荷重成分と称する。
【0092】
たとえば、固定的に配された荷重検出手段14(#1〜#4)による検出荷重から算出した重心位置座標成分だけでは、シートスライド位置が前後方向に大きくずれる場合であっても、図14(a),(b)のようなケースにおいては着座姿勢が同一視される虞れも生じる。しかし、その重心位置座標成分にシートスライド位置を加味して補正した重心位置エリアを参照し、それを荷重検出手段14(#1〜#4)での各検出荷重、およびその荷重分布等に合わせれば、重心位置情報だけでは同一視される可能性のある着座姿勢であっても、スライド位置情報の相違により、その着座姿勢の違いは明確に推定可能となる。
【0093】
つまり、荷重検出手段14(#1〜#4)では検出しきれない非検出荷重成分の存在が、この発明によれば容易に推測できる。
【0094】
なお、この図14においてはシート12の前後方向における着座姿勢の相違を例示しているが、この発明においては、荷重検出手段14(#1〜#4)での荷重分布も、着座姿勢の推定判断材料としているため、シートの左右方向での着座姿勢の相違も、この構成によれば確実に推定可能となる。
【0095】
そして、図9の(124)での着座姿勢の推定が終了すると、次に、荷重補正、および体重の推定が行われる(126)。
【0096】
ここでの荷重補正、および体重推定は、(124)で推定した着座姿勢に適合する補正係数kを荷重検出手段14(#1〜#4)での検出荷重の総和Wttに加味することによって行われるものであり、たとえば、その数式として、推定体重WTo=Wtt/(1−k)が例示できる。
【0097】
このように算出された推定体重WToは、次に、大人着座しきい値Th2と比較され(128)、大人着座しきい値Th2より大きく、この(128)においてYesと判断されれば、大人の着座であるとの判別のもとで(112)、エアバッグの展開許可が判断される(図6参照)。
【0098】
また、このとき、推定体重WToが大人着座しきい値Th2より小さければ、この図9の(128)におけるNoの判断のもとで子供の着座が判別されて(112)、エアバッグの展開不許可が判断されることになる(図6参照)。
【0099】
なお、推定体重WToが大人着座しきい値Th2より小さい場合にする子供の着座判別は、「大人であっても正常な着座姿勢をとっていない」場合を含むものであり、この場合においてもエアバッグを展開不許可とすることによって、エアバッグ20における高い安全保護性能を確保可能としている。
【0100】
上記のように、この発明の車両用シートの着座判別方法によれば、着座者の重心位置エリアを特定化し、この重心位置エリアに検出荷重、および荷重分布を加味してその着座姿勢を推定するとともに、この推定着座姿勢に基づいた体重の推定のもとで、着座者の有無、および着座の種別を判別するため、着座姿勢に左右されることなく、その体重の推定が確実に行え、この推定体重に基づいて着座者の有無、および着座者の種別判別を行うことから、その判別精度が確実に向上される。
【0101】
そして、この高い精度の判別に基づいてエアバッグ20の展開許可/不許可を制御するため、エアバッグにおける高い安全保護性能も容易に確保可能となる。
【0102】
さらに、この発明のエアバッグ展開制御装置10によれば、上記荷重判別方法が構成の複雑化を伴うことなく適切に遂行可能となる。
【0103】
なぜならば、この発明においては、着座姿勢や体重を実測により認識するのではなく、荷重検出手段14による荷重情報、あるいはスライド位置検出手段16よるスライド位置情報に基づいて、その着座姿勢や体重等を推定しているにすぎないため、装置自体の構成の複雑化が確実に防止されるからである。
【0104】
また、荷重検出手段14によってシート12への入力荷重を、また、スライド位置検出手段16によってシートのスライド位置を、それぞれ検出すれば足りるため、この点からも、その構成の簡素化が確実にはかられる。
【0105】
ここで、この発明の実施の形態においては、シート12を、マニュアルスライド30を備えたマニュアルスライドシートとして具体化しているが、シートが前後方向にスライド可能であれば足りるため、これに限定されず、たとえば、モータを備えたパワースライドシートにも、この発明は応用できる。
【0106】
なお、パワースライドシートであれば、シートのスライド位置を検出する手段をいずれかの形態で持つのが一般的であるため、このような既存のスライド位置検出手段を有する場合においては、この発明におけるスライド位置検出手段としてそれを兼用することも可能である。
【0107】
また、ここでは、スライド位置検出手段16として、磁石体64と2つのホール素子66−1,66−2とを磁性板上に一体的に配してなる磁気センサ本体62を備えた構成を具体化しているが、シート12のスライド位置を電気的に、つまりは電気信号として検出できる構成であれば足りるため、スライド位置検出手段はこれに限定されず、他の構成として、このスライド位置検出手段を具体化してもよい。
【0108】
しかしながら、この実施の形態において示すスライド位置検出手段16であれば、モータを持たないマニュアルスライド30に対する適用、装着が容易に可能であるため、マニュアルスライドシートへの適応性に優れた荷重判別装置10が容易に確保可能となる。
【0109】
さらに、この実施の形態においては、ディスプレイ86を表示手段として具体化しているが、これに限定されず、たとえばLEDや音声等での表示を可能とするそれぞれの対応手段を、ここでいう表示手段として設けてもよい。
【0110】
ここで、この発明の実施の形態においては、重心位置エリア特定化ルーチンとして図11に示すステップ手順を具体化して説明したが、この手順以外でも、重心位置エリアを特定化することは可能である。
【0111】
この重心位置エリア特定化ルーチンの変形例を、たとえば図15に示す。
【0112】
この図15に示すように、この変形例での重心位置エリア特定化ルーチンにおいても、まず、荷重検出手段14(#1〜#4)での検出荷重Wti(#1〜#4)が、荷重情報として各荷重検出手段毎に読み込まれて認識されるとともに、各荷重検出手段の位置が、座標上の座標点としてそれぞれ定義されるが(402)、この変形例においては、次に、各座標点を頂点とする四角形をその座標上に想定し、各荷重検出手段により検出した検出荷重の荷重バランスから、各座標点に対する重心位置CGを求めている(404)。
【0113】
重心位置の算出手順は、上述した通りであるため、ここでの説明は省略するが、各座標点の補正前に重心位置を求める点で、この変形例は上述の実施の形態と異なる。
【0114】
そして、次に、スライド情報であるスライドカウンター値Csiを認識し(406)、このスライドカウンター値Csiに基づいて算出されたシートスライド量を重心位置に加えて補正することにより、この重心位置を現スライド位置にあるシートクッション32の位置に対応させ(408)、この補正された重心位置をエリアマップと照合することで重心位置エリアの特定化をはかるものとして、この変形例は具体化されている(410)。
【0115】
このようなステップ手順であっても、重心エリアの特定化は十分にはかられる。
【0116】
なお、この実施の形態でいうシート12としては、自動車等のドライバーシート、あるいはアシスタントシート等のフロントシートを具体的に例示できるが、シートスライド装置を備えた前後移動の可能なシートであれば足りるため、自動車等のフロントシートに限定されず、そのリヤシートやバス、トラック等の他の自動車用シートに、この発明を応用してもよい。更に、自動車等に限定されず、電車、飛行機、船舶等の他の乗り物用シートに、この発明を応用してもよい。
【0117】
上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0118】
【発明の効果】
上記のように、この発明の車両用シートの荷重判別方法によれば、着座者の重心位置エリアを特定化し、この重心位置エリアに検出荷重、および荷重分布を加味してその着座姿勢を推定するとともに、この推定着座姿勢に基づいた体重の推定のもとで、着座者の有無、および着座の種別を判別するため、着座姿勢に左右されることなく、その体重の推定が確実に行え、この推定体重に基づいて着座者の有無、および着座者の種別判別を行うことから、その判別精度が確実に向上される。
【0119】
そして、この高い精度の判別に基づいてエアバッグの展開許可/不許可を制御するため、エアバッグにおける高い安全保護性能も容易に確保可能となる。
【0120】
さらに、この発明の車両用シートの荷重判別装置によれば、上記荷重判別方法が構成の複雑化を伴うことなく適切に遂行可能となる。
【0121】
また、荷重検出手段によってシートへの入力荷重を、また、スライド位置検出手段によってシートのスライド位置を、それぞれ検出すれば足りるため、この点からも、その構成の簡素化が確実にはかられる。
【0122】
そして、各しきい値の前後に所定値幅の識別余裕代を設け、この識別余裕代を除く部分を各明確識別領域として規定すれば、荷重判別の明確な場合、着座姿勢の推定等を行うことなく、その明確識別領域に応じた着座荷重判別を直接的に行えば足りるため、その判別工程の複雑化が確実に防止可能となる。
【0123】
さらに、スライド位置検出手段として、磁石体と2つのホール素子とを磁性板上に一体的に配してなる磁気センサ本体を備えた構成を利用すれば、モータを持たないマニュアルスライドに対する適用、装着が容易に可能であるため、マニュアルスライドシートへの適応性に優れた荷重判別装置が容易に確保可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る車両用シートの荷重判別装置の概略ブロック図である。
【図2】エアバッグ、および荷重判別装置を備えたスライドシートの概略側面図である。
【図3】荷重検出手段を示す、シートスライド装置(マニュアルスライド)の正面図、およびその部分縦断面図である。
【図4】スライド位置検出手段を示す、シートスライド装置の縦断面図、およびその概略部分側面図である。
【図5】シートクッションの概略平面図をもとにした、この発明に係る荷重判別方法でのエリアマップである。
【図6】エアバッグの展開許可/不許可を示す、入力荷重をもとにした概略のチャートである。
【図7】スライド位置検出手段における、ホール素子とロック孔(検出対象孔)との位置関係を示す各模式図である。
【図8】荷重判別方法でのフローチャートである。
【図9】荷重判別方法でのフローチャートである。
【図10】荷重判別方法での、スライド位置検出ルーチンである。
【図11】荷重判別方法での、重心位置エリア特定化ルーチンである。
【図12】スライド位置検出手段におけるタイミングチャートである。
【図13】荷重判別方法において使用する、重心位置の算出座標である。
【図14】非検出荷重成分の相違例を示す、各着座姿勢での概略側面図である。
【図15】荷重判別方法での、重心位置エリア特定化ルーチンの変形例である。
【符号の説明】
10 車両用シートの荷重判別装置
12 シート(マニュアルスライドシート)
14 荷重検出手段
16 スライド位置検出手段
18 情報処理手段
30 シートスライド装置
60 検出対象孔
62 磁気センサ本体
64 磁石体
66−1,66−2 ホール素子[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a load determination method and a load determination device for a vehicle seat that detects an input load to a seat and determines the type of the load.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Airbags, which are occupant protection devices for vehicles, are now being standardly equipped not only on the driver's seat but also on the front passenger seat and rear seat due to their high protection performance.
[0003]
Here, since the airbag is normally instantaneously expanded (expanded) to a certain expanded shape (maximum inflated shape) when an impact exceeding a specific level is detected, for example, when the child sits on a passenger seat or the like. In addition, it is pointed out that the airbag is inflicted by the inflation force of the airbag when the airbag is inflated and deployed as an excessive impact on the child.
[0004]
Further, if the airbag is similarly inflated even when not seated, the subsequent processing and repair become complicated, and therefore, deployment control when it is not required is desired for an airbag such as a passenger seat.
[0005]
Therefore, the input load to the seat is detected by a load detection means provided on the seat, and based on the input load, distinction between seated and non-seated, and classification of a seated person such as a child or an adult is appropriately determined. Control of deployment and non-deployment of the airbag is being performed in accordance with the result of the determination.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the sitting posture of the occupant varies, and especially in the case of the passenger seat, the occupant does not always sit deeply on the seat. It is possible to consider the case where it is done.
[0007]
In particular, when the occupant sits on the seat shallowly, the so-called non-detected load component acting on the floor from the feet, which cannot be detected by the load detection means for the seat, becomes large, and depending on the degree, whether the child is seated. It may happen that it is difficult to determine whether the seat is an adult.
[0008]
That is, in a known configuration in which the type of the occupant is determined based only on the load detected by the load detecting means provided on the seat, a reduction in the determination accuracy is inevitable.
[0009]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a load determination method and a load determination device for a vehicle seat capable of securing higher safety protection performance by obtaining high determination accuracy.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, according to the load determination method for a vehicle seat according to the present invention, the slide position information relating to the front-rear position of the seat, detected by the slide position detection means, and the front-rear left-right plane The load information relating to the input load to the seat, detected by the four load detecting means, is appropriately obtained under predetermined processing, and the position of each load detecting means is grasped as a coordinate point on a coordinate. By adding the seat slide amount from the predetermined slide base point to each coordinate point, each coordinate point is corrected to that of the current slide position, and the predetermined slide base point is set to the reference position of the area map defined in advance in the planar shape of the seat cushion. By adding the sheet slide amount from the position, the position of this area map is supplemented to the one adapted to the current slide position of the seat. To.
[0011]
Next, a quadrangle having the corrected coordinate points as vertices is assumed on the coordinates, and the center of gravity for each coordinate point is calculated from the load balance of the detected load detected by each load detecting means. Is matched with the area map to specify the center of gravity position area on the area map. Then, based on the center of gravity position area, the sum of the loads detected by the respective load detecting means, and the load distribution based on the detected loads, the seating posture is estimated, and a correction coefficient suitable for the estimated seating posture is calculated. By taking into account the sum of the detected loads, the weight of the occupant is estimated, and the estimated weight is compared with each predetermined threshold value. It is determined whether there is a load or whether the seat is an adult.
[0012]
According to the vehicle seat load determining method of the present invention, the slide position information relating to the front-rear position of the seat detected by the slide position detecting means and the load detecting means at four front, rear, left and right planes are provided. And the load information relating to the input load to the seat, which is detected as described above, is obtained as appropriate under predetermined processing. Then, the position of each load detecting means is regarded as a coordinate point on the coordinates, and a rectangle having each coordinate point as a vertex is assumed on the coordinates, and the coordinates of each coordinate are determined from the load balance of the detected loads detected by each load detecting means. Calculate the position of the center of gravity with respect to the point.
[0013]
Next, by adding a seat slide amount from a predetermined slide base point to the calculated center of gravity, correction is performed to replace the calculated center of gravity with the seat cushion plane position at the current slide position of the seat, and the corrected center of gravity is calculated. Then, the center of gravity position area assumed on the plane of the seat cushion is specified by comparing and replacing the area map with a predetermined area map. Then, based on the center of gravity position area, the sum of the loads detected by the respective load detecting means, and the load distribution based on the detected loads, the seating posture is estimated, and a correction coefficient suitable for the estimated seating posture is calculated. By taking into account the sum of the detected loads, the weight of the occupant is estimated, and the estimated weight is compared with each predetermined threshold value. It is determined whether there is a load or whether the seat is an adult.
[0014]
Further, according to the third aspect of the present invention, the child seating threshold value for determining whether the child is sitting or not and the adult seating threshold value for determining whether the child is sitting or an adult are compared with the estimated weight. Are set as threshold values to be set. And, before and after each of the threshold values, a margin of predetermined value width is provided, and a portion excluding this margin of margin is defined as each distinct identification region, and when there is a sum of detected loads in this distinct identification region, The seating load discrimination corresponding to the clear identification area is directly performed without estimating the sitting posture.
[0015]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a vehicle seat load discriminating apparatus for detecting a load applied to a seat, comprising: load detecting means disposed at four front, rear, left, and right separated planes; The present invention is embodied as having a slide position detecting means for detecting a position, and information processing means for appropriately processing load information from the load detecting means and slide position information from the slide position detecting means. Then, the corrected center-of-gravity position calculated and corrected based on the slide position information from the slide position detection unit and the load information from the load detection unit is specified as a center-of-gravity position area assumed on the plane of the seat cushion. Based on the area, the sum of the load detected by each load detecting means, and the load distribution based on the detected load, the seating posture is estimated, and a correction coefficient suitable for the estimated seating posture is added to the sum of the detected loads. By taking into account, the weight of the occupant is estimated, and from the comparison result of the estimated weight and each of the predetermined thresholds, whether the occupant is non-seated, is a child, or is an adult The load can be determined.
[0016]
Further, according to a fifth aspect of the present invention, the slidable sheet has a fixed magnetic member having a series of holes to be detected which are connected at equal intervals in the moving direction of the sheet, and detects the slide position. A magnetic sensor main body in which a magnet is disposed integrally on a magnetic plate with a magnet body at a position not vertically aligned with the detection target hole and two Hall elements juxtaposed at a position vertically aligned with the detection target hole. It has. Further, each Hall element of the main body is embodied as being arranged so as to be able to synchronously output two different phases of pulses at different passage timings with respect to the detection target hole.
[0017]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0018]
As shown in FIGS. 1 and 2, the vehicle seat
[0019]
As shown in FIG. 2, the
[0020]
Here, the
[0021]
As can be seen from FIG. 2, the
[0022]
Note that the basic configuration of the seat slide device itself is publicly known and is not the subject of the present invention. Therefore, a detailed description of this basic configuration is omitted here, but as shown in FIGS. 2 and 3, In the
[0023]
As can be seen from FIG. 3, in the embodiment of the present invention, the
[0024]
The strain-generating
[0025]
The
[0026]
As can be seen from FIG. 4 in addition to FIGS. 2 and 3, the
[0027]
In such a configuration, the
[0028]
As the
[0029]
Here, as shown in FIGS. 2 to 4, the
[0030]
The four load detecting means 14 (# 1 to # 4), that is, the
[0031]
The information processing means 18 is a kind of a so-called ECU (Electronic Control Unit) having a
[0032]
As shown in FIG. 1, in this embodiment, the load detection means 14 (# 1 to # 4) to be detected are sequentially switched by a
[0033]
In this configuration in which the load detecting means 14 (# 1 to # 4) are arranged at four places apart from the
[0034]
Here, in the
[0035]
For example, as shown in FIG. 6, a child seating threshold value Th1 for determining whether the seat is vacant (non-seated) or a child seat, and an adult seating threshold value TH2 for determining whether the child is sitting or an adult seat are compared. It is preset in the
[0036]
Further, in the
[0037]
As shown in FIG. 4, in the slide position detecting means 16 according to the present invention, a series of detection target holes 60 connected at regular intervals in the sliding direction of the
[0038]
Here, as the
[0039]
The
[0040]
As shown in FIG. 4, the magnetic sensor
[0041]
As shown, the
[0042]
The magnetic sensor
[0043]
[0044]
In the
[0045]
Therefore, as shown in FIGS. 1 and 2, in the present invention, the two Hall elements 66-1 and 66-2 of the magnetic sensor
[0046]
As can be seen from FIG. 1, the
[0047]
An output signal from the
[0048]
[0049]
Here, as shown in FIG. 7A, in the embodiment of the present invention, the horizontal width of Hall elements 66-1 and 66-2 is, for example, 1/6 width of one pitch of a series of lock holes 60. Is defined as When the front (left side in the figure) Hall element 66-1 is located at the 1 / 6-1 position, the rear (right side in the figure) Hall element 66-2 is arranged at the 1 / 6-5 position. The positional relationship between these two Hall elements is set.
[0050]
Further, in this embodiment, it is defined that the front Hall element 66-1 is located at 1 / 6-1 position of one pitch of the lock hole at the lock position of the
[0051]
That is, at the lock position of the
[0052]
Also, as shown in the figure, the front Hall element 66-1 is located at the 1 / 6-1 position of one pitch of the lock hole, and the rear Hall element 66-2 is located at the 1 / 6-5 position. The distance from the
[0053]
As described above, in the present invention, the Hall elements 66-1 and 66-2 are juxtaposed with different passing timings with respect to the
[0054]
The magnetic sensor
[0055]
As can be seen from FIGS. 1 and 2, the
[0056]
Further, the
[0057]
The above-described load discriminating method of the vehicle seat
[0058]
In this embodiment, a lock position (see FIG. 12D) shown as a point P1 in FIG. 12E is assumed as an initial position of the
[0059]
As can be seen from the main routine shown in FIG. 8, in this load determination method, first, initialization, that is, initialization inside the
[0060]
As shown in FIG. 10, in the slide position detection routine, first, the slide position (initial position P1) of the
[0061]
The slide counter value Csi is recognized as a predetermined base point, that is, the count number of the
[0062]
For example, if the
[0063]
As can be seen from FIG. 7A, at the locked position of the
[0064]
Here, the description is given for the initial position P1 shown in FIG. 12 (e). However, if the lock position (excluding the point P2 of the slide rear most) shown in FIG. A similar determination is made.
[0065]
If no edge pulse is generated and the relationship of “66-1 = Lo & 66-2 = Hi” is denied despite the determination of No in (204) of FIG. 10, It is determined to be No in (206) of the next stage, and then it is determined whether or not the pulse levels of the Hall elements 66-1 and 66-2 satisfy the relationship of "66-1 = Hi & 66-2 = Hi". (208). If No is determined in (208), the unlocked state of the
[0066]
Next, for example, when the
[0067]
For example, as shown as a point P3 in FIG. 12E, if the
[0068]
As described above, in the present invention, the determination of Yes in (212) is a forward determination of the
[0069]
Further, even if the generation of the edge pulse is detected and the determination is Yes in (204) of FIG. 10, if the position is the retreat position from the initial position P1 such as the point P4 in FIG. Since the pulse levels of the Hall elements 66-1 and 66-2 do not satisfy the relationship of "66-1 = Hi & 66-2 = Hi" as shown in FIGS. 10A and 10B, No in FIG. Next, it is determined whether or not the pulse levels of the Hall elements 66-1 and 66-2 satisfy the relationship "66-1 = Lo & 66-2 = Lo" (218).
[0070]
In the present invention, the judgment at (218) is the retraction judgment of the
[0071]
As described above, in the present invention, the base point of the count, that is, the slide position of the
[0072]
Although details of the load detection step are omitted here, in this load detection step, the load detection means 14 (# 1 to # 4) detects the input load to the
[0073]
Then, under the processing of the center-of-gravity position specifying routine shown in FIG. 11, the center-of-gravity position area on the
[0074]
As can be seen from FIG. 11, in this center-of-gravity position area specifying routine, first, as load information, the detected loads Wti (# 1 to # 4) detected by the four load detecting means 14 (# 1 to # 4) are detected. 4) is read and recognized for each load detecting means, and the position of each load detecting means is defined as a coordinate point on coordinates as shown in FIG. 13 (302).
[0075]
Then, as shown in FIG. 11, next, the slide counter value Csi, which is the slide information, is recognized (304), and the slide base value based on the slide counter value Csi is shown as a point P2 in FIG. 12 (e). By adding the seat slide amount from the slide rear moat to each of the above coordinate points, each coordinate point is corrected to the one at the current slide position (306), and as shown in FIG. By adding the same sheet slide amount based on the slide counter value Csi to the slide-side axis of the area map, that is, the Y-axis value, the position of this area map is corrected to one adapted to the current slide position of the sheet (308).
[0076]
Pi in (306) and (308) in FIG. 11 indicates a lock hole pitch of a manual slide, and a slide counter value Csi indicating a lock position is multiplied by the lock hole pitch Pi to obtain a slide base point (slide rear position). Is calculated.
[0077]
Then, as can be seen from FIG. 11, next, a quadrangle having the corrected coordinate points as vertices is assumed on the coordinates, and each coordinate point is determined from the load balance of the detected loads detected by the load detecting means. Is calculated (310).
[0078]
As can be seen from FIG. 13, in calculating the center-of-gravity position CG, first, among the load detecting means 14 (# 1 to # 4), a triangle having
[0079]
Further, in the present invention, as shown in FIG. 11, the center-of-gravity position area is specified by comparing the calculated center-of-gravity position CG (Xj, Yi) with the area map of FIG. 312) After the specification, the process returns to the main routine of FIG. 8, and next, a rough identification determination of the input load is performed.
[0080]
In FIG. 5, the position of the center of gravity is specified as being in the “A3B4” area.
[0081]
Here, an outline of the rough identification determination will be described with reference to FIG.
[0082]
The coarse identification determination means that the input load to the
[0083]
In the adult discrimination zone, the allowance for identification is widely defined, but this means that a range including many uncertain elements is excluded from the clear identification area. The boundary point w7 may be, for example, about 55 kg at which the weight of a general male can be determined.
[0084]
As shown in FIG. 9, in the rough identification determination, first, the total sum Wtt of the detected loads by the load detection means 14 (# 1 to # 4) exceeds the lower limit w7 of the clear identification area of the adult identification zone. Is determined (110). At this time, if the total detected load Wtt clearly exceeds w7, it is determined as Yes in (110), that is, it is determined that the seat is an adult (112), and the communication control in the communication control routine is performed. (114), the determination is terminated.
[0085]
As shown in FIG. 6, in the present invention, when the seating of an adult is determined, an airbag deployment permission signal is issued from the
[0086]
If the total load Wtt detected by the load detecting means 14 (# 1 to # 4) is less than w7, it is determined as No in (110) of FIG. 9, and then the total sum of the detected loads is determined. Wtt is compared with the child sitting threshold Th1 (116). If the sum Wtt of the detected loads is less than the child seating threshold value Th1, the airbag is determined (118) based on the determination of Yes (116) in FIG. Is determined (see FIG. 6).
[0087]
Here, if the sum Wtt of the load detected by the load detecting means 14 (# 1 to # 4) exceeds the child seating threshold Th1, the determination of (116) in FIG. Then, it is determined whether or not the sum Wtt of the detected loads is between the child sitting threshold value Th1 and the upper limit value w4 of the clear identification area of the child determination zone (120).
[0088]
At this time, if the total sum Wtt of the load detected by the load detecting means 14 (# 1 to # 4) is between the child sitting threshold Th1 and the upper limit w4 of the clear identification area of the child determination zone, the load is determined. Since the weight of the child can be roughly determined, if Yes is determined in (120) of FIG. 9, it is determined that the deployment of the airbag is not permitted based on the determination that the child is seated (122). (See FIG. 6).
[0089]
Further, although the total sum Wtt of the load detected by the load detection means 14 (# 1 to # 4) is smaller than the lower limit w7 of the clear identification area of the adult discrimination zone, it is larger than the child seating threshold Th1, and If it is determined that it is still larger than the upper limit w4 of the clear identification area of the child determination zone, based on the determination of No in (120) of FIG. The posture is estimated (124).
[0090]
In the sitting posture estimation routine, for example, the center of gravity position area specified in the above-described center of gravity position area specifying routine, the detected loads of the load detecting means 14 (# 1 to # 4), and the detected loads are used. The sitting posture is estimated based on the load distribution and the like.
[0091]
Here, the load from the occupant does not always act on the load detection means 14 (# 1 to # 4), and the members other than the seat, such as the floor and the armrest, are not passed through the
[0092]
For example, if only the barycentric position coordinate component calculated from the load detected by the fixedly arranged load detecting means 14 (# 1 to # 4) is used, even if the seat slide position is greatly shifted in the front-rear direction, FIG. In cases such as a) and (b), there is a possibility that the sitting postures may be identified. However, the center-of-gravity position area corrected by adding the seat slide position to the center-of-gravity position coordinate component is referred to, and is adjusted to each detected load of the load detecting means 14 (# 1 to # 4) and its load distribution. For example, even if the sitting posture is likely to be identified by only the center of gravity position information, the difference in the sitting posture can be clearly estimated by the difference in the slide position information.
[0093]
That is, according to the present invention, the presence of the non-detected load component that cannot be completely detected by the load detecting means 14 (# 1 to # 4) can be easily estimated.
[0094]
Although FIG. 14 illustrates the difference in the sitting posture in the front-rear direction of the
[0095]
Then, when the estimation of the sitting posture in (124) of FIG. 9 is completed, next, load correction and weight estimation are performed (126).
[0096]
The load correction and the weight estimation here are performed by adding a correction coefficient k suitable for the sitting posture estimated in (124) to the total sum Wtt of the load detected by the load detecting means 14 (# 1 to # 4). For example, as the mathematical formula, the estimated weight WTo = Wtt / (1-k) can be exemplified.
[0097]
The estimated weight WTo calculated in this manner is then compared with the adult sitting threshold value Th2 (128), and is larger than the adult sitting threshold value Th2. Based on the determination of seating (112), permission to deploy the airbag is determined (see FIG. 6).
[0098]
At this time, if the estimated weight WTo is smaller than the adult seating threshold value Th2, the seating of the child is determined based on the determination of No in (128) of FIG. The permission is determined (see FIG. 6).
[0099]
The determination of the child's sitting when the estimated weight WTo is smaller than the adult sitting threshold Th2 includes a case where “even if the adult is not in a normal sitting posture”, and even in this case, By not permitting the deployment of the bag, high safety protection performance of the
[0100]
As described above, according to the vehicle seat sitting determination method of the present invention, the center-of-gravity position area of the occupant is specified, and the seating posture is estimated by adding the detected load and the load distribution to the center-of-gravity position area. In addition, based on the estimation of the weight based on the estimated sitting posture, the presence or absence of the occupant and the type of sitting are determined, so that the weight can be reliably estimated without being affected by the sitting posture. Since the presence or absence of the occupant and the type of the occupant are determined based on the estimated weight, the determination accuracy is reliably improved.
[0101]
In addition, since the deployment permission / non-permission of the
[0102]
Further, according to the airbag
[0103]
Because, in the present invention, the seating posture and weight are not recognized by actual measurement, but the seating posture and weight are determined based on the load information by the
[0104]
In addition, since it is sufficient to detect the input load to the
[0105]
Here, in the embodiment of the present invention, the
[0106]
In the case of a power slide sheet, it is common to have a means for detecting the slide position of the sheet in any form. It is also possible to use it as the slide position detecting means.
[0107]
Here, a specific configuration is provided in which a magnetic sensor
[0108]
However, since the slide position detecting means 16 shown in this embodiment can be easily applied to and mounted on the
[0109]
Furthermore, in this embodiment, the
[0110]
Here, in the embodiment of the present invention, the step procedure shown in FIG. 11 is embodied and described as the center-of-gravity position area specifying routine. However, other than this procedure, the center-of-gravity position area can be specified. .
[0111]
FIG. 15 shows a modification of the center-of-gravity position area specifying routine, for example.
[0112]
As shown in FIG. 15, also in the center-of-gravity position area specifying routine in this modification, first, the detected load Wti (# 1 to # 4) of the load detecting means 14 (# 1 to # 4) is changed to the load. The information is read and recognized for each load detecting means, and the position of each load detecting means is defined as a coordinate point on the coordinates (402). A quadrangle having a point as a vertex is assumed on the coordinates, and the center of gravity CG for each coordinate point is obtained from the load balance of the load detected by each load detecting means (404).
[0113]
Since the procedure for calculating the center of gravity is as described above, the description is omitted here. However, this modified example is different from the above-described embodiment in that the center of gravity is calculated before correcting each coordinate point.
[0114]
Next, the slide counter value Csi, which is the slide information, is recognized (406), and the sheet slide amount calculated based on the slide counter value Csi is added to the barycenter position to correct the barycenter position so that the barycenter position is displayed. This modified example is embodied as specifying the center-of-gravity position area by associating the position of the
[0115]
Even with such a step procedure, the center of gravity area can be sufficiently specified.
[0116]
In addition, as the
[0117]
The embodiments described above are for explaining the present invention, and do not limit the present invention in any way, and all modifications and alterations within the technical scope of the present invention are included in the present invention. Needless to say.
[0118]
【The invention's effect】
As described above, according to the vehicle seat load determination method of the present invention, the center of gravity position area of the occupant is specified, and the seating posture is estimated by adding the detected load and the load distribution to this center of gravity position area. In addition, based on the estimation of the weight based on the estimated sitting posture, the presence or absence of the occupant and the type of sitting are determined, so that the weight can be reliably estimated without being affected by the sitting posture. Since the presence or absence of the occupant and the type of the occupant are determined based on the estimated weight, the determination accuracy is reliably improved.
[0119]
Further, since the permission / non-permission of the airbag is controlled based on the determination of the high accuracy, it is possible to easily ensure the high safety protection performance of the airbag.
[0120]
Further, according to the vehicle seat load determining device of the present invention, the load determining method can be appropriately performed without complicating the configuration.
[0121]
Further, since it is sufficient to detect the input load to the seat by the load detecting means and the slide position of the seat by the slide position detecting means, it is sufficient to simplify the configuration also from this point.
[0122]
If a margin for a predetermined value width is provided before and after each threshold, and a portion excluding the margin for the margin is defined as each distinct identification region, when the load determination is clear, the seating posture is estimated. Instead, it is sufficient to directly determine the seating load according to the clear identification area, so that the determination process can be reliably prevented from becoming complicated.
[0123]
Furthermore, if a configuration including a magnetic sensor body in which a magnet body and two Hall elements are integrally disposed on a magnetic plate is used as the slide position detecting means, application and mounting to a manual slide without a motor are possible. Therefore, a load discriminating apparatus having excellent adaptability to a manual slide sheet can be easily secured.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic block diagram of a vehicle seat load determining device according to the present invention.
FIG. 2 is a schematic side view of a slide sheet including an airbag and a load determining device.
FIG. 3 is a front view of a seat slide device (manual slide) showing a load detecting unit, and a partial longitudinal sectional view thereof.
FIG. 4 is a longitudinal sectional view of a seat slide device showing a slide position detecting means, and a schematic partial side view thereof.
FIG. 5 is an area map based on the schematic plan view of the seat cushion in the load determination method according to the present invention.
FIG. 6 is a schematic chart showing permission / non-permission of airbag deployment based on an input load.
FIG. 7 is a schematic diagram illustrating a positional relationship between a Hall element and a lock hole (detection target hole) in a slide position detection unit.
FIG. 8 is a flowchart of a load determination method.
FIG. 9 is a flowchart of a load determination method.
FIG. 10 is a slide position detection routine in the load determination method.
FIG. 11 shows a center-of-gravity position area specifying routine in the load determination method.
FIG. 12 is a timing chart in the slide position detecting means.
FIG. 13 shows calculated coordinates of the position of the center of gravity used in the load determination method.
FIG. 14 is a schematic side view showing a different example of a non-detected load component in each sitting posture.
FIG. 15 is a modified example of the center-of-gravity position area specifying routine in the load determination method.
[Explanation of symbols]
10 Vehicle seat load discrimination device
12 sheets (manual slide sheet)
14 Load detection means
16 Slide position detecting means
18 Information processing means
30 Seat slide device
60 hole to be detected
62 Magnetic sensor body
64 magnet body
66-1, 66-2 Hall element
Claims (5)
スライド位置検出手段により検出した、シートの前後位置に関わるスライド位置情報と;前後左右の平面4ヶ所の荷重検出手段により検出した、シートヘの入力荷重に関わる荷重情報と;を適宜処理し、
各荷重検出手段の位置を座標上の座標点としてそれぞれ捉え、この各座標点に所定のスライド基点からのシートスライド量を加えることにより、各座標点を現スライド位置のものに補正するとともに、シートクッションの平面形状において予め規定したエリアマップの基準位置に所定のスライド基点からのシートスライド量を加えることにより、このエリアマップの位置をシートの現スライド位置に順応したものに補正し、
補正された各座標点を頂点とする四角形をその座標上に想定し、各荷重検出手段により検出した検出荷重の荷重バランスから、各座標点に対する重心位置を算出するとともに、この重心位置をエリアマップに照合させることにより、重心位置エリアをそのエリアマップ上に特定化し、
その後、この重心位置エリア、各荷重検出手段による検出荷重の総和、およびその検出荷重をもとにした荷重分布に基づいて、着座姿勢の推定を行うとともに、その推定着座姿勢に適合した補正係数を検出荷重の総和に加味することによって、着座者の体重を推定し、
その推定体重と予め規定された各しきい値とを比較し、その比較結果から、非着座であるか、子供の着座であるか、あるいは大人の着座であるかの荷重判別を行う車両用シートの荷重判別方法。A load discrimination method for a vehicle seat that detects an input load to the seat and determines the type thereof,
Processing the slide position information relating to the front and rear position of the seat detected by the slide position detection means; and the load information relating to the input load to the seat detected by the load detection means at four front, rear, left and right planes;
The position of each load detecting means is regarded as a coordinate point on the coordinates, and by adding a sheet slide amount from a predetermined slide base point to each of the coordinate points, each coordinate point is corrected to that of the current slide position, and the seat is corrected. By adding the seat slide amount from a predetermined slide base point to the reference position of the area map defined in advance in the planar shape of the cushion, the position of this area map is corrected to one adapted to the current slide position of the seat,
Assuming a quadrangle having the corrected coordinate points as vertices on the coordinates, and calculating the position of the center of gravity for each coordinate point from the load balance of the detected load detected by each load detecting means, and calculating the position of the center of gravity in the area map. By matching, the center of gravity position area is specified on the area map,
Thereafter, based on the center of gravity position area, the sum of the loads detected by the respective load detecting means, and the load distribution based on the detected loads, the seating posture is estimated, and a correction coefficient suitable for the estimated seating posture is calculated. By taking into account the sum of the detected loads, the weight of the occupant is estimated,
A vehicle seat that compares the estimated weight with each of the predetermined thresholds and, based on the comparison result, determines whether the seat is non-seat, child-seat, or adult-seat. Load determination method.
スライド位置検出手段により検出した、シートの前後位置に関わるスライド位置情報と;前後左右の平面4ヶ所の荷重検出手段により検出した、シートヘの入力荷重に関わる荷重情報と;を適宜処理し、
各荷重検出手段の位置を座標上の座標点としてそれぞれ捉え、各座標点を頂点とする四角形をその座標上に想定し、各荷重検出手段により検出した検出荷重の荷重バランスから、各座標点に対する重心位置を算出するとともに、
この算出重心位置に、所定のスライド基点からのシートスライド量を加えることによって、その算出重心位置をシートの現スライド位置でのシートクッション平面位置に置き換える補正を行い、その補正重心位置を、予め規定されたエリアマップと照合し置き換えることによって、シートクッションの平面上に想定した重心位置エリアを特定化し、
その後、この重心位置エリア、各荷重検出手段による検出荷重の総和、およびその検出荷重をもとにした荷重分布に基づいて、着座姿勢の推定を行うとともに、その推定着座姿勢に適合した補正係数を検出荷重の総和に加味することによって、着座者の体重を推定し、
その推定体重と予め規定された各しきい値とを比較し、その比較結果から、非着座であるか、子供の着座であるか、あるいは大人の着座であるかの荷重判別を行う車両用シートの荷重判別方法。A load discrimination method for a vehicle seat that detects an input load to the seat and determines the type thereof,
Processing the slide position information relating to the front and rear position of the seat detected by the slide position detection means; and the load information relating to the input load to the seat detected by the load detection means at four front, rear, left and right planes;
The position of each load detecting means is regarded as a coordinate point on the coordinates, and a quadrangle having each coordinate point as a vertex is assumed on the coordinates, and the load balance of the detected load detected by each load detecting means is calculated for each coordinate point. While calculating the center of gravity,
By adding the seat slide amount from a predetermined slide base point to the calculated center of gravity, a correction is made to replace the calculated center of gravity with the seat cushion plane position at the current slide position of the seat, and the corrected center of gravity is defined in advance. By comparing and replacing with the area map, the center of gravity position area assumed on the plane of the seat cushion is specified,
Thereafter, based on the center of gravity position area, the sum of the loads detected by the respective load detecting means, and the load distribution based on the detected loads, the seating posture is estimated, and a correction coefficient suitable for the estimated seating posture is calculated. By taking into account the sum of the detected loads, the weight of the occupant is estimated,
A vehicle seat that compares the estimated weight with each of the predetermined thresholds and, based on the comparison result, determines whether the seat is non-seat, child-seat, or adult-seat. Load determination method.
この各しきい値の前後に所定値幅の識別余裕代を設けるとともに、この識別余裕代を除く部分を各明確識別領域として規定し、この明確識別領域内に検出荷重の総和があるとき、着座姿勢の推定を行うことなく、その明確識別領域に応じた着座荷重判別を直接的に行う請求項1または2記載の車両用シートの荷重判別方法。Child sitting threshold to determine whether non-seat or child sitting, and adult seating threshold to determine whether the child is sitting or adult sitting, each set as a threshold to be compared with the estimated weight,
An identification margin of a predetermined value width is provided before and after each of the thresholds, and a portion excluding the identification margin is defined as each distinct identification area. When the sum of the detected loads is within the distinct identification area, the sitting posture is determined. 3. The vehicle seat load determining method according to claim 1 or 2, wherein the seating load determination according to the clear identification area is directly performed without estimating the seat load.
シートのスライド位置を検出するスライド位置検出手段と;
荷重検出手段からの荷重情報と、スライド位置検出手段からのスライド位置情報とを適宜処理する情報処理手段と;
を具備し、
スライド位置検出手段からのスライド位置情報、および荷重検出手段からの荷重情報に基づいて算出、補正した補正重心位置を、シートクッションの平面上に想定した重心位置エリアとして特定化し、この重心位置エリア、各荷重検出手段による検出荷重の総和、およびその検出荷重をもとにした荷重分布に基づいて、着座姿勢の推定を行うとともに、その推定着座姿勢に適合した補正係数を検出荷重の総和に加味することによって、着座者の体重を推定し、この推定体重と予め規定された各しきい値との比較結果から、非着座であるか、子供の着座であるか、あるいは大人の着座であるかの荷重判別を可能とした車両用シートの荷重判別装置。Load detecting means disposed at four positions on the front, rear, left, and right separation planes to detect an input load to the seat;
A slide position detecting means for detecting a slide position of the sheet;
Information processing means for appropriately processing the load information from the load detection means and the slide position information from the slide position detection means;
With
The position of the corrected center of gravity calculated and corrected based on the slide position information from the slide position detecting means and the load information from the load detecting means is specified as a center of gravity position area assumed on the plane of the seat cushion, and this center of gravity position area, Based on the sum of the loads detected by the load detecting means and the load distribution based on the detected loads, the seating posture is estimated, and a correction coefficient suitable for the estimated seating posture is added to the sum of the detected loads. Thereby, the weight of the seated person is estimated, and from the comparison result between the estimated weight and each of the predetermined threshold values, whether the seated person is not seated, is a child seated, or is an adult seated. A load discriminating device for a vehicle seat that enables load discrimination.
スライド位置検出手段が、検出対象孔との上下非整列位置にある磁石体と;検出対象孔との上下整列位置に並置された2つのホール素子と;を磁性板上に一体的に配してなる磁気センサ本体を備え、この磁気センサ本体の各ホール素子が、異なる2相のパルスを同期出力可能に検出対象孔に対するその通過タイミングを変えてそれぞれ配設された請求項4記載の車両用シートの荷重判別装置。A slidable sheet has a series of detection target holes at equal intervals continuous in the sheet moving direction in the fixed magnetic member,
The slide position detecting means is provided on a magnetic plate by integrally disposing a magnet body at a position not vertically aligned with the detection target hole and two Hall elements juxtaposed at a position vertically aligned with the detection target hole. 5. The vehicle seat according to claim 4, further comprising a magnetic sensor main body, wherein the Hall elements of the magnetic sensor main body are arranged so as to be able to synchronously output different two-phase pulses at different passage timings to the detection target hole. Load determining device.
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