JP2004074147A - Coating device and coating method - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗布装置および塗布方法に関し、特に、一定方向に搬送される帯状体に塗布液を塗布するバーと前記バーの上流側に配設された一次側堰状部材とを備える塗布装置において、前記一次側堰状部材に生じた固着物に起因する塗布面故障、および前記帯状体を高速搬送することにより、前記帯状体に同伴して持ち込まれる同伴エアに起因する塗布面故障が生じることのない塗布装置および塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
平版印刷版は、通常、純アルミニウムまたはアルミニウム合金の帯状薄板であるアルミニウムウェブの少なくとも一方の面を目立てし、前記面に必要に応じて陽極酸化皮膜を形成して支持体ウェブを形成し、次いで、前記支持体ウェブにおける目立てされた側の面に感光層形成液や感熱層形成液などの製版層形成液を塗布して乾燥し、感光性または感熱性の製版面を形成することにより、製造される。
【0003】
前記支持体ウェブなどの帯状体に感光層形成液および感熱層形成液などの塗布液は、一般的にはバーコータにより塗布される。
【0004】
前記バーコータとしては、前記バーよりも上流側において、前記バーに近接して設けられているとともに、上端部において、前記ウェブの走行方向に対して下流側(以下、単に「下流側」という。)に向かって厚みが薄くなるように形成された第1の堰板を有し、第1の堰板の上端部が前記バーに向かって屈曲し、頂部に長さ0.1〜1mmのフラット面を有するバーコータ(特許文献1)、および、上端部において下流側に向かって厚みが薄くなるように形成された第1堰板とバーとを有し、前記バーの下流側に第2の堰板を設けたバーコータ(特許文献2)などが一般的に使用されてきた。
【0005】
前記バーコータにおいては、前記帯状体を、前記堰板と前記バーとの上方を通過するように搬送するとともに、前記堰板と前記バーとの間から前記支持体ウェブに向かって塗布液を吐出し、前記帯状体と前記バーと前記堰板とによって形成される空間に塗布液溜りを形成することにより、前記帯状体に前記塗布液を塗布することが一般的である。
【0006】
【特許文献1】
実願昭63−126213号明細書
【特許文献2】
特公昭58−004589号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記バーと前記堰板との間の隙間から流出する塗布液の流速が小さいと、前記堰板から上流側に溢流する塗布液の流れは間歇的になり、しかも、前記堰板の延在する方向、言い換えれば前記堰板の上方を通過する帯状体の幅方向に沿って均一ではなくなる。
【0008】
したがって、前記堰板における上流側の縁部においては、付着した塗布液が乾燥して固着する乾き固着が発生する。そして、この乾き固着によって生じた固着物が切っ掛けになり、前記塗布液が塗布された塗布面に、筋状の欠陥である塗布スジや、前記固着物が前記堰板から剥離して前記塗布面に付着する固着物付着などの種々の面質故障が発生することがあった。
【0009】
更に、支持体ウェブの走行速度を高くすると、前記支持体ウェブに追従して走行する空気すなわち同伴エアの膜である同伴エア膜が、前記支持体ウェブの表面に形成されるようになる。
【0010】
前記支持体ウェブの表面に同伴エア膜が形成されると、前記同伴エア膜は前記塗布液溜りに持ち込まれるので、前記支持体ウェブの表面に前記塗布液が均一に付着しなくなり、液切れなどの欠陥を生じて前記塗布液の塗布が安定に行なわれなくなるという問題があった。
【0011】
本発明は、前記バーと前記堰板との間から吐出される塗布液の流量が小さな場合においても、前記堰状部材に固着物が生じることがなく、したがって、前記塗布スジなどの面質故障の生じることのない塗布装置および塗布方法を提供することを目的とする。
【0012】
本発明は、また、表面に同伴エア膜が形成される程度の高速で前記支持体ウェブなどの帯状体を走行させて塗布を行なった場合においても、塗布膜に液切れなどの欠陥が生じることがなく、安定した塗布が行なえる塗布装置および塗布方法の提供も目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、一定方向に搬送される帯状体に塗布液を塗布するバーと、前記バーの上流側において前記バーに相対して配設された一次側堰状部材とを備えてなり、前記一次側堰状部材と前記バーとの間から前記塗布液を供給して前記塗布を行う塗布装置であって、前記バーと前記一次側堰状部材との隙間を通過する塗布液の流速が5mm/秒以上に設定されてなることを特徴とする塗布装置に関する。
【0014】
前記塗布装置においては、前記一次側堰状部材と前記バーとの間の隙間を通過する塗布液の流速が5mm/秒以上に設定されているから、前記一次側堰状部材を上流側に溢流する均一な塗布液流が連続的に形成される。
【0015】
したがって、前記一次側堰状部材においては、前記乾き固着は生じないから、前記乾き固着によって生成した固着物に起因する面質故障の発生も防止される。
【0016】
前記バーは、表面が平滑な平滑バーであってもよく、円周方向の溝が形成された溝付バーや、表面に金属線を所定のピッチで巻回し、または密に巻回したワイヤバーであってもよい。
【0017】
前記帯状体としては、連続した帯状であり、可撓性を有する基材が挙げられ、具体的には、前記支持体ウェブのほか、感光材料や磁気記録材料に使用される基材が挙げられる。前記基材としては、たとえば前記支持体ウェブ、写真フィルム用基材、印画紙用バライタ紙、録音テープ用基材、ビデオテープ用基材、フロッピー(R)ディスク用基材などが挙げられる。他には、カラー鉄板などの塗装金属板に使用される金属薄板などが挙げられる。
【0018】
前記塗布液としては、[従来の技術]の欄で述べた製版層形成液のほか、銀塩写真用の感光層を形成するのに使用される感光剤コロイド液、前記磁気記録材料における磁性層の形成に使用される磁性層形成液、および前記塗装金属薄板の下塗り層、中塗り層、上塗り層に使用される各種塗料などが挙げられる。
【0019】
請求項2に記載の発明は、一定方向に搬送される帯状体に塗布液を塗布するバーと、前記バーの上流側において前記バーに相対して配設された一次側堰状部材と、前記バーの下流側において前記バーに相対して配設された二次側堰状部材とを備えてなり、前記一次側堰状部材と前記バーとの間から前記塗布液を供給して前記塗布を行う塗布装置であって、前記バーと前記一次側堰状部材との隙間である一次側クリアランス、および前記バーと前記二次側堰状部材との隙間である二次側クリアランスのいずれにおいても塗布液の流速が5mm/秒以上に設定されてなることを特徴とする塗布装置に関する。
【0020】
前記塗布装置においては、前記一次側クリアランスにおける塗布液の流速だけでなく、前記二次側クリアランスにおける塗布液の流量も5mm/秒以上に設定されているから、前記二次側堰状部材においても均一な塗布液流が連続的に形成される。
【0021】
したがって、前記二次側堰状部材においても乾き固着の発生が防止されるから、前記塗布装置においては、前記請求項1に記載の塗布装置よりもさらに効果的に前記乾き固着に起因する面質不良の発生が防止される。
【0022】
請求項3に記載の発明は、前記バーと前記一次側堰状部材との隙間が0.1〜10mmである塗布装置に関する。
【0023】
前記塗布装置においては、通常の送液量で塗布液を供給した場合においても、前記一次側クリアランスおよび二次側クリアランスにおいて5mm/秒以上の流速で塗布液が流通するから、一次側堰状部材および二次側堰状部材における固着物の生成、およびこれにともなう面質故障の発生が効果的に防止される。
【0024】
前記塗布装置においては、一次側堰状部材および二次側堰状部材は、前記バーに対して固定されていてもよい。しかし、前記一次側堰状部材および二次側堰状部材が前記バーに対して近接・離間可能に形成されていれば、前記一次側堰状部材および前記二次側堰状部材を移動させることにより、塗布液の吐出流量が多いときは前記一次側クリアランスおよび二次側クリアランスを増大させ、前記吐出流量が小さな時には前記一次側クリアランスおよび二次側クリアランスを減少させることができる。したがって、前記塗布装置においては、前記塗布液の吐出量の如何にかかわらず、前記一次側クリアランスおよび二次側クリアランスにおける塗布液の流速を5mm/秒以上に保持することが容易である。
【0025】
請求項4に記載の発明は、一定方向に搬送される帯状体に塗布液を塗布するバーと、前記バーの上流側において前記バーに相対するように配設された堰状部材とを備えてなり、前記堰状部材と前記バーとの間から前記塗布液を供給して前記塗布を行う塗布装置であって、前記帯状体と前記堰状部材との隙間を通過する塗布液の流速が3m/分以上に設定されてなることを特徴とする塗布装置に関する。
【0026】
前記塗布装置においては、前記堰状部材と前記バーとの間から前記帯状体に向かって供給された塗布液の一部が前記帯状体に塗布され、残りが前記堰状部材と前記帯状体との間の隙間を通って前記堰状部材の上流側に向かって流下する。
【0027】
前記隙間を上流側に向かって流れる塗布液の流速を3m/分以上に設定されているから、前記前記帯状体に同伴して前記塗布装置に持ち込まれた同伴エアは、前記塗布液流により、上流側に向かって押し戻され、換言すればカットされ、前記同伴エアが前記塗布装置に持ち込まれることがない。
【0028】
したがって、前記帯状体の搬送速度を上げた場合においても前記同伴エアに起因する液切れが生じることがなく、均一な塗布面が得られる。
【0029】
前記バー、帯状体、および塗布液については請求項1のところで説明した通りである。
【0030】
請求項5に記載の発明は、前記帯状体と前記堰状部材との隙間が前記塗布時において0.1〜3mmである塗布装置に関する。
【0031】
前記塗布装置においては、バーコーターにおける通常の送液量で塗布液を供給した場合においても、前記帯状体と前記堰状部材との隙間を通過する塗布液の流速が3m/分以上に設定されるから、同伴エアの持ち込みによる液切れが特に効果的に防止できる。
【0032】
請求項6に記載の発明は、前記堰状部材の上流側に、前記帯状体を前記バーに向かって押圧する押圧ローラが設けられてなる塗布装置に関する。
【0033】
前記塗布装置においては、前記押圧ローラの押圧力を増減させることにより、塗布時における帯状体と堰状部材との隙間の大きさを増減させることができるから、前記隙間を塗布液供給量に合った大きさに容易に制御できる。
【0034】
請求項7に記載の発明は、前記バーが前記帯状体の搬送速度と等しい周速で回転する塗布装置に関する。
【0035】
前記塗布装置においては、前記バーを前記帯状体に従動させることができるから、前記バーを回転させるバー駆動装置を省略できる。
【0036】
請求項8に記載の発明は、前記バーが前記帯状体の搬送速度とは異なる周速で回転する塗布装置に関する。
【0037】
前記塗布装置においては、帯状体とバーと堰板との空間により安定な塗布液溜りが形成されるから、さらに均一性の高い塗布膜が形成される。
【0038】
請求項9に記載の発明は、前記バーが前記帯状体の搬送速度とは反対方向に回転する塗布装置に関する。
【0039】
前記塗布装置においても、請求項5に記載の塗布装置と同様に安定な塗布液溜りが形成されるから、さらに均一性の高い塗布膜が形成される。
【0040】
請求項10に記載の発明は、塗布液を塗布するバーと、前記バーの上流側において前記バーに相対して配設された一次側堰状部材とを備える塗布装置を用い、一定方向に搬送される帯状体に塗布液を塗布する塗布方法であって、前記バーと前記一次側堰状部材との隙間を通過する塗布液の流速を5mm/秒以上に設定して前記塗布を行なうことを特徴とする塗布方法に関する。
【0041】
前記請求項1のところで説明したのと同様の理由により、前記塗布方法によれば、一次側堰状部材の頂部に固着物が生じ、帯状体の塗布面において前記固着物に起因する面質不良が生じるのが防止される。
【0042】
請求項11に記載の発明は、塗布液を塗布するバーと、前記バーの上流側において前記バーに相対するように配設された堰状部材とを備える塗布装置を用い、一定方向に搬送される帯状体に塗布液を塗布する塗布方法であって、前記帯状体と前記堰状部材との隙間を通過する塗布液の流速を3m/分以上に設定して前記塗布を行なうことを特徴とする塗布方法に関する。
【0043】
前記塗布方法によれば、請求項4のところで説明したのと同様の理由により、前記帯状体の搬送速度を上げた場合においても前記同伴エアに起因する液切れが生じることがなく、均一な塗布面が得られる。
【0044】
【発明の実施の形態】
1.実施形態1
本発明に係る塗布装置の一例につき、構成の概略を図1に示し、前記塗布装置におけるバー近傍の構成を図2に示す。
【0045】
実施形態1に係る塗布装置100は、図1において矢印aに沿って連続的に走行する支持体ウェブWの砂目立て面Sgに製版層形成液を塗布する塗布装置である。支持体ウェブWは、本発明における帯状体の一例であり、製版層形成液は、本発明における塗布液の一例である。
【0046】
図1に示すように、塗布装置100は、支持体ウェブWの搬送経路である搬送面Tの下方において、支持体ウェブWの走行方向aに対して直角な方向に沿って水平に配設されているバー2と、バー2を下方から支持する板状の部材である支持台4と、支持台4およびバー2の上流側に、バー2および支持台4に相対して平行に設けられた一次側堰板6と、支持台4およびバー2の下流側に、バー2と支持台4とに相対して平行に設けられた二次側堰板8とを備える。一次側堰板6は、それぞれ本発明の塗布装置における堰状部材に相当する。支持台4におけるバー2を保持する頂面には、バー4を保持するV字型のバー保持溝4Aが設けられている。
【0047】
一次側堰板6および二次側堰板8は、それぞれ本発明に係る塗布装置における一次側堰状部材および二次側堰状部材に相当する。
【0048】
図2に示すように、一次側堰板6とバー2との間隔、すなわち一次側クリアランスt1、および二次側堰板8とバー2との間隔、すなわち二次側クリアランスt2の大きさは、いずれも0.1〜10mm程度が好ましい。なお、一次側堰板6および二次側堰板8のいずれも、支持台4との間の距離を調整できるように形成されていることが好ましい。
【0049】
支持台4と一次側堰板6との間には、バー2における上流側に製版層形成液を供給する一次側給液流路10が設けられている。一方、支持台4と二次側堰板8との間には、バー2における下流側に製版層形成液を供給する二次側給液流路12が設けられている。
【0050】
一次側堰板6、支持台4、および二次側堰板8は、昇降可能な基台20により下方から支持されている。基台20は、一次側堰板6および二次側堰板8を越えて流下した製版層形成液を受けて回収できるように、上面が開放された浅い箱状に形成され、底面に、一次側給液流路10に製版層形成液を供給する一次側給液管路22と、二次側給液流路12に製版層形成液を供給する二次側給液管路24と、基台20で受けた製版層形成液を回収する塗布液回収管路26とが設けられている。一次側給液管路22と二次側給液管路24と塗布液回収管路26とは、いずれも製版層形成液が貯留されている塗布液貯留槽30に接続されている。
【0051】
一次側給液管路22には上流側給液ポンプ32が介装され、二次側給液管路24には下流側給液ポンプ34が介装されている。上流側給液ポンプ32は、塗布液貯留槽30に貯留された製版層形成液を一次側給液流路10に送出する機能を有し、下流側給液ポンプ34は、塗布液貯留槽30に貯留された製版層形成液を二次側給液流路12に送出する機能を有する。
【0052】
一次側堰板6の上流側には、支持体ウェブWの上面、すなわち砂目立て面Sgとは反対側の面に上方から当接し、支持体ウェブWを下方に向かって、換言すればバー2に向かって押圧する押圧ローラ40が設けられている。押圧ローラ40が支持体ウェブWを押圧する押圧力を増減することにより、支持体ウェブWと一次側堰板6との間の隙間の大きさを増減させることができる。
【0053】
塗布装置100の上流側および下流側には、それぞれ、支持体ウェブWの上面に当接して支持体ウェブWが搬送経路Tに沿って搬送されるように保持するウェブ保持ローラ50および52が配設されている。
【0054】
バー2としては、前述の平滑バー、溝付きバー、およびワイヤバーの何れも使用できる。塗布バーは、図1に示すように支持体ウェブWの走行方向aとは反対方向に駆動されてもよく、前記走行方向aと同方向に駆動され、若しくは従動回転してもよい。
【0055】
図1および図2に示すように、一次側堰板6は、上流側および下流側の何れの面も垂直面であり、上端部に、上流側に向かって傾斜する傾斜面が形成されている。したがって、一次側堰板6は、全体として支持台4に対して平行に配設された長方形板状の部材である。
【0056】
一方、二次側堰板8もまた、上流側の面および下流側の何れの面も垂直面であり、上端部に、下流側に向かって傾斜する傾斜面が形成されている。したがって、二次側堰板8もまた、全体として支持台4に対して平行に配設された長方形板状の部材である。
【0057】
塗布装置100において、塗布液貯留槽30に貯留された製版層形成液は、一次側給液管路22を通って一次側給液流路10に供給され、二次側給液管路24を通って二次側給液流路12に供給される。
【0058】
一次側給液流路10に供給された製版層形成液は、一次側クリアランスt1を通過して支持体ウェブWとバー2と一次側堰板6とにより形成される塗布液溜りに供給される。
【0059】
前記塗布液溜りに供給された製版層形成液は、一部がバー2によって支持体ウェブWの砂目立て面に付着し、残りは、支持体ウェブWと一次側堰板6の頂部との間の隙間から上流側に流出し、一次側堰板6の頂面に沿って上流側に溢流し、基台20上に流下する。
【0060】
基台20に流下した製版層形成液は、塗布液回収管路26を通って塗布液貯留槽30に戻る。
【0061】
一方、二次側給液流路12に供給された製版層形成液は、二次側クリアランスt2を通ってバー2における下流側に供給され、二次側堰板8の頂面に沿って下流側に溢流し、基台20上に流下する。
【0062】
上流側給液ポンプ32の送液量をS1、下流側給液ポンプ34における送液量をS2、一次側クリアランスt1における製版層形成液の流速をv1、二次側クリアランスt2における製版層形成液の流速をv2、一次側給液流路10および下流側塗布液給液流路12において製版層形成液を送液する送液幅をwとすると、S1、S2、t1、t2、v1、v2、およびwの間には、
v1=S1/t1・w…▲1▼
v2=S2/t2・W…▲2▼
の関係がある。また、送液量S1および送液量S2は、それぞれ上流側給液ポンプ32および下流側給液ポンプ34の出口側に設けた流量計により求められ、一次側クリアランスt1および二次側クリアランスt2の厚みは、バー2と一次側堰板6、およびバー2と二次側堰板8との間に種々の厚みの隙間ゲージを挿入して求めることができる。また、送液幅wは、バー2と一次側堰板6および二次側堰板8との間から製版層形成液が流出する幅を物指や巻尺などによって測定することにより求めることができる。
【0063】
一次側堰板6および二次側堰板8を支持台4に向かって近接させたり遠ざけたりして一次側クリアランスt1および二次側クリアランスt2の厚みを調節し、また、上流側給液ポンプ32および下流側給液ポンプ34の回転数や出口側に設けられた絞り弁(図示せず。)の開度を増減して送液量S1およびS2を制御することにより、流速v1およびv2を5mm/秒以上に設定すると、一次側堰板6および二次側堰板8の何れにおいても製版層形成液の均一で連続した流れが形成される。
【0064】
したがって、前記製版層形成液が一次側堰板6および二次側堰板8の頂面で固着して固着物が生じ、この固着物が塗布面に付着して塗布スジなどの種々の面質故障を生じさせることが効果的に防止される。
【0065】
2.実施形態2
本発明に係る塗布装置の別の例につき、構成の概略を図3に示し、バー近傍の構成を図4に示す。図3および図4において図1および図2と同一の符号は、特に断らないときは前記符号が図1および図2において示す要素と同一の要素を示す。
【0066】
実施形態2に係る塗布装置102は、図3において矢印aに沿って連続的に走行する支持体ウェブWの砂目立て面Sgに製版層形成液を塗布する塗布装置である。支持体ウェブWは、本発明における帯状体の一例であり、製版層形成液は、本発明における塗布液の一例である。
【0067】
図3に示すように、塗布装置102は、バー2、支持台4と、上流側堰板6、下流側堰板8、上流側塗布液供給流路10、および下流側塗布液供給流路12の相対的な配置は実施形態1に係る塗布装置100と同様である。また、上流側堰板6、支持台4、および下流側堰板8を支持する基台20も、実施形態1に係る塗布装置100と同様である。更に、基台20の底面に上流側給液管路22、下流側給液管路24、および塗布液回収管路26が設けられている点も同様である。上流側給液管路22と下流側給液管路24と塗布液回収管路26とは、いずれも製版層形成液が貯留されている塗布液貯留槽30に接続されている。
【0068】
上流側給液管路22と下流側給液管路24とには、塗布液貯留槽30に貯留された製版層形成液を上流側塗布液供給流路10に供給する上流側給液ポンプ32と、前記製版層形成液を下流側塗布液供給流路12に供給する下流側給液ポンプ34とがそれぞれ介装されている。
【0069】
上流側堰板6の上流側には、支持体ウェブWの上面、すなわち砂目立て面Sgとは反対側の面に上方から当接し、支持体ウェブWを下方に向かって、換言すればバー2に向かって押圧する押圧ローラ40が設けられている。押圧ローラ40が支持体ウェブWを押圧する押圧力を増減することにより、支持体ウェブWと上流側堰板6との間の隙間tの大きさを増減させることができる。
【0070】
塗布装置102の上流側および下流側には、それぞれ、支持体ウェブWの上面に当接して支持体ウェブWが搬送経路Tに沿って搬送されるように保持するウェブ保持ローラ50および52が配設されている。
【0071】
バー2については、実施形態1のところで説明した通りである、また、バー2は、図4に示すように支持体ウェブWの走行方向aとは反対方向に駆動されてもよく、また、前記走行方向aと同方向に駆動され、若しくは従動回転してもよい。
【0072】
上流側堰板6および下流側堰板8についても実施形態1で説明した通りである。
【0073】
なお、上流側堰板6とバー2との距離は、0.1〜3mm程度が好ましい。また、支持体ウェブWと上流側堰板6との間隔は、図4に示すように、上流側堰板6の上端との間の隙間tの大きさが0.1〜3mmの範囲になるように、特に0.3〜1mmの範囲になるように調節することが好ましい。
【0074】
塗布装置102においても、実施形態1に係る塗布装置100と同様に、塗布液貯留槽30に貯留された製版層形成液は、上流側給液管路22を通って上流側塗布液供給流路10に供給され、支持体ウェブWとバー2と上流側堰板6とにより形成される空間に供給される。
【0075】
前記空間に供給された製版層形成液は、一部がバー2によって支持体ウェブWの砂目立て面に付着し、残りは、支持体ウェブWと上流側堰板6の頂部との間の隙間tから上流側に流出し、上流側堰板6の上流側の面を伝わって基台20に流下する。基台20に流下した製版層形成液は、塗布液回収管路26を通って塗布液貯留槽30に戻る。ここで、上流側給液ポンプ32における給液量をS3、前記隙間tの大きさをt、前記隙間tにおける製版層形成液の流速をV、上流側塗布液供給流路10から前記隙間に向かって製版層形成液を送液する送液幅をwとすると、S3、t、V、およびwの間には、
V=S3/t・w
の関係がある。また、送液量Sは、上流側給液ポンプ32の出口側に設けた流量計により求められ、隙間tの大きさは、基台20を製版層形成液の塗布を行うときの高さにまで上昇させて、前記隙間tに種々の厚みの隙間ゲージを挿入して求めることができる。また、送液幅wは、バー2と上流側堰板6との間から製版層形成液が流出する幅を物指や巻尺などによって測定することにより求めることができる。
【0076】
押圧バー40を上下させて隙間tの大きさを調節したり、上流側給液ポンプ32の回転数や出口側に設けられた絞り弁(図示せず。)の開度を増減して送液量Sを制御したりして流速Vを3m/分以上に設定すると、支持体ウェブWによって塗布装置100に持ち込まれた同伴エアは、隙間tを通過する製版層形成液の流れによって上流側に押し戻される。
【0077】
したがって、支持体ウェブWを高速で搬送する場合においても、支持体ウェブWの表面の同伴エアがカットされるから、塗布膜に液切れなどの欠陥が生じることが効果的に防止される。
【0078】
【実施例】
(実施例1〜3、比較例1、2)
幅800mmのアルミニウムウェブにおける一方の面を、ブラシグレイン処理、アルカリエッチング処理、および電解粗面化を順次施して砂目立てし、ついで陽極酸化処理を施して支持体ウェブを作製した。
【0079】
図1に示す塗布装置を用い、この支持体ウェブの砂目立て面Sgに、製版層形成液として感光層形成液を塗布し、乾燥して感光層を形成した。感光層塗布液の塗布条件は以下の通りに設定した。なお、本実施例および比較例においては、前記感光層形成液の送液量S1を設定することにより、一次側クリアランスt1における感光層形成液の流速v1を設定した。また、隙間t1の大きさは、バー2と一次側堰板6との間に種々の厚みの隙間ゲージを挿入して測定した。
【0080】
a.支持体ウェブWの厚み … 0.3mm
b.支持体ウェブWの搬送速度… 50m/分
c.バー塗布量(バー2による支持体ウェブWへの塗布量)… 20cc/m2
d.バー2の外径 … 10mm
e.バー2の回転数 …−50rpm(逆転)
f.感光層形成液の粘度 … 1mPa・s
g.送液量S1 … 1.5リットル/分
h.送液幅w … 1000mm
i.押圧ローラ50および52の外径… 50mm
j.一次側クリアランスt1の大きさ… 5.0mm。
【0081】
結果を表1に示す。表1において、「○」は、塗布面に液切れの発生が認められなかったことを示し、「×」は、液切れの発生が明瞭に認められたことを示す。
【0082】
【表1】
表1に示すように、一次側クリアランスt1における感光層形成液の流速v1が5mm/秒以上の実施例1〜3においては、一次側堰板6における固着物の発生および前記固着物が感光層形成液の塗布面に付着することによる面質故障の何れの発生も見られなかったが、前記流速v1が5mm/秒未満の比較例1および2においては、前記固着物の発生および面質故障の何れも見られた。
【0083】
(実施例4〜8、比較例3〜6)
幅800mmのアルミニウムウェブにおける一方の面を実施例1〜3と同様の手順で砂目立てし、ついで陽極酸化処理を施して支持体ウェブを作製した。
【0084】
図3に示す塗布装置を用い、この支持体ウェブの砂目立て面Sgに、製版層形成液として感光層形成液を塗布し、乾燥して感光層を形成した。感光層塗布液の塗布条件は以下の通りに設定した。なお、本実施例および比較例においては、前記感光層形成液の送液量Sを設定することにより、隙間tにおける感光層形成液の流速Vを設定した。また、隙間tの大きさは、感光層形成液を塗布するときの高さにまで基台20を上昇させて上流側堰板6と支持体ウェブWとの間に種々の厚みの隙間ゲージを挿入して測定した。
【0085】
a.支持体ウェブWの厚み … 0.1〜0.5mm
b.支持体ウェブWの搬送速度 … 50〜200m/分
c.バー塗布量(バー2による支持体ウェブWへの塗布量)… 20cc/m2
d.バー2の外径 … 10mm、15mm
e.バー2の回転数 …−50rpm(逆転)
f.感光層形成液の粘度 … 10mPa・s
g.押圧ローラ40の外径 … 50mm
h.押圧ローラ40とバー2との中心線の距離… 30mm
i.送液量S … 1.0〜10リットル/分
j.送液幅w … 1000mm
k.隙間tの大きさ … 0.5mm。
【0086】
送液量Sと送液幅wと隙間tとの関係は、上記の表2に示すとおりである。
【0087】
【表2】
なお、前記支持体ウェブの砂目立て面の表面粗さについては、上記手順によって形成された感光層を剥離した支持体ウェブの中央部を、表面粗さ測定機の試料台に載置できる大きさに切り出し、アルミニウムの圧延方向に対して測定方向が直角になるように前記試料台に載置して固定した。そして、24mm間を1回測定して単位μmで表した。表面粗さ測定機としては、(株)東京精密製表面粗さ計113Bを使用した。なお、前記手順で測定された前記支持体ウェブの表面粗さは0.5μmであった。
【0088】
感光層を形成した結果を表3に示す。表2において、「○」は、塗布面に液切れの発生が認められなかったことを示し、「×」は、液切れの発生が明瞭に認められたことを示す。
【0089】
【表3】
表3に示すように、感光層形成液の流速Vが2m/分であり、搬送速度が50m/分である比較例3においては、液切れの発生がなく、安定な塗布を行うことができたが、搬送速度が100m/分である比較例4、および搬送速度を100〜200m/分の範囲で変化させた比較例5においては液切れの発生が見られた。
【0090】
これに対して、流速Vが3m/分以上の実施例4〜9においては、搬送速度を100〜200m/分の範囲で変化させたときにおいても液切れの発生がなく、安定な塗布を行うことができた。
【0091】
(実施例9〜13、比較例6、7)
砂目立て面の表面粗さを0.2〜0.9の範囲で変化させた以外は実施例4〜13および比較例3〜5と同様にして支持体ウェブの作製および感光層形成液の塗布、乾燥を行った。結果を表4に示す。
【0092】
【表4】
表4に示すように、感光層形成液の流速Vが2m/分の場合においては、支持体ウェブの表面粗さが0.2と比較的平滑度の高い比較例6では良好な塗布面質が得られたが、支持体ウェブの表面粗さが0.5の比較例7では明らかに液切れの発生が認められた。
【0093】
これに対して、感光層形成液の流速Vが3m/分以上である実施例9〜13においては、表面粗さが0.5〜0.9と粗い場合においても良好な塗布面質が得られた。
【0094】
(実施例14〜16、比較例8〜10)
感光層形成液の粘度を0.5〜50mPa・sの範囲で変化させた以外は、実施例4〜13および比較例3〜5と同様にして支持体ウェブの作製および感光層形成液の塗布、乾燥を行った。結果を表5に示す。
【0095】
【表5】
表5に示すように、感光層形成液の流速Vが2m/分の比較例8〜10においては、粘度0.5〜5.0mPa・sと比較的低粘度の感光層形成液を用いた比較例8では良好な塗布面質が得られたが、感光層形成液の粘度が上昇するにつれて液切れが見られるようになり、感光層形成液の粘度が30〜50mPa・sの比較例10では液切れの発生が明らかに認められた。
【0096】
これに対して、感光層形成液の流速Vが3m/分以上である実施例19〜21においては、感光層形成液の粘度が0.5〜5.0mPa・sの何れの範囲においても良好な塗布面質が得られた。
【0097】
(実施例17〜21、比較例11〜13)
バーの回転数を変化させた以外は、実施例4〜8および比較例3〜5と同様にして支持体ウェブの作製および感光層形成液の塗布、乾燥を行った。結果を表6に示す。
【0098】
【表6】
なお、表6において「+」は支持体ウェブの搬送方向と同じ方向に回転させたことを、「−」は支持体ウェブの搬送方向とは反対の方向に回転させたことを示す。
【0099】
表6に示すように、感光層形成液の流速Vが2m/分の比較例11〜13のうち、バーの回転数を+1590rpmに設定した比較例11では良好な塗布面質が得られたが、バーの回転数を+700〜+6360rpmの範囲で変化させた比較例12では明らかに液切れが認められた。更に、バーの回転数を−500〜−2rpmおよび+2〜+500rpmの範囲で変化させた比較例13においても充分な塗布面質は得られなかった。
【0100】
これに対し、感光層形成液の流速Vが2m/分の実施例22〜26においては、−500〜−2rpmおよび+2〜+500rpmの範囲において良好な、または極めて良好な塗布面質が得られた。
【0101】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、前記堰状部材において乾き固着が生じたり、塗布膜に液切れなどの欠陥が生じたりして面質故障が生じることなく、安定した塗布が行なえる塗布装置および塗布方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る塗布装置の一例につき、構成を示す概略図である。
【図2】図2は、図1に示す塗布装置におけるバー近傍の構成を示す拡大図である。
【図3】図3は、本発明に係る塗布装置の別の例につき、構成を示す概略図である。
【図4】図4は、図3に示す塗布装置におけるバー近傍の構成を示す拡大図である。
【符号の説明】
2 バー
4 支持台
6 一次側堰板
8 二次側堰板
20 基台
40 押圧ローラ
50 ウェブ保持ローラ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a coating apparatus and a coating method, and in particular, in a coating apparatus including a bar for coating a coating liquid on a belt-like body conveyed in a fixed direction and a primary side weir member disposed on the upstream side of the bar. Application surface failure due to fixed matter generated in the primary side weir member, and application surface failure due to entrained air brought along with the belt-like body by transporting the belt-like body at a high speed. The present invention relates to a coating apparatus and a coating method that do not have any problem.
[0002]
[Prior art]
A lithographic printing plate usually has at least one surface of an aluminum web which is a strip-like thin plate of pure aluminum or an aluminum alloy, and an anodized film is formed on the surface as necessary to form a support web, A plate-forming layer forming solution such as a photosensitive layer-forming solution or a heat-sensitive layer-forming solution is applied to the surface of the support web that has been sharpened and dried to form a photosensitive or heat-sensitive plate-making surface. Is done.
[0003]
A coating solution such as a photosensitive layer forming solution and a thermosensitive layer forming solution is generally applied to a belt-like body such as the support web by a bar coater.
[0004]
The bar coater is provided on the upstream side of the bar and in the vicinity of the bar, and at the upper end, the bar coater is downstream with respect to the web traveling direction (hereinafter simply referred to as “downstream side”). A first dam plate formed so that the thickness decreases toward the surface, the upper end of the first dam plate is bent toward the bar, and a flat surface having a length of 0.1 to 1 mm at the top. A bar coater (Patent Document 1) having a first barrier plate and a bar formed at the upper end so as to become thinner toward the downstream side, and a second barrier plate downstream of the bar. In general, a bar coater (Patent Document 2) or the like provided with is used.
[0005]
In the bar coater, the belt-like body is transported so as to pass above the barrier plate and the bar, and the coating liquid is discharged from between the barrier plate and the bar toward the support web. In general, the coating liquid is applied to the strip by forming a coating liquid reservoir in a space formed by the strip, the bar, and the barrier plate.
[0006]
[Patent Document 1]
No. Sho 63-126213
[Patent Document 2]
Japanese Examined Patent Publication No. 58-004589
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, if the flow rate of the coating liquid flowing out from the gap between the bar and the barrier plate is small, the flow of the coating liquid overflowing upstream from the barrier plate becomes intermittent, and the flow of the barrier plate It is not uniform along the extending direction, in other words, along the width direction of the strip passing above the barrier plate.
[0008]
Therefore, at the upstream edge of the dam plate, dry adhesion occurs in which the applied coating solution dries and adheres. Then, the fixed matter generated by the dry fixation becomes a stake, and the application surface on which the coating liquid is applied is stripped from the application stripes that are streaky defects or the fixed matter is peeled off from the barrier plate. Various surface quality faults such as adhesion of fixed substances attached to the surface may occur.
[0009]
Further, when the traveling speed of the support web is increased, an entrained air film, which is a film of air that follows the support web, that is, entrained air, is formed on the surface of the support web.
[0010]
When the entrained air film is formed on the surface of the support web, the entrained air film is brought into the coating liquid reservoir, so that the coating liquid does not uniformly adhere to the surface of the support web, and the liquid runs out. There was a problem that the coating solution was not stably applied.
[0011]
In the present invention, even when the flow rate of the coating liquid discharged from between the bar and the weir plate is small, no sticking matter is generated on the weir-like member. It is an object of the present invention to provide a coating apparatus and a coating method in which no occurrence occurs.
[0012]
In the present invention, even when coating is performed by running a belt-like body such as the support web at such a high speed that an entrained air film is formed on the surface, defects such as liquid breakage occur in the coating film. Another object of the present invention is to provide a coating apparatus and a coating method capable of performing stable coating.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 includes a bar for applying the coating liquid to the belt-like body transported in a fixed direction, and a primary-side weir-like member disposed opposite to the bar on the upstream side of the bar. A coating apparatus that performs the coating by supplying the coating liquid from between the primary dam-shaped member and the bar, the coating liquid passing through a gap between the bar and the primary dam-shaped member It is related with the coating device characterized by being set to 5 mm / sec or more.
[0014]
In the coating apparatus, since the flow rate of the coating liquid passing through the gap between the primary side weir member and the bar is set to 5 mm / second or more, the primary side weir member overflows upstream. A uniform coating liquid flow is continuously formed.
[0015]
Therefore, in the primary dam-like member, the dry adhesion does not occur, so that the occurrence of a surface quality failure due to the fixed matter generated by the dry fixation is also prevented.
[0016]
The bar may be a smooth bar having a smooth surface, a grooved bar in which a circumferential groove is formed, or a wire bar in which a metal wire is wound around the surface at a predetermined pitch or densely wound. There may be.
[0017]
Examples of the belt-like body include a continuous belt-like base material having flexibility, and specifically, a base material used for a photosensitive material and a magnetic recording material in addition to the support web. . Examples of the base material include the support web, photographic film base material, photographic paper baryta paper, recording tape base material, video tape base material, floppy (R) disk base material, and the like. Other examples include thin metal plates used for painted metal plates such as colored iron plates.
[0018]
Examples of the coating solution include a plate making layer forming solution described in the section of “Prior Art”, a photosensitive agent colloid solution used for forming a photosensitive layer for silver salt photography, and a magnetic layer in the magnetic recording material. And the various coating materials used for the undercoat layer, intermediate coat layer, and overcoat layer of the coated metal sheet.
[0019]
The invention according to claim 2 is a bar for applying a coating solution to a strip that is conveyed in a certain direction, a primary weir member disposed on the upstream side of the bar relative to the bar, A secondary side weir member disposed on the downstream side of the bar relative to the bar, and supplying the coating liquid from between the primary side weir member and the bar to apply the coating. A coating apparatus for performing coating in any of a primary clearance, which is a gap between the bar and the primary dam member, and a secondary clearance, which is a gap between the bar and the secondary dam member. The present invention relates to a coating apparatus characterized in that the liquid flow rate is set to 5 mm / second or more.
[0020]
In the coating apparatus, not only the flow rate of the coating liquid in the primary clearance, but also the flow rate of the coating liquid in the secondary clearance is set to 5 mm / second or more. A uniform coating liquid stream is continuously formed.
[0021]
Therefore, since the occurrence of dry adhesion is also prevented in the secondary side weir member, the surface quality resulting from the dry adhesion is more effective in the coating apparatus than in the coating apparatus according to claim 1. The occurrence of defects is prevented.
[0022]
The invention described in claim 3 relates to a coating apparatus in which a gap between the bar and the primary side weir member is 0.1 to 10 mm.
[0023]
In the coating apparatus, even when the coating liquid is supplied with a normal liquid feeding amount, the coating liquid flows at a flow rate of 5 mm / second or more in the primary side clearance and the secondary side clearance. In addition, the generation of fixed matter in the secondary side weir-like member and the occurrence of the surface quality failure associated therewith are effectively prevented.
[0024]
In the coating device, the primary side weir member and the secondary side weir member may be fixed to the bar. However, if the primary side weir member and the secondary side weir member are formed to be able to approach and separate from the bar, the primary side weir member and the secondary side weir member are moved. Accordingly, when the discharge flow rate of the coating liquid is large, the primary side clearance and the secondary side clearance can be increased, and when the discharge flow rate is small, the primary side clearance and the secondary side clearance can be decreased. Therefore, in the coating apparatus, it is easy to maintain the flow rate of the coating liquid at the primary side clearance and the secondary side clearance at 5 mm / second or more regardless of the discharge amount of the coating liquid.
[0025]
The invention according to
[0026]
In the coating device, a part of the coating liquid supplied from the gap between the weir-like member and the bar toward the strip-like body is applied to the strip-like body, and the rest is the dam-like member and the strip-like body. It flows down toward the upstream side of the weir-like member through the gap.
[0027]
Since the flow rate of the coating liquid flowing toward the upstream side through the gap is set to 3 m / min or more, the entrained air brought into the coating apparatus along with the band-like body is caused by the flow of the coating liquid, It is pushed back toward the upstream side, in other words, it is cut, and the accompanying air is not brought into the coating device.
[0028]
Therefore, even when the transport speed of the belt-like body is increased, no liquid breakage due to the accompanying air occurs, and a uniform coated surface can be obtained.
[0029]
The bar, strip, and coating solution are as described in the first aspect.
[0030]
The invention according to claim 5 relates to a coating apparatus in which a gap between the belt-like body and the weir-like member is 0.1 to 3 mm at the time of coating.
[0031]
In the coating apparatus, even when the coating liquid is supplied at a normal liquid feeding amount in a bar coater, the flow rate of the coating liquid passing through the gap between the belt-like body and the dam member is set to 3 m / min or more. Therefore, it is possible to effectively prevent the liquid from running out due to the accompanying air.
[0032]
The invention described in
[0033]
In the coating apparatus, by increasing or decreasing the pressing force of the pressing roller, the size of the gap between the belt-like body and the weir-like member at the time of coating can be increased or decreased. Can be easily controlled to the desired size.
[0034]
The invention described in claim 7 relates to a coating apparatus in which the bar rotates at a peripheral speed equal to the conveying speed of the belt-like body.
[0035]
In the coating apparatus, since the bar can be driven by the belt-like body, a bar driving device for rotating the bar can be omitted.
[0036]
The invention according to
[0037]
In the coating apparatus, a stable coating liquid reservoir is formed by the space between the belt-like body, the bar, and the dam plate, so that a coating film with higher uniformity is formed.
[0038]
A ninth aspect of the present invention relates to a coating apparatus in which the bar rotates in a direction opposite to the conveyance speed of the strip.
[0039]
Also in the coating apparatus, a stable coating liquid reservoir is formed in the same manner as in the coating apparatus according to claim 5, so that a coating film with higher uniformity is formed.
[0040]
Invention of
[0041]
For the same reason as described in claim 1, according to the application method, a fixed matter is generated at the top of the primary side weir-like member, and poor surface quality is caused by the fixed matter on the application surface of the band-like body. Is prevented from occurring.
[0042]
The invention according to claim 11 is transported in a certain direction using a coating apparatus including a bar for coating the coating liquid and a weir-like member disposed on the upstream side of the bar so as to face the bar. A coating method for applying a coating liquid to a belt-like body, wherein the coating is performed with a flow rate of the coating liquid passing through a gap between the belt-like body and the weir-like member set to 3 m / min or more. The present invention relates to a coating method.
[0043]
According to the coating method, for the same reason as described in
[0044]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1. Embodiment 1
FIG. 1 shows an outline of the configuration of an example of a coating apparatus according to the present invention, and FIG. 2 shows a configuration in the vicinity of the bar in the coating apparatus.
[0045]
The
[0046]
As shown in FIG. 1, the
[0047]
The primary
[0048]
As shown in FIG. 2, the distance between the
[0049]
Between the
[0050]
The primary
[0051]
An upstream side
[0052]
On the upstream side of the primary
[0053]
On the upstream side and the downstream side of the
[0054]
As the bar 2, any of the aforementioned smooth bar, grooved bar, and wire bar can be used. As shown in FIG. 1, the coating bar may be driven in a direction opposite to the traveling direction a of the support web W, may be driven in the same direction as the traveling direction a, or may be driven to rotate.
[0055]
As shown in FIGS. 1 and 2, the upstream side and downstream side surfaces of the primary
[0056]
On the other hand, in the secondary
[0057]
In the
[0058]
The plate-making layer forming liquid supplied to the primary side liquid
[0059]
A part of the plate-making layer forming liquid supplied to the coating liquid reservoir adheres to the grained surface of the support web W by the bar 2, and the rest is between the support web W and the top of the primary
[0060]
The plate-making layer forming liquid that has flowed down to the base 20 returns to the coating
[0061]
On the other hand, the plate-making layer forming liquid supplied to the secondary-side liquid
[0062]
The liquid supply amount of the upstream
v1 = S1 / t1 · w (1)
v2 = S2 / t2 / W ... (2)
There is a relationship. Further, the liquid supply amount S1 and the liquid supply amount S2 are obtained by flow meters provided on the outlet side of the upstream side
[0063]
The primary
[0064]
Therefore, the plate-forming layer forming liquid adheres to the top surfaces of the primary
[0065]
2. Embodiment 2
FIG. 3 shows an outline of the configuration of another example of the coating apparatus according to the present invention, and FIG. 4 shows a configuration in the vicinity of the bar. 3 and 4, the same reference numerals as those in FIGS. 1 and 2 indicate the same elements as those shown in FIGS. 1 and 2 unless otherwise specified.
[0066]
The coating apparatus 102 according to the second embodiment is a coating apparatus that applies the plate-making layer forming liquid to the grained surface Sg of the support web W that continuously travels along the arrow a in FIG. The support web W is an example of a belt-like body in the present invention, and the platemaking layer forming liquid is an example of a coating liquid in the present invention.
[0067]
As shown in FIG. 3, the coating apparatus 102 includes a bar 2, a
[0068]
The upstream side
[0069]
On the upstream side of the
[0070]
On the upstream side and the downstream side of the coating apparatus 102,
[0071]
The bar 2 is as described in the embodiment 1, and the bar 2 may be driven in a direction opposite to the traveling direction a of the support web W as shown in FIG. It may be driven in the same direction as the traveling direction a or may be driven to rotate.
[0072]
The upstream
[0073]
The distance between the
[0074]
In the coating apparatus 102 as well, as in the
[0075]
A part of the plate-forming layer forming liquid supplied to the space adheres to the grained surface of the support web W by the bar 2, and the rest is a gap between the support web W and the top of the
V = S3 / t · w
There is a relationship. Further, the liquid supply amount S is obtained by a flow meter provided on the outlet side of the upstream side
[0076]
The
[0077]
Therefore, even when the support web W is transported at a high speed, the entrained air on the surface of the support web W is cut, so that it is effectively prevented that a defect such as liquid breakage occurs in the coating film.
[0078]
【Example】
(Examples 1 to 3, Comparative Examples 1 and 2)
One surface of an aluminum web having a width of 800 mm was subjected to brush grain treatment, alkali etching treatment, and electrolytic surface roughening in order to be grained, and then anodized to prepare a support web.
[0079]
Using the coating apparatus shown in FIG. 1, a photosensitive layer forming solution was applied as a plate making layer forming solution to the grained surface Sg of this support web and dried to form a photosensitive layer. The coating conditions for the photosensitive layer coating solution were set as follows. In this example and the comparative example, the flow rate v1 of the photosensitive layer forming solution in the primary side clearance t1 was set by setting the liquid feeding amount S1 of the photosensitive layer forming solution. The size of the gap t1 was measured by inserting gap gauges of various thicknesses between the bar 2 and the primary
[0080]
a. The thickness of the support web W ... 0.3 mm
b. Transport speed of support web W ... 50 m / min
c. Bar application amount (application amount to the support web W by the bar 2) ... 20 cc / m2
d. Outer diameter of bar 2 ... 10mm
e. Rotation speed of bar 2 -50rpm (reverse)
f. Viscosity of photosensitive layer forming liquid: 1 mPa · s
g. Volume of liquid delivered S1: 1.5 liters / minute
h. Liquid feeding width w: 1000 mm
i. Outer diameter of pressing
j. Primary side clearance t1 size: 5.0 mm.
[0081]
The results are shown in Table 1. In Table 1, “◯” indicates that no occurrence of liquid breakage was observed on the coated surface, and “x” indicates that occurrence of liquid breakage was clearly recognized.
[0082]
[Table 1]
As shown in Table 1, in Examples 1 to 3 in which the flow velocity v1 of the photosensitive layer forming solution at the primary side clearance t1 is 5 mm / second or more, the occurrence of fixed matter on the primary
[0083]
(Examples 4-8, Comparative Examples 3-6)
One side of an aluminum web having a width of 800 mm was grained in the same manner as in Examples 1 to 3, and then anodized to prepare a support web.
[0084]
Using the coating apparatus shown in FIG. 3, a photosensitive layer forming solution was applied as a plate making layer forming solution to the grained surface Sg of this support web and dried to form a photosensitive layer. The coating conditions for the photosensitive layer coating solution were set as follows. In this example and comparative example, the flow rate V of the photosensitive layer forming solution in the gap t was set by setting the liquid feeding amount S of the photosensitive layer forming solution. Further, the size of the gap t is raised by raising the base 20 to the height when the photosensitive layer forming solution is applied, and gap gauges of various thicknesses are provided between the
[0085]
a. The thickness of the support web W ... 0.1-0.5 mm
b. Transport speed of support web W ... 50-200m / min
c. Bar application amount (application amount to the support web W by the bar 2) ... 20 cc / m2
d. Outer diameter of bar 2 ... 10mm, 15mm
e. Bar 2 speed: -50rpm (reverse)
f. Viscosity of photosensitive layer forming liquid: 10 mPa · s
g. Outer diameter of pressing
h. Centerline distance between the
i. Delivery volume S: 1.0 to 10 liters / minute
j. Liquid feed width w: 1000 mm
k. The size of the gap t is 0.5 mm.
[0086]
The relationship between the liquid feeding amount S, the liquid feeding width w, and the gap t is as shown in Table 2 above.
[0087]
[Table 2]
The surface roughness of the grained surface of the support web is such that the central portion of the support web from which the photosensitive layer formed by the above procedure has been peeled can be placed on the sample stage of the surface roughness measuring machine. And placed on the sample table and fixed so that the measurement direction was perpendicular to the aluminum rolling direction. Then, 24 mm was measured once and expressed in unit μm. A surface roughness meter 113B manufactured by Tokyo Seimitsu Co., Ltd. was used as the surface roughness measuring machine. In addition, the surface roughness of the said support body web measured by the said procedure was 0.5 micrometer.
[0088]
The results of forming the photosensitive layer are shown in Table 3. In Table 2, “◯” indicates that no occurrence of liquid breakage was observed on the coated surface, and “x” indicates that occurrence of liquid breakage was clearly recognized.
[0089]
[Table 3]
As shown in Table 3, in Comparative Example 3 where the flow velocity V of the photosensitive layer forming solution is 2 m / min and the conveyance speed is 50 m / min, there is no occurrence of liquid breakage and stable coating can be performed. However, in Comparative Example 4 in which the transport speed was 100 m / min and in Comparative Example 5 in which the transport speed was changed in the range of 100 to 200 m / min, occurrence of liquid breakage was observed.
[0090]
On the other hand, in Examples 4 to 9 where the flow velocity V is 3 m / min or more, even when the transport speed is changed in the range of 100 to 200 m / min, there is no occurrence of liquid breakage and stable coating is performed. I was able to.
[0091]
(Examples 9 to 13, Comparative Examples 6 and 7)
Preparation of support web and application of photosensitive layer forming solution in the same manner as in Examples 4 to 13 and Comparative Examples 3 to 5 except that the surface roughness of the grained surface was changed in the range of 0.2 to 0.9. And dried. The results are shown in Table 4.
[0092]
[Table 4]
As shown in Table 4, when the flow velocity V of the photosensitive layer forming solution is 2 m / min, the surface roughness of the support web is 0.2, which is relatively high in Comparative Example 6, and the coated surface quality is good. However, in Comparative Example 7 where the surface roughness of the support web was 0.5, the occurrence of liquid breakage was clearly observed.
[0093]
On the other hand, in Examples 9 to 13 in which the flow velocity V of the photosensitive layer forming solution is 3 m / min or more, good coated surface quality is obtained even when the surface roughness is as high as 0.5 to 0.9. It was.
[0094]
(Examples 14 to 16, Comparative Examples 8 to 10)
Preparation of support web and application of photosensitive layer forming solution in the same manner as in Examples 4 to 13 and Comparative Examples 3 to 5, except that the viscosity of the photosensitive layer forming solution was changed in the range of 0.5 to 50 mPa · s. And dried. The results are shown in Table 5.
[0095]
[Table 5]
As shown in Table 5, in Comparative Examples 8 to 10 where the flow velocity V of the photosensitive layer forming solution was 2 m / min, a photosensitive layer forming solution having a viscosity of 0.5 to 5.0 mPa · s and a relatively low viscosity was used. In Comparative Example 8, a good coated surface quality was obtained. However, as the viscosity of the photosensitive layer forming solution increased, liquid breakage was observed, and Comparative Example 10 in which the viscosity of the photosensitive layer forming solution was 30 to 50 mPa · s. In the case, the outbreak of liquid was clearly observed.
[0096]
On the other hand, in Examples 19 to 21 in which the flow velocity V of the photosensitive layer forming solution is 3 m / min or more, the viscosity of the photosensitive layer forming solution is good in any range of 0.5 to 5.0 mPa · s. Applicable surface quality was obtained.
[0097]
(Examples 17-21, Comparative Examples 11-13)
Except that the number of rotations of the bar was changed, a support web was prepared, and a photosensitive layer forming solution was applied and dried in the same manner as in Examples 4 to 8 and Comparative Examples 3 to 5. The results are shown in Table 6.
[0098]
[Table 6]
In Table 6, “+” indicates that the support web is rotated in the same direction as that of the support web, and “−” indicates that the support web is rotated in the opposite direction.
[0099]
As shown in Table 6, among Comparative Examples 11 to 13 where the flow velocity V of the photosensitive layer forming solution was 2 m / min, in Comparative Example 11 where the number of rotations of the bar was set to +1590 rpm, a good coated surface quality was obtained. In Comparative Example 12, in which the number of rotations of the bar was changed in the range of +700 to +6360 rpm, liquid breakage was clearly observed. Furthermore, sufficient coated surface quality was not obtained in Comparative Example 13 in which the number of rotations of the bar was changed in the range of −500 to −2 rpm and +2 to +500 rpm.
[0100]
On the other hand, in Examples 22 to 26 where the flow velocity V of the photosensitive layer forming solution was 2 m / min, good or extremely good coated surface quality was obtained in the range of -500 to -2 rpm and +2 to +500 rpm. .
[0101]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, stable coating can be performed without causing dry adhesion in the weir-like member or defects such as running out of liquid in the coating film, resulting in surface quality failure. A coating apparatus and a coating method are provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view showing the configuration of an example of a coating apparatus according to the present invention.
FIG. 2 is an enlarged view showing a configuration in the vicinity of a bar in the coating apparatus shown in FIG.
FIG. 3 is a schematic view showing the configuration of another example of the coating apparatus according to the present invention.
4 is an enlarged view showing a configuration in the vicinity of a bar in the coating apparatus shown in FIG. 3. FIG.
[Explanation of symbols]
2 Bar
4 Support stand
6 Primary side weir
8 Secondary dam plate
20 base
40 Press roller
50 web holding roller
Claims (11)
前記バーと前記一次側堰状部材との隙間を通過する塗布液の流速が5mm/秒以上に設定されてなることを特徴とする塗布装置。The primary side dam-like member comprises: a bar that applies the coating liquid to the belt-like body conveyed in a fixed direction; and a primary-side dam-like member disposed opposite to the bar on the upstream side of the bar. A coating apparatus that performs the coating by supplying the coating liquid from between the bar and the bar,
The coating apparatus, wherein a flow rate of the coating liquid passing through a gap between the bar and the primary side weir member is set to 5 mm / second or more.
前記バーと前記一次側堰状部材との隙間である一次側クリアランス、および前記バーと前記二次側堰状部材との隙間である二次側クリアランスのいずれにおいても塗布液の流速が5mm/秒以上に設定されてなることを特徴とする塗布装置。A bar for applying the coating liquid to the belt-like body conveyed in a certain direction, a primary weir member disposed relative to the bar on the upstream side of the bar, and relative to the bar on the downstream side of the bar A secondary-side weir-like member arranged as described above, and supplying the coating liquid from between the primary-side weir-like member and the bar to perform the coating,
The flow rate of the coating solution is 5 mm / second in both the primary clearance, which is a gap between the bar and the primary dam member, and the secondary clearance, which is a gap between the bar and the secondary dam member. An applicator characterized by being set as described above.
前記帯状体と前記堰状部材との隙間を通過する塗布液の流速が3m/分以上に設定されてなることを特徴とする塗布装置。A bar for applying the coating liquid to the belt-like body conveyed in a fixed direction; and a weir member disposed on the upstream side of the bar so as to face the bar, and the weir member and the bar A coating apparatus that performs the coating by supplying the coating liquid from between,
A coating apparatus, wherein a flow rate of the coating liquid passing through a gap between the belt-like body and the weir-like member is set to 3 m / min or more.
前記バーと前記一次側堰状部材との隙間を通過する塗布液の流速を5mm/秒以上に設定して前記塗布を行なうことを特徴とする塗布方法。Using a coating apparatus comprising a bar for coating the coating liquid and a primary weir member disposed on the upstream side of the bar relative to the bar, the coating liquid is applied to the belt-like body conveyed in a certain direction. Application method
The coating method, wherein the coating is performed by setting the flow rate of the coating solution passing through the gap between the bar and the primary side weir member to 5 mm / second or more.
前記帯状体と前記堰状部材との隙間を通過する塗布液の流速を3m/分以上に設定して前記塗布を行なうことを特徴とする塗布方法。Using a coating apparatus including a bar for coating the coating liquid and a weir-like member disposed on the upstream side of the bar so as to face the bar, the coating liquid is applied to the belt-like body conveyed in a certain direction. Application method comprising:
The coating method, wherein the coating is performed by setting the flow rate of the coating solution passing through the gap between the belt-like body and the dam member to 3 m / min or more.
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