JP2004060732A - Control device of automatic transmission for vehicle - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用自動変速機の制御装置に係り、特に、アップ変速中における車両の駆動状態の変化に起因する変速ショックを好適に抑制する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、特開2002−89704号公報に記載された装置のように、アップ変速出力に従って開始されるアップ変速期間内であってイナーシャ相の開始前であると、アクセルペダルが戻されることにより車両が駆動状態から被駆動状態へ切り換えられると、そのアップ変速出力をキャンセル(無効化)し、その後に状況のよい状態が到来するとその被駆動状態のアップ変速を実行することにより、アップ変速が被駆動状態で進行させられることによる変速ショックを抑制するようにした車両用自動変速機の制御装置が提案されている。これによれば、駆動状態から被駆動状態へ切り換えられることによって自動変速機の入力トルク(伝達トルク)が小さくなると、駆動状態において滑らかに係合させるように係合圧やアキュム背圧が作用される油圧式摩擦係合装置が、駆動状態から被駆動状態へ切り換えられることによって自動変速機の入力トルク(伝達トルク)が小さくなることに関連して急に係合させられてショック(駆動トルク変化)が発生することが好適に抑制される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の車両用自動変速機の制御装置によれば、車両における駆動状態から被駆動状態への切換がアップ変速期間内のイナーシャ相開始前であれば一律にアップ変速出力をキャンセルされる。このため、イナーシャ相開始直前の時期に車両における駆動状態から被駆動状態への切換が行われてアップ変速出力がキャンセルされる場合には、それまで進行してきたアップ変速のための油圧式摩擦係合装置への作動油の供給がその作動遅れ時間だけキャンセル後にも続いて油圧式摩擦係合装置の係合圧が立ち上がるので、その油圧式摩擦係合装置の係合トルクが一旦発生し、係合ショック或いは連続的な解放ショックが発生する場合があった。
【0004】
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、アップ変速過程において車両が駆動状態から被駆動状態に切換られたときでも、ショックの発生を好適に抑制することができる車両用自動変速機の制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、アップ変速出力後の車両の駆動状態に応じてそのアップ変速出力に従うアップ変速を実行させ或いはそのアップ変速を禁止する形式の車両用自動変速機の制御装置であって、(a) 車両が駆動状態から被駆動状態へ切り換えられたか否かを判定する駆動状態判定手段と、(b) 前記アップ変速の進行度合が予め設定された判定値を超えたか否かを判定するアップ変速進行度合判定手段と、(c) 前記アップ変速の進行度合が予め設定された判定値を超えたと判定される前に前記車両が駆動状態から被駆動状態へ切り換えられたと判定された場合には前記アップ変速を中止させ、前記アップ変速の進行度合が予め設定された判定値を超えたと判定された後に前記車両が駆動状態から被駆動状態へ切り換えられたと判定された場合には前記アップ変速を続行するアップ変速制御手段とを、含むことにある。
【0006】
【発明の効果】
このようにすれば、アップ変速制御手段により、アップ変速中において前記アップ変速の進行度合が予め設定された判定値を超えたと判定される前に前記車両が駆動状態から被駆動状態へ切り換えられたと判定された場合には上記アップ変速が中止される一方、前記アップ変速の進行度合が予め設定された判定値を超えたと判定された後に前記車両が駆動状態から被駆動状態へ切り換えられたと判定された場合には上記アップ変速が続行されることから、アップ変速過程において車両が駆動状態から被駆動状態に切換られたときでも、ショックの発生を好適に抑制することができる。
【0007】
【発明の他の態様】
ここで、好適には、前記予め設定された判定値は、車両被駆動状態におけるアップ変速においてそのアップ変速中(変速過程)におけるイナーシャ相の開始から所定時間前となるように設定されたものであり、前記アップ変速進行度合判定手段は、前記アップ変速出力からの経過時間が予め設定された判定値を超えたか否を判定するものであり、前記アップ変速制御手段は、前記アップ変速出力からの経過時間が予め設定された判定値を超えたと判定される前に前記車両が駆動状態から被駆動状態へ切り換えられたと判定された場合には前記アップ変速を中止させ、前記アップ変速出力からの経過時間が予め設定された判定値を超えたと判定された後に前記車両が駆動状態から被駆動状態へ切り換えられたと判定された場合には前記アップ変速を続行するものである。また、その所定時間は、上記アップ変速を実行する油圧式摩擦係合装置の応答遅れ時間に対応して設定された値(たとえば、無駄時間、すなわちピストンストローク時間)である。このようにすれば、上記アップ変速を実行する油圧式摩擦係合装置の応答遅れ時間前に対応する上記所定時間経過前に車両の駆動状態から被駆動状態への切換が発生するとアップ変速がキャンセルされるが、その所定時間経過後に車両の駆動状態から被駆動状態への切換が発生するとアップ変速が続行される。
【0008】
また、好適には、前記判定値は、予め設定された関係から前記自動変速機の作動油の温度に基づいて決定されるものである。自動変速機の変速用油圧制御回路において用いられる作動油の温度が変化すると、その作動油の粘性が変化することに関連して前記アップ変速を実行する油圧式摩擦係合装置の応答遅れ時間が変化することから、上記のようにすれば、作動油の温度変化に拘わらず、最適なタイミングで、車両の駆動状態から被駆動状態への切換に関連するアップ変速のキャンセルする期間とアップ変速を続行させる期間とが切り分けられる。
【0009】
また、好適には、前記自動変速機は、択一的に選択される複数の前進ギヤ段への変速を実行するものであり、前記判定値は、その複数の前進ギヤ段毎に設定されたものである。アップ変速といっても前進ギヤ段毎に伝達トルクが異なり、そのアップ変速を達成するために係合作動させられる油圧式摩擦係合装置の係合トルクも異なるので、上記のようにすれば、択一的に選択される複数の前進ギヤ段に拘わらず、最適なタイミングで、車両の駆動状態から被駆動状態への切換に関連するアップ変速のキャンセルする期間とアップ変速を続行させる期間とが切り分けられる。
【0010】
【発明の好適な実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の制御装置が適用された車両用駆動装置10の構成を説明する骨子図である。図1において、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンなどの内燃機関にて構成されている走行用駆動力源としてのエンジン12の出力は、流体式動力伝達装置としてのトルクコンバータ14を経て自動変速機16に入力され、図示しない差動歯車装置および車軸を介して駆動輪へ伝達されるようになっている。トルクコンバータ14は、エンジン12に連結されたポンプ翼車20と、自動変速機16の入力軸22に連結されたタービン翼車24と、一方向クラッチ28によって一方向の回転が阻止されているステータ翼車30とを備えており、ポンプ翼車20とタービン翼車24との間で流体を介して動力伝達を行うとともに、ポンプ翼車20およびタービン翼車24の間を直結するためのロックアップクラッチ26を備えている。ロックアップクラッチ26は、係合側油室32内の油圧と解放側油室34内の油圧との差圧ΔPにより摩擦係合させられる油圧式摩擦クラッチで、完全係合させられることにより、ポンプ翼車20およびタービン翼車24は一体回転させられる。また、所定のスリップ状態で係合するように差圧ΔPすなわち係合トルクがフィードバック制御されることにより、駆動時には例えば50rpm程度の所定のスリップ量でタービン翼車24をポンプ翼車20に対して追従回転させる一方、逆入力時には例えば−50rpm程度の所定のスリップ量でポンプ翼車20をタービン翼車24に対して追従回転させることができる。
【0012】
自動変速機16は、ダブルピニオン型の第1遊星歯車装置40、およびシングルピニオン型の第2遊星歯車装置42、第3遊星歯車装置44を備えた遊星歯車式の有段変速機である。上記第1遊星歯車装置40のサンギヤS1はクラッチC3を介して入力軸22に選択的に連結されるとともに、一方向クラッチF2およびブレーキB3を介して非回転部材であるハウジング38に選択的に連結され、逆方向(入力軸22と反対方向)の回転が阻止されるようになっている。第1遊星歯車装置40のキャリアCA1は、ブレーキB1を介してハウジング38に選択的に連結されるとともに、そのブレーキB1と並列に設けられた一方向クラッチF1により、常に逆方向の回転が阻止されるようになっている。第1遊星歯車装置40のリングギヤR1は、第2遊星歯車装置42のリングギヤR2と一体的に連結されており、ブレーキB2を介してハウジング38に選択的に連結されるようになっている。第2遊星歯車装置42のサンギヤS2は、第3遊星歯車装置44のサンギヤS3と一体的に連結されており、クラッチC1を介して入力軸22に選択的に連結されている。第2遊星歯車装置42のキャリアCA2は、第3遊星歯車装置44のリングギヤR3と一体的に連結されており、クラッチC2を介して入力軸22に選択的に連結されるとともに、ブレーキB4を介してハウジング38に選択的に連結されるようになっており、更にブレーキB4と並列に設けられた一方向クラッチF3により、常に逆方向の回転が阻止されるようになっている。そして、第3遊星歯車装置44のキャリアCA3は、出力軸46に一体的に連結されている。
【0013】
上記クラッチC1〜C3、およびブレーキB1〜B4(以下、特に区別しない場合は単にクラッチC、ブレーキBという)は、多板式のクラッチやブレーキなど油圧アクチュエータによって係合制御される油圧式摩擦係合装置であり、変速用の油圧制御回路98(図3参照)の電磁ソレノイドSol1〜SolRを備えた電磁弁S1乃至S2、SR、およびリニアソレノイド弁SL1、SL2の励磁、非励磁や図示しないマニュアルバルブによって油圧回路が切り換えられることにより、例えば図2に示すように係合、解放状態が切り換えられ、シフトレバー72(図3参照)の操作位置(ポジション)に応じて5つの前進変速段(1st〜5th)および1つの後進ギヤ段(Rev)が成立させられるようになっている。図2の「1st」〜「5th」は前進の第1速ギヤ段乃至第5速ギヤ段を意味しており、第1速ギヤ段「1st」から第5速ギヤ段「5th」へ向かうに従って変速比γ(入力軸22の回転速度NIN/出力軸46の回転速度NOUT )は順次小さくなり、第4速ギヤ段「4th」の変速比γ4 は1.0である。また、図2において「○」は係合、空欄は解放を表し、「(○)」はエンジンブレーキ時の係合を表し、「●」は動力伝達に関与しない係合を表している。
【0014】
図3は、図1のエンジン12や自動変速機16などを制御するために車両に設けられた制御系統を説明するブロック線図である。アクセルペダル50の操作量Accはアクセル操作量センサ51により検出されるようになっている。アクセルペダル50は、運転者の出力要求量に応じて大きく踏み込み操作されるものであるのでアクセル操作部材に相当し、アクセルペダル操作量Accは出力要求量に相当する。エンジン12の吸気配管には、スロットルアクチュエータ54によって基本的にはアクセルペダル操作量Accに応じた開き角(開度)θTHとされる電子スロットル弁56が設けられている。また、アイドル回転速度制御のために上記電子スロットル弁56に並列に設けられてそれをバイパスさせるバイパス通路52には、エンジン12のアイドル回転速度NEIDL を制御するために電子スロットル弁56の全閉時の吸気量を制御するISC弁(アイドル回転速度制御弁)53が設けられている。この他、エンジン12の回転速度NE を検出するためのエンジン回転速度センサ58、エンジン12の吸入空気量Qを検出するための吸入空気量センサ60、吸入空気の温度TA を検出するための吸入空気温度センサ62、上記電子スロットル弁56の全閉状態(アイドル状態)およびその開度θTHを検出するためのアイドルスイッチ付スロットルセンサ64、車速V(出力軸46の回転速度Nout に対応)を検出するための車速センサ66、エンジン12の冷却水温TW を検出するための冷却水温センサ68、常用ブレーキであるフットブレーキの操作の有無を検出するためのブレーキスイッチ70、シフトレバー72のレバーポジション(操作位置)PSHを検出するためのレバーポジションセンサ74、タービン回転速度NT(=入力軸22の回転速度Nin)を検出するためのタービン回転速度センサ76、油圧制御回路98内の作動油の温度であるAT油温TOIL を検出するためのAT油温センサ78、アップシフトスイッチ80、ダウンシフトスイッチ82などが設けられており、それらのセンサやスイッチから、エンジン回転速度NE、吸入空気量Q、吸入空気温度TA 、スロットル弁開度θTH、車速V、エンジン冷却水温TW 、ブレーキ操作の有無、シフトレバー72のレバーポジションPSH、タービン回転速度NT、AT油温TOIL 、変速レンジのアップ指令RUP、ダウン指令RDN、などを表す信号が電子制御装置90に供給されるようになっている。また、フットブレーキの操作時に車輪がロック(スリップ)しないようにブレーキ力を制御するABS(アンチロックブレーキシステム)84に接続され、ブレーキ力に対応するブレーキ油圧等に関する情報が供給されるとともに、エアコン86から作動の有無を表す信号が供給されるようになっている。
【0015】
上記シフトレバー72は運転席の近傍に配設され、たとえば駐車のためのP(パーキング)ポジション、後進走行のためのR(リバース)ポジション、動力伝達経路を開放するためのN(ニュートラル)ポジション、前進走行のためのD(ドライブ)ポジション、エンジンブレーキ走行のための「4」ポジション、「3」ポジション、「2(セカンド)」ポジション或いはL(ロー)ポジションへ択一的に手動操作されるようになっている。「R」ポジションではリバース用回路が機械的に成立させられるなどして図2に示す後進変速段「Rev」が成立させられ、「N」ポジションではニュートラル回路が機械的に成立させられて総てのクラッチCおよびブレーキBが解放される。
【0016】
上記変速用の油圧制御回路98は、上記変速用のソレノイド弁Sol1、Sol2、SolR、リニアソレノイド弁SL1、SL2の他に、主にロックアップ油圧すなわち前記係合側油室32内の油圧と解放側油室34内の油圧との差圧ΔPを制御するリニアソレノイド弁SLU、主にライン油圧を制御するリニアソレノイド弁SLTを備えており、油圧制御回路98内の作動油は、ロックアップクラッチ26へも供給されるとともに、自動変速機16等の各部の潤滑にも使用される。図4は、上記油圧制御回路98の要部を示すものである。図4において、ライン油圧PL は、油圧式摩擦係合装置の元圧として必要かつ十分な大きさとなるように図示しない調圧弁によりスロットル開度θTHに対応する大きさに調圧されるものであり、前進走行ポジションに切り換えられた図示しないマニアル弁などを通して供給される。電磁開閉弁S1乃至S2、SRは、電磁ソレノイドSol.1乃至Sol.2、Sol.Rを備え、電子制御装置90によって制御される電磁ソレノイドSol.1乃至Sol.2、Sol.Rの電磁力に従って開閉作動させられ、信号圧PS1、PS2、PSRを出力するように構成されている。また、リニヤソレノイド弁SL1、SL2、SLU、SLTは、図示しない電磁ソレノイドをそれぞれ備え、電子制御装置90によって制御される電磁ソレノイドの電磁力に従って、一定値に調圧されたモジュレータ圧PM (元圧)から連続的に変化する制御油圧PSL1 、PSL2 、PSLU 、PSLT を発生させて出力するように構成されている。
【0017】
切換弁(クラッチアプライコントロール弁)100は、クラッチC1に接続された出力ポート101と、ライン油圧(第1油圧)PL が供給されるライン圧入力ポート102と、リニヤソレノイド弁SL1から出力される制御油圧PSL1 が入力される制御油圧入力ポート104と、背圧コントロール弁106へ制御油圧PSL1 を出力させる制御油圧出力ポート108とを備えている。この切換弁100は、ライン油圧PL をクラッチC1に供給するために上記出力ポート101とライン圧入力ポート102とを連通させ且つ背圧コントロール弁106を制御するために制御油圧入力ポート104と制御油圧出力ポート108とを連通させる第1位置(図4に示す位置)と変速中は制御油圧PSL1 でクラッチC1を制御するために出力ポート102と制御油圧入力ポート104とを連通させ且つ制御油圧入力ポート104と制御油圧出力ポート108との間を遮断する第2位置との間に移動可能に設けられたスプール弁子110と、このスプール弁子110を第1位置に向かって付勢するスプリング112と、電磁開閉弁SRからオン(励磁)時に出力される信号圧PSRを導き入れることによりスプリング112の付勢力に抗して第2位置に向かう推力をスプール弁子110に付与する制御油室114とを備えている。このため、切換弁100は、電磁開閉弁SRがオフ状態(非励磁状態)であるためそれから信号圧PSRが出力されない場合、たとえばシフトレバー72がNポジションに位置させられたとき、第5速ギヤ段以外の前進走行状態である場合では第1位置に位置させられるが、シフトレバー72がNポジションからDポジションへ操作されたとき、第5速ギヤ段が選択されたときは、電磁開閉弁SRがオン状態(励磁状態)とされてそれから信号圧PSRが出力されることにより第2位置へ切換られる。上記クラッチC1は、第5速ギヤ段を除く前進走行時において係合させられるものであり、前進走行位置に切換られたマニアル弁などを通し供給されるライン油圧PL が係合圧とされる。
【0018】
上記背圧コントロール弁106は、変速中においてリニヤソレノイド弁SL1から出力される制御油圧PSL1 に応じた大きさの背圧PB を発生し、択一的に係合作動させられるブレーキB3、クラッチC3、クラッチC2に設けられたアキュムレータ120、122、124にそれぞれ供給する。上記リニアソレノイド弁SL1は、ブレーキB3の係合により得られる1→2アップ変速、クラッチC3の係合により得られる2→3アップ変速、或いはクラッチC2の係合により得られる3→4アップ変速に際して、アキュムレータ120、122、或いは124のアキュム背圧としての制御油圧PSL1 を変速期間中に出力し、滑らかな変速を実行させる。
【0019】
上記のブレーキB3は、第2速ギヤ段を達成させるために係合させられるものであり、第2速側に切換られた1−2シフト弁126を通して供給されたライン油圧PL がその係合圧とされる。1−2シフト弁126は、前記切換弁100と同様のスプール弁子を備えて第1速側と第2速側とに択一的に切り換えられるように構成され、オン状態の電磁弁S2からの信号圧PS2にしたがってその第2速側に切り換えられるようになっている。上記クラッチC3およびC2は第3速ギヤ段および第4速ギヤ段を達成するためにそれぞれ係合させられるものであり、後述の2−3シフト弁130および図示しない3−4シフト弁を通して供給されるライン油圧PL がその係合圧とされる。
【0020】
ブレーキB1は第5速ギヤ段を達成するために係合され、ブレーキB4は後進ギヤ段を達成するために係合させられるものであるが、それらブレーキB1およびブレーキB4とブレーキB2は第3速ギヤ段、第1速ギヤ段、第2速ギヤ段のエンジンブレーキ走行時にも係合させられる。このため、ブレーキB1、ブレーキB2、ブレーキB4は、リニヤソレノイド弁SL2から出力される制御油圧PSL2 がB1コントロール弁128、2−3シフト弁130、リバースシーケンス弁132を通して供給されることにより、その係合トルクが精度よく制御されるようになっている。すなわち、2−3シフト弁130は、前記切換弁100と同様のスプール弁子を備えて第2速側と第3速側とに択一的に切り換えられるように構成され、オン状態の電磁弁S1からの信号圧PS1にしたがって第2速側に切り換えられて制御油圧PSL2 がブレーキB2またはB4へ供給されるが、オフ状態の電磁弁S1から信号圧PS1が出力されない場合には第3速側に切り換えられて制御油圧PSL2 がブレーキB1へ供給されるようになっている。また、リバースシーケンス弁132も、前記切換弁100と同様のスプール弁子を備えて前進側と後進側とに択一的に切り換えられるように構成され、オン状態の電磁弁SRからの信号圧PSRにしたがって後進側に切り換えられて制御油圧PSL2 がブレーキB4へ供給されるが、オフ状態の電磁弁SRから信号圧PSRが出力されない場合には前進側に切り換えられて制御油圧PSL2 がブレーキB2へ供給されるようになっている。
【0021】
電子制御装置90は、CPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、エンジン12の出力制御や自動変速機16の変速制御、ロックアップクラッチ26のスリップ制御などを実行するようになっており、必要に応じてエンジン制御用と変速制御用とに分けて構成される。図5は、電子制御装置90の信号処理によって実行される制御機能の要部を説明するブロック線図である。
【0022】
図5において、変速制御手段136は、シフトレバー72のレバーポジションPSHおよびたとえば図6に示す変速線図に基づいて変速段を決定し、その変速段を得るために自動変速機16の変速制御を行う。たとえば変速制御手段136は、たとえば図6に示す予め記憶された変速線図から実際の車速Vおよびスロットル開度θTHに基づいて変速判断を実行し、その判断された変速が実行されるように変速出力を行う。そして、この変速出力に従って、変速を実現するための電磁弁S1乃至S2、SRおよびリニヤソレノイド弁SL1、SL2、SLU、SLTのいずれかを選択的に駆動する。また、この変速制御手段136は、本実施例ではアップ変速制御手段として機能するものであり、第5速ギヤ段へのクラッチツウクラッチアップ変速を除くパワーオンアップ変速(1→2アップ変速、2→3アップ変速、3→4アップ変速)を出力し、そのアップ変速中において、アクセルペダルが踏み込まれた加速走行のような車両の駆動状態からアクセルペダルが戻された減速走行のような車両の被駆動状態へ切り換えられたときに、進行中のアップ変速をキャンセルするか続行させるかを、アップ変速出力からの経過時間tELが予め設定された一定の判定値TA を超えたか否かに基づいて判定し、その進行中のアップ変速をキャンセルが遅すぎることに起因する駆動トルクTOUT の変化すなわち車両の変速ショックを抑制する。
【0023】
すなわち、変速制御手段136内には、たとえば変速出力手段138、変速処理実行手段140、駆動状態判定手段142、イナーシャ相前判定手段144、アップ変速進行度合判定手段146、変速出力キャンセル手段148が設けられている。上記変速出力手段138は、たとえば図6に示す予め記憶された変速線図から実際の車速Vおよびスロットル開度θTHに基づいて第5速ギヤ段へのアップ変速を除くいずれかのアップ変速判断を実行して変速出力を行う。変速処理実行手段140は、そのアップ変速出力に従って、そのアップ変速を実現するための電磁弁S1乃至S2、SRおよびリニヤソレノイド弁SL1、SL2、SLU、SLTのいずれかを選択的に駆動する。たとえば、1→2アップ変速である場合にはブレーキB3を係合させるように油圧制御回路98を駆動し、2→3アップ変速である場合にはクラッチC3を係合させるように油圧制御回路98を駆動し、3→4アップ変速である場合にはクラッチC2を係合させるように油圧制御回路98を駆動する。
【0024】
上記駆動状態判定手段142は、車両が駆動状態から被駆動状態へ切換られたか否かを、たとえばタービン回転速度NT とスロットル開度θTHとをパラメータとする予め記憶されたマップから実際のタービン回転速度NT およびスロットル開度θTHに基づいて自動変速機16の入力トルクTIN(=TE )に対応する数値を決定し、その数値が予め設定された判定値を下まわったか否かに基づいて判定する。或いは、駆動状態判定手段142は、トルクコンバータ14の入力側回転速度すなわちエンジン回転速度NE とトルクコンバータ14の出力側回転速度すなわち入力軸回転速NINとを比較し、エンジン回転速度NE が入力軸回転速NINよりも高い場合は駆動状態と判定し、エンジン回転速度NE が入力軸回転速NINよりも低い場合は被駆動状態と判定する。
【0025】
上記イナーシャ相前判定手段144は、上記アップ変速中において回転要素の回転変化が開始されるイナーシャ相の開始を、たとえば自動変速機16の入力軸回転速度NIN、エンジン回転速度NE 、或いはタービン回転NT の回転低下開始を検出することにより判定する。上記アップ変速進行度合判定手段146は、経過時間判定手段としても機能するものであり、アップ変速の進行度合が予め設定された判定値を超えたか否かを、たとえば上記変速出力手段138におけるアップ変速出力からの経過時間tELが予め設定された判定値TA を超えたか否かに基づいて判定する。このアップ変速進行度合判定手段146は、たとえば自動変速機16の出力軸トルクTOUT の変化(低下)開始点を検出することにより簡易的に判定してもよい。上記判定値TA は、イナーシャ相開始点から所定時間前となるように設定される。この所定時間は、アップ変速をキャンセルしたとしてもそのアップ変速のための係合させられる油圧式摩擦係合装置の係合によりショックが殆ど発生させない実験値であり、たとえばアップ変速のために係合作動させられる油圧式摩擦係合装置の応答遅れ時間だけ上記判定値TA がイナーシャ相
開始点からさかのぼった(遡及した)時点となるように設定される。
【0026】
変速出力キャンセル手段148は、アップ変速中において、アップ変速進行度合判定手段146によりアップ変速の進行度合が予め設定された判定値を超えたと判定される前に前記車両が駆動状態から被駆動状態へ切り換えられたと判定された場合には前記アップ変速を中止させ、アップ変速進行度合判定手段146によりアップ変速の進行度合が予め設定された判定値を超えたと判定された後に前記車両が駆動状態から被駆動状態へ切り換えられたと判定された場合には前記アップ変速を続行する。たとえば、前記アップ変速出力からの経過時間tELが予め設定された判定値TA を超えたと判定される前に車両が駆動状態から被駆動状 態へ切り換えられたと判定された場合にはアップ変速を中止(無効化すなわちアップ変速出力前の状態に戻す)させ、アップ変速出力からの経過時間tELが予め設定された判定値TA を超えたと判定された後に 前記車両が駆動状態から被駆動状態へ切り換えられたと判定された場合には前記アップ変速を続行する。しかし、上記変速出力キャンセル手段148は、アップ変速中において、イナーシャ相前判定手段144により、上記アップ変速中においてイナーシャ相の開始が判定されると、優先的に上記アップ変速処理を継続(続行)させる。
【0027】
図7は、電子制御装置90の信号処理によって実行される制御作動の要部を説明するフローチャートであり、たとえば数ミリ秒乃至数十ミリ秒の所定の周期で繰り返し実行される。このフローチャートは、たとえば、アップ変速期間中に車両の駆動状態から被駆動状態に切換られたときの変速処理制御ルーチンであり、たとえばブレーキB3の係合により得られる1→2アップ変速出力、クラッチC3の係合により得られる2→3アップ変速出力、或いはクラッチC2の係合により得られる3→4アップ変速出力時に実行される。
【0028】
図7において、先ずステップ(以下、ステップを省略する)S1では、たとえばブレーキB3の係合により得られる1→2アップ変速出力、クラッチC3の係合により得られる2→3アップ変速出力、或いはクラッチC2の係合により得られる3→4アップ変速出力が実行される。次いで、前記駆動状態判定手段142に対応するS2において、車両の駆動状態から被駆動状態への切換が行われたか否かが、たとえばタービン回転速度NT とスロットル開度θTHとをパラメータとする予め記憶されたマップから実際のタービン回転速度NT およびスロットル開度θTHに基づいて自動変速機16の入力トルクTIN(=TE )に対応する数値を決定し、その数値が予め設定された判定値を下まわったこと、或いはエンジン回転速度NE が入力軸回転速NINよりも低くなったことに基づいて判断される。このS2の判断が否定される場合は、変速処理実行手段140に対応するS5においてS1におけるアップ変速出力に対応するアップ変速を実行するための変速処理が継続されるが、S2の判断が肯定される場合は、前記イナーシャ相前判定手段144に対応するS3において、上記アップ変速のイナーシャ相の開始前であるか否かが、たとえばタービン回転速度NT の低下の有無に基づいて判断される。このS3の判断が否定される場合は上記S5以下が実行されるが、肯定される場合は、前記アップ変速進行度合判定手段146に対応するS4において、アップ変速の進行度合が予め設定された判定値を超えたか否かすなわちアップ変速キャンセルすると却って運転性を低下させるショックを発生させる度合いまでアップ変速が進行したか否かを、たとえば上記変速出力手段138におけるアップ変速出力からの経過時間tELが予め設定された判定値TA を超えたか否かに基づいて判断される。このS4の判断が否定される場合は上記S5以下が実行されるが、肯定される場合は、前記変速出力キャンセル手段148に対応するS6において、S1で実行されたアップ変速出力がキャンセル(無効化)された後、S7においてアップ変速処理が終了させられる。
【0029】
図8は、上記の制御作動により得られる油圧制御回路98の作動、すなわちアップ変速出力が行われた後の変速処理制御作動を示すタイムチャートであり、実線はアップ変速進行度合判定手段146による条件が加えられないでアップ変速出力のキャンセルを行う従来の場合の作動を、破線はアップ変速進行度合判定手段146による条件が加えられた上でアップ変速出力のキャンセルを行う本実施例の場合の作動をそれぞれ示している。図8において、アップ変速出力たとえば1→2、2→3、或いは3→4アップ変速出力がt1 時点において行われると、そのアップ変速を実行するために油圧式摩擦係合装置(ブレーキB3、クラッチC3、或いはクラッチC2)に作動油が供給開始されてその係合圧が上昇させられる。アップ変速出力からの経過時間tELが予め設定された判定値TA (t2 時点)を超え、t3 時点において車両が駆動状態(正駆動状態)から被駆動状態(逆駆動状態)へ切り換えられると、実線に示す従来の場合はアップ変速出力がキャンセルされ、所定の応答遅れを経てt4 時点において油圧式摩擦係合装置内の作動油が排出されてその係合圧が低下させられる。このとき、油圧式摩擦係合装置は既に係合トルクを発生していてそれが急に解消されることから、自動変速機16の出力軸トルクTOUT も急上昇し且つ急低下する変化を発生し、ショックを発生することになる。しかし、破線に示す本実施例によれば、上記t3 時点において車両が駆動状態(正駆動状態)から被駆動状態(逆駆動状態)への切換が判定されると、アップ変速出力に従うアップ変速をそのまま続行させるので、自動変速機16の出力軸トルクTOUT の変化が滑らかとなり、ショックの発生が抑制される。
【0030】
上述のように、本実施例によれば、アップ変速制御手段136により、アップ変速中において前記アップ変速の進行度合が予め設定された判定値を超えたと判定される前に前記車両が駆動状態から被駆動状態へ切り換えられたと判定された場合には上記アップ変速が中止される一方、前記アップ変速の進行度合が予め設定された判定値を超えたと判定された後に前記車両が駆動状態から被駆動状態へ切り換えられたと判定された場合には上記アップ変速が続行されることから、アップ変速過程において車両が駆動状態から被駆動状態に切換られたときでも、ショックの発生を好適に抑制することができる。
【0031】
また、本実施例によれば、上記予め設定された判定値TA は、車両被駆動状態におけるアップ変速においてそのアップ変速中(変速過程)におけるイナーシャ相の開始から所定時間前となるように設定されたものであり、前記アップ変速進行度合判定手段146(S4)は、アップ変速出力からの経過時間tELが予め設定された判定値TA を超えたか否を判定するものであり、アップ変速制御手段136は、アップ変速出力からの経過時間tELが予め設定された判定値TA を超えたと判定される前に車両が駆動状態から被駆動状態へ切り換えられたと判定された場合にはアップ変速を中止(キャンセル)させ、アップ変速出力からの経過時間tELが予め設定された判定値TA を超えたと判定された後に車両が駆動状態から被駆動状態へ切り換えられたと判定された場合にはアップ変速を続行するものである。また、上記所定時間は、上記アップ変速を実行する油圧式摩擦係合装置の応答遅れ時間に対応して設定された値である。このため、上記アップ変速を実行する油圧式摩擦係合装置の応答遅れ時間前に対応する上記所定時間経過前に車両の駆動状態から被駆動状態への切換が発生するとアップ変速がキャンセルされるが、その所定時間経過後に車両の駆動状態から被駆動状態への切換が発生するとアップ変速が続行される。
【0032】
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
【0033】
たとえば、前述の実施例では、判定値TA は、予め設定された一定値であったが、種々のパラメータの函数であってもよい。たとえば判定値TA は、予め設定された関係から自動変速機16の作動油の温度TOIL に基づいて決定されるものとしてもよい。この関係は、作動油の温度TOIL が上昇すると判定値TA を大きくするように設定されている。自動変速機16の変速用油圧制御回路98において用いられる作動油の温度TOIL が変化すると、その作動油の粘性が変化することに関連してアップ変速を実行する油圧式摩擦係合装置の応答遅れ時間が変化するので、作動油の温度TOIL の変化に拘わらず、最適なタイミングで、車両の駆動状態から被駆動状態への切換に関連するアップ変速のキャンセル期間とアップ変速の続行期間とが切り分けられる。
【0034】
また、前述の自動変速機16では、択一的に選択される複数の前進ギヤ段への変速を実行するものであり、アップ変速といっても前進ギヤ段毎に伝達トルクが異なり、そのアップ変速を達成するために係合作動させられる油圧式摩擦係合装置の係合トルクも異なり、そのアップ変速を達成するために係合作動させられる油圧式摩擦係合装置の係合トルクも異なる。このため、前記判定値TA は、前進ギヤ段毎に異なる値に設定された予め設定されたマップから実際にアップ変速されるときの変速段に基づいて設定されるようにしてもよい。このようにすれば、択一的に選択される複数の前進ギヤ段に拘わらず、最適なタイミングで、車両の駆動状態から被駆動状態への切換に関連するアップ変速のキャンセルする期間とアップ変速を続行させる期間とが切り分けられる。
【0035】
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された車両用駆動装置を説明する骨子図である。
【図2】図1の自動変速機における、複数の油圧式摩擦係合装置の作動の組合わせとそれにより成立する変速段との関係を示す図である。
【図3】図1の車両用駆動装置が備えている制御系統の要部を説明するブロック線図である。
【図4】図3の自動変速機の変速を実行させるための変速用油圧制御回路の要部を説明する図である。
【図5】図3の電子制御装置が備えている制御機能の要部すなわちアップ変速処理機能を説明する機能ブロック線図である。
【図6】図5の変速制御手段において、変速制御のために用いられる変速線図を例示する図である。
【図7】図3の電子制御装置が備えている制御作動の要部すなわちアップ変速処理制御作動を説明するフローチャートである。
【図8】図3の電子制御装置による制御作動の要部すなわちアップ変速処理制御作動を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
16:自動変速機
90:電子制御装置(制御装置)
136:変速制御手段(アップ変速制御手段)
138:変速出力手段
142:駆動状態判定手段
144:イナーシャ相前判定手段
146:アップ変速進行度合判定手段
148:変速出力キャンセル手段[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a control device for an automatic transmission for a vehicle, and more particularly to a technique for suitably suppressing a shift shock caused by a change in a driving state of a vehicle during an upshift.
[0002]
[Prior art]
For example, as in the device described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-89704, if the vehicle is in the upshift period started according to the upshift output and before the start of the inertia phase, the accelerator pedal is returned, thereby causing the vehicle to return. When the driving state is switched from the driving state to the driven state, the upshift output is canceled (invalidated), and when the good state comes, the upshifting of the driven state is executed, whereby the upshift is driven. There has been proposed a control device for an automatic transmission for a vehicle, which suppresses a shift shock caused by traveling in a state. According to this, when the input torque (transmission torque) of the automatic transmission is reduced by switching from the driving state to the driven state, the engagement pressure and the accumulating back pressure are applied so as to smoothly engage in the driving state. The hydraulic friction engagement device is suddenly engaged in connection with the reduction of the input torque (transmitted torque) of the automatic transmission due to the switching from the driving state to the driven state, and the shock (driving torque change). ) Is suitably suppressed.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, according to the above-described control device for an automatic transmission for a vehicle, the upshift output is uniformly canceled if the switching from the driving state to the driven state of the vehicle is before the start of the inertia phase within the upshift period. Therefore, when the vehicle is switched from the driving state to the driven state at a time immediately before the start of the inertia phase and the upshift output is canceled, the hydraulic frictional clutch for the upshift that has proceeded up to that point is performed. After the supply of hydraulic oil to the joint device is canceled for the operation delay time, the engagement pressure of the hydraulic friction engagement device continues to rise, so that the engagement torque of the hydraulic friction engagement device is once generated, In some cases, a combined shock or a continuous release shock occurred.
[0004]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to appropriately suppress occurrence of a shock even when a vehicle is switched from a driving state to a driven state in an upshifting process. It is an object of the present invention to provide a control device for an automatic transmission for a vehicle, which can perform the following.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The gist of the present invention for achieving this object is to execute an upshift according to the upshift output or to inhibit the upshift according to the driving state of the vehicle after the upshift output. A control device for a transmission, comprising: (a) a drive state determining means for determining whether a vehicle has been switched from a drive state to a driven state; An upshift progress degree determining means for determining whether or not the vehicle speed has exceeded a predetermined value; and (c) changing the vehicle from the driving state to the driven state before it is determined that the upshift progress degree exceeds a predetermined determination value. When it is determined that the vehicle has been switched to, the upshift is stopped, and after it is determined that the degree of progress of the upshift exceeds a predetermined determination value, the vehicle is driven from the driving state. If it is determined to have been switched to the driving state of the up-shift control means to continue the upshift is to contain.
[0006]
【The invention's effect】
With this configuration, the up-shift control unit switches the vehicle from the driving state to the driven state before the up-shift is determined to have exceeded the predetermined determination value during the up-shift. If it is determined that the upshift is stopped, it is determined that the vehicle has been switched from the driving state to the driven state after it has been determined that the degree of progress of the upshift has exceeded a predetermined determination value. In this case, the upshifting is continued, so that even when the vehicle is switched from the driving state to the driven state in the upshifting process, the occurrence of a shock can be suitably suppressed.
[0007]
Other aspects of the invention
Preferably, the predetermined determination value is set to be a predetermined time before the start of the inertia phase during the upshift (shift process) in the upshift in the vehicle driven state. The upshift progress degree determining means determines whether or not the elapsed time from the upshift output has exceeded a predetermined determination value. If it is determined that the vehicle has been switched from the driving state to the driven state before it is determined that the elapsed time has exceeded the predetermined determination value, the upshift is stopped, and the elapsed time from the upshift output is determined. If it is determined that the vehicle has been switched from the driving state to the driven state after it is determined that the time has exceeded a predetermined determination value, the up change is performed. It is intended to continue. The predetermined time is a value (for example, a dead time, that is, a piston stroke time) set corresponding to a response delay time of the hydraulic friction engagement device that performs the upshift. With this configuration, if the driving state of the vehicle is switched from the driving state to the driven state before the lapse of the predetermined time corresponding to the response delay time of the hydraulic friction engagement device that executes the upshift, the upshift is canceled. However, if the driving state of the vehicle is switched from the driving state to the driven state after a lapse of the predetermined time, the upshift is continued.
[0008]
Preferably, the determination value is determined based on a preset relationship based on a temperature of hydraulic oil of the automatic transmission. When the temperature of the hydraulic oil used in the shift hydraulic control circuit of the automatic transmission changes, the response delay time of the hydraulic friction engagement device that executes the upshift is related to the change in the viscosity of the hydraulic oil. Therefore, according to the above, the period during which the upshift related to the switching from the driving state of the vehicle to the driven state is canceled and the upshifting are performed at the optimum timing regardless of the temperature change of the hydraulic oil. The period to be continued is separated.
[0009]
Also, preferably, the automatic transmission executes a shift to a plurality of forward gears that are alternatively selected, and the determination value is set for each of the plurality of forward gears. Things. Even if it refers to an upshift, the transmission torque is different for each forward gear, and the engagement torque of the hydraulic friction engagement device that is engaged to achieve the upshift is also different. Regardless of the plurality of forward gears selected as alternatives, the period for canceling the upshift related to the switching from the driving state to the driven state of the vehicle and the period for continuing the upshift at the optimal timing. Can be carved.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0011]
FIG. 1 is a skeleton diagram illustrating a configuration of a
[0012]
The
[0013]
The clutches C1 to C3 and the brakes B1 to B4 (hereinafter, simply referred to as the clutch C and the brake B unless otherwise distinguished) are hydraulic friction engagement devices in which engagement is controlled by a hydraulic actuator such as a multi-plate clutch or brake. The solenoid valves S1 to S2, SR having the solenoids Sol1 to SolR of the shift hydraulic control circuit 98 (see FIG. 3) and the solenoid valves S1, S2, SR, and the linear solenoid valves SL1, SL2 are energized and de-energized, and a manual valve (not shown) is used. When the hydraulic circuit is switched, the engaged and released states are switched, for example, as shown in FIG. 2, and the five forward gears (1st to 5th) are selected according to the operating position (position) of the shift lever 72 (see FIG. 3). ) And one reverse gear (Rev). "1st" to "5th" in FIG. 2 mean the first to fifth gear speeds in the forward direction, and from the first speed gear "1st" to the fifth speed gear "5th". Speed ratio γ (rotation speed N of input shaft 22) IN / Rotation speed N of output shaft 46 OUT ) Gradually decreases, and the gear ratio γ of the fourth speed gear “4th” is reduced. 4 Is 1.0. In FIG. 2, “○” indicates engagement, a blank indicates release, “(○)” indicates engagement during engine braking, and “●” indicates engagement not involved in power transmission.
[0014]
FIG. 3 is a block diagram illustrating a control system provided in the vehicle for controlling the
[0015]
The
[0016]
The shift hydraulic
[0017]
The switching valve (clutch apply control valve) 100 includes an
[0018]
The back
[0019]
The above-mentioned brake B3 is engaged in order to achieve the second gear, and the line oil pressure P supplied through the 1-2
[0020]
The brake B1 is engaged to achieve the fifth gear and the brake B4 is engaged to achieve the reverse gear, but the brake B1, the brake B4, and the brake B2 are engaged in the third gear. The gear is also engaged during the engine brake running at the gear, the first gear, and the second gear. Therefore, the brake B1, the brake B2, and the brake B4 are controlled by the control hydraulic pressure P output from the linear solenoid valve SL2. SL2 Is supplied through the
[0021]
The
[0022]
In FIG. 5, the shift control means 136 controls the lever position P of the
[0023]
That is, in the shift control means 136, for example, a shift output means 138, a shift
[0024]
The drive state determination means 142 determines whether or not the vehicle has been switched from the drive state to the driven state by, for example, the turbine rotation speed N. T And throttle opening θ TH From the pre-stored map with the parameters T And throttle opening θ TH Input torque T of the
[0025]
The inertia phase front determining means 144 determines the start of the inertia phase in which the rotation of the rotary element starts to change during the upshift, for example, by determining the input shaft rotation speed N of the
It is set to be a point in time that is retroactive (retrospective) from the start point.
[0026]
The shift
[0027]
FIG. 7 is a flowchart for explaining a main part of the control operation executed by the signal processing of the
[0028]
In FIG. 7, first, in step (hereinafter, step is omitted) S1, for example, a 1 → 2 upshift output obtained by engagement of brake B3, a 2 → 3 upshift output obtained by engagement of clutch C3, or a clutch The 3 → 4 upshift output obtained by the engagement of C2 is executed. Next, in S2 corresponding to the drive state determination means 142, it is determined whether or not the vehicle has been switched from the drive state to the driven state by, for example, the turbine rotation speed N. T And throttle opening θ TH From the pre-stored map with the parameters T And throttle opening θ TH Input torque T of the
[0029]
FIG. 8 is a time chart showing the operation of the
[0030]
As described above, according to the present embodiment, the
[0031]
Further, according to the present embodiment, the preset determination value T A Is set to be a predetermined time before the start of the inertia phase during the upshift (shift process) in the upshift in the vehicle driven state, and the upshift progress degree determination means 146 (S4) , Elapsed time t from the upshift output EL Is a predetermined judgment value T A The upshift control means 136 determines whether or not the elapsed time t has elapsed from the upshift output. EL Is a predetermined judgment value T A If it is determined that the vehicle has been switched from the driving state to the driven state before it is determined that the time has exceeded the upshift, the upshift is stopped (canceled), and the elapsed time t from the upshift output is output. EL Is a predetermined judgment value T A If it is determined that the vehicle has been switched from the driving state to the driven state after it is determined that the vehicle speed has exceeded the maximum speed, the upshifting is continued. The predetermined time is a value set in accordance with a response delay time of the hydraulic friction engagement device that executes the upshift. For this reason, if the switching from the driving state to the driven state of the vehicle occurs before the predetermined time corresponding to the response delay time of the hydraulic friction engagement device that executes the upshift, the upshift is canceled. When a change from the driving state of the vehicle to the driven state occurs after the lapse of the predetermined time, the upshift is continued.
[0032]
Although the embodiments of the present invention have been described in detail with reference to the drawings, the present invention can be applied to other aspects.
[0033]
For example, in the above-described embodiment, the determination value T A Is a preset constant value, but may be a function of various parameters. For example, the judgment value T A Is the temperature T of the hydraulic oil of the
[0034]
Further, in the
[0035]
It should be noted that what has been described above is merely an embodiment, and that the present invention can be embodied with various modifications and improvements based on the knowledge of those skilled in the art.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram illustrating a vehicle drive device to which the present invention is applied.
FIG. 2 is a diagram illustrating a relationship between a combination of operations of a plurality of hydraulic friction engagement devices and a shift speed established by the combination in the automatic transmission of FIG. 1;
FIG. 3 is a block diagram illustrating a main part of a control system provided in the vehicle drive device of FIG. 1;
FIG. 4 is a diagram illustrating a main portion of a shift hydraulic control circuit for executing a shift of the automatic transmission of FIG. 3;
FIG. 5 is a functional block diagram illustrating a main part of a control function of the electronic control device of FIG. 3, that is, an upshift processing function.
FIG. 6 is a diagram exemplifying a shift diagram used for shift control in the shift control means of FIG. 5;
7 is a flowchart illustrating a main part of the control operation of the electronic control device of FIG. 3, that is, an upshift processing control operation.
8 is a time chart for explaining a main part of a control operation by the electronic control device of FIG. 3, that is, an upshift processing control operation.
[Explanation of symbols]
16: Automatic transmission
90: Electronic control device (control device)
136: shift control means (up shift control means)
138: Shift output means
142: drive state determination means
144: Inertia pre-judgment means
146: Upshift progress degree determining means
148: Shift output cancel means
Claims (5)
車両が駆動状態から被駆動状態へ切り換えられたか否かを判定する駆動状態判定手段と、
前記アップ変速の進行度合が予め設定された判定値を超えたか否かを判定するアップ変速進行度合判定手段と、
前記アップ変速の進行度合が予め設定された判定値を超えたと判定される前に前記車両が駆動状態から被駆動状態へ切り換えられたと判定された場合には前記アップ変速を中止させ、前記アップ変速の進行度合が予め設定された判定値を超えたと判定された後に前記車両が駆動状態から被駆動状態へ切り換えられたと判定された場合には前記アップ変速を続行するアップ変速制御手段と
を、含むことを特徴とする車両用自動変速機の制御装置。A control device for a vehicle automatic transmission of a type for executing an upshift according to the upshift output or prohibiting the upshift according to a driving state of the vehicle after the upshift output,
Driving state determining means for determining whether the vehicle has been switched from the driving state to the driven state,
Upshift progress degree determining means for determining whether or not the upshift progress degree exceeds a predetermined determination value;
If it is determined that the vehicle has been switched from the driving state to the driven state before it is determined that the degree of progress of the upshift has exceeded a predetermined determination value, the upshift is stopped, and the upshift is stopped. Upshift control means for continuing the upshift if it is determined that the vehicle has been switched from the driving state to the driven state after it has been determined that the degree of progress of the vehicle has exceeded the preset determination value. A control device for an automatic transmission for a vehicle, comprising:
前記アップ変速進行度合判定手段は、前記アップ変速出力からの経過時間が予め設定された判定値を超えたか否を判定するものであり、
前記アップ変速制御手段は、前記アップ変速出力からの経過時間が予め設定された判定値を超えたと判定される前に前記車両が駆動状態から被駆動状態へ切り換えられたと判定された場合には前記アップ変速を中止させ、前記アップ変速出力からの経過時間が予め設定された判定値を超えたと判定された後に前記車両が駆動状態から被駆動状態へ切り換えられたと判定された場合には前記アップ変速を続行するものである請求項1の車両用自動変速機の制御装置。The preset determination value is set to be a predetermined time before the start point of the inertia phase in the process of the upshift,
The upshift progress degree determining means determines whether or not the elapsed time from the upshift output has exceeded a predetermined determination value,
The up-shift control means may determine that the vehicle has been switched from the driving state to the driven state before it is determined that the elapsed time from the up-shift output has exceeded a predetermined determination value. Upshifting is stopped, and when it is determined that the vehicle is switched from the driving state to the driven state after it is determined that the elapsed time from the upshift output has exceeded a predetermined determination value, the upshifting is performed. 2. The control device for a vehicle automatic transmission according to claim 1, wherein the control is continued.
前記判定値は、該複数の前進ギヤ段毎に設定されたものである請求項1乃至4のいずれかの車両用自動変速機の制御装置。The automatic transmission executes a shift to a plurality of forward gears that are alternatively selected,
The control device for an automatic transmission for a vehicle according to any one of claims 1 to 4, wherein the determination value is set for each of the plurality of forward gears.
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050216 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20061214 |