【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ステアリングロック装置に関し、特に、LOCK位置からACC位置およびON位置を経てSTART位置まで回動可能であるロータに、メカニカルキーを挿入可能なキー孔が設けられるとともに、前記ロータを手動で回動操作するための操作ノブが取付けられる車両用ステアリングロック装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかる装置は、たとえば特公平6−74683号公報等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のものでは、キー孔にメカニカルキーが挿入されていない状態ではキー孔の前端が常時開放状態にあり、外観上優れているとは言えない。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、外観性を高めた上で、操作ノブ内でのノブキャップのがたつきを抑えることができるようにした車両用ステアリングロック装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、LOCK位置からACC位置およびON位置を経てSTART位置まで回動可能であるロータに、メカニカルキーを挿入可能なキー孔が設けられるとともに、前記ロータを手動で回動操作するための操作ノブが取付けられる車両用ステアリングロック装置において、前記操作ノブに、前記キー孔に通じる開口部が設けられるとともに、該開口部に嵌合して前記キー孔を閉じるノブキャップが着脱可能に装着され、該ノブキャップの先端に、前記開口部の前記キー孔側端部内面に弾発的に接触する弾発部が一体に形成されることを特徴とする。
【0006】
このような構成によれば、操作ノブに設けられてロータのキー孔に通じる開口部に、キー孔を閉じるノブキャップが嵌合されるので、メカニカルキーを用いないときにはノブキャップでキー孔を閉じることで、キー孔が見えないようにして外観性を高めることができる。しかも弾発部を開口部のキー孔側端部内面に弾発的に接触させるようにしてノブキャップが開口部に嵌合されるので、ノブキャップの操作ノブへの取付け時に適度な抵抗感を感じながらノブキャップをガイドすることができ、また操作ノブへの装着時に操作ノブ内でのノブキャップのがたつきを抑えることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0008】
図1〜図10は本発明の一実施例を示すものであり、図1はメカニカルキー非使用時の車両用ステアリングロック装置の縦断側面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図2の要部拡大図、図4はノブキャップを取り外した状態での図1の4矢視図、図5はメカニカルキーを挿入した状態での図2に対応した断面図、図6は位置決め手段の作用を説明するための図1の6−6線に沿うハウジングおよびシリンダ体の断面図、図7は操作ノブを押し込んだ状態での図2に対応した断面図、図8はメカニカルキー非使用時のキー挿入規制手段の構造を図2の8−8線に沿って示す断面図、図9はメカニカルキー非使用時のキー挿入規制手段の構造を図5の9−9線に沿って示す断面図、図10はロータ、操作ノブ、キーガイド部材、ノブキャップおよびレンズの分解斜視図である。
【0009】
先ず図1および図2において、このステアリングロック装置は、図示しないステアリングコラムに取付けられる金属製のボディ11と、該ボディ11で回動可能に支承される連動回動軸12と、該連動回動軸12の後端部(図1および図2の左端部)に連結されてボディ11の後端部(図1および図2の左端部)に取付けられるロータリースイッチ13と、ステアリング軸(図示せず)の回動を阻止するロック状態ならびにステアリング軸の回動を可能としたロック解除状態を前記連動回動軸12の回動に応じて切換可能なロック機構14と、前記連動回動軸12の前方でボディ11の前部内に配置されてボディ11に固定されるハウジング15と、該ハウジング15で回動可能に支承されるシリンダ体16と、連動回動軸12と同軸上に配置されて前記シリンダ体16に相対回動可能に挿入されるとともに連動回動軸12の前端部に後端部が相対回動不能に嵌合されるロータ17と、シリンダ体16との係合および係合解除を切換可能としてロータ17に内蔵される複数のタンブラー18,18…と、前記シリンダ体16に係合して該シリンダ体16の回動を阻止し得る第1ブロックレバー19と、前記連動回動軸12に係合して該連動回動軸12の回動を阻止し得る第2ブロックレバー20とを備える。
【0010】
図3を併せて参照して、ボディ11の前端部には、ハウジング15の前端部を覆うカバー21が取付けられており、該カバー21には、合成樹脂から成るリング部材22がカバー21を覆うようにして取付けられる。
【0011】
図4において、リング部材22の前面には、前記ロック機構14をロック状態とするLOCK位置である「0」位置、エンジン以外の補機に電力を供給し得るACC位置である「I」位置、エンジンをオン状態とするためのON位置である「II」位置、ならびにエンジンをスタートさせるためのSTART位置である「III 」位置が周方向に間隔をあけて表示される。
【0012】
ハウジング15よりも後方側でロータ17には、リング状のカラー23がスプリングピン24により固定され、そのカラー23よりも後方に突出するロータ17の後端部は、制限された範囲での軸方向相対移動を可能とするものの軸線まわりの相対回動は阻止するようにして前記連動回動軸12の前端部に連動、連結され、連動回動軸12およびロータ17間には、ロータ17を前方側に付勢するばね25が設けられる。
【0013】
ハウジング15の後端部には、シリンダ体16の後端をスラスト支持する鍔部15aが設けられており、前記ばね25で前方に付勢されたロータ17の前進限は、前記カラー23がハウジング15の後端の前記鍔部15aに当接することにより規制される。
【0014】
前記カラー23の外周部には軸方向に延びる規制溝26が設けられており、LOCK位置にあるロータ17が前記カラー23を鍔部15aに当接させた前進限位置にある状態で前記規制溝26に係合することでロータ17の回動動作を阻止する係合突部27がハウジング15の後端部に設けられる。このため、ロータ17をLOCK位置からACC位置に回動する際には、前記係合突部27が前記規制溝26から離脱する位置まで前記ロータ17を前記ばね25のばね力に抗して押し込む操作が必要となる。しかも押し込んだロータ17をACC位置側に回動する際には、前記係合突部27の後面に形成されたカム面27aにカラー23の前面を摺接させつつ回動するものであり、該カム面27aは、ロータ17がACC位置からON位置側に回動するのに応じて、ロータ17が押し込み操作前の位置まで戻るように前記カラー23を摺接させつつガイドするように形成されている。
【0015】
すなわちロータ17をLOCK位置からACC位置側に回動するにはロータ17の押し込み操作が必要であり、ACC位置からさらにON位置側に回動するのに応じてロータ17の位置は元の位置まで前進することになる。それに対してロータ17をON位置からACC位置からLOCK位置側に回動するときには、前記ばね25のばね力に抗してロータ17を押し込む操作力が必要となる。
【0016】
ロータ17の前端部には操作ノブ30が取付けられており、操作ノブ30による操作が許可されたときには該操作ノブ30を把持して手動操作することにより、ロータ17を前記LOCK位置からACC位置およびON位置を経てSTART位置まで回動することが可能である。
【0017】
またロータ17には、図5で示すように、ロータ17の前端に前端開口部を臨ませる有底のキー孔31が設けられており、該キー孔31の横断面形状は、メカニカルキー32を挿入することを可能とするためにロータ17の一直径線に沿って長く延びる矩形に形成される。
【0018】
メカニカルキー32の把持部32aには、トランスポンダ33および電池34が内蔵される。一方、リング部材22には、メカニカルキー32のキー孔31への挿入時に前記トランスポンダ33との間で交信を行なうためのアンテナ35が内蔵されており、メカニカルキー32を用いる場合にはトランスポンダ33およびアンテナ35間の交信に基づいて正規のメカニカルキー32であることが確認された場合だけエンジン始動が可能となる。
【0019】
前記ロータ17の軸方向に間隔をあけた複数箇所には、半径方向外方にばね付勢されたタンブラー18,18…が内蔵され、シリンダ体16の内面には、それらのタンブラー18,18を係合させるための複数のタンブラー係合溝36…が軸方向に延びるようにして設けられる。そしてロータ17のキー孔31に正規のメカニカルキー32を挿入したときには、前記各タンブラー18,18…は前記タンブラー係合溝36…との係合を解除する位置に移動し、ロータ17の回動が許容されることになる。それに対し、キー孔31に正規のメカニカルキー32が挿入されていない状態では、各タンブラー18,18…がシリンダ体16の各タンブラー係合溝36…に係合したままであり、シリンダ体16に対するロータ17の軸方向相対移動は許容されるもののシリンダ体16に対するロータ17の相対回動は阻止されることになる。
【0020】
シリンダ体16の後部には、該シリンダ体16にタンブラー18,18…が係合することでシリンダ体16とは相対回動不能な状態にあるロータ17がLOCK位置にあるときに、第1ブロックレバー19を係合させてシリンダ体16の回動を阻止するレバー係合溝37が設けられる。第1ブロックレバー19は、図1の実線で示すようにシリンダ体16のレバー係合溝37に一端を係合させて該シリンダ体16の軸線まわりの回動を阻止する状態と、図1の鎖線で示すようにレバー係合溝37との係合を解除してシリンダ体16の軸線まわりの回動を許容する状態とを切換可能として、支軸38を介してボディ11に回動自在に支承されており、ボディ11および第1ブロックレバー19間には、シリンダ体16に係合する方向に第1ブロックレバー19を付勢するばね39が縮設される。
【0021】
第1ブロックレバー19の他端部には、第1ソレノイド40が備えるプランジャ41の先端が挿通、係合されており、第1ソレノイド40がその通電状態でプランジャ41を引き込み作動せしめると、第1ブロックレバー19は前記ばね39のばね力に抗してシリンダ体16のレバー係合溝37との係合を解除する側に回動駆動される。
【0022】
第1ソレノイド40の通電は、図示しない制御回路により制御されるものであり、該制御回路は、操作ノブ30の押し込み操作をトリガとして車両ユーザが携帯した携帯器および車両間で行なわれる交信により、IDコードの一致が確認されるのに応じてシリンダ体16の回動を許可すると判断したときに第1ソレノイド40に通電し、それによりシリンダ体16の回動が可能となる。
【0023】
図6を併せて参照して、シリンダ体16にタンブラー18,18…が係合することでシリンダ体16とは相対回動不能であるロータ17がLOCK位置にあるときのシリンダ体16の回動軸線まわりの位置、すなわちレバー係合溝37に第1ブロックレバー19を係合可能とする位置は、位置決め手段42により定められる。
【0024】
この位置決め手段42は、前記シリンダ体16の周方向両側に傾斜面43a,43aを有してシリンダ体16の外周に設けられる略V字形の嵌合凹部43と、前記両傾斜面43a,43aにともに接触しつつ嵌合凹部43に嵌合可能な球体44と、該球体44を前記嵌合凹部43側に付勢する弾発力を発揮するばね45とで構成されるものであり、球体44はハウジング15に設けられた案内孔46に収容され、案内孔46の外端を塞ぐようにしてハウジング15に装着される蓋部材47および球体44間にコイル状である前記ばね45が縮設される。
【0025】
このような位置決め手段42では、ロータ17がLOCK位置にあるときには球体44がばね45のばね力で嵌合凹部43に嵌合することになり、嵌合凹部43の両側の傾斜面43a,43aのいずれか一方、たとえば図6(a)で示すように、右側の傾斜面43aに球体44が接触したときにはシリンダ体16には矢印50で示す反時計方向の力が作用し、また左側の傾斜面43aに球体44が接触したときにはシリンダ体16には矢印51で示す時計方向の力が作用することになる。これにより、ロータ17がLOCK位置にあるときのシリンダ体16の回動軸線まわりの位置は、図6(b)で示すように、第1ブロックレバー19の両側およびレバー係合溝38の側面間の間隙が一定となる位置に定められることになる。
【0026】
ボディ11には、ハウジング15の外側方に配置されるようにして制御基板52が取付けられるとともに、制御基板52を覆う保護カバー53が取付けられる。前記制御基板52には、操作ノブ30を図7で示すように押し込んだことを検出するためのノブスイッチ54が、カラー23に設けられたテーパ状の押圧面23aで押されることでオン作動するようにして取付けられており、このノブスイッチ54がオンするのに応じて、図示しないインストルメントパネル等に内蔵された車両側の送信機から車両ユーザが所持する携帯器にIDコードの送信を促す信号が送信され、そのIDコードの一致が確認されるのに応じてシリンダ体16の回動、すなわち該シリンダ体16にタンブラー18,18…が係合することでシリンダ体16とは相対回動不能であるロータ17に取付けられた操作ノブ30の回動操作が許可されることになるのである。
【0027】
またノブスイッチ54にその後方側で隣接する回動検出スイッチ55が制御基板52に取付けられており、この回動検出スイッチは、ロータ17の後端を相対回動不能かつ軸方向相対移動を可能とすべく嵌合するようにして連動回動軸12の前端部に同軸に設けられた連結筒部12aの外面に接触するものであり、連結筒部12aの外面はロータ17および連動回動軸12が回動するのに応じて軸線からの距離が変化するように形成される。これにより回動検出スイッチ55のスイッチング態様は、ロータ17および連動回動軸12が回動するのに応じて変化することになる。
【0028】
図8を併せて参照して、ロータ17の前部には、該ロータ17がLOCK位置にある状態でキー孔31へのメカニカルキー32の挿入を可能とするものの操作ノブ30を用いてロータ17をLOCK位置からACC位置側に回動したときにはキー孔31へのメカニカルキー32の挿入を阻止するキー挿入規制手段56が設けられる。
【0029】
キー挿入規制手段56は、キー孔31へのメカニカルキー32の挿入を許容する挿入許容位置ならびにキー孔31へのメカニカルキー32の挿入を阻止する挿入阻止位置間でのスライドを可能として挿入阻止位置側に付勢されるとともにキー孔31へのメカニカルキー32の挿入に応じて該メカニカルキー32から挿入許容位置側への押圧力が作用するようにしてロータ17に装着されるスライダ57と、ロータ17がLOCK位置にある状態では前記スライダ57が挿入許容位置にスライドすることを許容するものの前記ロータ17がLOCK位置から移動したときには前記スライダ57の挿入許容位置へのスライドを阻止するようにしてロータ17に装着されるスライド規制部材58とで構成される。
【0030】
ロータ17の前部には、該ロータ17の一直径線に沿う方向でキー孔31を横断する第1摺動孔59が設けられ、スライダ57が、挿入許容位置では一端部をロータ17から突出させる挿入許容位置と、一端面をロータ17の外面と面一とした挿入阻止位置との間でスライドすることを可能として第1摺動孔59に嵌合される。
【0031】
またスライダ57には、メカニカルキー32の挿入を可能としたキー挿入用開口部60が、挿入許容位置では該キー挿入用開口部60をキー孔31に対応させた位置とし、挿入阻止位置ではキー挿入用開口部60をキー孔31からずらせるようにして設けられる。
【0032】
スライド規制部材58は、ロータ17を囲繞するリング状に形成され、第1摺動孔59が設けられる部分でロータ17との相対回動を可能とするようにしてハウジング15に嵌合される。このスライド規制部材58には、挿入許容位置にあるスライダ57の一端部を係合させ得る規制孔61が内外両面間にわたって設けられる。
【0033】
一方、ハウジング15には、ロータ17が図8(a)で示すようにLOCK位置にあるときには規制孔61に連なるようにしてガイド筒62が一体に設けられており、ガイド筒62に摺動可能に嵌合されるキースイッチスライダ63の内端は、ロータ17がLOCK位置にあるときには前記スライダ57の一端部に当接される。しかも前記ガイド筒62の外端を塞ぐキャップ64およびキースイッチスライダ63間にはばね65が縮設されており、キースイッチスライダ63はスライダ57に当接する方向にばね付勢され、キースイッチスライダ63およびスライダ57が相互に当接した状態で、スライダ57は前記ばね65のばね力により挿入阻止位置側に付勢される。
【0034】
而してロータ17が図8(a)で示すようにLOCK位置にあるときには、前記ばね65のばね力により規制孔61に嵌合したキースイッチスライダ63およびスライダ57の接触面はロータ17の外面と面一となっており、操作ノブ30によりロータ17が図8(b)で示すようにLOCK位置からACC位置に回動したときには、スライダ57が、挿入阻止位置のままでロータ17とともに回動する。したがって操作ノブ30によりロータ17をLOCK位置からACC位置側に回動したときには、ロータ17のキー孔31にメカニカルキー32を挿入することが不能となる。
【0035】
これに対し、図9(a)で示すように、LOCK位置にあるロータ17のキー孔31にメカニカルキー32を挿入すると、スライダ57にはメカニカルキー32から挿入許容位置側に向けて押圧力が作用することになり、スライダ57の一端部がスライド規制部材58の規制孔61に係合し、スライダ57およびキースイッチスライダ63の接触面がスライド規制部材58の外面と面一となる。したがってメカニカルキー32をキー孔31に挿入したままでロータ17をLOCK位置から回動すると、図9(b)で示すように、スライダ57はハウジング15の内面に摺接しつつロータ17とともに回動し、キースイッチスライダ63はスライド規制部材58の外面に摺接することになる。
【0036】
前記キースイッチスライダ63には、ガイド筒62の側壁に設けられた窓66から外部に突出する腕部63aが一体に設けられており、スライダ57がキー孔31へのメカニカルキー32の挿入に応じて挿入許容位置にスライドするのに応じて、前記腕部63aを検出するキースイッチ67が、制御基板52に取付けられる。
【0037】
前記スライダ57よりも前方でロータ17の前部には、メカニカルキー32のキー孔31への挿入により前記ロータ17の一直径線に沿う一方にスライドする第1キースライダ71がスライド可能に装着されており、ハウジング15の前部には、第1キースライダ71に接触する第2キースライダ72が、メカニカルキー32のキー孔31への挿入により第1キースライダ71で押圧されるようにしてスライド可能に装着される。
【0038】
しかも第2キースライダ72の第1キースライダ71側端には、前方に向かうにつれて第1キースライダ71から遠ざかるように傾斜した傾斜面72aが形成されており、操作ノブ30によってロータ17を押し込んだときに前記傾斜面72aに接触することで第2キースライダ72をロータ17から遠ざかる側に押圧する傾斜面73がロータ17に設けられる。
【0039】
すなわちキー孔31にメカニカルキー32を挿入したとき、ならびにキー孔31にメカニカルキー32を挿入せずに操作ノブ30によってロータ17を押し込んだときのいずれにも、第2キースライダ72はロータ17から遠ざかる側に押圧されることになる。
【0040】
第2キースライダ72の外方には、ボディ11内で前後方向に延びて該ボディ11に回動可能に支承される作動レバー74の前端部が配置されており、この作動レバー74はボディ11との間に介在させたばね75のばね力により前記前端部を第2キースライダ72ーに当接させる方向にばね付勢されている。そして第2キースライダ72がロータ17の半径方向外方にスライドするのに応じて前記ばね75で付勢される方向とは逆方向に回動することになる。
【0041】
第2ブロックレバー20は、前記連動回動軸12の軸方向中間部に係合してACC位置からLOCK位置へのロータ17の回動を阻止する係合位置ならびに前記連動回動軸12との係合を解除してACC位置からLOCK位置へのロータ17の回動を許容する係合解除位置間の回動作動を可能とするものであり、連動回動軸12の軸線を含む平面に直交する軸線を有してボディ11に設けられる支軸76で回動可能に支承される。また第2ブロックッレバー20と、ボディ11に取付けられたソレノイドハウジング77に設けられたばね受け部77aとの間には、第2ブロックレバー20を係合解除位置側に付勢するようにして支軸76を囲繞する捩じりばねである戻しばね78が設けられる。
【0042】
前記ソレノイドハウジング77内には、連動回動軸12と平行な作動軸線を有するとともに図示しないシフトレバーがパーキング位置以外の位置にあるときに通電状態とされる第2ソレノイド80が収容、固定される。
【0043】
この第2ソレノイド80が備えるプランジャ81および第2ブロックレバー20は、係合解除位置から係合位置への第2ブロックレバー20の作動に応じて、プランジャ81を引き込み位置側に連動作動させるように連動、連結される。また第2ソレノイド80の非通電状態では、戻しばね78のばね力により係合位置から係合解除位置に第2ブロックレバー20が回動作動するのに応じてプランジャ81は突出位置となり、第2ソレノイド80の通電状態では、前記戻しばね78のばね力に抗して前記引き込み位置に前記プランジャ81を保持する吸引力を第2ソレノイド80が発揮することになる。
【0044】
連動回動軸12の中間部外周には、第2ブロックレバー20の先端部を収容せしめる収容溝82が環状に連なって形成されており、収容溝82における前方側の側面の一部に、係合位置にある第2ブロックレバー20に係合して連動回動軸12がACC位置からLOCK位置に回動することを阻止する規制面83が設けられる。
【0045】
また前記収容溝82における後方側の側面の一部には、ロータ17および連動回動軸12がLOCK位置からからACC位置となるのに応じて係合解除位置にある第2ブロックレバー20に当接するカム面84が設けられており、このカム面84は、連動回動軸12がACC位置からON位置側に回動するのに応じて戻しばね78のばね力に抗して第2ブロックレバー20を係合位置に作動せしめる形状に形成される。
【0046】
而して連動回動軸12をロータ17とともにSTART位置まで回動してエンジンを始動する際に、LOCK位置では、第2ソレノイド80が非通電状態にあり、第2ブロックレバー20は係合解除位置にあるのであるが、連動回動軸12がLOCK位置からACC位置に回動すると、カム面84が第2ブロックレバー20に当接し、さらに連動回動軸12がACC位置からSTART位置に回動すると、カム面84により第2ブロックレバー20が戻しばね78のばね力に抗して係合位置に強制的に回動せしめられることになる。
【0047】
しかも第2ソレノイド80のプランジャ81および第2ブロックレバー20は、係合解除位置から係合位置への第2ブロックレバー20の回動作動に応じてプランジャ81を引き込み位置側に連動作動させるように連動、連結されているので、連動回動軸12をSTART位置まで回動してエンジンを始動した後に、シフトレバーをパーキング位置以外のドライブ位置等にシフト操作して第2ソレノイド80への通電を開始する前に第2ソレノイド80のプランジャ81は既に引き込み位置にある。
【0048】
したがってエンジン始動後にドライブ位置等にシフト操作して第2ソレノイド80への通電を開始したときに、第2ソレノイド80はプランジャ81を引き込み位置に保持するだけの電磁力を発揮すればよいので、第2ソレノイド80の消費電流を小さく抑えることができ、それに伴って第2ソレノイド80の発生熱量も小さく抑えることができる。
【0049】
連動回動軸12をON位置からACC位置に操作すると、エンジンが停止するが、その際に、シフトレバーがパーキング位置以外の位置にあると第2ソレノイド80は通電されたままであり、プランジャ81は引き込み位置のままである。そして第2ソレノイド80のプランジャ81が引き込み位置にある限り、第2ブロックレバー20が係合解除位置側に回動することはなく、ロータ17および連動回動軸12をACC位置からLOCK位置に回動しようとしても、第2ブロックレバー20が規制面83に当接することで、連動回動軸12のLOCK位置側への回動が阻止されることになる。
【0050】
この際、シフトレバーをパーキング位置にシフト操作すると、第2ソレノイド80への通電が停止され、それに応じて第2ブロックレバー20が戻しばね78のばね力で係合解除位置に戻り、ACC位置からLOCK位置に連動回動軸12およびロータ17が回動することが許容される。
【0051】
ロック機構14は、ステアリング軸に係合して該ステアリング軸の回動を阻止するロック状態と、ステアリング軸との係合を解除してステアリング軸の回動を可能とするロック解除状態と切換えるものであり、連動回動軸12の中間部に設けられるカム85と、該カム85を貫通せしめる貫通孔86を有してボディ11にスライド可能に支承されるスライダ87と、ステアリング軸に係合可能としてスライダ87に連結されるロックピン88と、ボディ11に装着されたキャップ89およびスライダ87間に設けられてロックピン88をステアリング軸に係合せしめる方向にスライダ87を付勢するばね90とを備える。
【0052】
このようなロック機構14では、ロータ17がLOCK位置以外の位置、すなわちACC位置、ON位置およびSTART位置にあるときには、ロックピン88をステアリング軸から離脱させてステアリング軸の回動を許容する状態にあるのに対し、ロータ17がLOCK位置にあるときには、カム85が、ロックピン88をステアリング軸に係合させるようにスライダ87をばね90のばね力で移動せしめるような回動位置となる。
【0053】
一方、キー孔31へのメカニカルキー32の挿入もしくは操作ノブ30によるロータ17の押し込みによって、第2キースライダ72がロータ17の半径方向外方にスライドするのに応じて、作動レバー74は、その後端をスライダ87に近接させる方向に回動せしめられるのであるが、スライダ87の外側面には、ロータ17がLOCK位置以外の位置となるのに応じてロック機構14がロック解除状態となったときに作動レバー74の後端を係合せしめてロック機構14のロック解除状態を保持するための係合凹部87aが設けられる。すなわちロータ17がLOCK位置にあっても、キー孔31からメカニカルキー32を抜き出したり、ロータ17の押し込みを解除することにより、作動レバー74がその後端を係合凹部87aから離脱させる方向に回動しない限り、ロック機構14がロック状態となることはない。
【0054】
連動回動軸12の後端は、ロータリースイッチ13が備える作動部材91に軸線まわりの相対回動を不能として連結されるものであり、ロータ17に連動する連動回動軸12の回動に伴う作動部材の回動に応じてロータリースイッチ13がスイッチング作動する。
【0055】
図10を併せて参照して、合成樹脂から成る操作ノブ30は、前記ロータ17の前端にその軸方向外方からたとえば一対のねじ部材92,92により着脱可能に締結される。
【0056】
この操作ノブ30は、リング部材22内に挿入される円筒状の連結筒部30aと、該連結筒部30aの前記ロータ17側の内面から半径方向内方に張り出す連結鍔部30bと、連結筒部30aの一直径線に沿う一方向で連結筒部30aから両側に突出するようにした矩形の筒状に形成されて連結筒部30aに連設される操作把持部30cと、操作把持部30cの連結筒部30a寄り端部から前記一方向と直交する方向で両側に張り出す鍔部30d,30dとを一体に備える。
【0057】
一方、ロータ17の前端には、前記連結筒部30aに嵌合する嵌合筒部17aが前記連結鍔部30bに当接するようにして一体に設けられており、連結鍔部30bに挿通される一対のねじ部材92,92が前記嵌合筒部17aに螺合されることにより、操作ノブ30がロータ17の前端に着脱可能に締結される。
【0058】
また操作ノブ30には、ロータ17に締結された状態でキー孔31に通じる開口部93が設けられており、この開口部93は、前記連結鍔部30bの内周で形成されて前記キー孔31に間隔をあけて対向するキー挿入孔部93aと、閉塞端中央にキー挿入孔部93aを開口させるようにして連結筒部30a内に形成される第1装着孔部93bと、メカニカルキー32の把持部32aを挿入可能として操作把持部30c内に形成されるとともに操作ノブ30の前端に開口して第1装着孔部93bに連なる第2装着孔部93cとから成る。しかも操作ノブ30における操作把持部30cにおいて、連結筒部30aから両側に突出した両端側壁部には、第2装着孔部93cの内側面に面一に連なる切欠き94,94がそれぞれ設けられる。
【0059】
前記開口部93の第1装着孔93b部内には、ロータ17に操作ノブ30を締結する一対のねじ部材92,92を外方から覆うようにして合成樹脂によりリング状に形成されるキーガイド部材95が嵌合され、操作ノブ30における連結筒部30aに設けられた係合孔96に弾発係合する係合爪97がキーガイド部材95に設けられる。すなわちキーガイド部材95は、前記両ねじ部材92,92を外方から覆うようにして操作ノブ30の開口部93における第1装着孔部93bに装着される。
【0060】
しかも操作ノブ30の鍔部30d,30dは、図1で示すように、前記係合孔96をリング部材22との間で外方に臨ませるようにして操作ノブ30に形成されるものであり、前記両鍔部30d,30dの一方およびリング部材22間から図示しない工具を差し込むことにより係合爪97の係合孔96への弾発係合を解除してキーガイド部材95を操作ノブ30から取り外すことができ、キーガイド部材95は操作ノブ30の開口部93における第1装着孔部93bに着脱可能に装着されることになる。
【0061】
またキーガイド部材95には、前記キー挿入孔部93aを介して前記キー孔31にメカニカルキー32をガイドするためのガイド孔98が設けられており、該ガイド孔98は、操作ノブ30の開口部93におけるキー挿入孔部93aに対応して直線状に延びる第1孔部98aと、ロータ17から離反するにつれて大径となるようにして第1孔部98aに連なる第2孔部98bとから成る。
【0062】
ところで、メカニカルキー32を用いないときには、図1〜図3および図7で示すように、開口部93に嵌合して前記キー孔31を外方から閉じる合成樹脂製のノブキャップ100が操作ノブ30に着脱可能に装着される。
【0063】
このノブキャップ100は、操作ノブ30の開口部93における第2装着孔部93cの前端開口部を閉じる第1カバー部100aと、操作ノブ30の両切欠き94,94を閉じるようにして第1カバー部100aの両端にそれぞれ連なる一対の第2カバー部100b,100bと、第2カバー部100b,100bの先端にそれぞれ連設される係合爪100c,100cと、操作ノブ30の開口部に挿入されるようにして第1カバー部100aの中央部に直角に連設される挿入板部100dと、前記開口部93のキー挿入孔部93aの内面に弾発的に接触するようにして前記挿入板部100dの先端に設けられる一対の板状の弾発部100e,100eと、前記両係合爪100c,100cに内方側から対向するようにして挿入板部100dの中間部から突出する一対の突部100f,100fとを一体に備える。
【0064】
一方、操作ノブ30における連結筒部30aおよび操作把持部30cの連設部には、前記両係合爪100c,100cを弾発係合させる一対の係合孔101,101が設けられており、ノブキャップ100を、その先端の弾発部100e,100eがキー挿入孔部93aの内面に弾発的に接触するように開口部93に挿入すると、両係合爪100c,100cが両係合孔101,101に弾発的に係合することにより、操作ノブ30に装着されることになる。しかもノブキャップ100における第1および第2カバー部100a,100b,100bは、ノブキャップ100を操作ノブ30に装着した状態では操作ノブ30の外面に面一に連なるように形成される。
【0065】
ノブキャップ100における係合爪100c…の係合孔101…への弾発係合状態は、操作ノブ30における操作把持部30cの外方から図示しない工具を用いて係合爪100c…を押し込むことにより解除することが可能であり、ノブキャップ100は着脱可能にして操作ノブ30に装着されるのであるが、前記工具による係合爪100c…の押し込み操作時に、係合爪100c…が必要以上に押し曲げられることは、それらの係合爪100c…に内方側から突部100f…が対向していることによって阻止される。
【0066】
ところで、操作ノブ30およびキー孔31の周囲は、照明手段102により照らされるものであり、この照明手段102は、たとえば発光ダイオード等の発光素子103と、該発光素子103からの光を導くレンズ104とで構成される。
【0067】
発光素子103は制御基板52の前部に取付けられる。またレンズ104は、円筒部104aと、該円筒部104aの後端に連なってハウジング15に支持されるリング部104bと、前記発光素子103からの光を導入すべくリング部104bから発光素子103側に延出される導光部104cとから成る。
【0068】
レンズ104の前記円筒部104aは、操作ノブ30の連結筒部30aおよびリング部材22間に挿入されるものであり、円筒部104aから放射される光は、連結筒部30aおよびリング部材22間から前方に放射され、それにより操作ノブ30が全周にわたって照らされることになる。しかもノブキャップ100を取り外した状態の操作ノブ30を正面から見たときには、図4で明示するように、前記レンズ104における円筒部104からの光が一対の係合孔101,101から前方に放射されるので、ロータ17におけるキー孔31の周囲が照らされることになる。
【0069】
次にこの実施例の作用について説明すると、操作ノブ30によりロータ17を回動操作するときには、操作ノブ30の押し込み操作をトリガとして車両ユーザが所持した携帯器および車両間での交信が行なわれ、IDコードの一致が確認されるのに応じて、ロータ17とともに回動するシリンダ体16に設けられたレバー係合溝37および第1ブロックレバー19の係合を解除するように、第1ブロックレバー19を駆動する第1ソレノイド40が作動することにより、操作ノブ30の回動操作が許可される。この際、シリンダ体16および固定のハウジング15間には、シリンダ体16がLOCK位置にあるときには第1ブロックレバー19の両側およびレバー係合溝37の側面間の間隙が一定となるようにシリンダ体16の回動軸線まわりの位置を定める位置決め手段42が設けられている。
【0070】
これによりシリンダ体16がLOCK位置となったときには、位置決め手段42の働きにより、第1ブロックレバー19の両側およびレバー係合溝37の側面間の間隙が一定に定められる。したがって第1ブロックレバー19が係合解除側に作動する際にシリンダ体16および第1ブロックレバー19が当接してしまうことを回避し、シリンダ体16および第1ブロックレバー19の偏磨耗が生じることを防止することが可能となるとともに、操作ノブ30を素早く回動操作してもシリンダ体16が第1ブロックレバー19に衝突する前に第1ブロックレバー19をレバー係合溝37から離脱させるようにして前記衝突による偏磨耗が生じることを防止することができる。
【0071】
しかも位置決め手段42は、シリンダ体16の周方向両側に傾斜面43a,43aを有してシリンダ体16の外周に設けられる略V字形の嵌合凹部43と、両傾斜面43a,43aにともに接触しつつ嵌合凹部43に嵌合可能な球体44と、該球体44を前記嵌合凹部43側に付勢する弾発力を発揮するばね45とで構成されるものであり、LOCK位置でのシリンダ体16の確実な位置決め、ならびにLOCK位置からのシリンダ体16の円滑な回動を、簡単な構成の位置決め手段42で達成することができる。
【0072】
またメカニカルキー32を挿入可能なキー孔31が設けられるとともに操作ノブ30が結合されたロータ17には、該ロータ17がLOCK位置にある状態ではキー孔31への前記メカニカルキー32の挿入を可能とするものの操作ノブ30を用いてロータ17をLOCK位置から回動したときにはキー孔31へのメカニカルキー32の挿入を阻止するキー挿入規制手段56が設けられている。このため操作ノブ30によってロータ17をLOCK位置から回動したときには、キー孔31へのメカニカルキー32の挿入がキー挿入規制手段56で阻止されるようにして、操作ノブ30によるロータ17の回動操作時にキー孔31にメカニカルキー32が誤って挿入されることはなく、メカニカルキー32の挿入に起因した誤動作が生じる可能性を排除することができる。
【0073】
しかもキー挿入規制手段56は、キー孔31へのメカニカルキー32の挿入を許容する挿入許容位置ならびにキー孔31への前記メカニカルキー32の挿入を阻止する挿入阻止位置間でのスライドを可能として挿入阻止位置側に付勢されるとともにキー孔31へのメカニカルキー32の挿入に応じて該メカニカルキー32から挿入許容位置側への押圧力が作用するようにしてロータ17に装着されるスライダ57と、ロータ17がLOCK位置にある状態では前記スライダ57が挿入許容位置にスライドすることを許容するものの前記ロータ17がLOCK位置から移動したときにはスライダ57の挿入許容位置へのスライドを阻止するようにして前記ロータ17に装着されるスライド規制部材58とで構成されるものであり、キー挿入規制手段56をスライダ57およびスライド規制部材58で簡単に構成することができる。
【0074】
またロータ17に取付けられる操作ノブ30は、ロータ17の前端にその軸方向外方側から一対のねじ部材92,92により着脱可能に締結されるものであり、操作ノブ30の外方側からねじ部材92…を緩めることで操作ノブ30をロータ17から容易に取り外すことができ、操作ノブ30の交換や操作ノブ30の背後にあるリング部材22の交換等のメンテナンスを容易とすることができる。
【0075】
しかもねじ部材92…を外方から覆うキーガイド部材95が操作ノブ30に着脱可能に装着されるので、ねじ部材92…が覆われることにより外観性を高めることができる。
【0076】
さらにメカニカルキー32を挿入可能として前記ロータ17に設けられるキー孔31に通じる開口部93が操作ノブ30に設けられ、メカニカルキー32の前記キー孔31への挿入をガイドするガイド孔98を有して開口部93に挿入されるキーガイド部材95が、開口部93内に配置される前記ねじ部材92…を覆って操作ノブ30に着脱可能に装着される。したがってねじ部材92…およびキーガイド部材95が、操作ノブ30内に収容されることで外観性をより一層高めることができるとともに、メカニカルキー32をキーガイド部材95のガイド孔98でガイドすることによってキー孔31へのメカニカルキー32の挿入が容易となる。
【0077】
また開口部93に嵌合してキー孔31を閉じるノブキャップ100が操作ノブ30に着脱可能に装着されるので、メカニカルキー32を用いないときにはノブキャップ100でキー孔31を閉じることで、キー孔31が見えないようにして外観性を高めることができる。
【0078】
またノブキャップ100が、前記開口部93への嵌合時に操作ノブ30の外表面に面一に連なるように形成されていることにより、ノブキャップ100が操作ノブ30に装着されている状態では、ノブキャップ100および操作ノブ30に一体感を持たせて外観を優れたものとすることができるとともに、操作ノブ30でロータ17を回動操作する際の感触を良好なものとすることができる。
【0079】
さらにノブキャップ100の先端に、開口部93のキー孔31側端部内面に弾発的に接触する弾発部100e,100eが一体に形成されるので、弾発部100e,100eを開口部93のキー孔31側端部内面に弾発的に接触させるようにしてノブキャップ100が開口部93に嵌合されることにより、ノブキャップ100の操作ノブ30への取付け時に適度な抵抗感を感じながらノブキャップ100をガイドすることができ、しかも操作ノブ30への装着時に操作ノブ30内でのノブキャップ100のがたつきを抑えることができる。
【0080】
さらに操作ノブ30およびキー孔31の周囲は照明手段102によって照らされるので、夜間でも操作ノブ30およびキー孔31を容易に視認することができ、夜間のステアリングロック装置の操作性を向上することができる。
【0081】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0082】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、メカニカルキーを用いないときにはノブキャップでキー孔を閉じることでキー孔が見えないようにして外観性を高めることができる。しかもノブキャップの操作ノブへの取付け時に適度な抵抗感を感じながらノブキャップをガイドすることができ、操作ノブへの装着時に操作ノブ内でのノブキャップのがたつきを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】メカニカルキー非使用時の車両用ステアリングロック装置の縦断側面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】ノブキャップを取り外した状態での図1の4矢視図である。
【図5】メカニカルキーを挿入した状態での図2に対応した断面図である。
【図6】位置決め手段の作用を説明するための図1の6−6線に沿うハウジングおよびシリンダ体の断面図である。
【図7】操作ノブを押し込んだ状態での図2に対応した断面図である。
【図8】メカニカルキー非使用時のキー挿入規制手段の構造を図2の8−8線に沿って示す断面図である。
【図9】メカニカルキー非使用時のキー挿入規制手段の構造を図5の9−9線に沿って示す断面図である。
【図10】ロータ、操作ノブ、キーガイド部材、ノブキャップおよびレンズの分解斜視図である。
【符号の説明】
17・・・ロータ
30・・・操作ノブ
31・・・キー孔
32・・・メカニカルキー
93・・・開口部
100・・・ノブキャップ
100e・・・弾発部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle steering lock device, and in particular, a rotor that can be rotated from a LOCK position to an START position through an ACC position and an ON position is provided with a key hole into which a mechanical key can be inserted, and the rotor The present invention relates to an improvement in a steering lock device for a vehicle to which an operation knob for manually rotating is attached.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, such an apparatus is already known, for example, from Japanese Patent Publication No. 6-74683.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional one, the front end of the key hole is always open when the mechanical key is not inserted into the key hole, and it cannot be said that the appearance is excellent.
[0004]
The present invention has been made in view of such circumstances, and provides a vehicle steering lock device capable of suppressing the rattling of the knob cap in the operation knob while enhancing the appearance. For the purpose.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the present invention, a key hole into which a mechanical key can be inserted is provided in a rotor that can be rotated from a LOCK position to an START position through an ACC position and an ON position. In the vehicle steering lock device to which an operation knob for rotating operation is attached, the operation knob is provided with an opening communicating with the key hole, and the knob is fitted to the opening to close the key hole A cap is detachably mounted, and a resilient portion that elastically contacts the inner surface of the key hole side end portion of the opening is integrally formed at the tip of the knob cap.
[0006]
According to such a configuration, the knob cap for closing the key hole is fitted into the opening provided in the operation knob and leading to the key hole of the rotor, so that the key hole is closed with the knob cap when the mechanical key is not used. As a result, it is possible to enhance the appearance by preventing the key hole from being seen. Moreover, since the knob cap is fitted into the opening so that the elastic portion is elastically brought into contact with the inner surface of the end of the key hole side of the opening, an appropriate resistance is felt when the knob cap is attached to the operation knob. The knob cap can be guided while feeling, and the shakiness of the knob cap in the operation knob can be suppressed when it is attached to the operation knob.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS Embodiments of the present invention will be described below based on one embodiment of the present invention shown in the accompanying drawings.
[0008]
1 to 10 show an embodiment of the present invention, FIG. 1 is a longitudinal side view of a steering lock device for a vehicle when a mechanical key is not used, and FIG. 2 is a sectional view taken along line 2-2 of FIG. 3 is an enlarged view of the main part of FIG. 2, FIG. 4 is a view taken along arrow 4 of FIG. 1 with the knob cap removed, and FIG. 5 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 2 with the mechanical key inserted. 6 is a cross-sectional view of the housing and the cylinder body taken along line 6-6 in FIG. 1 for explaining the operation of the positioning means, FIG. 7 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 2 in a state where the operation knob is pushed in, and FIG. 2 is a cross-sectional view showing the structure of the key insertion restricting means when the mechanical key is not used along the line 8-8 in FIG. 2, and FIG. 9 shows the structure of the key insertion restricting means when the mechanical key is not used in the line 9-9 in FIG. FIG. 10 shows a rotor, an operation knob, a key guide member, and a knob cap. And is an exploded perspective view of the lens.
[0009]
1 and 2, the steering lock device includes a metal body 11 attached to a steering column (not shown), an interlocking rotation shaft 12 that is rotatably supported by the body 11, and the interlocking rotation. A rotary switch 13 connected to the rear end of the shaft 12 (left end of FIGS. 1 and 2) and attached to the rear end of the body 11 (left end of FIGS. 1 and 2), and a steering shaft (not shown) ) Of the interlocking rotation shaft 12 and the locking mechanism 14 that can be switched according to the rotation of the interlocking rotation shaft 12. A housing 15 disposed in front of the body 11 and fixed to the body 11 at the front, a cylinder body 16 rotatably supported by the housing 15, and the interlocking rotation shaft 12 are arranged coaxially. The rotor 17 is inserted into the cylinder body 16 so as to be relatively rotatable, and the rear end of the interlocking rotation shaft 12 is fitted to the front end of the interlocking rotation shaft 12 so as not to be relatively rotatable. A plurality of tumblers 18, 18... Built in the rotor 17 so that disengagement can be switched, a first block lever 19 that can engage with the cylinder body 16 and prevent the cylinder body 16 from rotating, And a second block lever 20 that engages with the interlocking rotation shaft 12 and can prevent the interlocking rotation shaft 12 from rotating.
[0010]
Referring also to FIG. 3, a cover 21 covering the front end of the housing 15 is attached to the front end of the body 11, and a ring member 22 made of synthetic resin covers the cover 21 on the cover 21. Is installed in this way.
[0011]
In FIG. 4, on the front surface of the ring member 22, a “0” position that is a LOCK position that locks the lock mechanism 14, an “I” position that is an ACC position that can supply power to an auxiliary machine other than the engine, An “II” position that is an ON position for turning on the engine and a “III” position that is a START position for starting the engine are displayed at intervals in the circumferential direction.
[0012]
A ring-shaped collar 23 is fixed to the rotor 17 on the rear side of the housing 15 by a spring pin 24, and the rear end portion of the rotor 17 projecting rearward from the collar 23 is axially limited. Although relative movement is possible, relative rotation around the axis is prevented and linked to the front end portion of the interlocking rotation shaft 12. Between the interlocking rotation shaft 12 and the rotor 17, the rotor 17 is moved forward. A spring 25 is provided for biasing to the side.
[0013]
At the rear end portion of the housing 15, a flange portion 15 a that thrust-supports the rear end of the cylinder body 16 is provided, and the forward movement limit of the rotor 17 urged forward by the spring 25 is the same as that of the collar 23. 15 is regulated by coming into contact with the flange 15a at the rear end.
[0014]
A restriction groove 26 extending in the axial direction is provided on the outer periphery of the collar 23, and the restriction groove 26 is in a state in which the rotor 17 in the LOCK position is in the forward limit position where the collar 23 is in contact with the collar portion 15a. An engagement protrusion 27 is provided at the rear end portion of the housing 15 so as to prevent the rotation of the rotor 17 by engaging with 26. For this reason, when the rotor 17 is rotated from the LOCK position to the ACC position, the rotor 17 is pushed against the spring force of the spring 25 until the engagement protrusion 27 is disengaged from the restriction groove 26. Operation is required. In addition, when the rotor 17 that has been pushed in is rotated to the ACC position side, the rotor 17 is rotated while the front surface of the collar 23 is slidably contacted with the cam surface 27a formed on the rear surface of the engaging projection 27. The cam surface 27a is formed so as to guide the collar 23 while being in sliding contact so that the rotor 17 returns to the position before the pushing operation as the rotor 17 rotates from the ACC position to the ON position side. Yes.
[0015]
That is, in order to rotate the rotor 17 from the LOCK position to the ACC position side, the pushing operation of the rotor 17 is necessary. As the rotor 17 is further rotated from the ACC position to the ON position side, the position of the rotor 17 returns to the original position. Will move forward. On the other hand, when the rotor 17 is rotated from the ACC position to the LOCK position side from the ON position, an operating force for pushing the rotor 17 against the spring force of the spring 25 is required.
[0016]
An operation knob 30 is attached to the front end portion of the rotor 17. When the operation by the operation knob 30 is permitted, the operation knob 30 is gripped and manually operated to move the rotor 17 from the LOCK position to the ACC position and the LOCK position. It is possible to turn to the START position via the ON position.
[0017]
As shown in FIG. 5, the rotor 17 is provided with a bottomed key hole 31 that faces the front end opening at the front end of the rotor 17, and the cross-sectional shape of the key hole 31 is the mechanical key 32. In order to be able to be inserted, it is formed in a rectangular shape that extends long along one diameter line of the rotor 17.
[0018]
A transponder 33 and a battery 34 are built in the grip 32 a of the mechanical key 32. On the other hand, the ring member 22 incorporates an antenna 35 for communicating with the transponder 33 when the mechanical key 32 is inserted into the key hole 31. When the mechanical key 32 is used, the transponder 33 and The engine can be started only when it is confirmed that the key is a regular mechanical key 32 based on communication between the antennas 35.
[0019]
Tumblers 18, 18... Which are spring-biased radially outward are built in a plurality of locations spaced apart in the axial direction of the rotor 17, and the tumblers 18, 18 are attached to the inner surface of the cylinder body 16. A plurality of tumbler engaging grooves 36 for engagement are provided so as to extend in the axial direction. When the regular mechanical key 32 is inserted into the key hole 31 of the rotor 17, the tumblers 18, 18... Move to positions where the engagement with the tumbler engagement grooves 36 is released, and the rotor 17 rotates. Will be allowed. On the other hand, when the regular mechanical key 32 is not inserted into the key hole 31, the tumblers 18, 18... Remain engaged with the tumbler engaging grooves 36 of the cylinder body 16. Although relative movement of the rotor 17 in the axial direction is permitted, relative rotation of the rotor 17 with respect to the cylinder body 16 is prevented.
[0020]
When the rotor 17 that cannot rotate relative to the cylinder body 16 is engaged with the cylinder body 16 by the tumblers 18, 18. A lever engaging groove 37 that engages the lever 19 to prevent the cylinder body 16 from rotating is provided. The first block lever 19 has one end engaged with the lever engaging groove 37 of the cylinder body 16 as shown by the solid line in FIG. 1 to prevent the cylinder body 16 from rotating around the axis, and FIG. As shown by a chain line, the engagement with the lever engaging groove 37 is released, and the state of allowing the cylinder body 16 to rotate around the axis line can be switched, and the body 11 can be rotated via the support shaft 38. A spring 39 that biases the first block lever 19 in a direction to engage with the cylinder body 16 is provided between the body 11 and the first block lever 19 in a contracted manner.
[0021]
The other end of the first block lever 19 is inserted and engaged with the tip of the plunger 41 provided in the first solenoid 40. When the first solenoid 40 pulls in and operates the plunger 41 in the energized state, The block lever 19 is rotationally driven to release the engagement with the lever engaging groove 37 of the cylinder body 16 against the spring force of the spring 39.
[0022]
The energization of the first solenoid 40 is controlled by a control circuit (not shown), which is communicated between the portable device carried by the vehicle user and the vehicle with the pushing operation of the operation knob 30 as a trigger. When it is determined that the rotation of the cylinder body 16 is permitted in accordance with the confirmation of the ID code match, the first solenoid 40 is energized, whereby the cylinder body 16 can be rotated.
[0023]
Referring also to FIG. 6, the cylinder body 16 rotates when the rotor 17, which cannot rotate relative to the cylinder body 16 by engaging the tumblers 18, 18. A position around the axis, that is, a position at which the first block lever 19 can be engaged with the lever engaging groove 37 is determined by the positioning means 42.
[0024]
The positioning means 42 has a substantially V-shaped fitting recess 43 provided on the outer periphery of the cylinder body 16 with inclined surfaces 43a, 43a on both sides in the circumferential direction of the cylinder body 16, and the inclined surfaces 43a, 43a. A spherical body 44 that can be fitted into the fitting concave portion 43 while being in contact with each other, and a spring 45 that exerts a resilient force that urges the spherical body 44 toward the fitting concave portion 43 side. Is accommodated in a guide hole 46 provided in the housing 15, and the coiled spring 45 is contracted between the lid member 47 and the sphere 44 attached to the housing 15 so as to close the outer end of the guide hole 46. The
[0025]
In such positioning means 42, when the rotor 17 is in the LOCK position, the sphere 44 is fitted into the fitting recess 43 by the spring force of the spring 45, and the inclined surfaces 43a and 43a on both sides of the fitting recess 43 are fitted. One of them, for example, as shown in FIG. 6A, when the sphere 44 contacts the right inclined surface 43a, a counterclockwise force indicated by an arrow 50 acts on the cylinder body 16, and the left inclined surface When the spherical body 44 comes into contact with 43a, a clockwise force indicated by an arrow 51 acts on the cylinder body 16. As a result, when the rotor 17 is in the LOCK position, the position around the rotation axis of the cylinder body 16 is between the both sides of the first block lever 19 and the side surfaces of the lever engaging groove 38 as shown in FIG. Is determined at a position where the gap is constant.
[0026]
A control board 52 is attached to the body 11 so as to be disposed outside the housing 15, and a protective cover 53 that covers the control board 52 is attached. On the control board 52, a knob switch 54 for detecting that the operation knob 30 is pushed in as shown in FIG. 7 is turned on by being pressed by a tapered pressing surface 23 a provided on the collar 23. When the knob switch 54 is turned on, a vehicle-side transmitter built in an instrument panel or the like (not shown) prompts the portable device possessed by the vehicle user to transmit an ID code. When the signal is transmitted and the ID code is confirmed to match, the cylinder body 16 rotates, that is, the tumblers 18, 18,... The rotation operation of the operation knob 30 attached to the rotor 17 which is impossible is permitted.
[0027]
Further, a rotation detection switch 55 adjacent to the knob switch 54 on the rear side is attached to the control board 52, and this rotation detection switch cannot relatively rotate the rear end of the rotor 17 and can move in the axial direction. The outer surface of the connecting cylinder portion 12a is coaxially provided at the front end of the interlocking rotation shaft 12 so as to be fitted, and the outer surface of the connecting cylinder portion 12a is the rotor 17 and the interlocking rotation shaft. It is formed such that the distance from the axis changes in accordance with the rotation of 12. As a result, the switching mode of the rotation detection switch 55 changes according to the rotation of the rotor 17 and the interlocking rotation shaft 12.
[0028]
Referring also to FIG. 8, at the front portion of the rotor 17, the rotor 17 is operated using an operation knob 30 that allows the mechanical key 32 to be inserted into the key hole 31 while the rotor 17 is in the LOCK position. When the key is rotated from the LOCK position to the ACC position side, a key insertion restricting means 56 for preventing the mechanical key 32 from being inserted into the key hole 31 is provided.
[0029]
The key insertion restricting means 56 allows sliding between an insertion allowable position that allows insertion of the mechanical key 32 into the key hole 31 and an insertion prevention position that prevents insertion of the mechanical key 32 into the key hole 31. A slider 57 that is mounted on the rotor 17 so that a pressing force from the mechanical key 32 to the insertion allowable position side acts upon insertion of the mechanical key 32 into the key hole 31. While the slider 57 is allowed to slide to the insertion allowable position when the 17 is in the LOCK position, the rotor 57 is prevented from sliding to the insertion allowable position when the rotor 17 is moved from the LOCK position. 17 and a slide restricting member 58 attached to 17.
[0030]
The front portion of the rotor 17 is provided with a first sliding hole 59 that crosses the key hole 31 in a direction along one diameter line of the rotor 17, and the slider 57 protrudes from the rotor 17 at one end at an insertion allowable position. The first sliding hole 59 is fitted to the insertion allowing position and the insertion preventing position where one end surface is flush with the outer surface of the rotor 17.
[0031]
The slider 57 has a key insertion opening 60 through which the mechanical key 32 can be inserted. The key insertion opening 60 corresponds to the key hole 31 at the insertion-permitted position, and the key 57 at the insertion prevention position. The insertion opening 60 is provided so as to be displaced from the key hole 31.
[0032]
The slide regulating member 58 is formed in a ring shape surrounding the rotor 17, and is fitted to the housing 15 so as to enable relative rotation with the rotor 17 at a portion where the first sliding hole 59 is provided. The slide restricting member 58 is provided with a restricting hole 61 that can be engaged with one end of the slider 57 at the insertion-permitted position between the inner and outer surfaces.
[0033]
On the other hand, when the rotor 17 is in the LOCK position as shown in FIG. 8A, the housing 15 is integrally provided with a guide cylinder 62 so as to be continuous with the restriction hole 61, and can slide on the guide cylinder 62. The inner end of the key switch slider 63 to be fitted in is in contact with one end of the slider 57 when the rotor 17 is in the LOCK position. In addition, a spring 65 is contracted between the cap 64 that closes the outer end of the guide cylinder 62 and the key switch slider 63, and the key switch slider 63 is spring-biased in a direction to contact the slider 57, and the key switch slider 63. In a state where the slider 57 and the slider 57 are in contact with each other, the slider 57 is urged toward the insertion preventing position by the spring force of the spring 65.
[0034]
Thus, when the rotor 17 is in the LOCK position as shown in FIG. 8A, the contact surface of the key switch slider 63 and the slider 57 fitted into the restriction hole 61 by the spring force of the spring 65 is the outer surface of the rotor 17. When the rotor 17 is rotated from the LOCK position to the ACC position by the operation knob 30 as shown in FIG. 8B, the slider 57 is rotated together with the rotor 17 in the insertion prevention position. To do. Therefore, when the rotor 17 is rotated from the LOCK position to the ACC position side by the operation knob 30, it becomes impossible to insert the mechanical key 32 into the key hole 31 of the rotor 17.
[0035]
On the other hand, as shown in FIG. 9A, when the mechanical key 32 is inserted into the key hole 31 of the rotor 17 at the LOCK position, the slider 57 receives a pressing force from the mechanical key 32 toward the insertion allowable position. One end of the slider 57 engages with the restriction hole 61 of the slide restriction member 58, and the contact surfaces of the slider 57 and the key switch slider 63 are flush with the outer surface of the slide restriction member 58. Therefore, when the rotor 17 is rotated from the LOCK position while the mechanical key 32 is inserted into the key hole 31, the slider 57 rotates together with the rotor 17 while being in sliding contact with the inner surface of the housing 15, as shown in FIG. The key switch slider 63 comes into sliding contact with the outer surface of the slide restricting member 58.
[0036]
The key switch slider 63 is integrally provided with an arm portion 63 a that protrudes outward from a window 66 provided on the side wall of the guide cylinder 62, and the slider 57 responds to insertion of the mechanical key 32 into the key hole 31. The key switch 67 for detecting the arm portion 63a is attached to the control board 52 in accordance with the sliding to the insertion allowable position.
[0037]
A first key slider 71 is slidably mounted on the front portion of the rotor 17 in front of the slider 57 so as to slide in one direction along one diameter line of the rotor 17 by inserting the mechanical key 32 into the key hole 31. A second key slider 72 that contacts the first key slider 71 is slid on the front portion of the housing 15 so that the second key slider 71 is pressed by the first key slider 71 when the mechanical key 32 is inserted into the key hole 31. Installed as possible.
[0038]
In addition, an inclined surface 72a is formed at the end of the second key slider 72 on the first key slider 71 side so as to move away from the first key slider 71 toward the front, and the rotor 17 is pushed by the operation knob 30. The rotor 17 is provided with an inclined surface 73 that sometimes presses the second key slider 72 away from the rotor 17 by contacting the inclined surface 72a.
[0039]
That is, the second key slider 72 is moved from the rotor 17 both when the mechanical key 32 is inserted into the key hole 31 and when the rotor 17 is pushed by the operation knob 30 without inserting the mechanical key 32 into the key hole 31. It will be pushed to the side to go away.
[0040]
A front end portion of an operating lever 74 that extends in the front-rear direction in the body 11 and is rotatably supported by the body 11 is disposed outside the second key slider 72. The spring 75 is biased by a spring force of a spring 75 interposed between the front end and the second key slider 72. As the second key slider 72 slides outward in the radial direction of the rotor 17, the second key slider 72 rotates in the direction opposite to the direction biased by the spring 75.
[0041]
The second block lever 20 is engaged with an intermediate portion in the axial direction of the interlocking rotation shaft 12 to prevent the rotation of the rotor 17 from the ACC position to the LOCK position, and the interlocking rotation shaft 12. The engagement is released to enable the rotation operation between the engagement release positions allowing the rotation of the rotor 17 from the ACC position to the LOCK position, and is orthogonal to the plane including the axis of the interlocking rotation shaft 12. The shaft 11 is pivotally supported by a support shaft 76 provided on the body 11. Further, the second block lever 20 and the spring receiving portion 77a provided on the solenoid housing 77 attached to the body 11 are supported so as to bias the second block lever 20 toward the engagement release position. A return spring 78, which is a torsion spring surrounding the shaft 76, is provided.
[0042]
In the solenoid housing 77, there is housed and fixed a second solenoid 80 which has an operation axis parallel to the interlocking rotation shaft 12 and is energized when a shift lever (not shown) is in a position other than the parking position. .
[0043]
The plunger 81 and the second block lever 20 included in the second solenoid 80 are configured to interlock the plunger 81 toward the retracted position in accordance with the operation of the second block lever 20 from the engagement release position to the engagement position. Interlocked and linked. In the non-energized state of the second solenoid 80, the plunger 81 is moved to the projecting position in response to the second block lever 20 being rotated from the engagement position to the engagement release position by the spring force of the return spring 78. When the solenoid 80 is energized, the second solenoid 80 exerts a suction force that holds the plunger 81 in the retracted position against the spring force of the return spring 78.
[0044]
An accommodation groove 82 for accommodating the tip of the second block lever 20 is formed in an annular shape on the outer periphery of the intermediate portion of the interlocking rotation shaft 12. A restricting surface 83 is provided that engages with the second block lever 20 at the mating position and prevents the interlocking rotation shaft 12 from rotating from the ACC position to the LOCK position.
[0045]
In addition, a part of the rear side surface of the accommodation groove 82 contacts the second block lever 20 in the disengagement position as the rotor 17 and the interlocking rotation shaft 12 change from the LOCK position to the ACC position. A cam surface 84 is provided, which is in contact with the second block lever against the spring force of the return spring 78 as the interlocking rotation shaft 12 rotates from the ACC position to the ON position side. It is formed in a shape that activates 20 to the engagement position.
[0046]
Thus, when the interlock rotation shaft 12 is rotated together with the rotor 17 to the START position to start the engine, the second solenoid 80 is in a non-energized state at the LOCK position, and the second block lever 20 is disengaged. However, when the interlocking rotation shaft 12 rotates from the LOCK position to the ACC position, the cam surface 84 contacts the second block lever 20, and the interlocking rotation shaft 12 rotates from the ACC position to the START position. When moved, the second block lever 20 is forcibly rotated to the engagement position against the spring force of the return spring 78 by the cam surface 84.
[0047]
In addition, the plunger 81 and the second block lever 20 of the second solenoid 80 are operated in conjunction with the plunger 81 toward the retracted position in accordance with the turning operation of the second block lever 20 from the engagement release position to the engagement position. Since it is linked and connected, after turning the linkage rotating shaft 12 to the START position and starting the engine, the shift lever is shifted to a drive position other than the parking position to energize the second solenoid 80. Before starting, the plunger 81 of the second solenoid 80 is already in the retracted position.
[0048]
Therefore, when the second solenoid 80 is energized by shifting to the drive position after the engine is started, the second solenoid 80 only needs to exert an electromagnetic force to hold the plunger 81 in the retracted position. The current consumption of the second solenoid 80 can be kept small, and accordingly, the amount of heat generated by the second solenoid 80 can be kept small.
[0049]
When the interlocking rotation shaft 12 is operated from the ON position to the ACC position, the engine stops. At this time, if the shift lever is at a position other than the parking position, the second solenoid 80 remains energized, and the plunger 81 is It remains in the retracted position. As long as the plunger 81 of the second solenoid 80 is in the retracted position, the second block lever 20 does not rotate to the disengagement position side, and the rotor 17 and the interlocking rotation shaft 12 are rotated from the ACC position to the LOCK position. Even if it tries to move, the second block lever 20 abuts against the regulating surface 83, and the rotation of the interlocking rotation shaft 12 to the LOCK position side is prevented.
[0050]
At this time, when the shift lever is shifted to the parking position, the energization of the second solenoid 80 is stopped, and accordingly, the second block lever 20 returns to the disengagement position by the spring force of the return spring 78, and from the ACC position. The interlocking rotation shaft 12 and the rotor 17 are allowed to rotate to the LOCK position.
[0051]
The lock mechanism 14 is switched between a locked state in which the steering shaft is engaged to prevent rotation of the steering shaft and a lock released state in which the engagement with the steering shaft is released to enable rotation of the steering shaft. A cam 85 provided in an intermediate portion of the interlocking rotation shaft 12, a slider 87 having a through hole 86 through which the cam 85 passes, and slidably supported on the body 11, and a steering shaft. A lock pin 88 coupled to the slider 87, and a spring 90 provided between the cap 89 and the slider 87 mounted on the body 11 and biasing the slider 87 in a direction to engage the lock pin 88 with the steering shaft. Prepare.
[0052]
In such a lock mechanism 14, when the rotor 17 is in a position other than the LOCK position, that is, in the ACC position, the ON position, and the START position, the lock pin 88 is detached from the steering shaft to allow the steering shaft to rotate. On the other hand, when the rotor 17 is in the LOCK position, the cam 85 is in a rotational position in which the slider 87 is moved by the spring force of the spring 90 so that the lock pin 88 is engaged with the steering shaft.
[0053]
On the other hand, as the second key slider 72 slides outward in the radial direction of the rotor 17 by inserting the mechanical key 32 into the key hole 31 or pushing the rotor 17 by the operation knob 30, the operating lever 74 is moved thereafter. The end can be rotated in the direction of approaching the slider 87, but the lock mechanism 14 is unlocked on the outer surface of the slider 87 in response to the rotor 17 being at a position other than the LOCK position. An engaging recess 87a is provided for engaging the rear end of the operating lever 74 to hold the unlocked state of the lock mechanism 14. That is, even when the rotor 17 is in the LOCK position, the operating lever 74 is rotated in a direction to release the rear end from the engaging recess 87a by removing the mechanical key 32 from the key hole 31 or releasing the pushing of the rotor 17. Unless this is done, the lock mechanism 14 is not locked.
[0054]
The rear end of the interlocking rotation shaft 12 is connected to an operating member 91 provided in the rotary switch 13 so that relative rotation around the axis is impossible, and accompanying the rotation of the interlocking rotation shaft 12 interlocking with the rotor 17. The rotary switch 13 is switched according to the rotation of the operating member.
[0055]
Referring also to FIG. 10, the operation knob 30 made of synthetic resin is detachably fastened to the front end of the rotor 17 from the outer side in the axial direction by, for example, a pair of screw members 92, 92.
[0056]
The operation knob 30 includes a cylindrical connecting tube portion 30a inserted into the ring member 22, a connecting collar portion 30b projecting radially inward from the inner surface of the connecting tube portion 30a on the rotor 17 side, An operation gripping portion 30c formed in a rectangular tube shape projecting to both sides from the connecting tube portion 30a in one direction along one diameter line of the tube portion 30a, and connected to the connecting tube portion 30a; Integrally provided are flanges 30d and 30d that project from both ends of the connecting cylinder portion 30a of 30c to both sides in a direction orthogonal to the one direction.
[0057]
On the other hand, at the front end of the rotor 17, a fitting cylinder part 17a fitted to the connection cylinder part 30a is integrally provided so as to abut on the connection flange part 30b and is inserted into the connection flange part 30b. The operation knob 30 is detachably fastened to the front end of the rotor 17 by screwing the pair of screw members 92, 92 into the fitting cylinder portion 17a.
[0058]
Further, the operation knob 30 is provided with an opening 93 that communicates with the key hole 31 in a state of being fastened to the rotor 17, and this opening 93 is formed on the inner periphery of the connecting collar 30 b and is formed in the key hole. 31, a key insertion hole 93a that is opposed to each other at an interval, a first mounting hole 93b that is formed in the connecting cylinder 30a so that the key insertion hole 93a is opened at the center of the closed end, and a mechanical key 32. The grip portion 32a is formed in the operation grip portion 30c so as to be insertable, and has a second mounting hole portion 93c that opens at the front end of the operation knob 30 and continues to the first mounting hole portion 93b. Moreover, in the operation gripping portion 30c of the operation knob 30, notches 94, 94 that are flush with the inner side surface of the second mounting hole portion 93c are respectively provided on both side wall portions protruding from the connecting cylinder portion 30a on both sides.
[0059]
In the first mounting hole 93b of the opening 93, a key guide member formed in a ring shape with a synthetic resin so as to cover a pair of screw members 92, 92 for fastening the operation knob 30 to the rotor 17 from the outside. The key guide member 95 is provided with an engagement claw 97 that is engaged with the engagement hole 96 provided in the connection cylinder portion 30 a of the operation knob 30. That is, the key guide member 95 is mounted in the first mounting hole 93b in the opening 93 of the operation knob 30 so as to cover both the screw members 92, 92 from the outside.
[0060]
Moreover, the flanges 30d and 30d of the operation knob 30 are formed in the operation knob 30 so that the engagement hole 96 faces outward with the ring member 22, as shown in FIG. Then, by inserting a tool (not shown) from one of the flanges 30d, 30d and between the ring members 22, the elastic engagement of the engaging claws 97 into the engaging holes 96 is released, and the key guide member 95 is operated by the operation knob 30. The key guide member 95 is detachably mounted in the first mounting hole 93b in the opening 93 of the operation knob 30.
[0061]
The key guide member 95 is provided with a guide hole 98 for guiding the mechanical key 32 to the key hole 31 through the key insertion hole 93a. The guide hole 98 is an opening of the operation knob 30. A first hole 98a that extends linearly corresponding to the key insertion hole 93a in the portion 93 and a second hole 98b that continues to the first hole 98a so as to increase in diameter as the distance from the rotor 17 increases. Become.
[0062]
By the way, when the mechanical key 32 is not used, as shown in FIGS. 1 to 3 and FIG. 7, a synthetic resin knob cap 100 that fits into the opening 93 and closes the key hole 31 from the outside is provided as an operation knob. 30 is detachably mounted.
[0063]
The knob cap 100 includes a first cover portion 100a for closing the front end opening portion of the second mounting hole portion 93c in the opening portion 93 of the operation knob 30 and first notches 94, 94 of the operation knob 30 so as to be closed. Inserted into a pair of second cover portions 100b, 100b that are respectively connected to both ends of the cover portion 100a, engaging claws 100c, 100c that are respectively connected to the tips of the second cover portions 100b, 100b, and an opening of the operation knob 30 As described above, the insertion plate portion 100d provided at right angles to the central portion of the first cover portion 100a and the insertion portion so as to elastically contact the inner surface of the key insertion hole portion 93a of the opening portion 93. A pair of plate-like elastic portions 100e and 100e provided at the tip of the plate portion 100d and the insertion plate portion 100d so as to face both the engaging claws 100c and 100c from the inner side. Comprising a pair of projections 100f projecting from an intermediate portion, and a 100f together.
[0064]
On the other hand, a pair of engaging holes 101 and 101 for elastically engaging both the engaging claws 100c and 100c are provided in a connecting portion of the connecting cylinder portion 30a and the operation gripping portion 30c in the operation knob 30. When the knob cap 100 is inserted into the opening 93 such that the elastic portions 100e, 100e at the tip thereof elastically contact the inner surface of the key insertion hole 93a, the both engaging claws 100c, 100c are both engaged holes. By being elastically engaged with 101, 101, it is attached to the operation knob 30. Moreover, the first and second cover portions 100a, 100b, 100b of the knob cap 100 are formed to be flush with the outer surface of the operation knob 30 when the knob cap 100 is attached to the operation knob 30.
[0065]
The elastic claw engagement state of the engagement claws 100c in the knob cap 100 into the engagement holes 101 is that the engagement claws 100c are pushed from the outside of the operation grip 30c in the operation knob 30 using a tool (not shown). The knob cap 100 can be detachably attached to the operation knob 30. When the engaging claw 100c is pushed by the tool, the engaging claw 100c is unnecessarily large. Pushing and bending is prevented by the protrusions 100f facing the engaging claws 100c from the inner side.
[0066]
By the way, the periphery of the operation knob 30 and the key hole 31 is illuminated by the illumination means 102. The illumination means 102 includes a light emitting element 103 such as a light emitting diode and a lens 104 that guides light from the light emitting element 103. It consists of.
[0067]
The light emitting element 103 is attached to the front portion of the control board 52. The lens 104 includes a cylindrical portion 104a, a ring portion 104b connected to the rear end of the cylindrical portion 104a and supported by the housing 15, and the ring portion 104b to the light emitting element 103 side to introduce light from the light emitting element 103. And a light guide portion 104c extending in the direction.
[0068]
The cylindrical portion 104a of the lens 104 is inserted between the connecting cylindrical portion 30a of the operation knob 30 and the ring member 22, and light emitted from the cylindrical portion 104a is transmitted between the connecting cylindrical portion 30a and the ring member 22. Radiating forward, the operating knob 30 will be illuminated all around. Moreover, when the operation knob 30 with the knob cap 100 removed is viewed from the front, the light from the cylindrical portion 104 of the lens 104 radiates forward from the pair of engagement holes 101 and 101 as clearly shown in FIG. Therefore, the periphery of the key hole 31 in the rotor 17 is illuminated.
[0069]
Next, the operation of this embodiment will be described. When the rotor 17 is rotated by the operation knob 30, communication between the portable device possessed by the vehicle user and the vehicle is performed using the pushing operation of the operation knob 30 as a trigger. The first block lever is released so as to release the engagement of the lever engagement groove 37 and the first block lever 19 provided in the cylinder body 16 that rotates together with the rotor 17 in accordance with confirmation of the coincidence of the ID code. When the first solenoid 40 for driving the 19 is operated, the turning operation of the operation knob 30 is permitted. At this time, between the cylinder body 16 and the fixed housing 15, when the cylinder body 16 is in the LOCK position, the cylinder body so that the gap between both sides of the first block lever 19 and the side surface of the lever engaging groove 37 is constant. Positioning means 42 for determining the position around the 16 rotation axes is provided.
[0070]
Thus, when the cylinder body 16 is in the LOCK position, the gap between the both sides of the first block lever 19 and the side surfaces of the lever engaging groove 37 is fixed by the action of the positioning means 42. Therefore, the cylinder body 16 and the first block lever 19 are prevented from coming into contact with each other when the first block lever 19 is operated to the disengagement side, and uneven wear of the cylinder body 16 and the first block lever 19 occurs. It is possible to prevent the cylinder block 16 from being released from the lever engaging groove 37 before the cylinder body 16 collides with the first block lever 19 even if the operation knob 30 is quickly rotated. Thus, uneven wear due to the collision can be prevented.
[0071]
Moreover, the positioning means 42 has both the inclined surfaces 43a and 43a, and the substantially V-shaped fitting recess 43 provided on the outer periphery of the cylinder body 16 with inclined surfaces 43a and 43a on both sides in the circumferential direction of the cylinder body 16. The sphere 44 that can be fitted into the fitting recess 43 and a spring 45 that exerts a resilient force that urges the sphere 44 toward the fitting recess 43 side. Reliable positioning of the cylinder body 16 and smooth rotation of the cylinder body 16 from the LOCK position can be achieved by the positioning means 42 having a simple configuration.
[0072]
Further, a key hole 31 into which a mechanical key 32 can be inserted is provided, and the mechanical key 32 can be inserted into the key hole 31 when the rotor 17 is in the LOCK position. However, when the rotor 17 is rotated from the LOCK position using the operation knob 30, key insertion restricting means 56 for preventing the mechanical key 32 from being inserted into the key hole 31 is provided. Therefore, when the rotor 17 is rotated from the LOCK position by the operation knob 30, the rotation of the rotor 17 by the operation knob 30 is performed such that the insertion of the mechanical key 32 into the key hole 31 is blocked by the key insertion restriction means 56. The mechanical key 32 is not erroneously inserted into the key hole 31 during operation, and the possibility of malfunction due to the insertion of the mechanical key 32 can be eliminated.
[0073]
In addition, the key insertion restricting means 56 is inserted so as to be able to slide between an insertion allowable position for allowing the mechanical key 32 to be inserted into the key hole 31 and an insertion preventing position for preventing the mechanical key 32 from being inserted into the key hole 31. A slider 57 mounted on the rotor 17 so as to be urged toward the blocking position and so that a pressing force from the mechanical key 32 toward the insertion allowable position acts upon the insertion of the mechanical key 32 into the key hole 31; When the rotor 17 is in the LOCK position, the slider 57 is allowed to slide to the insertion allowable position, but when the rotor 17 is moved from the LOCK position, the slider 57 is prevented from sliding to the insertion allowable position. It is composed of a slide restricting member 58 attached to the rotor 17, and the key insertion restriction It can be easily configured with a step 56 the slider 57 and the slide regulating member 58.
[0074]
The operation knob 30 attached to the rotor 17 is detachably fastened to the front end of the rotor 17 from the outer side in the axial direction by a pair of screw members 92, 92, and is screwed from the outer side of the operation knob 30. By loosening the members 92, the operation knob 30 can be easily detached from the rotor 17, and maintenance such as replacement of the operation knob 30 and replacement of the ring member 22 behind the operation knob 30 can be facilitated.
[0075]
In addition, since the key guide member 95 that covers the screw members 92 from the outside is detachably attached to the operation knob 30, the appearance can be improved by covering the screw members 92.
[0076]
Further, an opening 93 that leads to the key hole 31 provided in the rotor 17 so that the mechanical key 32 can be inserted is provided in the operation knob 30, and a guide hole 98 that guides the insertion of the mechanical key 32 into the key hole 31 is provided. A key guide member 95 inserted into the opening 93 is detachably mounted on the operation knob 30 so as to cover the screw members 92 disposed in the opening 93. Therefore, the screw members 92... And the key guide member 95 can be further improved in appearance by being housed in the operation knob 30, and the mechanical key 32 is guided by the guide hole 98 of the key guide member 95. The mechanical key 32 can be easily inserted into the key hole 31.
[0077]
Since the knob cap 100 that fits into the opening 93 and closes the key hole 31 is detachably attached to the operation knob 30, the key cap 31 is closed by the knob cap 100 when the mechanical key 32 is not used. The appearance can be enhanced by preventing the holes 31 from being seen.
[0078]
Further, when the knob cap 100 is formed so as to be flush with the outer surface of the operation knob 30 when fitted into the opening 93, the knob cap 100 is attached to the operation knob 30. The knob cap 100 and the operation knob 30 can have a sense of unity so that the appearance can be improved, and the feel when the rotor 17 is rotated by the operation knob 30 can be improved.
[0079]
Furthermore, since the elastic portions 100e and 100e that elastically contact the inner surface of the end portion on the key hole 31 side of the opening 93 are integrally formed at the tip of the knob cap 100, the elastic portions 100e and 100e are formed in the opening 93. When the knob cap 100 is fitted into the opening 93 so as to elastically contact the inner surface of the end portion of the key hole 31 of the key hole 31, an appropriate resistance is felt when the knob cap 100 is attached to the operation knob 30. Thus, the knob cap 100 can be guided, and rattling of the knob cap 100 in the operation knob 30 can be suppressed when the knob cap 100 is attached to the operation knob 30.
[0080]
Furthermore, since the periphery of the operation knob 30 and the key hole 31 is illuminated by the illumination means 102, the operation knob 30 and the key hole 31 can be easily visually recognized even at night, and the operability of the steering lock device at night can be improved. it can.
[0081]
Although the embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various design changes can be made without departing from the present invention described in the claims. It is.
[0082]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, when the mechanical key is not used, the appearance can be enhanced by closing the key hole with the knob cap so that the key hole cannot be seen. Moreover, the knob cap can be guided while feeling an appropriate resistance when the knob cap is attached to the operation knob, and rattling of the knob cap in the operation knob can be suppressed when the knob cap is mounted.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a vertical side view of a steering lock device for a vehicle when a mechanical key is not used.
FIG. 2 is a sectional view taken along line 2-2 of FIG.
FIG. 3 is an enlarged view of a main part of FIG. 2;
4 is a view taken in the direction of arrow 4 in FIG. 1 with the knob cap removed. FIG.
FIG. 5 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 2 with a mechanical key inserted.
6 is a cross-sectional view of the housing and the cylinder body taken along line 6-6 of FIG. 1 for explaining the operation of the positioning means.
FIG. 7 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 2 in a state where an operation knob is pushed.
8 is a cross-sectional view showing the structure of the key insertion restricting means when the mechanical key is not used, taken along line 8-8 in FIG.
9 is a cross-sectional view showing the structure of the key insertion restricting means when the mechanical key is not used, taken along line 9-9 in FIG.
FIG. 10 is an exploded perspective view of a rotor, an operation knob, a key guide member, a knob cap, and a lens.
[Explanation of symbols]
17 ... Rotor 30 ... Operation knob 31 ... Key hole 32 ... Mechanical key 93 ... Opening 100 ... Knob cap 100e ... Bounce