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JP2004056836A - 電気接続箱とその製造方法 - Google Patents

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JP2004056836A JP2002198778A JP2002198778A JP2004056836A JP 2004056836 A JP2004056836 A JP 2004056836A JP 2002198778 A JP2002198778 A JP 2002198778A JP 2002198778 A JP2002198778 A JP 2002198778A JP 2004056836 A JP2004056836 A JP 2004056836A
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坂田 浩章
Yuichi Ishida
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Abstract

【課題】電子ユニットを搭載しつつ多くの電気部品を接続できるコンパクトな電気接続箱を提供する。
【解決手段】対向する少なくとも二枚の布線板2,3と、二枚の布線板に沿って折り返して布線された電線4と、電線に圧接されて該布線板の外側に突出する端子5〜7と、二枚の布線板の間に配置される少なくとも一つの電子ユニット13とを備える電気接続箱1を採用する。端子5〜7を収容するハウジング26,37,41を布線板2,3の外面側に配置した。電子ユニット13を布線板の少なくとも一つ3に固定及び電気接続した。二枚の布線板2,3の間や各布線板と電子ユニット13との間にスペーサ21を介在させた。布線板2,3や電線4や電子ユニット13をケース11,12内に収容した。電子ユニット13のコネクタ24を二枚の布線板2,3の間でケースの側面に配置した。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部に電子ユニットを有し、表裏両面側にコネクタやヒューズやリレー等を接続可能とした電気接続箱とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電気接続箱の用途は多様化してきており、従来の単純な電源分配機能の他に制御機能が付加されたものがある。この種の従来の電気接続箱として、図10に示すものがある。
【0003】
この電気接続箱61は、多数の電線62を配索し、且つ配索された電線62の適所で導通するコネクタ用の端子63を立設した複数の布線板(配索基板)64と、電子部品65を搭載した電子基板である電子ユニット66と、これらを収納する絶縁性の上ケース67と下ケース68とで構成されている。
【0004】
上ケース67の外面にはコネクタハウジング(フード部)69aが形成されており、コネクタハウジング69a内に布線板64の端子が突出されることでコネクタ69が構成される。
【0005】
この電気接続箱61では、布線板64の電線62が所望の分岐回路を形成すると共に、布線板64に直接立設された端子63を利用することによって、上下のケース67,68内の配線引き回し作業等が軽減される。
【0006】
上記電気接続箱の他に、自動車等に搭載される従来の電気接続箱(図示せず)として、合成樹脂製の上ケースと下ケースと、下ケースの内側に配置される複数枚のバスバー配線板と、上ケースに一体に設けられた複数のハウジングと、導電金属製のバスバーに続いてハウジング内に位置する端子と、例えば下ケースの外面側に付設された電子ユニットとを備えるものがある。
【0007】
ハウジングには外部ワイヤハーネスのコネクタや、リレーやヒューズといった電気部品が接続され、例えば車両の電源線からコネクタを経て入力された電流がヒューズやリレーを経て他のコネクタから外部の電装品や補機等の負荷に出力されると共に、信号電流が電子ユニットに入力されて、例えばエンジンや自動変速機といった補機の制御が行われる。
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記した前者の電気接続箱61にあっては、コネクタ69の端子63が布線板64に直接設けられているため、布線板64が配置されない箇所(電子ユニット66が配置された箇所)にはコネクタ69を設けることができず、電子ユニット66の上面に対応する上ケース67のスペースSにコネクタ69を配置することができない。このように、コネクタ69の位置が制限されると、コネクタ69の位置をそれ以外の位置に確保する必要があるため、電気接続箱61が大型化するという問題があった。
【0009】
ここで、電子ユニット66の絶縁基板にスルーホールを形成し、このスルーホールに端子63を通してコネクタ69を電子ユニット66の上面スペースに配置することが考えられるが、スルーホールの形成によってコストがアップしたり、電子部品65の搭載位置が制限される等の不都合があり、実用的ではない。
【0010】
また、後者の電気接続箱にあっては、電子ユニットをケース(接続箱本体)に合体させて使用するため、構造が肥大化し、且つ組立性が悪いという問題があった。また、下ケースの外面に電子ユニットが配置されるために、コネクタ接続やヒューズ等の接続は上ケース側のみでしか行えず、接続数が少なく、車両の電装品や補機等の増加に対応できないという問題があった。
【0011】
本発明は、上記した従来の各問題点に鑑み、電子ユニットを備えていても、コネクタのレイアウトの自由度を高めることができ、且つ多種の回路の接続に対応でき、しかも構造をコンパクト(小型化)することができ、さらに容易に組立を行うことができる電気接続箱とその製造方法を提供とすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る電気接続箱は、対向する少なくとも二枚の布線板と、該二枚の布線板に沿って折り返して布線された電線と、該電線に圧接されて該布線板の外側に突出する端子と、該二枚の布線板の間に配置される少なくとも一つの電子ユニットとを備えることを特徴とする。
上記構成により、電子ユニットの上下上面に布線板が配置され、上下の布線板に対向して接続箱本体(ケース)にコネクタがそれぞれ配置されるから、電子ユニットによってコネクタの配置場所が制限されることがなく、コネクタのレイアウトの自由度が高まる。また、二枚の布線板の間のスペースに電子ユニットが収容され、二枚の布線板の外側すなわち電気接続箱の表裏両面側で端子にワイヤハーネスのコネクタやヒューズやリレーといった電気部品が接続されることで、電子ユニットを搭載しながら外部コネクタや種々の電気部品を接続でき、接続の多様化と電気接続箱のコンパクト化に対応できる。
【0013】
請求項2に係る電気接続箱は、請求項1記載の電気接続箱において、前記二枚の布線板が折り曲げ部を介して一体に形成されたことを特徴とする。
上記構成により、各布線板が可撓性の折り曲げ部で連結されているから、各布線板の取り扱いが容易化する。
【0014】
請求項3に係る電気接続箱は、請求項1又は2記載の電気接続箱において、前記端子を収容するハウジングが前記布線板の外面側に配置されたことを特徴とする。
上記構成により、端子がハウジング内に収容されてコネクタや電気部品装着部すなわちヒューズ装着部やリレー装着部を構成する。コネクタには外部ワイヤハーネスのコネクタが嵌合接続され、ヒューズ装着部にはヒューズが、リレー装着部にはリレーがそれぞれ接続される。
【0015】
請求項4に係る電気接続箱は、請求項1〜3の何れか1項に記載の電気接続箱において、前記電子ユニットが前記布線板の少なくとも一つに固定及び電気接続されたことを特徴とする。
上記構成により、電子ユニットを布線板上にセットすると同時に両者の接続を容易に行わせることができる。また、電子ユニットを布線板の内面側に固定することで、電子ユニットのガタ付き等が防止され、電気接続箱のほぼ中央で電子ユニットが安定に支持される。また、例えば二枚の布線板を平面的に展開した状態で一方の布線板に電子ユニットを電気接続すると共にビス等で固定し、二枚の布線板を閉じて対向させることで、電子ユニットを電気接続箱内に容易に接続及び固定することができる。
【0016】
請求項5に係る電気接続箱は、請求項1〜4の何れか1項に記載の電気接続箱において、前記二枚の布線板の間ないし各布線板と前記電子ユニットとの間にスペーサが介在されたことを特徴とする。
上記構成により、布線板が電子ユニットの電子部品に接触したり、電子部品を押圧したりすることがスペーサで防止される。また、各布線板の間隔や布線板と電子ユニットの例えば基板部との間隔が正確に規定され、それにより布線板上の端子の位置や電子ユニットの端子やコネクタの位置等が正確に規定されて、相手側との接続精度が向上する。
【0017】
請求項6に係る電気接続箱は、請求項1〜5の何れか1項に記載の電気接続箱において、前記布線板や電線や電子ユニットがケース内に収容されたことを特徴とする。
上記構成により、ケースの内側に二枚の布線板が位置し、二枚の布線板の内側に電線や端子の圧接部が位置し、電線の内側に電子ユニットが位置し、電子ユニットが布線板とケースとで外部の水滴や塵等から二重に保護される。
【0018】
請求項7に係る電気接続箱は、請求項6記載の電気接続箱において、前記電子ユニットのコネクタが前記二枚の布線板の間で前記ケースの側面に配置されたことを特徴とする。
上記構成により、ケースの上下両面に布線板側の各コネクタが位置し、ケースの側面に電子ユニットのコネクタが位置する。このようにケースの各所にまんべんなくコネクタが分散配置されることで、回路接続数が増大し、同一回路接続数であれば電気接続箱自体のコンパクト化が可能となる。
【0019】
請求項8に係る電気接続箱は、請求項6又は7記載の電気接続箱において、前記ケースがハウジング挿通用の孔部を有し、前記ハウジングが該孔部の端縁で前記布線板に押圧されたことを特徴とする。
上記構成により、ハウジングをケースの孔部に通すことで、ハウジングの位置決めと組付とが容易に行われる。また、ハウジングの基端側がケースと布線板との間に挟持固定され、ハウジングの固定が容易に行われる。ハウジングの係止手段等は不要である。また、ハウジングをケースや布線板とは別体としたことでハウジングや布線板やケースの各樹脂成形金型の形状が簡素化される。
【0020】
請求項9に係る電気接続箱は、請求項8記載の電気接続箱において、前記ハウジングと前記布線板とに相互の位置決め部が設けられたことを特徴とする。
上記構成により、ハウジングが布線板に正確に位置決めされ、ハウジング側の端子の圧接部と電線との圧接位置が正確に規定される。ハウジングと布線板の各位置決め部同士の嵌合で布線板にコネクタを仮固定させることも可能である。
【0021】
請求項10に係る電気接続箱は、請求項3〜9の何れか1項に記載の電気接続箱において、前記ハウジングが前記布線板又はケースに一体に形成されたことを特徴とする。
上記構成により、ハウジングが布線板と一体に形成された場合は、布線板とハウジングとの位置決めが不要になり、組立性が向上すると共に端子と電線の圧接位置がより正確化する。また、ハウジングがケースと一体に形成された場合は、ハウジングの固定が不要になり、組立性が向上する。
【0022】
請求項11に係る電気接続箱の製造方法は、請求項1〜10の何れか1項に記載の電気接続箱を製造する方法であって、開閉可能な一対のセット台を用い、該一対のセット台を開いた状態で少なくとも前記ハウジングや端子や一対の布線板をセットし、前記電線を該一対の布線板上に連続して配置して該端子に圧接し、少なくとも一方の布線板上に前記電子ユニットをセットし、該一対のセット台を閉じて該電子ユニットを該一対の布線板の間に位置させることを特徴とする。
上記構成により、電子ユニットを二枚の布線板の間に挟むようにして容易に配置することができる。電子ユニットは対向する二枚の布線板の間で安全に保護され、二枚の布線板の外側すなわち電気接続箱の表裏両面側に端子が位置して、コネクタや電気部品であるヒューズやリレー等を電気接続箱の表裏両面側で端子に接続させることができる。これにより、電子ユニットを搭載しながら、多種のコネクタや電気部品の接続に対応でき、電気接続箱もコンパクト化される。
【0023】
請求項12に係る電気接続箱の製造方法は、請求項11記載の電気接続箱の製造方法において、前記一対のセット台をヒンジを支点に開閉させることを特徴とする。
上記構成により、セット台の開閉が容易化・正確化し、電気接続箱の組立作業性及び生産性が向上する。
【0024】
請求項13に係る電気接続箱の製造方法は、請求項11又は12記載の電気接続箱の製造方法において、少なくとも一方のセット台に一方のケースをセットし、該一方のケースの上から前記ハウジングや布線板をセットすることを特徴とする。
上記構成により、セット台にケース、ハウジング、布線板の順でセットされ、ハウジングはケースの孔部に挿入されて外側に突出し、布線板とケースとの間にハウジングの基端側の部分が挟持固定される。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1〜図2は本発明に係る電気接続箱の第一の実施形態を示すものであり、図1は電気接続箱を分解して示し、図2は電子ユニットと布線板とを分離して示している。
【0026】
図1の如く、電気接続箱70は、絶縁基板上に電子部品71やコネクタ83(図2)を搭載した電子ユニット(電子基板)72と、電子ユニット72の上下両面に配置された布線板群(配索基板群)73と、これら72,73を収容する接続箱本体74とを備えている。
【0027】
図2の如く、布線板群73は、互いに分離された第一布線板75と第二布線板76とから構成されている。各布線板75,76の各一面には多数本の絶縁被覆電線77が配索されていると共に、電線77の適所で電線77に導通するコネクタ用の端子78が多数立設されている。端子78はその圧接部で電線77に圧接接続される。各布線板75,76と複数の電線77と端子78とスペーサ(支柱)79とで布線板組立体が構成されている。
【0028】
また、布線板群73は、双方の布線板75,76間に渡って配索された電線77の所定箇所77aで折り曲げ可能になっており、この折り曲げによって第一布線板75と第二布線板76とが平行に配置され、両布線板75,76の間に電子ユニット72が配置されている。電子ユニット72のコネクタ83は二枚の布線板75,76の間でケース80の一側方に向けて位置している。
【0029】
さらに、第一布線板75と電子ユニット72の絶縁基板との間及び第二布線板76と電子ユニット72の絶縁基板との間にはスペーサ79がそれぞれ介在されており、これらスペーサ79によって互いの間隔が所定間隔を保持しつつ積層状態に配置される。スペーサ79の一方は円錐状に形成されて布線板74,76の位置決め孔に当接係合し、スペーサ79の他方はフランジ状に形成されて電子ユニット72の絶縁基板に当接する。
【0030】
図1の如く、接続箱本体74は、合成樹脂製の上ケース(上カバー)80と、上ケースの下端面に接合される合成樹脂製の下ケース(下カバー)81とで構成され、これら各ケース80,81にはコネクタ82のハウジング(フード部)82aが複数箇所に一体に突出形成されている。各ハウジング82a内には、接続箱本体74内に収容された布線板群73のコネクタ用の各端子部78が突出され、これによってコネクタ82が構成される。
【0031】
上記構成の電気接続箱70によって、電子ユニット72の上下両面に第一布線板75と第二布線板76をそれぞれ配置して、両布線板75,76に対向する接続箱本体74の所定箇所にコネクタ82を配置することができる。このため、電子ユニット72によってコネクタ82の配置が制限されることがない。図1の如く、上下の各ケース80,81の適所に分散した状態でコネクタ82がそれぞれ設けられている。このようにして、コネクタ82のレイアウトの自由度が高まり、且つ電気接続箱70全体が小型化される。また、電子ユニット72のコネクタ83が他のコネクタ82とは別方向に配置されているので、各コネクタ82,83の分散により、電気接続箱1内のスペースが有効に活用される。
【0032】
上記第一の実施形態では、布線板群73は互いに分離された第一布線板75と第二布線板76とから成り、これら各布線板75,76間に渡って配索された電線77の所定箇所77aで折り曲げ可能であるので、布線板群73の折り曲げ構造を簡単に形成(製造)することができる。すなわち、電線77は通常では塑性変形する銅線等で形成されるため、銅線の特性を利用して容易に折り曲げ構造を形成させることができる。
【0033】
なお、二枚の布線板75,76に代えて、可撓性を有する一枚の長めの布線板ないし基板(図示せず)を用い、この布線板の長手方向ほぼ中央を折り曲げることで、対向する平行ないしほぼ平行な二枚の布線板部を構成させることも可能である。この布線板ないし基板は中央の可撓部(折り曲げる部分)と二枚の剛性の布線板部とで構成されていてもよい。
【0034】
また、第一布線板75と電子ユニット72の絶縁基板84との間及び第二布線板76と電子ユニット72の絶縁基板84との間にスペーサ79がそれぞれ介在されているので、布線板群73が電子ユニット72の電子部品71に接触したり、電子部品71を押圧したりすることがない。
【0035】
なお、上記第一の実施形態では、布線板群73が二つに折り曲げ可能に形成されているが、三つ折りないしそれ以上に折り曲げ可能としてもよい。そして、折り曲げによって形成された複数のスペースに電子ユニット72をそれぞれ配置するようにしてもよい。
【0036】
図3は本発明に係る電気接続箱の第二の実施形態を示すものである。
この電気接続箱1は、上下に対向して配置された絶縁樹脂製の二枚の布線板2,3と、各布線板2,3に布線された絶縁被覆電線(以下電線と言う)4と、電線4に圧接された端子5〜7と、端子5〜7を収容した複数のコネクタ8や電気部品装着部9,10と、各コネクタ8や電気部品装着部9,10を外部に突出させた合成樹脂製の上下のケース11,12と、二枚の布線板2,3の間に配置された電子ユニット13とを備えたものである。
【0037】
図3で符号14はセット台を示し、電気接続箱1を製造する際に使用するものである。電気接続箱1の製造方法については後で詳しく説明する。
図3で、電子ユニット13は下側の布線板3に固定されている。下側の布線板3は水平な基板部17の上側(内側)に電子ユニット固定用の複数の支柱18を有している。上下の布線板2,3は背中合わせに平行に位置し、各布線板2,3の内側面に沿って電線4が連続して配索(布線)されている。すなわち下側の布線板3の上側に電線4が水平に位置し、上側の布線板2の下側に電線4が水平に位置し、上下の電線4は垂直方向の折り返し部4aで一体に続いている。電線4は奥行き方向に複数本が例えば並列に配置されている。各布線板2,3は端子5〜7の近傍において例えば各一対の電線挟持部19を有し、電線4は挟持部19に案内されつつ端子5〜7の基端部5a〜7aに圧接されている。
【0038】
下側の布線板3に沿って水平に配索された電線4は布線板3の一端3aから水平方向外側に少し突出して上向きに屈曲されつつ垂直に延び、上側の布線板2の一端側2aで屈曲して上側の布線板2に沿って水平に配索されている。このように複数の電線4は二枚の布線板2,3の一端側で折り返されている。
【0039】
電線4の折り返し部4aとは反対側において上下の布線板2,3は例えば鎖線で示す支柱(スペーサ)21で平行に支持される。支柱21は電線4を避けて配置される。この支柱21は電線折り返し部4a側にも配置してもよい。あるいは、上側の布線板2を電子ユニット13の上面に支持させることも可能である。また、第一の実施形態のスペーサ79と同様の構成としてもよい。そして、少なくとも布線板2,3と電線4と支柱21、ないしは布線板2,3と電線4と支柱21と端子5〜7とで布線板組立体が構成される。
【0040】
電子ユニット13は回路基板22の表面にダイオードや抵抗やトランジスタや集積回路等の電子部品23を搭載し、且つそれらの回路を外部回路と接続させるコネクタ24を備えたものであり、例えば自動車のエンジン制御や自動変速機の制御等に適用可能である。コネクタ24は絶縁樹脂製のコネクタハウジング内に多数のピン状の端子25を有して成り、二枚の布線板2,3の間に位置して、電気接続箱1(接続箱本体11,12)の一側面にコネクタ24の端部(コネクタ嵌合室の端部開口)を位置させている。電気接続箱1の両側面にコネクタ24の端部を位置させることも可能である。コネクタ24によって電子ユニット13から直接出力可能となっている。これらコネクタ24の構成は第一の実施形態のコネクタ71においても同様である。回路基板22は下側の布線板3上の電線4に端子58を介して電気的に接続されている。
【0041】
例えば端子58の一方(下側)の圧接部が電線4に圧接され、端子58の他方(上側)のタブ状接触部が回路基板22のコネクタ59内に突出してコネクタ59内で回路基板22側の相手端子(図示せず)に接続されている。相手端子は電子部品23や回路基板側のコネクタ24にプリント回路等を介して電気的に接続されている。コネクタ59を用いず端子58を回路基板22の回路にハンダ等で直接接続させておいてもよい。
上下の布線板2,3の外面すなわち上側の布線板2の上面と下側の布線板3の下面とに各コネクタ8や電気部品装着部9,10が配置されている。
【0042】
図4(a)(b)にコネクタ8を示す如く、各コネクタハウジング(ハウジング)26は水平な底板部27と底板部27から垂設された周壁部28とを備え、底板部27にタブ状ないしピン状の端子5の長手中間部がクランク状に屈曲した状態でインサート成型等で強固に固定されている。端子5の先端側の部分(電気接触部)5bは雌型のコネクタハウジング26のコネクタ嵌合室29内に突出して位置し、端子5の基端側の部分(圧接部)5aは底板部27から外側に突出し、図3の布線板2(又は3)の孔部を貫通している。
【0043】
端子5の圧接部5aは一対の圧接片で構成され、一対の圧接片の間に図3の電線4が圧入されつつ絶縁被覆が切裂されて電線導体部が各圧接片に接続される。端子5は複数列(本例で二列)で並列に配置されている。底板部27の外面に短円柱状の位置決めピン(位置決め部)30が一体に突出形成されている。位置決めピン30は左右対角方向に一対設けられている。
【0044】
位置決めピン30に対応して図3の布線板に係合用の穴部(位置決め部)31が設けられている。穴部31は布線板2(3)の基板部17よりも深く形成され、穴部31の周囲は樹脂部で覆われ、樹脂部は前記電線挟持部19に一体に続いている。図3で穴部31に位置決めピン30が進入係合した状態で、コネクタ8や電気部品装着部9,10がケース11,12で布線板2,3の外面に押し付けられて固定されている。
【0045】
各ケース11,12にはコネクタ8や電気部品装着部9,10を挿通させる孔部32が設けられ、各孔部32の内縁には、コネクタ8や電気部品装着部9,10の底側の鍔部33に当接する矩形環状の突出部34が一体に設けられている。各ケース11,12は矩形箱状を呈し、四方の周壁と上又は下の壁部とを有している。コネクタ8の鍔部33は底板部27(図4)を水平に延長したものである。突出部32が鍔部33を押圧してコネクタ8や電気部品装着部9,10を布線板2,3に押し付けている。
【0046】
図5(a)(b)は電気部品装着部としてのリレー装着部9を示すものである。
リレー装着部9は複数(二つ)のリレー35を並列に配置でき、且つ電源等の外部ワイヤハーネス(図示せず)に対する接続用のコネクタ36をも隣接して一体に有している。リレー装着部9の絶縁樹脂製のハウジング37の内側には、リレー35のタブ端子を挟持接続する音叉状端子6が配置され、一方(例えば電源正極側)の音叉状端子6はバスバー部(導電金属板)を介して隣接のコネクタ36内の端子39に一体に続き、他方の音叉状端子6は基端側の圧接部6aで布線板2側の電線4(図3)に圧接されている。
【0047】
各音叉状端子6はハウジング37の幅狭部40内に挿通位置決めされている。音叉状端子6の基部側部分はクランク状に屈曲されて布線板2に当接すると共に布線板2の孔部を貫通して電線4側に突出している。
【0048】
前記コネクタ8と同様にハウジング37の底端には鍔部33が突出され、図3の如く鍔部33は布線板2に当接し、底部側の位置ピン30で布線板2に位置決めされた状態でケース11で押圧固定される。
【0049】
図6(a)(b)は電気部品装着部としてのヒューズ装着部10を示すものである。
ヒューズ装着部10は横長に形成され、多数のヒューズを一列で並列に配置可能である。ヒューズ装着部10の絶縁樹脂製のハウジング41内には各一対の音叉状端子7が配置され、一方(アース側)の音叉状端子7はバスバー部42で相互にジョイントされ、ヒューズ装着部10に一体に隣接したコネクタ43内のタブ端子44に一体に続いている。他方の音叉状端子7は基端側の圧接部7aで電線4(図3)に圧接されている。ヒューズ装着部10はコネクタ43と一体に底部側の鍔部33の位置決めピン30で布線板2に位置決めされ、ケース11(図3)で鍔部33を押圧固定されている。上下のケース11,12(図3)は係止突起45と係合孔46といった係止手段で相互に係止されている。
【0050】
このように、上記電気接続箱1(図3)は厚さ方向中央に電子ユニット13を有しているにも関わらず、上下両側に各種コネクタ8やリレー装着部9やヒューズ装着部10を有して、上下両側(表裏両側)から多数の外部ワイヤハーネスのコネクタ接続・離脱や多数のリレー35やヒューズ47の着脱を容易に且つ効率良く行うことができる。しかも電子ユニット13と多数のコネクタ8を有し、且つ多数のリレー35やヒューズ47を装着できる割にコンパクトに仕上がっている。
【0051】
なお、電気接続箱1の「上下」の方向性は必ずしも一定ではなく、使用形態によっては上下が反転したり、左右が上下になったりすることもある。「上下」の方向性はあくまでも説明の便宜上のものである。
【0052】
以下に図7〜図9を用いて上記電気接続箱1の製造方法の一実施形態を説明する。
先ず図7の如く、ヒンジ部16を支点に開閉自在な一対のセット台14,15を用い、一方(固定側)のセット台14上にケース12とコネクタ8と布線板3を順にセットしつつ組み立てると共に、他方(回動側)のセット台15上にコネクタ8と各電気部品装着部9,10と布線板3をセットしつつ組み立てる。
【0053】
他方のセット台15にケース11(図3)をセットしないのは、セット台15の回動時にケース11,12同士が干渉してしまうからであり、それがなければ(干渉しない形状の場合は)他方のセット台15にもケースをセット可能である。
【0054】
一方のセット台14はケースセット用の大きな体積の(面積と深さが大きな)凹部48を有し、その凹部48内にコネクタセット用の小さな凹部49を有している。他方のセット台15は布線板セット用の大きな面積の凹部50を有し、その凹部50内にコネクタセット用の凹部51と電気部品装着部セット用の凹部52とを有している。電気接続箱の種類に応じて一方又は両方のセット台に電気部品装着部セット用の凹部52を設ける場合もある。
【0055】
一方のセット台14には先ず一方(下側)のケース12をセットし、次いでコネクタ8をケース12の孔部32に挿入してセットする。コネクタ8には予め端子5が組み付けられている。端子5はインサート成形や圧入でコネクタハウジング26の底壁(底板部)27に固定される。
【0056】
次いで一方の布線板3をコネクタ8上にセットしつつ上から押圧してコネクタ8の位置決めピン30に布線板3の穴部31を係合させる。
これらと並行して他方のセット台15にコネクタ8や電気部品装着部9,10をセットし、これら8〜10の上に他方(上側)の布線板2を同様にピン30と穴部31とで位置決め固定セットする。
【0057】
この状態で一方ないし他方の布線板2(3)から他方ないし一方の布線板3(2)に電線4を水平に配索セットする。この状態で電線4を圧接ブレード(図示せず)で押圧して各布線板2,3上で各コネクタ8や電気部品装着部9,10の各端子5〜7の圧接部5a〜7aに圧接する。
【0058】
次いで一方の布線板3の上に電子ユニット13をセットし、布線板3の支柱18に電子ユニット13の回路基板22をビス53で締め付け固定する。電子ユニット13のセットと同時に、布線板3側の端子58が電子ユニット13側のコネクタ59内に挿入され、コネクタ59内の相手端子に接続される。端子58は布線板3に固定されている。電子ユニット13の回路基板22に端子58を直接接続した場合は、電子ユニット13のセットと同時に端子58の圧接部が電線4に圧接される。
【0059】
次いでヒンジ16を支点として他方のセット台2を一方のセット台3に向けて回動させて、図8の如く他方のセット台2側の分割組立体54を一方のセット台3上の分割組立体55の上に対向して平行に位置させる。この際、上下の布線板2,3の間に一ないし複数の垂直な支柱21を取り付けて両分割組立体54,55の平行を維持させることが好ましい。分割組立体54はコネクタ8と電気部品装着部9,10と布線板2と電線4で構成され、分割組立体55はケース12とコネクタ8と布線板3と電線4で構成されている。
【0060】
ヒンジ16は中心の水平な軸部56と軸部56を中心に回動する一対のブラケット57とで構成されている。ヒンジ16とは反対側において両セット台14,15は垂直方向のストッパ(図示せず)で平行に支持されることが好ましい。電線4はヒンジ16側において略U字ないしコの字状に水平方向に折り返される。電線4で両分割組立体54,55が相互に接続されている。
【0061】
他方のセット台15を開き方向に回動復帰させ、図9の如く他方(上側)のケース11を上側の分割組立体54に被せるように装着する。ケース11にはコネクタ8や電気部品装着部9,10を挿通させる孔部32が設けられている。
【0062】
上側のケース11を装着することで、図3の如く上側のコネクタ8や電気部品装着部9,10がケース11の孔部端縁の突部34で布線板2に押圧固定され、支柱21を介して下側の布線板3がコネクタ8の鍔部33を下側のケース12の突部34に押圧固定させる。両ケース11,12は突起45と孔部46との係合で相互に係止される。これで電気接続箱1が完成する。
上記方法により、電気接続箱を簡単且つ効率良く製造することができる。
【0063】
なお、図7の展開状態で例えば他方のセット台15に隣接して第三のセット台(図示せず)を設け、第三のセット台に第三の布線板(図示せず)をセットし、三枚の布線板に電線4を同時にセットしつつ、第三の布線板の下側に第二の電子ユニット(図示せず)をセット固定し、第三の布線板を回動させて第二の布線板2上にセットし、この状態で図8の如く第二のセット台2を第一のセット台3上に回動させて、上下の布線板2,3の間に第三の布線板を配置することも可能である。また、図1の電気接続箱1において、第一の布線板3又は第二の布線板2を、分割した二枚の布線板で構成させることも可能である。このように布線板の枚数は少なくとも二枚ないしそれ以上となる。
【0064】
また、上記実施形態においてはコネクタ8や電気部品装着部9,10を布線板2,3と別体に構成したが、コネクタ8や電気部品装着部9,10の各ハウジング26,37,41を布線板2,3と一体に樹脂成形することも可能である。この場合、ハウジング付きの布線板をセット台に一時にセットすることとなる。位置決め部30,31は不要となる。
【0065】
また、前記別体のコネクタ8を用いずに端子5を、合成樹脂製のケース11,12と一体の雌型又は雄型のハウジング内に収容することも可能である。この場合、ケースの突部34で布線板2,3を押圧固定することとなる。この場合もハウジングと端子とでコネクタが構成される。ハウジングには布線板2,3の穴部31に対応する位置決めピン30が設けられる。
【0066】
また、図7で一方のケース12を他方のケース11と同様にセット台15の回動後に分割組立体55に組み付けることも可能である。但し、組立効率は少し低下する。また、電気接続箱の表裏両面又は片面側にヒューズやリレーの他にヒュージブルリンクやその他の電気部品を接続させるようにすることも可能である。
【0067】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、電子ユニットの上下両面に布線板がそれぞれ配置され、上下の布線板に対向して接続箱本体にコネクタを配置できるので、電子ユニットによってコネクタの配置が制限されることがなく、それによりコネクタのレイアウトの自由度が高まり、電気接続箱の小型化が可能となる。また、このように電気接続箱の内部に電子ユニット、電気接続箱の外部すなわち表裏両面側に種々のコネクタや電気部品装着部を配置したから、多種の接続部品に対応でき、且つ電気接続箱がコンパクト化され、自動車の多種の電装品や補機の接続に対応でき、自動車の狭いスペースにも電気接続箱を確実に搭載可能となる。
【0068】
請求項2記載の発明によれば、各布線板が一体であるから、布線板の取り扱いが容易で、組立作業も容易化する。
請求項3記載の発明によれば、電気接続箱の表裏両面側の多数のハウジングに外部ワイヤハーネスのコネクタや電気部品であるリレーやヒューズ等を容易に且つ効率良く接続することができる。
【0069】
請求項4記載の発明によれば、電子ユニットを布線板上にセットすると同時に両者の接続を容易に行わせることができ、電子ユニットと布線板との接続作業性が向上する。また、電子ユニットが電気接続箱の厚さ方向ほぼ中央で安定に固定され、車両の振動や外部との干渉から確実に保護され、電子ユニットの信頼性が向上する。
【0070】
請求項5記載の発明によれば、布線板と電子ユニットとの干渉を防止でき、電子部品や端子の変形や破損等が防止される。また、各布線板と電子ユニットの位置が正確に規定され、布線板上の端子の位置や電子ユニットの端子やコネクタの位置等が正確に規定されて、相手側との接続精度が向上する。
【0071】
請求項6記載の発明によれば、特に電子ユニットがケースのほぼ中央において二枚の布線板の内側に位置して、外部との干渉や外部の水滴や塵や車両の振動等から安全に保護され、電子ユニットの信頼性が向上する。
【0072】
請求項7記載の発明によれば、ケースの上下両面に布線板側の各コネクタが位置し、ケースの側面に電子ユニットのコネクタが位置し、ケースの各部にコネクタが分散配置されることで、回路接続数が増大し、同一回路接続数であれば電気接続箱自体のコンパクト化が可能となる。
【0073】
請求項8記載の発明によれば、ハウジングをケースの孔部に通すことで、ハウジングの位置決めと組付とを容易に行うことができ、ハウジングをケースで押圧することで、布線板に容易に固定することができる。これにより、電気接続箱の組立が容易化する。
【0074】
請求項9記載の発明によれば、ハウジングと布線板との位置決めにより、ハウジング側の端子の圧接部と電線との圧接位置が正確に規定されるから、圧接すなわち端子と電線との電気的接続の信頼性が向上する。
【0075】
請求項10記載の発明によれば、布線板とハウジングとの位置決めが不要になり、組立性が向上すると共に端子と電線の圧接位置がより正確化し、電気的接続の信頼性が増す。また、ハウジングとケースとの組付すなわちハウジングの固定が不要になり、組立が向上する。
【0076】
請求項11記載の発明によれば、電子ユニットを二枚の布線板の間に容易に配置でき、電気接続箱の組立性が向上すると共に、電子ユニットが二枚の布線板の間で安全に保護され、電子ユニットの信頼性が増す。また、電気接続箱の表裏両面側でコネクタや電気部品であるヒューズやリレー等を端子に接続させることができるから、電子ユニットを搭載しながら、多種のコネクタや電気部品の接続に対応でき、電気接続箱もコンパクト化される。
請求項12記載の発明によれば、セット台の開閉が容易化・正確化し、電気接続箱の組立作業性及び生産性が向上する。
【0077】
請求項13記載の発明によれば、上記構成により、通常とは逆の組付順序でケースにハウジングや布線板等を効率良く組み付けることができ、電気接続箱の生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気接続箱の第一の実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】電気接続箱内の布線板組立体と電子ユニットを示す分解斜視図である。
【図3】本発明に係る電気接続箱の第二の実施形態を示す縦断面図である。
【図4】電気接続箱のコネクタを示し、(a)は平面図、(b)は縦断面図である。
【図5】電気接続箱のリレー装着部を示し、(a)は平面図、(b)は縦断面図である。
【図6】電気接続箱のヒューズ装着部を示し、(a)は平面図、(b)は縦断面図である。
【図7】電気接続箱の製造方法の第一工程を示す縦断面図である。
【図8】同じく電気接続箱の製造方法の第二工程を示す縦断面図である。
【図9】電気接続箱の製造方法の第三工程を示す縦断面図である。
【図10】従来の電気接続箱の一形態を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1,70         電気接続箱
2,3,75,76    布線板
4,77         電線
5〜7,78       端子
11,12,80,81  ケース
13,72        電子ユニット
14,15        セット台
16           ヒンジ
21,79        スペーサ(支柱)
24,71        コネクタ
26,37,41,82a ハウジング
30           位置決めピン(位置決め部)
31           穴部(位置決め部)
32           孔部
34           突部(端縁)

Claims (13)

  1. 対向する少なくとも二枚の布線板と、該二枚の布線板に沿って折り返して布線された電線と、該電線に圧接されて該布線板の外側に突出する端子と、該二枚の布線板の間に配置される少なくとも一つの電子ユニットとを備えることを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記二枚の布線板が折り曲げ部を介して一体に形成されたことを特徴とする請求項1記載の電気接続箱。
  3. 前記端子を収容するハウジングが前記布線板の外面側に配置されたことを特徴とする請求項1又は2記載の電気接続箱。
  4. 前記電子ユニットが前記布線板の少なくとも一つに固定及び電気接続されたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の電気接続箱。
  5. 前記二枚の布線板の間ないし各布線板と前記電子ユニットとの間にスペーサが介在されたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の電気接続箱。
  6. 前記布線板や電線や電子ユニットがケース内に収容されたことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の電気接続箱。
  7. 前記電子ユニットのコネクタが前記二枚の布線板の間で前記ケースの側面に配置されたことを特徴とする請求項6記載の電気接続箱。
  8. 前記ケースがハウジング挿通用の孔部を有し、前記ハウジングが該孔部の端縁で前記布線板に押圧されたことを特徴とする請求項6又は7記載の電気接続箱。
  9. 前記ハウジングと前記布線板とに相互の位置決め部が設けられたことを特徴とする請求項8記載の電気接続箱。
  10. 前記ハウジングが前記布線板又はケースに一体に形成されたことを特徴とする請求項3〜9の何れか1項に記載の電気接続箱。
  11. 請求項1〜10の何れか1項に記載の電気接続箱を製造する方法であって、開閉可能な一対のセット台を用い、該一対のセット台を開いた状態で少なくとも前記ハウジングや端子や一対の布線板をセットし、前記電線を該一対の布線板上に連続して配置して該端子に圧接し、少なくとも一方の布線板上に前記電子ユニットをセットし、該一対のセット台を閉じて該電子ユニットを該一対の布線板の間に位置させることを特徴とする電気接続箱の製造方法。
  12. 前記一対のセット台をヒンジを支点に開閉させることを特徴とする請求項11記載の電気接続箱の製造方法。
  13. 少なくとも一方のセット台に一方のケースをセットし、該一方のケースの上から前記ハウジングや布線板をセットすることを特徴とする請求項11又は12記載の電気接続箱の製造方法。
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