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JP2003338559A - 半導体装置及び半導体製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体製造方法

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Publication number
JP2003338559A
JP2003338559A JP2002137143A JP2002137143A JP2003338559A JP 2003338559 A JP2003338559 A JP 2003338559A JP 2002137143 A JP2002137143 A JP 2002137143A JP 2002137143 A JP2002137143 A JP 2002137143A JP 2003338559 A JP2003338559 A JP 2003338559A
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JP
Japan
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layer
semiconductor
forming
transistor
insulating
Prior art date
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Application number
JP2002137143A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Iwabuchi
等 岩渕
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 LSIチップの作成工程に於いて、絶縁性の
基板を用いてウェハーを必要とせず、基板形状をフリー
にし、且つ構造自体をSOIと同じ効果を持つ様にす
る。また配線層やコンタクト層より上側にトランジスタ
形成層を作成する方法と、通常のトランジスタ形成方法
で作成したトランジスタとを積層した多層化された半導
体装置を得る。 【解決手段】 絶縁性基板28に配線15a,15b及
びコンタクト14b〜14dを形成し、半導体層を絶縁
性基板28の略最上部に形成し、ソース2、ゲート電極
5、ドレイン3等のトランジスタ6を形成した半導体装
置を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置及び半導
体製造方法に係わり、特に、配線層やコンタクト層が半
導体層の下側に形成される半導体装置及び半導体製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、半導体装置及び半導体製造方
法とし1枚のウェハーから多くのLSIチップ(大規模
集積回路)を採取する(以下、理収を上げると記す)た
めに微細化技術が進められている。
【0003】この様な従来の微細化技術は全てトランジ
スタの如き半導体素子を主に図12に示す様に平面上に
構成する思想のもとで研究開発されていた。トランジス
タの縮小はトランジスタ自体を微細化プロセスにより縮
小して平面的に作成する方法が主流であったが、微細化
によらず、トランジスタを3次元方向に立体的多層化す
ることによりトランジスタの上方占有面積の縮小も考え
られている。
【0004】図12及び図13に於いて、図12ではプ
レーナ技術を用いて、半導体基板1上にソース2、ドレ
イン3、ゲート絶縁膜4、ゲート電極5より成るFET
(電界効果トランジスタ)6を形成している。又図13
では第1層目の半導体基板1上に第1のFFT6等のL
SI(大規模集積回路)から成る1層目のトランジスタ
層9と3次元方向に積み上げられる第2層目の半導体基
板1上のFET6等のLSIから成る2層目のトランジ
スタ層10とを結合する貼り合わせ層7上に絶縁膜層8
を介して第2層目の半導体基板1上に2層目のトランジ
スタ層10が形成されている。
【0005】この様な多層化技術による半導体装置及び
半導体製造方法は例えば特開平4−30574号公報、
特開平7−193144号公報に開示されている。
【0006】「特開平4−30574号公報のスタティ
ックメモリセル」では、各層にはP chもしくはNchだけ
のトランジスタを3層形成することにより、PN分離の
為の面積が不要となることで面積の縮小が図られる。ま
た、各層に同じ働きのトランジスタを形成することによ
り、トランジスタ性能のバラツキを押さえることを目的
とした技術が披瀝されている。「特開平7−19314
4号公報の半導体メモリ装置及びその製造方法」では、
SOI(Slicon on Insulator)構
造概念とTFT(Thin film Transis
tor)製造技術を用いてNMOS(N−channe
l matal oxide semeconduct
or)トランジスタ層の上にPMOS(P−chann
el MOS)トランジスタ層を形成するメモリの形成
方法について記述がある。これらの公報はトランジスタ
層の多層化という面で既に検討が行なわれている事を表
している。
【0007】又、従来、トランジスタの形成順序は多少
の差や各社のノウハウの違いはあれ、図12の様に半導
体基板1上もしくはSOI基板上などに、公知の手法に
より基板上にトランジスタ6を形成し、コンタクト層、
配線層、密封のためのガラス層の順序で形成されてい
た。便宜上これを正順形成トランジスタ構造と呼ぶ。こ
れは、トランジスタ6を形成する半導体基板層1とゲー
ト電極層5(以下まとめてトランジスタ層)が多層化さ
れていても同様であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の公報に関しては
包括的にはトランジスタを形成する層を多層化すること
で面積の縮小を図ることが提案されている。然し、特開
平4−30574号公報ではCMOS(Complem
entary MOS)スタティックRAM(Rand
om Access Memory)の面積縮小を目的
とするものであり、多層化したトランジスタ層がSOI
構成を持った場合に図14に示す様な問題が生ずる。
【0009】今、図14で図13と同様にSOI構造を
持つ1層目の第1のFET6を含むトランジスタ層9と
2層目のSOI構造を持つ2層目のトランジスタ層10
を積層した場合を考えると上層にある第2層目の上層に
更に、スルーホール層のコンタクト及び配線11a,1
1b,11c,11dを設けて1層目のトランジスタ層
9と接続する配線層やスルーホール層等が必要と成る。
この為に、製造工程が増加し、LSI作成費用も増加す
る問題が生ずる。
【0010】今、上述の図14の略線的な構成を図15
で説明する。従来のトランジスタ製造工程では、概ね、
半導体基板1の上にゲート電極4を作成した後に、ソー
ス2及びドレイン3である拡散層を半導体基板1上層に
形成するために不純物原子を打ち込む。つまり、横から
見た断面はソース2及びドレイン3を形成した半導体基
板1層の上にゲート電極5が作成されていることにな
る。この従来型のトランジスタ層の積層形成層の如き、
正順形成トランジスタの場合、半導体基板1よりも下に
形成されている配線12a,12b及びスルーホール等
のコンタクト13a,13bの使用によりソース2及び
ドレイン3とゲート電極5への配線接続は構造上接続可
能であるが、SOI構造を持つトランジスタのソース及
びドレイン配線を接続するためには新たな配線15a,
15bとコンタクト14a〜14dを有する層がFET
6の上層に必要となってしまう。
【0011】即ち、前述の公報に関してはトランジスタ
を形成する層を多層化することによる面積の縮小が提案
されている。しかし、CMOSスタティックRAMの面
積縮小という観点だけであり、ほぼ最上位層に配置され
たトランジスタ層がSOI構造を持った場合には、図1
5の様に上層に更に配線層を形成する必要があり、その
分、製造工程が増加しLSI作成費用が増加する問題が
ある。
【0012】また、SOI技術を利用したトランジスタ
層の多層化においてはトランジスタの上方占有面積の縮
小において、最上位のトランジスタ層の上に配線層を形
成することで、マスク枚数が増加しLSIチップの製造
工程が一層複雑になり製造単価が引き上げられてしまう
問題がある。
【0013】更に、従来のトランジスタ構造では、1枚
のウェハーから同一サイズのLSIチップが幾つ取れる
か(以降理収)は半導体基板となるシリコンウェハーの
直径サイズにより決まってしまう必然があった。また、
本問題点は上記の場合に限らず、ウェハーの作成の最初
の工程である単結晶の作成ではCZ法(単結晶引き上げ
法)が主流であり、ウェハーの形状が円盤形状になって
しまう。LSIチップ作成の工程においては、円盤形状
であるが故、ウェハーの外側周辺でのLSIチップが正
確に形成されないため理収が悪くなってしまうという点
で問題があった。
【0014】上述の問題点を図16によって、考えてみ
る。ここで、半導体基板上にLSIチップ19を作成す
るには、まず先にウェハー17を必要とするが、このウ
ェハー17が円盤状で有ることから生ずるウェハー17
の円盤形状の有効面積外の外周部に存在する不完全なL
SIチップ20の作成をする無駄な工程を省く必要があ
る。そこで、本発明では所謂円盤状のウェハーを必要と
しないばかりではなく、LSIチップを作成する際のベ
ースとなる基板(以下ベース基板)は絶縁素材で良い様
に成し、たとえば絶縁ガラス素材を使用することにより
その形状は如何様にも作成が可能になり、チップサイズ
に最適化したベース基板の形状を作成し、たとえば、四
角形のベース基板を作成する。
【0015】また別の観点からは、最近の多層配線技術
によりマスクロムへのイオン打ち込み工程を後ろに持っ
ていくことが難しく、マスクロム用のデータが確定して
からマスクロム版のチップ製造出荷までに時間がかか
り、少ない配線層で作成されていた従来の工程に比べ
て、より難しくなっているという問題もある。
【0016】上述の問題を例えば図17によって考察し
てみると、従来ではマスクROM等の作製工程では半導
体基板1上にソース2やドレイン3を形成し、コンタク
ト21や配線等の第1の配線層22、第2の配線層23
を形成した後にイオンビーム25の打ち込みによって、
拡散層26等へデータの書き込みが行なわれる。この際
に、第2の配線層23上にマスク24を介してイオンビ
ーム25の打ち込みを行なっても、イオンビーム25は
第1及び第2の配線層22,23の配線に衝突して拡散
層26に不完全なイオン打ち込み部27が形成される。
【0017】本発明は叙上の課題を解決するために成さ
れたものであり、本発明が解決しようとする。主なる課
題は、いわゆる配線層及びコンタクト層より上層にSO
I構造概念やTFT製造技術を用いてトランジスタ層を
形成することでLSIチップ等の半導体装置及び半導体
製造方法を得ようとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の半導体装
置は絶縁基板上に配線層及び半導体層が順次積層され、
最上層の半導体層上に絶縁層を形成したものである。
【0019】本発明の第2の半導体装置は絶縁基板を非
円形基板で構成させたものである。
【0020】本発明の第3の半導体装置は絶縁基板上に
半導体層及び配線層を順次形成した第1の半導体装置上
に配線層及び半導体層を順次形成した第2の半導体層を
形成して成るものである。
【0021】本発明の第4の半導体装置は基板上に形成
するトランジスタ層のソース及びドレイン層をゲート層
の上側に形成したものである。
【0022】本発明の第5の半導体装置は半導体を2つ
のゲート電極で挟むことでチャンネルを2系路形成しダ
ブルゲートトランジスタとしたものである。
【0023】本発明の第6の半導体装置はダブルゲート
トランジスタの上下のソース及びドレインを絶縁層で絶
縁しダブルゲートトランジスタとしたものである。
【0024】本発明の第7の半導体装置は第1と最上層
の少くとも第2のチップ層群間、最上層のチップ、最下
層のチップと基板間のいづれか1個所或は複数個所に平
坦化用金属膜を形成したものである。
【0025】本発明の第1の半導体製造方法は絶縁基板
上に配線層、コンタクト層、半導体層、絶縁層を順次形
成し、半導体層を絶縁基板の上部位置に形成させたもの
である。
【0026】本発明の第2の半導体製造方法は絶縁基板
上に配線層及び半導体層が順次積層され、最上層の半導
体層側から該半導体層の拡散層にイオン打込みを行なっ
てデータ書き込みを行ないマスクROMを得るように成
したものである。
【0027】本発明の第1の半導体装置及び第1の半導
体製造方法によれば半導体層を基板に対し上側に持って
来たことでウェハー等の半導体基板を用いる必要のない
ものが得られ、半導体層の上層にコンタクト層や配線層
を必要としないのでLSI製造工程数を減少させること
が可能となる。
【0028】本発明の第2の半導体装置によると非円形
基板からLSIチップを取得するため不良LSIチップ
の取得数が減少し、且つ理収の増加が図られ、高価なウ
ェハーを必要としないものが得られる。
【0029】本発明の第3の半導体装置によると正順形
成トランジスタ層と逆順形成トランジスタを多層化した
のでトランジスタの上方占有面積の縮小が図られ、SO
Iによる多層化の場合も、正、逆順形成トランジスタ間
に配線層及びコンタクト層を有するので、これら各層の
形成工程が減少して半導体作製工程を省略し、その構成
を簡単にすることができる。
【0030】本発明の第4の半導体装置及び第2の半導
体製造方法によればマスクロムへのデータ及びプログラ
ムの書込み工程の、例えば拡散層へのイオンビームの打
ち込み工程は従来では後工程にすることが困難であった
が本発明では逆順形成トランジスタを上層位置にするこ
とで拡散層製造工程を後工程に移動することが可能とな
って、正確な不純物イオンビームの打ち込みを行なうこ
とが出来る。又、TAT〔turn around T
ime:ユーザよりコードデータを受けてから製品(マ
スクロム)を納入するまでに掛かる期日〕を短くするこ
とが可能となる。
【0031】本発明の第5の半導体装置によると上下ゲ
ート電極で1つのチャンネル領域を共有するためゲート
幅が1/2となり、トランジスタの上方占有面積を1/
2とすることが可能となる。
【0032】本発明の第6の半導体装置によると、上下
トランジスタは絶縁層を挟んで無関係となるためトラン
ジスタ配置面積を2倍に拡げることが可能となる。
【0033】本発明の第7の半導体装置によると第1の
チップ層群と第2のチップ層間に2枚の平坦化用金属膜
を絶縁層を介して配設することでキャパシタを構成し、
ノイズ対策用のバイパスコンデンサを形成可能となり、
チップのシールド効果やノイズ発生の抑制が可能と成
る。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の半導体装置及び半
導体製造方法の1形態例を図1乃至図4を用いて説明す
る。
【0035】図1は本発明の半導体装置及び半導体製造
方法を説明するための要部の側断面図、図2は本発明に
用いる絶縁性基板のLSIチップの切出し方法を説明す
るための平面図、図3は本発明の半導体装置及び半導体
製造方法の拡散層製造工程を説明するための半導体装置
の側断面図、図4は本発明の半導体装置の製造方法を説
明するための要部側断面図である。
【0036】従来のSOI技術を利用した半導体の多層
化においては図15の様に配線12a,12b等の配線
層及びコンタクト13a,13bの如きコンタクト層の
上層にFET6を形成する製造工程では、概ね、図12
の様に半導体基板1の上にゲート絶縁膜4とゲート電極
5を作成した後に、ソース2及びドレイン3である拡散
層を半導体基板1上に形成するため不純物原子の打ち込
みが行なわれる正順形成トランジスタ層と成されるが、
本発明の半導体装置及び半導体製造方法ではトランジス
タ層製造工程を従来のトランジスタ層製造工程と逆転配
置し、ゲート電極5を作成した後に半導体層36及び拡
散層を配置することにより対応を図る。つまり横から見
た断面は、ゲート電極5の上にソース2及びドレイン3
を形成した半導体層36となる基板層が作成されている
ことになる。この場合、基板層よりも下に形成されてい
る配線15a,15b及びコンタクト14b,14c,
14dによりソース2及びドレイン3への配線接続とゲ
ート電極5への配線接続が構造上接続可能になる。この
手法により半導体層36上にゲート電極5等を接続する
配線層とコンタクト層を作成する必要が無くなる。この
様な半導体層(トランジスタ)の形成方法を便宜上、逆
順形成トランジスタと呼ぶ。
【0037】図1は、上述の逆順形成トランジスタ層を
有する半導体装置を示す断面図であり、図1に於いて、
28は絶縁性基板で、例えば絶縁ガラス素材で構成され
る。この絶縁性基板28は、図16で説明した様なウェ
ハー17の如き円盤状の半導体基板でなく、図2の如き
非円形の正方形、矩形等の多角形と成されている。
【0038】この様な絶縁性基板28が半導体基板1の
代わりに選択されることで、高価なウェハーを必要とせ
ず、LSIチップ19を作製する際にLSIチップ19
のサイズに最適化したベース基板形状を作成することが
出来る。例えば、正方形の一辺が20cmと直径が20
cmの円盤状のウェハーの面積比は図16に比べて図2
に示す様に不完全なLSI20は全くなく、理収の増加
と共に製造コストを大幅に引下げることが可能と成る。
【0039】図1に戻って、本発明の逆順形成トランジ
スタ層の形成方法を説明する。15a,15bは絶縁性
基板28の下側にパターニングされた配線(配線層)を
示す。
【0040】この絶縁性基板28には、配線15a,1
5bとコンタクトするスルーホール等のコンタクト14
b,14c,14dを有するコンタクトが形成される。
【0041】更に絶縁性基板28の上面の半導体形成領
域のゲート電極形成部分をエッチングし、エッチング領
域にポリシリコン等を埋込み、ゲート電極5を形成す
る。このゲート電極5の表面を酸化させて酸化膜等でゲ
ート絶縁膜4を形成する。
【0042】次に図4(a)に示す様に半導体形成領域
に半導体層36を形成し、この半導体層36に不純物拡
散等を行なってソース2及びドレイン3を形成後に図1
及び図4(b)の様に酸化膜等の絶縁膜層39を半導体
層36及び絶縁基板28の上面に形成することで逆順形
成トランジスタを形成することが出来る。
【0043】図3は、図17で説明したと同様に、ゲー
ト電極5等の拡散層37がソース2及びドレイン3と同
一面上にあるものとして示してあるが、配線層か半導体
層の下側にある場合の本発明の拡散層へのイオンビーム
の打ち込みによるマスクロムへのデータ書き込みを説明
するための断面図を示している。
【0044】図3に於いては、絶縁性基板28上には第
1の配線層30→絶縁層31→第2の配線層33→コン
タクト層35→半導体層36の順序で形成された最上位
層のトランジスタのソース2及びドレイン3間の拡散層
37にマスク24を介してデータ書き込み用のイオンビ
ーム25を打ち込むことで第1及び第2の配線層30,
33が拡散層37の下側にあるため、図17で説明した
様に第1及び第2の配線層22及び23内の配線に邪魔
にされることもなく、トランジスタ製作工程で略最終工
程にデータ書込み工程を持って行くことが出来る。従っ
て、マスクロム版のLSIチップ作成時には、マスクロ
ムのデータが確定してから製品出荷までの期間即ち、T
ATコストが短縮され、コンタクト形成型のマスクロム
に比較してチップ面積縮小にも貢献する。
【0045】上述の様に逆順形成トランジスタ層に設け
た半導体装置及び半導体製造方法によると図1に示す様
に配線層15a,15b、コンタクト14b,14c,
14aより上層にトランジスタ(FET6)が設けら
れ、ゲート電極5より上層にソース2及びドレイン3を
有する構造としたため、ウェハー17を必要としない半
導体の製造工程が得られる。つまり、半導体基板1にト
ランジスタを形成するのではなく、絶縁体基板28上に
配線層と半導体層を積層すると半導体基板1が不要にな
る。半導体材料はトランジスタ形成に必要であるが、ウ
ェハー17を必要としないために絶縁体基板28は円盤
形状に捕らわれる事なく自由な形状で作成が可能とな
る。
【0046】また、図15と図1を比較すると図15に
ある絶縁体層8を避けるように形成しなくてはならない
コンタクト用のスルーホール13a,13b,14a,
14bの為の面積を必要としないことも本発明ではLS
Iチップ面積縮小に貢献する。
【0047】さらに、逆順形成トランジスタの形成によ
り、LSIチップのほぼ最上位層にFET6のソース2
とドレイン3を形成することにより、配線層に邪魔され
ること無く、ほぼ最終工程にてソースとドレインの拡散
層を正確に形成できる。このためマスクロム版のLSI
チップ作成をする際は、マスクロムのデータが確定して
から、製品出荷までの期間を短縮することが可能とな
る。
【0048】次に、本発明の他の半導体装置及び半導体
製造方法として正順形成トランジスタと逆順形成トラン
ジスタを用いて多層化を図った構成を図5及び図6によ
り説明する。
【0049】図5(A)及び図5(B)は正順形成トラ
ンジスタ層を形成する場合の工程を説明するための半導
体部の断面図、図6は正順形成トランジスタ層と逆順形
成トランジスタ層とを有するトランジスタによって多層
化を図った場合の半導体部の断面図を示している。
【0050】正順形成トランジスタを得る場合の有効な
SOIの絶縁膜に関してはシリコン基板に酸素イオン打
ち込みにより形成する手法もみられるが、本発明では図
5(A)及び図5(B)の(a)及び(a′)に示す絶
縁性基板28にガラス基板等が用いられる。
【0051】図5(A)に示す構成では図5(A)の
(b)に示す様に絶縁性基板28上にトランジスタが形
成できるだけの領域にエッチング等で窪み37を形成す
る。
【0052】次に、図5(A)の(c)に示す様に窪み
37内に半導体層36を埋込む、例えば、ポリシリコン
を形成して単結晶化させる。次に図5(A)の(d)の
如く、半導体層36上にゲート絶縁膜4及びゲート電極
5を形成した後に図6に示す様にソース2及びドレイン
3の拡散層を形成し、正順形成トランジスタ層となるS
OI構造を持った図6に示す様な1層目のトランジスタ
層9が形成される。
【0053】図5(B)の場合は、図5(B)の
(a′)に示す絶縁性基板28の表面に所定のフォトリ
ソグラフィを用いて、トランジスタ形成領域にポリシリ
コン等を形成し、〔図5(B)の(b′)〕単結晶化し
て半導体層36を形成した後に絶縁膜を塗布し、半導体
層36上の絶縁膜を除去した絶縁層38を図5(B)の
(c′)の如く半導体層36の基面を除く周囲を絶縁層
38で囲繞させる。
【0054】次に図5(B)の(d′)に示す様にゲー
ト絶縁膜4、ゲート電極5を形成し、図6に示す様にソ
ース2及びドレイン3を形成してSOI構造を持つ1層
目のトランジスタ層9を構成する。この場合の1層目の
正順形成トランジスタ層に形成されるFET6はすべて
ch又はNchのいづれか一方のチャンネルのみの例えば
chを形成する。
【0055】第1層目のトランジスタ層9上にはFET
のソース2、ゲート電極5、ドレイン3等と接続するた
めのスルーホール用のコンタクト14b,14c,14
dを有する第1のコンタクト層40をSiO2 膜等で形
成する。
【0056】第1のコンタクト層40の上側には第1層
目のFET6の配線15a,15b,15cを構成する
第1の配線層41がSiO2 膜等で形成される。
【0057】第1の配線層41の上側には第1及び第2
の配線層41及び43を継ぐコンタクト45a,45
b,45cを有するコンタクト層42を形成する。
【0058】第1及び第2の配線層を継ぐコンタクト層
42の上側には配線15a,15b,15cを有する第
2の配線層43がSiO2 等で積層される。
【0059】第2の配線層43の上には更に第2のFE
T6のソース2、ゲート電極5、ドレイン3と接続する
スルーホールの如きコンタクト14b,14c,14d
を有する第2のコンタクト層44がSiO2 等で形成さ
れる。この第2のコンタクト層44は図1の絶縁性基板
28に対応している。
【0060】上述の第2のコンタクト層44の表面に例
えば図4(a)と同様にゲート電極5→ゲート絶縁膜5
を形成し、半導体層36上にソース2及びドレイン3を
形成して、このSOI構造を持つ2層目のトランジスタ
層10のすべてのトランジスタはNch又はPchのいづれ
か一方のチャンネルのみの例えばNchを形成する。
【0061】この様にFET6(Nch)を構成する、S
OI構造を持つ第2層目のトランジスタ層10が形成さ
れる。上記の構成ではトランジスタはFET6として説
明したが多層化したトランジスタの全ての材質は、全体
としてトランジスタとして機能することに問題が無けれ
ば材質は何を用いてもかまわない。例えば、各層の配線
15a〜15cはアルミでも銅でも良く、ゲート電極5
はポリシリコンでも、金属でもかまわない。
【0062】半導体基板1は通常はシリコン基板である
が、絶縁性基板28は設計中の取り扱いに耐えうる十分
な強度を持つ絶縁体基板であればよい。この場合、ウェ
ハーを必要としないという利点が得られる。
【0063】また、トランジスタを構成するロジック回
路部分ではトランジスタの上方占有面積がNchトランジ
スタの方が面積が大きい場合はNchトランジスタ面積に
まで縮小されることになる。またPchトランジスタの方
が大きい場合はその逆もあり得る。
【0064】図7は本発明の半導体装置の他の構成を示
すものである。図7はダブルゲートトランジスタ構成と
したものである。
【0065】本例では図4(a)と同様に絶縁性基板2
8のエッチング領域に下位ゲート電極5dと下位ゲート
絶縁膜4dを形成し、半導体層36に半導体ソース2及
び半導体ドレイン5を形成することで逆順形成トランジ
スタ層10を構成する。更に半導体層36の上方にも下
位ゲート電極5dのゲート絶縁膜4dと対向して上位ゲ
ート絶縁膜4u及び上位ゲート電極5uを形成すること
で正順形成トランジスタ層9を形成することで上下の半
導体層36を上下位のゲート電極5u及び5dで挟むこ
とでダブルゲートトランジスタを構成することが出来
る。
【0066】この様なダブルゲートトランジスタの構成
によればトランジスタのを上下2系路作成することでチ
ャンネルのゲート幅を半分にすることが可能となり、微
細化技術に頼らずにトランジスタの上方に占める占有面
積を削減することができる。
【0067】図8はダブルゲートトランジスタ構成の他
の形態例を示すものである。図8に於いて、図7との対
応部分には同一符号を付して説明するが、絶縁性基板2
8に図4(a)と同様にエッチングを施したゲート領域
に下位ゲート電極5dと下位ゲート絶縁膜4dを形成
し、絶縁性基板28上に第1の半導体層36を形成し、
この半導体層36に下位ソース2d及び下位ドレイン3
dを形成することで逆順成型トランジスタ層10を形成
する。
【0068】次に、第1の半導体層36上に絶縁層45
を形成し、この絶縁層45の上面に第2の半導体層46
を形成し、この第2の半導体層46上に上位ゲート絶縁
膜4u及び上位ゲート電極5uを形成後に第2の半導体
層46上に上位ソース2u及び上位ドレイン3uを形成
し絶縁層39を形成することで正順形成トランジスタ層
9を形成する。
【0069】図8のダブルゲートトランジスタによれば
上下の正順形成トランジスタ層9と逆順形成トランジス
タ層10の上下位ソース2u及び2dと上下位ドレイン
3u及び3d間は絶縁層45で絶縁されているため、上
下トランジスタを無関係にすることが可能である。即
ち、絶縁層45を挟んで上下で別のトランジスタやIC
を作成することが可能であり、これはトランジスタやI
Cを配置する面積が2倍に拡がったことを意味する。
【0070】更に、図7で説明したダブルゲートトラン
ジスタ及び逆順形成トランジスタ層10並びに正順形成
トランジスタ層9の構造の各トランジスタを用いてMC
M(マルチ・チップ・モジュール)の形成方法を図9を
用いて説明する。
【0071】図9で絶縁性基板28上には図7で示した
と同様の構成を持つダブルゲートトランジスタ47が形
成される。通常はこのダブルゲートトランジスタ47は
表面面積の大きいPchのFET等が選択される。
【0072】ダブルゲートトランジスタ47上にはコン
タクト或は配線を形成する第1の絶縁層から成るコンタ
クト層40が形成され、このコンタクト層40上には図
1及び図4(a)で詳記したと同様の逆順形成トランジ
スタ48(図6のSOI構造を持つ2層目のトランジス
タ層10参照)を形成する。この逆順形成トランジスタ
は通常Nchに選択されている。
【0073】上述のダブルゲートトランジスタ47と逆
順形成トランジスタ48によって第1のチップ層群50
が形成される。
【0074】次に逆順形成トランジスタ48上に第2の
絶縁層51を形成して、該第2の絶縁層51上に平坦化
を目的として第1の金属膜52を形成する。
【0075】第1の金属膜52は第1のチップ層群50
を覆う様な大きな面積に選択するを可とし、接地電位
〔GND〕に落す様にする。次に第1金属膜52上に所
定厚の第3絶縁層53を形成し、さらに、第3の絶縁層
53上に平坦化用の第2の金属膜54を形成して、ホッ
ト(VDD)電位に接続させ、接地及びVDD間でキャ
パシタンスを形成させる。
【0076】次の工程では第2の金属膜54上に第4の
絶縁層55を形成し、第4の絶縁層55上に図6及び図
12で示したと同様の正順形成トランジスタ56から成
る第2のチップ層群(図6のSOI構造を持つ1層目の
トランジスタ層9参照)57を形成する。尚、58は第
5の絶縁層で必要に応じてコンタクト或は配線14b,
14dが形成される。
【0077】上述の図9に示す構成によれば、MCMを
構成する第1のチップ層群50と第2のチップ層群57
間に接地接続された平坦化用の第1の金属膜52とVD
D接続された平坦化用の第2の金属膜54を介在させた
ので第1のチップ層群50と第2のチップ層群57間で
生ずるノイズをこれら金属膜で遮蔽することが出来る。
【0078】また、VDDのホット電位と接地電位間で
生じたキャパシタンスをMCM外で生じたノイズ対策用
のバイパスコンデンサを外付けすることなくMCM成形
工程で作ることが出来る。
【0079】図9のMCM構成ではダブルゲートトラン
ジスタ47と逆順形成トランジスタ48から成る第1チ
ップ層群50と正順形成トランジスタ56から成る第2
チップ層群57について説明したが、これらは第1及び
第2の2層のチップ層群50及び57に限定されるもの
ではなくn層のチップ層群の積層が可能であり、また、
EET6の成形だけに限定されるものでなく各種ICチ
ップ、LSIチップを形成可能とする。
【0080】例えば、図9での第1のチップ層群50は
通常のチップとして機能させ、第2チップ層群57をマ
イクロコンピュータの開発支援装置の一種であるインサ
キットエミュレータ(In-Curcuit Emulater :以下IC
Eと記す)の一部IC或はJTAG〔Joint Test Actio
n Group :国際標準規格IEEE1149.1のバウン
ダリ・スキャン・アーキテクチャとシリアルボード(通
常JTAGボード)規格〕用のボードテスト回路を装備
している場合とすることができる。
【0081】第1チップ層群50の通常のICチップと
してのダブルゲートトランジスタ47は通常は電子と正
孔の移動度の違いにより、Pchトランジスタの方がトラ
ンジスタとしての上方占有面積がNchトランジスタに比
べて上方占有面積が2〜3倍大きいので、このダブルゲ
ートトランジスタ47をPchとすることでトランジスタ
としての上方占有面積を削減することが出来る。
【0082】また、逆順形成トランジスタ48はNch
し、CMOS構成とする。
【0083】次に、上記した第2チップ層群57を構成
する。デバック用のICEの一部回路やJTAG回路の
テスト用回路について考察する。
【0084】ICEの一部回路を構成する場合、現在の
デバック環境は「チップ」からICE本体までの距離が
あり、高速にデバック処理う行うことが出来ないが、第
2チップ層群57をICEの一部回路や大きなドライバ
ートランジスタをチップ上に構成することで現在より、
高速なデバック環境可能を半導体装置及びその製造方法
が得られる。
【0085】また、JTAG回路を第2チップ層群57
に構成することにより、チップ面積を削減することも可
能となる。その際、チップ面積の縮小によるチップ本来
の配線長の削減が期待できるので、チップの動作周波数
を高めることも可能となる。さらに一度、実機によるテ
スト評価が終了してしまえば、量産時に第2チップ層群
57を省くことにより設計の工程を削除することが可能
となり、設計単価の削減に直接的に寄与する。また、こ
のようなテスト回路がハードマクロ化されているのであ
れば、レイアウト設計者はテスト回路のレイアウトに関
わるレイアウト工数の削減が可能になり、設計工程の削
減と、テスト回路の信頼性が向上することから、全体の
検証工数が削減される。
【0086】図9では第1及び第2の金属層52及び5
4を第1チップ層群50と第2チップ層群57間に介在
させたが、図10に示す様にダブルゲートトランジスタ
47と絶縁性基板28間の最下層に第1及び第2の金属
層52及び54を介在させるようにしてもよい。
【0087】また、図10には示されていないが第2チ
ップ層群57の最上層上側のみ或は最上層と最下層の両
方にコンデンサを構成する第1及び第2の金属膜52及
び54を設ける様にしてバイパスコンデンサを形成する
ことも出来る。
【0088】図11はMCM最上部と最下部に接地電位
に落された第1の金属膜52を形成したものでこの場合
は更に、「EMI対策」として「チップのシールド効
果」を期待することが可能である。これは、「ノイズの
発生の抑制」と「ノイズの耐性の向上」につながる。
【0089】上述の構成では正順形成トランジスタ層と
逆順形成トランジスタ層を2層構成とした例を説明した
が、これら2層構成を繰り返し積層することでマルチチ
ップモジュール(MCM)化を図ることが実装技術を用
いずに行なうことが出来る。
【0090】本発明では叙上の如く構成させたので (a) まず、配線層の上部に、トランジスタ層を形成
する手法によりウェハーを必要としない半導体の製造工
程が可能になる。つまり、半導体基板にトランジスタを
形成するのではなく、絶縁体基板上に配線層とトランジ
スタ層を積層すると半導体基板が不要になる。半導体材
料はトランジスタ形成に必要であるが、ウェハーを必要
としないために絶縁体基板は円盤形状に捕らわれる事な
く自由な形状で作成が可能となる。 (b) また、逆順形成トランジスタの形成により、L
SIチップのほぼ最上位層にトランジスタのソースとド
レインを形成することにより、配線層に邪魔されること
無く、ほぼ最終工程にてソースとドレインの拡散層を正
確に形成できる。このためマスクロム版のLSIチップ
を形成する際は、マスクロムのデータが確定してから、
製品出荷までの期間を短縮することがよりいっそう可能
である。 (c) トランジスタ層の多層化を目的とした場合に
も、正順形成トランジスタと逆順形成トランジスタ形成
を組み合わせることにより、CMOSトランジスタの上
方占有面積が押さえられる。この際、正順形成トランジ
スタ層と逆順形成トランジスタ層には同じ層に同様のト
ランジスタ層を形成することによりツインウェル構造を
用いる必要が無くなる等の効果が得られる。
【0091】
【発明の効果】本発明によれば下記の各項目の効果を得
ることが出来る。 (a) 半導体基板にトランジスタを形成するのではな
く、設計中の取り扱いに耐えうる十分な強度を持つ絶縁
体基板上に配線層とトランジスタ層を積層することで半
導体基板であるウェハーが不要になる。 (b) 半導体材料はトランジスタ形成に必要である
が、ウェハーを必要としないために絶縁体基板は円盤形
状に捕らわれる事なく自由な形状でLSIチップ作成が
可能となり理収が上がる。 (c) 半導体領域の略最上層にソースとドレインが有
るため、マスクロム版のLSIチップ作製工程では、マ
スクロムデータ作成から製品出荷時間(TAT)が短縮
される。 (d) 正順形成トランジスタの場合、絶縁体基板上に
トランジスタを形成することによりトランジスタの底面
は絶縁され、トランジスタの側面にも絶縁体の形成を行
う事によりSOI構造を容易に形成できる。逆順形成ト
ランジスタの場合には、絶縁層上に半導体材料であるソ
ースとトランジスタをシリコン単結晶で形成した後、酸
素雰囲気中に晒すことで、SOI構造が容易に実現で
き、低消費、高速化なトランジスタを実現出来る。 (e) 正順形成トランジスタと逆順形成トランジスタ
を組み合わせて、トランジスタ層の多層化によるトラン
ジスタの上方占有面積を縮小する際に、最上位のトラン
ジスタ層の上層に配線層とコンタクト層を形成する必要
が無く、工程が短縮されることと、トランジスタ層を突
き抜けるためのコンタクトホールの面積が不要となり、
LSIチップ面積が縮小されることが可能と成る。 (f) LSIチップとして機能する正順形成トランジ
スタと逆順形成トランジスタを繰り返し積層することが
出来るので、実装技術を用いること無くSOI構造のL
SIチップのマルチチップモジュール化(MCM)が容
易にできる。 (g) 一つのトランジスタ層に異なる電位の電源接続
をしない図14の様な構造とすることで、1層目にはV
DDのみと2層目にはVSSのみが電源として接続され
る構造のために、寄生サイリスタによるラッチアップが
起こりにくい。また、1層目、2層目には、P/N分離
の必要が無用の場合には、基本的にウエルを形成する必
要が無いものが得られる。 (h)ダブルゲートトランジスタの上下ゲート電極で1
つのチャンネル領域を共有するためゲート幅が1/2と
なり、トランジスタの上方占有面積を1/2とすること
が可能となる。 (i)ダブルゲートトランジスタの上下トランジスタは
絶縁層を挟んで無関係となるためトランジスタ配置面積
を2倍に拡げることが可能となる。 (j)第1のチップ層群と第2のチップ層間に2枚平坦
化用金属膜を絶縁層を介して配設することでキャパシタ
を構成し、ノイズ対策用のバイパスコンデンサを形成可
能となり、チップのシールド効果やノイズ発生の抑制が
可能と成る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の1形態例を示す要部の側
断面図である。
【図2】本発明の半導体装置に用いる絶縁性基板のLS
Iチップ取得状態を示す平面図である。
【図3】本発明の半導体装置のイオンビーム打込み状態
を説明するための側断面図である。
【図4】本発明の半導体装置の形成方法を説明するため
の要部の側断面図である。
【図5】本発明の半導体装置に用いる正順形成トランジ
スタ成形方法を説明するための要部の側断面図である。
【図6】本発明の半導体装置の他の形態例を示す要部の
側断面図である。
【図7】本発明の半導体装置の更に他の形態例(I)を
示す要部の側断面図である。
【図8】本発明の半導体装置の更に他の形態例(II)を
示す要部の側断面図である。
【図9】本発明の半導体装置のマルチチップモジュール
構成を示す要部の側断面図である。
【図10】本発明の半導体装置の他のマルチチップモジ
ュール構成を示す要部の側断面図である。
【図11】本発明の半導体装置の更に他のマルチチップ
モジュール構成を示す要部の側断面図である。
【図12】従来の半導体装置の要部の側断面図である。
【図13】従来の半導体装置の多層構造を有する半導体
の側断面図である。
【図14】従来の多層構造を有する半導体装置の上層配
線を説明するための側断面図である。
【図15】従来の正順形成トランジスタの上層に形成す
るコンタクト及び配線を説明するための半導体装置の要
部の側断面図である。
【図16】従来の半導体装置に用いるウェハーのLSI
チップ取得状態を示す平面図である。
【図17】従来の半導体装置のイオンビーム打込み状態
を説明するための側断面図である。
【符号の説明】
1‥‥半導体基板、2‥‥ソース、3‥‥ドレイン、5
‥‥ゲート電極、6‥‥FET、7‥‥ボンディングパ
ット、8‥‥絶縁膜層、9,10‥‥第1及び第2のト
ランジスタ層、11a〜11d‥‥コンタクト及び配
線、14a〜14e‥‥新たなコンタクト、15a,1
5b‥‥新たな配線、17‥‥ウェハー、19‥‥LS
Iチップ、28‥‥絶縁性基板、40,44‥‥第1及
び第2のコンタクト層、41,43‥‥第1及び第2の
配線層、42‥‥第1及び第2の配線層を継ぐコンタク
ト層、52,54‥‥第1及び第2の金属膜、50,5
7‥‥第1及び第2のチップ層群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/04 H01L 27/08 102D 27/08 331 321F 27/088 27/10 381 27/092 433 27/11 27/04 A 27/112 27/12 29/786 Fターム(参考) 5F038 CA02 CA06 CA16 EZ06 EZ14 EZ20 5F048 AA01 AA03 AA09 AB01 AC01 AC03 AC10 BA09 BA16 BA19 BB01 BB05 BC01 BC11 BC12 BC18 BD01 BF02 BF12 BF16 BG07 CB01 CB03 CB04 CB10 5F083 BS27 CR02 GA09 HA02 5F110 AA30 BB04 BB05 BB11 CC02 CC04 DD02 DD24 EE09 EE30 EE38 FF02 FF22 GG12 HL02 HM17 HM19 NN02 NN28 NN72

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に配線層及び半導体層が順次
    積層され、最上層の半導体層上に絶縁層を形成したこと
    を特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体層がトランジスタ素子で構成
    され、ゲート電極の上層にドレイン及びソースを形成し
    たことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記絶縁基板が非円形基板であることを
    特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体層の前記ゲート電極を該半導
    体層を挟着するように上下に形成したことを特徴とする
    請求項2記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記半導体層の前記ドレイン及びソース
    電極を該半導体層を挟着するように上下に形成したこと
    を特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 絶縁基板上に半導体層及び配線層を順次
    形成した第1の半導体装置上に配線層及び半導体層を順
    次形成した少くとも第2の半導体層を形成して成ること
    を特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の半導体装置及び前記少くとも
    第2の半導体装置間、該少くとも第2の半導体装置上、
    該第1の半導体装置と前記絶縁基板間のいづれか1個所
    或は複数個所に平坦化用金属膜を形成したことを特徴と
    する請求項6記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記平坦化用金属膜が絶縁体層の上下で
    挟着した少くとも2枚の金属膜で形成されていることを
    特徴とする請求項7記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 絶縁基板上に配線層を形成する工程と、 上記配線層上にコンタクト層を形成する工程と、 上記コンタクト層上に半導体層を形成する工程と、 上記半導体層上に絶縁層を形成する工程とにより該半導
    体層を最上位位置に形成して成ることを特徴とする半導
    体製造方法。
  10. 【請求項10】 前記半導体層を挟むように第1及び第
    2のゲートを形成する工程と、該半導体層にソース及び
    ドレインを形成する工程とより成ることを特徴とする請
    求項9記載の半導体製造方法。
  11. 【請求項11】 絶縁基板或は第1の絶縁層に第1のゲ
    ート電極を形成する工程と、 上記第1のゲート電極上に第1の半導体層を形成する工
    程と、 上記第1の半導体層に第1のソース及びドレインを形成
    する工程と、 上記第1の半導体層上に第2の絶縁層を形成する工程
    と、 上記絶縁層上に第2の半導体層を形成する工程と、 上記第2の半導体層に第2のソース及びドレインを形成
    する工程と、 上記第2の半導体層上に第2のゲートを形成する工程
    と、 上記第2の半導体層と上記第2のゲート上に第3の絶縁
    層を形成する工程とよた成ることを特徴とする半導体製
    造方法。
  12. 【請求項12】 絶縁基板上に半導体素子形成領域とな
    る窪みをエッチングする工程と、 上記窪みに半導体材料を充填する工程と、 上記半導体材料上に第1の半導体層を形成する工程と、 上記第1の半導体層上に第1のコンタクト層を形成する
    工程と、 上記第1のコンタクト層上に第1の配線層を形成する工
    程と、 上記第1の配線層上に上記第1の配線層と第2の配線層
    とを接合するコンタクト層を形成する工程と、 上記コンタクト層上に第2の配線層を形成する工程と、 上記第2の配線層上に第2のコンタクト層を形成する工
    程と、 上記第2のコンタクト層上に第2の半導体層を形成する
    工程と、 上記第2の半導体層上に第2の絶縁層を形成する工程と
    より成ることを特徴とする半導体製造方法。
  13. 【請求項13】 絶縁基板上に半導体素子形成領域とな
    る半導体材料層を形成する工程と、 上記半導体材料層を除く上記絶縁基板上に絶縁膜を形成
    する工程と、 上記半導体材料層上に第1の半導体層を形成する工程
    と、 上記第1の半導体層上に第1のコンタクト層を形成する
    工程と、 上記第1のコンタクト層上に第1の配線層を形成する工
    程と、 上記第1の配線層上に上記第1の配線層と第2の配線層
    とを接合するコンタクト層を形成する工程と、 上記コンタクト層上に第2の配線層を形成する工程と、 上記第2の配線層上に第2のコンタクト層を形成する工
    程と、 上記第2のコンタクト層上に第2の半導体層を形成する
    工程と、 上記第2の半導体層上に第2の絶縁層を形成する工程と
    より成ることを特徴とする半導体製造方法。
  14. 【請求項14】 絶縁基板上に第1の半導体層及び第1
    の絶縁層を順次形成した第1のチップ層群上に第2の絶
    縁層を介して最上層に少くとも第2の半導体層を形成し
    た少くとも第2のチップ層群を形成して成ることを特徴
    とする半導体製造方法。
  15. 【請求項15】 前記第1のチップ層群と前記少くとも
    第2のチップ層群間、該少くとも第2のチップ層上、該
    第1のチップ層間と前記絶縁基板間のいづれか1個所或
    は複数個所に平坦化金属膜を形成したことを特徴とする
    請求項14記載の半導体装置方法。
  16. 【請求項16】 絶縁基板上に配線層及び半導体層が順
    次積層され、最上層の半導体層側から該半導体層の拡散
    層にイオン打込みを行なってデータ書き込みを行ないマ
    スクROMを得ることを特徴とする半導体製造方法。
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