JP2003334683A - レーザ加工装置とレーザ加工方法 - Google Patents
レーザ加工装置とレーザ加工方法Info
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Abstract
加工範囲が広く、簡単にエネルギ密度を上げることがで
き、光軸合わせが容易で安価なレーザ加工装置とレーザ
加工方法を提供する。 【解決手段】 本発明のレーザ加工装置とレーザ加工方
法は、フェムト秒レーザ光がレーザ駆動部から入射され
たとき、レーザ光を複数の光束に分離する回折格子3
と、回折格子3によって分離された光束を互いに干渉さ
せるための凸レンズ4,5と、光束が互いに交差し干渉
する干渉領域と凸レンズ5との間に配設された円柱レン
ズ6と、レーザ光によって加工するため、加工用基材7
を干渉領域に配設することができるXYZステージ8を
備え、円柱レンズ6が、干渉領域を扁平な領域に整形す
るとともにエネルギ密度を集中し、加工用基材7と該干
渉領域の物質レーザ相互作用によって微細加工すること
を特徴とする。
Description
光やピコ秒レーザ光のような超短パルスレーザ光を回折
光学素子により分離して多光束を形成し、この多光束を
干渉させて微細加工、とくに微細周期的構造の加工を行
うのに適したレーザ加工装置に関し、また超短パルスレ
ーザ光の多光束の干渉を用いた微細加工を行うレーザ加
工方法に関する。
ザ光のような超短パルスレーザ光を1点に集光させ、こ
の超短パルスレーザ光と加工用基材との物質レーザ相互
作用によって、加工用基材の表面もしくは内部にアブレ
ーションや光学特性等の材質特性を変化させた領域を形
成することが行われている。ここで加工用基材として用
いられるのは、金属,セラミック,ガラス,プラスチッ
ク,結晶など多岐に渡っている。しかしながら、この1
点集中型の加工方法は、回折格子やホログラム,グレー
ティングを形成するには馴染まないものであった。すな
わち、これらの構造は微細な周期構造を有しており、こ
れを1点集中型の加工で形成するのは実用上問題の多い
ものであった。
干渉を用いて感光させるレーザ装置も提案されている。
しかし、フェムト秒レーザ光やピコ秒レーザ光のような
超短パルスレーザ光は比較的可干渉性をもつか否かの実
証が遅れ、未解決の課題が残ったため最近になるまで実
用化が遅れている。例えば、マスク等で分割した複数の
光束を干渉させると、波面同士が互いに角度をもって交
差するため干渉領域が狭くなり(この理由については図
3(a)(b)を使って後で説明する)、加工範囲が狭
くなって実質的に上述の1点集中型の加工と変わらなく
なってしまう。また、パルス幅がピコオーダもしくはミ
クロンオーダできわめて短いため、光学的遅延や光軸の
調整が難しいという問題も存在していた。
つとして、最近フェムト秒レーザ光をビームスプリッタ
により2光束に分割し、光学遅延回路を用いた光学系を
用いて物質表面に集光、干渉させ、表面加工を行う技術
が提案されている(特開2001−236002)。図
8はビームスプリッタで2光束に分割した従来のレーザ
加工装置である。
り、埋め込み型のホログラムを多岐に渡った基材に記録
可能とすることを目的とするもので、 パルス幅が90
0〜10フェムト秒、ピーク出力が1GW以上で、フー
リエ限界またはそれと近似できるフェムト秒レーザを光
源とし、該レーザからのパルスをビームスプリッタ(ハ
ーフミラーHF1)によって二つに分割し、二つのビー
ムを光学遅延回路(平面ミラーM4,M5)を介して時
間的に制御し、且つ微小回転する平面ミラーM1,M2
と凹面ミラーM3,M6を用いて空間的に制御し、ホロ
グラムを記録する基材S1表面または基材S1内部に、
偏光面を平行にして、エネルギー密度100GW/cm
2以上で集光するものである。このように二つのビーム
の集光スポットを時間的且つ空間的に合致させることに
より、透明材料、半導体材料、または金属材料に不可逆
的にホログラムを作製するものである。なお、He−N
eレーザと細い破線はモニタ用のものである。また、太
い破線の光路とミラーM7,M8は反射型のホログラム
を作成する場合のものである。
ェムト秒レーザに特有の問題であるフェムト秒レーザの
波面同士が傾きを有すために干渉領域が狭く、光学的遅
延の調整や軸合わせ等が必要になるものであった。従っ
てこのレーザ加工装置の1ショットの加工範囲は30μ
mが限界であった。また、透明体の内部加工の場合、パ
ルス幅をピコ秒に伸ばし、干渉領域を広げ、化学的エッ
チングと組み合わせないと加工できないものであった。
そして、特開2001−236002で開示されたレー
ザ加工装置は理論的には3光束以上への拡張が可能であ
るが、ビームスプリッタを使用し光学遅延回路を設ける
ため光学系が非常に複雑となり、実用性の点で課題を残
すものであった。
り複数の光束に分割し、2枚のレンズを用いることで感
光性樹脂内部に集光、干渉させる別のレーザ装置が提案
されている(Appl.Phys.Lett.,79(2001)725)。これは
装置を簡単化することを特徴とするものであるが、感光
性樹脂に対して適用するほかには用途が見当たらない。
すなわち、回折格子により多光束に分割して干渉させて
いるが、アブレーション等の加工を行うにはエネルギ不
足であって、さらにエネルギ密度を上げるための手段は
講じられていない。そしてアブレーションをどのように
行うかといったことが射程に入っていないものであっ
た。
フェムト秒レーザを回折光学素子により分割してワーク
ピース上に平行なビームを形成するレーザ加工装置が提
案されている(特開2001−314989)。図9は
回折光学素子を使った従来のレーザ加工装置である。こ
れは、ワークピースの表面上にマイクロキャビティのア
レイを形成することを課題とするものであり、図9に示
すように、レーザ光パルスのビームを生成するフェムト
秒レーザ100と、レーザ光パルスのビームを複数のビ
ームに分割するビーム分割手段としての回折光学素子1
03とを備え、レンズ104,105を用いて1未満の
倍率で複数のビームを拡大し、複数のビームをワークピ
ース106の表面上へ集光し、材料がマイクロキャビテ
ィアレイを形成するものである。101は可変ビーム減
衰器、102はレンズ、107はXYZステージであ
る。
光学素子103を使ってレーザ光パルスを分割するが、
この方式の詳細については開示されていない。そして複
数の光束に分割してワークピース106にそのまま照射
するだけのもので、光束間の干渉を利用するものではな
い。そして加工に必要なパワーピーク値を確保するため
にチャープパルス増幅器を必要とするが、他にはエネル
ギ密度を上げるための手段が講じられていないため、相
対的な意味でレーザ装置を大型化するものであった。ま
た、ワークピース上の1ショットの加工範囲の面積は小
さく、微細周期的構造を加工するために照射スポットを
どのように配列すればよいのか等に関しては開示がな
い。
ェムト秒レーザと回折格子、2つの球面レンズを使って
ビーム分割を行うと各光束の波面同士が平行に形成され
ることを指摘した分析(Opt.Lett.23(1998)1378)があ
る。しかし、ここでは第2高調波特性だけが検討されて
おり、物質加工をどのように行うかについての開示はま
ったくない。
従来の超短パルスレーザ光を1点に集光させ、加工用基
材の表面もしくは内部を加工するレーザ加工装置は、1
点集中で加工するものであり、回折格子やホログラムと
いった微細周期構造を形成するには適していないもので
あった。敢えてこれを行うと制御が複雑となり、ある意
味で実用性に欠けるものであった。また、フェムト秒レ
ーザの場合、ナノ秒レーザ光の多光束の干渉を用いるレ
ーザ装置では問題にならなかったことであるが、フェム
ト秒レーザの波面同士に傾きが生じるため干渉する領域
が狭く、1点集中型の加工と変わらず、光学的遅延や光
軸の調整が難しくなるという欠点を有していた。とく
に、ビームスプリッタで2光束に分割した従来のレーザ
加工装置(特開2001−236002)は、波面同士
に傾きが生じるために干渉領域が狭く、光学的遅延の調
整や軸合わせ等が必要になるものであり、内部加工にお
いては、パルス幅をピコ秒に伸ばし、干渉領域を広げ、
化学的エッチングと組み合わせないと加工できないもの
であった。そして、光学系が非常に複雑で実用性の点で
課題を残すものであった。
り複数の光束に分割し、2枚のレンズを用いることで感
光性樹脂内部に集光、干渉させる別のレーザ装置は、装
置が簡単であるが、感光性樹脂以外に用途の開示はな
く、アブレーションを行うにはエネルギ不足であり、エ
ネルギ密度を上げるための手段を講じる必要があるもの
であった。
子により分割してワークピース上に平行なビームを形成
するレーザ加工装置(特開2001−314989)
は、基本的にはマスク、場合によって回折光学素子を使
って分割するものであって、光束間の干渉を利用するも
のではない。そして加工用基材上でのエネルギ密度を高
めるためにチャープパルス増幅器を使っているが、他に
エネルギ密度を高める手段がないものであった。従って
相対的な意味でレーザ装置が大型化し、レーザ加工装置
のコストが嵩み、ワークピース上の1ショットの加工範
囲の面積は小さいものであった。
加工することができ、加工範囲が広く、コントロールが
容易で、簡単にエネルギ密度を上げることができ、光軸
合わせが容易で安価なレーザ加工装置を提供することを
目的とする。
加工することができ、加工範囲が広く、コントロールが
容易で、簡単にエネルギ密度を上げることができ、光軸
合わせが容易なレーザ加工方法を提供することを目的と
する。
を解決するために本発明のレーザ加工装置は、超短パル
スレーザ光がレーザ駆動部から入射されたとき、該超短
パルスレーザ光を複数の光束に分離する回折光学素子
と、回折光学素子によって分離された光束を互いに干渉
させるために集光する集光用光学素子と、光束が互いに
交差して干渉する干渉領域と集光用光学素子との間に設
けられた干渉域整形光学素子と、超短パルスレーザ光に
よって加工するため、加工用基材を干渉領域に配設する
ことができる基材装着台を備え、干渉域整形光学素子
が、干渉領域を扁平な領域に整形するとともにエネルギ
密度を集中し、加工用基材と該干渉領域の物質レーザ相
互作用によって微細加工することを特徴とする。
することができ、加工範囲が広く、コントロールが容易
で、簡単にエネルギ密度を上げることができ、光軸合わ
せが容易で安価なレーザ加工装置にすることができる。
ルスレーザ光を生成して、該超短パルスレーザ光を回折
光学素子によって複数の光束に分離するとともに、該光
束を互いに干渉させ、該光束が干渉する干渉領域を帯状
断面の扁平な領域に整形するとともにエネルギ密度を集
中し、この整形された干渉領域と加工用基材の物質レー
ザ相互作用によって該加工用基材を微細加工することを
特徴とする。
することができ、加工範囲が広く、コントロールが容易
で、簡単にエネルギ密度を上げることができ、光軸合わ
せが容易なレーザ加工方法を実現できる。
明は、超短パルスレーザ光を生成するレーザ駆動部と、
超短パルスレーザ光がレーザ駆動部から入射されたと
き、該超短パルスレーザ光を複数の光束に分離する回折
光学素子と、回折光学素子によって分離された光束を互
いに干渉させるために集光する集光用光学素子と、光束
が互いに交差して干渉する干渉領域と集光用光学素子と
の間に設けられた干渉域整形光学素子と、超短パルスレ
ーザ光によって加工するため、加工用基材を干渉領域に
配設することができる基材装着台を備え、干渉域整形光
学素子が、干渉領域を扁平な領域に整形するとともにエ
ネルギ密度を集中し、加工用基材と該干渉領域の物質レ
ーザ相互作用によって微細加工することを特徴とするレ
ーザ加工装置であって、回折光学素子を使用することに
よって複数の光束の波面同士の平行性を保ち、加工用基
材をこの波面に平行に配置することができ、ビームスプ
リッタを使ったために波面同士が傾斜している場合と比
較して干渉領域、言い換えれば加工範囲を実用的に10
倍程度、理論上はそれ以上に拡大することができ、しか
も光軸合わせが容易になる。また、干渉域整形光学素子
によって空間的に干渉領域を一方向に圧縮するため、エ
ネルギ密度を簡単に集中するとともに加工範囲は広くと
ることができ、加工用基材表面または内部にライン状に
所定ピッチで並んだ微細で波長オーダの周期構造を容易
に加工することができる。周期構造を加工するためのコ
ントロールが光束の干渉を調整することにより行えるた
め容易であり、従来のように光学的遅延回路を設けたり
する大型且つ複雑な構成が必要でなく、従ってきわめて
安価なレーザ加工装置にすることができる。
短パルスレーザ光がフェムト秒レーザ光またはピコ秒レ
ーザ光であることを特徴とする請求項1記載のレーザ加
工装置であって、エネルギが同じでもパルス幅がきわめ
て小さいためにパワーピーク値をきわめて大きくするこ
とができ、アブレーション等の加工が可能になる。
渉域整形光学素子が円柱レンズから構成されたことを特
徴とする請求項1または2記載のレーザ加工装置であっ
て、円柱レンズによって干渉領域を扁平化するのがきわ
めて容易であり、加工領域をライン上に並んだ波長オー
ダの微細周期構造にすることができる。1ショットで加
工する加工範囲は、扁平化しない長手方向の数mm以上
となり、広い範囲を加工できる。
材装着台の移動を行う装着台駆動部を備え、加工用基材
を移送することにより移送方向に微細加工を行うことを
特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のレーザ加工
装置であって、基材装着台で移送しながら加工するた
め、一次元の周期的構造を加工し、これを平行移動する
ことにより二次元の微細周期構造を容易に形成できる。
材装着台が三次元駆動ステージであり、装着台駆動部が
三次元ステージ駆動部であることを特徴とする請求項4
記載のレーザ加工装置であって、一次元の周期的構造を
加工したものを平行移動して二次元あるいは三次元の微
細周期構造を容易に形成でき、加工用基材を干渉領域の
所定の位置に配置し且つ加工のためのコントロールが容
易になる。
ーザ駆動部を制御して所定の超短パルスレーザ光を生成
するシステム制御部を備え、該システム制御部が装着台
を所定の移動速度で移動させ、加工用基材に微細構造を
形成することを特徴とする請求項4または5記載のレー
ザ加工装置であって、システム制御部によって一〜三次
元の微細周期構造を容易に形成でき、加工用基材を干渉
領域の所定の位置に配置して加工のコントロールが容易
になる。
光用光学素子が2つの球面レンズから構成されたことを
特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のレーザ加工
装置であって、2つの球面レンズの焦点距離と位置を変
化させて、干渉領域の大きさ、エネルギ密度を変化させ
ることができる。レーザ側の球面レンズの方の焦点距離
を加工用基材側の球面レンズの焦点距離より大きくする
と、光路の角度が変化するために干渉縞の間隔が狭くな
り、逆にレーザ側の球面レンズの方の焦点距離を加工用
基材側の球面レンズの焦点距離より小さくすると、干渉
縞の間隔をひろくすることができる。
光用光学素子が円柱レンズから構成されたことを特徴と
する請求項1〜6のいずれかに記載のレーザ加工装置で
あって、焦点及び干渉領域におけるエネルギ密度が球面
レンズの場合と比較して小さくなるために、大気中で加
工してもエアブレークダウンが生じにくくなる。また、
フィルタを挿入するときにも影響が小さい。
光用光学素子が1つの球面レンズから構成されたことを
特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のレーザ加工
装置であって、一方向に長い微細な周期的構造を簡単に
形成することができる。回折光学素子で分離する光束の
数を増やせば長さをさらに伸ばすことができる。
集光用光学素子が2つのミラーから構成されたことを特
徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のレーザ加工装
置であって、球面レンズや円柱レンズとは異なりレンズ
媒質による分散がないためパルス幅が長くなることがな
い。
集光用光学素子の焦点近傍に設けられ光束の所定の位置
の光成分を除去する周波数成分遮断部が設けられたこと
を特徴とする請求項7または10記載のレーザ加工装置
であって、集光用光学素子には焦点近傍で光束内に周波
数分布(内周側が高周波成分、外周側が低周波成分)が
形成される特性があるため、周波数成分遮断部で物理的
に所定の位置の光成分を減衰または除去することによ
り、任意の周波数成分を減衰もしくは除去することがで
き、その組み合わせで干渉縞パターンとパルスの時間形
状を変化させることができる。また周波数成分遮断部に
液晶透過ユニットを用いることができる。
集光用光学素子が出射する光束から所定の周波数成分を
除去する波長フィルタが設けられたことを特徴とする請
求項7〜10のいずれかに記載のレーザ加工装置であっ
て、波長フィルタで物理的に所定の周波成分を除去する
ことができ、干渉縞パターンとパルスの時間形状を変化
させることができる。波長フィルタは干渉領域前のどこ
にでも配置できる。
互いに交差して干渉する光束のうち1以上の光束の光強
度を低減する強度フィルタが設けられたことを特徴とす
る請求項1〜12のいずれかに記載のレーザ加工装置で
あって、強度フィルタによって光強度を変化させ、加工
用基材に対する加工度に変化をもたせることができる。
レーザ駆動部から干渉領域までの光路の中に非線形波長
変換を行う非線形波長変換部が設けられたことを特徴と
する請求項1〜13のいずれかに記載のレーザ加工装置
であって、干渉パターンを変化させることができる。
2つの球面レンズのうち少なくとも一方の球面レンズが
周方向に部分的に変化した焦点距離を有していることを
特徴とする請求項7記載のレーザ加工装置であって、複
数の光束ごとに焦点距離が異なるため、周期が変化する
加工を施すことができる。
円柱レンズが軸心に対して傾斜可能なことを特徴とする
請求項3に記載のレーザ加工装置であって、加工用基材
上でのスポットのオーバーラップを調節することができ
る。
超短パルスレーザ光を生成して、該超短パルスレーザ光
を回折光学素子によって複数の光束に分離するととも
に、該光束を互いに干渉させ、該光束が干渉する干渉領
域を扁平な領域に整形するとともにエネルギ密度を集中
し、この整形された干渉領域と加工用基材の物質レーザ
相互作用によって該加工用基材を微細加工することを特
徴とするレーザ加工方法であって、回折光学素子を使用
することによって複数の光束の波面同士の平行性を保
ち、加工用基材をこの波面に平行に配置することがで
き、ビームスプリッタを使ったために波面同士が傾斜し
ている場合と比較して干渉領域、言い換えれば加工範囲
を実用的に10倍程度、理論上はそれ以上に拡大するこ
とができ、しかも光軸合わせが容易になる。また、空間
的に干渉領域を一方向に圧縮するため、エネルギ密度を
簡単に集中するとともに加工範囲は広くとることがで
き、ライン上に所定ピッチで並んだ微細で波長オーダの
周期構造を容易に加工することができる。周期構造を加
工するためのコントロールが光束の干渉を調整すること
により行えるため容易であり、従来のように光学的遅延
回路を設けたりする大型且つ複雑な構成が不要である。
超短パルスレーザ光がフェムト秒レーザ光またはピコ秒
レーザ光であることを特徴とする請求項17記載のレー
ザ加工方法であって、エネルギが同じでもパルス幅がき
わめて小さいためにパワーピーク値をきわめて大きくす
ることができ、アブレーション等の加工が可能になる。
干渉域を一方向に整形するため円柱レンズを用いること
を特徴とする請求項17または18記載のレーザ加工方
法であって、円柱レンズによって干渉領域を扁平化する
のがきわめて容易であり、加工領域をライン上に並んだ
周期構造にすることができる。加工範囲は扁平化しない
長手方向であって、広い範囲を加工できる。
互いに交差し干渉する光束のうち、1以上の光束の波長
または光強度を低減して干渉パターンを変化させたこと
を特徴とする請求項17〜18のいずれかに記載のレー
ザ加工方法であって、干渉縞パターンを変化させること
ができる。
態1におけるレーザ加工装置とレーザ加工方法について
説明する。図1(a)は本発明の実施の形態1における
レーザ加工装置の構成図、図1(b)は反射型回折格子
を使用した場合の要部拡大図である。
ザ光またはピコ秒レーザ光を生成するレーザ駆動部、1
aは増幅部である。実施の形態1のレーザ駆動部1は、
グリーン固体レーザ励起で自己モード同期発振を行うチ
タンサファイアレーザであり、増幅部1aはチャープパ
ルス増幅器等であってここではYAGレーザ励起チタン
サファイア再生増幅器で構成されている。従って実施の
形態1のレーザ加工装置は全固体高エネルギ超短パルス
レーザであり、波長は約800nm、パルス幅は約90
fs、1ショットのエネルギは大きく最大5mJ、0次
光を遮断した場合2.3mJ、レーザの繰り返し周波数
は10Hzを実現できるものである。超短パルスレーザ
光がフェムト秒レーザ光またはピコ秒レーザ光であるた
め、エネルギが同じでもパルス幅が小さくパワーピーク
値をきわめて大きくすることができ、アブレーション等
の加工が可能になる。
開口を決めるアパーチャー、2aはアパーチャー2に設
けられレーザ光を出射するときだけ開くシャッタ、2b
はシャッタ2aを動作させるシャッタ駆動部である。3
はレーザ光を受光して複数の光束に回折する回折格子
(本発明の回折光学素子)である。回折格子3を選択す
ることにより、分割する光束の数を任意に設定できる。
また光束が回折される角度、各光束のエネルギ分配率を
変化させることもできる。なお、実施の形態1において
は回折光学素子として回折格子3を用いているが、格子
間隔Λを電気的に制御することができる液晶透過ユニッ
トを使用することもできる。この場合、後述するシステ
ム制御部10によって液晶に回折格子と同様の動作をさ
せ、ダイナミックに格子間隔Λを制御することができ
る。格子間隔Λを調整することにより、分割した光束を
干渉させたときの干渉縞の間隔を変化させることがで
き、加工ピッチを変更できる。なお、本発明の回折光学
素子にはホログラム等も含まれるし、単純に複数の光束
に回折する格子でなく回折光で画像等を描く非常に複雑
な回折を行う素子も含まれる。そしてこのような複雑な
回折光のすべてもしくは一部を以下説明する集光用光学
素子で集光し、加工用基材に直接書き込むこともでき
る。
束を互いに干渉させるための凸レンズ(本発明の球面レ
ンズで集光用光学素子の1つ)である。凸レンズ4の焦
点距離はf1、凸レンズ5の焦点距離はf2である。凸
レンズ4,5は回折格子3によって回折された光束を再
度小さな角度θで交差させ、これを干渉させるために配
置される。干渉する2光束の交差する角度θは干渉縞の
周期に影響し、これが大きくなると周期構造のピッチが
狭くなり、小さくなるとピッチが広くなる。従って、所
望のピッチから逆に角度θを設定すればよい。このよう
にすることにより周期構造のピッチの変更が可能にな
る。また、凸レンズ4,5を配置しているため、この配
置関係で周期構造のピッチを変更することもできる。す
なわち、凸レンズ5から出射されるレーザ光がコリメー
トされた状態で干渉縞のピッチ間隔はΛ・(f2/f
1)/2となることから分かるように、凸レンズ4,5
の配置を調節することでピッチを変更することが可能で
ある。なおΛは上述した格子間隔である。但し、凸レン
ズ4,5の配置の変更に伴って角度θも同時に変化する
から、配置と角度θの一方でなく双方を同時に調節する
必要がある。例えば凸レンズ4の方の焦点距離f1を凸
レンズ5の焦点距離f2より大きくすると、光路の角度
θが変化するために干渉縞の間隔が狭くなり、逆に凸レ
ンズ4の方の焦点距離f1を凸レンズ5の焦点距離f2
より小さくすると、干渉縞の間隔をひろくすることがで
きる。
と回折光学素子との間に設けられた円柱レンズ(本発明
の干渉域整形光学素子)である。円柱レンズ6は円柱面
を要素(平面も一要素として含む)として構成され、特
定の方向の光束を収束する。ここでは円柱レンズ6は半
月状のレンズで、凸レンズ4,5によるレーザ光の干渉
領域Aを断面帯状の扁平な領域に整形するとともにエネ
ルギ密度を集中し、加工用基材7(後述する)と干渉領
域Aとの物質レーザ相互作用によって微細加工するもの
である。すなわち、円柱の長手方向にはレーザ光の整形
を行わないが、横幅方向に関しては焦点距離f3の集光
作用を有し、一方向(横幅方向)だけの整形を行う。な
お、複数の光束の加工用基材7上でのスポットのオーバ
ーラップは、凸レンズ4,5の中央を通る軸心に対し
て、円柱レンズ6を回転させて傾斜することで調節でき
る。従って円柱レンズ6は軸心に対して傾斜可能に構成
するのがよい。エネルギ密度は、円柱レンズ6がないと
きの干渉領域Aの仮想切断面の面積S0と、円柱レンズ
6を設けたときの干渉領域Aの仮想切断面の面積S1の
比から定まるS0/S1倍だけ集中される。この方法に
よりエネルギ密度を10倍以上にするのが容易に行え
る。なお、実施の形態1においては、干渉域整形光学素
子として円柱レンズ6(なお集光用光学素子は凸レンズ
4,5)を用いているが、ここで採用するレンズは波長
による分散の影響を抑えるため、アクロマティックレン
ズ(色消しレンズ)を用いるのが好ましい。さらに、干
渉域整形光学素子はこれに限らずフレネルレンズ、回折
レンズ、凹面鏡等によっても実現できるし、これらも波
長による分散の影響を抑えることができる。そしてま
た、光束がコリメートした状態では凸レンズ4は回折格
子3から焦点距離f1だけ離れた位置に配置され、凸レ
ンズ5はこれから(f1+f2)だけ離れた位置に置か
れ、加工用基材7は凸レンズ5から焦点距離f2離れた
位置に配置される。円柱レンズ6はこの加工用基材7か
ら焦点距離f3だけ離れた位置に設けられる。
る加工用基材である。加工用基材7の材質としては金
属、セラミック、ガラス、プラスチック、結晶等とくに
制限がない。中でもとくに注目されるのは熱伝導率の大
きな金属材料であって、通常のレーザ加工では波長オー
ダの微細な周期構造を加工することは難しいが、本発明
の加工方法によれば周囲に大きな影響を与えることなく
微細加工が実現できる(図3参照)。なお、サファイ
ア、金属膜、合成石英、アクリル、ポリスチレン、スラ
イドグラス等においてそれぞれ波長オーダの加工が可能
なことを実測により確認している。8はXYZステージ
(本発明の基材装着台)、8aは駆動モータ(本発明の
装着台駆動部)である。XYZステージ8は、ステージ
(図示しない)の上に加工用基材7が装着され、駆動モ
ータ8aによってX方向,Y方向,Z方向の3方向にそ
れぞれ独立に制御される。これによって加工用基材7の
任意の方向への移送が可能になる。なお、XYZステー
ジ8はZ軸回りに回転可能なXYZθステージとするの
でもよい。9は回折格子3で回折した光束のうち中央を
透過する0次の回折光を遮断するダンプ部である。ダン
プ部9はダンプしないでもよいし、他の次数光をダンプ
することで異なる形状を作製することもできる。
置の制御を行うシステム制御部、10aはシステム制御
部10を構成する中央制御装置(CPU)にロードする
制御プログラムや周期構造を加工するための設定デー
タ、例えばXYZステージ8の移動速度等を格納するメ
モリ部、10bはレーザの繰り返し周波数、ショット数
等を設定データを入力する入力部、10cは入力部10
bから入力するとき入力内容を表示したりレーザ加工時
の運転状態を表示する表示部、10dは計時手段、10
eはショット数をカウントするカウンタ、10fは干渉
領域Aの位置を検出し駆動モータ8aを駆動させるため
のCCD等の位置検出センサである。なお、位置検出セ
ンサ10fに代えて、干渉形状を検出するセンサ、ある
いは加工形状を検出するセンサ等を使用するのでもよ
い。これらは干渉形状や加工形状の特異的な形状を基に
位置を検出することができる。位置検センサ10fもし
くはこれらのセンサからの検出データを画像処理してX
YZステージ8の位置が干渉領域Aの加工最適位置に制
御される。
は、レーザ光がレーザ駆動部1,増幅部1aから照射さ
れ、アパーチャー2を通って透過型の回折格子3で回折
されるものである。しかし、回折格子には透過型のほか
に反射型の回折格子も存在する。この反射型の回折格子
を使用することで、基本的にまったく同様のレーザ加工
装置を作ることができる。図1(b)において、3aは
反射型回折格子、20はミラーである。図1(b)には
図示しないが、レーザ駆動部1,増幅部1aから照射さ
れ、アパーチャー2を通ったレーザ光がミラー20に入
射される。ミラー20において反射されたレーザ光は反
射型回折格子3aで回折され、複数の光束に分かれて凸
レンズ4に導かれる。ミラー20と反射型回折格子3a
を除いて他の構成は図1(a)の透過型の回折格子3の
場合とまったく同一である。従って詳細な説明は省略す
る。この反射型回折格子3aとミラー20を用いたレー
ザ加工装置は、レーザ駆動部1と増幅部1aを直線状に
配置する必要がないため、横長の構成とならず、装置を
コンパクトにすることができる。
1のフェムト秒レーザ装置の動作について説明する。シ
ステム制御部10の電源スイッチ(図示しない)をON
することにより、システム制御部10はメモリ部10a
から制御手順を実行する制御プログラムをロードし、表
示部10cに入力画面を表示させ、制御のための設定値
を入力できるようにする。入力部10bから加工用基材
7の材質や、内部加工か表面加工か、また表面加工のと
きには穴形状、深さ、繰り返し周波数、ショット回数等
の基本的な設定データを入力すると、システム制御部1
0はメモリ部10aからこの設定データと関係付けらて
いる関連データ、例えば繰り返し周波数から定まるXY
Zステージ8の移動速度等のデータを読み出し、表示部
10cに表示する。
部10のスタートボタン(図示しない)を押すことによ
り、レーザ駆動部1の励起用のグリーン固体レーザの動
作を開始する。チタンサファイアレーザが発振し、増幅
部1aで増幅されたフェムト秒レーザ光は、システム制
御部10から駆動部2bへの動作命令でシャッタ2aが
開かれ、1ショット目が出射される。繰り返し周波数1
0Hzで出射させるため、システム制御部10はレーザ
光を出射する少なくとも1パルス(90fs)前にシャ
ッタ2aを開放する。これは、発振開始から計時手段1
0dによってタイミングを計って実行する。この後レー
ザ光は回折格子3で回折されて複数の光束に分割され
る。システム制御部10は最初の1ショットを出射した
後、レーザ光の出射が終わった少なくとも1パルス(9
0fs)後にシャッタ2aを閉止する。またシステム制
御部10は最初の1ショットの加工が終わると、二度目
のショットを行うべく、レーザ駆動部1を発振させ増幅
部1aで増幅させる。
次の回折光はダンプ部9で遮断され、凸レンズ5で再び
集光される。このとき分離されている光束が凸レンズ5
の焦点近くで干渉を起こす。そして凸レンズ5とこの干
渉領域Aとの間に円柱レンズ6が配置されているため、
干渉領域Aは図1(a)に示す領域に扁平化され、エネ
ルギ密度が高く厚さが薄い領域の中に干渉縞の光強度の
強いスポットが点在した領域が形成される。このとき、
システム制御部10は位置検出センサ10fからの検出
信号に基づいてZ方向の駆動モータ8aを駆動して最適
位置に移送させている。従って加工用基材7は加工中最
適加工位置にあり、フェムト秒レーザによる最初の1シ
ョットの加工がこの干渉縞の光強度の強い複数のスポッ
トで同時に行われる。
加工が終わると、カウンタ10eでカウントし、X方向
及び/またはY方向の駆動モータ8aに起動をかけ、加
工用基材7の所定の方向への移送を開始する。計時手段
10dの計時により、二度目のショットを行う90fs
以上前にシャッタ2aを開放し、増幅部1aから二度目
のショットを出射する。このレーザ光は回折格子3で回
折され、凸レンズ4,5、円柱レンズ6を透過して干渉
領域Aを形成する。この間、XYZステージ8は設定さ
れた移送速度で所定方向に移送されており、またZ方向
には最適加工位置に制御されているため、最初のショッ
トから所定の間隔だけ離れた位置において、二度目のシ
ョットで二列目の穴等の加工(以下、穴等)が複数個並
んで同時に行われる。加工用基材7が透明体であって内
部加工の場合は、加工は屈折率等の光学特性の変化とな
る。
0eのカウント数が入力された所定の回数に達したら、
システム制御部10はレーザ駆動部1の励起用グリーン
固体を停止させ、XYZステージ8の移送動作を停止す
る。このとき、1ショットで加工された一列の穴等が、
所定ピッチで複数列並んで形成された加工物が完成す
る。各列は移送速度によって決まる所定ピッチだけ離
れ、設定カウント回数の列が並んだものとなる。内部加
工の場合は材質特性が変化した加工物となる。そして移
送速度を下げるとピッチが小さくなり、複数の穴等が移
送方向に連なって、長い溝を形成することできる。
3による干渉領域Aが、フェムト秒レーザの波面同士に
傾きがある従来のビームスプリッタと比較して大きく拡
大されることを説明する。図2(a)は回折格子による
干渉領域を示す概念図、図2(b)はビームスプリッタ
による干渉領域を示す概念図である。
にビームスプリッタで分離された光束は、各光束の光軸
に対してその波面が垂直であり、角度θで交差するとき
2つの波面同士は平行とはならない。このときの干渉領
域Bの幅Wは、各波面の波連長さaと光束の交差する角
度θにより、w=a/sin(θ/2)となる。この領
域以外の部分では干渉することなくそのまま通過する。
波連長さaはパルス幅τ、光速cを使うとa=τ・cで
あるから、非常に小さな値となり、従って干渉領域Bの
幅wも非常に小さな値となり、通常は数百μmとなる。
例えばτ=100fs、θ=10°とした場合、w=3
44μmである。
で分離した場合、図2(a)に示すように実施の形態1
の回折格子3で回折された光束は2つの波面同士が平行
な関係を保って交差する。このため干渉領域Aの幅wは
大きくなり、光束のビーム径bと光束の交差する角度θ
により、w=a/cos(θ/2)となる。そしてビー
ム径bは数mm程度にすることが可能であり、この結
果、干渉領域Aの幅はビームスプリッタの干渉領域Bの
幅と比較し10倍以上の値となる。例えば光束のビーム
径bを5mm、θ=10°とすると、w=5.02mm
になる。言い換えれば実施の形態1のレーザ加工装置
は、分割しただけのレーザ光で加工する加工面積を10
倍以上に拡大することがきわめて容易に行える。
置によって、膜厚200nmの金属膜を加工した場合の
結果について説明する。図3(a)は本発明の実施の形
態1におけるレーザ加工装置で金属膜を加工した顕微鏡
写真図、図3(b)は(a)の写真の拡大図である。縦
横の大きさが10mm×10mmの基板を実施の形態1
のレーザ加工装置で加工を行った。実験条件はパルス幅
90fs、波長800nm、繰り返し周波数10Hz、
光束の交差角3.0°、1パルス当り1.3mJ、基板
の移送速度150μm/sec、加工幅6mmである。
図3(a)(b)によれば、3μm〜5μmの穴が6μ
m程度の間隔をおいて整然と並んで周期的構造となって
いるのが分かる。各穴の深さは、エネルギ密度を上げる
ため、パワーピーク値,パルス幅,ショット数(同一位
置で複数回行うショット回数)、レンズ位置と絞り等を
操作することで調節できる。図3(a)(b)の場合、
穴の深さは200nm以上である。
ないが、基板の移送速度を変化させると穴等間のピッチ
が変化し、穴等の分布状況が変わる。すなわち、移送速
度150μm/secの場合6μm程度の間隔をおいて
並んでいるが、移送速度55μm/secにしたときに
は、ほぼ0μmで穴等が密着した状態となる。さらに、
移送速度12μm/secにしたときには、穴等同士が
完全に連なり、各列が溝を形成する。従って、溝が形成
されなかった部分はこのような溝によってランドとな
り、これによって金属膜が複数に分割される。1ピッチ
離れた2つの溝によって分割された金属膜は、いわば1
本の独立した線となって基板上に残る。すなわち、この
線を基板から剥離すれば、数μ以下の幅で厚さ数百nm
以下のナノワイヤを簡単に形成できることになる。
とレーザ加工方法によれば、回折格子3を使用すること
によって複数の光束の波面を平行を保って交差させるこ
とができ、波面が傾斜している場合と比較して干渉領域
を10倍以上に拡大することができる。分離した光束間
の光軸合わせが容易になる。また、円柱レンズ6によっ
て空間的に干渉領域を一方向に圧縮するため、エネルギ
密度を簡単に集中するとともに加工範囲を広くすること
ができる。ライン上に所定ピッチで並んだような微細な
波長オーダの周期構造を容易に加工することができる。
周期構造を加工するためのコントロールが光束の干渉で
行えるため容易であり、従来のように光学的遅延回路を
設けたりする大型で複雑な構成が必要でなく、安価なレ
ーザ加工装置にすることができる。加工用基材7が結晶
の場合、結晶表面に照射するエネルギを調節することに
より、結晶の格子常数レベルの大きさの微細加工を行う
ことができる。アブレーションのほか、感光、露光等
や、ケミカルなエッチングとを組み合わせて利用するこ
とができる。同様に内部加工することでフォトニック結
晶の一括作成が可能になる。
おけるレーザ加工装置とレーザ加工方法について説明す
る。図4(a)は本発明の実施の形態2におけるレーザ
加工装置の正面図、図4(b)は(a)のレーザ加工装
置の平面図、図4(c)は(a)の円柱レンズのX1−
X1方向側面図、図4(d)は(a)の加工用基材のX
2−X2方向側面図である。実施の形態2のレーザ加工
装置は、集光用光学素子を除き基本的に実施の形態1の
レーザ加工装置と同様の構成を有しているため、同一符
号は同一の構成を示している。従って、同一符号の説明
は実施の形態1に譲って、ここでは省略する。
に、実施の形態2のレーザ加工装置は、1はレーザ駆動
部、1aは増幅部、2はアパーチャー、3は回折格子、
6は円柱レンズ、7は加工用基材、8はXYZステー
ジ、9はダンプ部である。その他のシステム制御関連の
構成は、図示しないが実施の形態1と同様である。11
は集光用光学素子である円柱レンズである。実施の形態
2の回折格子3は7つの光束に分割できる回折格子であ
る。なお当然のことであるが、この回折格子3の光束の
分割数を7つとするのは一例に過ぎないものである。
1から出射された超短パルスレーザ光は回折格子3で回
折され、図4(c)に示す通り7つの光束に分割されて
円柱レンズ11に入射される。円柱レンズ11では長手
方向は屈折されて集光することなくそのまま透過し、横
幅方向の光は集光される。この一方向へ集光されたレー
ザ光が円柱レンズ6に入射される。なお中央の光束はダ
ンパ部9によって遮断される。遮断しなくても基本的に
は変わりがない。円柱レンズ6は干渉域整形光学素子と
して作用するもので、円柱レンズ11と平行するように
配置され、図4(b)に示すように横幅方向の集光作用
により円柱レンズ11からの光束を中央に集光する。そ
して円柱レンズ6の作用で、円柱レンズ6の焦点位置近
傍で対応関係にある左右2つの光束が交差し干渉する。
しかし、円柱レンズ11,円柱レンズ6は長手方向に関
して集光作用がないので、図4(a)に示すように回折
で広がった光束は、屈折作用を受けることなくそのまま
円柱レンズ11,円柱レンズ6内を透過し、直進する。
従って干渉領域は長手方向に離れた位置に形成されるこ
とになる。そしてこの干渉領域に加工用基材7が置か
れ、高エネルギの超短パルスレーザ光の光強度が強まっ
たところで加工される。なお、円柱レンズ11,円柱レ
ンズ6の焦点位置の関係は実施の形態1と同様であり、
省略する。
は、7つの光束に分割する回折格子3の場合は、図4
(d)のように横幅方向に3つの円形もしくは楕円形の
スポットが並んで形成される。各スポット内には複数の
干渉縞が形成されるから、この干渉縞で光強度の強いと
ころでアブレーション等が可能になり加工することがで
きる。従って、実施の形態2の場合には多数の微細周期
構造をもつ領域が3つ並んで同時に形成される。
置とレーザ加工方法は、実施の形態1の凸レンズ2枚の
場合と比較して焦点及び干渉領域のエネルギ密度が小さ
くなるために、大気中で加工してもエアブレークダウン
が起きにくくなる。すなわち、レーザ光を絞り込んで
も、焦点位置で空気がプラズマ状態となってビームの質
が低下することがない。また、フィルタを挿入するとき
にも影響が小さく、ビームの質が低下することがない。
おけるレーザ加工装置とレーザ加工方法について説明す
る。図5(a)は本発明の実施の形態3におけるレーザ
加工装置の正面図、図5(b)は(a)のレーザ加工装
置の平面図、図5(c)は(a)の球面レンズのY1−
Y1方向側面図、図5(d)は(a)の加工用基材のY
2−Y2方向側面図である。実施の形態3のレーザ加工
装置は、集光用光学素子を除き基本的に実施の形態1の
レーザ加工装置と同様の構成を有しているため、同一符
号は同一の構成を示している。従って、同一符号の説明
は実施の形態1に譲って、ここでは省略する。
に、実施の形態2のレーザ加工装置は、1はレーザ駆動
部、1aは増幅部、2はアパーチャー、3は回折格子、
6は円柱レンズ、7は加工用基材、8はXYZステー
ジ、9はダンプ部である。その他のシステム制御関連の
構成は、図示しないが実施の形態1と同様である。12
は集光用光学素子である凸レンズである。実施の形態2
の回折格子3は7つの光束に分割できる回折格子であ
る。
1から出射された超短パルスレーザ光は回折格子3で回
折され、図5(c)に示す通り7つの光束に分割されて
凸レンズ12に入射される。凸レンズ12で各光束は集
光され、図5(b)に示すように焦点を結んだ後、円柱
レンズ6に入射される。なお中央の光束はダンパ部9に
よって遮断される。遮断しなくても結果は同様である。
円柱レンズ6は干渉域整形光学素子として作用するもの
で、横幅方向には集光作用があり、円柱レンズ6の焦点
位置近傍で対応関係にある左右2つの光束が交差し干渉
する。しかし、円柱レンズ6は長手方向に関して集光作
用がないので、図5(a)に示すように凸レンズ12か
らの各光束は、屈折作用を受けることなくそのまま円柱
レンズ6内を透過し、直進する。従って干渉領域はこの
長手方向に分散して形成されることになる。
り、高エネルギの超短パルスレーザ光によって加工され
る。この加工用基材7上での干渉領域は図5(d)のよ
うにそれぞれ帯状に長く、横幅方向に3つ並んで形成さ
れる。凸レンズ12と円柱レンズ6の配置関係等を調節
することにより、3つの帯状の干渉領域を重ねることが
できる。各干渉領域内には複数の干渉縞が形成されるか
ら、この干渉縞で光強度の強いところがアブレーション
等を起こして加工される。従って、多数の周期構造を形
成された領域が長く連続して同時に形成される。例えば
各干渉領域の加工範囲が6mmとすれば、15〜18m
mの長い範囲でレーザ加工が可能になる。もっと加工範
囲を長くしようと思えば、回折格子3の分割する光束の
数を増やせばよい。
置とレーザ加工方法は、一方向に長い微細な周期的構造
を簡単に形成することができる。回折格子3で分離する
光束の数を増やせば長さをさらに伸ばすことができる。
おけるレーザ加工装置とレーザ加工方法について説明す
る。図6(a)は本発明の実施の形態4における凹面鏡
を使用したレーザ加工装置の構成図、図6(b)は本発
明の実施の形態4における平面鏡を使用したレーザ加工
装置の構成図である。実施の形態4のレーザ加工装置
は、集光用光学素子を除き基本的に実施の形態1のレー
ザ加工装置と同様の構成を有しているため、同一符号は
同一の構成を示している。従って、同一符号の説明は実
施の形態1に譲って、ここでは省略する。
態4のレーザ加工装置は、1はレーザ駆動部、1aは増
幅部、2はアパーチャー、3は回折格子、6は円柱レン
ズ、7は加工用基材、8はXYZステージ、9はダンプ
部である。その他のシステム制御関連の構成は、図示し
ないが実施の形態1と同様である。図6(a)において
13a,13bは本発明の集光用光学素子である凹面鏡
である。同じく、図6(b)において14a,14bは
本発明の集光用光学素子である平面鏡である。
合は、レーザ駆動部1,回折格子3,集光用光学素子,
干渉域整形光学素子をライン上に配置する場合と比較し
てかなり自由度のある配置を採ることができる。また、
平面鏡14a,14bを用いる場合は、集光用光学素子
の作製がきわめて容易であり、光束の交差角度θを大き
くするのが容易である。図6(b)の平面鏡14a,1
4bを凹面鏡に変えて、エネルギ分布、波長成分を調節
することもできる。
4a,14bを用いた場合、レンズを用いた場合のよう
なレンズ媒質による分散(波長による屈折率の相違)が
無いため、パルス幅が長くなることがない。すなわち、
フェムト秒レーザー光にはある程度のスペクトル幅があ
り、波長によって媒質を通過するときの速度が異なる。
従ってレンズを用いる場合は通常若干のパルス幅の伸張
が発生するが、凹面鏡13a,13b、平面鏡14a,
14bを用いる場合は媒質内を透過することがなくパル
ス幅が伸びることがない。このためパルスのパワーピー
ク値が低下することもない。
とレーザ加工方法は、レンズ媒質による分散がないため
パルス幅が伸びることがなく、パルスのパワーピーク値
が低下することもない。
形態5におけるレーザ加工装置とレーザ加工方法につい
て説明する。実施の形態5は、分離された複数の光束が
形成する干渉領域の干渉パターンを変化させるために、
様々の手段を講じたものである。図7(a)は本発明の
実施の形態5における干渉パターン変化手段として周方
向に焦点距離が変化する凸レンズを備えたレーザ加工装
置の構成図、図7(b)は本発明の実施の形態5におけ
る干渉パターン変化手段として周波数成分遮断部を備え
たレーザ加工装置の構成図、図7(c)は本発明の実施
の形態5における干渉パターン変化手段としてフィルタ
を備えたレーザ加工装置の構成図、図7(d)は本発明
の実施の形態5における干渉パターン変化手段として非
線形波長変換部を備えたレーザ加工装置の構成図であ
る。実施の形態5のレーザ加工装置は、複数の光束が形
成する干渉領域の干渉パターンを変化させる干渉パター
ン変化手段を除き、基本的に実施の形態1のレーザ加工
装置と同様の構成を有しているため、同一符号は同一の
構成を示している。従って、同一符号の説明は実施の形
態1に譲って、ここでは省略する。
1はレーザ駆動部、1aは増幅部、2はアパーチャー、
3は回折格子、4,5は凸レンズ、6は円柱レンズ、7
は加工用基材、8はXYZステージ、9はダンプ部であ
る。その他のシステム制御関連の構成は、図示しないが
実施の形態1と同様である。
の干渉パターンを変化させるために、周方向で部分的に
焦点距離が変化する凸レンズを使用するものである。図
7(a)において、15aは焦点距離が相対的に長い上
半分の凸レンズ、15bは焦点距離が相対的に短い下半
分の凸レンズである。この形態の場合、凸レンズ15
a,15bはレンズ半分で焦点距離が変わっているが、
一枚の凸レンズで周方向に部分的に異なった焦点距離を
複数個もつ凸レンズを使用することもできる。また、同
じ焦点距離のレンズを複数個異なる場所に置くことでも
同様の効果が得られる。
ごとに異なった焦点距離を有しているから、上下の干渉
する光束の干渉縞が、実施の形態1のように一様な強弱
で繰り返す単調なパターンを示すのではなく、単調でな
い様々の波形を示す光強度のパターンを要素として繰り
返すものとなる。そして円柱レンズ6を使ってエネルギ
密度を上げたとき、アブレーションの閾値を越えたとこ
ろではアブレーションを起こして穴等が形成され、閾値
を越えないところでは加工されない。また、加工用基材
7の屈折率等の材質特性を変化させる場合は、特性を変
化させるだけの光強度を加工部位にもつ干渉パターンを
作成するようにレンズを調整すればよい。
は、光束の干渉パターンを変化させるために、周波数成
分遮断部を使用するものである。図7(b)において、
16は回折格子3から受光した凸レンズ4が集光する焦
点近傍に設けられ、光束の所定の位置の光成分を除去す
る周波数成分遮断部である。この周波数成分遮断部16
は、遮断したい所定の位置には光を不透過もしくは減衰
する材料(光吸収材料)を配置するとともに、残りの部
分には光を透過する透明媒質(透明ガラス等)を配置し
て構成するのが簡単である。そして光束の外周側を遮断
する場合は、外周側から不透過もしくは減衰させる素材
を挿入するだけでよい。また、周波数成分遮断部16に
は上述の液晶透過ユニットを用いることができる。
回折角が異なるため、焦点においてレンズ内周側に高周
波数成分(短波長成分)が集まり、外周側に低周波成分
(長波長成分)が集まる。従って、周波数成分遮断部1
6によって光束の所定の位置の周波数成分を遮断すれ
ば、上下の干渉する光束の干渉縞は、強弱の一様な単調
なパターンを示すのではなく、不均一な光強度分布から
構成される単調でないパターンを繰り返すものとなる。
この光強度の強い部分で加工すればよい。なお、周波数
成分遮断部16は、光を完全にまたは一部だけしか透さ
ない、不透光の部材であればどのようなものでもよい。
6で物理的に所定の周波数成分を減衰もしくは除去する
ため、干渉縞パターン及びパルスの時間形状をきわめて
容易に変化させることができる。
は、光束の干渉パターンを変化させるために、フィルタ
を使用するものである。図7(c)において、17は凸
レンズ4が出射する光束の一部を除去するフィルタであ
る。フィルタ17は、光束から所定の周波数成分を除去
する波長フィルタであっても、光強度を低減する強度フ
ィルタであってもよい。フィルタ17が波長フィルタの
場合、物理的に所定の周波成分を除去することができ、
干渉縞パターンを変化させることができる。波長フィル
タは干渉領域前のどこにでも配置できる。また、フィル
タ17が強度フィルタの場合、これを介すことで光強度
が変化するから加工用基材に加える加工度に変化を与え
ることができる。なお、一方の光束の光路に強度フィル
タを設けた場合には、2つの光束を干渉させたときの光
強度分布が変動部分と基礎的強度部分との和から構成さ
れるようになる。基礎的強度が材質特性変更の閾値を越
えれば、加工用基材7の特性変更を全面的に行い、部分
的にアブレーションをするといった加工が可能になる。
は、光束の干渉パターンを変化させるために、非線形波
長変換部を使用するものである。図7(d)において、
18,18a,18bは非線形波長変換部である。非線
形波長変換部18,18a,18bはこれらのうちどれ
が設けられるのでもよい。波長変換には高調波発生、パ
ラメトリック変換、ラマン散乱などがある。光遅延調整
を行うため非線形波長変換部18a,18b等でそれぞ
れ線形媒質との組み合わせて作製することができる。な
お、非線形波長変換部18,18a,18bの設置個所
はこの3個所に限られない。このように非線形の波長変
換を行うことにより干渉パターンを変化させることがで
きる。
は、干渉領域の干渉パターンを変化させるための様々の
干渉パターン変化手段を講じているので、実施の形態1
〜4は光強度が強くなる位置が等ピッチで形成されたの
に対し、光強度が強くなる位置を不等ピッチで形成する
ことができる。なお、干渉パターン変化手段を各光束に
配置するため、光学的遅延が各光束間で無視できなくな
ることも生じるが、この場合透明媒質を挿入して光学的
遅延の調整をするのが好適である。
加工装置は非単調な干渉パターンを形成できる。従っ
て、実施の形態5のレーザ加工装置は、実施の形態1〜
4と同様にXYZステージ8を駆動することにより、X
Y平面上に等ピッチで周期的に並んだ模様や文字,記
号,ラインを穴列で描くことができるだけでなく、移送
速度と干渉パターンと組み合わせることにより、周期的
模様やラインのほかに、単調でない周期的模様やライ
ン、さらには自在な模様やラインを描くことができる。
すなわち、多数の穴等から構成されるドット列を、それ
ぞれ任意の位置で、且つ任意の形状に形成することがで
きる。干渉パターン変化手段を使って干渉パターンを次
々と変化させながらXY方向の移送速度を制御すると、
多様なラインのドット列を同時に形成することが可能に
なる。そして、移送速度を小さくしてドット列を連続し
た溝にすれば、数μ以下の幅で厚さ数百nm以下のナノ
ワイヤを形成することができるから、これによってナノ
レベルの回路基板を作成することもできる。
光学素子を使用することによって複数の光束の波面の平
行性を保ち、加工用基材をこの波面に平行に配置するこ
とができ、ビームスプリッタを使ったために波面同士が
傾斜している場合と比較して干渉領域、言い換えれば加
工範囲を実用的に10倍程度、理論上はそれ以上に拡大
することができ、しかも光軸合わせが容易になる。ま
た、干渉域整形光学素子によって空間的に干渉領域を一
方向に圧縮するため、エネルギ密度を簡単に集中すると
ともに加工範囲は広くとることができ、加工用基材表面
または内部にライン状に所定ピッチで並んだ微細で波長
オーダの周期構造を容易に加工することができる。内部
加工することでフォトニック結晶の一括作成が可能にな
る。周期構造を加工するためのコントロールが光束の干
渉を調整することにより行えるため容易であり、従来の
ように光学的遅延回路を設けたりする大型且つ複雑な構
成が必要でなく、従ってきわめて安価なレーザ加工装置
にすることができる。
あるから、円柱レンズによって干渉領域を扁平化するの
がきわめて容易であり、加工領域をライン上に並んだ波
長オーダの微細周期構造にすることができる。1ショッ
トで加工する加工範囲は、扁平化しない長手方向の数m
m以上となり、広い範囲を加工できる。
一次元の周期的構造を加工し、これを平行移動すること
により二次元の微細周期構造を容易に形成できる。基材
装着台が三次元駆動ステージであり、一次元の周期的構
造を加工したものを平行移動して二次元あるいは三次元
の微細周期構造を容易に形成でき、加工用基材を干渉領
域の所定の位置に配置し且つ加工のためのコントロール
が容易になる。
周期構造を容易に形成でき、加工用基材を干渉領域の所
定の位置に配置して加工のコントロールが容易になる。
ズから構成されたため、2つの球面レンズの焦点距離と
位置を変化させて、干渉領域の大きさ、エネルギ密度を
変化させることができる。レーザ側の球面レンズの方の
焦点距離を加工用基材側の球面レンズの焦点距離より大
きくすると、光路の角度が変化するために干渉縞の間隔
が狭くなり、逆にレーザ側の球面レンズの方の焦点距離
を加工用基材側の球面レンズの焦点距離より小さくする
と、干渉縞の間隔をひろくすることができる。
成されたから、焦点及び干渉領域におけるエネルギ密度
が球面レンズの場合と比較して小さくなるために、大気
中で加工してもエアブレークダウンが生じにくくなる。
また、フィルタを挿入するときにも影響が小さい。集光
用光学素子が1つの球面レンズから構成されたため、一
方向に長い微細な周期的構造を簡単に形成することがで
きる。回折光学素子で分離する光束の数を増やせば長さ
をさらに伸ばすことができる。集光用光学素子が2つの
ミラーから構成されたから、球面レンズとは異なりレン
ズ媒質による分散がないためパルス幅が長くなることが
ない。
する周波数成分遮断部が設けられたため、周波数成分遮
断部で物理的に所定の位置の光成分を減衰または除去す
ることにより、任意の周波数成分を減衰もしくは除去す
ることができ、その組み合わせで干渉縞パターンとパル
スの時間形状を変化させることができる。また、波長フ
ィルタが設けられたため、波長フィルタで物理的に所定
の周波成分を除去することができ、干渉縞パターンとパ
ルスの時間形状を変化させることができる。波長フィル
タは干渉領域前のどこにでも配置できる。強度フィルタ
が設けられたから、強度フィルタによって光強度を変化
させ、加工用基材に対する加工度に変化をもたせること
ができる。そして、光路の中に非線形波長変換を行う非
線形波長変換部を設けたことにより干渉パターンを変化
させることができる。2つの球面レンズのうち少なくと
も一方の球面レンズが周方向に変化した焦点距離を有し
ているため、複数の光束ごとに焦点距離が異なるため、
周期が変化する加工を施すことができる。さらに加工用
基材上でのスポットのオーバーラップを調節することが
できる。
ルスレーザ光を回折光学素子によって複数の光束に分離
するとともに、該光束を互いに干渉させ、干渉領域を扁
平な領域に整形するとともにエネルギ密度を集中するか
ら、回折光学素子を使用することによって複数の光束の
波面の平行性を保ち、加工用基材をこの波面に平行に配
置することができ、ビームスプリッタを使ったために波
面同士が傾斜している場合と比較して干渉領域、言い換
えれば加工範囲を実用的に10倍程度、理論上はそれ以
上に拡大することができ、しかも光軸合わせが容易にな
る。また、干渉域整形光学素子によって空間的に干渉領
域を一方向に圧縮するため、エネルギ密度を簡単に集中
するとともに加工範囲は広くとることができ、ライン上
に所定ピッチで並んだ微細で波長オーダの周期構造を容
易に加工することができる。内部加工することでフォト
ニック結晶の一括作成が可能になる。周期構造を加工す
るためのコントロールが光束の干渉を調整することによ
り行えるため容易であり、従来のように光学的遅延回路
を設けたりする大型且つ複雑な構成が必要でなく、従っ
てきわめて安価なレーザ加工装置にすることができる。
工装置の構成図 (b)反射型回折格子を使用した場合の要部拡大図 本発明の実施の形態1におけるレーザ加工装置の構成図
工装置で金属膜を加工した顕微鏡写真図 (b)(a)の写真の拡大図
工装置の正面図 (b)(a)のレーザ加工装置の平面図 (c)(a)の円柱レンズのX1−X1方向側面図 (d)(a)の加工用基材のX2−X2方向側面図
工装置の正面図 (b)(a)のレーザ加工装置の平面図 (c)(a)の球面レンズのY1−Y1方向側面図 (d)(a)の加工用基材のY2−Y2方向側面図
使用したレーザ加工装置の構成図 (b)本発明の実施の形態4における平面鏡を使用した
レーザ加工装置の構成図
ーン変化手段として周方向に焦点距離が変化する凸レン
ズを備えたレーザ加工装置の構成図 (b)本発明の実施の形態5における干渉パターン変化
手段として周波数成分遮断部を備えたレーザ加工装置の
構成図 (c)本発明の実施の形態5における干渉パターン変化
手段としてフィルタを備えたレーザ加工装置の構成図 (d)本発明の実施の形態5における干渉パターン変化
手段として非線形波長変換部を備えたレーザ加工装置の
構成図
ーザ加工装置
Claims (20)
- 【請求項1】 超短パルスレーザ光を生成するレーザ駆
動部と、 前記超短パルスレーザ光が前記レーザ駆動部から入射さ
れたとき、該超短パルスレーザ光を複数の光束に分離す
る回折光学素子と、 前記回折光学素子によって分離された光束を互いに干渉
させるために集光する集光用光学素子と、 前記光束が互いに交差して干渉する干渉領域と前記集光
用光学素子との間に設けられた干渉域整形光学素子と、 前記超短パルスレーザ光によって加工するため、加工用
基材を前記干渉領域に配設することができる基材装着台
を備え、 前記干渉域整形光学素子が、前記干渉領域を扁平な領域
に整形するとともにエネルギ密度を集中し、前記加工用
基材と該干渉領域の物質レーザ相互作用によって微細加
工することを特徴とするレーザ加工装置。 - 【請求項2】 超短パルスレーザ光がフェムト秒レーザ
光またはピコ秒レーザ光であることを特徴とする請求項
1記載のレーザ加工装置。 - 【請求項3】 干渉域整形光学素子が円柱レンズから構
成されたことを特徴とする請求項1または2記載のレー
ザ加工装置。 - 【請求項4】 基材装着台の移動を行う装着台駆動部を
備え、加工用基材を移送することにより移送方向に微細
加工を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
記載のレーザ加工装置。 - 【請求項5】 基材装着台が三次元駆動ステージであ
り、装着台駆動部が三次元ステージ駆動部であることを
特徴とする請求項4記載のレーザ加工装置。 - 【請求項6】 レーザ駆動部を制御して所定の超短パル
スレーザ光を生成するシステム制御部を備え、該システ
ム制御部が前記装着台を所定の移動速度で移動させ、前
記加工用基材に微細構造を形成することを特徴とする請
求項4または5記載のレーザ加工装置。 - 【請求項7】 集光用光学素子が2つの球面レンズから
構成されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
記載のレーザ加工装置。 - 【請求項8】 集光用光学素子が円柱レンズから構成さ
れたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の
レーザ加工装置。 - 【請求項9】 集光用光学素子が1つの球面レンズから
構成されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
記載のレーザ加工装置。 - 【請求項10】 集光用光学素子が2つのミラーから構
成されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記
載のレーザ加工装置。 - 【請求項11】 前記集光用光学素子の焦点近傍に設け
られ光束の所定の位置の光成分を除去する周波数成分遮
断部が設けられたことを特徴とする請求項7または10
記載のレーザ加工装置。 - 【請求項12】 前記集光用光学素子が出射する光束か
ら所定の周波数成分を除去する波長フィルタが設けられ
たことを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載の
レーザ加工装置。 - 【請求項13】 互いに交差して干渉する光束のうち1
以上の光束の光強度を低減する強度フィルタが設けられ
たことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の
レーザ加工装置。 - 【請求項14】 前記レーザ駆動部から前記干渉領域ま
での光路の中に非線形波長変換を行う非線形波長変換部
が設けられたことを特徴とする請求項1〜13のいずれ
かに記載のレーザ加工装置。 - 【請求項15】 2つの球面レンズのうち少なくとも一
方の球面レンズが周方向に部分的に変化した焦点距離を
有していることを特徴とする請求項7記載のレーザ加工
装置。 - 【請求項16】 前記円柱レンズが軸心に対して傾斜可
能なことを特徴とする請求項3記載のレーザ加工装置。 - 【請求項17】 超短パルスレーザ光を生成して、該超
短パルスレーザ光を回折光学素子によって複数の光束に
分離するとともに、該光束を互いに干渉させ、該光束が
干渉する干渉領域を扁平な領域に整形するとともにエネ
ルギ密度を集中し、この整形された干渉領域と加工用基
材の物質レーザ相互作用によって該加工用基材を微細加
工することを特徴とするレーザ加工方法。 - 【請求項18】 超短パルスレーザ光がフェムト秒レー
ザ光またはピコ秒レーザ光であることを特徴とする請求
項17記載のレーザ加工方法。 - 【請求項19】 干渉域を一方向に整形するため円柱レ
ンズを用いることを特徴とする請求項17または18記
載のレーザ加工方法。 - 【請求項20】 互いに交差し干渉する光束のうち、1
以上の光束の波長または光強度を低減して干渉パターン
を変化させたことを特徴とする請求項17〜19のいず
れかに記載のレーザ加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002142256A JP2003334683A (ja) | 2002-05-17 | 2002-05-17 | レーザ加工装置とレーザ加工方法 |
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