JP2003327654A - ポリウレタンフォームの製造法 - Google Patents
ポリウレタンフォームの製造法Info
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Abstract
っても十分な強度を有し、しかも寸法安定性に優れたポ
リウレタンフォームを提供すること、並びに該ポリウレ
タンフォームの特徴を活かした用途として、靴底及びそ
れが用いられた靴を提供すること。 【解決手段】数平均分子量3000〜5000の2官能
ポリエーテルポリオールと数平均分子量が4000〜5
500の3官能ポリエーテルポリオールとを含有し、2
官能ポリエーテルポリオール/3官能ポリエーテルポリ
オール(重量比)が35/65〜65/35であるポリ
オール成分と、イソシアネート化合物とを反応させるポ
リウレタンフォームの製造法、前記製造法で得られたポ
リウレタンフォーム、前記ポリウレタンフォームを有す
る靴底、並びに前記靴底を有する靴。
Description
ームの製造法に関する。更に詳しくは、靴底、特に低密
度ソール等に好適に使用しうるポリウレタンフォームの
製造法に関する。
ステル系ポリウレタンと比較して、耐加水分解性に優れ
ていることから、靴底に用いられている。
ンからなる靴底には、その履き心地を良好にするために
軽量化を図った場合、機械的強度が劣るという欠点があ
る。
エーテルポリオール、鎖延長剤、発泡剤、及びイソシア
ネート又は2個の活性水素を有する化合物とジイソシア
ネートとからなる末端ジイソシアネートプレポリマーを
含有する靴底用ポリウレタン組成物において、前記ポリ
エーテルポリオールが、分子量が2000〜10000
である靴底用ポリウレタン組成物及びその製造法が開示
されている。しかしながら、かかる公報には、軽量化に
伴う寸法変化を改善させる方法については、何ら示唆さ
れていない。
出発原料として水酸基を2個有する化合物が用いられ、
不飽和度が0.06meq/g以下であるポリオキシプ
ロピレン系グリコールを含有するポリオール成分、触媒
及び水を含むポリオール組成物と、ポリイソシアネート
化合物とを反応させる成形体密度0.2〜1.0g/c
m3 及びC硬度35〜90を有する靴底用ポリウレタン
フォームの製造法が開示されている。しかし、この方法
には、軽量化に伴う寸法安定性を改善向上させる方法つ
いては、何ら示唆されていない。
ル系ウレタンにおいて、低密度であっても十分な強度を
有し、しかも寸法安定性に優れたポリウレタンフォーム
を提供すること、並びに該ポリウレタンフォームの特徴
を活かした用途として、靴底及びそれが用いられた靴を
提供することを課題とする。
分子量3000〜5000の2官能ポリエーテルポリオ
ール(以下、2官能ポリエーテルポリオールという)と
数平均分子量が4000〜5500の3官能ポリエーテ
ルポリオール(以下、3官能ポリエーテルポリオールと
いう)とを含有し、2官能ポリエーテルポリオール/3
官能ポリエーテルポリオール(重量比)が35/65〜
65/35であるポリオール成分と、イソシアネート化
合物とを反応させるポリウレタンフォームの製造法、
(2)前記製造法によって得られたポリウレタンフォー
ム、(3)前記ポリウレタンフォームを有する靴底、並
びに(4)前記靴底を有する靴に関する。
は、平均官能基数が2であるポリエーテルポリオール又
はその変性体をいう。また、3官能ポリエーテルポリオ
ールとは、平均官能基数が3であるポリエーテルポリオ
ール又はその変性体をいう。
子量の下限値は、ポリウレタンフォームの機械的強度を
保持させる観点から、3000以上、好ましくは320
0以上、より好ましくは3500以上である。2官能ポ
リエーテルポリオールの数平均分子量の上限値は、取扱
い時の粘度を考慮して、5000以下、好ましくは48
00以下、より4500以下である。これらの観点か
ら、2官能ポリエーテルポリオールの数平均分子量は、
3000〜5000、好ましくは3200〜4800、
より好ましくは3500〜4500である。
平均分子量の下限値は、ポリウレタンフォームの寸法安
定性の確保の観点から、4000以上、好ましくは42
00以上、より好ましくは4500以上である。3官能
ポリエーテルポリオールの数平均分子量の上限値は、ポ
リウレタンフォームの寸法安定性の確保及び取扱い時の
粘度を考慮して、5500以下、好ましくは5300以
下、より好ましくは5000以下である。これらの観点
から、3官能ポリエーテルポリオールの数平均分子量
は、4000〜5500、好ましくは4200〜530
0、より好ましくは4500〜5000である。
を2個有する化合物を出発原料とし、これにジエチル亜
鉛、塩化鉄、金属ポルフィリン等の触媒を用いてプロピ
レンオキシドを必須とする1種以上のアルキレンオキシ
ドの開環付加反応をランダム的に又はブロック的に、好
ましくはブロック的に行い、得られた水酸基を2個有す
る化合物の分子末端にアルキレンオキシドをランダム的
に又はブロック的に、好ましくはエチレンオキシドをブ
ロック的に付加する方法等によって製造することができ
る。
水酸基を3個有する化合物を出発原料とし、これに前記
触媒、又は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアル
カリ触媒を用いてプロピレンオキシドを必須とする1種
以上のアルキレンオキシドの開環付加反応をランダム的
に又はブロック的に、好ましくはブロック的に行い、得
られた水酸基を3個有する化合物の分子末端にアルキレ
ンオキシドをランダム的に又はブロック的に、好ましく
はエチレンオキシドをブロック的に付加する方法等によ
って製造することができる。
2価アルコール、2価フェノール、水酸基を2個有する
アミン、水酸基を2個有するアルカノールアミン等が挙
げられる。
は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペン
チルグリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペ
ンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−
ノナンジオール等の炭素数2〜9のアルキレングリコー
ル、キシリレングリコール、ハイドロキノン、ビスフェ
ノールA等の芳香族グリコール、ジエタノールアミン、
ジメチロール尿素、それらの変性物等が挙げられ、これ
らは、それぞれ単独で又は2種以上を混合して使用でき
る。
水酸基を3個有する多価アルコール、水酸基を3個有す
る多価フェノール等が挙げられる。
は、グリセリン、トリメチロールプロパン、それらの変
性物等が挙げられ、これらは、それぞれ単独で又は2種
以上を混合して用いることができる。
個有する化合物に開環付加反応されるアルキレンオキシ
ドとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、
1,2−ブチレンオキシド、2,3−ブチレンオキシ
ド、スチレンオキシド等が挙げられる。これらの中で
は、プロピレンオキシドを単独で使用するか、又はプロ
ピレンオキシドを主成分(50重量%以上、好ましくは
65重量%以上、特に好ましくは80重量%以上)と
し、これと他のアルキレンオキシドとをランダム共重合
体又はブロック共重合体となるように併用することが好
ましく、特にブロック共重合体となるように併用するこ
とが好ましい。
ポリエーテルポリオールの内部及び末端に存在するオキ
シエチレン基の含有率が高くなると、親水性が増加し、
水分が引きつけられることにより、ポリエーテル系ポリ
ウレタンフォームの特徴である耐加水分解性が低下する
ようになる。したがって、2官能ポリエーテルポリオー
ル及び3官能ポリエーテルポリオール中のオキシエチレ
ン基の含有量は、それぞれ35重量%以下、好ましくは
20重量%以下であることが望ましく、末端反応性の観
点から5重量%以上、好ましくは8重量%以上であるこ
とが望ましい。
リエーテルポリオール(重量比)の上限値は、軽量化に
おける寸法安定性を確保する観点から、65/35以
下、好ましくは63/37以下、より好ましくは60/
40以下とされる。また、その下限値は、軽量化におけ
る耐屈曲性を確保する観点から、35/65以上、好ま
しくは37/63以上、より好ましくは40/60以上
とされる。これらの観点から、2官能ポリエーテルポリ
オール/3官能ポリエーテルポリオール(重量比)は、
35/65〜65/35、好ましくは37/63〜63
/37、より好ましくは40/60〜60/40であ
る。
ルポリオール及び3官能ポリエーテルポリオールの合計
含有量は、安価で強度に優れ、軽量化における寸法安定
性を付与したポリウレタンフォームを得る観点から、好
ましくは90重量%以上、より好ましくは95重量%、
更に好ましくは100重量%である。ポリオール成分に
含有させることができる他のポリオール成分としては、
例えば、2官能ポリエーテルポリオール及び3官能ポリ
エーテルポリオール以外のポリエーテルポリオール等が
挙げられる。これらの成分の量は、本発明の目的が阻害
されない範囲内で、適宜調整することが好ましい。
リオールと3官能ポリエーテルポリオールとの混合物で
あることが好ましいが、必要により、かかる混合物にポ
リマー微粒子を分散させたポリマー微粒子分散体をポリ
オール成分として用いることができる。
重合性不飽和基含有モノマーを重合させて得られたポリ
マーの微粒子を前記混合物中に分散させたポリマー微粒
子分散体等が挙げられる。このポリマー微粒子分散体
は、例えば、重合性不飽和含有モノマーを重合させて得
られたポリマー微粒子と前記混合物とを混合し、分散さ
せる方法、前記混合物中で重合性不飽和基含有モノマー
を重合させることにより、重合性不飽和基含有モノマー
から得られたポリマー微粒子を前記混合物中に分散させ
る方法等によって製造することができる。これらの方法
の中では、後者の方法が、ポリマー微粒子が前記混合物
中に均一に分散されたポリマー微粒子分散体を容易に得
ることができるので好ましい。
チレン;アクリロニトリル;メチルメタクリレート、エ
チルメタクリレート、ブチルメタクリレート等のアルキ
ル基の炭素数が1〜4のアルキルメタクリレート;グリ
シジルメタクリレート;メチルアクリレート、エチルア
クリレート、ブチルアクリレート等のアルキル基の炭素
数が1〜4のアルキルアクリレート;グリシジルアクリ
レート等が挙げられ、これらのモノマーは、単独で又は
2種以上を混合して用いることができる。
の含有量は、特に制限されないが、機械的強度の保持
と、寸法暗影の向上の観点から、好ましくは20重量%
以下、より好ましくは10重量%以下である。
ネート基を2個以上有する芳香族系、脂環族系、脂肪族
系のポリイソシアネート、それらの混合物、それらを変
性して得られる変性ポリイソシアネート等が挙げられ
る。
トリレンジイソシアネート、メチレンジフェニルジイソ
シアネート、ナフチレンジイソシアネート、キシリレン
ジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニレンジイソ
シアネート等の芳香族ポリイソシアネート、水添メチレ
ンジフェニルジイソシアネート、水添トリレンジイソシ
アネート、イソホロンジイソシアネート等の脂環族ポリ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リ
ジンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネート、
それらの混合物、それらの変性体等が挙げられる。
物であるプレポリマー型変性体、ヌレート変性体、ウレ
ア変性体、カルボジイミド変性体、アロファネート変性
体、ビュレット変性体等が挙げられる。
レンポリフェニレンジイソシアネート等の重合体を除い
た芳香族ポリイソシアネート及びその変性体が好まし
い。特に、ポリエーテルポリオールからなるソフトセグ
メントを含有し、4, 4−ジフェニルメタンジイソシア
ネート及び/又はその変性体でプレポリマー化されたも
の(以下、イソシアネートプレポリマーという)は、ポ
リエーテルポリオールからなるソフトセグメントを含ん
だ構造を有し、低密度ポリウレタンフォームの機械的特
性の向上に有効であるので、非常に望ましい。
1個あたりの分子量が1000以上であるポリオキシプ
ロピレン系グリコールは、オキシアルキレン鎖の繰り返
しが長いため、ウレタンフォームでのソフトセグメント
としての役割が有効に働き、伸び特性や屈曲特性が良好
となるので好ましい。
ソシアネート化合物と反応させるため、必ずしも水酸基
の1級化が必要ではなく、末端にエチレンオキシドが付
加されていても付加されていなくてもよい。
は、メチレンジフェニルジイソシアネート又はその変性
物と鎖延長剤との反応生成物を含有してもよい。
には、必要により、添加剤を添加してもよい。
リオールを調製する際に必要により用いられる添加剤
や、イソシアネートプレポリマーが自己重合するのを防
止するために用いられる、例えば、塩化水素ガス、亜硫
酸ガス等の酸性ガス、塩化アセチル、塩化ベンゾイル、
イソフタル酸クロリド等の酸塩化物、リン酸、リン酸モ
ノエチル、リン酸ジエチル等のリン酸化合物等のイソシ
アネート自己重合防止剤等が挙げられる。これらの添加
剤は、単独で又は2種以上を混合して用いることができ
る。
が高くなって低圧発泡機での成形が困難とならないよう
にする観点から、好ましくは10%以上、より好ましく
は13%以上、更に好ましくは15%以上であり、また
粘度が低くなって発泡機の計量精度が低くなることを回
避する観点から、好ましくは25%以下、より好ましく
は22%以下、更に好ましくは20%以下である。これ
らの観点から、イソシアネート化合物のNCO%は、好
ましくは10〜25%、より好ましくは13〜22%、
更に好ましくは15〜20%である。
の観点から、触媒を用いることが好ましい。触媒として
は、3級アミンが好ましい。
シクロ−〔2.2.2〕−オクタン(以下、TEDAと
いう)、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチ
レンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルプロ
ピレンジアミン、N,N,N’,N’,N”−ペンタメ
チルジエチレントリアミン、トリメチルアミノエチルピ
ペラジン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、
N,N−ジメチルベンジルアミン、N−メチルモホリ
ン、N−エチルモホリン、トリエチルアミン、トリブチ
ルアミン、ビス(ジメチルアミノアルキル)ピペラジ
ン、N,N,N’,N' −テトラメチルエチレンジアミ
ン、N,N−ジエチルベンジルアミン、ビス(N,N−
ジエチルアミノエチル)アジペート、N,N,N’,
N’−テトラメチル−1,3−ブタンジアミン、N,N
−ジメチル−β−フェニルエチルアミン、1,2−ジメ
チルイミダゾール、2−メチルイミダゾール等が挙げら
れ、これらは、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上
を混合して用いてもよい。
の触媒として、ジブチルチンジラウレート、オレイン酸
第1錫、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸鉛などの有機
金属化合物を用いることもできる。
好ましい。水とともに、炭化水素、クロロフルオロカー
ボン、水素化フルオロカーボン等が共存していてもかま
わないが、地球のオゾン層破壊を回避する観点から、水
を単独で使用することが好ましい。発泡剤として、水の
みを用いる場合、水の量は、ポリオール成分100重量
部に対して、好ましくは0.5〜1.8重量部、より好
ましくは0.7〜1.5重量部である。
剤、鎖延長剤、顔料、酸化防止剤、黄変防止剤等を用い
ることができる。
以下の低分子量で分子内に2個以上の活性水素を有する
化合物を用いることができる。
コール、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、メチルペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリ
スリトール、ジグリセリン、デキストロース、ソルビト
ール等の多価アルコール、エチレンジアミン、ヘキサメ
チレンジアミン等の脂肪族多価アミン、芳香族多価アミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジイ
ソプロパノールアミン等のアルカノールアミン等、それ
らの変性物等が挙げられる。これらは、それぞれ単独で
用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
1000以下のエチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、1, 4−ブタンジオールペンタエリスリトール、
それらの変生物等からなる群から選ばれる少なくとも1
種が挙げられる。
物とを反応させる際の両者の割合は、イソシアネートイ
ンデックスが、好ましくは80〜100、より好ましく
は82〜95、更に好ましくは85〜90となるように
調整する。
ては、例えば、触媒、発泡剤、その他の添加剤をあらか
じめ混合し、撹拌して調製したポリオール成分と、ポリ
イソシアネート化合物とを成形機により、混合、撹拌
し、成形型内に注入し、発泡させる方法等が挙げられ
る。より具体的には、例えば、ポリオール成分をタンク
等を用いて、混合、撹拌し、通常、40℃程度に調温し
たのち、自動混合注入型発泡機、自動混合型射出発泡機
等の発泡機を用いてポリイソシアネート化合物と反応さ
せ、発泡させる方法等が挙げられる。
い。その例としては、鉄、ステンレス鋼、銅、アルミニ
ウム、アルミニウム合金、エポキシ樹脂、フェノール樹
脂等が挙げられる。また、成形金型の内面形状について
も特に限定がなく、目的とする靴底の形状に対応した形
状を有するのであれば、任意である。
めに、成形金型の内面に離型剤をあらかじめ塗布、噴霧
等の常法で、付着させておくことが好ましい。該離型剤
の代表例としては、ジメチルシリコーンオイル等のシリ
コーン系の離型剤、鉱物油、パラフィンワックス等が挙
げられるが、本発明はかかる例示のみに限定されるもの
ではない。
定の形状、例えば、靴底の形状を有するポリウレタンフ
ォームを得ることができる。得られたポリウレタンフォ
ームの成形密度は、充分な機械的強度及び寸法安定性を
確保する観点から、好ましくは0.1〜0.5g/cm
3 、より好ましくは0.2〜0.45、更に好ましくは
0.3〜0.4g/cm3 である。
1に記載の測定法に基づき、厚さ10mmのポリウレタ
ンフォームから打ち抜いたダンベル2号形の試験片を用
いて温度25℃で測定したとき、十分な機械的強度と耐
久性を得る観点から、好ましくは0.98MPa以上、
より好ましくは1.18MPa以上、更に好ましくは
1.47MPa以上である。
途としては、紳士靴、婦人靴、子供靴、サンダル、スポ
ーツ靴等の靴底が挙げられる。一般に、靴底は、サンダ
ル、紳士靴等に使用されるアウトソールと、スポーツ靴
等に使用されるミッドソールとに分類される。本発明に
おいては、これらの中でも、特にミッドソールが軽量化
と寸法安定性の観点から好ましい。
び靴底を一体化させることによって製造することができ
る。靴本体は、足の甲を包む部位であり、特に素材や形
状を問わない。
い、表1に示す割合となるように調整した。
量部あたりの量が表1に示す量となるように、鎖延長剤
としてエチレングリコール、触媒としてTEDA、整泡
剤としてポリアルキルシロキサン〔東レ・ダウコーニン
グ・シリコーン(株)製、商品名:SRX253〕、発
泡剤として水、顔料〔大日精化工業(株)製、商品名:
FTR610ホワイト〕、及び必要により添加剤として
尿素を混合し、撹拌してポリオール成分を得た。
ートプレポリマー〔花王(株)製、商品名:エディフォ
ームB−6106M、NCO%:16%〕を用いた。
の割合は、発泡反応でのフリーフォーム状態を鑑みて決
定し、式: 〔イソシアネートインデックス〕=(実際に使用された
イソシアネート量)÷(化学量論的にポリオールと当量
とされるイソシアネート量)×100 にしたがって求められたイソシアネートインデックスが
85〜88となるように調整した。
内に、ポリオール成分を入れ、その液温を35〜45℃
に調節し、他方のタンク内にイソシアネート化合物を入
れ、同様に液温を35〜45℃にした。この発泡機を用
いてポリオール成分とイソシアネート化合物とを混合撹
拌し、以下の成形条件でモールド中に注入し、発泡さ
せ、100mm×300mm×10mmのポリウレタン
フォームからなるテストシートを作製した。
に従って調べた。その結果を表1に示す。
ルの略号は、以下のことを意味する。 〔ポリエーテルポリオール〕 A1:ポリプロピレングリコール〔旭硝子ウレタン
(株)製、商品名:プレミノール5005、官能基数:
2、水酸基価:28mgKOH/ g、数平均分子量:4
000、不飽和度0.02meq/g〕
ウレタン(株)製、商品名:エクセノール845、官能
基数:3、水酸基価:28.5mgKOH/ g、数平均
分子量:5900、不飽和度0.08meq/g〕
ウレタン(株)製、商品名:エクセノール820、官能
基数:3、水酸基価:34mgKOH/ g、数平均分子
量:4900、不飽和度0.06meq/g〕
ウレタン(株)製、商品名:エクセノール230、官能
基数:3、水酸基価:56mgKOH/ g、数平均分子
量:3000、、不飽和度0.03meq/g〕
重量を測定し、体積300cm3 で除して測定した。 2.硬度 テストシート表面の硬度をAsker−C硬度計にて2
5℃で測定した。 3.引張強度、引裂強度及び伸度 テストシートから打ち抜いたダンベル2号形の試験片を
用い、JIS K 6301に従って測定した。
合物を用い、ポリオール成分が表1に示す割合となるよ
うに調整し、成形体を作製した。脱型から24時間経過後
に、図1に示す所定位置〜における成形体の寸法を
測定し、その寸法とそれに対応する位置の金型の実寸と
の差の絶対値を寸法変化として求めた。なお、所定位置
〜における成形体の寸法は、靴底用ミッドソール成
形体1の周囲の立ち上がり部分の上端部において測定し
た。
〜における寸法変化の総和を求め、これを寸法総変化
量とした。 6.寸法安定性評価 総寸法変化量が7mm以下である場合の評価を○(寸法
安定性良好)、7 mm以上である場合の評価を×(寸法
安定性不良)とした。
し、3官能ポリエーテルポリオールの分子量による影響
を比較した場合、実施例2及び比較例3〜4に示された
結果から明らかなように、成形後の寸法変化に顕著な差
が現れていることから、3官能ポリエーテルポリオール
には、最適な分子量が存在することがわかる。
官能ポリエーテルポリオールとの重量比を変更した場
合、実施例1〜2及び4並びに比較例1〜2に示された
結果から明らかなように、成形後の寸法変化に顕著な差
が現れていることから、2官能ポリエーテルポリオール
と3官能ポリエーテルポリオールとの重量比には、最適
な比率が存在することがわかる。
剤の量を適宜調整することにより、寸法安定性及び機械
的強度を維持させつつ、ポリウレタンフォームの硬度を
容易に変更することができることがわかる。
ポリオール単独で低密度で成形した場合、機械的強度が
得られるものの、寸法安定性が低下することがわかる。
リエーテルポリオールを原料とし、低密度であっても、
十分な強度を有し、しかも寸法安定性に優れたポリウレ
タンフォームを生産性よく得ることができる。得られた
ポリウレタンフォームは、靴の軽量化を図ることができ
るので、靴底用ポリウレタンフォームとして好適に使用
しうるものである。
底用ミッドソール成形体の形状を示す概略説明図であ
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 数平均分子量3000〜5000の2官
能ポリエーテルポリオールと数平均分子量が4000〜
5500の3官能ポリエーテルポリオールとを含有し、
2官能ポリエーテルポリオール/3官能ポリエーテルポ
リオール(重量比)が35/65〜65/35であるポ
リオール成分と、イソシアネート化合物とを反応させる
ポリウレタンフォームの製造法。 - 【請求項2】 イソシアネート化合物が、ポリエーテル
ポリオールからなるソフトセグメントを含有し、4, 4
−ジフェニルメタンジイソシアネート及び/又はその変
性体でプレポリマー化されたものである請求項1記載の
ポリウレタンフォームの製造法。 - 【請求項3】 イソシアネート化合物のNCO%が10
〜25%である請求項1又は2記載のポリウレタンフォ
ームの製造法。 - 【請求項4】 請求項1〜3いずれか記載の製造法によ
って得られたポリウレタンフォーム。 - 【請求項5】 成形密度が0.1〜0.5g/ cm3 で
ある請求項4記載のポリウレタンフォーム。 - 【請求項6】 引張り強度が0.98MPa以上である
請求項4又は5記載のポリウレタンフォーム。 - 【請求項7】 請求項4〜6いずれか記載のポリウレタ
ンフォームを有する靴底。 - 【請求項8】 請求項7記載の靴底を有する靴。
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