JP2003322089A - オイルポンプロータ - Google Patents
オイルポンプロータInfo
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Abstract
の歯形形状および両ロータ間の間隙を適切に設定し、両
ロータの歯面間の摺動抵抗やがたつきを低減することで
オイルポンプの静粛性の向上を図る。 【解決手段】 基礎円Di上を転がる第1外転円Aiお
よび第1内転円Biによって創成されるサイクロイド曲
線をそれぞれ歯先、歯溝として歯数n枚のインナーロー
タ10を形成し、基礎円Do上を転がる第2外転円Ao
および第2内転円Boによって創成されるサイクロイド
曲線をそれぞれ歯溝、歯先として歯数(n+1)枚のア
ウターロータ20を形成するものとし、Di,Ai,B
i,Do,Ao,Boの直径をφDi,φAi,φB
i,φDo,φAo,φBo、クリアランスをtとする
とき、 φBo=φBi,φDo=(n+1)・φDi/n+
(n+1)・t/(n+2),φAo=φAi+t/
(n+2) を満たして各ロータを構成する。
Description
アウターロータとの間に形成されるセルの容積変化によ
って流体を吸入、吐出するオイルポンプのロータに関す
る。
数)枚の外歯が形成されたインナーロータと、この外歯
に噛み合う(n+1)枚の内歯が形成されたアウターロ
ータと、流体が吸入される吸入ポートおよび流体が吐出
される吐出ポートが形成されたケーシングとを備えてお
り、インナーロータを回転させることによって外歯が内
歯に噛み合ってアウターロータを回転させ、両ロータ間
に形成される複数のセルの容積変化によって流体を吸
入、吐出するようになっている。
インナーロータの外歯とアウターロータの内歯とがそれ
ぞれ接触することによって、個別に仕切られ、かつ両側
面をケーシングによって仕切られており、これによって
独立した流体搬送室を構成している。そして、各セルは
外歯と内歯との噛み合いの過程の途中において容積が最
小となった後、吸入ポートに沿って移動するときに容積
を拡大させて流体を吸入し、容積が最大となった後、吐
出ポートに沿って移動するときに容積を減少させて流体
を吐出する。
は、小型で構造が簡単であるため自動車の潤滑油用ポン
プや自動変速機用オイルポンプ等として広範囲に利用さ
れている。自動車に搭載される場合のオイルポンプの駆
動手段としては、エンジンのクランク軸にインナーロー
タが直結されてエンジンの回転によって駆動されるクラ
ンク軸直結駆動がある。
ンプが発する雑音の低減とそれに伴う機械効率の向上を
目的として、インナーロータとアウターロータとを組み
合わせた状態で噛み合い位置から180°回転した位置
におけるインナーロータの歯先とアウターロータの歯先
との間に適切な大きさのチップクリアランスが設定され
ている。
は、アウターロータの歯形について均等追い込みを行う
ことで両ロータの歯面間にそれぞれクリアランスを設
け、噛み合い状態において両ロータの歯先間にチップク
リアランスを確保するもの、サイクロイド曲線の平坦化
によるもの等が挙げられる。
タの歯形を決定するために必要な条件とは、まず、イン
ナーロータriについて、第1外転円ai(直径φa
i)および第1内転円bi(直径φbi)の転がり距離
が1周で閉じなければならない、つまり第1外転円ai
および第1内転円biの転がり距離の和の整数倍(歯数
倍)がインナーロータriの基礎円di(直径φdi)
の円周に等しくなければならないことから、 φdi=n・(φai+φbi)
2外転円ao(直径φao)および第2内転円bo(直
径φbo)の転がり距離の和の整数倍(歯数倍)がアウ
ターロータroの基礎円do(直径φdo)の円周に等
しくなければならないことから、 φdo=(n+1)・(φao+φbo)
ータroとが噛み合うことから、両ロータの偏心量をe
として、 φai+φbi=φao+φbo=2e
の歯形はこれらの条件を満たして構成される。
置における歯溝と歯先とのクリアランスと、噛み合い位
置から180°回転した位置における歯先同士のクリア
ランス(チップクリアランス)とに振り分けるために、 φao=φai+s/2、φbo=φbi−s/2 を満たすように各外転円および内転円が構成される。つ
まり、アウター側の外転円を大きくすることにより、図
5に示すように噛み合い位置においてアウターロータr
oの歯溝とインナーロータriの歯先との間にクリアラ
ンスs/2が創成され、内転円はインナー側を小さくす
ることにより、図6に示すように噛み合い位置において
アウターロータroの歯先とインナーロータriの歯溝
との間にクリアランスs/2が創成される(たとえば特
許文献1参照)。
ンプロータを図4から図6に示す。このオイルポンプロ
ータは、インナーロータriの基礎円diがφdi=5
2.00mm、第1外転円aiがφai=2.50m
m、第1内転円biがφbi=2.70mm、歯数n=
10、アウターロータroの外径がφ70mm、基礎円
doがφdo=57.20mm、第2外転円aoがφa
o=2.56mm、第2内転円boがφbo=2.64
mm、歯数n+1=11、偏心量e=2.6mmとなっ
ている。
タの内歯との間には、図5および図6に示すように、歯
先および歯溝の中心における径方向のクリアランスs1
だけでなく、各基礎円と歯面との交差部分近傍における
周方向のクリアランスs2も形成されている。
うにアウターロータの第2外転円aoおよび第2内転円
boの直径を調節することによりクリアランスsを形成
する場合、径方向のクリアランスs1=s/2を確保す
ると、図5および図6に示すように周方向のクリアラン
スs2が大きくなってしまい、インナーロータに対する
アウターロータのがたつきや歯面間の滑りが大きくなる
ため、トルク伝達の損失の増大や発熱、両ロータ間の衝
撃による騒音の発生が問題となっていた。
れたもので、両ロータが噛み合う過程でのインナーロー
タの歯形とアウターロータの歯形とを適切な形状に設定
するとともに両ロータ間の間隙を適切に設定し、両ロー
タの歯面間の摺動抵抗やがたつきを低減することでオイ
ルポンプの静粛性の向上を図ることを目的とする。
に、請求項1の発明に係るオイルポンプロータは、n枚
の外歯が形成されたインナーロータと、該外歯と噛み合
う(n+1)枚の内歯が形成されたアウターロータと、
流体が吸入される吸入ポートおよび流体が吐出される吐
出ポートが形成されたケーシングとを備え、両ロータが
噛み合って回転するときに両ロータの歯面間に形成され
るセルの容積変化により流体を吸入、吐出することによ
って流体を搬送するオイルポンプに用いられるオイルポ
ンプロータにおいて、インナーロータの歯形が、基礎円
Diに外接してすべりなく転がる第1外転円Aiによっ
て創成される外転サイクロイド曲線を歯先の歯形とし、
基礎円Diに内接してすべりなく転がる第1内転円Bi
によって創成される内転サイクロイド曲線を歯溝の歯形
として形成され、アウターロータの歯形が、基礎円Do
に外接してすべりなく転がる第2外転円Aoによって創
成される外転サイクロイド曲線を歯溝の歯形とし、基礎
円Doに内接してすべりなく転がる第2内転円Boによ
って創成される内転サイクロイド曲線を歯先の歯形とし
て形成されており、インナーロータの基礎円Diの直径
をφDi、第1外転円Aiの直径をφAi、第1内転円
Biの直径をφBi、アウターロータの基礎円Doの直
径をφDo、第2外転円Aoの直径をφAo、第2内転
円Boの直径をφBo、インナーロータの歯先とアウタ
ーロータの歯先との間隙の大きさをt(≠0)とすると
き、 φBo=φBi かつ φDo=φDi・(n+1)/n+t・(n+1)/
(n+2) φAo=φAi+t/(n+2) を満たしてインナーロータとアウターロータとが構成さ
れていることを特徴としている。
ロータの歯形を決定するにはまず、インナーロータおよ
びアウターロータの外転円および内転円の転がり距離が
1周で閉じなければならないから、 φDi=n・(φAi+φBi) φDo=(n+1)・(φAo+φBo) の各式を満たす必要がある。さらに本発明では、インナ
ーロータの歯溝とアウターロータの歯先との周方向のク
リアランスを小さくするために、インナーロータおよび
アウターロータの内転円の直径を同じくしている。 φBo=φBi
は、従来のもの(φBi−t/2)よりも大きくなるの
で、適正なクリアランスtを確保するためには、アウタ
ーロータの基礎円は従来のもの(φDi・(n+1)/
n)よりも大きくなる。 φDo=φDi・(n+1)/n+(n+1)・t/
(n+2) 基礎円の変更に伴い、外転円および内転円の転がり距離
を閉じるために、アウターロータの外転円を調整する
と、 φAo=φAi+t/(n+2)
とアウターロータの内歯との径方向のクリアランスは確
保され、各ロータの歯面間の周方向のクリアランスは従
来よりも小さくなるので、両ロータのがたつきが小さ
く、静粛性の高いオイルポンプの実現が可能となる。
は、請求項1のオイルポンプロータにおいて、 0.03mm≦t≦0.25mm(mm:ミリメート
ル) の範囲に設定されたうえでインナーロータとアウターロ
ータとが構成されていることを特徴としている。
ることにより圧力脈動やキャビテーション騒音、歯面の
摩耗を防止するとともに、t≦0.25mmとすること
により容積効率の低下を防止することができる。
ついて、図1から図3を参照して説明する。図1に示す
オイルポンプは、n(nは自然数、本実施形態において
はn=10)枚の外歯が形成されたインナーロータ10
と、各外歯と噛み合う(n+1)(本実施形態において
はn+1=11)枚の内歯が形成されたアウターロータ
20とを備え、これらインナーロータ10とアウターロ
ータ20とがケーシング50の内部に収納されている。
の歯面間には、両ロータ10,20の回転方向に沿って
セルCが複数形成されている。各セルCは、両ロータ1
0,20の回転方向前側と後側で、インナーロータ10
の外歯11とアウターロータ20の内歯21とがそれぞ
れ接触することによって個別に仕切られ、かつ両側面を
ケーシング50によって仕切られており、これによって
独立した流体搬送室を形成している。そして、セルCは
両ロータ10,20の回転に伴って回転移動し、1回転
を1周期として容積の増大、減少を繰り返すようになっ
ている。
られて軸心Oiを中心として回転可能に支持されてお
り、インナーロータ10の基礎円Diに外接してすべり
なく転がる第1外転円Aiによって創成される外転サイ
クロイド曲線を歯先の歯形とし、基礎円Diに内接して
すべりなく転がる第1内転円Biによって創成される内
転サイクロイド曲線を歯溝の歯形として形成されてい
る。
ーロータ10の軸心Oiに対して偏心(偏心量:e)さ
せて配置され、軸心Ooを中心としてケーシング50の
内部に回転可能に支持されており、アウターロータ20
の基礎円Doに外接してすべりなく転がる第2外転円A
oによって創成される外転サイクロイド曲線を歯溝の歯
形とし、基礎円Doに内接してすべりなく転がる第2内
転円Boによって創成される内転サイクロイド曲線を歯
先の歯形として形成されている。
φDi、第1外転円Aiの直径をφAi、第1内転円B
iの直径をφBi、アウターロータ20の基礎円Doの
直径をφDo、第2外転円Aoの直径をφAo、第2内
転円Boの直径をφBoとするとき、インナーロータ1
0とアウターロータ20との間には以下の関係式が成り
立つ。なお、ここでは寸法単位をmm(ミリメートル)
とする。
外転円Aiおよび第1内転円Biの転がり距離が1周で
閉じなければならない。つまり、第1外転円Aiおよび
第1内転円Biの各転がり距離の整数倍(歯数倍)の和
が基礎円Diの円周に等しくなければならないことか
ら、 π・φDi=n・π・(φAi+φBi) すなわち、φDi=n・(φAi+φBi) …(Ia) 同様に、アウターロータ20について、第2外転円Ao
および第2内転円Boの各転がり距離の整数倍(歯数
倍)の和が基礎円Doの円周に等しくなければならない
ことから、 π・φDo=(n+1)・π・(φAo+φBo) すなわち、φDo=(n+1)・(φAo+φBo) …(Ib)
技術として説明したアウターロータro(第2外転円a
o(直径φao)、第2内転円bo(直径φbo)、基
礎円do(直径φdo))を基にして、本実施形態のア
ウターロータ20の歯形を決定する条件について説明す
る。なお、アウターロータroは本実施形態のインナー
ロータ10に対して偏心させて(偏心量e)で配置さ
れ、クリアランスtを有して噛み合い、上述したように φdo=φDi・(n+1)/n …(II) かつ φdo=(n+1)・(φao+φbo) …(III) φao=φAi+t/2 …(IIIa) φbo=φBi−t/2 …(IIIb) を満たすものとする。なお、アウターロータroに噛み
合うインナーロータ10については、一般的な関係式 φai+φbi=φAi+φBi=2e …(1) φDi=φdo−2e …(2) を満たしている。
ウターロータ20の歯先とインナーロータ10の歯溝と
の間の周方向のクリアランスt2を小さくするとともに
径方向のクリアランスt1を確保するために、 φBo=φbi=φBi …(IV) また、この式(VI)および式(1)から、 φai=φAi …(3) このようにアウターロータ20の内転円を設定すると、 t=(φDo−φBo+φAo)−(φDi+φAi+
φAi) であるクリアランスtは、式(1)〜(3)および式
(IV)から、 t=(φDo−φdo)+(φAo−φai) …(V) となる。上記の式(Ib),(III),(IV),
(V)から、 t=(φAo−φai)・(n+2) …(VI) であるから、 φAo=φai+t/(n+2) となる。
める。(Ib),(III)から φDo−φdo=(n+1)・(φAo+φBo)−
(n+1)・(φao+φbo) であって、さらに(IIIa),(IIIb),(I
V)により φDo−φdo=(n+1)・(φAo−φai) …(VII) (VI)から(VII)は φDo−φdo=(n+1)・t/(n+2) となるので、さらに(II)から、φDoは φDo=(n+1)・φDi/n+(n+1)・t/(n+2) …(A)
20は、 φBo=φbi=φBi …(IV) φDo=(n+1)・φDi/n+(n+1)・t/(n+2) …(A) φAo=φAi+t/(n+2) …(B) を満たして構成される。
インナーロータ10(基礎円DiがφDi=52.00
mm、第1外転円AiがφAi=2.50mm、第1内
転円BiがφBi=2.70mm、歯数n=10)およ
びアウターロータ20(外径がφ70mm、基礎円Do
がφDo=57.31mm、第2外転円AoがφAo=
2.51mm、第2内転円BoがφBo=2.70m
m)がクリアランスt=0.12mm、偏心量e=2.
6mmで組み合わされたオイルポンプロータを示す。
の歯面間に形成されるセルCのうち、容積が増大過程に
あるセルCに沿って円弧状の吸入ポート(図示せず)が
形成されているとともに、容積が減少過程にあるセルC
に沿って円弧状の吐出ポート(図示せず)が形成されて
いる。
いの過程の途中において容積が最小となった後、吸入ポ
ートに沿って移動するときに容積を拡大させて流体を吸
入し、容積が最大となった後、吐出ポートに沿って移動
するときに容積を減少させて流体を吐出するようになっ
ている。
積が減少過程にあるセルCから絞り出される流体に圧力
脈動が生じてキャビテーション雑音が発生しポンプの運
転音が大きくなるとともに、圧力脈動によって両ロータ
の回転が円滑に行われなくなる。一方クリアランスtが
大きすぎると、流体の圧力脈動が生じなくなり運転音が
低減するとともに、バックラッシュが大きくなるので歯
面間の摺動抵抗が減少し機械効率が向上するが、その反
面、個々のセルCにおける液密性が損なわれ、ポンプ性
能、特に容積効率を悪化させてしまう。しかも、正確な
噛み合い位置での駆動トルクの伝達が行われなくなり、
回転の損失が大きくなるためにやはり機械効率が低下し
てしまう。そこでクリアランスtは、0.03mm≦t
≦0.25mmを満たす範囲とすることが好ましく、本
実施形態では最も好適な0.12mmとしている。
ポンプロータにおいては、上記式(IV),(A),
(B)の関係を満たすことにより、図2に示すように、
アウターロータ20の歯先の歯形がインナーロータ10
の歯溝の歯形とほぼ等しくなっている。これにより図2
に示すように、噛み合い位置における径方向のクリアラ
ンスt1は従来と同じt/2=0.06mmが確保され
たまま、周方向のクリアランスt2が小さくなるので、
回転時に両ロータ10,20が互いに受ける衝撃が小さ
くなっている。また、噛み合い時の圧力方向が歯面に対
して直角となるので、両ロータ10,20間のトルク伝
達がすべりなく高効率で行われ、摺動抵抗による発熱や
騒音が低減されている。
タを用いた場合に発生する騒音と、本実施形態によるオ
イルポンプロータを用いた場合に発生する騒音とを比較
するグラフを示す。このグラフから、本実施形態による
オイルポンプロータは、従来よりも騒音が小さく、静粛
性が高いことがわかる。
イルポンプロータによれば、アウターロータの内転円を
インナーロータの内転円と同径とすることにより、径方
向のクリアランスを確保しつつ周方向のクリアランスを
従来よりも小さくすることができるので、両ロータのが
たつきが小さく、静粛性の高いオイルポンプの実現が可
能となる。
によれば、0.03mm≦tとすることにより圧力脈動
やキャビテーション騒音、歯面の摩耗を防止するととも
に、t≦0.25mmとすることにより容積効率の低下
を防止することができる。
施形態を示す図であって、インナーロータとアウターロ
ータとが、 φBo=φBi かつ φDo=φDi・(n+1)/n+t・(n+1)/
(n+2) φAo=φAi+t/(n+2) の関係を満たし、さらにtの値が t=0.12mm に設定されて構成されたオイルポンプを示す平面図であ
る。
すII部拡大図である。
オイルポンプによる騒音との比較を示すグラフである。
て、インナーロータとアウターロータとが、 φdi=n・(φai+φbi)、φdo=(n+1)
・(φao+φbo)(n+1)・φdi=n・φdo φao=φai+s/2、φbo=φbi−s/2 の関係を満たし、さらにsの値が s=0.12mm に設定されて構成されたオイルポンプを示す平面図であ
る。
すV部拡大図である。
し、アウターロータの歯先とインナーロータの歯溝とが
噛み合う状態を示す拡大図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 n枚の外歯が形成されたインナーロータ
と、該外歯と噛み合う(n+1)枚の内歯が形成された
アウターロータと、流体が吸入される吸入ポートおよび
流体が吐出される吐出ポートが形成されたケーシングと
を備え、両ロータが噛み合って回転するときに両ロータ
の歯面間に形成されるセルの容積変化により流体を吸
入、吐出することによって流体を搬送するオイルポンプ
に用いられるオイルポンプロータにおいて、 インナーロータの歯形が、基礎円Diに外接してすべり
なく転がる第1外転円Aiによって創成される外転サイ
クロイド曲線を歯先の歯形とし、基礎円Diに内接して
すべりなく転がる第1内転円Biによって創成される内
転サイクロイド曲線を歯溝の歯形として形成され、アウ
ターロータの歯形が、基礎円Doに外接してすべりなく
転がる第2外転円Aoによって創成される外転サイクロ
イド曲線を歯溝の歯形とし、基礎円Doに内接してすべ
りなく転がる第2内転円Boによって創成される内転サ
イクロイド曲線を歯先の歯形として形成されており、イ
ンナーロータの基礎円Diの直径をφDi、第1外転円
Aiの直径をφAi、第1内転円Biの直径をφBi、
アウターロータの基礎円Doの直径をφDo、第2外転
円Aoの直径をφAo、第2内転円Boの直径をφB
o、インナーロータの歯先とアウターロータの歯先との
間隙の大きさをt(≠0)とするとき、 φBo=φBi かつ φDo=φDi・(n+1)/n+t・(n+1)/
(n+2) φAo=φAi+t/(n+2) を満たしてインナーロータとアウターロータとが構成さ
れていることを特徴とするオイルポンプロータ。 - 【請求項2】 請求項1記載のオイルポンプロータにお
いて、 0.03mm≦t≦0.25mm(mm:ミリメート
ル) の範囲に設定されたうえでインナーロータとアウターロ
ータとが構成されていることを特徴とするオイルポンプ
ロータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003024396A JP3860125B2 (ja) | 2002-03-01 | 2003-01-31 | オイルポンプロータ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002-56476 | 2002-03-01 | ||
JP2003024396A JP3860125B2 (ja) | 2002-03-01 | 2003-01-31 | オイルポンプロータ |
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JP2003322089A true JP2003322089A (ja) | 2003-11-14 |
JP3860125B2 JP3860125B2 (ja) | 2006-12-20 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3860125B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014034877A (ja) * | 2012-08-07 | 2014-02-24 | Fuji Koki Corp | 液冷媒循環用ポンプ |
JP2014034878A (ja) * | 2012-08-07 | 2014-02-24 | Fuji Koki Corp | 液冷媒循環用ポンプ |
CN104712555A (zh) * | 2013-12-12 | 2015-06-17 | 西安航空动力控制科技有限公司 | 一种内啮合摆线泵摆线齿轮设计方法 |
-
2003
- 2003-01-31 JP JP2003024396A patent/JP3860125B2/ja not_active Expired - Lifetime
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CN104712555B (zh) * | 2013-12-12 | 2017-04-19 | 西安航空动力控制科技有限公司 | 一种内啮合摆线泵摆线齿轮设计方法 |
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JP3860125B2 (ja) | 2006-12-20 |
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