JP2003312821A - 搬送用ベルト - Google Patents
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Abstract
きる搬送用ベルトを提供し、またこれに加えて、方向転
換時の屈曲性を確保し、取付作業の作業性を向上させ、
更に部品の再利用性を確保することができる搬送用ベル
トを提供する。 【解決手段】 無端ベルトに取り付けた網状体の上に被
搬送物を搭載して搬送する搬送用ベルト1であって、歯
付プーリ7に歯合する歯付無端ベルト2と、歯付無端ベ
ルト2に取り付けられる網状体5と、歯付無端ベルト2
に網状体5を取り付ける取付手段とを有している。上記
取付手段としては、紐もしくは糸等の紐状体6、ボル
ト、ナットおよびアタッチメントの組み合わせまたはリ
ベットおよびアタッチメントの組み合わせ等が好適であ
る。
Description
するものである。
クラにほぐす加工機械51においては無端ベルト53に
取り付けた網状体54の上に被搬送物としての筋子を搭
載して搬送し、この搬送過程で筋子をイクラにほぐす加
工を行なっている。
び網状体54よりなる搬送用ベルト52としては、従
来、図21に示すように、無端状の平ベルト53に網状
体54を接着剤により接着したものが使用されている
が、この従来の搬送用ベルト52には以下のような不都
合がある。
スリップするため、平ベルト53に取り付けられた網状
体54を旨く移動させることができないことがある。 平ベルト53および網状体54は平プーリ55に沿
って方向転換し、そのとき屈曲せしめられるものである
が、接着剤による取り付けでは、これらの屈曲性に問題
を生じることがある。 接着剤による取り付けは、作業性が余り良くない。 接着剤による取り付けではベルト53および網状体
54を分解することができないため、何れか一方が破損
したとき、他方を再利用することができない。
みて、ベルトがスリップするのを防止することができる
搬送用ベルトを提供することを目的とし、またこれに加
えて、方向転換時の屈曲性を確保し、取付作業の作業性
を向上させ、更に部品の再利用性を確保することができ
る搬送用ベルトを提供することを目的とする。
め、本発明の請求項1による搬送用ベルトは、無端ベル
トに取り付けた網状体の上に被搬送物を搭載して搬送す
るための搬送用ベルトであって、歯付プーリに歯合する
歯付無端ベルトと、前記歯付無端ベルトに取り付けられ
る網状体と、前記歯付無端ベルトに前記網状体を取り付
ける取付手段とを有することを特徴とするものである。
トは、上記した請求項1の搬送用ベルトにおいて、歯付
無端ベルトに網状体を取り付ける取付手段が、紐または
糸等の紐状体よりなることを特徴とするものである。
トは、上記した請求項1の搬送用ベルトにおいて、歯付
無端ベルトに網状体を取り付ける取付手段が、ボルト、
ナットおよびアタッチメントの組み合わせよりなること
を特徴とするものである。
トは、上記した請求項1の搬送用ベルトにおいて、歯付
無端ベルトに網状体を取り付ける取付手段が、リベット
およびアタッチメントの組み合わせよりなることを特徴
とするものである。
ベルトは、上記した請求項3または4の搬送用ベルトに
おいて、請求項3に記載されたボルト、ナットおよびア
タッチメントまたは請求項4に記載されたリベットおよ
びアタッチメントが、帯状のベルト素材を無端状に締結
する締結手段を兼ねていることを特徴とするものであ
る。
搬送用ベルトによれば、網状体を取り付ける無端ベルト
が歯付無端ベルトとされているために、この歯付無端ベ
ルトを歯付プーリに歯合させることによって、スリップ
が発生するのを防止することが可能となる。
る搬送用ベルトによれば、歯付無端ベルトに網状体を取
り付ける取付手段が紐または糸等の紐状体とされ、請求
項3による搬送用ベルトによればボルト、ナットおよび
アタッチメントの組み合わせとされ、請求項4による搬
送用ベルトによればリベットおよびアタッチメントの組
み合わせとされているために、何れの場合も、上記屈曲
性を確保し、作業性を向上させ、更に再利用性を確保す
ることが可能となる(詳細後記)。
ベルトによれば、上記ボルト、ナットおよびアタッチメ
ントまたはリベットおよびアタッチメントが帯状のベル
ト素材を無端状に締結する締結手段を兼ねているため
に、帯状のベルト素材を無端状に締結する作業と、ベル
トに網状体を取り付ける作業とを同時に行なうことが可
能となる。
まれる。
出願が提案する一の搬送用ベルトは以下の内容を備えて
いる。
方法、および歯付ベルトと網を糸(紐)で固定した歯付
ベルト。 上記の場合、歯付ベルトの穴(穴は一体成形でも
後加工でも可)と網の穴を糸(紐)で固定する。 歯付ベルトと網をボルト、ナット、アタッチメント
で固定する方法、および歯付ベルトと網をボルト、ナッ
ト、アタッチメントで固定した歯付ベルト。 歯付ベルトに網を取り付けることにより、網の移動
が正確になる。 平ベルトの場合は接着性を高めるため、平ベルトに
網を巻き付け、接着面積を稼いでいるが、歯付ベルトの
場合、同じ方法をとると、歯面側に網を接着することに
なり、歯付プーリの歯との巻き付けに支障をきたす。し
たがって上記ないしの方法ないし構造が有効であ
る。
たがって説明する。
明の第一実施例に係る搬送用ベルト1をプーリ7と組み
合わせた状態の断面を示しており、そのA−A線拡大断
面が図2に示されている。
のように構成されている。
て歯合する歯3を一面(内周面)に設けた歯付無端ベル
ト2が設けられており、この歯付無端ベルト2の他面
(外周面)に網状体5が重ねられて、紐または糸等の紐
状体6よりなる取付手段により取り付けられている。
な筋子をイクラにほぐす加工機械51に用いられる場
合、上記網状体5は、被搬送物であるイクラの一粒一粒
が網の目から零れ落ちない程度の大きさの網の目(図示
せず)を備えており、また所定の樹脂材料または金属材
料等によって成形されて、加工作業に支障を来たさない
適度の面方向の張りと、プーリ7に沿って方向転換可能
な可撓性とを兼ね備えている。この網状体5に対して歯
付無端ベルト2および歯付きプーリ7は幅方向の両端部
に一対が配置されるが、この一対のベルト2およびプー
リ7は互いに同一ないし対称の構造であるため、以下、
一方のベルト2およびプーリ7についてのみ説明する。
間に架け渡されて無端状に回転するものであり、所定の
樹脂材料等によって成形されて、上記網状体5を支持す
る適度の面方向の張りと、プーリ7に沿って方向転換可
能な可撓性とを兼ね備えている。上記したようにこのベ
ルト2の内周面には、プーリ7の歯8と噛み合わされる
歯3が多数、所定のピッチで設けられている。また、歯
3と歯3の間にはそれぞれ透孔4がベルト2を厚さ方向
に貫通するように設けられており、この透孔4と網状体
5の網の目とを縫うようにして紐状体6が巡らされ、こ
れによりベルト2に対して網状体5が取り付けられてい
る。図では、符号6Aと6Bで示す二本の紐状体が千鳥
状に組み合わされているが、その使用本数や組み合わせ
方(縫い方)等は任意である。紐状体6は紐や糸等より
なり、一般に繊維質のものが使用されるが、強度等の観
点からして、釣糸等の樹脂系のものや、針金等の金属系
のものを使用しても良い。
状体6に対してプーリ7の歯8が接触すると紐状体6が
切断される虞があるため、紐状体6およびこれを差し通
す透孔4がベルト2の幅方向中央に一箇所配置される一
方で、プーリ7の歯8とこれに噛み合うベルト2の歯3
とはプーリ7およびベルト2の幅方向両端部に二箇所に
分けて配置されており、これにより紐状体6に対してプ
ーリ7の歯8が接触することがないように構成されてい
る。
第二実施例として図3に示すように紐状体6およびこれ
を差し通す透孔4をベルト2の幅方向両端部に二箇所配
置する一方で、プーリ7の歯8とこれに噛み合うベルト
2の歯3とをプーリ7およびベルト2の幅方向中央に一
箇所配置する構成としても良く、この場合には、紐状体
6による取付部が幅方向の二箇所に増えるため、締結力
が高められる効果がある。
歯8を多数有している。また、このプーリ7の幅方向両
端部にはそれぞれ、ベルト2の幅方向側部に配置されて
ベルト2がプーリ7から外れることがないようこれを支
持するフランジ部9が設けられている。但し、このフラ
ンジ部9の外周縁が網状体5の内周面に接触すると網状
体5の円滑な移動が妨げられたり網状体5が破損したり
する虞があるため、フランジ部9の高さは網状体5に届
かないよう低めに設定されている。
の作用効果を奏することが可能である。
付無端ベルト2とされ、この歯付無端ベルト2が歯付プ
ーリ7と噛み合わされるように構成されているために、
回転作動時、ベルト2がプーリ7に対してスリップする
ことがない。したがって、ベルト2およびこれに取り付
けられた網状体5が円滑に回転作動し、よって搬送作業
や加工作業等を円滑化することができる。 歯付無端ベルト2、網状体5および紐状体6が何れ
も可撓性を有するように構成されているために、ベルト
1全体として十分な屈曲性を確保することができる。 紐状体6による取り付けは、接着剤による取り付け
の場合のように接着硬化の待ち時間がない。したがっ
て、取付作業の作業性を向上させることができる。 紐状体6による取り付けは、取付後、紐状体6を切
断したり紐状体6の結び目を解いたりすることにより分
解が可能である。したがって、ベルト2および網状体3
の何れか一方が破損したとき、分解後、他方を再利用す
ることができる。
明の第三実施例に係る搬送用ベルト1をプーリ7と組み
合わせた状態の断面を示しており、そのB−B線拡大断
面が図5に示されている。
のように構成されている。
て歯合する歯3を一面(内周面)に設けた歯付無端ベル
ト2が設けられており、この歯付無端ベルト2の他面
(外周面)に網状体5が重ねられて、ボルト10、ナッ
ト11およびアタッチメント12の組み合わせよりなる
取付手段により取り付けられている。アタッチメント1
2は所定の樹脂材料によって成形された可撓性を有する
シート状連結部材であって、このアタッチメント12と
歯付無端ベルト2との間に網状体5を挟み込むものであ
る。このアタッチメント12には、ボルト10を差し通
すための透孔13が設けられている。
な筋子をイクラにほぐす加工機械51に用いられる場
合、上記網状体5は、被搬送物であるイクラの一粒一粒
が網の目から零れ落ちない程度の大きさの網の目(図示
せず)を備えており、また所定の樹脂材料または金属材
料等によって成形されて、加工作業に支障を来たさない
適度の面方向の張りと、プーリ7に沿って方向転換可能
な可撓性とを兼ね備えている。この網状体5に対して歯
付無端ベルト2および歯付きプーリ7は幅方向の両端部
に一対が配置されるが、この一対のベルト2およびプー
リ7は互いに同一ないし対称の構造であるため、以下、
一方のベルト2およびプーリ7についてのみ説明する。
間に架け渡されて無端状に回転するものであり、所定の
樹脂材料等によって成形されて、上記網状体5を支持す
る適度の面方向の張りと、プーリ7に沿って方向転換可
能な可撓性とを兼ね備えている。上記したようにこのベ
ルト2の内周面には、プーリ7の歯8と噛み合わされる
歯3が多数、所定のピッチで設けられている。また、歯
3と歯3の間にはそれぞれ透孔4がベルト2を厚さ方向
に貫通するように設けられており、幾つかおきの透孔4
が選択され、この選択された透孔4に対して上記ボルト
10、ナット11およびアタッチメント12よりなる取
付手段が以下のようにして組み付けられる。
が重ねられるとともに更にその外側にアタッチメント1
2が重ねられ、上記選択された透孔4に対して網状体5
の網の目およびアタッチメント12の透孔13が位置合
わせされ、アタッチメント12の透孔13、網状体5の
網の目および上記選択された透孔4にボルト10が差し
通されて、ベルト2の内面側に配置されたナット11と
螺合され、以上の手段をもってベルト2に網状体5が取
り付けられている。
2の内面側に配置されたナット11に対してプーリ7の
歯8が接触すると歯3、8同士の円滑な歯合が妨げられ
るため、ボルト10およびナット11がベルト2の幅方
向中央に一箇所配置される一方で、プーリ7の歯8とこ
れに噛み合うベルト2の歯3とはプーリ7およびベルト
2の幅方向両端部に二箇所に分けて配置されており、こ
れによりナット11に対してプーリ7の歯8が接触する
ことがないように構成されている。
第四実施例として図6に示すようにボルト10およびナ
ット11をベルト2の幅方向両端部に二箇所配置する一
方でプーリ7の歯8とこれに噛み合うベルト2の歯3と
をプーリ7およびベルト2の幅方向中央に一箇所配置す
る構成としても良く、この場合には、ボルト10および
ナット11による取付部が幅方向の二箇所に増えるため
に、締結力が高められる効果がある。
歯8を多数有している。また、このプーリ7の幅方向両
端部にはそれぞれ、ベルト2の幅方向側部に配置されて
ベルト2がプーリ7から外れることがないようこれを支
持するフランジ部9が設けられている。但し、このフラ
ンジ部9の外周縁が網状体5の内周面に接触すると網状
体5の円滑な移動が妨げられたり網状体5が破損したり
する虞があるため、フランジ部9の高さは網状体5に届
かないよう低めに設定されている。
の作用効果を奏することが可能である。
付無端ベルト2とされ、この歯付無端ベルト2が歯付プ
ーリ7と噛み合わされるように構成されているために、
回転作動時、ベルト2がプーリ7に対してスリップする
ことがない。したがって、ベルト2およびこれに取り付
けられた網状体5が円滑に回転作動し、よって搬送作業
や加工作業等を円滑化することができる。 歯付無端ベルト2、網状体5およびアタッチメント
12が何れも可撓性を有するように構成されているため
に、ベルト1全体として十分な屈曲性を確保することが
できる。 ボルト10、ナット11およびアタッチメント12
による取り付けは、接着剤による取り付けの場合のよう
に接着硬化の待ち時間がない。したがって、取付作業の
作業性を向上させることができる。 ボルト10、ナット11およびアタッチメント12
による取り付けは、取付後、ボルト10およびナット1
1の螺合を解除することにより分解が可能である。した
がって、ベルト2および網状体5の何れか一方が破損し
たとき、分解後、他方を再利用することができる。
これに代えて、リベットを用いることにしても良い。
送用ベルト21は、歯付プーリ(図示せず)に歯合する
歯付無端ベルト22と、このベルト22に取り付けられ
る網状体23と、ベルト22に網状体23を取り付ける
ための取付手段とを有しており、上記取付手段がボルト
24、ナット25およびアタッチメント26の組み合わ
せにより構成されており、かつこれらのボルト24、ナ
ット25およびアタッチメント26が帯状のベルト素材
22Aを無端状に締結する締結手段を兼ねている場合の
実施例である。各部品はそれぞれ以下のように構成され
ている。
材22Aの一部正面を示しており、その平面(外面)が
図8(A)に示されるとともに底面(内面)が図8
(B)に示されている。また、図9はベルト素材22A
の幅方向切断拡大断面図である。図7および図8におい
ては図上左右方向がベルト素材22Aの長手方向であ
り、図9においては図上紙面直交方向がベルト素材22
Aの長手方向である。
によって紐状に成形されており、所定の厚さおよび幅寸
法を備えた帯状のものとして成形されている。樹脂材料
には熱可塑性樹脂材料が適している。このベルト素材2
2Aの一面(内面)にはその全長に亙って、長手方向に
沿って一定のピッチで多数の歯27が一体成形されてお
り、この歯27にそれぞれ、ボルト24およびナット2
5よりなる締結具の貫挿を案内するための孔状の案内部
28が幅方向一対のものとして形成されている。また、
このベルト素材22Aは素材製品として長尺状に成形さ
れて運搬および保管の都合からループ状に巻かれてお
り、ベルト製造時に所定の長さに切断して利用される。
したがって、切断長さを問わないように全長に亙って全
ての歯27に案内部28が形成されているが、切断長さ
が予め特定されている場合には切断後に長手方向の両端
部となる位置のみに案内部28を形成しておけば良い。
案内部28はそれぞれ、歯27を含むベルト素材22A
に対してその厚さ方向に向けて形成された丸孔状の締結
具差込み部(以下単に差込み部とも称する)29と、ベ
ルト素材22Aの一面側すなわち歯27の先端面におい
て差込み部29の開口周縁に形成された平面略三角形状
の係合凹部30とによって形成されており、後者の係合
凹部30は前者の差込み部29の幅方向両側に一対のも
のとして形成されている。丸孔状の差込み部29は、図
示するようにベルト素材22Aの他面(外面)側にまで
貫通することなく他面側に薄膜状の膜部29aを残した
状態で形成されており、後記するように締結具の貫挿に
利用されるもののみが膜部29aを除去されて貫通状態
とされる。但し、全ての差込み部29を予め貫通状態に
形成するようにしても良い。後記するように差込み部2
9には締結具であるナット25が差し込まれ、係合凹部
30にはナット29の係合凸部37がナット29を抜け
止めするために嵌め込まれる。また図9の断面に示すよ
うに、樹脂材製のベルト素材22Aにはその肉厚内に補
強用のワイヤ31が所要数、それぞれ長手方向に沿って
埋設されている。
図20に示したような筋子をイクラにほぐす加工機械5
1に用いられる場合、上記網状体23は、イクラの一粒
一粒が網の目から零れ落ちない程度の大きさの網の目2
3aを備えており、また所定の樹脂材料または金属材料
等によって成形されて、加工作業に支障を来たさない適
度の面方向の張りと、プーリに沿って方向転換可能な可
撓性とを兼ね備えている。
施例に係る搬送用ベルト21は、互いに螺合されるボル
ト24およびナット25の組み合わせよりなる締結具を
有している。
ジを備えた円筒状のナット本体32の軸方向一端部に平
面略三角形状を呈する鍔状の係合凸部33を一体成形し
たものであって、後者の係合凸部33は前者のナット本
体32の180度対称位置に一対のものとして形成され
ている。またこのナット25は、ベルト素材22Aに設
けられた多数の案内部28のうちの所定の案内部28に
その歯27側から挿入されるものであって、ナット本体
32が差込み部29に差し込まれるとともに係合凸部3
3が係合凹部30に嵌め込まれ、係合凹部30の内面に
係合してナット25を挿入方向に抜け止めする。係合凸
部33には、案内部29に挿入されたナット25をベル
ト素材22Aに対して回り止めする役目もある。またこ
のナット25は、後記する締結完了状態において、ベル
ト素材22Aの歯27の外側に突出せず歯27側におい
て案内部29内に収容されて歯27内に埋設される大き
さに形成されている。ナット25に螺合されるボルト2
4には、図15に示すように頭部付きのものが使用され
る。このボルト24およびナット25よりなる締結具は
複数(図上8組)が使用される。
うに、アタッチメント26は、所定の樹脂材料によって
シート状に成形されており、ベルト素材22Aと同じ幅
寸法を備えた平板状のものとして成形されている。この
アタッチメント26にはベルト素材22Aと同様、締結
具の貫挿を案内するための孔状の案内部34が形成され
ているが、この案内部34は丸孔のみによって形成され
ている。またこの案内部34は、使用される締結具と同
数(図上8箇所)が形成され、各案内部34は、アタッ
チメント26をベルト素材22Aの両端部22Aa,2
2Abに重ね合わせたときに、締結具の挿入が予定され
るベルト素材22A側の案内部28と平面上の位置が合
致するように形成されている。当該実施例では、後記す
るようにナット25が、嵌合凸部35および嵌合凹部3
6の境界線37と交差する位置に設けられた案内部28
と、境界線37と交差せずに長手方向一端部22Aaに
設けられた案内部28と、同じく境界線37と交差せず
に長手方向他端部22Abに設けられた案内部28とに
それぞれ挿入されるので、これらの案内部28と平面上
の位置が合致するように案内部34が形成されている。
素材22Aを無端状に締結して歯付無端ベルト22を形
成するとともにこの歯付無端ベルト22に網状体23を
取り付ける作業手順を説明する。
のベルト素材22Aを所定の長さ寸法L1に切断し、切
断したベルト素材22Aの長手方向一端部22Aaに長
手方向に向けて突出する平面略矩形状の嵌合凸部35を
形成するとともに長手方向他端部22Abに嵌合凸部3
5と嵌め合わされる嵌合凹部36を形成する。長手方向
一端部22Aaに嵌合凸部35を形成すると、ベルト素
材22Aの実質長さL 2はその分短くなるので、当初は
その分長く切断する必要がある。嵌合凸部35および嵌
合凹部36は、ベルト素材22Aを無端状に巡らせて長
手方向両端部22Aa,22Abを突き合わせたとき
に、互いに同一平面上で嵌め合わされ、図13にこの嵌
合状態が拡大して示されている。
a,22Abに嵌合凸部35および嵌合凹部36を形成
するに際しては、その嵌合状態における両者35,36
の境界線37がベルト素材22Aに設けられた一部の案
内部28と交差するように、その平面形状を設定する。
図13では、領域Sに位置する複数(図上6対12箇
所)の案内部28に対して両者35,36の境界線37
が交差するように設定されている。このように両者3
5,36の境界線37を一部の案内部28と交差させる
のは、この一部の案内部28に締結具を挿入して締結を
行なうときに締結具によってベルト素材22Aの両端部
22Aa,22Abを互いに直接連結させるためであ
る。嵌合凸部35および嵌合凹部36の形成はパワープ
レスの打抜き加工によってこれを行ない、このとき同時
に、締結具を挿入する一部の案内部28における膜部2
9aを除去して差込み部29を貫通させる。
22Aの両端部22Aa,22Abに位置する所定の案
内部28(上記工程において膜部29aを除去して差込
み部29を貫通させた案内部28)に対してナット25
を歯27側から挿入し、ベルト素材22Aの両端部22
Aa,22Abにおける歯27を設けていない方の面
(上記説明におけるベルト素材22Aの他面、以下、反
対面とも称する)に網状体23と更にアタッチメント2
6とを網の目23aおよび案内部34の位置を合わせて
重ね合わせる。ナット25を挿入するのは、嵌合凸部3
5および嵌合凹部36の境界線37と交差する位置に設
けられた案内部28と、境界線37と交差することなく
長手方向一端部22Aaに設けられた案内部28と、境
界線37と交差することなく長手方向他端部22Abに
設けられた案内部28とである。
22Aの所定の案内部28に対してナット25を歯27
側から挿入した状態でナット25の先端(図上上端)が
ベルト素材22Aの反対面から突出する場合には、この
突出したナット25の先端に対して網の目23aおよび
案内部34を嵌め込むことによって、網状体23および
アタッチメント26を容易に位置決めすることが可能で
ある。
22Aの反対面側すなわちアタッチメント26側から各
ナット25に対してボルト24を差し込んで螺合し、以
上をもって締結および取付作業を終了する。ボルト25
の螺合に際しては、必要に応じてワッシャ38を組み込
むようにしても良い。
結して歯付無端ベルト22を形成する作業は無端上一箇
所のみで行なわれる(締結部は無端上一箇所のみ設けら
れる)が、歯付無端ベルト22に網状体23を取り付け
る作業は無端上複数箇所で行なわれる(取付部は無端上
複数箇所に設けられる)ため、他の取付部においては上
記作業から締結作業の除いた取付作業のみを同様に行な
うことになる。
よれば、上記ないしの作用効果を奏する他、上記ボ
ルト24、ナット25およびアタッチメント26が帯状
のベルト素材22Aを無端状に締結する締結手段と、ベ
ルト22に網状体23を取り付ける取付手段とを兼ねて
いるために、帯状のベルト素材22Aを無端状に締結す
る作業と、ベルト22に網状体23を取り付ける作業と
を同時に行なうことができ、作業効率を向上させること
ができる。
ット25からボルト24を取り外すことにより容易に有
端状に戻すことができる。
およびナットの組み合わせの外に、リベットを用いるこ
とが考えられる。このリベットの具体例は、以下のとお
りである。
41は、円柱状のリベット本体42の軸方向一端部に平
面略三角形状を呈する鍔状の係合凸部43を一体成形し
たものであって、後者の係合凸部43は前者のリベット
本体42の180度対称位置に一対のものとして形成さ
れている。またこのリベット41は、ベルト素材22A
に設けられた多数の案内部28のうちの所定の案内部2
8にその歯27側から挿入されるものであって、リベッ
ト本体42が差込み部29に差し込まれるとともに、係
合凸部43が係合凹部30に嵌め込まれ、係合凹部30
の内面に係合して当該リベット41を挿入方向に抜け止
めする。このリベット41は挿入後、アタッチメント2
6の外側でリベット本体42の先端部が図17に示すよ
うに潰されることにより固定される。
と同様に、締結完了状態においてベルト素材22Aの歯
27の外側に突出せず歯27側において案内部28内に
収容されて歯27内に埋設される大きさに形成されてい
る。
Aの両端部22Aa,22Abを連結する場合には、上
記ボルト24およびナット25を用いる場合よりも、ベ
ルト素材22Aの反対面側に突出する寸法を小さく抑え
ることができる。
ットの例において、リベット41は、円柱状のリベット
本体42の軸方向一端部に平面略三角形状を呈する鍔状
の係合凸部43を一体成形したものであって、後者の係
合凸部43は前者のリベット本体42の180度対称位
置に一対のものとして形成されている。また、リベット
本体42の軸方向他端部には平面円形を呈する鍔状の頭
部44が一体成形されるとともに、リベット本体42の
軸方向一端側には、このリベット本体42を二手(二又
状)に分けてスナップを利かせるためのスリット45が
形成されている。このリベット41は、ベルト素材22
Aの両端部22Aa,22Abに予め網状体23および
アタッチメント26を重ね合わせた状態で、上記例とは
反対に、アタッチメント26側から(図19における上
方から下方へ向けて)、アタッチメント26およびベル
ト素材22Aの案内部28,34ならびに網状体23の
網の目23Aへ係合凸部43を先にして挿入される。挿
入に際しては、上記スナップを利かせてスリット45の
幅を挿入方向先端側で狭め、この状態で挿入してからス
ナップを解除すると、リベット本体42が図示した形状
に弾性復帰して係合凸部43がベルト素材22Aの案内
部28の係合凹部30に係合する。このリベット41
は、再度スナップを利かせて引き抜くことにより取り外
しが可能である。
と同様に、締結完了状態においてベルト素材22Aの歯
27の外側に突出せず歯27側において案内部28内に
収容されて歯27内に埋設される大きさに形成されてい
る。
Aの両端部22Aa,22Abを連結する場合には、リ
ベット41の頭部を潰す作業が不要であり、またこのリ
ベット41までも再利用することが可能である。
21は、背面アイドラとしても使用可能である。
項1による搬送用ベルトにおいては網状体を取り付ける
無端ベルトが歯付無端ベルトとされ、この歯付無端ベル
トが歯付プーリと歯合されるように構成されているため
に、回転作動時、ベルトがプーリに対してスリップする
ことがない。したがって、ベルトおよびこれに取り付け
られた網状体の移動を円滑にし、搬送作業や加工作業等
を円滑化することができる。
明の請求項2、3または4による搬送用ベルトにおいて
は、紐もしくは糸等の紐状体、ボルト、ナットおよびア
タッチメントまたはリベットおよびアタッチメント等を
用いてベルトに網状体を取り付けるようにしたために、
ベルトの方向転換時の屈曲性を確保し、取付作業の作業
性を向上させ、更に部品の再利用性を確保することがで
きる。
項5による搬送用ベルトにおいては上記ボルト、ナット
およびアタッチメントまたはリベットおよびアタッチメ
ントが帯状のベルト素材を無端状に締結する締結手段を
兼ねるように構成されているために、帯状のベルト素材
を無端状に締結する作業と、ベルトに網状体を取り付け
る作業とを同時に行なうことができ、作業性を一層向上
させることができる。
リと組み合わせた状態の断面図
リと組み合わせた状態の断面図
リと組み合わせた状態の断面図
リと組み合わせた状態の断面図
られるベルト素材の一部正面図
ベルト素材の一部平面図、(B)は図7におけるD方向
矢視図であって同ベルト素材の一部底面図
ルト素材の幅方向切断拡大断面図
の平面図、(B)は同ナットの正面図、(C)は同ナッ
トの側面図
チメントの平面図、(B)は同図(A)におけるF−F
線断面図
作業の作業手順を示す説明図、(B)は同図(A)にお
けるG−G線断面図
作業および網状体取付作業の作業手順を示す説明図、
(B)は同図(A)におけるH−H線断面図
作業および網状体取付作業の完了状態を示す説明図、
(B)は同図(A)におけるI−I線断面図
ルトに用いられるリベットの平面図、(B)は同リベッ
トの正面図、(C)は同リベットの側面図
ルトに用いられるリベットの平面図、(B)は同リベッ
トの正面図、(C)は同リベットの側面図
す説明図
わせた状態の断面図
Claims (5)
- 【請求項1】 無端ベルトに取り付けた網状体の上に被
搬送物を搭載して搬送する搬送用ベルトであって、 歯付プーリに歯合する歯付無端ベルトと、前記歯付無端
ベルトに取り付けられる網状体と、前記歯付無端ベルト
に前記網状体を取り付ける取付手段とを有することを特
徴とする搬送用ベルト。 - 【請求項2】 請求項1の搬送用ベルトにおいて、 歯付無端ベルトに網状体を取り付ける取付手段が、紐ま
たは糸等の紐状体よりなることを特徴とする搬送用ベル
ト。 - 【請求項3】 請求項1の搬送用ベルトにおいて、 歯付無端ベルトに網状体を取り付ける取付手段が、ボル
ト、ナットおよびアタッチメントの組み合わせよりなる
ことを特徴とする搬送用ベルト。 - 【請求項4】 請求項1の搬送用ベルトにおいて、 歯付無端ベルトに網状体を取り付ける取付手段が、リベ
ットおよびアタッチメントの組み合わせよりなることを
特徴とする搬送用ベルト。 - 【請求項5】 請求項3または4の搬送用ベルトにおい
て、 請求項3に記載されたボルト、ナットおよびアタッチメ
ントまたは請求項4に記載されたリベットおよびアタッ
チメントが、帯状のベルト素材を無端状に締結する締結
手段を兼ねていることを特徴とする搬送用ベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002121678A JP2003312821A (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | 搬送用ベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002121678A JP2003312821A (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | 搬送用ベルト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003312821A true JP2003312821A (ja) | 2003-11-06 |
Family
ID=29537507
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002121678A Pending JP2003312821A (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | 搬送用ベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003312821A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011500478A (ja) * | 2007-10-31 | 2011-01-06 | ハバシット アクチエンゲゼルシャフト | 合成メッシュベルト |
JP2011520726A (ja) * | 2008-05-21 | 2011-07-21 | インターロール・ホールディング・アーゲー | ベルトコンベア |
-
2002
- 2002-04-24 JP JP2002121678A patent/JP2003312821A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011500478A (ja) * | 2007-10-31 | 2011-01-06 | ハバシット アクチエンゲゼルシャフト | 合成メッシュベルト |
JP2011520726A (ja) * | 2008-05-21 | 2011-07-21 | インターロール・ホールディング・アーゲー | ベルトコンベア |
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Effective date: 20050114 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A977 | Report on retrieval |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20061004 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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Effective date: 20061127 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
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