JP2003344863A - 液晶表示装置およびその製造方法 - Google Patents
液晶表示装置およびその製造方法Info
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Abstract
て、シールパンクやギャップ不良が発生しないシール信
頼性の高い液晶表示装置およびその製造方法を得る。 【解決手段】 カラーフィルタ基板4上の周辺部にディ
スペンサを用いて紫外線硬化型のシール材7を供給す
る。この時、カラーフィルタ基板4のコーナ部4eにシ
ール材7の始点端部7aを配置し、表示部の周辺を巡っ
て閉ループ7cを形成してその終点端部7bを始点端部
7aと交差させる。この交差部10を液晶駆動端子が配
置される二つの端縁4c、4dと対向する2つの端縁4
a、4b間に形成されたコーナ部4eに配置することに
より、シール材7が液晶駆動端子に付着するのを防止で
き、品質および信頼性の高い液晶表示パネルが得られ
る。また、ディスペンサによるシール材7の吐出量を始
点端部7aから終点端部7bまでほぼ一定とすることに
よりディスペンサの設定が容易に行え作業性が向上す
る。
Description
びその製造方法に関し、特に滴下注入方式を用いた液晶
表示パネルにおけるシール材のパターン形状を改良した
液晶表示装置およびその製造方法に関するものである。
しては、パネルを構成する一方の基板、例えばカラーフ
ィルタ基板の周辺部に沿って液晶の注入口を除いてシー
ル材をループ状に塗布した後、対向する電極基板をスペ
ーサにより微小間隔を保つ状態に保持してシール材を硬
化し、これを液晶溜めに浸漬して液晶を真空注入した後
に封口する方法がとられていた。しかし、2枚の基板間
隔は数μmと狭く真空排気に長時間を要するため作業効
率が低く、また、封止処理後に基板に付着している液晶
を洗浄しなければならず、液晶の無駄が多いという問題
もあった。そこで、近年、このような問題を解消する方
法として、液晶を一方の基板上に滴下し、2枚の基板を
真空中にて貼り合わせる滴下注入方式が提案されてい
る。この滴下注入方式においては、シールパターンを形
成する方法として、従来のスクリーン印刷法に代わって
ディスペンサにより基板上にシール材を供給する方法が
用いられている。すなわち、一方の基板上にディスペン
サを用いてシール材の閉ループを形成し、この基板上に
液晶を滴下した後に他方の基板と共に貼り合わせ装置内
にセットし、真空排気を行い、真空中にて2枚の基板を
貼り合わせるものである。
滴下注入方式においては、液晶の注入口が不要であるた
めに、ディスペンサを用いてシール材の閉ループを一筆
書きで描いており、シールの信頼性を向上させるために
はその始点端部と終点端部を重ねる必要があった。この
重ね合わせ部ではシール材の量が他の位置よりも多くな
ることから、2枚の基板を加圧して接合する際に横方向
にシール幅が増加するという問題があった。このため、
例えば特開平8−240807号公報では、シールマー
ジン(シール位置と基板端面の距離)が最も大きい4つ
のコーナ部のいずれかを一筆書きの始点端部および終点
端部としてシール材を線引きして、閉ループを形成する
方法が提案されている。
もシール材の量が他の位置よりも多くならない方法とし
て、図4に示すように、シール材7のパターンの始点端
部7aと終点端部7bの重ね合わせ部9において、シー
ル幅を他の位置の所定のシール幅よりも細くして互いに
重なるようにし、重ね合わせた後に他の位置のシール幅
と同じ幅となるようにする方法もある。しかし、このよ
うなシール材7のパターンを形成するにはディスペンサ
の設定が難しく、シール材7の重なり不足によるシール
パンクやシールの盛りすぎによるギャップ不良が発生し
やすいため、生産性が低いという問題があった。なお、
液晶表示パネルにおいては、通常、方形の基板の2つの
端縁(例えば図4(a)中の端縁4c、4d)に沿って
液晶駆動端子(図示せず)が配置される。この端子にシ
ール材7が付着すると接続不良が発生するため、シール
材7の始点端部7aと終点端部7bの重ね合わせ部9の
位置を考慮する必要があった。
ためになされたもので、滴下注入方式を用いた液晶表示
装置において、シールパンクやギャップ不良が発生せ
ず、シール信頼性の高い液晶表示装置およびその製造方
法を得ることを目的とする。
装置は、それぞれの中央部に表示部が形成された2枚の
基板を互いに対向して配置し、各基板とこれらの基板間
に表示部を囲むように配置されたシール材の閉ループと
によって形成される空間に液晶が配置された液晶表示装
置であって、シール材はその始点端部から表示部の周辺
を巡って閉ループを形成し、その終点端部が始点端部と
交差しているものである。また、2枚の基板は4つの端
縁とこれらの隣接する各端縁間に形成された4つのコー
ナ部を有するほぼ方形の基板であり、4つのコーナ部の
1つに、シール材の始点端部と終点端部が配置されたも
のである。さらに、4つの端縁のうちの隣接する2つの
端縁に液晶駆動端子が配置され、これらの2つの端縁と
対向する2つの端縁間に形成されたコーナ部に、シール
材の始点端部と終点端部が配置されたものである。ま
た、シール材の始点端部と終点端部が閉ループの外側へ
延びているものである。さらに、シール材の始点端部と
終点端部が互いにほぼ直角に交差しているものである。
方法は、それぞれの中央部に表示部が形成された2枚の
基板を互いに対向して配置し、各基板とこれらの基板間
に表示部を囲むように配置されたシール材の閉ループと
によって形成される空間に液晶が配置された液晶表示装
置の製造方法であって、シール材は、ディスペンサを用
いてその始点端部から表示部の周辺を巡って閉ループを
形成され、さらにその終点端部が始点端部と交差するよ
うにして形成されるものである。また、2枚の基板は4
つの端縁とこれらの隣接する各端縁間に形成された4つ
のコーナ部を有するほぼ方形の基板であり、4つのコー
ナ部の1つに始点端部と終点端部が位置するようにシー
ル材が形成されるものである。さらに、4つの端縁のう
ちの隣接する2つの端縁に液晶駆動端子が配置され、こ
れらの2つの端縁と対向する2つの端縁間に形成された
コーナ部に、始点端部と終点端部が位置するようにシー
ル材が形成されるものである。また、ディスペンサによ
るシール材の吐出量を、始点端部から終点端部までほぼ
一定とするものである。
施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施の形
態における液晶表示装置は、それぞれの中央部に表示部
が形成された2枚の基板、例えばTFTアレイ基板とカ
ラーフィルタ基板のうちいずれか一方の基板上に表示部
を囲むようにディスペンサによりシール材を供給して閉
ループを形成し、この基板上に液晶を滴下して真空中に
て他方の基板と貼り合わせる滴下注入方式を用いて製造
されるものである。まず、本実施の形態における液晶表
示装置を構成する液晶表示パネルの構造について図1を
用いて簡単に説明する。液晶表示パネル1は、一定間隔
をおいて互いに対向して配置された電極基板2と対向基
板4より構成される。電極基板2は例えばTFTアレイ
基板であり、その画素電極形成領域3には図示しないT
FT(薄膜トランジスタ)および画素電極等がマトリク
ス状に形成されており、外部回路より供給される画像信
号により液晶を駆動し、各画素の光透過率を制御する機
能を有する。一方、対向基板4は例えばカラーフィルタ
基板であり、その対向電極形成領域5には図示しない透
明導電膜よりなる対向電極やカラー表示用の色材が形成
されている。これらの画素電極形成領域3及び対向電極
形成領域5を一般に液晶表示パネル1の表示部という。
また、電極基板2および対向基板4とこれらの基板間に
表示部を囲むように配置されたシール材7の閉ループと
によって形成される空間に液晶8が配置され、スペーサ
6により基板間隔が一定に保持される。本実施の形態で
は、シール材7はその始点端部から表示部の周辺を巡っ
て閉ループを形成し、その終点端部が始点端部と交差し
ているものである。
方法について図1および図2を用いて説明する。図2
(a)は本実施の形態における液晶表示パネルのシール
パターンを示す平面図、図2(b)は図2(a)中Bで
示す部分の拡大図である。なお、カラーフィルタ基板4
は、4つの端縁4a、4b、4cおよび4dとこれらの
隣接する各端縁間に形成された4つのコーナ部4e、4
f、4gおよび4hを有する方形の基板である。まず、
厚さ0.6mmのカラーフィルタ基板4上の周辺部にデ
ィスペンサを用いて紫外線硬化型のシール材7を供給し
閉ループ7cを形成する。この時、カラーフィルタ基板
4の4つのコーナ部4e、4f、4gおよび4hのうち
のいずれかのコーナ部、本実施の形態ではコーナ部4e
にシール材7の始点端部7aを配置し、図2(a)に示
すように表示部の周辺を巡って閉ループ7cを形成して
その終点端部7bを始点端部7aと交差させる。すなわ
ち、コーナ部4eには、図2(b)に示すようなシール
材7の交差部10が形成される。シール材7の始点端部
7aと終点端部7bは閉ループ7cの外側へ延びてお
り、それぞれの基板の中央部に形成された表示部に影響
を与えることはない。また、他の3箇所のコーナ部4
f、4gおよび4hにおいては、図3に示すように、シ
ール材7の閉ループ7cがカーブを描いて形成されるの
に対し、コーナ部4eにおける交差部10ではシール材
7の始点端部7aおよび終点端部7bが互いにほぼ直角
に交差している。このため、表示部である対向電極形成
領域5と交差部10との距離L1は、他の三箇所のコー
ナ部4f、4gおよび4hにおけるシール材7と対向電
極形成領域5との距離L2よりも長くなる。
板の隣接する2つの端縁に液晶駆動端子が配置される
が、本実施の形態では、カラーフィルタ基板4の4つの
端縁4a、4b、4c、4dのうち、液晶駆動端子(図
示せず)が配置される2つの端縁4c、4dと対向する
2つの端縁4a、4b間に形成されたコーナ部4eに、
シール材7の始点端部7aと終点端部7bを配置してい
る。なお、本実施の形態では、ディスペンサによるシー
ル材7の吐出量を始点端部7aから終点端部7bまでほ
ぼ一定とした。一方、TFTアレイ基板2側には粒径
4.0μmのスペーサ6を散布し、加熱して密着させ
る。その後、カラーフィルタ基板4上に所定量の液晶8
を滴下し、TFTアレイ基板2と共に貼り合わせ装置内
にセットし真空排気を行い、真空中にて2枚の基板を貼
り合わせる。その後、大気中においてシール材7に紫外
線を照射して硬化させ、本実施の形態における液晶表示
パネル1が完成する。なお、本実施の形態では、カラー
フィルタ基板4側にシール材7を形成する例について説
明したが、TFTアレイ基板2側に形成する場合もあ
り、いずれの場合においても本発明は適用可能である。
り製造される液晶表示装置において、シール材7がその
始点端部7aから表示部の周辺を巡って閉ループ7cを
形成し、その終点端部7bが始点端部7aと交差するよ
うにしたので、シール材7の重なり不足によるシールパ
ンクやシールの盛りすぎによるギャップ不良が発生しな
いシール信頼性の高い液晶表示装置が得られた。なお、
交差部10においては、他の部分よりもシール材7の量
が多くなりシール幅がやや拡がるが、交差部10をシー
ルマージン(シール材7の位置と基板端面の距離)の大
きい基板のコーナ部4eに設けているため、従来に比べ
てシールマージンを増やす必要はなく、基板サイズの小
型化を阻むものではない。さらに、表示部と交差部10
との距離L1が他の三箇所のコーナ部4f、4gおよび
4hにおけるシール材7と表示部との距離L2よりも長
いため、ギャップ不良は発生しなかった。また、交差部
10を液晶駆動端子が配置される2つの端縁4c、4d
と対向する2つの端縁4a、4b間に形成されたコーナ
部4eに配置することにより、シール材7が液晶駆動端
子に付着するのを防止でき、品質および信頼性の高い液
晶表示パネルが得られた。また、ディスペンサによるシ
ール材7の吐出量を始点端部7aから終点端部7bまで
ほぼ一定としたのでディスペンサの設定が容易に行え、
さらに、本実施の形態による交差部10を有するパター
ンは、重ね合わせ部9を有する従来のパターン(図4)
に比べ、シール材7のパターン確認の検査も容易である
ため、作業性および生産性が向上した。
れの中央部に表示部が形成された2枚の基板を互いに対
向して配置し、各基板とこれらの基板間に表示部を囲む
ように配置されたシール材の閉ループとによって形成さ
れる空間に液晶が配置された液晶表示装置において、シ
ール材がその始点端部から表示部の周辺を巡って閉ルー
プを形成し、その終点端部が始点端部と交差しているの
で、シール材の重なり不足にるシールパンクやシールの
盛りすぎによるギャップ不良が発生しないシール信頼性
の高い液晶表示装置が得られる。
1つに、シール材の始点端部と終点端部が配置されてい
るので、従来と比べてシールマージンを増やす必要はな
く、シール信頼性の高い液晶表示装置が得られる。
の端縁に液晶駆動端子が配置され、これらの2つの端縁
と対向する2つの端縁間に形成されたコーナ部に、シー
ル材の始点端部と終点端部が配置されているので、シー
ル材が液晶駆動端子に付着するのを防止でき、品質およ
び信頼性の高い液晶表示装置が得られる。
ループの外側へ延びているので、それぞれの基板の中央
部に形成された表示部に影響を与えることなくシール信
頼性の高い液晶表示装置が得られる。
互いにほぼ直角に交差しているので、この交差部と表示
部との距離が他の三箇所のコーナ部におけるシール材と
表示部との距離よりも長くなり、ギャップ不良が発生し
ない液晶表示装置が得られる。
方法によれば、シール材は、ディスペンサを用いてその
始点端部から表示部の周辺を巡って閉ループを形成さ
れ、さらにその終点端部が始点端部と交差するようにし
て形成されるので、シール材の重なり不足によるシール
パンクやシールの盛りすぎによるギャップ不良が発生し
ないシール信頼性の高い液晶表示装置を製造することが
できる。
1つに始点端部と終点端部が位置するようにシール材が
形成されるので、従来と比べてシールマージンを増やす
必要はなく、シール信頼性の高い液晶表示装置を製造す
ることができる。
端縁に液晶駆動端子が配置され、これらの2つの端縁と
対向する2つの端縁間に形成されたコーナ部に、始点端
部と終点端部が位置するようにシール材が形成されるの
で、シール材が液晶駆動端子に付着するのを防止でき、
品質および信頼性の高い液晶表示装置を製造することが
できる。
出量を始点端部から終点端部までほぼ一定とすることに
より、ディスペンサの設定が容易に行えるため作業性お
よび生産性が向上する。
の構造を示す断面図である。
のシールパターンを示す平面図および部分拡大図であ
る。
のシールパターンを示す部分拡大図である。
す平面図および部分拡大図である。
板)、3 画素電極形成領域、4 対向基板(カラーフ
ィルタ基板)、4a、4b 端縁、4c、4d 液晶駆
動端子側端縁、4e、4f、4g、4h コーナ部、5
対向電極形成領域、6 スペーサ、7 シール材、7
a 始点端部、7b 終点端部、7c 閉ループ、8
液晶、9 重ね合わせ部、10 交差部。
Claims (9)
- 【請求項1】 それぞれの中央部に表示部が形成された
2枚の基板を互いに対向して配置し、前記各基板とこれ
らの基板間に前記表示部を囲むように配置されたシール
材の閉ループとによって形成される空間に液晶が配置さ
れた液晶表示装置であって、前記シール材はその始点端
部から前記表示部の周辺を巡って前記閉ループを形成
し、その終点端部が前記始点端部と交差していることを
特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項2】 前記2枚の基板は4つの端縁とこれらの
隣接する各端縁間に形成された4つのコーナ部を有する
ほぼ方形の基板であり、前記4つのコーナ部の1つに、
前記シール材の前記始点端部と前記終点端部が配置され
たことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。 - 【請求項3】 前記4つの端縁のうちの隣接する2つの
端縁に液晶駆動端子が配置され、これらの2つの端縁と
対向する2つの端縁間に形成されたコーナ部に、前記シ
ール材の前記始点端部と前記終点端部が配置されたこと
を特徴とする請求項2記載の液晶表示装置。 - 【請求項4】 前記シール材の前記始点端部と前記終点
端部が前記閉ループの外側へ延びていることを特徴とす
る請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の液晶表示
装置。 - 【請求項5】 前記シール材の前記始点端部と前記終点
端部が互いにほぼ直角に交差していることを特徴とする
請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の液晶表示装
置。 - 【請求項6】 それぞれの中央部に表示部が形成された
2枚の基板を互いに対向して配置し、前記各基板とこれ
らの基板間に前記表示部を囲むように配置されたシール
材の閉ループとによって形成される空間に液晶が配置さ
れた液晶表示装置の製造方法であって、前記シール材
は、ディスペンサを用いてその始点端部から前記表示部
の周辺を巡って前記閉ループを形成され、さらにその終
点端部が前記始点端部と交差するようにして形成される
ことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項7】 前記2枚の基板は4つの端縁とこれらの
隣接する各端縁間に形成された4つのコーナ部を有する
ほぼ方形の基板であり、前記4つのコーナ部の1つに前
記始点端部と前記終点端部が位置するように前記シール
材が形成されることを特徴とする請求項6記載の液晶表
示装置の製造方法。 - 【請求項8】 前記4つの端縁のうちの隣接する2つの
端縁に液晶駆動端子が配置され、これらの2つの端縁と
対向する2つの端縁間に形成されたコーナ部に、前記始
点端部と前記終点端部が位置するように前記シール材が
形成されることを特徴とする請求項7記載の液晶表示装
置。 - 【請求項9】 前記ディスペンサによる前記シール材の
吐出量を、前記始点端部から前記終点端部までほぼ一定
とすることを特徴とする請求項6〜請求項8のいずれか
一項に記載の液晶表示装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002148206A JP4020698B2 (ja) | 2002-05-22 | 2002-05-22 | 液晶表示装置およびその製造方法 |
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