JP2003344394A - 皮膚反応試験パッチとその試験方法 - Google Patents
皮膚反応試験パッチとその試験方法Info
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Abstract
試験をすることができる皮膚反応試験パッチとその試験
方法を提供する。 【解決手段】 粘着剤14により皮膚に貼付される透明
フィルム12と、透明フィルム12の粘着剤14側の面
に設けられ皮膚の反応を見る被験物質を添加した検査用
ゲル体16とを有する。透明フィルム12の検査用ゲル
体16近傍には、被験物質により反応する皮膚の紅斑の
色見本18が、皮膚が透けて見える程度の透明性を有し
て設けられている。検査用ゲル体16は、透明に形成さ
れていても良い。
Description
はアレルゲン等の被験物質に対する皮膚や人体の反応を
試験する皮膚反応試験パッチとその試験方法に関する。
一般に、種々の食物成分や化学物質は、人体の皮膚にア
レルギー反応を起こさせることが知られている。人体に
アレルギーを引き起こす物質であるアレルゲンの種類は
多く、従来、アレルゲンの種類やアレルギー反応の強さ
を調べるため、人体に対してアレルゲン負荷試験が行わ
れている。また、種々の化学物質の安全性を評価するた
めにも皮膚反応試験が行われる場合がある。
アレルゲンを皮膚に接触させて紅斑を観察する皮膚反応
試験がある。従来、皮膚反応試験のひとつのパッチテス
トでは、例えばアルミ製のフィンチャンバーや、濾紙ま
たはガーゼ等に被験物質を設けて、皮膚反応試験パッチ
を作っている。ここで被験物質は、例えば水等に溶解ま
たは分散させ、濾紙やガーゼに染み込ませてパッチを作
り、そのパッチをフィンチャンバーによりまたはそのま
ま皮膚に接触させ、皮膚反応試験パッチとしている。そ
して、この皮膚反応試験パッチを粘着テープ等で皮膚に
固定し、被験物質を皮膚に接触させた状態で所定時間放
置した後パッチを剥がし、被験物質に接触していた部分
の皮膚を観察し、被験物質に反応した紅斑の度合いを目
視または顕微鏡観察により判断する。即ち、反応した皮
膚の紅斑の度合いを皮膚反応の指標としている。
合、皮膚反応試験パッチの被験物質が液体状では取り扱
いが面倒である上、皮膚反応の紅斑は、被験者の日焼け
の度合い、肌の地色、人種や遺伝的体質による皮膚の色
に個体差があり、紅斑の有無や定量的な判断を正確に行
うことが難しいものであった。例えば、色が黒い人は紅
斑が視認しにくいが、色が白い人は少しの反応でも紅斑
が目立つという問題がある。
は、実施する条件や施設等によって試験方法や判定基準
が異なる場合があり、このために反応に対する判定が異
なる場合がある。そして、皮膚反応試験パッチは不透明
であるため、一定時間貼付後に剥がして紅斑の観察を行
わなければならず、経時的な変化を継続して観察するこ
とができない。また、操作、判定が複雑であり、専門の
皮膚科でなければ判定が難しい場合がある。さらに、皮
膚反応を定量的に試験する場合、皮膚反応試験パッチの
被験物質の使用量を一定にする場合があるが、例えばア
レルゲンの使用量は数mgと微量であり、定量的な秤量
が難しく、正確に判定することが難しいという問題があ
る。
接触させると角質層の組織変化は、アルコール分解酵
素、アルコールデヒドロゲナーゼの量が少ないほど発赤
する傾向があることが知られている。このことから、エ
チルアルコールによる皮膚への刺激性を調べること、す
なわち皮膚表面組織中のアルコール分解酵素、アルコー
ルデヒドロゲナーゼの作用を調べることにより、被験者
の飲酒可能量を推定することが可能であるが、簡易な検
査方法が従来なかった。
れたものであり、被験者の皮膚の色に関係なく、容易に
正確な試験をすることができる皮膚反応試験パッチとそ
の試験方法を提供することを目的とする。
パッチは、粘着剤により皮膚に貼付される粘着フィルム
と、上記粘着フィルムの粘着剤側の面に設けられ皮膚の
反応を見る被験物質を添加した検査用ゲル体を有する。
そして、上記粘着フィルムの検査用ゲル体近傍には、上
記被験物質により反応する皮膚の紅斑の色見本が、皮膚
が透けて見える程度の透明性を有して設けられているも
のである。
には、上記検査用ゲル体と並んで上記被験物質が添加さ
れていない対照用ゲル体が設けられている。上記粘着フ
ィルム、検査用ゲル体および対照用ゲル体は透明であ
る。さらに、上記粘着フィルムは、上記検査用ゲル体が
取り付けられた部分と上記色見本が取り付けられた部分
が分割可能に設けられている。
ルギー反応の原因となるアレルゲンである。アレルゲン
は、花粉抽出成分、漆、卵、香料、洗剤、銀杏、菊、金
属、色素、染毛剤、防腐剤、ゴム、その他の植物や薬剤
等のアレルギー原因物質である。
工された透明な粘着フィルムの粘着剤側の面に、皮膚の
反応を見る被験物質を添加した透明な検査用ゲル体を設
け、上記検査用ゲル体近傍に上記被験物質により反応す
る皮膚の紅斑の色見本が、皮膚が透けて見える程度の透
明性を有して設けられた皮膚反応試験パッチを用いて、
被験者の皮膚に上記パッチを貼付し、上記色見本自体の
色に加えて被験者の皮膚の色が重ねられて上記色見本の
色を目視可能とし、一定時間経過後に、上記被験物質に
反応した皮膚の紅斑を上記検査用ゲル体を透過して目視
し、上記色見本を通して見える皮膚の色と上記皮膚の紅
斑を比較し、上記被験物質に対する皮膚反応を調べる皮
膚反応試験パッチの試験方法である。
た粘着フィルムに切断用の区分線を設け、上記粘着フィ
ルムの粘着剤側の面には上記区分線の片側に皮膚の反応
を見る被験物質を添加した検査用ゲル体を設け、上記区
分線の他方の側に上記被験物質により反応する皮膚の紅
斑の色見本が、皮膚が透けて見える程度の透明性を有し
て設けられた皮膚反応試験パッチを用いて、被験者の皮
膚に上記パッチを貼付し、上記色見本自体の色に加えて
被験者の皮膚の色が重ねられて上記色見本の色を目視可
能とし、一定時間経過後に、上記区分線を切断して上記
検査用ゲル体が設けられている側の上記粘着フィルムを
除去し、上記被験物質に反応した皮膚を露出させて上記
反応した皮膚の紅斑を目視し、上記色見本を通して見え
る皮膚の色と上記皮膚の紅斑を比較し、上記被験物質に
対する皮膚反応を調べる皮膚反応試験パッチの試験方法
である。
する前に、皮膚表面の脂質を除去した後、皮膚反応試験
パッチを貼付するものである。また、皮膚反応試験パッ
チを皮膚に貼付する前に、皮膚表面の角質を除去した
後、皮膚反応試験パッチを貼付しても良く、これらを組
み合わせても良い。
透けて見える透明性を有する色見本が設けられ、色見本
は被験者の皮膚に貼付すると皮膚の色が透過して見える
ため、被験者の皮膚色を加味した色見本となり、被験物
質により反応した被験者の皮膚の紅斑の度合いを正確に
判定することができる。また、被験物質が添加された検
査用ゲル体が透明な場合は、皮膚反応試験パッチを貼っ
たまま検査用ゲル体に接触している皮膚の変化を、経時
的に観察することができる。
て図面に基づいて説明する。図1、図2はこの発明の第
一実施形態を示すものであり、この実施形態の皮膚反応
試験パッチ10には粘着フィルムとなる透明フィルム1
2が設けられ、その素材は、柔軟性を有し透明性に優
れ、また強靱性にも優れた樹脂フィルムで作られてい
る。例えば、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ナイロ
ン、ウレタン等が使用される。厚さは20〜100ミク
ロンであり、好ましくは50〜70ミクロンである。
フィルムとなるための粘着剤14が設けられている。粘
着剤14の素材は、アクリルエステル系粘着剤やSIS
等の合成ゴム粘着剤で形成されている。
中央部分には、粘着剤14に検査用ゲル体16が円形に
薄く設けられている。検査用ゲル体16のゲル素材は安
全性が高く、被験物質の基剤として好ましいものであ
り、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、またはポ
リアクリル酸ナトリウムから選ばれた1種または複数種
の合成高分子、または寒天、マンナン、アルギン酸ナト
リウム、ジェランガム、グアーガム、カラギーナン、ロ
ーカストビーンガム、キサンタンガム、またはゼラチン
から選ばれた1種または複数種の天然多糖類高分子等の
含水ゲルである。
ある各種のアレルゲンや、エチルアルコールが添加され
ている。アレルゲンの種類として、例えば花粉抽出物、
卵、香料、洗剤、漆、銀杏、菊、色素、染毛剤、防腐
剤、ゴム、その他植物、各種の薬物や金属等である。添
加方法は、被験物質が水溶性である場合、精製水に溶解
させて添加する。油溶性成分は、界面活性剤により乳化
させて添加する。また、不溶性物質は、粉末状にして、
検査用ゲル体16に分散させる。検査用ゲル体16に対
する添加量は、任意に設定することができ、例えばエチ
ルアルコールの濃度は、0.5〜40%、好ましくは1
0〜20%である。また、アレルゲンの濃度は0.05
〜30%、好ましくは0.5〜10%である。
用ゲル体16の周縁部を囲んで複数の色見本18が所定
の色のインクで印刷されて設けられている。色見本18
は、試験時に検査用ゲル体16の被験物質に反応した皮
膚の紅斑を比較するものである。色見本18のインクは
赤系で、透明なもので皮膚が透けて見える程度のもので
あり、また耐薬品性に優れた材質から選ばれる。
れた区分に分かれている。色見本18は区分ごとに赤色
の発色強さが異なり、第一区分18aは発色していない
陰性の色見本であり無色透明、または検査用ゲル体16
と同様の半透明な乳白色等の色である。そして第一区分
18aに隣接する第二区分18bは、少し発色した陽性
の色見本であり透明な薄い赤色である。そして、第二区
分18bに隣接する第三区分18cは、第二区分18b
より一段階強く発色した陽性の色見本である。第三区分
18cに隣接する第四区分18dは、第三区分18cよ
りさらに一段階強く発色した強い陽性を示す透明な赤色
の色見本である。第二区分18bから第四区分18d
は、薄いピンクから赤へと発色の強さが変化していく
が、実際の試験時に被験者の肌に貼って使用すると、各
区分に被験者の肌色が透過して加えられ、肌色から、赤
みを帯びた肌色へと変化し、各々実際の紅斑に近い色を
示す。
剤14及び検査用ゲル体16を覆った剥離シート20が
貼り合わせられている。剥離シート20は、透明フィル
ム12よりも大きく、矩形に形成されている。そして、
皮膚反応試験パッチ10は、アルミニウムラミネートフ
ィルムの袋に包装・密封され保管する。
10の試験方法について説明する。まず、剥離シート2
0を、皮膚反応試験パッチ10の粘着面から剥がし、透
明フィルム12の裏面12aの粘着剤14を露出させ
る。そして、被験者の皮膚に皮膚反応試験パッチ10を
貼り付け、その状態で所定時間放置する。なお、皮膚反
応試験パッチ10を皮膚に貼付する前に、皮膚表面の脂
質や角質を除去し、その後皮膚反応試験パッチ10を貼
付することにより、貼付時間を短縮することができる。
皮膚表面の脂質や角質はアレルゲンの皮膚刺激反応を低
下させるので、予めこれらを除去しておくことにより、
より速く正確に反応が表れるからである。この脂質や角
質除去の前処理方法としては、粘着テープにより皮膚表
面の角質を剥がす。粘着テープの接着剥離回数は数回か
ら20回程度である。また、溶剤で油脂成分を拭き取る
ようにしても良い。溶剤としては、アセトン、ベンジ
ン、イソプロピレンアルコール、消毒用エチルアルコー
ル、ノルマルヘキサン等を用い、これらをガーゼや不織
布に染みこませて、拭き取る。
えば、エチルアルコールの反応試験では、貼付時間が1
5分から60分、花粉症、食物アレルギー反応では、被
験物質の濃度や種類により30分から24時間である。
このとき、透明フィルム12の表面12bから検査用ゲ
ル体16を透過して皮膚の色を観察することもできる。
検査用ゲル体16の被験物質に皮膚が反応した場合は、
皮膚が赤く発色して紅斑ができる。紅斑の色を、検査用
ゲル体16の周囲に設けられた色見本18と比較する。
皮膚反応試験パッチ10の検査用ゲル体16は透明であ
り、皮膚反応試験パッチ10を皮膚に貼った状態で、経
時的に観察することができる。そして、皮膚反応試験パ
ッチ10による試験が終わった後は、被験者の皮膚から
取り外す。アルコール試験パッチでは被験者の皮膚に紅
斑が出た場合でも、約1時間〜数時間程度で紅斑は消失
する。
よれば、透明性を有する色見本18により皮膚の色が透
過して見え、被験者の地肌である肌色を重ねた色の色見
本18と対比することができるため、被験者の皮膚反応
による紅斑を、皮膚の地肌色にかかわらず正確に判定す
ることができる。これにより、日焼けや個体差による被
験者の皮膚の色の違いに左右されず、判定誤差を抑え、
被験者の皮膚反応を正確に調べることができる。皮膚の
紅斑の赤みの強弱は、被験物質に対する皮膚の反応と相
関するため、反応した皮膚の紅斑の度合いを皮膚反応の
指標とすることができ、判定を普遍化して行うことがで
きる。これにより各種のアレルゲンに対する皮膚アレル
ギー等を調べ、治療や予防に役立てることができる。
て試験することで、アルコール分解酵素であるアルコー
ルデヒドロゲナーゼの量を判定することができ、飲酒に
対する強さを推定することができる。
均一な製品として容易に製造することができるので、検
査用ゲル体16に添加する被験物質の量を正確に調整す
ることができ、また試験時に皮膚反応を色見本18によ
り第一区分18aから第四区分18dの数段階に判定す
るため、皮膚反応を定量的に測定することができる。
め、皮膚反応試験パッチ10を皮膚に貼った状態で、検
査用ゲル体16の被験物質に接触している部分を経時的
に観察することができる。
験方法は、皮膚に皮膚反応試験パッチ10を貼付して、
皮膚の紅斑の度合いを色見本18と比較して観察するだ
けなので、操作が簡便で、再現性に優れており、コスト
も安価で経済的に優れた方法である。また、判定が容易
であり、専門の医師によりパッチテストに利用できるほ
か、セルフメディケーションにより、健康管理を行うこ
とが可能となる。また、皮膚反応試験パッチ10により
できた紅斑は、皮膚反応試験パッチ10を取り外した
後、約1時間から数時間程度で消失するため、被験者の
健康に影響がなく安全である。さらに、医療機関におい
て人体にアルコール消毒を行うときに、消毒用のアルコ
ールの刺激によって発赤やびらんが発生するケースが報
告されているが、消毒処理の前に皮膚反応試験パッチ1
0によるアルコール反応の試験を行うことで、より安全
な処置を行うことができる。
3,図4を基にして説明する。ここで、上記の実施の形
態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。
この実施形態の皮膚反応試験パッチ22は、樹脂製の透
明フィルム24が設けられ、透明フィルム24は角部を
丸めた長方形に裁断されている。透明フィルム24に
は、その短い一対の辺24c,24dに対して平行な破
断線26が、辺24c寄りの位置に設けられている。破
断線26と、透明フィルムの長い一対の辺24e,24
fが交差する部分は、角部が丸められている。そして透
明フィルム24の裏面24aには、粘着剤30が均一に
塗工されている。
分には、粘着剤30の外側に検査用ゲル体16が矩形に
薄く広げられて設けられ、検査用ゲル体16の一辺16
aは、破断線26に接している。透明フィルム24の表
面24bには、破断線26の検査用ゲル体16と反対側
に接して色見本28が印刷されて設けられている。色見
本28は、試験時に検査用ゲル体16の被験物質に反応
した皮膚の紅斑を比較するものである。色見本18のイ
ンクは赤系で、透明感を有するものであり、また耐薬品
性に優れた材質から選ばれる。そして色見本28は、破
断線26に沿って4等分された区分が設けられている。
色見本28は区分ごとに赤色の度合いが異なり、第一区
分28aは発色しない場合の陰性の色見本であり無色透
明である。そして第一区分28aに隣接する第二区分2
8bは、少し発色した陽性の色見本である透明な薄い赤
色である。そして、第二区分28bに隣接する第三区分
28cは、第二区分28bより一段階強く発色した透明
な赤色である。第三区分28cに隣接する第四区分28
dは、第三区分28cよりさらに一段階強く発色した強
い陽性反応を示す透明な赤色の色見本である。
剤30及び検査用ゲル体16を覆った剥離シート32が
貼り合わせられている。剥離シート32は、透明フィル
ム24よりも大きく、矩形に形成されている。この皮膚
反応試験パッチ22は、アルミニウムラミネートフィル
ム製の袋に包装・密封され保管する。
6の素材は、上記第一実施形態の皮膚反応試験パッチ1
0の検査用ゲル体16と同じか、または不透明な素材で
あってもよい。被験物質は、上記第一実施形態の被験物
質のほかに、金属イオン等、不透明なものでもよい。ま
た、透明フィルム24や色見本28のインクの素材や粘
着剤30は、上記第一実施形態の透明フィルム12や色
見本18、粘着剤14と同じである。
試験方法は、上記第一実施形態と同様である。そして、
皮膚反応を確認するとき、皮膚反応試験パッチ22の破
断線26を切断し、透明フィルム24の検査用ゲル体1
6側を皮膚から取り外す。このとき透明フィルム24の
色見本28側は皮膚に残す。これにより皮膚の、検査用
ゲル体16の被験物質に接触していた皮膚が露出し、皮
膚の紅斑の度合いを観察し、紅斑の側方に位置する透明
な色見本28と比較する。
よれば、上記第一実施形態と同様の効果を有するもので
ある。さらに、検査用ゲル体16や被験物質が不透明な
場合でも、皮膚に色見本28を残したまま検査用ゲル体
16だけを取り外すことができ、色見本と実際の紅斑を
比較し、皮膚反応を正確に調べることができる。
5,図6を基にして説明する。ここで、上記の実施の形
態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。
この実施形態の皮膚反応試験パッチ34は、樹脂製の透
明フィルム36が設けられ、透明フィルム36は角部を
丸めた長方形に裁断されている。透明フィルム36の裏
面36aには、粘着剤38が均一に塗工されている。
40が印刷されて設けられている。色見本40も、被験
物質に反応した皮膚の紅斑を比較するもので、皮膚が透
けて見える程度の透明性を有している。色見本40のイ
ンクは赤系で、透明感を有するものであり、また対薬品
性に優れた材質から選ばれる。粘着剤38の裏面36a
側であって、色見本40の一方の側の透明フィルム36
には、検査用ゲル体42が矩形に薄く広げられて設けら
れている。また、粘着剤38の裏面36a側であって、
色見本40をはさんで他方の側には、対照用ゲル体44
が矩形に薄く広げられて設けられている。対照用ゲル体
44は、アレルゲン等の被験物質を含まないゲルであっ
て、ゲルに対する皮膚の陰性反応を確かめるものであ
る。対照用ゲル体44のゲルは、対照薬として塩化ナト
リウム、フェノールを溶解した水溶液をゲル化したもの
で、例えば、塩化ナトリウム0.9%、フェノール0.
5%水溶液のゲルである。
3等分された区分が設けられ、区分ごとに赤色の度合い
が異なる。透明フィルム36の裏面36aには、粘着剤
38、検査用ゲル体42、及び対照用ゲル体44を覆っ
た剥離シート46が貼り合わせられている。また、透明
フィルム36の色見本40、検査用ゲル体42及び対照
用ゲル体44に対応する部分以外の表面は、所定の印刷
インキ48により着色されている。そして、この皮膚反
応試験パッチ34も、アルミニウムラミネートフィルム
製の袋に包装・密封し保管する。
よれば、検査用ゲル体42、及び対照用ゲル体44によ
り、皮膚反応をより正確に知ることができる。特に対照
用ゲル体44による反応が表れた場合は、ゲル自体に対
する皮膚の陽性反応であり、アレルゲンによるものでは
なく、判断を誤ることがない。
記各実施の形態に限定されるものではなく、例えば、検
査用ゲル体を複数設けて、各ゲル体に異なる被験物質を
入れたものを一つのパッチに並べて設けても良い。これ
により、1枚の試験パッチにより複数のアレルギー反応
等を検査することができ、特定の難しいアレルギー原因
物質やその他接触性皮膚炎原因物質を迅速に判定するこ
とができる。また、色見本のない皮膚反応試験パッチで
も良く、色見本を別のシートにして設けても良い。色見
本は、透明フィルムの表面ではなく裏面に印刷されたも
のや、フィルム自体の色でも良い。また色見本の区分
は、4区分に限定されず、1個〜10個程度であれば良
く、好ましくは2個〜4個である。また、アレルギー試
験の他、接触性皮膚炎を惹起する抗体を検査用ゲル体に
混合し、皮膚反応試験パッチとしても良く、アレルゲン
の種類やその他接触性皮膚炎を惹起する物質は適宜選択
可能であり、被験物質は上記以外に自由に選択可能であ
る。
の場合の皮膚反応試験パッチの実施例を説明する。まず
透明な含水ゲルは、精製水58部、グリセリン16部、
ポリアクリル酸ナトリウム6部、カルボキシメチルセル
ローズ4部、酒石酸0.1部、エデト酸二ナトリウム
0.1部、ポリビニルアルコール0.4部、カオリン
1.7部、エチルアルコール13.7部を均一に混合し
て得られる。そして、このように得られた透明含水ゲル
を、目付20g/m2のポリプロピレン製不織布を接着
した厚さ25μmのポリプロピレン製フィルム支持体
に、重量70mg/cm2の割合で展膏する。さらに、
シリコン塗布した厚さ75ミクロンのポリエステルフィ
ルムで被覆する。次に、このポリプロピレン製フィルム
支持体を透明含水ゲルとともに、直径12mmに打ち抜
く。一方、厚さ70ミクロンのポリプロピレンフィルム
の片面に、3種類の透明な色見本を印刷する。色見本
は、上記実施形態と同様に、無色透明である紅斑なしの
場合(1)と、赤色の濃度が異なる3段階(2,3,
4)の区分が設けられる。他方の面には、SIS粘着剤
を塗工する。そして、ポリプロピレンフィルムの粘着剤
塗工面に、先に直径12mmに裁断したポリプロピレン
製フィルム支持体面を貼り合わせ、検査用含水ゲル体を
取り付け、密封包装する。
用いて皮膚反応試験パッチの試験を10人の被験者に行
った。試験方法は、皮膚反応試験パッチを被験者の皮膚
に貼り、10分後、20分後、30分後に、皮膚反応試
験パッチによりできた紅斑の強さを観察した。ここで、
−は変化なし、±はわずかに発赤、+〜+++は各々発
赤の度合いを示している。そして、色見本(1,2,
3,4)に対応させて、紅斑の度合いを判断した。判断
項目は、被験者の自覚している飲酒の強さ、採血により
血液中のDNA分析によって測定したアセトアルデヒド
脱水素酵素量、本試験方により測定したアルコール分解
能力の関係を調べた。アルコール体質は、血液中のAL
DH2(アセトアルデヒド脱水素酵素)をコードするD
NAを分析することにより検査することができる。AL
DH2は、正常のN型、部分欠損のN+M型、完全欠損
のM型に分類される。その結果を以下の表1に示す。
NA分析と高い相関性が認められた。これにより、この
皮膚反応試験パッチの試験方法によれば、皮膚表面組織
中のアルコール分解酵素、アルコールデヒドロゲナーゼ
の量を調べ、飲酒可能量を推定できることが分かった。
場合の実施例について説明する。アレルゲンとしてスギ
花粉エキス、ブタ草花粉エキス、カモガヤ花粉エキスを
それぞれ水で1000倍に薄めた液、及びこれらの混合
液を作った。検査用ゲル体として、含水率60%のポリ
アクリル酸塩含水ゲルに、日局塩化ナトリウム0.5
%、日局フェノール0.3%を加えてこれに上記アレル
ゲン混合液を添加して調製する。また、対照ゲル体とし
て含水率60%のポリアクリル酸塩含水ゲルに、日局塩
化ナトリウム0.5%、日局フェノール0.3%を加え
たゲル体を設ける。これを上記第3実施形態の要領で皮
膚に貼り付けアレルギー反応試験を行った。
原因物質を特定することができた。
験方法によれば、アルコールや各種のアレルゲン等に対
する皮膚反応を簡単に調べることができる。さらに、透
明性のある色見本と比較することにより、被験者の日焼
けや人種による肌の色の影響を受けにくいため、判定の
精度が高い。また、透明な試験パッチの場合は、皮膚反
応を経時的に調べることもできる。さらに、対照用ゲル
体を設けることにより、ゲル自体に対する皮膚の反応を
確認することができ、検査精度をより高くすることがで
きる。
の正面図である。
である。
の正面図である。
である。
の正面図である。
である。
Claims (11)
- 【請求項1】 粘着剤により皮膚に貼付される粘着フ
ィルムと、上記粘着フィルムの粘着剤側の面に設けられ
皮膚の反応を見る被験物質を添加した検査用ゲル体が設
けられていることを特徴とする皮膚反応試験パッチ。 - 【請求項2】 粘着剤により皮膚に貼付される粘着フ
ィルムと、上記粘着フィルムの粘着剤側の面に設けられ
皮膚の反応を見る被験物質を添加した検査用ゲル体を有
し、上記粘着フィルムの検査用ゲル体近傍には、上記被
験物質により反応する皮膚の紅斑の色見本が、皮膚が透
けて見える程度の透明性を有して設けられていることを
特徴とする皮膚反応試験パッチ。 - 【請求項3】 上記粘着フィルムの上記検査用ゲル体
近傍には、上記検査用ゲル体と並んで上記被験物質が添
加されていない対照用ゲル体が設けられていることを特
徴とする請求項1または2記載の皮膚反応試験パッチ。 - 【請求項4】 上記粘着フィルム、検査用ゲル体およ
び対照用ゲル体は透明であることを特徴とする請求項
1,2又は3記載の皮膚反応試験パッチ。 - 【請求項5】 上記粘着フィルムは、上記検査用ゲル
体が取り付けられた部分と上記色見本が取り付けられた
部分が分割可能に設けられていることを特徴とする請求
項2記載の皮膚反応試験パッチ。 - 【請求項6】 上記被験物質はエチルアルコールであ
ることを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載
の皮膚反応試験パッチ。 - 【請求項7】 上記被験物質はアレルゲンであること
を特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の皮膚
反応試験パッチ。 - 【請求項8】 片面に透明な粘着剤が塗工された透明
な粘着フィルムの粘着剤側の面に、皮膚の反応を見る被
験物質を添加した透明な検査用ゲル体を設け、上記検査
用ゲル体近傍に上記被験物質により反応する皮膚の紅斑
の色見本が、皮膚が透けて見える程度の透明性を有して
設けられた皮膚反応試験パッチを用いて、被験者の皮膚
に上記パッチを貼付し、上記色見本自体の色に加えて被
験者の皮膚の色が重ねられて上記色見本の色を目視可能
とし、一定時間経過後に、上記被験物質に反応した皮膚
の紅斑を上記検査用ゲル体を透過して目視し、上記色見
本を通して見える皮膚の色と上記皮膚の紅斑を比較し、
上記被験物質に対する皮膚反応を調べることを特徴とす
る皮膚反応試験パッチの試験方法。 - 【請求項9】 片面に粘着剤が塗工された粘着フィル
ムに切断用の区分線を設け、上記粘着フィルムの粘着剤
側の面には上記区分線の片側に皮膚の反応を見る被験物
質を添加した検査用ゲル体を設け、上記区分線の他方の
側に上記被験物質により反応する皮膚の紅斑の色見本
が、皮膚が透けて見える程度の透明性を有して設けられ
た皮膚反応試験パッチを用いて、被験者の皮膚に上記パ
ッチを貼付し、上記色見本自体の色に加えて被験者の皮
膚の色が重ねられて上記色見本の色を目視可能とし、一
定時間経過後に、上記区分線を切断して上記検査用ゲル
体が設けられている側の上記粘着フィルムを除去し、上
記被験物質に反応した皮膚を露出させて上記反応した皮
膚の紅斑を目視し、上記色見本を通して見える皮膚の色
と上記皮膚の紅斑を比較し、上記被験物質に対する皮膚
反応を調べることを特徴とする皮膚反応試験パッチの試
験方法。 - 【請求項10】 皮膚反応試験パッチを皮膚に貼付す
る前に、皮膚表面の脂質を除去し、その後、上記皮膚反
応試験パッチを貼付することを特徴とする請求項8また
は9記載の皮膚反応試験パッチの試験方法。 - 【請求項11】 皮膚反応試験パッチを皮膚に貼付す
る前に、皮膚表面の角質を除去し、その後、上記皮膚反
応試験パッチを貼付することを特徴とする請求項8,9
または10記載の皮膚反応試験パッチの試験方法。
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