JP2003342480A - 導電性熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents
導電性熱可塑性エラストマー組成物Info
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- JP2003342480A JP2003342480A JP2002157723A JP2002157723A JP2003342480A JP 2003342480 A JP2003342480 A JP 2003342480A JP 2002157723 A JP2002157723 A JP 2002157723A JP 2002157723 A JP2002157723 A JP 2002157723A JP 2003342480 A JP2003342480 A JP 2003342480A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】導電性が付与されており、しかも加工性がよく
リサイクル可能な熱可塑性エラストマー組成物を提供す
る。 【解決手段】熱可塑性エラストマーにゴムを配合した熱
可塑性エラストマー材料に、カーボンナノチューブを分
散させて成る導電性熱可塑性エラストマー組成物にあっ
て、(a)前記熱可塑性エラストマー材料のゴム分が樹
脂系架橋剤により架橋されていて圧縮永久歪みが30%
以下であり、(b)前記ゴムの配合量が前記熱可塑性エ
ラストマー100重量部に対して225〜400重量部
の割合であり、(c)前記カーボンナノチューブは、直
径が70nm以下であり、グラフェンシートを丸めた形
状からなる平滑な側面を有し、かつグラフェンシートか
らなる層が複数同心円状に配置されているものである、
導電性熱可塑性エラストマー組成物。
リサイクル可能な熱可塑性エラストマー組成物を提供す
る。 【解決手段】熱可塑性エラストマーにゴムを配合した熱
可塑性エラストマー材料に、カーボンナノチューブを分
散させて成る導電性熱可塑性エラストマー組成物にあっ
て、(a)前記熱可塑性エラストマー材料のゴム分が樹
脂系架橋剤により架橋されていて圧縮永久歪みが30%
以下であり、(b)前記ゴムの配合量が前記熱可塑性エ
ラストマー100重量部に対して225〜400重量部
の割合であり、(c)前記カーボンナノチューブは、直
径が70nm以下であり、グラフェンシートを丸めた形
状からなる平滑な側面を有し、かつグラフェンシートか
らなる層が複数同心円状に配置されているものである、
導電性熱可塑性エラストマー組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた機械的特性
(低い圧縮永久歪みで、柔軟性を有する)を有し、リサ
イクル可能な導電性熱可塑性エラストマー組成物に関す
る。
(低い圧縮永久歪みで、柔軟性を有する)を有し、リサ
イクル可能な導電性熱可塑性エラストマー組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に、高分子組成物に導電性を付与
するためには、カーボンブラック、金属粉、金属繊維な
どの導電性材料を添加したり、高分子材料そのものを高
導電性のものにしたり、電解質等のイオン導電剤を添加
するなどの手段がとられている。このなかで、高分子材
料そのものを高導電性にする手段は、コストが高くなり
かつ硬くなってエラストマー状のものが得られ難いとい
う問題がある。また、前記したような導電性材料を添加
する手段は、比較的低コストではあるが、導電性を付与
するためには多量に添加する必要があるので、加工性が
非常に劣り、しかも高分子製品の表面が擦れるとカーボ
ンブラック等がちり状に発生し、清浄な雰囲気を汚す恐
れもある。電解質等を添加する手段は、高分子材料との
相溶性の面から表面にブリ−ドすることがあり、またあ
る一定レベル以上に導電性を付与することが困難であ
る。
するためには、カーボンブラック、金属粉、金属繊維な
どの導電性材料を添加したり、高分子材料そのものを高
導電性のものにしたり、電解質等のイオン導電剤を添加
するなどの手段がとられている。このなかで、高分子材
料そのものを高導電性にする手段は、コストが高くなり
かつ硬くなってエラストマー状のものが得られ難いとい
う問題がある。また、前記したような導電性材料を添加
する手段は、比較的低コストではあるが、導電性を付与
するためには多量に添加する必要があるので、加工性が
非常に劣り、しかも高分子製品の表面が擦れるとカーボ
ンブラック等がちり状に発生し、清浄な雰囲気を汚す恐
れもある。電解質等を添加する手段は、高分子材料との
相溶性の面から表面にブリ−ドすることがあり、またあ
る一定レベル以上に導電性を付与することが困難であ
る。
【0003】近年、カーボンナノチューブ(あるいは極
細炭素フィブリル)の利用が進められており、高分子材
料に対しても補強剤、導電性付与剤等の目的で添加され
ている(特許第2863192号公報、特許第2588
626号公報、特許第3034027号公報、特開平8
−27279号公報および特開2000−357419
号公報)。
細炭素フィブリル)の利用が進められており、高分子材
料に対しても補強剤、導電性付与剤等の目的で添加され
ている(特許第2863192号公報、特許第2588
626号公報、特許第3034027号公報、特開平8
−27279号公報および特開2000−357419
号公報)。
【0004】このなかで、特許第2863192号公報
には、熱可塑性エラストマー(100重量部)およびゴ
ム状重合体(0〜200重量部)の合計量100重量部
あたり極細炭素フィブリル1〜50重量部含む、架橋さ
れた熱可塑性エラストマー組成物が開示されている。こ
こで、ゴム状重合体は熱可塑性エラストマー100重量
部に対して200重量部以上使用すると、熱可塑性エラ
ストマーと極細炭素フィブリルとの優れた親和性に基づ
く補強効果が発現されなくなるとしているが、実際にゴ
ム状重合体を配合した例は一切示されていない。
には、熱可塑性エラストマー(100重量部)およびゴ
ム状重合体(0〜200重量部)の合計量100重量部
あたり極細炭素フィブリル1〜50重量部含む、架橋さ
れた熱可塑性エラストマー組成物が開示されている。こ
こで、ゴム状重合体は熱可塑性エラストマー100重量
部に対して200重量部以上使用すると、熱可塑性エラ
ストマーと極細炭素フィブリルとの優れた親和性に基づ
く補強効果が発現されなくなるとしているが、実際にゴ
ム状重合体を配合した例は一切示されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】熱可塑性エラストマー
は、材料に応力を加えたときに、温度上昇とともに材料
が軟化、流動し、冷却すると比較的硬く強度のある状態
になるサイクルを繰り返すことができる。熱可塑性エラ
ストマーにカーボンナノチューブを添加して導電性を付
与することは前記のとおり知られているが、得られる熱
可塑性エラストマー組成物の熱可塑性を維持し、かつ機
械的特性の向上(例えば、圧縮永久歪みを低くする)を
図っているとは言い難い。例えば、前記の特許第286
3192号公報において、実際に得られている熱可塑性
エラストマー組成物は、高分子材料として熱可塑性エラ
ストマー単独系を、硫黄系架橋剤を用いてプレス加硫し
たもののみである。この最終組成物は、その製造条件か
らみて熱可塑性が消失されており、このまま簡単にリサ
イクル使用することはできない。
は、材料に応力を加えたときに、温度上昇とともに材料
が軟化、流動し、冷却すると比較的硬く強度のある状態
になるサイクルを繰り返すことができる。熱可塑性エラ
ストマーにカーボンナノチューブを添加して導電性を付
与することは前記のとおり知られているが、得られる熱
可塑性エラストマー組成物の熱可塑性を維持し、かつ機
械的特性の向上(例えば、圧縮永久歪みを低くする)を
図っているとは言い難い。例えば、前記の特許第286
3192号公報において、実際に得られている熱可塑性
エラストマー組成物は、高分子材料として熱可塑性エラ
ストマー単独系を、硫黄系架橋剤を用いてプレス加硫し
たもののみである。この最終組成物は、その製造条件か
らみて熱可塑性が消失されており、このまま簡単にリサ
イクル使用することはできない。
【0006】そこで、本発明の目的は、熱可塑性エラス
トマーにカーボンナノチューブを添加して導電性を付与
し、しかも熱可塑性を失うことなくリサイクル性があ
り、圧縮永久歪みなどの機械的特性を有し加工性に優れ
た導電性熱可塑性エラストマー組成物を提供しようとす
るものである。
トマーにカーボンナノチューブを添加して導電性を付与
し、しかも熱可塑性を失うことなくリサイクル性があ
り、圧縮永久歪みなどの機械的特性を有し加工性に優れ
た導電性熱可塑性エラストマー組成物を提供しようとす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討を進めたところ、熱可塑性
エラストマーに従来知れられているよりも多量のゴムを
配合し、そのゴムが架橋されており、圧縮永久歪みが3
0%以下である熱可塑性エラストマー材料に、カーボン
ナノチューブを分散することにより、意外にも所期目的
の導電性熱可塑性エラストマーを得ることに成功したも
のである。
題を解決するために鋭意検討を進めたところ、熱可塑性
エラストマーに従来知れられているよりも多量のゴムを
配合し、そのゴムが架橋されており、圧縮永久歪みが3
0%以下である熱可塑性エラストマー材料に、カーボン
ナノチューブを分散することにより、意外にも所期目的
の導電性熱可塑性エラストマーを得ることに成功したも
のである。
【0008】すなわち、本発明の導電性熱可塑性エラス
トマーは、熱可塑性エラストマーにゴムを配合した熱可
塑性エラストマー材料に、カーボンナノチューブを分散
させて成る導電性熱可塑性エラストマー組成物であっ
て、(a)前記熱可塑性エラストマー材料のゴム分が樹
脂系架橋剤により架橋されており、圧縮永久歪み(JI
S K 6262法により70℃で22時間後の測定値
をいう。以下、同様である)が30%以下であり、
(b)前記ゴムの配合量が前記熱可塑性エラストマー1
00重量部に対して225〜400重量部の割合であ
り、(c)前記カーボンナノチューブは、直径が70n
m以下であり、グラフェンシートを丸めた形状からなる
平滑な面を有し、かつグラフェンシートからなる層が複
数同心円状に配置されているものである、ことを特徴と
する。
トマーは、熱可塑性エラストマーにゴムを配合した熱可
塑性エラストマー材料に、カーボンナノチューブを分散
させて成る導電性熱可塑性エラストマー組成物であっ
て、(a)前記熱可塑性エラストマー材料のゴム分が樹
脂系架橋剤により架橋されており、圧縮永久歪み(JI
S K 6262法により70℃で22時間後の測定値
をいう。以下、同様である)が30%以下であり、
(b)前記ゴムの配合量が前記熱可塑性エラストマー1
00重量部に対して225〜400重量部の割合であ
り、(c)前記カーボンナノチューブは、直径が70n
m以下であり、グラフェンシートを丸めた形状からなる
平滑な面を有し、かつグラフェンシートからなる層が複
数同心円状に配置されているものである、ことを特徴と
する。
【0009】本発明の導電性熱可塑性エラストマー組成
物は、圧縮永久歪み等の機械的特性に優れしかもリサイ
クル性を有することから、各種の電気部品や電子部品の
導電材料として経済性よく利用することができる。
物は、圧縮永久歪み等の機械的特性に優れしかもリサイ
クル性を有することから、各種の電気部品や電子部品の
導電材料として経済性よく利用することができる。
【0010】本発明の導電性熱可塑性エラストマー組成
物は、次の実施態様を包含する。前記の本発明の導電性
熱可塑性エラストマー組成物において、熱可塑性エラス
トマーとゴムとを混練した後、ゴムを動的架橋してなる
熱可塑性エラストマー材料にカーボンナノチューブを分
散させて成ることを特徴とする。前記の本発明の導電性
熱可塑性エラストマー組成物において、前記動的架橋が
押出機を用いて行われていることを特徴とする。
物は、次の実施態様を包含する。前記の本発明の導電性
熱可塑性エラストマー組成物において、熱可塑性エラス
トマーとゴムとを混練した後、ゴムを動的架橋してなる
熱可塑性エラストマー材料にカーボンナノチューブを分
散させて成ることを特徴とする。前記の本発明の導電性
熱可塑性エラストマー組成物において、前記動的架橋が
押出機を用いて行われていることを特徴とする。
【0011】前記の本発明の導電性熱可塑性エラストマ
ー組成物において、熱可塑性樹脂に予め分散させたカー
ボンナノチューブを、前記熱可塑性エラストマーに分散
させることを特徴とする。前記の本発明の導電性熱可塑
性エラストマー組成物において、カーボンナノチューブ
を熱可塑性エラストマーおよびゴムの合計量100重量
部に対して1〜30重量部を分散させてなることを特徴
とする。
ー組成物において、熱可塑性樹脂に予め分散させたカー
ボンナノチューブを、前記熱可塑性エラストマーに分散
させることを特徴とする。前記の本発明の導電性熱可塑
性エラストマー組成物において、カーボンナノチューブ
を熱可塑性エラストマーおよびゴムの合計量100重量
部に対して1〜30重量部を分散させてなることを特徴
とする。
【0012】前記の本発明の導電性熱可塑性エラストマ
ー組成物において、圧縮永久歪みが30%以下であるこ
とを特徴とする。
ー組成物において、圧縮永久歪みが30%以下であるこ
とを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の導電性熱可塑性エラスト
マー組成物は、熱可塑性エラストマーとこれに配合した
前記特定量のゴムとを必須の高分子材料として含み、こ
の熱可塑性エラストマー材料を200℃付近の高温で混
練しながらゴム分を架橋する薬品を添加して、ゴム分の
架橋を進め、次いでカーボンナノチューブを分散するこ
とにより得られる。
マー組成物は、熱可塑性エラストマーとこれに配合した
前記特定量のゴムとを必須の高分子材料として含み、こ
の熱可塑性エラストマー材料を200℃付近の高温で混
練しながらゴム分を架橋する薬品を添加して、ゴム分の
架橋を進め、次いでカーボンナノチューブを分散するこ
とにより得られる。
【0014】本発明において材料の一つとなる熱可塑性
エラストマーは、熱可塑性を有すること、すなわち熱に
より粘度が低下し柔らかくなり、冷却するとゴム弾性を
有するものになる高分子材料であればよい。熱可塑性エ
ラストマーとしては、とりわけスチレン−エチレン−ブ
チレン−スチレン樹脂、スチレン−エチレン−プロピレ
ン−スチレン樹脂を用いるのが好ましく、さらにはエチ
レンの繰り返しユニットを主鎖に含むスチレン−エチレ
ン−エチレン−プロピレン−スチレン(SEEPS)樹
脂が強度も高く、もともとの圧縮永久歪みも小さいこと
からとりわけ好ましい。SEEPSの具体例としては、
商品名「セプトン4077」、「セプトン4055」、
「セプトン4033」(いずれも株式会社クラレ製)が
挙げられる。これらのなかでも、GPCによる数平均分
子量は30万程度と高い分子量を有している「セプトン
4077」がとりわけ好ましく使用できる。
エラストマーは、熱可塑性を有すること、すなわち熱に
より粘度が低下し柔らかくなり、冷却するとゴム弾性を
有するものになる高分子材料であればよい。熱可塑性エ
ラストマーとしては、とりわけスチレン−エチレン−ブ
チレン−スチレン樹脂、スチレン−エチレン−プロピレ
ン−スチレン樹脂を用いるのが好ましく、さらにはエチ
レンの繰り返しユニットを主鎖に含むスチレン−エチレ
ン−エチレン−プロピレン−スチレン(SEEPS)樹
脂が強度も高く、もともとの圧縮永久歪みも小さいこと
からとりわけ好ましい。SEEPSの具体例としては、
商品名「セプトン4077」、「セプトン4055」、
「セプトン4033」(いずれも株式会社クラレ製)が
挙げられる。これらのなかでも、GPCによる数平均分
子量は30万程度と高い分子量を有している「セプトン
4077」がとりわけ好ましく使用できる。
【0015】本発明においてもう一つの材料となるゴム
はいずれのゴムでもよく、例えば天然ゴム、シス−1,
4−ポリイソプレン、ハイシスポリブタジエン、スチレ
ン−ブタジエン共重合体ゴム、エチレン−プロピレンゴ
ム(EPM)、エチレン−プロピレンジエンゴム(EP
DM)、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ハロゲン化ブ
チルゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム
あるいはアクリルゴムなどが挙げられる。
はいずれのゴムでもよく、例えば天然ゴム、シス−1,
4−ポリイソプレン、ハイシスポリブタジエン、スチレ
ン−ブタジエン共重合体ゴム、エチレン−プロピレンゴ
ム(EPM)、エチレン−プロピレンジエンゴム(EP
DM)、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ハロゲン化ブ
チルゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム
あるいはアクリルゴムなどが挙げられる。
【0016】これらの中でも、熱可塑性エラストマーと
の親和性の面から、EPMまたはEPDMが好ましく、
架橋性を考慮するとEPDMが最も好ましく用いられ
る。EPDMとしては、各種のものが使用可能であり、
エチレン含量の低いものは低温特性に優れ、エチレン含
量の高いものは強度に優れる傾向がある。また、EPD
Mは、油展タイプでもよい。本発明において、前記のと
おり、熱可塑性エラストマー100重量部に対してゴム
は250〜400重量部の割合で配合されるが、さらに
好ましい割合は300〜350重量部の範囲である。ゴ
ム分が上記の範囲を超えると、後のゴムの架橋工程にお
いて、熱可塑性エラストマーの熱可塑性を維持すること
が困難になり、一方上記の範囲に達しないときは圧縮永
久歪みが悪化する。なお、ゴムは前述のように油展タイ
プでもよいが、上記のゴム重量割合は油展されたオイル
は含まれない。
の親和性の面から、EPMまたはEPDMが好ましく、
架橋性を考慮するとEPDMが最も好ましく用いられ
る。EPDMとしては、各種のものが使用可能であり、
エチレン含量の低いものは低温特性に優れ、エチレン含
量の高いものは強度に優れる傾向がある。また、EPD
Mは、油展タイプでもよい。本発明において、前記のと
おり、熱可塑性エラストマー100重量部に対してゴム
は250〜400重量部の割合で配合されるが、さらに
好ましい割合は300〜350重量部の範囲である。ゴ
ム分が上記の範囲を超えると、後のゴムの架橋工程にお
いて、熱可塑性エラストマーの熱可塑性を維持すること
が困難になり、一方上記の範囲に達しないときは圧縮永
久歪みが悪化する。なお、ゴムは前述のように油展タイ
プでもよいが、上記のゴム重量割合は油展されたオイル
は含まれない。
【0017】熱可塑性エラストマーにゴムを配合した熱
可塑性エラストマー材料の調製に際して、バッチ式混練
機で調製するのは効率的ではなく、連続式の押出機を用
いてゴム分を動的架橋しながら調製することが好まし
い。この動的架橋には、樹脂系、過酸化物系の架橋剤の
いずれでも架橋は一応可能であるが、実際に押出機によ
る架橋には、架橋速度、臭気、物性等を考慮すると樹脂
架橋が最も好ましい。硫黄架橋では非常に臭気は強く、
加硫度も上がらない。過酸化物加硫は、押出機中での加
硫が進みにくく、また反応進んでも制御が難しく発煙を
起こすことも有り得る。
可塑性エラストマー材料の調製に際して、バッチ式混練
機で調製するのは効率的ではなく、連続式の押出機を用
いてゴム分を動的架橋しながら調製することが好まし
い。この動的架橋には、樹脂系、過酸化物系の架橋剤の
いずれでも架橋は一応可能であるが、実際に押出機によ
る架橋には、架橋速度、臭気、物性等を考慮すると樹脂
架橋が最も好ましい。硫黄架橋では非常に臭気は強く、
加硫度も上がらない。過酸化物加硫は、押出機中での加
硫が進みにくく、また反応進んでも制御が難しく発煙を
起こすことも有り得る。
【0018】樹脂架橋剤としては、アルキルフェノール
ホルムアルデヒド樹脂が好ましく、特に臭素を持つ反応
型が好ましく、具体例としては商品名「タッキロール2
01」、「タッキロール250−I」あるいは「タッキ
ロール250−III」(いずれも田岡化学製)などを挙
げることができ、また、これらを適宜組合せて用いるこ
とにより架橋度の調整が可能である。架橋剤は、ゴム1
00重量部に対して5〜20重量部、好ましくは10〜
15重量部の範囲である。また、樹脂加硫のためには、
通常、酸化亜鉛を存在させることが必要であり、その量
としてはゴム100重量部に対して1〜10重量部、好
ましくは2〜5重量部の範囲である。
ホルムアルデヒド樹脂が好ましく、特に臭素を持つ反応
型が好ましく、具体例としては商品名「タッキロール2
01」、「タッキロール250−I」あるいは「タッキ
ロール250−III」(いずれも田岡化学製)などを挙
げることができ、また、これらを適宜組合せて用いるこ
とにより架橋度の調整が可能である。架橋剤は、ゴム1
00重量部に対して5〜20重量部、好ましくは10〜
15重量部の範囲である。また、樹脂加硫のためには、
通常、酸化亜鉛を存在させることが必要であり、その量
としてはゴム100重量部に対して1〜10重量部、好
ましくは2〜5重量部の範囲である。
【0019】本発明においては、前記の可塑性エラスト
マーとゴムに加えて、他の樹脂材料を配合してもよく、
例えばオレフィン樹脂とりわけポリプロピレンを配合す
ることによって、導電性熱可塑性エラストマー組成物の
外観を向上させかつ強度を大きくし、また耐傷つき性が
改善される。ポリプロピレンはホモポリマーでもよい
し、エチレンユニットを持ったブロックポリマー、また
はエチレンとプロピレンのランダムコポリマーであって
もよい。ポリプロピレンは、熱可塑性エラストマーとゴ
ムとの合計量100重量部に対して5〜40重量部の割
合で配合することが好ましく、特に10〜20重量部の
範囲がより好ましい。
マーとゴムに加えて、他の樹脂材料を配合してもよく、
例えばオレフィン樹脂とりわけポリプロピレンを配合す
ることによって、導電性熱可塑性エラストマー組成物の
外観を向上させかつ強度を大きくし、また耐傷つき性が
改善される。ポリプロピレンはホモポリマーでもよい
し、エチレンユニットを持ったブロックポリマー、また
はエチレンとプロピレンのランダムコポリマーであって
もよい。ポリプロピレンは、熱可塑性エラストマーとゴ
ムとの合計量100重量部に対して5〜40重量部の割
合で配合することが好ましく、特に10〜20重量部の
範囲がより好ましい。
【0020】また、本発明の導電性熱可塑性エラストマ
ーには、柔軟性の向上や加工性をよくするためにオイル
を含有させておくことも可能であり、その量としては熱
可塑性エラストマーとゴムの合計量100重量部に対し
て0〜300重量部、好ましくは20〜200重量部、
さらに好ましくは50〜150重量部である。更に、必
要に応じて、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、顔
料、充填剤あるいは加工助剤等を本発明の目的を阻害し
ない限りにおいて適量を添加してもよい。前記熱可塑性
エラストマーとゴムは、ゴム架橋剤等の必要に応じて配
合される添加物と共に2軸押出機を用いて200℃付
近、スクリュー回転数200rpm程度等の条件で押し
出すことにより、前記熱可塑性エラストマー材料が調製
される。この材料中では、微視的にみるとゴムが架橋さ
れて小さな島となって、熱可塑性エラストマーと必要に
応じて配合されるポリプロピレンなどの樹脂のいわば海
中に浮かんだ状態となっている。このようにして得られ
た熱可塑性エラストマー材料は、熱可塑性エラストマー
単独の場合よりも、架橋したゴム分が存在するために圧
縮永久歪みが小さくなって30%以下となり20%を切
ることもある。また、射出成形や押出成形も可能であ
る。
ーには、柔軟性の向上や加工性をよくするためにオイル
を含有させておくことも可能であり、その量としては熱
可塑性エラストマーとゴムの合計量100重量部に対し
て0〜300重量部、好ましくは20〜200重量部、
さらに好ましくは50〜150重量部である。更に、必
要に応じて、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、顔
料、充填剤あるいは加工助剤等を本発明の目的を阻害し
ない限りにおいて適量を添加してもよい。前記熱可塑性
エラストマーとゴムは、ゴム架橋剤等の必要に応じて配
合される添加物と共に2軸押出機を用いて200℃付
近、スクリュー回転数200rpm程度等の条件で押し
出すことにより、前記熱可塑性エラストマー材料が調製
される。この材料中では、微視的にみるとゴムが架橋さ
れて小さな島となって、熱可塑性エラストマーと必要に
応じて配合されるポリプロピレンなどの樹脂のいわば海
中に浮かんだ状態となっている。このようにして得られ
た熱可塑性エラストマー材料は、熱可塑性エラストマー
単独の場合よりも、架橋したゴム分が存在するために圧
縮永久歪みが小さくなって30%以下となり20%を切
ることもある。また、射出成形や押出成形も可能であ
る。
【0021】次に、上記の熱可塑性エラストマー材料中
にカーボンナノチューブが分散される。カーボンナノチ
ューブは、各種のタイプのものが知られており、径の程
度にも大小がある。一般に、直径の小さいものほど表面
積が大きく、導電性を付与する面で有利である。本発明
においては、平均的な直径が15〜30nmのものが好
ましく、20nm以下であればさらに好ましく、また直
径は実質的に一定であればより好ましい。更に、グラフ
ェンシートを丸めた形状からなる平滑な側面を有し、か
つグラフェンシートからなる層が複数同心円状に配置さ
れているものであればよい。長さは、混練によっても切
断されるので一概に範囲をきめることはむつかしいが、
一般的に直径の100〜1000倍程度のものを用いが
この範囲に制限されるものではない。このような性能の
カーボンナノチューブは既に市販されており、例えばハ
イビリオン・キャタリシス・インターナショナル社製の
ものを用いることができる。
にカーボンナノチューブが分散される。カーボンナノチ
ューブは、各種のタイプのものが知られており、径の程
度にも大小がある。一般に、直径の小さいものほど表面
積が大きく、導電性を付与する面で有利である。本発明
においては、平均的な直径が15〜30nmのものが好
ましく、20nm以下であればさらに好ましく、また直
径は実質的に一定であればより好ましい。更に、グラフ
ェンシートを丸めた形状からなる平滑な側面を有し、か
つグラフェンシートからなる層が複数同心円状に配置さ
れているものであればよい。長さは、混練によっても切
断されるので一概に範囲をきめることはむつかしいが、
一般的に直径の100〜1000倍程度のものを用いが
この範囲に制限されるものではない。このような性能の
カーボンナノチューブは既に市販されており、例えばハ
イビリオン・キャタリシス・インターナショナル社製の
ものを用いることができる。
【0022】本発明において、カーボンナノチューブは
熱可塑性エラストマーおよびゴムの合計量100重量部
に対して1〜30重量部を分散させておくことが好まし
く、この範囲のなかでも4〜8重量部であれば一層好ま
しい。このような添加範囲であれば、導電性を付与で
き、しかも得られる導電性熱可塑性エラストマーの加工
性を実質的に低下させることはない。本発明でいう導電
性とは、体積固有抵抗値を抵抗測定装置(例えば、アド
バンテスト社製のもの)で測定したときに、安定に測定
できる107Ω・cm以下であることをいう。カーボン
ナノチューブは、そのまま上記の熱可塑性エラストマー
材料に添加し分散してもよいし、予め熱可塑性エラスト
マーまたは他の熱可塑性樹脂に分散させたマスターバッ
チをブレンドすることも可能である。ここで、他の熱可
塑性樹脂の種類は特に限定されるものではないが、熱可
塑性エラストマーとの親和性がよい材料として例えば、
ポリプロピレン、ポリスチレンあるいはポリエチレン等
が好ましい。それ以外にも、ポリカーボネート、ポリア
ミド、ポリエステルあるいはポリウレタン等の熱可塑性
樹脂を挙げることができる。
熱可塑性エラストマーおよびゴムの合計量100重量部
に対して1〜30重量部を分散させておくことが好まし
く、この範囲のなかでも4〜8重量部であれば一層好ま
しい。このような添加範囲であれば、導電性を付与で
き、しかも得られる導電性熱可塑性エラストマーの加工
性を実質的に低下させることはない。本発明でいう導電
性とは、体積固有抵抗値を抵抗測定装置(例えば、アド
バンテスト社製のもの)で測定したときに、安定に測定
できる107Ω・cm以下であることをいう。カーボン
ナノチューブは、そのまま上記の熱可塑性エラストマー
材料に添加し分散してもよいし、予め熱可塑性エラスト
マーまたは他の熱可塑性樹脂に分散させたマスターバッ
チをブレンドすることも可能である。ここで、他の熱可
塑性樹脂の種類は特に限定されるものではないが、熱可
塑性エラストマーとの親和性がよい材料として例えば、
ポリプロピレン、ポリスチレンあるいはポリエチレン等
が好ましい。それ以外にも、ポリカーボネート、ポリア
ミド、ポリエステルあるいはポリウレタン等の熱可塑性
樹脂を挙げることができる。
【0023】前記熱可塑性エラストマー材料とカーボン
ナノチューブ(またはそのマスターバッチ)を、再び例
えば2軸押出機やバンバリー、ニーダー、小型混練機等
で混練することにより、カーボンナノチューブを上記配
合材料中に分散させることができる。これらの機種の中
でも、連続的に製造することができる点において2軸押
出機の使用が有利である。カーボンナノチューブの分散
状況によっては、2回もしくは3回以上繰り返して2軸
押出機に投入して混練をより多く与えて分散をよくして
もよい。本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、静電
気の発生が少ない機械的特性に優れた高分子材料として
各種の電気部品や電子部品の材料として用いることでき
る。例えば、OA機器のハウジング材や、導電性床材、
中間転写ベルトの駆動ローラ等のOA部品などに使用す
ることができる。
ナノチューブ(またはそのマスターバッチ)を、再び例
えば2軸押出機やバンバリー、ニーダー、小型混練機等
で混練することにより、カーボンナノチューブを上記配
合材料中に分散させることができる。これらの機種の中
でも、連続的に製造することができる点において2軸押
出機の使用が有利である。カーボンナノチューブの分散
状況によっては、2回もしくは3回以上繰り返して2軸
押出機に投入して混練をより多く与えて分散をよくして
もよい。本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、静電
気の発生が少ない機械的特性に優れた高分子材料として
各種の電気部品や電子部品の材料として用いることでき
る。例えば、OA機器のハウジング材や、導電性床材、
中間転写ベルトの駆動ローラ等のOA部品などに使用す
ることができる。
【0024】
【実施例】以下に、実施例および比較例を挙げて本発明
をさらに具体的に説明する。
をさらに具体的に説明する。
【0025】実施例1
熱可塑性エラストマーとしてSEEPS(商品名「セプ
トン4077」株式会社クラレ製)32重量部、ポリプ
ロピレン11重量部、にパラフィンオイル57重量部を
添加して、一晩置き、2軸1軸押出機(アイペックス社
製)を用いて、180℃、200rpmで押し出してペ
レット化した。これに、酸化亜鉛3.5重量部、樹脂系
架橋剤(商品名「タッキロール」201と「250−II
I」(田岡化学製)との3:1との混合物)12重量
部、ポリプロピレン15重量部、ゴムとしてEPDM
(商品名「エスプレン670F」、住友化学製)200
重量部(オイル100重量部を含む)を加えて、同じ2
軸1軸押出機に供給し、200℃、200rpmで動的
架橋を行い、熱可塑性エラストマー材料を得た。上記で
得た熱可塑性エラストマー材料を成形し、圧縮永久歪み
を測定したところ13%であった。
トン4077」株式会社クラレ製)32重量部、ポリプ
ロピレン11重量部、にパラフィンオイル57重量部を
添加して、一晩置き、2軸1軸押出機(アイペックス社
製)を用いて、180℃、200rpmで押し出してペ
レット化した。これに、酸化亜鉛3.5重量部、樹脂系
架橋剤(商品名「タッキロール」201と「250−II
I」(田岡化学製)との3:1との混合物)12重量
部、ポリプロピレン15重量部、ゴムとしてEPDM
(商品名「エスプレン670F」、住友化学製)200
重量部(オイル100重量部を含む)を加えて、同じ2
軸1軸押出機に供給し、200℃、200rpmで動的
架橋を行い、熱可塑性エラストマー材料を得た。上記で
得た熱可塑性エラストマー材料を成形し、圧縮永久歪み
を測定したところ13%であった。
【0026】次に、この熱可塑性エラストマー材料33
0.5重量部に、カーボンナノチューブのポリスチレン
ベースのマスターバッチ(カーボンナノチューブ重量分
率20%、カーボンナノチューブ平均直径20nm;ハ
イペリオンキャタリシスインターナショナル社製)40
重量部を添加して、2軸押出機(神戸製鋼社製)で20
0℃、200rpmで混練して、本発明の導電性熱可塑
性エラストマー組成物を得た。
0.5重量部に、カーボンナノチューブのポリスチレン
ベースのマスターバッチ(カーボンナノチューブ重量分
率20%、カーボンナノチューブ平均直径20nm;ハ
イペリオンキャタリシスインターナショナル社製)40
重量部を添加して、2軸押出機(神戸製鋼社製)で20
0℃、200rpmで混練して、本発明の導電性熱可塑
性エラストマー組成物を得た。
【0027】本熱可塑性エラストマー組成物の導電性を
抵抗測定装置(アドバンテスト社製)で測定したとこ
ろ、体積固有抵抗値が測定限界以下(107Ω・cm)
であった。この導電性熱可塑性エラストマー組成物をモ
ンサントプロセサビリティーテスターにより200℃で
押し出すと細いストランドが得られたことから、熱可塑
性であることを確認できた。また、この導電性熱可塑性
エラストマー組成物を成形して圧縮永久歪みを測定した
ところ25%であり、充分に優れた値を示した。さら
に、この導電性熱可塑性エラストマー組成物を1軸の押
出機でチューブ状に押し出したところ、非常にきれいな
外観のチューブが得られた。
抵抗測定装置(アドバンテスト社製)で測定したとこ
ろ、体積固有抵抗値が測定限界以下(107Ω・cm)
であった。この導電性熱可塑性エラストマー組成物をモ
ンサントプロセサビリティーテスターにより200℃で
押し出すと細いストランドが得られたことから、熱可塑
性であることを確認できた。また、この導電性熱可塑性
エラストマー組成物を成形して圧縮永久歪みを測定した
ところ25%であり、充分に優れた値を示した。さら
に、この導電性熱可塑性エラストマー組成物を1軸の押
出機でチューブ状に押し出したところ、非常にきれいな
外観のチューブが得られた。
【0028】実施例2
実施例1においてカーボンナノチューブのポリスチレン
ベースのマスターバッチを20重量部としたこと以外
は、実施例1と同様に調製して本発明の導電性熱可塑性
エラストマーを得た。また体積固有抵抗を測定したとこ
ろ1011Ω・cmであった。
ベースのマスターバッチを20重量部としたこと以外
は、実施例1と同様に調製して本発明の導電性熱可塑性
エラストマーを得た。また体積固有抵抗を測定したとこ
ろ1011Ω・cmであった。
【0029】実施例3
熱可塑性エラストマーとしてSEEPS(商品名「セプ
ト4077」株式会社クラレ製)32重量部、ポリプロ
ピレン11重量部、にパラフィンオイル57重量部を添
加して、一晩おき、2軸1軸押出機(アイペックス社
製)を用いて180℃、200rpmで押し出してペレ
ット化した。これに酸化亜鉛3.5重量部、樹脂系架橋
剤9重量部、ポリプロピレン15重量部、ゴムとしてE
PDM(商品名「エスプレン670F」、住友化学製)
144重量部(オイル72重量部を含む)を加えて、同
じ2軸1軸押出機に供給し、200℃、200rpmで
動的架橋を行い、熱可塑性エラストマー材料を得た。
ト4077」株式会社クラレ製)32重量部、ポリプロ
ピレン11重量部、にパラフィンオイル57重量部を添
加して、一晩おき、2軸1軸押出機(アイペックス社
製)を用いて180℃、200rpmで押し出してペレ
ット化した。これに酸化亜鉛3.5重量部、樹脂系架橋
剤9重量部、ポリプロピレン15重量部、ゴムとしてE
PDM(商品名「エスプレン670F」、住友化学製)
144重量部(オイル72重量部を含む)を加えて、同
じ2軸1軸押出機に供給し、200℃、200rpmで
動的架橋を行い、熱可塑性エラストマー材料を得た。
【0030】次に、この熱可塑性エラストマー材料27
1.5重量部に、カーボンナノチューブのポリスチレン
ベースのマスターバッチ(カーボンナノチューブ重量分
率20%、カーボンナノチューブ平均直径20nm;ハ
イペリオンキャタリシスインターナショナル社製)40
重量部を添加して、2軸押出機(神戸製鋼社製)で20
0℃、200rpmで混練して、本発明の導電性熱可塑
性エラストマー組成物を得た。この体積固有抵抗は測定
限界以下であった。
1.5重量部に、カーボンナノチューブのポリスチレン
ベースのマスターバッチ(カーボンナノチューブ重量分
率20%、カーボンナノチューブ平均直径20nm;ハ
イペリオンキャタリシスインターナショナル社製)40
重量部を添加して、2軸押出機(神戸製鋼社製)で20
0℃、200rpmで混練して、本発明の導電性熱可塑
性エラストマー組成物を得た。この体積固有抵抗は測定
限界以下であった。
【0031】実施例4
樹脂系架橋剤16重量部、ゴムとしてEPDM(商品名
「エスプレン670F」、住友化学製)256重量部
(オイル128重量部を含む)を加えて動的架橋したこ
と以外は実施例3と同様にして熱可塑性エラストマーを
得た。この熱可塑性エラストマー材料390.5重量部
にカーボンナノチューブのポリスチレンベースのマスタ
ーバッチ40重量部を添加して、2軸押出機で混練した
以外は実施例3と同様にして導電性熱可塑性エラストマ
ー組成物を得た。この体積固有抵抗は107・cmであ
った。
「エスプレン670F」、住友化学製)256重量部
(オイル128重量部を含む)を加えて動的架橋したこ
と以外は実施例3と同様にして熱可塑性エラストマーを
得た。この熱可塑性エラストマー材料390.5重量部
にカーボンナノチューブのポリスチレンベースのマスタ
ーバッチ40重量部を添加して、2軸押出機で混練した
以外は実施例3と同様にして導電性熱可塑性エラストマ
ー組成物を得た。この体積固有抵抗は107・cmであ
った。
【0032】比較例1
実施例1においてカーボンナノチューブのポリエチレン
ベースのマスターバッチを無添加としたこと以外は、実
施例1と同様に調製して熱可塑性エラストマーを得た。
このものを成形して永久圧縮歪みを測定したところ13
%であった。また体積固有抵抗を測定したところ10
16Ω・cmであった。
ベースのマスターバッチを無添加としたこと以外は、実
施例1と同様に調製して熱可塑性エラストマーを得た。
このものを成形して永久圧縮歪みを測定したところ13
%であった。また体積固有抵抗を測定したところ10
16Ω・cmであった。
【0033】比較例2
実施例1においてカーボンナノチューブのポリエチレン
ベースのマスターバッチを5重量部としたこと以外は、
実施例1と同様に調製して熱可塑性エラストマーを得
た。このものを成形して永久圧縮歪みを測定したところ
17%であったが、体積固有抵抗値は1016Ω・cm
であった。
ベースのマスターバッチを5重量部としたこと以外は、
実施例1と同様に調製して熱可塑性エラストマーを得
た。このものを成形して永久圧縮歪みを測定したところ
17%であったが、体積固有抵抗値は1016Ω・cm
であった。
【0034】比較例3
実施例1において調製した熱可塑性エラストマーに、カ
ーボンナノチューブに代えて、ケッチェンブラックEC
25重量部を、2軸押出機を用いて添加した。この調製
物の体積固有抵抗は測定限界以下であったが、圧縮永久
歪みを測定したところ38%であり高過ぎるものであっ
た。また、1軸押出機でゆっくりとチューブを押し出し
たところ、温度が上がりすぎ、荒れた外観のチューブし
か得られなかった。
ーボンナノチューブに代えて、ケッチェンブラックEC
25重量部を、2軸押出機を用いて添加した。この調製
物の体積固有抵抗は測定限界以下であったが、圧縮永久
歪みを測定したところ38%であり高過ぎるものであっ
た。また、1軸押出機でゆっくりとチューブを押し出し
たところ、温度が上がりすぎ、荒れた外観のチューブし
か得られなかった。
【0035】比較例4
熱可塑性エラストマーとしてSEEPS(商品名「セプ
トン4077」、クラレ株式会社製)32重量部、ポリ
プロピレン11重量部、にパラフィンオイル57重量部
を添加して、一晩置き、2軸1軸押出機(アイスペック
社製)を用いて、180℃、200rpmで押し出して
ペレット化した。これにカーボンナノチューブのポリエ
チレンベースのマスターバッチ(カーボンナノチューブ
重量分率20%、カーボンナノチューブ平均直径20n
m;ハイペリオンキャタリシスインターナショナル社
製)20重量部を添加して、2軸押出機(神戸製鋼社
製)で200℃、200rpmで混練して成形した。こ
の調製物の圧縮永久歪みを測定したところ38%と高す
ぎるものであった。なお、体積固有抵抗は測定限界以下
であった。
トン4077」、クラレ株式会社製)32重量部、ポリ
プロピレン11重量部、にパラフィンオイル57重量部
を添加して、一晩置き、2軸1軸押出機(アイスペック
社製)を用いて、180℃、200rpmで押し出して
ペレット化した。これにカーボンナノチューブのポリエ
チレンベースのマスターバッチ(カーボンナノチューブ
重量分率20%、カーボンナノチューブ平均直径20n
m;ハイペリオンキャタリシスインターナショナル社
製)20重量部を添加して、2軸押出機(神戸製鋼社
製)で200℃、200rpmで混練して成形した。こ
の調製物の圧縮永久歪みを測定したところ38%と高す
ぎるものであった。なお、体積固有抵抗は測定限界以下
であった。
【0036】
【発明の効果】本発明の熱可塑性エラストマー組成物
は、何度でも射出成形が可能(すなわちリサイクル使用
が可能)であり、例えば工程内廃材でも無駄なく使用で
きることから製造コストが低減される。本発明におい
て、カーボンナノチューブを分散する前に調製される熱
可塑性エラストマー材料は、熱可塑性エラストマーと共
に架橋されたゴム分を含んでいるために、通常の熱可塑
性エラストマーとは比較にならないほどの低い圧縮永久
歪みを有する。すなわち、圧縮永久歪みは、通常の熱可
塑性エラストマーが通常40%以上であるのに対して、
本発明のカーボンナノチューブを分散した熱可塑性エラ
ストマー組成物は、圧縮永久歪みが30%以下であり、
またデュロメータA硬度は50前後であり非常に柔軟で
あることから、電気部品や電子部品へ利用するにあたっ
てきわめてよい機械的特性を有する。
は、何度でも射出成形が可能(すなわちリサイクル使用
が可能)であり、例えば工程内廃材でも無駄なく使用で
きることから製造コストが低減される。本発明におい
て、カーボンナノチューブを分散する前に調製される熱
可塑性エラストマー材料は、熱可塑性エラストマーと共
に架橋されたゴム分を含んでいるために、通常の熱可塑
性エラストマーとは比較にならないほどの低い圧縮永久
歪みを有する。すなわち、圧縮永久歪みは、通常の熱可
塑性エラストマーが通常40%以上であるのに対して、
本発明のカーボンナノチューブを分散した熱可塑性エラ
ストマー組成物は、圧縮永久歪みが30%以下であり、
またデュロメータA硬度は50前後であり非常に柔軟で
あることから、電気部品や電子部品へ利用するにあたっ
てきわめてよい機械的特性を有する。
【0037】また、本発明によると、カーボンナノチュ
ーブの添加量は、従来の導電性付与物質例えば通常のカ
ーボンブラック等と比較して、非常に少量でも導電性を
付与できることから、得られる導電性熱可塑性エラスト
マー組成物は流動性に優れ、押出成形、射出成形した際
にも非常にきれいな外観の製品が得られる。
ーブの添加量は、従来の導電性付与物質例えば通常のカ
ーボンブラック等と比較して、非常に少量でも導電性を
付与できることから、得られる導電性熱可塑性エラスト
マー組成物は流動性に優れ、押出成形、射出成形した際
にも非常にきれいな外観の製品が得られる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 4J002 AC011 AC051 AC061 AC071
AC081 AC091 BB151 BB181
BB241 BG041 BP012 DA016
FA046 FD116 GQ00
5G301 DA18 DA42
Claims (7)
- 【請求項1】熱可塑性エラストマーにゴムを配合した熱
可塑性エラストマー材料に、カーボンナノチューブを分
散させて成る導電性熱可塑性エラストマー組成物であっ
て、(a)前記熱可塑性エラストマー材料のゴム分が樹
脂系架橋剤により架橋されていて、圧縮永久歪み(JI
S K 6262法、70℃で22時間後)が30%以
下であり、(b)前記ゴムの配合量が前記熱可塑性エラ
ストマー100重量部に対して225〜400重量部の
割合であり、(c)前記カーボンナノチューブは、直径
が70nm以下であり、グラフェンシートを丸めた形状
からなる平滑な側面を有し、かつグラフェンシートから
なる層が複数同心円状に配置されているものである、こ
とを特徴とする導電性熱可塑性エラストマー組成物。 - 【請求項2】熱可塑性エラストマーとゴムとを混練しな
がら、ゴムを樹脂系架橋剤により動的架橋してなる熱可
塑性エラストマー材料にカーボンナノチューブを後から
分散させて成ることを特徴とする請求項1記載の導電性
熱可塑性エラストマー組成物。 - 【請求項3】前記動的架橋が押出機を用いて行われてい
ることを特徴とする請求項2記載の導電性熱可塑性エラ
ストマー組成物。 - 【請求項4】熱可塑性樹脂に予め分散させたカーボンナ
ノチューブを、前記熱可塑性エラストマー材料に分散さ
せることを特徴とする請求項1記載の導電性熱可塑性エ
ラストマー組成物。 - 【請求項5】カーボンナノチューブを熱可塑性エラスト
マーおよびゴムの合計量100重量部に対して1〜30
重量部を分散させてなることを特徴とする請求項1〜4
のいずれかに記載の導電性熱可塑性エラストマー組成
物。 - 【請求項6】前記熱可塑性エラストマーがスチレン−エ
チレン―ブチレン−スチレン樹脂、スチレン−エチレン
−プロピレン−スチレン樹脂またはスチレン−エチレン
−エチレン−プロピレン−スチレン樹脂であり、また前
記ゴムがエチレン−プロピレンゴム(EPM)またはエ
チレン―プロピレン―ジエンゴム(EPDM)であるこ
とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の導電性
熱可塑性エラストマー組成物。 - 【請求項7】圧縮永久歪み(JIS K 6262法、
70℃で22時間後)が30%以下であることを特徴と
する請求項1〜6のいずれかに記載の導電性熱可塑性エ
ラストマー組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002157723A JP2003342480A (ja) | 2002-05-30 | 2002-05-30 | 導電性熱可塑性エラストマー組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002157723A JP2003342480A (ja) | 2002-05-30 | 2002-05-30 | 導電性熱可塑性エラストマー組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003342480A true JP2003342480A (ja) | 2003-12-03 |
Family
ID=29773452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002157723A Pending JP2003342480A (ja) | 2002-05-30 | 2002-05-30 | 導電性熱可塑性エラストマー組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003342480A (ja) |
Cited By (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2005082640A (ja) * | 2003-09-05 | 2005-03-31 | Nissin Kogyo Co Ltd | 炭素繊維複合材料及びその製造方法、並びに炭素繊維複合成形品 |
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JP2006083249A (ja) * | 2004-09-15 | 2006-03-30 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | ナノカーボン配合ゴム組成物分散溶液の製造方法 |
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