JP2003235889A - 吸収性物品 - Google Patents
吸収性物品Info
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- JP2003235889A JP2003235889A JP2002040907A JP2002040907A JP2003235889A JP 2003235889 A JP2003235889 A JP 2003235889A JP 2002040907 A JP2002040907 A JP 2002040907A JP 2002040907 A JP2002040907 A JP 2002040907A JP 2003235889 A JP2003235889 A JP 2003235889A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐モレ性の優れた吸水性物品を提供するこ
と。 【解決手段】 ゲル通液速度(ml/min)が0.0
1以上3以下である吸水性樹脂(ア)とゲル通液速度
(ml/min)が5以上200以下である吸水性樹脂
(イ)とを含んでなることを特徴とする吸収性物品を用
いる。なお、ゲル通液速度は、垂直に立てた円筒の開口
部の下端に金網とコック付き細管とを有する濾過円筒管
内に、測定試料を投入し、生理食塩水を注ぎ、注ぎ始め
てから30分間静置した後、金網付き荷重を金網と測定
試料が接するようにして濾過円筒内に挿入し、1分後に
おもりを金網付き荷重の上にのせ、さらに1分間静置し
た後該コックを開き、生理食塩水の液面が40mlの目
盛り線から20mlの目盛り線に達するまでの時間(T
1)(秒)を計測して、次式から求める。(ゲル通液速
度)=20×60/(T1−T0)
と。 【解決手段】 ゲル通液速度(ml/min)が0.0
1以上3以下である吸水性樹脂(ア)とゲル通液速度
(ml/min)が5以上200以下である吸水性樹脂
(イ)とを含んでなることを特徴とする吸収性物品を用
いる。なお、ゲル通液速度は、垂直に立てた円筒の開口
部の下端に金網とコック付き細管とを有する濾過円筒管
内に、測定試料を投入し、生理食塩水を注ぎ、注ぎ始め
てから30分間静置した後、金網付き荷重を金網と測定
試料が接するようにして濾過円筒内に挿入し、1分後に
おもりを金網付き荷重の上にのせ、さらに1分間静置し
た後該コックを開き、生理食塩水の液面が40mlの目
盛り線から20mlの目盛り線に達するまでの時間(T
1)(秒)を計測して、次式から求める。(ゲル通液速
度)=20×60/(T1−T0)
Description
【0001】
【発明の属する技術】本発明は、吸収性物品に関する。
さらに詳しくは衛生用品(使い捨て紙おむつ、生理用ナ
プキン、失禁者用パッド、母乳パッド、手術用アンダー
パッド、産褥マット、創傷保護用ドレッシング材及びペ
ットシート等)として好適な吸収性物品に関する。
さらに詳しくは衛生用品(使い捨て紙おむつ、生理用ナ
プキン、失禁者用パッド、母乳パッド、手術用アンダー
パッド、産褥マット、創傷保護用ドレッシング材及びペ
ットシート等)として好適な吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】尿又は血液等の吸収速度の向上、吸収後
のドライ感の向上及びモレの低減等を目的として、表面
シートと裏面シートと2層の吸収体層とからなる吸収性
物品であって、表面シートに近い吸収体層に液通過時間
が20秒以下の吸水性ポリマーを有し、裏面シートに近
い吸収体層にDW法(Demand Wettability法)による吸
水速度が5g/30秒/0.3g以上である吸水性ポリ
マーを有し、両ポリマーが混合しないようにした吸収性
物品等が知られている(特開平10−118117号公
報)。
のドライ感の向上及びモレの低減等を目的として、表面
シートと裏面シートと2層の吸収体層とからなる吸収性
物品であって、表面シートに近い吸収体層に液通過時間
が20秒以下の吸水性ポリマーを有し、裏面シートに近
い吸収体層にDW法(Demand Wettability法)による吸
水速度が5g/30秒/0.3g以上である吸水性ポリ
マーを有し、両ポリマーが混合しないようにした吸収性
物品等が知られている(特開平10−118117号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の吸収性
物品では、実際に使用する時の吸水性物品からのモレ防
止効果は十分とはいえず、さらなる改良が強く望まれて
いる。特に衛生用品として使用した場合、排尿した際に
尿がおむつ横部等から漏れ衣類を汚すという問題があっ
た。またこの問題は、吸収性物品が薄型化するにつれて
顕著になる傾向があった。すなわち、本発明は、耐モレ
性の優れた吸水性物品を提供することを目的とする。
物品では、実際に使用する時の吸水性物品からのモレ防
止効果は十分とはいえず、さらなる改良が強く望まれて
いる。特に衛生用品として使用した場合、排尿した際に
尿がおむつ横部等から漏れ衣類を汚すという問題があっ
た。またこの問題は、吸収性物品が薄型化するにつれて
顕著になる傾向があった。すなわち、本発明は、耐モレ
性の優れた吸水性物品を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するために鋭意検討を重ねた結果、特定の吸水性樹
脂を複数種用いることにより上記問題を解決することを
見いだし本発明に到達した。すなわち、本発明の吸収性
物品の特徴は、ゲル通液速度(ml/min)が0.0
1以上3以下である吸水性樹脂(ア)とゲル通液速度
(ml/min)が5以上200以下である吸水性樹脂
(イ)とを含んでなる点を要旨とする。
達成するために鋭意検討を重ねた結果、特定の吸水性樹
脂を複数種用いることにより上記問題を解決することを
見いだし本発明に到達した。すなわち、本発明の吸収性
物品の特徴は、ゲル通液速度(ml/min)が0.0
1以上3以下である吸水性樹脂(ア)とゲル通液速度
(ml/min)が5以上200以下である吸水性樹脂
(イ)とを含んでなる点を要旨とする。
【0005】なお、ゲル通液速度は、垂直に立てた円筒
(内径25.4mm)の開口部の下端に金網(目開き1
50μm)とコック(内径2mm)付き細管(内径4m
m、長さ8cm)とを有する濾過円筒管内に、該コック
を閉鎖した状態で、850〜150μmの粒度に調整し
た測定試料0.200gを投入し、生理食塩水50ml
を注ぎ、注ぎ始めてから30分間静置した後、金網(目
開き150μm、直径25mm)付き荷重(21.2
g)を金網と測定試料が接するようにして濾過円筒内に
挿入し、1分後におもり(77.0g)を金網付き荷重
の上にのせ、さらに1分間静置した後該コックを開き、
生理食塩水の液面が40mlの目盛り線から20mlの
目盛り線に達するまでの時間(T1)(秒)を計測し
て、次式から求める{(T0)は測定試料なしのときの
時間である}。
(内径25.4mm)の開口部の下端に金網(目開き1
50μm)とコック(内径2mm)付き細管(内径4m
m、長さ8cm)とを有する濾過円筒管内に、該コック
を閉鎖した状態で、850〜150μmの粒度に調整し
た測定試料0.200gを投入し、生理食塩水50ml
を注ぎ、注ぎ始めてから30分間静置した後、金網(目
開き150μm、直径25mm)付き荷重(21.2
g)を金網と測定試料が接するようにして濾過円筒内に
挿入し、1分後におもり(77.0g)を金網付き荷重
の上にのせ、さらに1分間静置した後該コックを開き、
生理食塩水の液面が40mlの目盛り線から20mlの
目盛り線に達するまでの時間(T1)(秒)を計測し
て、次式から求める{(T0)は測定試料なしのときの
時間である}。
【0006】
【数3】
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の吸水性樹脂(ア)のゲル
通液速度(ml/min)は、0.01以上が好まし
く、さらに好ましくは0.05以上、特に好ましくは
0.10以上、より特に好ましくは0.15以上、最も
好ましくは0.2以上である。また3以下が好ましく、
さらに好ましくは2.5以下、特に好ましくは2以下、
より特に好ましくは1.5以下、最も好ましくは1以下
である。この範囲であると、吸収性物品の耐モレ性がさ
らに良好となりやすい。
通液速度(ml/min)は、0.01以上が好まし
く、さらに好ましくは0.05以上、特に好ましくは
0.10以上、より特に好ましくは0.15以上、最も
好ましくは0.2以上である。また3以下が好ましく、
さらに好ましくは2.5以下、特に好ましくは2以下、
より特に好ましくは1.5以下、最も好ましくは1以下
である。この範囲であると、吸収性物品の耐モレ性がさ
らに良好となりやすい。
【0008】なお、ゲル通液速度(mi/min)の測
定方法をさらに詳述すると以下の通りである。測定は、
室温25±5℃、湿度50±5%RHの測定室内で行わ
れ、まず、垂直(重力方向)に立てた円筒(内径25.
4mm、例えば、Geberal社製、商品名CF−3
0K)の開口部の下端に、金網(目開き150μm)と
開閉自在のコック(内径2mm)付き細管(内径4m
m、長さ8cm)とを有する濾過円筒管内に、該コック
を閉鎖した状態で、円筒管の上端から、JIS標準ふる
い(JIS Z8801−2000)で850〜150
μmの粒度に調整した測定試料0.200gを金網(目
開き150μm)上に均一厚みになるように投入する。
定方法をさらに詳述すると以下の通りである。測定は、
室温25±5℃、湿度50±5%RHの測定室内で行わ
れ、まず、垂直(重力方向)に立てた円筒(内径25.
4mm、例えば、Geberal社製、商品名CF−3
0K)の開口部の下端に、金網(目開き150μm)と
開閉自在のコック(内径2mm)付き細管(内径4m
m、長さ8cm)とを有する濾過円筒管内に、該コック
を閉鎖した状態で、円筒管の上端から、JIS標準ふる
い(JIS Z8801−2000)で850〜150
μmの粒度に調整した測定試料0.200gを金網(目
開き150μm)上に均一厚みになるように投入する。
【0009】次に円筒の上部から、25±5℃の生理食
塩水(0.9重量%塩化ナトリウム水溶液)50mlを
注ぎ始めてから10秒以内に全量注ぎ、注ぎ始めてから
30分間静置した後、金網(目開き150μm、直径2
5mm)付き荷重(21.2g)を金網と測定試料が接
するようにして濾過円筒内に挿入し、1分後におもり
(77.0g)を金網付き荷重の上にのせ、さらに1分
間静置した後該コックを開き、生理食塩水の液面が40
mlの目盛り線から20mlの目盛り線に達するまでの
時間(T1)(秒)を計測し、上式からゲル通液速度
(ml/min)を算出する。なお(T0)は、測定試
料0.200gを使用しない他は同様にして計測される
ブランク(時間)である。また、金網の目開きは、JI
S Z8801−2000に準拠するものである(以下
同じ)。
塩水(0.9重量%塩化ナトリウム水溶液)50mlを
注ぎ始めてから10秒以内に全量注ぎ、注ぎ始めてから
30分間静置した後、金網(目開き150μm、直径2
5mm)付き荷重(21.2g)を金網と測定試料が接
するようにして濾過円筒内に挿入し、1分後におもり
(77.0g)を金網付き荷重の上にのせ、さらに1分
間静置した後該コックを開き、生理食塩水の液面が40
mlの目盛り線から20mlの目盛り線に達するまでの
時間(T1)(秒)を計測し、上式からゲル通液速度
(ml/min)を算出する。なお(T0)は、測定試
料0.200gを使用しない他は同様にして計測される
ブランク(時間)である。また、金網の目開きは、JI
S Z8801−2000に準拠するものである(以下
同じ)。
【0010】ゲル通液速度の測定装置としては、例え
ば、図1及び2に示す測定装置等が使用できる。図1及
び2は、測定装置を各パートに分解した状態の断面図で
ある。この測定装置は、濾過円筒管{円筒(1)、金網
(2)、パッキン(3)、細管固定用ジョイント(4)
及びコック付き細管(5)}、及び荷重{金網付き荷重
(6)、蓋(7)及びおもり(8)}からなる。なお、
このように各パートに分解できる装置以外のものでもよ
く、例えば、円筒(1)、金網(2)、パッキン
(3)、細管固定用ジョイント(4)及びコック付き細
管(5)が一体化した濾過円筒管と、金網付き荷重
(6)、蓋(7)及びおもり(8)が一体化した荷重と
からなる装置等も使用できる。
ば、図1及び2に示す測定装置等が使用できる。図1及
び2は、測定装置を各パートに分解した状態の断面図で
ある。この測定装置は、濾過円筒管{円筒(1)、金網
(2)、パッキン(3)、細管固定用ジョイント(4)
及びコック付き細管(5)}、及び荷重{金網付き荷重
(6)、蓋(7)及びおもり(8)}からなる。なお、
このように各パートに分解できる装置以外のものでもよ
く、例えば、円筒(1)、金網(2)、パッキン
(3)、細管固定用ジョイント(4)及びコック付き細
管(5)が一体化した濾過円筒管と、金網付き荷重
(6)、蓋(7)及びおもり(8)が一体化した荷重と
からなる装置等も使用できる。
【0011】円筒(1)は、円筒(1)の円柱軸が垂直
になるように固定されている。円筒(1)の内径は、2
5.4mmであり、例えば、Geberal社製の商品
名CF−30K(外径29.0mm、長さ35cm)等
が使用できる。円筒(1)の下端には、細管固定用ジョ
イント(4)と接合するネジ山(オス)を有する。ま
た、円筒(1)には、あらかじめ40ml及び20ml
の目盛り線を記入しておく(濾過円筒内に25±5℃の
生理食塩水40ml及び20ml投入したときの円筒
(1)内の生理食塩水の界面を示す目盛り線)。
になるように固定されている。円筒(1)の内径は、2
5.4mmであり、例えば、Geberal社製の商品
名CF−30K(外径29.0mm、長さ35cm)等
が使用できる。円筒(1)の下端には、細管固定用ジョ
イント(4)と接合するネジ山(オス)を有する。ま
た、円筒(1)には、あらかじめ40ml及び20ml
の目盛り線を記入しておく(濾過円筒内に25±5℃の
生理食塩水40ml及び20ml投入したときの円筒
(1)内の生理食塩水の界面を示す目盛り線)。
【0012】金網(2)の目開きは、150μmであ
る。金網(2)は円形状であり、円筒(1)の下端を塞
ぐように密着するものである。金網(2)の大きさは、
円筒(1)の内径より大きく、円筒(1)の外径より小
さい。また、金網(2)の外周端部に液漏れ防止用のパ
ッキン(3)を有する。パッキン(3)の内径は円筒
(1)の内径とほぼ同じであり、外径は円筒(1)の外
径と同じかこれよりやや小さく、例えば直径28.5m
mである。
る。金網(2)は円形状であり、円筒(1)の下端を塞
ぐように密着するものである。金網(2)の大きさは、
円筒(1)の内径より大きく、円筒(1)の外径より小
さい。また、金網(2)の外周端部に液漏れ防止用のパ
ッキン(3)を有する。パッキン(3)の内径は円筒
(1)の内径とほぼ同じであり、外径は円筒(1)の外
径と同じかこれよりやや小さく、例えば直径28.5m
mである。
【0013】細管固定用ジョイント(4)は、円筒
(1)と接合するネジ山(メス)を有する。このネジ山
(メス)と、円筒(1)のネジ山(オス)とを接合する
ことにより、円筒(1)、金網(2)、パッキン
(3)、細管固定用ジョイント(4)及びコック付き細
管(5)が一体化することができ、この一体化した状態
でゲル通液速度を測定することができる。
(1)と接合するネジ山(メス)を有する。このネジ山
(メス)と、円筒(1)のネジ山(オス)とを接合する
ことにより、円筒(1)、金網(2)、パッキン
(3)、細管固定用ジョイント(4)及びコック付き細
管(5)が一体化することができ、この一体化した状態
でゲル通液速度を測定することができる。
【0014】コック付き細管(5)の細管部分の大きさ
は、内径4mm、長さ8cmである。コックは、開閉自
在であり、コックの内径は2mmであり、2mmの内径
部分の長さは8mmである。また、(5)の一端にはパ
ッキン(3)と密着できる直径25.4mmの円形プレ
ートが(5)の円柱軸と垂直になるようにして配されて
いる。円形プレートの中央には直径4mmの穴を有し、
この穴は細管内部とつながっている。
は、内径4mm、長さ8cmである。コックは、開閉自
在であり、コックの内径は2mmであり、2mmの内径
部分の長さは8mmである。また、(5)の一端にはパ
ッキン(3)と密着できる直径25.4mmの円形プレ
ートが(5)の円柱軸と垂直になるようにして配されて
いる。円形プレートの中央には直径4mmの穴を有し、
この穴は細管内部とつながっている。
【0015】金網付き荷重(6)は、棒(例えば、長さ
44cm、直径2mmの円柱棒)の一端に直径25mm
の金網(目開き150μm)を棒と直交するようにして
配している。また、棒の一端から円筒(1)の長さより
長い部分(例えば、円筒(1)が35cmのとき、他端
より約4cm中央側の部分)にはおもり保持用のストッ
パーを有する。ストッパーは、おもり(8)がストッパ
ーを越えて円筒(1)に接触又は(1)内部に移動しな
いようにするためのものである。金網付き加重(6)の
重量は、21.2gである。また、金網とストッパーと
の間には、棒に接しながら自在に移動できる蓋(7)を
有する。
44cm、直径2mmの円柱棒)の一端に直径25mm
の金網(目開き150μm)を棒と直交するようにして
配している。また、棒の一端から円筒(1)の長さより
長い部分(例えば、円筒(1)が35cmのとき、他端
より約4cm中央側の部分)にはおもり保持用のストッ
パーを有する。ストッパーは、おもり(8)がストッパ
ーを越えて円筒(1)に接触又は(1)内部に移動しな
いようにするためのものである。金網付き加重(6)の
重量は、21.2gである。また、金網とストッパーと
の間には、棒に接しながら自在に移動できる蓋(7)を
有する。
【0016】蓋(7)は、円筒(1)の上端(ネジ山を
有する下端とは別の他端)に配して蓋とすることができ
る。蓋をすることにより、棒が垂直に保持されやすくな
り、おもりの重心が安定することにより、測定試料に均
一な荷重をかけやすくなるものである。その結果、測定
値が安定化する効果がある。おもり(8)の重量は、7
7.0gである。また、おもり(8)の中心部には、棒
を挿入できる穴(例えば、内径2mm)を有する。
有する下端とは別の他端)に配して蓋とすることができ
る。蓋をすることにより、棒が垂直に保持されやすくな
り、おもりの重心が安定することにより、測定試料に均
一な荷重をかけやすくなるものである。その結果、測定
値が安定化する効果がある。おもり(8)の重量は、7
7.0gである。また、おもり(8)の中心部には、棒
を挿入できる穴(例えば、内径2mm)を有する。
【0017】吸水性樹脂(ア)の製造原料としては、
(1)特公昭53−46199号公報若しくは特公昭5
3−46200号公報、(2)特開昭55−13341
3号公報、(3)特公昭54−30710号公報、特開
昭56−26909号公報若しくは特開平11−580
8号公報、(4)特開昭52−14689号公報若しく
は特開昭52−27455号公報、(5)特開昭58−
2312号公報若しくは特開昭61−36309号公
報、(6)米国特許4389513号、(7)特開昭4
6−43995号公報又は(8)米国特許465071
6号に記載の製造原料(重合性単量体、重合開始剤、内
部架橋剤及び表面架橋剤等)等が使用できる。
(1)特公昭53−46199号公報若しくは特公昭5
3−46200号公報、(2)特開昭55−13341
3号公報、(3)特公昭54−30710号公報、特開
昭56−26909号公報若しくは特開平11−580
8号公報、(4)特開昭52−14689号公報若しく
は特開昭52−27455号公報、(5)特開昭58−
2312号公報若しくは特開昭61−36309号公
報、(6)米国特許4389513号、(7)特開昭4
6−43995号公報又は(8)米国特許465071
6号に記載の製造原料(重合性単量体、重合開始剤、内
部架橋剤及び表面架橋剤等)等が使用できる。
【0018】吸水性樹脂(ア)のゲル通液速度を上記の
範囲にするためには、(a1)内部架橋剤を後述する使
用量範囲で使用する方法、(a2)表面架橋剤を後述す
る使用量範囲で使用する方法、並びに(a3)内部架橋
剤及び表面架橋剤を後述の使用量範囲で併用する方法等
が適用できる。これらの方法のうち、吸水性能(保水
量、加圧下吸収倍率)の観点から、(a1)及び(a
3)の方法が好ましい。
範囲にするためには、(a1)内部架橋剤を後述する使
用量範囲で使用する方法、(a2)表面架橋剤を後述す
る使用量範囲で使用する方法、並びに(a3)内部架橋
剤及び表面架橋剤を後述の使用量範囲で併用する方法等
が適用できる。これらの方法のうち、吸水性能(保水
量、加圧下吸収倍率)の観点から、(a1)及び(a
3)の方法が好ましい。
【0019】重合性単量体としては、上記公報に記載さ
れているもののうち価格等の観点から、(メタ)アクリ
ル酸、(メタ)アクリル酸アルカリ金属(リチウム、ナ
トリウム又はカリウム等)塩、デンプン、アクリロニト
リル及び(メタ)アクリルアミドが好ましく、さらに好
ましくは(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸アル
カリ金属塩及びデンプン、特に好ましくは(メタ)アク
リル酸及び(メタ)アクリル酸アルカリ金属塩、最も好
ましくは(メタ)アクリル酸及び(メタ)アクリル酸ナ
トリウムである。なお、これらの重合性単量体は2種以
上併用してもよい。
れているもののうち価格等の観点から、(メタ)アクリ
ル酸、(メタ)アクリル酸アルカリ金属(リチウム、ナ
トリウム又はカリウム等)塩、デンプン、アクリロニト
リル及び(メタ)アクリルアミドが好ましく、さらに好
ましくは(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸アル
カリ金属塩及びデンプン、特に好ましくは(メタ)アク
リル酸及び(メタ)アクリル酸アルカリ金属塩、最も好
ましくは(メタ)アクリル酸及び(メタ)アクリル酸ナ
トリウムである。なお、これらの重合性単量体は2種以
上併用してもよい。
【0020】重合開始剤としては、上記公報に記載され
ているもののうち吸水性樹脂(ア)の吸水性能(保水
量、吸収倍率、加圧下吸収倍率)等の観点から、水溶性
ラジカル重合開始剤が好ましく、さらに好ましくは過酸
化物(過酸化水素、t−ブチルパーオキサイド、過硫酸
ナトリウム、過硫酸カリウム及び過硫酸アンモニウム
等)及びアゾ系開始剤〔2,2−アゾビス{2−[N−
(2−カルボキシエチル)アミジノ]プロパン}、4,
4’−アゾビス(4−シアノバレリックアシッド)及び
2,2’−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキ
シエチル)−プロピオンアミド]等〕、特に好ましくは
過酸化水素、t−ブチルパーオキサイド、過硫酸ナトリ
ウム、2,2−アゾビス{2−[N−(2−カルボキシ
エチル)アミジノ]プロパン}、2,2’−アゾビス
[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−プロピ
オンアミド]である。
ているもののうち吸水性樹脂(ア)の吸水性能(保水
量、吸収倍率、加圧下吸収倍率)等の観点から、水溶性
ラジカル重合開始剤が好ましく、さらに好ましくは過酸
化物(過酸化水素、t−ブチルパーオキサイド、過硫酸
ナトリウム、過硫酸カリウム及び過硫酸アンモニウム
等)及びアゾ系開始剤〔2,2−アゾビス{2−[N−
(2−カルボキシエチル)アミジノ]プロパン}、4,
4’−アゾビス(4−シアノバレリックアシッド)及び
2,2’−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキ
シエチル)−プロピオンアミド]等〕、特に好ましくは
過酸化水素、t−ブチルパーオキサイド、過硫酸ナトリ
ウム、2,2−アゾビス{2−[N−(2−カルボキシ
エチル)アミジノ]プロパン}、2,2’−アゾビス
[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−プロピ
オンアミド]である。
【0021】なお、これらの重合開始剤は2種以上併用
してもよく、また過酸化物は還元性物質(例えば、亜硫
酸ナトリウム、硫酸第一鉄及びL−アスコルビン酸等)
またはアミン(ジメチルアニリン等)を組み合わせてレ
ドックス開始剤としても使用することができる。また、
重合性開始剤の使用量は、上記公報に記載の量と同様で
ある。
してもよく、また過酸化物は還元性物質(例えば、亜硫
酸ナトリウム、硫酸第一鉄及びL−アスコルビン酸等)
またはアミン(ジメチルアニリン等)を組み合わせてレ
ドックス開始剤としても使用することができる。また、
重合性開始剤の使用量は、上記公報に記載の量と同様で
ある。
【0022】内部架橋剤としては、上記公報(特公昭5
3−46199号公報又は特開平11−5808号公報
等)等に記載の内部架橋剤のうち、吸水性樹脂(ア)の
吸水性能(保水量、吸収倍率、加圧下吸収倍率)の観点
から、重合性不飽和基を2個以上有する化合物、官能基
を分子内に2個以上有する化合物、及び重合性不飽和基
と官能基とを有する化合物が好ましく、さらに好ましく
は重合性不飽和基を2個以上有する化合物、及び官能基
を分子内に2個以上有する化合物、特に好ましくは重合
性不飽和基を2個以上有する化合物である。なお、これ
らの内部架橋剤は2種類以上を併用してもよい。ここ
で、重合性不飽和基とは、(メタ)アクリロイル基、ア
リル基、ビニル基、プロペニル基を意味する。また、官
能基とは、重合性単量体中に含まれる官能基(例えばカ
ルボキシル基、ヒドロキシル基及びアミノ基等)と反応
しうる官能基を意味し、例えばグリシジル基、イソシア
ネート基、N−ヒドロキシメチル基、エポキシ基及びヒ
ドロキシル基等が挙げられる。
3−46199号公報又は特開平11−5808号公報
等)等に記載の内部架橋剤のうち、吸水性樹脂(ア)の
吸水性能(保水量、吸収倍率、加圧下吸収倍率)の観点
から、重合性不飽和基を2個以上有する化合物、官能基
を分子内に2個以上有する化合物、及び重合性不飽和基
と官能基とを有する化合物が好ましく、さらに好ましく
は重合性不飽和基を2個以上有する化合物、及び官能基
を分子内に2個以上有する化合物、特に好ましくは重合
性不飽和基を2個以上有する化合物である。なお、これ
らの内部架橋剤は2種類以上を併用してもよい。ここ
で、重合性不飽和基とは、(メタ)アクリロイル基、ア
リル基、ビニル基、プロペニル基を意味する。また、官
能基とは、重合性単量体中に含まれる官能基(例えばカ
ルボキシル基、ヒドロキシル基及びアミノ基等)と反応
しうる官能基を意味し、例えばグリシジル基、イソシア
ネート基、N−ヒドロキシメチル基、エポキシ基及びヒ
ドロキシル基等が挙げられる。
【0023】重合性不飽和基を2個以上有する化合物と
しては、上記文献に記載されているもののうち、N,
N’−メチレンビス(メタ)アクリルアミド、エチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリ
コール(重合度2〜100)ジ(メタ)アクリレート、
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、グリセ
リン−ジ若しくはトリ−(メタ)アクリレート、トリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリアリ
ルアミン、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシ
アヌレート、テトラアリロキシエタン及びペンタエリス
リトールトリアリルエーテルが好ましく、さらに好まし
くはN,N’−メチレンビス(メタ)アクリルアミド、
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチ
ロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラアリ
ロキシエタン、ペンタエリスルトールトリアリルエーテ
ル及びトリアリルアミンである。
しては、上記文献に記載されているもののうち、N,
N’−メチレンビス(メタ)アクリルアミド、エチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリ
コール(重合度2〜100)ジ(メタ)アクリレート、
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、グリセ
リン−ジ若しくはトリ−(メタ)アクリレート、トリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリアリ
ルアミン、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシ
アヌレート、テトラアリロキシエタン及びペンタエリス
リトールトリアリルエーテルが好ましく、さらに好まし
くはN,N’−メチレンビス(メタ)アクリルアミド、
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチ
ロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラアリ
ロキシエタン、ペンタエリスルトールトリアリルエーテ
ル及びトリアリルアミンである。
【0024】官能基を分子内に2個以上有する化合物と
しては、上記公報に記載されているもののうち、エチレ
ングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリ
コール(重合度=2〜50)ジグリシジルエーテル、プ
ロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピ
レングリコール(重合度=2〜50)ジグリシジルエー
テル、グリセリンジグリシジルエーテル及びポリグリセ
リン(重合度=2〜50)ジグリシジルエーテルが好ま
しく、さらに好ましくはエチレングリコールジグリシジ
ルエーテル、ポリエチレングリコール(重合度=2〜5
0)ジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエ
ーテル及びポリグリセリン(重合度=2〜50)ジグリ
シジルエーテルである。重合性不飽和基と官能基とを有
する化合物としては、上記公報に記載されているものの
うち、アリル化デンプン、アリル化セルロース及びメチ
ロール化(メタ)アクリルアミドが好ましい。
しては、上記公報に記載されているもののうち、エチレ
ングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリ
コール(重合度=2〜50)ジグリシジルエーテル、プ
ロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピ
レングリコール(重合度=2〜50)ジグリシジルエー
テル、グリセリンジグリシジルエーテル及びポリグリセ
リン(重合度=2〜50)ジグリシジルエーテルが好ま
しく、さらに好ましくはエチレングリコールジグリシジ
ルエーテル、ポリエチレングリコール(重合度=2〜5
0)ジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエ
ーテル及びポリグリセリン(重合度=2〜50)ジグリ
シジルエーテルである。重合性不飽和基と官能基とを有
する化合物としては、上記公報に記載されているものの
うち、アリル化デンプン、アリル化セルロース及びメチ
ロール化(メタ)アクリルアミドが好ましい。
【0025】吸水性樹脂(ア)を製造する際に内部架橋
剤を使用する場合、内部架橋剤の使用量(重量%)は、
ゲル通液速度の観点から、重合性単量体及び内部架橋剤
の合計重量に基づいて、0.001以上が好ましく、さ
らに好ましくは0.05以上、特に好ましくは0.1以
上である。また1以下が好ましく、さらに好ましくは
0.5以下、特に好ましくは0.3以下である。内部架
橋剤の添加方法としては、上記公報(特公昭53−46
199号公報又は特開平11−5808号公報等)に記
載の方法等が適用できる。
剤を使用する場合、内部架橋剤の使用量(重量%)は、
ゲル通液速度の観点から、重合性単量体及び内部架橋剤
の合計重量に基づいて、0.001以上が好ましく、さ
らに好ましくは0.05以上、特に好ましくは0.1以
上である。また1以下が好ましく、さらに好ましくは
0.5以下、特に好ましくは0.3以下である。内部架
橋剤の添加方法としては、上記公報(特公昭53−46
199号公報又は特開平11−5808号公報等)に記
載の方法等が適用できる。
【0026】表面架橋剤としては、上記の特開昭53−
46200号公報及び特開平11−5808号公報等に
記載のものに加え、特開昭59−189103号公報等
に記載の多価グリシジル、特開昭58−180233号
公報又は特開昭61−16903号公報等に記載の多価
アルコール、多価アミン、多価アジリジン及び多価イソ
シアネート、特開昭61−211305号公報又は特開
昭61−252212号公報等に記載のシランカップリ
ング剤、並びに特開昭51−136588号公報又は特
開昭61−257235号公報等に記載の多価金属等が
使用できる。これらのうち、吸水性能(保水量、加圧下
吸水倍率)及び経済性等の観点から、多価グリシジル、
多価アミン及びシランカップリング剤が好ましく、さら
に好ましくは多価グリシジル及びシランカップリング
剤、特に好ましくは多価グリシジルである。
46200号公報及び特開平11−5808号公報等に
記載のものに加え、特開昭59−189103号公報等
に記載の多価グリシジル、特開昭58−180233号
公報又は特開昭61−16903号公報等に記載の多価
アルコール、多価アミン、多価アジリジン及び多価イソ
シアネート、特開昭61−211305号公報又は特開
昭61−252212号公報等に記載のシランカップリ
ング剤、並びに特開昭51−136588号公報又は特
開昭61−257235号公報等に記載の多価金属等が
使用できる。これらのうち、吸水性能(保水量、加圧下
吸水倍率)及び経済性等の観点から、多価グリシジル、
多価アミン及びシランカップリング剤が好ましく、さら
に好ましくは多価グリシジル及びシランカップリング
剤、特に好ましくは多価グリシジルである。
【0027】吸水性樹脂(ア)を製造する際に表面架橋
剤を使用する場合、表面架橋剤の使用量(重量%)は、
吸水性能(保水量、加圧下吸水倍率)及びゲル通液速度
の観点から、重合性単量体の重量に基づいて、0.00
1以上が好ましく、さらに好ましくは0.005以上、
特に好ましくは0.01以上である。また2以下が好ま
しく、さらに好ましくは1以下、特に好ましくは0.5
以下である。
剤を使用する場合、表面架橋剤の使用量(重量%)は、
吸水性能(保水量、加圧下吸水倍率)及びゲル通液速度
の観点から、重合性単量体の重量に基づいて、0.00
1以上が好ましく、さらに好ましくは0.005以上、
特に好ましくは0.01以上である。また2以下が好ま
しく、さらに好ましくは1以下、特に好ましくは0.5
以下である。
【0028】表面架橋処理は、吸水性樹脂(ア)の製造
工程途中における重合体(P)の乾燥前、(P)の乾燥
中、並びに(P)の乾燥後のいずれの段階で行われても
よいが、目標性能に対して架橋条件の調整が容易である
という観点から、(P)の乾燥中又は(P)の乾燥後の
段階が好ましい。
工程途中における重合体(P)の乾燥前、(P)の乾燥
中、並びに(P)の乾燥後のいずれの段階で行われても
よいが、目標性能に対して架橋条件の調整が容易である
という観点から、(P)の乾燥中又は(P)の乾燥後の
段階が好ましい。
【0029】この表面架橋処理を行う方法としては、従
来公知の方法(例えば特開昭53−46200号公報
等)が適用できるが、表面架橋剤を吸水性樹脂表面によ
り均一に添加可能になることから、表面架橋剤、水及び
有機溶媒からなる混合溶液を重合体(P)と混合し、加
熱反応させる方法が好ましい。表面架橋処理に使用する
水の量(重量%)は、表面架橋剤の重合体(P)の内部
への浸透性の観点から、重合性単量体の重量に基づい
て、10以下が好ましく、さらに好ましくは8以下、特
に好ましくは7以下である。また1以上が好ましく、さ
らに好ましくは1.5以上、特に好ましくは2以上であ
る。
来公知の方法(例えば特開昭53−46200号公報
等)が適用できるが、表面架橋剤を吸水性樹脂表面によ
り均一に添加可能になることから、表面架橋剤、水及び
有機溶媒からなる混合溶液を重合体(P)と混合し、加
熱反応させる方法が好ましい。表面架橋処理に使用する
水の量(重量%)は、表面架橋剤の重合体(P)の内部
への浸透性の観点から、重合性単量体の重量に基づい
て、10以下が好ましく、さらに好ましくは8以下、特
に好ましくは7以下である。また1以上が好ましく、さ
らに好ましくは1.5以上、特に好ましくは2以上であ
る。
【0030】表面架橋処理のときに使用する有機溶媒の
種類としては、従来公知の親水性溶媒が使用可能であ
り、表面架橋剤の重合体(P)の内部への浸透度合い、
表面架橋剤の反応性等を考慮し、適宜選択することがで
きるが、例えば、メタノール、エタノール、エチレング
リコール、プロピレングリコール及びジエチレングリコ
ール等の水に溶解しうる親水性有機溶媒が好ましい。こ
のような溶媒は単独で使用してもよいし、2種以上を併
用してもよい。有機溶媒の使用量(重量%)は、有機溶
媒の種類により種々変化させることができるが、重合性
単量体の重量に基づいて、0.2以上が好ましく、さら
に好ましくは0.5以上、特に好ましくは1以上であ
る。また、20以下が好ましく、さらに好ましくは15
以下、特に好ましくは10以下である。
種類としては、従来公知の親水性溶媒が使用可能であ
り、表面架橋剤の重合体(P)の内部への浸透度合い、
表面架橋剤の反応性等を考慮し、適宜選択することがで
きるが、例えば、メタノール、エタノール、エチレング
リコール、プロピレングリコール及びジエチレングリコ
ール等の水に溶解しうる親水性有機溶媒が好ましい。こ
のような溶媒は単独で使用してもよいし、2種以上を併
用してもよい。有機溶媒の使用量(重量%)は、有機溶
媒の種類により種々変化させることができるが、重合性
単量体の重量に基づいて、0.2以上が好ましく、さら
に好ましくは0.5以上、特に好ましくは1以上であ
る。また、20以下が好ましく、さらに好ましくは15
以下、特に好ましくは10以下である。
【0031】また、水に対する有機溶媒の使用比率は任
意に変化させることができが、有機溶媒の使用量(重量
%)は、水の重量に基づいて、80以下が好ましく、さ
らに好ましくは75以下、特に好ましくは70以下であ
る。また、20以上が好ましく、さらに好ましくは25
以上、特に好ましくは30以上である。表面架橋処理の
温度は、200℃以下が好ましく、さらに好ましくは1
80℃以下、特に好ましくは160℃以下であり、ま
た、80℃以上が好ましく、さらに好ましくは90℃以
上、特に好ましくは100℃以上である。
意に変化させることができが、有機溶媒の使用量(重量
%)は、水の重量に基づいて、80以下が好ましく、さ
らに好ましくは75以下、特に好ましくは70以下であ
る。また、20以上が好ましく、さらに好ましくは25
以上、特に好ましくは30以上である。表面架橋処理の
温度は、200℃以下が好ましく、さらに好ましくは1
80℃以下、特に好ましくは160℃以下であり、ま
た、80℃以上が好ましく、さらに好ましくは90℃以
上、特に好ましくは100℃以上である。
【0032】表面架橋処理の反応時間は、反応温度によ
り変化させることができるが、60分以下が好ましく、
さらに好ましくは50分以下、特に好ましくは40分以
下であり、また、3分以上が好ましく、さらに好ましく
は5分以上、特に好ましくは10分以上である。表面架
橋剤で表面架橋して得られる吸水性樹脂を、これと同種
の表面架橋剤又はこれと異種の表面架橋剤で追加の表面
架橋を施すこともできる。追加の表面架橋剤の使用量、
処理方法、処理温度、処理時間等は上記の場合と同様で
ある。
り変化させることができるが、60分以下が好ましく、
さらに好ましくは50分以下、特に好ましくは40分以
下であり、また、3分以上が好ましく、さらに好ましく
は5分以上、特に好ましくは10分以上である。表面架
橋剤で表面架橋して得られる吸水性樹脂を、これと同種
の表面架橋剤又はこれと異種の表面架橋剤で追加の表面
架橋を施すこともできる。追加の表面架橋剤の使用量、
処理方法、処理温度、処理時間等は上記の場合と同様で
ある。
【0033】吸水性樹脂(ア)の製造方法としては、前
述の(1)〜(8)記載の重合方法が使用できる。これ
らの内、安価に製造できるという点で、(1)〜(3)
記載の重合方法が好ましく、さらに好ましくは(2)及
び(3)である。
述の(1)〜(8)記載の重合方法が使用できる。これ
らの内、安価に製造できるという点で、(1)〜(3)
記載の重合方法が好ましく、さらに好ましくは(2)及
び(3)である。
【0034】吸水性樹脂(ア)の保水量(g/g)は、
35以上が好ましく、さらに好ましくは37以上、特に
好ましくは38以上、より特に好ましくは40以上、最
も好ましくは42以上である。また80以下が好まし
く、さらに好ましくは75以下、特に好ましくは70以
下、より特に好ましくは65以下、最も好ましくは60
以下である。この範囲であると、吸収性物品に適用した
ときに荷重下での耐モレ性がさらに良好となりやすい。
吸水性樹脂(ア)の保水量を上記の範囲にするために
は、内部架橋剤を重合性単量体及び内部架橋剤の合計重
量に基づいて0.05重量%以上0.5重量%以下使用
する方法、並びに/又は表面架橋剤を重合性単量体の重
量に基づいて0.005重量%以上1重量%以下使用す
る方法等が適用できる。
35以上が好ましく、さらに好ましくは37以上、特に
好ましくは38以上、より特に好ましくは40以上、最
も好ましくは42以上である。また80以下が好まし
く、さらに好ましくは75以下、特に好ましくは70以
下、より特に好ましくは65以下、最も好ましくは60
以下である。この範囲であると、吸収性物品に適用した
ときに荷重下での耐モレ性がさらに良好となりやすい。
吸水性樹脂(ア)の保水量を上記の範囲にするために
は、内部架橋剤を重合性単量体及び内部架橋剤の合計重
量に基づいて0.05重量%以上0.5重量%以下使用
する方法、並びに/又は表面架橋剤を重合性単量体の重
量に基づいて0.005重量%以上1重量%以下使用す
る方法等が適用できる。
【0035】なお、保水量(g/g)は以下のようにし
て測定される。すなわち、目開き63μm(JIS Z
8801−2000)のナイロン網で作成したティーバ
ッグ(縦20cm、横10cmの長方形の袋)に、JI
S標準ふるい(JIS Z8801−2000)で85
0〜150μmの粒度に調整した測定試料1.000g
を秤量し入れ、25±5℃に温調された生理食塩水
(0.9重量%塩化ナトリウム水溶液)1リットル中に
60分間浸漬させる。その後、150Gで遠心脱水さ
せ、ナイロンメッシュ袋全体の重量(X)を測定する。
同様な操作をティーバックのみについても行い、ブラン
クとしてその重量(X’)を測定し、次式から保水量を
算出する。なお、重量は小数点以下4桁まで測定し、4
桁目を四捨五入する。
て測定される。すなわち、目開き63μm(JIS Z
8801−2000)のナイロン網で作成したティーバ
ッグ(縦20cm、横10cmの長方形の袋)に、JI
S標準ふるい(JIS Z8801−2000)で85
0〜150μmの粒度に調整した測定試料1.000g
を秤量し入れ、25±5℃に温調された生理食塩水
(0.9重量%塩化ナトリウム水溶液)1リットル中に
60分間浸漬させる。その後、150Gで遠心脱水さ
せ、ナイロンメッシュ袋全体の重量(X)を測定する。
同様な操作をティーバックのみについても行い、ブラン
クとしてその重量(X’)を測定し、次式から保水量を
算出する。なお、重量は小数点以下4桁まで測定し、4
桁目を四捨五入する。
【0036】
【数4】
【0037】吸水性樹脂(ア)の吸水倍率(g/g)
は、40以上が好ましく、さらに好ましくは45以上、
特に好ましくは50以上、最も好ましくは55以上であ
る。また85以下が好ましく、さらに好ましくは80以
下、特に好ましくは75以下、最も好ましくは70以下
である。この範囲であると、吸収性物品に適用したとき
に常圧下での耐モレ性がさらに良好となりやすい。吸水
性樹脂(ア)の吸収倍率を上記の範囲にするためには、
内部架橋剤を重合性単量体及び内部架橋剤の合計重量に
基づいて0.05重量%以上0.5重量%以下使用する
方法、並びに/又は表面架橋剤を重合性単量体の重量に
基づいて0.005重量%以上1重量%以下使用する方
法等が適用できる。
は、40以上が好ましく、さらに好ましくは45以上、
特に好ましくは50以上、最も好ましくは55以上であ
る。また85以下が好ましく、さらに好ましくは80以
下、特に好ましくは75以下、最も好ましくは70以下
である。この範囲であると、吸収性物品に適用したとき
に常圧下での耐モレ性がさらに良好となりやすい。吸水
性樹脂(ア)の吸収倍率を上記の範囲にするためには、
内部架橋剤を重合性単量体及び内部架橋剤の合計重量に
基づいて0.05重量%以上0.5重量%以下使用する
方法、並びに/又は表面架橋剤を重合性単量体の重量に
基づいて0.005重量%以上1重量%以下使用する方
法等が適用できる。
【0038】なお、吸収倍率は以下のようにして測定さ
れる。すなわち、目開き63μm(JIS Z8801
−2000)のナイロン網で作成したティーバッグ(縦
20cm、横10cmの長方形の袋)に、JIS標準ふ
るい(JIS Z8801−2000)で850〜15
0μmの粒度に調整した測定試料1.000gを秤量し
入れ、25±5℃に温調された生理食塩水(0.9重量
%塩化ナトリウム水溶液)1リットル中に30分間浸漬
する。その後、ティーバッグを生理食塩水から取り出
し、室温で15分間吊して水切りしてから重量(Y)を
測定する。同様な操作をティーバックのみについても行
い、ブランクとしてその重量(Y’)を測定し、次式か
ら吸水倍率を算出する。なお、重量は小数点以下4桁ま
で測定し、4桁目を四捨五入する。
れる。すなわち、目開き63μm(JIS Z8801
−2000)のナイロン網で作成したティーバッグ(縦
20cm、横10cmの長方形の袋)に、JIS標準ふ
るい(JIS Z8801−2000)で850〜15
0μmの粒度に調整した測定試料1.000gを秤量し
入れ、25±5℃に温調された生理食塩水(0.9重量
%塩化ナトリウム水溶液)1リットル中に30分間浸漬
する。その後、ティーバッグを生理食塩水から取り出
し、室温で15分間吊して水切りしてから重量(Y)を
測定する。同様な操作をティーバックのみについても行
い、ブランクとしてその重量(Y’)を測定し、次式か
ら吸水倍率を算出する。なお、重量は小数点以下4桁ま
で測定し、4桁目を四捨五入する。
【0039】
【数5】
【0040】吸水性樹脂(ア)の加圧下吸水倍率(g/
g)は、8以上が好ましく、さらに好ましくは10以
上、特に好ましくは12以上、最も好ましくは15以上
である。また40以下が好ましく、さらに好ましくは3
5以下、特に好ましくは30以下、最も好ましくは25
以下である。この範囲であると、吸収性物品に適用した
ときに荷重下での耐モレ性がさらに良好となりやすい。
吸水性樹脂(ア)の加圧下吸水倍率を上記の範囲にする
ためには、内部架橋剤を重合性単量体及び内部架橋剤の
合計重量に基づいて、0.05重量%以上0.5重量%
以下使用する方法、並びに/又は表面架橋剤を重合性単
量体の重量に基づいて0.005重量%以上1重量%以
下使用する方法等が適用できる。
g)は、8以上が好ましく、さらに好ましくは10以
上、特に好ましくは12以上、最も好ましくは15以上
である。また40以下が好ましく、さらに好ましくは3
5以下、特に好ましくは30以下、最も好ましくは25
以下である。この範囲であると、吸収性物品に適用した
ときに荷重下での耐モレ性がさらに良好となりやすい。
吸水性樹脂(ア)の加圧下吸水倍率を上記の範囲にする
ためには、内部架橋剤を重合性単量体及び内部架橋剤の
合計重量に基づいて、0.05重量%以上0.5重量%
以下使用する方法、並びに/又は表面架橋剤を重合性単
量体の重量に基づいて0.005重量%以上1重量%以
下使用する方法等が適用できる。
【0041】なお、加圧下吸水倍率は以下のようにして
測定される。すなわち、目開き63μm(JIS Z8
801−2000)のナイロン網を底面に貼った円筒管
(内径30mm、高さ60mm)内に、あらかじめ標準
ふるい(JIS Z8801−2000)を用いて25
0μm〜500μmの粒子を篩い分けした測定試料0.
160gを秤量しナイロン網上にほぼ均一の厚さになる
ように入れ、この測定試料の上に42g/cm2の荷重
がかかるように外径29.5mm×22mm厚の分銅
(円筒管の内壁と分銅との間には0.5mmの隙間があ
り、分銅の荷重が測定試料に直接かかる様にする。)を
乗せ、全重量(W1)を計量する。次に室温25±5
℃、湿度50±5RH%に制御された室内において、生
理食塩水(0.9重量%塩化ナトリウム水溶液)60m
lの入ったシャーレ{直径:12cm、中央部に正三角
柱のアクリル製棒(三角形の1辺が2mm×長さ5c
m)2本を間隔30mmで平行に配置したもの}の中
に、測定試料及び分銅の入った円筒管をナイロン網側を
下面にして三角柱の上に置き、放置する。60分後に測
定試料及び分銅の入った円筒缶の全重量(W2)を計量
し、次式から生理食塩水に対する加圧下の吸水倍率を算
出する。なお、重量は小数点以下4桁まで測定し、4桁
目を四捨五入する。
測定される。すなわち、目開き63μm(JIS Z8
801−2000)のナイロン網を底面に貼った円筒管
(内径30mm、高さ60mm)内に、あらかじめ標準
ふるい(JIS Z8801−2000)を用いて25
0μm〜500μmの粒子を篩い分けした測定試料0.
160gを秤量しナイロン網上にほぼ均一の厚さになる
ように入れ、この測定試料の上に42g/cm2の荷重
がかかるように外径29.5mm×22mm厚の分銅
(円筒管の内壁と分銅との間には0.5mmの隙間があ
り、分銅の荷重が測定試料に直接かかる様にする。)を
乗せ、全重量(W1)を計量する。次に室温25±5
℃、湿度50±5RH%に制御された室内において、生
理食塩水(0.9重量%塩化ナトリウム水溶液)60m
lの入ったシャーレ{直径:12cm、中央部に正三角
柱のアクリル製棒(三角形の1辺が2mm×長さ5c
m)2本を間隔30mmで平行に配置したもの}の中
に、測定試料及び分銅の入った円筒管をナイロン網側を
下面にして三角柱の上に置き、放置する。60分後に測
定試料及び分銅の入った円筒缶の全重量(W2)を計量
し、次式から生理食塩水に対する加圧下の吸水倍率を算
出する。なお、重量は小数点以下4桁まで測定し、4桁
目を四捨五入する。
【0042】
【数6】
【0043】吸水性樹脂(イ)のゲル通液速度(g/m
in)は、5以上が好ましく、さらに好ましくは7以
上、特に好ましくは10以上、より特に好ましくは15
以上、最も好ましくは20以上である。また200以下
が好ましく、さらに好ましくは180以下、特に好まし
くは150以下、より特に好ましくは135以下、最も
好ましくは120以下である。この範囲であると、被吸
収液(水、尿、血液又は泥水)の拡散がさらに良好とな
り、吸収速度がさらに良好となりやすい。
in)は、5以上が好ましく、さらに好ましくは7以
上、特に好ましくは10以上、より特に好ましくは15
以上、最も好ましくは20以上である。また200以下
が好ましく、さらに好ましくは180以下、特に好まし
くは150以下、より特に好ましくは135以下、最も
好ましくは120以下である。この範囲であると、被吸
収液(水、尿、血液又は泥水)の拡散がさらに良好とな
り、吸収速度がさらに良好となりやすい。
【0044】吸水性樹脂(イ)の製造原料(単量体、重
合開始剤、内部架橋剤及び表面架橋剤等)及び製造方法
(重合方法等)は、吸水性樹脂(ア)と同様であり、好
ましい範囲も同じである。吸水性樹脂(イ)のゲル通液
速度を上記の範囲にするためには、(b1)内部架橋剤
を後述する使用量範囲で使用する方法、(b2)表面架
橋剤を後述する使用量範囲で使用する方法、(b3)内
部架橋剤及び表面架橋剤を後述の使用量範囲で併用する
方法、(b4)b1〜b3のいずれかの方法で得られた
重合体に無機粒子を後述する使用量範囲で使用する方
法、(b5)b1〜b3のいずれかの方法で得られた重
合体に界面活性剤を後述する使用量範囲で使用する方
法、並びに(b6)b1〜b3のいずれかの方法で得ら
れた重合体に無機粒子及び界面活性剤を後述する使用量
範囲で使用する方法等が適用できる。これらの方法のう
ち、吸水性能(保水量、加圧下吸収倍率)の観点から、
(b3)、(b4)、(b5)及び(b6)の方法が好
ましく、さらに好ましくは(b4)、(b5)及び(b
6)、特に好ましくは(b4)及び(b6)である。
合開始剤、内部架橋剤及び表面架橋剤等)及び製造方法
(重合方法等)は、吸水性樹脂(ア)と同様であり、好
ましい範囲も同じである。吸水性樹脂(イ)のゲル通液
速度を上記の範囲にするためには、(b1)内部架橋剤
を後述する使用量範囲で使用する方法、(b2)表面架
橋剤を後述する使用量範囲で使用する方法、(b3)内
部架橋剤及び表面架橋剤を後述の使用量範囲で併用する
方法、(b4)b1〜b3のいずれかの方法で得られた
重合体に無機粒子を後述する使用量範囲で使用する方
法、(b5)b1〜b3のいずれかの方法で得られた重
合体に界面活性剤を後述する使用量範囲で使用する方
法、並びに(b6)b1〜b3のいずれかの方法で得ら
れた重合体に無機粒子及び界面活性剤を後述する使用量
範囲で使用する方法等が適用できる。これらの方法のう
ち、吸水性能(保水量、加圧下吸収倍率)の観点から、
(b3)、(b4)、(b5)及び(b6)の方法が好
ましく、さらに好ましくは(b4)、(b5)及び(b
6)、特に好ましくは(b4)及び(b6)である。
【0045】吸水性樹脂(イ)に内部架橋剤を使用する
場合、この使用量(重量%)は、重合性単量体及び内部
架橋剤の合計重量に基づいて、0.01以上が好まし
く、さらに好ましくは0.1以上、特に好ましくは0.
2以上である。また5以下が好ましく、さらに好ましく
は3以下、特に好ましくは1以下である。内部架橋剤の
量がこの範囲であると、ゲル通液速度及び加圧下吸収倍
率がさらに良好となりやすい。
場合、この使用量(重量%)は、重合性単量体及び内部
架橋剤の合計重量に基づいて、0.01以上が好まし
く、さらに好ましくは0.1以上、特に好ましくは0.
2以上である。また5以下が好ましく、さらに好ましく
は3以下、特に好ましくは1以下である。内部架橋剤の
量がこの範囲であると、ゲル通液速度及び加圧下吸収倍
率がさらに良好となりやすい。
【0046】吸水性樹脂(イ)に表面架橋剤を使用する
場合、この使用量(重量%)は、吸水性樹脂(ア)の場
合と同様に、表面架橋剤の種類、表面架橋の条件、目標
とする吸水性能(保水量、吸水倍率、加圧下吸水倍率
等)等により種々変化させることができるため特に限定
はないが、吸水性能(保水量、加圧下吸水倍率)及びゲ
ル通液速度の観点から、重合性単量体の重量に基づい
て、0.01以上が好ましく、さらに好ましくは0.0
5以上、特に好ましくは0.1以上である。また5以下
が好ましく、さらに好ましくは3以下、特に好ましくは
1以下である。
場合、この使用量(重量%)は、吸水性樹脂(ア)の場
合と同様に、表面架橋剤の種類、表面架橋の条件、目標
とする吸水性能(保水量、吸水倍率、加圧下吸水倍率
等)等により種々変化させることができるため特に限定
はないが、吸水性能(保水量、加圧下吸水倍率)及びゲ
ル通液速度の観点から、重合性単量体の重量に基づい
て、0.01以上が好ましく、さらに好ましくは0.0
5以上、特に好ましくは0.1以上である。また5以下
が好ましく、さらに好ましくは3以下、特に好ましくは
1以下である。
【0047】吸水性樹脂(イ)に使用される無機粒子と
しては、無機物で、かつ水に不溶性であれば特に限定は
なく公知のもの等を自由に使用することができ、また天
然無機物又は合成無機物のいずれであってもよく、例え
ば酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化チタ
ン、酸化マグネシウム及び酸化ジルコニウム等の酸化物
等が挙げられる。また、これらは2種以上併用してもよ
く、あるいは2種以上が複合化されたものであってもよ
い。これらのうち、酸化ケイ素、酸化アルミニウム及び
酸化チタンが好ましく、さらに好ましくは酸化ケイ素及
び酸化アルミニウム、特に好ましくは酸化ケイ素であ
る。酸価ケイ素の中でも非結晶の酸化ケイ素が最も好ま
しい。
しては、無機物で、かつ水に不溶性であれば特に限定は
なく公知のもの等を自由に使用することができ、また天
然無機物又は合成無機物のいずれであってもよく、例え
ば酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化チタ
ン、酸化マグネシウム及び酸化ジルコニウム等の酸化物
等が挙げられる。また、これらは2種以上併用してもよ
く、あるいは2種以上が複合化されたものであってもよ
い。これらのうち、酸化ケイ素、酸化アルミニウム及び
酸化チタンが好ましく、さらに好ましくは酸化ケイ素及
び酸化アルミニウム、特に好ましくは酸化ケイ素であ
る。酸価ケイ素の中でも非結晶の酸化ケイ素が最も好ま
しい。
【0048】無機粒子の平均粒子径は、1nm以上が好
ましく、さらに好ましくは2nm以上、特に好ましくは
5nm以上、最も好ましくは10nm以上である。また
150μm以下が好ましく、さらに好ましくは50μm
以下、特に好ましくは10μm以下、最も好ましくは2
μm以下である。この範囲であると、ハンドリングがさ
らに良好となりやすく、かつ吸水性樹脂(イ)に対して
均一に混合できるためゲル通液速度がさらに良好になり
やすい。
ましく、さらに好ましくは2nm以上、特に好ましくは
5nm以上、最も好ましくは10nm以上である。また
150μm以下が好ましく、さらに好ましくは50μm
以下、特に好ましくは10μm以下、最も好ましくは2
μm以下である。この範囲であると、ハンドリングがさ
らに良好となりやすく、かつ吸水性樹脂(イ)に対して
均一に混合できるためゲル通液速度がさらに良好になり
やすい。
【0049】無機粒子の使用量(重量%)は、重合性単
量体、内部架橋剤及び表面架橋剤の重量に基づいて、
0.002以上が好ましく、さらに好ましくは0.01
以上、特に好ましくは0.03以上、さらに特に好まし
くは0.05以上、最も好ましくは0.08以上であ
る。また10.0以下が好ましく、さらに好ましくは
4.0以下、特に好ましくは1.8以下、さらに特に好
ましくは0.8以下、最も好ましくは0.5以下であ
る。この範囲であると、ゲル通液速度がさらに良好にな
りやすい。
量体、内部架橋剤及び表面架橋剤の重量に基づいて、
0.002以上が好ましく、さらに好ましくは0.01
以上、特に好ましくは0.03以上、さらに特に好まし
くは0.05以上、最も好ましくは0.08以上であ
る。また10.0以下が好ましく、さらに好ましくは
4.0以下、特に好ましくは1.8以下、さらに特に好
ましくは0.8以下、最も好ましくは0.5以下であ
る。この範囲であると、ゲル通液速度がさらに良好にな
りやすい。
【0050】無機粒子は、粉末、スラリー又は分散液の
いずれの形態でも添加可能である。また無機粒子は、単
粒子の状態、すなわち非凝集の状態であることが望まし
く、無機粒子のスラリー又は分散液を使用することが好
ましい。
いずれの形態でも添加可能である。また無機粒子は、単
粒子の状態、すなわち非凝集の状態であることが望まし
く、無機粒子のスラリー又は分散液を使用することが好
ましい。
【0051】無機粒子を、スラリー又は分散液の形態に
して、吸収性樹脂(イ)に添加する場合、無機粒子とと
もに、水及び/又は揮発性溶剤を用いることができる。
揮発性溶剤としては、20℃での蒸気圧(mmHg)が
17.5以上のものが好ましく、さらに好ましくは20
以上、特に好ましくは30以上のものである。また70
0以下のものが好ましく、さらに好ましくは600以
下、特に好ましくは500以下のものである。このよう
な揮発性溶剤としては、例えば、アルコール(メタノー
ル、エタノール及びイソプロピルアルコール等)、炭化
水素(ヘキサン、シクロヘキサン及びトルエン等)、エ
ーテル(ジエチルエーテル及びテトラヒドロフラン
等)、ケトン(アセトン及びメチルエチルケトン等)、
エステル(酢酸エチル、酢酸イソプロピル及び炭酸ジエ
チル等)等が挙げられる。水及び揮発性溶剤を使用する
場合、水の使用量(重量%)は、水及び揮発性溶媒の合
計重量に基づいて、1以上が好ましく、さらに好ましく
は5以上、特に好ましくは10以上である。また99以
下が好ましく、さらに好ましくは95以下、特に好まし
くは90以下である。水及び/又は揮発性溶剤を使用す
る場合、これらの使用量(重量%)は、無機粒子の重量
に基づいて、1以上が好ましく、さらに好ましくは2以
上、特に好ましくは3以上である。また900以下が好
ましく、さらに好ましくは700以下、特に好ましくは
400以下である。
して、吸収性樹脂(イ)に添加する場合、無機粒子とと
もに、水及び/又は揮発性溶剤を用いることができる。
揮発性溶剤としては、20℃での蒸気圧(mmHg)が
17.5以上のものが好ましく、さらに好ましくは20
以上、特に好ましくは30以上のものである。また70
0以下のものが好ましく、さらに好ましくは600以
下、特に好ましくは500以下のものである。このよう
な揮発性溶剤としては、例えば、アルコール(メタノー
ル、エタノール及びイソプロピルアルコール等)、炭化
水素(ヘキサン、シクロヘキサン及びトルエン等)、エ
ーテル(ジエチルエーテル及びテトラヒドロフラン
等)、ケトン(アセトン及びメチルエチルケトン等)、
エステル(酢酸エチル、酢酸イソプロピル及び炭酸ジエ
チル等)等が挙げられる。水及び揮発性溶剤を使用する
場合、水の使用量(重量%)は、水及び揮発性溶媒の合
計重量に基づいて、1以上が好ましく、さらに好ましく
は5以上、特に好ましくは10以上である。また99以
下が好ましく、さらに好ましくは95以下、特に好まし
くは90以下である。水及び/又は揮発性溶剤を使用す
る場合、これらの使用量(重量%)は、無機粒子の重量
に基づいて、1以上が好ましく、さらに好ましくは2以
上、特に好ましくは3以上である。また900以下が好
ましく、さらに好ましくは700以下、特に好ましくは
400以下である。
【0052】無機粒子を混合・処理する段階としては、
水溶液重合の場合、重合工程の直前、重合工程の直後、
脱水工程の直前(含水率10重量%前後まで脱水する工
程)、脱水工程中、脱水工程の直後、粉砕工程直前、粉
砕工程中、表面架橋処理工程直前、表面架橋処理工程
中、表面架橋処理直後、乾燥工程(含水率10重量%以
下に乾燥する工程)の直前、乾燥工程中及び乾燥工程後
等が挙げられる。これらのうち、重合工程の直前、脱水
工程の直前、脱水工程の直後、粉砕工程直前、表面架橋
処理工程直前、表面架橋処理工程中、表面架橋処理直
後、乾燥工程の直前、乾燥工程中及び乾燥工程後が好ま
しく、さらに好ましくは重合工程の直前、脱水工程の直
前、粉砕工程直前、表面架橋処理工程直前、表面架橋処
理工程中、乾燥工程の直前、乾燥工程中及び乾燥工程後
であり、特に好ましくは重合工程の直前、脱水工程の直
前、表面架橋処理工程直前、表面架橋処理工程中、乾燥
工程の直前、乾燥工程中及び乾燥工程後であり、さらに
特に好ましくは、重合工程の直前、脱水工程の直前、表
面架橋処理工程直前及び乾燥工程の直前であり、最も好
ましくは、表面架橋処理工程直前及び乾燥工程の直前で
ある。
水溶液重合の場合、重合工程の直前、重合工程の直後、
脱水工程の直前(含水率10重量%前後まで脱水する工
程)、脱水工程中、脱水工程の直後、粉砕工程直前、粉
砕工程中、表面架橋処理工程直前、表面架橋処理工程
中、表面架橋処理直後、乾燥工程(含水率10重量%以
下に乾燥する工程)の直前、乾燥工程中及び乾燥工程後
等が挙げられる。これらのうち、重合工程の直前、脱水
工程の直前、脱水工程の直後、粉砕工程直前、表面架橋
処理工程直前、表面架橋処理工程中、表面架橋処理直
後、乾燥工程の直前、乾燥工程中及び乾燥工程後が好ま
しく、さらに好ましくは重合工程の直前、脱水工程の直
前、粉砕工程直前、表面架橋処理工程直前、表面架橋処
理工程中、乾燥工程の直前、乾燥工程中及び乾燥工程後
であり、特に好ましくは重合工程の直前、脱水工程の直
前、表面架橋処理工程直前、表面架橋処理工程中、乾燥
工程の直前、乾燥工程中及び乾燥工程後であり、さらに
特に好ましくは、重合工程の直前、脱水工程の直前、表
面架橋処理工程直前及び乾燥工程の直前であり、最も好
ましくは、表面架橋処理工程直前及び乾燥工程の直前で
ある。
【0053】なお、上記の含水率とは、吸水性樹脂の全
重量に対する水分の含有割合(重量%)を意味する。含
水率は、通常の水分測定器(例えば、赤外線加熱型測定
器)で測定され、例えば、試料5gをシャーレに秤量
(WA)して、水分測定器中で125±1℃で15分間
乾燥させ、その際の乾燥減量(WB)から、次式で算出
する。 含水率(重量%)=(WB)×100/(WA)
重量に対する水分の含有割合(重量%)を意味する。含
水率は、通常の水分測定器(例えば、赤外線加熱型測定
器)で測定され、例えば、試料5gをシャーレに秤量
(WA)して、水分測定器中で125±1℃で15分間
乾燥させ、その際の乾燥減量(WB)から、次式で算出
する。 含水率(重量%)=(WB)×100/(WA)
【0054】また、逆相懸濁重合の場合、重合工程中、
重合工程直後、脱水工程中(含水率10重量%前後まで
脱水する工程中)、脱水工程直後、重合で得られた吸水
性樹脂と重合に用いた有機溶剤とを分離する工程中、表
面架橋処理工程直前、表面架橋処理工程中、表面架橋処
理工程直後、乾燥工程(含水率10重量%以下に乾燥す
る工程)の直前、乾燥工程中及び乾燥工程後等が挙げら
れる。これらのうち、重合工程直後、脱水工程中、脱水
工程直後、重合で得られた吸水性樹脂と重合に用いた有
機溶剤とを分離する工程中、表面架橋処理工程直前、表
面架橋処理工程中、表面架橋処理工程直後、乾燥工程の
直前、乾燥工程中及び乾燥工程後が好ましく、さらに好
ましくは、脱水工程直後、重合で得られた吸水性樹脂と
重合に用いた有機溶剤とを分離する工程中、表面架橋処
理工程直前、表面架橋処理工程中、表面架橋処理工程直
後、乾燥工程の直前、乾燥工程中及び乾燥工程後であ
り、特に好ましくは表面架橋処理工程直前、表面架橋処
理工程中、乾燥工程の直前及び乾燥工程中である。
重合工程直後、脱水工程中(含水率10重量%前後まで
脱水する工程中)、脱水工程直後、重合で得られた吸水
性樹脂と重合に用いた有機溶剤とを分離する工程中、表
面架橋処理工程直前、表面架橋処理工程中、表面架橋処
理工程直後、乾燥工程(含水率10重量%以下に乾燥す
る工程)の直前、乾燥工程中及び乾燥工程後等が挙げら
れる。これらのうち、重合工程直後、脱水工程中、脱水
工程直後、重合で得られた吸水性樹脂と重合に用いた有
機溶剤とを分離する工程中、表面架橋処理工程直前、表
面架橋処理工程中、表面架橋処理工程直後、乾燥工程の
直前、乾燥工程中及び乾燥工程後が好ましく、さらに好
ましくは、脱水工程直後、重合で得られた吸水性樹脂と
重合に用いた有機溶剤とを分離する工程中、表面架橋処
理工程直前、表面架橋処理工程中、表面架橋処理工程直
後、乾燥工程の直前、乾燥工程中及び乾燥工程後であ
り、特に好ましくは表面架橋処理工程直前、表面架橋処
理工程中、乾燥工程の直前及び乾燥工程中である。
【0055】無機粒子を混合・処理する工業的な装置と
しては特に制限はないが、例えば、コニカルブレンダ
ー、インターナルミキサー(バンバリーミキサー)、セ
ルフクリーニング型ミキサー、ギアコンパウンダー、ス
クリュー型押し出し機、スクリュー型ニーダー、ミンチ
機、ナウターミキサー、双腕型ニーダー、V型混合機、
流動層式混合機、タービュライザー、スクリュー式のラ
インブレンド装置、リボンミキサー及びモルタルミキサ
ー等の機械的混合装置が好適に用いられる。これらは複
数個を組み合わせて使用することもできる。これら混合
装置で混合・処理する方法としては、重合性単量体から
なる重合体を前記の混合装置内で撹拌しながら、無機粒
子を添加又はスプレーして混合・処理する方法、あらか
じめ無機粒子を高濃度で重合性単量体からなる重合体に
添加・混合してマスターバッチを作成しておき、無機粒
子として所定の添加量になる様にマスターバッチを重合
性単量体からなる重合体に添加して混合・処理する方法
等が挙げられる。
しては特に制限はないが、例えば、コニカルブレンダ
ー、インターナルミキサー(バンバリーミキサー)、セ
ルフクリーニング型ミキサー、ギアコンパウンダー、ス
クリュー型押し出し機、スクリュー型ニーダー、ミンチ
機、ナウターミキサー、双腕型ニーダー、V型混合機、
流動層式混合機、タービュライザー、スクリュー式のラ
インブレンド装置、リボンミキサー及びモルタルミキサ
ー等の機械的混合装置が好適に用いられる。これらは複
数個を組み合わせて使用することもできる。これら混合
装置で混合・処理する方法としては、重合性単量体から
なる重合体を前記の混合装置内で撹拌しながら、無機粒
子を添加又はスプレーして混合・処理する方法、あらか
じめ無機粒子を高濃度で重合性単量体からなる重合体に
添加・混合してマスターバッチを作成しておき、無機粒
子として所定の添加量になる様にマスターバッチを重合
性単量体からなる重合体に添加して混合・処理する方法
等が挙げられる。
【0056】吸水性樹脂(イ)に使用される界面活性剤
としては、米国特許第4,331,447号明細書に記
載の公知のもの等が使用できる。これらのうち、吸水性
樹脂(イ)の吸水性能(保水量、加圧下吸収倍率)及び
ゲル通液速度の観点から、アニオン性界面活性剤及びノ
ニオン性界面活性剤が好ましい。この好ましいアニオン
性界面活性剤としては、(ポリ)オキシエチレン(重合
度=1〜100)ラウリル硫酸ナトリウム、(ポリ)オ
キシエチレン(重合度=1〜100)ラウリルエーテル
酢酸ナトリウム、(ポリ)オキシエチレン(重合度=1
〜100)ラウリルスルホコハク酸2ナトリウム及び
(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)ラウリ
ルエーテルリン酸ナトリウム等が挙げられる。
としては、米国特許第4,331,447号明細書に記
載の公知のもの等が使用できる。これらのうち、吸水性
樹脂(イ)の吸水性能(保水量、加圧下吸収倍率)及び
ゲル通液速度の観点から、アニオン性界面活性剤及びノ
ニオン性界面活性剤が好ましい。この好ましいアニオン
性界面活性剤としては、(ポリ)オキシエチレン(重合
度=1〜100)ラウリル硫酸ナトリウム、(ポリ)オ
キシエチレン(重合度=1〜100)ラウリルエーテル
酢酸ナトリウム、(ポリ)オキシエチレン(重合度=1
〜100)ラウリルスルホコハク酸2ナトリウム及び
(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)ラウリ
ルエーテルリン酸ナトリウム等が挙げられる。
【0057】またこの好ましいノニオン性界面活性剤と
しては、ラウリルアルコールエチレンオキサイド付加
(重合度=1〜20)物、オレイルアルコールエチレン
オキサイド付加(重合度=1〜10)物、モノステアリ
ン酸ポリエチレングリコール(重合度=1〜20)、ジ
ステアリン酸(ポリ)エチレングリコール(重合度=1
〜30)、(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜2
5)ラウリン酸(モノ−/ジ−)エステル、(ポリ)オ
キシエチレン(重合度=1〜50)ステアリン酸(モノ
−/ジ−)エステル、(ポリ)オキシエチレン(重合度
=1〜18)オレイン酸(モノ−/ジ−)エステル、
(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜50)ジオレイ
ン酸メチルグルコシド、(ポリ)オキシエチレン(重合
度=1〜20)ノニルフェニルエーテル、ポリジメチル
シロキサン{粘度(cSt)=0.5〜1×108}
(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜50)変性体、
ポリジメチルシロキサン{粘度(cSt)=0.5〜1
×108}(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜5
0)・(ポリ)オキシプロピレン(重合度=1〜50)
変性体、(ポリ)オキエチレン・ポリオキシプロピレン
ブロックポリマー(重量平均分子量=160〜1000
0)}である。なお、これらの1種又は2種以上を併用
してもよい。
しては、ラウリルアルコールエチレンオキサイド付加
(重合度=1〜20)物、オレイルアルコールエチレン
オキサイド付加(重合度=1〜10)物、モノステアリ
ン酸ポリエチレングリコール(重合度=1〜20)、ジ
ステアリン酸(ポリ)エチレングリコール(重合度=1
〜30)、(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜2
5)ラウリン酸(モノ−/ジ−)エステル、(ポリ)オ
キシエチレン(重合度=1〜50)ステアリン酸(モノ
−/ジ−)エステル、(ポリ)オキシエチレン(重合度
=1〜18)オレイン酸(モノ−/ジ−)エステル、
(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜50)ジオレイ
ン酸メチルグルコシド、(ポリ)オキシエチレン(重合
度=1〜20)ノニルフェニルエーテル、ポリジメチル
シロキサン{粘度(cSt)=0.5〜1×108}
(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜50)変性体、
ポリジメチルシロキサン{粘度(cSt)=0.5〜1
×108}(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜5
0)・(ポリ)オキシプロピレン(重合度=1〜50)
変性体、(ポリ)オキエチレン・ポリオキシプロピレン
ブロックポリマー(重量平均分子量=160〜1000
0)}である。なお、これらの1種又は2種以上を併用
してもよい。
【0058】界面活性剤を使用する場合の使用量(重量
%)としては、吸水性能(保水量、加圧下吸収倍率)及
びゲル通液速度の観点から、重合性単量体からなる重合
体の重量に基づいて、0.001以上が好ましく、さら
に好ましくは0.005以上、特に好ましくは0.01
以上、最も好ましくは0.03以上であり、また10以
下が好ましく、さらに好ましくは5以下、特に好ましく
は3以下、最も好ましくは1以下である。
%)としては、吸水性能(保水量、加圧下吸収倍率)及
びゲル通液速度の観点から、重合性単量体からなる重合
体の重量に基づいて、0.001以上が好ましく、さら
に好ましくは0.005以上、特に好ましくは0.01
以上、最も好ましくは0.03以上であり、また10以
下が好ましく、さらに好ましくは5以下、特に好ましく
は3以下、最も好ましくは1以下である。
【0059】界面活性剤の添加方法については、例え
ば、重合性単量体からなる重合体に界面活性剤又は界面
活性剤の水溶液を添加・混合して製造できる。界面活性
剤が重合性単量体からなる重合体にさらに均一に添加し
やすいという観点から、水溶液の形態で添加・混合する
ことがより好ましい。
ば、重合性単量体からなる重合体に界面活性剤又は界面
活性剤の水溶液を添加・混合して製造できる。界面活性
剤が重合性単量体からなる重合体にさらに均一に添加し
やすいという観点から、水溶液の形態で添加・混合する
ことがより好ましい。
【0060】界面活性剤を水溶液の形態にして添加する
場合、水溶液の濃度(重量%)としては、吸水性樹脂
(イ)のブロッキング性及び添加時における界面活性剤
の均一性の観点から、0.1以上が好ましく、さらに好
ましくは1以上、特に好ましくは5以上である。また8
0以下が好ましく、さらに好ましくは50以下、特に好
ましくは30以下である。界面活性剤を添加する方法と
しては特に限定はないが、例えば、特開平09−136
966号公報等記載の公知の方法等が適用できる。
場合、水溶液の濃度(重量%)としては、吸水性樹脂
(イ)のブロッキング性及び添加時における界面活性剤
の均一性の観点から、0.1以上が好ましく、さらに好
ましくは1以上、特に好ましくは5以上である。また8
0以下が好ましく、さらに好ましくは50以下、特に好
ましくは30以下である。界面活性剤を添加する方法と
しては特に限定はないが、例えば、特開平09−136
966号公報等記載の公知の方法等が適用できる。
【0061】吸水性樹脂(イ)の保水量(g/g)は、
25以上が好ましく、さらに好ましくは28以上、特に
好ましくは30以上、より特に好ましくは33以上、最
も好ましくは35以上である。また50以下が好まし
く、さらに好ましくは48以下、特に好ましくは45以
下、より特に好ましくは42以下、最も好ましくは40
以下である。この範囲であると、荷重下において被吸収
液の吸収速度がさらに良好となりやすい。吸水性樹脂
(イ)の保水量を上記の範囲にするためには、内部架橋
剤を重合性単量体及び内部架橋剤の合計重量に基づいて
0.1重量%以上3重量%以下使用する方法、及び/又
は表面架橋剤を重合性単量体の重量に基づいて、0.0
5重量%以上3重量%以下使用する方法等が適用ででき
る。
25以上が好ましく、さらに好ましくは28以上、特に
好ましくは30以上、より特に好ましくは33以上、最
も好ましくは35以上である。また50以下が好まし
く、さらに好ましくは48以下、特に好ましくは45以
下、より特に好ましくは42以下、最も好ましくは40
以下である。この範囲であると、荷重下において被吸収
液の吸収速度がさらに良好となりやすい。吸水性樹脂
(イ)の保水量を上記の範囲にするためには、内部架橋
剤を重合性単量体及び内部架橋剤の合計重量に基づいて
0.1重量%以上3重量%以下使用する方法、及び/又
は表面架橋剤を重合性単量体の重量に基づいて、0.0
5重量%以上3重量%以下使用する方法等が適用ででき
る。
【0062】吸水性樹脂(イ)の吸水倍率(g/g)
は、30以上が好ましく、さらに好ましくは35以上、
特に好ましくは40以上、最も好ましくは45以上であ
る。また70以下が好ましく、さらに好ましくは65以
下、特に好ましくは60以下、最も好ましくは55以下
である。この範囲であると、常圧下おいて被吸収液の吸
収速度がさらに良好となりやすい。吸水性樹脂(イ)の
吸収倍率を上記の範囲にするためには、内部架橋剤を重
合性単量体及び内部架橋剤の合計重量に基づいて、0.
1重量%以上3重量%以下使用する方法、及び/又は表
面架橋剤を重合性単量体の重量に基づいて0.05重量
%以上3重量%以下使用する方法等が適用できる。
は、30以上が好ましく、さらに好ましくは35以上、
特に好ましくは40以上、最も好ましくは45以上であ
る。また70以下が好ましく、さらに好ましくは65以
下、特に好ましくは60以下、最も好ましくは55以下
である。この範囲であると、常圧下おいて被吸収液の吸
収速度がさらに良好となりやすい。吸水性樹脂(イ)の
吸収倍率を上記の範囲にするためには、内部架橋剤を重
合性単量体及び内部架橋剤の合計重量に基づいて、0.
1重量%以上3重量%以下使用する方法、及び/又は表
面架橋剤を重合性単量体の重量に基づいて0.05重量
%以上3重量%以下使用する方法等が適用できる。
【0063】吸水性樹脂(イ)の加圧下吸水倍率(g/
g)は、20以上が好ましく、さらに好ましくは22以
上、特に好ましくは25以上、最も好ましくは30以上
である。また50以下が好ましく、さらに好ましくは4
5以下、特に好ましくは40以下、最も好ましくは35
以下である。この範囲であると、荷重下で被吸収液の吸
収速度がさらに良好となりやすい。吸水性樹脂(イ)の
加圧下吸収倍率を上記の範囲にするためには、内部架橋
剤を重合性単量体及び内部架橋剤の合計重量に基づい
て、0.1重量%以上3重量%以下使用する方法、及び
/又は表面架橋剤を重合性単量体の重量に基づいて、
0.05重量%以上3重量%以下使用する方法が適用で
きる。
g)は、20以上が好ましく、さらに好ましくは22以
上、特に好ましくは25以上、最も好ましくは30以上
である。また50以下が好ましく、さらに好ましくは4
5以下、特に好ましくは40以下、最も好ましくは35
以下である。この範囲であると、荷重下で被吸収液の吸
収速度がさらに良好となりやすい。吸水性樹脂(イ)の
加圧下吸収倍率を上記の範囲にするためには、内部架橋
剤を重合性単量体及び内部架橋剤の合計重量に基づい
て、0.1重量%以上3重量%以下使用する方法、及び
/又は表面架橋剤を重合性単量体の重量に基づいて、
0.05重量%以上3重量%以下使用する方法が適用で
きる。
【0064】吸水性樹脂(ア)及び(イ)の形状は特に
限定はないが、粒状が好ましく、さらに好ましくは球
状、顆粒状、破砕状、針状、薄片状及びこれらの一次粒
子が互いに融着したような凝集状である。また吸水性樹
脂(ア)の大きさは特に制限ないが、50μm以上(好
ましくは75μm以上、さらに好ましくは150μm以
上)、かつ1000μm以下(好ましくは900μm以
下、さらに好ましくは850μm以下)の粒子径をもつ
粒子の含有量が、吸水性樹脂(ア)の全重量の90重量
%以上であることが好ましく、さらに好ましくは93重
量%以上、特に好ましくは95重量%以上である。吸水
性樹脂(イ)の大きさについても同様である。
限定はないが、粒状が好ましく、さらに好ましくは球
状、顆粒状、破砕状、針状、薄片状及びこれらの一次粒
子が互いに融着したような凝集状である。また吸水性樹
脂(ア)の大きさは特に制限ないが、50μm以上(好
ましくは75μm以上、さらに好ましくは150μm以
上)、かつ1000μm以下(好ましくは900μm以
下、さらに好ましくは850μm以下)の粒子径をもつ
粒子の含有量が、吸水性樹脂(ア)の全重量の90重量
%以上であることが好ましく、さらに好ましくは93重
量%以上、特に好ましくは95重量%以上である。吸水
性樹脂(イ)の大きさについても同様である。
【0065】吸水性樹脂(ア)及び(イ)の大きさの測
定は、ロータップ試験篩振とう機及びJIS Z880
1−2000標準ふるいを用いて、ペリーズ・ケミカル
・エンジニアーズ・ハンドブック第6版(マックグロー
−ヒル・ブック・カンパニー、1984、21頁)に記
載の方法で行う(以下、粒子径の測定は本方法によ
る。)。
定は、ロータップ試験篩振とう機及びJIS Z880
1−2000標準ふるいを用いて、ペリーズ・ケミカル
・エンジニアーズ・ハンドブック第6版(マックグロー
−ヒル・ブック・カンパニー、1984、21頁)に記
載の方法で行う(以下、粒子径の測定は本方法によ
る。)。
【0066】吸収性樹脂(ア)及び/又は(イ)には添
加剤を添加することができる。添加剤としては、例え
ば、防腐剤、防かび剤、抗菌剤、酸化防止剤、還元剤、
紫外線吸収剤、酸、着色剤、芳香剤、消臭剤、無機質粉
末及び繊維状物等が用いられる。
加剤を添加することができる。添加剤としては、例え
ば、防腐剤、防かび剤、抗菌剤、酸化防止剤、還元剤、
紫外線吸収剤、酸、着色剤、芳香剤、消臭剤、無機質粉
末及び繊維状物等が用いられる。
【0067】防腐剤としては、例えば、サリチル酸、ソ
ルビン酸、デヒドロ酢酸及びメチルナフトキノン等の保
存料、並びにクロラミンB及びニトロフラゾン等の殺菌
料等が挙げられる。防かび剤としては、例えば、p−オ
キシ安息香酸ブチル等が挙げられる。抗菌剤としては、
例えば、塩化ベンザルコニウム塩及びグルコン酸クロル
ヘキシジン等が挙げられる。
ルビン酸、デヒドロ酢酸及びメチルナフトキノン等の保
存料、並びにクロラミンB及びニトロフラゾン等の殺菌
料等が挙げられる。防かび剤としては、例えば、p−オ
キシ安息香酸ブチル等が挙げられる。抗菌剤としては、
例えば、塩化ベンザルコニウム塩及びグルコン酸クロル
ヘキシジン等が挙げられる。
【0068】酸化防止剤としては、例えば、ヒンダード
フェノール酸化防止剤{トリエチレングリコール−ビス
−[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサンジオ
ール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドトキシフェニル
プロピオネート及び3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシベンジルフォスフォネート−ジエチルエステル
等}、アミン酸化防止剤{n−ブチルアミン、トリエチ
ルアミン及びジエチルアミノメチルメタクリレート等}
及びこれらの2種以上の混合物等が挙げられる。
フェノール酸化防止剤{トリエチレングリコール−ビス
−[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサンジオ
ール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドトキシフェニル
プロピオネート及び3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシベンジルフォスフォネート−ジエチルエステル
等}、アミン酸化防止剤{n−ブチルアミン、トリエチ
ルアミン及びジエチルアミノメチルメタクリレート等}
及びこれらの2種以上の混合物等が挙げられる。
【0069】還元剤としては、例えば、亜硫酸塩(亜硫
酸ソーダ、亜硫酸アンモニウム等)、重亜硫酸塩(重亜
硫酸ソーダ、重亜硫酸アンモニウム等)、アスコルビン
酸、第一鉄塩(塩化第一鉄、硫酸第一鉄等)、第一銅塩
(塩化第一銅、硫酸第一銅等)、アミン(アンモニア、
モノエタノールアミン等)、還元糖(グルコース等)等
が挙げられる。
酸ソーダ、亜硫酸アンモニウム等)、重亜硫酸塩(重亜
硫酸ソーダ、重亜硫酸アンモニウム等)、アスコルビン
酸、第一鉄塩(塩化第一鉄、硫酸第一鉄等)、第一銅塩
(塩化第一銅、硫酸第一銅等)、アミン(アンモニア、
モノエタノールアミン等)、還元糖(グルコース等)等
が挙げられる。
【0070】紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾト
リアゾール紫外線吸収剤{2−(5−メチル−2−ヒド
ロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3,5−
ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロ
キシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール等}、トリアジン紫外線吸収剤{2
−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2
−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール
等}、ベンゾフェノン紫外線吸収剤{2−ヒドロキシ−
4−n−オクチルオキシベンゾフェノン等}、蓚酸アニ
リド紫外線吸収剤{2−エトキシ−2'−エチルオキサ
リック酸ビスアニリド等}及びこれらの2種以上の混合
物等が挙げられる。
リアゾール紫外線吸収剤{2−(5−メチル−2−ヒド
ロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3,5−
ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロ
キシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール等}、トリアジン紫外線吸収剤{2
−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2
−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール
等}、ベンゾフェノン紫外線吸収剤{2−ヒドロキシ−
4−n−オクチルオキシベンゾフェノン等}、蓚酸アニ
リド紫外線吸収剤{2−エトキシ−2'−エチルオキサ
リック酸ビスアニリド等}及びこれらの2種以上の混合
物等が挙げられる。
【0071】酸としては、無機酸(塩酸、硫酸、リン
酸、リン酸1ナトリウム等)、有機酸(酢酸、プロピオ
ン酸、酪酸、コハク酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエ
ン酸、馬尿酸、グリシン、アラニン、フマル酸等)等が
挙げられる。着色剤としては、例えば、カーボンブラッ
ク、酸化チタン、赤色酸化鉄、鉛丹、バラレッド、紺青
及びフェライト等の無機顔料、アゾレーキ、ベンジイミ
ダゾロン及びフタロシアニン等の有機顔料、並びにニグ
ロシン及びアニリン等の染料等が挙げられる。芳香剤と
しては、例えば、じゃ香、アビエス油及びテレピン油等
の天然香料、並びにメントール、シトラール、p−メチ
ルアセトフェノン及びフローラル等の合成香料等が挙げ
られる。消臭剤としては、例えば、活性炭、ゼオライ
ト、シリカ、フラボノイド及びシクロデキストリン等が
挙げられる。
酸、リン酸1ナトリウム等)、有機酸(酢酸、プロピオ
ン酸、酪酸、コハク酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエ
ン酸、馬尿酸、グリシン、アラニン、フマル酸等)等が
挙げられる。着色剤としては、例えば、カーボンブラッ
ク、酸化チタン、赤色酸化鉄、鉛丹、バラレッド、紺青
及びフェライト等の無機顔料、アゾレーキ、ベンジイミ
ダゾロン及びフタロシアニン等の有機顔料、並びにニグ
ロシン及びアニリン等の染料等が挙げられる。芳香剤と
しては、例えば、じゃ香、アビエス油及びテレピン油等
の天然香料、並びにメントール、シトラール、p−メチ
ルアセトフェノン及びフローラル等の合成香料等が挙げ
られる。消臭剤としては、例えば、活性炭、ゼオライ
ト、シリカ、フラボノイド及びシクロデキストリン等が
挙げられる。
【0072】無機質粉末としては、例えば、炭酸カルシ
ウム、カオリン、タルク、マイカ、ベントナイト、クレ
ー、セリサイト、アスベスト、カーボンブラック、ガラ
ス(粉末、繊維及びバルーン)、シラス、グラファイ
ト、金属(鉄、銅、アルミニウム及び金等)、セラミッ
クス(チタン酸バリウム、炭化ケイ素及び窒化炭素等)
及びアスベスト等が挙げられる。無機質粉末の形態は任
意のものが使用できる。無機質粉体の平均粒子径(μ
m)は、吸水性樹脂(ア)及び/又は(イ)の粉体流動
性及び吸湿ブロッキング性の観点から、0.1以上が好
ましく、さらに好ましくは1以上、特に好ましくは2以
上である。また1000以下が好ましく、さらに好まし
くは100以下、特に好ましくは50以下である。
ウム、カオリン、タルク、マイカ、ベントナイト、クレ
ー、セリサイト、アスベスト、カーボンブラック、ガラ
ス(粉末、繊維及びバルーン)、シラス、グラファイ
ト、金属(鉄、銅、アルミニウム及び金等)、セラミッ
クス(チタン酸バリウム、炭化ケイ素及び窒化炭素等)
及びアスベスト等が挙げられる。無機質粉末の形態は任
意のものが使用できる。無機質粉体の平均粒子径(μ
m)は、吸水性樹脂(ア)及び/又は(イ)の粉体流動
性及び吸湿ブロッキング性の観点から、0.1以上が好
ましく、さらに好ましくは1以上、特に好ましくは2以
上である。また1000以下が好ましく、さらに好まし
くは100以下、特に好ましくは50以下である。
【0073】繊維状物としては、繊維状であれば特に限
定はないが、天然繊維、人造繊維及び合成繊維、並びに
これらの混合物及びこれらの再生繊維等が使用できる。
天然繊維としては、例えば、木綿、脱脂綿、オガクズ、
ワラ、草炭、羊毛、ミクロフィブリル、バクテリアセル
ロース、広葉樹漂白クラフトパルプ(LBKP)、針葉
樹漂白クラフトパルプ(NBKP)及びフラッツパルプ
等が挙げられる。人造繊維としては、例えば、レーヨン
及びアセテート等が挙げられる。合成繊維としては、例
えば、ポリオレフィン繊維(ポリエチレン繊維、ポリプ
ロピレン繊維及びポリエチレン・ポリプロピレン複合繊
維等)、ポリエステル繊維(ポリエチレンテレフタレー
ト繊維及びポリエチレンテレフタレート・ポリエチレン
イソフタレート共重合体複合繊維等)、ポリオレフィン
・ポリエステル複合繊維(ポリエチレン・ポリエチレン
テレフタレート複合繊維及びポリプロピレン・ポリエチ
レンテレフタレート複合繊維等)、ポリアミド繊維(ポ
リテレフタル酸エチレンジアミド繊維、ポリイソテレフ
タル酸エチレンジアミド繊維、ポリテレフタル酸プロピ
レンジアミド繊維及びポリイソテレフタル酸プロピレン
ジアミド繊維等)、ポリアクリル繊維(ポリアクリル酸
ブチル繊維及びポリアクリル酸2−エチルヘキシル繊維
等)、及びポリアクリロニトリル繊維等が挙げられる。
これらのうち、天然繊維及び合成繊維が好ましく、さら
に好ましくは天然繊維である。
定はないが、天然繊維、人造繊維及び合成繊維、並びに
これらの混合物及びこれらの再生繊維等が使用できる。
天然繊維としては、例えば、木綿、脱脂綿、オガクズ、
ワラ、草炭、羊毛、ミクロフィブリル、バクテリアセル
ロース、広葉樹漂白クラフトパルプ(LBKP)、針葉
樹漂白クラフトパルプ(NBKP)及びフラッツパルプ
等が挙げられる。人造繊維としては、例えば、レーヨン
及びアセテート等が挙げられる。合成繊維としては、例
えば、ポリオレフィン繊維(ポリエチレン繊維、ポリプ
ロピレン繊維及びポリエチレン・ポリプロピレン複合繊
維等)、ポリエステル繊維(ポリエチレンテレフタレー
ト繊維及びポリエチレンテレフタレート・ポリエチレン
イソフタレート共重合体複合繊維等)、ポリオレフィン
・ポリエステル複合繊維(ポリエチレン・ポリエチレン
テレフタレート複合繊維及びポリプロピレン・ポリエチ
レンテレフタレート複合繊維等)、ポリアミド繊維(ポ
リテレフタル酸エチレンジアミド繊維、ポリイソテレフ
タル酸エチレンジアミド繊維、ポリテレフタル酸プロピ
レンジアミド繊維及びポリイソテレフタル酸プロピレン
ジアミド繊維等)、ポリアクリル繊維(ポリアクリル酸
ブチル繊維及びポリアクリル酸2−エチルヘキシル繊維
等)、及びポリアクリロニトリル繊維等が挙げられる。
これらのうち、天然繊維及び合成繊維が好ましく、さら
に好ましくは天然繊維である。
【0074】添加剤を使用する場合、添加剤の含有量
(重量%)は特に限定はないが、防腐剤、防かび剤、抗
菌剤、酸化防止剤、還元剤、紫外線吸収剤、酸、芳香剤
及び消臭剤の含有量は、それぞれ、吸水性樹脂(ア)及
び(イ)の重量に基づいて、0.00001以上が好ま
しく、さらに好ましくは0.00005以上である。ま
た10以下が好ましく、さらに好ましくは5以下であ
る。また、着色剤、無機質粉末及び繊維状物の含有量
(重量%)は、それぞれ、吸水性樹脂(ア)及び(イ)
の重量に基づいて、0.1以上が好ましく、さらに好ま
しくは0.2以上であり、また、25以下が好ましく、
さらに好ましくは15以下である。
(重量%)は特に限定はないが、防腐剤、防かび剤、抗
菌剤、酸化防止剤、還元剤、紫外線吸収剤、酸、芳香剤
及び消臭剤の含有量は、それぞれ、吸水性樹脂(ア)及
び(イ)の重量に基づいて、0.00001以上が好ま
しく、さらに好ましくは0.00005以上である。ま
た10以下が好ましく、さらに好ましくは5以下であ
る。また、着色剤、無機質粉末及び繊維状物の含有量
(重量%)は、それぞれ、吸水性樹脂(ア)及び(イ)
の重量に基づいて、0.1以上が好ましく、さらに好ま
しくは0.2以上であり、また、25以下が好ましく、
さらに好ましくは15以下である。
【0075】本発明の吸収性物品は、吸水性樹脂(ア)
及び吸水性樹脂(イ)を含有していればよいが、ドライ
性(ドライネス)及び耐モレ性等の観点から、吸水性樹
脂(ア)を含有してなる吸収体層(A)と吸水性樹脂
(イ)を含有してなる吸収体層(B)とを、又は(ア)
及び(イ)を含有してなる吸収体層(C)と必要により
(A)及び/若しくは(B)とを含んでなる吸収性物品
が好ましい。すなわち、(A)及び(B)を含んでなる
吸収性物品、(C)を含んでなる吸収性物品、(C)と
(A)とを含んでなる吸収性物品、(C)と(B)とを
含んでなる吸収性物品、並びに(C)と(A)と(B)
とを含んでなる吸収性物品が好ましい。なお、吸水性樹
脂(ア)及び吸水性樹脂(イ)を含有してなる吸収体層
(C)は、(ア)及び(イ)が混合されてなる混合吸
水性樹脂(アイ)を含有する吸収体層、(ア)を主体
として含有してなる吸収体層と(イ)を主体として含有
してなる吸収体層とが一体としてなる吸収体層、並びに
(ア)を含有してなる吸収体層(A)と(イ)を含有
してなる吸収体層(B)とが一体としてなる吸収体層等
のいずれの形態でもよいが、及びの形態が好まし
い。ここで、一体とは、一層と一層とが重なりあって全
体として一層となっている状態、又は一層と一層とが並
列に若しくは一方が同一平面上で他方を囲んで一層とな
っている状態を意味する。
及び吸水性樹脂(イ)を含有していればよいが、ドライ
性(ドライネス)及び耐モレ性等の観点から、吸水性樹
脂(ア)を含有してなる吸収体層(A)と吸水性樹脂
(イ)を含有してなる吸収体層(B)とを、又は(ア)
及び(イ)を含有してなる吸収体層(C)と必要により
(A)及び/若しくは(B)とを含んでなる吸収性物品
が好ましい。すなわち、(A)及び(B)を含んでなる
吸収性物品、(C)を含んでなる吸収性物品、(C)と
(A)とを含んでなる吸収性物品、(C)と(B)とを
含んでなる吸収性物品、並びに(C)と(A)と(B)
とを含んでなる吸収性物品が好ましい。なお、吸水性樹
脂(ア)及び吸水性樹脂(イ)を含有してなる吸収体層
(C)は、(ア)及び(イ)が混合されてなる混合吸
水性樹脂(アイ)を含有する吸収体層、(ア)を主体
として含有してなる吸収体層と(イ)を主体として含有
してなる吸収体層とが一体としてなる吸収体層、並びに
(ア)を含有してなる吸収体層(A)と(イ)を含有
してなる吸収体層(B)とが一体としてなる吸収体層等
のいずれの形態でもよいが、及びの形態が好まし
い。ここで、一体とは、一層と一層とが重なりあって全
体として一層となっている状態、又は一層と一層とが並
列に若しくは一方が同一平面上で他方を囲んで一層とな
っている状態を意味する。
【0076】吸収体層としては、吸水性樹脂と繊維状物
とを含んでなるものが好ましい。繊維状物としては、繊
維状であれば特に限定はないが、天然繊維、人造繊維及
び合成繊維、並びにこれらの混合物及びこれらの再生繊
維等が使用できる。天然繊維としては、例えば、木綿、
脱脂綿、オガクズ、ワラ、草炭、羊毛、ミクロフィブリ
ル、バクテリアセルロース、広葉樹クラフトパルプ(L
KP)、針葉樹漂白クラフトパルプ(NBKP)及びフ
ラッツパルプ等が挙げられる。
とを含んでなるものが好ましい。繊維状物としては、繊
維状であれば特に限定はないが、天然繊維、人造繊維及
び合成繊維、並びにこれらの混合物及びこれらの再生繊
維等が使用できる。天然繊維としては、例えば、木綿、
脱脂綿、オガクズ、ワラ、草炭、羊毛、ミクロフィブリ
ル、バクテリアセルロース、広葉樹クラフトパルプ(L
KP)、針葉樹漂白クラフトパルプ(NBKP)及びフ
ラッツパルプ等が挙げられる。
【0077】人造繊維としては、例えば、レーヨン及び
アセテート等が挙げられる。合成繊維としては、例え
ば、ポリオレフィン繊維(ポリエチレン繊維、ポリプロ
ピレン繊維及びポリエチレン・ポリプロピレン複合繊維
等)、ポリエステル繊維(ポリエチレンテレフタレート
繊維及びポリエチレンテレフタレート・ポリエチレンイ
ソフタレート共重合体複合繊維等)、ポリオレフィン・
ポリエステル複合繊維(ポリエチレン・ポリエチレンテ
レフタレート複合繊維及びポリプロピレン・ポリエチレ
ンテレフタレート複合繊維等)、ポリアミド繊維(ポリ
テレフタル酸エチレンジアミド繊維、ポリイソテレフタ
ル酸エチレンジアミド繊維、ポリテレフタル酸プロピレ
ンジアミド繊維及びポリイソテレフタル酸プロピレンジ
アミド繊維等)、ポリアクリル繊維(ポリアクリル酸ブ
チル繊維及びポリアクリル酸2−エチルヘキシル繊維
等)、及びポリアクリロニトリル繊維等が挙げられる。
アセテート等が挙げられる。合成繊維としては、例え
ば、ポリオレフィン繊維(ポリエチレン繊維、ポリプロ
ピレン繊維及びポリエチレン・ポリプロピレン複合繊維
等)、ポリエステル繊維(ポリエチレンテレフタレート
繊維及びポリエチレンテレフタレート・ポリエチレンイ
ソフタレート共重合体複合繊維等)、ポリオレフィン・
ポリエステル複合繊維(ポリエチレン・ポリエチレンテ
レフタレート複合繊維及びポリプロピレン・ポリエチレ
ンテレフタレート複合繊維等)、ポリアミド繊維(ポリ
テレフタル酸エチレンジアミド繊維、ポリイソテレフタ
ル酸エチレンジアミド繊維、ポリテレフタル酸プロピレ
ンジアミド繊維及びポリイソテレフタル酸プロピレンジ
アミド繊維等)、ポリアクリル繊維(ポリアクリル酸ブ
チル繊維及びポリアクリル酸2−エチルヘキシル繊維
等)、及びポリアクリロニトリル繊維等が挙げられる。
【0078】吸収体層を任意に投影した投影面のうち最
大面積をもつ最大投影面の面積に基づいて、吸収体層
(A)、吸収体層(B)及び必要により含む吸収体層
(C)の中に存在する吸水性樹脂(ア)及び(イ)の合
計含有量(g/m2)は、4以上が好ましく、さらに好
ましくは10以上、特に好ましくは20以上、最も好ま
しくは30以上であり、また1000以下が好ましく、
さらに好ましくは900以下、特に好ましくは800以
下、最も好ましくは700以下である。なお、特に衛生
用品の場合の吸水性樹脂(ア)及び(イ)の合計含有量
(g/m2)としては、4以上が好ましく、さらに好ま
しくは10以上、特に好ましくは50以上、最も好まし
くは70以上であり、また500以下が好ましく、さら
に好ましくは300以下、特に好ましくは250以下、
最も好ましくは200以下である。合計含有量がこの範
囲であると、吸収体層の保水量がより高くなり、さらに
優れたドライ性を示す傾向にある。
大面積をもつ最大投影面の面積に基づいて、吸収体層
(A)、吸収体層(B)及び必要により含む吸収体層
(C)の中に存在する吸水性樹脂(ア)及び(イ)の合
計含有量(g/m2)は、4以上が好ましく、さらに好
ましくは10以上、特に好ましくは20以上、最も好ま
しくは30以上であり、また1000以下が好ましく、
さらに好ましくは900以下、特に好ましくは800以
下、最も好ましくは700以下である。なお、特に衛生
用品の場合の吸水性樹脂(ア)及び(イ)の合計含有量
(g/m2)としては、4以上が好ましく、さらに好ま
しくは10以上、特に好ましくは50以上、最も好まし
くは70以上であり、また500以下が好ましく、さら
に好ましくは300以下、特に好ましくは250以下、
最も好ましくは200以下である。合計含有量がこの範
囲であると、吸収体層の保水量がより高くなり、さらに
優れたドライ性を示す傾向にある。
【0079】吸収体層(A)又は(B)に含まれる繊維
状物含有量(g/m2)は、10以上が好ましく、さら
に好ましくは20以上、特に好ましくは30以上、最も
好ましくは40以上であり、また1000以下が好まし
く、さらに好ましくは900以下、特に好ましくは80
0以下、最も好ましくは700以下である。なお、衛生
用品の場合の含有量(g/m2)としては、10以上が
好ましく、さらに好ましくは20以上、特に好ましくは
30以上、最も好ましくは40以上であり、また400
以下が好ましく、さらに好ましくは300以下、特に好
ましくは250以下、最も好ましくは200以下であ
る。繊維状物含有量がこの範囲であると、吸収体層とし
てさらに優れたドライ性を示す傾向にある。
状物含有量(g/m2)は、10以上が好ましく、さら
に好ましくは20以上、特に好ましくは30以上、最も
好ましくは40以上であり、また1000以下が好まし
く、さらに好ましくは900以下、特に好ましくは80
0以下、最も好ましくは700以下である。なお、衛生
用品の場合の含有量(g/m2)としては、10以上が
好ましく、さらに好ましくは20以上、特に好ましくは
30以上、最も好ましくは40以上であり、また400
以下が好ましく、さらに好ましくは300以下、特に好
ましくは250以下、最も好ましくは200以下であ
る。繊維状物含有量がこの範囲であると、吸収体層とし
てさらに優れたドライ性を示す傾向にある。
【0080】吸水性樹脂(ア)を含有してなる吸収体層
(A)、吸水性樹脂(イ)を含有してなる吸収体層
(B)、並びに必要により(ア)及び(イ)を含有して
なる吸収体層(C)を有する吸収性物品にうち、吸収体
層(A)又は(C)中に含まれる吸収性樹脂(ア)の全
重量に基づいて、吸水性樹脂(ア)の70重量%以上1
00重量%以下が最外部(a)に存在する吸収性物品が
さらに好ましい。上記範囲で吸収性樹脂(ア)が最外部
(a)に存在すると、耐モレ性がさらに向上する傾向が
ある。ここで、最外部(a)とは、吸収体層を任意に投
影した投影面のうち、最大面積をもつ最大投影面におい
て、最大投影面の全面積の50%を含み、最大投影面の
輪郭から等間隔の幅を有してなる領域に対応する吸収体
層の部分を、最大投影面に対して垂直な面で切断した部
分をいう。
(A)、吸水性樹脂(イ)を含有してなる吸収体層
(B)、並びに必要により(ア)及び(イ)を含有して
なる吸収体層(C)を有する吸収性物品にうち、吸収体
層(A)又は(C)中に含まれる吸収性樹脂(ア)の全
重量に基づいて、吸水性樹脂(ア)の70重量%以上1
00重量%以下が最外部(a)に存在する吸収性物品が
さらに好ましい。上記範囲で吸収性樹脂(ア)が最外部
(a)に存在すると、耐モレ性がさらに向上する傾向が
ある。ここで、最外部(a)とは、吸収体層を任意に投
影した投影面のうち、最大面積をもつ最大投影面におい
て、最大投影面の全面積の50%を含み、最大投影面の
輪郭から等間隔の幅を有してなる領域に対応する吸収体
層の部分を、最大投影面に対して垂直な面で切断した部
分をいう。
【0081】吸収体層を得る方法としては、吸水性樹
脂(ア)及び(イ)の混合物と繊維状物とを気流中で同
時に混合し積繊する方法、(ア)及び(イ)の混合物
と繊維状物とをあらかじめ混合しておき気流中で積繊す
る方法、繊維状物の上に、(ア)及び(イ)の混合物
を積繊し、さらに繊維状物を積繊する方法、吸水性樹
脂(ア)及び(イ)をそれぞれ別々に順次繊維状物と気
流中で混合し積繊する方法、(ア)及び(イ)をあら
かじめそれぞれ別々に繊維状物と混合しておき、気流中
で順次積繊する方法、繊維状物の上に、(ア)及び
(イ)を別々に積繊し、さらに繊維状物を積繊する方法
等が挙げられる。これら方法のうち、(ア)と(イ)と
を別々に添加でき、本発明の吸収性物品中の吸収体全体
における吸収体層(A)及び(B)、並びに必要により
(C)の位置を任意に調節できるという観点から、、
及びの方法が好ましく、さらに好ましくはの方法
である。なお、これらの方法に使用される装置について
は特に限定はなく通常の装置が使用でき、例えば、ドラ
ムフォーミング装置等が挙げられる。
脂(ア)及び(イ)の混合物と繊維状物とを気流中で同
時に混合し積繊する方法、(ア)及び(イ)の混合物
と繊維状物とをあらかじめ混合しておき気流中で積繊す
る方法、繊維状物の上に、(ア)及び(イ)の混合物
を積繊し、さらに繊維状物を積繊する方法、吸水性樹
脂(ア)及び(イ)をそれぞれ別々に順次繊維状物と気
流中で混合し積繊する方法、(ア)及び(イ)をあら
かじめそれぞれ別々に繊維状物と混合しておき、気流中
で順次積繊する方法、繊維状物の上に、(ア)及び
(イ)を別々に積繊し、さらに繊維状物を積繊する方法
等が挙げられる。これら方法のうち、(ア)と(イ)と
を別々に添加でき、本発明の吸収性物品中の吸収体全体
における吸収体層(A)及び(B)、並びに必要により
(C)の位置を任意に調節できるという観点から、、
及びの方法が好ましく、さらに好ましくはの方法
である。なお、これらの方法に使用される装置について
は特に限定はなく通常の装置が使用でき、例えば、ドラ
ムフォーミング装置等が挙げられる。
【0082】また、この最外部(a)に上記範囲の吸収
性樹脂(ア)を含有する吸収性物品は、次の方法等によ
り得られる。 (A)と(B)とを別々に製造してから、最外部
(a)の(ア)の含量が上記範囲となるように、(A)
と(B)とを重ね合わせる方法。 最外部(a)の(ア)の含量が上記範囲となるよう
に、(A)及び(B)を同時に形成する方法。 (A)を形成した後、最外部(a)を残し、中心領域
を切断により取り除き、この取り除いた中心領域に吸収
体層(B)を形成する方法。 (B)を形成した後、最外部(a)の(ア)の含量が
上記範囲となるように、(A)を形成する方法。また、
これらの吸収体層の形成方法は、連続式でも回分式でも
よいが、生産性の面から連続式が好ましい。これらのう
ち、吸収性物品の耐モレ性及び生産性等の観点から、
、の方法が好ましい。
性樹脂(ア)を含有する吸収性物品は、次の方法等によ
り得られる。 (A)と(B)とを別々に製造してから、最外部
(a)の(ア)の含量が上記範囲となるように、(A)
と(B)とを重ね合わせる方法。 最外部(a)の(ア)の含量が上記範囲となるよう
に、(A)及び(B)を同時に形成する方法。 (A)を形成した後、最外部(a)を残し、中心領域
を切断により取り除き、この取り除いた中心領域に吸収
体層(B)を形成する方法。 (B)を形成した後、最外部(a)の(ア)の含量が
上記範囲となるように、(A)を形成する方法。また、
これらの吸収体層の形成方法は、連続式でも回分式でも
よいが、生産性の面から連続式が好ましい。これらのう
ち、吸収性物品の耐モレ性及び生産性等の観点から、
、の方法が好ましい。
【0083】吸収体層(A)と吸収体層(B)とを、又
は吸収体層(C)と必要により(A)及び/又は(B)
を含んでなる吸収性物品において、各層の含有量は以下
の通りである。吸収体層(A)を使用する場合、吸収体
層(A)の含有量(重量%)は、(A)、(B)及び
(C)の合計重量に基づいて、5以上が好ましく、さら
に好ましくは10以上、特に好ましくは15以上、最も
好ましくは20以上である。また50以下が好ましく、
さらに好ましくは40以下、特に好ましくは35以下、
最も好ましくは30以下である。吸収体層(B)を使用
する場合、吸収体層(B)の含有量(重量%)は、
(A)、(B)及び(C)の合計重量に基づいて、50
以上が好ましく、さらに好ましくは55以上、特に好ま
しくは60以上、最も好ましくは65以上である。また
95以下が好ましく、さらに好ましくは90以下、特に
好ましくは85以下、最も好ましくは80以下である。
吸収体層(C)を使用する場合、吸収体層(C)の含有
量(重量%)は、0.1以上が好ましく、さらに好まし
くは3以上、特に好ましくは5以上、最も好ましくは8
以上である。また30以下が好ましく、さらに好ましく
は25以下、特に好ましくは20以下、最も好ましくは
15以下である。
は吸収体層(C)と必要により(A)及び/又は(B)
を含んでなる吸収性物品において、各層の含有量は以下
の通りである。吸収体層(A)を使用する場合、吸収体
層(A)の含有量(重量%)は、(A)、(B)及び
(C)の合計重量に基づいて、5以上が好ましく、さら
に好ましくは10以上、特に好ましくは15以上、最も
好ましくは20以上である。また50以下が好ましく、
さらに好ましくは40以下、特に好ましくは35以下、
最も好ましくは30以下である。吸収体層(B)を使用
する場合、吸収体層(B)の含有量(重量%)は、
(A)、(B)及び(C)の合計重量に基づいて、50
以上が好ましく、さらに好ましくは55以上、特に好ま
しくは60以上、最も好ましくは65以上である。また
95以下が好ましく、さらに好ましくは90以下、特に
好ましくは85以下、最も好ましくは80以下である。
吸収体層(C)を使用する場合、吸収体層(C)の含有
量(重量%)は、0.1以上が好ましく、さらに好まし
くは3以上、特に好ましくは5以上、最も好ましくは8
以上である。また30以下が好ましく、さらに好ましく
は25以下、特に好ましくは20以下、最も好ましくは
15以下である。
【0084】本発明の吸収性物品において、吸水性樹脂
(ア)の含有量(重量%)は、吸収性樹脂(ア)及び
(イ)の合計重量に基づいて、5以上が好ましく、さら
に好ましくは10以上、特に好ましくは15以上、最も
好ましくは20以上である。また90以下が好ましく、
さらに好ましくは70以下、特に好ましくは50以下、
最も好ましくは30以下である。(ア)の含有量がこの
範囲であると、耐モレ性がさらに向上する傾向にある。
(ア)の含有量(重量%)は、吸収性樹脂(ア)及び
(イ)の合計重量に基づいて、5以上が好ましく、さら
に好ましくは10以上、特に好ましくは15以上、最も
好ましくは20以上である。また90以下が好ましく、
さらに好ましくは70以下、特に好ましくは50以下、
最も好ましくは30以下である。(ア)の含有量がこの
範囲であると、耐モレ性がさらに向上する傾向にある。
【0085】本発明の吸収性物品において、吸水性樹脂
(イ)の含有量(重量%)は、吸収性樹脂(ア)及び
(イ)の合計重量に基づいて、10以上が好ましく、さ
らに好ましくは30以上、特に好ましくは50以上、最
も好ましくは70以上である。また95以下が好まし
く、さらに好ましくは90以下、特に好ましくは85以
下、最も好ましくは80以下である。(イ)の含有量が
この範囲であると、ドライ性、耐ブロッキング性及び耐
モレ性がさらに向上する傾向にある。
(イ)の含有量(重量%)は、吸収性樹脂(ア)及び
(イ)の合計重量に基づいて、10以上が好ましく、さ
らに好ましくは30以上、特に好ましくは50以上、最
も好ましくは70以上である。また95以下が好まし
く、さらに好ましくは90以下、特に好ましくは85以
下、最も好ましくは80以下である。(イ)の含有量が
この範囲であると、ドライ性、耐ブロッキング性及び耐
モレ性がさらに向上する傾向にある。
【0086】吸水性樹脂(ア)及び吸水性樹脂(イ)の
含有量(重量%)は、(ア)、(イ)及び繊維状物の合
計含有量に基づいて、10以上が好ましく、さらに好ま
しくは20以上、特に好ましくは30以上、最も好まし
くは40以上である。また95以下が好ましく、さらに
好ましくは80以下、特に好ましくは75以下、最も好
ましくは70以下である。(ア)及び(イ)の含有量が
この範囲であると、吸水速度及び耐モレ性がさらに向上
する傾向にある。
含有量(重量%)は、(ア)、(イ)及び繊維状物の合
計含有量に基づいて、10以上が好ましく、さらに好ま
しくは20以上、特に好ましくは30以上、最も好まし
くは40以上である。また95以下が好ましく、さらに
好ましくは80以下、特に好ましくは75以下、最も好
ましくは70以下である。(ア)及び(イ)の含有量が
この範囲であると、吸水速度及び耐モレ性がさらに向上
する傾向にある。
【0087】繊維状物の含有量(重量%)は、(ア)、
(イ)及び繊維状物の合計含有量に基づいて、5以上が
好ましく、さらに好ましくは20以上、特に好ましくは
25以上、最も好ましくは30以上である。また90以
下が好ましく、さらに好ましくは80以下、特に好まし
くは70以下、最も好ましくは60以下である。繊維状
物の含有量がこの範囲であると、吸収性物品内における
被吸収物の拡散速度が向上しやすくなり、吸収性物品の
吸収量がさらに向上する傾向にある。
(イ)及び繊維状物の合計含有量に基づいて、5以上が
好ましく、さらに好ましくは20以上、特に好ましくは
25以上、最も好ましくは30以上である。また90以
下が好ましく、さらに好ましくは80以下、特に好まし
くは70以下、最も好ましくは60以下である。繊維状
物の含有量がこの範囲であると、吸収性物品内における
被吸収物の拡散速度が向上しやすくなり、吸収性物品の
吸収量がさらに向上する傾向にある。
【0088】本発明の吸水性樹脂(ア)及び(イ)から
なる吸収性物品は、衛生用品{例えば、紙おむつ(子供
用紙おむつ及び大人用紙おむつ等)、ナプキン(生理用
ナプキン等)、紙タオル、パット(失禁者用パット及び
手術用アンダーパット等)、ペットシート(ペット尿吸
収シート及び保温シート等)等}、及び衛生用品以外の
各種の家庭用及び産業用の吸収シート{例えば、鮮度保
持シート、ドリップ吸収シート、水稲育苗シート、コン
クリート養生シート及びケーブル等の水走り防止シート
等}等に好適である。これらのうち、本発明の吸収性物
品は、耐モレ性に優れ、使用時における不快感、違和感
を軽減することができる点から、衛生用品{紙おむつ、
ナプキン、パット、ペットシート}、及び各種の家庭用
及び産業用の吸収シート(鮮度保持シート、ドリップ吸
収シート、水稲育苗シート)として好ましく、また衛生
用品{紙おむつ、ナプキン、パット、ペットシート}と
してさらに好ましく、また衛生用品{紙おむつ、ナプキ
ン、パット}としてに最適である。
なる吸収性物品は、衛生用品{例えば、紙おむつ(子供
用紙おむつ及び大人用紙おむつ等)、ナプキン(生理用
ナプキン等)、紙タオル、パット(失禁者用パット及び
手術用アンダーパット等)、ペットシート(ペット尿吸
収シート及び保温シート等)等}、及び衛生用品以外の
各種の家庭用及び産業用の吸収シート{例えば、鮮度保
持シート、ドリップ吸収シート、水稲育苗シート、コン
クリート養生シート及びケーブル等の水走り防止シート
等}等に好適である。これらのうち、本発明の吸収性物
品は、耐モレ性に優れ、使用時における不快感、違和感
を軽減することができる点から、衛生用品{紙おむつ、
ナプキン、パット、ペットシート}、及び各種の家庭用
及び産業用の吸収シート(鮮度保持シート、ドリップ吸
収シート、水稲育苗シート)として好ましく、また衛生
用品{紙おむつ、ナプキン、パット、ペットシート}と
してさらに好ましく、また衛生用品{紙おむつ、ナプキ
ン、パット}としてに最適である。
【0089】衛生用品の構造としては、例えば、最上層
に液透過性を持つ表面シートを配し、最下層に液非透過
性の裏面シートを配し、その中間層として、吸水性樹脂
及び繊維状物(天然繊維、人造繊維、合成繊維又はこれ
らの混合物等)から構成される吸収体層(1層)を配置
した構造(K1)、最上層に液透過性表面シートを配
し、最下層に液非透過性裏面シートを配し、その中間層
として(K1)の場合と同様の吸収体層を2〜4層重ね
て積層吸収体層を配し、積層吸収体層の各々の吸収体層
の間に必要に応じて1種以上の液透過性中間シートを設
けた構造(K2)、並びに(K1)又は(K2)構造に
おいて、最上層と中間層との間及び/又は中間層と最下
層との間に少なくとも1種の液透過性中間シートを配置
した構造(K3)(この場合吸収性物品に吸収される
水、尿、便及び経血等の被吸収物の拡散性を向上させや
すい。)等が挙げられる。これらのうち、衛生用品から
の吸収剤の漏えいの観点から、(K3)が好ましい。
に液透過性を持つ表面シートを配し、最下層に液非透過
性の裏面シートを配し、その中間層として、吸水性樹脂
及び繊維状物(天然繊維、人造繊維、合成繊維又はこれ
らの混合物等)から構成される吸収体層(1層)を配置
した構造(K1)、最上層に液透過性表面シートを配
し、最下層に液非透過性裏面シートを配し、その中間層
として(K1)の場合と同様の吸収体層を2〜4層重ね
て積層吸収体層を配し、積層吸収体層の各々の吸収体層
の間に必要に応じて1種以上の液透過性中間シートを設
けた構造(K2)、並びに(K1)又は(K2)構造に
おいて、最上層と中間層との間及び/又は中間層と最下
層との間に少なくとも1種の液透過性中間シートを配置
した構造(K3)(この場合吸収性物品に吸収される
水、尿、便及び経血等の被吸収物の拡散性を向上させや
すい。)等が挙げられる。これらのうち、衛生用品から
の吸収剤の漏えいの観点から、(K3)が好ましい。
【0090】衛生用品の具体的な例として紙おむつを用
いて説明すると、衛生用品の表面に液透過性の表面シー
トを配置し、裏面に液非透過性の裏面シートを配置し、
必要に応じて吸収体層の上部や下部に液透過性シートを
重ねて、さらにギャザーや人体への装着用テープ等を装
備して紙おむつ等に仕上げられる。
いて説明すると、衛生用品の表面に液透過性の表面シー
トを配置し、裏面に液非透過性の裏面シートを配置し、
必要に応じて吸収体層の上部や下部に液透過性シートを
重ねて、さらにギャザーや人体への装着用テープ等を装
備して紙おむつ等に仕上げられる。
【0091】衛生用品に用いられる液透過性表面シート
としては、吸収性物品に吸収される水、海水、泥水、
尿、便及び経血等の被吸収物が容易にその厚みを浸透し
吸収体層によって吸収されるものであれば特に限定され
ないが、例えば、セルロース繊維から作られる紙(和紙
及びティッシュペーパー等)、熱可塑性樹脂等から作ら
れる不織布、織布又は編布、及び熱可塑性樹脂等から作
られる孔開きフィルム等が好適に用いられる。なお、孔
開きフィルムの孔径(mm)は0.01以上が好まし
く、さらに好ましくは0.02以上、特に好ましくは
0.03以上である。また300以下が好ましく、さら
に好ましくは200以下、特に好ましくは100以下で
ある。
としては、吸収性物品に吸収される水、海水、泥水、
尿、便及び経血等の被吸収物が容易にその厚みを浸透し
吸収体層によって吸収されるものであれば特に限定され
ないが、例えば、セルロース繊維から作られる紙(和紙
及びティッシュペーパー等)、熱可塑性樹脂等から作ら
れる不織布、織布又は編布、及び熱可塑性樹脂等から作
られる孔開きフィルム等が好適に用いられる。なお、孔
開きフィルムの孔径(mm)は0.01以上が好まし
く、さらに好ましくは0.02以上、特に好ましくは
0.03以上である。また300以下が好ましく、さら
に好ましくは200以下、特に好ましくは100以下で
ある。
【0092】熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリオレ
フィン(ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリエチレ
ン・ポリプロピレン共重合体等)、ポリエステル(ポリ
エチレンテレフタレート及びポリエチレンテレフタレー
ト・ポリエチレンイソフタレート共重合体等)、ポリオ
レフィン・ポリエステル共重合体(ポリエチレン・ポリ
エチレンテレフタレート共重合体及びポリプロピレン・
ポリエチレンテレフタレート共重合体等)、ポリアミド
(ポリテレフタル酸エチレンジアミド、ポリイソテレフ
タル酸エチレンジアミド、ポリテレフタル酸プロピレン
ジアミド及びポリイソテレフタル酸プロピレンジアミド
繊維等)、ポリアクリル(ポリアクリル酸ブチル繊維及
びポリアクリル酸2−エチルヘキシル繊維等)及びポリ
アクリロニトリル繊維等が挙げられる。これらの液透過
性表面シートのうち、熱可塑性樹脂から作られる不織
布、織布及び編布が好ましく、さらに好ましくは熱可塑
性樹脂から作られる不織布、特に好ましくはポリオレフ
ィン樹脂、ポリエステル樹脂又はポリオレフィン・ポリ
エステル共重合体から作られる不織布である。
フィン(ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリエチレ
ン・ポリプロピレン共重合体等)、ポリエステル(ポリ
エチレンテレフタレート及びポリエチレンテレフタレー
ト・ポリエチレンイソフタレート共重合体等)、ポリオ
レフィン・ポリエステル共重合体(ポリエチレン・ポリ
エチレンテレフタレート共重合体及びポリプロピレン・
ポリエチレンテレフタレート共重合体等)、ポリアミド
(ポリテレフタル酸エチレンジアミド、ポリイソテレフ
タル酸エチレンジアミド、ポリテレフタル酸プロピレン
ジアミド及びポリイソテレフタル酸プロピレンジアミド
繊維等)、ポリアクリル(ポリアクリル酸ブチル繊維及
びポリアクリル酸2−エチルヘキシル繊維等)及びポリ
アクリロニトリル繊維等が挙げられる。これらの液透過
性表面シートのうち、熱可塑性樹脂から作られる不織
布、織布及び編布が好ましく、さらに好ましくは熱可塑
性樹脂から作られる不織布、特に好ましくはポリオレフ
ィン樹脂、ポリエステル樹脂又はポリオレフィン・ポリ
エステル共重合体から作られる不織布である。
【0093】液透過性表面シートの厚み(μm)として
は特に限定されるものではないが、5以上が好ましく、
被吸収物の拡散性並びに吸収性物品の厚み及び柔軟性の
観点から、さらに好ましくは10以上、特に好ましくは
20以上、最も好ましくは30以上である。また500
0以下が好ましく、被吸収物の拡散性並びに吸収性物品
の厚み及び柔軟性の観点から、さらに好ましくは100
0以下、特に好ましくは750以下、最も好ましくは5
00以下である。
は特に限定されるものではないが、5以上が好ましく、
被吸収物の拡散性並びに吸収性物品の厚み及び柔軟性の
観点から、さらに好ましくは10以上、特に好ましくは
20以上、最も好ましくは30以上である。また500
0以下が好ましく、被吸収物の拡散性並びに吸収性物品
の厚み及び柔軟性の観点から、さらに好ましくは100
0以下、特に好ましくは750以下、最も好ましくは5
00以下である。
【0094】衛生用品に用いられる液非透過性裏面シー
トとしては、吸収性物品に吸収された水、海水、泥水、
尿、便及び経血等の被吸収物が裏面へのしみ出を防止で
きるものであれば特に制限はないが、例えば、前述の熱
可塑性樹脂等から作られるシート等が用いられる。これ
らのうち、ポリオレフィンから作られるシートが好まし
く、さらに好ましくはポリエチレン、ポリプロピレン又
はポリエチレン・ポリプロピレンから作られるシート、
特に好ましくはポリエチレンから作られるシートであ
る。
トとしては、吸収性物品に吸収された水、海水、泥水、
尿、便及び経血等の被吸収物が裏面へのしみ出を防止で
きるものであれば特に制限はないが、例えば、前述の熱
可塑性樹脂等から作られるシート等が用いられる。これ
らのうち、ポリオレフィンから作られるシートが好まし
く、さらに好ましくはポリエチレン、ポリプロピレン又
はポリエチレン・ポリプロピレンから作られるシート、
特に好ましくはポリエチレンから作られるシートであ
る。
【0095】裏面シートの厚み(μm)としては特に限
定されるものではないが、5以上が好ましく、吸収性物
品の厚み及び柔軟性の観点から、さらに好ましくは10
以上、特に好ましくは20以上、最も好ましくは30以
上であり、また、5000以下が好ましく、吸収性物品
の厚み及び柔軟性の観点から、さらに好ましくは100
0以下、特に好ましくは750以下、最も好ましくは5
00以下である。
定されるものではないが、5以上が好ましく、吸収性物
品の厚み及び柔軟性の観点から、さらに好ましくは10
以上、特に好ましくは20以上、最も好ましくは30以
上であり、また、5000以下が好ましく、吸収性物品
の厚み及び柔軟性の観点から、さらに好ましくは100
0以下、特に好ましくは750以下、最も好ましくは5
00以下である。
【0096】必要に応じ使用される液透液性中間シート
としては、液透過性表面シートに用いられるものと同様
のもの等が使用できる。なお、液透液性中間シートと
は、吸収性物品に水、海水、泥水、尿、便及び経血等の
被吸収物が容易に浸透し、吸収体層に吸収・拡散され易
くするためのものである。ギャザー及び装着用テープ等
の材質及び種類は特に限定されず、従来の吸収性物品に
用いられている公知のものが使用できる。
としては、液透過性表面シートに用いられるものと同様
のもの等が使用できる。なお、液透液性中間シートと
は、吸収性物品に水、海水、泥水、尿、便及び経血等の
被吸収物が容易に浸透し、吸収体層に吸収・拡散され易
くするためのものである。ギャザー及び装着用テープ等
の材質及び種類は特に限定されず、従来の吸収性物品に
用いられている公知のものが使用できる。
【0097】本発明の吸収物品が紙おむつである場合、
この紙おむつの吸収体の耐モレ性(g)は、200以上
が好ましく、さらに好ましくは220以上、特に好まし
くは240以上、最も好ましくは250以上である。ま
た1,000以下が好ましく、さらに好ましくは900
以下、特に好ましくは800以下、最も好ましくは70
0以下である。 耐モレ性がこの範囲であると、吸収物
品のドライ性及び耐モレ性がさらに良好になる傾向があ
る。
この紙おむつの吸収体の耐モレ性(g)は、200以上
が好ましく、さらに好ましくは220以上、特に好まし
くは240以上、最も好ましくは250以上である。ま
た1,000以下が好ましく、さらに好ましくは900
以下、特に好ましくは800以下、最も好ましくは70
0以下である。 耐モレ性がこの範囲であると、吸収物
品のドライ性及び耐モレ性がさらに良好になる傾向があ
る。
【0098】耐モレ性は、以下の方法により測定され
る。すなわち、紙おむつから吸収体(液透過性の表面シ
ート、液非透過性の裏面シート、及び吸収体層からなる
紙おむつの構成部位)をはさみ等を用いて長方形に切り
取る。この時、紙おむつ中に含まれる吸収体層が大部分
(好ましくは全て)を含まれる様に切り取らなければな
らない。また表面シート及び裏面シートは吸収体層の四
辺の端部から各1cm大きくなる様に切り取る。さらに
切り取った吸収体の長方形の長辺の端部から0.5cm
の部分をヒートシーラー(例えば、FUJI IMPU
LSE CO.LTD.製、型番FI−K600−5W
型)を用いヒートシール(例えば、約180℃×2秒)
する。(但しカットした吸収体の短辺の端部には何も施
さない。)次に45度に傾斜させた板の上に裏面シート
が接するようにして、長方形の短辺(SH<cm>)の
片端を上部に、短辺の他端を下部にして置く。
る。すなわち、紙おむつから吸収体(液透過性の表面シ
ート、液非透過性の裏面シート、及び吸収体層からなる
紙おむつの構成部位)をはさみ等を用いて長方形に切り
取る。この時、紙おむつ中に含まれる吸収体層が大部分
(好ましくは全て)を含まれる様に切り取らなければな
らない。また表面シート及び裏面シートは吸収体層の四
辺の端部から各1cm大きくなる様に切り取る。さらに
切り取った吸収体の長方形の長辺の端部から0.5cm
の部分をヒートシーラー(例えば、FUJI IMPU
LSE CO.LTD.製、型番FI−K600−5W
型)を用いヒートシール(例えば、約180℃×2秒)
する。(但しカットした吸収体の短辺の端部には何も施
さない。)次に45度に傾斜させた板の上に裏面シート
が接するようにして、長方形の短辺(SH<cm>)の
片端を上部に、短辺の他端を下部にして置く。
【0099】そして、短辺の他端から吸収体の長辺(L
H<cm>)の10%に相当する長さだけ内側であっ
て、かつ短辺の中心となる部分へ、内径1cmのガラス
管を使って生理食塩水(0.9重量%塩化ナトリウム水
溶液)を400g/分の速度で注液する。注液は吸収体
の表面から約1cm離れた所から行い、圧力等はかけ
ず、自然落下とする。生理食塩水の注液を始めてから、
短辺の他端から生理食塩水がモレ始めるまでの時間(e
<秒>)を測定し、次式から耐モレ性(g)を求める。
なお、測定は3回行いその平均値を求める。また、全て
の測定は25±3℃、60±5RH%の雰囲気下で行
う。また、本測定方法において、切り取った吸収体の短
辺の長さが5cm以下の場合は、測定中に側辺部から生
理食塩水が漏れだし、正確に評価ができないため好まし
くない。
H<cm>)の10%に相当する長さだけ内側であっ
て、かつ短辺の中心となる部分へ、内径1cmのガラス
管を使って生理食塩水(0.9重量%塩化ナトリウム水
溶液)を400g/分の速度で注液する。注液は吸収体
の表面から約1cm離れた所から行い、圧力等はかけ
ず、自然落下とする。生理食塩水の注液を始めてから、
短辺の他端から生理食塩水がモレ始めるまでの時間(e
<秒>)を測定し、次式から耐モレ性(g)を求める。
なお、測定は3回行いその平均値を求める。また、全て
の測定は25±3℃、60±5RH%の雰囲気下で行
う。また、本測定方法において、切り取った吸収体の短
辺の長さが5cm以下の場合は、測定中に側辺部から生
理食塩水が漏れだし、正確に評価ができないため好まし
くない。
【0100】
【数7】
【0101】
【実施例】以下、実施例と比較例により本発明の有用性
を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。以下、特に記載がない限り、部は重量部を意味し、
%は重量%を意味する。 <合成例1>ガラス製反応容器にアクリル酸81.8
部、N,N’−メチレンビスアクリルアミド0.1部及
び脱イオン水241部を仕込み、攪拌・混合しながら内
容物の温度を1〜2℃に保った。次いで内容物の液層中
に窒素を流入し、液層中の溶存酸素量を0.5ppm
(セントラル科学株式会社製DOメーターUC−12−
SOL型にて測定)とした後、密閉下、5%の2,2’
−アゾビスアミジノプロパンジハイドロクロライド水溶
液2.8部、1%水溶液の過酸化水素を1部、及び1%
のアスコルビン酸水溶液1.2部を添加・混合して重合
を開始させた(重合開始温度約3℃)。
を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。以下、特に記載がない限り、部は重量部を意味し、
%は重量%を意味する。 <合成例1>ガラス製反応容器にアクリル酸81.8
部、N,N’−メチレンビスアクリルアミド0.1部及
び脱イオン水241部を仕込み、攪拌・混合しながら内
容物の温度を1〜2℃に保った。次いで内容物の液層中
に窒素を流入し、液層中の溶存酸素量を0.5ppm
(セントラル科学株式会社製DOメーターUC−12−
SOL型にて測定)とした後、密閉下、5%の2,2’
−アゾビスアミジノプロパンジハイドロクロライド水溶
液2.8部、1%水溶液の過酸化水素を1部、及び1%
のアスコルビン酸水溶液1.2部を添加・混合して重合
を開始させた(重合開始温度約3℃)。
【0102】引き続き、密閉下で50〜60℃に約8時
間温度管理しながら重合した後、この水を含んだ重合体
300部をインターナルミキサーで混練しながら、48
%の水酸化ナトリウム水溶液62.3部を添加してカル
ボキシル基の72当量%を中和した。なお、JIS K
0113−1997に準拠(0.1規定水酸化カリウム
水溶液を滴定液として使用)して測定した酸価から算出
した中和度は70.1当量%であった。次いでインター
ナルミキサーで2〜5mmの大きさに細断し、150
℃、風速2.0m/秒の条件の通気型バンド乾燥機で乾
燥した後、乾燥物を粉砕、標準篩(JIS Z8801
−2000)を用いて篩い分けし、850μm以上の粒
子及び150μm以下の粒子を取り除くことで150〜
850μmの粒子径を有する粒子に調整することにより
吸水性樹脂(ア−1)を得た。この吸水性樹脂(ア−
1)について、ゲル通液速度は0.01ml/min、
保水量は54g/g、吸水倍率は62g/g、加圧下吸
水倍率は8g/gであった。
間温度管理しながら重合した後、この水を含んだ重合体
300部をインターナルミキサーで混練しながら、48
%の水酸化ナトリウム水溶液62.3部を添加してカル
ボキシル基の72当量%を中和した。なお、JIS K
0113−1997に準拠(0.1規定水酸化カリウム
水溶液を滴定液として使用)して測定した酸価から算出
した中和度は70.1当量%であった。次いでインター
ナルミキサーで2〜5mmの大きさに細断し、150
℃、風速2.0m/秒の条件の通気型バンド乾燥機で乾
燥した後、乾燥物を粉砕、標準篩(JIS Z8801
−2000)を用いて篩い分けし、850μm以上の粒
子及び150μm以下の粒子を取り除くことで150〜
850μmの粒子径を有する粒子に調整することにより
吸水性樹脂(ア−1)を得た。この吸水性樹脂(ア−
1)について、ゲル通液速度は0.01ml/min、
保水量は54g/g、吸水倍率は62g/g、加圧下吸
水倍率は8g/gであった。
【0103】<合成例2>合成例1で作成した吸水性樹
脂(ア−1)100部を20〜30℃に保ちながら高速
攪拌下で、0.75%のエチレングリコールジグリシジ
ルエーテル(ナガセ化成品工業社、商品名:デナコール
EX810)水/メタノール混合溶液(水/メタノール
[体積比]=20/80)20部を加えて、引き続き2
0〜30℃に保ちながら約30分間混合した後、140
℃で30分間反応させることにより吸水性樹脂(ア−
2)を得た。吸水性樹脂(ア−2)について、ゲル通液
速度は3ml/min、保水量は38g/g、吸水倍率
は55g/g、加圧下吸水倍率は18g/gであった。
脂(ア−1)100部を20〜30℃に保ちながら高速
攪拌下で、0.75%のエチレングリコールジグリシジ
ルエーテル(ナガセ化成品工業社、商品名:デナコール
EX810)水/メタノール混合溶液(水/メタノール
[体積比]=20/80)20部を加えて、引き続き2
0〜30℃に保ちながら約30分間混合した後、140
℃で30分間反応させることにより吸水性樹脂(ア−
2)を得た。吸水性樹脂(ア−2)について、ゲル通液
速度は3ml/min、保水量は38g/g、吸水倍率
は55g/g、加圧下吸水倍率は18g/gであった。
【0104】<合成例3>エチレングリコールジグリシ
ジルエーテルをグリセリンポリグリシジルエーテル(ナ
ガセ化成工業社、商品名:デナコールEX314)に変
えた以外は合成例2と同様にして吸水性樹脂(ア−3)
を得た。吸水性樹脂(ア−3)について、ゲル通液速度
は0.6ml/min、保水量は37g/g、吸水倍率
は54g/g、加圧下吸水倍率は14g/gであった。
ジルエーテルをグリセリンポリグリシジルエーテル(ナ
ガセ化成工業社、商品名:デナコールEX314)に変
えた以外は合成例2と同様にして吸水性樹脂(ア−3)
を得た。吸水性樹脂(ア−3)について、ゲル通液速度
は0.6ml/min、保水量は37g/g、吸水倍率
は54g/g、加圧下吸水倍率は14g/gであった。
【0105】<合成例4>N,N’−メチレンビスアク
リルアミドの量を0.1部から0.25部に変えた以外
は合成例1と同様にして吸水性樹脂(イ−1)を得た。
吸水性樹脂(イ−1)100部を20〜30℃に保ちな
がら高速攪拌下で、0.75%のエチレングリコールジ
グリシジルエーテル(ナガセ化成品工業社、商品名:デ
ナコールEX810)水/メタノール混合溶液(水/メ
タノール[体積比]=20/80)20部を加えて、引
き続き20〜30℃に保ちながら約30分間混合した
後、140℃で30分間反応させることにより吸水性樹
脂(イ−2)を得た。吸水性樹脂(イ−2)について、
ゲル通液速度はが5ml/min、保水量は34g/
g、吸水倍率は56g/g、加圧下吸水倍率は26g/
gであった。
リルアミドの量を0.1部から0.25部に変えた以外
は合成例1と同様にして吸水性樹脂(イ−1)を得た。
吸水性樹脂(イ−1)100部を20〜30℃に保ちな
がら高速攪拌下で、0.75%のエチレングリコールジ
グリシジルエーテル(ナガセ化成品工業社、商品名:デ
ナコールEX810)水/メタノール混合溶液(水/メ
タノール[体積比]=20/80)20部を加えて、引
き続き20〜30℃に保ちながら約30分間混合した
後、140℃で30分間反応させることにより吸水性樹
脂(イ−2)を得た。吸水性樹脂(イ−2)について、
ゲル通液速度はが5ml/min、保水量は34g/
g、吸水倍率は56g/g、加圧下吸水倍率は26g/
gであった。
【0106】<合成例5>アクリル酸208部と水1
3.5部との混合液に、10℃以下に冷却しながら25
%水酸化ナトリウム水溶液346.0部を添加した。こ
の溶液に過硫酸カリウム0.1部、次亜リン酸ソーダ
0.02部及びエチレングリコールジグリシジルエーテ
ル(ナガセ化成品工業社、商品名:デナコールEX81
0)0.1部を添加して、5〜10℃に温度調節してモ
ノマー水溶液を調製した。次いで、攪拌機、還流冷却
器、温度計及び窒素ガス導入管を備えた四つ口丸底フラ
スコに、シクロヘキサン624部を入れ、これにポリオ
キシエチレンオクチルフェニルエーテルリン酸エステル
(第一工業製薬社、商品名:プライサーフA210G)
1.6部を添加して溶解させたのち、400rpmで攪
拌しつつ窒素ガスを導入した。
3.5部との混合液に、10℃以下に冷却しながら25
%水酸化ナトリウム水溶液346.0部を添加した。こ
の溶液に過硫酸カリウム0.1部、次亜リン酸ソーダ
0.02部及びエチレングリコールジグリシジルエーテ
ル(ナガセ化成品工業社、商品名:デナコールEX81
0)0.1部を添加して、5〜10℃に温度調節してモ
ノマー水溶液を調製した。次いで、攪拌機、還流冷却
器、温度計及び窒素ガス導入管を備えた四つ口丸底フラ
スコに、シクロヘキサン624部を入れ、これにポリオ
キシエチレンオクチルフェニルエーテルリン酸エステル
(第一工業製薬社、商品名:プライサーフA210G)
1.6部を添加して溶解させたのち、400rpmで攪
拌しつつ窒素ガスを導入した。
【0107】次いで加熱して75℃とし、400rpm
で攪拌下、これに5〜10℃に保った上記のモノマー水
溶液を60分間かけてほぼ一定速度で窒素ガスと共に液
層から導入した。このときフラスコ内の酸素濃度は10
〜30ppmに保った。モノマー水溶液の導入終了後さ
らに400rpmで攪拌しつつ30分間75℃で重合さ
せた後、水をシクロヘキサンとの共沸によって除去し、
生成した重合体の含水率が約20%(含水量は除去した
水の量より算出した値)となった時点で攪拌を中止する
と、重合体粒子が沈降したので、デカンテーションによ
り重合体粒子とシクロヘキサンとを分離し重合体粒子を
得た。得られた重合体粒子40部(乾量基準、130℃
×30分乾燥値)とシクロヘキサン140部とをナスフ
ラスコに入れ、これにグリセリンポリグリシジルエーテ
ル(ナガセ化成工業社、商品名:デナコールEX31
4)5%を含むメタノール溶液3.4部を添加したの
ち、60℃で加熱して30分間保持し、さらにメタノー
ル・シクロヘキサンの還流下に30分間保持した。次い
で濾過して重合体粒子を取得し、80℃で減圧乾燥して
吸水性樹脂(ア−4)を得た。吸水性樹脂(ア−4)に
ついて、ゲル通液速度は0.2ml/min、保水量は
34g/g、吸水倍率は56g/g、加圧下吸水倍率は
12g/gであった。
で攪拌下、これに5〜10℃に保った上記のモノマー水
溶液を60分間かけてほぼ一定速度で窒素ガスと共に液
層から導入した。このときフラスコ内の酸素濃度は10
〜30ppmに保った。モノマー水溶液の導入終了後さ
らに400rpmで攪拌しつつ30分間75℃で重合さ
せた後、水をシクロヘキサンとの共沸によって除去し、
生成した重合体の含水率が約20%(含水量は除去した
水の量より算出した値)となった時点で攪拌を中止する
と、重合体粒子が沈降したので、デカンテーションによ
り重合体粒子とシクロヘキサンとを分離し重合体粒子を
得た。得られた重合体粒子40部(乾量基準、130℃
×30分乾燥値)とシクロヘキサン140部とをナスフ
ラスコに入れ、これにグリセリンポリグリシジルエーテ
ル(ナガセ化成工業社、商品名:デナコールEX31
4)5%を含むメタノール溶液3.4部を添加したの
ち、60℃で加熱して30分間保持し、さらにメタノー
ル・シクロヘキサンの還流下に30分間保持した。次い
で濾過して重合体粒子を取得し、80℃で減圧乾燥して
吸水性樹脂(ア−4)を得た。吸水性樹脂(ア−4)に
ついて、ゲル通液速度は0.2ml/min、保水量は
34g/g、吸水倍率は56g/g、加圧下吸水倍率は
12g/gであった。
【0108】<合成例6>合成例4で得られた吸水性樹
脂(イ−2)50部と、シリカ(シオノギ製薬社製、商
品名:カープレックスFPS−1、平均粒子径約8μ
m)0.1部とをビニール袋の中で充分に振り混ぜ(約
25℃、5分間)、均一にすることにより吸水性樹脂
(イ−3)を得た。吸水性樹脂(イ−3)について、ゲ
ル通液速度は72ml/min、保水量は34g/g、
吸水倍率は59g/g、加圧下吸水倍率は18g/gで
あった。
脂(イ−2)50部と、シリカ(シオノギ製薬社製、商
品名:カープレックスFPS−1、平均粒子径約8μ
m)0.1部とをビニール袋の中で充分に振り混ぜ(約
25℃、5分間)、均一にすることにより吸水性樹脂
(イ−3)を得た。吸水性樹脂(イ−3)について、ゲ
ル通液速度は72ml/min、保水量は34g/g、
吸水倍率は59g/g、加圧下吸水倍率は18g/gで
あった。
【0109】<合成例7>合成例4で得られた吸水性樹
脂(イ−2)50部に酸化ケイ素コロイド溶液(SO、
Clariant社製、商品名:Klebosol 3
0CAL25、固形分濃度30%、平均粒子径約25n
m)/ポリエーテル変性シリコーンオイル(ES、信越
化学工業(株)社製、商品名:KF−351)、メタノ
ールの混合溶液(SO/ES/メタノール[重量比]=
24.8/0.9/74.3)2.7部を加えて、イン
ターナルミキサーを用いて約25℃で10分間混合した
後、100℃で30分間乾燥することにより吸水性樹脂
(イ−4)を得た。吸水性樹脂(イ−4)について、ゲ
ル通液速度は189ml/min、保水量は34g/
g、吸水倍率は59g/g、加圧下吸水倍率は24g/
gであった。
脂(イ−2)50部に酸化ケイ素コロイド溶液(SO、
Clariant社製、商品名:Klebosol 3
0CAL25、固形分濃度30%、平均粒子径約25n
m)/ポリエーテル変性シリコーンオイル(ES、信越
化学工業(株)社製、商品名:KF−351)、メタノ
ールの混合溶液(SO/ES/メタノール[重量比]=
24.8/0.9/74.3)2.7部を加えて、イン
ターナルミキサーを用いて約25℃で10分間混合した
後、100℃で30分間乾燥することにより吸水性樹脂
(イ−4)を得た。吸水性樹脂(イ−4)について、ゲ
ル通液速度は189ml/min、保水量は34g/
g、吸水倍率は59g/g、加圧下吸水倍率は24g/
gであった。
【0110】合成例1〜7の吸水性樹脂(ア−1)〜
(ア−4)、(イ−2)〜(イ−4)を用い、以下のよ
うにして吸収体層(AB−1)〜(AB−4)、(A−
1)〜(A−2)及び(B−1)〜(B−2)を作成し
た。 <作成例1>吸水性樹脂(ア−1)4.5部と日本薬局
方脱脂綿(川本産業株式会社製)8部とを外観上均一と
なるまで、混合しながら手で約500回解繊し混合物
(X)を得た。同様にして吸水性樹脂(イ−2)5.5
部と日本薬局方脱脂綿7部を混合し、混合物(Y)を得
た。次に、あらかじめ15cm×45cmの大きさに切
り取った段ボール紙の中心部(長方形の対角線の交点を
中心とした楕円形状、長軸40cm×短軸10cm)を
カッターで切り取った型紙を用いて、解繊した混合物
(Y)を、楕円状の中心部に均一に積繊した後、型紙を
静かに取り除いた。引き続いて混合物(X)を楕円状の
中心部以外の部分で、かつ全体の大きさが15cm×4
5cmの領域に均一に積繊した。そして、NPAシステ
ム(株)製ヒータプレートプレス機(型番N4008−
00)を用い、50℃において、8Kg/cm2で30
秒間プレスすることにより、上記楕円形状の中心部に吸
収体層(B)、楕円状の中心部以外の部分に吸収体層
(A)を有する吸収体層(C−1)を得た。
(ア−4)、(イ−2)〜(イ−4)を用い、以下のよ
うにして吸収体層(AB−1)〜(AB−4)、(A−
1)〜(A−2)及び(B−1)〜(B−2)を作成し
た。 <作成例1>吸水性樹脂(ア−1)4.5部と日本薬局
方脱脂綿(川本産業株式会社製)8部とを外観上均一と
なるまで、混合しながら手で約500回解繊し混合物
(X)を得た。同様にして吸水性樹脂(イ−2)5.5
部と日本薬局方脱脂綿7部を混合し、混合物(Y)を得
た。次に、あらかじめ15cm×45cmの大きさに切
り取った段ボール紙の中心部(長方形の対角線の交点を
中心とした楕円形状、長軸40cm×短軸10cm)を
カッターで切り取った型紙を用いて、解繊した混合物
(Y)を、楕円状の中心部に均一に積繊した後、型紙を
静かに取り除いた。引き続いて混合物(X)を楕円状の
中心部以外の部分で、かつ全体の大きさが15cm×4
5cmの領域に均一に積繊した。そして、NPAシステ
ム(株)製ヒータプレートプレス機(型番N4008−
00)を用い、50℃において、8Kg/cm2で30
秒間プレスすることにより、上記楕円形状の中心部に吸
収体層(B)、楕円状の中心部以外の部分に吸収体層
(A)を有する吸収体層(C−1)を得た。
【0111】<作成例2>吸水性樹脂(イ−2)の代わ
りに吸水性樹脂(イ−4)を用いる以外は作成例1と同
様にして吸収体層(C−2)を得た。
りに吸水性樹脂(イ−4)を用いる以外は作成例1と同
様にして吸収体層(C−2)を得た。
【0112】<作成例3>吸水性樹脂(ア−1)の代わ
りに吸水性樹脂(ア−2)、吸水性樹脂(イ−2)の代
わりに吸水性樹脂(イ−3)を用いる以外は作成例1と
同様にして吸収体層(C−3)を得た。
りに吸水性樹脂(ア−2)、吸水性樹脂(イ−2)の代
わりに吸水性樹脂(イ−3)を用いる以外は作成例1と
同様にして吸収体層(C−3)を得た。
【0113】<作成例4>吸水性樹脂(ア−1)の代わ
りに吸水性樹脂(ア−4)、吸水性樹脂(イ−2)の代
わりに吸水性樹脂(イ−3)を用いる以外は作成例1と
同様にして吸収体層(C−4)を得た。
りに吸水性樹脂(ア−4)、吸水性樹脂(イ−2)の代
わりに吸水性樹脂(イ−3)を用いる以外は作成例1と
同様にして吸収体層(C−4)を得た。
【0114】<作成例5>吸水性樹脂(ア−3)10部
と日本薬局方脱脂綿(川本産業株式会社製)15部とを
外観上均一となるまで、混合しながら手で約500回解
繊し混合物(Z)を得た。解繊した混合物(Z)を15
cm×45cmの大きさに均一に積繊した後、NPAシ
ステム(株)製ヒータプレートプレス機(型番N400
8−00)を用い、50℃において、8Kg/cm2で
30秒間プレスすることにより、吸収体層(A−1)を
得た。
と日本薬局方脱脂綿(川本産業株式会社製)15部とを
外観上均一となるまで、混合しながら手で約500回解
繊し混合物(Z)を得た。解繊した混合物(Z)を15
cm×45cmの大きさに均一に積繊した後、NPAシ
ステム(株)製ヒータプレートプレス機(型番N400
8−00)を用い、50℃において、8Kg/cm2で
30秒間プレスすることにより、吸収体層(A−1)を
得た。
【0115】<作成例6>吸水性樹脂(ア−3)の代わ
りに吸水性樹脂(イ−3)を用いる以外は作成例5と同
様にして吸収体層(B−1)を得た。
りに吸水性樹脂(イ−3)を用いる以外は作成例5と同
様にして吸収体層(B−1)を得た。
【0116】<作成例7>吸水性樹脂(イ−2)の代わ
りに吸水性樹脂(ア−3)を用いる以外は作成例1と同
様にして吸収体層(A−2)を得た。
りに吸水性樹脂(ア−3)を用いる以外は作成例1と同
様にして吸収体層(A−2)を得た。
【0117】<作成例8>吸水性樹脂(ア−1)の代わ
りに吸水性樹脂(イ−2)、吸水性樹脂(イ−2)の代
わりに吸水性樹脂(イ−4)を用いる以外は作成例1と
同様にして吸収体層(B−2)を得た。
りに吸水性樹脂(イ−2)、吸水性樹脂(イ−2)の代
わりに吸水性樹脂(イ−4)を用いる以外は作成例1と
同様にして吸収体層(B−2)を得た。
【0118】作成例1〜8の吸収体層(C−1)〜(C
−4)、(A−1)〜(A−2)及び(B−1)〜(B
−2)を用い、以下のようにして吸収性物品(1)〜
(4)及び比較吸収性物品(1)〜(4)を製造した。 <実施例1>液非透過性の裏面シートとして厚さ40μ
mのポリプロピレンフィルム(20cm×50cm)上
の中央部に、吸収体層(C−1)を配し、さらにその上
に液透過性の表面シートとして厚さ100μmのポリエ
チレンテレフタレート不織布(20cm×50cm)を
配置した後、NPAシステム(株)製ヒータプレートプ
レス機(型番N4008−00)を用い、50℃におい
て、8Kg/cm2で30秒間プレスすることにより、
吸収性物品(1)を得た。
−4)、(A−1)〜(A−2)及び(B−1)〜(B
−2)を用い、以下のようにして吸収性物品(1)〜
(4)及び比較吸収性物品(1)〜(4)を製造した。 <実施例1>液非透過性の裏面シートとして厚さ40μ
mのポリプロピレンフィルム(20cm×50cm)上
の中央部に、吸収体層(C−1)を配し、さらにその上
に液透過性の表面シートとして厚さ100μmのポリエ
チレンテレフタレート不織布(20cm×50cm)を
配置した後、NPAシステム(株)製ヒータプレートプ
レス機(型番N4008−00)を用い、50℃におい
て、8Kg/cm2で30秒間プレスすることにより、
吸収性物品(1)を得た。
【0119】<実施例2>吸収体層(C−1)を吸収体
層(C−2)に変更した以外は実施例1と同様に吸収性
物品(2)を得た。
層(C−2)に変更した以外は実施例1と同様に吸収性
物品(2)を得た。
【0120】<実施例3>吸収体層(C−1)を吸収体
層(C−3)に変更した以外は実施例1と同様に吸収性
物品(3)を得た。
層(C−3)に変更した以外は実施例1と同様に吸収性
物品(3)を得た。
【0121】<実施例4>吸収体層(C−1)を吸収体
層(C−4)に変更した以外は実施例1と同様に吸収性
物品(4)を得た。
層(C−4)に変更した以外は実施例1と同様に吸収性
物品(4)を得た。
【0122】<比較例1>吸収体層(C−1)を吸収体
層(A−1)に変更した以外は実施例1と同様に比較吸
収性物品(1)を得た。
層(A−1)に変更した以外は実施例1と同様に比較吸
収性物品(1)を得た。
【0123】<比較例2>吸収体層(C−1)を吸収体
層(B−1)に変更した以外は実施例1と同様に比較吸
収性物品(2)を得た。
層(B−1)に変更した以外は実施例1と同様に比較吸
収性物品(2)を得た。
【0124】<比較例3>吸収体層(C−1)を吸収体
層(A−2)に変更した以外は実施例1と同様に比較吸
収性物品(3)を得た。
層(A−2)に変更した以外は実施例1と同様に比較吸
収性物品(3)を得た。
【0125】<比較例4>吸収体層(C−1)を吸収体
層(B−2)に変更した以外は実施例1と同様に比較吸
収性物品(4)を得た。
層(B−2)に変更した以外は実施例1と同様に比較吸
収性物品(4)を得た。
【0126】本発明の吸収性物品1〜4及び比較吸収性
物品1〜4について、耐モレ性を評価し、これらの結果
を表1に示した。なお、吸収性物品から切り取った吸収
体の大きさは、SH=17cm、LH=47cmであっ
た。
物品1〜4について、耐モレ性を評価し、これらの結果
を表1に示した。なお、吸収性物品から切り取った吸収
体の大きさは、SH=17cm、LH=47cmであっ
た。
【0127】
【表1】
【0128】
【発明の効果】本発明の吸収性物品は、耐モレ防止効果
が極めて高い。よって、特に衛生用品として使用したと
き、吸収性物品を薄型化させた場合であっても、排泄さ
れる尿等が衛生用品の横部等から漏れ衣類を汚すという
問題が極めて少ない。従って、本発明の吸収性物品は、
使い捨て紙おむつ、各種パッド及び生理用ナプキンに最
適である。
が極めて高い。よって、特に衛生用品として使用したと
き、吸収性物品を薄型化させた場合であっても、排泄さ
れる尿等が衛生用品の横部等から漏れ衣類を汚すという
問題が極めて少ない。従って、本発明の吸収性物品は、
使い捨て紙おむつ、各種パッド及び生理用ナプキンに最
適である。
【図1】ゲル通液性測定用装置の濾過円筒管を各パート
に分解した状態についての概略を示す断面図である。
に分解した状態についての概略を示す断面図である。
【図2】ゲル通液性測定用装置の荷重についての概略を
示す断面図である。
示す断面図である。
1 円筒
2 金網
3 パッキン
4 細管固定用ジョイント
5 コック付き細管
6 金網付き荷重
7 蓋
8 おもり
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 4C003 AA22 AA23
4C098 AA09 CE06 DD04 DD05 DD06
DD10 DD14 DD16 DD24 DD25
DD26 DD27 DD28
Claims (7)
- 【請求項1】 ゲル通液速度(ml/min)が0.0
1以上3以下である吸水性樹脂(ア)とゲル通液速度
(ml/min)が5以上200以下である吸水性樹脂
(イ)とを含んでなることを特徴とする吸収性物品。な
お、ゲル通液速度は、垂直に立てた円筒(内径25.4
mm)の開口部の下端に金網(目開き150μm)とコ
ック(内径2mm)付き細管(内径4mm、長さ8c
m)とを有する濾過円筒管内に、該コックを閉鎖した状
態で、850〜150μmの粒度に調整した測定試料
0.200gを投入し、生理食塩水50mlを注ぎ、注
ぎ始めてから30分間静置した後、金網(目開き150
μm、直径25mm)付き荷重(21.2g)を金網と
測定試料が接するようにして濾過円筒内に挿入し、1分
後におもり(77.0g)を金網付き荷重の上にのせ、
さらに1分間静置した後該コックを開き、生理食塩水の
液面が40mlの目盛り線から20mlの目盛り線に達
するまでの時間(T1)(秒)を計測して、次式から求
める{(T0)は測定試料なしのときの時間である}。 【数1】 - 【請求項2】 吸水性樹脂(ア)を含有してなる吸収体
層(A)と吸水性樹脂(イ)を含有してなる吸収体層
(B)とを、又は(ア)及び(イ)を含有してなる吸収
体層(C)と必要に応じて(A)及び/若しくは(B)
とを含んでなる請求項1記載の吸収性物品。 - 【請求項3】 最外部(a)に存在する吸収性樹脂
(ア)の含有量が、吸収体層(A)及び吸収体層(C)
中に含まれる吸収性樹脂(ア)の全重量に基づいて、7
0重量%以上100重量%以下である請求項2記載の吸
収性物品。なお、最外部(a)とは、吸収体層を任意に
投影した投影面のうち、最大面積をもつ最大投影面にお
いて、最大投影面の全面積の50%を含み、かつ最大投
影面の輪郭から等間隔の幅を有してなる領域に対応する
吸収体層の部分を、最大投影面に対して垂直な面で切断
した部分をいう。 - 【請求項4】 吸収体層(A)、吸収体層(B)及び吸
収体層(C)の全重量に基づいて、吸収体層(A)の含
有量が5重量%以上50重量%以下であり、吸収体層
(B)の含有量が50重量%以上95重量%以下であ
り、吸収体層(C)の含有量が30重量%以下である請
求項2又は3記載の吸収性物品。 - 【請求項5】 吸収体層を任意に投影した投影面のうち
最大面積をもつ最大投影面の面積に基づいて、吸収体層
(A)、吸収体層(B)及び吸収体層(C)の中に存在
する吸水性樹脂(ア)及び吸水性樹脂(イ)の合計含有
量(g/m2)が50以上250以下であり、(ア)及
び(イ)の合計含有量に基づいて(イ)の含有量(重量
%)が10以上95以下である請求項2〜4のいずれか
に記載の吸収性物品。 - 【請求項6】 繊維状物を含んでなり、吸水性樹脂
(ア)、吸水性樹脂(イ)及び繊維状物の合計含有量に
基づいて(ア)及び(イ)の含有量(重量%)が10以
上95以下である請求項1〜5のいずれかに記載の吸収
性物品。 - 【請求項7】 吸収性物品が紙おむつであって、かつ吸
水性物品の耐モレ性(g)が200以上1,000以下
である請求項1〜6のいずれかに記載の吸収性物品。な
お、耐モレ性は、紙おむつから吸収体(液透過性の表面
シート、液非透過性の裏面シート、及び吸収体層からな
る紙おむつの構成部位)を長方形に切り取り、45度に
傾斜させた板の上に裏面シートが接するようにして、長
方形の短辺(SH<cm>)の片端を上部に、短辺の他
端を下部にして置き、短辺の他端から吸収体の長辺(L
H<cm>)の10%に相当する長さだけ内側であっ
て、かつ短辺の中心となる部分へ、内径1cmのガラス
管を使って生理食塩水を400g/分の速度で注液し、
生理食塩水の注液を始めてから、短辺の他端から生理食
塩水がモレ始めるまでの時間(e<秒>)を測定し、次
式から求める。 【数2】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002040907A JP2003235889A (ja) | 2002-02-19 | 2002-02-19 | 吸収性物品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002040907A JP2003235889A (ja) | 2002-02-19 | 2002-02-19 | 吸収性物品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003235889A true JP2003235889A (ja) | 2003-08-26 |
Family
ID=27781454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002040907A Pending JP2003235889A (ja) | 2002-02-19 | 2002-02-19 | 吸収性物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003235889A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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-
2002
- 2002-02-19 JP JP2002040907A patent/JP2003235889A/ja active Pending
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