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JP2003214724A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

Info

Publication number
JP2003214724A
JP2003214724A JP2002011670A JP2002011670A JP2003214724A JP 2003214724 A JP2003214724 A JP 2003214724A JP 2002011670 A JP2002011670 A JP 2002011670A JP 2002011670 A JP2002011670 A JP 2002011670A JP 2003214724 A JP2003214724 A JP 2003214724A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchanger
air conditioner
flat tubes
air
laminated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002011670A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Watanabe
吉典 渡辺
Yasutaka Aoki
泰高 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2002011670A priority Critical patent/JP2003214724A/ja
Publication of JP2003214724A publication Critical patent/JP2003214724A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調性能の向上を図ることができるととも
に、構造の簡素化を図ることができる空気調和機を提供
する。 【解決手段】 空気調和機10は、筐体11内に配置さ
れる熱交換器12とクロスフローファン13とを備え
る。熱交換器12は、筐体11前面の空気吸込口22と
クロスフローファン13との間に配置される第1段部分
40と、筐体11上面の空気吸込口26とクロスフロー
ファン13との間に配置される第2段部分41とを含む
略Λ形状をなし、クロスフローファン13の吸込み側周
面を囲むように配置されるとともに、空気流れ方向に沿
って平行に扁平面を配置して上下方向に平行に配列した
多数の扁平チューブ31と、該扁平チューブ31間に各
々配設された波形フィン32とから構成され、第1段部
分40は、クロスフローファン13の周面に沿って湾曲
する湾曲部40aを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前面と上面に空気
吸込口を有する筐体内に配置される熱交換器とクロスフ
ローファンとを備える空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は、従来の空気調和機1を側面か
ら見た概略的な構成図である。この空気調和機1は、筐
体3内に配置される複数に分割されたプレートフィンチ
ューブ形の熱交換器6とクロスフローファン7とを備え
ている。フロントパネル2および上面パネル5には、空
気吸込口4、8が形成されている。
【0003】熱交換器は、いわゆるプレートフィンチュ
ーブ形であり、側板の間に複数のプレートフィン10が
配置され、これら側板及びプレートフィン10の間に冷
媒の流れる円形チューブ11が配設されて構成されてお
り、空気吸込口4、8に対向するよう複数に分割され、
Λ形状にクロスフローファン7の吸込み側周面を囲むよ
うに配置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の空気調和機1で
は、プレートフィンチューブ形の熱交換器6を略Λ形状
に分割、折り曲げて筐体3内に配置することによって筐
体3内の熱交換器6の密度を高め、空調性能を向上させ
ているが、プレートフィンチューブ形熱交換器6では高
密度化には限界があり、また、熱交換器を構成するチュ
ーブの長さか長くなることから、チューブの長さ方向で
熱交換率が大きく変化し、熱交換器全体として見ても熱
交換率の低い部分が発生するため、温度分布も均一にな
らずムラが生じ易かった。このため、熱交換チューブを
他サーキットに分割し、ディストリビューターを設けて
各サーキットに冷媒を分配して流すようにしているが、
配管が複雑化するとともに、配管の接合箇所が多くなる
という問題だけでなく、冷媒を各サーキットに均一に分
配することも容易いことではなく、これらの問題を対応
して、さらなる空調性能の向上が要求されている。
【0005】本発明は、上述する事情に鑑みてなされた
ものであり、空調性能の向上を図ることができるととも
に、構造の簡素化を図ることができる空気調和機を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、前面と上面に空気吸込口を有する筐体内
に配置される熱交換器とクロスフローファンとを備える
空気調和機において、前記熱交換器は、前記筐体の前面
の空気吸込口に対向する第1段部分と上面の空気吸込口
に対向する第2段部分とからなる略Λ形状をなし、前記
クロスフローファンの吸込み側周面を囲むように配置さ
れるとともに、該熱交換器を、空気流れ方向に沿って平
行に扁平面を配置して上下方向に平行に配列した多数の
扁平チューブと該扁平チューブ間に各々配設された波形
フィンとからなる熱交換器としたことを特徴とする。こ
の空気調和機では、上記した構成を有する熱交換器をク
ロスフローファンの吸込み側周面を囲んで略Λ形状をな
すように配置しているため、限られた空間の筐体内に大
きな熱交換面積を有する熱交換器を容易に配置できる。
これらにより、熱交換器を高密度化し空調性能の向上を
図ることができるとともに、ディストリビューターや余
計な接続配管を必要としないため、熱交換器周りの配管
構造の簡素化を図ることができる。
【0007】この場合において、前記熱交換器は、第1
段部分に前記クロスフローファンの周面に沿って湾曲す
る湾曲部を有していてもよい。これによって、熱交換器
をより一層高密度化することができる。
【0008】この場合において、前記熱交換器は、絞り
加工を施された板状部材が重ね合わされて内部に熱媒体
の流路が設けられた複数の積層扁平チューブと、波形の
複数のフィンとが交互に積層された構成からなってもよ
い。これにより、第1段部分を容易に湾曲させることが
できる。
【0009】この場合において、前記熱交換器は、前記
第1段部分と前記第2段部分とが連結されており、第1
段部分の積層扁平チューブと第2段部分の積層扁平チュ
ーブとが交互に積層されていてもよい。第1段部分と第
2段部分とが連結されることにより、熱媒体を供給した
り排出したりする配管の構造を簡素化できる。
【0010】この場合において、前記熱交換器は、前記
第1段部分の積層扁平チューブと第2段部分の積層扁平
チューブとのうち、一方の積層扁平チューブの端部に他
方の積層扁平チューブの端部が挿入されて連結されてい
てもよい。これにより、簡素な構造で第1段部分と第2
段部分とを連結できるとともに、積層の厚みを少なくで
きる。
【0011】また、前記熱交換器は、前記第1段部分と
前記第2段部分とが一体に構成されたものであってもよ
い。これにより、熱交換器の構造の簡素化をさらに図る
ことができる。
【0012】また、前記熱交換器は、内部に熱媒体の流
路が複数設けられた複数本の扁平チューブと、該扁平チ
ューブの両端が接続されるヘッダーと、前記複数の扁平
チューブ間に配設されて熱交換を促進させる複数のフィ
ンとから構成されていてもよい。これにより、熱交換器
の構造の簡素化を図ることができる。
【0013】この場合において、前記熱交換器は、前記
複数の扁平チューブごとに熱媒体の流れが定められたマ
ルチフロータイプの熱交換器であってもよい。マルチフ
ローによる熱媒体の流動により、熱交換器における熱ム
ラを抑制することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る空気調和機の
第1の実施形態について図面を参照して説明する。図1
は、いわゆる壁掛け式の空気調和機10を側面から見た
概略的な構成図である。空気調和機10は、筐体11
と、この筐体11内に配置される熱交換器12とクロス
フローファン13とを備えて構成されている。
【0015】筐体11は、ベースに対してフロントパネ
ル21、上面パネル25が組み合わされ、全体として箱
型に形成されている。このフロントパネル21と上面パ
ネル25は、一体に形成される場合もある。フロントパ
ネル21には、前面に空気吸込口22が形成されるとと
もに、下方に空気吹出口23が形成されている。また、
上面パネル25にも空気吸込口26が形成されている。
なお、空気吹出口23には、空気吹出し方向を可変する
ためのルーバ24が設けられている。
【0016】図2及び図3は、熱交換器12の基本構成
を模式的に示す図である。熱交換器12は、絞り加工を
施された複数の板状部材30が重ね合わされ内部に略U
字状の熱媒体流路が設けられた複数の積層タイプの扁平
チューブ31(以下、積層扁平チューブという)と、熱
交換を促進させる複数の波形フィン(コルゲートフィ
ン)32とを含み、これらが交互に積層された構成とな
っている(積層チューブタイプ)。板状部材30には、
連通孔33,34が設けられており、複数の板状部材3
0の各連通孔33,34が互いに連結されて熱媒体用の
タンク(入口タンク35及び出口タンク36)が形成さ
れている。熱交換器12では、不図示の供給配管から入
口タンク35内に熱媒体(冷媒を含む)が供給されると
ともに、出口タンク36から不図示の排出配管に熱媒体
が排出される。また、各積層扁平チューブ31におい
て、略U字状の熱媒体流路内を入口タンク35側から出
口タンク36側に熱媒体が流れる。そして、フィン32
を介した熱交換により、空気調和機の筐体内に導入され
た空気が冷却または加熱される。
【0017】図1に戻り、本例の熱交換器12は、筐体
11の空気吸込口22とクロスフローファン13との間
に空気吸込口22と対向して配置される第1段部分40
と、空気吸込口26とクロスフローファン13との間に
空気吸込口26と対向して配置される第2段部分41と
を含む。第1段部分40は、空気吸込口22よりも大き
く形成され、筐体11の空気吸込口22から導入される
空気の流れに対して斜めに配置されている。また、第1
段部分40の各フィン32は、上記空気の流れに対して
ほぼ平行となるように配置されている。さらに、上記空
気の流れに対する抵抗が小さくなるように、フィン32
同士の間隔が定められている。このフィン32は、例え
ば上方ほど疎で下方ほど密となるなど、空気抵抗が小さ
くかつ効率よく熱交換が行われるように、領域によって
異なる密集度で配置してもよい。なお、本発明におい
て、フィン32の配置は、上述したものに限定されず種
々変更可能である。
【0018】また、本例では、熱交換器12の第1段部
分40は、少なくとも一部が筐体11内に空気を導入す
るファン13の周面に沿って湾曲して形成されている。
本例では、第1段部分40の下方において、湾曲部40
aがファン13の周面とほぼ同等の曲率で形成されてい
る。なお、この湾曲部40aの形状は、上述したものに
限定されず任意に設定可能である。
【0019】熱交換器12の第2段部分41は、クロス
フローファン13の上方において空気吸込口26とクロ
スフローファン13との間に空気の流れに対して斜めに
配置されており、第1段部分40との間でクロスフロー
ファン13を挟むように、クロスフローファン13の吸
込み側周面を囲って略Λ形状に配設されている。
【0020】なお、本例では、熱交換器12の第1段部
分40及び第2段部分41の双方に、熱媒体用の供給配
管及び排出配管が接続されており、それらの配管を介し
て、第1段部分40及び第2段部分41内にそれぞれ独
立して熱媒体が流れるようになっている。また、熱交換
器12は、その第1段部分40及び第2段部分41にお
ける積層扁平チューブ31の扁平面が、空気流れ方向に
平行になるように、又、積層された複数本の積層扁平チ
ューブ31が上下方向に平行に配列されるようにして設
置されており、更に第1段部分40及び第2段部分41
の下部には、それぞれドレンパン27,28が設置さ
れ、積層扁平チューブ31に沿って流下するドレンを受
けることができるように構成されている。
【0021】上記構成の空気調和機10では、クロスフ
ローファン13が駆動すると、フロントパネル21の空
気吸込口22及び上面パネル25の空気吸込口26を介
して筐体11内に空気が導入される。筐体11内に導入
された空気は、熱交換器12の第1段部分40及び第2
段部分41を通過して熱交換され、冷却または加熱され
る。そして、筐体11内で熱交換された空気は、ファン
13の駆動によって空気吹出口23から室内に送風され
る。
【0022】ここで、熱交換器12は、空気流れ方向に
沿って平行に扁平面を配置して上下方向に平行に配列し
た多数の扁平チューブ31と該扁平チューブ31間に各
々配設された波形フィン32とから構成されるととも
に、筐体11の前面の空気吸込口22に対向する第1段
部分40と上面の空気吸込口26に対向する第2段部分
41とからなる略Λ形状をなし、クロスフローファン1
3の吸込み側周面を囲むように配置されているため、限
られた空間の筐体11内に大きな熱交換面積を有する熱
交換器12を容易に配置することができる。そして、こ
の熱交換器12に対して、図2に矢印で示す如く或いは
その逆方向に冷媒を流通させることにより室内空気と熱
交換させ、室内を冷房又は暖房することができる。した
がって、本例によると、熱交換器を高密度化し空調性能
の向上を図ることができるとともに、ディストリビュー
ターや余計な接続配管を必要としないため、熱交換器周
りの配管構造の簡素化を図ることができ、しかも、扁平
チューブ31を上下方向に配列しているため、冷房時及
び除湿時に発生するドレンをその表面を流下させて速や
かにドレンパン27、28に回収することができる。
【0023】また、熱交換器12の第1段部分40が、
ファン13の周面に沿って湾曲していることから、限ら
れた空間の筐体11内により大きな熱交換面積を有する
熱交換器12を容易に配置し、熱交換器を一層高密度化
することができる。なお、本例では、熱交換器12は、
絞り加工を施された複数の板状部材30が重ね合わされ
て内部に熱媒体流路が設けられた積層扁平チューブ31
と、波形のフィン32とが交互に積層された構成からな
ることから、第1段部分40を容易に湾曲させることが
できる。つまり、積層扁平チューブ31の部品となる板
状部材30を予め湾曲して形成しておくことで、上記湾
曲部40aを容易に形成できる。
【0024】また、本例では、熱交換器12の第1段部
分40及び第2段部分41が筐体11の空気吸込口2
2、26から導入される空気の流れに対して斜めに配置
されていることから、熱交換器12の厚みに対してフィ
ン32の熱交換面積を広くできる。さらに、第1段部分
40の各フィン32は、上記空気の流れに対してほぼ平
行となるように配置されていることから、空気の流れに
対する抵抗を小さくすることができる。なお、空気抵抗
が小さくかつ効率よく熱交換が行われるように、領域に
よって異なる密集度でフィン32を配置してもよく、こ
れによって空調性能の一層の向上を図ることができる。
【0025】ここで、空気調和機に用いる熱交換器の形
態は、上述した例に限らず、他の形態の熱交換器を用い
てもよい。
【0026】図4は、熱交換器の別の形態の一例を示
し、この熱交換器50は、電縫管或いは押出管等からな
る熱媒体用の流路を有する複数の扁平チューブ51と、
熱交換を促進させる複数のフィン52とを有し、扁平チ
ューブ51とフィン52とが互いに接合されかつ複数段
に亙って交互に積層された構成となっている(扁平チュ
ーブタイプ)。また、扁平チューブ51は、断面が扁平
中空状で内部に複数の熱媒体用流路が区画形成され、端
部がそれぞれ熱媒体用のタンク(入口タンク53、出口
タンク54)に接続されている。この熱交換器50は、
入口タンク53及び出口タンク54内を、熱媒体が所定
の方向(矢印方向)に流れ、複数本の扁平チューブ51
に対して同時並行的に熱媒体が流れる、いわゆるマルチ
フロータイプの熱交換器である。
【0027】図5は、熱交換器の別の形態の他の一例を
示し、この熱交換器60は、図4と同様に、交互に積層
される扁平チューブ61とフィン(不図示)とを備え、
各扁平チューブ61は、熱媒体用タンク63,64に接
続されている。また、この熱交換器60は図4の例と異
なり、熱媒体用タンク63,64内、及び各扁平チュー
ブ61内を熱媒体が任意の回数蛇行しながら流れる、い
わゆるマルチフロータイプの熱交換器となっている。
【0028】図5において、扁平チューブ61は、熱媒
体用タンク63,64間で空気流れ方向に上下2段に配
設され、扁平チューブ61内を熱媒体が上下で互いに異
なる方向に流れる。各タンク63,64は、内部が図6
の断面図に示すように、所定の形状に区画されており、
この区画(パス構造)により熱媒体の流れが決定され
る。熱交換器60では、第1段部分65において、図7
に示すようなフローパターンによって、各扁平チューブ
61内、及びタンク63,64内を熱媒体が流れる。ま
た、図には示していないが、第2段部分66についても
同様なマルチフローで熱媒体を流すことができる。な
お、パス構造は、図6に示した例に限定されるものでは
なく、種々のフローパターンが考えられ、最も熱ムラが
少なくなるパターンを選択すればよく、このようなマル
チフローによる熱媒体の流動により、熱交換器における
熱ムラを抑制し、一層の高効率化を達成することができ
る。
【0029】なお、図4及び図5に示した熱交換器で
は、扁平チューブが水平に対してほぼ垂直な方向、すな
わち縦方向に延在して配設されている。従来、扁平チュ
ーブを水平に配設する場合が多く、この場合、チューブ
及びフィン表面で空気中の水分が結露して発生したドレ
ンが成長し、落下しやすい。しかしながら、本例のよう
に、扁平チューブを縦方向に配設することにより、ドレ
ン露は扁平チューブに沿って流れるので、適切にドレン
パン27、28に回収できる。また、扁平チューブタイ
プの熱交換器を用いることにより、熱媒体を供給したり
排出したりする配管の構造を簡素化できる。
【0030】以上説明した図4、及び図5の熱交換器の
いずれも、本発明の空気調和機に適用できる。なお、こ
れまで説明した各熱交換器では、熱交換器の第1段部分
及び第2段部分の双方に、熱媒体用の供給配管及び排出
配管を接続し、それらの配管を介して、第1段部分及び
第2段部分内にそれぞれ独立して熱媒体を流している
が、第1段部分と第2段部分との熱媒体流路を接続し、
供給配管及び排出配管をまとめてもよい。
【0031】次に、本発明に係る空気調和機の第2の実
施形態について図面を参照して説明する。図8は、本発
明に係る空気調和機の第2の実施形態を概略的に示す斜
視図である。この空気調和機80は、第1の実施形態と
同様に、筐体(不図示)と、筐体内に配置される熱交換
器82とクロスフローファン83とを備えて構成され、
熱交換器82は、筐体前面の空気吸込口とクロスフロー
ファンとの間に配置される第1段部分84と、筐体上面
の空気吸込口とクロスフローファンとの間に配置される
第2段部分85とを含む。また、第1段部分84の一部
は湾曲して形成されている(湾曲部84a)。なお、本
例では、熱交換器82として、先の図2を用いて説明し
た積層チューブ86,87とフィン(コルゲートフィ
ン)88とを用いた積層扁平チューブタイプの熱交換器
が用いられ、図9に矢印で示すようなフローパターンに
よって熱媒体が流れるようになっている。
【0032】図8において、本実施形態では、第1の実
施形態と異なり、熱交換器82の第1段部分84と第2
段部分85との熱媒体流路が連結されている。本例で
は、両者の連結部は、第1段部分84の積層扁平チュー
ブ86と第2段部分85の積層扁平チューブ87とが交
互に積層された構造からなる。
【0033】図10及び図11は、上記連結部の断面構
造を模式的に示し、図10は連結部の横断面、図11は
縦断面を示している。図10及び図11に示すように、
上記連結部は、連結される一方の積層扁平チューブの端
部に他方の積層扁平チューブの端部が挿入された構造か
らなり、複数の積層扁平チューブ86,87が互いに連
結されて熱媒体用のタンク(入口タンク89及び出口タ
ンク90)が形成されている。
【0034】本実施形態の空気調和機80では、熱交換
器82の第1段部分84と第2段部分85とが連結され
ることにより、熱媒体を供給したり排出したりする配管
の構造をより簡素化できる。また一方の積層扁平チュー
ブの端部に他方の積層扁平チューブの端部が挿入されて
連結されているので、簡素な構造で第1段部分84と第
2段部分85とを連結できるとともに、連結部分の積層
厚さを少なくできる。なお、本例では、積層扁平チュー
ブタイプでかつマルチフロータイプの熱交換器を用いて
いるが、これに限定されず、上述した扁平チューブタイ
プでかつマルチフロータイプの熱交換器を用い、これら
の第1段部分と第2段部分とを連結してもよい。
【0035】次に、本発明に係る空気調和機の第3の実
施形態について図面を参照して説明する。図12は、本
発明に係る空気調和機の第3の実施形態を概略的に示す
斜視図である。この空気調和機100は、上述した各実
施形態と同様に、筐体(不図示)と、筐体内に配置され
る熱交換器102とクロスフローファン103とを備え
て構成され、熱交換器102は、筐体前面の空気吸込口
とクロスフローファン103との間に配置される第1段
部分104と、筐体上面の空気吸込口とクロスフローフ
ァン103との間に配置される第2段部分105とを含
む。また、第1段部分104の一部は、湾曲して形成さ
れている(湾曲部104a)。また、本例では、熱交換
器102として、先の図2を用いて説明したものと同様
の積層扁平チューブ106とフィン(コルゲートフィ
ン)108とを用いた積層扁平チューブタイプであっ
て、かつ上述したマルチフロータイプの熱交換器となっ
ている。
【0036】図12において、本実施形態では、上述し
た各実施形態と異なり、熱交換器102の第1段部分1
04と第2段部分105とが一体に構成されている。具
体的には、積層扁平チューブ106,107を構成する
板状部材が予め、第1段部分104と第2段部分105
とになりえる箇所を備えた所定形状に形成され、図8に
示した熱交換器のように連結部を持たない構成となって
いる。
【0037】本実施形態の空気調和機100では、熱交
換器102の第1段部分104と第2段部分105とが
一体に構成されているので、熱交換器の構造の簡素化を
さらに図ることができる。また、第1段部分と第2段部
分との連結部を持たないので、熱媒体の流れの抵抗を少
なくでき、熱媒体の圧力損失を抑えて空調性能の向上を
図ることができる。なお、本例のように、積層扁平チュ
ーブを用いる場合、熱交換器の任意の形状に容易に対応
できる。しかしながら、本発明はこれに限定されず、上
述した扁平チューブタイプでかつマルチフロータイプの
熱交換器を用い、これらの第1段部分と第2段部分とを
連結してもよい。
【0038】以上、添付図面を参照しながら本発明に係
る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例
に限定されないことは言うまでもない。上述した例にお
いて示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例で
あって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計
要求等に基づき種々変更可能である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の空気調和
機によれば、限られた空間の筐体内に大きな熱交換面積
を有する熱交換器を容易に配置できるので、熱交換器の
高密度化し空調性能の向上を図ることができるととも
に、熱交換器周りの配管構造の簡素化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る空気調和機の第1の実施形態の
概略的な構成図である。
【図2】 熱交換器の基本構成を模式的に示す図であ
る。
【図3】 熱交換器の基本構成を模式的に示す断面図で
ある。
【図4】 熱交換器の別の形態の一例を示す図である。
【図5】 熱交換器の別の形態の他の一例を示す図であ
る。
【図6】 (a)は図5に示す矢視A−A断面図、
(b)は図5に示す矢視B−B断面図である。
【図7】 図5に示す熱交換器の熱媒体の流れを示す図
である。
【図8】 本発明に係る空気調和機の第2の実施形態を
概略的に示す斜視図である。
【図9】 図8に示す空気調和機の熱交換器の熱媒体の
流れを示す図である。
【図10】 熱交換器の連結部の断面構造を示し、積層
チューブの延在方向の軸を中心に切断した横断面図であ
る。
【図11】 熱交換器の連結部の断面構造を示し、図1
0に示す矢視C−C断面図である。
【図12】 本発明に係る空気調和機の第3の実施形態
を概略的に示す斜視図である。
【図13】 従来の空気調和機を側面から見た概略的な
構成図である。
【符号の説明】
10,80,100 空気調和機 11 筐体 12,50,60,82,102 熱交換器 13,83,103 クロスフローファン 22,26 空気吸込口 31,86,87,106 積層扁平チューブ 32,52,88,108 フィン 40,65,84,104 第1段部分 41,66,85,105 第2段部分 40a,84a,104a 湾曲部 51,61 扁平チューブ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面と上面に空気吸込口を有する筐体内
    に配置される熱交換器とクロスフローファンとを備える
    空気調和機において、 前記熱交換器は、前記筐体の前面の空気吸込口に対向す
    る第1段部分と上面の空気吸込口に対向する第2段部分
    とからなる略Λ形状をなし、前記クロスフローファンの
    吸込み側周面を囲むように配置されるとともに、該熱交
    換器を、空気流れ方向に沿って平行に扁平面を配置して
    上下方向に平行に配列した多数の扁平チューブと該扁平
    チューブ間に各々配設された波形フィンとからなる熱交
    換器としたことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 前記熱交換器の第1段部分は、前記クロ
    スフローファンの周面に沿って湾曲する湾曲部を有して
    なることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】 前記熱交換器は、絞り加工を施された板
    状部材が重ね合わされて内部に熱媒体の流路が設けられ
    た複数の積層扁平チューブと、波形の複数のフィンとが
    交互に積層された構成からなることを特徴とする請求項
    1または2に記載の空気調和機。
  4. 【請求項4】 前記熱交換器は、前記第1段部分と前記
    第2段部分とが連結されており、第1段部分の積層扁平
    チューブと第2段部分の積層扁平チューブとが交互に積
    層されていることを特徴とする請求項2または3に記載
    の空気調和機。
  5. 【請求項5】 前記熱交換器は、前記第1段部分の積層
    扁平チューブと第2段部分の積層扁平チューブとのう
    ち、一方の積層扁平チューブの端部に他方の積層扁平チ
    ューブの端部が挿入されて連結されていることを特徴と
    する請求項4に記載の空気調和機。
  6. 【請求項6】 前記熱交換器は、前記第1段部分と前記
    第2段部分とが一体に構成されたものであることを特徴
    とする請求項2または3に記載の空気調和機。
  7. 【請求項7】 前記熱交換器は、内部に熱媒体の流路が
    複数設けられた複数本の扁平チューブと、該扁平チュー
    ブの両端が接続されるヘッダーと、前記複数の扁平チュ
    ーブ間に配設されて熱交換を促進させる複数のフィンと
    から構成されてなることを特徴とする請求項1に記載の
    空気調和機。
  8. 【請求項8】 前記熱交換器は、前記複数の扁平チュー
    ブごとに熱媒体の流れが定められたマルチフロータイプ
    の熱交換器であることを特徴とする請求項7に記載の空
    気調和機。
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