JP2003208719A - 光学記録再生媒体、光学記録再生媒体製造用スタンパ及び光学記録再生装置 - Google Patents
光学記録再生媒体、光学記録再生媒体製造用スタンパ及び光学記録再生装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 記録再生特性の変動を生じることなく、また
安定したトラッキングサーボを行うためにピット部にお
いてもプッシュプル信号振幅が十分得られる実用的な高
記録密度の光学記録再生媒体を提供する。 【解決手段】 記録情報に対応するピットが記録トラッ
クに沿って形成された光学記録再生媒体にあって、ピッ
ト3の記録フォーマットを、ピットポジション検出フォ
ーマットの凹凸を逆にしたフォーマットとし、ピットの
トラックピッチを、光学記録再生媒体の記録情報を再生
する再生用光の波長λ及び対物レンズの開口数NAに対
応するカットオフ周波数のトラックピッチの4/3以上
3/2以下として構成する。
安定したトラッキングサーボを行うためにピット部にお
いてもプッシュプル信号振幅が十分得られる実用的な高
記録密度の光学記録再生媒体を提供する。 【解決手段】 記録情報に対応するピットが記録トラッ
クに沿って形成された光学記録再生媒体にあって、ピッ
ト3の記録フォーマットを、ピットポジション検出フォ
ーマットの凹凸を逆にしたフォーマットとし、ピットの
トラックピッチを、光学記録再生媒体の記録情報を再生
する再生用光の波長λ及び対物レンズの開口数NAに対
応するカットオフ周波数のトラックピッチの4/3以上
3/2以下として構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録情報に対応す
るピットが記録トラックに沿って形成された光学記録再
生媒体、光学記録再生媒体製造用スタンパ及び光学記録
再生装置に係わる。
るピットが記録トラックに沿って形成された光学記録再
生媒体、光学記録再生媒体製造用スタンパ及び光学記録
再生装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】光学記録再生媒体として、円盤状に形成
されて成り、光学的に記録及び/又は再生が行われる光
ディスクが各種実用化されている。このような光ディス
クには、データに対応したエンボスピットがディスク基
板に予め形成されて成る再生専用光ディスクや、磁気光
学効果を利用してデータの記録を行う光磁気ディスク
や、記録膜の相変化を利用してデータの記録を行う相変
化型光ディスクなどがある。
されて成り、光学的に記録及び/又は再生が行われる光
ディスクが各種実用化されている。このような光ディス
クには、データに対応したエンボスピットがディスク基
板に予め形成されて成る再生専用光ディスクや、磁気光
学効果を利用してデータの記録を行う光磁気ディスク
や、記録膜の相変化を利用してデータの記録を行う相変
化型光ディスクなどがある。
【0003】これら光ディスクのうち、光磁気ディスク
や相変化型光ディスクのように書き込みが可能な光ディ
スクでは、通常、記録トラックに沿ったグルーブがディ
スク基板に形成される。ここで、グルーブとは、主にト
ラッキングサーボを行えるようにするために、記録トラ
ックに沿って形成されるいわゆる案内溝であり、グルー
ブとグルーブの開口端間をランドと称す。
や相変化型光ディスクのように書き込みが可能な光ディ
スクでは、通常、記録トラックに沿ったグルーブがディ
スク基板に形成される。ここで、グルーブとは、主にト
ラッキングサーボを行えるようにするために、記録トラ
ックに沿って形成されるいわゆる案内溝であり、グルー
ブとグルーブの開口端間をランドと称す。
【0004】そしてグルーブが形成されて成る光ディス
クでは、通常、グルーブで反射回折された光から得られ
るプッシュプル信号に基づくトラッキングエラー信号に
よって、トラッキングサーボがなされる。ここで、プッ
シュプル信号は、グルーブで反射回折された光を、トラ
ック中心に対して対称に配置された2つの光検出器によ
り検出し、それら2つの光検出器からの出力の差をとる
ことにより得られる。
クでは、通常、グルーブで反射回折された光から得られ
るプッシュプル信号に基づくトラッキングエラー信号に
よって、トラッキングサーボがなされる。ここで、プッ
シュプル信号は、グルーブで反射回折された光を、トラ
ック中心に対して対称に配置された2つの光検出器によ
り検出し、それら2つの光検出器からの出力の差をとる
ことにより得られる。
【0005】ところで、従来、これらの光ディスクで
は、再生装置に搭載される光ピックアップの再生分解能
を向上させることで、高記録密度化を達成してきた。そ
して、光ピックアップの再生分解能の向上は、主に、デ
ータの再生に使用するレーザ光の波長λを短くしたり、
光ディスク上にレーザ光を集光する対物レンズの開口数
NAを大きくしたりすることにより、光学的に実現させ
てきた。
は、再生装置に搭載される光ピックアップの再生分解能
を向上させることで、高記録密度化を達成してきた。そ
して、光ピックアップの再生分解能の向上は、主に、デ
ータの再生に使用するレーザ光の波長λを短くしたり、
光ディスク上にレーザ光を集光する対物レンズの開口数
NAを大きくしたりすることにより、光学的に実現させ
てきた。
【0006】従来、CD(Compact Disc)の追記型のい
わゆるCD−Rや光磁気ディスクの書換え型のMD(Mi
ni Disc )、DVD(Digital Versatile Disc)の追記
型のDVD−RやDVD+R、又はDVDの書換え可能
型のいわゆるDVD+RW或いはDVD−RW(いずれ
も光ディスクの登録商標)の各フォーマットでは、グル
ーブに記録するグルーブ記録フォーマットが提案されて
いる。ISO系の光磁気ディスクの各フォーマットで
は、ランドに記録するランド記録フォーマットが提案さ
れている。
わゆるCD−Rや光磁気ディスクの書換え型のMD(Mi
ni Disc )、DVD(Digital Versatile Disc)の追記
型のDVD−RやDVD+R、又はDVDの書換え可能
型のいわゆるDVD+RW或いはDVD−RW(いずれ
も光ディスクの登録商標)の各フォーマットでは、グル
ーブに記録するグルーブ記録フォーマットが提案されて
いる。ISO系の光磁気ディスクの各フォーマットで
は、ランドに記録するランド記録フォーマットが提案さ
れている。
【0007】一方DVD−RAM(Random Access Memo
ry)等においては、光ディスクの高密度化を実現する一
つの方法として、グルーブとランドとの両方に記録する
ことにより、トラック密度を従来の2倍にして高密度化
をはかる、いわゆるランドグルーブ記録方式が提案され
ている。
ry)等においては、光ディスクの高密度化を実現する一
つの方法として、グルーブとランドとの両方に記録する
ことにより、トラック密度を従来の2倍にして高密度化
をはかる、いわゆるランドグルーブ記録方式が提案され
ている。
【0008】また、近年次世代光ディスクとして開発が
進められているDVR(Digital Video Recorable )
や、MDが小型化されたμ−Disc等の高密度光ディ
スクにおいても、ランドグルーブ記録方式が検討されて
おり、これにより高記録密度化がはかられている。
進められているDVR(Digital Video Recorable )
や、MDが小型化されたμ−Disc等の高密度光ディ
スクにおいても、ランドグルーブ記録方式が検討されて
おり、これにより高記録密度化がはかられている。
【0009】しかしながら、DVD−RAM等において
ランドグルーブ記録を行う場合、ランド上の記録とグル
ーブ上の記録において、記録再生時にフォーカス点をそ
れぞれ調節しないと最適な記録再生特性が得られないこ
とから、光学系の複雑化を招くという欠点があった。
ランドグルーブ記録を行う場合、ランド上の記録とグル
ーブ上の記録において、記録再生時にフォーカス点をそ
れぞれ調節しないと最適な記録再生特性が得られないこ
とから、光学系の複雑化を招くという欠点があった。
【0010】また、"ISOM 2000 Simulation Of Heat Ge
neration And Conduction On Land/Groove Disc"におい
て、ランド上の記録とグルーブ上の記録とにおいて、記
録ビーム形状が異なる報告があることからも明らかなよ
うに、ランド記録再生特性とグルーブ記録再生特性とを
均一化することは困難であり、同一の光学記録再生媒体
において、記録再生特性の異なる領域が存在するという
問題がある。
neration And Conduction On Land/Groove Disc"におい
て、ランド上の記録とグルーブ上の記録とにおいて、記
録ビーム形状が異なる報告があることからも明らかなよ
うに、ランド記録再生特性とグルーブ記録再生特性とを
均一化することは困難であり、同一の光学記録再生媒体
において、記録再生特性の異なる領域が存在するという
問題がある。
【0011】更にまた、DVR等の高密度光ディスクに
おいて、読み取り面に近い方、即ちDVRの場合は、光
照射側に近いランド上の記録再生特性は良好であるが、
読み取り面から遠い方、即ちDVRの場合光照射側から
遠いグルーブでの記録再生特性を良好に保持することは
困難な結果を得ている。
おいて、読み取り面に近い方、即ちDVRの場合は、光
照射側に近いランド上の記録再生特性は良好であるが、
読み取り面から遠い方、即ちDVRの場合光照射側から
遠いグルーブでの記録再生特性を良好に保持することは
困難な結果を得ている。
【0012】DVR−ROM(Read Only Memory)ディ
スク等において、このようなランドグルーブ記録方式の
フォーマットで信号を直接記録することは現状では可能
であるが、ランド上の記録とグルーブ上の記録とで記録
再生特性を良好で且つ均一にすることが望まれている。
スク等において、このようなランドグルーブ記録方式の
フォーマットで信号を直接記録することは現状では可能
であるが、ランド上の記録とグルーブ上の記録とで記録
再生特性を良好で且つ均一にすることが望まれている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、DV
R等の高密度光ディスクにおいて、グルーブ部は読み取
り面に遠い方であり、このグルーブ部での記録再生特性
を良好にすることは困難である。
R等の高密度光ディスクにおいて、グルーブ部は読み取
り面に遠い方であり、このグルーブ部での記録再生特性
を良好にすることは困難である。
【0014】これに対し、光学記録再生媒体の製造工程
において、基板に形成する凹凸パターンを反転して製造
する方法が考えられる。すなわち、通常の光学記録再生
媒体の製造過程においては、フォトリソグラフィ等によ
ってガラス原盤上の感光層に微細な凹凸パターンを形成
した後、メッキ等によって例えばNiより成るマスター
スタンパを形成する。
において、基板に形成する凹凸パターンを反転して製造
する方法が考えられる。すなわち、通常の光学記録再生
媒体の製造過程においては、フォトリソグラフィ等によ
ってガラス原盤上の感光層に微細な凹凸パターンを形成
した後、メッキ等によって例えばNiより成るマスター
スタンパを形成する。
【0015】そしてこのマスタースタンパを金型等に載
置して樹脂を射出する射出成形法、または、基板上に、
例えば紫外線硬化樹脂を塗布し、この樹脂層にこのスタ
ンパーを押圧して、目的とする凹凸パターンを形成す
る、いわゆる2P(Photo-Polymerization)法によっ
て、表面に所定の微細な凹凸パターンが形成された光学
記録再生媒体の基板を形成することができる。
置して樹脂を射出する射出成形法、または、基板上に、
例えば紫外線硬化樹脂を塗布し、この樹脂層にこのスタ
ンパーを押圧して、目的とする凹凸パターンを形成す
る、いわゆる2P(Photo-Polymerization)法によっ
て、表面に所定の微細な凹凸パターンが形成された光学
記録再生媒体の基板を形成することができる。
【0016】従って、上述したように、グルーブ部が読
み取り光から遠い側に設けられて記録再生特性が良好に
保持できない場合は、上述のマスタースタンパの複製ス
タンパ、即ちいわゆるマザースタンパを、電気メッキ法
等によって転写形成することにより、凹凸パターンを逆
にして、基板上のグルーブパターンを、読み取り光に近
い側に設ける構成として、記録再生特性の向上をはかる
ことができる。
み取り光から遠い側に設けられて記録再生特性が良好に
保持できない場合は、上述のマスタースタンパの複製ス
タンパ、即ちいわゆるマザースタンパを、電気メッキ法
等によって転写形成することにより、凹凸パターンを逆
にして、基板上のグルーブパターンを、読み取り光に近
い側に設ける構成として、記録再生特性の向上をはかる
ことができる。
【0017】しかしながら、グルーブ記録又はランド記
録フォーマットを採る場合は、ランドグルーブ記録フォ
ーマットを採る場合と同様の高記録密度を達成しようと
すると、ランドグルーブ記録フォーマットを採る場合の
2倍のトラック密度にすること、即ちトラックピッチを
半分とする必要があり、プッシュプル信号等のトラッキ
ングサーボ信号の振幅量が小さくなり、安定にトラッキ
ングすることや、ウォブル信号の再生が難しくなる。
録フォーマットを採る場合は、ランドグルーブ記録フォ
ーマットを採る場合と同様の高記録密度を達成しようと
すると、ランドグルーブ記録フォーマットを採る場合の
2倍のトラック密度にすること、即ちトラックピッチを
半分とする必要があり、プッシュプル信号等のトラッキ
ングサーボ信号の振幅量が小さくなり、安定にトラッキ
ングすることや、ウォブル信号の再生が難しくなる。
【0018】例えば、ランドグルーブ記録フォーマット
は、トラックピッチが0.60μm、即ちランド幅が
0.30μm、グルーブ幅が0.30μmとされてお
り、プッシュプル信号振幅は90%程度である。
は、トラックピッチが0.60μm、即ちランド幅が
0.30μm、グルーブ幅が0.30μmとされてお
り、プッシュプル信号振幅は90%程度である。
【0019】しかし、グルーブ記録フォーマットで同様
の記録密度を達成する場合は、トラックピッチを0.3
2μmとすると、プッシュプル信号振幅は18%程度で
ある。
の記録密度を達成する場合は、トラックピッチを0.3
2μmとすると、プッシュプル信号振幅は18%程度で
ある。
【0020】従来の光ディスクにおいて、トラックピッ
チは、再生装置の光ピックアップのカットオフ周波数の
トラックピッチの2倍〜3/2程度とされている。ここ
で、カットオフ周波数とは、再生信号振幅がほぼ0とな
る周波数のことであり、データの再生に使用するレーザ
光の波長をλとし、光ディスク上にレーザ光を集光する
対物レンズの開口数をNAとしたとき、2NA/λで表
される。
チは、再生装置の光ピックアップのカットオフ周波数の
トラックピッチの2倍〜3/2程度とされている。ここ
で、カットオフ周波数とは、再生信号振幅がほぼ0とな
る周波数のことであり、データの再生に使用するレーザ
光の波長をλとし、光ディスク上にレーザ光を集光する
対物レンズの開口数をNAとしたとき、2NA/λで表
される。
【0021】上述のDVRの場合、開口数NA=0.8
5、再生光の波長λ=406nmであるから、カットオ
フ周波数(2NA/λ)は、4187本/mmであり、
この場合のトラックピッチは0.239μmである。
5、再生光の波長λ=406nmであるから、カットオ
フ周波数(2NA/λ)は、4187本/mmであり、
この場合のトラックピッチは0.239μmである。
【0022】DVRのトラックピッチを0.32μmと
すると、カットオフ周波数に対応するトラックピッチ
(0.239μm)の4/3(0.32/0.239=
1.339)程度となる。
すると、カットオフ周波数に対応するトラックピッチ
(0.239μm)の4/3(0.32/0.239=
1.339)程度となる。
【0023】通常トラックピッチがカットオフ周波数に
対応するトラックピッチの2倍〜3/2程度とされるの
は、安定したトラッキングサーボや安定したウォブル信
号の再生を実現するために、トラッキングサーボ信号振
幅を充分なレベルにて得られるようにする必要があるか
らである。
対応するトラックピッチの2倍〜3/2程度とされるの
は、安定したトラッキングサーボや安定したウォブル信
号の再生を実現するために、トラッキングサーボ信号振
幅を充分なレベルにて得られるようにする必要があるか
らである。
【0024】近年の高密度光ディスクでは、トラッキン
グエラー信号としてプッシュプル信号が用いられている
が、トラッキングサーボを安定に行うには、プッシュプ
ル信号振幅比が0.15程度以上である必要がある。更
に、ウォブル信号の再生を安定に行うようにすることが
望まれている。
グエラー信号としてプッシュプル信号が用いられている
が、トラッキングサーボを安定に行うには、プッシュプ
ル信号振幅比が0.15程度以上である必要がある。更
に、ウォブル信号の再生を安定に行うようにすることが
望まれている。
【0025】また一方、グルーブ上の記録とは別に、ピ
ットとしてTOC(Table Of Contents )等の情報を記
録するフォーマットが提案されている。しかし、ピット
はグルーブに比べて円周方向の密度が約半分であるた
め、トラッキングサーボ信号振幅(プッシュプル信号振
幅)が半分になる欠点があった。
ットとしてTOC(Table Of Contents )等の情報を記
録するフォーマットが提案されている。しかし、ピット
はグルーブに比べて円周方向の密度が約半分であるた
め、トラッキングサーボ信号振幅(プッシュプル信号振
幅)が半分になる欠点があった。
【0026】つまり、上述のDVRのトラックピッチを
0.32μmとして高密度化をはかると、ピットのプッ
シュプル信号振幅は9%(18%/2)程度となってし
まい、トラッキングサーボが困難となる。
0.32μmとして高密度化をはかると、ピットのプッ
シュプル信号振幅は9%(18%/2)程度となってし
まい、トラッキングサーボが困難となる。
【0027】尚、本出願人の出願に係る特開平9−30
6034号公開公報において、記録トラックにピットが
形成される光学式記録媒体において、その基板の屈折率
をn、再生に使用される光の波長をλとしたとき、ピッ
トの深さをλ/(4n)〜λ/(2n)とし、ピットの
幅を0.3μm〜0.6μmとし、ピットが形成された
記録トラック上においてピットが形成された領域の方
が、ピットが形成されていない領域よりも多くする構成
を提案している。
6034号公開公報において、記録トラックにピットが
形成される光学式記録媒体において、その基板の屈折率
をn、再生に使用される光の波長をλとしたとき、ピッ
トの深さをλ/(4n)〜λ/(2n)とし、ピットの
幅を0.3μm〜0.6μmとし、ピットが形成された
記録トラック上においてピットが形成された領域の方
が、ピットが形成されていない領域よりも多くする構成
を提案している。
【0028】しかしながらこの場合、上述のDVR等に
おけるような、カットオフ周波数に対応するトラックピ
ッチの4/3程度のトラックピッチとされた高記録密度
の光学記録再生媒体において適用するには、ピットの記
録トラック方向に沿う方向の密度や、ピットの深さ及び
幅を考慮する必要があり、良好な記録再生特性を確実に
保持することのできる高密度の光学記録再生媒体の実現
が望まれていた。
おけるような、カットオフ周波数に対応するトラックピ
ッチの4/3程度のトラックピッチとされた高記録密度
の光学記録再生媒体において適用するには、ピットの記
録トラック方向に沿う方向の密度や、ピットの深さ及び
幅を考慮する必要があり、良好な記録再生特性を確実に
保持することのできる高密度の光学記録再生媒体の実現
が望まれていた。
【0029】本発明は、上述したような問題を解決し、
記録再生特性の変動を生じることなく、また安定したト
ラッキングサーボを行うためにピット部においてもプッ
シュプル信号振幅が十分得られる実用的な高記録密度の
光学記録再生媒体、光学記録再生媒体製造用スタンパ、
更に光学記録再生装置を提供することを目的とする。
記録再生特性の変動を生じることなく、また安定したト
ラッキングサーボを行うためにピット部においてもプッ
シュプル信号振幅が十分得られる実用的な高記録密度の
光学記録再生媒体、光学記録再生媒体製造用スタンパ、
更に光学記録再生装置を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録情報に対
応するピットが記録トラックに沿って形成された光学記
録再生媒体にあって、ピットの記録フォーマットを、ピ
ットポジション検出フォーマットの凹凸を逆にしたフォ
ーマットとして構成し、ピットのトラックピッチを、光
学記録再生媒体の記録情報を再生する再生用光の波長λ
及び対物レンズの開口数NAに対応するカットオフ周波
数のトラックピッチの4/3以上3/2以下として構成
する。
応するピットが記録トラックに沿って形成された光学記
録再生媒体にあって、ピットの記録フォーマットを、ピ
ットポジション検出フォーマットの凹凸を逆にしたフォ
ーマットとして構成し、ピットのトラックピッチを、光
学記録再生媒体の記録情報を再生する再生用光の波長λ
及び対物レンズの開口数NAに対応するカットオフ周波
数のトラックピッチの4/3以上3/2以下として構成
する。
【0031】更に本発明は、記録情報に対応するピット
が記録トラックに沿って形成された光学記録再生媒体を
製造するための光学記録再生媒体製造用スタンパにあっ
て、ピットに対応するピットパターンの記録フォーマッ
トを、ピットポジション検出フォーマットの凹凸を逆に
したフォーマットとして構成し、ピットパターンのトラ
ックピッチを、光学記録再生媒体の記録情報を再生する
再生用光の波長λ及び対物レンズの開口数NAに対応す
るカットオフ周波数のトラックピッチの4/3以上3/
2以下として構成する。
が記録トラックに沿って形成された光学記録再生媒体を
製造するための光学記録再生媒体製造用スタンパにあっ
て、ピットに対応するピットパターンの記録フォーマッ
トを、ピットポジション検出フォーマットの凹凸を逆に
したフォーマットとして構成し、ピットパターンのトラ
ックピッチを、光学記録再生媒体の記録情報を再生する
再生用光の波長λ及び対物レンズの開口数NAに対応す
るカットオフ周波数のトラックピッチの4/3以上3/
2以下として構成する。
【0032】また更に本発明は、上述の構成における光
学記録再生媒体を用いて光学記録再生装置を構成する。
即ち、記録情報に対応するピットが記録トラックに沿っ
て形成された光学記録再生媒体を用いる光学記録再生装
置にあって、光学記録再生媒体のピットの記録フォーマ
ットを、ピットポジション検出フォーマットの凹凸を逆
にしたフォーマットとして構成し、光学記録再生媒体の
ピットのトラックピッチを、光学記録再生媒体の記録情
報を再生する再生用光の波長λ及び対物レンズの開口数
NAに対応するカットオフ周波数のトラックピッチの4
/3以上3/2以下として構成する。
学記録再生媒体を用いて光学記録再生装置を構成する。
即ち、記録情報に対応するピットが記録トラックに沿っ
て形成された光学記録再生媒体を用いる光学記録再生装
置にあって、光学記録再生媒体のピットの記録フォーマ
ットを、ピットポジション検出フォーマットの凹凸を逆
にしたフォーマットとして構成し、光学記録再生媒体の
ピットのトラックピッチを、光学記録再生媒体の記録情
報を再生する再生用光の波長λ及び対物レンズの開口数
NAに対応するカットオフ周波数のトラックピッチの4
/3以上3/2以下として構成する。
【0033】上述したように、本発明においては、ピッ
トの記録フォーマットを、ピットポジション検出フォー
マットの凹凸を逆にしたスペースポジション検出フォー
マットとして構成すると共に、ピットのトラックピッチ
を、光学記録再生媒体の記録情報を再生する再生用光の
波長λ及び対物レンズの開口数に対応するカットオフ周
波数にもとづいたトラックピッチの4/3以上3/2以
下とする高密度構成とすることによって、記録トラック
の延長方向に沿う方向、例えばディスク状媒体における
円周方向のピットの密度即ちピットデューティを50%
よりも増加させることとなる。これにより、高密度構成
の光学記録再生媒体において、プッシュプル信号振幅の
増大化をはかって確実に良好なトラッキングサーボ特性
を得ることができる。
トの記録フォーマットを、ピットポジション検出フォー
マットの凹凸を逆にしたスペースポジション検出フォー
マットとして構成すると共に、ピットのトラックピッチ
を、光学記録再生媒体の記録情報を再生する再生用光の
波長λ及び対物レンズの開口数に対応するカットオフ周
波数にもとづいたトラックピッチの4/3以上3/2以
下とする高密度構成とすることによって、記録トラック
の延長方向に沿う方向、例えばディスク状媒体における
円周方向のピットの密度即ちピットデューティを50%
よりも増加させることとなる。これにより、高密度構成
の光学記録再生媒体において、プッシュプル信号振幅の
増大化をはかって確実に良好なトラッキングサーボ特性
を得ることができる。
【0034】ピットポジション検出方式は、現在一般的
に用いられているエッジ検出方式よりピットの円周方向
即ち記録トラックの延長方向に沿う方向の密度、いわゆ
るピットデューティが低い。
に用いられているエッジ検出方式よりピットの円周方向
即ち記録トラックの延長方向に沿う方向の密度、いわゆ
るピットデューティが低い。
【0035】例えば、2−7変調方式(3T−8T)の
場合、3Tのピットデューティは33.3%であり、8
Tのピットデューティは12.5%である。2−7変調
のピットポジション検出の場合、平均のピットデューテ
ィは22.7%になり、プッシュプル信号振幅は減少
し、安定なトラッキングサーボが困難になる。
場合、3Tのピットデューティは33.3%であり、8
Tのピットデューティは12.5%である。2−7変調
のピットポジション検出の場合、平均のピットデューテ
ィは22.7%になり、プッシュプル信号振幅は減少
し、安定なトラッキングサーボが困難になる。
【0036】これに対し、本発明においては、ピットポ
ジション検出フォーマットの凹凸を逆にしたスペースポ
ジション検出フォーマットとして構成する。このスペー
スポジション検出フォーマットは、ピットポジション検
出方式の凹凸が逆であるから、そのピットデューティは
77.3%になり、プッシュプル信号振幅の減少は少な
く、安定なトラッキングサーボが可能になる。
ジション検出フォーマットの凹凸を逆にしたスペースポ
ジション検出フォーマットとして構成する。このスペー
スポジション検出フォーマットは、ピットポジション検
出方式の凹凸が逆であるから、そのピットデューティは
77.3%になり、プッシュプル信号振幅の減少は少な
く、安定なトラッキングサーボが可能になる。
【0037】更に、ピットポジション検出フォーマット
のピット長を例えば0.5Tマーク長程度とした場合を
想定し、その凹凸を変換したスペースポジション検出フ
ォーマットを採用することによって、更にピットデュー
ティを向上させることができ、89.4%程度とするこ
とができる。
のピット長を例えば0.5Tマーク長程度とした場合を
想定し、その凹凸を変換したスペースポジション検出フ
ォーマットを採用することによって、更にピットデュー
ティを向上させることができ、89.4%程度とするこ
とができる。
【0038】従って、本発明構成を、狭トラックピッチ
の高記録密度光学記録再生媒体に適用する場合には、充
分なプッシュプル信号振幅を安定に得ることができて、
記録再生特性の劣化を回避することができる。
の高記録密度光学記録再生媒体に適用する場合には、充
分なプッシュプル信号振幅を安定に得ることができて、
記録再生特性の劣化を回避することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明するが、本発明は以下の例に限定
されることなく、本発明構成を逸脱しない範囲で種々の
構成を採り得ることはいうまでもない。
を参照して詳細に説明するが、本発明は以下の例に限定
されることなく、本発明構成を逸脱しない範囲で種々の
構成を採り得ることはいうまでもない。
【0040】上述したように、本発明においては、記録
情報に対応するピットが記録トラックに沿って形成さ
れ、そのフォーマットを、ピットポジション検出方式の
凹凸を逆にしたスペースポジション検出方式とする。
情報に対応するピットが記録トラックに沿って形成さ
れ、そのフォーマットを、ピットポジション検出方式の
凹凸を逆にしたスペースポジション検出方式とする。
【0041】図1Aにおいて、Sはスペースポジション
検出方式によるスペースポジション変調信号の一例を示
し、3はこの信号Sに対応するピットの形状を模式的に
示したものである。また、図1Bにおいては、上記スペ
ースポジション変調信号に対応するピットエッジポジシ
ョン検出方式による変調信号S1 と、この信号S1 に対
応するピット3の形状を模式的に示す。図1Bにおい
て、信号S1 に部分的に矢印3TM 、3TS 、8TM 、
8Ts 、4TM を付して示す領域は、それぞれ3Tマー
ク、3Tスペース、8Tマーク、8Tスペース、4Tマ
ークを示す。
検出方式によるスペースポジション変調信号の一例を示
し、3はこの信号Sに対応するピットの形状を模式的に
示したものである。また、図1Bにおいては、上記スペ
ースポジション変調信号に対応するピットエッジポジシ
ョン検出方式による変調信号S1 と、この信号S1 に対
応するピット3の形状を模式的に示す。図1Bにおい
て、信号S1 に部分的に矢印3TM 、3TS 、8TM 、
8Ts 、4TM を付して示す領域は、それぞれ3Tマー
ク、3Tスペース、8Tマーク、8Tスペース、4Tマ
ークを示す。
【0042】更に、図1Cにおいては、上記スペースポ
ジション変調信号及びエッジポジション変調信号に対応
するピットポジション検出方式による変調信号S2 を、
そのピット長を1Tマークと同程度の長さとした場合
と、この信号S2 に対応するピット3の形状を模式的に
示す。
ジション変調信号及びエッジポジション変調信号に対応
するピットポジション検出方式による変調信号S2 を、
そのピット長を1Tマークと同程度の長さとした場合
と、この信号S2 に対応するピット3の形状を模式的に
示す。
【0043】また、図1Dにおいては、ピットポジショ
ン検出方式による変調信号S2 を、そのピット長を1T
マークの半分の長さ即ち0.5T相当の長さとした場合
の変調信号S3 と、これに対応するピット3を示し、図
1Eにおいては、この変調信号S3 の凹凸を反転したス
ペースポジション変調信号S4 及びこれに対応するピッ
ト3を示す。図1Eにおいて、スペースポジション変調
信号S4 の各ピット3のスペースは0.5T相当の長さ
となる。
ン検出方式による変調信号S2 を、そのピット長を1T
マークの半分の長さ即ち0.5T相当の長さとした場合
の変調信号S3 と、これに対応するピット3を示し、図
1Eにおいては、この変調信号S3 の凹凸を反転したス
ペースポジション変調信号S4 及びこれに対応するピッ
ト3を示す。図1Eにおいて、スペースポジション変調
信号S4 の各ピット3のスペースは0.5T相当の長さ
となる。
【0044】これらを比較して明らかなように、図1A
に示すスペースポジション検出方式を採る場合は、ピッ
トデューティがピットエッジ検出方式及びピットポジシ
ョン検出方式と比較して格段に向上し、図1Eに示すス
ペースを更に短くしたスペースポジション検出方式で
は、ピットデューティが更に向上することがわかる。
に示すスペースポジション検出方式を採る場合は、ピッ
トデューティがピットエッジ検出方式及びピットポジシ
ョン検出方式と比較して格段に向上し、図1Eに示すス
ペースを更に短くしたスペースポジション検出方式で
は、ピットデューティが更に向上することがわかる。
【0045】図2は上述のスペースポジション検出方式
によって、ピット3を記録し、また光学記録再生媒体に
グルーブ4、この場合ウォブルグルーブを設けた場合の
模式的な平面構成を示す。
によって、ピット3を記録し、また光学記録再生媒体に
グルーブ4、この場合ウォブルグルーブを設けた場合の
模式的な平面構成を示す。
【0046】本発明構成においては、光学記録再生媒体
の記録情報を再生する再生用光の波長をλ、この光学記
録再生媒体の再生用光の入射側からピットに至る媒質の
屈折率をnとしたときに、ピットの位相深さxを、 λ/13.71n≦x≦λ/5.18n (1) とし、またピットの幅wと、このピットのトラックピッ
チpとの比を、 0.406≦w/p≦0.531 ‥‥(2) として構成する。
の記録情報を再生する再生用光の波長をλ、この光学記
録再生媒体の再生用光の入射側からピットに至る媒質の
屈折率をnとしたときに、ピットの位相深さxを、 λ/13.71n≦x≦λ/5.18n (1) とし、またピットの幅wと、このピットのトラックピッ
チpとの比を、 0.406≦w/p≦0.531 ‥‥(2) として構成する。
【0047】即ち例えば図3にその一例の模式的な断面
図を示すように、基板1の上に、光入射面に近い側に、
即ち図示の例では上側に突出する凸部形状のピット3及
びグルーブ4が形成されて成り、この上に例えば反射層
5、第1の誘電体層6、記録層7、第2の誘電体層8及
び光透過性の保護層9を順次積層形成して光学記録再生
媒体10を構成する。
図を示すように、基板1の上に、光入射面に近い側に、
即ち図示の例では上側に突出する凸部形状のピット3及
びグルーブ4が形成されて成り、この上に例えば反射層
5、第1の誘電体層6、記録層7、第2の誘電体層8及
び光透過性の保護層9を順次積層形成して光学記録再生
媒体10を構成する。
【0048】54は対物レンズ等の光ピックアップを示
し、レーザ光等の再生用入射光Lがピット3上に照射さ
れる。この場合は、保護層9が上述の光入射面からピッ
トに至る媒質となり、その屈折率をnとし、また、再生
用入射光Lの波長をλとして、前述の式(1)と(2)
とを用いる。図3においてwはピットの幅、pはピット
のトラックピッチを示す。
し、レーザ光等の再生用入射光Lがピット3上に照射さ
れる。この場合は、保護層9が上述の光入射面からピッ
トに至る媒質となり、その屈折率をnとし、また、再生
用入射光Lの波長をλとして、前述の式(1)と(2)
とを用いる。図3においてwはピットの幅、pはピット
のトラックピッチを示す。
【0049】尚、図1において説明したスペースポジシ
ョン検出方式の変調方式は2−7変調の例を示したが、
その他1−7変調方式又はEFM変調方式による場合に
も本発明を適用することができる。
ョン検出方式の変調方式は2−7変調の例を示したが、
その他1−7変調方式又はEFM変調方式による場合に
も本発明を適用することができる。
【0050】次に、このような光学記録再生媒体の製造
工程の一例を図4A〜Cの製造工程図を参照して説明す
る。
工程の一例を図4A〜Cの製造工程図を参照して説明す
る。
【0051】図4Aにおいて、11はガラス等より成る
原盤用基板を示す。この原盤用基板11の表面に、フォ
トレジスト等より成る感光層12が被着形成され、後述
する光学記録装置によって所定のパターン露光及び現像
によって、記録情報に対応するパターンのピットパター
ン13及びグルーブパターン14が、例えば原盤用基板
11の表面を露出するように、即ち感光層12が除去さ
れたいわば凹状パターンとして形成される。
原盤用基板を示す。この原盤用基板11の表面に、フォ
トレジスト等より成る感光層12が被着形成され、後述
する光学記録装置によって所定のパターン露光及び現像
によって、記録情報に対応するパターンのピットパター
ン13及びグルーブパターン14が、例えば原盤用基板
11の表面を露出するように、即ち感光層12が除去さ
れたいわば凹状パターンとして形成される。
【0052】その後、図示しないが、このパターニング
された感光層12上を覆って、全面的に無電界メッキ法
等により、ニッケル被膜等より成る導電化膜を被着した
後、導電化膜が被着された原盤用基板11を電鋳装置に
取り付け、電気メッキ法により導電化膜層上に例えば3
00±5μm程度の厚さになるようにニッケルメッキ層
を形成する。
された感光層12上を覆って、全面的に無電界メッキ法
等により、ニッケル被膜等より成る導電化膜を被着した
後、導電化膜が被着された原盤用基板11を電鋳装置に
取り付け、電気メッキ法により導電化膜層上に例えば3
00±5μm程度の厚さになるようにニッケルメッキ層
を形成する。
【0053】続いて、ニッケルメッキ層が厚く被着され
た原盤用基板11から、ニッケルメッキ層をカッター等
で剥離し、凹凸パターンが形成された感光層をアセトン
等を用いて洗浄して、図4Bに示すように、原盤11上
でのピットパターン13が反転したパターンの反転ピッ
トパターン13n及びグルーブパターン14が反転した
パターンの反転グルーブパターン14nが形成されたス
タンパ15、即ちいわゆるマスタースタンパが形成され
る。
た原盤用基板11から、ニッケルメッキ層をカッター等
で剥離し、凹凸パターンが形成された感光層をアセトン
等を用いて洗浄して、図4Bに示すように、原盤11上
でのピットパターン13が反転したパターンの反転ピッ
トパターン13n及びグルーブパターン14が反転した
パターンの反転グルーブパターン14nが形成されたス
タンパ15、即ちいわゆるマスタースタンパが形成され
る。
【0054】その後、このスタンパ15の凹凸パターン
が形成された面上に例えば離型剤を塗布した後、例えば
電気メッキ法により、図4Cに示すように、スタンパ1
5の凹凸パターンを転写したマザースタンパ16を形成
する。
が形成された面上に例えば離型剤を塗布した後、例えば
電気メッキ法により、図4Cに示すように、スタンパ1
5の凹凸パターンを転写したマザースタンパ16を形成
する。
【0055】このマザースタンパ16は、図4Aにおい
て説明した原盤用基板11上の感光層12のパターンと
同様に、所定のピットパターン13及びグルーブパター
ン14が凹状に形成されて成る。従って、このマザース
タンパ16から射出成形等によって形成した基板上のグ
ルーブは、基板から突出したパターンとされ、そのグル
ーブ面は、再生用光の入射側に近い側とすることができ
る。
て説明した原盤用基板11上の感光層12のパターンと
同様に、所定のピットパターン13及びグルーブパター
ン14が凹状に形成されて成る。従って、このマザース
タンパ16から射出成形等によって形成した基板上のグ
ルーブは、基板から突出したパターンとされ、そのグル
ーブ面は、再生用光の入射側に近い側とすることができ
る。
【0056】これらスタンパ15乃至はマザースタンパ
16のピットパターンの深さ、幅及びトラックピッチ
も、上述の光学記録再生媒体と同様に選定する。
16のピットパターンの深さ、幅及びトラックピッチ
も、上述の光学記録再生媒体と同様に選定する。
【0057】即ち、光学記録再生媒体の光入射面からピ
ットに至る媒質の屈折率をn、ピットの記録情報を再生
する再生用の入射光の波長をλ、ピットパターン13の
位相深さをx’としたときに、 λ/13.71n≦x’≦λ/5.18n となるように構成する。
ットに至る媒質の屈折率をn、ピットの記録情報を再生
する再生用の入射光の波長をλ、ピットパターン13の
位相深さをx’としたときに、 λ/13.71n≦x’≦λ/5.18n となるように構成する。
【0058】また図4Cにおいてその一例を示すよう
に、ピットパターン13の幅をw’、トラックピッチを
p’としたときに、 0.406≦w’/p’≦0.531 とする。
に、ピットパターン13の幅をw’、トラックピッチを
p’としたときに、 0.406≦w’/p’≦0.531 とする。
【0059】次に、上述の図4Aにおいて説明した、原
盤11の上の感光層12に対する具体的な露光工程を、
光学記録装置の構成例と共に詳細に説明する。
盤11の上の感光層12に対する具体的な露光工程を、
光学記録装置の構成例と共に詳細に説明する。
【0060】先ず、この光学記録装置の構成について説
明する。上述のパターン露光工程においては、レーザビ
ームを対物レンズで集光し、原盤用基板の上のフォトレ
ジストを露光する方法が一般的に採られている。このよ
うな光学記録装置の一例を図5に示す。
明する。上述のパターン露光工程においては、レーザビ
ームを対物レンズで集光し、原盤用基板の上のフォトレ
ジストを露光する方法が一般的に採られている。このよ
うな光学記録装置の一例を図5に示す。
【0061】図5において、20は気体レーザ等の光源
を示す。光源としては、特に限定されるものではなく、
適宜選択して用いることができるが、この例において
は、Krレーザ(波長λ=351nm)の記録用レーザ
光を発振するレーザ源を用いた。
を示す。光源としては、特に限定されるものではなく、
適宜選択して用いることができるが、この例において
は、Krレーザ(波長λ=351nm)の記録用レーザ
光を発振するレーザ源を用いた。
【0062】光源20から出射されたレーザ光は、電気
光学変調器(EOM)21、検光子22を通過した後、
ビームスプリッターBS2及びビームスプリッターBS
1によって一部反射される。ビームスプリッターBS2
及びBS1を透過したレーザ光は、フォトディテクター
(PD)24によって検出され、図示しないが、記録光
パワー制御回路等の制御部において、比較電圧と比較し
て変調器21にフィードバックされる。
光学変調器(EOM)21、検光子22を通過した後、
ビームスプリッターBS2及びビームスプリッターBS
1によって一部反射される。ビームスプリッターBS2
及びBS1を透過したレーザ光は、フォトディテクター
(PD)24によって検出され、図示しないが、記録光
パワー制御回路等の制御部において、比較電圧と比較し
て変調器21にフィードバックされる。
【0063】ビームスプリッターBS1、BS2で反射
されたレーザ光LB1 及びLB2 は、変調光学系OM1
及びOM2に導かれる。変調光学系OM1において、レ
ーザ光をレンズL11で集光し、その焦点面上にAOM
1(Acousto-Optic Modulator;音響光学変調器)を配置
する。
されたレーザ光LB1 及びLB2 は、変調光学系OM1
及びOM2に導かれる。変調光学系OM1において、レ
ーザ光をレンズL11で集光し、その焦点面上にAOM
1(Acousto-Optic Modulator;音響光学変調器)を配置
する。
【0064】このAOM1には、記録信号に対応する超
音波がドライバ25から入力され、この超音波に基づい
てレーザ光の強度が強度変調される。レーザ光は、AO
M1の回折格子により回折され、その回折光のうち1次
回折光のみがスリットを透過するようになされる。
音波がドライバ25から入力され、この超音波に基づい
てレーザ光の強度が強度変調される。レーザ光は、AO
M1の回折格子により回折され、その回折光のうち1次
回折光のみがスリットを透過するようになされる。
【0065】強度変調を受けた1次回折光は、レンズL
12によって集光された後、ミラーM1により反射され
て進行方向が90°曲げられた上で、λ/2波長板HW
Pを介して移動光学テーブル40に水平に且つ光軸に沿
って導入され、偏光ビームスプリッタPBSに入射す
る。
12によって集光された後、ミラーM1により反射され
て進行方向が90°曲げられた上で、λ/2波長板HW
Pを介して移動光学テーブル40に水平に且つ光軸に沿
って導入され、偏光ビームスプリッタPBSに入射す
る。
【0066】同様に、変調光学系OM2において、レー
ザ光はレンズL21で集光され、その焦点面上に配置さ
れたAOM2に入射され、ドライバ26から入力される
記録信号に対応する超音波に基づいてレーザ光が強度変
調される。発散したレーザ光は同様にレンズL22によ
って集光された後、ミラーM2によって反射されて進行
方向が90°曲げられて、移動光学テーブル40に水平
に且つ光軸に沿って導入される。
ザ光はレンズL21で集光され、その焦点面上に配置さ
れたAOM2に入射され、ドライバ26から入力される
記録信号に対応する超音波に基づいてレーザ光が強度変
調される。発散したレーザ光は同様にレンズL22によ
って集光された後、ミラーM2によって反射されて進行
方向が90°曲げられて、移動光学テーブル40に水平
に且つ光軸に沿って導入される。
【0067】レーザ光LB2 によってグルーブを形成
し、かつこのグルーブをウォブルグルーブとする場合
は、移動光学テーブル40上の偏向光学系ODにおいて
光学偏向が施された上で、ミラーM4によって反射され
て再び進行方向が90°曲げられて、偏光ビームスプリ
ッタPBSに入射する。
し、かつこのグルーブをウォブルグルーブとする場合
は、移動光学テーブル40上の偏向光学系ODにおいて
光学偏向が施された上で、ミラーM4によって反射され
て再び進行方向が90°曲げられて、偏光ビームスプリ
ッタPBSに入射する。
【0068】そして、偏光ビームスプリッタPBSを透
過したレーザ光LB1 及び偏光ビームスプリッタPBS
によって再度90°進行方向が曲げられたレーザ光LB
2 は、拡大レンズL3によって所定のビーム径とされた
上でミラーM5によって反射されて対物レンズ52へと
導かれ、この対物レンズ52によって、原盤用基板11
の上の感光層12に集光される。原盤用基板11は、図
示しないが回転駆動手段により矢印aで示すように回転
される。一点鎖線cは、基板11の中心軸を示す。
過したレーザ光LB1 及び偏光ビームスプリッタPBS
によって再度90°進行方向が曲げられたレーザ光LB
2 は、拡大レンズL3によって所定のビーム径とされた
上でミラーM5によって反射されて対物レンズ52へと
導かれ、この対物レンズ52によって、原盤用基板11
の上の感光層12に集光される。原盤用基板11は、図
示しないが回転駆動手段により矢印aで示すように回転
される。一点鎖線cは、基板11の中心軸を示す。
【0069】記録用のレーザ光LB1 及びLB2 は、移
動光学テーブル40によって平行移動される。これによ
り、レーザ光の照射軌跡に応じた凹凸パターンに対応す
る潜像が、感光層12の全面にわたって形成されること
となる。
動光学テーブル40によって平行移動される。これによ
り、レーザ光の照射軌跡に応じた凹凸パターンに対応す
る潜像が、感光層12の全面にわたって形成されること
となる。
【0070】ここで、偏向光学系ODは、ウェッジプリ
ズム47、音響光学偏向器(AOD:Acousto Optical
Deflector)48、ウェッジプリズム49により構成され
る。レーザ光LB2 は、ウェッジプリズム47を介して
音響光学偏向器48に入射し、この音響光学偏向器48
によって、所望する露光パターンに対応するように光学
偏向が施される。
ズム47、音響光学偏向器(AOD:Acousto Optical
Deflector)48、ウェッジプリズム49により構成され
る。レーザ光LB2 は、ウェッジプリズム47を介して
音響光学偏向器48に入射し、この音響光学偏向器48
によって、所望する露光パターンに対応するように光学
偏向が施される。
【0071】この音響光学偏向器48に使用される音響
光学素子としては、例えば、酸化テルル(TeO2 )か
ら成る音響光学素子が好適である。そして、音響光学偏
向器48によって光学偏向が施されたレーザ光LB
2 は、ウェッジプリズム49を介して偏向光学系ODか
ら出射される。
光学素子としては、例えば、酸化テルル(TeO2 )か
ら成る音響光学素子が好適である。そして、音響光学偏
向器48によって光学偏向が施されたレーザ光LB
2 は、ウェッジプリズム49を介して偏向光学系ODか
ら出射される。
【0072】尚、ウェッジプリズム47、49は、音響
光学偏向器48の音響光学素子の格子面に対してブラッ
グ条件を満たすようにレーザ光LB2 が入射すると共
に、音響光学偏向器48によってレーザ光LB2 に対し
て光学偏向を施しても、ビームの水平高さが変わらない
ようにする機能を持つ。換言すれば、これらウェッジプ
リズム47、49と音響光学偏向器48は、音響光学偏
向器48の音響光学素子の格子面がレーザ光LB2 に対
してブラッグ条件を満たし、且つ偏向光学系ODから出
射されたときのレーザ光の水平高さが変わらないように
配置される。
光学偏向器48の音響光学素子の格子面に対してブラッ
グ条件を満たすようにレーザ光LB2 が入射すると共
に、音響光学偏向器48によってレーザ光LB2 に対し
て光学偏向を施しても、ビームの水平高さが変わらない
ようにする機能を持つ。換言すれば、これらウェッジプ
リズム47、49と音響光学偏向器48は、音響光学偏
向器48の音響光学素子の格子面がレーザ光LB2 に対
してブラッグ条件を満たし、且つ偏向光学系ODから出
射されたときのレーザ光の水平高さが変わらないように
配置される。
【0073】また、音響光学偏向器48には、この音響
光学偏向器48を駆動するための駆動用ドライバ50が
取り付けられており、この駆動用ドライバ50には、電
圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillato
r)51からの高周波信号が、正弦波で変調され供給され
る。そして、感光層の露光の際には、所望する露光パタ
ーンに応じた信号が電圧制御発振器51から駆動用ドラ
イバ50に入力され、この信号に応じて駆動用ドライバ
50によって音響光学偏向器48が駆動され、これによ
り、レーザ光LB2 に対して所望のウォブリングに対応
した光学偏向が施される。
光学偏向器48を駆動するための駆動用ドライバ50が
取り付けられており、この駆動用ドライバ50には、電
圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillato
r)51からの高周波信号が、正弦波で変調され供給され
る。そして、感光層の露光の際には、所望する露光パタ
ーンに応じた信号が電圧制御発振器51から駆動用ドラ
イバ50に入力され、この信号に応じて駆動用ドライバ
50によって音響光学偏向器48が駆動され、これによ
り、レーザ光LB2 に対して所望のウォブリングに対応
した光学偏向が施される。
【0074】具体的には、例えば、周波数194.1k
Hzにてグルーブをウォブリングさせることにより、グ
ルーブにアドレス情報を付加するような場合には、例え
ば中心周波数が224MHzの高周波信号を周波数19
4.1kHzの制御信号にて正弦波信号を電圧制御発振
器51から駆動用ドライバ50に供給する。
Hzにてグルーブをウォブリングさせることにより、グ
ルーブにアドレス情報を付加するような場合には、例え
ば中心周波数が224MHzの高周波信号を周波数19
4.1kHzの制御信号にて正弦波信号を電圧制御発振
器51から駆動用ドライバ50に供給する。
【0075】そして、この信号に応じて、駆動用ドライ
バ50によって音響光学偏向器48を駆動し、この音響
光学偏向器48の音響光学素子のブラッグ角を変化さ
せ、これにより、周波数194.1kHzのウォブリン
グに対応するように、レーザ光に対して光学偏向を施
す。これにより、感光層上に集光されるレーザ光のスポ
ット位置が、周波数194.1kHz、振幅±9nmに
て、原盤用基板11の半径方向に振動するように光学偏
向を行った。
バ50によって音響光学偏向器48を駆動し、この音響
光学偏向器48の音響光学素子のブラッグ角を変化さ
せ、これにより、周波数194.1kHzのウォブリン
グに対応するように、レーザ光に対して光学偏向を施
す。これにより、感光層上に集光されるレーザ光のスポ
ット位置が、周波数194.1kHz、振幅±9nmに
て、原盤用基板11の半径方向に振動するように光学偏
向を行った。
【0076】ここで、偏光ビームスプリッタPBSは、
S偏光を反射し、P偏光を透過するようになされ、光学
偏向されたレーザ光LB2 はS偏光であり、PBSにお
いて反射するようになされる。
S偏光を反射し、P偏光を透過するようになされ、光学
偏向されたレーザ光LB2 はS偏光であり、PBSにお
いて反射するようになされる。
【0077】また、第1の変調光学系OM1から出射さ
れたレーザ光LB1 は、λ/2波長板HWPを通過する
ことにより偏光方向が90°回転させられているのでP
偏光となっており、PBSを透過する。
れたレーザ光LB1 は、λ/2波長板HWPを通過する
ことにより偏光方向が90°回転させられているのでP
偏光となっており、PBSを透過する。
【0078】後述する実施例においては、対物レンズの
開口数NAを0.9とした。AOM1及びAOM2の音
響光学素子としては、酸化テルル(TeO2 )を用い
た。入力端子からドライバ25及び26を介して供給さ
れる信号は、ピットを形成する場合は、2−7変調のス
ペースポジション信号とし、グルーブを形成する場合は
一定レベルのDC(直流)信号である。
開口数NAを0.9とした。AOM1及びAOM2の音
響光学素子としては、酸化テルル(TeO2 )を用い
た。入力端子からドライバ25及び26を介して供給さ
れる信号は、ピットを形成する場合は、2−7変調のス
ペースポジション信号とし、グルーブを形成する場合は
一定レベルのDC(直流)信号である。
【0079】またこの例では、変調光学系OM1及びO
M2の光学レンズとしては、集光レンズL11及びL2
1の焦点距離を80mm、コリメートレンズL12及び
L22の焦点距離を100mmとし、また移動光学テー
ブル40の拡大レンズL3の焦点距離を50mmとし
た。
M2の光学レンズとしては、集光レンズL11及びL2
1の焦点距離を80mm、コリメートレンズL12及び
L22の焦点距離を100mmとし、また移動光学テー
ブル40の拡大レンズL3の焦点距離を50mmとし
た。
【0080】上述の構成による光学記録装置における露
光条件は、ウォブルグルーブに対しレーザパワー0.3
0mJ/mとし、ピットはレーザパワー0.25mJ/
m程度として、第1の変調光学系OM1によって、ピッ
ト変調即ち2−7変調スペースポジション信号、また第
2の変調光学系OM2によってDC変調信号を、トラッ
クピッチ0.32μmとして、原盤用基板11上の感光
層12にスパイラル状にパターン露光を行った。
光条件は、ウォブルグルーブに対しレーザパワー0.3
0mJ/mとし、ピットはレーザパワー0.25mJ/
m程度として、第1の変調光学系OM1によって、ピッ
ト変調即ち2−7変調スペースポジション信号、また第
2の変調光学系OM2によってDC変調信号を、トラッ
クピッチ0.32μmとして、原盤用基板11上の感光
層12にスパイラル状にパターン露光を行った。
【0081】前述の図1A〜Cにおいて説明したよう
に、通常、2−7変調はピットエッジ検出方式の場合、
ピットの記録トラックに沿う方向、ディスク状の媒体の
場合円周方向の密度(ピットデューティ)は50%であ
る。プッシュプル信号振幅比はピットデューティに比例
する。つまり、ピットデューティが50%のピットエッ
ジ検出の場合はプッシュプル信号振幅はグルーブの50
%に減少する。ピットポジション検出はピットデューテ
ィが22.7%になり、プッシュプル信号振幅は更に減
少し22.7%になる。
に、通常、2−7変調はピットエッジ検出方式の場合、
ピットの記録トラックに沿う方向、ディスク状の媒体の
場合円周方向の密度(ピットデューティ)は50%であ
る。プッシュプル信号振幅比はピットデューティに比例
する。つまり、ピットデューティが50%のピットエッ
ジ検出の場合はプッシュプル信号振幅はグルーブの50
%に減少する。ピットポジション検出はピットデューテ
ィが22.7%になり、プッシュプル信号振幅は更に減
少し22.7%になる。
【0082】しかしながら、本発明においては、上述し
たように、スペースポジション検出方式によりピット3
を形成することにより、2−7変調方式の場合、平均の
ピットデューティは77.8%になり、プッシュプル信
号振幅は77.3%に保持することができる。
たように、スペースポジション検出方式によりピット3
を形成することにより、2−7変調方式の場合、平均の
ピットデューティは77.8%になり、プッシュプル信
号振幅は77.3%に保持することができる。
【0083】更に、前述の図1Eにおいて説明したよう
に、スペースポジション検出方式のスペース長を0.5
Tスペース長とする場合、平均のピットデューティは8
4.2〜89.4%となる。スペース長を1T〜0.5
Tの適切な値に選定することにより、実質的にピットデ
ューティを、68.3〜89.4%の広い範囲にするこ
とができ、トラッキングサーボ及びスペースポジション
検出の安定な再生が可能となる。
に、スペースポジション検出方式のスペース長を0.5
Tスペース長とする場合、平均のピットデューティは8
4.2〜89.4%となる。スペース長を1T〜0.5
Tの適切な値に選定することにより、実質的にピットデ
ューティを、68.3〜89.4%の広い範囲にするこ
とができ、トラッキングサーボ及びスペースポジション
検出の安定な再生が可能となる。
【0084】そして、上述のパターン露光を行った後、
原盤用基板11を感光層12が上部になるように現像機
のターンテーブルに載置して、この原盤用基板11の表
面が水平面となるようにして回転させる。この状態で、
感光層12上に現像液を滴下して、感光層12の現像処
理を行い、信号形成領域に、記録信号に基づく凹凸パタ
ーンが形成され、上述の図4Aにおいて説明した光学記
録再生媒体製造用の原盤を形成する。
原盤用基板11を感光層12が上部になるように現像機
のターンテーブルに載置して、この原盤用基板11の表
面が水平面となるようにして回転させる。この状態で、
感光層12上に現像液を滴下して、感光層12の現像処
理を行い、信号形成領域に、記録信号に基づく凹凸パタ
ーンが形成され、上述の図4Aにおいて説明した光学記
録再生媒体製造用の原盤を形成する。
【0085】そしてこの後、上述の図4B〜Cにおいて
説明した製造工程によって、上述の光学記録装置による
パターン露光と現像工程によって作製した凹凸パターン
とは反転する凹凸パターンが形成された光学記録再生媒
体製造用スタンパ、この場合いわゆるマザースタンパを
形成し、更にこのマザースタンパから射出成形法又は2
P法等によって、後述の実施例においては射出成形によ
りポリカーボネート等の光透過性樹脂より成る光学記録
再生媒体用の基板を成形する。
説明した製造工程によって、上述の光学記録装置による
パターン露光と現像工程によって作製した凹凸パターン
とは反転する凹凸パターンが形成された光学記録再生媒
体製造用スタンパ、この場合いわゆるマザースタンパを
形成し、更にこのマザースタンパから射出成形法又は2
P法等によって、後述の実施例においては射出成形によ
りポリカーボネート等の光透過性樹脂より成る光学記録
再生媒体用の基板を成形する。
【0086】そして、成形した基板の厚さを1.1mm
とし、その信号形成面に、Al合金等から成る反射層
5、ZnS−SiO2 等より成る第1の誘電体層6、G
eSbTe合金等より成る相変化材料より成る記録層
7、ZnS−SiO2 等より成る第2の誘電体層8を順
次スパッタリング等によって成膜する。その後、第2の
誘電体層5の上に紫外線硬化樹脂をスピンコート法によ
り塗布し、この紫外線硬化樹脂に対して紫外線を照射し
硬化させることによって、厚さ0.1mmの保護層9を
形成する。
とし、その信号形成面に、Al合金等から成る反射層
5、ZnS−SiO2 等より成る第1の誘電体層6、G
eSbTe合金等より成る相変化材料より成る記録層
7、ZnS−SiO2 等より成る第2の誘電体層8を順
次スパッタリング等によって成膜する。その後、第2の
誘電体層5の上に紫外線硬化樹脂をスピンコート法によ
り塗布し、この紫外線硬化樹脂に対して紫外線を照射し
硬化させることによって、厚さ0.1mmの保護層9を
形成する。
【0087】このような製造工程を経て、図1及び図2
において説明した、本発明構成によるスペースポジショ
ン検出方式によるピットとウォブリンググルーブの形成
された例えばDVRフォーマットの光学記録再生媒体が
形成される。
において説明した、本発明構成によるスペースポジショ
ン検出方式によるピットとウォブリンググルーブの形成
された例えばDVRフォーマットの光学記録再生媒体が
形成される。
【0088】このようにして形成した光学記録再生媒体
の凹凸パターンの再生特性の評価を、波長λ=406n
m、開口数NA=0.85の光学系を備えた光学記録再
生装置を用いて行う。この装置の模式的な構成を図6に
示す。
の凹凸パターンの再生特性の評価を、波長λ=406n
m、開口数NA=0.85の光学系を備えた光学記録再
生装置を用いて行う。この装置の模式的な構成を図6に
示す。
【0089】図6において、61は波長λ=406nm
の半導体レーザ等の光源を示し、ここから出射されたレ
ーザビームは、コリメートレンズ62で平行光とされ、
グレーティング63によって、0次光(主ビーム)及び
±1次光(副ビーム)の3つのビームに分けられる。こ
れらの3つのビーム(P偏光)は、偏光ビームスプリッ
タ64、1/4波長板65を円偏光として透過して、前
述の図3において説明したように、開口数NA=0.8
5の対物レンズよりなる光ピックアップ66によって、
光学記録再生媒体10の所定の記録トラック上に集光さ
れる。主ビームの中央のスポットは記録情報の記録再生
に用いられ、副ビームの光スポットはトラッキングエラ
ーの検出用に用いられる。68は光学記録再生媒体10
を矢印bで示すように回転させる回転手段を示す。実線
dは、光学記録再生媒体10の回転軸を示す。
の半導体レーザ等の光源を示し、ここから出射されたレ
ーザビームは、コリメートレンズ62で平行光とされ、
グレーティング63によって、0次光(主ビーム)及び
±1次光(副ビーム)の3つのビームに分けられる。こ
れらの3つのビーム(P偏光)は、偏光ビームスプリッ
タ64、1/4波長板65を円偏光として透過して、前
述の図3において説明したように、開口数NA=0.8
5の対物レンズよりなる光ピックアップ66によって、
光学記録再生媒体10の所定の記録トラック上に集光さ
れる。主ビームの中央のスポットは記録情報の記録再生
に用いられ、副ビームの光スポットはトラッキングエラ
ーの検出用に用いられる。68は光学記録再生媒体10
を矢印bで示すように回転させる回転手段を示す。実線
dは、光学記録再生媒体10の回転軸を示す。
【0090】そして、光学記録再生媒体10からの反射
光は、光ピックアップ66、1/4波長板65を再び経
由して円偏光はS偏光になり偏光ビームスプリッタ64
に反射され、組み合わせレンズ71とレンズ74とに入
射させる。
光は、光ピックアップ66、1/4波長板65を再び経
由して円偏光はS偏光になり偏光ビームスプリッタ64
に反射され、組み合わせレンズ71とレンズ74とに入
射させる。
【0091】組み合わせレンズ71に入射されたレーザ
光は、レーザビームに非点収差を与えるレンズを介して
フォトダイオード72に入射され、ビームの強度に応じ
た電気信号に変換され、サーボ信号(フォーカスエラー
信号及びトラッキングエラー信号)として、サーボ回路
に出力される。フォトダイオード72は分割されたディ
テクタ73(A〜H)を有する。主ビームの戻り光はデ
ィテクタ73の中央部に位置する4分割ディテクタのA
〜Dに入射し、副ビームの戻り光はディテクタ73の両
側部に位置するE〜Hに入射する。
光は、レーザビームに非点収差を与えるレンズを介して
フォトダイオード72に入射され、ビームの強度に応じ
た電気信号に変換され、サーボ信号(フォーカスエラー
信号及びトラッキングエラー信号)として、サーボ回路
に出力される。フォトダイオード72は分割されたディ
テクタ73(A〜H)を有する。主ビームの戻り光はデ
ィテクタ73の中央部に位置する4分割ディテクタのA
〜Dに入射し、副ビームの戻り光はディテクタ73の両
側部に位置するE〜Hに入射する。
【0092】また、偏光ビームスプリッタ70で反射さ
れたレーザ光は、レンズ74を介してもう一方のフォト
ダイオード75に入射される。フォトダイオード75は
ディテクタ76(G)を有し、偏光ビームスプリッタ7
0において反射されたレーザ光が検出される。
れたレーザ光は、レンズ74を介してもう一方のフォト
ダイオード75に入射される。フォトダイオード75は
ディテクタ76(G)を有し、偏光ビームスプリッタ7
0において反射されたレーザ光が検出される。
【0093】ディテクタ73のA〜Hにより出力される
信号A〜Hが、図示しないが所定の回路系において、以
下のように加算減算処理されて所定の信号が出力され
る。この例においては、所定の間隔に配置して照射した
上記3本のレーザ光を利用した差動プッシュプル(DP
P:Differntial Push-Pull)方式によりトラッキングサ
ーボ信号を得た。即ち、 光学記録再生媒体の再生信号=(A+B+C+D) ピット再生信号(例えばEFM信号)=(A+B+C+
D) プッシュプル信号=(B+C)−(A+D) 差動プッシュプル(トラッキングサーボ)信号=(B+
C)−(A+D)−k(E−F)+(G−H) (kは所定の定数)とする。このような構成による光学
記録再生装置により、以下の実施例において、上述の本
発明構成による光学記録再生媒体の評価を行った。
信号A〜Hが、図示しないが所定の回路系において、以
下のように加算減算処理されて所定の信号が出力され
る。この例においては、所定の間隔に配置して照射した
上記3本のレーザ光を利用した差動プッシュプル(DP
P:Differntial Push-Pull)方式によりトラッキングサ
ーボ信号を得た。即ち、 光学記録再生媒体の再生信号=(A+B+C+D) ピット再生信号(例えばEFM信号)=(A+B+C+
D) プッシュプル信号=(B+C)−(A+D) 差動プッシュプル(トラッキングサーボ)信号=(B+
C)−(A+D)−k(E−F)+(G−H) (kは所定の定数)とする。このような構成による光学
記録再生装置により、以下の実施例において、上述の本
発明構成による光学記録再生媒体の評価を行った。
【0094】〔実施例〕以下の例においては、スペース
ポジション検出方式においてスペース長を1Tとした場
合とした例を示し、フォトレジストより成る感光層の厚
さを変えることにより、ピットの深さdを17、23、
34、47、55nmとして光学記録再生媒体A〜Eを
作製した。更に、各々の光学記録再生媒体のカッティン
グ露光パワー、即ち上述の図5において説明した変調光
学系OM1における露光パワーを変えることにより、ピ
ットの幅wを130、155、170、190nmとし
変化させた。トラックピッチpは、上述したように32
0nmとした。以下の表1に、各例におけるピット信号
量を示す。位相深さx(=λ/d・n)を求める場合に
用いた屈折率nは1.48(上記図3において示す保護
層9の材料の屈折率)、再生用入射光の波長λは上述の
通り406nmである。
ポジション検出方式においてスペース長を1Tとした場
合とした例を示し、フォトレジストより成る感光層の厚
さを変えることにより、ピットの深さdを17、23、
34、47、55nmとして光学記録再生媒体A〜Eを
作製した。更に、各々の光学記録再生媒体のカッティン
グ露光パワー、即ち上述の図5において説明した変調光
学系OM1における露光パワーを変えることにより、ピ
ットの幅wを130、155、170、190nmとし
変化させた。トラックピッチpは、上述したように32
0nmとした。以下の表1に、各例におけるピット信号
量を示す。位相深さx(=λ/d・n)を求める場合に
用いた屈折率nは1.48(上記図3において示す保護
層9の材料の屈折率)、再生用入射光の波長λは上述の
通り406nmである。
【0095】
【表1】
【0096】この表1から明らかなように、光学記録再
生媒体A、Eにおいては安定なトラッキングサーボを行
うことができなかった。しかしながら、光学記録再生媒
体B、C、Dの全面において、安定なトラッキングサー
ボを行うことができた。
生媒体A、Eにおいては安定なトラッキングサーボを行
うことができなかった。しかしながら、光学記録再生媒
体B、C、Dの全面において、安定なトラッキングサー
ボを行うことができた。
【0097】更にこの2−7変調のスペースポジション
検出のピット信号を安定に再生できる領域は、光学記録
再生媒体B、C、Dのピットの幅が130nm以上17
0nm以下の範囲であった。ピットの幅が190nmの
領域は隣接トラックのクロストーク等の影響でスペース
ポジション検出によるピットの記録信号を安定に再生で
きなかった。即ちこの場合は、ピットの位相深さをλ/
11.93n以上λ/5.84n以下とし、ピットの幅
とトラックピッチとの比を、0.406以上0.594
以下とする場合に良好に信号の再生を行うことができる
ことがわかる。
検出のピット信号を安定に再生できる領域は、光学記録
再生媒体B、C、Dのピットの幅が130nm以上17
0nm以下の範囲であった。ピットの幅が190nmの
領域は隣接トラックのクロストーク等の影響でスペース
ポジション検出によるピットの記録信号を安定に再生で
きなかった。即ちこの場合は、ピットの位相深さをλ/
11.93n以上λ/5.84n以下とし、ピットの幅
とトラックピッチとの比を、0.406以上0.594
以下とする場合に良好に信号の再生を行うことができる
ことがわかる。
【0098】次に、スペースポジション検出方式におい
てスペース長を0.5T相当とした場合について、同様
にフォトレジストの深さを変えることによって、ピット
深さを17nm、20nm、23nm、34nm、47
nm、53nmの光学記録再生媒体F〜Kを製造した。
更に各光学記録再生媒体のカッティング露光パワー、即
ち上述の図5において説明した変調光学系OM1におけ
る露光パワーを変えることにより、ピットの幅wを13
0、155、170、190nmとし変化させた。トラ
ックピッチpは、上述したように320nmとした。以
下の表2に、各例におけるピット信号量を示す。位相深
さx(=λ/d・n)を求める場合に用いた屈折率nは
1.48(上記図3において示す保護層9の材料の屈折
率)、再生用入射光の波長λは上述の通り406nmで
ある。
てスペース長を0.5T相当とした場合について、同様
にフォトレジストの深さを変えることによって、ピット
深さを17nm、20nm、23nm、34nm、47
nm、53nmの光学記録再生媒体F〜Kを製造した。
更に各光学記録再生媒体のカッティング露光パワー、即
ち上述の図5において説明した変調光学系OM1におけ
る露光パワーを変えることにより、ピットの幅wを13
0、155、170、190nmとし変化させた。トラ
ックピッチpは、上述したように320nmとした。以
下の表2に、各例におけるピット信号量を示す。位相深
さx(=λ/d・n)を求める場合に用いた屈折率nは
1.48(上記図3において示す保護層9の材料の屈折
率)、再生用入射光の波長λは上述の通り406nmで
ある。
【0099】
【表2】
【0100】上述の表2において、光学記録再生媒体F
は、安定なトラッキングサーボを得ることができなかっ
た。光学記録再生媒体G〜Kの全面において、安定なト
ラッキングサーボを得ることができた。更に、2−7変
調のスペースポジション検出を安定に再生できる領域
は、光学記録再生媒体G〜Kの、ピット幅が130nm
以上170nm以下であった。ピット幅が190nmの
領域は、隣接トラックのクロストーク等の影響で、スペ
ースポジション検出を安定に再生できなかった。即ち、
この場合においては、ピットの位相深さはλ/13.7
1n以上λ/5.18n以下とし、ピットの幅とトラッ
クピッチとの比を、0.406以上0.531以下とす
る場合に良好に再生信号を得ることができることがわか
る。
は、安定なトラッキングサーボを得ることができなかっ
た。光学記録再生媒体G〜Kの全面において、安定なト
ラッキングサーボを得ることができた。更に、2−7変
調のスペースポジション検出を安定に再生できる領域
は、光学記録再生媒体G〜Kの、ピット幅が130nm
以上170nm以下であった。ピット幅が190nmの
領域は、隣接トラックのクロストーク等の影響で、スペ
ースポジション検出を安定に再生できなかった。即ち、
この場合においては、ピットの位相深さはλ/13.7
1n以上λ/5.18n以下とし、ピットの幅とトラッ
クピッチとの比を、0.406以上0.531以下とす
る場合に良好に再生信号を得ることができることがわか
る。
【0101】前述したように、DVRのトラックピッチ
0.32μmは、カットオフ周波数のトラックピッチ
(0239μm)の4/3程度しかなく、従来必要とさ
れた3/2未満(0.32/0.239=1.339)
であり、充分なトラッキングサーボ信号振幅(プッシュ
プル信号振幅)が得られない。
0.32μmは、カットオフ周波数のトラックピッチ
(0239μm)の4/3程度しかなく、従来必要とさ
れた3/2未満(0.32/0.239=1.339)
であり、充分なトラッキングサーボ信号振幅(プッシュ
プル信号振幅)が得られない。
【0102】しかしながら、上述したように、狭トラッ
クピッチとされても、スペースポジション検出によっ
て、スペース長を1T相当としてピットを記録した光学
記録再生媒体において、ピットの深さが23nm以上4
7nm以下、即ち位相深さxを、 λ/11.93n≦x≦λ/5.84n とし、且つピットの幅wとトラックピッチpの比を、 0.406≦w/p≦0.531 とする最適なピット形状とする場合に、良好なピット信
号の再生特性を実現できた。
クピッチとされても、スペースポジション検出によっ
て、スペース長を1T相当としてピットを記録した光学
記録再生媒体において、ピットの深さが23nm以上4
7nm以下、即ち位相深さxを、 λ/11.93n≦x≦λ/5.84n とし、且つピットの幅wとトラックピッチpの比を、 0.406≦w/p≦0.531 とする最適なピット形状とする場合に、良好なピット信
号の再生特性を実現できた。
【0103】更に、1−7変調のスペースポジション検
出(ピットデューティ68.3%)、EFM変調のスペ
ースポジション検出(ピットデューティ78.8%)の
各方式によるピットを上述のピット形状において行い、
良好なピット信号の再生特性を実現できた。
出(ピットデューティ68.3%)、EFM変調のスペ
ースポジション検出(ピットデューティ78.8%)の
各方式によるピットを上述のピット形状において行い、
良好なピット信号の再生特性を実現できた。
【0104】更に、スペースポジション検出において、
スペース長を0.5T相当としてピットを記録した光学
記録再生媒体において、位相深さxを λ/13.71n≦x≦5.18n とし、ピットの幅wとトラックピッチpとの比を、 0.406≦w/p≦0.531 とすることによって、良好なピット信号の再生特性を実
現できた。
スペース長を0.5T相当としてピットを記録した光学
記録再生媒体において、位相深さxを λ/13.71n≦x≦5.18n とし、ピットの幅wとトラックピッチpとの比を、 0.406≦w/p≦0.531 とすることによって、良好なピット信号の再生特性を実
現できた。
【0105】更にこの場合に、1−7変調のスペースポ
ジション検出(ピットデューティ84.2%)、EFM
変調のスペースポジション検出(ピットデューティ8
9.4%)の各方式によるピットを上述のピット形状に
おいて行い、良好なピット信号の再生特性を実現でき
た。
ジション検出(ピットデューティ84.2%)、EFM
変調のスペースポジション検出(ピットデューティ8
9.4%)の各方式によるピットを上述のピット形状に
おいて行い、良好なピット信号の再生特性を実現でき
た。
【0106】つまり、スペースポジション検出方式にお
いて、スペース長を1T相当とする場合、即ちピットデ
ューティを68.3〜78.8%とする場合も、更にス
ペース長を0.5T相当として、ピットデューティを8
4.2〜89.4%とする場合においても、安定したト
ラッキングサーボ及びスペースポジション検出の再生が
可能となることがわかる。ピットデューティが78.8
%を越え84.2%未満の領域は、スペースポジション
検出方式においてスペース長を0.5T〜1T相当の適
切な値に選定することによって、同様に安定な再生信号
を得ることができる。
いて、スペース長を1T相当とする場合、即ちピットデ
ューティを68.3〜78.8%とする場合も、更にス
ペース長を0.5T相当として、ピットデューティを8
4.2〜89.4%とする場合においても、安定したト
ラッキングサーボ及びスペースポジション検出の再生が
可能となることがわかる。ピットデューティが78.8
%を越え84.2%未満の領域は、スペースポジション
検出方式においてスペース長を0.5T〜1T相当の適
切な値に選定することによって、同様に安定な再生信号
を得ることができる。
【0107】更に、スペース長を1Tから0.5Tとし
たときに、良好なピット信号の再生を行い得るピットの
位相深さxの範囲が、上述したように、λ/11.93
n≦x≦λ/5.84nから、λ/13.71n≦x≦
5.18nとなり、最適な位相深さの範囲が広がってい
ることがわかる。つまり、スペース長を1T〜0.5T
の間に選定する場合は、安定な再生特性が得られる最適
なピット位相深さの範囲は、スペース長を小さくする程
徐々に広がるものと思われる。従って、スペース長を1
T〜0.5Tの範囲とするとき、ピットの位相深さをλ
/13.71n≦x≦λ/5.18nの範囲で適切に選
定することによって、安定な再生信号を得ることができ
ることがわかる。
たときに、良好なピット信号の再生を行い得るピットの
位相深さxの範囲が、上述したように、λ/11.93
n≦x≦λ/5.84nから、λ/13.71n≦x≦
5.18nとなり、最適な位相深さの範囲が広がってい
ることがわかる。つまり、スペース長を1T〜0.5T
の間に選定する場合は、安定な再生特性が得られる最適
なピット位相深さの範囲は、スペース長を小さくする程
徐々に広がるものと思われる。従って、スペース長を1
T〜0.5Tの範囲とするとき、ピットの位相深さをλ
/13.71n≦x≦λ/5.18nの範囲で適切に選
定することによって、安定な再生信号を得ることができ
ることがわかる。
【0108】また、特願2001−199303号出願
に示すように、ウォブルグルーブのアドレス情報を安定
に再生できる領域、即ち光学記録再生媒体B、C、D、
G、H、Iのグルーブ幅が130nm以上190nm以
下のウォブルグルーブ部、この場合再生用光の入射側に
近い面に、1−7変調で記録再生を行い、ディスク全面
においてジッター10%以下の再生ができ、良好な記録
再生特性を実現できた。
に示すように、ウォブルグルーブのアドレス情報を安定
に再生できる領域、即ち光学記録再生媒体B、C、D、
G、H、Iのグルーブ幅が130nm以上190nm以
下のウォブルグルーブ部、この場合再生用光の入射側に
近い面に、1−7変調で記録再生を行い、ディスク全面
においてジッター10%以下の再生ができ、良好な記録
再生特性を実現できた。
【0109】また、図2において説明した例において、
DVRのPIC(Permanent Information and Control
Data)領域、即ち一般にはTOCと同様に規定される領
域に、スペースポジション検出方式のピットを設ける構
成とすることもできる。また、狭トラックピッチのスペ
ースポジション検出のピットのみを形成する場合にも、
同様に良好な記録再生特性を得ることができた。
DVRのPIC(Permanent Information and Control
Data)領域、即ち一般にはTOCと同様に規定される領
域に、スペースポジション検出方式のピットを設ける構
成とすることもできる。また、狭トラックピッチのスペ
ースポジション検出のピットのみを形成する場合にも、
同様に良好な記録再生特性を得ることができた。
【0110】更に、ピットとグルーブが混在するフォー
マットに用いることもできる。尚、トラックピッチをカ
ットオフ周波数に対応するトラックピッチの3/2倍以
上とするときは、ピットのフォーマットが前述のエッジ
検出フォーマット等による場合においても充分なプッシ
ュプル信号が得られることから、本発明においては、カ
ットオフ周波数のトラックピッチの4/3以上3/2以
下のトラックピッチとするものである。
マットに用いることもできる。尚、トラックピッチをカ
ットオフ周波数に対応するトラックピッチの3/2倍以
上とするときは、ピットのフォーマットが前述のエッジ
検出フォーマット等による場合においても充分なプッシ
ュプル信号が得られることから、本発明においては、カ
ットオフ周波数のトラックピッチの4/3以上3/2以
下のトラックピッチとするものである。
【0111】上述したように、本発明においては、ラン
ドグルーブ記録方式を採る場合と同様に、トラック密度
を従来の2倍に高密度化をはかり、ピット信号の良好な
再生特性を実現できた。読み取り面に近い側にグルーブ
をピットと混在して形成し、フォーカス点を変えること
なく良好なピット信号の再生特性とグルーブの記録再生
特性を両立できる光学記録再生媒体を提供することがで
きる。
ドグルーブ記録方式を採る場合と同様に、トラック密度
を従来の2倍に高密度化をはかり、ピット信号の良好な
再生特性を実現できた。読み取り面に近い側にグルーブ
をピットと混在して形成し、フォーカス点を変えること
なく良好なピット信号の再生特性とグルーブの記録再生
特性を両立できる光学記録再生媒体を提供することがで
きる。
【0112】以上本発明の実施の形態と実施例の各例を
説明したが、本発明は上述の実施例に限定されることな
く、相変化材料による記録層等の各層の材料構成を変更
するとか、またその他例えば記録層として光磁気記録
層、色素材料層を用いる場合や基板材料や構成等、本発
明構成を逸脱しない範囲で種々の変形変更が可能である
ことはいうまでもない。
説明したが、本発明は上述の実施例に限定されることな
く、相変化材料による記録層等の各層の材料構成を変更
するとか、またその他例えば記録層として光磁気記録
層、色素材料層を用いる場合や基板材料や構成等、本発
明構成を逸脱しない範囲で種々の変形変更が可能である
ことはいうまでもない。
【0113】また、情報としては記録情報に限定される
ことなく、信号の記録再生や或いは情報及び信号の記録
再生両方の機能を有する光学記録再生媒体、光学記録再
生媒体製造用スタンパ及び光学記録再生装置にも適用す
ることができる。
ことなく、信号の記録再生や或いは情報及び信号の記録
再生両方の機能を有する光学記録再生媒体、光学記録再
生媒体製造用スタンパ及び光学記録再生装置にも適用す
ることができる。
【0114】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、ピッ
トをスペースポジション検出により記録することによっ
て、ピット部におけるトラッキングサーボ信号振幅(プ
ッシュプル信号振幅)の半減を回避することができ、D
VR−ROM等の、高記録密度化に伴い0.32μm程
度に狭トラックピッチ化された光学記録再生媒体におい
ても、充分なトラッキングサーボ信号振幅が得られ、良
好なピット情報の記録再生特性を保持することができ
る。
トをスペースポジション検出により記録することによっ
て、ピット部におけるトラッキングサーボ信号振幅(プ
ッシュプル信号振幅)の半減を回避することができ、D
VR−ROM等の、高記録密度化に伴い0.32μm程
度に狭トラックピッチ化された光学記録再生媒体におい
ても、充分なトラッキングサーボ信号振幅が得られ、良
好なピット情報の記録再生特性を保持することができ
る。
【0115】また、スペースポジション検出方式は、光
学記録再生媒体を製造する際に、感光層をパターン露光
する信号を制御するのみの簡単な方法で形成することが
できることから、その製造にあたって煩雑な作業を含む
ことなく、従来構成の光学記録装置によって良好な生産
性をもって製造することができる。
学記録再生媒体を製造する際に、感光層をパターン露光
する信号を制御するのみの簡単な方法で形成することが
できることから、その製造にあたって煩雑な作業を含む
ことなく、従来構成の光学記録装置によって良好な生産
性をもって製造することができる。
【0116】更に本発明によれば、ピットとグルーブと
を混在させるフォーマットであり、且つピットとグルー
ブとが同一のトラックピッチで形成される光学記録再生
媒体またはこれを用いた光学記録再生装置を提供するこ
とができる。
を混在させるフォーマットであり、且つピットとグルー
ブとが同一のトラックピッチで形成される光学記録再生
媒体またはこれを用いた光学記録再生装置を提供するこ
とができる。
【図1】ピットの記録方式の説明図である。
【図2】光学記録再生媒体の一例の説明図である。
【図3】光学記録再生媒体の一例の略線的拡大断面図で
ある。
ある。
【図4】Aは光学記録再生媒体製造用スタンパの一例の
製造工程図である。Bは光学記録再生媒体製造用スタン
パの一例の製造工程図である。Cは光学記録再生媒体製
造用スタンパの一例の製造工程図である。
製造工程図である。Bは光学記録再生媒体製造用スタン
パの一例の製造工程図である。Cは光学記録再生媒体製
造用スタンパの一例の製造工程図である。
【図5】光学記録装置の一例の構成図である。
【図6】光学記録再生装置の一例の構成図である。
1 基板、3 ピット、4 グルーブ、5 反射層、6
第1の誘電体層、7記録層、8 第2の誘電体層、9
保護層、10 光学記録再生媒体、11 原盤用基
板、12 感光層、13 ピットパターン、13n 反
転ピットパターン、14 グルーブパターン、14n
反転グルーブパターン、15 スタンパ、16 マザー
スタンパ、20 光源、21 電気光学変調器、22
検光子、24 フォトディテクタ、25、駆動用ドライ
バ、26 駆動用ドライバ、40移動光学テーブル、4
7 ウェッジプリズム、48 音響光学偏向器、49
ウェッジプリズム、50 駆動用ドライバ、51 電圧
制御発振器、52 対物レンズ、54 光ピックアップ
61 光源、62 コリメートレンズ、63 グレー
ティング、64 偏光ビームスプリッタ(PBS)、6
5 1/4波長板、66 光ピックアップ、67 磁気
ヘッド、68 回転手段、70 偏光ビームスプリッ
タ、71 組み合わせレンズ、72 フォトダイオー
ド、73 ディテクタ、74 レンズ、75 フォトダ
イオード、76 ディテクタ
第1の誘電体層、7記録層、8 第2の誘電体層、9
保護層、10 光学記録再生媒体、11 原盤用基
板、12 感光層、13 ピットパターン、13n 反
転ピットパターン、14 グルーブパターン、14n
反転グルーブパターン、15 スタンパ、16 マザー
スタンパ、20 光源、21 電気光学変調器、22
検光子、24 フォトディテクタ、25、駆動用ドライ
バ、26 駆動用ドライバ、40移動光学テーブル、4
7 ウェッジプリズム、48 音響光学偏向器、49
ウェッジプリズム、50 駆動用ドライバ、51 電圧
制御発振器、52 対物レンズ、54 光ピックアップ
61 光源、62 コリメートレンズ、63 グレー
ティング、64 偏光ビームスプリッタ(PBS)、6
5 1/4波長板、66 光ピックアップ、67 磁気
ヘッド、68 回転手段、70 偏光ビームスプリッ
タ、71 組み合わせレンズ、72 フォトダイオー
ド、73 ディテクタ、74 レンズ、75 フォトダ
イオード、76 ディテクタ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
G11B 7/26 511 G11B 7/26 511
11/105 521 11/105 521F
521H
546 546D
(72)発明者 秀田 育弘
宮城県登米郡中田町宝江新井田字加賀野境
30番地 ソニー宮城株式会社内
Fターム(参考) 5D029 WA02 WA26 WB11 WB17 WD01
WD10
5D075 AA03 CC21 EE03 FG18 GG06
GG14
5D090 AA01 BB05 BB07 BB10 CC14
FF15 GG02 GG03
5D121 CA03
Claims (27)
- 【請求項1】 記録情報に対応するピットが記録トラッ
クに沿って形成された光学記録再生媒体にあって、 上記ピットの記録フォーマットが、ピットポジション検
出フォーマットの凹凸を逆にしたフォーマットとされて
成り、 上記ピットのトラックピッチが、上記光学記録再生媒体
の記録情報を再生する再生用光の波長λ及び対物レンズ
の開口数NAに対応するカットオフ周波数のトラックピ
ッチの4/3以上3/2以下とされて成ることを特徴と
する光学記録再生媒体。 - 【請求項2】 上記光学記録再生媒体の記録情報を再生
する再生用光の波長をλ、上記光学記録再生媒体の再生
用光の入射側から上記ピットに至る媒質の屈折率をnと
したときに、上記ピットの位相深さxが、 λ/13.71n≦x≦λ/5.18n とされ、また上記ピットの幅wと、上記ピットのトラッ
クピッチpとの比が、 0.406≦w/p≦0.531 とされて成ることを特徴とする請求項1に記載の光学記
録再生媒体。 - 【請求項3】 上記ピットの変調方式が、1−7変調方
式、2−7変調方式又はEFM変調方式のうちのどれか
1つの方式とされて成ることを特徴とする請求項1又は
2に記載の光学記録再生媒体。 - 【請求項4】 上記ピットの上記記録トラックの延長方
向に沿う方向の密度が、68.3%以上89.4%以下
とされて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の
光学記録再生媒体。 - 【請求項5】 上記光学記録再生媒体が、成形された基
板上に少なくとも記録層及び保護層が形成されて成り、 上記基板にはグルーブが形成され、上記光学記録再生媒
体の記録情報を再生する再生用光の入射側に近い面が上
記グルーブのグルーブ面とされ、上記グルーブ面のみに
記録情報が記録されて成ることを特徴とする請求項1、
2、3又は4に記載の光学記録再生媒体。 - 【請求項6】 上記グルーブがウォブルグルーブとされ
て成ることを特徴とする請求項5に記載の光学記録再生
媒体。 - 【請求項7】 上記グルーブのトラックピッチが上記ピ
ットのトラックピッチと同一とされて成ることを特徴と
する請求項5又は6に記載の光学記録再生媒体。 - 【請求項8】 上記ピット及び上記グルーブが形成され
る記録トラックが、スパイラル状の軌跡を描いて形成さ
れて成ることを特徴とする請求項5、6又は7に記載の
光学記録再生媒体。 - 【請求項9】 上記ピットと上記グルーブが混在して形
成されて成ることを特徴とする請求項5、6、7又は8
に記載の光学記録再生媒体。 - 【請求項10】 記録情報に対応するピットが記録トラ
ックに沿って形成された光学記録再生媒体を製造するた
めの光学記録再生媒体製造用スタンパにあって、 上記ピットに対応するピットパターンの記録フォーマッ
トが、ピットポジション検出フォーマットの凹凸を逆に
したフォーマットとされて成り、 上記ピットパターンのトラックピッチが、上記光学記録
再生媒体の記録情報を再生する再生用光の波長λ及び対
物レンズの開口数NAに対応するカットオフ周波数のト
ラックピッチの4/3以上3/2以下とされて成ること
を特徴とする光学記録再生媒体製造用スタンパ。 - 【請求項11】 上記光学記録再生媒体の記録情報を再
生する再生用光の波長をλ、上記光学記録再生媒体の再
生用光の入射側から上記ピットに至る媒質の屈折率をn
としたときに、上記ピットパターンの位相深さx’が、 λ/13.71n≦x’≦λ/5.18n とされ、また上記ピットパターンの幅w’と、上記ピッ
トパターンのトラックピッチp’との比が、 0.406≦w’/p’≦0.531 とされて成ることを特徴とする請求項10に記載の光学
記録再生媒体製造用スタンパ。 - 【請求項12】 上記ピットの変調方式が、1−7変調
方式、2−7変調方式又はEFM変調方式のうちのどれ
か1つの方式とされて成ることを特徴とする請求項10
又は11に記載の光学記録再生媒体製造用スタンパ。 - 【請求項13】 上記ピットパターンの上記記録トラッ
クの延長方向に沿う方向の密度が、68.3%以上8
9.4%以下とされて成ることを特徴とする上記請求項
10又は11に記載の光学記録再生媒体製造用スタン
パ。 - 【請求項14】 上記スタンパにグルーブパターンが形
成されて成ることを特徴とする請求項10、11、12
又は13に記載の光学記録再生媒体製造用スタンパ。 - 【請求項15】 上記グルーブパターンがウォブルグル
ーブパターンとされて成ることを特徴とする請求項14
に記載の光学記録再生媒体製造用スタンパ。 - 【請求項16】 上記グルーブパターンのトラックピッ
チが上記ピットパターンのトラックピッチと同一とされ
て成ることを特徴とする請求項14又は15に記載の光
学記録再生媒体製造用スタンパ。 - 【請求項17】 上記ピットパターン及び上記グルーブ
パターンが、スパイラル状の軌跡を描いて形成されて成
ることを特徴とする請求項14、15又は16に記載の
光学記録再生媒体製造用スタンパ。 - 【請求項18】 上記ピットパターンと上記グルーブパ
ターンが混在して形成されて成ることを特徴とする請求
項14、15、16又は17に記載の光学記録再生媒体
製造用スタンパ。 - 【請求項19】 記録情報に対応するピットが記録トラ
ックに沿って形成された光学記録再生媒体を用いる光学
記録再生装置にあって、 上記光学記録再生媒体の上記ピットの記録フォーマット
が、ピットポジション検出フォーマットの凹凸を逆にし
たフォーマットとされて成り、 上記光学記録再生媒体の上記ピットのトラックピッチ
が、上記光学記録再生媒体の記録情報を再生する再生用
光の波長λ及び対物レンズの開口数NAに対応するカッ
トオフ周波数のトラックピッチの4/3以上3/2以下
とされて成ることを特徴とする光学記録再生装置。 - 【請求項20】 上記光学記録再生媒体の記録情報を再
生する再生用光の波長をλ、上記光学記録再生媒体の再
生用光の入射側から上記ピットに至る媒質の屈折率をn
としたときに、上記ピットの位相深さxが、 λ/13.71n≦x≦λ/5.18n とされ、また上記ピットの幅wと、上記ピットのトラッ
クピッチpとの比が、 0.406≦w/p≦0.531 とされて成ることを特徴とする請求項19に記載の光学
記録再生装置。 - 【請求項21】 上記光学記録再生媒体の上記ピットの
変調方式が、1−7変調方式、2−7変調方式又はEF
M変調方式のうちのどれか1つの方式とされて成ること
を特徴とする請求項19又は20に記載の光学記録再生
装置。 - 【請求項22】 上記光学記録再生媒体の上記ピットの
上記記録トラックの延長方向に沿う方向の密度が、6
8.3%以上89.4%以下とされて成ることを特徴と
する請求項19又は20に記載の光学記録再生装置。 - 【請求項23】 上記光学記録再生媒体が、成形された
基板上に少なくとも記録層及び保護層が形成されて成
り、 上記基板にはグルーブが形成され、上記光学記録再生媒
体の記録情報を再生する再生用光の入射側に近い面が上
記グルーブのグルーブ面とされ、上記グルーブ面のみに
記録情報が記録されて成ることを特徴とする請求項1
9、20、21又は22に記載の光学記録再生装置。 - 【請求項24】 上記光学記録再生媒体の上記グルーブ
がウォブルグルーブとされて成ることを特徴とする請求
項23に記載の光学記録再生装置。 - 【請求項25】 上記光学記録再生媒体の上記グルーブ
のトラックピッチが上記ピットのトラックピッチと同一
とされて成ることを特徴とする請求項23又は24に記
載の光学記録再生装置。 - 【請求項26】 上記光学記録再生媒体の上記ピット及
び上記グルーブが形成される記録トラックが、スパイラ
ル状の軌跡を描いて形成されて成ることを特徴とする請
求項23、24又は25に記載の光学記録再生装置。 - 【請求項27】 上記光学記録再生媒体の上記ピットと
上記グルーブが混在して形成されて成ることを特徴とす
る請求項23、24、25又は26に記載の光学記録再
生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002119740A JP2003208719A (ja) | 2001-11-12 | 2002-04-22 | 光学記録再生媒体、光学記録再生媒体製造用スタンパ及び光学記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001346393 | 2001-11-12 | ||
JP2001-346393 | 2001-11-12 | ||
JP2002119740A JP2003208719A (ja) | 2001-11-12 | 2002-04-22 | 光学記録再生媒体、光学記録再生媒体製造用スタンパ及び光学記録再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003208719A true JP2003208719A (ja) | 2003-07-25 |
JP2003208719A5 JP2003208719A5 (ja) | 2005-09-08 |
Family
ID=27667119
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002119740A Pending JP2003208719A (ja) | 2001-11-12 | 2002-04-22 | 光学記録再生媒体、光学記録再生媒体製造用スタンパ及び光学記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003208719A (ja) |
-
2002
- 2002-04-22 JP JP2002119740A patent/JP2003208719A/ja active Pending
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