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JP2003292836A - インク及びインクジェット記録方法 - Google Patents

インク及びインクジェット記録方法

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JP2003292836A
JP2003292836A JP2002098297A JP2002098297A JP2003292836A JP 2003292836 A JP2003292836 A JP 2003292836A JP 2002098297 A JP2002098297 A JP 2002098297A JP 2002098297 A JP2002098297 A JP 2002098297A JP 2003292836 A JP2003292836 A JP 2003292836A
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ink
metal
polymer
pigment
ink according
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JP2002098297A
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Yoshihide Aikawa
嘉秀 相川
Takayuki Ishikawa
貴之 石川
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 金属光沢の記録物が得られ、更に高耐候性の
記録物が達成されるインク、及びこれを用いたインクジ
ェット記録方法を提供すること。 【解決手段】 液媒体に分散している金属微粒子を色材
として含有しているインク、及びインクジェット記録方
法。金属微粒子は金属化合物と顔料親和性基を主鎖およ
び複数の側鎖の少なくとも一方に有する高分子分散剤を
含有する溶液中において、該金属化合物を金属に還元す
ることによって製造した金属のコロイド粒子である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク及び該イン
クを用いたインクジェット記録方法に関する。更に詳し
くは、金属微粒子を色材とするインク及び該インクを用
いるインクジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェット記録方法について
様々な発明が提案され、現在ではインクジェット記録方
法の利用分野は広範囲にわたっている。その結果、イン
クジェットプリンタが広くユーザーに浸透し、高速記録
化及び高画質化といった高機能化が図られている。しか
し、ユーザーのインクジェット記録方法の付加機能に対
する更なる要求が存在することも事実である。
【0003】その中には金属光沢を有する記録物、所謂
金銀箔押しインクが含まれている。現状では、金属光沢
の印字物を達成するために、有機染料や有機顔料を色材
に用いたブラック、シアン、マゼンタ、イエローインク
で擬似的に表現されている。しかし、金属光沢特有の質
感を達成するのは根本的に困難である。一方で金属微粒
子を色材と用いれば、金属光沢特有の質感が得られる可
能性がある。インクジェット用インクの色材の一つとし
て金属のコロイド粒子が挙げられる。
【0004】しかし、従来の金属のコロイド粒子を用い
たインクは、金属のコロイド粒子同士が凝集するもの
や、金属のコロイド粒子の濃度が低いため、充分な画像
濃度が得られないもの、金属のコロイド粒子の粒度分布
が広いため、彩度が低く、色材としては充分ではないも
のであった。従って従来の金属のコロイド粒子では、イ
ンクジェット適性が良好で、色材として微細な記録画像
に用いられた提案は実質的に存在しなかった。
【0005】また、記録物の耐候性(耐光性、耐ガス
性、耐水性、耐湿性等)に関する要求は次第に高く、且
つ厳しくなる一途である。従って、これらの要求特性を
完全に確保することが、今やインクジェットインクの必
須条件になっているのが現状である。しかし、従来のイ
ンクジェット記録物の耐光性や耐ガス性について改善の
提案がなされているものの、未だ不十分である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、高精彩のカラー及び金属光沢の記録物が得られ、更
に高耐候性の記録物が達成されるインク、及びこれを用
いたインクジェット記録方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、液媒体に分散し
ている金属微粒子を色材として含有していることを特徴
とするインクを提供する。
【0008】上記インクにおいて、金属微粒子が、金属
のコロイド粒子であること;金属微粒子の金属が、貴金
属又は銅であること;貴金属が、金、銀及び白金からな
る群から選ばれた少なくとも1種であること;金属微粒
子の分散剤として、高分子分散剤を含有すること;金属
微粒子が、金属化合物を、高分子分散剤を含有する溶媒
に溶解するか、或いは金属化合物を溶媒に溶解した後
に、該溶液に高分子分散剤を添加してなる溶液中におい
て、該金属化合物を金属に還元することによって製造し
た金属のコロイド粒子であることが好ましい。
【0009】また、前記高分子分散剤が下記(i)〜
(iii)の何れかの構造を有すること;(i)顔料親和
性基を主鎖及び複数の側鎖の少なくとも一方に有し、且
つ、溶媒和部分を構成する複数の側鎖を有する櫛形構造
の高分子、(ii)主鎖中に顔料親和性基からなる複数の
顔料親和部分を有する高分子、(iii)主鎖の片末端に
顔料親和性基からなる顔料親和部分を有する直鎖状の高
分子。前記(i)の高分子は、顔料親和性基が1分子中
に2〜3,000個有し、溶媒和部分を構成する側鎖を
1分子中に2〜1,000個有し、且つ、数平均分子量
が2,000〜1,000,000であり、前記(ii)
の高分子は、顔料親和性基を1分子中に2〜3,000
個有し、数平均分子量が2,000〜1,000,00
0であり、前記(iii)の高分子は、顔料親和性基を1
分子中に2〜3,000個有し、数平均分子量が1,0
00〜1,000,000であること;前記金属コロイ
ドが、金属の化合物を、溶媒に溶解し、高分子分散剤を
加えた後、還元することで得られたものであること;及
び前記液媒体が、水又は水と水溶性有機溶剤との混合物
であること;及び前記インクがインクジェット記録用で
あることが好ましい。また、本発明は、インクを記録信
号に応じてオリフィスから吐出させる工程を有すること
を特徴とするインクジェット記録方法を提供する。
【0010】金属、特に貴金属や銅のコロイドは、化学
的に非常に安定であり、各コロイド特有の色を発色す
る。金属コロイドのなかでも、金コロイドは、粒径に応
じて、青、青紫、赤紫等の色を示す。
【0011】金コロイド等の貴金属コロイドによる発色
は、粒径が数nm〜数十nm程度の、いわゆるナノ粒子
において見られるもので、電子のプラズマ振動に起因
し、プラズモン吸収と呼ばれる発色機構によるものであ
る。このプラズモン吸収による発色は、金属中の自由電
子が光電場により揺さぶられ、粒子表面に電荷が現れ、
非線形分極が生じるためであるとされている。この貴金
属コロイドによる発色は、彩度や光線透過率が高く、耐
久性等に優れている。
【0012】
【発明の実施の形態】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳しく説明する。本明細書において、「プリ
ント」(「記録」又は「印字」という場合もある)と
は、文字、図形等の有意の情報を形成する場合のみなら
ず、有意無意を問わず、また、人間が視覚で知覚し得る
ように顕在化したものであるか否かを問わず、広くプリ
ント媒体上に画像、模様、パターン等を形成する場合、
又はプリント媒体の加工を行う場合をいうものとする。
【0013】また、「プリント媒体」(「記録媒体」と
いう場合もある)とは、一般的なプリント装置で用いら
れる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィル
ム、金属板等、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、
インクを受容可能なものもいうものとするが、以下では
「用紙」又は単に「紙」ともいうものとする。
【0014】更に、「インク」(「液体」という場合も
ある)とは、上記「プリント」の定義と同様に広く解釈
されるべきものであり、プリント媒体上に付与されるこ
とによって、画像、模様、パターン等の形成、プリント
媒体の加工、或いはインクの処理(例えば、プリント媒
体に付与されるインク中の色材の凝固又は不溶化)に供
される液体をいうものとする。
【0015】本発明のインクは、色材として金属微粒子
を含有することを特徴としている。金属微粒子の金属と
しては、特に限定されないが、例えば、貴金属、銅、ア
ルミニウム、ニッケル、鉄、亜鉛等を挙げることができ
る。上記貴金属としては、例えば、金、銀、ルテニウ
ム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、
白金等を挙げることができるが、なかでも、金、銀及び
白金が好ましい。
【0016】また、上記金属の微粒子は、粉砕等で微粒
子化したものでもよいが、金属微粒子の粒径及び分散安
定性を考慮すると、金属のコロイド粒子であることが好
ましい。また、金属のコロイド粒子は、種々の方法で製
造できるが、コロイド粒子のインク中における分散安定
性を考慮すると、前記金属微粒子が、金属化合物を、高
分子分散剤を含有する溶媒に溶解するか、或いは金属化
合物を溶媒に溶解した後に、該溶液に高分子分散剤を添
加してなる溶液中において、該金属化合物を金属に還元
することによって製造した金属のコロイド粒子であるこ
とが好ましい。
【0017】上記金属の化合物としては上記金属を含む
ものであれば特に限定されず、例えば、塩化金酸、硝酸
銀、酢酸銀、過塩素酸銀、塩化白金酸、塩化白金酸カリ
ウム、塩化銅(II)、酢酸銅(II)、硫酸銅(II)等を
挙げることができる。
【0018】前記高分子分散剤は、高分子重合体に顔料
表面に対する親和性の高い官能基が導入されている両親
媒性の共重合体であることが好ましい。該高分子分散剤
は、従来の塗料用等の樹脂組成物に対して充分な相溶性
を有することから、有機顔料又は無機顔料の分散剤とし
て好適であり、通常は、顔料ペーストの製造時に顔料分
散剤として使用されているものである。本発明において
も同様に金属微粒子の分散剤として有効である。
【0019】上記高分子分散剤としては特に限定されな
いが、以下に説明するものを好適に使用することができ
る。すなわち; (1)顔料親和性基を主鎖及び複数の側鎖の少なくとも
一方に有し、且つ、溶媒和部分を構成する複数の側鎖を
有する櫛形構造の高分子、(2)主鎖中に顔料親和性基
からなる複数の顔料親和部分を有する高分子、(3)主
鎖の片末端に顔料親和性基からなる顔料親和部分を有す
る直鎖状の高分子。
【0020】ここで、上記顔料親和性基とは、顔料の表
面に対して強い吸着力を有する官能基をいい、例えば、
オルガノゾルにおいては、第3級アミノ基、第4級アン
モニウム、塩基性窒素原子を有する複素環基、ヒドロキ
シル基、カルボキシル基;ヒドロゾルにおいては、フェ
ニル基、ラウリル基、ステアリル基、ドデシル基、オレ
イル基等を挙げることができる。本発明において、上記
顔料親和性基は、金属に対して強い親和力を示す。上記
高分子分散剤は、上記顔料親和性基を有することによ
り、金属の保護コロイドとして充分な性能を発揮するこ
とができる。
【0021】上記櫛形構造の高分子(1)は、上記顔料
親和性基を有する複数の側鎖とともに、溶媒和部分を構
成する複数の側鎖を主鎖に結合した構造のものであり、
これらの側鎖があたかも櫛の歯のように主鎖に結合され
ているものである。本明細書中、上述の構造を櫛形構造
と称する。上記櫛形構造の高分子(1)において、上記
顔料親和性基は、側鎖末端に限らず、側鎖の途中や主鎖
中に複数存在していてもよい。尚、上記溶媒和部分は、
溶媒に親和性を有する部分であって、親水性又は疎水性
の構造をいう。上記溶媒和部分は、例えば、水溶性の重
合鎖、親油性の重合鎖等から構成されている。
【0022】上記櫛形構造の高分子(1)としては特に
限定されず、例えば、特開平5−177123号公報に
開示されている1個以上のポリ(カルボニル−C3〜C
6−アルキレンオキシ)鎖を有し、これらの各鎖が3〜
80個のカルボニル−C3〜C6−アルキレンオキシ基
を有し、且つアミド又は塩架橋基によってポリ(エチレ
ンイミン)に結合されている構造のポリ(エチレンイミ
ン)又はその酸塩からなるもの;特開昭54−3708
2号公報に開示されているポリ(低級アルキレン)イミ
ンと、遊離のカルボン酸基を有するポリエステルとの反
応生成物よりなり、各ポリ(低級アルキレン)イミン連
鎖に少なくとも2つのポリエステル連鎖が結合されたも
の;特公平7−24746号公報に開示されている末端
にエポキシ基を有する高分子量のエポキシ化合物に、ア
ミン化合物と数平均分子量300〜7,000のカルボ
キシル基含有プレポリマーとを同時に又は任意順に反応
させて得られる顔料分散剤等を挙げることができる。
【0023】上記櫛形構造の高分子(1)は、顔料親和
性基が1分子中に2〜3,000個存在するものが好ま
しい。2個未満であると、分散安定性が充分ではなく、
3,000個を超えると、粘度が高すぎて取り扱いが困
難となり、また、コロイド粒子の粒度分布が広くなり、
彩度が低下する。より好ましくは、25〜1,500個
である。
【0024】上記櫛形構造の高分子(1)は、溶媒和部
分を構成する側鎖が1分子中に2〜1,000個存在す
るものが好ましい。2個未満であると、分散安定性が充
分ではなく、1,000個を超えると、粘度が高すぎて
取り扱いが困難となり、また、コロイド粒子の粒度分布
が広くなり、彩度が低下する。より好ましくは、5〜5
00である。
【0025】上記櫛形構造の高分子(1)は、数平均分
子量が2,000〜1,000,000であることが好
ましい。2,000未満であると、分散安定性が充分で
はなく、1,000,000を超えると、粘度が高すぎ
て取り扱いが困難となり、また、コロイド粒子の粒度分
布が広くなり、彩度が低下する。より好ましくは、4,
000〜500,000である。
【0026】上記主鎖中に顔料親和性基からなる複数の
顔料親和部分を有する共重合体(2)は、複数の顔料親
和性基が主鎖にそって配置されているものであり、上記
顔料親和性基は、例えば、主鎖にペンダントしているも
のである。本明細書中、上記顔料親和部分は、上記顔料
親和性基が1つ又は複数存在して、顔料表面に吸着する
アンカーとして機能する部分をいう。
【0027】上記共重合体(2)としては、例えば、特
開平4−210220号公報に開示されているポリイソ
シアネートと、モノヒドロキシ化合物及びモノヒドロキ
シモノカルボン酸又はモノアミノモノカルボン酸化合物
の混合物、並びに、少なくとも1つの塩基性環窒素とイ
ソシアネート反応性基とを有する化合物との反応物;特
開昭60−16631号公報、特開平2−612号公
報、特開昭63−241018号公報に開示されている
ポリウレタン/ポリウレアよりなる主鎖に複数の第3級
アミノ基又は塩基性環式窒素原子を有する基がペンダン
トした高分子;特開平1−279919号公報に開示さ
れている水溶性ポリ(オキシアルキレン)鎖を有する立
体安定化単位、構造単位及びアミノ基含有単位からなる
共重合体であって、アミノ基含有単量単位が第3級アミ
ノ基若しくはその酸付加塩の基又は第4級アンモニウム
の基を含有しており、該共重合体1g当たり0.025
〜0.5ミリ当量のアミノ基を含有する共重合体が挙げ
られる。
【0028】また、特開平6−100642号公報に開
示されている付加重合体からなる主鎖と、少なくとも1
個のC1〜C4アルコキシポリエチレン又はポリエチレ
ン−コプロピレングリコール(メタ)アクリレートから
なる安定化剤単位とからなり、且つ、2,500〜2
0,000の重量平均分子量を有する両親媒性共重合体
であって、主鎖は、30重量%までの非官能性構造単位
と、合計で70重量%までの安定化剤単位及び官能性単
位を含有しており、上記官能性単位は、置換されている
か又は置換されていないスチレン含有単位、ヒドロキシ
ル基含有単位及びカルボキシル基含有単位であり、ヒド
ロキシル基とカルボキシル基、ヒドロキシル基とスチレ
ン基及びヒドロキシル基とプロピレンオキシ基又はエチ
レンオキシ基との比率が、それぞれ、1:0.10〜2
6.1;1:0.28〜25.0;1:0.80〜6
6.1である両親媒性高分子等を挙げることができる。
【0029】上記共重合体(2)は、顔料親和性基が1
分子中に2〜3,000個存在するものが好ましい。2
個未満であると、分散安定性が充分ではなく、3,00
0個を超えると、粘度が高すぎて取り扱いが困難とな
り、また、コロイド粒子の粒度分布が広くなり、彩度が
低下する。より好ましくは、25〜1,500個であ
る。
【0030】上記共重合体(2)は、数平均分子量が
2,000〜1,000,000であることが好まし
い。2,000未満であると、分散安定性が充分ではな
く、1,000,000を超えると、粘度が高すぎて取
り扱いが困難となり、また、コロイド粒子の粒度分布が
広くなり、彩度が低下する。より好ましくは、4,00
0〜500,000である。
【0031】上記主鎖の片末端に顔料親和性基からなる
顔料親和部分を有する直鎖状の高分子(3)は、主鎖の
片末端のみに1つ又は複数の顔料親和性基からなる顔料
親和部分を有しているが、顔料表面に対して充分な親和
性を有するものである。
【0032】上記直鎖状の高分子(3)としては特に限
定されず、例えば、特開昭46−7294号公報に開示
されている一方が塩基性であるA−Bブロック型高分
子;米国特許第4,656,226号明細書に開示され
ているAブロックに芳香族カルボン酸を導入したA−B
ブロック型高分子;米国特許第4,032,698号明
細書に開示されている片末端が塩基性官能基であるA−
Bブロック型高分子;米国特許第4,070,388号
明細書に開示されている片末端が酸性官能基であるA−
Bブロック型高分子;特開平1−204914号公報に
開示されている米国特許第4,656,226号明細書
に記載のAブロックに芳香族カルボン酸を導入したA−
Bブロック型高分子の耐候黄変性を改良したもの等を挙
げることができる。
【0033】上記直鎖状の高分子(3)は、顔料親和性
基が1分子中に2〜3,000個存在するものが好まし
い。2個未満であると、分散安定性が充分ではなく、
3,000個を超えると、粘度が高すぎて取り扱いが困
難となり、また、コロイド粒子の粒度分布が広くなり、
彩度が低下する。より好ましくは、5〜1,500個で
ある。
【0034】上記直鎖状の高分子(3)は、数平均分子
量が1,000〜1,000,000であることが好ま
しい。1,000未満であると、分散安定性が充分では
なく、1,000,000を超えると、粘度が高すぎて
取り扱いが困難となり、また、コロイド粒子の粒度分布
が広くなり、彩度が低下する。より好ましくは、2,0
00〜500,000である。
【0035】上記高分子分散剤としては、市販されてい
るものを使用することもできる。上記市販品としては、
例えば、ソルスパース20000、ソルスパース240
00、ソルスパース26000、ソルスパース2700
0、ソルスパース28000(ゼネカ社製);ディスパ
ービック160、ディスパービック161、ディスパー
ビック162、ディスパービック163、ディスパービ
ック166、ディスパービック170、ディスパービッ
ク180、ディスパービック182、ディスパービック
184、ディスパービック190(ビックケミー社
製);EFKA−46、EFKA−47、EFKA−4
8、EFKA−49(EFKAケミカル社製);ポリマ
ー100、ポリマー120、ポリマー150、ポリマー
400、ポリマー401、ポリマー402、ポリマー4
03、ポリマー450、ポリマー451、ポリマー45
2、ポリマー453(EFKAケミカル社製);アジス
パーPB711、アジスパーPA111、アジスパーP
B811、アジスパーPW911(味の素社製);フロ
ーレンDOPA−158、フローレンDOPA−22、
フローレンDOPA−17、フローレンTG−730
W、フローレンG−700、フローレンTG−720W
(共栄社化学社製)等を挙げることができる。
【0036】上記高分子分散剤は、顔料親和性基が側鎖
に存在し、溶媒和部分を構成する側鎖を有するグラフト
構造のもの〔上記櫛形構造の高分子(1)〕;主鎖に、
顔料親和性基を有するもの〔上記共重合体(2)及び上
記直鎖状の高分子(3)〕であるので、コロイド粒子の
分散性が良好であり、金属のコロイド粒子に対する保護
コロイドとして好適である。上記高分子分散剤を使用す
ることにより、金属のコロイド粒子を高い濃度で含有す
る金属のコロイド粒子分散体を得ることができる。
【0037】上記高分子分散剤の含有量は、上記金属1
00重量部に対して50〜1,000重量部が好まし
い。50重量部未満であると、上記金属のコロイド粒子
の分散性が不充分であり、1,000重量部を超える
と、インクに対する高分子分散剤の混入量が多くなり、
物性等に不具合が生じやすくなる。より好ましくは、1
00〜650重量部である。
【0038】上記金属のコロイド溶液は、溶媒が水の場
合には、ヒドロゾルである。上記金属のコロイド溶液の
濃度は、ヒドロゾルの場合、50mM以上、オルガノゾ
ルの場合には、10mM以上とすることができる。
【0039】上記金属のコロイド溶液において、コロイ
ド粒子の平均粒径は、5〜30nmであることが好まし
い。5nm未満であると、色濃度が低く、30nmを超
えると、彩度が低くなる。また、上記コロイド粒子は、
粒度分布が狭いので、濃色且つ彩度が高い。
【0040】本発明のインクで用いられる金属のコロイ
ド溶液は、彩度が高く、金属のコロイド粒子を高い濃度
で含有しているので、色材として好適であることから、
色鮮やかで高い濃度の記録画像が得られる。また、本発
明のインク中の金属のコロイド溶液は、インク中の溶剤
との相溶性が良好であり、このようなインク中に添加し
ても安定で凝集しないので、インク状態の保存安定性も
非常に良好である上、吐出体積が5pl以下の小液滴で
吐出させるフォトプリンタでも吐出特性が良好でり、所
謂写真画質並みの画像もプリントすることができる。
【0041】本発明のインク中に含まれる金属のコロイ
ド溶液は、以下に述べる製造方法によって得ることがで
きる。すなわち、金属の化合物を、溶媒に溶解し、高分
子分散剤を加えた後、金属に還元するものである。
【0042】本発明の製造方法において、上記金属の化
合物は、溶媒に溶解して使用される。上記溶媒としては
上記金属を含む化合物を溶解することができるものであ
れば特に限定されず、例えば、水;アセトン、メタノー
ル、エチレングリコール、酢酸エチル等の有機溶媒等を
挙げることができる。これらは単独で使用してもよく、
2種以上を併用してもよい。尚、水と有機溶媒とを混合
して使用する場合には、上記有機溶媒としては、水可溶
性のものが好ましい。
【0043】上記溶媒が水である場合、得られるコロイ
ド溶液は、ヒドロゾルとなる。この場合、上記金属の化
合物は、50mM以上の濃度となるように水で溶解され
ることが好ましい。50mM未満であると、高濃度のコ
ロイド溶液を得ることができない。より好ましくは、1
00mM以上である。
【0044】貴金属として銀を使用する場合、上記水溶
液は、pH7以下であることが好ましい。pH7を超え
ると、例えば、銀の化合物として硝酸銀を用いる場合、
銀イオンを還元する際に酸化銀等の副生成物が生成し、
溶液が白濁するので好ましくない。上記水溶液のpHが
7を超える場合には、例えば、0.1N程度の硝酸等を
添加して、pHを7以下に調整することが好ましい。
【0045】上記溶媒が有機溶媒である場合、得られる
コロイド溶液は、オルガノゾルとなる。この場合、上記
金属の化合物は、10mM以上の濃度となるように上記
有機溶媒に溶解されることが好ましい。10mM未満で
あると、高濃度のコロイド溶液を得ることができない。
より好ましくは、50mM以上である。
【0046】上記溶媒が水及び水可溶性有機溶媒からな
るものである場合、まず、上記金属の化合物を水に溶解
した後、高分子分散剤を溶解した水可溶性有機溶媒を添
加して溶液とすることが好ましい。上記金属の化合物を
水に溶解することにより、オルガノゾルをより高濃度に
調製することができる。このとき、上記金属の化合物
は、50mM以上となるように水に溶解されることが好
ましい。50mM未満であると、高濃度のコロイド溶液
を得ることができない。より好ましくは、100mM以
上である。
【0047】上記高分子分散剤の配合量は、上記金属1
00重量部に対して50〜1,000重量部が好まし
い。50重量部未満であると、上記金属のコロイド粒子
の分散性が不充分であり、1,000重量部を超える
と、インク調合した際に、インク中の溶剤に対する高分
子分散剤の混入量が多くなり、物性等に不具合が生じや
すくなる。より好ましくは、100〜650重量部であ
る。
【0048】本発明のインクで用いられる金属のコロイ
ド溶液の製造方法は、上記金属の化合物の溶液に上記高
分子分散剤を添加した後、金属のイオンを還元する。上
記還元の方法としては特に限定されず、例えば、化合物
を添加して化学的に還元する方法、高圧水銀灯を用いて
光照射する方法等を挙げることができる。
【0049】上記化合物としては特に限定されず、例え
ば、従来より還元剤として使用されている水素化ホウ素
ナトリウム等のアルカリ金属水素化ホウ素塩;ヒドラジ
ン化合物;クエン酸又はその塩、コハク酸又はその塩等
を使用することができる。また、本発明においては、上
記還元剤のほかに、アミンを使用することができる。
【0050】上記アミンを使用することにより、危険性
や有害性の高い還元剤を使用する必要がなく、加熱や特
別な光照射装置を使用することなしに、5〜100℃程
度、好ましくは20〜80℃程度の反応温度で、金属の
化合物を還元することができる。従って、上記アミンを
使用する場合には、上記高分子分散剤の使用と相まっ
て、本発明の目的を極めて有利に達成することができ
る。
【0051】上記アミンとしては特に限定されず、例え
ば、プロピルアミン、ブチルアミン、ヘキシルアミン、
ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジメチルエチルア
ミン、ジエチルメチルアミン、トリエチルアミン、エチ
レンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチルエチ
レンジアミン、1,3−ジアミノプロパン、N,N,
N′,N′−テトラメチル−1,3−ジアミノプロパ
ン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミ
ン等の脂肪族アミン;ピペリジン、N−メチルピペリジ
ン、ピペラジン、N,N′−ジメチルピペラジン、ピロ
リジン、N−メチルピロリジン、モルホリン等の脂環式
アミン;アニリン、N−メチルアニリン、N,N−ジメ
チルアニリン、トルイジン、アニシジン、フェネチジン
等の芳香族アミン;ベンジルアミン、N−メチルベンジ
ルアミン、N,N−ジメチルベンジルアミン、フェネチ
ルアミン、キシリレンジアミン、N,N,N′,N′−
テトラメチルキシリレンジアミン等のアラルキルアミン
等を挙げることができる。また、上記アミンとして、例
えば、メチルアミノエタノール、ジメチルアミノエタノ
ール、トリエタノールアミン、エタノールアミン、ジエ
タノールアミン、メチルジエタノールアミン、プロパノ
ールアミン、2−(3−アミノプロピルアミノ)エタノ
ール、ブタノールアミン、ヘキサノールアミン、ジメチ
ルアミノプロパノール等のアルカノールアミンも挙げる
ことができる。これらのうち、アルカノールアミンが好
ましい。
【0052】上記アミンの添加量は、上記金属の化合物
の溶液1molに対して1〜50molが好ましい。1
mol未満であると、還元が充分に行われず、50mo
lを超えると、生成したコロイド粒子の対凝集安定性が
低下する。より好ましくは、2〜8molである。
【0053】また、上記還元剤として水素化ホウ素ナト
リウムを使用する場合、上記水素化ホウ素ナトリウム
は、高価であり、取り扱いにも留意しなければならない
が、常温で還元することができるので、加熱や特別な光
照射装置を用意する必要がない。
【0054】上記水素化ホウ素ナトリウムの添加量は、
上記金属の化合物1molに対して1〜50molが好
ましい。1mol未満であると、還元が充分に行われ
ず、50molを超えると、対凝集安定性が低下する。
より好ましくは、1.5〜10molである。
【0055】上記還元剤としてクエン酸又はその塩を使
用する場合、アルコールの存在下で加熱還流することに
よって貴金属イオンや銅イオン等を還元することができ
る。上記クエン酸又はその塩は、非常に安価であり、入
手が容易である利点がある。上記クエン酸又はその塩と
しては、クエン酸ナトリウムを使用することが好まし
い。
【0056】上記クエン酸又はその塩の添加量は、上記
金属の化合物1molに対して1〜50molが好まし
い。1mol未満であると、還元が充分に行われず、5
0molを超えると、対凝集安定性が低下する。より好
ましくは、1.5〜10molである。
【0057】本発明の金属のコロイド溶液の製造方法に
よれば、ヒドロゾルの場合、濃度が50mM以上、オル
ガノゾルの場合、10mM以上の金属のコロイド溶液を
得ることができる。また、得られた金属のコロイド溶液
は、コロイド粒径が5〜30nmであり、粒度分布が狭
いので、濃色且つ彩度の高いものとなる。
【0058】本発明の金属のコロイド溶液の製造方法
は、上記金属の化合物を溶剤に溶解して溶液とし、上記
高分子分散剤を加えた後、金属に還元するといった少な
い工程で簡便に行うことができ、しかも、彩度が高く、
従来の貴金属のコロイド溶液と比較して10倍以上高濃
度の金属のコロイド溶液を製造することができる。特
に、アルカノールアミンを使用することにより、20〜
80℃程度の温和な条件で簡便に製造することができ
る。本発明のインクは上記金属のコロイド溶液を色材と
して用いているので、得られた記録物は、金属のコロイ
ド粒子濃度が比較的低い時は、プラズモン吸収由来の鮮
やかな有彩色を付与し、金属のコロイド粒子濃度が比較
的高い時は、金属特有の光沢を有する記録物が得られ
る。また、これらの記録物は化学的に安定であるので退
色しにくい。
【0059】本発明においては、本発明のインクによる
記録物の耐擦過性を考慮して、インクで記録媒体上に記
録後、高分子分散剤が造膜することによって金属微粒子
を記録媒体上に固定することのできる高分子分散剤が特
に好適である。また、高温度に耐える記録媒体上に本発
明のインクで記録された場合には、記録物を加熱し、高
分子分散剤を焼失させて金属薄膜のみを残すことも可能
である。また、コロイド粒子を含むインク中に高分子分
散剤とともに、防錆剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、安定
剤等の添加剤を包含させることによって、更にインクの
記録特性を向上させることが可能である。
【0060】本発明のインクの調製に使用される好適な
溶媒としては、水又は水と水溶性有機溶剤との混合溶媒
であり、特に好適なものは、水と水溶性有機溶剤との混
合溶媒であって、且つ水溶性有機溶剤としてインクの乾
燥防止効果を有する多価アルコールを含有するものであ
る。また、水としては、種々のイオンを含有する一般の
水でなく、脱イオン水を使用するのが好ましい。
【0061】本発明にかかるインクにおける上記水溶性
有機溶剤の含有量は、一般的にはインクの全質量の5〜
70質量%、好ましくは10〜60質量%、より好まし
くは10〜40質量%の範囲である。
【0062】本発明のインクの主成分は上記の通りであ
るが、その他各種の分散剤、界面活性剤、粘度調整剤、
表面張力調整剤、蛍光増白剤等を本発明の目的の達成を
妨げない範囲において必要に応じて添加することができ
る。例えば、カチオン、アニオン或いはノニオン系の各
種界面活性剤、ポリビニルアルコール、セルロース類、
水溶性樹脂等の粘度調製剤、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、緩衝液等のpH調整剤、防カビ剤等
を挙げることができる。
【0063】本発明のインクを使用する記録方法は、方
式としてインクジェット記録方式が効果的であり、記録
媒体としては、一般の普通紙(例えば、上質紙や中質
紙、ボンド紙)、コート紙、OHP用のプラスチックフ
ィルム等、何れの記録媒体でも使用することができる。
【0064】本発明のインクは、熱エネルギーによるイ
ンクの発泡現象によりインクを吐出させるタイプのイン
クジェット記録方法に適用する場合に特に好適であり、
吐出が極めて安定となり、サテライトドットの発生等が
生じないという特徴がある。但しこの場合には、熱的な
物性値(例えば、比重、熱膨張係数及び熱伝導率等)の
調整を要する場合もある。
【0065】更に、本発明のインクは記録媒体に記録し
た場合の滲み及び記録物の乾燥性、浸透性の問題を解決
すると同時に、インクジェット用記録ヘッドに対するマ
ッチングを良好にする面から、インク自体の物性として
25℃における粘度が15cps以下、好ましくは10
cps以下で、表面張力が20dyn/cm以上、好ま
しくは25dyn/cm以上で、pHが4〜11程度の
物性を有するものが好ましい。
【0066】上記のような成分から調製される本発明の
インクは、好適な液媒体と前記金属微粒子との組み合わ
せからなるため、インクジェット記録用として使用した
場合の記録特性(例えば、信号応答性、液滴形成の安定
性、吐出安定性、長時間連続記録性等)、記録媒体への
定着性、或いは記録画像の高耐候性(耐光性、耐ガス
性、耐湿性、耐水性等)、保存安定性等、バランスのと
れた優れたものである。
【0067】本発明のインクは、熱エネルギーの作用に
より液滴を吐出させて記録を行うインクジェット記録方
法にとりわけ好適に用いられる。本発明のインクを用い
て記録を行うのに好適な方法及び装置としては、記録ヘ
ッドの室内のインクに記録信号に対応した熱エネルギー
を与え、この熱エネルギーにより液滴を発生させる方法
及び装置が挙げられる。
【0068】本発明のインクジェット記録方法は、上記
本発明のインクを用いることを特徴としている。以下に
本発明のインクジェット記録方法を図面を参照して説明
する。先ず、熱エネルギーを利用したインクジェット記
録装置の主要部であるヘッド構成の一例を、図1及び図
2に示す。図1は、インク流路に沿ったヘッド13の断
面図であり、図2は、図1のA−B線での切断面図であ
る。
【0069】ヘッド13は、インクを通す流路(ノズ
ル)14を有するガラス、セラミック、アルミナ、シリ
コン又はプラスチック板等と、発熱素子基板15とを接
着して得られる。発熱素子基板15は、酸化シリコン、
窒化シリコン、炭化シリコン等で形成される保護層1
6、アルミニウム、金、アルミニウム−銅合金等で形成
される電極17−1及び17−2、HfB2、TaN、
TaAl等の高融点材料から形成される発熱抵抗体層1
8、熱酸化シリコン、アルミナ(酸化アルミニウム)等
で形成される蓄熱層19、シリコン、アルミニウム、窒
化アルミニウム等の放熱性のよい材料で形成される基板
20よりなっている。本発明では、例えば、上記インク
を通す流路(ノズル)14や蓄熱層19が、堅牢性及び
耐腐食性に優れるアルミナ(酸化アルミニウム)からな
る場合や、電極17や基板20が、熱伝導性及び電気伝
導性に優れる金属アルミニウムからなる場合に、特に顕
著な効果が得られる。
【0070】上記ヘッド13の電極17−1及び17−
2にパルス状の電気信号が印加されると、発熱素子基板
15のnで示される領域が急速に発熱し、この表面に接
しているインク21に気泡が発生し、その圧力でメニス
カス23が突出し、インク21がヘッドのノズル14を
通して吐出し、吐出オリフィス22よりインク小滴24
となり、記録媒体25に向かって飛翔する。図3には、
図1に示したヘッドを多数並べたマルチヘッドの一例の
外観図を示す。このマルチヘッドは、マルチノズル26
を有するガラス板27と、図1に説明したものと同じよ
うな発熱ヘッド28を接着して作られている。
【0071】図4に、このヘッドを組み込んだインクジ
ェット記録装置の一例を示す。図4において、61はワ
イピング部材としてのブレードであり、その一端はブレ
ード保持部材によって保持固定されており、カンチレバ
ーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッド65による
記録領域に隣接した位置に配置され、また、本例の場
合、記録ヘッド65の移動経路中に突出した形態で保持
される。
【0072】62は、記録ヘッド65の突出口面のキャ
ップであり、ブレード61に隣接するホームポジション
に配置され、記録ヘッド65の移動方向と垂直な方向に
移動して、インク吐出口面と当接し、キャッピングを行
う構成を備える。更に、63は、ブレード61に隣接し
て設けられるインク吸収体であり、ブレード61と同
様、記録ヘッド65の移動経路中に突出した形態で保持
される。上記ブレード61、キャップ62及びインク吸
収体63によって吐出回復部64が構成され、ブレード
61及びインク吸収体63によって、吐出口面の水分や
塵埃等の除去が行われる。
【0073】65は、吐出エネルギー発生手段を有し、
吐出口を配した吐出口面に対向する記録媒体にインクを
吐出して記録を行う記録ヘッド、66は、記録ヘッド6
5を搭載して記録ヘッド65の移動を行うためのキャリ
ッジである。キャリッジ66は、ガイド軸67と摺動可
能に係合し、キャリッジ66の一部は、モーター68に
よって駆動されるベルト69と接続(不図示)してい
る。これによりキャリッジ66は、ガイド軸67に沿っ
た移動が可能となり、記録ヘッド65による記録領域及
びその隣接した領域の移動が可能となる。
【0074】51は、記録媒体を挿入するための紙給
部、52は不図示のモーターにより駆動される紙送りロ
ーラーである。これらの構成により、記録ヘッド65の
吐出口面と対向する位置へ記録媒体が給紙され、記録が
進行するにつれて排紙ローラー53を配した排紙部へ排
紙される。以上の構成において、記録ヘッド65が記録
終了してホームポジションへ戻る際、吐出回復部64の
キャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避して
いるが、ブレード61は移動経路中に突出している。そ
の結果、記録ヘッド65の吐出口がワイピングされる。
【0075】尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出
面に当接してキャッピングを行う場合、キャップ62は
記録ヘッドの移動経路中に突出するように移動する。記
録ヘッド65がホームポジションから記録開始位置へ移
動する場合、キャップ62及びブレード61は、上記し
たワイピングの時の位置と同一の位置にある。この結
果、この移動においても記録ヘッド65の吐出口面はワ
イピングされる。上述の記録ヘッドのホームポジション
への移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記
録ヘッドが記録のために記録領域を移動する間に所定の
間隔で記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、
この移動に伴って上記ワイピングが行われる。
【0076】図5は、記録ヘッドにインク供給部材、例
えば、チューブを介して供給されるインクを収容したイ
ンクカートリッジの一例を示す図である。ここで40
は、供給用インクを収納したインク収容部、例えば、イ
ンク袋であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられ
ている。この栓42に針(不図示)を挿入することによ
り、インク袋40中のインクをヘッドに供給可能にす
る。44は、廃インクを受容するインク吸収体である。
インク収容部としてはインクとの接液面がポリオレフィ
ン、特にポリエチレンで形成されているものが好まし
い。
【0077】本発明で用いるインクジェット記録装置
は、上述のように記録ヘッドとインクカートリッジとが
別体となったものに限らず、図6に示すような、それら
が一体になったものも好ましい形態である。図6におい
て、70は記録ユニットであり、この中にはインクを収
容したインク収容部、例えば、インク吸収体が収納され
ており、かかるインク吸収体中のインクが、複数オリフ
ィスを有するヘッド部71からインク滴として吐出され
る構成になっている。インク吸収体の材料としては、ポ
リウレタンやポリオレフィン繊維等を用いることが好ま
しい。また、インク吸収体を用いず、インク収容部が内
部にバネ等を仕込んだインク袋であるような構造でもよ
い。72は、カートリッジ内部を大気に連通させるため
の大気連通口である。この記録ユニット70は図4に示
す記録ヘッド65に換えて用いられるものであって、キ
ャリッジ66に対して着脱自在になっている。
【0078】
【実施例】次に、実施例、比較例及び使用例を挙げて本
発明を更に具体的に説明する。尚、文中、「部」及び
「%」とあるのは特に断りのない限り質量基準である。
下記表1の各成分を十分混合溶解した後、0.2μmフ
ィルターで加圧濾過し、インクを調製した。尚、表1中
の金コロイド及び銀コロイドは、特開平11−8064
7号公報等に記載の方法に従って調製したコロイド溶液
を使用した。
【0079】
【0080】
【0081】使用例 上記のようにして得られたインクを用い、インクジェッ
ト記録装置として発熱素子をインクの吐出エネルギー源
として利用したインクジェットプリンタBJ−F870
(商品名:キヤノン製)を使用し、PR−101(商品
名:キヤノン製)に0〜100%までdutyを変化さ
せたベタ画像を印字し、記録物を得た。何れも鮮明なベ
タ画像が得られた。100%dutyベタ画像の色味と
しては、実施例1は金、実施例2は銀、実施例3はマゼ
ンタ、実施例4はイエローが得られた。
【0082】(耐光性の評価)印字によって得られた記
録物のO.D.=1.0のベタ画像を用いて耐光性の評
価を行った。 (試験条件)以下の試験条件に従って、キセノンフェー
ドメーターを用いて、耐光暴露試験を行った。 ・照射光量:70klux ・試験時間:100時間 ・試験槽内温湿度条件:24℃・60%RH ・フィルタ:(アウター)ソーダライム、(インナー)
ボロシリケート
【0083】(評価条件)ベタ画像部分の暴露前の色と
暴露後の画像濃度を、Gretag Spectrolino(Gretag Mac
beth社製)で測定し、ISO10977(1993)の
基準を参考に耐光暴露試験後の濃度残存率データより耐
光性を下記基準にて評価した。 ○:濃度残存率が90%以上。 △:濃度残存率が80%〜89%のもの。 ×:濃度残存率が80%未満のもの。
【0084】
【0085】
【発明の効果】本発明のインクを用いた記録画像、特に
インクジェット記録方法を用いた記録画像において、こ
れまでにない高い耐候堅牢性を持つ金属光沢を有する記
録物を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 インクジェット記録装置のヘッドの一実施態
様を示す縦断面図。
【図2】 図1のA−B線断面図。
【図3】 マルチヘッドの概略説明図。
【図4】 インクジェット記録装置の一実施態様を示す
概略斜視図。
【図5】 インクカートリッジの一実施態様を示す縦断
面図。
【図6】 記録ユニットの一例を示す斜視図。
【符号の説明】
13:ヘッド 14:流路(ノズル) 15:発熱素子基板 16:保護層 17−1、17−2:電極 18:発熱抵抗体層 19:蓄熱層 20:基板 21:インク 22:吐出オリフィス 23:メニスカス 24:インク小滴 25:記録媒体 26:マルチノズル 27:ガラス板 28:発熱ヘッド 40:インク袋 42:栓 44:インク吸収体 45:インクカートリッジ 51:紙給部 52:紙送りローラー 53:排紙ローラー 61:ブレード 62:キャップ 63:インク吸収体 64:吐出回復部 65:記録ヘッド 66:キャリッジ 67:ガイド軸 68:モーター 69:ベルト 70:記録ユニット 71:ヘッド部 72:大気連通口
フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA13 FC02 2H086 BA55 BA59 4J039 AE05 AE07 AE09 BA06 BC19 BC32 BC33 BC54 BC58 BE22 EA34 FA01 FA03 FA04 FA05 FA06 GA24

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液媒体に分散している金属微粒子を色材
    として含有していることを特徴とするインク。
  2. 【請求項2】 前記金属微粒子が、金属のコロイド粒子
    である請求項1に記載のインク。
  3. 【請求項3】 前記金属微粒子の金属が、貴金属又は銅
    である請求項1に記載のインク。
  4. 【請求項4】 前記貴金属が、金、銀及び白金からなる
    群から選ばれた少なくとも1種である請求項1に記載の
    インク。
  5. 【請求項5】 前記金属微粒子の分散剤として、高分子
    分散剤を含有する請求項1〜4の何れか1項に記載のイ
    ンク。
  6. 【請求項6】 前記金属微粒子が、金属化合物を、高分
    子分散剤を含有する溶媒に溶解するか、或いは金属化合
    物を溶媒に溶解した後に、該溶液に高分子分散剤を添加
    してなる溶液中において、該金属化合物を金属に還元す
    ることによって製造した金属のコロイド粒子である請求
    項5に記載のインク。
  7. 【請求項7】 前記高分子分散剤が、下記(i)〜(ii
    i)の何れかの構造を有する請求項5又は6に記載のイ
    ンク。 (i)顔料親和性基を主鎖及び複数の側鎖の少なくとも
    一方に有し、且つ、溶媒和部分を構成する複数の側鎖を
    有する櫛形構造の高分子、(ii)主鎖中に顔料親和性基
    からなる複数の顔料親和部分を有する高分子、(iii)
    主鎖の片末端に顔料親和性基からなる顔料親和部分を有
    する直鎖状の高分子。
  8. 【請求項8】 前記(i)の高分子は、顔料親和性基が
    1分子中に2〜3,000個有し、溶媒和部分を構成す
    る側鎖を1分子中に2〜1,000個有し、且つ、数平
    均分子量が2,000〜1,000,000であり、前
    記(ii)の高分子は、顔料親和性基を1分子中に2〜
    3,000個有し、数平均分子量が2,000〜1,0
    00,000であり、前記(iii)の高分子は、顔料親
    和性基を1分子中に2〜3,000個有し、数平均分子
    量が1,000〜1,000,000である請求項7に
    記載のインク。
  9. 【請求項9】 前記金属コロイドが、金属の化合物を、
    溶媒に溶解し、高分子分散剤を加えた後、還元すること
    で得られたものである請求項2に記載のインク。
  10. 【請求項10】 前記液媒体が、水又は水と水溶性有機
    溶剤との混合物である請求項1〜9の何れか1項に記載
    のインク。
  11. 【請求項11】 前記インクがインクジェット記録用で
    ある請求項1〜10の何れか1項に記載のインク。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のインクを記録信号
    に応じてオリフィスから吐出させる工程を有することを
    特徴とするインクジェット記録方法。
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