JP2003291856A - 車室のリヤフロア構造 - Google Patents
車室のリヤフロア構造Info
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- seat pedestal
- floor
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60N—SEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60N2/00—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
- B60N2/005—Arrangement or mounting of seats in vehicles, e.g. dismountable auxiliary seats
- B60N2/015—Attaching seats directly to vehicle chassis
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D25/00—Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
- B62D25/20—Floors or bottom sub-units
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 軽量安価な小型部材で、リヤフロアの沈み込
みに対する剛性を効果的に強化すること。 【解決手段】 リヤフロア1の左右両端から下方へ屈折
する縦壁状の側端部11を左右のロッカレール2に結合
し、リヤフロア1の一般部1aから起立する段差部1b
を介して高くしたシート台座部1cを形成し、後縁にシ
ート台座部1cとで閉断面をなすクロスメンバ3を設置
し、クロスメンバ3で補強したシート台座部1cの後端
に、シート台座部1cに載置したリヤシートの乗員を拘
束するシートベルトのシートベルトアンカ4を設置した
車室のリヤフロア構造において、リヤフロア1には、一
般部1aと段差部1bとの境界の左右の延長線X上に、
一般部1bの裏面とロッカレール2の車内側側面とを架
けわたすブレース5を設け、シートベルトに作用する大
荷重によりシート台座部1cの前端に沈み込み荷重が加
えられたときに座屈し易いリヤフロア1の側端部11を
補強した。
みに対する剛性を効果的に強化すること。 【解決手段】 リヤフロア1の左右両端から下方へ屈折
する縦壁状の側端部11を左右のロッカレール2に結合
し、リヤフロア1の一般部1aから起立する段差部1b
を介して高くしたシート台座部1cを形成し、後縁にシ
ート台座部1cとで閉断面をなすクロスメンバ3を設置
し、クロスメンバ3で補強したシート台座部1cの後端
に、シート台座部1cに載置したリヤシートの乗員を拘
束するシートベルトのシートベルトアンカ4を設置した
車室のリヤフロア構造において、リヤフロア1には、一
般部1aと段差部1bとの境界の左右の延長線X上に、
一般部1bの裏面とロッカレール2の車内側側面とを架
けわたすブレース5を設け、シートベルトに作用する大
荷重によりシート台座部1cの前端に沈み込み荷重が加
えられたときに座屈し易いリヤフロア1の側端部11を
補強した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車室のリヤフロア、
特に段差を介してフロアの一般部よりも高位置のシート
台座部を設け、該シート台座部にリヤシートを載置した
車室のリヤフロアの構造に関する。
特に段差を介してフロアの一般部よりも高位置のシート
台座部を設け、該シート台座部にリヤシートを載置した
車室のリヤフロアの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ピックアップトラックには、リヤシート
を備えた図3に示すようなタイプの車両がある。図4に
示すように、このタイプのピックアップトラックのリヤ
フロア1は、左右の両側縁12がそれぞれ左右のロッカ
レール2に結合され、かつロッカレール2との結合部か
ら若干車内側へ傾斜状に起立する側端部11を設けてロ
ッカレール2よりも高い位置に設けている。リヤフロア
1の一般部1aには車幅方向中央位置に前後方向に延び
るトンネル部13が形成してあり、図略のプロペラシャ
フトや排気管等と干渉しないようにしてある。
を備えた図3に示すようなタイプの車両がある。図4に
示すように、このタイプのピックアップトラックのリヤ
フロア1は、左右の両側縁12がそれぞれ左右のロッカ
レール2に結合され、かつロッカレール2との結合部か
ら若干車内側へ傾斜状に起立する側端部11を設けてロ
ッカレール2よりも高い位置に設けている。リヤフロア
1の一般部1aには車幅方向中央位置に前後方向に延び
るトンネル部13が形成してあり、図略のプロペラシャ
フトや排気管等と干渉しないようにしてある。
【0003】図4および図5に示すように、リヤフロア
1には、一般部1aから立ち上がる後傾の傾斜面状の段
差部1bを介して、一般部1aよりも一段高くしたシー
ト台座部1cが形成してあり、シート台座部1cにリヤ
シートSが載置される。尚、シート台座部1cの前端の
一方の端部には、別体の箱体14を固着して、車載工具
やジャッキ等を収納する収納部を形成している。
1には、一般部1aから立ち上がる後傾の傾斜面状の段
差部1bを介して、一般部1aよりも一段高くしたシー
ト台座部1cが形成してあり、シート台座部1cにリヤ
シートSが載置される。尚、シート台座部1cの前端の
一方の端部には、別体の箱体14を固着して、車載工具
やジャッキ等を収納する収納部を形成している。
【0004】シート台座部1cの後縁には、裏面に沿っ
て車幅方向に延び、左右のリヤピラー6の下端間を架け
わたす断面ほぼ逆ハット形のリヤクロスメンバ3を設
け、シート台座部1cの後縁とリヤクロスメンバ3とで
閉断面を形成している。また、シート台座部1cの後端
には、車幅方向中間の左右両側位置に、リヤシートSに
着座した乗員を拘束するシートベルトの一端を保持する
シートベルトアンカ4を設置している。シートベルトア
ンカ4はリヤクロスメンバ3内に固着されたアンカブラ
ケット41にアンカボルト42で締結している。
て車幅方向に延び、左右のリヤピラー6の下端間を架け
わたす断面ほぼ逆ハット形のリヤクロスメンバ3を設
け、シート台座部1cの後縁とリヤクロスメンバ3とで
閉断面を形成している。また、シート台座部1cの後端
には、車幅方向中間の左右両側位置に、リヤシートSに
着座した乗員を拘束するシートベルトの一端を保持する
シートベルトアンカ4を設置している。シートベルトア
ンカ4はリヤクロスメンバ3内に固着されたアンカブラ
ケット41にアンカボルト42で締結している。
【0005】ところで、図5に示すように、車両の急減
速時、シート台座部1cの後端には、臀部が持ち上げら
れて前方へ傾動するリヤシートSの乗員を拘束するシー
トベルトにより前方への引き上げ荷重(矢印Y)が作用
する一方、シート台座部1cの前端には沈み込み荷重
(矢印Z)が作用する。このため引き上げ荷重Yが大き
いと、図6に示すように、シート台座部1cの前端位置
で沈み込み変形が生じるおそれがある。
速時、シート台座部1cの後端には、臀部が持ち上げら
れて前方へ傾動するリヤシートSの乗員を拘束するシー
トベルトにより前方への引き上げ荷重(矢印Y)が作用
する一方、シート台座部1cの前端には沈み込み荷重
(矢印Z)が作用する。このため引き上げ荷重Yが大き
いと、図6に示すように、シート台座部1cの前端位置
で沈み込み変形が生じるおそれがある。
【0006】そこで、従来構造では、図4に示すよう
に、シート台座部1cから段差部1bにかけて、車幅方
向中央部の裏面に沿って広幅厚板状のリインフォースメ
ント7を重合固着し、シート台座部1c全体の剛性を強
化する構造としている。
に、シート台座部1cから段差部1bにかけて、車幅方
向中央部の裏面に沿って広幅厚板状のリインフォースメ
ント7を重合固着し、シート台座部1c全体の剛性を強
化する構造としている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リイン
フォースメント7は板厚の厚い大型の部材となり、重量
の増加およびコストの増加が大きいという問題があっ
た。そこで本発明は、小型の部材で沈み込み荷重に対し
て効果的に剛性を強化した車室のリヤフロア構造を提供
することを課題としてなされたものである。
フォースメント7は板厚の厚い大型の部材となり、重量
の増加およびコストの増加が大きいという問題があっ
た。そこで本発明は、小型の部材で沈み込み荷重に対し
て効果的に剛性を強化した車室のリヤフロア構造を提供
することを課題としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、リヤフロアの
左右両端から下方へ屈折する縦壁状の側端部を左右のロ
ッカレールに結合し、リヤフロアの一般部から起立する
段差部を介して上記一般部よりも高くしたシート台座部
を形成し、該シート台座部の後縁にシート台座部とで閉
断面をなすクロスメンバを設置し、該クロスメンバで補
強された上記シート台座部の後端に、シート台座部に載
置したリヤシートの乗員を拘束するシートベルトのシー
トベルトアンカを設置した車室のリヤフロア構造におい
て、リヤフロアには、リヤフロアの幅方向に直線状に延
びる、上記一般部と上記段差部との境界の左右の延長線
上位置に、リヤフロアの裏面と上記ロッカレールの車両
中心側の側面とを架けわたすブレースをリヤフロアの上
記側端部の裏面に沿って設けて上記側端部を補強する
(請求項1)。シートベルトに大荷重が作用してシート
台座部の前端に沈み込み荷重が作用したとき、リヤフロ
アにはその一般部と段差部の境界位置で応力が集中し、
上記境界の延長線上でリヤフロアの左右の側端部が座屈
変形する。上記境界の左右の延長線上位置に、リヤフロ
アの側端部の裏面に沿ってリヤフロアの一般部とロッカ
レールとを架けわたす小型のブレースを設けることによ
り、リヤフロアの沈み込みを効果的に防止する。
左右両端から下方へ屈折する縦壁状の側端部を左右のロ
ッカレールに結合し、リヤフロアの一般部から起立する
段差部を介して上記一般部よりも高くしたシート台座部
を形成し、該シート台座部の後縁にシート台座部とで閉
断面をなすクロスメンバを設置し、該クロスメンバで補
強された上記シート台座部の後端に、シート台座部に載
置したリヤシートの乗員を拘束するシートベルトのシー
トベルトアンカを設置した車室のリヤフロア構造におい
て、リヤフロアには、リヤフロアの幅方向に直線状に延
びる、上記一般部と上記段差部との境界の左右の延長線
上位置に、リヤフロアの裏面と上記ロッカレールの車両
中心側の側面とを架けわたすブレースをリヤフロアの上
記側端部の裏面に沿って設けて上記側端部を補強する
(請求項1)。シートベルトに大荷重が作用してシート
台座部の前端に沈み込み荷重が作用したとき、リヤフロ
アにはその一般部と段差部の境界位置で応力が集中し、
上記境界の延長線上でリヤフロアの左右の側端部が座屈
変形する。上記境界の左右の延長線上位置に、リヤフロ
アの側端部の裏面に沿ってリヤフロアの一般部とロッカ
レールとを架けわたす小型のブレースを設けることによ
り、リヤフロアの沈み込みを効果的に防止する。
【0009】上記ブレースは、上記リヤフロアの幅方
向、かつリヤフロアに対して面直方向に配設される縦板
状の本体部と、リヤフロアの裏面と対向する本体部の一
方の側縁から上記本体部に対して直角方向に延びるフラ
ンジを備え、該フランジをリヤフロアの端部から上記側
端部にかけての裏面および上記ロッカレールの車両中心
側の側面に溶接せしめる(請求項2)。小型かつ軽量の
ブレースで効果的にリヤフロアの沈み込みを防止する。
向、かつリヤフロアに対して面直方向に配設される縦板
状の本体部と、リヤフロアの裏面と対向する本体部の一
方の側縁から上記本体部に対して直角方向に延びるフラ
ンジを備え、該フランジをリヤフロアの端部から上記側
端部にかけての裏面および上記ロッカレールの車両中心
側の側面に溶接せしめる(請求項2)。小型かつ軽量の
ブレースで効果的にリヤフロアの沈み込みを防止する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1ないし図2に基づいて本発明
の実施形態を説明する。本実施形態は図3に示すタイプ
のピックアップトラックのリヤフロアに本発明を適用し
たものである。図1(A),(B)に示すように、リヤ
フロア1は、左右の両側部に下方へ傾斜状に屈折せしめ
た側端部11が形成してあり、側端部11の下縁12が
それぞれ左右のロッカレール2に沿って結合してある。
ロッカレール2は、インナパネル21とアウタパネル2
2とからなる閉断面構造で、インナパネル21の上面に
リヤフロア1の側端部11の下縁12が溶接してある。
両ロッカレール2の後端はそれぞれ、キャビンの後端の
左右両側位置に立設したリヤピラー6の下端と接続せし
めてある。
の実施形態を説明する。本実施形態は図3に示すタイプ
のピックアップトラックのリヤフロアに本発明を適用し
たものである。図1(A),(B)に示すように、リヤ
フロア1は、左右の両側部に下方へ傾斜状に屈折せしめ
た側端部11が形成してあり、側端部11の下縁12が
それぞれ左右のロッカレール2に沿って結合してある。
ロッカレール2は、インナパネル21とアウタパネル2
2とからなる閉断面構造で、インナパネル21の上面に
リヤフロア1の側端部11の下縁12が溶接してある。
両ロッカレール2の後端はそれぞれ、キャビンの後端の
左右両側位置に立設したリヤピラー6の下端と接続せし
めてある。
【0011】リヤフロア1には、一般部1aの車幅方向
中央位置に、パネル面を断面ほぼ台形状に上方へ膨出せ
しめた前後方向に延びるトンネル部13が形成してあ
る。トンネル部13は、リヤフロア1の下方に配設され
た図略のプロペラシャフトや排気管等との干渉を避け、
かつ一般部1aの剛性を強化している。
中央位置に、パネル面を断面ほぼ台形状に上方へ膨出せ
しめた前後方向に延びるトンネル部13が形成してあ
る。トンネル部13は、リヤフロア1の下方に配設され
た図略のプロペラシャフトや排気管等との干渉を避け、
かつ一般部1aの剛性を強化している。
【0012】リヤフロア1の後部には、一般部1aから
起立する段差部1bにより一般部1aよりも一段高くし
たシート台座部1cが形成してあり、シート台座部1c
上に図略のリヤシートを載置するようにしてある。
起立する段差部1bにより一般部1aよりも一段高くし
たシート台座部1cが形成してあり、シート台座部1c
上に図略のリヤシートを載置するようにしてある。
【0013】シート台座部1cの一方の前端コーナー部
はほぼL字形凹状に形成してあり、この凹状部を補完す
るように箱体14が設置固定してある。箱体14はジャ
ッキ等の工具類を収納するためのもので、その前壁14
1は段差部1bと面一としてあり、その上面142はシ
ート台座部1cと面一としてある。
はほぼL字形凹状に形成してあり、この凹状部を補完す
るように箱体14が設置固定してある。箱体14はジャ
ッキ等の工具類を収納するためのもので、その前壁14
1は段差部1bと面一としてあり、その上面142はシ
ート台座部1cと面一としてある。
【0014】シート台座部1cの後端は、左右のリヤピ
ラー6の下端間を架けわたすように形成してあり、平坦
な幅方向中央部に対して、左右のリヤピラー6の下端に
接続する側部が若干低くしてある。シート台座部1cの
後縁には裏面に沿って左右のリヤピラー6の下端間を架
けわたすリヤクロスメンバ3が設置してある。リヤクロ
スメンバ3は断面ほぼ逆ハット形で、前後の上縁フラン
ジをシート台座部1cの後縁裏面に溶接してシート台座
部1cとで閉断面をなし、左右の両側端がそれぞれ左右
のリヤピラー6の下端に結合してある。
ラー6の下端間を架けわたすように形成してあり、平坦
な幅方向中央部に対して、左右のリヤピラー6の下端に
接続する側部が若干低くしてある。シート台座部1cの
後縁には裏面に沿って左右のリヤピラー6の下端間を架
けわたすリヤクロスメンバ3が設置してある。リヤクロ
スメンバ3は断面ほぼ逆ハット形で、前後の上縁フラン
ジをシート台座部1cの後縁裏面に溶接してシート台座
部1cとで閉断面をなし、左右の両側端がそれぞれ左右
のリヤピラー6の下端に結合してある。
【0015】シート台座部1cの後端には、幅方向中央
部の左右両側位置にそれぞれ、シートベルトアンカ4が
設置してある。シートベルトアンカ4は、リヤクロスメ
ンバ3の閉断面内に設けたアンカーブラケット41にア
ンカボルトにより締結してある。尚、図1(A)中、1
5は一般部1aや段差部1bおよびシート台座部1cの
表面に形成した複数の補強ビードである。
部の左右両側位置にそれぞれ、シートベルトアンカ4が
設置してある。シートベルトアンカ4は、リヤクロスメ
ンバ3の閉断面内に設けたアンカーブラケット41にア
ンカボルトにより締結してある。尚、図1(A)中、1
5は一般部1aや段差部1bおよびシート台座部1cの
表面に形成した複数の補強ビードである。
【0016】シート台座部1c上に載置するリヤシート
は、三人掛けのシートで、そのシートクッションの裏面
後縁の左右両側端をそれぞれシート台座部1c後端の左
右の両側部にヒンジ部材を介して後方へ跳ね上げ可能に
ヒンジ結合される。リヤシートは、乗員が着座可能な使
用状態において、シートクッションの裏面前端をシート
台座部1cの前端上面および箱体14の上面142上に
当接載置する。
は、三人掛けのシートで、そのシートクッションの裏面
後縁の左右両側端をそれぞれシート台座部1c後端の左
右の両側部にヒンジ部材を介して後方へ跳ね上げ可能に
ヒンジ結合される。リヤシートは、乗員が着座可能な使
用状態において、シートクッションの裏面前端をシート
台座部1cの前端上面および箱体14の上面142上に
当接載置する。
【0017】リヤフロア1の裏面には、その一般部1a
と、上記箱体14の前壁141とを含む段差部1bとの
境界の車幅方向に一直線状に延びる左右の延長線X上に
それぞれブレース5が設置してある。ブレース5は金属
板からなるプレス成形品で、図1(B)および図2に示
すように、リヤフロア1の一般部1aの幅方向の端部か
ら側端部11を経てロッカレール2の車両中心側の側面
に至る長さで、リヤフロア1の幅方向かつリヤフロア1
裏面に対して面直方向に配される縦板状の本体部50
と、リヤフロア1に対向する本体部50の側縁501か
らほぼ直角L字形に屈曲して延びるフランジ51を備え
ている。側縁501はほぼ水平なリヤフロア1の一般部
1a、傾斜状の側端部11およびほぼ垂直なロッカレー
ル2の側面に沿う形状としてある。尚、ブレース5取付
け部では、側端部11は断面ゆるやかなく字形に形成し
てあり、これに伴いブレース5の中間部は側縁501が
く字形に形成してある。本体部50は長さ方向に補強リ
ブ52が形成してあり、また本体部50にはブレース5
の重量を軽減するための貫通穴53が設けてある。
と、上記箱体14の前壁141とを含む段差部1bとの
境界の車幅方向に一直線状に延びる左右の延長線X上に
それぞれブレース5が設置してある。ブレース5は金属
板からなるプレス成形品で、図1(B)および図2に示
すように、リヤフロア1の一般部1aの幅方向の端部か
ら側端部11を経てロッカレール2の車両中心側の側面
に至る長さで、リヤフロア1の幅方向かつリヤフロア1
裏面に対して面直方向に配される縦板状の本体部50
と、リヤフロア1に対向する本体部50の側縁501か
らほぼ直角L字形に屈曲して延びるフランジ51を備え
ている。側縁501はほぼ水平なリヤフロア1の一般部
1a、傾斜状の側端部11およびほぼ垂直なロッカレー
ル2の側面に沿う形状としてある。尚、ブレース5取付
け部では、側端部11は断面ゆるやかなく字形に形成し
てあり、これに伴いブレース5の中間部は側縁501が
く字形に形成してある。本体部50は長さ方向に補強リ
ブ52が形成してあり、また本体部50にはブレース5
の重量を軽減するための貫通穴53が設けてある。
【0018】ブレース5は、フランジ51を、リヤフロ
ア1の一般部1aの裏面、側端部11の裏面、およびロ
ッカレール2の車両中心側の側面に溶接し、一般部1a
とロッカレール2との間を架けわたすように固着してあ
る。
ア1の一般部1aの裏面、側端部11の裏面、およびロ
ッカレール2の車両中心側の側面に溶接し、一般部1a
とロッカレール2との間を架けわたすように固着してあ
る。
【0019】車両の急減速時、リヤシートの乗員は臀部
が持ち上げられて前方へ傾動しようとし、シート台座部
1cの後端には、リヤシートの乗員を拘束するシートベ
ルトによりシートベルトアンカ4を介して前方への引き
上げ荷重Yが作用する一方、シート台座部1cの前端に
は沈み込み荷重Zが作用する。この荷重Zでリヤフロア
1には一般部1aと段差部1bとの境界の延長線X上に
応力が集中し、荷重Zが大きいと、上記延長線X上のリ
ヤフロア1の側端部11にこれを座屈させる圧縮方向の
荷重が加えられる。そして、側端部11が座屈すると、
リヤフロア1は境界に沿う部分全体が沈み込み変形す
る。本実施形態では、リヤフロア1の沈み込み変形の起
点となる境界の延長線X上のリヤフロア1の側端部11
をブレース5で補強したから、リヤフロア1の沈み込み
変形を効果的に防止することができる。
が持ち上げられて前方へ傾動しようとし、シート台座部
1cの後端には、リヤシートの乗員を拘束するシートベ
ルトによりシートベルトアンカ4を介して前方への引き
上げ荷重Yが作用する一方、シート台座部1cの前端に
は沈み込み荷重Zが作用する。この荷重Zでリヤフロア
1には一般部1aと段差部1bとの境界の延長線X上に
応力が集中し、荷重Zが大きいと、上記延長線X上のリ
ヤフロア1の側端部11にこれを座屈させる圧縮方向の
荷重が加えられる。そして、側端部11が座屈すると、
リヤフロア1は境界に沿う部分全体が沈み込み変形す
る。本実施形態では、リヤフロア1の沈み込み変形の起
点となる境界の延長線X上のリヤフロア1の側端部11
をブレース5で補強したから、リヤフロア1の沈み込み
変形を効果的に防止することができる。
【0020】尚、ブレース5は上述の構造のものに限ら
ず、例えば、相対向する一対の縦板状の本体部の一方の
側縁がフランジで連結された断面ほぼコ字形のもの、あ
るいは、縦板状の本体部の一方の側端縁に本体部の両側
に延びるフランジを形成した断面ほぼT字形の構造のも
のを用いることができる。
ず、例えば、相対向する一対の縦板状の本体部の一方の
側縁がフランジで連結された断面ほぼコ字形のもの、あ
るいは、縦板状の本体部の一方の側端縁に本体部の両側
に延びるフランジを形成した断面ほぼT字形の構造のも
のを用いることができる。
【0021】
【発明の効果】本発明は、リヤフロアにシート台座部を
設け、シート台座部の後端に乗員を拘束するシートベル
トのシートベルトアンカを設置した車両において、シー
トベルトに大荷重が作用したときにシート台座部の前端
でリヤフロアに発生する沈み込み変形を、従来のリイン
フォースメントよりも遙かに小型軽量のブレースをリヤ
フロアの左右の側端部の裏面に沿って設置するのみで効
果的に防止できる。
設け、シート台座部の後端に乗員を拘束するシートベル
トのシートベルトアンカを設置した車両において、シー
トベルトに大荷重が作用したときにシート台座部の前端
でリヤフロアに発生する沈み込み変形を、従来のリイン
フォースメントよりも遙かに小型軽量のブレースをリヤ
フロアの左右の側端部の裏面に沿って設置するのみで効
果的に防止できる。
【図1】本発明のリヤフロアを示すもので、図1(A)
はリヤフロアの斜視図、図1(B)は図1(A)のIB
−IB線に沿う断面図である。
はリヤフロアの斜視図、図1(B)は図1(A)のIB
−IB線に沿う断面図である。
【図2】本発明に用いるブレースの斜視図である。
【図3】リヤシートを有するピックアップトラックを示
す側面図である。
す側面図である。
【図4】従来のリヤフロアの斜視図である。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図である。
【図6】図4のVI−VI線に沿う位置でのリヤフロアの沈
み込み変形状態を示す断面図である。
み込み変形状態を示す断面図である。
1 リヤフロア
1a 一般部
1b 段差部
1c シート台座部
11 側端部
2 ロッカレール
3 クロスメンバ
4 シートベルトアンカ
5 ブレース
50 本体部
51 フランジ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 川村 光洋
愛知県刈谷市一里山町金山100番地 トヨ
タ車体株式会社内
Fターム(参考) 3D003 AA01 AA04 BB09 CA14 DA19
Claims (2)
- 【請求項1】 リヤフロアの左右両端から下方へ屈折す
る縦壁状の側端部を左右のロッカレールに結合し、リヤ
フロアの一般部から起立する段差部を介して上記一般部
よりも高くしたシート台座部を形成し、該シート台座部
の後縁にシート台座部とで閉断面をなすクロスメンバを
設置し、該クロスメンバで補強された上記シート台座部
の後端に、シート台座部に載置したリヤシートの乗員を
拘束するシートベルトのシートベルトアンカを設置した
車室のリヤフロア構造において、リヤフロアには、リヤ
フロアの幅方向に直線状に延びる、上記一般部と上記段
差部との境界の左右の延長線上位置に、リヤフロアの裏
面と上記ロッカレールの車両中心側の側面とを架けわた
すブレースをリヤフロアの上記側端部の裏面に沿って設
けて上記側端部を補強したことを特徴とする車室のリヤ
フロア構造。 - 【請求項2】 上記ブレースは、上記リヤフロアの幅方
向、かつリヤフロアに対して面直方向に配設される縦板
状の本体部と、リヤフロアの裏面と対向する本体部の一
方の側縁から上記本体部に対して直角方向に延びるフラ
ンジを備え、該フランジをリヤフロアの端部から上記側
端部にかけての裏面および上記ロッカレールの車両中心
側の側面に溶接した請求項1に記載の車室のリヤフロア
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002100902A JP2003291856A (ja) | 2002-04-03 | 2002-04-03 | 車室のリヤフロア構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002100902A JP2003291856A (ja) | 2002-04-03 | 2002-04-03 | 車室のリヤフロア構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003291856A true JP2003291856A (ja) | 2003-10-15 |
Family
ID=29241553
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002100902A Pending JP2003291856A (ja) | 2002-04-03 | 2002-04-03 | 車室のリヤフロア構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003291856A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2486522A (en) * | 2010-12-16 | 2012-06-20 | Gm Global Tech Operations Inc | Rear motor vehicle floor module with integrated cross member |
US9254874B2 (en) | 2010-12-16 | 2016-02-09 | GM Global Technology Operations LLC | Rear floor module of a motor vehicle |
-
2002
- 2002-04-03 JP JP2002100902A patent/JP2003291856A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2486522A (en) * | 2010-12-16 | 2012-06-20 | Gm Global Tech Operations Inc | Rear motor vehicle floor module with integrated cross member |
US8820820B2 (en) | 2010-12-16 | 2014-09-02 | GM Global Technology Operations LLC | Rear motor vehicle floor module |
US9254874B2 (en) | 2010-12-16 | 2016-02-09 | GM Global Technology Operations LLC | Rear floor module of a motor vehicle |
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