JP2003284424A - 脱穀装置の選別制御構造 - Google Patents
脱穀装置の選別制御構造Info
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- JP2003284424A JP2003284424A JP2002091503A JP2002091503A JP2003284424A JP 2003284424 A JP2003284424 A JP 2003284424A JP 2002091503 A JP2002091503 A JP 2002091503A JP 2002091503 A JP2002091503 A JP 2002091503A JP 2003284424 A JP2003284424 A JP 2003284424A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 受網から漏下した脱穀処理物をシーブケース
で後方に揺動移送しながら篩い選別するとともに、唐箕
からの選別風を後向きに供給して風選するよう構成した
選別部を備えた脱穀装置において、一層精度の高い選別
を行えるようにする。 【解決手段】 精選別用のグレンシーブ29の下方に形
成された風選用空間Sに風速センサ43を設置し、風速
が過大であることが検知されると、唐箕15からの選別
風量を減少制御し、風速が過小であることが検知される
と唐箕15からの選別風量を増大制御するよう、風速セ
ンサ43と選別風量調節手段とを連係してある。
で後方に揺動移送しながら篩い選別するとともに、唐箕
からの選別風を後向きに供給して風選するよう構成した
選別部を備えた脱穀装置において、一層精度の高い選別
を行えるようにする。 【解決手段】 精選別用のグレンシーブ29の下方に形
成された風選用空間Sに風速センサ43を設置し、風速
が過大であることが検知されると、唐箕15からの選別
風量を減少制御し、風速が過小であることが検知される
と唐箕15からの選別風量を増大制御するよう、風速セ
ンサ43と選別風量調節手段とを連係してある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインに搭載
される脱穀装置の選別制御構造に係り、特には、受網か
ら漏下した脱穀処理物をシーブケースで後方に揺動移送
しながら篩い選別するとともに、唐箕からの選別風を後
向きに供給して風選するよう構成した選別部を備えた脱
穀装置の選別制御構造に関する。
される脱穀装置の選別制御構造に係り、特には、受網か
ら漏下した脱穀処理物をシーブケースで後方に揺動移送
しながら篩い選別するとともに、唐箕からの選別風を後
向きに供給して風選するよう構成した選別部を備えた脱
穀装置の選別制御構造に関する。
【0002】
【従来の技術】コンバインに搭載される脱穀装置の選別
制御構造としては、シーブケースに備えられた粗選別用
のチャフシーブ上に供給された脱穀処理物の量をセンサ
で検出し、処理物量が多いことが検出されると、唐箕か
らの選別風量を増大させたり、チャフシーブの開度を大
きくすることで停滞なく高能率の選別作業を行い、ま
た、処理物量が少ないことが検出されると、唐箕からの
選別風量を減少させたり、チャフシーブの開度を小さく
することで精度の高い選別処理を行うようにしたものが
実用化されている。
制御構造としては、シーブケースに備えられた粗選別用
のチャフシーブ上に供給された脱穀処理物の量をセンサ
で検出し、処理物量が多いことが検出されると、唐箕か
らの選別風量を増大させたり、チャフシーブの開度を大
きくすることで停滞なく高能率の選別作業を行い、ま
た、処理物量が少ないことが検出されると、唐箕からの
選別風量を減少させたり、チャフシーブの開度を小さく
することで精度の高い選別処理を行うようにしたものが
実用化されている。
【0003】また、作物の種類と濡れ具合に対応して作
業モードを、「稲],「麦],「濡れ」のいずれかに選
択することで、粗選別用のチャフシーブの開度を選択さ
れた作業モードに好適な大きさに設定し、かつ、検出し
た走行速度に応じて唐箕からの選別風量を自動調節する
よう構成したものも開発されている。
業モードを、「稲],「麦],「濡れ」のいずれかに選
択することで、粗選別用のチャフシーブの開度を選択さ
れた作業モードに好適な大きさに設定し、かつ、検出し
た走行速度に応じて唐箕からの選別風量を自動調節する
よう構成したものも開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記選別制御は、処理
物量に応じた、また、作物の種類に応じた凡そ好適な選
別風量あるいはチャフシーブ開度で選別を行うことがで
きるものであるが、選別処理物におけるワラ屑と穀粒と
の比率などの条件によっては必ずしも最適の選別状態が
得られているとは言い難く、一層選別精度の向上が望ま
れている。
物量に応じた、また、作物の種類に応じた凡そ好適な選
別風量あるいはチャフシーブ開度で選別を行うことがで
きるものであるが、選別処理物におけるワラ屑と穀粒と
の比率などの条件によっては必ずしも最適の選別状態が
得られているとは言い難く、一層選別精度の向上が望ま
れている。
【0005】本発明は、このような実情に着目してなさ
れたものであって、選別風量あるいはチャクシーブ開度
の制御を更に工夫することで、一層精度の高い選別を行
えるようにすることを目的とする。
れたものであって、選別風量あるいはチャクシーブ開度
の制御を更に工夫することで、一層精度の高い選別を行
えるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明の
構成、作用、および効果〕
構成、作用、および効果〕
【0007】請求項1に係る発明は、受網から漏下した
脱穀処理物をシーブケースで後方に揺動移送しながら篩
い選別するとともに、唐箕からの選別風を後向きに供給
して風選するよう構成した選別部を備えた脱穀装置にお
いて、精選別用のグレンシーブの下方に形成された風選
用空間に風速センサを設置し、風速が過大であることが
検知されると唐箕からの選別風量を減少制御し、風速が
過小であることが検知されると唐箕からの選別風量を増
大制御するよう、風速センサと選別風量調節手段とを連
係してあることを特徴とする。
脱穀処理物をシーブケースで後方に揺動移送しながら篩
い選別するとともに、唐箕からの選別風を後向きに供給
して風選するよう構成した選別部を備えた脱穀装置にお
いて、精選別用のグレンシーブの下方に形成された風選
用空間に風速センサを設置し、風速が過大であることが
検知されると唐箕からの選別風量を減少制御し、風速が
過小であることが検知されると唐箕からの選別風量を増
大制御するよう、風速センサと選別風量調節手段とを連
係してあることを特徴とする。
【0008】上記構成によると、グレンシーブを漏下す
る処理物量が多くなるとグレンシーブの下方に形成され
た風選用空間での通気抵抗が大きくなり、逆に、グレン
シーブを漏下する処理物量が少なくなるとグレンシーブ
の下方の風選用空間での通気抵抗が小さくなる。ここ
で、風選用空間での風速が過大であると穀粒の後方への
飛散が多くなるので、唐箕からの選別風量を減少制御
し、後方飛散の少ない1番風選を行う。また、風選用空
間での風速が過小であるとグレンシーブからの漏下量が
過剰であり、1番物回収部にわら屑の混入が多くなるの
で、唐箕からの選別風量を増大制御し、わら屑の飛散を
促して1番物の精度を高める。
る処理物量が多くなるとグレンシーブの下方に形成され
た風選用空間での通気抵抗が大きくなり、逆に、グレン
シーブを漏下する処理物量が少なくなるとグレンシーブ
の下方の風選用空間での通気抵抗が小さくなる。ここ
で、風選用空間での風速が過大であると穀粒の後方への
飛散が多くなるので、唐箕からの選別風量を減少制御
し、後方飛散の少ない1番風選を行う。また、風選用空
間での風速が過小であるとグレンシーブからの漏下量が
過剰であり、1番物回収部にわら屑の混入が多くなるの
で、唐箕からの選別風量を増大制御し、わら屑の飛散を
促して1番物の精度を高める。
【0009】従って、請求項1の発明によると、実際に
精選別用のグレンシーブを漏下する処理物量に見合った
選別風量で1番風選を行うので、チャフシーブ上の処理
物量に応じて選別風量を制御する場合に比較して、より
現実の状況に対応した選別風量制御を行って精度の高い
1番風選を行うことができるようになった。
精選別用のグレンシーブを漏下する処理物量に見合った
選別風量で1番風選を行うので、チャフシーブ上の処理
物量に応じて選別風量を制御する場合に比較して、より
現実の状況に対応した選別風量制御を行って精度の高い
1番風選を行うことができるようになった。
【0010】〔請求項2に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
び効果〕
【0011】請求項2に係る発明は、受網から漏下した
脱穀処理物をシーブケースで後方に揺動移送しながら篩
い選別するとともに、唐箕からの選別風を後向きに供給
して風選するよう構成した選別部を備えた脱穀装置にお
いて、精選別用のグレンシーブの下方に形成された風選
用空間に風速センサを設置し、風速が過大であることが
検知されると唐箕からの選別風量を減少制御するととも
に粗選別用のチャフシーブの開度を増大制御し、風速が
過小であることが検知されると唐箕からの選別風量を増
大制御するとともにチャフシーブの開度を減少制御する
よう、風速センサと選別風量調節手段およびチャフシー
ブの開度調節手段とを連係してあることを特徴とする。
脱穀処理物をシーブケースで後方に揺動移送しながら篩
い選別するとともに、唐箕からの選別風を後向きに供給
して風選するよう構成した選別部を備えた脱穀装置にお
いて、精選別用のグレンシーブの下方に形成された風選
用空間に風速センサを設置し、風速が過大であることが
検知されると唐箕からの選別風量を減少制御するととも
に粗選別用のチャフシーブの開度を増大制御し、風速が
過小であることが検知されると唐箕からの選別風量を増
大制御するとともにチャフシーブの開度を減少制御する
よう、風速センサと選別風量調節手段およびチャフシー
ブの開度調節手段とを連係してあることを特徴とする。
【0012】上記構成によると、グレンシーブを漏下す
る処理物量が多くなるとグレンシーブの下方に形成され
た風選用空間での通気抵抗が大きくなり、逆に、グレン
シーブを漏下する処理物量が少なくなるとグレンシーブ
の下方の風選用空間での通気抵抗が小さくなる。ここ
で、風選用空間での風速が過大であると、唐箕からの選
別風量を減少制御してグレンシーブを漏下する穀粒が後
方へ飛散するのを抑制し、ロスの少ない1番風選を行
う。また、風選用空間での風速が過大であるときは、チ
ャフシーブの開度を増大制御してチャフシーブからの漏
下を促進し、チャフシーブで後方に搬送されるわら屑に
混入して穀粒が機外へ排出されるのを少なくする。
る処理物量が多くなるとグレンシーブの下方に形成され
た風選用空間での通気抵抗が大きくなり、逆に、グレン
シーブを漏下する処理物量が少なくなるとグレンシーブ
の下方の風選用空間での通気抵抗が小さくなる。ここ
で、風選用空間での風速が過大であると、唐箕からの選
別風量を減少制御してグレンシーブを漏下する穀粒が後
方へ飛散するのを抑制し、ロスの少ない1番風選を行
う。また、風選用空間での風速が過大であるときは、チ
ャフシーブの開度を増大制御してチャフシーブからの漏
下を促進し、チャフシーブで後方に搬送されるわら屑に
混入して穀粒が機外へ排出されるのを少なくする。
【0013】また、風選用空間での風速が過小である
と、唐箕からの選別風量を増大制御してグレンシーブを
漏下するわら屑の飛散を促し、1番物の選別精度を高め
る。また、風選用空間での風速が過小であるときは、チ
ャフシーブの開度を減少制御してチャフシーブからグレ
ンシーブへの処理物の漏下を抑制し、グレンシーブを漏
下する処理物に含まれるわら屑を適当な風速の選別風で
飛散させ、1番物の選別精度を高める。
と、唐箕からの選別風量を増大制御してグレンシーブを
漏下するわら屑の飛散を促し、1番物の選別精度を高め
る。また、風選用空間での風速が過小であるときは、チ
ャフシーブの開度を減少制御してチャフシーブからグレ
ンシーブへの処理物の漏下を抑制し、グレンシーブを漏
下する処理物に含まれるわら屑を適当な風速の選別風で
飛散させ、1番物の選別精度を高める。
【0014】従って、請求項2の発明によると、実際に
精選別用のグレンシーブを漏下する処理物量に見合った
選別風量で1番風選を行うとともに、チャフシーブから
グレンシーブへ漏下される処理物量をも好適にして、一
層精度の高い1番風選を行うことができるようになっ
た。
精選別用のグレンシーブを漏下する処理物量に見合った
選別風量で1番風選を行うとともに、チャフシーブから
グレンシーブへ漏下される処理物量をも好適にして、一
層精度の高い1番風選を行うことができるようになっ
た。
【0015】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に係る脱穀装置を
搭載したコンバインの側面が示されている。このコンバ
インは、左右一対のクローラ走行装置1を備えた走行機
体2の前部に、刈取り前処理部3を揺動昇降可能に連結
するるとともに、走行機体2上に、運転部4、脱穀装置
5、穀粒タンク6、などを搭載して構成されており、刈
取り前処理部3で刈り取られた穀稈は、縦搬送装置7で
後方上方に搬送されて、脱穀装置5のフィードチェーン
8に横倒れ姿勢で受け渡され、フィードチェーン8で挟
持されて後方に搬送される間に脱穀処理された後、排ワ
ラカッタ9で細断処理されて機外に放出され、また、脱
穀装置5で選別回収された穀粒が穀粒タンク6に搬出さ
れて貯留されるようになっている。
搭載したコンバインの側面が示されている。このコンバ
インは、左右一対のクローラ走行装置1を備えた走行機
体2の前部に、刈取り前処理部3を揺動昇降可能に連結
するるとともに、走行機体2上に、運転部4、脱穀装置
5、穀粒タンク6、などを搭載して構成されており、刈
取り前処理部3で刈り取られた穀稈は、縦搬送装置7で
後方上方に搬送されて、脱穀装置5のフィードチェーン
8に横倒れ姿勢で受け渡され、フィードチェーン8で挟
持されて後方に搬送される間に脱穀処理された後、排ワ
ラカッタ9で細断処理されて機外に放出され、また、脱
穀装置5で選別回収された穀粒が穀粒タンク6に搬出さ
れて貯留されるようになっている。
【0016】図2に、前記脱穀装置5の内部構造が示さ
れている。この脱穀装置5の上部には、扱胴11を前後
水平に支架するとともに受網12を張設した扱室13が
設けられるとともに、その下方に、篩い選別用のシーブ
ケース14および風選用の唐箕15を備えた選別部16
が設けられ、かつ、選別部16の後部上方には、選別部
16の浮塵を吸引して機外に強制排出する排塵ファン1
7が配備されている。
れている。この脱穀装置5の上部には、扱胴11を前後
水平に支架するとともに受網12を張設した扱室13が
設けられるとともに、その下方に、篩い選別用のシーブ
ケース14および風選用の唐箕15を備えた選別部16
が設けられ、かつ、選別部16の後部上方には、選別部
16の浮塵を吸引して機外に強制排出する排塵ファン1
7が配備されている。
【0017】前記シーブケース14は、その前部が揺動
リンク21の下端に吊り下げ支持されるとともに、後部
が偏心部22に連動連結されており、偏心部22の回転
に連動してシーブケース14が一定ストロークで前後に
往復揺動駆動されるようになっている。そして、このシ
ーブケース14の前部には、受網12の前半部から漏下
してきた脱穀処理物を受け止める波形のグレンパン23
が設けられるとともに、その後方には、開度調節可能な
チャフシーブ24、開度固定のチャフシーブ25、およ
び、後ろ向き片持ち状のストローラック26が順次設け
られ、また、シーブケース14における前後方向中間の
上部には、前記扱室13後部の送塵口27から搬出され
る処理物を受け止めるグレンパン付きラック28が設け
られ、さらに、チャフシーブ24の下方に精選別用のグ
レンシーブ29が備えられている。
リンク21の下端に吊り下げ支持されるとともに、後部
が偏心部22に連動連結されており、偏心部22の回転
に連動してシーブケース14が一定ストロークで前後に
往復揺動駆動されるようになっている。そして、このシ
ーブケース14の前部には、受網12の前半部から漏下
してきた脱穀処理物を受け止める波形のグレンパン23
が設けられるとともに、その後方には、開度調節可能な
チャフシーブ24、開度固定のチャフシーブ25、およ
び、後ろ向き片持ち状のストローラック26が順次設け
られ、また、シーブケース14における前後方向中間の
上部には、前記扱室13後部の送塵口27から搬出され
る処理物を受け止めるグレンパン付きラック28が設け
られ、さらに、チャフシーブ24の下方に精選別用のグ
レンシーブ29が備えられている。
【0018】そして、選別部16の下部には、グレンシ
ーブ29から漏下してきた穀粒(1番物)を回収して横
スクリュウ30で穀粒タンクに搬出する1番回収部31
と、チャフシーブ25やストローラック26から漏下し
てきた枝梗付き穀粒などの2番物を回収して横スクリュ
ウ32で2番還元装置33に送り込む2番回収部34が
設けられ、2番還元装置33で搬送された2番物はシー
ブケース14の前部に還元されて再度の選別処理を受け
るようになっている。
ーブ29から漏下してきた穀粒(1番物)を回収して横
スクリュウ30で穀粒タンクに搬出する1番回収部31
と、チャフシーブ25やストローラック26から漏下し
てきた枝梗付き穀粒などの2番物を回収して横スクリュ
ウ32で2番還元装置33に送り込む2番回収部34が
設けられ、2番還元装置33で搬送された2番物はシー
ブケース14の前部に還元されて再度の選別処理を受け
るようになっている。
【0019】この脱穀装置5の基本構成は以上のようで
あり、扱室13に搬入された穀稈の穀粒の大部分は扱室
13の前半部で穀稈から分離され、脱穀された穀粒や細
かいわら屑の多くが受網12の前半部を漏下してグレン
パンに供給されるとともに、受網12を漏下しなかった
わら屑や一部の穀粒は送塵口27から排出されてグレン
パン付きラック28に供給される。
あり、扱室13に搬入された穀稈の穀粒の大部分は扱室
13の前半部で穀稈から分離され、脱穀された穀粒や細
かいわら屑の多くが受網12の前半部を漏下してグレン
パンに供給されるとともに、受網12を漏下しなかった
わら屑や一部の穀粒は送塵口27から排出されてグレン
パン付きラック28に供給される。
【0020】グレンパン上の脱穀処理物は、後方に揺動
移送される間に比重差選別作用を受け、比較的重い穀粒
は下層に、また、比較的軽いわら屑は上層に分離された
状態でチャフシーブ24の前部に受け渡される。チャフ
シーブ24においては、穀粒や細かいわら屑と長いわら
屑とを分離する粗選別が行われ、穀粒や細かいわら屑は
チャフシーブ24を漏下し、その下方に配備されたてグ
レンシーブ29に供給され、グレンシーブ29で篩い選
別されて漏下する際に、唐箕15からの選別風を受け
て、軽いわら屑は後方に飛散され、重い穀粒が1番回収
部31に回収される。また、チャフシーブ24を漏下し
なかった処理物は開度固定のチャフシーブ25上に移動
され、グレンパン付きラック28でほぐされた処理物と
ともに篩い選別作用を受け、わら屑を含む2番物は2番
回収部34に落下回収されるとともに、長いわら屑は落
下することなくストローラック26に送り出され、さら
に、ストローラック26での篩い選別作用によって、長
いわら屑中に含まれる2番物が2番回収部34に落下回
収され、ストローラック26の終端に至ったわら屑だけ
が排塵口から機外に排出されてゆく。
移送される間に比重差選別作用を受け、比較的重い穀粒
は下層に、また、比較的軽いわら屑は上層に分離された
状態でチャフシーブ24の前部に受け渡される。チャフ
シーブ24においては、穀粒や細かいわら屑と長いわら
屑とを分離する粗選別が行われ、穀粒や細かいわら屑は
チャフシーブ24を漏下し、その下方に配備されたてグ
レンシーブ29に供給され、グレンシーブ29で篩い選
別されて漏下する際に、唐箕15からの選別風を受け
て、軽いわら屑は後方に飛散され、重い穀粒が1番回収
部31に回収される。また、チャフシーブ24を漏下し
なかった処理物は開度固定のチャフシーブ25上に移動
され、グレンパン付きラック28でほぐされた処理物と
ともに篩い選別作用を受け、わら屑を含む2番物は2番
回収部34に落下回収されるとともに、長いわら屑は落
下することなくストローラック26に送り出され、さら
に、ストローラック26での篩い選別作用によって、長
いわら屑中に含まれる2番物が2番回収部34に落下回
収され、ストローラック26の終端に至ったわら屑だけ
が排塵口から機外に排出されてゆく。
【0021】ここで、開度調節可能な前記チャフシーブ
24は、制御装置40に接続された電動モータM1にワ
イヤ連係され、後述のように開度制御されるようになっ
ている。また、前記唐箕15のケーシング15aには、
発生した選別風の一部を排出する排風口41が設けられ
るとともに、この排風口41の開度を調節する蓋カバー
42が、制御装置40に接続された電動モータM2に連
動連結されており、排風口41の開度を調節することで
選別部16に供給される選別風量が調節されるようにな
っている。
24は、制御装置40に接続された電動モータM1にワ
イヤ連係され、後述のように開度制御されるようになっ
ている。また、前記唐箕15のケーシング15aには、
発生した選別風の一部を排出する排風口41が設けられ
るとともに、この排風口41の開度を調節する蓋カバー
42が、制御装置40に接続された電動モータM2に連
動連結されており、排風口41の開度を調節することで
選別部16に供給される選別風量が調節されるようにな
っている。
【0022】また、前記選別部16におけるグレンシー
ブ29の下方に形成された風選用空間Sに風速センサが
43が設置されており、検出した風速情報が前記制御装
置40に入力されるようになっている。
ブ29の下方に形成された風選用空間Sに風速センサが
43が設置されており、検出した風速情報が前記制御装
置40に入力されるようになっている。
【0023】前記制御装置40には、作物の種類と濡れ
具合に対応して作業モードを、「稲],「麦],「濡
れ」のいずれかに選択する作業モード選択用の切換えス
イッチ45と、走行電動系の適所の回転速度から走行機
体2の走行速度を検出する走行速度センサ46とが接続
されており、選択された作業モードに応じてチャフシー
ブ24の基準開度および唐箕15からの選別風の基準風
量が設定されるとともに、走行速度の変動に応じてチャ
フシーブ24の基準の開度および選別風量が、ファジー
制御など制御論理に基づいて自動変更制御されるように
なっている。
具合に対応して作業モードを、「稲],「麦],「濡
れ」のいずれかに選択する作業モード選択用の切換えス
イッチ45と、走行電動系の適所の回転速度から走行機
体2の走行速度を検出する走行速度センサ46とが接続
されており、選択された作業モードに応じてチャフシー
ブ24の基準開度および唐箕15からの選別風の基準風
量が設定されるとともに、走行速度の変動に応じてチャ
フシーブ24の基準の開度および選別風量が、ファジー
制御など制御論理に基づいて自動変更制御されるように
なっている。
【0024】また、これに加えて、前記風速センサ43
での検出結果に基づいてもチャフシーブ24の開度およ
び選別風量が以下のように自動変更制御されるようにな
っている。つまり、図4のフローチャートに示すよう
に、検出された風速が基準の最適範囲より過大である
と、唐箕15からの選別風量を減少制御するとともに粗
選別用のチャフシーブ24の開度を増大制御し、検出さ
れた風速が基準の最適範囲より過小であると、唐箕15
からの選別風量を増大制御するとともにチャフシーブ2
4の開度を減少制御するように設定されている。
での検出結果に基づいてもチャフシーブ24の開度およ
び選別風量が以下のように自動変更制御されるようにな
っている。つまり、図4のフローチャートに示すよう
に、検出された風速が基準の最適範囲より過大である
と、唐箕15からの選別風量を減少制御するとともに粗
選別用のチャフシーブ24の開度を増大制御し、検出さ
れた風速が基準の最適範囲より過小であると、唐箕15
からの選別風量を増大制御するとともにチャフシーブ2
4の開度を減少制御するように設定されている。
【0025】〔別実施形態〕本発明は、以下のような形
態で実施することもできる。
態で実施することもできる。
【0026】(1)選別風量を調節する手段としては、
唐箕15の回転速度を変更するものであってもよい。
唐箕15の回転速度を変更するものであってもよい。
【0027】(2)風速センサ43の検出結果に基づい
て選別風量のみを調節制御する形態で実施することもで
きる。
て選別風量のみを調節制御する形態で実施することもで
きる。
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】脱穀装置の縦断側面図
【図3】制御構造の概略連係図
【図4】制御フローチャート
12 受網
14 シーブケース
15 唐箕
16 選別部
24 チャフシーブ
29 グレンシーブ
43 風速センサ
S 風選用空間
Claims (2)
- 【請求項1】 受網から漏下した脱穀処理物をシーブケ
ースで後方に揺動移送しながら篩い選別するとともに、
唐箕からの選別風を後向きに供給して風選するよう構成
した選別部を備えた脱穀装置において、 精選別用のグレンシーブの下方に形成された風選用空間
に風速センサを設置し、風速が過大であることが検知さ
れると、唐箕からの選別風量を減少制御し、風速が過小
であることが検知されると唐箕からの選別風量を増大制
御するよう、風速センサと選別風量調節手段とを連係し
てあることを特徴とする脱穀装置の選別制御構造。 - 【請求項2】 受網から漏下した脱穀処理物をシーブケ
ースで後方に揺動移送しながら篩い選別するとともに、
唐箕からの選別風を後向きに供給して風選するよう構成
した選別部を備えた脱穀装置において、 精選別用のグレンシーブの下方に形成された風選用空間
に風速センサを設置し、風速が過大であることが検知さ
れると、唐箕からの選別風量を減少制御するとともに粗
選別用のチャフシーブの開度を増大制御し、風速が過小
であることが検知されると、唐箕からの選別風量を増大
制御するとともにチャフシーブの開度を減少制御するよ
う、風速センサと選別風量調節手段およびチャフシーブ
の開度調節手段とを連係してあることを特徴とする脱穀
装置の選別制御構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002091503A JP2003284424A (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | 脱穀装置の選別制御構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002091503A JP2003284424A (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | 脱穀装置の選別制御構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003284424A true JP2003284424A (ja) | 2003-10-07 |
Family
ID=29236571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002091503A Pending JP2003284424A (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | 脱穀装置の選別制御構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003284424A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020261825A1 (ja) | 2019-06-26 | 2020-12-30 | 株式会社クボタ | コンバイン |
KR20230128870A (ko) * | 2022-02-28 | 2023-09-05 | 주식회사 씨엠코이엔지 | 폴리실리콘 순도 향상을 위한 이물제거 선별장치 |
-
2002
- 2002-03-28 JP JP2002091503A patent/JP2003284424A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020261825A1 (ja) | 2019-06-26 | 2020-12-30 | 株式会社クボタ | コンバイン |
KR20230128870A (ko) * | 2022-02-28 | 2023-09-05 | 주식회사 씨엠코이엔지 | 폴리실리콘 순도 향상을 위한 이물제거 선별장치 |
KR102601993B1 (ko) * | 2022-02-28 | 2023-11-14 | 주식회사 씨엠코이엔지 | 폴리실리콘 순도 향상을 위한 이물제거 선별장치 |
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