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JP2003275633A - ガス発生剤 - Google Patents

ガス発生剤

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Publication number
JP2003275633A
JP2003275633A JP2002081496A JP2002081496A JP2003275633A JP 2003275633 A JP2003275633 A JP 2003275633A JP 2002081496 A JP2002081496 A JP 2002081496A JP 2002081496 A JP2002081496 A JP 2002081496A JP 2003275633 A JP2003275633 A JP 2003275633A
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JP
Japan
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gas
self
gas generating
agent
generating agent
Prior art date
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Pending
Application number
JP2002081496A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Takemura
英二 竹村
Akira Toshida
章 土信田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Soda Co Ltd filed Critical Nippon Soda Co Ltd
Priority to JP2002081496A priority Critical patent/JP2003275633A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水と接触することにより酸素ガスや炭酸ガス
を発生し、発生するガスのガス圧により黴発生予防液剤
や黴除去液剤等の液状物を作業者がその場にいなくとも
噴霧することができる自噴式噴霧器に用いられるガス発
生剤を提供すること。 【解決手段】 固体無機過酸化物と固体酸化剤を含有す
る酸素ガス発生組成物、あるいは、炭酸塩、重炭酸塩、
過炭酸塩から選ばれる炭酸塩化合物と固体酸性物質を含
有する炭酸ガス発生組成物に、必要に応じて崩壊剤及び
/又は消泡剤を添加し、錠剤、顆粒、粉体又はそれらの
混在物からなるガス発生剤を調製し、自噴式噴霧器に用
いる。また、ガス発生剤の剤形としては、錠剤や顆粒と
粉体との混在物、15mm以下の加圧成形品である錠
剤、外層に崩壊剤を含む多層構造体、加圧成形品を解砕
・分級して得られる顆粒、顆粒や粉体の水溶性フィルム
に包装された包装体を挙げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自噴式噴霧器用ガ
ス発生剤、より詳しくは、水と接触することによりガス
を発生し、発生するガスのガス圧により黴発生予防液剤
や黴除去液剤等の液状物を作業者がその場にいなくとも
噴霧することができる自噴式噴霧器に用いられるガス発
生剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、農薬、入浴剤、殺菌剤、殺虫剤、
医薬品、入れ歯洗浄剤、肥料、植物成長調整剤などの有
効成分が粉末、ペレット状、錠剤などの形態であるた
め、水に対して溶解したり、拡散するのに手間と時間が
かかるという問題を改善するために、有効成分に炭酸塩
や炭酸水素塩、及び水溶性固体酸を配合し、例えば顆粒
剤又は錠剤とし、これを水中に入れると反応して炭酸ガ
スが発生し、含有された有効成分が水に溶解するように
した発泡製剤が知られている。例えば、農業用の発泡製
剤の例としては、除草成分、界面活性剤、発泡剤、結合
剤などを含有する水田除草用錠剤又はカプセル(特開平
3−223203号公報)、農薬活性成分、炭酸塩、水
溶性固体酸及び高沸点溶剤からなる水面施用発泡性農薬
製剤(特開平5−85901号公報)、農薬活性成分、
炭酸塩もしくは炭酸水素塩、固体酸及び酸化ホウ素から
なる安定化された発泡性農薬製剤(特開平6−2116
04号公報)などがあり、植物成長調整剤の発泡製剤の
例としては、アルカリ土類金属の炭酸塩に、固体酸或は
/及び分解して酸となる固体の塩、更にワックス類、脂
肪酸等の疎水性材料を添加せしめたことを特徴とする二
酸化炭素ガス発生剤(特開平6−327400号公報)
などがあり、医薬用の発泡製剤の例としては、炭酸塩及
び酸性物質を含有する発泡性錠剤において、メタリン酸
ナトリウムを6重量%以上配合した発泡性錠剤(特開平
7−277959号公報)などがある。
【0003】また、エアゾールスプレー装置として、ス
プレー罐内に第1の部屋と第2の部屋とから成るガス発
生器を収納し、第1の部屋とスプレー罐内は第1の部屋
の略中央に伸びる管から成る第1通路により連通し、第
1の部屋と第2の部屋は第1の部屋の略中央に伸びる管
から成る第2通路より連通し、第1通路の管の端部と第
2通路の管の端部とを断面がH型をした連結部材で覆
い、スプレー罐内には噴射する薬剤を収納し、第2の部
屋内の水溶液は第1の部屋内の物質と反応するとガスを
発生するものであり、第1の部屋内の圧力が第2の部屋
内の圧力より小さくなると第2通路を通って水溶液が第
1の部屋内に流入してガスを発生し、スプレー罐内の圧
力を常に略一定に保つようにしたことを特徴とするエア
ゾールスプレー装置(特開昭57−107259号公
報)等が知られている。
【0004】また従来、浴室での黴発生の予防や発生し
た黴の除去に関して、有効塩素として3重量%以上の次
亜塩素酸ソーダ、3重量%以上のケイ酸ナトリウムマグ
ネシウム及び水を含有するかび取り剤(特開平11−2
17596号公報)や、イソプロピルアルコ−ル及び/
又はエタノ−ルと、有機酸銀及び低級アルキル基で置換
されていてもよいベンゾトリアゾ−ルとを含有する抗菌
・抗黴性液剤(特開平10−338605号公報)や、
ナットウ菌の懸濁液をカビ発生及び繁殖の生ずる恐れが
あるか、あるいは生じている場所に散布する風呂場の防
ばい方法(特開平8−301712号公報)や、過酸化
水素あるいは水溶液中で過酸化水素を生成する過酸化物
が生成過酸化水素換算で0.5〜60重量%、シアン酸
のアルカリ金属塩又はシアン酸のアンモニウム塩が0.
2〜30重量%からなる水溶液であって、そのpHが7
〜13であることを特徴するカビ取り剤組成物(特開平
8−245987号公報)や、過酸化物0.5〜60重
量%、ジシアンジアミド0.2〜30重量%、アルカリ
金属水酸化物又はアルカリ土類金属水酸化物0.1〜1
0重量%及び水40〜99重量%からなり、pHが8.
0〜13.0である組成物(特開平8−73896号公
報)や、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、
アルミニウム、マンガン、ニッケル、銅、及び、亜鉛か
らなる群の中から選ばれた2種以上の金属の難溶性オル
トリン酸複塩に0.1〜5.0重量%の銀を担持させた
粒径30μm以下の抗菌・抗カビ性リン酸複塩0.1〜
20重量%、分散液4.9〜60重量%、および、噴射
剤20〜95重量%からなる防菌・防カビ用噴霧剤(特
開平7−309706号公報)や、浴室、各種収納庫な
どに設置しておくだけで、その空間内を3〜4ヵ月の長
期にわたって防かび性とすることができる、亜塩素酸の
アルカリ金属塩またはアルカリ土金属塩100重量部に
対し、pHが7.5〜12.0の水の300〜5,00
0重量部、自重量の30重量%以上の吸水能をもった無
機および/または有機物の粉末または顆粒の5〜5,0
00重量部および硫酸カルシウムの半水塩または一水塩
の500〜10,000重量部を加えた混合物を主成分
とし、これらをかきまぜて固化させた防かび性固形組成
物(特開平7−17818号公報)や、イソチオシアン
酸アリルと緑茶エキスに有機溶剤を配合してなる抗微生
物用組成物(特開平5−201822号公報)などが知
られている。
【0005】浴室の壁面や天井面等にカビが付着した場
合、換気をしながら、カビが付着している部分に市販の
スプレー式のカビ取り剤を20〜30cm離れたところ
から噴霧し、所定の時間経過後に水洗いを行なうことが
一般的に行われている。その他、特許第3014041
号公報には、窓を閉め切り、浴槽から上昇している湯気
に向けたり上に向けてスプレー容器から漂白剤を霧状に
噴霧することにより、浴室内に霧状に噴霧された漂白剤
の微粒子が、上昇気流となっている湯気と共に上昇し、
これらの湯気の微粒子と漂白剤の微粒子とが混合しなが
ら浴室内を拡散して壁面や天井面の全面、つまり浴室の
内面全体にわたって付着することを用いて、天井面に付
着しているカビをも完全に除去するカビ取用噴霧装置が
記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、水と
接触することによりガスを発生し、発生するガスのガス
圧により黴発生予防液剤や黴除去液剤等の液状物を作業
者がその場にいなくとも噴霧することができる自噴式噴
霧器に用いられる自噴式噴霧器用ガス発生剤を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】浴室の天井や壁面には多
湿による黴が繁殖するため、次亜塩素酸ナトリウムの水
溶液を主成分とする薬剤を吹きつけて黴を分解除去する
ことが行われており、泡状薬剤として吹きつける黴除去
剤や粘性薬剤として吹きつける黴除去剤等が実用に供さ
れている。これらの黴除去剤は黴を取り除く上で有効で
あるが、次亜塩素酸ナトリウム等の塩素系酸化剤は刺激
性の強い薬剤であり、毒性が強いため吹きつけ作業時に
は作業者は保護具を着用する必要があるが、一般家庭で
は完全な保護具を準備することが困難であるため、危険
な状態で作業が行われているのが実態である。特に、天
井の黴に薬剤を吹きつける場合は薬剤が作業者の全身に
かかり、極めて危険な状態で作業を行わなければならな
いという問題があった。
【0008】浴室の天井及び壁面に適用される黴発生予
防剤や黴除去剤の塗布は、これら薬剤のミストや粉塵を
作業者が吸引するため危険かつ不快な作業であり、これ
ら薬剤の浴室の天井及び壁面への塗布時に作業者が浴室
外に退避できるようにするためには、作業者がその場に
いなくとも黴発生予防液剤や黴除去液剤等の液状物を噴
霧することが必要である。しかし、殺虫剤を加熱し気散
させ室内のゴキブリ等の害虫を殺虫する薫煙剤・薫蒸剤
や、殺虫剤を圧縮ガスで液状薬剤として噴霧させるエア
ゾール遅延噴射式殺虫剤等が提案され、実用に供されて
いるが、金属腐食性を有する次亜塩素酸ナトリウム等の
塩素系酸化剤を含む浴室用黴除去剤の塗布にこれらの装
置、手段を使用する方法は現在まで提案されていなかっ
た。
【0009】本発明者らは、作業者がその場にいなくと
も黴発生予防液剤や黴除去液剤等の液状物を噴霧するこ
とができる自噴式噴霧器について鋭意研究し、次亜塩素
酸ナトリウム等の塩素系酸化剤と固体酸等の酸性物質と
を共存させると塩素ガスが発生する可能性があることか
ら、これらを共存させないタイプの自噴式噴霧器とする
こと、地球環境を考えて再使用が可能な自噴式噴霧器と
すること、金属腐食性を有する次亜塩素酸ナトリウム等
の塩素系酸化剤に耐性を有するプラスチック製の自噴式
噴霧器とすることを基本的なコンセプトとして、液状物
貯留室とガス発生室とガス発生室で発生したガスを液状
物貯留室へ導入するための液状物貯留室とガス発生室と
の連通部とを有し、前記液状物貯留室には、液状物投入
口及び該液状物投入口を密閉しうる密閉蓋と、液状物貯
留室内の底部近傍から密閉蓋又は液状物貯留室上壁を気
密に貫通し液状物貯留室外に延び、液状物貯留室内端部
に液状物取入れ口、液状物貯留室外端部に噴霧ノズルを
もつ液状物噴出管とが設けられ、前記ガス発生室には、
ガス発生剤投入口及び該ガス発生剤投入口を密閉しうる
密閉蓋が設けられ、ガス発生室で発生するガスのガス圧
により液状物を噴霧ノズルから噴霧することができる再
使用可能なプラスチック製の自噴式噴霧器を開発した。
【0010】そして、かかる自噴式噴霧器には、水と接
触することによりガスを発生し、発生するガスのガス圧
により黴発生予防液剤や黴除去液剤等の液状物を作業者
がその場にいなくとも噴霧することができる、自噴式噴
霧器用の固体無機過酸化物と固体酸化物、又は炭酸塩と
固体酸を主成分とするガス発生剤が必要となることに着
目した。固体無機過酸化物と固体酸化物、又は炭酸塩と
固体酸とを粉末状態で水中に投入すると、初期には激し
く反応するが、均一混合している部分の反応が終了する
と、水中で固体無機過酸化物と固体酸化物、又は炭酸塩
と固体酸が分離し、反応が進まなくなる現象、例えば、
易溶性の固体酸と炭酸塩を混合すると固体酸の水溶液中
に炭酸塩の結晶が沈んだ状態になり、中性反応液で結晶
が覆われるため反応が停止する現象や、遅溶性の固体酸
を添加すると固体酸又は炭酸塩の結晶の内、微細粒子の
結晶に気泡が附着し液面に浮いてしまい、反応が遅くな
る現象等が生起する場合があり、かかる分離を抑制する
ために、固体無機過酸化物と固体酸化物、又は炭酸塩と
固体酸の粉末混合物を加圧成形した造粒品とすることが
好ましいことや、特に、液状物貯留室とガス発生室との
連通部に遮断具が設けられていないタイプの自噴式噴霧
器の場合、遮断具が無くても初期段階から安定に噴霧可
能とするには、造粒品と粉末品との混在物を使用する
と、初期の急速なガス発生を粉末品で行い、造粒品は発
生した気泡により分離した粉末混合品成分を攪拌し反応
を促進するとともに、固体無機過酸化物と固体酸化物、
又は炭酸塩と固体酸が分離しないためにガスを安定に発
生させることができることなどを見い出し、本発明を完
成するに至った。
【0011】すなわち本発明は、水と接触することによ
りガスを発生するガス発生組成物からなり、発生するガ
スのガス圧により液状物を自噴式噴霧器から噴霧するこ
とができることを特徴とする自噴式噴霧器用ガス発生剤
(請求項1)や、ガス発生組成物が、固体無機過酸化物
と固体酸化剤を含有し、水と接触することにより酸素ガ
スを発生する酸素ガス発生組成物であることを特徴とす
る請求項1記載の自噴式噴霧器用ガス発生剤(請求項
2)や、固体無機過酸化物が、水又は酸性水と接触する
ことにより過酸化水素を発生する化合物であることを特
徴とする請求項2記載の自噴式噴霧器用ガス発生剤(請
求項3)や、水又は酸性水と接触することにより過酸化
水素を発生する化合物が、過炭酸塩、過硫酸塩、及び過
硼酸塩から選ばれる1種又は2種以上の化合物であるこ
とを特徴とする請求項3記載の自噴式噴霧器用ガス発生
剤(請求項4)や、水又は酸性水と接触することにより
過酸化水素を発生する化合物が、無機塩過酸化水素化物
であることを特徴とする請求項3記載の自噴式噴霧器用
ガス発生剤(請求項5)や、無機塩過酸化水素化物が、
炭酸塩過酸化水素化物又は硼酸塩過酸化水素化物である
ことを特徴とする請求項5記載の自噴式噴霧器用ガス発
生剤(請求項6)や、固体酸化剤が、過酸化水素水と反
応し酸素ガスを発生する化合物であることを特徴とする
請求項2〜6のいずれか記載の自噴式噴霧器用ガス発生
剤(請求項7)や、過酸化水素水と反応し酸素ガスを発
生する化合物が、ジクロロイソシアール酸アルカリ金属
塩であることを特徴とする請求項7記載の自噴式噴霧器
用ガス発生剤(請求項8)や、ガス発生組成物が、炭酸
塩、重炭酸塩、過炭酸塩から選ばれる1種又は2種以上
の炭酸塩化合物と固体酸性物質とを含有し、水と接触す
ることにより炭酸ガスを発生する炭酸ガス発生組成物で
あることを特徴とする請求項1記載の自噴式噴霧器用ガ
ス発生剤(請求項9)や、ガス発生組成物が、さらに、
添加配合剤を含有することを特徴とする請求項1〜9の
いずれか記載の自噴式噴霧器用ガス発生剤(請求項1
0)や、添加配合剤が、崩壊剤及び/又は消泡剤である
ことを特徴とする請求項10記載の自噴式噴霧器用ガス
発生剤(請求項11)に関する。
【0012】また本発明は、ガス発生組成物の全部又は
一部が、造粒品であることを特徴とする請求項1〜11
のいずれか記載の自噴式噴霧器用ガス発生剤(請求項1
2)や、ガス発生組成物が、造粒品と粉体との混在物か
ら構成されていることを特徴とする請求項12記載の自
噴式噴霧器用ガス発生剤(請求項13)や、混在物が、
50〜90重量部の造粒品と10〜50重量部の粉体と
から構成されていることを特徴とする請求項13記載の
自噴式噴霧器用ガス発生剤(請求項14)や、造粒品
が、ガス発生組成物の加圧成形品、又は前記加圧成形品
を解砕、分級して得られる顆粒であることを特徴とする
請求項12〜14のいずれか記載の自噴式噴霧器用ガス
発生剤(請求項15)や、ガス発生組成物の加圧成形品
が、最大長さ方向の大きさが15mm以下の錠剤である
ことを特徴とする請求項15記載の自噴式噴霧器用ガス
発生剤(請求項16)や、造粒品が、ガス発生組成物を
含む加圧成形体と、ガス発生組成物と崩壊剤を含有する
加圧成形体とが多層構造体であることを特徴とする請求
項12〜16のいずれか記載の自噴式噴霧器用ガス発生
剤(請求項17)や、多層構造体が、ガス発生組成物を
含む加圧成形体50〜90重量部と、ガス発生組成物と
崩壊剤を含有する加圧成形体10〜50重量部とから構
成されていることを特徴とする請求項17記載の自噴式
噴霧器用ガス発生剤(請求項18)に関する。
【0013】本発明はまた、ガス発生組成物を構成する
成分が、粒子径1mm以下好ましくは0.5mm以下の
粉末又は顆粒であることを特徴とする請求項1〜18の
いずれか記載の自噴式噴霧器用ガス発生剤(請求項1
9)や、ガス発生組成物が、水溶性フィルム、水分散性
フィルム、又は徐通水性フィルムに包装された包装体で
あることを特徴とする請求項1〜19のいずれか記載の
自噴式噴霧器用ガス発生剤(請求項20)や、ガス発生
組成物が、水と接触することによりガスを発生した後の
水溶液のpHが7以下となるガス発生組成物であること
を特徴とする請求項1〜20のいずれか記載の自噴式噴
霧器用ガス発生剤(請求項21)に関する。
【0014】さらに本発明は、自噴式噴霧器が、液状物
貯留室と、ガス発生室と、ガス発生室で発生したガスを
液状物貯留室へ導入するための液状物貯留室とガス発生
室との連通部とを有し、前記液状物貯留室には、液状物
投入口及び該液状物投入口を密閉しうる密閉蓋と、液状
物貯留室内の底部近傍から密閉蓋又は液状物貯留室上壁
を気密に貫通し液状物貯留室外に延び、液状物貯留室内
端部に液状物取入れ口、液状物貯留室外端部に噴霧ノズ
ルをもつ液状物噴出管とが設けられ、前記ガス発生室に
は、ガス発生剤投入口及び該ガス発生剤投入口を密閉し
うる密閉蓋が設けられている再使用可能な自噴式噴霧器
であることを特徴とする請求項1〜21のいずれか記載
の自噴式噴霧器用ガス発生剤(請求項22)や、再使用
可能な自噴式噴霧器が、液状物貯留室とガス発生室との
連通部又はその近傍に遮断具が設けられている自噴式噴
霧器であることを特徴とする請求項22記載の自噴式噴
霧器用ガス発生剤(請求項23)や、遮断具が、液状物
貯留室と炭酸ガス発生室とのガス圧差が0.5kg/c
2以上になると、連通部の遮断が解除される遮断具で
あることを特徴とする請求項23記載の自噴式噴霧器用
ガス発生剤(請求項24)や、液状物貯留室とガス発生
室と連通部とが、プラスチック製であることを特徴とす
る請求項22〜24のいずれか記載の自噴式噴霧器用ガ
ス発生剤(請求項25)や、発生するガスのガス圧によ
り自噴式噴霧器から噴霧することができる液状物が、防
黴成分を含有する黴発生予防液剤であることを特徴とす
る請求項1〜25のいずれか記載の自噴式噴霧器用ガス
発生剤(請求項26)や、発生するガスのガス圧により
自噴式噴霧器から噴霧することができる液状物が、塩素
系酸化剤を有効成分とする黴除去液剤又は還元剤を有効
成分とする塩素系酸化剤の中和液剤であることを特徴と
する請求項1〜25のいずれか記載の自噴式噴霧器用ガ
ス発生剤(請求項27)に関する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の自噴式噴霧器用ガス発生
剤としては、水と接触することによりガスを発生するガ
ス発生組成物からなり、発生するガスのガス圧により液
状物を自噴式噴霧器から噴霧することができる自噴式噴
霧器用のガス発生剤であれば特に制限されるものではな
く、上記ガス発生組成物としては、固体無機過酸化物と
固体酸化剤を含有し、水と接触することにより酸素ガス
を発生する酸素ガス発生組成物や、炭酸塩、重炭酸塩、
過炭酸塩から選ばれる1種又は2種以上の炭酸塩化合物
と固体酸性物質とを含有し、水と接触することにより炭
酸ガスを発生する炭酸ガス発生組成物を好適に例示する
ことができ、ここで自噴式噴霧器とは、作業者がその場
にいなくとも黴発生予防液剤や黴除去液剤等の液状物を
噴霧することができる噴霧器をいう。発生ガスとして
は、上記の酸素ガス、炭酸ガスの他に、窒素ガス等を挙
げることができる。
【0016】上記無機固体過酸化物としては、固体状態
で安定であり、水、必要に応じて酸性水と接触すること
により過酸化水素を発生する性質を有する化合物であれ
ば特に制限されるものではなく、酸性水と接触させる場
合には、組成物として固体酸を含有させておき、水と接
触させることもできる。無機固体過酸化物として具体的
には、過炭酸カリウム、過炭酸ナトリウム等の過炭酸
塩、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム等の過硫酸塩、
過硼酸カリウム、過硼酸ナトリウム等の過硼酸塩などを
好適に例示することができ、これらは単独あるいは2種
以上の混合物として用いることができる。また、他の態
様の上記無機固体過酸化物として、炭酸塩過酸化水素化
物、硼酸塩過酸化水素化物等の無機塩過酸化水素化物を
好適に例示することができ、具体的には、K2CO3・2
22・0.5H2O、K2CO3・3H22、Na2CO
3・H22・0.5H2O、Na2CO4・0.5H2O、
Na 2CO4・H22、Na2CO3・3H22、Na2
2・H22・3H2O、NaB47・H22・9H
2O、KBO3・0.5H2O等を挙げることができ、こ
れらは単独あるいは2種以上の混合物として用いること
ができる。
【0017】上記固体酸化剤としては、上記無機固体過
酸化物が水又は酸性水と反応して、生成した過酸化水素
を分解して酸素を発生する性質を有する化合物であれば
特に制限されるものではなく、具体的には、ジクロロイ
ソシアヌール酸又はその塩、次亜塩素酸又はその塩、二
酸化マンガン、過マンガン酸カリウム等を例示すること
ができるが、水への溶解度の優れているジクロロイソシ
アヌール酸アルカリ金属塩や次亜塩素酸アルカリ金属塩
をより好適に例示することができる。
【0018】上記炭酸塩化合物としては、炭酸塩、重炭
酸塩、過炭酸塩から選ばれる化合物であれば特に限定さ
れるものではなく、具体的には、例えば炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム(重炭酸ナトリウム)、過炭酸
ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭
酸水素カリウム、過炭酸カリウム、セスキ炭酸カリウ
ム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、セスキ
炭酸アンモニウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、炭酸リチウム、炭酸水素リチウム等を挙げることが
でき、特に炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムが好ま
しく用いられる。これらは単独で用いてもよく、2種以
上を任意の割合で組み合わせて用いてもよい。
【0019】上記固体酸性物質としては、水溶液が酸性
を呈する固体物質であれば特に限定されるものではな
く、具体的には、例えばクエン酸、マレイン酸、コハク
酸、リンゴ酸、乳酸、アスコルビン酸、フマル酸、酒石
酸、シュウ酸、マロン酸、アジピン酸、p−トルエンス
ルホン酸、スルファミン酸、ホウ酸、クエン酸一ナトリ
ウム、クエン酸二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウ
ム、リン酸二水素カリウム等を挙げることができ、特に
クエン酸、マレイン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、フ
マル酸、リン酸二水素ナトリウムが好ましく用いられ
る。これらの固体酸性物質は、それぞれ単独で用いても
よく、2種以上を任意の割合で組み合わせて用いてもよ
い。
【0020】水と接触することにより酸素ガスや炭酸ガ
ス等を発生するガス発生組成物には、上記固体無機過酸
化物と固体酸化物、又は炭酸塩化合物と固体酸性物質の
他に、任意の添加配合剤を含有させることもできる。か
かる添加配合剤としては、崩壊剤、消泡剤、界面活性
剤、結合剤、乳化剤、安定剤、滑剤、着色剤、増量剤、
pH調節剤、乾燥剤等を挙げることができるが、固体無
機過酸化物や固体酸化物、又は炭酸塩化合物や固体酸性
物質の水に対する溶解性、分散性を大きく損なわない添
加配合剤が好ましい。上記各種添加配合剤の中でも、崩
壊剤及び/又は消泡剤を好適に例示することができ、崩
壊剤を含有させることにより、錠剤等の造粒品の崩壊を
促進して、固体無機過酸化物や固体酸化物、又は炭酸塩
化合物や固体酸性物質の放出を早め、水と接触すること
により発生するガス量を容易にコントロールすることが
可能となる。例えば、崩壊剤は、液状物貯留室とガス発
生室との連通部に遮断具が設けられていないタイプの自
噴式噴霧器における初期圧を高めるために特に有利に用
いることができる。また、消泡剤を含有させることによ
り、固体無機過酸化物と固体酸化物、又は炭酸塩化合物
と固体酸性物質の微細粒子の結晶にガス発生時の気泡が
附着し液面に浮上することによる反応の遅延を防止する
ことができる。
【0021】上記崩壊剤としては、通常、崩壊剤と呼ば
れる医薬品工業、食品工業、化学工業等で広く使用され
ている崩壊剤であればどのようなものでもよく、具体的
には、デンプン、寒天末、CMC、アルギン酸ナトリウ
ム等を挙げることができる。また、上記消泡剤として
は、通常、消泡剤と呼ばれる食品工業、発酵工業、医薬
品工業等で広く使用されている消泡剤であればどのよう
なものでもよいが、水溶性の固体の消泡剤が好ましく、
具体的には、ソルビタン脂肪酸エステル等の非イオン活
性剤やポリジメチルシロキサン等のポリシロキサン化合
物を挙げることができる。その他、結合剤等は、従来公
知のものを用いることができる。
【0022】固体無機過酸化物と固体酸化物、又は炭酸
塩化合物と固体酸性物質、及び任意成分である添加配合
剤それぞれの配合量は、これらを含有するガス発生組成
物が水と接触することによりガスを発生した後の水溶液
のpHが7以下、特にpH1〜5、中でもpH2〜4と
なるようにするのが好ましい。また、固体無機過酸化物
と固体酸化物、又は炭酸塩化合物や固体酸性物質、及び
任意成分である添加配合剤として、粒子径1mm以下、
好ましくは0.5mm以下の粉末又は顆粒を用いると、
溶解性の点で好ましい。固体無機過酸化物と固体酸化
物、又は炭酸塩化合物と固体酸性物質の合計含有量は、
用いられる化合物によっても変動するが、上記ガス発生
組成物の全重量に対して30〜100重量%(以下、単
に%と示す)、より好ましくは、50〜95%、さらに
好ましくは70〜90%の範囲とすることができる。ま
た、固体無機過酸化物と固体酸化物の重量比、又は炭酸
塩化合物と固体酸性物質の重量比も、用いられる化合物
によって変動するが、1:10〜10:1、より好まし
くは3:7〜7:3の範囲とすることができる。重量比
が1:10〜10:1の範囲を超えると、発生するガス
量が少なくなる可能性がある。
【0023】本発明の自噴式噴霧器用ガス発生剤は、上
記ガス発生組成物の全部又は一部を造粒品とすることが
好ましく、ここで造粒品とは、粉体の凝集や成形、ある
いは固体粒子表面の被覆により粒径を増大させたもの、
又は、粉体の凝集物や成形物の解砕物をいい、具体的に
は、顆粒、錠剤、ペレット等をいう。上記ガス発生組成
物の一部を造粒品とする態様として、顆粒、錠剤、ペレ
ット等の造粒品と粉体との混在物からガス発生組成物を
構成する態様を好適に例示することができ、造粒品と粉
体との混合比率は特に制限されないが、50〜90重量
部:10〜50重量部が好ましい。かかる造粒品と粉体
との混在物は、液状物貯留室とガス発生室との連通部に
遮断具が設けられていないタイプの自噴式噴霧器におけ
る初期圧を高めるために特に有利に用いることができ
る。
【0024】上記顆粒、錠剤、ペレット等の造粒品とし
て、固体無機過酸化物と固体酸化物、又は炭酸塩化合物
と固体酸性物質とを含む加圧成形品や、かかる加圧成形
品を解砕、分級して得られる顆粒を好適に例示すること
ができる。加圧成形品は、通常、医薬分野で実施される
方法等の公知の方法により製造することができ、例え
ば、顆粒又は粉体の固体無機過酸化物と固体酸化物、又
は炭酸塩化合物と固体酸性物質等を混合し、そのまま、
あるいはそれらの粒径を1〜200μmに粉砕し、これ
に必要に応じて結合剤を加え、打錠機、もしくはブリケ
ッティングマシンを用いて成型することができる。打錠
圧等の加圧度は、打錠機等の製造機器によっても異なる
が、200〜5000kg/cm2が好ましく、500
〜2000kg/cm2がより好ましく、製品密度が
0.5〜3g/cm3、0.7〜2g/cm3となるよう
に調製することが好ましい。また、加圧成形品の形状は
特に制限されるものではなく、タブレット状、球、円
柱、直方体、立方体、卵状等を例示することができ、か
かる形状によりガス発生能が大きく影響されるものでは
ないが、最大長さ方向の大きさが15mm以下、特に6
〜12mmの錠剤であることが、成分の溶解性・均一分
散性等の点で好ましい。
【0025】また、造粒品として、固体無機過酸化物と
固体酸化物、又は炭酸塩化合物と固体酸性物質を含む加
圧成形体(I)と、固体無機過酸化物と固体酸化物と崩
壊剤、又は炭酸塩化合物と固体酸性物質と崩壊剤を含有
する加圧成形体(II)とが多層状となった多層構造体、
例えば、加圧成形体(I)層の両外側に加圧成形体(I
I)層が設けられた3層構造の錠剤や、加圧成形体
(I)からなるコアに加圧成形体(II)のコーティング
層が設けられた丸薬を好適に例示することができ、ここ
での加圧成形体(I)には崩壊剤は含まれない。加圧成
形体(I)と加圧成形体(II)との構成比率は特に制限
されないが、50〜90重量部:10〜50重量部、特
に50〜70重量部:30〜50重量部が好ましい。か
かる多層構造体とすることにより、錠剤等の外側層部分
の崩壊を促進して、固体無機過酸化物や固体酸化物、又
は炭酸塩化合物や固体酸性物質の放出を早め、水と接触
することにより発生するガス量や発生時期を容易にコン
トロールすることが可能となる。かかる多層構造体は、
液状物貯留室とガス発生室との連通部に遮断具が設けら
れていないタイプの自噴式噴霧器における初期圧を高め
るために特に有利に用いることができる。さらに、この
加圧成形体(I)と加圧成形体(II)で構成される多層
構造体等の、固体無機過酸化物と固体酸化物、又は炭酸
塩化合物と固体酸性物質とを含む加圧成形品と前記粉体
との混在物からガス発生組成物を構成することもでき、
この場合、水と接触することにより発生するガス量をコ
ントロールすることがより一層容易となる。
【0026】上述の造粒品と粉体との混在物、多層構造
体等のガス発生組成物は、そのまま使用することもでき
るが、水溶性フィルム、水分散性フィルム、徐通水性フ
ィルム等に包装した包装体としても使用することができ
る。水溶性フィルム、水分散性フィルム、又は徐通水性
フィルムで包装することにより、ガスの発生時期や発生
量をコントロールすることが可能となるばかりか、固体
無機過酸化物と固体酸化物、又は炭酸塩化合物と固体酸
性物質とを含むガス発生組成物を別途包装する手間を省
略することができる。例えば、水溶性フィルムや水分散
性フィルム等で包装したガス発生組成物からなるガス発
生剤をガス発生室に投入し、水を加えてガス発生反応を
開始させる場合、水溶性フィルム等で包装されているた
めガス発生時期を若干遅らせることが可能であり、装置
作動後に作業者が浴室より待避する時間を稼ぐことがで
きる。かかる水溶性フィルムとしては、部分ケン化ポリ
ビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ポリエ
チレンオキシド、メチルセルロースフィルム等を例示す
ることができ、また、水分散性フィルムとしては、繊維
と水溶性高分子の混合体フィルム等を例示することがで
きる。また、不織布や和紙等の水を徐々に通水する徐通
水フィルム等で包装したガス発生組成物からなるガス発
生剤をガス発生室に投入し、水を加えてガス発生反応を
開始させる場合、徐々に通水した水とガス発生組成物と
が接触することによりガスが発生し、袋を破裂させるこ
とにより薬剤が多量の水と一度に接触し、一度に多量の
ガスを発生させることが可能となる。
【0027】本発明の自噴式噴霧器用ガス発生剤を適用
しうる自噴式噴霧器としては、水との接触によりガス発
生剤から発生するガスのガス圧により、作業者がその場
にいなくとも黴発生予防液剤や黴除去液剤等の液状物を
噴霧することができる噴霧器であれば特に制限されるも
のではないが、再使用可能なタイプであって、塩素系薬
剤に対して耐性を有するプラスチック製で、取扱い上安
全な自噴式噴霧器等を好適に例示することができる。以
下、図面に基づいて好ましい態様の自噴式噴霧器を説明
する。
【0028】図1には、液状物貯留室10と、ガス発生
室20と、ガス発生室で発生したガスを液状物貯留室へ
導入するための液状物貯留室とガス発生室との連通部3
0とを有し、液状物貯留室10には、液状物投入口11
及び該液状物投入口を密閉しうる密閉蓋12と、液状物
貯留室内の底部近傍から密閉蓋を気密に貫通し液状物貯
留室外に延び、液状物貯留室内端部に液状物取入れ口1
3a、液状物貯留室外端部に噴霧ノズル13bをもつ液
状物噴出管13とが設けられ、前記ガス発生室20に
は、ガス発生剤投入口21及び該ガス発生剤投入口を密
閉しうる密閉蓋22が設けられている自噴式噴霧器1が
示されている。この再使用可能なタイプの自噴式噴霧器
1はプラスチック製であり、上記連通部30は、遮断具
を有さない、液状物貯留室10とガス発生室20との連
絡通路として形成されている。ガス発生室20で発生し
たガスにより、液状物貯留室10内のガス圧が上昇する
と、液状物表面が加圧される結果、液状物は液状物噴出
管13の液状物取入れ口13aを経由して噴霧ノズル1
3bから噴霧されることになる。また、図示はしていな
いが、噴霧ノズルが閉塞した場合などにガスを放出する
ためのガス抜き弁を、液状物貯留室10やガス発生室2
0の上壁に設けておくこともできる。
【0029】このタイプの自噴式噴霧器1には、前記の
顆粒や加圧成形体等の造粒品と粉体との混在体タイプの
ガス発生剤や、崩壊剤を含む加圧成形体と含まない加圧
成形体からなる多層構造体タイプのガス発生剤や、この
多層構造体タイプの錠剤と粉体との混在体タイプのガス
発生剤が好適に用いられる。このタイプのガス発生剤を
用いた場合、粉体や崩壊剤を含む外層部分により初期の
急速なガス発生が行われ、その後造粒品から発生した気
泡により分離した粉末成分を攪拌し反応を促進するとと
もに、固体無機過酸化物と固体酸化物、又は炭酸塩と固
体酸が分離しないためにガスを安定して発生させること
ができる。このタイプの自噴式噴霧器1の再使用に際し
ては、内部を水道水で洗浄すればよい。
【0030】図2には、液状物貯留室10と、ガス発生
室20と、ガス発生室で発生したガスを液状物貯留室へ
導入するための液状物貯留室とガス発生室との連通部3
0とを有し、液状物貯留室10には、液状物投入口11
及び該液状物投入口を密閉しうる密閉蓋12と、液状物
貯留室内の底部近傍から液状物貯留室上壁を気密に貫通
し液状物貯留室外に延び、液状物貯留室内端部に液状物
取入れ口13a、液状物貯留室外端部に噴霧ノズル13
bをもつ液状物噴出管13とが設けられ、前記ガス発生
室20には、ガス発生剤投入口21及び該ガス発生剤投
入口を密閉しうる密閉蓋22が設けられて、前記連通部
30には、キャップ状の中空ゴム栓(遮断具)31が設
けられている自噴式噴霧器2が示されている。この再使
用可能なタイプの自噴式噴霧器2はプラスチック製であ
り、上記連通部30は、液状物貯留室10とガス発生室
20との共通側壁に形成され、この連通部30に設けら
れたキャップ状の中空ゴム栓(遮断具)31は、例えば
液状物貯留室10とガス発生室20とのガス圧差が0.
5kg/cm2以上になると、ガス圧により連通部30
から液状物貯留室10内へと脱落し、連通部の遮断が解
除されるようになっており、液状物貯留室10内のガス
圧が上昇すると、液状物表面が加圧される結果、液状物
は液状物噴出管13の液状物取入れ口13aを経由して
噴霧ノズル13bから噴霧されることになる。また、図
示はしていないが、噴霧ノズルが閉塞した場合などにガ
スを放出するためのガス抜き弁を、ガス発生室20の上
壁に設けておくこともできる。このタイプの自噴式噴霧
器2の再使用に際しては、内部を水道水で洗浄した後、
キャップ状の中空ゴム栓をピンセット等で連通部30に
再セットすればよい。
【0031】図3には、液状物貯留室10と、ガス発生
室20と、ガス発生室で発生したガスを液状物貯留室へ
導入するための液状物貯留室とガス発生室との連通部3
0とを有し、液状物貯留室10には、液状物投入口11
及び該液状物投入口を密閉しうる密閉蓋12と、液状物
貯留室内の底部近傍から液状物貯留室上壁を気密に貫通
し液状物貯留室外に延び、液状物貯留室内端部に液状物
取入れ口13a、液状物貯留室外端部に噴霧ノズル13
bをもつ液状物噴出管13とが設けられ、前記ガス発生
室20には、ガス発生剤投入口21及び該ガス発生剤投
入口を密閉しうる密閉蓋22が設けられて、前記連通部
30には、半円状の二枚のディスクが開閉する構造を有
する二葉弁(バタフライ弁)32が設けられている自噴
式噴霧器3が示されている。この再使用可能なタイプの
自噴式噴霧器3はプラスチック製であり、上記連通部3
0は、液状物貯留室10とガス発生室20との共通側壁
に形成され、この連通部30に設けられた二葉弁(バタ
フライ弁)32は、例えば液状物貯留室10とガス発生
室20とのガス圧差が0.5kg/cm2以上になる
と、ガス圧により半円状の二枚のディスクが開き、連通
部の遮断が解除されるようになっており、液状物貯留室
10内のガス圧が上昇すると、液状物表面が加圧される
結果、液状物は液状物噴出管13の液状物取入れ口13
aを経由して噴霧ノズル13bから噴霧されることにな
る。また、図示はしていないが、噴霧ノズルが閉塞した
場合などにガスを放出するためのガス抜き弁を、ガス発
生室20の上壁に設けておくこともできる。このタイプ
の自噴式噴霧器3の再使用に際しては、内部を水道水で
洗浄すればよい。
【0032】図4には、液状物貯留室10と、ガス発生
室20と、ガス発生室で発生したガスを液状物貯留室へ
導入するための液状物貯留室とガス発生室との連通部3
0とを有し、液状物貯留室10には、液状物投入口11
及び該液状物投入口を密閉しうる密閉蓋12と、液状物
貯留室内の底部近傍から液状物貯留室上壁を気密に貫通
し液状物貯留室外に延び、液状物貯留室内端部に液状物
取入れ口13a、液状物貯留室外端部に噴霧ノズル13
bをもつ液状物噴出管13とが設けられ、前記ガス発生
室20には、ガス発生剤投入口21及び該ガス発生剤投
入口を密閉しうる密閉蓋22が設けられて、前記連通部
30の近傍のガス発生室20上部には、バネで下方に押
圧された円盤状のディスクを備えた閉塞弁33が設けら
れている自噴式噴霧器4が示されている。この再使用可
能なタイプの自噴式噴霧器4はプラスチック製であり、
上記連通部30は、液状物貯留室10とガス発生室20
との共通側壁に形成され、連通部30の近傍に設けられ
た閉塞弁33は、例えば液状物貯留室10とガス発生室
20とのガス圧差が0.5kg/cm2以上になると、
ガス圧により円盤状のディスクがバネの押圧力に抗して
押し上げられ、連通部の遮断が解除されるようになって
おり、液状物貯留室10内のガス圧が上昇すると、液状
物表面が加圧される結果、液状物は液状物噴出管13の
液状物取入れ口13aを経由して噴霧ノズル13bから
噴霧されることになる。また、図示はしていないが、噴
霧ノズルが閉塞した場合などにガスを放出するためのガ
ス抜き弁を、ガス発生室20の上壁に設けておくことも
できる。このタイプの自噴式噴霧器4の再使用に際して
は、内部を水道水で洗浄すればよい。
【0033】本発明の自噴式噴霧器用ガス発生剤から発
生するガスのガス圧により自噴式噴霧器から噴霧するこ
とができる液状物としては特に制限されるものでなく、
防黴成分を含有する黴発生予防液剤、塩素系酸化剤を有
効成分とする黴除去液剤、還元剤を有効成分とする塩素
系酸化剤の中和液剤の他、アロマセラピー用の精油含有
液、殺虫剤含有液等を例示することができるが、作業者
がその場にいなくとも噴霧することができる自噴式噴霧
器に適用されるものであることからして、黴発生予防液
剤、黴除去液剤、殺虫剤含有液等を好適に例示すること
ができる。なお、噴霧される液状物がアルカリ性を呈す
る溶液の場合は、発生するガスとして炭酸ガスよりも酸
素ガスを用いる方が好ましい。
【0034】
【実施例】以下、実施例により本発明をより具体的に説
明するが、本発明の技術的範囲はこれらの例示に限定さ
れるものではない。 実施例1(自噴式噴霧器による黴防止液剤の噴霧) 自噴式噴霧器として、1.5リットル容の液状物貯留室
と、1リットル容の炭酸ガス発生室と、両室を連通する
直径10mmの連通口が最大直径11mmのキャップ状
の中空ゴム栓(遮断具)で塞がれているポリエチレン製
容器を用いた。液状物貯留室の液状物投入口から、ジン
グピリチオン5%、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデ
ヒド結合物ナトリウム塩1%、ヒドロキシプロピルセル
ロース2%を含む水溶液(黴防止液剤)1リットルを充
填し、噴霧ノズルをもつ密閉蓋で密封した。他方、炭酸
水素ナトリウム20重量部とDLリンゴ酸16重量部と
シリコン系消泡剤0.01重量部とを混合した粉末をロ
ーラーコンパクターで圧縮し、得られた厚さ1.5mm
のフレークを破砕、篩別して直径1〜2mmの顆粒を調
製した。この顆粒35〜40gを水溶性フィルムの袋に
充填し、袋の口を封じて自噴式噴霧器用炭酸ガス発生剤
とした。炭酸ガス発生室に水150ミリリットルを注
ぎ、これに上記炭酸ガス発生剤を投入し、すばやく投入
口を密閉蓋にて密封した。この自噴式噴霧器を、あらか
じめ浴室用具は室外に搬出し、壁面と天井に附着してい
た水滴をモップで拭い去っておいた、床面積1.8m×
1.5m、天井高さ2.2mの天井と壁面に黒黴が発生
している浴室の浴槽の蓋を閉めた上で、ほぼ浴室の中央
部の位置に設置し、浴室外に退避した。約30秒後に水
溶性フィルムが溶解し、炭酸ガスがガス発生室内で発生
し、黴防止剤が約3分間噴霧され噴霧が終了した。噴霧
終了後30分間放置し、浴室内を観察したところ、天井
と壁面の全面に防黴剤が塗布されていた。5時間、窓を
解放して浴室内を乾燥させた後、通常どおりに浴室を使
用したところ、噴霧から1年経過後も黒黴の発生は認め
られなかった。なお。このような処理を行わずに使用し
た場合には、3〜4ヶ月後に黒黴の発生が認められた。
【0035】実施例2(自噴式噴霧器による黴防止液剤
の噴霧) 自噴式噴霧器用炭酸ガス発生剤として、炭酸水素ナトリ
ウム20重量部とコハク酸7重量部、DLリンゴ酸8重
量部、シリコン系消泡剤0.03重量部、ヒドロキシプ
ロピルセルロース微粉末1重量部、カルボキシメチルセ
ルロースカルシウム塩1重量部の混合粉末40gを加圧
成形した錠剤(20g×2個)を用いる以外は実施例1
と同様に実施し、浴室天井と壁面の黴を防止できること
を確認した。上記加圧成形は、Φ40mm金型を設置し
た連続油圧打錠機を用い、打錠圧15t/cm2で重量
20gの錠剤を打錠するという条件で行った。
【0036】実施例3(自噴式噴霧器による黴除去液剤
の噴霧) 過炭酸ナトリウム(炭酸ナトリウム・過酸化水素化物と
も言う。2Na2CO3・3H22)粉末20gとジクロ
ロイソシアヌール酸ナトリウム・2水塩粉末20gの混
合物を不織布製袋に充填し、袋の口をヒートシールし自
噴式噴霧器用ガス発生剤とした。この不織布製袋の片面
外側にはシリコーン系消泡剤0.2gを塗布した。自噴
式噴霧器としては実施例1に示される自噴式噴霧器を中
空ゴム栓(遮断具)を使用せずに用い、黴除去液として
はジクロロイソシアヌール酸ナトリウム・2水塩50g
と炭酸ナトリウム30gの混合物とラウリル硫酸ナトリ
ウム5gの混合物を水900ミリリットルに溶解した液
を使用し、実施例1と同一の方法で浴室の黴除去を行
い、天井と壁面の黴が完全に除去できることを確認し
た。不織布の袋は水に投入後10秒後から膨らみ、40
秒後に破裂し、ガス発生が激しくなった。
【0037】実施例4(自噴式噴霧器による黴除去液の
中和剤の噴霧) 実施例3の噴霧終了後の自噴式噴霧器を回収し、液状物
貯留室を水で簡単に洗浄して再度用いた。実施例3にお
ける黴除去液剤に代えて、還元剤を有効成分とする塩素
系酸化剤の中和液剤(チオ硫酸ナトリウム50gを水1
リットルに溶解した中和液)を用いる以外は、実施例3
と同様にして中和液剤を噴霧させて、浴室の天井と壁面
に残存する黴除去液を中和液で中和分解した。中和液の
噴霧は前記黴除去液の噴霧の時と同じ場所に噴霧容器を
設置して実施した。
【0038】
【発明の効果】本発明の自噴式噴霧器用ガス発生剤を用
いると、水と接触させることによりガスを発生し、発生
するガスのガス圧により黴発生予防液剤や黴除去液剤等
の液状物を作業者がその場にいなくとも噴霧することが
でき、また、ガスを発生する時期をコントロールした
り、発生するガス量をコントロールすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自噴式噴霧器用ガス発生剤が適用され
る、再使用可能なタイプの自噴式噴霧器を示す図であ
る。
【図2】本発明の自噴式噴霧器用ガス発生剤が適用され
る、再使用可能なタイプの自噴式噴霧器を示す図であ
る。
【図3】本発明の自噴式噴霧器用ガス発生剤が適用され
る、再使用可能なタイプの自噴式噴霧器を示す図であ
る。
【図4】本発明の自噴式噴霧器用ガス発生剤が適用され
る、再使用可能なタイプの自噴式噴霧器を示す図であ
る。
【符号の説明】
1,2,3,4……自噴式噴霧器 10……液状物貯留室 11……液状物投入口 12……密閉蓋 13……液状物噴出管 13a……液状物取入れ口 13b……噴霧ノズル 20……ガス発生室 21……ガス発生剤投入口 22……密閉蓋 30……連通部 31……中空ゴム栓(遮断具) 32……二葉弁(バタフライ弁) 33……閉塞弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 43/64 105 A01N 43/64 105 55/00 55/00 E 59/00 59/00 A C A61L 2/20 A61L 2/20 Z C09K 3/30 C09K 3/30 E // A61L 2/22 A61L 2/22 Fターム(参考) 4C058 AA07 BB07 JJ07 JJ12 JJ24 4F033 AA06 BA03 DA02 EA01 RA02 4H011 AA03 BA01 BB09 BB18 BC06 BC09 BC16 BC18 CD08 DA02 DB08 DD05 DE15

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水と接触することによりガスを発生する
    ガス発生組成物からなり、発生するガスのガス圧により
    液状物を自噴式噴霧器から噴霧することができることを
    特徴とする自噴式噴霧器用ガス発生剤。
  2. 【請求項2】 ガス発生組成物が、固体無機過酸化物と
    固体酸化剤を含有し、水と接触することにより酸素ガス
    を発生する酸素ガス発生組成物であることを特徴とする
    請求項1記載の自噴式噴霧器用ガス発生剤。
  3. 【請求項3】 固体無機過酸化物が、水又は酸性水と接
    触することにより過酸化水素を発生する化合物であるこ
    とを特徴とする請求項2記載の自噴式噴霧器用ガス発生
    剤。
  4. 【請求項4】 水又は酸性水と接触することにより過酸
    化水素を発生する化合物が、過炭酸塩、過硫酸塩、及び
    過硼酸塩から選ばれる1種又は2種以上の化合物である
    ことを特徴とする請求項3記載の自噴式噴霧器用ガス発
    生剤。
  5. 【請求項5】 水又は酸性水と接触することにより過酸
    化水素を発生する化合物が、無機塩過酸化水素化物であ
    ることを特徴とする請求項3記載の自噴式噴霧器用ガス
    発生剤。
  6. 【請求項6】 無機塩過酸化水素化物が、炭酸塩過酸化
    水素化物又は硼酸塩過酸化水素化物であることを特徴と
    する請求項5記載の自噴式噴霧器用ガス発生剤。
  7. 【請求項7】 固体酸化剤が、過酸化水素水と反応し酸
    素ガスを発生する化合物であることを特徴とする請求項
    2〜6のいずれか記載の自噴式噴霧器用ガス発生剤。
  8. 【請求項8】 過酸化水素水と反応し酸素ガスを発生す
    る化合物が、ジクロロイソシアール酸アルカリ金属塩で
    あることを特徴とする請求項7記載の自噴式噴霧器用ガ
    ス発生剤。
  9. 【請求項9】 ガス発生組成物が、炭酸塩、重炭酸塩、
    過炭酸塩から選ばれる1種又は2種以上の炭酸塩化合物
    と固体酸性物質とを含有し、水と接触することにより炭
    酸ガスを発生する炭酸ガス発生組成物であることを特徴
    とする請求項1記載の自噴式噴霧器用ガス発生剤。
  10. 【請求項10】 ガス発生組成物が、さらに、添加配合
    剤を含有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか
    記載の自噴式噴霧器用ガス発生剤。
  11. 【請求項11】 添加配合剤が、崩壊剤及び/又は消泡
    剤であることを特徴とする請求項10記載の自噴式噴霧
    器用ガス発生剤。
  12. 【請求項12】 ガス発生組成物の全部又は一部が、造
    粒品であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか
    記載の自噴式噴霧器用ガス発生剤。
  13. 【請求項13】 ガス発生組成物が、造粒品と粉体との
    混在物から構成されていることを特徴とする請求項12
    記載の自噴式噴霧器用ガス発生剤。
  14. 【請求項14】 混在物が、50〜90重量部の造粒品
    と10〜50重量部の粉体とから構成されていることを
    特徴とする請求項13記載の自噴式噴霧器用ガス発生
    剤。
  15. 【請求項15】 造粒品が、ガス発生組成物の加圧成形
    品、又は前記加圧成形品を解砕、分級して得られる顆粒
    であることを特徴とする請求項12〜14のいずれか記
    載の自噴式噴霧器用ガス発生剤。
  16. 【請求項16】 ガス発生組成物の加圧成形品が、最大
    長さ方向の大きさが15mm以下の錠剤であることを特
    徴とする請求項15記載の自噴式噴霧器用ガス発生剤。
  17. 【請求項17】 造粒品が、ガス発生組成物を含む加圧
    成形体と、ガス発生組成物と崩壊剤を含有する加圧成形
    体とが多層構造体であることを特徴とする請求項12〜
    16のいずれか記載の自噴式噴霧器用ガス発生剤。
  18. 【請求項18】 多層構造体が、ガス発生組成物を含む
    加圧成形体50〜90重量部と、ガス発生組成物と崩壊
    剤を含有する加圧成形体10〜50重量部とから構成さ
    れていることを特徴とする請求項17記載の自噴式噴霧
    器用ガス発生剤。
  19. 【請求項19】 ガス発生組成物を構成する成分が、粒
    子径1mm以下好ましくは0.5mm以下の粉末又は顆
    粒であることを特徴とする請求項1〜18のいずれか記
    載の自噴式噴霧器用ガス発生剤。
  20. 【請求項20】 ガス発生組成物が、水溶性フィルム、
    水分散性フィルム、又は徐通水性フィルムに包装された
    包装体であることを特徴とする請求項1〜19のいずれ
    か記載の自噴式噴霧器用ガス発生剤。
  21. 【請求項21】 ガス発生組成物が、水と接触すること
    によりガスを発生した後の水溶液のpHが7以下となる
    ガス発生組成物であることを特徴とする請求項1〜20
    のいずれか記載の自噴式噴霧器用ガス発生剤。
  22. 【請求項22】 自噴式噴霧器が、液状物貯留室と、ガ
    ス発生室と、ガス発生室で発生したガスを液状物貯留室
    へ導入するための液状物貯留室とガス発生室との連通部
    とを有し、前記液状物貯留室には、液状物投入口及び該
    液状物投入口を密閉しうる密閉蓋と、液状物貯留室内の
    底部近傍から密閉蓋又は液状物貯留室上壁を気密に貫通
    し液状物貯留室外に延び、液状物貯留室内端部に液状物
    取入れ口、液状物貯留室外端部に噴霧ノズルをもつ液状
    物噴出管とが設けられ、前記ガス発生室には、ガス発生
    剤投入口及び該ガス発生剤投入口を密閉しうる密閉蓋が
    設けられている再使用可能な自噴式噴霧器であることを
    特徴とする請求項1〜21のいずれか記載の自噴式噴霧
    器用ガス発生剤。
  23. 【請求項23】 再使用可能な自噴式噴霧器が、液状物
    貯留室とガス発生室との連通部又はその近傍に遮断具が
    設けられている自噴式噴霧器であることを特徴とする請
    求項22記載の自噴式噴霧器用ガス発生剤。
  24. 【請求項24】 遮断具が、液状物貯留室と炭酸ガス発
    生室とのガス圧差が0.5kg/cm2以上になると、
    連通部の遮断が解除される遮断具であることを特徴とす
    る請求項23記載の自噴式噴霧器用ガス発生剤。
  25. 【請求項25】 液状物貯留室とガス発生室と連通部と
    が、プラスチック製であることを特徴とする請求項22
    〜24のいずれか記載の自噴式噴霧器用ガス発生剤。
  26. 【請求項26】 発生するガスのガス圧により自噴式噴
    霧器から噴霧することができる液状物が、防黴成分を含
    有する黴発生予防液剤であることを特徴とする請求項1
    〜25のいずれか記載の自噴式噴霧器用ガス発生剤。
  27. 【請求項27】 発生するガスのガス圧により自噴式噴
    霧器から噴霧することができる液状物が、塩素系酸化剤
    を有効成分とする黴除去液剤又は還元剤を有効成分とす
    る塩素系酸化剤の中和液剤であることを特徴とする請求
    項1〜25のいずれか記載の自噴式噴霧器用ガス発生
    剤。
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