JP2003252869A - 3−アミノ−6−ニトロクマリンの製造方法 - Google Patents
3−アミノ−6−ニトロクマリンの製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 3−アミノ−6−ニトロクマリンを工業的に
安価に、かつ容易に製造する方法を提供すること。 【解決手段】 下記一般式(1); (式中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基
またはトシル基を表す。)で表される2−(4−ニトロ
フェノキシイミノ)プロパン酸エステルを酸の存在下で
環化することを特徴とする下記式(2); で表される3−アミノ−6−ニトロクマリンの製造方
法、および該製造方法に用いられる2−(4−ニトロフ
ェノキシイミノ)プロパン酸エステル。
安価に、かつ容易に製造する方法を提供すること。 【解決手段】 下記一般式(1); (式中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基
またはトシル基を表す。)で表される2−(4−ニトロ
フェノキシイミノ)プロパン酸エステルを酸の存在下で
環化することを特徴とする下記式(2); で表される3−アミノ−6−ニトロクマリンの製造方
法、および該製造方法に用いられる2−(4−ニトロフ
ェノキシイミノ)プロパン酸エステル。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、新規化合物である
2−(4−ニトロフェノキシイミノ)プロパン酸エステ
ルおよびそれの製造方法、ならびに前記2−(4−ニト
ロフェノキシイミノ)プロパン酸エステルを用いた3−
アミノ−6−ニトロクマリンの製造方法に関する。3−
アミノ−6−ニトロクマリンは、反応性が高く、種々の
医薬、農薬および機能材料等の中間体として有用な化合
物である。
2−(4−ニトロフェノキシイミノ)プロパン酸エステ
ルおよびそれの製造方法、ならびに前記2−(4−ニト
ロフェノキシイミノ)プロパン酸エステルを用いた3−
アミノ−6−ニトロクマリンの製造方法に関する。3−
アミノ−6−ニトロクマリンは、反応性が高く、種々の
医薬、農薬および機能材料等の中間体として有用な化合
物である。
【0002】
【従来の技術】3−アミノ−6−ニトロクマリンを製造
する方法としては、以下のような方法が知られている
(Arch.Pharm.296(6),365−99
(1963))。この方法では、まず、サリチルアルデ
ヒドをニトロ化し、5−ニトロサリチルアルデヒドを製
造する。次いで、5−ニトロサリチルアルデヒドとグリ
シンを、酢酸ナトリウムと無水酢酸の存在下で反応させ
て、3−アセチルアミノ−6−ニトロクマリンを製造す
る。その後、硫酸と酢酸を用いて加水分解して3−アミ
ノ−6−ニトロクマリンが得られる。しかしながら、上
記方法は、まず、サリチルアルデヒドをニトロ化する工
程で、3位と5位がニトロ化されたサリチルアルデヒド
の混合物が得られるため、5−ニトロサリチルアルデヒ
ドの収率が低い。また、これら位置異性体は分離が困難
であるという問題がある。さらに、5−ニトロサリチル
アルデヒドとグリシンを、酢酸ナトリウムと無水酢酸の
存在下で反応させて、3−アセチルアミノ−6−ニトロ
クマリンを製造する工程の収率が低いという問題があ
る。このように、上記方法は、工業的に有利な方法とは
言い難い。
する方法としては、以下のような方法が知られている
(Arch.Pharm.296(6),365−99
(1963))。この方法では、まず、サリチルアルデ
ヒドをニトロ化し、5−ニトロサリチルアルデヒドを製
造する。次いで、5−ニトロサリチルアルデヒドとグリ
シンを、酢酸ナトリウムと無水酢酸の存在下で反応させ
て、3−アセチルアミノ−6−ニトロクマリンを製造す
る。その後、硫酸と酢酸を用いて加水分解して3−アミ
ノ−6−ニトロクマリンが得られる。しかしながら、上
記方法は、まず、サリチルアルデヒドをニトロ化する工
程で、3位と5位がニトロ化されたサリチルアルデヒド
の混合物が得られるため、5−ニトロサリチルアルデヒ
ドの収率が低い。また、これら位置異性体は分離が困難
であるという問題がある。さらに、5−ニトロサリチル
アルデヒドとグリシンを、酢酸ナトリウムと無水酢酸の
存在下で反応させて、3−アセチルアミノ−6−ニトロ
クマリンを製造する工程の収率が低いという問題があ
る。このように、上記方法は、工業的に有利な方法とは
言い難い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、3−アミノ
−6−ニトロクマリンを工業的に安価に、かつ容易に製
造する方法を提供することを目的とする。
−6−ニトロクマリンを工業的に安価に、かつ容易に製
造する方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、3−アミノ−
6−ニトロクマリンを製造するための出発原料として、
新規化合物である2−(4−ニトロフェノキシイミノ)
プロパン酸エステルが有用であることを見出した。そし
てこのものを酸の存在下で環化することにより、3−ア
ミノ−6−ニトロクマリンを工業的に安価に、かつ容易
に製造することを見出した。さらに、前記2−(4−ニ
トロフェノキシイミノ)プロパン酸エステルは、2−
(ヒドロキシイミノ)プロパン酸エステルと4−ハロゲ
ノニトロベンゼンとを、極性溶媒中、アルカリ金属化合
物の存在下に反応させることにより製造できることを見
出した。
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、3−アミノ−
6−ニトロクマリンを製造するための出発原料として、
新規化合物である2−(4−ニトロフェノキシイミノ)
プロパン酸エステルが有用であることを見出した。そし
てこのものを酸の存在下で環化することにより、3−ア
ミノ−6−ニトロクマリンを工業的に安価に、かつ容易
に製造することを見出した。さらに、前記2−(4−ニ
トロフェノキシイミノ)プロパン酸エステルは、2−
(ヒドロキシイミノ)プロパン酸エステルと4−ハロゲ
ノニトロベンゼンとを、極性溶媒中、アルカリ金属化合
物の存在下に反応させることにより製造できることを見
出した。
【0005】すなわち、本発明は、下記一般式(1);
【0006】
【化9】
(式中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基
またはトシル基を表す。)
またはトシル基を表す。)
【0007】で表される2−(4−ニトロフェノキシイ
ミノ)プロパン酸エステルを酸の存在下で環化すること
を特徴とする、下記式(2);
ミノ)プロパン酸エステルを酸の存在下で環化すること
を特徴とする、下記式(2);
【0008】
【化10】
【0009】で表される3−アミノ−6−ニトロクマリ
ンの製造方法に関する。
ンの製造方法に関する。
【0010】本発明は、また、下記一般式(3);
【0011】
【化11】
(式中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基
またはトシル基を表す。)
またはトシル基を表す。)
【0012】で表される2−(ヒドロキシイミノ)プロ
パン酸エステルと下記一般式(4);
パン酸エステルと下記一般式(4);
【0013】
【化12】
(式中、Xはハロゲン原子を表す。)
【0014】で表される4−ハロゲノニトロベンゼンと
を、極性溶媒中、アルカリ金属化合物の存在下に反応さ
せることを特徴とする下記一般式(1);
を、極性溶媒中、アルカリ金属化合物の存在下に反応さ
せることを特徴とする下記一般式(1);
【0015】
【化13】
(式中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基
またはトシル基を表す。)
またはトシル基を表す。)
【0016】で表される2−(4−ニトロフェノキシイ
ミノ)プロパン酸エステルの製造方法に関する。
ミノ)プロパン酸エステルの製造方法に関する。
【0017】本発明は、さらに、下記一般式(1);
【0018】
【化14】
(式中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基
またはトシル基を表す。)
またはトシル基を表す。)
【0019】で表される2−(4−ニトロフェノキシイ
ミノ)プロパン酸エステルに関する。
ミノ)プロパン酸エステルに関する。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の3−アミノ−6−ニトロ
クマリンの製造方法は、下記一般式(1);
クマリンの製造方法は、下記一般式(1);
【0021】
【化15】
【0022】で表される2−(4−ニトロフェノキシイ
ミノ)プロパン酸エステルを酸の存在下で環化すること
を特徴とする。
ミノ)プロパン酸エステルを酸の存在下で環化すること
を特徴とする。
【0023】式中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、
フェニル基またはトシル基を表す。
フェニル基またはトシル基を表す。
【0024】上記炭素数1〜4のアルキル基としては、
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられ
る。
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられ
る。
【0025】本発明に用いられる酸としては、硫酸、塩
酸等の鉱酸;トリフルオロメタンスルホン酸等のスルホ
ン酸;トリフルオロ酢酸等のフルオロ酢酸等が挙げられ
る。これらの中でも、鉱酸が好適に用いられ、とりわけ
硫酸がさらに好適に用いられる。
酸等の鉱酸;トリフルオロメタンスルホン酸等のスルホ
ン酸;トリフルオロ酢酸等のフルオロ酢酸等が挙げられ
る。これらの中でも、鉱酸が好適に用いられ、とりわけ
硫酸がさらに好適に用いられる。
【0026】酸の使用量は、2−(4−ニトロフェノキ
シイミノ)プロパン酸エステルに対して、0.5〜50
倍モル、好ましくは1〜20倍モルであることが望まし
い。酸の使用量が0.5倍モル未満の場合、充分に反応
が進行せず、収率が低下するおそれがある。また、酸の
使用量が50倍モルを超える場合、使用量に見合う効果
がなく経済的でないおそれがある。
シイミノ)プロパン酸エステルに対して、0.5〜50
倍モル、好ましくは1〜20倍モルであることが望まし
い。酸の使用量が0.5倍モル未満の場合、充分に反応
が進行せず、収率が低下するおそれがある。また、酸の
使用量が50倍モルを超える場合、使用量に見合う効果
がなく経済的でないおそれがある。
【0027】2−(4−ニトロフェノキシイミノ)プロ
パン酸エステルを酸の存在下で環化する際の反応温度
は、0〜150℃、好ましくは25〜100℃であるこ
とが望ましい。反応温度が0℃未満の場合、反応速度が
遅く、反応に長時間を要するおそれがある。また、反応
温度が150℃を超える場合、不純物が生成するおそれ
がある。反応時間は、反応温度により異なるが、通常、
1〜30時間であることが望ましい。
パン酸エステルを酸の存在下で環化する際の反応温度
は、0〜150℃、好ましくは25〜100℃であるこ
とが望ましい。反応温度が0℃未満の場合、反応速度が
遅く、反応に長時間を要するおそれがある。また、反応
温度が150℃を超える場合、不純物が生成するおそれ
がある。反応時間は、反応温度により異なるが、通常、
1〜30時間であることが望ましい。
【0028】反応終了後、3−アミノ−6−ニトロクマ
リンを含む反応溶液を水に添加して、析出した固体を濾
過し、水で洗浄し乾燥することにより、3−アミノ−6
−ニトロクマリンを単離することができる。
リンを含む反応溶液を水に添加して、析出した固体を濾
過し、水で洗浄し乾燥することにより、3−アミノ−6
−ニトロクマリンを単離することができる。
【0029】かくして得られる3−アミノ−6−ニトロ
クマリンは、下記式(2);
クマリンは、下記式(2);
【0030】
【化16】
【0031】で表される化合物である。3−アミノ−6
−ニトロクマリンは、反応性が高く、種々の医薬、農薬
および機能材料等の中間体として有用な化合物である。
−ニトロクマリンは、反応性が高く、種々の医薬、農薬
および機能材料等の中間体として有用な化合物である。
【0032】本発明の3−アミノ−6−ニトロクマリン
の製造方法において用いられる下記一般式(1);
の製造方法において用いられる下記一般式(1);
【0033】
【化17】
(式中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基
またはトシル基を表す。)
またはトシル基を表す。)
【0034】で表される2−(4−ニトロフェノキシイ
ミノ)プロパン酸エステルについては、特に限定されな
いが、例えば、下記一般式(3);
ミノ)プロパン酸エステルについては、特に限定されな
いが、例えば、下記一般式(3);
【0035】
【化18】
(式中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基
またはトシル基を表す。)
またはトシル基を表す。)
【0036】で表される2−(ヒドロキシイミノ)プロ
パン酸エステルと下記一般式(4);
パン酸エステルと下記一般式(4);
【0037】
【化19】
(式中、Xはハロゲン原子を表す。)
【0038】で表される4−ハロゲノニトロベンゼンと
を、極性溶媒中、アルカリ金属化合物の存在下に反応さ
せることにより得られるものが好ましく用いられる。
を、極性溶媒中、アルカリ金属化合物の存在下に反応さ
せることにより得られるものが好ましく用いられる。
【0039】本発明は、また、下記一般式(3);
【0040】
【化20】
(式中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基
またはトシル基を表す。)
またはトシル基を表す。)
【0041】で表される2−(ヒドロキシイミノ)プロ
パン酸エステルと下記一般式(4);
パン酸エステルと下記一般式(4);
【0042】
【化21】
(式中、Xはハロゲン原子を表す。)
【0043】で表される4−ハロゲノニトロベンゼンと
を、極性溶媒中、アルカリ金属化合物の存在下に反応さ
せることを特徴とする下記一般式(1);
を、極性溶媒中、アルカリ金属化合物の存在下に反応さ
せることを特徴とする下記一般式(1);
【0044】
【化22】
(式中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基
またはトシル基を表す。)
またはトシル基を表す。)
【0045】で表される2−(4−ニトロフェノキシイ
ミノ)プロパン酸エステルの製造方法に関する。
ミノ)プロパン酸エステルの製造方法に関する。
【0046】本発明に用いられる2−(ヒドロキシイミ
ノ)プロパン酸エステルは、下記一般式(3);
ノ)プロパン酸エステルは、下記一般式(3);
【0047】
【化23】
【0048】で表される化合物である。
【0049】式中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、
フェニル基またはトシル基を表す。
フェニル基またはトシル基を表す。
【0050】上記炭素数1〜4のアルキル基としては、
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられ
る。
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられ
る。
【0051】上記2−(ヒドロキシイミノ)プロパン酸
エステルの具体例としては、2−(ヒドロキシイミノ)
プロパン酸メチル、2−(ヒドロキシイミノ)プロパン
酸エチル、2−(ヒドロキシイミノ)プロパン酸−n−
プロピル、2−(ヒドロキシイミノ)プロパン酸イソプ
ロピル、2−(ヒドロキシイミノ)プロパン酸−n−ブ
チル、2−(ヒドロキシイミノ)プロパン酸−tert
−ブチル、2−(ヒドロキシイミノ)プロパン酸フェニ
ル、2−(ヒドロキシイミノ)プロパン酸トシル等が挙
げられる。これらの中でも、安価な原料から製造するこ
とができる観点から、2−(ヒドロキシイミノ)プロパ
ン酸メチル、2−(ヒドロキシイミノ)プロパン酸エチ
ルが好適に用いられる。
エステルの具体例としては、2−(ヒドロキシイミノ)
プロパン酸メチル、2−(ヒドロキシイミノ)プロパン
酸エチル、2−(ヒドロキシイミノ)プロパン酸−n−
プロピル、2−(ヒドロキシイミノ)プロパン酸イソプ
ロピル、2−(ヒドロキシイミノ)プロパン酸−n−ブ
チル、2−(ヒドロキシイミノ)プロパン酸−tert
−ブチル、2−(ヒドロキシイミノ)プロパン酸フェニ
ル、2−(ヒドロキシイミノ)プロパン酸トシル等が挙
げられる。これらの中でも、安価な原料から製造するこ
とができる観点から、2−(ヒドロキシイミノ)プロパ
ン酸メチル、2−(ヒドロキシイミノ)プロパン酸エチ
ルが好適に用いられる。
【0052】本発明に用いられる4−ハロゲノニトロベ
ンゼンは下記一般式(4);
ンゼンは下記一般式(4);
【0053】
【化24】
【0054】で表される化合物である。
【0055】式中、Xはハロゲン原子を表す。
【0056】上記ハロゲン原子としては、フッ素原子、
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。
【0057】上記4−ハロゲノニトロベンゼンの具体例
としては、4−フルオロニトロベンゼン、4−クロロニ
トロベンゼン、4−ブロモニトロベンゼン、4−ニトロ
ヨードベンゼン等が挙げられる。これらの中でも、安価
で容易に入手できる観点より、4−クロロニトロベンゼ
ンが好適に用いられる。
としては、4−フルオロニトロベンゼン、4−クロロニ
トロベンゼン、4−ブロモニトロベンゼン、4−ニトロ
ヨードベンゼン等が挙げられる。これらの中でも、安価
で容易に入手できる観点より、4−クロロニトロベンゼ
ンが好適に用いられる。
【0058】4−ハロゲノニトロベンゼンの使用量は、
2−(ヒドロキシイミノ)プロパン酸エステルに対し
て、0.9〜2倍モル、好ましくは1〜1.2倍モルで
あることが望ましい。4−ハロゲノニトロベンゼンの使
用量が0.9倍モル未満の場合、充分に反応が進行せ
ず、収率が低下するおそれがある。また、4−ハロゲノ
ニトロベンゼンの使用量が2倍モルを超える場合、使用
量に見合う効果がなく経済的でないおそれがある。
2−(ヒドロキシイミノ)プロパン酸エステルに対し
て、0.9〜2倍モル、好ましくは1〜1.2倍モルで
あることが望ましい。4−ハロゲノニトロベンゼンの使
用量が0.9倍モル未満の場合、充分に反応が進行せ
ず、収率が低下するおそれがある。また、4−ハロゲノ
ニトロベンゼンの使用量が2倍モルを超える場合、使用
量に見合う効果がなく経済的でないおそれがある。
【0059】アルカリ金属化合物としては、例えば、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸
化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸塩;ナト
リウムメトキシド、カリウムメトキシド、ナトリウムエ
トキシド、カリウムエトキシド等のアルカリ金属アルコ
キシド等が挙げられる。これらの中でもアルカリ金属炭
酸塩、とりわけ炭酸カリウムが好適に用いられる。
酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸
化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸塩;ナト
リウムメトキシド、カリウムメトキシド、ナトリウムエ
トキシド、カリウムエトキシド等のアルカリ金属アルコ
キシド等が挙げられる。これらの中でもアルカリ金属炭
酸塩、とりわけ炭酸カリウムが好適に用いられる。
【0060】アルカリ金属化合物の使用量は、2−(ヒ
ドロキシイミノ)プロパン酸エステルに対して、0.5
〜5倍モル、好ましくは0.8〜1.5倍モルであるこ
とが望ましい。アルカリ金属化合物の使用量が0.5倍
モル未満の場合、充分に反応が進行せず、収率が低下す
るおそれがある。また、アルカリ金属化合物の使用量が
5倍モルを超える場合、使用量に見合う効果がなく経済
的でないおそれがある。
ドロキシイミノ)プロパン酸エステルに対して、0.5
〜5倍モル、好ましくは0.8〜1.5倍モルであるこ
とが望ましい。アルカリ金属化合物の使用量が0.5倍
モル未満の場合、充分に反応が進行せず、収率が低下す
るおそれがある。また、アルカリ金属化合物の使用量が
5倍モルを超える場合、使用量に見合う効果がなく経済
的でないおそれがある。
【0061】極性溶媒としては、例えば、ジメチルスル
ホキシド、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ア
セトン、スルホラン、トリエチルアミン等が挙げられ
る。
ホキシド、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ア
セトン、スルホラン、トリエチルアミン等が挙げられ
る。
【0062】極性溶媒の使用量は、2−(ヒドロキシイ
ミノ)プロパン酸エステルに対して、0.1〜30倍重
量、好ましくは1〜10倍重量であることが望ましい。
極性溶媒の使用量が0.1倍重量未満の場合、攪拌が困
難になるおそれがある。また、極性溶媒の使用量が30
倍重量を超える場合、容積効率が悪化するおそれがあ
る。
ミノ)プロパン酸エステルに対して、0.1〜30倍重
量、好ましくは1〜10倍重量であることが望ましい。
極性溶媒の使用量が0.1倍重量未満の場合、攪拌が困
難になるおそれがある。また、極性溶媒の使用量が30
倍重量を超える場合、容積効率が悪化するおそれがあ
る。
【0063】反応温度は、使用する極性溶媒により異な
るが、−10〜150℃、好ましくは0〜80℃である
ことが望ましい。反応温度が−10℃未満の場合、反応
速度が遅く、反応に長時間を要するおそれがある。ま
た、反応温度が150℃を超える場合、不純物が生成す
るおそれがある。反応時間は、反応温度により異なる
が、通常、1〜150時間であることが望ましい。
るが、−10〜150℃、好ましくは0〜80℃である
ことが望ましい。反応温度が−10℃未満の場合、反応
速度が遅く、反応に長時間を要するおそれがある。ま
た、反応温度が150℃を超える場合、不純物が生成す
るおそれがある。反応時間は、反応温度により異なる
が、通常、1〜150時間であることが望ましい。
【0064】反応終了後、反応液に水およびトルエン等
の水不溶性有機溶媒を添加して分液し、有機層を得る。
得られた有機層から蒸留などの方法により容易に2−
(4−ニトロフェノキシイミノ)プロパン酸エステルを
単離することができる。
の水不溶性有機溶媒を添加して分液し、有機層を得る。
得られた有機層から蒸留などの方法により容易に2−
(4−ニトロフェノキシイミノ)プロパン酸エステルを
単離することができる。
【0065】なお、上記一般式(3)で表される2−
(ヒドロキシイミノ)プロパン酸エステルの製造方法と
しては、特に限定されず、例えば、ピルビン酸エステル
と硫酸ヒドロキシルアンモニウムを反応させることによ
り製造することができる。
(ヒドロキシイミノ)プロパン酸エステルの製造方法と
しては、特に限定されず、例えば、ピルビン酸エステル
と硫酸ヒドロキシルアンモニウムを反応させることによ
り製造することができる。
【0066】上記のようにして得られる一般式(1);
【0067】
【化25】
【0068】で表される2−(4−ニトロフェノキシイ
ミノ)プロパン酸エステルは、新規化合物である。
ミノ)プロパン酸エステルは、新規化合物である。
【0069】式中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、
フェニル基またはトシル基を表す。
フェニル基またはトシル基を表す。
【0070】上記炭素数1〜4のアルキル基としては、
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられ
る。
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられ
る。
【0071】上記2−(4−ニトロフェノキシイミノ)
プロパン酸エステルの具体例としては、2−(4−ニト
ロフェノキシイミノ)プロパン酸メチル、2−(4−ニ
トロフェノキシイミノ)プロパン酸エチル、2−(4−
ニトロフェノキシイミノ)プロパン酸−n−プロピル、
2−(4−ニトロフェノキシイミノ)プロパン酸イソプ
ロピル、2−(4−ニトロフェノキシイミノ)プロパン
酸−n−ブチル、2−(4−ニトロフェノキシイミノ)
プロパン酸−tert−ブチル、2−(4−ニトロフェ
ノキシイミノ)プロパン酸フェニル、2−(4−ニトロ
フェノキシイミノ)プロパン酸トシル等が挙げられる。
これらの中でも、安価な原料から製造することができる
観点から、2−(4−ニトロフェノキシイミノ)プロパ
ン酸メチル、2−(4−ニトロフェノキシイミノ)プロ
パン酸エチルが好ましい。
プロパン酸エステルの具体例としては、2−(4−ニト
ロフェノキシイミノ)プロパン酸メチル、2−(4−ニ
トロフェノキシイミノ)プロパン酸エチル、2−(4−
ニトロフェノキシイミノ)プロパン酸−n−プロピル、
2−(4−ニトロフェノキシイミノ)プロパン酸イソプ
ロピル、2−(4−ニトロフェノキシイミノ)プロパン
酸−n−ブチル、2−(4−ニトロフェノキシイミノ)
プロパン酸−tert−ブチル、2−(4−ニトロフェ
ノキシイミノ)プロパン酸フェニル、2−(4−ニトロ
フェノキシイミノ)プロパン酸トシル等が挙げられる。
これらの中でも、安価な原料から製造することができる
観点から、2−(4−ニトロフェノキシイミノ)プロパ
ン酸メチル、2−(4−ニトロフェノキシイミノ)プロ
パン酸エチルが好ましい。
【0072】
【実施例】以下、参考例および実施例によって本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によ
り何ら限定されるものではない。
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によ
り何ら限定されるものではない。
【0073】参考例
攪拌機、温度計、滴下漏斗および冷却管を備え付けた2
00mL容の4つ口フラスコに、硫酸ヒドロキシルアン
モニウム18.1g(0.11モル)と水30gを仕込
み、20℃で30重量%水酸化ナトリウム水溶液29.
3gを滴下した。その後、ピルビン酸メチル20.4g
(0.20モル)を24℃で1.5時間かけて滴下し、
40℃で4時間反応させた。
00mL容の4つ口フラスコに、硫酸ヒドロキシルアン
モニウム18.1g(0.11モル)と水30gを仕込
み、20℃で30重量%水酸化ナトリウム水溶液29.
3gを滴下した。その後、ピルビン酸メチル20.4g
(0.20モル)を24℃で1.5時間かけて滴下し、
40℃で4時間反応させた。
【0074】反応終了後、tert−ブチルメチルエー
テル50gと水20gを添加し、分液して有機層を得
た。有機層を濃縮し、2−(ヒドロキシイミノ)プロパ
ン酸メチル22.1g(0.19モル)を得た。ピルビ
ン酸メチルに対する収率は95%であった。
テル50gと水20gを添加し、分液して有機層を得
た。有機層を濃縮し、2−(ヒドロキシイミノ)プロパ
ン酸メチル22.1g(0.19モル)を得た。ピルビ
ン酸メチルに対する収率は95%であった。
【0075】実施例1
攪拌機、温度計および冷却管を備え付けた500mL容
の4つ口フラスコに、参考例と同様の方法で得られた2
−(ヒドロキシイミノ)プロパン酸メチル5.9g
(0.05モル)、炭酸カリウム6.9g(0.05モ
ル)、ジメチルスルホキシド30gを仕込み、30℃で
30分間攪拌した。次いで、p−クロロニトロベンゼン
7.9g(0.05モル)を添加し同温度でさらに72
時間反応させた。
の4つ口フラスコに、参考例と同様の方法で得られた2
−(ヒドロキシイミノ)プロパン酸メチル5.9g
(0.05モル)、炭酸カリウム6.9g(0.05モ
ル)、ジメチルスルホキシド30gを仕込み、30℃で
30分間攪拌した。次いで、p−クロロニトロベンゼン
7.9g(0.05モル)を添加し同温度でさらに72
時間反応させた。
【0076】反応終了後、トルエン40g、水60gを
添加し、分液してトルエン層を得た。得られたトルエン
層を濃縮して、2−(4−ニトロフェノキシイミノ)プ
ロパン酸メチルの粗結晶を得た。カラムクロマトグラフ
ィーにより精製し、2−(4−ニトロフェノキシイミ
ノ)プロパン酸メチル9.2g(0.039モル)を得
た。2−(ヒドロキシイミノ)プロパン酸メチルに対す
る収率は78%であった。
添加し、分液してトルエン層を得た。得られたトルエン
層を濃縮して、2−(4−ニトロフェノキシイミノ)プ
ロパン酸メチルの粗結晶を得た。カラムクロマトグラフ
ィーにより精製し、2−(4−ニトロフェノキシイミ
ノ)プロパン酸メチル9.2g(0.039モル)を得
た。2−(ヒドロキシイミノ)プロパン酸メチルに対す
る収率は78%であった。
【0077】得られた2−(4−ニトロフェノキシイミ
ノ)プロパン酸メチルは、以下の物性を有することか
ら、同定することができた。
ノ)プロパン酸メチルは、以下の物性を有することか
ら、同定することができた。
【0078】1H−NMR:δ=2.3(3H, s),δ=3.
9(3H, s),δ=7.4(2H, d),δ=8.3(2H, d) 元素分析値:C 50.21%, H 4.33%, N 11.78%(計算値 C
50.42%, H 4.23%, N11.76%) 融点:118〜120℃
9(3H, s),δ=7.4(2H, d),δ=8.3(2H, d) 元素分析値:C 50.21%, H 4.33%, N 11.78%(計算値 C
50.42%, H 4.23%, N11.76%) 融点:118〜120℃
【0079】実施例2
実施例1において2−(ヒドロキシイミノ)プロパン酸
メチルの代わりに、2−(ヒドロキシイミノ)プロパン
酸エチル6.6g(0.05モル)を用いた以外は実施
例1と同様にして2−(4−ニトロフェノキシイミノ)
プロパン酸エチル9.0g(0.036モル)を得た。
2−(ヒドロキシイミノ)プロパン酸エチルに対する収
率は72%であった。
メチルの代わりに、2−(ヒドロキシイミノ)プロパン
酸エチル6.6g(0.05モル)を用いた以外は実施
例1と同様にして2−(4−ニトロフェノキシイミノ)
プロパン酸エチル9.0g(0.036モル)を得た。
2−(ヒドロキシイミノ)プロパン酸エチルに対する収
率は72%であった。
【0080】得られた2−(4−ニトロフェノキシイミ
ノ)プロパン酸エチルは、以下の物性を有することか
ら、同定することができた。
ノ)プロパン酸エチルは、以下の物性を有することか
ら、同定することができた。
【0081】1H−NMR:δ=1.4(3H, t),δ=2.
3(3H, s),δ=4.4(2H, q),δ=7.4(2H, d),δ
=8.2(2H, d) 元素分析値:C 52.43%, H 4.91%, N 11.25%(計算値 C
52.38%, H 4.80%, N11.11%) 融点:79〜81℃
3(3H, s),δ=4.4(2H, q),δ=7.4(2H, d),δ
=8.2(2H, d) 元素分析値:C 52.43%, H 4.91%, N 11.25%(計算値 C
52.38%, H 4.80%, N11.11%) 融点:79〜81℃
【0082】実施例3
攪拌機、温度計および冷却管を備え付けた100mL容
の4つ口フラスコに、濃硫酸46.0g(0.45モ
ル)を仕込み、50℃に昇温した。次いで、実施例1と
同様の方法で得られた2−(4−ニトロフェノキシイミ
ノ)プロパン酸メチル10.2g(0.043モル)を
20分間かけて添加し、同温度で6時間反応させた。
の4つ口フラスコに、濃硫酸46.0g(0.45モ
ル)を仕込み、50℃に昇温した。次いで、実施例1と
同様の方法で得られた2−(4−ニトロフェノキシイミ
ノ)プロパン酸メチル10.2g(0.043モル)を
20分間かけて添加し、同温度で6時間反応させた。
【0083】反応終了後、反応液を20℃に冷却し、別
のフラスコに用意した氷水100gへ添加した。析出し
た固体を濾別し、水30gで洗浄、乾燥し、3−アミノ
−6−ニトロクマリンの粗結晶を得た。カラムクロマト
グラフィーにて精製し、3−アミノ−6−ニトロクマリ
ン6.6g(0.032モル)得た。2−(4−ニトロ
フェノキシイミノ)プロパン酸メチルに対する収率は7
4%であった。
のフラスコに用意した氷水100gへ添加した。析出し
た固体を濾別し、水30gで洗浄、乾燥し、3−アミノ
−6−ニトロクマリンの粗結晶を得た。カラムクロマト
グラフィーにて精製し、3−アミノ−6−ニトロクマリ
ン6.6g(0.032モル)得た。2−(4−ニトロ
フェノキシイミノ)プロパン酸メチルに対する収率は7
4%であった。
【0084】実施例4
攪拌機、温度計および冷却管を備え付けた100mL容
の4つ口フラスコに、濃硫酸46.0g(0.45モ
ル)を仕込み、50℃に昇温した。次いで、実施例2と
同様の方法で得られた2−(4−ニトロフェノキシイミ
ノ)プロパン酸エチル5.6g(0.043モル)を2
0分間かけて添加し、同温度で6時間反応させた。
の4つ口フラスコに、濃硫酸46.0g(0.45モ
ル)を仕込み、50℃に昇温した。次いで、実施例2と
同様の方法で得られた2−(4−ニトロフェノキシイミ
ノ)プロパン酸エチル5.6g(0.043モル)を2
0分間かけて添加し、同温度で6時間反応させた。
【0085】反応終了後、反応液を20℃に冷却し、別
のフラスコに用意した氷水100gへ添加した。析出し
た固体を濾別し、水30gで洗浄、乾燥し3−アミノ−
6−ニトロクマリンの粗結晶を得た。カラムクロマトグ
ラフィーにて精製し、3−アミノ−6−ニトロクマリン
5.8g(0.028モル)得た。2−(4−ニトロフ
ェノキシイミノ)プロパン酸エチルに対する収率は65
%であった。
のフラスコに用意した氷水100gへ添加した。析出し
た固体を濾別し、水30gで洗浄、乾燥し3−アミノ−
6−ニトロクマリンの粗結晶を得た。カラムクロマトグ
ラフィーにて精製し、3−アミノ−6−ニトロクマリン
5.8g(0.028モル)得た。2−(4−ニトロフ
ェノキシイミノ)プロパン酸エチルに対する収率は65
%であった。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、反応性が高く、種々の
医薬、農薬および機能材料等の中間体として有用な3−
アミノ−6−ニトロクマリンを工業的に安価に、かつ容
易に製造することができる。
医薬、農薬および機能材料等の中間体として有用な3−
アミノ−6−ニトロクマリンを工業的に安価に、かつ容
易に製造することができる。
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フロントページの続き
Fターム(参考) 4C062 EE18
4H006 AA01 AA02 AB84 AC59 BA92
BB42 BE10 BE12
Claims (6)
- 【請求項1】下記一般式(1); 【化1】 (式中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基
またはトシル基を表す。)で表される2−(4−ニトロ
フェノキシイミノ)プロパン酸エステルを酸の存在下で
環化することを特徴とする下記式(2); 【化2】 で表される3−アミノ−6−ニトロクマリンの製造方
法。 - 【請求項2】酸が、鉱酸である請求項1記載の3−アミ
ノ−6−ニトロクマリンの製造方法。 - 【請求項3】2−(4−ニトロフェノキシイミノ)プロ
パン酸エステルが、下記一般式(3); 【化3】 (式中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基
またはトシル基を表す。)で表される2−(ヒドロキシ
イミノ)プロパン酸エステルと下記一般式(4); 【化4】 (式中、Xはハロゲン原子を表す。)で表される4−ハ
ロゲノニトロベンゼンとを、極性溶媒中、アルカリ金属
化合物の存在下に反応させることにより得られたもので
ある請求項1または2に記載の3−アミノ−6−ニトロ
クマリンの製造方法。 - 【請求項4】下記一般式(3); 【化5】 (式中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基
またはトシル基を表す。)で表される2−(ヒドロキシ
イミノ)プロパン酸エステルと下記一般式(4); 【化6】 (式中、Xはハロゲン原子を表す。)で表される4−ハ
ロゲノニトロベンゼンとを、極性溶媒中、アルカリ金属
化合物の存在下に反応させることを特徴とする下記一般
式(1); 【化7】 (式中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基
またはトシル基を表す。)で表される2−(4−ニトロ
フェノキシイミノ)プロパン酸エステルの製造方法。 - 【請求項5】下記一般式(1); 【化8】 (式中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基
またはトシル基を表す。)で表される2−(4−ニトロ
フェノキシイミノ)プロパン酸エステル。 - 【請求項6】一般式(1)で表される2−(4−ニトロ
フェノキシイミノ)プロパン酸エステルが、2−(4−
ニトロフェノキシイミノ)プロパン酸メチルまたは2−
(4−ニトロフェノキシイミノ)プロパン酸エチルであ
る請求項5記載の化合物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002057065A JP2003252869A (ja) | 2002-03-04 | 2002-03-04 | 3−アミノ−6−ニトロクマリンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002057065A JP2003252869A (ja) | 2002-03-04 | 2002-03-04 | 3−アミノ−6−ニトロクマリンの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003252869A true JP2003252869A (ja) | 2003-09-10 |
Family
ID=28667422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002057065A Pending JP2003252869A (ja) | 2002-03-04 | 2002-03-04 | 3−アミノ−6−ニトロクマリンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003252869A (ja) |
-
2002
- 2002-03-04 JP JP2002057065A patent/JP2003252869A/ja active Pending
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