JP2003139171A - ディスクブレーキ - Google Patents
ディスクブレーキInfo
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Abstract
半径方向における外側の面部とキャリアの支持凹部のデ
ィスク半径方向における外側の面部とが接触して擦れる
ことを防止することにより、この擦れに起因して生じる
異音を防止することができるディスクブレーキの提供。 【解決手段】 キャリア12の支持凹部33にパッドガ
イド13の屈曲凹部41を挿入させ、屈曲凹部41にパ
ッド14の凸部23を挿入させることによりパッド14
をパッドガイド13で案内するものであって、パッドガ
イド13に、屈曲凹部41よりもディスク半径方向にお
ける外側に突出して屈曲凹部41とキャリア12の支持
凹部33との間にクリアランスを常時保持するクリアラ
ンス保持部46を設ける。
Description
することができるディスクブレーキに関する。
ば、特開平8−226470号公報、特開平8−748
98号公報、特開2000−74107号公報等に開示
されたものがある。これら公報に開示されたディスクブ
レーキは、互いに対向する支持凹部を有しこれら支持凹
部がディスク円周方向に離間して配設されるキャリア
と、屈曲凹部を有し屈曲凹部が支持凹部に挿入された状
態でキャリアに保持される一対のパッドガイドと、両側
に凸部が形成された裏金にライニングを固着してなると
ともに、凸部が屈曲凹部に挿入されることによりパッド
ガイドに案内されてディスク軸線方向に摺動する一対の
パッドと、両パッドを両外側からディスク方向に押圧す
るキャリパとを有するものである。
ディスクブレーキは、制動時にパッドガイドの屈曲凹部
のディスク半径方向における外側の面部がキャリアの支
持凹部のディスク半径方向における外側の面部と接触し
て擦れることがあり、この擦れに起因して異音を生じて
しまうことがあった。
部のディスク半径方向における外側の面部とキャリアの
支持凹部のディスク半径方向における外側の面部とが接
触して擦れることを防止することにより、この擦れに起
因して生じる異音を防止することができるディスクブレ
ーキの提供を目的とする。
に、本発明の請求項1記載のディスクブレーキは、キャ
リアとパッドとがディスク円周方向に凹凸嵌合し、当該
キャリアとパッドとの間に前記パッドをディスク半径方
向に付勢するパッドガイドが設けられたものであって、
前記キャリアとパッドとの凹凸嵌合部における対向部の
うち、前記キャリアの面がディスク外径側に位置する対
向部の前記キャリアの面と前記パッドガイドとの間に常
時クリアランスが保持されることを特徴としている。
合部における対向部のうち、キャリアの面がディスク外
径側に位置する対向部のキャリアの面とパッドガイドと
の間に常時クリアランスが保持されるため、制動時にお
いても、このキャリアの面とパッドガイドとが接触して
擦れることを防止することができる。
は、互いに対向する支持凹部を有しこれら支持凹部がデ
ィスク円周方向に離間して配設されるキャリアと、屈曲
凹部を有し該屈曲凹部が前記支持凹部に挿入された状態
で前記キャリアに保持される一対のパッドガイドと、両
側に凸部が形成された裏金にライニングを固着してなる
とともに、前記凸部が前記屈曲凹部に挿入されることに
より前記パッドガイドに案内されてディスク軸線方向に
摺動する一対のパッドと、両パッドを両外側からディス
ク方向に押圧するキャリパと、を有するものであって、
前記パッドガイドには、前記屈曲凹部よりもディスク半
径方向における外側に突出して前記屈曲凹部と前記キャ
リアの前記支持凹部との間にクリアランスを常時保持す
るクリアランス保持部が設けられていることを特徴とし
ている。
よりもディスク半径方向における外側に突出して屈曲凹
部とキャリアの支持凹部との間にクリアランスを常時保
持するクリアランス保持部が設けられているため、制動
時においても、パッドガイドの屈曲凹部のディスク半径
方向における外側の面部とキャリアの支持凹部のディス
ク半径方向における外側の面部とが接触して擦れること
を防止することができる。
は、請求項2記載のものに関して、前記クリアランス保
持部は、前記屈曲凹部の中間部から切り起こされてなる
ことを特徴としている。
凹部の中間部から切り起こされてなるため、プレス成形
によりクリアランス保持部をパッドガイドに一体に成形
できる。
レーキを図面を参照して以下に説明する。なお、以下に
おいては、車両を制動可能な正規位置に配置された状態
をもって説明する。
1に示すように、ディスク11の軸線方向(図1におけ
る紙面直交方向)および半径方向(図1における上下方
向)のいずれにおいても位置固定となるよう車両の非回
転部に取り付けられるキャリア12と、このキャリア1
2にディスク円周方向(図1における左右方向)に間隔
をあけて配設される一対のパッドガイド13と、ディス
ク11の両側にディスク11を挾むよう配置された状態
で一対のパッドガイド13を介してキャリア12に摺動
可能に支持される一対(一方のみ図示)のパッド14
と、キャリア12の二カ所の摺動案内部16に図示せぬ
スライドピンを介してディスク軸線方向に摺動自在とな
るよう支持されてパッド14を両外側からディスク方向
に押圧するキャリパ17とで主に構成された、いわゆる
ピンスライド型のものである。
して摩擦力を発生させる図示せぬライニングと、ライニ
ングを固着状態で保持する裏金20とを有しており、ラ
イニング同士を対向させた状態でディスク11に対し両
側に配置される。
側に突出する凸部23を有する鏡面対象形状をなしてい
る。凸部23は、図2に示すように、ディスク軸線方向
(図2における紙面直交方向)に沿うとともにディスク
半径方向(図2における上下方向)における外側(図2
における上側)に配置される面部24と、ディスク軸線
方向に沿うとともにディスク半径方向における内側(図
2における下側)に配置される面部25と、ディスク軸
線方向に沿うとともにディスク円周方向における端部に
配置される端面部26とを有している。この端面部26
は、互いに平行をなす面部24および面部25に対し直
交している。
スク円周方向における両端位置となるように配置される
とともにキャリパ17を支持する上記した摺動案内部1
6と、これら摺動案内部16から、ディスク軸線方向に
おけるディスク11の一側においてそれぞれディスク半
径方向内方に一旦延出する内方延出部29と、これら内
方延出部29同士を延出先端側において連結させる連結
部30と、摺動案内部16から、ディスク軸線方向にお
けるディスク11の前記と逆側においてそれぞれディス
ク半径方向内方に延出する内方延出部31と、これら内
方延出部31同士を連結させるアウタービーム32とを
有している。すなわち、内方延出部29と内方延出部3
1との間にディスク11が配置され、これら内方延出部
29,31同士を摺動案内部16がディスク11の半径
方向外側を越えて連結させる。
には、それぞれ、ディスク円周方向に一段凹む支持凹部
33がディスク軸線方向に延在するように形成されてお
り、これら支持凹部33は、互いに対向しディスク円周
方向に離間して配設されている。
スク軸線方向に沿いかつディスク円周方向(図2におけ
る左右方向)に沿うとともにディスク半径方向における
外側に配置される面部34と、ディスク軸線方向に沿い
かつディスク円周方向に沿うとともにディスク半径方向
における内側に配置される面部35と、これら面部3
4,35の間にディスク軸線方向に沿って配置される底
面部36とを有している。この底面部36は、互いに平
行をなす面部34,35に対し直交している。
ク軸線方向の摺動を案内するもので、図3(a)に示す
ように、鏡面対称形状をなしている。パッドガイド13
は、ディスク軸線方向(図3(a)における左右方向)
に沿い、かつディスク半径方向(図3(a)における上
下方向)に沿うとともに、ディスク軸線方向における中
央のディスク半径方向内側(図3(a)における下側)
にディスク11を通過させるための通過凹部37が形成
された案内板部38と、この案内板部38の通過凹部3
7の底部側からディスク円周方向(図3(b)における
左右方向)の一側に突出する係止板部39と、案内板部
38のディスク半径方向内側の端部からディスク円周方
向における係止板部39と逆側に延出する付勢板部40
とを有している。
ク半径方向における中間位置には、ディスク円周方向に
おける係止板部39と同側に一段凹む形状の屈曲凹部4
1が形成されている。この屈曲凹部41は、案内板部3
8からこれに垂直をなしディスク軸線方向かつディスク
円周方向に沿って係止板部39と同側(すなわちパッド
14に対し反対側)に延出する板部42と、板部42よ
りもディスク半径方向内側からこの板部42と平行に延
出する板部43と、これら板部42,43の間にディス
ク軸線方向に沿って設けられる底板部44とを有してい
る。この底板部44は、板部42および板部43に対し
直交している。
13はその屈曲凹部41においてキャリア12の支持凹
部33に挿入される。この状態で、図示は略すが係止板
部39がキャリア12の内方延出部29,31間に嵌合
されている。なお、屈曲凹部41のディスク半径方向に
おける外幅は、支持凹部33のディスク半径方向におけ
る幅よりも小さくされている。また、屈曲凹部41のデ
ィスク半径方向における内幅は、図3(b)に示すよう
に、その底板部44側の幅H2の方が底板部44に対し
反対側(開口部側)の幅H1よりも若干広くされている
(H1<H2)。
すように、屈曲凹部41よりもディスク半径方向におけ
る外側に突出して屈曲凹部41の板部42とキャリア1
2の支持凹部33の面部34との間にクリアランスを常
時保持するクリアランス保持板部(クリアランス保持
部)46が形成されている。このクリアランス保持板部
46は、図3に示すように、屈曲凹部41のディスク軸
線方向における中間部からディスク円周方向における外
側に若干切り起こされてなるもので、屈曲凹部41の底
板部44からディスク円周方向外側に若干傾斜しつつデ
ィスク半径方向外方に延出する第1板部47と、この第
1板部47の先端からディスク円周方向内側に傾斜しつ
つディスク半径方向外方に延出する第2板部48とを有
している。ここで、第2板部48の先端部は、屈曲凹部
41の板部42よりもディスク半径方向外側に突出して
いる。
すように、その屈曲凹部41においてキャリア12の支
持凹部33に挿入され、係止板部39がキャリア12の
内方延出部29,31間に嵌合されることで、キャリア
12に取り付けられることになる。なお、キャリア12
のディスク円周方向における両側にそれぞれパッドガイ
ド13が取り付けられる。
状態で、パッドガイド13は、そのクリアランス保持板
部46が支持凹部33の面部34に当接し、若干屈曲す
ることにより付勢力を発生させて屈曲凹部41をディス
ク半径方向において面部34から離間する方向に付勢す
る。その結果、屈曲凹部41は、その板部42を支持凹
部33の面部34から離間させるとともに、その板部4
3を支持凹部33の面部35に当接させる。なお、クリ
アランス保持板部46は、制動トルクが導入される制動
時を含む常時において、屈曲凹部41の板部42を支持
凹部33の面部34から離間させてこれらの間にクリア
ランスCを保持するようにその付勢力が設定されてい
る。
1においてキャリア12の支持凹部33に挿入された状
態で、屈曲凹部41の底板部44は、支持凹部33の底
面部36から離間し、この底面部36との間に常にクリ
アランスを保持するようになっている。
らプレス成形されるようになっており、クリアランス保
持板部46を含んで全体として一体成形されている。
ク円周方向両側に取り付けられた一対のパッドガイド1
3の屈曲凹部41に両側の凸部23を挿入させてパッド
14がこれらパッドガイド13に支持されることにな
る。このとき、パッド14は、パッドガイド13の付勢
板部40によってディスク半径方向外方に付勢される。
なお、パッド14は、一対のものがディスク11の軸線
方向における両側に配置されるようにしてそれぞれディ
スク円周方向における両側のパッドガイド13に支持さ
れる。
半径方向における幅は、屈曲凹部41のディスク半径方
向における内幅よりも小さくされており、その結果、パ
ッドガイド13に支持されたパッド14の凸部23は、
その面部24が屈曲凹部41の板部42に当接し、その
面部25が屈曲凹部41の板部43から離間する。すな
わち、パッド14の凸部23は屈曲凹部41に対し半径
方向内側にクリアランスを保持する。また、パッド14
の凸部23の端面部26は、屈曲凹部41の底板部44
に対し離間しており、この底板部44との間にクリアラ
ンスを保持するようになっている。
せぬ一方のパッドのディスク10に対し反対側に対向配
置される図示せぬシリンダ部と、このシリンダ部の一側
からディスク11の外周部を跨いで延出するディスクパ
ス部52と、このディスクパス部52のシリンダ部に対
し反対側から他方のパッド14のディスク10に対し反
対側に対向配置される爪部53とを有している。
に開口するよう断面円形状をなす図示せぬボアが設けら
れており、このボアには、図示せぬピストンが摺動自在
に嵌合されている。このピストンは、一方のパッドを押
圧することになり、爪部53は、このピストンの押圧に
よる反力で他方のパッド14を押圧し、その結果、キャ
リパ17は、両パッド14を両外側からディスク11の
方向に押圧する。
キ10によれば、パッドガイド13には、屈曲凹部41
よりもディスク半径方向における外側に突出して屈曲凹
部41の板部42とキャリア12の支持凹部33の面部
34との間にクリアランスを常時保持するクリアランス
保持板部46が設けられているため、制動時において
も、パッドガイド13の屈曲凹部41の板部42のディ
スク半径方向における外側の面部42aとキャリア12
の支持凹部33のディスク半径方向における外側の面部
34とが接触して擦れることを防止することができる。
したがって、この擦れに起因して生じる異音を防止する
ことができる。
曲凹部41のディスク軸線方向における中間部から切り
起こされてなるものであるため、プレス成形によりクリ
アランス保持板部46をパッドガイド13に一体に成形
できる。したがって、コスト増を抑えることができる。
ッド14とがディスク円周方向に凹凸嵌合し、キャリア
12とパッド14との間にパッド14をディスク半径方
向に付勢するパッドガイド13が設けられたものにおい
て、パッド14に凸部23が設けられ、キャリア12に
支持凹部33が設けられる場合に、キャリア12とパッ
ド14との凹凸嵌合部における対向部のうち、ディスク
外径側に位置するキャリア12の面部を有する対向部の
キャリア12の面部34とパッドガイド13の面部42
aとの間に常時クリアランスが保持される例を説明した
が、パッドに凹部が設けられ、キャリアに凸部が設けら
れるものにおいても、キャリアとパッドとの凹凸嵌合部
における対向部のうち、ディスク外径側に位置するキャ
リアの面部を有する対向部のキャリアの面部とパッドガ
イドの面部との間に常時クリアランスを保持するように
すればよい。
記載のディスクブレーキによれば、キャリアとパッドと
の凹凸嵌合部における対向部のうち、キャリアの面がデ
ィスク外径側に位置する対向部のキャリアの面とパッド
ガイドとの間に常時クリアランスが保持されるため、制
動時においても、このキャリアの面とパッドガイドとが
接触して擦れることを防止することができる。したがっ
て、この擦れに起因して生じる異音を防止することがで
きる。
によれば、パッドガイドには、屈曲凹部よりもディスク
半径方向における外側に突出して屈曲凹部とキャリアの
支持凹部との間にクリアランスを常時保持するクリアラ
ンス保持部が設けられているため、制動時においても、
パッドガイドの屈曲凹部のディスク半径方向における外
側の面部とキャリアの支持凹部のディスク半径方向にお
ける外側の面部とが接触して擦れることを防止すること
ができる。したがって、この擦れに起因して生じる異音
を防止することができる。
によれば、クリアランス保持部が、屈曲凹部の中間部か
ら切り起こされてなるため、プレス成形によりクリアラ
ンス保持部をパッドガイドに一体に成形できる。したが
って、コスト増を抑えることができる。
す正面図である。
1におけるA部拡大図である。
ッドガイドを示すもので、(a)は正面図、(b)は
(a)を右から見た側面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 キャリアとパッドとがディスク円周方向
に凹凸嵌合し、当該キャリアとパッドとの間に前記パッ
ドをディスク半径方向に付勢するパッドガイドが設けら
れたディスクブレーキにおいて、 前記キャリアとパッドとの凹凸嵌合部における対向部の
うち、前記キャリアの面がディスク外径側に位置する対
向部の前記キャリアの面と前記パッドガイドとの間に常
時クリアランスが保持されることを特徴とするディスク
ブレーキ。 - 【請求項2】 互いに対向する支持凹部を有しこれら支
持凹部がディスク円周方向に離間して配設されるキャリ
アと、 屈曲凹部を有し該屈曲凹部が前記支持凹部に挿入された
状態で前記キャリアに保持される一対のパッドガイド
と、 両側に凸部が形成された裏金にライニングを固着してな
るとともに、前記凸部が前記屈曲凹部に挿入されること
により前記パッドガイドに案内されてディスク軸線方向
に摺動する一対のパッドと、 両パッドを両外側からディスク方向に押圧するキャリパ
と、を有するディスクブレーキにおいて、 前記パッドガイドには、前記屈曲凹部よりもディスク半
径方向における外側に突出して前記屈曲凹部と前記キャ
リアの前記支持凹部との間にクリアランスを常時保持す
るクリアランス保持部が設けられていることを特徴とす
るディスクブレーキ。 - 【請求項3】 前記クリアランス保持部は、前記屈曲凹
部の中間部から切り起こされてなることを特徴とする請
求項2記載のディスクブレーキ。
Priority Applications (1)
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JP2001335668A JP3964180B2 (ja) | 2001-10-31 | 2001-10-31 | ディスクブレーキ |
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Family Applications (1)
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-
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- 2001-10-31 JP JP2001335668A patent/JP3964180B2/ja not_active Expired - Lifetime
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