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JP2003123289A - 対物レンズ支持装置 - Google Patents

対物レンズ支持装置

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Publication number
JP2003123289A
JP2003123289A JP2001315918A JP2001315918A JP2003123289A JP 2003123289 A JP2003123289 A JP 2003123289A JP 2001315918 A JP2001315918 A JP 2001315918A JP 2001315918 A JP2001315918 A JP 2001315918A JP 2003123289 A JP2003123289 A JP 2003123289A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
objective lens
lens frame
elastic members
lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001315918A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Matsui
勉 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Funai Electric Co Ltd filed Critical Funai Electric Co Ltd
Priority to JP2001315918A priority Critical patent/JP2003123289A/ja
Publication of JP2003123289A publication Critical patent/JP2003123289A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置自体の移動による慣性力を受けにくく、
トラッキングの高速追従性に優れると共に、ローリング
やピッチングなどの変位を生じ難い対物レンズ支持装置
を提供する。 【解決手段】 対物レンズ21が取付けられたレンズ枠2
を4本のワイヤ状弾性部材W1a〜W1dで支持基体3に支持
させる対物レンズ支持装置である。ワイヤ状弾性部材W1
a〜W1dのうち左右のワイヤ状弾性部材W1a,W1bど
うしは、非平行で且つ対物レンズ中心及び回動中心を通
る垂直な平面に対して対称となるように、互いの先端部
に向かって漸次接近した状態で配置され、支持基体3と
レンズ枠2に固定されている。これら左右のワイヤ状弾
性部材の延長線上の交点Kは、対物レンズの中心(S)
とレンズ枠の回転中心との間に位置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクトディス
ク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、レ
ーザディスク(LD)、光磁気ディスク(MO)、ミニ
ディスク(MD)などの光磁気ディスク等の記録媒体に対
して情報の記録または再生を行う光ピックアップの対物
レンズ駆動装置に用いられる対物レンズ支持装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、たとえばコンパクトディスク
(CD)などのディスク型の媒体に記録されている情報
を光学的に読み出して電気信号として出力する光ピック
アップには、対物レンズ支持装置が設けられている。従
来における対物レンズ支持装置の構成は、軸摺動型と、
特開平3−54736号公報、特開平6−223393
号公報、特開平8−293123号公報、特開平293
124号公報、特開平10−312558号公報、特開
平11−167734号公報、特開平11−30656
0号公報、特開2000−76672号公報、特開20
01−34971号公報、特開2001−52357号
公報に示すようなワイヤ支持型に大別される。
【0003】軸摺動型の対物レンズ支持装置は、対物レ
ンズがレンズ枠に取付けられ、レンズ枠の側面には駆動
コイルが装着されていると共に、対物レンズの光軸方向
に延びる摺動軸がレンズ枠に回動自在に挿通されてい
る。また、光ピックアップ本体側に摺動軸が固定されて
おり、摺動軸を中心としてレンズ枠を角変位させてトラ
ッキング用サーボ制御を行うようになっている。また、
レンズ枠の外周にはフォーカスコイルが設けられ、光ピ
ックアップ本体側に形成される1対のヨークに装着され
るフォーカス用磁石と作用して対物レンズを軸方向にス
ライドさせてフォーカス調整を行う。また、レンズ枠の
外周にはフォーカスコイルに直交するように巻かれた1
対のトラッキングコイルが設けられ、光ピックアップ本
体側に形成される1対のヨークに装着されるトラッキン
グ用磁石と作用して対物レンズを摺動軸を中心に所定角
度回転させて対物レンズのトラッキング調整を行うよう
になっている。
【0004】一方、ワイヤ支持型の対物レンズ支持装置
は、図8及び図9に示すように、対物レンズ10がレン
ズ枠200に取付けられ、レンズ枠200には駆動コイ
ル300が装着されている。ワイヤホルダ400から上
下2対(計4本)のワイヤ状弾性部材Wが平行状態で延
設され、レンズ枠200側の取付部200aに固定され
ている。これにより、レンズ枠200はワイヤ状弾性部
材Wによりワイヤホルダ400に片持ち状態で支持され
る。ワイヤ支持型の対物レンズ支持装置のより詳細な構
成について説明すると、図9に示すように、対物レンズ
10を保持するレンズ枠200は、例えばフォーカスコ
イル300aとトラッキングコイル300bを巻いたボ
ビン状とされている。
【0005】ワイヤホルダ400は光ピックアップ本体
500と一体に設けられ、上下2対(計4本)のワイヤ
状弾性部材Wが平行状態で延設されてレンズ枠200側
の取付部200aに固定される。そして、光ピックアッ
プ本体500側に形成される1対のヨーク600および
700に装着される磁石M3と作用して対物レンズ10
を垂直方向に移動させてフォーカス調整を行う。この際
に、各ワイヤ状弾性部材Wは垂直方向の駆動力に応じて
レンズ枠200を追従移動させるように垂直方向にそれ
ぞれ変形する。また、トラッキングコイル300bと磁
石M3が作用して対物レンズ10を水平方向に移動させ
てトラッキング調整を行うようになっている。この際
に、各ワイヤ状弾性部材Wは水平方向の駆動力(駆動
力)に応じてレンズ枠200を追従移動させるように水
平方向にそれぞれ変形する。なお、ワイヤ支持型の対物
レンズ支持装置においては、各ワイヤ状弾性部材Wは、
フォーカスコイル300aおよびトラッキングコイル3
00bに給電する役割を兼ねている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、軸摺動型の
対物レンズ支持装置は、摺動軸とレンズ枠との間で、摺
動時および回転時に摩擦抵抗を生じるためフォーカス速
度が比較的遅く、トラッキングの追従性も劣るという難
点があった。特に昨今は、CDドライブ装置やDVDド
ライブ装置等の読込速度や書込速度の向上に伴い、CD
ディスクやDVDディスク等の回転速度も高速化する傾
向にある。そのため、その回転速度の高速化に伴って光
ピックアップにもフォーカス速度やトラッキングの高速
な追従性が要求されるが、上記軸摺動型の対物レンズ支
持装置ではその高速化の要求に十分に応えることができ
ないという問題があった。また、軸摺動型では、摩擦抵
抗を少なくするために摺動軸とレンズ枠の軸受孔のクリ
アランスを大きくすると、対物レンズの光軸に傾きを生
じ易くなり、フォーカシングやトラッキングの精度が低
下するという問題を生じる。
【0007】一方のワイヤ支持型の対物レンズ支持装置
は、フォーカス速度やトラッキングの高速追従性に優れ
る反面、変位に対しての自由度が大きいため、特に、対
物レンズ支持装置自体の移動による慣性力を受けやす
く、トラッキングに影響を与えるローリング(回転)や
ピッチング(振動)などを含む多方向の変位が生じやす
く、外乱や振動に対して弱いという難点がある。
【0008】この発明は、上記問題点を解決すべく案出
されたものであり、装置自体の移動による慣性力を受け
にくく、トラッキングの高速追従性に優れると共に、ロ
ーリングやピッチングなどの変位を生じ難い対物レンズ
支持装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ディスク型媒体上を移動することで、前
記ディスク型媒体に同心円若しくはスパイラル上に多数
形成されたトラックへの光ビームスポットの焦点合わせ
および位置合わせを行うための光ピックアップの対物レ
ンズ支持装置において、前記ディスク型媒体に光ビーム
を照射する対物レンズ(21)が取付けられ、回転する
ことで前記対物レンズの光軸を光軸方向に垂直なトラッ
ク方向に変位させるレンズ枠(2)と、前記レンズ枠に
設けられ、該レンズ枠を回転させる駆動力を受ける手段
(例えば、トラッキングコイルC2)と、前記レンズ枠
に設けられる前記駆動力を受ける手段に対して駆動力を
発生させる手段(例えば駆動用磁石35)が設けられる
光ピックアップ本体の支持基体(3)と、前記支持基体
から延設され、先端部が前記レンズ枠に設けられたワイ
ヤ固定部材(25,26)に前記レンズ枠の回転中心
(R)より前記対物レンズ側の位置で固定されて、該レ
ンズ枠を片持ち状態で揺動可能に支持する左右1対また
は上下2対のワイヤ状弾性部材(W1a,W1b,W1
c,W1d)とを備え、前記左右1対または上下2対の
ワイヤ状弾性部材のうち左右のワイヤ状弾性部材(例え
ばW1a,W1b)どうしは、非平行で且つ前記対物レ
ンズ中心及び回動中心を通る垂直な平面に対して対称と
なるように、互いの先端部に向かって漸次接近し、これ
ら左右のワイヤ状弾性部材の延長線上の交点(K)が、
前記対物レンズの中心(S)と前記レンズ枠の回転中心
との間に位置するように配置されたものとした。
【0010】これにより、トラッキングの高速追従性が
確保されつつ、従来の上下2対のワイヤ状弾性部材を平
行状態で延設した構成に比して光ピックアップの移動に
よる慣性力を受けにくくローリングやピッチングなどの
トラッキングに悪影響を及ぼす変位を生じ難くすること
ができる。詳細には、対物レンズ支持装置自体の移動後
でもその慣性力によるレンズ枠自体のトラック方向の変
位は極めて小さく慣性力補正などが必要なく、従来の上
下2対のワイヤ状弾性部材を平行状態で延設した構成に
比してトラッキングの追従性を向上させることができ
る。
【0011】また、前記左右のワイヤ状弾性部材の延長
線上の交点が、前記対物レンズの中心と前記レンズ枠の
回動中心との間の中点となるように、前記左右のワイヤ
状弾性部材が前記ワイヤ固定部材を介して前記レンズ枠
に固定するとよい。これにより上述した構成のものより
さらにトラッキングの追従性を向上させることができ
る。さらに、上記発明において、前記レンズ枠を、前記
支持基体から延出された上下2対のワイヤ状弾性部材に
より揺動可能に支持されるように構成し、前記ワイヤ状
弾性部材を、レンズ枠の高さ方向に対しては上下で互い
に平行に、且つ横方向に対しては非平行で平面視ハ字状
となるように配置してもよい。この場合、前記レンズ枠
の上下面にワイヤ固定部材を夫々設けられ、これらワイ
ヤ固定部材に先端部を固定する。これら上下面のワイヤ
固定部材は、それぞれ前記上面及び下面から離間する方
向に突出し、前記ワイヤ状弾性部材の先端が挿入される
挿入孔を備える突出部と、前記突出部に隣接して設けら
れ該突出部の挿入孔に先端が挿入されたワイヤ状弾性部
材の先端部分が半田付けにより固着される固着部とを備
え、前記固着部は、ワイヤ状弾性部材の先端部分を前記
レンズ枠の上方、下方または側方のうちいずれか一方か
ら半田付けにより固着可能な位置に配置されている構成
とする。これにより、前記ワイヤ状弾性部材をワイヤ固
定部材に固定する作業を、前記レンズ枠の上方、下方ま
たは側方のうちいずれか一方からの半付けにより容易に
行うことができる。
【0012】さらに、前記固着部は、前記左右のワイヤ
状弾性部材の先端が挿入される挿入孔の間で、且つ前記
左右のワイヤ状弾性部材の先端部に隣接して配置された
構成としてもよい。これより、左右のワイヤ状弾性部材
の先端部を側方から前記固着部に半田付けすることがで
き、前記ワイヤ状弾性部材をレンズ枠に容易に固定する
ことができる。また、前記固着部は、前記左右のワイヤ
状弾性部材の先端が挿入される挿入孔と前記ワイヤ固定
部材が取り付けられた上面及び下面のそれぞれとの間に
配置されるとともに、前記左右のワイヤ状弾性部材の先
端部に隣接して配置されている構成としても良い。これ
より、左右のワイヤ状弾性部材の先端部を上方及び側方
から前記固着部に半田付けすることができ、前記ワイヤ
状弾性部材をレンズ枠に容易に固定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面に基づいて説明する。本実施の形態の対物レンズ支
持装置は、同心円若しくはスパイラル上に多数形成され
たトラックへの光ビームスポットの焦点合わせおよび位
置合わせを行うための光ピックアップの一部を成すもの
である。図1に示すように、対物レンズ支持装置1は、
対物レンズ21および対物レンズ21焦点合わせ、位置
合わせを行うための駆動力を受ける手段としての3種類
のコイル(C1、C2、C3)を備えたレンズ枠2と、
前記駆動力を発生させる手段としての磁気回路を備えた
支持基体3と、この支持基体3から延設され、先端部が
ワイヤ固定部材25,26を介してレンズ枠2に固定さ
れることで、レンズ枠2を片持ち状態で揺動可能に支持
する4本のワイヤ状弾性部材W1a〜W1dと、これら
を上方から覆うカバー部4等とを備える。
【0014】前記支持基体3は、前記磁気回路を構成す
る基体部3aと、先端部がレンズ枠2にワイヤ固定部材
25を介してレンズ枠2に固定されたワイヤ状弾性部材
W1a〜W1dの基端部が固定される支持部3b等とを
有する。基体部3aは、板金もしくはロストワックス成
形による鉄材をベースにしたもので構成され、底面は、
光ディスクのトラックが形成された情報記録面とほぼ平
行に配置される。この基体部3aの底面部には挿入部3
2を介して、磁気回路を構成する磁石用ヨーク31が挿
入され、ビス33によって固定されている。また、前記
底面部には、所定間隔をあけて揺動自在なレンズ枠2を
挟んで対峙するように側壁部34が立設され、側壁部3
4には、それぞれ一対の駆動用磁石(マグネット)35
がレンズ枠2の3種類のコイルC1,C2,C3を挟む
ように固定されている。上記基体部3a、磁石用ヨーク
31及び一対の駆動用磁石35等により磁気回路は構成
されている。
【0015】支持部3bは、基体部3aの一端部側から
上方に凹状に突出して設けられた壁部36に内嵌され、
これにより、レンズ枠2はワイヤ状弾性部材W1a〜W
1dを介して支持基体3の基体部3aの中央部上方で上
下左右に揺動可能に支持された状態となる。詳細には支
持部3bでは、両側部に形成された溝にワイヤ状弾性部
材の基端部を内嵌させた状態でゲルが充填され、支持部
3bの背部に設けられた背板部の孔部にワイヤ状弾性部
材の基端を挿通し半田により固定している。ゲルは制振
部材としての機能を有する。なお、支持部3bの後端側
にはワイヤ状弾性部材W1に電源線等を接続するフレキ
シブル基板が設けられる。
【0016】レンズ枠2は、上面に取り付けられたワイ
ヤ固定部材25を介してワイヤ状弾性部材W1a,W1
bの先端部が固定されたレンズ枠本体22と、対物レン
ズ21が嵌め込まれたレンズホルダ24と、レンズ枠本
体22の下部に一体的に形成されてコイルC1、C2、
C3が取り付けられるとともに下面に取り付けられたワ
イヤ固定部材26を介してワイヤ状弾性部材W1c,W
1dの先端部が固定されたコイル取付部23等とを備え
る。
【0017】前記レンズホルダ24は、図1、図2及び
図3に示すように前記対物レンズ21が嵌め込まれた筒
状部24aを有し、支持基体3から延設されたワイヤ状
弾性部材W1a,W1bの延在方向にレンズ枠本体22
に一体に形成されている。
【0018】コイル取付部23には3種類のコイルつま
り、レンズ枠2とともに対物レンズ21を光ビームの光
軸方向に移動させるためのフォーカスコイルC1、レン
ズ枠2とともに対物レンズ21を光ビームの光軸と垂直
方向に変位させるためのトラッキングコイルC2、レン
ズ枠2とともに対物レンズ21を傾斜させることで光軸
を傾斜させるためのチルトコイルC3等が取り付けられ
ている。
【0019】フォーカスコイルC1は、略矩形状に巻回
された角形コイルから成るもので、前記コイル取付部2
3に下方から内嵌するようにして取り付けられている。
フォーカスコイルC1は前記磁気回路の駆動用磁石3
5,35間に配置され、通電されることで磁気回路によ
る磁束の作用を受け、フレミングの左手の法則により、
光ビームスポットの焦点を合わせるために光ビームの光
軸方向にレンズ枠2と該レンズ枠2に一体的に設けられ
た対物レンズ21とを移動させる。
【0020】トラッキングコイルC2は、フォーカスコ
イルC1の巻回方向と直交する方向に巻回された一対の
角形コイルであり、フォーカスコイルC1を挟むととも
に、それぞれ駆動用磁石35に対向し、平面視して固定
部材25部分を中心に対角する位置となるようにコイル
取付部23に固定されている。そして、これらトラッキ
ングコイルC2のそれぞれの端部は、トラッキングコイ
ルC2が取り付けられた側面と隣り合う側面から突出し
た状態となっている。
【0021】これにより、トラッキングコイルC2は、
通電されて前記磁気回路の磁束の作用を受けることによ
ってフレミングの左手の法則により、レンズ枠本体22
に駆動力を与え、レンズ枠本体22は回転中心部を中心
に略水平方向に揺動し、該レンズ枠本体22と一体に形
成されたレンズホルダ24を介して対物レンズ21を、
トラッキング方向、つまり、光ビームの光軸に対して垂
直な方向に変位させることができる。よって、光ディス
クに記載された情報を読み取る際に、光ビームスポット
のトラック方向の位置を正確に決定することができる。
なお、トラッキングコイルC2は、駆動用磁石35間
で、且つフォーカスコイルC1を挟んだ状態で一対設け
られているので、レンズ枠2が回転中心(図5の符号
R)を中心に水平方向に回転する際に、バランスよく水
平方向に回転できるものとなっている。このように対物
レンズ支持装置においてはフォーカス方向は並進、トラ
ッキング方向は回転によって制御され、トラッキング方
向の一次共振周波数を高く設定可能となっている。な
お、フォーカスに対して√3倍の一次共振周波数として
いる。
【0022】チルトコイルC3は、扁平角形状に巻回さ
れた一対のコイルから成り、フォーカスコイルC1およ
びトラッキングコイルC2を挟んで、且つ、駆動用磁石
35間でこれら駆動用磁石35に対向するコイル取付部
23の側面部に固定されている。詳細には、トラッキン
グコイルC2の外面側で、レンズ枠2のコイル取付部2
3の下方に突出した状態で銅線の巻回方向がフォーカス
コイルC1の巻回方向と直交するように取り付けられて
いる。このチルトコイルC3は、対物レンズ21を介し
て光ビームを照射することで光ディスクのトラックに情
報を記憶させたり、トラックから情報を読みとったりす
る際に、光ディスクを回転させるスピンドルモータ等の
回転手段の軸振れや光ディスク単体の反りによって生じ
る光ディスクの傾きに追従させて、対物レンズ21の光
軸を傾斜させ、光ビームを光ディスクの読み取り面に対
して垂直に入射させる駆動力を受けるものである。
【0023】前記上下2対のワイヤ状弾性部材W1a〜
W1dは、それぞれ、例えば、ベリリウム・銅合金から
成るもので、その直径が約0.1mmのワイヤで構成さ
れ、レンズ枠の高さ方向に対しては上下で互いに平行
に、且つ横方向に対しては非平行で且つ前記対物レンズ
21中心及び回転中心を通る垂直な平面に対して対称と
なるように、互いの先端部に向かって漸次接近するよう
に配置されている。
【0024】詳細には、それぞれ左右のワイヤ状弾性部
材どうし、ここでは上側左右のワイヤ状弾性部材W1
a,w1bどうしと、下側の左右のワイヤ状弾性部材W
1c,W1dどうしが、それぞれ互いに先端側に向かっ
て、水平状態で収斂するようにレンズ枠2の上下面のワ
イヤ固定部材25,26に半田付けされている。つま
り、左右に並んで水平状態に取り付けられるワイヤ状弾
性部材W1aとW1b、W1cとW1dは、それぞれの
先端部がワイヤ固定部材25,26に固定されること
で、平面視においてハ字状に配置された状態となってい
る。このように前記基体部3aに固定された支持部3b
に取り付けられたワイヤ状弾性部材Wを介してレンズ枠
2は前記支持基体3に、片持ち状態で、上下左右に揺動
可能に支持されたものとなっている。
【0025】また、この上下2対のワイヤ状弾性部材W
は、レンズ枠2を支持するだけではなく、レンズ枠2取
り付けられた各種コイルC1、C2、C3に電力を供給
する給電線の役割も担っている。
【0026】ワイヤ固定部材25は、図2、図4及び図
5に示すように、レンズ枠本体22の平面視略中心部分
の上面に取り付けられ、上面から離間する方向、つまり
上方に突出し、ワイヤ状弾性部材W1a,W1bの先端
が挿入される挿入孔251a,251aを備える突条部
(突出部)251と、突条部251に隣接し、挿入孔2
51a,251aに先端が挿入されたワイヤ状弾性部材
W1a,W1bの先端部分がそれぞれ半田付けにより固
着された固着板部(固着部)252とを備える。
【0027】固着板部252の上面(表面)には、図5
に示すように、先端に向かって漸次接近するワイヤ状弾
性部材W1a,W1bの先端部が嵌め込まれる溝部25
2a,252aが形成されている。これら溝部252
a,252aは、対物レンズ21側に向かって収斂する
ように平面視ハ字状に形成されている。
【0028】ワイヤ状弾性部材W1a,W1bの先端を
挿入孔251a,251aに挿入する際に、ワイヤ状弾
性部材W1a,W1bの先端を溝部252a,252a
内に挿通させていくことで、先端を挿入孔251a,2
51aにガイドし、該挿入孔251a,251aに先端
を容易に挿入させることができる。固着板部252に
は、先端が挿入孔251a,251aのそれぞれに挿入
された状態のワイヤ状弾性部材W1a,W1bの先端部
が上方からの半田付け(図4参照)により固定されてい
る。
【0029】ワイヤ固定部材26は、ワイヤ固定部材2
5と同様に形成され、同様に取り付けられる、つまり、
図3に示すように、コイル取付部23の下面に、且つワ
イヤ固定部材25の鉛直下方に取り付けられ、下面から
離間する方向、つまり下方に突出し、ワイヤ状弾性部材
W1c,W1dの先端が挿入される挿入孔261a,2
61aを備える突条部(突出部)261と、突条部26
1に隣接し、挿入孔261a,261aに先端が挿入さ
れたワイヤ状弾性部材W1c,W1dの先端部分がそれ
ぞれ半田付けにより固着された固着板部(固着部)26
2とを備える。
【0030】固着板部262の下面(表面)には、上述
したワイヤ固定部材25の固着板部252と同様に、図
3に示すように、先端に向かって漸次接近するワイヤ状
弾性部材W1c,W1dの先端部が嵌め込まれる溝部2
62a,262aが形成されている。そして、これら溝
部262a,262aは、ワイヤ状弾性部材W1a,W
1bの先端を挿入孔261a,261aに挿入する際
に、ワイヤ状弾性部材W1a,W1bの先端を溝部26
2a,262a内に挿通させていくことで、先端を挿入
孔261a,261aにガイドし、該挿入孔261a,
261aに先端を容易に挿入させることができる。
【0031】固着板部262には、固着板部252と同
様に、先端が挿入孔261a,261aのそれぞれに挿
入された状態のワイヤ状弾性部材W1c,W1dの先端
部が下方からの半田付けにより固定されている。なお、
上下のワイヤ固定部材25.26の両側部分には、レン
ズ枠本体22及びコイル取付部23とを貫通する挿通孔
22aが形成され、この挿通孔22aには、磁石用ヨー
ク31が挿通される。
【0032】このように固着板部252(262)は、
それぞれ左右のワイヤ状弾性部材W1aとW1b(W1
cとW1d)の先端が挿入される挿入孔251a(26
1a)とワイヤ固定部材25,26が取り付けられた上
面及び下面のそれぞれとの間に配置されるとともに、左
右のワイヤ状弾性部材W1aとW1b(W1cとW1
d)の先端部に隣接して配置された構成となっているの
で、左右のワイヤ状弾性部材W1aとW1b(W1cと
W1d)の先端部を上方及び側方から固着板部252,
262に半田付けすることができ、ワイヤ状弾性部材W
1aとW1b(W1cとW1d)をレンズ枠2に容易に
固定することができる。
【0033】次に、対物レンズ支持装置1における、ワ
イヤ固定部材25,26により先端部がレンズ枠2に固
定されたワイヤ状弾性部材W1a〜W1dの配置につい
て説明する。なお、レンズ枠2の上面のワイヤ状弾性部
材W1a,W1bの組と、下面のワイヤ状弾性部材W1
c,W1dの組とは水平面に対して上下対称であるの
で、レンズ枠2の上面側で固定されたワイヤ状弾性部材
W1a、W1bの組の配置についてのみ説明し、下面の
ワイヤ状弾性部材W1c,W1dの組の説明は省略す
る。
【0034】図5に示すように、ワイヤ状弾性部材W1
a、W1bは、平面視ハ字状となるように、互いの先端
部に向かって漸次接近し、これら左右のワイヤ状弾性部
材W1a,W1bの延長線上の交点Kが、対物レンズ2
1の中心Sと、トラッキングコイルC2を介して回転す
るレンズ枠2の回動中心Rとの間の位置、ここでは両者
の中点の位置となるように配置されている。このよう
に、レンズ枠2を支持するワイヤ状弾性部材が、上下2
本ずつで、それぞれ左右のワイヤ状弾性部材(W1aと
W1b、W1cとW1d)どうしが平面視ハ字状に配置
された状態となっているので、対物レンズ支持装置1自
体を支持基体3をディスクの半径方向に移動、つまりト
ラック方向に変位させた際でも、上下とも平行なワイヤ
状弾性部材で支持された従来に比べて、慣性力によりワ
イヤ状弾性部材は変形しない。このため、所定のトラッ
クの情報を読み取るために、対物レンズ支持装置1自体
を所定のトラック上に移動させて、対物レンズ21をフ
ォーカス方向及びトラッキング方向に移動させることで
前記所定のトラック上に正確に光ビームスポットを照射
する制御を確実に行えるようになっている。
【0035】次に、本実施形態に係る対物レンズ支持装
置の動作について説明する。図示しない光ピックアップ
制御装置の制御により、ワイヤ状弾性部材W1a〜dを
介してフォーカスコイルC1に通電されると、フォーカ
スコイルC1と駆動用磁石35の作用により垂直方向の
駆動力を生じ、レンズ枠2は図2の矢印A方向に移動せ
られ、焦点合わせ動作(フォーカシング)が行われる。
この際に、ワイヤ状弾性部材W1a〜dは変形してレン
ズ枠2の垂直方向の移動に追従するが、W1aとW1
b、W1cとW1dは、それぞれ水平状態での延長線の
交点Kが対物レンズ21の中心Sとトラッキングコイル
C2によるレンズ枠2自体の回転中心Rとの中点に位置
するように、先端部でワイヤ固定部材25,26により
回転中心R近傍で且つ対物レンズ21側よりの位置に、
それぞれ固定されているため、ローリングやピッチング
などのフォーカシングに悪影響を及ぼす変位を生じ難
く、対物レンズ21からの光ビームスポットの焦点位置
を所定のトラック上に正確に合わせることができる。
【0036】また、ワイヤ状弾性部材W1a〜dを介し
てトラッキングコイルC2,C2に通電されると、トラ
ッキングコイルC2,C2と駆動用磁石35の作用によ
り水平方向の駆動力を生じ、レンズ枠2は図1の矢印B
方向に移動させられ、ディスク上の所望のトラックへの
位置合わせを行うトラッキングが行われる。
【0037】ここで、レンズ枠2の水平方向の動きを図
5を参照して説明する。トラッキングコイルC2,C2
と駆動用磁石35の作用により水平方向の駆動力を生じ
た場合に、ワイヤ状弾性部材W1a〜dによって支持さ
れているレンズ枠2は、S(回転中心)を中心に回転す
る。詳細には、トラッキングコイルC2,C2に互いに
逆方向の力がかかるように電流を流す。これにより駆動
力を得たレンズ枠2により左右のワイヤ状弾性部材のう
ちの一方のワイヤ状弾性部材は内側に撓み、他方のワイ
ヤ状弾性部材は外側に撓み、レンズ枠2自体はSを中心
に回転する。このレンズ枠2の回転とともに、該レンズ
枠2のレンズホルダ24に設けられた対物レンズ21は
トラック方向に変位する。
【0038】このように、ワイヤ状弾性部材W1aとW
1b、W1cとW1dがそれぞれ水平状態での延長線の
交点が対物レンズ21の中心とトラッキングコイルC2
によるレンズ枠2自体の回転中心との中点に位置するよ
うに配置され、先端部が回転中心S近傍で且つ対物レン
ズ21側の位置でワイヤ固定部材25,26にそれぞれ
固定されているため、図示しない対物レンズ支持装置1
自体がディスクのトラック方向に移動され所定のトラッ
ク上に位置した直後でも、ワイヤ状弾性部材W1aとW
1b、W1cとW1dが撓みレンズ枠2が所定角度回転
することで対物レンズの光軸をトラッキング方向に移動
させ正確にトラック方向の位置あわせ制御を行うことが
できる。また、従来の上下2対のワイヤ状弾性部材を平
行状態で延設した構成に比して、ローリングやピッチン
グなどのトラッキングに悪影響を及ぼす変位を生じ難く
することができる。
【0039】上記構成の対物レンズ支持装置1によれ
ば、トラッキングの高速追従性が確保されつつ、従来の
上下2対のワイヤ状弾性部材を平行状態で延設した構成
に比して装置自体の移動による慣性力を受けにくくロー
リングやピッチングなどのトラッキングに悪影響を及ぼ
す変位を生じ難くすることができる。詳細には、対物レ
ンズ支持装置自体の移動後でもその慣性力によるレンズ
枠自体のトラック方向の変位は極めて小さく慣性力補正
などが必要なく、従来の上下2対のワイヤ状弾性部材を
平行状態で延設した構成に比してトラッキングの追従性
を向上させることができる。よって、例えば振動の多い
車載用のCD機器やDVD機器等へ適用することも可能
となる。
【0040】以上本発明を実施形態に基づき具体的に説
明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものでは
なく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。例
えば、本実施形態に係る対物レンズ支持装置では、ワイ
ヤ状弾性部材を上下2対の4本(W1a〜d)でレンズ
枠2を支持する場合について述べたが、これに限らず、
左右一対のワイヤ状弾性部材(W1aとW1bまたはW
1cとW1d)で構成することも可能である。
【0041】また、レンズ枠2に設けられるワイヤ固定
部材25,26は、支持基体3にレンズ枠2を方持ち状
態で支持させるワイヤ状弾性部材W1a〜W1dが、平
面視してハ字状に配置され、且つ、ハ字状に配置された
左右のワイヤ状弾性部材(W1aとW1b、W1cとW
1d)の交点が、対物レンズ21をトラック方向に移動
させるために回転するレンズ枠本体22の回転中心と、
対物レンズ21のレンズ中心との中点部分に位置してい
れば、どのように構成されていてもよい。その変形例を
図6及び図7に示す。
【0042】図6に示すワイヤ固定部材27は、レンズ
枠本体22の上面に、光軸と垂直な方向、トラッキング
移動する方向に延在し、且つ上方に突出して設けられた
突出部271と、突出部271の略中央部に結合され、
結合部分から支持部3b側に延在する平面視等脚台形状
の本体部272とを有する。
【0043】突出部271の支持部側の側面には、ワイ
ヤ状弾性部材の先端が挿入される挿入孔271aが本体
部272に対して左右対称に形成されている。また、挿
入孔271aが設けられた支持部側の側面と隣り合う本
体部272の両側面は、それぞれ挿入孔271aに先端
が挿入されたワイヤ状弾性部材の先端部分が半田付けに
より固着される固着部となっている。この構成により、
ワイヤ状弾性部材W1a,W1bをワイヤ固定部材27
に半田付けする際に、側方から半田付けできる。つま
り、容易にワイヤ状弾性部材W1a,W1bをレンズ枠
2に固定し、該レンズ枠2を支持させることができる。
なお、このようにワイヤ状弾性部材が取り付けられたレ
ンズ支持装置では、レンズ枠2を支持する4本のワイヤ
状弾性部材のうち、下側の左右一対のワイヤ状弾性部材
W1c,W1dも、図7に示すように、ワイヤ固定部材
27と同様に形成された固定部材28を介してレンズ枠
2の下面、詳細にはコイル取付部23の下面に、ワイヤ
固定部材27と同一垂直線上で、且つワイヤ固定部材2
7と同様に取り付けられたものとなっている。
【0044】このように、前記本体部272は、それぞ
れ左右のワイヤ状弾性部材W1aとW1b(W1cとW
1d)の先端が挿入される挿入孔271a,271aの
間に配置され、両側面が左右のワイヤ状弾性部材W1a
とW1b(W1cとW1d)の先端部に隣接した構成と
なっているので、左右のワイヤ状弾性部材W1aとW1
b(W1cとW1d)の先端部をそれぞれ側方から本体
部272の両側面(固着部)に半田付けすることがで
き、ワイヤ状弾性部材W1aとW1b(W1cとW1
d)をレンズ枠2に容易に固定することができる。
【0045】
【発明の効果】本発明に従うと、トラッキングの高速追
従性が確保されつつ、従来の上下2対のワイヤ状弾性部
材を平行状態で延設した構成に比して装置自体の移動に
よる慣性力を受けにくくローリングやピッチングなどの
トラッキングに悪影響を及ぼす変位を生じ難くすること
ができる。詳細には、対物レンズ支持装置自体の移動後
でもその慣性力によるレンズ枠自体のトラック方向の変
位は極めて小さく慣性力補正などが必要なく、従来の上
下2対のワイヤ状弾性部材を平行状態で延設した構成に
比してトラッキングの追従性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る対物レンズ支持装置の詳細な
構成を示す分解斜視図である。
【図2】本実施形態に係る対物レンズ支持装置の要部の
概略構成を示す図であり、装置の要部を上側から見た図
である。
【図3】本実施形態に係る対物レンズ支持装置の要部の
概略構成を示す図であり、装置の要部を下側から見た図
である。
【図4】レンズ枠にワイヤ状弾性部材を取り付けた状態
を示すワイヤ固定部材の概略側面図である。
【図5】本実施の形態の対物レンズ支持装置においてレ
ンズ枠を支持するワイヤ状弾性部材の配置を示す概略平
面図である。
【図6】ワイヤ固定部材の変形例を備えた対物レンズ支
持装置の要部の概略構成を示す図であり、装置の要部を
上側から見た図である。
【図7】図6の対物レンズ支持装置の要部を下側から見
た図である。
【図8】従来のワイヤ支持型の対物レンズ支持装置の構
成例の要部を示す斜視図である。
【図9】従来のワイヤ支持型の対物レンズ支持装置の構
成例の詳細を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 対物レンズ支持装置 2 レンズ枠 3 支持基体 21 対物レンズ 25,26,27,28 ワイヤ固定部材 251,261 突条部(突出部) 271 突出部 251a,261a、271a 挿入孔 252,262 固着板部(固着部) 272 本体部(固着部) 35 駆動用磁石(駆動力を発生させる手段) W1a〜d ワイヤ状弾性部材 C2 トラッキングコイル(駆動力を受ける手段) S 対物レンズ中心 R 回転中心 K 交点

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク型媒体上を移動することで、前
    記ディスク型媒体に同心円若しくはスパイラル上に多数
    形成されたトラックへの光ビームスポットの焦点合わせ
    および位置合わせを行うための光ピックアップの対物レ
    ンズ支持装置において、 対物レンズが取付けられ、回転することで前記対物レン
    ズの光軸を光軸方向に垂直なトラック方向に変位させる
    レンズ枠と、前記レンズ枠に設けられ、該レンズ枠を回
    転させる駆動力を受ける手段と、前記レンズ枠に設けら
    れる前記駆動力を受ける手段に対して駆動力を発生させ
    る手段が設けられる光ピックアップ本体の支持基体と、
    前記支持基体から延設され、先端部が前記レンズ枠の上
    下面にそれぞれ設けられたワイヤ固定部材に固定され
    て、前記レンズ枠を片持ち状態で揺動可能に支持する上
    下2対のワイヤ状弾性部材とを備え、 前記上下2対のワイヤ状弾性部材は、レンズ枠の高さ方
    向に対しては上下で互いに平行に配置され、横方向に対
    しては非平行で且つ前記対物レンズ中心及びレンズ枠の
    回転中心を通る垂直な平面に対して対称となるように、
    互いの先端部に向かって漸次接近して配置されていると
    ともに、先端部に向かって漸次接近する左右のワイヤ状
    弾性部材の延長線上の交点が、前記対物レンズの中心と
    前記回動中心との間の中点に位置し、 前記上下面に設けられたワイヤ固定部材は、それぞれ取
    り付けられた面から離間する方向に突出して設けられ、
    前記ワイヤ状弾性部材の先端が挿入される挿入孔を備え
    る突出部と、前記突出部に隣接し、該突出部の挿入孔に
    先端が挿入されたワイヤ状弾性部材の先端部分が半田付
    けにより固着される固着部とを備え、前記固着部は、前
    記左右のワイヤ状弾性部材の先端が挿入される挿入孔の
    間で、且つ前記左右のワイヤ状弾性部材の先端部に隣接
    して配置され、前記ワイヤ状弾性部材の先端部は、前記
    回転中心より前記対物レンズ側の位置で前記固着部の表
    面側から半田付けされていることを特徴とする対物レン
    ズ支持装置。
  2. 【請求項2】 ディスク型媒体上を移動することで、前
    記ディスク型媒体に同心円若しくはスパイラル上に多数
    形成されたトラックへの光ビームスポットの焦点合わせ
    および位置合わせを行うための光ピックアップの対物レ
    ンズ支持装置において、 対物レンズが取付けられ、回転することで前記対物レン
    ズの光軸を光軸方向に垂直なトラック方向に変位させる
    レンズ枠と、前記レンズ枠に設けられ、該レンズ枠を回
    転させる駆動力を受ける手段と、前記レンズ枠に設けら
    れる前記駆動力を受ける手段に対して駆動力を発生させ
    る手段が設けられる光ピックアップ本体の支持基体と、
    前記支持基体から延設され、先端部が前記レンズ枠の上
    下面にそれぞれ設けられたワイヤ固定部材に固定され
    て、前記レンズ枠を片持ち状態で揺動可能に支持する上
    下2対のワイヤ状弾性部材とを備え、 前記上下2対のワイヤ状弾性部材は、レンズ枠の高さ方
    向に対しては上下で互いに平行に配置され、横方向に対
    しては非平行で且つ前記対物レンズ中心及び前記レンズ
    枠の回転中心を通る垂直な平面に対して対称となるよう
    に、互いの先端部に向かって漸次接近して配置されてい
    るとともに、先端部に向かって漸次接近する左右のワイ
    ヤ状弾性部材の延長線上の交点が、前記対物レンズの中
    心と前記回動中心との間の中点に位置し、 前記上下面に設けられたワイヤ固定部材は、それぞれ取
    り付けられた面から離間する方向に突出して設けられ、
    前記ワイヤ状弾性部材の先端が挿入される挿入孔を備え
    る突出部と、前記突出部に隣接し、該突出部の挿入孔に
    先端が挿入されたワイヤ状弾性部材の先端部分が半田付
    けにより固着される固着部とを備え、前記固着部は、前
    記左右のワイヤ状弾性部材の先端が挿入される挿入孔と
    前記ワイヤ固定部材が取り付けられた面との間に配置さ
    れるとともに、前記左右のワイヤ状弾性部材の先端部に
    隣接して配置され、前記ワイヤ状弾性部材の先端部は、
    前記回転中心より前記対物レンズ側の位置で、前記固着
    部の表面側から半田付けされていることを特徴とする対
    物レンズ支持装置。
  3. 【請求項3】 ディスク型媒体上を移動することで、前
    記ディスク型媒体に同心円若しくはスパイラル上に多数
    形成されたトラックへの光ビームスポットの焦点合わせ
    および位置合わせを行うための光ピックアップの対物レ
    ンズ支持装置において、 前記ディスク型媒体に光ビームを照射する対物レンズが
    取付けられ、回転することで前記対物レンズの光軸を光
    軸方向に垂直なトラック方向に変位させるレンズ枠と、
    前記レンズ枠に設けられ、該レンズ枠を回転させる駆動
    力を受ける手段と、前記レンズ枠に設けられる前記駆動
    力を受ける手段に対して駆動力を発生させる手段が設け
    られる光ピックアップ本体の支持基体と、前記支持基体
    から延設され、先端部が前記レンズ枠に設けられたワイ
    ヤ固定部材に前記レンズ枠の回転中心より前記対物レン
    ズ側の位置で固定されて、該レンズ枠を片持ち状態で揺
    動可能に支持する左右1対または上下2対のワイヤ状弾
    性部材とを備え、 前記左右1対または上下2対のワイヤ状弾性部材のうち
    左右のワイヤ状弾性部材どうしは、非平行で且つ前記対
    物レンズ中心及び回転中心を通る垂直な平面に対して対
    称となるように、互いの先端部に向かって漸次接近し、
    これら左右のワイヤ状弾性部材の延長線上の交点が、前
    記対物レンズの中心と前記レンズ枠の回動中心との間に
    位置するように配置されていることを特徴とする対物レ
    ンズ支持装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の対物レンズ支持装置にお
    いて、 前記左右のワイヤ状弾性部材の延長線上の交点が、前記
    対物レンズの中心と前記レンズ枠の回動中心との間の中
    点となるように、前記左右のワイヤ状弾性部材が前記ワ
    イヤ固定部材を介して前記レンズ枠に固定されているこ
    とを特徴とする対物レンズ支持装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の対物レンズ支持
    装置において、 前記レンズ枠は、前記支持基体から延出された上下2対
    のワイヤ状弾性部材により揺動可能に支持され、 前記上下2対のワイヤ状弾性部材は、レンズ枠の高さ方
    向に対して上下で互いに平行となるように配置されると
    ともに、先端部が前記レンズ枠の上下面に夫々設けられ
    たワイヤ固定部材に固定され、 これら上下面のワイヤ固定部材のそれぞれは、前記上面
    及び下面から離間する方向に突出し、前記ワイヤ状弾性
    部材の先端が挿入される挿入孔を備える突出部と、前記
    突出部に隣接して設けられ該突出部の挿入孔に先端が挿
    入されたワイヤ状弾性部材の先端部分が半田付けにより
    固着される固着部とを備え、 前記固着部は、ワイヤ状弾性部材の先端部分を前記レン
    ズ枠の上方、下方または側方のうちいずれか一方から半
    田付けにより固着可能な位置に配置されていることを特
    徴とする対物レンズ支持装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の対物レンズ支持装置にお
    いて、 前記固着部は、前記左右のワイヤ状弾性部材の先端が挿
    入される挿入孔の間で、且つ前記左右のワイヤ状弾性部
    材の先端部に隣接して配置されていることを特徴とする
    対物レンズの支持装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の対物レンズ支持装置にお
    いて、 前記固着部は、前記左右のワイヤ状弾性部材の先端が挿
    入される挿入孔と前記ワイヤ固定部材が取り付けられた
    上面及び下面のそれぞれとの間に配置されるとともに、
    前記左右のワイヤ状弾性部材の先端部に隣接して配置さ
    れていることを特徴とする対物レンズ支持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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