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JP2003121038A - 成型氷塊の製造装置及び成型氷塊の製造方法 - Google Patents

成型氷塊の製造装置及び成型氷塊の製造方法

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JP2003121038A
JP2003121038A JP2001319134A JP2001319134A JP2003121038A JP 2003121038 A JP2003121038 A JP 2003121038A JP 2001319134 A JP2001319134 A JP 2001319134A JP 2001319134 A JP2001319134 A JP 2001319134A JP 2003121038 A JP2003121038 A JP 2003121038A
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信昭 近藤
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信一 近藤
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DAISHIN SEISAKUSHO KK
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25CPRODUCING, WORKING OR HANDLING ICE
    • F25C5/00Working or handling ice
    • F25C5/14Apparatus for shaping or finishing ice pieces, e.g. ice presses

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  • Food-Manufacturing Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 砕氷等の適宜素材氷塊から所望形状の成型氷
塊を簡単に且つ迅速に製造でき、取扱いが容易で、熟練
を要することなく誰でも簡単に成型でき、加熱器が全く
不要で、安全性も高く、構成簡素で、量産に適し、低廉
で、経済的な成型氷塊の製造装置を提供する。 【解決手段】 アルミニウム等の熱伝導率の高い材料に
よって形成する一対の成型体A、Bと、一対の成型体
A、Bを離隔接近自在に案内するガイド杆10とを備
え、一対の成型体A、Bの分離接合面夫々に適宜成型凹
部7、8を凹設し、適宜素材氷塊と成型体A、Bとの温
度差を利用して、成型体A、Bに接触している部分の素
材氷塊を溶かすと共に、成型凹部7、8で所望の成型氷
塊を成型できるよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、バー、ス
ナック、居酒屋、その他飲食店や、製氷業者等によって
利用され、砕氷等の適宜素材氷塊から所望形状の成型氷
塊を簡単に且つ迅速に製造でき、しかも、その取扱いが
容易となるように工夫した成型氷塊の製造装置及び成型
氷塊の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、バー等に於いては比較的
大きな球形の氷塊がロック用の氷等として利用されてお
り、これはバーテンダーの技巧によって球形に削られた
ものを使用することが多かった。一方、特開平1−31
0277号公報に掲載されているような押圧熱熔解によ
り球形に成形した氷塊及びその製造方法が提案されてい
る。これは、上下に開閉すべく設けた押圧加熱成形型
に、各々半球冠形の氷塊押圧加熱面を窪設し、加熱した
上下の氷塊押圧加熱面中に多角形の氷塊を入れて上下よ
り押圧し、押圧熱熔解により球形に氷塊を製造するもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の如き
バーテンダーの技巧によるものは、球形の氷塊を綺麗に
削成するには熟練を要すると共に、これを短時間で削成
するのが難しい等の問題点があった。また、後者の如き
手段によるものは、押圧加熱成形型をヒーターの如き加
熱器で充分に加熱するようにしているため、加熱に意外
と時間がかかる難点があった。しかも、加熱器自体が必
要となる難点や、氷塊から解け出した比較的多くの水が
加熱器に悪影響を与える虞れ等もあった。更に、押圧加
熱成形型では、球形(或いは、一種類)の氷塊しか作成
できず、興趣に乏しい等の難点もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、砕氷
等の適宜素材氷塊から所望形状の成型氷塊を簡単に且つ
迅速に製造でき、しかも、その取扱いが容易となり、熟
練を要することなく誰でも簡単に行え、従来のような加
熱器が不要で、安全性が高く、種々の成型氷塊を比較的
簡単に成型できるようになって、興趣に富んだものとな
り、しかも、構成が簡素で、量産に適し、低廉に提供で
き、経済的な成型氷塊の製造装置及び成型氷塊の製造方
法を提供すべく創出されたものである。しかして、請求
項1記載の成型氷塊の製造装置にあっては、アルミニウ
ム等の熱伝導率の高い材料によって形成される一対の成
型体A、Bと、この一対の成型体A、Bを離隔接近自在
に案内するガイド杆10とを備え、一対の成型体A、B
の分離接合面夫々に適宜成型凹部7、8を凹設し、適宜
素材氷塊と成型体A、Bとの温度差を利用して、成型体
A、Bに接触している部分の素材氷塊を溶かすと共に、
成型凹部7、8で所望の成型氷塊を成型できるよう構成
する手段を採用した。
【0005】また、請求項2記載の成型氷塊の製造装置
にあっては、成型体A、Bを、収容凹部3、4が設けら
れた成型体基体1、2と、収容凹部3、4に互換装着可
能に形成される成型ブロック5、6とで構成し、この成
型ブロック5、6に適宜成型凹部7、8を凹設する手段
を採用した。
【0006】更に、請求項3記載の成型氷塊の製造装置
にあっては、成型体A、Bに、適宜通水路15を設け、
この通水路15内に水を通過せしめられるよう構成する
手段を採用した。
【0007】そして、請求項4記載の成型氷塊の製造装
置にあっては、一方の成型体Aに、適宜取出し手段を設
けて、成型氷塊を収容凹部3から取出せるよう構成する
手段を採用した。
【0008】それから、請求項5記載の成型氷塊の製造
方法にあっては、アルミニウム等の熱伝導率の高い材料
によって形成された一対の成型体A、Bの内の一方の成
型体Aを下に配し、この一方の成型体Aの成型凹部7部
分に所定寸法の素材氷塊を配置し、成型凹部8を有する
他方の成型体Bをガイド杆10に沿って且つ一方の成型
体Aに向って降下せしめ、一対の成型体A、Bで素材氷
塊を挟むと共に、素材氷塊と成型体A、Bとの温度差に
よって、成型体A、Bに接触している部分の素材氷塊を
漸次溶かし、この素材氷塊を成型凹部7、8の形状に合
致するように溶かして所望の成型氷塊を成型する手段を
採用した。
【0009】加えて、請求項6記載の成型氷塊の製造方
法にあっては、一対の成型体A、Bの内部或いは外部
に、水を通過せしめて、素材氷塊と成型体A、Bとの温
度差を維持できるようにする手段を採用した。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示例に基づいて
説明する。本発明の成型氷塊の製造装置は、例えば、バ
ー、スナック、居酒屋、その他飲食店や、製氷業者等に
よって利用され、砕氷等の適宜素材氷塊から所望形状の
透明な成型氷塊を誰でも簡単に製造できるようにしたも
ので、具体的には、アルミニウム等の熱伝導率の高い材
料によって形成される一対の成型体A、Bと、この一対
の成型体A、Bを離隔接近自在に案内する適数のガイド
杆10とを備え、一対の成型体A、Bの分離接合面夫々
に適宜成型凹部7、8を凹設し、適宜素材氷塊と成型体
A、Bとの温度差を利用して、成型体A、Bに接触して
いる部分の素材氷塊を溶かすと共に、成型凹部7、8に
合致する形状の成型氷塊を成型できるよう構成したもの
である(図1乃至図3参照)。すなわち、素材氷塊から
成型凹部7、8に合致する形状の成型氷塊を、熟練を要
することなく誰でも簡単に且つ迅速に製造できるように
したものである。
【0011】また、図4乃至図6に示す成型氷塊の製造
装置は、前記成型体A、Bを、アルミニウム等の熱伝導
率の高い材料によって形成される一対の成型体基体1、
2と、この一対の成型体基体1、2の分離接合面に凹設
された収容凹部3、4に互換装着可能に収納されると共
に、アルミニウム等の熱伝導率の高い材料によって形成
される一対の成型ブロック5、6とで構成したもので、
予め成型凹部7、8の形状が異なる一対の成型ブロック
5、6を複数組設けておくことにより、この成型ブロッ
ク5、6を互換装着することで、成型凹部7、8に合致
する種々の成型氷塊を簡単に提供できるようにしたもの
である。
【0012】前記成型体A、B及び成型体基体1、2及
び成型ブロック5、6は、例えば、アルミニウムや、銅
や、適宜合金や、適宜セラミック等の熱伝導率の高い材
料によって構成されている。しかも、素材氷塊を溶かし
ながら冷やされる成型凹部7、8近傍部分の温度が、こ
の部分の温度より高い他の部分(成型凹部7、8近傍を
除いた部分)からの熱が素早く伝達されることで、急激
に低下しないようになり、素材氷塊を成型凹部7、8部
分で継続的に且つ迅速に溶かせるような材質のものが採
用される。
【0013】また、前記成型体A、B(成型体基体1、
2及び成型ブロック5、6)は、少なくとも素材氷塊を
成型凹部7、8で成型し終わるまで、素材氷塊と同じ温
度(摂氏0度)とならないような体積(熱量)を有する
ように設定される。加えて、一方(下方)の成型体A
(成型体基体1)は、これを載置した時にその座りが良
くなるような形状(例えば、略短円柱状)に形成され、
作業時の安定性が良くなるように形成してある。しか
も、他方(上方)の成型体B(成型体基体2)は、例え
ば、一方の成型体A(成型体基体1)に対応するような
形状に形成され、外観上の体裁が良好となるように配慮
される。
【0014】前記ガイド杆10は、例えば、金属製(或
いは、合成樹脂製でも良い)で略細長棒状を呈してお
り、三本のガイド杆10の下端部分を、成型凹部7を囲
むように一方(下方)の成型体A(成型体基体1)に装
着し、他方(上方)の成型体B(成型体基体2)に穿設
した三つのガイド孔11に摺動自在に挿通せしめられる
ように構成されている。すなわち、他方(上方)の成型
体B(成型体基体2)が、一方(下方)の成型体A(成
型体基体1)にスムーズに離隔接近して、その分離接合
面夫々が隙間無く正確に密接できるように形成されてい
る。尚、ガイド杆10の具体的な構成、形状、寸法、材
質、数、配設位置等は、図示例に限定されるものではな
く、一対の成型体A、B(成型体基体1、2)相互を、
簡単な構造で、且つ安定的に離隔接近できるようなもの
であれば良い。
【0015】ところで、前記成型体A、B(成型体基体
1、2)は、図示例のように上下に配するだけでなく、
左右に配するように構成し、しかも、これら成型体A、
B(成型体基体1、2)を適宜油圧手段や、バネ手段等
によって離隔接近せしめられるように構成しても良い
(図示せず)。すなわち、一対の成型体A、B(成型体
基体1、2)相互の分離接合面が密接して成型氷塊が成
型された後、一対の成型体A、B(成型体基体1、2)
相互が離隔すると、成型氷塊が成型凹部7、8から自動
的に落下するように構成することができ、成型氷塊の取
出しが容易となる。尚、前述のような構成は、一対の成
型体A、B(成型体基体1、2)に多数の成型凹部7、
8を設けて、一度に沢山の成型氷塊を製造できるように
した場合により有益となる。
【0016】成型体基体1、2に設けられる前記収容凹
部3、4は、略直方体状を呈し、成型体基体1、2の分
離接合面の略中央部分に設けられている。また、この収
容凹部3、4に互換装着可能な成型ブロック5、6は、
収容凹部3、4に密接するような略直方体状を呈し、収
容凹部3、4にスムーズに且つ簡単に互換装着できるよ
うに構成されている。尚、成型ブロック5、6の収容凹
部3、4への装着時に、例えば、適宜止めネジ等によっ
て成型ブロック5、6が収容凹部3、4から不意の外力
等によって簡単に逸脱しないように構成しておくことが
できる(図示せず)。更に、収容凹部3、4は、成型体
基体1に複数設けるようにして、一度に沢山の或いは複
数種類の成型氷塊を製造できるようにすることも可能で
ある。
【0017】前記成型凹部7、8は、例えば、図示例の
ような半球状に形成したものであっても良いし、適宜キ
ャラクターの形状や、自然物を模した形状や、幾何学的
な形状等とすることができる。また、成型凹部7、8を
複数設けて、一度に複数の成型氷塊が製造できるように
しても良い。
【0018】更に、図7に示す製造装置は、成型体A、
B(成型体基体1、2)に、適宜通水路15を設け、こ
の通水路15内に適宜ホース16を介して水(水道水)
を通過せしめられるよう構成したもので、通水路15内
の水の通過によって、冷えた成型体A、Bを水温(常
温)に簡単に戻して、素材氷塊と成型体A、B(成型体
基体1、2)との温度差を簡単に維持できるように形成
されている。すなわち、成型氷塊を連続して成型できる
ようにし、能率的な作業が行えるように配慮されてい
る。特に、水道水等を利用し易く、これらを手軽に実現
できるように形成されている。尚、通水路15は、冷え
た成型体A、B(成型体基体1、2)を効率良く水温
(常温)に戻せるようにしたものであれば良く、例え
ば、直線的に配したものであっても良いし、曲線的(円
弧状、螺旋状等)に配したものであっても良いし、その
他適宜形状に形成したり、配設位置に配したり、適数設
けることができる。
【0019】加えて、図8に示す製造装置は、一方(下
方)の成型体Aに、適宜取出し手段を設けたもので、こ
の取出し手段は、一方(下方)の成型体Aの収容凹部3
に残される成型氷塊を、損傷させることなく、簡単に取
出せるように構成されている。具体的には、例えば、一
方(下方)の成型体A1(成型体基体1)の成型凹部7
に連通するガイド孔22を下部に穿設し、このガイド孔
22内に突上げ杆20を摺動自在に内装し、この突上げ
杆20に先端部分が枢着されるレバー21を、一方(下
方)の成型体A1(成型体基体1)に揺動自在に装着し
て形成され、このレバー21の基端部分を手指によって
下方に押圧操作することで、突上げ杆20の上端部分が
成型凹部7内に出没して、成型氷塊を下から突上げ、こ
れを取出し易くするよう構成されている。
【0020】また、図9に示す製造装置は、一方(下
方)の成型体Aに、他の取出し手段を設けたもので、こ
の取出し手段は、一方(下方)の成型体A1(成型体基
体1)の成型凹部7に連通するガイド孔28を下部に設
け、このガイド孔28内に突上げ杆23を摺動自在に内
装すると共に、突上げ杆23に弾発スプリング25の弾
発力を下向きに付勢せしめ、更に、一方(下方)の成型
体A1(成型体基体1)に略水平な摺動孔29を貫通せ
しめると共に、この摺動孔29に操作杆26を摺動自在
に挿通せしめ、突上げ杆23の下端にはV字突起24を
形成すると共に、操作杆26には前記V字突起24が当
接するV字溝27を切設して形成され、操作杆26の摺
動操作によって、V字溝27の傾斜面がV字突起24の
傾斜面を弾発スプリング25の弾発力に抗して押上げ、
突上げ杆23の上端部分が成型凹部7内に出没して、成
型氷塊を下から突上げ、これを取出し易くするよう構成
されている。
【0021】尚、成型体A、Bの具体的構成、形状、寸
法、材質、不成型体基体1、2の具体的構成、形状、寸
法、材質、収容凹部3、4の具体的構成、形状、寸法、
配設位置、数、成型ブロック5、6の具体的構成、形
状、寸法、材質、数、成型凹部7、8の具体的構成、形
状、寸法、数、配設位置、ガイド杆10の具体的構成、
形状、寸法、材質、数、配設位置、ガイド孔11の具体
的構成、形状、寸法、数、配設位置、通水路15の具体
的構成、形状、寸法、数、配設位置、ホース16の具体
的構成、形状、寸法、材質、通水路15への装着手段、
突上げ杆20の具体的構成、形状、寸法、材質、数、配
設位置、成型体A(成型体基体1)への具体的装着手
段、レバー21の具体的構成、形状、寸法、材質、配設
位置、成型体A(成型体基体1)への具体的装着手段、
ガイド孔22の具体的構成、形状、寸法、数、配設位
置、突上げ杆23の具体的構成、形状、寸法、材質、配
設位置、V字突起24の具体的構成、形状、寸法、弾発
スプリング25の具体的構成、形状、寸法、材質、配設
位置、操作杆26の具体的構成、形状、寸法、材質、配
設位置、V字溝27の具体的構成、形状、寸法、配設位
置、ガイド孔28の具体的構成、形状、寸法、配設位
置、摺動孔29の具体的構成、形状、寸法、配設位置等
は、図示例のもの等に限定されることなく、適宜自由に
設定、変更できるものである。
【0022】また、前述の如く構成された製造装置を利
用して実施される本発明の成型氷塊の製造方法について
説明する。
【0023】先ず、一対の成型体A、Bの一方の成型体
Aを下に配し(載置し)、他方の成型体Bをガイド杆1
0に沿って上方に持上げる。このとき、成型体A、B
は、常温(常温以下でも良い)としておく。
【0024】そして、予め所定寸法以上に形成しておい
た素材氷塊を、一方の成型体Aの成型凹部7部分に配置
する(図2、図5参照)。このとき、成型凹部7内に素
材氷塊の一部が収まるように配置しても良いし、成型凹
部7の開口周縁部分に設けた適宜段部に収まるようにし
て、素材氷塊が簡単に逸脱しないようにしても良い(図
示せず)。尚、素材氷塊は、製氷業者等が作るような比
較的大きな角柱状の透明な氷を適宜寸法のブロック状に
切断して形成したものであっても良いし、適宜寸法に砕
いて形成したものを利用しても良いし、予め素材氷塊に
適した寸法で製氷したものであっても良いし、その他適
宜手段によって形成することができるものである。
【0025】次に、他方の成型体Bをガイド杆10に沿
って且つ一方の成型体Aに向って降下せしめる。このと
き、他方の成型体Bの降下は重力を利用して行われる
が、例えば、油圧力や、バネの弾発力等を利用するよう
にしても良い。
【0026】それから、一対の成型体A、Bで素材氷塊
を挟み、素材氷塊と成型体A、Bとの温度差を利用し
て、成型体A、Bに接触している部分の素材氷塊を漸次
溶かす。そして、素材氷塊を成型凹部7、8の形状に合
致するように溶かして所望の成型氷塊を成型した後、こ
れを適宜取出し手段によって取出して使用する。
【0027】ところで、本発明によれば、例えば、約6
5mm角で230グラムの素材氷塊から、約60mmの
球状の成型氷塊を製造するのに、気温が摂氏20度で、
夫々の質量が約1500グラムとなるアルミニウム製の
成型体A、Bを用いたとき、約100秒でその製造が完
了した。
【0028】尚、一対の成型体A、Bは、成型作業中に
(或いは、成型作業前から)、その内部或いは外部に、
を通過せしめて、素材氷塊と成型体A、Bとの温度差が
維持しておけるようにする。すなわち、水の通過によっ
て、冷えた成型体A、Bを水温(常温)に戻せるように
して、成型氷塊の連続成型や、成型能力、成型能率が低
下しないように配慮することができる。加えて、冷えた
成型体A、Bをより迅速に且つ簡単に戻す際に、水に代
えて湯沸し器からのお湯を直接(或いは間接的に)利用
することも可能である。
【0029】本発明によって製造された成型氷塊は、酒
類のロック用成型氷塊として用いられたり、或いは、そ
の涼感が増すように適宜飲食物に添えるようにして用い
られたり、或いは、適宜飲食物の鮮度を保つために用い
られたり、その他適宜用い方ができるものである。
【0030】
【発明の効果】従って、請求項1記載の成型氷塊の製造
装置は、アルミニウム等の熱伝導率の高い材料によって
形成される一対の成型体A、Bと、この一対の成型体
A、Bを離隔接近自在に案内するガイド杆10とを備
え、一対の成型体A、Bの分離接合面夫々に適宜成型凹
部7、8を凹設し、適宜素材氷塊と成型体A、Bとの温
度差を利用して、成型体A、Bに接触している部分の素
材氷塊を溶かすと共に、成型凹部7、8で所望の成型氷
塊を成型できるよう構成したので、砕氷等の適宜素材氷
塊から所望形状の成型氷塊を簡単に且つ迅速に製造で
き、また、その取扱いが容易で、熟練を要することなく
誰でも簡単に所望形状の成型氷塊を成型できるものとな
る。更に、従来のような加熱器が全く不要で、安全性も
高いものとなる。しかも、構成が簡素で、量産に適し、
低廉に提供でき、経済的な成型氷塊の製造装置となる。
【0031】また、請求項2記載の成型氷塊の製造装置
は、成型体A、Bを、収容凹部3、4が設けられた成型
体基体1、2と、収容凹部3、4に互換装着可能に形成
される成型ブロック5、6とで構成し、この成型ブロッ
ク5、6に適宜成型凹部7、8を凹設したので、成型ブ
ロック5、6の互換装着によって予め成型凹部7、8の
形状が異なるものを利用できるようになり、種々形状の
成型氷塊を簡単に提供できるようになると共に、興趣に
富むものとなり、経済的にもより優れた成型氷塊の製造
装置となる。
【0032】更に、請求項3記載の成型氷塊の製造装置
は、成型体A、Bに、適宜通水路15を設け、この通水
路15内に水を通過せしめられるよう構成したので、通
水路15での水の通過によって、冷えた成型体A、Bを
水温(常温)に簡単に戻すことができるようになり、成
型氷塊を連続して成型できるようになると共に、能率的
な作業が可能となる。特に、水道水等を利用でき、手軽
に実施できるようになると共に、その構成を比較的簡素
に纏めることができるようになる。加えて、加熱器等は
一切不要となるため、安全性の高いものとなる。しか
も、湯沸し器からのお湯を直接(或いは間接的に)利用
することも可能となり、冷えた成型体A、Bをより迅速
に且つ簡単に所望温度に戻すことができるようになる。
【0033】そして、請求項4記載の成型氷塊の製造装
置は、一方の成型体Aに、適宜取出し手段を設けて、成
型氷塊を収容凹部3から取出せるよう構成したので、一
方の成型体Aの収容凹部3に残される成型氷塊を、損傷
することなく、簡単に取出せるようになる、
【0034】それから、請求項5記載の成型氷塊の製造
方法は、アルミニウム等の熱伝導率の高い材料によって
形成された一対の成型体A、Bの内の一方の成型体Aを
下に配し、この一方の成型体Aの成型凹部7部分に所定
寸法の素材氷塊を配置し、成型凹部8を有する他方の成
型体Bをガイド杆10に沿って且つ一方の成型体Aに向
って降下せしめ、一対の成型体A、Bで素材氷塊を挟む
と共に、素材氷塊と成型体A、Bとの温度差によって、
成型体A、Bに接触している部分の素材氷塊を漸次溶か
し、この素材氷塊を成型凹部7、8の形状に合致するよ
うに溶かして所望の成型氷塊を成型するので、砕氷等の
適宜素材氷塊から所望形状の成型氷塊を簡単に且つ迅速
に製造でき、また、その取扱いが容易で、熟練を要する
ことなく誰でも簡単に所望形状の成型氷塊を成型できる
方法となる。更に、従来のような加熱器が全く不要で、
安全性の高い作業が可能となる。
【0035】加えて、請求項6記載の成型氷塊の製造方
法は、一対の成型体A、Bの内部或いは外部に、水を通
過せしめて、素材氷塊と成型体A、Bとの温度差を維持
できるようにするので、水の通過によって、冷えた成型
体A、Bを水温(常温)に簡単に戻すことができ、成型
氷塊を連続して成型できるようになると共に、能率的な
作業が可能な方法となる。特に、水道水等によって、こ
れを手軽に実現できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成型氷塊の製造装置を例示する分解斜
視図である。
【図2】本発明の成型氷塊の製造装置を例示する縦断面
図である。
【図3】本発明の成型氷塊の製造装置を例示する縦断面
図である。
【図4】本発明の他の成型氷塊の製造装置を例示する分
解斜視図である。
【図5】本発明の他の成型氷塊の製造装置を例示する縦
断面図である。
【図6】本発明の他の成型氷塊の製造装置を例示する縦
断面図である。
【図7】本発明の他の成型氷塊の製造装置を例示する縦
断面図である。
【図8】本発明の他の成型氷塊の製造装置を例示する縦
断面図である。
【図9】本発明の他の成型氷塊の製造装置を例示する縦
断面図である。
【符号の説明】
A 成型体 B 成型
体 1 成型体基体 2 成型
体基体 3 収容凹部 4 収容
凹部 5 成型ブロック 6 成型
ブロック 7 成型凹部 8 成型
凹部 10 ガイド杆 11 ガイ
ド孔 15 通水路 16 ホー
ス 20 突上げ杆 21 レバ
ー 22 ガイド孔 23 突上げ杆 24 V字
突起 25 弾発スプリング 26 操作
杆 27 V字溝 28 ガイ
ド孔 29 摺動孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム等の熱伝導率の高い材料に
    よって形成される一対の成型体と、この一対の成型体を
    離隔接近自在に案内するガイド杆とを備え、一対の成型
    体の分離接合面夫々に適宜成型凹部を凹設し、適宜素材
    氷塊と成型体との温度差を利用して、成型体に接触して
    いる部分の素材氷塊を溶かすと共に、成型凹部で所望の
    成型氷塊を成型できるよう構成したことを特徴とする成
    型氷塊の製造装置。
  2. 【請求項2】 成型体を、収容凹部が設けられた成型体
    基体と、収容凹部に互換装着可能に形成される成型ブロ
    ックとで構成し、この成型ブロックに適宜成型凹部を凹
    設したことを特徴とする請求項1記載の成型氷塊の製造
    装置。
  3. 【請求項3】 成型体に、適宜通水路を設け、この通水
    路内に水を通過せしめられるよう構成したことを特徴と
    する請求項1または請求項2記載の成型氷塊の製造装
    置。
  4. 【請求項4】 一方の成型体に、適宜取出し手段を設け
    て、成型氷塊を収容凹部から取出せるよう構成したこと
    を特徴とする請求項1または請求項2または請求項3記
    載の成型氷塊の製造装置。
  5. 【請求項5】 アルミニウム等の熱伝導率の高い材料に
    よって形成された一対の成型体の内の一方の成型体を下
    に配し、この一方の成型体の成型凹部部分に所定寸法の
    素材氷塊を配置し、成型凹部を有する他方の成型体をガ
    イド杆に沿って且つ一方の成型体に向って降下せしめ、
    一対の成型体で素材氷塊を挟むと共に、素材氷塊と成型
    体との温度差によって、成型体に接触している部分の素
    材氷塊を漸次溶かし、この素材氷塊を成型凹部の形状に
    合致するように溶かして所望の成型氷塊を成型すること
    を特徴とした成型氷塊の製造方法。
  6. 【請求項6】 一対の成型体の内部或いは外部に、水を
    通過せしめて、素材氷塊と成型体との温度差を維持でき
    るようにすることを特徴とした請求項5記載の成型氷塊
    の製造方法。
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