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JP2003117945A - 射出成形機における分割成形方法及び分割成形金型装置 - Google Patents

射出成形機における分割成形方法及び分割成形金型装置

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JP2003117945A
JP2003117945A JP2001316329A JP2001316329A JP2003117945A JP 2003117945 A JP2003117945 A JP 2003117945A JP 2001316329 A JP2001316329 A JP 2001316329A JP 2001316329 A JP2001316329 A JP 2001316329A JP 2003117945 A JP2003117945 A JP 2003117945A
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injection
mold
resin
gate core
opening
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Takashi Mizuno
貴司 水野
Ryoji Mori
良治 毛利
Yasuaki Ozeki
泰明 大関
Fumio Inayoshi
文雄 稲吉
Yukio Tamura
幸夫 田村
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 複数のゲートから材料を同時に充填し、
未固化状態の間に材料を融合させる方法は、充填中に金
型内で樹脂温度が低下するため、ウェルド部の強度が弱
くなり、また、射出時に樹脂を高圧で充填するため、大
型成形品の場合は、強大な型締力が必要で、型締装置が
大型になる。 【解決手段】 複数の分岐ランナ17,18,19及び
ゲート7,8からキャビティ15に樹脂を分割射出して
一体成形する射出成形方法において、複数の開閉ゲート
コア11で遮断されたキャビティのうちの1つのキャビ
ティへ分岐ランナからの射出を行い、前記開閉ゲートコ
アのうちの1つで遮断された他のキャビティへ別の分岐
ランナから前記射出よりタイミングを遅らせて射出をし
た後、前記開閉ゲートコアの後退によりできる空間に、
これに連通する分岐ランナから射出を行って樹脂を満た
し、前記開閉ゲートコアの周辺を加熱することにより樹
脂の境界部を溶融状態に保って融合した後、冷却固化さ
せる分割射出成形方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機等の金
型への射出成形方法及び金型装置に関し、特にタイミン
グをずらしてキャビティ分割射出成形をしても成形の境
界に強度が低いウェルド部分が生じない分割成形方法及
びこの成形方法のために使用する金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】長大な成形品を射出成形するときや、単
一の金型内に複数の射出シリンダから複数の色違いの樹
脂を射出して成形品を複数の色彩で彩ったりするために
は、樹脂通路を分岐して複数のゲートから同時に金型キ
ャビティ内に溶融樹脂を充填するようにした射出成形方
法が採用されており、その従来例を以下に紹介する。特
開平8−20040号に公示された従来例は、金型キャ
ビティの樹脂通路を遮断する開閉可能な遮断コアを設け
てキャビティを分割し、分割されたそれぞれのキャビテ
ィにそれぞれ異なった色の成形材料を同時に射出充填
し、射出完了直前の溶融樹脂の固化前に、前記遮断コア
を引いて通路の遮断を解除して射出を完了するようにし
たものであり、彩色の境目が明瞭な一体成形品を得るこ
とができる。
【0003】また、特開平7−246633号に開示さ
れた射出成形方法は、金型キャビティに2(複数の)種
類の樹脂を射出するそれぞれの樹脂通路と、それぞれの
樹脂通路を遮断するゲートを設け、また、金型キャビテ
ィ内に挿入されるコアを備え、同コアが挿入された状態
で、第1の種類の樹脂を射出してキャビティの空間に満
たし、ある程度固化したタイミングで、前記コアを抜く
と同時に第2の種類の樹脂用のゲートを開いて、前記コ
アが抜けた後の空間内に、第2の種類の樹脂を射出する
ようにした射出成形方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来例に示すような、
長大な成形品を射出成形するとき、分割されたキャビテ
ィに複数のランナゲートから成形材料を同時に射出充填
し、樹脂が未固化状態の間に樹脂通路を開いて成形材料
を融合させる方法は、射出充填中に金型内で樹脂温度が
低下するため、樹脂と樹脂とのウェルド部の接着強度が
弱くなり、また、射出時には溶融樹脂を高圧で充填する
ため、金型の全体に型内圧が掛かり、金型キャビティの
投影面積が大きい成形品の場合は、金型に対して強大な
型締力が必要で、型締装置全体は大型にならざるを得な
い。本発明は、上記のような射出条件のときに、樹脂と
樹脂とのウェルド部の接着強度を保持でき、且つ、金型
に対して強大な型締力が必要でないような射出成形方法
及び金型装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の問題点に対し、本
発明は以下の各項に述べる特徴を有する手段により課題
の解決を図る。 (1)金型のランナーから分岐された複数の分岐ランナ
及びゲートから金型キャビティに溶融樹脂を分割射出し
て一体に成形する射出成形方法において、複数の開閉ゲ
ートコアで遮断された金型キャビティのうちの1つのキ
ャビティへ前記キャビティに連通する分岐ランナからの
射出を行い、前記開閉ゲートコアのうちの1つで遮断さ
れた他のキャビティへこれに連通する別の分岐ランナか
ら前記射出よりタイミングを遅らせて射出をした後、前
記開閉ゲートコアの後退によりできる空間に、これに連
通する分岐ランナから射出を行って溶融樹脂を満たし、
前記開閉ゲートコアの周辺を加熱することにより順次射
出を行った樹脂の境界部を溶融状態に保って融合した
後、冷却固化させるようにしたことを特徴とする分割射
出成形方法。 (2) 金型のランナーから分岐された複数の分岐ラン
ナ及びゲートから金型キャビティに溶融樹脂を分割射出
して一体に成形する射出成形方法において、開閉ゲート
コアで半分に遮断された金型キャビティの片側へ第1の
分岐ランナからの第1次射出を行い、残りの半分のキャ
ビティへ第2の分岐ランナから第1次射出よりタイミン
グを遅らせて第2次射出をした後、前記開閉ゲートコア
を開いて第3の分岐ランナから第3次射出を行って溶融
樹脂を満たし、前記開閉ゲートコアの周辺を加熱するこ
とにより第1次、第2次及び第3次の射出樹脂の境界部
を溶融状態に保って融合した後、冷却固化させるように
した分割射出成形方法。 (3)上記(1)及び(2)に記載の分割射出成形方法
において、順次射出を行なった樹脂の境界部を溶融状態
に保って融合した後、開閉ゲートコアにより樹脂境界部
を部分的に加圧することを特徴とする分割射出成形方
法。
【0006】(4)金型のランナーから分岐された複数
の分岐ランナ及びゲートから金型キャビティに溶融樹脂
を分割射出して一体に成形する射出成形機の金型装置に
おいて、金型キャビティの分岐ランナを閉じると同時に
キャビティを分割するように開閉作動用のアクチュエー
タを備えた少なくとも1以上の開閉ゲートコアと、同開
閉ゲートコアの先端に設けられた加熱器と、金型キャビ
ティの前記開閉ゲートコアで分割されたキャビティのそ
れぞれへ通じる複数の分岐ランナにそれぞれ設けられた
ゲートと、開閉ゲートコアの作動とランナのゲート作動
と開閉ゲートコアの加熱器の加熱のタイミングを制御す
る制御装置とにより構成され、上記(1)乃至(3)の
方法により分割射出成型することを特徴とする金型装
置。 (5) 金型のランナーから分岐された複数の分岐ラン
ナ及びゲートから金型キャビティに溶融樹脂を分割射出
して一体に成形する射出成形方法において、少なくとも
1以上の開閉ゲートコアで遮断された金型キャビティの
うちの1つのキャビティへ射出を行い、タイミングを遅
らせて前記ゲートコアによる金型キャビティの遮断を解
除すると同時に若しくは遮断を解除するより以前に前記
開閉ゲートコアで分割され前記射出が行われたキャビテ
ィと隣接する他のキャビティへの射出を行い、順次行な
った射出樹脂の境界の周辺を加熱することにより、射出
樹脂の境界部を溶融状態に保って融合した後、冷却固化
させるようにしたことを特徴とする射出成形方法。
【0007】(6) 金型のランナーから分岐された複
数の分岐ランナ及びゲートから金型キャビティに溶融樹
脂を分割射出して一体に成形する射出成形方法におい
て、開閉ゲートコアで半分に遮断された金型キャビティ
の片側への第1次射出を行い、タイミングを遅らせて前
記ゲートコアによる金型キャビティの遮断を解除すると
同時に残りの半分のキャビティへの第2次の射出を行
い、第1次射出と第2次の射出の境界の周辺を加熱する
ことにより、第1次及び第2次の射出樹脂の境界部を溶
融状態に保って融合した後、冷却固化させるようにした
射出成形方法。
【0008】(7)上記(5)及び(6)に記載の分割
射出成形方法において、順次射出を行なった樹脂の境界
部を溶融状態に保って融合した後、開閉ゲートコアによ
り樹脂境界部を部分的に加圧することを特徴とする分割
射出成形方法。 (8)金型のランナーから分岐された複数の分岐ランナ
及びゲートから金型キャビティに溶融樹脂を分割射出し
て一体に成形する射出成形機の金型装置において、金型
キャビティを分割して遮断する開閉作動用のアクチュエ
ータを備えた少なくとも1以上の開閉ゲートコアと、同
開閉ゲートコアの先端にそれぞれ設けられた加熱器と、
前記開閉ゲートコアで分割された金型キャビティのそれ
ぞれに通じる分岐ランナにそれぞれ設けられたゲート
と、開閉ゲートコアの作動と分岐ランナのゲート作動と
開閉ゲートコアの加熱器の加熱のタイミングを制御する
制御装置とにより構成され、上記(5)乃至(7)に記
載の方法により射出成形することを特徴とする金型装
置。 (9) 金型のランナーから分岐された複数の分岐ラン
ナ及びゲートから金型キャビティに溶融樹脂を分割射出
して一体に成形する射出成形方法において、金型キャビ
ティに中央部と外側部を遮断して3分割する一対の開閉
ゲートコアを閉側に作動し、中央の分岐ランナを通して
中央の金型キャビティへの第1次射出を行い、第1次射
出後タイミングを遅らせて開閉ゲートコアを開側へ作動
すると同時に、外側の一対の分岐ランナより第2次の射
出を行って金型キャビティの両外側部分への射出を行っ
て成形し、第1次の射出樹脂と第2次の射出樹脂の境界
周辺を加熱することにより第1次、第2次の射出樹脂の
境界部を溶融状態に保って融合した後、冷却固化させる
ようにしたことを特徴とする射出成形方法。
【0009】(10) 上記(9)に記載の分割射出成
形方法において、順次射出を行なった樹脂の境界部を溶
融状態に保って融合した後、開閉ゲートコアにより樹脂
境界部を部分的に加圧することを特徴とする分割射出成
形方法。
【0010】(11) 金型のランナーから分岐された
複数の分岐ランナ及びゲートから金型キャビティに溶融
樹脂を分割射出して一体に成形する射出成形機の金型装
置において、金型キャビティの中央部分と外側部分を遮
断するアクチュエータを備えた一対の開閉ゲートコア
と、同開閉ゲートコアの先端に設けられた加熱器と、金
型キャビティの中央部分へ通じる中央分岐ランナに設け
られたゲートと、金型キャビティの両外側部分へ通じる
一対の分岐ランナのそれぞれに設けられたゲートと、前
記ゲートコアの作動と各分岐ランナのゲートの作動と前
記ゲートコアの加熱器の加熱のタイミングを制御する制
御装置とにより構成され、上記(9)及び(10)に記
載の方法により射出成形することを特徴とする射出成形
機の金型装置。
【0011】(12) 同一の金型キャビティに対して
複数の射出ユニットと複数のランナーを設け、金型キャ
ビティのを中間部に設けた分割可能な開閉ゲートコアを
閉側にして金型キャビティを分割し、複数の射出ユニッ
トより異種又は異色の溶融樹脂を射出し、射出工程の終
期に前記ゲートコアを開いて一体に成形する射出成形方
法において、開閉ゲートコアで半分に遮断された金型キ
ャビティの片側への第1の射出ユニットから射出を行
い、タイミングを遅らせて前記ゲートコアによる金型キ
ャビティの遮断を解除し、次いで残りの半分のキャビテ
ィとゲートコアが残した空隙へ第2の射出ユニットから
射出充填成形し、第1次射出と第2次の射出の境界の周
辺を加熱することにより、第1次及び第2次の射出樹脂
の境界部を溶融状態に保って融合した後、冷却固化させ
るようにしたことを特徴とする射出成形方法。
【0012】(13) 上記(12)に記載の分割射出
成形方法において、順次射出を行なった樹脂の境界部を
溶融状態に保って融合した後、開閉ゲートコアにより樹
脂境界部を部分的に加圧することを特徴とする分割射出
成形方法。
【0013】(14) 同一の金型キャビティに対して
複数の射出ユニットと複数のランナーを設け、金型キャ
ビティの中間部を分割可能な開閉ゲートコアを閉側にし
て金型キャビティを分割し、複数の射出ユニットより異
種又は異色の溶融樹脂を射出し、射出工程の終期に前記
ゲートコアを開いて一体に成形する射出成形機の金型装
置において、金型キャビティを中央で2分割して遮断す
る開閉作動用のアクチュエータを備えた開閉ゲートコア
と、同開閉ゲートコアの先端に設けられた加熱器と、各
射出ユニットから直接金型キャビティへ連通するランナ
と、射出ユニットの射出のタイミングと前記ゲートコア
の作動とゲートコアの加熱器の加熱のタイミングを制御
する制御装置とにより構成され、上記(12)及び(1
3)に記載の方法により射出成型することを特徴とする
金型装置。 (15) 金型のランナーから分岐された複数の分岐ラ
ンナ及びゲートから金型キャビティに溶融樹脂を分割射
出して一体に成形する上記(4)、(8)、(11)及
び(14)の金型装置において、金型キャビティを遮断
するゲートコア周辺の金型面を加熱する手段に高周波電
流誘導加熱器を用い、温度検出センサと温度制御装置に
より樹脂温度と加熱のタイミングを制御するようにすれ
ばより好適な手段となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
【第1の実施形態】本発明の第1の実施形態の分割成形
方法は、金型キャビティをゲートコアで2分割して、単
一の射出シリンダから分岐したランナによりタイミング
に差をつけて分割成形するものであり、成形金型装置の
断面図、図1−(I)、図1−(II)、図1−(II
I)、図5の射出工程のタイミングを示す図を用いて説
明する。
【0015】図において、1は射出シリンダで、射出シ
リンダ1内で射出スクリュ2が回転する。溶融樹脂10
はランナ16を通して金型キャビティ15内へ射出され
る。5は固定ダイプレート3に取付けられた固定金型、
6は可動ダイプレート4に取付けられた可動金型であ
る。固定ダイプレート3と可動ダイプレート4によって
金型5と金型6に型締め圧力が加えられる。ランナ16
は分岐ランナ17、18、19に分岐し、分岐ランナ1
7はゲート(バルブ)A7により開閉し、分岐ランナ1
8はゲート(バルブ)B8により開閉する。11は可動
金型6内を摺動するゲートコアであり、ゲートコア11
は可動ダイプレート4に取付けられたアクチュエータ1
3によりキャビティ15の樹脂通路を開閉する。12は
ゲートコア11の先端に設けられた加熱器であり、この
加熱器12は適当なタイミングでキャビティ15内の溶
融樹脂10を加熱、冷却する。43は型内圧を検出する
圧力検出センサである。また、44は加熱器12の先端
温度を検出する温度センサであり、加熱器12の先端温
度は温度センサ44の検出信号を受信した図示しない制
御装置により制御され、加熱器12の加熱のタイミング
も図示しない制御装置により制御される。
【0016】図1及び図5に示す射出工程のタイミング
により、溶融樹脂10の金型への射出充填の方法につい
て説明する。射出シリンダ1内で射出スクリュ2が回転
して樹脂材料を送りながら可塑化溶融し、一定量の溶融
樹脂10が射出シリンダ1内の射出スクリュ2の先端に
一定量貯溜した後、射出スクリュ2は回転を止め、前進
して溶融樹脂10をランナ16を通して金型キャビティ
15内へ射出をする。このとき、ゲートコア11はキャ
ビティ15の中央の樹脂通路を閉じ、ゲート(バルブ)
B8は閉じた状態で、ゲート(バルブ)A7を開き、射
出スクリュ2は全射出量の約半分を第1次射出をする
(図1−(I))。
【0017】次いで、ゲート(バルブ)A7を閉じ、ゲ
ート(バルブ)B8を開き、残りの半分のキャビティに
第2次射出をした後(図1−(II))、若干時間型内
圧を保持し、ゲート(バルブ)B8を閉じ、ゲートコア
11を引き出し、キャビティ15の通路を開くと同時に
中央の分岐ランナ19を開きながら第3次の射出をする
(図1ー(III))。このときより早い時点で加熱器
12を発熱させ、ゲートコア11の温度を上昇して固化
を始めた樹脂の温度を上昇させて第1次、第2次、第3
次射出の樹脂の境界を加熱し、溶融状態に保って融合さ
せるようにして、樹脂間のウェルドの接着を改善し、接
着強度を向上させる。次いで加熱器12の発熱を止め、
(冷却し)金型6と同じ温度に制御して樹脂の圧力保
持、冷却工程へ移行する。
【0018】図5−(1)は通常の射出成形機におけ
る、1カ所のランナゲートから一気に溶融樹脂を射出充
填するときの射出と圧力保持のタイミングを示してい
る。図5−(2)は2カ所のランナゲートから同時に溶
融樹脂を射出充填するときの射出と圧力保持のタイミン
グを示す。図1に示す金型5、6を使用する場合であれ
ば、ゲートコア11を引いてキャビティ15の樹脂通路
を開いたままの状態で、ゲートA7、ゲートB8を同時
に開いてキャビティ15に溶融樹脂10を射出充填す
る。図5−(3)は2カ所のランナゲートからタイミン
グをずらして溶融樹脂を射出充填するときの射出と圧力
保持のタイミングを示す。図1に示す金型を使用する場
合であれば、ゲートコア11を押し出してキャビティ1
5の樹脂通路を塞ぎ、ゲートA7、ゲートB8をタイミ
ングをずらして開くと同時にゲートコア11を開いてキ
ャビティ15に溶融樹脂10を順次射出充填する。
【0019】図5−(4)は2カ所のランナゲートから
タイミングをずらして溶融樹脂を射出充填するとき、第
1次の射出後若干時間保持し、ゲートコアを開き、第2
次の射出をするときの射出と圧力保持のタイミングを示
す。図1に示す金型を使用する場合であれば、ゲートコ
ア11を押し出してキャビティ15の樹脂通路を塞ぎ、
ゲートA7を開いてキャビティ15の半分に溶融樹脂1
0を射出充填した後、ゲートA7を閉じ、若干時間保持
し、型内圧センサ43の型内圧検出信号が低くなったこ
とを確認し、ゲートコア11を開き、ゲートB8を開い
てキャビティ15の残り半分に溶融樹脂10を射出充填
する。この第1の実施形態の金型装置は、上記の図5−
(2)〜図5−(4)の射出充填方法が可能であり、こ
の射出充填のときゲートコア11付属の加熱器12によ
り樹脂流れの合流部分を加熱して融合してウェルドの強
度低下を少なくするようにしている。
【0020】図6は長大な成形品(例えば自動車のバン
パ)を通常の1段射出成形したときの溶融樹脂の流れ状
態(上から2番目の図)と、射出のタイミングをずらし
て2段射出により部分連結成形したときの溶融樹脂の流
れ状態(1番上の図)と、この両者の射出充填中の型内
圧の分布状態(下方の図)を示したものであり、破線は
通常成形型内圧を示し、太い実線は部分連結成形時の片
側の型内圧を示している。図6の縦線のハッチング部
は、通常の1段射出成形時の射出充填途中において、溶
融樹脂の摩擦抵抗による型内圧の変化状態を示してい
る。
【0021】通常の1段射出成形のときは、溶融樹脂の
キャビティ入り口から両端部までの距離が長いのでキャ
ビティ内の通路と溶融樹脂との摩擦が大きく、溶融樹脂
の流速が同じ場合は、通常の射出成形のときの圧力損失
は、部分連結成形時の場合より大きくなり、射出のため
の押力も大きくなるので射出速度を遅くして対応せざる
を得ないが、射出速度が遅くなれば、樹脂通路の途中で
溶融樹脂は冷え易く、端末まで樹脂が行き渡るにはより
大きい射出圧力が必要となる。また、このように型内圧
が大きくなれば、金型キャビティの面を押さえる型締力
も大きくならざるを得ない。
【0022】上述のように、部分連結成形すれば型内圧
は低くなるので、キャビティ全面を押さえる型締力は小
さくて済む。これを言い換えれば、型内圧を同じにすれ
ば、射出速度をより早くすることが可能となる。さら
に、図5−(4)のように、ゲートコア11によりキャ
ビティ15の樹脂通路を分割し、キャビティ15の半分
づつにタイミングをずらして溶融樹脂10を射出充填
し、片側の樹脂が冷却して型内圧が低下したときに、後
半分のキャビティ15に溶融樹脂10を射出充填するよ
うにすれば、型締力をさらに半分にすることができる。
また、ゲートコア11により樹脂合流部を部分的に加圧
し樹脂を流動させることにより低い型締力であっても成
形品の強度を向上させることができる。本実施例ではゲ
ートコアを1つ用いる場合について説明を行なったが、
複数のゲートコアを用いて成形行なうことも可能であ
る。
【0023】
【第2の実施形態】本発明の第2の実施形態の分割成形
方法は、第1の実施形態と同じように、金型キャビティ
をゲートコアで2分割して、単一の射出シリンダから分
岐したランナによりタイミングに差をつけて分割成形す
るものであり、成形金型装置の断面図、図2−(I)、
図2−(II)、図5の射出工程のタイミングを示す図
を用いて説明する。第1の実施形態と異なるところは、
第1の実施形態に設けられていた中央部の分岐ランナ1
9を省いたことである。従って、分岐ランナを備えた固
定側金型以外は全て第1の実施形態と同じ構成であるの
で、同じ構成についての説明は省略する。
【0024】溶融樹脂10をランナ22を通して金型キ
ャビティ15内へ射出をする。このとき、ゲートコア1
1はキャビティ15の中央の樹脂通路を閉じ、ゲート
(バルブ)B28は閉じた状態で、ゲート(バルブ)A
27を開き、射出スクリュ2は全射出量の約半分を第1
次射出をする(図2−(I))。次いで、ゲート(バル
ブ)A27を閉じ、若干時間保持し、型内圧センサ43
の型内圧検出信号が低くなったことを確認してゲートコ
ア11を引き出し、ゲート(バルブ)B28を開き、残
りの半分のキャビティに第2次射出をする。このときよ
り早い時点で加熱器12を発熱させ、ゲートコア11の
温度を上昇して固化を始めた樹脂の温度を上昇させて第
1次、第2次射出の樹脂の境界を加熱し、溶融状態に保
って融合させるようにして、樹脂間のウェルドの接着を
改善し、接着強度を向上させる。また、ゲートコア11
を用いて樹脂境界部を部分的に加圧し樹脂を流動させる
ことにより、更なる強度向上が図れる。次いで加熱器1
2の発熱を止め、(冷却し)金型6と同じ温度に制御し
て樹脂の圧力保持、冷却工程へ移行する。
【0025】この第2の実施形態の金型装置も第1の実
施形態の金型と同様に、図5−(2)〜図5−(4)に
示した射出と圧力保持のタイミングで、2カ所のランナ
ゲートから同時又は順次に溶融樹脂を射出充填すること
ができる。従って、この射出充填のときもゲートコア1
1付属の加熱器12により樹脂流れの合流部分を加熱し
て融合してウェルドの強度低下を少なくするようにして
おり、長大な成形品を射出のタイミングをずらして2段
射出により部分連結成形することにより、第1の実施形
態と同じ効果を奏することができる。本実施例ではゲー
トコアを1つ用いる場合について説明を行なったが、複
数のゲートコアを用いて成形行なうことも可能である。
【0026】
【第3の実施形態】本発明の第3の実施形態の分割成形
方法は、金型キャビティを一対のゲートコアで3分割し
て、単一の射出シリンダから分岐したランナによりタイ
ミングに差をつけて分割成形するものであり、成形金型
装置の断面図、図3−(I)、図3−(II)を用いて
説明する。第1の実施形態と異なるところは、金型キャ
ビティを一対のゲートコアで3分割し、中央のキャビテ
ィに対する射出充填に対し、両側のキャビティへタイミ
ングを遅らせて射出充填するように構成したことであ
り、この構成以外は全て第1の実施形態と同じ構成であ
り、同じ構成についての説明は省略する。
【0027】35は固定ダイプレート3に取付けられた
固定金型、36は可動ダイプレート34に取付けられた
可動金型である。ランナ32は分岐ランナ33、39、
41に分岐し、分岐ランナ33はゲート(バルブ)C4
0より開閉し、分岐ランナ39はゲート(バルブ)A3
7により開閉し、分岐ランナ41はゲート(バルブ)B
38により開閉する。11A、11Bは可動金型36内
を摺動するゲートコアであり、ゲートコア11A、11
Bは可動ダイプレート34に取付けられたアクチュエー
タ13A、13Bによりキャビティ31の樹脂通路を開
閉する。12A、12Bはゲートコア11A、11Bの
それぞれの先端に設けられた加熱器であり、この加熱器
12A、12Bは適当なタイミングでキャビティ31内
の溶融樹脂10を加熱、冷却する。43は型内圧を検出
する圧力検出センサである。また、44A、44Bは加
熱器12A、12Bの先端温度を検出する温度センサで
あり、加熱器12A、12Bの先端温度は温度センサ4
4A、44Bの検出信号を受信した図示しない制御装置
により制御され、加熱器12A、12Bの加熱のタイミ
ングも図示しない制御装置により制御される。
【0028】溶融樹脂10はランナ32を通して金型キ
ャビティ31内へ射出される。このとき、ゲートコア1
1A、11Bはキャビティ31の中央両側の樹脂通路を
閉じ、ゲート(バルブ)A37、ゲート(バルブ)B3
8は閉じた状態で、ゲート(バルブ)C40を開き、射
出スクリュ2は全射出量の約1/3を第1次射出をする
(図3−(I))。次いで、ゲート(バルブ)C40を
閉じ、若干時間保持し、型内圧センサ43の型内圧検出
信号が低くなったことを確認してゲートコア11A、1
1Bを引き出し、ゲート(バルブ)A37、ゲート(バ
ルブ)B38を同時に開き、残りのキャビティに第2次
射出をする。このときより早い時点で加熱器12A、1
2Bを発熱させ、ゲートコア11A、11Bの温度を上
昇して固化を始めた樹脂の温度を上昇させて第1次、第
2次射出の樹脂の境界を加熱し、溶融状態に保って融合
させるようにして、樹脂間のウェルドの接着を改善し、
接着強度を向上させる。また、ゲートコア11A、11
Bを用いて樹脂境界部を部分的に加圧し樹脂を流動させ
ることにより、更なる強度向上が図れる。次いで加熱器
12A、12Bの発熱を止め、(冷却し)金型36と同
じ温度に制御して樹脂の圧力保持、冷却工程へ移行す
る。
【0029】この第3の実施形態の金型装置も第1、第
2の実施形態の金型と同様に、図5−(2)〜図5−
(4)に示した射出と圧力保持のタイミングで、3カ所
のランナゲートから同時、又は順次に溶融樹脂を射出充
填することができる。従って、この射出充填のときもゲ
ートコア11A、11B付属の加熱器12A、12Bに
より樹脂流れの合流部分を加熱して融合してウェルドの
強度低下を少なくするようにしており、長大な成形品を
射出のタイミングをずらして2段射出により部分連結成
形することにより、第1の実施形態と同じ効果を奏する
ことができる。
【0030】
【第4の実施形態】本発明の第4の実施形態の分割成形
方法は、金型キャビティをゲートコアで2分割して、一
対の射出シリンダから、それぞれランナによりタイミン
グに差をつけて分割成形するものであり、成形金型装置
の断面図、図4−(I)、図4−(II)を用いて説明
する。第1の実施形態と異なるところは、射出シリンダ
が2台設置され、それぞれの射出シリンダが同時または
タイミングをずらして射出充填を行うもので、第1の実
施形態に設けられていた中央部の分岐ランナ19は不必
要となる。この構成以外は殆ど第1の実施形態と同じ構
成となっているので、同じ構成についての説明は省略す
る。
【0031】52は固定ダイプレート51に取付けられ
た固定金型、6は可動ダイプレート4に取付けられた可
動金型である。固定金型52の2個のランナ53、54
の入り口にはそれぞれ2台の射出シリンダ1A、1Bの
ノズルが圧着する。ランナ53、54は単一のキャビテ
ィ55に連結している。可動金型6の中央に明けられた
貫通孔にゲートコア11が嵌合し、ゲートコア11は、
可動ダイプレート4に取付けられたアクチュエータ13
により、キャビティ55の中央の樹脂通路を遮断するよ
うに往復摺動して通路を開閉する。12はゲートコア1
1の先端に設けられた加熱器である。43は型内圧を検
出する圧力検出センサ、44は加熱器12の先端温度を
検出する温度センサで、加熱器12の温度は温度センサ
44の検出信号を受信した図示しない制御装置により制
御され、加熱器12の加熱のタイミングも図示しない制
御装置により制御される。
【0032】2台の射出シリンダ1A、1Bはそれぞれ
同種又は、異種又は異色の樹脂材料を射出することがで
きる。図4においては射出シリンダ1Aは樹脂A50、
射出シリンダ1Bは樹脂B50を射出するようになって
いる。また、それぞれの射出シリンダ1A、1Bの射出
スクリュ2A、2Bは別々に射出駆動される。ゲートコ
ア11が突き出されて、キャビティ55の中央の樹脂通
路を閉じ、先ず、射出スクリュ2Aが射出駆動されて全
射出量の約半分を第1次射出をする(図4−(I))。
【0033】そのままの状態を若干時間保持し、型内圧
センサ43が樹脂A50の型内圧が低くなったことを確
認した後、ゲートコア11を引いてキャビティ55の通
路を開き、射出スクリュ2Bが射出駆動されて全射出量
の残り半分を第2次射出をする(図4−(II))。こ
のときより早い時点で加熱器12を発熱させ、ゲートコ
ア11の温度を上昇して固化を始めた樹脂の温度を上昇
させて第1次、第2次射出の樹脂の境界を加熱し、溶融
状態に保って融合させるようにして、樹脂間のウェルド
の接着を改善し、接着強度を向上させる。また、ゲート
コア11を用いて樹脂境界部を部分的に加圧し樹脂を流
動させることにより、更なる強度向上が図れる。次いで
加熱器12の発熱を止め、(冷却し)金型6と同じ温度
に制御して樹脂の圧力保持、冷却工程へ移行する。
【0034】この第4の実施形態の金型装置も第1、第
2の実施形態の金型と同様に、図5−(2)〜図5−
(4)に示した射出と圧力保持のタイミングで、2台の
射出シリンダ1A、1Bから同時、又は順次に溶融樹脂
を射出充填することができる。従って、この射出充填の
ときもゲートコア11付属の加熱器12により樹脂流れ
の合流部分を加熱して融合してウェルドの強度低下を少
なくするようにしており、長大な成形品を射出のタイミ
ングをずらして2段射出により部分連結成形することに
より、第1の実施形態と同じ効果を奏することができ
る。また、この金型装置は異種材料の連結成形品、異色
材料の連結成形品を連結成形することもできる。
【0035】
【発明の効果】本発明は、射出成形機の金型装置におい
て、金型キャビティを分割するゲートコアを設け、金型
のランナーに複数の分岐路及びゲートバルブを設け、金
型キャビティを分割し、タイミングをずらしてゲートを
開いて分割した金型キャビティに溶融樹脂を射出すると
きに、次の射出の前または同時に金型キャビティを分割
しているゲートコアを開いて一体に成形し、樹脂の合流
部をゲートコアの先端に設けられた加熱器によって加熱
して融合させるようにしたので、樹脂合流部のウェルド
の強度低下を少なくする効果があり、樹脂合流部を加圧
すれば更なる効果が期待できる。また、部分連結成形を
すれば型内圧が低くなるので、キャビティ全面を押さえ
る型締力は小さくて済む、従って、型締装置の加圧機構
を小型にすることができ、製造コストをさげることが可
能となる。これを言い換えれば、型内圧を同じにすれ
ば、射出速度をより早くすることが可能で成形能力が向
上する。さらに、ゲートコアによりキャビティを分割
し、分割されたキャビティにタイミングをずらして溶融
樹脂を射出充填するようにすれば、型締力をさらに少な
くすることができ、特に長大な成形品を射出充填すると
きにコスト効果が大きい(請求項1〜8)。
【0036】金型キャビティを3分割して上記の分割成
形方法を採ったものは、上記の効果に加えて長大な成形
品の金型に適している(請求項9、10、11)また、
複数の射出シリンダを使用して溶融樹脂を供給し、上記
の分割成形をする方法、装置は、異種、異色の樹脂を一
体に成形し、上記と同様な効果を奏することができる
(請求項12、13、14)。加熱器に誘導加熱方式を
使用すれば急加熱が容易であるので、この金型装置のゲ
ートコアの先端の加熱方式として好適である(請求項1
5)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の分割成形方法を説明
する成形金型装置の断面図(I)、(II)、(II
I)である。
【図2】本発明の第2の実施形態の分割成形方法を説明
する成形金型装置の断面図(I)、(II)である。
【図3】本発明の第3の実施形態の分割成形方法を説明
する成形金型装置の断面図(I)、(II)である。
【図4】本発明の第4の実施形態の分割成形方法を説明
する成形金型装置の断面図(I)、(II)である。
【図5】種々の射出充填方法における射出工程のタイミ
ングを示す図である。
【図6】通常の単一ランナによる射出充填方法のときの
型内圧分布状態と分割射出充填成形のときの型内圧分布
状態を比較した図である。
【符号の説明】
1 射出シリンダ 2 射出スクリュ 5、25、52 固定金型 6 可動可動 7、27 ゲートA 8、28 ゲートB 10 溶融樹脂 11 ゲートコア 12 加熱器 15、31 キャビティ 16、22、32、53、54 ランナ 17、18、19、23、24、39、41、 分岐
ランナ 50 溶融樹脂A 60 溶融樹脂B
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲吉 文雄 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社産業機器事業部内 (72)発明者 田村 幸夫 愛知県名古屋市中村区岩塚町字九反所60− 1 中菱エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 4F202 AK01 AM36 AP02 AR06 AR11 CA11 CB22 CK02 CK06 CK07 CK17 CK42 CK52 CN01 CN05 4F206 AK01 AM36 AP024 AR064 AR11 JA07 JB22 JL02 JN12 JN13 JN14 JN22 JQ81 JT01

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型のランナーから分岐された複数の分
    岐ランナ及びゲートから金型キャビティに溶融樹脂を分
    割射出して一体に成形する射出成形方法において、複数
    の開閉ゲートコアで遮断された金型キャビティのうちの
    1つのキャビティへ前記キャビティに連通する分岐ラン
    ナからの射出を行い、前記開閉ゲートコアのうちの1つ
    で遮断された他のキャビティへこれに連通する別の分岐
    ランナから前記射出よりタイミングを遅らせて射出をし
    た後、前記開閉ゲートコアの後退によりできる空間に、
    これに連通する分岐ランナから射出を行って溶融樹脂を
    満たし、前記開閉ゲートコアの周辺を加熱することによ
    り順次射出を行った樹脂の境界部を溶融状態に保って融
    合した後、冷却固化させるようにしたことを特徴とする
    分割射出成形方法。
  2. 【請求項2】 金型のランナーから分岐された複数の分
    岐ランナ及びゲートから金型キャビティに溶融樹脂を分
    割射出して一体に成形する射出成形方法において、開閉
    ゲートコアで半分に遮断された金型キャビティの片側へ
    第1の分岐ランナからの第1次射出を行い、残りの半分
    のキャビティへ第2の分岐ランナから第1次射出よりタ
    イミングを遅らせて第2次射出をした後、前記開閉ゲー
    トコアを開いて第3の分岐ランナから第3次射出を行っ
    て溶融樹脂を満たし、前記開閉ゲートコアの周辺を加熱
    することにより第1次、第2次及び第3次の射出樹脂の
    境界部を溶融状態に保って融合した後、冷却固化させる
    ようにしたことを特徴とする分割射出成形方法。
  3. 【請求項3】 請求項1及び2に記載の分割射出成形方
    法において、順次射出を行なった樹脂の境界部を溶融状
    態に保って融合した後、開閉ゲートコアにより樹脂境界
    部を部分的に加圧することを特徴とする分割射出成形方
    法。
  4. 【請求項4】 金型のランナーから分岐された複数の分
    岐ランナ及びゲートから金型キャビティに溶融樹脂を分
    割射出して一体に成形する射出成形機の金型装置におい
    て、金型キャビティの分岐ランナを閉じると同時にキャ
    ビティを分割するように開閉作動用のアクチュエータを
    備えた少なくとも1以上の開閉ゲートコアと、同開閉ゲ
    ートコアの先端に設けられた加熱器と、金型キャビティ
    の前記開閉ゲートコアで分割されたキャビティのそれぞ
    れへ通じる複数の分岐ランナにそれぞれ設けられたゲー
    トと、開閉ゲートコアの作動とランナのゲート作動と開
    閉ゲートコアの加熱器の加熱のタイミングを制御する制
    御装置とにより構成され、請求項1乃至3の方法により
    分割射出成型することを特徴とする金型装置。
  5. 【請求項5】 金型のランナーから分岐された複数の分
    岐ランナ及びゲートから金型キャビティに溶融樹脂を分
    割射出して一体に成形する射出成形方法において、少な
    くとも1以上の開閉ゲートコアで遮断された金型キャビ
    ティのうちの1つのキャビティへ射出を行い、タイミン
    グを遅らせて前記ゲートコアによる金型キャビティの遮
    断を解除すると同時に若しくは遮断を解除するより以前
    に前記開閉ゲートコアで分割され前記射出が行われたキ
    ャビティと隣接する他のキャビティへの射出を行い、順
    次行なった射出樹脂の境界の周辺を加熱することによ
    り、射出樹脂の境界部を溶融状態に保って融合した後、
    冷却固化させるようにしたことを特徴とする射出成形方
    法。
  6. 【請求項6】 金型のランナーから分岐された複数の分
    岐ランナ及びゲートから金型キャビティに溶融樹脂を分
    割射出して一体に成形する射出成形方法において、開閉
    ゲートコアで半分に遮断された金型キャビティの片側へ
    の第1次射出を行い、タイミングを遅らせて前記ゲート
    コアによる金型キャビティの遮断を解除すると同時に残
    りの半分のキャビティへの第2次の射出を行い、第1次
    射出と第2次の射出の境界の周辺を加熱することによ
    り、第1次及び第2次の射出樹脂の境界部を溶融状態に
    保って融合した後、冷却固化させるようにしたことを特
    徴とする射出成形方法。
  7. 【請求項7】 請求項5及び6に記載の分割射出成形方
    法において、順次射出を行なった樹脂の境界部を溶融状
    態に保って融合した後、開閉ゲートコアにより樹脂境界
    部を部分的に加圧することを特徴とする分割射出成形方
    法。
  8. 【請求項8】 金型のランナーから分岐された複数の分
    岐ランナ及びゲートから金型キャビティに溶融樹脂を分
    割射出して一体に成形する射出成形機の金型装置におい
    て、金型キャビティを分割して遮断する開閉作動用のア
    クチュエータを備えた少なくとも1以上の開閉ゲートコ
    アと、同開閉ゲートコアの先端にそれぞれ設けられた加
    熱器と、前記開閉ゲートコアで分割された金型キャビテ
    ィのそれぞれに通じる分岐ランナにそれぞれ設けられた
    ゲートと、開閉ゲートコアの作動と分岐ランナのゲート
    作動と開閉ゲートコアの加熱器の加熱のタイミングを制
    御する制御装置とにより構成され、請求項5乃至7に記
    載の方法により射出成形することを特徴とする金型装
    置。
  9. 【請求項9】 金型のランナーから分岐された複数の分
    岐ランナ及びゲートから金型キャビティに溶融樹脂を分
    割射出して一体に成形する射出成形方法において、金型
    キャビティに中央部と外側部を遮断して3分割する一対
    の開閉ゲートコアを閉側に作動し、中央の分岐ランナを
    通して中央の金型キャビティへの第1次射出を行い、第
    1次射出後タイミングを遅らせて開閉ゲートコアを開側
    へ作動すると同時に、外側の一対の分岐ランナより第2
    次の射出を行って金型キャビティの両外側部分への射出
    を行って成形し、第1次の射出樹脂と第2次の射出樹脂
    の境界周辺を加熱することにより第1次、第2次の射出
    樹脂の境界部を溶融状態に保って融合した後、冷却固化
    させるようにしたことを特徴とする射出成形方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の分割射出成形方法に
    おいて、順次射出を行なった樹脂の境界部を溶融状態に
    保って融合した後、開閉ゲートコアにより樹脂境界部を
    部分的に加圧することを特徴とする分割射出成形方法。
  11. 【請求項11】 金型のランナーから分岐された複数の
    分岐ランナ及びゲートから金型キャビティに溶融樹脂を
    分割射出して一体に成形する射出成形機の金型装置にお
    いて、金型キャビティの中央部分と外側部分を遮断する
    アクチュエータを備えた一対の開閉ゲートコアと、同開
    閉ゲートコアの先端に設けられた加熱器と、金型キャビ
    ティの中央部分へ通じる中央分岐ランナに設けられたゲ
    ートと、金型キャビティの両外側部分へ通じる一対の分
    岐ランナのそれぞれに設けられたゲートと、前記ゲート
    コアの作動と各分岐ランナのゲートの作動と前記ゲート
    コアの加熱器の加熱のタイミングを制御する制御装置と
    により構成され、請求項9及び10に記載の方法により
    射出成形することを特徴とする射出成形機の金型装置。
  12. 【請求項12】 同一の金型キャビティに対して複数の
    射出ユニットと複数のランナーを設け、金型キャビティ
    のを中間部に設けた分割可能な開閉ゲートコアを閉側に
    して金型キャビティを分割し、複数の射出ユニットより
    異種又は異色の溶融樹脂を射出し、射出工程の終期に前
    記ゲートコアを開いて一体に成形する射出成形方法にお
    いて、開閉ゲートコアで半分に遮断された金型キャビテ
    ィの片側への第1の射出ユニットから射出を行い、タイ
    ミングを遅らせて前記ゲートコアによる金型キャビティ
    の遮断を解除し、次いで残りの半分のキャビティとゲー
    トコアが残した空隙へ第2の射出ユニットから射出充填
    成形し、第1次射出と第2次の射出の境界の周辺を加熱
    することにより、第1次及び第2次の射出樹脂の境界部
    を溶融状態に保って融合した後、冷却固化させるように
    したことを特徴とする射出成形方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の分割射出成形方法
    において、順次射出を行なった樹脂の境界部を溶融状態
    に保って融合した後、開閉ゲートコアにより樹脂境界部
    を部分的に加圧することを特徴とする分割射出成形方
    法。
  14. 【請求項14】 同一の金型キャビティに対して複数の
    射出ユニットと複数のランナーを設け、金型キャビティ
    の中間部を分割可能な開閉ゲートコアを閉側にして金型
    キャビティを分割し、複数の射出ユニットより異種又は
    異色の溶融樹脂を射出し、射出工程の終期に前記ゲート
    コアを開いて一体に成形する射出成形機の金型装置にお
    いて、金型キャビティを中央で2分割して遮断する開閉
    作動用のアクチュエータを備えた開閉ゲートコアと、同
    開閉ゲートコアの先端に設けられた加熱器と、各射出ユ
    ニットから直接金型キャビティへ連通するランナと、射
    出ユニットの射出のタイミングと前記ゲートコアの作動
    とゲートコアの加熱器の加熱のタイミングを制御する制
    御装置とにより構成され、上記請求項12及び13に記
    載の方法により射出成型することを特徴とする金型装
    置。
  15. 【請求項15】 金型のランナーから分岐された複数の
    分岐ランナ及びゲートから金型キャビティに溶融樹脂を
    分割射出して一体に成形する上記請求項4、8、11及
    び14の金型装置において、金型キャビティを遮断する
    ゲートコア周辺の金型面を加熱する手段に高周波電流誘
    導加熱器を用い、温度検出センサと温度制御装置により
    樹脂温度と加熱のタイミングを制御するようにしたこと
    を特徴とする射出成形機。
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