JP2003103139A - 湿式排煙脱硫装置 - Google Patents
湿式排煙脱硫装置Info
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- JP2003103139A JP2003103139A JP2001302581A JP2001302581A JP2003103139A JP 2003103139 A JP2003103139 A JP 2003103139A JP 2001302581 A JP2001302581 A JP 2001302581A JP 2001302581 A JP2001302581 A JP 2001302581A JP 2003103139 A JP2003103139 A JP 2003103139A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 pH値の低い吸収液が循環配管へショートパ
スして脱硫率が低下することを防止し、ガス入口ダクト
周辺、特にその底面領域へ吸収液及び石膏スケールが蓄
積して、通風損失が増大するのを回避する吸収塔を有す
る湿式排煙脱硫装置を提供すること。 【解決手段】 被処理排ガスの入口ダクト2の底面と一
体の遮へい板15の吸収塔内への張り出し長さBがその
直下部に位置するバッフルプレート10の幅Wと同一、
又はそれ以上に成る大きさにし、遮へい板15が脱硫さ
れた低pH値の吸収液を直接バッフルプレート10と循
環タンク16の間に流下させないようにする。また、吸
収塔1から遮へい板15を介してタンク16の中央部分
に流下する吸収液は、SOxを吸収していない低pH値
の吸収液をバッフルプレート10から遠ざけ、SOxを
吸収したpH値の異なる吸収液と混合させ、酸化用空気
9とより良く接触攪拌させるように作用する。
スして脱硫率が低下することを防止し、ガス入口ダクト
周辺、特にその底面領域へ吸収液及び石膏スケールが蓄
積して、通風損失が増大するのを回避する吸収塔を有す
る湿式排煙脱硫装置を提供すること。 【解決手段】 被処理排ガスの入口ダクト2の底面と一
体の遮へい板15の吸収塔内への張り出し長さBがその
直下部に位置するバッフルプレート10の幅Wと同一、
又はそれ以上に成る大きさにし、遮へい板15が脱硫さ
れた低pH値の吸収液を直接バッフルプレート10と循
環タンク16の間に流下させないようにする。また、吸
収塔1から遮へい板15を介してタンク16の中央部分
に流下する吸収液は、SOxを吸収していない低pH値
の吸収液をバッフルプレート10から遠ざけ、SOxを
吸収したpH値の異なる吸収液と混合させ、酸化用空気
9とより良く接触攪拌させるように作用する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボイラ等の燃焼排ガ
スの湿式排煙脱硫装置に関する。
スの湿式排煙脱硫装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大気汚染防止のために化石燃料の燃焼排
ガス中の硫黄酸化物の除去装置として、湿式石灰石−石
膏法による脱硫装置が広く実用化されている。この脱硫
装置の主要機器である従来技術の円筒自立型スプレ方式
リターンフロー吸収塔を図7に示し、そのガス出入口部
平面図(図7のB−B線矢視図)を図8に示す。
ガス中の硫黄酸化物の除去装置として、湿式石灰石−石
膏法による脱硫装置が広く実用化されている。この脱硫
装置の主要機器である従来技術の円筒自立型スプレ方式
リターンフロー吸収塔を図7に示し、そのガス出入口部
平面図(図7のB−B線矢視図)を図8に示す。
【0003】図7に示す円筒自立型スプレ方式リターン
フロー吸収塔1は、その側壁にガス入口ダクト2と該ガ
ス入口ダクト2に対向する側壁にガス出口ダクト7を設
け、吸収塔内部空間内に鉛直方向に仕切板6を配置す
る。該仕切板6の上端と吸収塔天井壁との間に塔内を流
れる排ガスの流路空間を設け、前記仕切板6の下端は吸
収塔の下部に設けられる吸収液循環タンク16に溜めら
れる吸収液中に浸漬させている。
フロー吸収塔1は、その側壁にガス入口ダクト2と該ガ
ス入口ダクト2に対向する側壁にガス出口ダクト7を設
け、吸収塔内部空間内に鉛直方向に仕切板6を配置す
る。該仕切板6の上端と吸収塔天井壁との間に塔内を流
れる排ガスの流路空間を設け、前記仕切板6の下端は吸
収塔の下部に設けられる吸収液循環タンク16に溜めら
れる吸収液中に浸漬させている。
【0004】従って、ガス入口ダクト2から流入した排
ガスは仕切板6により、その流れ方向が変えられ、吸収
塔1内を上昇し、仕切板6を越えてから下降流に変わ
り、ガス出口ダクト7から排出される。
ガスは仕切板6により、その流れ方向が変えられ、吸収
塔1内を上昇し、仕切板6を越えてから下降流に変わ
り、ガス出口ダクト7から排出される。
【0005】上記仕切板6により仕切られた吸収塔内の
ガス上昇流と下降流が生じる領域に石灰石スラリなどの
炭酸塩スラリからなる吸収液をスプレイするスプレイノ
ズル4、5が多数設けられたスプレイ配管3が複数段設
けられている。
ガス上昇流と下降流が生じる領域に石灰石スラリなどの
炭酸塩スラリからなる吸収液をスプレイするスプレイノ
ズル4、5が多数設けられたスプレイ配管3が複数段設
けられている。
【0006】火力発電所プラントの中のボイラ等から発
生した硫黄酸化物及び煤塵を含む燃焼排ガスg1は前記
吸収塔1に導かれ、吸収塔1で仕切板6により流路を強
制的に変更されて上昇流(アップフロー)となり、その
間に多数のスプレノズル4を備えた吸収液スプレ配管3
がガス流れと直交して少なくとも2段以上設置されてお
り、スプレノズル4から微細な液滴として噴霧される吸
収液と対向流を形成する。
生した硫黄酸化物及び煤塵を含む燃焼排ガスg1は前記
吸収塔1に導かれ、吸収塔1で仕切板6により流路を強
制的に変更されて上昇流(アップフロー)となり、その
間に多数のスプレノズル4を備えた吸収液スプレ配管3
がガス流れと直交して少なくとも2段以上設置されてお
り、スプレノズル4から微細な液滴として噴霧される吸
収液と対向流を形成する。
【0007】また、排ガスが吸収塔天井部と仕切板6の
間を流れた後、ガス下降流(ダウンフロー)が生じる領
域では図7に示す例では吸収液をスプレイするスプレイ
ノズル5がガス下降流と並行流となるようにスプレイ配
管3に設けられ、該スプレイ配管3が複数段設けられて
いる(スプレイノズル5がガス下降流れと対向流となる
ようにスプレイ配管3を設けても良い。)。
間を流れた後、ガス下降流(ダウンフロー)が生じる領
域では図7に示す例では吸収液をスプレイするスプレイ
ノズル5がガス下降流と並行流となるようにスプレイ配
管3に設けられ、該スプレイ配管3が複数段設けられて
いる(スプレイノズル5がガス下降流れと対向流となる
ようにスプレイ配管3を設けても良い。)。
【0008】前記排ガスの上昇流と下降流はスプレイノ
ズル4、5からスプレイされる吸収液と気液接触するこ
とで、排ガス中の硫黄酸化物は吸収液滴表面を介して吸
収除去され、煤塵は液滴との衝突により物理的に除去さ
れる。
ズル4、5からスプレイされる吸収液と気液接触するこ
とで、排ガス中の硫黄酸化物は吸収液滴表面を介して吸
収除去され、煤塵は液滴との衝突により物理的に除去さ
れる。
【0009】排ガス流れに同伴する微少な液滴(ミス
ト)は吸収塔1の外部に設置された図示しないミストエ
リミネータで除去され、浄化された処理排ガスg2は必
要により吸収塔後流側のガスダクト(図示せず)に設置
される再加熱設備により昇温されて、煙突より大気中に
排出される。
ト)は吸収塔1の外部に設置された図示しないミストエ
リミネータで除去され、浄化された処理排ガスg2は必
要により吸収塔後流側のガスダクト(図示せず)に設置
される再加熱設備により昇温されて、煙突より大気中に
排出される。
【0010】一方、吸収液スプレノズル4、5から噴霧
された吸収液滴は排ガス中の硫黄酸化物を吸収した後、
吸収塔下部に設けられた吸収液循環タンク16に落下す
る。
された吸収液滴は排ガス中の硫黄酸化物を吸収した後、
吸収塔下部に設けられた吸収液循環タンク16に落下す
る。
【0011】吸収塔1で吸収された硫黄酸化物は、吸収
液循環タンク16に供給される石灰石スラリと反応し、
同時に循環タンク16の側壁から酸化用空気9が導入さ
れ、該酸化用空気9は酸化用撹拌機8により微細化さ
れ、吸収液中の硫黄酸化物を酸化して石膏を生成させ
る。
液循環タンク16に供給される石灰石スラリと反応し、
同時に循環タンク16の側壁から酸化用空気9が導入さ
れ、該酸化用空気9は酸化用撹拌機8により微細化さ
れ、吸収液中の硫黄酸化物を酸化して石膏を生成させ
る。
【0012】このように、吸収液循環タンク16内部に
溜められる吸収液中には石膏が固形物として存在するた
め、スラリ用撹拌機(図示せず)で沈殿防止が図られて
いる。吸収液循環タンク16内の吸収液を抜き出してス
プレイノズル4、5に循環供給する循環ポンプ11と吸
収液循環配管12が設けられ、吸収液循環配管12が接
続する循環タンク16の側壁の開口部を覆うバッフルプ
レート10を設けている。バッフルプレート10は酸化
用撹拌機8で微細化された酸化用空気9の気泡が吸収液
循環配管12内に流れ込まないように遮断するための部
材であり、その上方は開放しており、吸収液循環タンク
16内の吸収液中の微細化空気9を除いた後、吸収液が
吸収液循環ポンプ11により昇圧され、吸収塔循環配管
12を通り再び吸収液スプレ配管3に導かれて吸収液ス
プレノズル4、5から噴霧される。
溜められる吸収液中には石膏が固形物として存在するた
め、スラリ用撹拌機(図示せず)で沈殿防止が図られて
いる。吸収液循環タンク16内の吸収液を抜き出してス
プレイノズル4、5に循環供給する循環ポンプ11と吸
収液循環配管12が設けられ、吸収液循環配管12が接
続する循環タンク16の側壁の開口部を覆うバッフルプ
レート10を設けている。バッフルプレート10は酸化
用撹拌機8で微細化された酸化用空気9の気泡が吸収液
循環配管12内に流れ込まないように遮断するための部
材であり、その上方は開放しており、吸収液循環タンク
16内の吸収液中の微細化空気9を除いた後、吸収液が
吸収液循環ポンプ11により昇圧され、吸収塔循環配管
12を通り再び吸収液スプレ配管3に導かれて吸収液ス
プレノズル4、5から噴霧される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図7に示す従来技術で
は吸収塔1のガス入口ダクト2の直下の吸収液循環タン
ク16に落下した吸収液のpHは、被処理排ガスg1と
吸収液が最初に接しているため、pH3〜4程度であ
る。このpH値は、ガス出口ダクト7側のように十分に
排ガスと気液接触した後に吸収液循環タンク16に落下
した吸収液のpH約5〜6の値と比較して低い。
は吸収塔1のガス入口ダクト2の直下の吸収液循環タン
ク16に落下した吸収液のpHは、被処理排ガスg1と
吸収液が最初に接しているため、pH3〜4程度であ
る。このpH値は、ガス出口ダクト7側のように十分に
排ガスと気液接触した後に吸収液循環タンク16に落下
した吸収液のpH約5〜6の値と比較して低い。
【0014】図7に示すように脱硫装置機器の設置面積
を減らすためにガス入口ダクト2やそれより上流側の排
ガス流路中に配置される図示していない熱交換器の熱回
収側部分の下面の空きスペースを利用して吸収液循環ポ
ンプ11が設置される場合、上記pH値の低い吸収液が
循環配管12へショートパスして、吸収液スプレ配管
3、吸収液スプレノズル4、5へ供給されるため、排ガ
スの脱硫率が下がる可能性があった。このため、循環タ
ンク16の側壁の循環配管12への吸収液の取出口の配
置位置が制約を受け、循環配管12の取り回し長さが長
大化したり、吸収液循環タンク16の容積を大きくして
吸収液の滞留時間を長くし、pH値を回復させるなどの
対策を講じる必要があり、装置コストの増大につながっ
ていた。
を減らすためにガス入口ダクト2やそれより上流側の排
ガス流路中に配置される図示していない熱交換器の熱回
収側部分の下面の空きスペースを利用して吸収液循環ポ
ンプ11が設置される場合、上記pH値の低い吸収液が
循環配管12へショートパスして、吸収液スプレ配管
3、吸収液スプレノズル4、5へ供給されるため、排ガ
スの脱硫率が下がる可能性があった。このため、循環タ
ンク16の側壁の循環配管12への吸収液の取出口の配
置位置が制約を受け、循環配管12の取り回し長さが長
大化したり、吸収液循環タンク16の容積を大きくして
吸収液の滞留時間を長くし、pH値を回復させるなどの
対策を講じる必要があり、装置コストの増大につながっ
ていた。
【0015】本発明の課題は、pH値の低い吸収液が吸
収液循環配管へショートパスして脱硫率が低下すること
を防止し、ガス入口ダクト周辺、特にその底面領域へ吸
収液及び石膏スケールが蓄積して、通風損失が増大する
のを回避する吸収塔を有する湿式排煙脱硫装置を提供す
ることである。
収液循環配管へショートパスして脱硫率が低下すること
を防止し、ガス入口ダクト周辺、特にその底面領域へ吸
収液及び石膏スケールが蓄積して、通風損失が増大する
のを回避する吸収塔を有する湿式排煙脱硫装置を提供す
ることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、以
下の構成によって達成できる。すなわち、被処理ガスの
ガス入口ダクトと、ガス入口ダクトから導入された被処
理ガスを吸収液と接触させて該ガス中の硫黄酸化物を除
去し、脱硫処理後の排ガスを排出するガス出口ダクトと
を備えた吸収塔と、該吸収塔の下部に吸収液を貯留し、
かつ貯留吸収液の一部を吸収塔本体内に供給して被処理
ガスを吸収液と接触させるための吸収液循環タンクを備
えた湿式排煙脱硫装置において、吸収液循環配管をガス
入口ダクトの吸収塔との接続部の下方の吸収液循環タン
クに取り付け、該吸収液循環タンクの吸収液循環配管取
付部に対向する吸収液循環タンク内には吸収液中の気泡
が吸収液循環配管内に流入するのを防ぐバッフルプレー
トを設け、被処理ガスのガス入口ダクトの吸収塔との接
続部と吸収液循環タンク内の吸収液の液面との間であっ
て、バッフルプレートの上方を覆う位置にガス入口ダク
ト底面付近に接続する遮蔽板を設けた湿式排煙脱硫装置
である。
下の構成によって達成できる。すなわち、被処理ガスの
ガス入口ダクトと、ガス入口ダクトから導入された被処
理ガスを吸収液と接触させて該ガス中の硫黄酸化物を除
去し、脱硫処理後の排ガスを排出するガス出口ダクトと
を備えた吸収塔と、該吸収塔の下部に吸収液を貯留し、
かつ貯留吸収液の一部を吸収塔本体内に供給して被処理
ガスを吸収液と接触させるための吸収液循環タンクを備
えた湿式排煙脱硫装置において、吸収液循環配管をガス
入口ダクトの吸収塔との接続部の下方の吸収液循環タン
クに取り付け、該吸収液循環タンクの吸収液循環配管取
付部に対向する吸収液循環タンク内には吸収液中の気泡
が吸収液循環配管内に流入するのを防ぐバッフルプレー
トを設け、被処理ガスのガス入口ダクトの吸収塔との接
続部と吸収液循環タンク内の吸収液の液面との間であっ
て、バッフルプレートの上方を覆う位置にガス入口ダク
ト底面付近に接続する遮蔽板を設けた湿式排煙脱硫装置
である。
【0017】被処理ガスの入口ダクトの底面を吸収塔内
に延長した下向き傾斜面とし、該傾斜面を遮蔽板の上面
とすることができる。
に延長した下向き傾斜面とし、該傾斜面を遮蔽板の上面
とすることができる。
【0018】また、上記遮蔽板は、吸収塔の中心部近傍
にその先端部を有し、あるいは循環タンクの吸収液貯留
液面上の吸収塔の側壁を底面とする縦断面形状が三角形
状である構成としても良い。
にその先端部を有し、あるいは循環タンクの吸収液貯留
液面上の吸収塔の側壁を底面とする縦断面形状が三角形
状である構成としても良い。
【0019】さらに、上記遮蔽板は、循環タンクの吸収
液の液面上の吸収塔の側壁内側を底面とする縦断面形状
が三角形状とすることができる。
液の液面上の吸収塔の側壁内側を底面とする縦断面形状
が三角形状とすることができる。
【0020】また、本発明の上記吸収塔は、入口ダクト
と出口ダクトと、その入口ダクトと出口ダクトの間に排
ガス流路を設け、その排ガス流路を入口ダクト側と出口
ダクト側の二室に分割するために天井部側に開口部を有
する鉛直方向に立てた仕切板を設け、該仕切板で入口ダ
クトから導入される排ガスが上向きに流れる上昇流領域
と天井側の開口部で反転した後に出口ダクトに向けて下
向きに排ガスが流れる下降流領域を形成し、噴出する吸
収液スラリが排ガスと上昇流領域では向流接触し、下降
流領域では並流接触するように前記各領域にスプレノズ
ルを設けた構成からなる吸収塔を用いることができる。
と出口ダクトと、その入口ダクトと出口ダクトの間に排
ガス流路を設け、その排ガス流路を入口ダクト側と出口
ダクト側の二室に分割するために天井部側に開口部を有
する鉛直方向に立てた仕切板を設け、該仕切板で入口ダ
クトから導入される排ガスが上向きに流れる上昇流領域
と天井側の開口部で反転した後に出口ダクトに向けて下
向きに排ガスが流れる下降流領域を形成し、噴出する吸
収液スラリが排ガスと上昇流領域では向流接触し、下降
流領域では並流接触するように前記各領域にスプレノズ
ルを設けた構成からなる吸収塔を用いることができる。
【0021】本発明の湿式排煙脱硫装置の吸収塔は、被
処理ガスを吸収塔側壁面から導入して、吸収塔内で被処
理ガスに鉛直方向又は水平方向に吸収液をスプレイする
方式の吸収塔である。
処理ガスを吸収塔側壁面から導入して、吸収塔内で被処
理ガスに鉛直方向又は水平方向に吸収液をスプレイする
方式の吸収塔である。
【0022】
【作用】図1の排煙脱硫装置を例にして、本発明の作用
を説明する。湿式排煙脱硫装置の運用は被処理排ガスg
1を吸収塔1に通す前に吸収液スプレノズル4、5から
多量の吸収液を吸収塔内に噴霧する(これを、吸収液循
環時ということとする)。そして、ある一定時間経過し
た後、被処理排ガスg1を吸収塔1に通す(これを通常
運転時ということとする)。
を説明する。湿式排煙脱硫装置の運用は被処理排ガスg
1を吸収塔1に通す前に吸収液スプレノズル4、5から
多量の吸収液を吸収塔内に噴霧する(これを、吸収液循
環時ということとする)。そして、ある一定時間経過し
た後、被処理排ガスg1を吸収塔1に通す(これを通常
運転時ということとする)。
【0023】ガス入口ダクト2の底面と一体の遮へい板
15を、その吸収塔内への張り出し水平長さBがその直
下部に位置するバッフルプレート10の幅Wと同一、あ
るいは前記張り出し長さBがバッフルプレート10の幅
W以上に大きくなるようにして、遮へい板15が通常運
転時にアップフロー側で脱硫された低pH値の吸収液を
直接バッフルプレート10上に流下させないようにす
る。
15を、その吸収塔内への張り出し水平長さBがその直
下部に位置するバッフルプレート10の幅Wと同一、あ
るいは前記張り出し長さBがバッフルプレート10の幅
W以上に大きくなるようにして、遮へい板15が通常運
転時にアップフロー側で脱硫された低pH値の吸収液を
直接バッフルプレート10上に流下させないようにす
る。
【0024】また、遮へい板15により循環タンク16
の中央部分付近に誘導されて流下する吸収液は、アップ
フロー側の低pH値の吸収液をバッフルプレート10か
ら遠ざけ、ダウンフロー側のpH値の異なる吸収液と混
合させ、酸化用空気9とより良く接触攪拌させるように
作用する。
の中央部分付近に誘導されて流下する吸収液は、アップ
フロー側の低pH値の吸収液をバッフルプレート10か
ら遠ざけ、ダウンフロー側のpH値の異なる吸収液と混
合させ、酸化用空気9とより良く接触攪拌させるように
作用する。
【0025】こうして循環タンク16内に落下した低p
H値の吸収液がショートパスして直接バッフルプレート
10上に流下することなく、吸収液循環タンク16内で
ダウンフロー側の吸収液と混合し、さらに酸化用空気9
と接触攪拌し易くなるので、同じ液/ガス比で脱硫率の
向上が図れる。
H値の吸収液がショートパスして直接バッフルプレート
10上に流下することなく、吸収液循環タンク16内で
ダウンフロー側の吸収液と混合し、さらに酸化用空気9
と接触攪拌し易くなるので、同じ液/ガス比で脱硫率の
向上が図れる。
【0026】また、ガス入口ダクト2の底面及び遮へい
板15上に吸収液及び石膏スケールが堆積しないような
勾配を持たせることが望ましい。これにより、吸収液循
環時に、スラリ状の吸収液はガス入口ダクト2底面に堆
積しないように流下するので石膏ソフトスケールになる
ことがない。従って排ガス温度が高いことにより、ガス
入口ダクト2の底面及び遮へい板15上に吸収液中の水
分が蒸発して石膏スケールが生成されるおそれはない。
板15上に吸収液及び石膏スケールが堆積しないような
勾配を持たせることが望ましい。これにより、吸収液循
環時に、スラリ状の吸収液はガス入口ダクト2底面に堆
積しないように流下するので石膏ソフトスケールになる
ことがない。従って排ガス温度が高いことにより、ガス
入口ダクト2の底面及び遮へい板15上に吸収液中の水
分が蒸発して石膏スケールが生成されるおそれはない。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面と共に
説明する。
説明する。
【実施例1】図1は本実施の形態のスプレ方式リターン
フロー吸収塔1の概略断面図を示すが、図7で示す部材
と同一部材には同一番号を付してその説明は省略する。
フロー吸収塔1の概略断面図を示すが、図7で示す部材
と同一部材には同一番号を付してその説明は省略する。
【0028】本実施の形態の特徴はガス入口ダクト2の
底面があたかも吸収塔内部へ延長されたように、遮へい
板15の上面とガス入口ダクト2の底面が同一平面を形
成するように遮蔽板15を配置したものである。図2に
は図1のA−A線矢視図を示すが、ガス入口ダクト2と
ガス出口ダクト7とガス入口ダクト2の近傍、さらに遮
へい板15を示している。
底面があたかも吸収塔内部へ延長されたように、遮へい
板15の上面とガス入口ダクト2の底面が同一平面を形
成するように遮蔽板15を配置したものである。図2に
は図1のA−A線矢視図を示すが、ガス入口ダクト2と
ガス出口ダクト7とガス入口ダクト2の近傍、さらに遮
へい板15を示している。
【0029】本実施の形態では、ガス入口ダクト2の底
面は下向きに傾斜している。また、遮へい板15の吸収
塔1内への張り出し部の水平方向の長さはBであり、遮
へい板15の先端部の両端は吸収塔1の壁面部に接する
位置にまで伸びており、前記長さBはバッフルプレート
10の幅Wと同一のものを示している。
面は下向きに傾斜している。また、遮へい板15の吸収
塔1内への張り出し部の水平方向の長さはBであり、遮
へい板15の先端部の両端は吸収塔1の壁面部に接する
位置にまで伸びており、前記長さBはバッフルプレート
10の幅Wと同一のものを示している。
【0030】遮へい板15は縦断面形状が三角形をして
おり、上面傾斜部の水平に対する下向きの傾斜角θ2は
20度、下面傾斜部の水平に対する下向きの傾斜角θ3
は30度であるが、この部位に石膏のスケーリングが生
じない角度であれば良く、前記傾斜角度θ2、θ3は特
に限定されない。
おり、上面傾斜部の水平に対する下向きの傾斜角θ2は
20度、下面傾斜部の水平に対する下向きの傾斜角θ3
は30度であるが、この部位に石膏のスケーリングが生
じない角度であれば良く、前記傾斜角度θ2、θ3は特
に限定されない。
【0031】なお、遮へい板15の吸収塔1の壁面部に
対する接続位置は、ガス入口ダクト2の底面から吸収塔
内部へ延長して伸びているが、吸収塔1の側壁のガス入
口ダクト2の開口部の下端より下側で、吸収液循環タン
ク16の液面上であればどこにあってもよい。
対する接続位置は、ガス入口ダクト2の底面から吸収塔
内部へ延長して伸びているが、吸収塔1の側壁のガス入
口ダクト2の開口部の下端より下側で、吸収液循環タン
ク16の液面上であればどこにあってもよい。
【0032】図5及び図6に遮へい板15とバッフルプ
レート10の構造の一例を示す。図5には遮へい板15
とバッフルプレート10の斜視図と空間上での互いの配
置関係を示し、図6は図5のD−D線矢視図を示す。ス
プレイノズル4から噴霧された低pH値の吸収液Q1は
流下して遮へい板15上に落ち、ここで方向転換してバ
ッフルプレート10から離れるように吸収液循環タンク
16に流れ込む。一方、吸収液循環タンク16内で混合
攪拌されてpH値が回復した吸収液Q2はバッフルプレ
ート10の開口部からバッフルプレート10内に流入
し、吸収液循環ポンプ11を通り、吸収液として循環再
使用される。
レート10の構造の一例を示す。図5には遮へい板15
とバッフルプレート10の斜視図と空間上での互いの配
置関係を示し、図6は図5のD−D線矢視図を示す。ス
プレイノズル4から噴霧された低pH値の吸収液Q1は
流下して遮へい板15上に落ち、ここで方向転換してバ
ッフルプレート10から離れるように吸収液循環タンク
16に流れ込む。一方、吸収液循環タンク16内で混合
攪拌されてpH値が回復した吸収液Q2はバッフルプレ
ート10の開口部からバッフルプレート10内に流入
し、吸収液循環ポンプ11を通り、吸収液として循環再
使用される。
【0033】(1)吸収液循環ポンプ内への低pH吸収
液のショートパスについて ガス入口ダクト2の底面の塔内への遮へい板15の前記
張り出し長さBと遮へい板15の直下部に位置するバッ
フルプレート10の幅Wが同一であるか、または前記張
り出し長さBがバッフルプレート10の幅W以上に大き
いことから、遮へい板15が、通常運転時、アップフロ
ー側で脱硫された低pH値の吸収液を直接バッフルプレ
ート10内には流下させないようにすることができる。
液のショートパスについて ガス入口ダクト2の底面の塔内への遮へい板15の前記
張り出し長さBと遮へい板15の直下部に位置するバッ
フルプレート10の幅Wが同一であるか、または前記張
り出し長さBがバッフルプレート10の幅W以上に大き
いことから、遮へい板15が、通常運転時、アップフロ
ー側で脱硫された低pH値の吸収液を直接バッフルプレ
ート10内には流下させないようにすることができる。
【0034】また、遮へい板15に誘導されて循環タン
ク16の中央部分に流下する吸収液は、アップフロー側
の低pH値の吸収液をバッフルプレート10から遠ざ
け、ダウンフロー側のpH値の異なる吸収液と循環タン
ク16内で混合させ、酸化用空気9とより接触攪拌し易
くすることができる。
ク16の中央部分に流下する吸収液は、アップフロー側
の低pH値の吸収液をバッフルプレート10から遠ざ
け、ダウンフロー側のpH値の異なる吸収液と循環タン
ク16内で混合させ、酸化用空気9とより接触攪拌し易
くすることができる。
【0035】こうして、吸収液循環タンク16内に落下
した低pH値の吸収液はショートパスして直接バッフル
プレート10に流下することなく、吸収液循環タンク1
6内でダウンフロー側の吸収液と混合し、さらには酸化
用空気9と接触攪拌するようになるので、遮へい板15
を設けていない吸収塔と比較して同じ液/ガス比で脱硫
率がより向上する。また、吸収液のpH値の回復のため
に吸収液循環タンク16の容量を大きくして滞留時間を
長くする必要がなくなる。
した低pH値の吸収液はショートパスして直接バッフル
プレート10に流下することなく、吸収液循環タンク1
6内でダウンフロー側の吸収液と混合し、さらには酸化
用空気9と接触攪拌するようになるので、遮へい板15
を設けていない吸収塔と比較して同じ液/ガス比で脱硫
率がより向上する。また、吸収液のpH値の回復のため
に吸収液循環タンク16の容量を大きくして滞留時間を
長くする必要がなくなる。
【0036】遮へい板15の張り出し長さBは吸収液循
環タンク16内に落下してきた低pH値の吸収液が直接
バッフルプレート10内側(タンク16の壁面とプレー
ト10の間)の吸収液内に流下しなければ良く、B≧W
を満たせば、張り出し長さBを特に限定されない。
環タンク16内に落下してきた低pH値の吸収液が直接
バッフルプレート10内側(タンク16の壁面とプレー
ト10の間)の吸収液内に流下しなければ良く、B≧W
を満たせば、張り出し長さBを特に限定されない。
【0037】また遮へい板15の平面から見た範囲は、
図2に示すように、バッフルプレート10を覆い被さる
ようにすれば良く、形状を限定するものではない。
図2に示すように、バッフルプレート10を覆い被さる
ようにすれば良く、形状を限定するものではない。
【0038】遮へい板15は縦断面形状が三角形をして
おり、上面傾斜部の水平に対する下向きの傾斜角θ2は
20度、下面傾斜部の水平に対する下向きの傾斜角θ3
は30度であるが、この部位に石膏のスケーリングが生
じない角度で有れば、その傾斜角度θ2、θ3は特に限
定されない。
おり、上面傾斜部の水平に対する下向きの傾斜角θ2は
20度、下面傾斜部の水平に対する下向きの傾斜角θ3
は30度であるが、この部位に石膏のスケーリングが生
じない角度で有れば、その傾斜角度θ2、θ3は特に限
定されない。
【0039】なお、遮へい板15の吸収塔1の壁面部に
対する接続位置は、ガス入口ダクト2の底面から吸収塔
内部へ延長して伸びているが、吸収塔の側壁のガス入口
ダクト接続用開口部の下端より下側で、吸収液循環タン
ク16の液面上であればどこにあってもよい。
対する接続位置は、ガス入口ダクト2の底面から吸収塔
内部へ延長して伸びているが、吸収塔の側壁のガス入口
ダクト接続用開口部の下端より下側で、吸収液循環タン
ク16の液面上であればどこにあってもよい。
【0040】(2)ガス入口ダクト2の底面上での石膏
スケールの堆積、成長及び断面閉塞について ガス入口ダクト2近傍では、100〜200℃の被処理
排ガスと吸収液が気液接触し、排ガス温度が高いことか
ら吸収液(石膏を含む石灰石スラリ)中の水分が蒸発
し、石膏スケールとなってガス入口ダクト2の底面に堆
積・成長し、通風系の圧力損失増大を招き、成長した大
きなスケール片が吸収液循環タンク16に落下して吸収
塔循環配管12を通り、最終的に吸収液スプレノズル
4、5に詰まりを生じさせる可能性があった。
スケールの堆積、成長及び断面閉塞について ガス入口ダクト2近傍では、100〜200℃の被処理
排ガスと吸収液が気液接触し、排ガス温度が高いことか
ら吸収液(石膏を含む石灰石スラリ)中の水分が蒸発
し、石膏スケールとなってガス入口ダクト2の底面に堆
積・成長し、通風系の圧力損失増大を招き、成長した大
きなスケール片が吸収液循環タンク16に落下して吸収
塔循環配管12を通り、最終的に吸収液スプレノズル
4、5に詰まりを生じさせる可能性があった。
【0041】望ましくは、円筒部とその端部に直方体を
接続した形状のガス入口ダクト2が吸収塔1の側壁の開
口部に接続する部分である前記直方体部分であって、従
来は水平となっていたガス入口ダクト2底面の図2に示
す領域X’の範囲(吸収塔側壁及びガス入口ダクト2の
点線部分で囲まれる領域)に上部より落下してきた吸収
液中の石膏が堆積しない下向きの傾斜角度を持たせると
良い。
接続した形状のガス入口ダクト2が吸収塔1の側壁の開
口部に接続する部分である前記直方体部分であって、従
来は水平となっていたガス入口ダクト2底面の図2に示
す領域X’の範囲(吸収塔側壁及びガス入口ダクト2の
点線部分で囲まれる領域)に上部より落下してきた吸収
液中の石膏が堆積しない下向きの傾斜角度を持たせると
良い。
【0042】これにより、吸収塔1を循環しているスラ
リ状の吸収液はガス入口ダクト2の底面に堆積せず、常
時吸収液循環タンク16に流下するようになるので、前
記領域X’に石膏ソフトスケールが生成することを抑制
できる。
リ状の吸収液はガス入口ダクト2の底面に堆積せず、常
時吸収液循環タンク16に流下するようになるので、前
記領域X’に石膏ソフトスケールが生成することを抑制
できる。
【0043】従って、ガス入口ダクト2の底面上で10
0〜200℃と高い温度からなる排ガスにより吸収液中
の水分が蒸発して石膏スケールが生成・成長することを
防止でき、通風損失やスプレノズル4、5の詰まりの問
題を回避できる。
0〜200℃と高い温度からなる排ガスにより吸収液中
の水分が蒸発して石膏スケールが生成・成長することを
防止でき、通風損失やスプレノズル4、5の詰まりの問
題を回避できる。
【0044】同様にガス出口ダクト7の底面も図2の領
域Y’の範囲(吸収塔側壁及びガス出口ダクト7の点線
部分で囲まれる領域)に吸収液中の石膏が堆積しない傾
斜角度を持たせるようにするとよい。
域Y’の範囲(吸収塔側壁及びガス出口ダクト7の点線
部分で囲まれる領域)に吸収液中の石膏が堆積しない傾
斜角度を持たせるようにするとよい。
【0045】この時の傾斜角度は、この部位に石膏のス
ケーリングが生じない角度であれば良く、特に限定され
ない。
ケーリングが生じない角度であれば良く、特に限定され
ない。
【0046】また、図5及び図6にバッフルプレート1
0の構造一例を示すが、酸化用空気9から供給された微
細気泡を吸い込まなければ、構造や形状を限定するもの
ではない。
0の構造一例を示すが、酸化用空気9から供給された微
細気泡を吸い込まなければ、構造や形状を限定するもの
ではない。
【0047】
【実施例2】本発明の他の実施の形態を図3及び図4に
示す。図3は本実施の形態のスプレ方式リターンフロー
吸収塔1の概略断面図を示し、図4には図3のC−C線
矢視図を示すが、ガス入口ダクト2とガス出口ダクト7
とガス入口ダクト2の近傍、さらに遮へい板15を示し
ている。
示す。図3は本実施の形態のスプレ方式リターンフロー
吸収塔1の概略断面図を示し、図4には図3のC−C線
矢視図を示すが、ガス入口ダクト2とガス出口ダクト7
とガス入口ダクト2の近傍、さらに遮へい板15を示し
ている。
【0048】本実施の形態は被処理排ガスg1と噴霧吸
収液を並行流或いは対向流で水平方向で気液接触させ、
脱硫する方式であり、高速水平流脱硫装置と呼ばれてい
る。
収液を並行流或いは対向流で水平方向で気液接触させ、
脱硫する方式であり、高速水平流脱硫装置と呼ばれてい
る。
【0049】このシステム構成は図1に示すリターンフ
ロー式吸収塔と同様であり、吸収液スプレ及び排ガス流
が水平流型脱硫装置である点が構造的に異なる。
ロー式吸収塔と同様であり、吸収液スプレ及び排ガス流
が水平流型脱硫装置である点が構造的に異なる。
【0050】火力発電所プラントの中のボイラ等から発
生した硫黄酸化物及び煤塵を含む燃焼排ガスg1は前記
吸収塔1に水平方向に導かれ、吸収塔1内で多数のスプ
レノズル4を備えた水平方向に伸びる吸収液スプレ配管
3がガス流れと対向する方向に吸収液を噴霧する。図3
に示す例ではガス入口ダクト2のより入口側のスプレイ
配管3のスプレイノズル4からはガス入口ダクト2内の
上流側ではガスの流れと並行する方向に少なくとも1段
スプレ配管3が設置され、またガス入口ダクト2内の下
流側ではスプレイ配管3のスプレイノズル4からはガス
の流れと対向する方向に少なくとも2段設置されてい
る。
生した硫黄酸化物及び煤塵を含む燃焼排ガスg1は前記
吸収塔1に水平方向に導かれ、吸収塔1内で多数のスプ
レノズル4を備えた水平方向に伸びる吸収液スプレ配管
3がガス流れと対向する方向に吸収液を噴霧する。図3
に示す例ではガス入口ダクト2のより入口側のスプレイ
配管3のスプレイノズル4からはガス入口ダクト2内の
上流側ではガスの流れと並行する方向に少なくとも1段
スプレ配管3が設置され、またガス入口ダクト2内の下
流側ではスプレイ配管3のスプレイノズル4からはガス
の流れと対向する方向に少なくとも2段設置されてい
る。
【0051】前記排ガスの流れはスプレイノズル4から
スプレイされる吸収液と気液接触することで、排ガス中
の硫黄酸化物は吸収液滴表面を介して吸収除去され、煤
塵は液滴との衝突により物理的に除去される。
スプレイされる吸収液と気液接触することで、排ガス中
の硫黄酸化物は吸収液滴表面を介して吸収除去され、煤
塵は液滴との衝突により物理的に除去される。
【0052】排ガス流れに同伴する微少な液滴(ミス
ト)は吸収塔1の外部に設置された図示しないミストエ
リミネータで除去され、浄化された処理排ガスg2は必
要により吸収塔後流側のガスダクト(図示せず)に設置
される再加熱設備により昇温されて、煙突より大気中に
排出される。
ト)は吸収塔1の外部に設置された図示しないミストエ
リミネータで除去され、浄化された処理排ガスg2は必
要により吸収塔後流側のガスダクト(図示せず)に設置
される再加熱設備により昇温されて、煙突より大気中に
排出される。
【0053】一方、吸収液スプレノズル4から噴霧され
た吸収液滴は排ガス中の硫黄酸化物を吸収した後、吸収
塔下部に設けられた吸収液循環タンク16に落下する。
た吸収液滴は排ガス中の硫黄酸化物を吸収した後、吸収
塔下部に設けられた吸収液循環タンク16に落下する。
【0054】吸収塔1に吸収された硫黄酸化物は、吸収
液循環タンク16に供給される石灰石スラリと反応し、
同時に循環タンク16の側壁から酸化用空気9が導入さ
れ、該酸化用空気9は酸化用撹拌機8により微細化さ
れ、吸収液中の硫黄酸化物を酸化して石膏を生成させ
る。
液循環タンク16に供給される石灰石スラリと反応し、
同時に循環タンク16の側壁から酸化用空気9が導入さ
れ、該酸化用空気9は酸化用撹拌機8により微細化さ
れ、吸収液中の硫黄酸化物を酸化して石膏を生成させ
る。
【0055】このように、吸収液循環タンク16内部に
溜められる吸収液中には石膏が固形物として存在するた
め、スラリ用撹拌機(図示せず)で沈殿防止が図られて
いる。吸収液循環タンク16内の吸収液を抜き出してス
プレイノズル4、5に循環供給する循環ポンプ11と吸
収液循環配管12が設けられているが、吸収液循環配管
12が接続する循環タンク16の側壁の開口部を覆うバ
ッフルプレート10を設けている。バッフルプレート1
0は吸収液循環タンク16内の吸収液が酸化用撹拌機8
で微細化された酸化用空気9の気泡が吸収液循環配管1
2内に流れ込まないように遮断するための部材であり、
その上方は開放しており、吸収液循環タンク16内の吸
収液中の微細化空気9を除いた後の、吸収液が吸収液循
環ポンプ11により昇圧され、吸収塔循環配管12を通
り、再び吸収液スプレ配管3に導かれて吸収液スプレノ
ズル4から噴霧される。
溜められる吸収液中には石膏が固形物として存在するた
め、スラリ用撹拌機(図示せず)で沈殿防止が図られて
いる。吸収液循環タンク16内の吸収液を抜き出してス
プレイノズル4、5に循環供給する循環ポンプ11と吸
収液循環配管12が設けられているが、吸収液循環配管
12が接続する循環タンク16の側壁の開口部を覆うバ
ッフルプレート10を設けている。バッフルプレート1
0は吸収液循環タンク16内の吸収液が酸化用撹拌機8
で微細化された酸化用空気9の気泡が吸収液循環配管1
2内に流れ込まないように遮断するための部材であり、
その上方は開放しており、吸収液循環タンク16内の吸
収液中の微細化空気9を除いた後の、吸収液が吸収液循
環ポンプ11により昇圧され、吸収塔循環配管12を通
り、再び吸収液スプレ配管3に導かれて吸収液スプレノ
ズル4から噴霧される。
【0056】ガス入口ダクト2の底面は下向きに傾斜し
ている。また、遮へい板15は吸収塔1内へ張り出し、
遮へい板15の先端部は吸収塔1の壁面部に接する位置
にまで伸びており、その水平長さBはバッフルプレート
10の幅Wと同一のものを示している。
ている。また、遮へい板15は吸収塔1内へ張り出し、
遮へい板15の先端部は吸収塔1の壁面部に接する位置
にまで伸びており、その水平長さBはバッフルプレート
10の幅Wと同一のものを示している。
【0057】遮へい板15は縦断面形状が三角形をして
おり、上面傾斜部の水平に対する下向きの傾斜角θ2は
20度、下面傾斜部の水平に対する下向きの傾斜角θ3
は30度であるが、この部位に石膏のスケーリングが生
じない角度であれば良く、その傾斜角度θ2、θ3は特
に限定されない。
おり、上面傾斜部の水平に対する下向きの傾斜角θ2は
20度、下面傾斜部の水平に対する下向きの傾斜角θ3
は30度であるが、この部位に石膏のスケーリングが生
じない角度であれば良く、その傾斜角度θ2、θ3は特
に限定されない。
【0058】また、遮へい板15の吸収塔1の壁面部に
対する接続位置は、ガス入口ダクト2の底面から吸収塔
1の内部へ延長して伸びているが、吸収塔1の側壁の入
口ダクト接続用開口部の下端より下側で、吸収液循環タ
ンク16の液面上であればどこにあってもよい。
対する接続位置は、ガス入口ダクト2の底面から吸収塔
1の内部へ延長して伸びているが、吸収塔1の側壁の入
口ダクト接続用開口部の下端より下側で、吸収液循環タ
ンク16の液面上であればどこにあってもよい。
【0059】バッフルプレート10の幅W以上の張り出
し長さBを有している遮へい板15がなければ、脱硫さ
れた低pH値(pH=3〜4)の吸収液が集中的にバッ
フルプレート10近傍に流入するため、この低pH値の
吸収液をそのまま吸収塔循環配管12を介してスプレノ
ズル4から噴霧すれば排ガス脱硫率が下がる。従って、
ガス入口ダクト2、ガス出口ダクト7の勾配(傾斜角)
及び遮へい板の構造を図1に示す実施例1と同じように
すれば同様の効果が得られる。
し長さBを有している遮へい板15がなければ、脱硫さ
れた低pH値(pH=3〜4)の吸収液が集中的にバッ
フルプレート10近傍に流入するため、この低pH値の
吸収液をそのまま吸収塔循環配管12を介してスプレノ
ズル4から噴霧すれば排ガス脱硫率が下がる。従って、
ガス入口ダクト2、ガス出口ダクト7の勾配(傾斜角)
及び遮へい板の構造を図1に示す実施例1と同じように
すれば同様の効果が得られる。
【0060】図示していないが本発明は図1に示す吸収
塔1で仕切板6を備えていない被処理ガスを吸収塔側壁
部から導入し、水平方向に複数段のスプレイ配管3を配
置してガスと対向流接触及び/又は並流接触させる縦型
吸収塔にも適用可能である。
塔1で仕切板6を備えていない被処理ガスを吸収塔側壁
部から導入し、水平方向に複数段のスプレイ配管3を配
置してガスと対向流接触及び/又は並流接触させる縦型
吸収塔にも適用可能である。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、pH値の低い吸収液が
吸収液循環配管へショートパスすることがないので被処
理ガスの脱硫率の低下が防止でき、ガス入口ダクトの周
辺、特にその底面領域へ吸収液及び石膏スケールが堆積
して、通風損失が増大するのを回避することができる。
これにより、長期間安定した脱硫装置の運用ができ運転
維持費の低減、吸収塔のコンパクト化が図れる。
吸収液循環配管へショートパスすることがないので被処
理ガスの脱硫率の低下が防止でき、ガス入口ダクトの周
辺、特にその底面領域へ吸収液及び石膏スケールが堆積
して、通風損失が増大するのを回避することができる。
これにより、長期間安定した脱硫装置の運用ができ運転
維持費の低減、吸収塔のコンパクト化が図れる。
【図1】 本発明の実施の形態の円筒自立型スプレ方式
リターンフロー吸収塔の断面概略図である。
リターンフロー吸収塔の断面概略図である。
【図2】 図1のA−A線斜視図である。
【図3】 本発明の他の実施の形態の高速水平流スプレ
方式呼吸塔の断面概略図である。
方式呼吸塔の断面概略図である。
【図4】 図3のC−C線斜視図である。
【図5】 本発明の遮へい板とバッフルプレート(一
例)の関係を表した鳥瞰図である。
例)の関係を表した鳥瞰図である。
【図6】 バッフルプレート(一例)の側面図(図5の
D−D視図)である。
D−D視図)である。
【図7】 従来技術の円筒自立型スプレ方式リターンフ
ロー吸収塔の断面概略図である。
ロー吸収塔の断面概略図である。
【図8】 従来技術の吸収塔ガス出入口部平面図(図7
のB−B視図)である。
のB−B視図)である。
1 リターンフロー吸収塔 2 ガス入口ダクト
3 吸収液スプレ配管 4 吸収液スプレノ
ズル 5 吸収液スプレノズル 6 仕切板 7 ガス出口ダクト 8 酸化用撹拌機 9 酸化用空気 10 バッフルプレ
ート 11 循環ポンプ 12 吸収塔循環配
管 15 遮へい板 16 吸収液循環タ
ンク g1 被処理排ガス g2 処理排ガス W バッフルプレートの幅 θ バッフルプレートの円周方向の角度 B 遮へい板の張り出し長さ θ2 遮へい板上面
傾斜角 θ3 遮へい板下面傾斜角
ズル 5 吸収液スプレノズル 6 仕切板 7 ガス出口ダクト 8 酸化用撹拌機 9 酸化用空気 10 バッフルプレ
ート 11 循環ポンプ 12 吸収塔循環配
管 15 遮へい板 16 吸収液循環タ
ンク g1 被処理排ガス g2 処理排ガス W バッフルプレートの幅 θ バッフルプレートの円周方向の角度 B 遮へい板の張り出し長さ θ2 遮へい板上面
傾斜角 θ3 遮へい板下面傾斜角
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 浅海 隆夫
広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立
株式会社呉事業所内
(72)発明者 石坂 浩
広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立
株式会社呉研究所内
Fターム(参考) 4D002 AA02 AC01 BA02 CA01 CA20
DA05 DA16 EA12 FA03
Claims (6)
- 【請求項1】 被処理ガスのガス入口ダクトと、ガス入
口ダクトから導入された被処理ガスを吸収液と接触させ
て該ガス中の硫黄酸化物を除去し脱硫処理後の排ガスを
排出するガス出口ダクトとを備えた吸収塔と、該吸収塔
の下部に吸収液を貯留し、かつ貯留吸収液の一部を吸収
塔本体内に供給して被処理ガスを吸収液と接触させるた
めの吸収液循環タンクを備えた湿式排煙脱硫装置におい
て、 吸収液循環配管をガス入口ダクトの吸収塔との接続部の
下方の吸収液循環タンクに取り付け、該吸収液循環タン
クの吸収液循環配管取付部に対向する吸収液循環タンク
内には吸収液中の気泡が吸収液循環配管内に流入するの
を防ぐバッフルプレートを設け、被処理ガスのガス入口
ダクトの吸収塔との接続部と吸収液循環タンク内の吸収
液の液面との間であって、バッフルプレートの上方を覆
う位置にガス入口ダクト底面付近に接続する遮蔽板を設
けたことを特徴とする湿式排煙脱硫装置。 - 【請求項2】 被処理ガスの入口ダクトの底面を吸収塔
内に延長した下向き傾斜面とし、該傾斜面を遮蔽板の上
面とすることを特徴とする請求項1記載の湿式排煙脱硫
装置。 - 【請求項3】 遮蔽板は、吸収塔の中心部近傍にその先
端部を有していることを特徴とする請求項1記載の湿式
排煙脱硫装置。 - 【請求項4】 遮蔽板は、循環タンクの吸収液の液面上
の吸収塔の側壁内側を底面とする縦断面形状が三角形状
であることを特徴とする請求項1記載の湿式排煙脱硫装
置。 - 【請求項5】 吸収塔は、入口ダクトと出口ダクトと、
その入口ダクトと出口ダクトの間に排ガス流路を設け、
その排ガス流路を入口ダクト側と出口ダクト側の二室に
分割するために天井部側に開口部を有する鉛直方向に立
てた仕切板を設け、該仕切板で入口ダクトから導入され
る排ガスが上向きに流れる上昇流領域と天井側の開口部
で反転した後に出口ダクトに向けて下向きに排ガスが流
れる下降流領域を形成し、噴出する吸収液スラリが排ガ
スと上昇流領域では向流接触し、下降流領域では並流接
触するように前記各領域にスプレノズルを設けた構成か
らなることを特徴とする請求項1記載の湿式排煙脱硫装
置。 - 【請求項6】 吸収塔は、被処理ガスを吸収塔側壁面か
ら導入して、吸収塔内で被処理ガスに鉛直方向又は水平
方向に吸収液をスプレイする方式の吸収塔であることを
特徴とする請求項1記載の湿式排煙脱硫装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001302581A JP2003103139A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 湿式排煙脱硫装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001302581A JP2003103139A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 湿式排煙脱硫装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003103139A true JP2003103139A (ja) | 2003-04-08 |
Family
ID=19122800
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001302581A Pending JP2003103139A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 湿式排煙脱硫装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003103139A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008296152A (ja) * | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Okawara Mfg Co Ltd | スクラバ装置 |
CN100464822C (zh) * | 2005-06-28 | 2009-03-04 | 颜松林 | 烟气脱硫脱氟除尘装置 |
US8906141B2 (en) | 2012-08-09 | 2014-12-09 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Carbon dioxide recovery apparatus and method |
CN104524953A (zh) * | 2015-01-16 | 2015-04-22 | 方小刚 | 一种通过风扇散热的脱硫除尘设备 |
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