JP2003199633A - 収納体 - Google Patents
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- JP2003199633A JP2003199633A JP2001401989A JP2001401989A JP2003199633A JP 2003199633 A JP2003199633 A JP 2003199633A JP 2001401989 A JP2001401989 A JP 2001401989A JP 2001401989 A JP2001401989 A JP 2001401989A JP 2003199633 A JP2003199633 A JP 2003199633A
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- Japan
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- drawer
- lock unit
- drawers
- lock
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Abstract
(57)【要約】
【課題】引出しを引き出せないようにロックするための
ロックユニットの取り付け作業性を改善する。 【解決手段】上下方向に配設された多段の引出し1A、
1B、1Cと、これら引出し1A、1B、1Cを出し入
れ可能に支持するために前面を開口させた筐体W1と、
引出し1A、1B、1Cを引き出せないようにロックす
る引出しのロック装置2とを具備する収納体において、
筐体W1の前面近傍に、ロック装置2を構成するロック
ユニット20Aを取付け可能な取付け面910aを設
け、取付け面910aには、ロックユニット20Aの下
端部と係り合う第1の切り起し爪911と、ロックユニ
ット20Aの下端部以外の部位と係り合う第2の切り起
し爪912とを設けることとした。
ロックユニットの取り付け作業性を改善する。 【解決手段】上下方向に配設された多段の引出し1A、
1B、1Cと、これら引出し1A、1B、1Cを出し入
れ可能に支持するために前面を開口させた筐体W1と、
引出し1A、1B、1Cを引き出せないようにロックす
る引出しのロック装置2とを具備する収納体において、
筐体W1の前面近傍に、ロック装置2を構成するロック
ユニット20Aを取付け可能な取付け面910aを設
け、取付け面910aには、ロックユニット20Aの下
端部と係り合う第1の切り起し爪911と、ロックユニ
ット20Aの下端部以外の部位と係り合う第2の切り起
し爪912とを設けることとした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の引出しを多
段に設けた収納体に関するものであって、特に引出しを
引き出せないようにロックする引出しのロック装置を備
えた収納体に関する。
段に設けた収納体に関するものであって、特に引出しを
引き出せないようにロックする引出しのロック装置を備
えた収納体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の引出しを同時に引き出
した際にその重みで家具類が転倒するのを防止するため
に、上下に積み重なるように配設された引出しのうち、
いずれか一の引出しを引き出した場合に、他の引出しを
引き出せないようにロックする引出しのロック装置が知
られている。又、盗難防止のために施錠することで、全
ての引出しを引き出せないようにロックする引出しのロ
ック装置が知られている。このようなロック装置におい
て、その機能部分の一部又は全部をユニット化し、収納
体本体にネジにより締結して固定し、組み込むようにし
たものを採用することがある。
した際にその重みで家具類が転倒するのを防止するため
に、上下に積み重なるように配設された引出しのうち、
いずれか一の引出しを引き出した場合に、他の引出しを
引き出せないようにロックする引出しのロック装置が知
られている。又、盗難防止のために施錠することで、全
ての引出しを引き出せないようにロックする引出しのロ
ック装置が知られている。このようなロック装置におい
て、その機能部分の一部又は全部をユニット化し、収納
体本体にネジにより締結して固定し、組み込むようにし
たものを採用することがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のよう
に収納体本体にネジなどで締結して固定する場合に、収
納体本体が組み上がった状態で、収納体本体の側壁内面
のような入り組んだ起立面にロックユニットを位置合わ
せして取り付けることは容易ではなく、作業性が非常に
悪かった。
に収納体本体にネジなどで締結して固定する場合に、収
納体本体が組み上がった状態で、収納体本体の側壁内面
のような入り組んだ起立面にロックユニットを位置合わ
せして取り付けることは容易ではなく、作業性が非常に
悪かった。
【0004】このような問題に鑑み、本発明は、このよ
うなロックユニットの取り付け作業性を改善することを
目的とするものである。
うなロックユニットの取り付け作業性を改善することを
目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の問題を解決すべ
く、本発明の収納体は、上下方向に配設された多段の引
出しと、これら引出しを支持し各引出しを出し入れする
ために前面を開口させた筐体と、引出しを引き出せない
ようにロックする引出しのロック装置とを具備する収納
体であって、前記筐体の前面近傍には、ロック装置を構
成するロックユニットを取付け可能な取付け面が設けら
れ、前記取付け面には、前記ロックユニットの下端部と
係り合う第1の係り合い部と、ロックユニットの下端部
以外の他の部位と係り合う第2の係り合い部とが設けら
れている。
く、本発明の収納体は、上下方向に配設された多段の引
出しと、これら引出しを支持し各引出しを出し入れする
ために前面を開口させた筐体と、引出しを引き出せない
ようにロックする引出しのロック装置とを具備する収納
体であって、前記筐体の前面近傍には、ロック装置を構
成するロックユニットを取付け可能な取付け面が設けら
れ、前記取付け面には、前記ロックユニットの下端部と
係り合う第1の係り合い部と、ロックユニットの下端部
以外の他の部位と係り合う第2の係り合い部とが設けら
れている。
【0006】このようなものであれば、ロックユニット
を組み付ける際に、ロックユニットの下端部を第1の係
り合い部に係わらせ、ロックユニットの下端部以外の部
位を第2の係り合い部と係わらせることができ、ロック
ユニットを取付け面の所望の位置に仮保持し、ネジなど
により固定することができるのである。しかも、ロック
ユニットに特別な加工を施すことなく仮保持できるの
で、既存のロックユニットを用いて構成することも可能
となる。よって、ロックユニットの取り付け作業を効率
良く行うことができる。
を組み付ける際に、ロックユニットの下端部を第1の係
り合い部に係わらせ、ロックユニットの下端部以外の部
位を第2の係り合い部と係わらせることができ、ロック
ユニットを取付け面の所望の位置に仮保持し、ネジなど
により固定することができるのである。しかも、ロック
ユニットに特別な加工を施すことなく仮保持できるの
で、既存のロックユニットを用いて構成することも可能
となる。よって、ロックユニットの取り付け作業を効率
良く行うことができる。
【0007】ロックユニットが、基板部材を含んで構成
されるものであり、第1の係り合い部は、前記基板部材
を挿入可能な第1の切り起し爪であり、第2の係り合い
部は、前記基板部材を挿入可能な第2の切り起し爪であ
れば、筐体を構成する部材を利用して、第1及び第2の
係り合い部を形成できるので、部品填数を少なくでき、
コストダウンを実現できる。
されるものであり、第1の係り合い部は、前記基板部材
を挿入可能な第1の切り起し爪であり、第2の係り合い
部は、前記基板部材を挿入可能な第2の切り起し爪であ
れば、筐体を構成する部材を利用して、第1及び第2の
係り合い部を形成できるので、部品填数を少なくでき、
コストダウンを実現できる。
【0008】取付け面は、筐体を補強する補強材に設け
られていることで、切り起し爪を形成しても、収納体の
外観に影響を及ぼすことがなく、又、取り付け面を強度
の高いものとすることができる。
られていることで、切り起し爪を形成しても、収納体の
外観に影響を及ぼすことがなく、又、取り付け面を強度
の高いものとすることができる。
【0009】ロックユニットが、引出しの側方に設けら
れた突部により引出しを引き出す際に回転する回転駒を
備えたものであり、前記第2の切り起し爪は、該回転駒
の近傍箇所に設けられていれば、引出しを引き出す際に
回転駒を介して発生するロックユニットに対する捲り方
向の外力に対して、強固に維持可能なものとすることが
できる。
れた突部により引出しを引き出す際に回転する回転駒を
備えたものであり、前記第2の切り起し爪は、該回転駒
の近傍箇所に設けられていれば、引出しを引き出す際に
回転駒を介して発生するロックユニットに対する捲り方
向の外力に対して、強固に維持可能なものとすることが
できる。
【0010】ロックユニットが、引出しの側方に設けら
れた突部により引出しを引き出す際に回転する回転駒を
備えたものであり、補強材は前記取付け面よりも隆起し
た補強部分が設けられ、該補強部分の該回転駒に対応す
る箇所を切欠いていれば、その切欠いている箇所を回転
駒の可動領域として利用できるので、幅狭のスペースに
ロックユニットを装着できるようになる。
れた突部により引出しを引き出す際に回転する回転駒を
備えたものであり、補強材は前記取付け面よりも隆起し
た補強部分が設けられ、該補強部分の該回転駒に対応す
る箇所を切欠いていれば、その切欠いている箇所を回転
駒の可動領域として利用できるので、幅狭のスペースに
ロックユニットを装着できるようになる。
【0011】ロック装置は、いずれかの引出しが引き出
された状態においては、他の引出しを引き出すことがで
きないようにロックする機能を備えたものや、いずれの
引出しも引き出すことができないようにロックする機能
を備えたものが挙げられる。
された状態においては、他の引出しを引き出すことがで
きないようにロックする機能を備えたものや、いずれの
引出しも引き出すことができないようにロックする機能
を備えたものが挙げられる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1ないし図3に示すもの
は、本実施形態に係る収納体たるワゴンWである。
て図面を参照して説明する。図1ないし図3に示すもの
は、本実施形態に係る収納体たるワゴンWである。
【0013】このワゴンWについて簡単に説明しておく
と、このものは、上段、中段及び下段の3段に配置した
引出し1A,1B,1Cと、これら引出し1A,1B,
1Cを、前方移動端たる引き出し位置及び後方移動端た
る格納位置間で出し入れ可能に保持する筐体W1とを具
備する。各引出し1A,1B,1Cは、高さ寸法こそ異
なるが、基本的には同一構成のものであり、物品を収納
する収納空間を有した引出し本体11と、この引出し本
体11の前面に取り付けた鏡板12とを具備する。引出
し本体11は、底壁11aと、この底壁11aの各側縁
からそれぞれ立ち上げた側壁11bと、これら側壁11
b及び底壁11aの後端部に設けた後壁11cとを有す
るもので、前方及び上方に開口する直方体形状をなす。
鏡板12は、その前面が側面視前方に膨出する部分円弧
状をなし、その後面が鉛直面である不等厚のもので、前
記後面の下半部を、引出し本体11の側壁11b及び底
壁11aの前端に押し当てて前記収納空間の前方への開
口を閉塞するように、当該引出し本体11に固定してあ
る。そして、上段の引出しの鏡板12には、その側方
に、鍵穴61aが形成されたシリンダー錠61が表出し
て設けられている。筐体W1は、各引出し1A,1B,
1Cを出し入れするために前面を開口させた概略直方体
形状をなすもので、その側壁9の前端の側面視形状を、
前方に膨出する部分円弧状をなすものに設定している。
そして、筐体W1の側壁9の内面と引出し1A,1B,
1Cの間の空間には、図4〜図6に示すように、ロック
装置2を構成するロックユニット20Aが設けられてい
る。
と、このものは、上段、中段及び下段の3段に配置した
引出し1A,1B,1Cと、これら引出し1A,1B,
1Cを、前方移動端たる引き出し位置及び後方移動端た
る格納位置間で出し入れ可能に保持する筐体W1とを具
備する。各引出し1A,1B,1Cは、高さ寸法こそ異
なるが、基本的には同一構成のものであり、物品を収納
する収納空間を有した引出し本体11と、この引出し本
体11の前面に取り付けた鏡板12とを具備する。引出
し本体11は、底壁11aと、この底壁11aの各側縁
からそれぞれ立ち上げた側壁11bと、これら側壁11
b及び底壁11aの後端部に設けた後壁11cとを有す
るもので、前方及び上方に開口する直方体形状をなす。
鏡板12は、その前面が側面視前方に膨出する部分円弧
状をなし、その後面が鉛直面である不等厚のもので、前
記後面の下半部を、引出し本体11の側壁11b及び底
壁11aの前端に押し当てて前記収納空間の前方への開
口を閉塞するように、当該引出し本体11に固定してあ
る。そして、上段の引出しの鏡板12には、その側方
に、鍵穴61aが形成されたシリンダー錠61が表出し
て設けられている。筐体W1は、各引出し1A,1B,
1Cを出し入れするために前面を開口させた概略直方体
形状をなすもので、その側壁9の前端の側面視形状を、
前方に膨出する部分円弧状をなすものに設定している。
そして、筐体W1の側壁9の内面と引出し1A,1B,
1Cの間の空間には、図4〜図6に示すように、ロック
装置2を構成するロックユニット20Aが設けられてい
る。
【0014】本実施形態に係るロックユニット20A
は、いずれかの引出し1が引き出された状態において
は、他の引出し1を引き出すことができないようにロッ
クする機能すなわち同時引出し防止機能、及び、いずれ
の引出し1も引き出すことができないようにロックする
機能すなわち施錠機能の双方の機能を担うロック装置2
を構成する部品として利用されるものである。
は、いずれかの引出し1が引き出された状態において
は、他の引出し1を引き出すことができないようにロッ
クする機能すなわち同時引出し防止機能、及び、いずれ
の引出し1も引き出すことができないようにロックする
機能すなわち施錠機能の双方の機能を担うロック装置2
を構成する部品として利用されるものである。
【0015】同時引出し防止機能は、本実施形態の場
合、中段及び下段の2個の引出し1B,1Cのうち一方
が引き出された場合に、他方を引き出せないようにロッ
クするものである。尚、上段の引出し1Aは、中段及び
下段の引出し1B,1Cに関係無く引き出せるようにな
っているが、上段の引出し1Aにこの機能を担わせても
良い。この機能を発揮するためのロック装置2の具体的
な構成としては、中段及び下段の引出し1B,1Cの側
壁11bの前端に設けられた被係止部3と、筐体W1に
配設されこれら各被係止部3にそれぞれ係合可能な係止
部4と、中段又は下段の引出し1が引き出された状態に
おいては、他の引出し1に対応する係止部4をロック状
態に保ち、他の引出し1を引き出し得ないようにロック
する連動機構5とを備えてなるものである。
合、中段及び下段の2個の引出し1B,1Cのうち一方
が引き出された場合に、他方を引き出せないようにロッ
クするものである。尚、上段の引出し1Aは、中段及び
下段の引出し1B,1Cに関係無く引き出せるようにな
っているが、上段の引出し1Aにこの機能を担わせても
良い。この機能を発揮するためのロック装置2の具体的
な構成としては、中段及び下段の引出し1B,1Cの側
壁11bの前端に設けられた被係止部3と、筐体W1に
配設されこれら各被係止部3にそれぞれ係合可能な係止
部4と、中段又は下段の引出し1が引き出された状態に
おいては、他の引出し1に対応する係止部4をロック状
態に保ち、他の引出し1を引き出し得ないようにロック
する連動機構5とを備えてなるものである。
【0016】施錠機能は、上段、中段及び下段のいずれ
の引出し1A,1B,1Cも引き出すことができないよ
うにロックするものである。この機能を発揮するための
ロック装置2の具体的な構成としては、上段の引出し1
Aに設けられた操作部6と、この操作部6の操作により
作動して前述した連動機構5を規制する規制部7と、上
段の引出し1Aに設けられ規制部7の作動により上段の
引出し1Aの引き出しを禁止するストッパー部8とを前
述した同時引出し防止機能を発揮するために構成する被
係止部3、係止部4及び連動機構5に加えて備えてなる
ものである。そして、係止部4、連動機構5及び規制部
7がロックユニット20Aに搭載されている。
の引出し1A,1B,1Cも引き出すことができないよ
うにロックするものである。この機能を発揮するための
ロック装置2の具体的な構成としては、上段の引出し1
Aに設けられた操作部6と、この操作部6の操作により
作動して前述した連動機構5を規制する規制部7と、上
段の引出し1Aに設けられ規制部7の作動により上段の
引出し1Aの引き出しを禁止するストッパー部8とを前
述した同時引出し防止機能を発揮するために構成する被
係止部3、係止部4及び連動機構5に加えて備えてなる
ものである。そして、係止部4、連動機構5及び規制部
7がロックユニット20Aに搭載されている。
【0017】ここで、このロック装置2の各部を詳述す
る。
る。
【0018】被係止部3は、樹脂製の突部支持部材31
とこの突部支持部材31に一体に設けた突部32とを具
備するものであり、この突部支持部材31を、中段及び
下段の引出し1B,1Cの側壁11bに着脱可能に取り
付けることにより、前記突部32が中段及び下段の引出
し1B,1Cの側壁11bから外方に突出するように構
成されている。さらに、突部32を囲むようにその前方
及び側方に亘って、突部支持部材31をその厚み方向に
貫通する溝33が設けてあり、突部32に所定以上の没
入力が与えられると、樹脂の弾性変形で突部32が没入
するように構成されている。
とこの突部支持部材31に一体に設けた突部32とを具
備するものであり、この突部支持部材31を、中段及び
下段の引出し1B,1Cの側壁11bに着脱可能に取り
付けることにより、前記突部32が中段及び下段の引出
し1B,1Cの側壁11bから外方に突出するように構
成されている。さらに、突部32を囲むようにその前方
及び側方に亘って、突部支持部材31をその厚み方向に
貫通する溝33が設けてあり、突部32に所定以上の没
入力が与えられると、樹脂の弾性変形で突部32が没入
するように構成されている。
【0019】係止部4は、図4〜図6に示すように、回
転駒41と凹部たる係合溝42とを具備する。回転駒4
1は、型成形されてなる厚肉板状のもので、筐体W1の
内部側面に設けられた取付け面910aにそれぞれ止着
される矩形状の基板部材Kに、水平軸周りに回動可能に
取り付けてある。係合溝42は、その長手方向を回転駒
41のラジアル方向と一致させるように回転駒41に一
体に形成された先端を開口するもので、先端部の両側面
42a,42bは、係合溝42の溝幅が先端に向かうに
つれて広くなるように傾斜させてある。しかして、この
回転駒41は、係合溝42が回動中心から見て前方上斜
め45°の位置(開放位置)から後方上斜め45°の位
置(収納位置)までの間の、略90°の範囲で回動する
ように設定されており、開放位置においては、係合溝4
2の先端部における一方の側面42aが前方を向き、収
納位置においては、他方の側面42bが後方を向くよう
にしてある。
転駒41と凹部たる係合溝42とを具備する。回転駒4
1は、型成形されてなる厚肉板状のもので、筐体W1の
内部側面に設けられた取付け面910aにそれぞれ止着
される矩形状の基板部材Kに、水平軸周りに回動可能に
取り付けてある。係合溝42は、その長手方向を回転駒
41のラジアル方向と一致させるように回転駒41に一
体に形成された先端を開口するもので、先端部の両側面
42a,42bは、係合溝42の溝幅が先端に向かうに
つれて広くなるように傾斜させてある。しかして、この
回転駒41は、係合溝42が回動中心から見て前方上斜
め45°の位置(開放位置)から後方上斜め45°の位
置(収納位置)までの間の、略90°の範囲で回動する
ように設定されており、開放位置においては、係合溝4
2の先端部における一方の側面42aが前方を向き、収
納位置においては、他方の側面42bが後方を向くよう
にしてある。
【0020】連動機構5は、図4〜図6に示すように、
各回転駒41の回転端部から側方へ突出させた添接突起
51と、各添接突起51の前端部に添接しつつ上下方向
に延びるように基板部材Kに取り付けられた紐部材52
とを具備する。紐部材52は、例えばワイヤであり、そ
の下端を基板Kに止着し、上端を上下動子H1に止着し
ている。この上下動子H1は、基板部材Kに固設された
支持部材H内において、所定範囲内で上下移動が可能な
ように支持されてなるもので、ばねSにより上方に弾性
付勢され、紐部材52は、常時、上方に引っ張られた牽
引状態にある。そして、図5に示すように、中段の引出
し1Bに対応する回転駒41を前方へ回動させることに
より、添接突起51がそれに伴って前方に回動し、紐部
材52がその部分だけ前方に湾曲突出して、紐部材52
の上端、すなわち上下動子H1を、それ以上、下方に移
動し得ない位置にまで移動させる。したがって、この状
態では、紐部材52はそれ以上の湾曲が不可能な状態と
なり、下段の引出し1Cに対応する回転駒41は、紐部
材52に抑止されて前方に回動できない状態、すなわち
ロック状態となる。
各回転駒41の回転端部から側方へ突出させた添接突起
51と、各添接突起51の前端部に添接しつつ上下方向
に延びるように基板部材Kに取り付けられた紐部材52
とを具備する。紐部材52は、例えばワイヤであり、そ
の下端を基板Kに止着し、上端を上下動子H1に止着し
ている。この上下動子H1は、基板部材Kに固設された
支持部材H内において、所定範囲内で上下移動が可能な
ように支持されてなるもので、ばねSにより上方に弾性
付勢され、紐部材52は、常時、上方に引っ張られた牽
引状態にある。そして、図5に示すように、中段の引出
し1Bに対応する回転駒41を前方へ回動させることに
より、添接突起51がそれに伴って前方に回動し、紐部
材52がその部分だけ前方に湾曲突出して、紐部材52
の上端、すなわち上下動子H1を、それ以上、下方に移
動し得ない位置にまで移動させる。したがって、この状
態では、紐部材52はそれ以上の湾曲が不可能な状態と
なり、下段の引出し1Cに対応する回転駒41は、紐部
材52に抑止されて前方に回動できない状態、すなわち
ロック状態となる。
【0021】操作部6は、図1及び図3〜図6に示すよ
うに、上段の引出し1Aの鏡板12の側部側に鍵穴61
aを表出して設けられるシリンダー錠61から構成され
ている。シリンダー錠61は、前後方向に向けて設けら
れた回転可能な回転胴部62を備えたものであり、その
回転胴部62の後端には、偏芯ピン63が後方に向けて
突設されている。
うに、上段の引出し1Aの鏡板12の側部側に鍵穴61
aを表出して設けられるシリンダー錠61から構成され
ている。シリンダー錠61は、前後方向に向けて設けら
れた回転可能な回転胴部62を備えたものであり、その
回転胴部62の後端には、偏芯ピン63が後方に向けて
突設されている。
【0022】規制部7は、図4〜図6に示すように、前
述した支持部材H内において上下動する上下動子H1を
規制する施錠駒71から構成されている。施錠駒71
は、上下一対の内方に突出された突起72を一体的に設
けられており、その突起72間に、偏芯ピン63が挿入
されて係り合うことで、偏芯ピン63の上下動とともに
施錠駒71も上下動する。そして、操作部6の操作によ
り規制部7が作動し、連動機構5を規制することとな
る。
述した支持部材H内において上下動する上下動子H1を
規制する施錠駒71から構成されている。施錠駒71
は、上下一対の内方に突出された突起72を一体的に設
けられており、その突起72間に、偏芯ピン63が挿入
されて係り合うことで、偏芯ピン63の上下動とともに
施錠駒71も上下動する。そして、操作部6の操作によ
り規制部7が作動し、連動機構5を規制することとな
る。
【0023】ストッパー部8は、図6に示すように、上
段の引出し1Aの側方の前端部近傍に設けられた当接部
81から構成されている。そして、その当接部81は、
偏芯ピン63とともに上下動する施錠駒71から突出す
る一対の突起72が、上方に位置したときに、その一対
の突起72のうち少なくとも一の突起が対向する位置に
くるように設定されている。
段の引出し1Aの側方の前端部近傍に設けられた当接部
81から構成されている。そして、その当接部81は、
偏芯ピン63とともに上下動する施錠駒71から突出す
る一対の突起72が、上方に位置したときに、その一対
の突起72のうち少なくとも一の突起が対向する位置に
くるように設定されている。
【0024】このように構成したロック装置2の動作に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0025】先ず、同時引出し防止機能についての動作
を説明する。図4に示すように、例えば、中段及び下段
の引出し1B,1Cがすべて押込位置にある状態では、
すべての係止部4は収納位置に位置し、回転可能な非ロ
ック状態となっている。そして、中段及び下段の引出し
1B,1Cに設けられた突部32は、その前端を、係合
溝42を構成し後ろ向きとなっている他方の側面42b
に近接あるいは当接させている。この状態から、中段の
引出し1Bを引き出すと、その引き出し動作に伴う突部
32の前方への移動で、この突部32に係合溝42の他
方の側面42bが係合付勢され、回転駒41が、収納位
置から開放位置へ回転する。この結果、図5に示すよう
に連動機構5が作用して紐部材52のそれ以上のたわみ
が禁止され、下段の引出し1Cに対応させて設けられて
いる回転駒41は、紐部材52に抑止されて前方に回転
できないロック状態となる。そして、下段の引出し1C
は、その側面に設けられた突部32が係合溝42を構成
する他方の側面42bに係止されることとなり、引き出
すことができなくなる。一方、中段の引出し1Bを収納
すると、その収納動作に伴う突部32の後方への移動
で、この突部32に係合溝42の一方の側面42aが係
合付勢され、回転駒41が、開放位置から収納位置へ回
動する。この結果に図4に示す状態に復帰し、中段又は
下段の引出し1B,1Cは引き出せる状態となる。
を説明する。図4に示すように、例えば、中段及び下段
の引出し1B,1Cがすべて押込位置にある状態では、
すべての係止部4は収納位置に位置し、回転可能な非ロ
ック状態となっている。そして、中段及び下段の引出し
1B,1Cに設けられた突部32は、その前端を、係合
溝42を構成し後ろ向きとなっている他方の側面42b
に近接あるいは当接させている。この状態から、中段の
引出し1Bを引き出すと、その引き出し動作に伴う突部
32の前方への移動で、この突部32に係合溝42の他
方の側面42bが係合付勢され、回転駒41が、収納位
置から開放位置へ回転する。この結果、図5に示すよう
に連動機構5が作用して紐部材52のそれ以上のたわみ
が禁止され、下段の引出し1Cに対応させて設けられて
いる回転駒41は、紐部材52に抑止されて前方に回転
できないロック状態となる。そして、下段の引出し1C
は、その側面に設けられた突部32が係合溝42を構成
する他方の側面42bに係止されることとなり、引き出
すことができなくなる。一方、中段の引出し1Bを収納
すると、その収納動作に伴う突部32の後方への移動
で、この突部32に係合溝42の一方の側面42aが係
合付勢され、回転駒41が、開放位置から収納位置へ回
動する。この結果に図4に示す状態に復帰し、中段又は
下段の引出し1B,1Cは引き出せる状態となる。
【0026】次に、施錠機能についての動作を説明す
る。シリンダー錠61の鍵穴61aに鍵61Aを差し込
んで回転させると、偏芯ピン63が、上向き方向に回転
し、施錠駒71を上方へ押し上げる。すると、施錠駒7
1の斜面71aも上方に一体に移動し、中段及び下段の
引出し1B,1Cの引き出しに伴って下降する図示しな
い施錠球の下降を規制し、上下動子H1が下降できない
ようにする。これによって、中段及び下段の引出し1
B,1Cが、引き出せないようになる。そして、更にこ
のときに、施錠駒71と一体的に設けられた上下一対の
突起72が、上方に移動し、当接部81の前側に進入す
るので、上段の引出し1Aも引き出せないようになる。
尚、解錠動作を説明するとシリンダー錠61に鍵61A
を差し込んで逆回転させると、偏芯ピン63が、下向き
方向に回転し、施錠駒71を下方へ強制的に押し下げ
る。すると、施錠駒71の斜面71aも下方に一体に移
動し、引出し1B,1Cの引き出しに伴って下降する施
錠球の下降を許容し、上下動子H1が下降できるように
する。これによって、中段及び下段の引出し1B,1C
が引き出せるようになる。そして、更にこのときに、施
錠駒71と一体的に設けられた上下一対の突起72が、
下方に移動し、当接部81の前側から退避し、上段の引
出し1Aは引き出せるようになる。
る。シリンダー錠61の鍵穴61aに鍵61Aを差し込
んで回転させると、偏芯ピン63が、上向き方向に回転
し、施錠駒71を上方へ押し上げる。すると、施錠駒7
1の斜面71aも上方に一体に移動し、中段及び下段の
引出し1B,1Cの引き出しに伴って下降する図示しな
い施錠球の下降を規制し、上下動子H1が下降できない
ようにする。これによって、中段及び下段の引出し1
B,1Cが、引き出せないようになる。そして、更にこ
のときに、施錠駒71と一体的に設けられた上下一対の
突起72が、上方に移動し、当接部81の前側に進入す
るので、上段の引出し1Aも引き出せないようになる。
尚、解錠動作を説明するとシリンダー錠61に鍵61A
を差し込んで逆回転させると、偏芯ピン63が、下向き
方向に回転し、施錠駒71を下方へ強制的に押し下げ
る。すると、施錠駒71の斜面71aも下方に一体に移
動し、引出し1B,1Cの引き出しに伴って下降する施
錠球の下降を許容し、上下動子H1が下降できるように
する。これによって、中段及び下段の引出し1B,1C
が引き出せるようになる。そして、更にこのときに、施
錠駒71と一体的に設けられた上下一対の突起72が、
下方に移動し、当接部81の前側から退避し、上段の引
出し1Aは引き出せるようになる。
【0027】このようなロック装置2を構成するロック
ユニット20Aが図7に示すように、筐体W1の前面近
傍の側壁9内面に設けられた取付け面910aに取りつ
けられる。筐体W1の前面近傍の側壁9は、外面を露出
する主部材90と、筐体W1すなわちここでは主部材9
0を補強する補強材91の一構成部品である前補強材9
2とから構成されている。主部材90並びに前補強材9
2は、板金材を素材とするものであり、前補強材92は
溶接により主部材90に固定されている。この前補強材
92の前端部は、主部材90の前端部と略同様の形状を
成し、側面視前方に膨出する部分円弧状を成している。
尚、ロックユニット20Aの取付けられる箇所が筐体W
1の前面近傍であることは、筐体W1が組み上がった状
態で、取付けることを容易にしている。
ユニット20Aが図7に示すように、筐体W1の前面近
傍の側壁9内面に設けられた取付け面910aに取りつ
けられる。筐体W1の前面近傍の側壁9は、外面を露出
する主部材90と、筐体W1すなわちここでは主部材9
0を補強する補強材91の一構成部品である前補強材9
2とから構成されている。主部材90並びに前補強材9
2は、板金材を素材とするものであり、前補強材92は
溶接により主部材90に固定されている。この前補強材
92の前端部は、主部材90の前端部と略同様の形状を
成し、側面視前方に膨出する部分円弧状を成している。
尚、ロックユニット20Aの取付けられる箇所が筐体W
1の前面近傍であることは、筐体W1が組み上がった状
態で、取付けることを容易にしている。
【0028】前補強材92は、折り曲げ線が上下方向に
沿ったものとなるように折り曲げる折り曲げ加工を施し
ており、主部材90に溶接される接合面を有する前取付
け板93及び後取付け板99と、前取付け板93及び後
取付け板99から筐体W1の内方に向けて垂直に折り曲
げられて形成される前壁94及び後壁98と、前壁94
から筐体W1の後方に向けて垂直に折り曲げられ主部材
90と平行して形成され、取付け面910aが設けられ
ている前側壁95と、前側壁95から更に内方に向けて
垂直に折り曲げられて形成される段壁96と、段壁96
から更に筐体W1の後方に向けて垂直に折り曲げられ主
部材90と平行して形成され、かつ、前述した後壁98
へと折り曲げられて連なる後側壁97とから構成される
ものである。尚、取付け面910aよりも隆起した段壁
96及び後側壁97から構成される補強部分91hは、
ロックユニット20Aの回転駒41に対応する箇所を回
転駒41の可動領域として利用できるように部分的に切
欠いた切欠き部91kが設けられている。又、取付け面
910aが設けられる前側壁95の前後幅は、基板部材
と略同幅に形成されている。
沿ったものとなるように折り曲げる折り曲げ加工を施し
ており、主部材90に溶接される接合面を有する前取付
け板93及び後取付け板99と、前取付け板93及び後
取付け板99から筐体W1の内方に向けて垂直に折り曲
げられて形成される前壁94及び後壁98と、前壁94
から筐体W1の後方に向けて垂直に折り曲げられ主部材
90と平行して形成され、取付け面910aが設けられ
ている前側壁95と、前側壁95から更に内方に向けて
垂直に折り曲げられて形成される段壁96と、段壁96
から更に筐体W1の後方に向けて垂直に折り曲げられ主
部材90と平行して形成され、かつ、前述した後壁98
へと折り曲げられて連なる後側壁97とから構成される
ものである。尚、取付け面910aよりも隆起した段壁
96及び後側壁97から構成される補強部分91hは、
ロックユニット20Aの回転駒41に対応する箇所を回
転駒41の可動領域として利用できるように部分的に切
欠いた切欠き部91kが設けられている。又、取付け面
910aが設けられる前側壁95の前後幅は、基板部材
と略同幅に形成されている。
【0029】取付け面910aには、下方に位置しロッ
クユニット20Aの基板部材Kの下端部を上方から挿入
可能な第1の係り合い部たる第1の切り起し爪911
と、ロックユニット20A略中間に位置し、中段の引出
し1Bに対応する回転駒41が設けられている位置近傍
である基板部材の中間部Kcを前方から挿入可能な第2
の係り合い部たる第2の切り起し爪912とが形成され
ている。尚、基板部材Kの中間部Kcであって、第2の
切り起し爪912が挿入される部分には、基板部材の端
縁よりも内側で第2の切り起し爪912と係り合えるよ
うに基板部材Kが切り欠かれている。第1の切り起し爪
911は、その爪の先端を上向きに形成し、又、第2の
切り起し爪912はその爪の先端を前向きに形成してい
る。そして、上下方向の位置決めを第1の切り起し爪9
11に挿入して突き当てることで行い、又、前後方向の
位置決めを第2の切り起し爪912に挿入して突き当て
ることで行い得るように切り起し爪を設定している。
クユニット20Aの基板部材Kの下端部を上方から挿入
可能な第1の係り合い部たる第1の切り起し爪911
と、ロックユニット20A略中間に位置し、中段の引出
し1Bに対応する回転駒41が設けられている位置近傍
である基板部材の中間部Kcを前方から挿入可能な第2
の係り合い部たる第2の切り起し爪912とが形成され
ている。尚、基板部材Kの中間部Kcであって、第2の
切り起し爪912が挿入される部分には、基板部材の端
縁よりも内側で第2の切り起し爪912と係り合えるよ
うに基板部材Kが切り欠かれている。第1の切り起し爪
911は、その爪の先端を上向きに形成し、又、第2の
切り起し爪912はその爪の先端を前向きに形成してい
る。そして、上下方向の位置決めを第1の切り起し爪9
11に挿入して突き当てることで行い、又、前後方向の
位置決めを第2の切り起し爪912に挿入して突き当て
ることで行い得るように切り起し爪を設定している。
【0030】このように設けられた取付け面910aに
ロックユニット20Aを取り付ける作業について説明す
る。
ロックユニット20Aを取り付ける作業について説明す
る。
【0031】筐体W1の前面側よりロックユニット20
Aを進入させ、まず基板部材Kの下端部を第1の切り起
し爪911に挿入し落とし込む。そして、ロックユニッ
ト20Aをその下端部を中心として矢印Tのように回転
させ基板部材Kの中間部Kcを第2の切り起し爪912
に挿入する。この状態で、ロックユニット20Aは仮保
持される。そして、ネジSCにより本固定を行うのであ
る。この際、切り起し爪911,912が本固定にも寄
与しているので、ネジSCのみで固定する場合に比べ
て、ネジSCの数量は少量でも、同様の取付け強度を発
揮することになる。そして、上下方向の位置決めを第1
の切り起し爪911で行い、又、前後方向の位置決めを
第2の切り起し爪912で行い、更に、左右方向の位置
決めを取付け面910aで行うので、仮保持の状態でロ
ックユニット20Aの取付け位置が定まり、本固定の際
にロックユニット20Aと取付け面910aのネジ孔を
合わす必要も無く容易に取り付けられるのである。
Aを進入させ、まず基板部材Kの下端部を第1の切り起
し爪911に挿入し落とし込む。そして、ロックユニッ
ト20Aをその下端部を中心として矢印Tのように回転
させ基板部材Kの中間部Kcを第2の切り起し爪912
に挿入する。この状態で、ロックユニット20Aは仮保
持される。そして、ネジSCにより本固定を行うのであ
る。この際、切り起し爪911,912が本固定にも寄
与しているので、ネジSCのみで固定する場合に比べ
て、ネジSCの数量は少量でも、同様の取付け強度を発
揮することになる。そして、上下方向の位置決めを第1
の切り起し爪911で行い、又、前後方向の位置決めを
第2の切り起し爪912で行い、更に、左右方向の位置
決めを取付け面910aで行うので、仮保持の状態でロ
ックユニット20Aの取付け位置が定まり、本固定の際
にロックユニット20Aと取付け面910aのネジ孔を
合わす必要も無く容易に取り付けられるのである。
【0032】このように本実施形態の収納体は、上下方
向に配設された多段の引出しと、これら引出しを支持し
各引出しを出し入れするために前面を開口させた筐体
と、引出しを引き出せないようにロックする引出しのロ
ック装置とを具備する収納体であって、前記筐体の前面
近傍には、ロック装置を構成するロックユニットを取付
け可能な取付け面が設けられ、前記取付け面には、前記
ロックユニットの下端部と係り合う第1の係り合い部
と、ロックユニットの下端部以外の他の部位と係り合う
第2の係り合い部とが設けられているので、ロックユニ
ットを組み付ける際に、ロックユニットの下端部を第1
の係り合い部に係わらせ、ロックユニットの下端部以外
の部位を第2の係り合い部と係わらせることができ、ロ
ックユニットを取付け面の所望の位置に仮保持し、ネジ
などにより固定することができるのである。しかも、ロ
ックユニットに特別な加工を施すことなく仮保持できる
ので、既存のロックユニットを用いて構成することも可
能となる。よって、ロックユニットの取り付け作業を効
率良く行うことができる。
向に配設された多段の引出しと、これら引出しを支持し
各引出しを出し入れするために前面を開口させた筐体
と、引出しを引き出せないようにロックする引出しのロ
ック装置とを具備する収納体であって、前記筐体の前面
近傍には、ロック装置を構成するロックユニットを取付
け可能な取付け面が設けられ、前記取付け面には、前記
ロックユニットの下端部と係り合う第1の係り合い部
と、ロックユニットの下端部以外の他の部位と係り合う
第2の係り合い部とが設けられているので、ロックユニ
ットを組み付ける際に、ロックユニットの下端部を第1
の係り合い部に係わらせ、ロックユニットの下端部以外
の部位を第2の係り合い部と係わらせることができ、ロ
ックユニットを取付け面の所望の位置に仮保持し、ネジ
などにより固定することができるのである。しかも、ロ
ックユニットに特別な加工を施すことなく仮保持できる
ので、既存のロックユニットを用いて構成することも可
能となる。よって、ロックユニットの取り付け作業を効
率良く行うことができる。
【0033】ロックユニットが、基板部材を含んで構成
されるものであり、第1の係り合い部は、前記基板部材
を挿入可能な第1の切り起し爪であり、第2の係り合い
部は、前記基板部材を挿入可能な第2の切り起し爪であ
れば、筐体を構成する部材を利用して、第1及び第2の
係り合い部を形成できるので、部品填数を少なくでき、
コストダウンを実現できる。特に、本実施形態では、第
1の切り起し爪でロックユニットの上下方向の位置決め
を行い、又、第2の切り起し爪でロックユニットの前後
方向の位置決めを行うように設定されているので、仮保
持した状態で位置決めが可能となり、極めて容易にロッ
クユニットの取付け作業を行えるのである。更に、第1
の切り起し爪は、その爪の先端を上向きに形成し、又、
第2の切り起し爪はその爪の先端を前向きに形成してい
るので、ロックユニットの下端部を回転中心として回転
させながら装着できる、筐体が組み上がった状態でも難
なく組み付け作業を行うことができるのである。
されるものであり、第1の係り合い部は、前記基板部材
を挿入可能な第1の切り起し爪であり、第2の係り合い
部は、前記基板部材を挿入可能な第2の切り起し爪であ
れば、筐体を構成する部材を利用して、第1及び第2の
係り合い部を形成できるので、部品填数を少なくでき、
コストダウンを実現できる。特に、本実施形態では、第
1の切り起し爪でロックユニットの上下方向の位置決め
を行い、又、第2の切り起し爪でロックユニットの前後
方向の位置決めを行うように設定されているので、仮保
持した状態で位置決めが可能となり、極めて容易にロッ
クユニットの取付け作業を行えるのである。更に、第1
の切り起し爪は、その爪の先端を上向きに形成し、又、
第2の切り起し爪はその爪の先端を前向きに形成してい
るので、ロックユニットの下端部を回転中心として回転
させながら装着できる、筐体が組み上がった状態でも難
なく組み付け作業を行うことができるのである。
【0034】又、取付け面は、筐体を補強する補強材に
設けられていることで、切り起し爪を形成しても、収納
体の外観に影響を及ぼすことがなく、又、取り付け面を
強度の高いものとすることができる。
設けられていることで、切り起し爪を形成しても、収納
体の外観に影響を及ぼすことがなく、又、取り付け面を
強度の高いものとすることができる。
【0035】ロックユニットが、引出しの側方に設けら
れた突部により引出しを引き出す際に回転する回転駒を
備えたものであり、前記第2の切り起し爪は、該回転駒
の近傍箇所に設けられていれば、引出しを引き出す際に
回転駒を介して発生するロックユニットに対する捲り方
向の外力に対して、強固に維持可能なものとすることが
できる。尚、本実施形態では、中段の引出しに対応する
回転駒近傍箇所にのみ第2の切り起し爪を設定したが、
同様に、下段の引出しに対応する回転駒近傍箇所にも切
り起し爪を設定しても良い。
れた突部により引出しを引き出す際に回転する回転駒を
備えたものであり、前記第2の切り起し爪は、該回転駒
の近傍箇所に設けられていれば、引出しを引き出す際に
回転駒を介して発生するロックユニットに対する捲り方
向の外力に対して、強固に維持可能なものとすることが
できる。尚、本実施形態では、中段の引出しに対応する
回転駒近傍箇所にのみ第2の切り起し爪を設定したが、
同様に、下段の引出しに対応する回転駒近傍箇所にも切
り起し爪を設定しても良い。
【0036】ロックユニットが、引出しの側方に設けら
れた突部により引出しを引き出す際に回転する回転駒を
備えたものであり、補強材は前記取付け面よりも隆起し
た補強部分が設けられ、該補強部分の該回転駒に対応す
る箇所を切欠いていれば、その切欠いている箇所を回転
駒の可動領域として利用できるので、幅狭のスペースに
ロックユニットを装着できるようになる。又、中段及び
下段の引出しに設けられた突部は、その前端を、係合溝
を構成し後ろ向きとなっている他方の側面に近接あるい
は当接させているが、その突部の退避スペースとしても
利用可能である。
れた突部により引出しを引き出す際に回転する回転駒を
備えたものであり、補強材は前記取付け面よりも隆起し
た補強部分が設けられ、該補強部分の該回転駒に対応す
る箇所を切欠いていれば、その切欠いている箇所を回転
駒の可動領域として利用できるので、幅狭のスペースに
ロックユニットを装着できるようになる。又、中段及び
下段の引出しに設けられた突部は、その前端を、係合溝
を構成し後ろ向きとなっている他方の側面に近接あるい
は当接させているが、その突部の退避スペースとしても
利用可能である。
【0037】なお、本発明は以上に詳述した実施形態に
限られるものではなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々
の変形が可能である。
限られるものではなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々
の変形が可能である。
【0038】例えば、本実施形態では、同時引出し防止
機能、及び、施錠機能の双方の機能を担うロック装置を
構成するロックユニットを用いているが、それぞれ単独
の機能のみのロック装置を構成するロックユニットを用
いても良いし、あるいは、これらの機能以外の機能を有
するロック装置を構成するロックユニットを用いても良
い。
機能、及び、施錠機能の双方の機能を担うロック装置を
構成するロックユニットを用いているが、それぞれ単独
の機能のみのロック装置を構成するロックユニットを用
いても良いし、あるいは、これらの機能以外の機能を有
するロック装置を構成するロックユニットを用いても良
い。
【0039】又、本実施形態に係る収納体は、単独で用
いられるワゴンであるが、デスクの袖に天板と一体に構
成されるようなものでも良い。
いられるワゴンであるが、デスクの袖に天板と一体に構
成されるようなものでも良い。
【0040】更に、本実施形態では、第1の係り合い部
として、切り起し爪を採用したが、本発明はこれに限定
されるものではない。例えば、取付け面に突起を設け、
ロックユニットを突き当てるだけのようなものでも良
い。
として、切り起し爪を採用したが、本発明はこれに限定
されるものではない。例えば、取付け面に突起を設け、
ロックユニットを突き当てるだけのようなものでも良
い。
【0041】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明によれ
ば、ロックユニットを組み付ける際に、ロックユニット
の下端部を第1の係り合い部に係わらせ、ロックユニッ
トの下端部以外の部位を第2の係り合い部と係わらせる
ことができ、ロックユニットを取付け面の所望の位置に
仮保持し、ネジなどにより固定することができるのであ
る。よって、ロックユニットの取り付け作業性を効率良
いものとすることができる。
ば、ロックユニットを組み付ける際に、ロックユニット
の下端部を第1の係り合い部に係わらせ、ロックユニッ
トの下端部以外の部位を第2の係り合い部と係わらせる
ことができ、ロックユニットを取付け面の所望の位置に
仮保持し、ネジなどにより固定することができるのであ
る。よって、ロックユニットの取り付け作業性を効率良
いものとすることができる。
【図1】本発明の一実施形態におけるワゴンを示す全体
斜視図。
斜視図。
【図2】同実施形態におけるワゴンを示す全体側面図。
【図3】同実施形態におけるワゴンを示す全体正面図。
【図4】同実施形態におけるロック装置の同時引出し防
止機能の作動を説明するための側断面図。
止機能の作動を説明するための側断面図。
【図5】同実施形態におけるロック装置の同時引出し防
止機能の作動を説明するための側断面図。
止機能の作動を説明するための側断面図。
【図6】同実施形態におけるロック装置の施錠機能の作
動を説明するための側断面図。
動を説明するための側断面図。
【図7】同実施形態におけるロック装置を構成するロッ
クユニットの取付け作業を説明するための側断面図。
クユニットの取付け作業を説明するための側断面図。
W…ワゴン(収納体)
W1…筐体
K…基板部材
1…引出し
1A…上段の引出し
1B…中段の引出し
1C…下段の引出し
2…ロック装置
20A…ロックユニット
32…突部
41…回転駒
91…補強材
910a…取付け面
91h…補強部分
911…第1の切り起し爪(第1の係り合い部)
912…第2の切り起し爪(第2の係り合い部)
Claims (7)
- 【請求項1】上下方向に配設された多段の引出しと、こ
れら引出しを支持し各引出しを出し入れするために前面
を開口させた筐体と、引出しを引き出せないようにロッ
クする引出しのロック装置とを具備する収納体であっ
て、前記筐体の前面近傍には、ロック装置を構成するロ
ックユニットを取付け可能な取付け面が設けられ、前記
取付け面には、前記ロックユニットの下端部と係り合う
第1の係り合い部と、ロックユニットの下端部以外の部
位と係り合う第2の係り合い部とが設けられていること
を特徴とする収納体。 - 【請求項2】ロックユニットが、基板部材を含んで構成
されるものであり、第1の係り合い部は、前記基板部材
を挿入可能な第1の切り起し爪であり、第2の係り合い
部は、前記基板部材を挿入可能な第2の切り起し爪であ
ることを特徴とする請求項1記載の収納体。 - 【請求項3】前記取付け面は、筐体を補強する補強材に
設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の
収納体。 - 【請求項4】ロックユニットが、引出しの側方に設けら
れた突部により引出しを引き出す際に回転する回転駒を
備えたものであり、前記第2の切り起し爪は、該回転駒
の近傍箇所に設けられていることを特徴とする請求項2
又は3記載の収納体。 - 【請求項5】ロックユニットが、引出しの側方に設けら
れた突部により引出しを引き出す際に回転する回転駒を
備えたものであり、補強材は前記取付け面よりも隆起し
た補強部分が設けられ、該補強部分の該回転駒に対応す
る箇所を切欠いていることを特徴とする請求項3又は4
記載の収納体。 - 【請求項6】前記ロック装置は、いずれかの引出しが引
き出された状態においては、他の引出しを引き出すこと
ができないようにロックする機能を備えたものであるこ
とを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の収納
体。 - 【請求項7】前記ロック装置は、いずれの引出しも引き
出すことができないようにロックする機能を備えたもの
であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は
6記載の収納体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001401989A JP2003199633A (ja) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | 収納体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001401989A JP2003199633A (ja) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | 収納体 |
Publications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111955961A (zh) * | 2020-07-31 | 2020-11-20 | 张家港鸿盛电子科技股份有限公司 | 一种钱箱中抽屉与面板的连接结构 |
JP2022033322A (ja) * | 2016-12-21 | 2022-02-28 | トルンプ マシーネン オーストリア ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト | 曲げ機械用の工具マガジン |
-
2001
- 2001-12-28 JP JP2001401989A patent/JP2003199633A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2022033322A (ja) * | 2016-12-21 | 2022-02-28 | トルンプ マシーネン オーストリア ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト | 曲げ機械用の工具マガジン |
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