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JP2003188190A - ヘテロ接合電界効果トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

ヘテロ接合電界効果トランジスタ及びその製造方法

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Publication number
JP2003188190A
JP2003188190A JP2001389418A JP2001389418A JP2003188190A JP 2003188190 A JP2003188190 A JP 2003188190A JP 2001389418 A JP2001389418 A JP 2001389418A JP 2001389418 A JP2001389418 A JP 2001389418A JP 2003188190 A JP2003188190 A JP 2003188190A
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JP
Japan
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layer
mask
effect transistor
field effect
carrier supply
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2001389418A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Yamada
朋幸 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2001389418A priority Critical patent/JP2003188190A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リセス構造を有する III族窒化物系ヘテロ接
合電界効果トランジスタ(HFET)を形成する。 【解決手段】 基板上に、GaNからなるバッファ層1
4と、アンドープ又はn型不純物を含有するGaNから
なるチャネル層16と、チャネル層よりも大きな禁制帯
幅を有しかつn型不純物を含有するAlxInyGa
1-(x+y)N(0<x<1,0<y<1,x+y≦1)か
らなるキャリア供給層20と、キャリア供給層よりも高
濃度のn型不純物を含有するGaNからなる前駆コンタ
クト層22’とを順次設けて得られる第1積層体30
の、キャリア供給層20と前駆コンタクト層22’との
エッチング選択比を利用してリセス構造を有するコンタ
クト層22を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ヘテロ接合電界
効果トランジスタ、特に、 III族窒化物( III-Nitrid
e)系電界効果トランジスタ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】異種半導体からなるヘテロ接合を用い
た、ヘテロ接合電界効果トランジスタ(HFET:Heterojun
ction Feild Effect Transisitor 以下、HFETと称する
こともある。)は、マイクロ波等の高出力デバイスとし
てその重要性が年々増加している。
【0003】現在、GaAs系HFET等が実用化に至
っている一方で、青・緑色LED等の作製に伴う III族
窒化物の材料開発により、 III族窒化物系HFETの研
究が盛んに行われている。
【0004】例えば、河合らによる文献(日本学術振興
会 極限構造電子物性第151委員会 第49回研究会資
料)では、 III族窒化物材料の、GaAs(ガリウム砒
素)に比して6〜8倍の破壊電界や2〜3倍の飽和速度
等の優れた特性を挙げ、高速電力素子としての III族窒
化物系HFETの有意性が報告されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】III族窒化物HFET
として、例えば、文献にも示すような、禁制帯幅の小さ
なGaNチャネル層内でキャリアを走行させ、チャネル
層よりも禁制帯幅の大きなAlGaN電子供給層を介し
てゲート電極を設けたGaN系HFET(順型)があ
る。
【0006】このGaN系HFETでは、ゲート電極が
形成されるゲートコンタクト層(或いは、ショットキ層
とも称する。)である電子供給層上に、ソース及びドレ
イン電極を形成しなくてはならない。
【0007】この(順型)GaN系HFET(より詳し
くは、GaN/AlGaN系HFET)では、塩素ガス
を用いた反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion E
tching 以下、RIEと称する。)法だけが信頼性あるエッ
チング手段であるにも拘わらず、AlGaNとGaNと
のエッチング選択比が殆どないため、リセス構造を再現
性良く形成することが困難である。
【0008】一方、例えば、GaAs層をチャネル層と
し、AlGaAs層を電子供給層とするGaAs系HF
ETでは、AlGaAsとGaAsとの間のエッチング
選択比を利用して、AlGaAs電子供給層上部にGa
Asコンタクト層によるリセス構造が形成されている。
その結果、ソース及びドレイン電極が形成されるコンタ
クト層とゲート電極が形成される層とを別個にでき、ソ
ース及びドレイン電極の接触(コンタクト)抵抗の低減
を図ることができる。
【0009】しかしながら、従来の III族窒化物HFE
T、例えば、GaN系HFETでは、このようなリセス
構造によるデバイスの特性向上を図ることは困難であっ
た。
【0010】また、GaN系HFETでは、AlGaN
層を形成するに当たり、Alの組成比が大きい場合には
良質な結晶とならないことが知られている。よって、A
l組成比が0.2程度であるAl0.2Ga0.8Nを用いて
いるが、AlGaN層上のソース及びドレイン電極の接
触抵抗が10-5Ωcm程度と高くなる。また、これら接
触抵抗の上昇に伴いソース抵抗が上昇するため、デバイ
ス特性の低下を招く。
【0011】また、リセス構造が形成されていないGa
N系HFETでは、広大な表面空乏層が形成されてしま
う。その結果、この不所望な表面空乏層によっても、ソ
ース抵抗が上昇してしまう。
【0012】そこで、上述の種々の問題点を技術的に解
決する手法の出現が望まれていた。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明のヘテ
ロ接合電界効果トランジスタは、下記のような構成上の
特徴を有する。
【0014】すなわち、基板上に、GaNからなるバッ
ファ層と、アンドープ又はn型不純物を含有するGaN
からなるチャネル層と、このチャネル層よりも大きな禁
制帯幅を有しかつn型不純物を含有するAlxInyGa
1-(x+y)N(0<x<1,0<y<1,x+y≦1)か
らなるキャリア供給層と、このキャリア供給層よりも高
濃度のn型不純物を含有するGaNからなり、互いに離
間された2つの領域として形成されたコンタクト層とを
順次具え、キャリア供給層上であって2つの領域間に、
当該2つの領域とは離間されてゲート電極が設けられて
おり、2つの領域のうち一方の領域上にはソース電極が
設けられており、他方の領域上にはドレイン電極が設け
られている。
【0015】このようにして製造されたヘテロ接合電界
効果トランジスタ(HFET)は、例えば、GaN系H
FETに適用して好適である。この発明のHFETの構
造によれば、コンタクト層によってリセス構造が形成さ
れている。よって、例えば、従来のGaN系HFETに
比べて、上述したような表面空乏層によるソース抵抗の
増大を低減させることができる。
【0016】また、上述したこの発明のHFETの構造
によれば、例えば、従来のGaN系HFETに比べ、ソ
ース電極及びドレイン電極が形成されるコンタクト層中
の不純物濃度を高くすることができる。よって、電子に
対する障壁(ポテンシャル障壁)を低下することがで
き、ソース電極及びドレイン電極のコンタクト(接触)
抵抗を低減させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図11を参照して、
この発明の実施の形態につき説明する。尚、図1〜図1
0は、この発明に係るヘテロ接合電界効果トランジスタ
の製造方法の一構成例を断面の切り口で示す工程図であ
る。尚、各図は、この発明が理解できる程度に各構成成
分の形状、大きさ及び配置関係を概略的に示してあるに
過ぎず、この発明を図示例に限定するものではない。ま
た、図を分かり易くするために、断面を示すハッチング
(斜線)は一部分を除き省略してある。また、以下の説
明において、特定の材料及び条件等を用いることがある
が、これら材料及び条件は好適例の一つに過ぎず、従っ
て、何らこれらに限定されない。また、各図において同
様の構成成分については同一の番号を付して示し、その
重複する説明を省略することもある。
【0018】<第1の実施の形態>図1〜図3を参照し
て、この発明の第1の実施の形態に係るヘテロ接合電界
効果トランジスタ(以下、HFETと称することもあ
る。)の製造方法につき説明する。ここでは、HFET
の一例として、ヘテロ接合面で量子化された2次元電子
ガス(2DEG)を利用した高電子移動度トランジスタ
(HEMT:High ElectronMobility Transistor 以下、HEMT
と称する。)である、順型HEMTの製造方法につき説
明する。
【0019】第1の実施の形態によれば、先ず、第一工
程として、基板上に、GaNからなるバッファ層と、ア
ンドープ又はn型不純物を含有するGaNからなるチャ
ネル層と、アンドープAlxInyGa1-(x+y)N(0<
x<1,0<y<1,x+y≦1)からなるスペーサ層
と、チャネル層よりも大きな禁制帯幅を有しかつn型不
純物を含有するAlxInyGa1-(x+y)N(0<x<
1,0<y<1,x+y≦1)からなるキャリア供給層
と、キャリア供給層よりも高濃度のn型不純物を含有す
るGaNからなるコンタクト層とを順次設けて、第1積
層体を形成する。そこで、第一工程につき、以下説明す
る。
【0020】この実施の形態では、第1積層体を形成す
るに当たり、第1積層体の各層の形成を、アンモニア
(NH3)を窒素(N2)源とする有機金属気相成長法
(MOCVD)を用いて行う。
【0021】先ず、基板としてサファイア(Al23
(0001)基板12を結晶成長装置に設置する。然る
後、当該基板温度を600℃に加熱した条件下で、Ga
N低温バッファ層(以下、単にバッファ層と称すること
もある。)14を膜厚50nmの膜厚で形成する。続い
て、基板温度を1050℃に加熱させた条件下で、この
GaNバッファ層14上に、アンドープGaNチャネル
層16を2000nmの膜厚で形成する。続いて、同条
件下で、このアンドープGaNチャネル層16上に、ア
ンドープAl0.2In0.05Ga0.75Nスペーサ層18
を、3nmの膜厚で形成する。続いて、このアンドープ
Al0.2In0.05Ga0.75Nスペーサ層18上に、ケイ
素(Si)を5×1018cm-3添加した、n型Al0.2
In0.05Ga0.75Nキャリア供給層20を50nmの膜
厚で形成する。続いて、このn型Al0.2In0.05Ga
0.75Nキャリア供給層20上に、Siを1×1019cm
-3添加した、n+(キャリア供給層20に比して高不純
物濃度のため、n+と記す。)型GaN前駆コンタクト
層(後工程にてエッチングされコンタクト層22とな
る。)22’を50nmの膜厚で形成する。
【0022】こうして得られた第1積層体30を、図1
(A)に示す。尚、この実施の形態では、第1積層体3
0を形成するに当たり、バッファ層14、チャネル層1
6、スペーサ層18、キャリア供給層20及び前駆コン
タクト層22’となる結晶層同士を格子整合、すなわ
ち、基板12上に成長させるこれら結晶層(14,1
6,18,20,22’)の格子定数が一致(整合)す
るように形成する。格子整合させることにより、格子定
数の不整合によって各層に発生する内部応力を低減する
ことができる。
【0023】尚、AlxInyGa1-(x+y)N層の組成比
は、Al0.2In0.05Ga0.75Nのみに限定されず、図
11に示すバンドギャップ(=禁制帯幅)とボンド長と
の関係図((社)応用物理学会編「これから始めるナイ
トライド半導体」p.5)の、AlN−InN−GaNを
頂点とする三角形内の組成を有するものとする。また、
より好ましくは、当該三角形内の太実線上の点の組成、
すなわち、GaNと等しいボンド長であり、かつ、Ga
Nよりも禁制帯幅の大きな組成を有するAlxInyGa
1-(x+y)N(0<x<1,0<y<1,x+y≦1)を
任意好適に用いることにより、この発明をより好適に実
施することができる。
【0024】また、この実施の形態では、チャネル層1
6をアンドープGaN層としたが、n型不純物を含有す
るn型GaN層であってもこの発明を適宜適用できる。
【0025】次に、第二工程として、前駆コンタクト層
22’上に、当該前駆コンタクト層22’を基板面に対
して平行に離間された2つの領域として、例えば、島状
領域(或いは帯状領域)に形成(加工)するための第1
マスクを形成する。
【0026】具体的には、前駆コンタクト層22’によ
るリセス構造を形成するが、そのために、図1(A)に
示す前駆コンタクト層22’上に、当該前駆コンタクト
層22’を間隔(幅)aだけ、例えば、ストライプ状に
露出させるような、レジストパターン42を任意好適な
フォトリソグラフィによって形成する。このレジストパ
ターン42を第1マスクとする。そして、このレジスト
パターン42をエッチングマスクとする(図1(B)参
照)。
【0027】次に、第三工程として、第1マスク42の
上方から異方性エッチングを行い、第1マスク42から
露出している前駆コンタクト層22’を選択的に除去し
てキャリア供給層20を露出させる。このエッチングに
より、前駆コンタクト層22’の残存領域は2つの島状
領域22a及び22bとなる。然る後、第1マスク42
を除去する。
【0028】具体的には、この実施の形態では、第三工
程のエッチング方法として、ドライエッチングの一つで
ある反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etchi
ng以下、RIEと称する。)法を用いる。RIE法では、
例えば、第1積層体30を23℃に保温し、高周波(R
F)パワー50W、1.5mTorrの減圧下におい
て、塩素ガス(Cl2)を5sccm及びアルゴンガス
(Ar)を10sccmのガス流量とする条件下で行
う。
【0029】このとき、インジウム(In)の塩化物の
蒸気圧はガリウム(Ga)の塩化物の蒸気圧よりも低い
ため、Inを含むAl0.2In0.05Ga0.75N層である
キャリア供給層20は、GaN層である前駆コンタクト
層22’に比べてエッチングされにくい。
【0030】その結果、図1(C)に示すように、実質
的に前駆コンタクト層22’の一部だけを容易にかつ再
現性良くエッチングすることができる。そして、残存す
る前駆コンタクト層22’の領域は、実質間隔aだけ離
間された島状領域22a及び22bを形成する。これら
島状領域22a及び22bはそれぞれコンタクト層22
となる。また、この2つのコンタクト層22(22a,
22b)に挟まれる部分、すなわち、ストライプ状の開
口28には、キャリア供給層20が露出している。その
後、レジストパターン42を任意好適な方法により除去
し、第2積層体60を得る(図2(A)参照)。
【0031】次に、第四工程として、2つの領域(22
a,22b)に挟まれる部分である開口28に露出して
いるキャリア供給層20の少なくとも一部を露出させる
ように、第三工程で得られた第2積層体60上に、第2
マスクを形成する。
【0032】そこで、図2(A)に示した第2積層体6
0の露出するキャリア供給層20上に、当該キャリア供
給層20を間隔bだけ、例えば、ストライプ状に露出さ
せるような、レジストパターン44を任意好適なフォト
リソグラフィによって形成する(図2(B)参照)。こ
のレジストパターン44を第2マスクとする。
【0033】次に、第五工程として、第2マスク44の
上方から第1金属を蒸着して、キャリア供給層20上に
第1金属からなるゲート電極を形成した後、この第1金
属が堆積している第2マスク44を除去する。
【0034】具体的には、レジストパターン44の上方
から第1金属としてレニウム(Re)を、100nmの
膜厚となるように蒸着させる(図示せず)。その後、リ
フトオフ法によって第1金属が形成されているレジスト
パターン44を除去し、キャリア供給層20上に、実質
幅bを有する第1金属からなるストライプ状のゲート電
極46が形成された第3積層体70を得る(図2(C)
参照)。
【0035】次に、第六工程として、第五工程によって
露出している2つの島状領域22a,22bの各々の少
なくとも一部をそれぞれ露出させるように、第五工程で
得られた第3積層体70上に、第3マスクを形成する。
【0036】具体的には、図2(C)に示した島状領域
22a,22bに形成された各々のコンタクト層22上
に、当該コンタクト層を間隔cだけ、例えば、ストライ
プ状に露出させるような、レジストパターン48を任意
好適なフォトリソグラフィによって形成する(図3
(A)参照)。このレジストパターン48を第3マスク
とする。
【0037】次に、第七工程として、第3マスク48の
上方から第2金属を蒸着して、2つの領域のうち一方の
領域上に第2金属からなるソース電極50を形成し、他
方の領域上に第2金属からなるドレイン電極52を形成
した後、第2金属が堆積している第3マスク48を除去
する。
【0038】具体的には、レジストパターン48の上方
から、第2金属としてチタン(Ti)、アルミニウム
(Al)、ニッケル(Ni)及び金(Au)を順次蒸着
して積層金属を形成する。より詳しくは、チタンの膜厚
を15nm、アルミニウムの膜厚を220nm、ニッケ
ルの膜厚を40nm及び金の膜厚を50nmとなるよう
に蒸着させる(図示せず)。その後、リフトオフ法によ
ってこの積層金属が形成されているレジストパターン4
8を除去する。そして、残存する積層金属の部分(領
域)50及び52を備える第3積層体70を、窒素(N
2)雰囲気中で450℃以上の温度で数分間アニール処
理する。
【0039】こうして、2つの島状領域22a,22b
に形成されたコンタクト層22上に、実質幅cを有する
ストライプ状の積層金属層50及び52がそれぞれ形成
され、それらのうち一方をソース電極50とし他方をド
レイン電極52とすることにより、ヘテロ接合電界効果
トランジスタ10を得る(図3(B)参照)。
【0040】上述した説明から明らかなように、この実
施の形態で製造されたヘテロ接合電界効果トランジスタ
には、キャリア供給層20上のコンタクト層である島状
領域22a及び22bによってリセス構造が形成されて
いるので、ソース抵抗を小さくできる。
【0041】また、ソース電極50及びドレイン電極5
2がその表面上に形成されるコンタクト層22には、n
型不純物が高濃度含有されているため、電子に対する障
壁(ポテンシャル障壁)を低下させることができる。そ
の結果、ソース電極50及びドレイン電極52とコンタ
クト層22(22a,22b)との間の接触抵抗を低減
させることができ、良好なGaN系HFETが得られ
る。
【0042】また、GaN/AlInGaN系HFET
のRIEにおけるエッチング速度は、従来のGaN系H
FET(GaN/AlGaN系)のエッチング速度に比
べて充分遅い。よって、制御性及び再現性良くリセス構
造の設計を図ることができる。
【0043】<第2の実施の形態>図4〜図5を参照し
て、この発明の第2の実施の形態に係るヘテロ接合電界
効果トランジスタの製造方法につき説明する。
【0044】第2の実施の形態では、第1の実施の形態
において、先ず、ゲート電極46を形成し、続いてソー
ス電極50及びドレイン電極52を形成していた形成順
序を、逆にして製造している点が相違している。
【0045】先ず、第1の実施の形態の第一工程〜第三
工程と同様にして、第一工程〜第三工程を行う。そし
て、第三工程まで経ることにより得られた第2積層体6
0を図4(A)に示す。
【0046】次に、この実施の形態では、第四工程とし
て、第三工程によって露出している一対のコンタクト層
22a,22bの少なくとも一部をそれぞれ露出させる
ように、第三工程で得られた第2積層体60上に、第2
マスクを形成する。
【0047】具体的には、図4(A)に示した島状領域
22a,22bに形成された各々のコンタクト層22上
に、当該コンタクト層22を間隔cだけ露出させるよう
な、第2マスクとしてのレジストパターン54を形成す
る(図4(B)参照)。
【0048】次に、第五工程として、第2マスク54の
上方から第2金属を蒸着して、2つの領域のうち一方の
領域上に第2金属からなるソース電極50を形成し、他
方の領域上に第2金属からなるドレイン電極52を形成
した後、第2金属が堆積している第2マスク54を除去
する。
【0049】具体的には、レジストパターン54の上方
から、第2金属として、第1の実施の形態で説明した積
層金属を蒸着させる(図示せず)。その後、リフトオフ
法によってレジストパターン54を除去する。そして、
残存する積層金属の部分(領域)50及び52を具える
第2積層体60を、窒素(N2)雰囲気中で450℃以
上の温度で数分間アニール処理する。
【0050】こうして、2つの島状領域22a,22b
に形成されたコンタクト層22上に、実質幅cを有する
ストライプ状のソース電極50及びドレイン電極52が
それぞれ形成された、第3積層体80を得る(図4
(C)参照)。
【0051】次に、第六工程として、2つの島状領域2
2a,22bに挟まれる部分、すなわち、ストライプ状
の開口28に露出しているキャリア供給層20の少なく
とも一部を露出させるように、第五工程で得られた第3
積層体80上に、第3マスクを形成する。
【0052】具体的には、図4(C)に示した第3積層
体80の露出するキャリア供給層20上に、当該キャリ
ア供給層20を間隔bだけストライプ状に露出させるよ
うな、第3マスクとしてのレジストパターン56を形成
する(図5(A)参照)。
【0053】次に、第七工程として、第3マスク56の
上方から第1金属を蒸着して、キャリア供給層20上に
第1金属からなるゲート電極を形成した後、この第1金
属が堆積している第3マスク56を除去する。
【0054】具体的には、レジストパターン56の上方
から、第1金属として、第1の実施の形態で説明したレ
ニウムを蒸着させる。その後、リフトオフ法によってレ
ジストパターン56を除去する。こうして、キャリア供
給層20上に、第1金属からなるゲート電極46が形成
され、ヘテロ接合電界効果トランジスタ10を得る(図
5(B)参照)。
【0055】上述した説明から明らかなように、この実
施の形態で製造されたヘテロ接合電界効果トランジスタ
は、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0056】更に、この実施の形態では、ゲート電極を
形成する前に、ソース電極及びドレイン電極を形成して
いる。よって、ゲート電極(ショットキー接触部)がア
ニール処理雰囲気下に晒されることはない。従って、第
1の実施の形態に比べて良質なショットキー接触を形成
できる。
【0057】<第3の実施の形態>図6〜図8を参照し
て、この発明の第3の実施の形態に係るヘテロ接合電界
効果トランジスタの製造方法につき説明する。
【0058】第3の実施の形態では、キャリア供給層2
0上にキャップ層24を設けた後に、前駆コンタクト層
22’を設けている点が、第1の実施の形態とは相違し
ている。
【0059】第3の実施の形態によれば、先ず、第一工
程として、第1の実施の形態で説明した方法と同様に、
サファイア基板12上に、GaNバッファ層14、アン
ドープGaNチャネル層16、アンドープAl0.2In
0.05Ga0.75Nスペーサ層18、n型Al0.2In0.05
Ga0.75Nキャリア供給層20を順次形成する。
【0060】この実施の形態では、n型Al0.2In
0.05Ga0.75Nキャリア供給層20と、後で形成される
+型GaN前駆コンタクト層22’との間に、アンド
ープAlxInyGa1-(x+y)N(0<x<1,0<y<
1,x+y≦1)からなるキャップ層24を設ける。
【0061】具体的には、この実施の形態では、図6
(A)に示すように、キャリア供給層20上に、アンド
ープAl0.2In0.05Ga0.75Nからなるキャップ層2
4を2nmの膜厚で形成した後、前駆コンタクト層2
2’を形成する。こうして得られた積層体を第1積層体
90とする。
【0062】この第1積層体90を形成するに当たり、
チャネル層16、スペーサ層18、キャリア供給層2
0、キャップ層24及び前駆コンタクト層22’となる
結晶層同士を格子整合、すなわち、基板12上に成長さ
せるこれら結晶層(16,18,20,24,22’)
の格子定数が一致するように設ける。
【0063】次に、第1の実施の形態の第二工程と同様
にして、第二工程を行い、図6(A)に示す前駆ンタク
ト層22’上にレジストパターン58を形成する(図6
(B)参照)。
【0064】次に、第1の実施の形態の第三工程と同様
にして、第三工程を行うが、この実施の形態では、エッ
チングによって残存する前駆コンタクト層22’は、実
質間隔aだけストライプ状に離間された島状領域22a
及び22bに形成された、コンタクト層22となる。
【0065】また、この実施の形態では、2つのコンタ
クト層22(22a及び22b)に挟まれる部分(開口
28)に、既述したように、コンタクト層22材料との
エッチング選択比に基づいて残存するキャップ層24が
露出している(図6(C)参照)。その後、レジストパ
ターン58を除去し、第2積層体95を得る(図7
(A)参照)。
【0066】次に、第1の実施の形態の第四工程と同様
にして、第四工程を行うが、この実施の形態では、図7
(B)に示すように、コンタクト層22に挟まれる部分
すなわち開口28に露出するキャップ層24のうち、間
隔bだけストライプ状に露出させるようなレジストパタ
ーン62を形成する。
【0067】次に、第1の実施の形態の第五工程と同様
にして、第五工程を行うが、この実施の形態では、第1
金属層からなるゲート電極46をキャップ層24上に具
える、第3積層体97が形成される(図7(C)参
照)。
【0068】続いて、第1の実施の形態における第六工
程及び第七工程と同様にして、第六工程及び第七工程を
行うことにより、一方のコンタクト層22上にソース電
極50、他方のコンタクト層22上にドレイン電極52
を形成して、ヘテロ接合電界効果トランジスタ10を得
る(図8参照)。
【0069】上述した説明から明らかなように、この実
施の形態で製造されたヘテロ接合電界効果トランジスタ
は、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0070】更に、この実施の形態では、アンドープで
あるキャップ層上にゲート電極が形成される。よって、
第1の実施の形態に比べてソース及びドレイン側の直列
抵抗は高くなるものの、ショットキー障壁を高く維持す
ることができる。その結果、ゲート漏れ電流を低減させ
ることができる。
【0071】従って、ゲート電極の降伏電圧を低下させ
ることなく接触抵抗を低減させることができ、良好なH
FETが得られる。
【0072】また、GaN/AlInGaN系HFET
のRIEにおけるエッチング速度が充分遅いことから、
制御性及び再現性良くリセス構造の設計を図ることがで
きる。
【0073】<第4の実施の形態>図9〜図10を参照
して、この発明の第4の実施の形態に係るヘテロ接合電
界効果トランジスタの製造方法につき説明する。
【0074】第4の実施の形態では、先ず、第3の実施
の形態における、ゲート電極46を形成し、続いてソー
ス電極50及びドレイン電極52を形成していた形成順
序を、逆にして製造している点が相違している。
【0075】先ず、第3の実施の形態の第一工程〜第三
工程と同様にして、第一工程〜第三工程を行う。そし
て、第三工程まで行うことにより得られた第2積層体9
5を図9(A)に示す。
【0076】次に、第2の実施の形態の第四工程で説明
したのと同様の方法で第四工程を行い、図9(A)に示
すコンタクト層22上にレジストパターン64を形成す
る(図9(B)参照)。
【0077】次に、第2の実施の形態の第五工程と同様
にして、第五工程を行う。
【0078】具体的には、レジストパターン64の上方
から、第2金属として、第1の実施の形態で説明した積
層金属を蒸着させる(図示せず)。その後、リフトオフ
法によってレジストパターン64を除去する。そして、
残存する積層金属の部分(領域)50及び52を備える
第2積層体95を、窒素(N2)雰囲気中で450℃以
上の温度で数分間アニール処理する。こうして、2つの
島状領域22a,22bに形成されたコンタクト層22
上に、実質幅cを有するストライプ状のソース電極50
及びドレイン電極52がそれぞれ形成された、第3積層
体97を得る(図9(C)参照)。
【0079】次に、第2の実施の形態の第六工程と同様
にして、第六工程を行う。この実施の形態では、2つの
島状領域22a及び22bに形成されたコンタクト層2
2に挟まれる部分に露出しているキャップ層24の少な
くとも一部(間隔b)がストライプ状に露出するよう
に、第3積層体97にレジトパターン66を形成する
(図10(A)参照)。
【0080】次に、第2の実施の形態の第七工程と同様
にして、第七工程を行う。この実施の形態では、キャッ
プ層24上にゲート電極46が形成され、ヘテロ接合電
界効果トランジスタ10を得る(図10(B)参照)。
【0081】上述した説明から明らかなように、この実
施の形態で製造されたヘテロ接合電界効果トランジスタ
は、第3の実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0082】更に、この実施の形態では、第2の実施の
形態と同様に、先ずソース電極及びドレイン電極を形成
するためゲート電極がアニール処理下に晒されることが
ない。従って、第3の実施の形態に比べて良質なショッ
トキー接触を形成することができる。
【0083】以上、この発明は、上述した実施の形態の
組合せのみに限定されない。よって、任意好適な段階に
おいて好適な条件を組み合わせ、この発明を適用するこ
とができる。
【0084】例えば、上述した各実施の形態では、チャ
ネル層とキャリア供給層との界面であるヘテロ界面に、
キャリア供給層と電子親和力が等しくかつ不純物を含有
しないスペーサ層を設けることにより、チャネル層での
電子移動度を増大させる構成としている。
【0085】しかしながら、スペーサ層を設けることに
より電子移動度は増大するものの、2次元電子濃度は減
少する。したがって、スペーサ層を必ずしも設ける必要
はなく、設計及び目的に応じてスペーサ層を設けない構
成とすることもできる。
【0086】また、HFET以外の半導体デバイス(ダ
ブルリセス構造を有する半導体デバイスを含む。)に対
しても、この発明を適宜適用することができる。
【0087】また、各実施の形態では、サファイア(A
23)基板を用いたが、炭化ケイ素(SiC)基板、
窒化ガリウム(GaN)基板等を用いても良い。尚、炭
化ケイ素を基板として用いる場合は、バッファ層を窒化
アルミニウム(AlN)とするのが好適である。
【0088】また、結晶成長を行う際の窒素源としてア
ンモニア(NH3)を用いたが、第3ブチルヒドラジン
((CH33CHNNH2)を用いることができる。そ
の場合は、低温バッファ層より上部の積層膜の形成を、
基板温度を670℃として行うことができる。第3ブチ
ルヒドラジン以外にも、ジメチルヒドラジン((C
32NNH2)等が利用可能である。
【0089】また、n型不純物の濃度分布は必ずしも均
一でなくとも良く、目的や設計に応じて局所的に変化す
るような分布であっても良い。
【0090】また、n型不純物(ドーパント)として
は、ケイ素の他に、スズ(Sn)やテルル(Te)等を
用いることができる。
【0091】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
発明によれば、コンタクト層によってリセス構造が形成
されている。よって、リセス構造を有しない従来のGa
N系HFETに比べ、ソース抵抗を小さくできる。
【0092】また、従来のGaN系HFETに比べ、ソ
ース電極及びドレイン電極が形成される島状領域を形成
するコンタクト層中の不純物濃度を高くすることができ
る。
【0093】よって、電子に対する障壁(ポテンシャル
障壁)を低下させることができ、ソース電極及びドレイ
ン電極のコンタクト(接触)抵抗を低減させることがで
きる。
【0094】従って、従来よりも、優れたデバイス特性
を有する III族窒化物HFETが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(C)は、この発明の第1の実施の形
態のヘテロ接合電界効果トランジスタの製造工程の説明
に供する断面図である。
【図2】(A)〜(C)は、この発明の第1の実施の形
態のヘテロ接合電界効果トランジスタの製造工程の説明
に供する断面図である。
【図3】(A)及び(B)は、この発明の第1の実施の
形態のヘテロ接合電界効果トランジスタの製造工程の説
明に供する断面図である。
【図4】(A)〜(C)は、この発明の第2の実施の形
態のヘテロ接合電界効果トランジスタの製造工程の説明
に供する断面図である。
【図5】(A)及び(B)は、この発明の第2の実施の
形態のヘテロ接合電界効果トランジスタの製造工程の説
明に供する断面図である。
【図6】(A)〜(C)は、この発明の第3の実施の形
態のヘテロ接合電界効果トランジスタの製造工程の説明
に供する断面図である。
【図7】(A)〜(C)は、この発明の第3の実施の形
態のヘテロ接合電界効果トランジスタの製造工程の説明
に供する断面図である。
【図8】この発明の第3の実施の形態のヘテロ接合電界
効果トランジスタの製造工程の説明に供する断面図であ
る。
【図9】(A)〜(C)は、この発明の第4の実施の形
態のヘテロ接合電界効果トランジスタの製造工程の説明
に供する断面図である。
【図10】(A)及び(B)は、この発明の第4の実施
の形態のヘテロ接合電界効果トランジスタの製造工程の
説明に供する断面図である。
【図11】この発明に係るAlxInyGa1-(x+y)
(0<x<1,0<y<1,x+y≦1)層の組成比の
説明に供する図である。
【符号の説明】
10:ヘテロ接合電界効果トランジスタ 12:サファイア基板 14:バッファ層 16:チャネル層 18:スペーサ層 20:キャリア供給層 22a,22b,22:コンタクト層 22’:前駆コンタクト層 24:キャップ層 28:開口 30,90:第1積層体 42,44,48,54,56,58,62,64,6
6:レジストパターン 46:ゲート電極 50:ソース電極 52:ドレイン電極 60,95:第2積層体 70,80,97:第3積層体
フロントページの続き Fターム(参考) 4M104 AA04 AA07 BB04 BB14 CC01 CC03 DD34 DD68 DD78 FF27 GG11 GG12 HH15 HH17 5F102 FA03 GB01 GC01 GD01 GJ02 GJ04 GJ10 GK04 GL04 GM04 GM08 GN04 GQ01 GR10 HC11 HC16 HC19 HC21

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、GaNからなるバッファ層
    と、アンドープ又はn型不純物を含有するGaNからな
    るチャネル層と、該チャネル層よりも大きな禁制帯幅を
    有しかつn型不純物を含有するAlxInyGa1-(x+y)
    N(0<x<1,0<y<1,x+y≦1)からなるキ
    ャリア供給層と、該キャリア供給層よりも高濃度のn型
    不純物を含有するGaNからなり、互いに離間された2
    つの領域として形成されたコンタクト層とを順次具え、
    前記キャリア供給層上であって前記2つの領域間に、該
    2つの領域とは離間されてゲート電極が設けられてお
    り、前記2つの領域のうち一方の領域上にはソース電極
    が設けられており、他方の領域上にはドレイン電極が設
    けられていることを特徴とするヘテロ接合電界効果トラ
    ンジスタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のヘテロ接合電界効果ト
    ランジスタにおいて、前記バッファ層、前記チャネル
    層、前記キャリア供給層及び前記コンタクト層の格子定
    数は整合していることを特徴とするヘテロ接合電界効果
    トランジスタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のヘテロ接合電
    界効果トランジスタにおいて、前記チャネル層と前記キ
    ャリア供給層との間には、アンドープAlxInyGa
    1-(x+y)N(0<x<1,0<y<1,x+y≦1)か
    らなるスペーサ層が設けられていることを特徴とするヘ
    テロ接合電界効果トランジスタ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のヘテロ接合電界効果ト
    ランジスタにおいて、前記バッファ層、前記チャネル
    層、前記スペーサ層、前記キャリア供給層及び前記コン
    タクト層の格子定数は整合していることを特徴とするヘ
    テロ接合電界効果トランジスタ。
  5. 【請求項5】 基板上に、GaNからなるバッファ層
    と、アンドープ又はn型不純物を含有するGaNからな
    るチャネル層と、該チャネル層よりも大きな禁制帯幅を
    有する、n型不純物を含有するAlxInyGa1-(x+y)
    N(0<x<1,0<y<1,x+y≦1)からなるキ
    ャリア供給層及びアンドープAlxInyGa1-(x+y)
    (0<x<1,0<y<1,x+y≦1)からなるキャ
    ップ層と、前記キャリア供給層よりも高濃度のn型不純
    物を含有するGaNからなり、互いに離間された2つの
    領域として形成されたコンタクト層とを順次具え、前記
    キャップ層上であって前記2つの領域間に、該2つの領
    域とは離間されてゲート電極が設けられており、前記2
    つの領域のうち一方の領域上にはソース電極が設けられ
    ており、他方の領域上にはドレイン電極が設けられてい
    ることを特徴とするヘテロ接合電界効果トランジスタ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のヘテロ接合電界効果ト
    ランジスタにおいて、前記バッファ層、前記チャネル
    層、前記キャリア供給層、前記キャップ層及び前記コン
    タクト層の格子定数は整合していることを特徴とするヘ
    テロ接合電界効果トランジスタ。
  7. 【請求項7】 請求項5または6に記載のヘテロ接合電
    界効果トランジスタにおいて、前記チャネル層と前記キ
    ャリア供給層との間には、アンドープAlxInyGa
    1-(x+y)N(0<x<1,0<y<1,x+y≦1)か
    らなるスペーサ層が設けられていることを特徴とするヘ
    テロ接合電界効果トランジスタ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のヘテロ接合電界効果ト
    ランジスタにおいて、前記バッファ層、前記チャネル
    層、前記スペーサ層、前記キャリア供給層、前記キャッ
    プ層及び前記コンタクト層の格子定数は整合しているこ
    とを特徴とするヘテロ接合電界効果トランジスタ。
  9. 【請求項9】 基板上に、GaNからなるバッファ層
    と、アンドープ又はn型不純物を含有するGaNからな
    るチャネル層と、該チャネル層よりも大きな禁制帯幅を
    有しかつn型不純物を含有するAlxInyGa1-(x+y)
    N(0<x<1,0<y<1,x+y≦1)からなるキ
    ャリア供給層と、該キャリア供給層よりも高濃度のn型
    不純物を含有するGaNからなるコンタクト層とを順次
    設けて、第1積層体を形成する第一工程と、 前記コンタクト層上に、該コンタクト層を互いに離間さ
    れた2つの領域に形成するための第1マスクを形成する
    第二工程と、 前記第1マスクの上方からエッチングを行い、前記第1
    マスクから露出している前記コンタクト層を選択的に除
    去して、前記キャリア供給層を露出させて前記コンタク
    ト層を前記2つの領域とした後、前記第1マスクを除去
    する第三工程と、 前記2つの領域間に露出している前記キャリア供給層の
    少なくとも一部を露出させるように、前記第三工程で得
    られた第2積層体上に第2マスクを形成する第四工程
    と、 前記第2マスクの上方から第1金属を蒸着して、前記キ
    ャリア供給層上に前記第1金属からなるゲート電極を形
    成した後、前記第1金属が堆積している前記第2マスク
    を除去する第五工程と、 前記第五工程によって露出している前記2つの領域の各
    々の少なくとも一部を露出させるように、前記第五工程
    で得られた第3積層体上に第3マスクを形成する第六工
    程と、 前記第3マスクの上方から第2金属を蒸着して、前記2
    つの領域のうち一方の領域上に前記第2金属からなるソ
    ース電極を形成し、他方の領域上に前記第2金属からな
    るドレイン電極を形成した後、前記第2金属が堆積して
    いる第3マスクを除去する第七工程とを含むことを特徴
    とするヘテロ接合電界効果トランジスタの製造方法。
  10. 【請求項10】 基板上に、GaNからなるバッファ層
    と、アンドープ又はn型不純物を含有するGaNからな
    るチャネル層と、該チャネル層よりも大きな禁制帯幅を
    有しかつn型不純物を含有するAlxInyGa1-(x+y)
    N(0<x<1,0<y<1,x+y≦1)からなるキ
    ャリア供給層と、該キャリア供給層よりも高濃度のn型
    不純物を含有するGaNからなるコンタクト層とを順次
    設けて、第1積層体を形成する第一工程と、 前記コンタクト層上に、該コンタクト層を互いに離間さ
    れた2つの領域に形成するための第1マスクを形成する
    第二工程と、 前記第1マスクの上方からエッチングを行い、前記第1
    マスクから露出している前記コンタクト層を選択的に除
    去して、前記キャリア供給層を露出させて前記コンタク
    ト層を前記2つの領域とした後、前記第1マスクを除去
    する第三工程と、 前記第三工程によって露出している前記2つの領域の各
    々の少なくとも一部を露出させるように、前記第三工程
    で得られた第2積層体上に第2マスクを形成する第四工
    程と、 前記第2マスクの上方から第2金属を蒸着して、前記2
    つの領域のうち一方の領域上に前記第2金属からなるソ
    ース電極を形成し、他方の領域上に前記第2金属からな
    るドレイン電極を形成した後、前記第2金属が堆積して
    いる前記第2マスクを除去する第五工程と、 前記2つの領域間に露出している前記キャリア供給層の
    少なくとも一部を露出させるように、前記第五工程で得
    られた第3積層体上に第3マスクを形成する第六工程
    と、 前記第3マスクの上方から第1金属を蒸着して、前記キ
    ャリア供給層上に前記第1金属からなるゲート電極を形
    成した後、前記第1金属が堆積している前記第3マスク
    を除去する第七工程とを含むことを特徴とするヘテロ接
    合電界効果トランジスタの製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項9または10に記載のヘテロ接
    合電界効果トランジスタの製造方法において、前記第1
    積層体を、前記バッファ層、前記チャネル層、前記キャ
    リア供給層及び前記コンタクト層の格子定数が整合する
    ように形成することを特徴とするヘテロ接合電界効果ト
    ランジスタの製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項9ないし11のいずれか一項に
    記載のヘテロ接合電界効果トランジスタの製造方法にお
    いて、前記チャネル層と前記キャリア供給層との間に、
    アンドープAlxInyGa1-(x+y)N(0<x<1,0
    <y<1,x+y≦1)からなるスペーサ層を設けるこ
    とを特徴とするヘテロ接合電界効果トランジスタの製造
    方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のヘテロ接合電界効
    果トランジスタの製造方法において、前記第1積層体
    を、前記バッファ層、前記チャネル層、前記スペーサ
    層、前記キャリア供給層及び前記コンタクト層の格子定
    数が整合するように形成することを特徴とするヘテロ接
    合電界効果トランジスタの製造方法。
  14. 【請求項14】 基板上に、GaNからなるバッファ層
    と、アンドープ又はn型不純物を含有するGaNからな
    るチャネル層と、該チャネル層よりも大きな禁制帯幅を
    有する、n型不純物を含有するAlxInyGa1-(x+y)
    N(0<x<1,0<y<1,x+y≦1)からなるキ
    ャリア供給層及びアンドープAlxInyGa1-(x+y)
    (x<1,y<1,x+y≦1)からなるキャップ層
    と、前記キャリア供給層よりも高濃度のn型不純物を含
    有するGaNからなるコンタクト層とを順次設けて、第
    1積層体を形成する第一工程と、 前記コンタクト層上に、該コンタクト層を互いに離間さ
    れた2つの領域に形成するための第1マスクを形成する
    第二工程と、 前記第1マスクの上方からエッチングを行い、前記第1
    マスクから露出している前記コンタクト層を選択的に除
    去して、前記キャップ層を露出させて前記コンタクト層
    を前記2つの領域とした後、前記第1マスクを除去する
    第三工程と、 前記2つの領域間に露出している前記キャップ層の少な
    くとも一部を露出させるように、前記第三工程で得られ
    た第2積層体上に第2マスクを形成する第四工程と、 前記第2マスクの上方から第1金属を蒸着して、前記キ
    ャップ層上に前記第1金属からなるゲート電極を形成し
    た後、前記第1金属が堆積している前記第2マスクを除
    去する第五工程と、 前記第五工程によって露出している前記2つの領域の各
    々の少なくとも一部を露出させるように、前記第五工程
    で得られた第3積層体上に第3マスクを形成する第六工
    程と、 前記第3マスクの上方から第2金属を蒸着して、前記2
    つの領域のうち一方の領域上に前記第2金属からなるソ
    ース電極を形成し、他方の領域上に前記第2金属からな
    るドレイン電極を形成した後、前記第2金属が堆積して
    いる前記第3マスクを除去する第七工程とを含むことを
    特徴とするヘテロ接合電界効果トランジスタの製造方
    法。
  15. 【請求項15】 基板上に、GaNからなるバッファ層
    と、アンドープ又はn型不純物を含有するGaNからな
    るチャネル層と、該チャネル層よりも大きな禁制帯幅を
    有する、n型不純物を含有するAlxInyGa1-(x+y)
    N(0<x<1,0<y<1,x+y≦1)からなるキ
    ャリア供給層及びアンドープAlxInyGa1-(x+y)
    (x<1,y<1,x+y≦1)からなるキャップ層
    と、前記キャリア供給層よりも高濃度のn型不純物を含
    有するGaNからなるコンタクト層を順次設けて、第1
    積層体を形成する第一工程と、 前記コンタクト層上に、該コンタクト層を互いに離間さ
    れた2つの領域に形成するための第1マスクを形成する
    第二工程と、 前記第1マスクの上方からエッチングを行い、前記第1
    マスクから露出している前記コンタクト層を選択的に除
    去して、前記キャップ層を露出させて前記コンタクト層
    を前記2つの領域とした後、前記第1マスクを除去する
    第三工程と、前記第三工程によって露出している前記2
    つの領域の各々の少なくとも一部を露出させるように、
    前記第三工程で得られた第2積層体上に第2マスクを形
    成する第四工程と、 前記第2マスクの上方から第2金属を蒸着して、前記2
    つの領域のうち一方の領域上に前記第2金属からなるソ
    ース電極を形成し、他方の領域上に前記第2金属からな
    るドレイン電極を形成した後、前記第2金属が堆積して
    いる前記第2マスクを除去する第五工程と、 前記2つの領域間に露出している前記キャップ層の少な
    くとも一部を露出させるように、前記第五工程で得られ
    た第3積層体上に第3マスクを形成する第六工程と、 前記第3マスクの上方から第1金属を蒸着して、前記キ
    ャップ層上に前記第1金属からなるゲート電極を形成し
    た後、前記第1金属が堆積している前記第3マスクを除
    去する第七工程とを含むことを特徴とするヘテロ接合電
    界効果トランジスタの製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項14または15に記載のヘテロ
    接合電界効果トランジスタの製造方法において、前記第
    1積層体を、前記バッファ層、前記チャネル層、前記キ
    ャリア供給層、前記キャップ層及び前記コンタクト層の
    格子定数が整合するように形成することを特徴とするヘ
    テロ接合電界効果トランジスタの製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項14ないし16のいずれか一項
    に記載のヘテロ接合電界効果トランジスタの製造方法に
    おいて、前記チャネル層と前記キャリア供給層との間
    に、アンドープAlxInyGa1-(x+y)N(0<x<
    1,0<y<1,x+y≦1)からなるスペーサ層を設
    けることを特徴とするヘテロ接合電界効果トランジスタ
    の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載のヘテロ接合電界効
    果トランジスタの製造方法において、前記第1積層体
    を、前記バッファ層、前記チャネル層、前記スペーサ
    層、前記キャリア供給層、前記キャップ層及び前記コン
    タクト層の格子定数が整合するように形成することを特
    徴とするヘテロ接合電界効果トランジスタの製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項9ないし18のいずれか一項に
    記載のヘテロ接合電界効果トランジスタの製造方法にお
    いて、前記エッチングは、反応性イオンエッチングであ
    ることを特徴とするヘテロ接合電界効果トランジスタの
    製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005277357A (ja) * 2004-03-26 2005-10-06 Ngk Insulators Ltd 半導体積層構造、トランジスタ素子、および半導体積層構造の作製方法
JP2010056340A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Sanken Electric Co Ltd 半導体装置
JP2011086967A (ja) * 2011-01-31 2011-04-28 Ngk Insulators Ltd トランジスタ素子

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