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JP2003175617A - インクジェット記録装置及び複写装置 - Google Patents

インクジェット記録装置及び複写装置

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Publication number
JP2003175617A
JP2003175617A JP2002201774A JP2002201774A JP2003175617A JP 2003175617 A JP2003175617 A JP 2003175617A JP 2002201774 A JP2002201774 A JP 2002201774A JP 2002201774 A JP2002201774 A JP 2002201774A JP 2003175617 A JP2003175617 A JP 2003175617A
Authority
JP
Japan
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nozzle
recording
ink
maintaining mechanism
recording apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002201774A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuro Sekiya
卓朗 関谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2002201774A priority Critical patent/JP2003175617A/ja
Priority to US10/224,656 priority patent/US7201464B2/en
Publication of JP2003175617A publication Critical patent/JP2003175617A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16505Caps, spittoons or covers for cleaning or preventing drying out
    • B41J2/16508Caps, spittoons or covers for cleaning or preventing drying out connected with the printer frame
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
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    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16517Cleaning of print head nozzles
    • B41J2/16552Cleaning of print head nozzles using cleaning fluids

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数個のインク吐出口が記録媒体の被印写幅
をカバーするように長尺化されたマルチノズル型インク
ジェット記録装置において、新規な目詰まり防止手段を
提案することにある。 【解決手段】 インクジェット記録装置は、記録ヘッド
ブロック72、吐出口83、非記録時に作動する目詰ま
り防止手段91を有し、該目詰まり防止手段91は、マ
ルチノズル列配列方向に伸びてマルチノズル列長さより
長い範囲をカバーしている。キャップ91の内側部分の
寸法は、つぶし代を考慮して寸法を決められたゴムなど
の弾性部材92を間に介在させ、マルチノズル列配列領
域90の寸法よりもわずかながら大きくしてあり、これ
により各種クリーニング手段等によって、マルチノズル
列配列領域90の清浄化を効率よく行うようにしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体幅全域に
インク吐出口を配列してなるインクジェット記録装置の
信頼性維持機構ならびに該信頼性維持機構を備えるイン
クジェット記録装置及び該インクジェット記録装置を利
用した複写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録媒体の記録面に対してインクを吐出
して付着させることにより、記録動作を行うインクジェ
ット記録装置は、広く実用に供されている。インクジェ
ット記録装置においては、一般に、インクを記録媒体の
記録面に対して吐出するインク吐出口形成面を有する記
録ヘッドを備えている。
【0003】記録ヘッドは、例えば、画像データに応じ
て供給される駆動制御信号に基づいて制御される電気機
械変換体の圧力または電気熱変換体の加熱エネルギーに
より形成されたインク滴を、インク吐出口形成面を通じ
て記録媒体の記録面に対して吐出するものである。記録
ヘッドにおいては、記録速度の高速化を図るためにその
インク吐出口形成面に形成されるインク吐出口が、例え
ば、400dpi〜600dpiのように配列形成され
る比較的高密度のもの、または、インク吐出口が記録媒
体の全記録領域、例えば、記録媒体の全幅にわたって形
成される、いわゆるマルチノズル化され長尺化したもの
が利用されている。
【0004】このような長尺化した記録ヘッドにおいて
は、インク吐出口(ノズル、オリフィス)の数が数千〜
数万個にもおよび、いわゆるノズル目詰まりと呼ばれる
不具合の発生確率に関しては、通常の数十個程度のイン
クジェット記録装置の比ではない。しかしながら、近年
の記録ヘッドの長尺化によるインク吐出口数増加にとも
なうノズル目詰まりの解決策に関しては、まだ開発が始
まったばかりであり、決め手となる技術が確立していな
い。さらに、このように長尺化され膨大なインク吐出口
数を有する記録ヘッドをさらに複数色分有するようなカ
ラーインクジェット記録装置の有効なノズル目詰まり解
決策も未知な部分が多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のごと
き実情に鑑みてなされたもので、その目的は、第1に、
複数個のインク吐出口が記録媒体の被印写幅をカバーす
るように長尺化されたマルチノズル型インクジェット記
録装置において、新規な信頼性維持機構を提案すること
にある。第2に、上述のような長尺化されたマルチノズ
ル型インクジェット記録装置において、新規でかつ効果
的な信頼性維持機構を提案することにある。第3に、上
述のような長尺化されたマルチノズル型インクジェット
記録装置において、新規でかつより効果的な信頼性維持
機構を提案することにある。
【0006】第4に、上述のような長尺化されたマルチ
ノズル型インクジェット記録装置をカラー記録に適用す
るとともにそれに対応した新規な構造の信頼性維持機構
を提案することにある。第5に、上述のようなカラー記
録装置において、新規でかつコンパクトな構造の信頼性
維持機構を提案することにある。第6に、上述のような
カラー記録装置において、このような新規な構成の信頼
性維持機構が記録装置に効果的に組合せられるような構
成を提案することにある。
【0007】第7に、上述のような記録装置において、
新規でかつ効果的な他の構成の信頼性維持機構を提案す
ることにある。第8に、上記第7のような構成の信頼性
維持機構において、より効果的な作用が得られる構成を
提案することにある。第9に、上述のような記録装置に
おいて、新規でかつ効果的なさらに他の構成の信頼性維
持機構を提案することにある。
【0008】第10に、上述のような記録装置におい
て、新規でかつ効果的なさらに他の構成の信頼性維持機
構を提案することにある。第11に、上述のような記録
装置において、新規でかつ効果的なさらに他の構成の信
頼性維持機構を提案することにある。第12に、上述の
ような記録装置において、新規でコンパクトな構成の信
頼性維持機構を提案することにある。第13に、上述の
ような記録装置において、新規でコンパクトな他の構成
の信頼性維持機構を提案することにある。
【0009】第14に、上述のようなマルチノズル型イ
ンクジェット記録装置の記録原理を利用しながらしかも
信頼性の高い新規な構成の複写装置を提案することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、第1に、記録媒体の被印写幅をカバーす
るように長尺化されたマルチノズル型インクジェット記
録ヘッドを固定し、該マルチノズル型インクジェット記
録ヘッドのノズル面に相対する位置でかつ隣接して前記
記録媒体を搬送し、インク滴噴射記録を行うインクジェ
ット記録装置において、該インクジェット記録装置は、
非記録時に作動する信頼性維持機構を有するとともに、
該信頼性維持機構は、ノズル配列方向に伸びてマルチノ
ズル列長さより長い範囲をカバーする信頼性維持機構で
あるようにした。
【0011】第2に、上記第1のインクジェット記録装
置において、前記信頼性維持機構は、ノズル配列方向に
伸びてマルチノズル列長さより長い範囲をカバーするキ
ャップ構造の信頼性維持機構であるようにした。
【0012】さらに第3に、上記第2のインクジェット
記録装置において、前記キャップ構造は、記録ヘッド領
域への押し当て部が弾性体であるようにした。
【0013】第4に、記録媒体の被印写幅をカバーする
ように長尺化されたマルチノズル型インクジェット記録
ヘッドを複数色のインクを噴射するように複数個配列固
定し、該複数個のマルチノズル型インクジェット記録ヘ
ッドのノズル面に相対する位置でかつ隣接して前記記録
媒体を搬送し、インク滴噴射記録を行うカラーインクジ
ェット記録装置において、該カラーインクジェット記録
装置は、非記録時に作動する信頼性維持機構を有すると
ともに、該信頼性維持機構は、ノズル配列方向に伸びて
マルチノズル列長さより長い範囲をカバーし、前記記録
ヘッド領域に押圧されるキャップ構造の信頼性維持機構
であって、該キャップ構造は前記記録ヘッド領域への押
し当て部が弾性体であるとともに、各色で離間されてい
るようにした。
【0014】第5に、上記第4のインクジェット記録装
置において、前記信頼性維持機構は複数個の記録ヘッド
に対応するとともに複数色分一体化してなるようにし
た。
【0015】第6に、上記第4又は第5のインクジェッ
ト記録装置において、前記信頼性維持機構は、複数個配
列固定したヘッドユニットの前記信頼性維持機構が押圧
される部分の凹凸形状にならうように、前記キャップ構
造の凹凸形状が決められているようにした。
【0016】第7に、上記第1又は第4のインクジェッ
ト記録装置において、前記ノズル配列方向に伸びてマル
チノズル列長さより長い範囲をカバーするブレードを有
するようにした。
【0017】第8に、上記第7のインクジェット記録装
置において、前記ブレードは弾性体によって形成される
とともに、非記録時に前記マルチノズル型インクジェッ
ト記録ヘッドのノズル面に相対する位置に接触配置さ
れ、前記記録ヘッドと前記ブレードとの相対移動によっ
て、ブレードが変形して前記ノズル面をクリーニングす
るようにした。
【0018】第9に、上記第1又は第4のインクジェッ
ト記録装置において、前記ノズル配列方向に伸びてマル
チノズル列長さより長い範囲をカバーするインク吸収体
を有するようにした。
【0019】第10に、上記第2乃至第6のいずれか1
のインクジェット記録装置において、前記信頼性維持機
構のキャップの内側部分は、ノズル配列方向に伸びてマ
ルチノズル列長さより長い範囲をカバーするとともに、
前記マルチノズル列領域をキャップした状態で前記マル
チノズル列領域に液体を噴射するようにした。
【0020】第11に、上記第2乃至第10のいずれか
1のインクジェット記録装置において、前記信頼性維持
機構のキャップの内側部分は、ノズル配列方向に伸びて
マルチノズル列長さより長い範囲をカバーするととも
に、前記ブレードおよびインク吸収体よりノズル配列方
向に長いようにした。
【0021】第12に、上記第2乃至第11のいずれか
1のインクジェット記録装置において、前記信頼性維持
機構のキャップに液体排出手段を設けるとともに、該液
体排出手段は、前記キャップの長手方向に対して非対称
位置に形成した。
【0022】第13に、上記第12のインクジェット記
録装置において、前記液体排出手段の液流路は、前記キ
ャップ部材をその流路壁とした。
【0023】第14に、原稿台上に載置される原稿画像
を読み取ることにより、その原稿について順次、画像デ
ータを形成するスキャナ部と、該スキャナ部からの画像
データに基づいて記録媒体の被記録面に対してインクを
吐出し付着させることにより、記録動作を行う記録部
と、該記録部の下部に配され、記録動作に応じて所定の
タイミングで前記被記録媒体を排出する排紙搬送手段と
よりなる複写装置において、前記記録部は、記録媒体の
被記録部をカバーするように長尺化されたマルチノズル
型インクジェット記録ヘッドを複数色分固定し、該マル
チノズル型インクジェット記録ヘッドのノズル面に相対
する位置に前記記録媒体を搬送しインク付着を行うイン
クジェット記録装置であって、該インクジェット記録装
置は、非記録時に作動する信頼性維持機構を有するとと
もに、該信頼性維持機構は、ノズル配列方向に伸びてマ
ルチノズル列長さより長い範囲をカバーする信頼性維持
機構であるようにした。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のインクジェット
記録装置に使用されるマルチノズル型インクジェット記
録ヘッドの一例を説明するための部分斜視図である。こ
こで示したインクジェット記録ヘッドの構造は、400
〜2400dpiといった高密度配列が容易に実現でき
るサーマルインクジェットの例であるが、必ずしもこの
構造に限定されるものではない。図1において、16は
流路、17はノズル、18は共通液室、19は天井板、
20は接合層、21は流路障壁である。この例では3ノ
ズル分のみ示しているが、実際には、後述するように記
録媒体の被印写幅をカバーするように長尺化されたマル
チノズル型インクジェット記録ヘッドであり、矢印方向
(記録媒体の被印写幅方向)にノズルが数千〜数万個配
列されている。
【0025】図2は、上述のようなサーマルインクジェ
ット記録ヘッドに使用される発熱体基板を示したもので
あり、図2(A)は斜視図、図2(B)は図2(A)の
矢視A−A線断面図で、発熱体部近傍の詳細を示す断面
図であり、図中、1は発熱体基板、2は第1電極(制御
電極)、3は第2電極(アース電極)、4、5はボンデ
ィングパット、7は基板、8は蓄熱層(SiO2)、9
は発熱体(HfB2)、10は電極(Al)、11は保護
層(SiO2)、12は電極保護層(Resin)、1
3はさらに別の保護層、14は発熱体部、15は電極部
である。なお、煩雑を避けるため図2(A)には要部と
なる発熱体と電極部のみを示している。
【0026】発熱体基板1は、図2(B)に示すよう
に、アルミナ等のセラミック、ガラスあるいはSiなど
の基板7上に、スパッタリングなどの薄膜形成技術やフ
ォトエッチングなどのパターン形成技術により、蓄熱層
(SiO2)8、発熱体(HfB2)9、電極10、保
護層(SiO2)11、電極保護層12、別の保護層1
3を順次形成し、表面部に発熱部14と電極部15を構
成している。各発熱体9は、図2(A)に示すように、
それぞれ第1電極(制御電極)2、第2電極(アース電
極)3に接続され、また、それぞれの電極は、その端部
に第1電極2にはボンディングパッド4が、第2電極3
にはボンディングパッド5を有し、該ボンディングパッ
ド4、5は、外の画像情報入力手段(図示せず)に接続
され、各々の発熱体9は独立に駆動可能である。なお、
第2電極3は、複数個の発熱体9すなわち(第1電極)
2に対して1つの共通の第2電極とすることも可能であ
る。また、この例のように、1つ1つの発熱体を独立に
駆動するような構成ではなく、マトリックス駆動を行う
構成としてもよい。このような発熱体9の列は、例え
ば、その配列密度は、400dpi〜2400dpiと
され、また、必要とされる記録媒体の印写幅に応じて、
数千〜数万個設けられる。
【0027】基板7上には蓄熱層8を形成する。この蓄
熱層8は、後述の発熱体9で発生した熱が基板7の方へ
逃げないようにするためのものである。つまり発生した
熱を効率良くインクの方に伝達し、インク中で安定した
気泡を発生させるようにするためのものである。通常、
蓄熱層8としては、SiOが用いられ、SiO請求
項1をスパッタリング等の成膜技術を用い1μm〜5μ
mの膜厚に形成する。
【0028】図2(B)に示すように、蓄積層(SiO
)8の上には発熱体9の層が形成されるが、該発熱体
9を構成する材料として有用なものには、タンタル−S
iO の混合物、窒化タンタル、ニクロム、銀−パラジ
ウム合金、シリコン半導体、あるいはハフニウム、ラン
タン、ジルコニウム、チタン、タンタル、タングステ
ン、モリブデン、ニオブ、クロム、バナジウム等の金属
の硼化物があげられる。金属の硼化物のうち最も特性の
優れているのは、硼化ハフニウム(HfB)であり、
次いで、硼化ジルコニウム、硼化ランタン、硼化タンタ
ル、硼化バナジウム、硼化ニオブの順となっている。
【0029】発熱体9は、前述の材料を用いて、電子ビ
ーム蒸着やスパッタリング等の手法により形成すること
ができる。発熱体9の膜厚は、単位時間当りの発熱量が
所望通りとなるように、その面積や材質および熱作用部
分の形状および大きさ、さらには実際面での消費電力等
にしたがって決定されるものであるが、通常の場合、膜
厚は、0.001μm〜5μm、好適には0.01μm〜
1μmとされる。本発明の実施例では、HfB2を20
00Å(0.2μm)の厚さにスパッタリングした例を
示した。
【0030】電極10を構成する材料としては、通常使
用されている電極材料の多くのものが有効に使用され、
具体的には、例えば、Al、Ag、Au、Pt、Cu等
があげられる。これらを使用して、蒸着等の手法で所定
位置に所定の大きさ、形状、厚さで設けられる。本発明
では、Alをスパッタリングにより1.4μm形成し
た。
【0031】保護層11に要求される特性は、耐インク
腐食性や、気泡の消滅による衝撃力からの保護(耐キャ
ビテーション性)であるとともに、発熱体9で発生させ
た熱を、感熱紙やインクリボン、あるいは記録液体であ
るインクに効果的に伝達することである。
【0032】保護層11を構成する材料として有用なも
のには、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化マ
グネシウム、酸化アルミニウム、酸化タンタル、酸化ジ
ルコニウム等があげられ、電子ビーム蒸着やスパッタリ
ング等の手法を用いて形成することができる。また、炭
化ケイ素、酸化アルミニウム(アルミナ)等のセラミッ
ク材料も好適に用いられる材料である。
【0033】保護層11の膜厚は、通常0.01μm〜
10μm、好適には0.1μm〜5μm、最適には0.1
μm〜3μmとされるのが望ましい。本発明では、スパ
ッタリングにより、SiOを1.2μm形成した。
【0034】図2(B)には、さらに電極保護層12や
別の保護層13の例を示しているが、電極保護層12と
してResin層を2μm形成した。これは必要に応じ
て設けられるが必ずしも必要ではなく省略してもよい。
保護層13の材料は、耐キャビテーション性を考慮して
タンタル(Ta)が好適に用いられる。発熱体領域では
気泡発生によるキャビテーション衝撃力が加わるため、
破壊から保護するために、Taをスパッタリングにより
4000Å(0.4μm)形成することにより、良好な
性能が得られる。
【0035】このような発熱体基板1を用いてインクジ
ェット記録ヘッドを構成することができるが、具体的に
は、図3に示すような工法で製作することができる。図
3において、19は天井板、20は接合層、21は流路
障壁、22はフォトレジスト、23はフォトマスクであ
る。インクジェット記録ヘッドの製作工程を、以下の図
3(A)〜図3(F)によって説明する。
【0036】(A)発熱体基板を用意する(図3
(A))。 発熱体基板1は、基板7に発熱体9と発熱体9を保護絶
縁する薄膜11が形成されている。
【0037】(B)発熱体基板にフォトレジストをコー
ティングする(図3(B))。 図3(A)に示した発熱体基板1の上に、例えば、粘度
が1000〜2000cP(センチポアーズ)のフォトレ
ジスト22をスピンコーティング、ディップコーティン
グあるいはローラーコーティングによって5μm〜30
μm程度の厚さにコートする。この厚さは、最終的に流
路障壁21の高さになり、発熱体9の配列密度(印写密
度)によってその高さも変わってくる。20μm以上の
厚さのフォトレジスト22の層を得たい場合には、液状
のフォトレジストではなく、ドライフィルムタイプのフ
ォトレジストを用いればよい。続いて、図3(B)に示
すように、発熱体基板1面に設けたフォトレジスト22
上に所定のパターンを有するフォトマスク23を重ね合
わせた後、該フォトマスク23の上部から露光を行う。
このとき、発熱体9の設置位置と前記パターンの位置合
わせを行っておく必要がある。
【0038】(C)流路障壁を形成する(図3
(C))。 フォトレジスト22、露光したフォトレジスト22の未
露光部を炭酸ナトリウム水溶液などのアルカリ現像液に
より除去し、流路障壁21を形成する。除去部分は発熱
体9を有する凹部となり、流路16、共通液室18を構
成する。
【0039】(D)流路ならびに共通液室の天井となる
基板を作成する(図3(D))。 流路16、共通液室18の天井となる基板は、接合層2
0とガラス基板19とが接合したもので、ガラス基板1
9は天井板となる。
【0040】(E)基板を流路障壁に接合する(図3
(E))。 発熱体基板1と天井板19となるガラス基板とを流路障
壁21(フォトレジスト22)と接合層20を向かい合
わせて接合する。その際、熱硬化処理(例えば、150
℃〜250℃で30分〜60分加熱)、または柴外線照
射(例えば、50mW/cm〜200mW/cm
またはそれ以上の柴外線強度)を行い、耐インク性向上
ならびに接合強度向上をはかる。
【0041】(F)吐出口を形成する(図3(F))。 最後に、発熱体9側の開口近傍のY−Y線の部分を、ダ
イシングによって切断し、吐出口部17を形成し、イン
クジェット記録ヘッドとして完成する。なお、他の製作
手段としては、流路ならびに共通液室部をポリサルフォ
ン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンオキサイ
ド、ポリプロピレン、ポリイミドなどの樹脂の一体成形
で製作する方法がある。
【0042】また、流路先端部に樹脂フィルムを配し、
エキシマレーザー等の手段で吐出口を穿孔し、ノズル形
成を行う手段も好適に用いられる。エキシマレーザーに
よる吐出口穿孔方法はマスク形状によって任意の形状の
ノズルが形成できるので、丸形状にしたり、多角形、あ
るいは星型の放射状形状等、インク吐出特性との関係を
考慮してその形状を決定できるので有利な方法といえ
る。この場合もポリサルフォン、ポリエーテルサルフォ
ン、ポリフェニレンオキサイド、ポリプロピレン、ポリ
イミドなどの樹脂が良好に使用できる。
【0043】次に、図4を参照して、このようなインク
ジェット記録ヘッドによるインク噴射の原理を簡単に説
明する。図4において、31はインク、32は気泡、3
3は吐出口、34は流路、35は発熱体基板、36は発
熱体、37は第1電極(制御電極)、38は第2電極
(アース電極)、39はインク滴である。発熱体36に
は、第1電極37、第2電極38を介し画像情報に応じ
て信号パルスが入力され、該入力パルスに応じてインク
中で気泡32が発生し、該気泡の作用力により、流路3
4のインク1の一部が、吐出口33より、インク滴39
として噴射され、記録媒体(例えば紙)に記録するとい
うものである。
【0044】ここで、信号パルスの継続時間は、数μs
〜10数μsが望ましく、長くても30μsまでとされ
る。これは、いったん発熱体36上に気泡32が発生す
ると、その後は発熱体36の熱を気泡32がブロックし
てしまうため、気泡32の大きさはほとんど変化するこ
とがなく、不必要に長時間通電しても、無駄になるだけ
でなく、発熱体36を破損せしめるからである。通電を
止めた後、気泡32は、発熱体基板35および周囲のイ
ンク1により、熱を奪われ、収縮して消滅する。この説
明から明らかなように、本発明において、インク噴射原
理に作用する気泡32は、非常に短時間の間に急激に加
熱されることによって得られる気泡であり、伝熱工学の
分野で、いわゆる膜沸騰と呼ばれている現象の気泡であ
り、発生〜消滅の繰り返し再現性が非常に良いものであ
る。
【0045】また、他の吐出原理として、図4に示した
発熱体36の位置を吐出口33に近づけ、より微小なイ
ンク滴を吐出するようにしたり、あるいは発生した気泡
が吐出口33の外側までせり出す、あるいは破裂するよ
うにしてもよい。また、上記説明はインクジェット記録
ヘッドの製作方法も含めて、すべてサーマルインクジェ
ット方式の例をもとに行ったが、ピエゾ素子を利用する
ようなインクジェット方式であってもよい。
【0046】図5は、本発明のような複数個のインク吐
出口が記録媒体の被印写幅をカバーするように長尺化さ
れたマルチノズル型インクジェット記録装置の記録部4
0と記録紙搬送部45を示すものである。記録部40
は、各記録ヘッド40C、40M、40Y、および、4
0Bと、後述する加熱式定着装置43とを内臓するヘッ
ドブロック41を備えている。ヘッドブロック41は、
記録媒体(用紙Pa)の搬送路に沿った両端部にそれぞ
れ設けられる突起部42を介して記録部40内部に支持
されている。
【0047】記録ヘッド40C、40M、40Y、およ
び、40Bは、それぞれ、順次、用紙Paの搬送路の上
流側から下流側に向けて所定の相互間隔をもって配され
ている。その際、記録ヘッド40C、40M、40Y、
40Bは、それらのヘッドのすべての吐出口面によって
形成される平面の平面度が数十ミクロン程度以内になる
ようにヘッドブロック41に位置決め固定されている。
【0048】各記録ヘッド40C、40M、40Y、お
よび、40Bは、それぞれ、例えば、前述のようなサー
マルインクジェット方式とされ、シアン、マゼンタ、イ
エロー、ブラックのインクを吐出するものとされる。即
ち、各記録ヘッド40C、40M、40Y、40Bは、
その吐出口に通じる液流路に電気熱変換体としてのヒー
タを有し、そのヒータによりインクが加熱されることに
より形成されるインク滴を吐出するものとされる。各記
録ヘッド40C、40M、40Y、40Bは、用紙Pa
の搬送方向に対し略直交する方向に沿って配列される複
数の吐出口を有している。複数の吐出口は、用紙Paの
記録面における搬送方向に対し略直交する方向の全幅に
亘って形成されている。
【0049】各記録ヘッド40C、40M、40Y、お
よび、40Bの記録動作は、同一の1枚の用紙Paに対
してそれぞれ行うものとされ、例えば、1番目に記録ヘ
ッド40Cが記録し、2番目に、記録ヘッド40Cが記
録した記録面に重ね、または、新たな位置に記録し、3
番目に記録ヘッド40Yがさらに同様に記録し、そし
て、最後に記録ヘッド40Bが、記録するものとされ
る。なお、記録ヘッド40C、40M、40Y、40B
は、インクを吐出するものに限られることなく、例え
ば、少なくとも1つの記録ヘッドが、インクを不溶化す
る処理液を吐出するものであってもよい。あるいは、イ
ンク吐出前に用紙Paに用紙Pa上で画素が必要以上に
広がったりにじんだりしないようにするための処理液を
吐出するものであってもよい。
【0050】このようなインクジェット記録方式におい
ては、被記録材に対して付着されたインクが被記録部材
中に浸透することにより、そのインクが被記録部材に対
して定着する。あるいは、付着されたインクは、インク
の溶媒の蒸発プロセスを経て被記録材上に定着される。
【0051】しかし、このインクが付着してから定着す
るまでの時間、つまり、定着速度は、被記録材の構成・
物性に大きく依存されるだけでなく、外部雰囲気の状態
によっても大きく左右される。また、自然に定着する速
度は、物理特性によってある時間より短くすることはで
きない。
【0052】上述したように、インクが被記録材上に付
着し浸透する速度は、また、使用するインクの組成によ
っても大きく変わる。通常、インクの組成に関しては、
そのインクの被記録材に対する浸透性の大小によって区
別されることが多い。一般的には、浸透性が高いインク
は、被記録材に対する浸透速度が速いため定着性という
観点からみると、有利であるが、反面、浸透し過ぎるた
めに、被記録材に対するにじみが多く画像品位が低下す
ることが問題となる。また、インクが被記録材中に深く
浸透するため、画像濃度の低下にもつながりやすい。
【0053】これに対して、浸透性の低いインクを使用
すると、上述したように、浸透するまでに時間を要し、
定着性という観点からいうと、本発明のような高速性が
要求される記録媒体の被印写幅をカバーするように長尺
化されたマルチノズル型インクジェット記録ヘッドを用
いた装置においては、多色印字の場合、各インク色間で
のインクの混色やにじみ、被記録材の排出時の画像のこ
すれ、いわゆる、耐擦過性の問題が生ずる。よって、定
着性、画像濃度、にじみ、耐擦過性を考慮した装置の構
成が重要となる。
【0054】従来のシリアルスキャン記録装置では、そ
のような定着性は、記録速度の関係上ある程度簡単な構
成で対処できるものが多かった。しかし、特に、本発明
の実施例のような高速記録およびカラー記録が行われて
くると上述したように被記録材に打ち込まれたインクを
所望の状態に被記録材上に定着させるために定着速度の
短縮化と効率化を行うための以下に述べられるような加
熱式定着装置43が必要となる。
【0055】加熱式定着装置43は、例えば、図5に示
されるように、搬送路における記録ヘッド40Bに対し
て下流側とし、かつ、比較的近い位置に対応して設けら
れている。今ここでは加熱式定着装置43として、ハロ
ゲンヒータ43aと、ハロゲンヒータ43aからの熱線
を反射させる反射板43bとよりなる例を示す。この例
のように、本発明では、記録媒体(用紙Pa)の被印写
面側を非接触加熱している。つまり印写部を表面から加
熱するようにしているので、水などのインク中の揮発成
分を効率的に乾燥させることができる。
【0056】ここでは、加熱式定着装置43として、加
熱部としてのハロゲンヒータ43aと、ハロゲンヒータ
43aからの熱線を反射させる反射板43bと、ハロゲ
ンヒータ43aと搬送路との間を仕切る加熱部遮蔽部材
43cと、ハロゲンヒータ43aからの熱の記録ヘッド
40Bへの熱伝達を断つ断熱部としての断熱装置43d
とを含んで構成されているものを例としてあげたが、他
の例としてセラミックヒータを利用しても良好に定着を
行うことができる。
【0057】また、以上の実施例では印写後に加熱/乾
燥させるように説明したが、前述のような各種加熱手段
を印写前の記録媒体(Pa)の搬送経路中に配し、記録
媒体(Pa)をあらかじめ加熱した状態にしておいてか
ら印写を行う方法も、効果的なインク乾燥を行ううえで
良い方法である。
【0058】次に、本発明のように記録媒体の被印写幅
をカバーするように長尺化されたマルチノズル型インク
ジェット記録ヘッドを適用したインクジェット複写機の
全体の構成を説明する。従来いわゆる複写機と称するも
のは、一般に電子写真方式によるものを指している。こ
のような電子写真方式は、広く普及してはいるものの、
原理が複雑で装置も大変大掛かりなものになるという欠
点がある。一方でインクジェット記録はその原理が大変
簡単で、これを記録原理として複写機を構成すると従来
にはない画期的にシンプルな複写機が実現できる。
【0059】図6は、本発明のインクジェット複写機を
示しており、このインクジェット複写機は、スキャナ部
50とインクジェットプリンタ部60とから成り、スキ
ャナ部40は、原稿台51上に載置される原稿Boにお
いて複写される面の画像を読み取ることにより、その原
稿Boについて順次、画像データを形成し、インクジェ
ットプリンタ部60はスキャナ部50からの画像データ
に基づいて記録媒体としての用紙Paの記録面に対して
インクを吐出し付着させることにより、記録動作を行う
記録部40と、記録部40の下方に配され、記録部40
の記録動作に応じて所定のタイミングで用紙Paを後述
する排紙搬送路64に搬送する搬送部45と、搬送部4
5により搬送される印刷された用紙Pa’を排紙トレー
部65上に排出する排紙搬送路64と、給紙部61から
の用紙Paを1枚づつ記録部40に搬送する給紙搬送部
63と、記録部40の各記録ヘッドに対して回復処理を
選択的に行う回復処理装置66とを含んで構成されてい
る。
【0060】スキャナ部50は、原稿Boの複写される
べき画像を読み取る原稿走査ユニット52と、原稿走査
ユニット52を図6の矢印Sの示す方向、および、その
反対方向に沿って移動可能に支持するガイドレール56
と、図示が省略されるが、ガイドレール56に支持され
る原稿走査ユニット52、例えば、図6に実線で示され
る位置と二点鎖線で示される位置との間を所定の速度で
往復動させる駆動部とを含んで構成されている。
【0061】原稿走査ユニット52は、ロッドアレイレ
ンズ53と、カラー情報の読み取りセンサであるカラー
イメージセンサとしての等倍型色分解のラインセンサ5
5と、露光ユニット54とを主要な構成要素として含ん
で構成されている。原稿走査ユニット52が、駆動部に
より、透明な材料で作られる原稿台51上の原稿Boの
画像を読取るべく矢印Sの方向に移動走査せしめられる
場合、露光ユニット52内の露光ランプが点灯され、原
稿Boからの反射光がロッドアレイレンズ53により導
かれてラインセンサ55に集光される。ラインセンサ5
5は、その反射光があらわすカラー画像情報をカラー別
に読取り、電気的なディジタル信号に変換し、インクジ
ェットプリンタ部60における制御ユニットに画像デー
タとして供給する。従って、記録部40における各カラ
ー別の各記録ヘッドは、それぞれ、これらの画像データ
に基づく駆動制御パルス信号に応じて記録に用いられる
液体、例えば、異なる色のインクの吐出を行うものとさ
れる。
【0062】給紙部61に積載されて収容される所定の
規格サイズの用紙Paは、図示が省略される駆動モータ
が作動状態とされるとき、1枚ずつピックアップローラ
ユニット62により、取り出され、それが給紙搬送部6
3に供給される。インクジェット記録方式ではインクの
小液滴が飛翔され、それが紙等の記録用紙面に付着せし
められて記録を行うものなので、用紙Paは、インクが
用紙面で必要以上ににじんで印字がぼけたりしないもの
であることが必要である。また、用紙Paは、用紙Pa
に付着したインクが、速やかにその内部に吸収されるよ
うな特質を有するものが好適とされる。用紙Paは、特
に異なる色のインクが、短時間内に用紙Paにおける同
一箇所に重複して付着した場合でもインクの流れ出しお
よびしみ出しの現象がなく、しかも印字ドットの広がり
を、画質の鮮明さを損なわない程度に抑えられるような
特質を有するものが好適とされる。
【0063】これらの特質は、電子写真式の複写機等で
使用される普通紙と呼ばれる複写用紙等やその他一般の
記録用紙として用いられているものでは充分に満足され
ていない場合もある。これらの用紙においては、一色の
みの印字もしくは2色の重ね合せの場合、画像品位とし
てある程度満足できるものが得られるときが多いが、し
かし、例えば、3色以上のインクの重ね合せによるフル
カラー画像を印字記録する際のように用紙に付着するイ
ンクの量が増える場合、充分満足できる画像品位の記録
が得られていないこともある。上述した特質を満足する
用紙としては、基紙の上に上述の特質が得られるような
コーティング(例えば、微粉ケイ酸)を施した用紙が用
いられてもよい。
【0064】本発明のインクジェット複写機は、前述の
ように記録媒体の被記録部の幅より大きい範囲をカバー
するようなインクの加熱式定着装置を有しているので、
定着能力に余裕がある。よって瞬時のインクの乾燥/定
着を行うことができるので、連続印写/複写時にも未乾
燥インクの裏写りが起こることなく、高速、高画質、高
品質の印写/複写物を得ることができる。特に複数個の
インク吐出口が記録媒体の被印写幅をカバーするように
長尺化されたマルチノズル型インクジェット原理による
ものは、その原理上大変高速な印写/複写が可能である
が、本発明のように定着能力に余裕があるような構成と
することにより、その能力を十分に発揮できる高速複写
機が実現できる。
【0065】図7は、本発明が適用される記録媒体の被
印写幅をカバーするように長尺化されたマルチノズル型
インクジェット記録ヘッドの模式的断面図であり、図7
(A)は長手方向を示す概略図、図7(B)、図7
(C)は図7(A)を紙面垂直方向に切断し側面から見
た概略図である。図7の83(黒ベタ部)は吐出口(ノ
ズル)、72はヘッドブロック、90はマルチノズル列
配列領域である。ここではそのノズル数は全数示せない
が、その配列密度は例えば400dpi〜2400dp
iとされ、数千〜数万個設けられ、マルチノズル列配列
領域90は必要とされる記録媒体の印写幅全域をカバー
するようになっている。
【0066】本発明のような多数のノズルを有するイン
クジェット記録ヘッドにおいては、大量にインク吐出が
行われるため、たとえ1ノズルあたりわずかのミス噴射
やミスト状の浮遊インクであったとしても、多数のノズ
ルが存在するため、図7(C)に示すように、吐出口
(ノズル)83の周辺に不要になったインク81が蓄積
する。そしてそれが乾燥、固化し、目詰まりを引き起こ
す原因となるので、すみやかにそれを除去、クリーニン
グする必要がある。
【0067】ところで、目詰まりを引き起こす原因とし
ては、この不要インクの他に、空気中に浮遊する塵埃、
異物、紙粉等がこのインクに混じり、いっしょに乾燥、
固化することによるものもある。また、この不要インク
と空気中の二酸化炭素が反応して、吐出口(ノズル)8
3の周辺に不要な析出物ができ、目詰まりを起こす場合
もある。いずれにしろ、このような不要インクや異物な
どの汚染物はすみやかに除去、クリーニングしたり、吐
出口(ノズル)83のインクが乾燥、固化しないような
手だて、すなわち信頼性維持機構(目詰まり防止手段)
は必須のものとなる。また、その信頼性維持機構も効果
的に機能するものが要求されている。本発明はこのよう
な要求に応えるためのものであるが、以下に順に説明す
る。
【0068】図8は、吐出口(ノズル)83のインクが
乾燥、固化しないようにするためのキャップ91を設け
る例である。図8(A)、図8(B)はキャップ91が
ヘッドブロック72に移動してキャップを行う原理を説
明する模式図である。なお、キャップ91とヘッドブロ
ック72の間には気密性を保つために、シール部材92
を介在させている。これは、例えば、10%〜50%程
度のつぶし代を考慮して寸法を決められたゴムなどの弾
性部材によって形成される。
【0069】図9は、マルチノズル列配列領域90とキ
ャップ91の関係を示す模式図である。この場合も、つ
ぶし代を考慮して寸法を決められたゴムなどの弾性部材
が間に介在させ、キャップ91の内側部分の寸法は、マ
ルチノズル列配列領域90の寸法よりもわずかながら大
きくしている。このようにキャップ91の内側部分の寸
法をマルチノズル列配列領域90の寸法よりも大きくす
る理由は、後述する各種クリーニング手段等によって、
マルチノズル列配列領域90の清浄化を効率よく行うた
めである。たとえば、今、本発明と違って、キャップ9
1の内側部分の寸法とマルチノズル列配列領域90の寸
法を同じにした場合を考えてみる。この場合、マルチノ
ズル列配列領域90の左右両端部は、キャップ91の内
側に近接しすぎるため、後述するクリーニング手段等に
よる清浄化が十分にできないという問題が発生する。つ
まりマルチノズル列配列領域90の左右両端部があまり
にキャップ91の内側に近接しすぎると後述するブレー
ドにしろ、インク吸収体にしろ、キャップ91の内側に
ぶつかるため、マルチノズル列配列領域90の左右両端
部まで効率よく清浄化できないという問題がある。しか
しながら、本発明では、前述のように、キャップ91の
内側部分の寸法をマルチノズル列配列領域90の寸法よ
りもわずかながら大きくしているので、そのような問題
を回避でき、マルチノズル列配列領域90の左右両端部
まで効率よく清浄化できる。
【0070】図10は、その機能をより積極的にキャッ
プ91に持たせたものである。このようにキャップ91
の内側部分の寸法をマルチノズル列配列領域90の寸法
よりも余裕をもって大きくした形状にすることにより、
キャップ91の内側部分の寸法とマルチノズル列配列領
域90の寸法を同じにした場合に全く余裕がなく、各種
クリーニング手段等によって、マルチノズル列配列領域
90の両端部の清浄化に支障が生じるということは皆無
となる。
【0071】図11は、本発明に適用されるクリーニン
グ手段の1例であり、図11(A)〜図11(C)に示
すように、吐出口(ノズル)83の周辺に付着したイン
ク81をブレード93を移動させて除去するというもの
である。この例では、ブレード93を移動させたが、ヘ
ッドブロック72が移動してもよい。要するにブレード
93とヘッドブロック72が相対移動をすれば、インク
81のクリーニング除去という所期の目的は達成でき
る。
【0072】なお、ブレード93は直接吐出口(ノズ
ル)83に接触するので、吐出口(ノズル)83を傷つ
けたり破損したりしないようにすることが重要であり、
硬い金属よりなるものは好ましくなく、プラスチックや
ゴムのようなものが好ましい。中でも移動時にマルチノ
ズル列配列領域90の表面にならうようなある程度弾力
性があって、また耐インク腐食性に優れたシリコーンラ
バーが好適に用いられる(図11では、移動時にブレー
ド93が変形していないように示しているが、実際には
その材料の持つ弾力性を利用して、しなって移動す
る。)。
【0073】図12は、本発明に適用されるクリーニン
グ手段の他の例であり、図12(A)〜図12(C)に
示すように、吐出口(ノズル)83の周辺に付着したイ
ンク81を、吸収体95を接触あるいは接触移動させる
ことにより、除去するというものである。吸収体95の
材料としては、ポリウレタンフォームのようなスポンジ
材料を好適に用いることができる。
【0074】図13は、本発明に適用されるクリーニン
グ手段のさらに他の例であり、図13(A)、図13
(B)に示すように、吐出口(ノズル)83部分にノズ
ル96より洗浄液97を噴射して、不要インクやゴミ等
の汚染物質を洗い流すようにしたものである。
【0075】洗浄液としては、例えば、インクが水を主
成分としたような場合(ブラックインクの1例…水:7
5%、グリセリン:18%、エチルアルコール:4.8
%、染料(C.I.ダイレクトブラック):2.2%)に
は、水が好適に用いられるが、単なる水ではなく、でき
ればインクとPHを同じにし、インクとの不必要な反応
を起こして不要な析出物を生じないようにすべきであ
る。より好適には、インク成分から染料成分を除去した
液体(ビークル)が用いられる。この場合も、インクと
PHが同じになるようにNaOHなどを添加して、PH
調整を行うべきである。
【0076】図14〜図16は、いずれも上記図11〜
図13に示した各種クリーニング手段がマルチノズル列
配列領域90より長い範囲をカバーするようになってお
り、マルチノズル列配列領域90の両端部も効率よくク
リーニングできるようになっていることを示したもので
ある。また、キャップ91の内側部分の寸法は、このよ
うな各種クリーニング手段よりも大としており、これら
のクリーニング手段がキャップ91内に収まり、コンパ
クトな構成の信頼性維持/回復装置を実現している。
【0077】なお、図16では、インクや洗浄液などの
不要液体を排出するための排出口98を示したが、ここ
には排出チューブ99が接続され、不要液体は、排出口
98〜排出チューブ99を流路としてキャップ91の外
部に排出される。
【0078】本発明は、前述のように、記録媒体の被印
写幅をカバーするように長尺化されたマルチノズル型イ
ンクジェット記録装置/あるいはインクジェット複写機
であるので、装置そのものが通常のシリアルタイプのイ
ンクジェット記録装置に比べて大掛かりである。よって
排出チューブも長くなり、そのレイアウト上の処理が問
題となる。本発明ではこのような点に鑑み、この排出チ
ューブそのものが短くなるように、排出口98の位置を
キャップ91の長手方向に対して非対称位置に形成して
いる。仮に、この位置を図17に示すように中央位置に
すると、排出チューブ99は最も長くなり、大変煩雑に
なる。つまり図16のように排出口98の位置をキャッ
プ91の長手方向に対して非対称位置に形成することに
より、排出チューブ99をできるだけ短くなるようにす
ることが、装置を大掛かりにすることを回避できる最も
よい方法の1例である。
【0079】図18は、排出口98を他の場所に設けた
例である。この場合も、図17と違って、排出口98の
位置をキャップ91の長手方向に対して非対称位置に形
成しているので、排出チューブ99は、図17の場合に
比べてかなり短くできる。
【0080】図19は、本発明のさらに他の例を示した
ものである。この例では不要液体は、キャップ91の壁
内に設けられた液流路100を流れ、排出される。この
ようにキャップ91の壁部材に液流路100を形成する
ことにより、図17に示したような長くてじゃまな排出
チューブは不要となり、コンパクトな構成の信頼性維持
/回復装置が実現する。
【0081】なお、不要インク、洗浄液などはこのよう
な排出口98〜排出チューブ99、あるいは液流路10
0を通ってキャップ91外へ排出されるが、その際、液
体は特別な外力を加えることなく、重力や毛管現象等に
よって流れていって排出されるわけであるが、より効率
よく排出するためには、バキューム吸引を行うのが良
い。特に、本発明では、記録媒体の印写幅全域をカバー
するようにノズルが設けられ、その数も数千〜数万個に
ものぼり、使用されるインク、不要インク、洗浄液等も
大量に必要となるのでバキューム吸引を行うことが望ま
しい。
【0082】以上、本発明の信頼性維持/回復装置の説
明を1つ(1色)のヘッドブロック72を示して行った
が、前述(図5、図6)のように、本発明は、カラーイ
ンクジェット記録装置/あるいはカラーインクジェット
複写機であるので、このような信頼性維持/回復装置も
色数に応じた数のセット(4色あるいはそれ以上の種類
のインクに対応した数)が必要となる。その場合、共通
の信頼性維持/回復装置という考え方もある(図6で
は、記録部40の各記録ヘッドに対して回復処理を選択
的に行う回復処理装置120という形で、共通の装置を
説明した)が、より好ましくは、各色に独立した信頼性
維持/回復装置を設けるのがよい。なぜなら、そうする
ことにより異なる色のインクが混じるという不具合をな
くすことができるからである。
【0083】色の異なるマルチノズル列間に異なる色の
インクが付着することの不具合は、信頼性維持/回復装
置によるマルチノズル列配列領域90のクリーニング効
果を半減させるという点とノズル部における混色あるい
はそれに起因する不要析出物が生じ、それが目詰まりの
因子になってしまう点である。
【0084】図20は、図8、図9に示したキャップ9
1を設けたヘッドブロック72を4色(イエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラック)分設けたカラーインクジェッ
ト装置の記録部を示したものである。72Yはイエロー
インク用ヘッドブロック、72Mはマゼンタインク用ヘ
ッドブロック、72Cはシアンインク用ヘッドブロッ
ク、72Bはブラックインク用ヘッドブロック、91Y
はイエローインクヘッドブロック用キャップ、91Mは
マゼンタインクヘッドブロック用キャップ、91Cはシ
アンインクヘッドブロック用キャップ、91Bはブラッ
クインクヘッドブロック用キャップである。それぞれそ
のキャップ部分は各色で独立構造としており、隣接する
異なる色のインクが互いのヘッドブロックの吐出口部を
汚したり、混色するあるいはそれに起因して不必要な化
学反応が起き、不要析出物が生じるというようなことは
ない。
【0085】図21は、図20の各キャップのみを示し
た斜視図である(図の簡略化のため図20に示したシー
ル部材92は省略しているが、実際にはシール部材92
は存在している。)。
【0086】図22は、図21にそれぞれ独立して示し
たものを一体化したキャップ91として示した斜視図で
ある。キャップ91は一体化しているが、各色のキャッ
プ領域はそれぞれ独立になっており、91Y’はイエロ
ーインクヘッドブロック用キャップ領域、91M’はマ
ゼンタインクヘッドブロック用キャップ領域、91C’
はシアンインクヘッドブロック用キャップ領域、91
B’はブラックインクヘッドブロック用キャップ領域で
ある。
【0087】図23〜図27は、それぞれキャップ91
を一体化した場合の実施態様例の断面図である。各色の
ヘッドブロックはヘッドブロック保持部材101に保持
され、ヘッドブロックユニットを形成している。キャッ
プ91は一体化しているが、各色のキャップ領域はそれ
ぞれ独立になっており、シール部材92により各色ごと
にシールされており、互いのインクが混じりあうことは
ない。シール部材92は、ヘッドブロックの側面に介在
させたり(図23、図24)、ヘッドブロックのマルチ
ノズル列配列領域に介在させたり(図26)、あるいは
ヘッドブロック保持部材101などに介在させたり(図
25、図27)することができる。
【0088】いずれにしろキャップ構造は各色で独立構
造になっており、互いのインクが混じりあうことはない
ようになっている。また、このキャップ構造体が、マル
チノズル型インクジェット記録ヘッド領域に押圧される
部分にはフッ素ゴム、シリコンゴム等の耐インク腐食性
に優れた材料よりなるO−リング等の弾性部材を一定の
つぶし代を考慮して介在させ、各色ごとのシール性を確
保している(図28)。
【0089】次に本発明の他の特徴について説明する。
図29、図30にその例を示したが、本発明では、この
ようなキャップ構造体を、ヘッドブロックあるいはヘッ
ドブロックユニット側に押圧し、各色ごとの離間性、気
密性を維持し、互いの色のインクが混じらないようにし
たり、バキューム吸引性能を高めているが、このような
キャップ構造体を複数個配列固定したヘッドブロックユ
ニットに押圧する部分の形状を、ヘッドブロックユニッ
ト側の凹凸形状にならうような形状とすることにより、
より効果的にキャップを密封状態にでき、長期信頼性を
よりいっそう高くできる。
【0090】なお、さらに密封状態をよくするためにシ
ール部材92を設ける。図29、図30のような例が好
適に適用されるが、これらの例に限定されるものではな
い。例えば、キャップ構造体そのものをシール部材92
を形成するような弾性部材でヘッドブロックユニット側
の凹凸形状にならうような形状として一体的に形成する
のもよい方法である。この場合は、キャップ構造体その
ものがヘッドブロックユニット側に押圧される部分が、
O−リング等のシール材と同等の機能を有するので、別
途O−リング等を設ける必要はない。
【0091】
【発明の効果】請求項1に対応した効果 記録媒体の被印写幅をカバーするように長尺化されたマ
ルチノズル型インクジェット記録装置において、インク
ジェット記録ヘッドの信頼性維持機構をノズル配列方向
に伸びてマルチノズル列長さより長い範囲をカバーする
ようにしたので、両端部ノズルも含めてすべてのノズル
において効果的に目詰まり防止機能を作用させることが
でき、長期信頼性の高い長尺化されたマルチノズル型イ
ンクジェット記録装置を実現できた。
【0092】請求項2に対応した効果 記録媒体の被印写幅をカバーするように長尺化されたマ
ルチノズル型インクジェット記録装置において、インク
ジェット記録ヘッドの信頼性維持機構をノズル配列方向
に伸びてマルチノズル列長さより長い範囲をカバーする
キャップ構造としたので、両端部ノズルも含めてすべて
のノズルにおいて効果的にキャップを行うことができ、
ノズル部のインク乾燥を防止できるので、長期信頼性の
高い長尺化されたマルチノズル型インクジェット記録装
置を実現できた。
【0093】請求項3に対応した効果 記録媒体の被印写幅をカバーするように長尺化されたマ
ルチノズル型インクジェット記録装置において、インク
ジェット記録ヘッドの信頼性維持機構のキャップ構造
は、記録ヘッド領域への押し当て部が弾性体であるよう
にしたので、気密性の高い効果的なキャップを行うこと
ができ、ノズル部のインク乾燥を防止できるので、長期
信頼性の高い長尺化されたマルチノズル型インクジェッ
ト記録装置を実現できた。
【0094】請求項4に対応した効果 記録媒体の被印写幅をカバーするように長尺化されたマ
ルチノズル型カラーインクジェット記録装置において、
インクジェット記録ヘッドの信頼性維持機構をノズル配
列方向に伸びてノズル列長さより長い範囲をカバーする
ようにしたので、両端部ノズルも含めてすべてのノズル
において効果的に目詰まり防止機能を作用させることが
できた。また、この信頼性維持機構のキャップ構造は、
記録ヘッド領域への押し当て部が弾性体であるようにし
たので、気密性の高い効果的なキャップを行うことがで
き、さらに各色で独立構造であるようにしたので、色の
異なるマルチノズル列間に異なる色のインクが付着する
ということがなく、ノズル部における混色あるいはそれ
に起因する不要析出物が生じるというようなことが皆無
となり、効果的な目詰まり防止機能が実現でき、長期信
頼性の高い長尺化されたマルチノズル型カラーインクジ
ェット記録装置を実現できた。
【0095】請求項5に対応した効果 記録媒体の被印写幅をカバーするように長尺化されたマ
ルチノズル型カラーインクジェット記録装置において、
インクジェット記録ヘッドの信頼性維持機構は複数個の
記録ヘッドに対応するとともに複数色分一体化してなる
ようにしたので、コンパクトな構造の信頼性維持機構を
実現できた。
【0096】請求項6に対応した効果 記録媒体の被印写幅をカバーするように長尺化されたマ
ルチノズル型カラーインクジェット記録装置において、
上記効果に加え、キャップ構造の信頼性維持機構を押圧
されるヘッド領域側の凹凸形状にならうようにしたの
で、効果的にキャップを密封状態にでき、より長期信頼
性の高い長尺化されたマルチノズル型カラーインクジェ
ット記録装置を実現できた。
【0097】請求項7に対応した効果 記録媒体の被印写幅をカバーするように長尺化されたマ
ルチノズル型インクジェット記録装置において、ノズル
配列方向に伸びてマルチノズル列長さより長い範囲をカ
バーするブレードを有するようにしたので、両端部ノズ
ルも含めてすべてのノズルにおいて効果的にノズル配列
領域の拭き取りを行うことができ、長期信頼性の高い長
尺化されたマルチノズル型インクジェット記録装置を実
現できた。
【0098】請求項8に対応した効果 記録媒体の被印写幅をカバーするように長尺化されたマ
ルチノズル型インクジェット記録装置において、ブレー
ドは弾性体によって形成されるとともにその弾力性を利
用して変形しながらノズル面をクリーニングするように
したので、より効果的にノズル配列領域の拭き取りを行
うことができ、長期信頼性の高い長尺化されたマルチノ
ズル型インクジェット記録装置を実現できた。
【0099】請求項9に対応した効果 記録媒体の被印写幅をカバーするように長尺化されたマ
ルチノズル型インクジェット記録装置において、ノズル
配列方向に伸びてマルチノズル列長さより長い範囲をカ
バーするインク吸収体を有するようにしたので、両端部
ノズルも含めてすべてのノズルにおいて効果的にノズル
配列領域の不要インクの吸収を行うことができ、長期信
頼性の高い長尺化されたマルチノズル型インクジェット
記録装置を実現できた。
【0100】請求項10に対応した効果 記録媒体の被印写幅をカバーするように長尺化されたマ
ルチノズル型インクジェット記録装置において、インク
ジェット記録ヘッドの信頼性維持機構のキャップの内側
部分は、ノズル配列方向に伸びてマルチノズル列長さよ
り長い範囲をカバーするとともに、マルチノズル列領域
をキャップした状態でマルチノズル列領域に液体を噴射
するようにしたので、両端部ノズルも含めてすべてのノ
ズルにおいて効果的にノズル配列領域の洗浄を行うこと
ができ、不要インク、異物などを除去できるので、長期
信頼性の高い長尺化されたマルチノズル型インクジェッ
ト記録装置を実現できた。
【0101】請求項11に対応した効果 記録媒体の被印写幅をカバーするように長尺化されたマ
ルチノズル型インクジェット記録装置において、インク
ジェット記録ヘッドの信頼性維持機構は、キャップの内
側部分を、ノズル配列方向に伸びてマルチノズル列長さ
より長い範囲をカバーするとともに、ブレードおよびイ
ンク吸収体よりノズル配列方向に長いようにしたので、
両端部ノズルも含めてすべてのノズルにおいて効果的に
ノズル配列領域の不要インクの吸収、除去、拭き取り等
を行うことができ、長期信頼性が高く、また、コンパク
トな信頼性維持機構を備えた長尺化されたマルチノズル
型インクジェット記録装置を実現できた。
【0102】請求項12に対応した効果 記録媒体の被印写幅をカバーするように長尺化されたマ
ルチノズル型インクジェット記録装置において、信頼性
維持機構のキャップに液体排出手段を設けるとともに、
この液体排出手段は、キャップの長手方向に対して非対
称位置に形成したので、インクや洗浄液などを記録ヘッ
ド周辺を汚すことなく排出できるだけでなく、コンパク
トな構成の信頼性維持機構を備えた長尺化されたマルチ
ノズル型インクジェット記録装置を実現できた。
【0103】請求項13に対応した効果 記録媒体の被印写幅をカバーするように長尺化されたマ
ルチノズル型インクジェット記録装置において、インク
ジェット記録装置において、信頼性維持機構のキャップ
に液体排出手段を設けるとともに、この液体排出手段の
液流路は、キャップ部材をその流路壁としたので、イン
クや洗浄液などを記録ヘッド周辺を汚すことなく排出で
きるだけでなく、チューブ等の配設を少なくでき、コン
パクトな構成の信頼性維持機構を備えた長尺化されたマ
ルチノズル型インクジェット記録装置を実現できた。
【0104】請求項14に対応した効果 上述のようなインクジェット原理を利用した複写装置と
したので、電子写真方式の複写装置に比べて原理が簡単
で容易にカラー複写装置が実現できた。さらに、インク
ジェット記録ヘッドの信頼性維持機構をノズル配列方向
に伸びてマルチノズル列長さより長い範囲をカバーする
ようにしたので、両端部ノズルも含めてすべてのノズル
において効果的に目詰まり防止機能を作用させることが
でき、長期信頼性の高い長尺化されたマルチノズル型イ
ンクジェット複写装置を実現できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に適用されるインクジェットヘッドの
部分斜視図である。
【図2】 本発明の一実施例として適用されるサーマル
インクジェットの発熱体基板を説明するための図であ
る。
【図3】 本発明の一実施例として適用されるサーマル
インクジェットヘッドの製作工程を説明するための図で
ある。
【図4】 本発明の一実施例として適用されるサーマル
インクジェットヘッドの動作説明をするための図であ
る。
【図5】 本発明の記録部の一例を示す図である。
【図6】 本発明の記録部を利用した複写機の一例を示
す図である。
【図7】 本発明が適用される記録媒体の被印写幅をカ
バーするように長尺化されたマルチノズル型インクジェ
ット記録ヘッドの模式図である。
【図8】 本発明のキャップを行う原理を説明する模式
図である。
【図9】 マルチノズル列配列領域とキャップの関係を
示す模式図である。
【図10】 マルチノズル列配列領域とキャップの関係
を示す他の例の模式図である。
【図11】 本発明に適用されるクリーニング手段の他
の例を示す図である。
【図12】 本発明に適用されるクリーニング手段のさ
らに他の例を示す図である。
【図13】 本発明に適用されるクリーニング手段のさ
らに他の例を示す図である。
【図14】 本発明に適用されるクリーニング手段とマ
ルチノズル列配列領域との位置関係を示す模式図であ
る。
【図15】 本発明に適用されるクリーニング手段とマ
ルチノズル列配列領域との位置関係を示す他の例の模式
図である。
【図16】 本発明に適用されるクリーニング手段とマ
ルチノズル列配列領域との位置関係を示すさらに他の例
の模式図である。
【図17】 本発明の排出口位置の効果を説明するため
に示した比較例を示す図である。
【図18】 本発明を適用した他の例の排出口位置を示
した図である。
【図19】 本発明のキャップ部材の壁内に設けられた
液流路を示した模式図である。
【図20】 本発明のキャップ部材を複数色分独立に設
けたカラーインクジェット記録装置の記録部を示した図
である。
【図21】 図20の各キャップ部材のみを示した斜視
図である。
【図22】 各キャップ部材を一体化した場合の斜視図
である。
【図23】 各キャップ部材を一体化するとともに複数
色分独立に設けたカラーインクジェット記録装置の記録
部を示した一例を示す図である。
【図24】 各キャップ部材を一体化するとともに複数
色分独立に設けたカラーインクジェット記録装置の記録
部を示した他の例を示す図である。
【図25】 各キャップ部材を一体化するとともに複数
色分独立に設けたカラーインクジェット記録装置の記録
部を示したさらに他の例を示す図である。
【図26】 各キャップ部材を一体化するとともに複数
色分独立に設けたカラーインクジェット記録装置の記録
部を示したさらに他の例を示す図である。
【図27】 各キャップ部材を一体化するとともに複数
色分独立に設けたカラーインクジェット記録装置の記録
部を示したさらに他の例を示す図である。
【図28】 弾性部材を有するキャップ部材を示した斜
視図である。
【図29】 ヘッドユニット側の凹凸にならうように形
成したキャップ部材とヘッドユニット(記録部)を示し
た例を示す図である。
【図30】 ヘッドユニット側の凹凸にならうように形
成したキャップ部材とヘッドユニット(記録部)を示し
た他の例を示す図である。
【符号の説明】
1…発熱体基板、2…第1電極(制御電極)、3…第2
電極(アース電極)、4、5…ボンディングパッド、7
…基板、8…蓄熱層(SiO)、9…発熱体(HfB
)、10…電極(Al)、11…保護層(Si
)、12…電極保護層(Resin)、13…さら
に別の保護層、14…発熱体部、15…電極部、16…
流路、17…吐出口、18…共通液室、19…天井板、
20…接合層、21…流路障壁、22…フォトレジス
ト、23…フォトマスク、31…インク、32…気泡、
33…吐出口、34…流路、35…発熱体基板、36…
発熱体、37…第1電極(制御電極)、38…第2電極
(アース電極)、39…インク滴、40…記録部、45
…記録紙搬送部、50…スキャナ部、60…インクジェ
ットプリンタ部、72…ヘッドブロック、72Y…イエ
ローインク用ヘッドブロック、72M…マゼンタインク
用ヘッドブロック、72C…シアンインク用ヘッドブロ
ック、72B…ブラックインク用ヘッドブロック、83
…吐出口(ノズル)、90…マルチノズル列配列領域、
91…キャップ、91Y…イエローインクヘッドブロッ
ク用キャップ、91M…マゼンタインクヘッドブロック
用キャップ、91C…シアンインクヘッドブロック用キ
ャップ、91B…ブラックインクヘッドブロック用キャ
ップ、92…シール部材、93…ブレード、94…ブレ
ード移動方向、95…吸収体、96…洗浄液噴射ノズ
ル、97…洗浄液、98…排出口、99…排出チュー
ブ、100…液流路、101…ヘッドブロック保持部
材。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の被印写幅をカバーするように
    長尺化されたマルチノズル型インクジェット記録ヘッド
    を固定し、該マルチノズル型インクジェット記録ヘッド
    のノズル面に相対する位置でかつ隣接して前記記録媒体
    を搬送し、インク滴噴射記録を行うインクジェット記録
    装置において、該インクジェット記録装置は、非記録時
    に作動する信頼性維持機構を有するとともに、該信頼性
    維持機構は、ノズル配列方向に伸びてマルチノズル列長
    さより長い範囲をカバーする信頼性維持機構であること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記信頼性維持機構は、ノズル配列方向
    に伸びてマルチノズル列長さより長い範囲をカバーする
    キャップ構造の信頼性維持機構であることを特徴とする
    請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記キャップ構造は、記録ヘッド領域へ
    の押し当て部が弾性体であることを特徴とする請求項2
    に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 記録媒体の被印写幅をカバーするように
    長尺化されたマルチノズル型インクジェット記録ヘッド
    を複数色のインクを噴射するように複数個配列固定し、
    該複数個のマルチノズル型インクジェット記録ヘッドの
    ノズル面に相対する位置でかつ隣接して前記記録媒体を
    搬送し、インク滴噴射記録を行うカラーインクジェット
    記録装置において、該カラーインクジェット記録装置
    は、非記録時に作動する信頼性維持機構を有するととも
    に、該信頼性維持機構は、ノズル配列方向に伸びてマル
    チノズル列長さより長い範囲をカバーし、前記記録ヘッ
    ド領域に押圧されるキャップ構造の信頼性維持機構であ
    って、該キャップ構造は前記記録ヘッド領域への押し当
    て部が弾性体であるとともに、各色で離間されているこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記信頼性維持機構は、複数個の記録ヘ
    ッドに対応するとともに複数色分一体化してなることを
    特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記信頼性維持機構は、複数個配列固定
    したヘッドユニットの前記信頼性維持機構が押圧される
    部分の凹凸形状にならうように、前記キャップ構造の凹
    凸形状が決められていることを特徴とする請求項4又は
    5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記信頼性維持機構は、ノズル配列方向
    に伸びてマルチノズル列長さより長い範囲をカバーする
    ブレードを有することを特徴とする請求項1又は4に記
    載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記ブレードは、弾性体によって形成さ
    れるとともに、非記録時に前記マルチノズル型インクジ
    ェット記録ヘッドのノズル面に相対する位置に接触配置
    され、前記記録ヘッドと前記ブレードとの相対移動によ
    って、前記ブレードが変形して前記ノズル面をクリーニ
    ングすることを特徴とする請求項7に記載のインクジェ
    ット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記信頼性維持機構は、ノズル配列方向
    に伸びてマルチノズル列長さより長い範囲をカバーする
    インク吸収体を有することを特徴とする請求項1又は4
    に記載のインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記信頼性維持機構のキャップの内側
    部分は、ノズル配列方向に伸びてマルチノズル列長さよ
    り長い範囲をカバーするとともに、前記マルチノズル列
    領域をキャップした状態で前記マルチノズル列領域に液
    体を噴射するようにしたことを特徴とする請求項2乃至
    6のいずれか1に記載のインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 前記信頼性維持機構のキャップの内側
    部分は、ノズル配列方向に伸びてマルチノズル列長さよ
    り長い範囲をカバーするとともに、前記ブレードおよび
    インク吸収体よりノズル配列方向に長いことを特徴とす
    る請求項2乃至10のいずれか1に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  12. 【請求項12】 前記信頼性維持機構のキャップに液体
    排出手段を設けるとともに、該液体排出手段は、前記キ
    ャップの長手方向に対して非対称位置に形成したことを
    特徴とする請求項2乃至11のいずれか1に記載のイン
    クジェット記録装置。
  13. 【請求項13】 前記液体排出手段の液流路は、前記キ
    ャップ部材をその流路壁としたことを特徴とする請求項
    12に記載のインクジェット記録装置。
  14. 【請求項14】 原稿台上に載置される原稿画像を読み
    取ることにより、その原稿について順次、画像データを
    形成するスキャナ部と、該スキャナ部からの画像データ
    に基づいて記録媒体の被記録面に対してインクを吐出し
    付着させることにより、記録動作を行う記録部と、該記
    録部の下部に配され、記録動作に応じて所定のタイミン
    グで前記被記録媒体を排出する排紙搬送手段とよりなる
    複写装置において、前記記録部は、記録媒体の被記録部
    をカバーするように長尺化されたマルチノズル型インク
    ジェット記録ヘッドを複数色分固定し、該マルチノズル
    型インクジェット記録ヘッドのノズル面に相対する位置
    に前記記録媒体を搬送しインク付着を行うインクジェッ
    ト記録装置であって、該インクジェット記録装置は、非
    記録時に作動する信頼性維持機構を有するとともに、該
    信頼性維持機構は、ノズル配列方向に伸びてマルチノズ
    ル列長さより長い範囲をカバーする信頼性維持機構であ
    ることを特徴とする複写装置。
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