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JP2003167009A - 電流検出装置 - Google Patents

電流検出装置

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Publication number
JP2003167009A
JP2003167009A JP2001368689A JP2001368689A JP2003167009A JP 2003167009 A JP2003167009 A JP 2003167009A JP 2001368689 A JP2001368689 A JP 2001368689A JP 2001368689 A JP2001368689 A JP 2001368689A JP 2003167009 A JP2003167009 A JP 2003167009A
Authority
JP
Japan
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current
case
pattern
circuit board
printed circuit
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001368689A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsutoshi Fukazawa
勝利 深沢
Masaaki Hatsumi
正明 初見
Kenichi Nakano
健一 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Stanley Electric Co Ltd filed Critical Stanley Electric Co Ltd
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  • Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車載用に適した電流検出装置(センサ)で、
小型化が可能で、電流バーの取り付け工程を省略するこ
とができ、また、製造工程が簡略化され、低コスト化を
図ることができるようにする。 【解決手段】 プリント基板1に、所望の電流を流すこ
とができる大電流パターン2を形成し、その近傍にホー
ル素子3を配置する。そして、この大電流パターン2を
持つプリント基板1をコア4に挿入し、更にケース6内
に収容して、ねじ5により大電流パターン2を接続端子
7に接続し、プリント基板1を固定する。その際、プリ
ント基板1の大電流パターン2がコア4の内部に入るよ
うにし、またホール素子3がコア4のギャップ部に位置
するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に車載用に適し
た電流検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9はこの種の一般的な電流検出装置の
構成を示す分解斜視図である。同図において、101は
回路素子102及びランド穴103を設けたプリント基
板で、ホール素子104の取り付け穴も設けられてい
る。105はホール素子104挿入用のギャップ106
を有した筒状のコアで、フェライトや珪素鋼板などから
形成されている。107は上記コア105が収納される
コネクタ一体型のケースで、コネクタ端子108が取り
付けられており、またコア105の内部を貫通する筒体
109が設けられ、この筒体109に電流が流れる電流
バー110が挿入されるようになっている。
【0003】上記構成の電流検出装置は、次のようにし
て形成される。
【0004】(1)ホール素子104の出力を増幅する
回路とコネクタ端子接続用のランド穴103を設けたプ
リント基板101に、リードタイプのホール素子104
を矢印A方向に直立させて実装する。
【0005】(2)端子内蔵コネクタを一体成型(イン
サート成形)したケース107に、ギャップ106を有
したコア105を矢印B方向に挿入する。
【0006】(3)コア105のギャップ106にホー
ル素子104が矢印C方向に入るようにプリント基板1
01をケース107に挿入し、コネクタ端子108とプ
リント基板101を半田付け等により接続する。
【0007】(4)この状態で回路の調整を行った後、
モールド材を充填してコア105とプリント基板101
の固定を行うとともに、蓋がなくても耐防水性が確保で
きるようにし、またコア105やプリント基板101の
耐振動性が確保できるようにする。
【0008】(5)電流バー110をケース107の筒
体109に挿入し、コネクタ端子108から供給した電
源により回路を駆動する。
【0009】以上のようにして形成された電流検出装置
は、電流バー110に電流が流れるとホール素子104
がそれを検知し、その検知出力をプリント基板101で
増幅して、ケース内のコネクタ端子108から外部に出
力する。これにより、電流バスバー110を流れる電流
値を検出することができる。
【0010】次に、この電流検出原理について説明す
る。
【0011】電流バー110に流れる電流の大きさに応
じて、アンペアの右ねじの法則により磁界が発生する。
この磁界をコア105により集磁し、ホール素子104
が検出可能な磁束密度にする。そして、コア105のギ
ャップ106に挿入されたホール素子104が、そのギ
ャップ部に発生した磁束密度に応じた電圧を出力し、こ
のホール素子104の出力電圧をプリント基板101に
実装された電子回路により適当なレベルまで増幅する。
これにより、電流バー110の電流の大きさに比例した
出力を得ることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な電流検出装置にあっては、次のような問題点があっ
た。
【0013】(構造的な問題点) 外形サイズがバスバー(電流バー)により制約を受
け、小型化が難しい。
【0014】電流容量によりバスバーの断面積が決まる
が、バスバーの断面積→バスバーの穴サイズ→コアの内
径→コアの外形→センサ外形という手順で設計していく
ため、バスバーの断面積に依存したセンササイズになっ
てしまい、小型化が困難であった。また、コアのサイズ
も被検出電流のレンジから飽和しないように設計する必
要があり、むやみに小さくはできないとともに、ケース
の肉厚も強度の面からある程度の厚みを必要とするの
で、小型化には寄与しにくいパラメータである。
【0015】コアの固定に樹脂の充填が必要となり、
コスト・工数がかかってしまう。
【0016】コアはフェライトあるいは金属などで構成
されるが、コアを固定するために、ケースの内側をモー
ルド樹脂の充填により固定していた。この樹脂充填とい
う工程が、製造工数・コスト面で不利となっていた。
【0017】バスバーを通す工程が煩雑である。
【0018】組み込み工程においても、バスバーを所定
の穴に通して取り付ける必要があるため、装置を使用す
るメーカー等においても工数がかかり、コストが上がる
という問題があった。
【0019】ホール素子がリード部品であるため、自
動マウンタ等の自動化が難しい。
【0020】PWB(プリント基板)に実装される電子
部品の中で、ホール素子だけがリード部品であり、他の
部品はすべてSMD(面実装部品)である。したがっ
て、SMDは自動マウンタでPWDにマウントし、リフ
ローで半田付けができて自動化が可能であるが、ホール
素子はリードのフォーミング→半田ロボットあるいは手
半田による半田付けという手間のかかる工程を経ている
ため、コストがかかってしまうという問題があった。
【0021】ホール素子自体はSMDも存在するが、コ
アギャップの方向、樹脂充填方向、センサ感度やオフセ
ットを調整するためのボリウム調整などを考慮すると、
PWBに対して素子は垂直の関係にあることが望まし
く、SMD部品を実装することができない。また、最終
的にケース内には樹脂を充填するが、ホール素子や回路
のばらつきをボリウム調整作業等を行ってから樹脂充填
をする必要があるため、回路調整面は上部から調整しや
すい位置に制限され、構造的にPWBを立てるなどの小
型化の実施が困難である。
【0022】(コスト的な問題点)上述の構造的な問題
はすべてコストに反映されるため、低コストの装置を生
産することは現状の構造では限界になっている。また、
上記の構造をとっているため小型化も限界にきており、
要望の強い低コストで小型の装置を実現することは難し
い状況にある。
【0023】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたもので、小型化が可能で、電流バーの取り付け工
程を省略することができ、また、製造工程が簡略化さ
れ、低コスト化が可能な電流検出装置を提供することを
目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電流検出装
置は、次のように構成したものである。
【0025】(1)プリント板に所望の被検出電流が流
れる電流パターンを形成し、該電流パターンの近傍に磁
気センサを配置し、該磁気センサの出力から前記電流パ
ターンに流れる電流を検出するようにした。
【0026】(2)上記(1)において、プリント板
は、電流パターンと他の配線パターンとが混在した単一
の基板であるようにした。
【0027】(3)上記(1)において、プリント板
は、電流パターンのみ設けた単独の基板であるようにし
た。
【0028】(4)上記(1)ないし(3)何れかにお
いて、磁気センサは、プリント板に面実装されたホール
素子であるようにした。
【0029】(5)上記(1)ないし(4)何れかにお
いて、電流パターンは、磁気センサを中心にして該磁気
センサを囲むように形成した。
【0030】(6)上記(1)ないし(5)何れかにお
いて、プリント板は、ケースにインサート成形された接
続端子と該ケース内で接続されるようにした。
【0031】(7)上記(1)ないし(6)何れかにお
いて、ケース及び蓋に集磁チップをインサート成形し
た。
【0032】(8)上記(7)において、ケースと蓋を
溶着もしくは接着により一体固定した。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面につ
いて説明する。
【0034】図1は本発明の第1の実施例の構成を示す
分解斜視図であり、非接触式の電流センサとして構成し
た例を示している。
【0035】図1において、1はPWB(プリント板)
として回路配線パターンが形成されたプリント基板、2
は所望の被検出電流(ここでは大電流)が流れる大電流
パターンで、プリント基板1の適当な位置に形成されて
いる。3は大電流パターン2の近傍に配置された磁気セ
ンサとしてのホール素子で、このホール素子3の出力か
ら大電流パターン2に流れる電流が検出される。
【0036】4は大電流パターン2の周囲に配されるコ
ア、5は大電流パターン2をプリント基板1と共に箱状
のケース6の接続端子7に固定接続するねじで、接続端
子7はケース6の内側から外側に貫通して設けられてい
る。8はプリント基板1と他の装置とを電気的に接続す
るためのコネクタ端子である。
【0037】図2は組み立て後のコア内部構造を示す断
面図である。ホール素子3は前述のSMDタイプの部品
で、コア4のギャップ部に位置するようにプリント基板
1に面実装されている。
【0038】図3は大電流パターン2の詳細を示す断面
図である。プリント基板1は、大電流パターン2と他の
通常パターン(配線パターン)9とが混在した単一の基
板、あるいは大電流パターン2のみの基板となってい
る。
【0039】なお、プリント基板1は図4に示すよう
に、大電流パターン2のみ設けた単独の基板とし、他の
通常パターン9は別のプリント基板10に形成して、2
ピース基板の構成としても良い。
【0040】上記のプリント基板1における大電流パタ
ーン2は、複合銅厚基板、パワーラインとも呼ばれ、2
00μm〜400μmの厚さのパターンであり、このよ
うなパターンを持つ基板が量産可能になってきている。
そして、このプリント基板1に図3の(a)、(b)に
示すように、通常パターン(16μm〜35μm)9の
層と大電流パターン2の層を混在させることで、プリン
ト基板1に直接大電流を流すことができる。
【0041】例えば、400μm厚のパターンを用いれ
ば、10A/mm幅の電流容量があるため、10mm幅
で100Aの電流を流すことができる。また、これを2
層にすると、10mm幅で200A、15mm幅で30
0Aの容量を持つことになる。この通常パターンと大電
流パターン2が1枚の基板に混在する場合は、内層に大
電流パターン2を挟み、外層は通常パターンとなる。ま
た、電流容量をかせぐために、大電流パターン2を2層
分内層に挟むこともできる。
【0042】また、2ピース基板構造にする場合は、コ
ア4を通す基板は大電流パターン2のあるプリント基板
1とし、ホール素子3などが実装されている基板は通常
パターンのあるプリント基板とする。この場合、図3の
(c)に示すように、大電流パターン2のあるプリント
基板1は、両面にパターンを持つ2層基板で良い。この
ように、通常基板と大電流基板は電気的に接続されてい
る必要がないので、2ピース構造が可能となる。
【0043】次に、上記プリント基板1を持つ電流セン
サ(電流検出装置)の組み立て方法について説明する。
【0044】(1)大電流パターン2を設けたプリント
基板1に、面実装タイプのホール素子3や増幅回路など
の電子部品をマウンタとリフローの工程で実装し、ギャ
ップを設けたコア4に挿入する。このとき、コア4のギ
ャップ部にホール素子3が位置し、コアの内径の中を大
電流パターン2が通るようにプリント基板1は設計され
ている。
【0045】(2)上記コア4は、フェライトなどの磁
性体を始め、ケイ素鋼板、パーマロイなどの金属板を積
み重ねたものなど、用途や価格によって所望の材料が選
択可能である。そして、ギャップ部は、ホール素子3と
プリント基板1が挿入可能な厚さの寸法に設計されてい
る。
【0046】(3)接続端子7は、銅などの導電性の良
い金属で加工された端子であり、センサの固定と電流ラ
インとの接続をするためのものである。この接続端子7
をケース6にインサート成形することで、ケース6と接
続端子7は一体となる。また、ケース6内の接続端子7
にはプリント基板取り付け用の穴があいており、この穴
へネジ5を螺合させることによりプリント基板1とケー
ス6の接続を行う。プリント基板が2ピース構造の場合
は、別途通常基板用の取り付けボスなどを設けて、ケー
ス6とプリント基板を接続固定する。
【0047】(4)コア4とケース6の固定は、ケース
6の内側にコア固定用ガイドを一体成形し、圧入などに
よりコア4をケース6に固定する。また、振動などの耐
環境性が求められる用途では、従来のように樹脂の充填
によりコア4とプリント基板1を固定しても良い。
【0048】(5)ケース6にコア4とプリント基板1
を挿入して固定し、コネクタ端子8とプリント基板1の
端子用ランドを半田付けした後、ボリウムやレーザート
リミングなどの調整により回路のばらつきなどを補正す
る。
【0049】(6)図示しないが、防水性などが問われ
ない用途であれば、樹脂で成型した蓋をケース6に取り
付けることによってセンサは完成する。防水性、耐環境
性などが問われる用途では、上述の樹脂の充填を行うこ
とにより、所定の性能を確保することができる。
【0050】このように、本実施例では、大電流パター
ン2を設けたプリント基板1を用いることで、従来のよ
うにバスバーによるセンサ外形への制約がなくなり、小
型化が可能となる。また、バスバーがなくなることで、
バスバーの取り付け工程を省略することができる。
【0051】また、本実施例では、コア4とプリント基
板1の位置関係が良好になり、SMDタイプのホール素
子3を実装することができ、その結果更に製造工程が簡
略化され、低コスト化が可能となる。
【0052】図5は本発明の第2の実施例の構成を示す
分解斜視図であり、図1と同一符号は同一構成要素を示
している。
【0053】図5において、11はケース6と溶着もし
くは接着により一体固定される蓋、12aは蓋11にイ
ンサート成形された集磁チップ、12bはケース6にイ
ンサート成形された集磁チップである。
【0054】本実施例では、プリント基板1上に大電流
パターン2を、ホール素子3を中心にして該ホール素子
3を囲むように形成している。その他の構成は図1の実
施例と同様であるので、説明は省略する。
【0055】図6は本実施例のプリント基板1の大電流
パターン2に流れる電流と磁界の関係を示す図である。
電流Aが矢印方向に流れると磁界Bは右螺子の法則に従
って発生するが、電流Aは円を描いて流れるので磁束は
その円の中心、つまりホール素子3の方向に集まる。
【0056】図7は大電流パターン2の詳細を示す断面
図である。プリント基板1は、大電流パターン2と他の
通常パターン(配線パターン)9とが混在した単一の基
板となっている。
【0057】図8は組み立て後のケース内部構造を示す
断面図である。同図中、13はプリント基板1に実装さ
れた電子部品を示している。また、集磁チップ12a、
12bはプリント基板1上のホール素子3と対応する位
置に設けられている。
【0058】本実施例においても、プリント基板1に図
7の(a)、(b)に示すように、通常パターン(16
μm〜35μm)9の層と大電流パターン2の層を混在
させることで、プリント基板1に直接大電流を流すこと
ができる。
【0059】また、前述の実施例と同様、例えば400
μm厚のパターンを用いれば、10A/mm幅の電流容
量があるため、10mm幅で100Aの電流を流すこと
ができる。そして、これを2層にすると、10mm幅で
200A、15mm幅で300Aの容量を持つことにな
る。この通常パターンと大電流パターン2が1枚の基板
に混在する場合は、内層に大電流パターン2を挟み、外
層は通常パターンとなる。また、電流容量をかせぐため
に、大電流パターン2を2層分内層に挟むこともでき
る。
【0060】次に、上記プリント基板1を持つ本実施例
の電流センサ(電流検出装置)の組み立て方法について
説明する。
【0061】(1)図1の実施例と同様、大電流パター
ン2を設けたプリント基板1に、面実装タイプのホール
素子3や増幅回路などの電子部品をマウンタとリフロー
の工程で実装する。このとき、大電流パターン2はホー
ル素子3を囲むようにパターニングされていて、ホール
素子3の感磁部に最も磁束が集中するようにプリント基
板1は設計されている。また、ホール素子3とその他の
電子部品13は、外層にパターニングされた通常パター
ンで接続され、処理回路で所定の増幅を行ってセンサと
しての出力が得られるようになっている。
【0062】(2)現行方式では閉磁路コアを用いて磁
束を集磁するため、単位電流当たりの発生磁束は高く、
ホール素子3の感度領域に十分入っていたが、本実施例
では閉磁路コアを用いず、電流パターンにより集磁効果
を上げるようにしている。しかし閉磁路コアほどの集磁
効果が得られないので、補助的に集磁チップ12a、1
2bでホール素子3を挟み込むことで、集磁効果を上げ
ることができるようにしている。
【0063】上記の集磁チップ12a、12bは、フェ
ライトのみならず、パーマロイ・アモルファスなどの磁
性体をコストや効果の面から見て選択することができ
る。また、この集磁チップ12a、12bは、蓋11と
ケース6に円筒形の凸部を設け、その中にインサート成
形することで、ケース6と一体になり、組み立て工数を
削減することができるとともに、ホール素子3との位置
精度を確保することができる。なお、集磁チップ12
a、12bは、大電流パターン2を流れる電流が大き
く、ホール素子3の感度領域に発生磁束が入る場合は、
設けなくても良い。
【0064】(3)接続端子7は、銅などの導電性の良
い金属で加工された端子であり、センサの固定と電流ラ
インとの接続をするためのものである。この接続端子7
をケース6にインサート成形することで、ケース6と接
続端子7は一体となる。また、ケース6内の接続端子7
にはプリント基板取り付け用の穴があいており、この穴
へネジ5を螺合させることによりプリント基板1とケー
ス6の接続を行う。
【0065】(4)ケース6にコア4とプリント基板1
を挿入して固定し、コネクタ端子8とプリント基板1の
端子用ランドを半田付けした後、ボリウムやレーザート
リミングなどの調整により回路のばらつきなどを補正す
る。
【0066】(5)蓋11は、防水性が求められる用途
では超音波溶着などによりケース6と接合することも可
能であり、汎用タイプでは接着あるいはねじ締めなどに
よりケース6と接続される。また、集磁チップ12a、
12bがない場合には、この蓋11を省略し、前述の樹
脂の充填を行うことにより、電子部品13を保護するよ
うにしても良い。
【0067】このように、本実施例においても、大電流
パターン2を設けたプリント基板1を用いることで、従
来のようにバスバーによるセンサ外形への制約がなくな
り、小型化が可能となる。また、バスバーがなくなるこ
とで、バスバーの取り付け工程を省略することができ
る。
【0068】更に、コア4とプリント基板1の位置関係
が良好になり、SMDタイプのホール素子3を実装する
ことができ、その結果更に製造工程が簡略化され、低コ
スト化が可能となる。
【0069】また、本実施例では、大電流パターン2を
ホール阻止3を囲むようにパターニングしているので、
コアを省略することができる。そして、コアを省略して
集磁チップ12a、12bをケース6と蓋11にインサ
ート成形することで、コアの固定に必要であった樹脂充
填を省略することができる。
【0070】なお、本発明は車載用電流センサとして好
適であり、ハイブリッドカー・電気自動車用モータ制
御、バッテリー監視用アイドリング制御、電動パワース
テアリング用モータ制御など、使用温度範囲が広い環境
で比較的大きな電流(数十A〜数百A)を計測したい用
途に適している。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
小型化が可能で、電流バーの取り付け工程を省略するこ
とができ、また、製造工程が簡略化され、低コスト化が
可能になるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の構成を示す分解斜視
【図2】 第1の実施例のコア内部構造を示す断面図
【図3】 第1の実施例の大電流パターンの詳細を示す
断面図
【図4】 2ピース基板の場合の構成を示す断面図
【図5】 本発明の第2の実施例の構成を示す分解斜視
【図6】 第2の実施例における電流と磁界の関係を示
す説明図
【図7】 第2の実施例の大電流パターンの詳細を示す
断面図
【図8】 第2の実施例のケース内部構造を示す断面図
【図9】 従来例の構成を示す分解斜視図
【符号の説明】
1 プリント基板 2 大電流パターン 3 ホール素子 4 コア 6 ケース 7 接続端子 9 通常パターン 10 プリント基板 11 蓋 12a 集磁チップ 12b 集磁チップ 13 電子部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 健一 東京都目黒区中目黒2丁目9番13号 スタ ンレー電気株式会社内 Fターム(参考) 2G017 AA01 AC07 AD53 2G025 AA03 AA05 AB02 AC04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント板に所望の被検出電流が流れる
    電流パターンを形成し、該電流パターンの近傍に磁気セ
    ンサを配置し、該磁気センサの出力から前記電流パター
    ンに流れる電流を検出することを特徴とする電流検出装
    置。
  2. 【請求項2】 プリント板は、電流パターンと他の配線
    パターンとが混在した単一の基板であることを特徴とす
    る請求項1記載の電流検出装置。
  3. 【請求項3】 プリント板は、電流パターンのみ設けた
    単独の基板であることを特徴とする請求項1記載の電流
    検出装置。
  4. 【請求項4】 磁気センサは、プリント板に面実装され
    たホール素子であることを特徴とする請求項1ないし3
    何れか記載の電流検出装置。
  5. 【請求項5】 電流パターンは、磁気センサを中心にし
    て該磁気センサを囲むように形成したことを特徴とする
    請求項1ないし4何れか記載の電流検出装置。
  6. 【請求項6】 プリント板は、ケースにインサート成形
    された接続端子と該ケース内で接続されることを特徴と
    する請求項1ないし5何れか記載の電流検出装置。
  7. 【請求項7】 ケース及び蓋に集磁チップをインサート
    成形したことを特徴とする請求項1ないし6何れか記載
    の電流検出装置。
  8. 【請求項8】 ケースと蓋を溶着もしくは接着により一
    体固定したことを特徴とする請求項7記載の電流検出装
    置。
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