JP2003159827A - インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、画像処理方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents
インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、画像処理方法、プログラム、記憶媒体Info
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Abstract
ク)による記録の劣化を抑えつつ定着時間の短縮化を図
ることができるようにしたインククジェット記録方法を
提供する。 【解決手段】 所定の浸透性を有する第1のインク(ブ
ラックインク)と所定の浸透性より高い浸透性を有する
第2のインク(カラーインク)を用いて記録を行うにあ
たり、被記録媒体の所定領域に対する第1のインクの付
与状態に基づき、第1のインクが付与される前記所定領
域に対して第2のインクを付与するか否かを決定する。
詳しくは、所定領域に対する黒インクの吐出デューティ
ーが大であれば、黒インクとカラーインクとを重ね打ち
する。
Description
カラーインクなどのように、記録媒体に対して浸透性の
異なるインクを吐出して画像を形成するようにしたイン
クジェット記録方法及びインクジェット記録装置に関
し、特にその記録速度及び記録品質の向上に関するもの
である。
行うインクジェット記録方法及びインクジェット記録装
置は、高密度かつ高速な記録動作が可能であることか
ら、各種装置の出力手段等として広く応用されている。
手段(記録ヘッド)やインクタンクを搭載するキャリッジ
と、被記録媒体(記録紙)を搬送する搬送手段と、これ
らを制御するための制御手段とを備える。そして、イン
ク滴を吐出させる記録ヘッドを被記録媒体の搬送方向
(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に移動さ
せつつその複数の吐出口からインクを吐出させてシリア
ルスキャンを行う一方、非記録時に被記録媒体を記録幅
に等しい量で間欠的に搬送するものとなっている。
録信号に応じてインクを被記録媒体上に吐出させて記録
を行うものであるため、ランニングコストが安く、静粛
性に優れた装置として知られている。また近年では、複
数色のインクを用い、カラー記録にも対応し得る製品も
数多く実用化されている。
インクジェット記録装置において、ブラックインクは文
字等の印刷に多用されることから、印刷のシャープさ、
鮮明さ及び高い記録濃度を達成することが要求され、そ
のための一手段として被記録媒体に対するブラックイン
クの浸透性を下げ、ブラックインクに含有されている色
材の被記録媒体への浸透を抑制する技術が知られてい
る。カラーインクに関しては、異なる色の2種のインク
が隣接して被記録媒体に付与されたときに、そのインク
同士がそれらの境界部で混ざり合ってしまいカラー画像
の品位を低下させる現象(ブリーディング)を防ぐため
に、被記録媒体に対する浸透性を上げ、カラーインク同
士が被記録媒体表面で混ざり合うことを防止する技術も
知られている(例えば、特開昭55−65269号公報
参照)。
うなインクセットを用いた場合、カラーインクは浸透性
が高いため定着時間は比較的短時間で済むが、ブラック
インクは浸透性が低いため乾燥定着には比較的長時間を
要する。従って、1枚の被記録媒体が印刷されて排紙さ
れた後、次の被記録媒体が排紙されると、最初に排出さ
れた被記録媒体のブラックインクが完全に乾燥する前に
次の被記録媒体が排紙される可能性がある。この場合、
最初の被記録媒体の記録面及び次の被記録媒体の記録裏
面を汚してしまうという問題が発生する(このような記
録面及び裏面の汚れを発生させる現象を以下「スミア」
とよぶ)。この問題は印刷速度の向上に伴い大きな問題
となってくる。このスミアの発生を解消するため、従来
から以下のような対策が採られている。
ことにより記録媒体の記録面にインクを定着させる方法
がある。この定着器としては例えば加熱定着器があり、
この加熱定着器では、送付されてきたインクの水分を略
完全に飛ばすことができるため、良好な定着状態を得る
ことができるが、記録装置の大型化及びコスト増大を招
き、インクジェット記録装置特有の利点である小型化及
び低コスト化を実現できないという問題が生じる。また
シリアルプリンタにおいて、被記録媒体の搬送は間欠的
に行われるが、定着器を通すことによって搬送ムラが生
じてしまう可能性もある。
を一時的に停止させる排紙まち制御と呼ばれる制御があ
る。これは1枚目の記録媒体が印刷されて十分に乾燥す
るまでの間、2枚目の被記録媒体に対する印刷開始を一
時的に停止するか、または2枚目の被記録媒体の記録終
了後に排紙動作を一時停止させるものがある。これによ
れば、スミアの発生は抑えることができる。しかし、こ
のような制御を行った場合には、十分な印刷速度を保証
することはできなくなる。特に最近のインクジェット記
録装置においては毎分15〜20枚といった高速記録を
可能とするものが実現されており、記録速度はその装置
の性能を象徴する重要な要素であるが、上記のような制
御を行った場合には、印刷速度が低下し、それはそのま
ま装置の性能低下を意味することとなる。
ラーインクをブラックインクの記録領域に重ねて記録す
るといった方法がある。この場合には、カラーインクに
よって濡れた状態の紙面の上にブラックインクが記録さ
れるため、ブラックインクは紙面に対して定着し易くな
り、これによってスミアの発生を抑えることができる。
インクを黒画像領域にも記録してしまうために、黒画像
のシャープさの劣化、及び黒文字品位の劣化を伴う。ま
たブラックデータ全てにカラーインクを付与すると、カ
ラーインクを多量に使用し、印刷1枚当たりのコストが
上がってしまうという問題も発生する。
されたものであり、ブラックインクなどのような浸透性
の低いインクを用いた記録による画像の劣化を抑えつ
つ、定着時間の短縮化を図ることができるインククジェ
ット記録方法、インクジェット記録装置、画像処理方
法、プログラム、記憶媒体の提供を目的とする。
の本発明は、被記録媒体に対して所定の浸透性を有する
第1のインクを吐出する第1の記録手段と、前記所定の
浸透性より高い浸透性を有する第2のインクを吐出する
第2の記録手段とを用い、画像データに基づき前記各記
録手段からそれぞれ前記各インクを吐出して記録を行う
インクジェット記録方法であって、前記被記録媒体の所
定領域に対する第1のインクの付与状態に関する情報に
基づき、前記第1のインクが付与される前記所定領域に
対する前記第2のインクの付与形態を決定する決定工程
と、前記決定工程において決定された、前記第2のイン
クの付与形態に応じた記録を行う記録工程と、を有する
ことを特徴とするものである。
の浸透性を有する第1のインクを吐出する第1の記録手
段と、この第1のインクより前記被記録媒体に対する浸
透性が高い第2のインクを吐出する第2の記録手段と用
い、画像データに基づき前記各記録手段からそれぞれ前
記各インクを吐出して記録を行うインクジェット記録方
法であって、前記被記録媒体の所定領域に対する第1の
インクの付与状態に関する情報を取得する工程と、前記
取得工程において取得された情報に基づき、所定時間経
過後の前記第1のインクの被記録媒体への定着状態を判
別する判別工程と、前記第1のインクが付与される前記
所定領域に対する第2のインクの付与形態を決定する決
定工程と、前記決定工程において決定された付与形態に
応じた記録を行う記録工程と、を有することを特徴とす
るものである。
の浸透性を有する第1のインクを吐出する第1の記録手
段と、前記所定の浸透性よりも高い浸透性を有する第2
のインクを吐出する第2の記録手段とを用い、画像デー
タに基づき前記各記録手段からそれぞれ前記各インクを
吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、
前記被記録媒体の所定領域に対する第1のインクの付与
状態に関する情報に基づき、前記第1のインクが付与さ
れる所定領域に対する前記第2のインクの付与形態を決
定する決定手段と、前記決定手段により決定された、前
記第2のインクの付与形態に応じた記録を行う記録制御
手段と、を有することを特徴とするものである。
の浸透性を有する第1のインクを吐出する第1の記録手
段と、前記所定の浸透性よりも高い浸透性を有する第2
のインクを吐出する第2の記録手段とを用い、画像デー
タに基づき前記各記録手段からそれぞれ前記各インクを
吐出して記録を行うインクジェット記録装置へ転送され
る画像データを処理するための画像処理方法であって、
前記被記録媒体の所定領域に対する第1のインクの吐出
データ基づき、前記第1のインクが付与される所定領域
に対して第2のインクを付与するか否かを決定する決定
工程と、前記決定工程において前記第2のインクを付与
することが決定された場合、前記所定領域に対して前記
第2のインクを吐出するための吐出データを作成するデ
ータ作成工程と、を有することを特徴とするものであ
る。
の浸透性を有する第1のインクを吐出する第1の記録手
段と、前記所定の浸透性よりも高い浸透性を有する第2
のインクを吐出する第2の記録手段とを用い、画像デー
タに基づき前記各記録手段からそれぞれ前記各インクを
吐出して記録を行うインクジェット記録方法を実行する
ために用いられるデータを処理するための画像処理方法
であって、前記被記録媒体の所定領域に対する第1のイ
ンクの吐出データ基づき、前記第1のインクが付与され
る所定領域に対し第2のインクを付与するか否かを決定
する決定工程と、前記決定工程において前記第2のイン
クを付与することが決定された場合、前記所定領域に対
応する前記第2のインクの吐出データを作成するデータ
作成工程と、を有することを特徴とするものである。
の浸透性を有する第1のインクを吐出する第1の記録手
段と、前記所定の浸透性よりも高い浸透性を有する第2
のインクを吐出する第2の記録手段とを用い、画像デー
タに基づき前記各記録手段からそれぞれ前記各インクを
吐出して記録を行うインクジェット記録方法を実行する
ために用いられる画像データを処理するためのデータ処
理を行うプログラムであって、前記被記録媒体の所定領
域に対する第1のインクの吐出データ基づき、前記第1
のインクが付与される所定領域に対し第2のインクを付
与するか否かを決定する決定工程と、前記決定工程にお
いて前記第2のインクを付与することが決定された場
合、前記所定領域に対応する前記第2のインクの吐出デ
ータを作成するデータ作成工程と、をコンピュータに実
行させることを特徴とするものである。
出し可能なプログラムを格納した記憶媒体であって、上
記に記載のプログラムを格納したことを特徴とするもの
である。
ンク(例えば、低浸透性の黒インク)と比較的高浸透性
の第2インク(例えば、高浸透性カラーインク)とを用
いて記録を行うにあたり、所定領域に対する黒インクの
付与状態(例えば、高デューティーでインクが付与され
ているか、低デューティーでインクが付与されている
か)に応じて、前記所定領域に対するカラーインクの付
与形態(付与の有無、付与量)を決定しているので、イ
ンク付与量を極力抑制しつつ定着時間の短縮化を図るこ
とができる。具体的には、低浸透性の黒インクが高デュ
ーティーで付与されている領域、すなわち、インク定着
に比較的長時間を要する領域に対しては、高浸透性のカ
ラーインクを付与し、定着時間の短縮化を図る。一方、
低浸透性の黒インクが低デューティーで付与されている
領域、すなわち、インク定着が比較的短時間で行われる
領域に対しては、高浸透性のカラーインクを付与しない
ようにし、これによってインク付与量を極力抑制する。
する。この実施形態においては、低浸透性の第1のイン
ク(例えば、ブラックインク)の被記録媒体への付与状
態に関する情報(ドット密度情報、あるいはデータ量)
に基づき、高浸透性の第2のインク(例えば、カラーイ
ンク)の付与形態(付与の有無や付与量等)を決定して
いる。詳しくは、インクドット密度情報あるいはインク
吐出データ量等を利用して、浸透性の低いブラックイン
クの付与状態を定量化して判断し、ブラックインクの定
着時間が長くなる場合(例えば、ブラックインクのドッ
ト密度が大きい場合)には、ブラックインクに対してカ
ラーインクを適度な分量だけ重ねて記録することにより
定着時間を早めるようにする。またブラックインクの付
与状態が少ない場合、すなわち、ドット密度が小さい場
合等においては、カラーインクの重ね記録は行わずにブ
ラックインクのみを記録する。このように、この実施形
態では、ブラックインクの付与状態に応じて、カラーイ
ンクの付与形態(付与の有無や、付与量等)を決定する
ことにより、スミアの発生を十分に抑制しつつも、定着
時間の短縮化を図ることを主たる特徴とするものであ
る。さらに、この実施形態では、必要に応じて記録方法
の選択及び待ち時間の設定を行うようになっており、さ
らに、カラーインクとブラックインクは反応性を有する
ものを使用することも提案している。
記録装置及びインクジェット記録方法における各実施形
態(第1〜第3の実施形態)の前提となる基本構成を説
明する。本発明の各実施形態に適用する記録ヘッド(記
録手段)としては、例えば、記録ヘッドの記録インクに
記録信号を与え、その発生した熱エネルギーにより液滴
を吐出する方式を採るものがある。この記録ヘッドの構
成を図1ないし図3に示す。なお、図1はインクの流路
に沿って切断した記録ヘッドの縦断面図、図2は図1の
A−A線断面図、図3は図1に示したノズルを多数並設
した記録ヘッドの概略構成を示す。
インク流路14aを形成したガラス、セラミックまたは
プラスチックなどによって形成される天板14と、感熱
記録に用いられる発熱抵抗体を有するヘッド本体15と
を接着した構成となっている。このヘッド本体15は、
酸化シリコン等で形成される保護膜16、アルミニウム
電極17−1、17−2、ニクロム等で形成される発熱
抵抗体層18、蓄熱層19、及びアルミナ等の放熱性の
よい基板20とからなっている。
ンクIは、常には吐出オリフィス22にまで達してお
り、圧力によりメニスカスIaを形成している。
加わると、記録ヘッド13のnで示される領域が急激に
発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生す
る。この気泡の圧力でメニスカスを形成しているインク
が吐出され、ノズルから記録液滴となって記録材に向か
って飛翔する。
インクジェット記録装置の一例を示す。図において、6
4は記録ヘッド13の各ノズルにおけるインク吐出状態
を良好に保つための回復動作を行う回復部である。この
回復部64は、記録ヘッドによる記録領域から外れた所
定の回復動作位置(例えばホームポジション)などに配
置されており、予備吐出などによって記録ヘッドから吐
出されたインクを吸収するインク吸収体63、吐出口面
の清掃を行うブレード61、及び記録ヘッドの各ノズル
内の増粘インクなどを吸引排出させるキャップ62等を
備えるものとなっている。
って主走査方向に沿って往復移動可能に支持されたキャ
リッジであり、キャリッジモータ(CRモータ68)の
駆動力によって移動する無端ベルト69と共に往復移動
を行うようになっている。また、このキャリッジ66に
は、前記記録ヘッド13及びこれにインクを供給するイ
ンクタンクなどが搭載されており、キャリッジ66の移
動と共に記録ヘッド13からは前述のようにインク滴が
吐出されるようになっている。
被記録媒体供給部、52はモータ(図示せず)により駆動
される紙送りローラである。これらの構成によって記録
ヘッドの吐出口面と対向する位置、すなわち記録位置へ
と被記録媒体が搬送され、記録動作が進行するに従っ
て、排紙ローラ53を配した排出部へと排出される。上
記インクジェット記録装置では、被記録媒体の搬送方向
に対して直交する主走査方向に沿ってキャリッジと共に
記録ヘッドを往復移動させ、その往動方向への移動及び
復動方向への移動の双方において、記録ヘッドからブラ
ックインクおよびカラーインの少なくとも一方を被記録
媒体に向けて吐出し、画像を記録するようになってい
る。なお、この双方向記録における記録データの処理等
は周知の技術によって実現されており、ここでは説明を
省略する。
ームポジションに戻る際、吐出回復部64のキャップ6
2は記録ヘッドの移動経路から退避しているが、ブレー
ドは移動経路中に突出している。この結果、記録ヘッド
の吐出口面がブレードによってワイピングされる。なお
キャップが記録ヘッドの吐出口面に当接してキャッピン
グを行なう場合にはキャップは記録ヘッドの移動経路中
に突出するように移動する。
始位置へ移動する場合にはキャップおよびブレードは前
記したワイピング時の位置と同一の位置にある。この結
果、この移動においても記録ヘッドの吐出口面はワイピ
ングされる。
移動には記録終了時や吐出回復時ばかりではなく、記録
ヘッドが記録のために記録領域を移動する間に所定の間
隔で記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、こ
の移動に伴って上記ワイピングが行なわれる。
ンク供給部材を介してインクを供給するインクカートリ
ッジの一例を示す。図5において、40は供給用インク
を収容したインク収容部であり、ここでは、インク袋に
よって構成されている。このインク袋40の先端にはゴ
ム製の栓42が設けられており、この栓に針(図示せず)
を挿入することによりインク袋40中のインクをヘッド
に供給し得るようになっている。44は廃インクを受容
する吸収体である。このインク収容部としては、インク
との接触面がポリオレフィン、特にポリエチレンで形成
されているものが好ましい。
ジとしては、ブラックインクとカラーインクとを各々個
別に収容した2つの収容部を有し、各収容部がブラック
インクおよびカラーインクを吐出させるための複数のヘ
ッドに対してそれぞれ着脱可能に構成されたカートリッ
ジを挙げることもできる。
例を示すものであり、1403はブラックインクを収容
した収容部、1405はカラーインクを収容した収容部
であり、このカートリッジ1401は図7に示すように
ブラックインクおよびカラーインクの各々を吐出させる
記録ヘッド1501に着脱可能に構成されると共に、カ
ートリッジ1401を記録ヘッド1501に装着した状
態において、インクが記録ヘッド1501へと供給され
るような構成となっている。
ト記録装置に適用し得る記録ヘッドおよびインクカート
リッジとしては、前記のように記録ヘッドとインクカー
トリッジとが別体となったものに限らず、図8に示すよ
うなそれらを一体とした記録ユニットも好適に用いられ
る。
て、この中にインクを収容したインク収容部、例えばイ
ンク吸収体が収納されており、このようなインク吸収体
中のインクが複数のオリフィスを有するヘッド部71か
らインク滴として吐出される構成になっている。インク
吸収体の材料としては、例えばポリウレタンを用いるこ
とができる。72は記録ユニット内部を大気に連通させ
るための大気連通口である。この記録ユニットは図4で
示す記録ヘッドに替えて用いられるものであって、キャ
リッジ66に脱着自在に構成されている。
ニットの他の形態として、ブラックインクとカラーイン
ク(例えばイエロー、マゼンタ、シアン、レッド、グリ
ーンおよびブルーから選ばれる少なくとも1つのカラー
インク)とを、単一のインクタンク内に各インクに対応
して区轄形成されたインク収納部に収納し、かつ各々の
インクを吐出させるための記録ヘッドを一体的に備えた
記録ユニットを挙げることができる。
いる。図示のように、この記録ユニットは、ブラックイ
ンクを収納部1601Bkに、またイエロー、シアン及
びマゼンタのカラーインクを各々カラーインク収納部1
601Y、1601C及び1601Mにそれぞれ収納す
るよう構成されると共に、各々のインクを個別に吐出さ
せることができるようにインク流路を分けて構成した記
録ヘッド1603を備えたものとなっている。
ット記録装置では、インクに熱エネルギーを作用させて
インクを吐出するインクジェット記録装置を例に挙げて
説明したが、この実施形態では、例えば力学的エネルギ
ーをインクに作用させてインクを吐出する方式の記録ヘ
ッド、例えば圧電素子を使用するピエゾ方式のインクジ
ェット記録ヘッドも適用可能である。
インクを吐出させる記録ヘッドの構成例を示す。ここに
示す記録ヘッド1700は、インク室(不図示)に連通
したインク流路1701と、所望の体積のインク滴を吐
出するためのオリフィスプレート 1703と、インク
に直接圧力を作用させる振動板1705と、この振動板
1705に接合され、電気信号により変位する圧電素子
1707と、オリフィスプレート1703、振動板等を
指示固定するための基板1709とから構成されてい
る。
等で形成され、オリフィスプレート1703は、ステン
レス、ニッケル等の金属に対して電鋳やプレス加工等に
よる穴あけ加工施して吐出口1711を形成したものと
なっており、振動板1705はステンレス、ニッケル、
チタン等の金属フィルム及び高弾性樹脂フィルム等で形
成されたものとなっており、圧電素子1707はチタン
酸バリウム、PZT等の誘電体材料で形成されたものと
なっている。
電素子1707にパルス状の電圧を与えてひずみ応力を
発生させ、その応力発生エネルギーが圧電素子1707
に接合された振動板を変形させ、インク流路1701内
のインクを垂直に加圧しインク滴(不図示)をオリフィ
スプレートの吐出口1711より吐出させて記録を行う
ように動作する。このような記録ヘッドは、図4に示し
たものと略同様の記録装置に組み込んで使用することが
できる。記録装置の動作は前述と略同様である。
ッドのノズル構成を示す。ブラックインクを吐出するヘ
ッド(第1の記録手段)は1/600の間隔で600ノ
ズルを有する。それに対してカラーヘッド(第2の記録
手段)は1/1280インチの間隔で1280ノズルを
有する。このようにカラーヘッドの方がブラックヘッド
に比してノズル解像度が高いのは、高解像度で高精細な
画像を実現することができるためである。
ット記録装置の電気制御系の構成例を示す電気制御系の
ブロック図である。
システムコントローラであり、内部にはマイクロプロセ
ッサをはじめ、制御プログラムが収納されている記憶素
子(ROM)が配置されている。302は主走査方向に
記録ヘッドを駆動させるためのドライバである。304
及び305はそれぞれドライバ302及び303に対応
したモータであり、ドライバから速度、移動距離などの
情報を受けて動作する。
実施形態におけるインクジェット記録装置に対して記録
すべき情報を転送するための装置である。その形態とし
ては、情報処理装置としてのコンピュータとするほか、
イメージリーダなどの形態を採ることもできる。307
はホストコンピュータ306からのデータを一時的に格
納するためのバッファであり、システムコントローラ3
01からデータの読み込みが行われるまで受信データを
蓄積しておく。309(309k、309c、309
m、309y)は、記録すべきデータをイメージデータ
に展開するためのフレームメモリであり、記録に必要な
文のメモリサイズを各色毎に有している。ここでは、被
記録用紙一枚分が記録可能なフレームメモリについて説
明するが、本発明はフレームメモリのサイズに限定され
ないことは言うまでもない。309(309k、309
c、309m、309y)は、記録すべきデータを一時
的に記憶するための記憶素子(フレームメモリ)であ
り、記録ヘッドのノズル数に応じて記録容量は変化す
る。
ーラ301からの指令により適切にコントロールするた
めのものであり、記録速度、記録データ数などを制御す
るための記録制御部(制御手段)として機能すると共
に、記録データの処理手段、及び判別動作を行う判別手
段として機能する。311は、インクを吐出させるため
の記録ヘッド17k、17c、17m及び17yを駆動
するためのドライバであり、記録制御部310からの信
号によりコントロールされる。
トコンピュータ306から供給される画像データは、受
信バッファ307に転送されて一時的に格納され、各色
毎のフレームメモリに展開される。次に展開された画像
データは、システムコントローラ301によって読み出
されてフレームメモリ309に展開される。記録制御部
310は、各バッファ内の画像データ及び処理液に基づ
いて記録ヘッド17k、17c、17m及び17yの動
作を制御する。
形態を説明する。
形態における定着時間、記録方法等について詳細に説明
する。定着時間について 図12(a)は1/600inch四方の領域を1画素
とした場合の縦64画素、横64画素の領域にブラック
インクによって記録された画像のドット密度と、画像の
定着に必要とする時間(定着時間)との関係を示す図で
ある。なお、以下の説明において画素は全て1/600
ichを画素単位とする。
が付与された画像を示しており、同図中、最も右側に位
置する画像が、ドット密度が100%(間引き率0%)
の付与量で記録された画像となっている。ここで、ドッ
ト密度が100%の付与量とは、全ての画素に対し30
ngのインク滴を1ドットとして付与した場合の付与量
である。この例の場合には、ドットは64*64画素の
領域に対してほぼ均一にドットが分散されていると仮定
する。また、定着に必要な時間とは、記録が終わった直
後から次の紙が排紙しても汚れなくなるまでに必要な時
間を意味する。従って、例えば毎分15枚の印刷速度が
要求されるプリンタにおいては、定着時間は約4秒以内
でなければならない。この図12から明らかなように、
ドット密度が上がるにつれて必要となる定着時間は増大
する。
領域を増大させていった場合の定着時間の変化を図13
(a)に示した。ここでは縦横同じ画素数の正方形の領
域にドット密度100%で記録した場合を示しており、
図中、横軸は各画像の一辺の長さを画素単位で表してい
る。
で記録した異なる大きさの画像を示しており、図示のよ
うに、領域の大きさが大きいほど長い定着時間が必要と
なることがわかる。
方形の領域に対して、予めカラーインクを付与し(以下
このカラーインクの記録方法を「下打ち」と呼ぶ)、そ
の後、同領域にブラックインクを塗布した場合のブラッ
クインクの定着時間を示したものである。カラーインク
はシアン、マゼンタ、イエローインクをそれぞれ1/6
00inch四方の領域に対して4.5ngのインク滴
を付与することをドット密度100%(間引き率0%)
とし、本例においてはそれぞれ25%(間引き率75
%)の付与を行った。
な領域に対してブラックインクを付与したあとにカラー
インクを付与した場合(以下この記録方法を「上打ち」
と呼ぶ)の定着時間を示したものである。この場合は、
図13(a)と比較して明らかなようにカラーインクを
付与することにより定着時間が早まっていることがわか
る。さらに、この図14における(a)と(b)とを比
較すると、カラーインクをブラックインクより先に記録
した方がより定着時間が短縮されていることが分かる。
ニズムを図15(a),(b)に示す。まず、カラーイ
ンクを先に記録紙面に付与した場合においては、カラー
インク2001は浸透性が高いために記録紙の紙面を十
分な広がりをもって濡らし、紙面の濡れ性を高める。そ
して、この濡れ性の高められた広い領域にブラックイン
ク2002が付与されるためにブラックインク2002
も広がり短時間で浸透し、定着する。
先に記録媒体に付与した場合には、浸透しにくいブラッ
クインク2002が紙面に最初に触れて、記録媒体とブ
ラックインク2002との間に濡れにくい界面が形成さ
れる。この状態でカラーインク2001が付与される
が、カラーインク2001はまずブラックインク200
2と紙面上で混ざり、濡れ易くなった混合インク200
3が浸透していくと考えられる。しかし、通常は、ブラ
ックインク2002に対してカラーインク2001の付
与量は少ないため、両インクが十分に混合されたとして
もブラックインク22の浸透性は大きくは高まらず、カ
ラーインクを先に付与した場合に比べると浸透しにく
く、定着が遅くなると考えられる。なお、上述から明ら
かなように、低浸透性のブラックインクの付与後に高浸
透性のカラーインクを付与する形態は、ブラックインク
の付与前にカラーインクを付与する形態に比べると、定
着時間が少し長くなるが、低浸透性のブラックインクに
対し高浸透性のカラーインクを付与しない形態に比べれ
ば、定着持間はかなり短い。
間との関係を示す。ここでは、横320画素、縦320
画素の領域に100%の打ち込み量でブラックインクを
打ち込み、上記領域に形成されたブラック画像に対し
て、カラーインクによる下打ちインクの付与量を増加さ
せていった場合を示した。カラーインクの付与量が増加
すれば、それだけブラックインクの定着時間が短縮され
ることがわかる。
クによって記録される黒文字品位との関係について示
す。表1はカラーインクの付与量と黒文字品位の劣化具
合を測定し、その結果を表にまとめたものである。この
表に示すように、カラーインクの付与量を多くしていく
に従って、黒文字品位(シャープさ)が劣化していくこ
とが明らかとなった。
ク(Bkインク)の定着時間及び記録品質との関係をまと
めると以下のようになる。 Bkインクはドット密度を上げていくと定着時間は遅
くなる。 Bkインクを付与する領域が広くなるにつれて定着時
間は遅くなる。 カラーインクを付与することによって定着時間は早く
なり、カラーインクを先に記録した方がさらに速い。 カラーインクの付与量を増やしていくと定着時間は早
くなる。 カラーインクの付与量を増やすと黒文字品位が劣化し
ていく。
説明する。この実施形態に適用するインクジェット記録
装置では、浸透性の低いインクであるブラックインクに
よって記録される画像(以下、ブラック画像と呼ぶ)が
毎分15枚以上記録可能であることを前提としている。
る浸透性の低いインク(第1のインク)であるブラック
インクの付与状態を定量化した情報として、ブラックイ
ンクの付与状態を表す指標情報を取得し、その指標情報
に基づき定着状態(定着時間)を判別し、その判別結果
に基づき、浸透性の高いインク(第2のインク)である
カラーインクの付与を制御するようになっている。
するための指標は、64画素四方の検出領域(以下「小
検出領域」と呼ぶ)に対するブラックインクのドット密
度を算出することによって求める。図12に示したよう
に、ドット密度は75%以上になると定着時間が4秒を
越えてしまう。そのためドット密度が75%以上の領域
ではカラードットによる重ね記録を行わなければならな
い。
ったドット密度の分布ができた場合を想定する。例え
ば、図13に示すように、縦35、横35画素の領域に
100%のドット密度で画像が形成されていたとする
と、この領域の存在によって縦64、横64画素の領域
の定着時間は4秒を超えることとなる。つまり、この場
合の64画素四方の小検出領域におけるドット密度は約
30%であり、これを図12の関係に当てはめれば、定
着時間は完全に4秒を下回るはずであるが、図13の関
係に示されるように、実際の定着時間は4秒を超えるこ
ととなる。このため、この実施形態では、小領域におけ
るインクの付与状態を表す指標としてのドット密度が、
前述の75%ではなくて、30%以上であった場合に
は、その小領域に対してカラードットによる重ね記録を
行うようになっており、これによってスミアの発生を確
実に抑えるようになっている。
クとカラーインクの重ね記録は全てカラーインクの記録
を先に行うようにしている。
量の決定について説明する。高浸透性のカラーインクを
下打ちする場合のカラードットの付与量は、図15に示
したようにブラックインクの定着性の観点からすれば、
できるだけ打ち込み量を多くすることが望ましい。しか
し、上記表1において既に説明したように、打ち込み量
を多くし過ぎると文字品位の劣化が生じる。文字品位の
劣化はできるだけ抑えなければならないことから、カラ
ーインクの付与量をむやみに増やすことは得策ではな
い。そこで、この実施形態では、前出の表1に基づきカ
ラーインクのドット密度は各色25%とした。
おいても、ブラック画像の領域が広い場合においては裏
写りが生じる。カラー下打ちの打ち込み量を25%とし
た場合、図13に示したようにブラックインクが横64
0画素以上に亘って存在すると、定着時間が4秒を越え
てしまう。このような場合においては、下打ち記録を行
うと共に、次の記録紙の記録が終了した時点で排紙部へ
の排紙を一時的に停止させる排紙待ち制御を行う。
記録装置における具体的な検出領域、小検出領域および
検出方法を図18に示す。この実施形態に用いた記録ヘ
ッドは図18に示したようにブラックインクを吐出する
ノズルが600ノズル存在する。そのため1度に記録可
能な領域は図18に示す領域Aのように、縦に600ノ
ズルの幅を有する領域となっている。
キストの印刷においては1回の主走査でヘッドのノズル
群の長さと同じ幅の画像を完成させる1パス記録を行
い、これをキャリッジの往動、復動の双方において行う
所謂双方向記録を実行するものとなっている。この場合
の検出領域は1回の記録走査で記録する領域である領域
Aである。実際の検出は、これから記録を行う検出領域
の左上から右方向に縦64、横64画素の小検出領域B
(図18参照)毎にブラックインクのドット密度を算出
していく。そして、一度でもドット密度が30%を越え
た場合には、カラーインクによって先打ち記録が行われ
るような方向での記録(片方向記録)に切り換えて記録
を行う。この実施形態においては、ドット密度が30パ
ーセントを超えた場合には、検出領域Aの全てのブラッ
ク画像に対してカラーインクによる下打ち記録を行う。
また、必要に応じて前述の排出待ち制御における待ち時
間の設定も行う。また、検出領域A中のすべての小検出
領域についてドット密度を算出した結果、一度も閾値を
超えない場合については、1パス往復記録を行う。
のが図19に示すフローチャートである。ステップS1
において小検出領域Bに対して30%以上のドット密度
を検出した場合には、ステップS2でカラードットの下
打ちを行うことを決定する。カラードットを下打ちする
ことが決定された場合、この小検出領域Bを含む検出領
域Aに対しカラーインクが吐出されるように当該領域A
に対応するカラーインク吐出データを作成する。更に、
カラーインクを先に紙面に付与させるために、主走査方
向を限定する。そして、検出する小検出領域の全てに関
してブラックインクのドット密度を算出し、ドット密度
の閾値(ここでは30%)を越える小検出領域が連続
(隣接)する個数(以下「連続数」と呼ぶ)が、10回
以上であるかを判断する(ステップS3、ステップS
5、ステップS1)。そして、連続数が10回以上であ
ると判断された場合には、ステップS4において連続し
て検出した回数に応じて排紙待ち時間を設定し、その後
設定された結果に基づき、カラードット及びブラックド
ットの記録を行う(ステップS6)。なお、閾値を越え
る小検出領域の連続数と記録方法、記録方向、待ち時間
の発生については以下の表2に示すようにまとめること
ができる。
ラックドット密度の高い小検出領域に対しては下打ちを
行うようになっているため、ブラックインクの定着速度
を速めることができる。さらに、ブラックインクのドッ
ト密度が高く、しかも広い領域にブラック画像が形成さ
れる場合には、その程度に応じた排紙待ち時間を設定す
るようになっているため、裏写りによるスミアを防止す
ることができる。また、定着が遅い可能性のある検出領
域のみに下打ちを行い、さらに定着の遅い可能性のある
検出領域にのみ待ち時間を設定するため、従来のよう
に、下打ちや定着待ち動作を、常に行うようにした場合
に比べ、印刷速度の低下、文字品位の劣化を最小限に抑
えることができる。
査においては、検出領域A内の全てのブラック画像に対
してカラーインクを下打ちしているが、ブラックのドッ
ト密度が閾値を越えた小検出領域にのみ下打ちを行うよ
うにしても良い。この形態の場合、カラードットを下打
ちすることが決定された小検出領域Bに対してのみカラ
ーインクが吐出されるようにカラーインク吐出データを
作成するのである。この形態によれば、検出領域Aの全
体にカラーインクを打ち込む場合に比べ、下打ちのカラ
ーインク量が軽減され、ランニングコストの抑制やコッ
クリング(記録媒体に打ち込まれるインク量が多くなり
過ぎて記録媒体が波打ってしまう現象)を抑制すること
ができる。
クの付与状態に関する情報として、ブラックインクが付
与されるドット密度に関する情報を取得し、その情報に
基づき定着状態(定着時間)を判別し、その判別結果に
基づき、高浸透性のカラーインクの付与形態(付与の有
無や付与量)を決定する形態について説明した。しか
し、この第1の実施形態では、この形態に限定されるも
のではない。
る情報として、単に、所定領域(小検出領域、あるいは
検出領域)に対応するデータ量(ブラックインク付与を
示すデータ量)に関する情報を使用する形態であっても
よい。すなわち、インク付与データ量とインクドット密
度(吐出デューティー)とは関連しており、詳しくは、
所定領域に対応するインク付与データ量が多ければ上記
所定領域内のインクドット密度は高く、一方、所定領域
に対応するインク付与データ量が少なければ上記所定領
域内のインクドット密度は低いという関係にあるので、
取得したインク付与データに基づきインクドット密度を
算出するという演算処理を行わなくとも、取得したイン
ク付与データ量自体を用いて上記所定領域に対するイン
クの付与状態を判別するという形態を採ることもできる
のである。
付与するか否かの閾値は、当然、所定領域内のデータ量
で規定されることとなる。具体的には、所定領域に対応
するブラックインクの吐出データ量が閾値よりも多けれ
ば、その領域に対してカラーインクが吐出され、一方、
所定領域に対応するブラックインクの吐出データ量が閾
値よりも少なければ、その領域に対してカラーインクが
吐出されないように制御するのである。
態に関する情報に基づきブラックドットの定着状態(定
着時間)を判別し、この判別結果に応じてカラーインク
の付与形態(付与の有無、付与量等)を決定している
が、上記定着状態(定着時間)の判別工程は省略しても
よい。すなわち、ブラックインクの付与状態に関する情
報とブラックドットの定着状態(定着時間)とを予め関
連付けておくことで、所定領域に対しその都度、上記定
着状態(定着時間)の判別を行わなくとも、ブラックイ
ンクの付与状態に関する情報からより直接的にカラーイ
ンクの付与形態を決定できるのである。
第1のインク(例えば、ブラックインク)の被記録媒体
の所定領域への付与状態に基づき、第1のインクが付与
される所定領域に対し高浸透性の第2のインク(例え
ば、カラーインク)を付与するか否かを決定しており、
具体的には、ブラックインクの吐出ディーティーが高い
領域に対してはカラーインクを打ち込み、ブラックイン
クの吐出デューティーが低い領域に対してはカラーイン
クを打ち込まないようにしているので、スミアの発生を
十分に抑制しつつも、定着時間の短縮化を図ることでき
る。
する第2の実施形態を説明する。
とよばれる記録紙である。この記録紙は製造方法やメー
カー等によって、様々な定着性を有する。そのため普通
紙の中でも比較的定着性の低い記録紙においては低い閾
値を用い、排紙待ち時間も長く設定する。また比較的定
着性の高い記録紙を使用する場合は高い閾値を用い、排
紙待ち時間設定を短くする、といった制御を行うことも
できる。これによれば、使用する普通紙の性質にあった
定着制御を行うことができる。具体的には、表3に示さ
れるように、定着性が比較的良好な記録紙の場合には、
ブラックのドット密度が50%以上の領域に対し高浸透
性のカラーインクを付与するようにし、定着性が比較的
悪い記録紙の場合には、ブラックのドット密度が25%
以上の領域に対し高浸透性のカラーインクを付与するよ
うにし、定着性が中程度の記録紙の場合には、ブラック
のドット密度が30%以上の領域に対し高浸透性のカラ
ーインクを付与するように制御することで、普通紙の性
質に適合したカラーインクの付与形態を決定できる。
て設定される検出領域の連続数の閾値と排紙待ち時間と
の関係を、普通紙の定着性毎に示したものである。この
表に従い、それぞれプリンタの使用者が使用する記録紙
に合わせて定着に関する設定することで、普通紙の中で
定着性が異なる場合にも、良好な画像品質を得ることが
できる。
する第3の実施形態を説明する。
録紙に関し、小検出領域の連続数が閾値を越えるまでは
下打ちを行わないような制御を行うようにしたものであ
る。
の高い記録紙を使用する場合に、不要な下打ちや排紙待
ち制御などを行わずに済み、効率的に記録動作を行うこ
とができる。すなわち、定着に要する時間を極力減らし
つつ、カラーインクの付与量を最低限のものとして、で
効率的な定着制御を行うことが可能である。以下の表4
に、小検出領域の連続数と下打ち及び待ち時間の関係の
設定例を示す。
する第4の実施形態を説明する。
て、ブラックドットの記録の前にカラードットの記録を
行う場合を例に採り説明したが、この第4の実施形態に
おいては、ブラックドットの記録後に、カラードットの
記録を行うようにしたものである。図13に示すよう
に、領域が320画素を越えない場合はカラードットを
後から付与する場合においても定着時間は4秒以下に抑
えることができる。以下の表5に本実施例における下打
ち、記録方向、及び排紙待ち時間との関係の設定例を示
す。この表5に示すように、ブラックドットのドット数
が縦64、横64画素の小検出領域で30%のドット密
度(閾値)を越えた場合には、カラードットの付与を決
定する。続いて、前記閾値を越える領域が5回以上連続
した場合には印刷方向を片方向記録に切り換える。さら
に閾値を越える領域が10回以上となった場合には、排
紙待ち時間の設定を行う。なお、片方向記録とは、記録
ヘッドの往方向の走査時あるいは復走査の走査時のいず
れかにおいて記録を行うものであり、一方、双方向記録
とは、前記記録ヘッドの往方向の走査時および復方向の
走査時の両方において記録を行うものである。
記録の実行を最低限に抑えることができ、印刷時間を短
縮することが可能となる。
する第5の実施形態を説明する。
打ちまたは上打ちを行う場合のカラーインクの打ち込み
量(ドット密度)を所定の一定量(各色25%)とした
が、高デューティー(ドット密度が30%超)である小
検出領域の連続数が少ない場合には、このカラーインク
の打ち込み量(打ち込みデューティー)を低下させるよ
うにしてもよい。例えば、連続数の大小の指標となる閾
値(例えば、10個)を設け、小検出領域の連続数が上
記閾値(10個)より少ない場合にはカラーインクの打
ち込み量を上記所定量(25%)未満とするのである。
また、閾値として、複数の異なる値(例えば、第1の閾
値、第2の閾値等)を設定してもよい。
値(10個)以上である場合には打ち込み量が第1所定
量(例えば、25%)となるように設定し、また、小検
出領域の連続数が第1の閾値(10個)未満且つ第2の
閾値(5個)以上である場合には打ち込み量が第2所定
量(例えば、15%)となるように設定し、小検出領域
の連続数が第2の閾値未満である場合には打ち込み量が
第3所定量(例えば、10%)となるように設定する。
このように、高ディーティーである小検出領域の連続数
に応じてカラーインクの打ち込み量を変更する構成とす
るのである。この構成によれば、カラーインクインクの
打ち込み量を、定着時間に応じた必要最小限の打ち込み
量とすることができる。
インクが高デューティーで付与される領域に対してカラ
ーインクを打ち込むに際し、黒インクの打ち込み量(デ
ューティー)に関係なく、カラーインクの打ち込み量を
一定している。しかし、本発明では、黒インクの打ち込
み量(デューティー)に応じて、カラーインクの打ち込
み量を変更する構成としてもよい。詳しくは、黒インク
のデューティーが高い程、カラーインクの打ち込み量を
多くすることが好ましい。
%〜70%の場合、カラーインクの打ち込み量を第1所
定量(例えば、25%)に設定し、また、黒インクのデ
ューティーが69%〜50%の場合、カラーインクの打
ち込み量を第2所定量(例えば、15%)に設定し、ま
た、黒インクのデューティーが49%〜30%の場合、
カラーインクの打ち込み量を第3所定量(例えば、10
%)に設定する。なお、黒インクのデューティーが30
%未満の場合には、カラーインクは打ち込まないように
する。このように、黒インクの打ち込み量(デューティ
ー)に応じてカラーインクの打ち込み量を変更する構成
とすることにより、カラーインクインクの打ち込み量
を、定着時間に応じた必要最小限の打ち込み量とするこ
とができる。
連続数と、黒インクの打ち込み量(デューティー)の両
方に応じて、カラーインクの打ち込み量を決定する構成
としてもよい。この形態の場合、小検出領域の連続数が
多く且つ黒インクの打ち込み量(デューティー)が高い
程、カラーインクの打ち込み量を多く設定し、逆に、小
検出領域の連続数が少なく且つ黒インクの打ち込み量
(デューティー)が低い場合には、カラーインクの打ち
込み量を少なくするのである。この構成によっても、カ
ラーインクインクの打ち込み量を、定着時間に応じた必
要最小限の打ち込み量とすることができる。そして、こ
れにより、無駄なカラーインクの打ち込みがなくなり、
黒画像の品位向上を図ることができる。
関する第6の実施形態を説明する。
打ち、または上打ちを行う際、ブラックインクのドット
密度を調整することは行わなかったが、例えば、小検出
領域におけるブラックインクのドット密度が30回以上
閾値を超えるような定着性の悪い画像領域が存在した場
合については、ブラックインクのドット密度を低下させ
るような制御を行っても良い。このようにして、ブラッ
クインクの付与量を減らす(ドット密度を下げる)こと
により、定着性の悪い領域の定着性を高めることができ
る。
例として、ブラックインクとカラーインクに反応性を持
たせる例を挙げることができる。この第7の実施形態に
おいては、ブラックインクを凝集させる性質をカラーイ
ンクに持たせる。例えばブラックインクの色材として表
面にアニオン基を有する自己分散カーボンブラックを用
い、カラーインクとしては硝酸マグネシウム塩を溶解さ
せたインクを用いる。このような組成のインクを用いれ
ば、カラーインク中のマグネシウムイオンによりブラッ
クインクの色材を凝集させることが可能となる。
インクとを用いる場合、普通紙の一部の紙種において
は、僅かではあるが、カラーインクをブラックインクに
重ねて付与することによりブラックインクの色材が紙面
に浸透するために光学濃度の低下を招く。これに対して
前述のようにブラックインクとカラーインクに反応性を
持たせることにより、ブラックインクが紙面上でカラー
インクと反応し凝集するため、ブラックインクの色材が
紙面の上方で十分に定着する一方、高い光学濃度を維持
することが可能となり、シャープな画像を得ることがで
きる。
施形態では、カラーインクの付与形態(付与の有無、付
与量等)の決定を、インクジェット記録装置において実
行する場合について説明したが、本発明はこれには限ら
れない。つまり、インクジェット記録装置と接続される
ホストコンピュータ306のプリンタドライバにおい
て、カラーインクの付与形態(付与の有無、付与量等)
の決定を実行するようにしてもよい。具体的には、低浸
透性の第1のインク(例えば、ブラックインク)の被記
録媒体への付与状態に関する情報(ドット密度情報、あ
るいはデータ量)に基づき、高浸透性の第2のインク
(例えば、カラーインク)の付与形態(付与の有無や付
与量等)を決定する決定処理を、ホストコンピュータ3
06のプリンタドライバにて実行するのである。
ではなく、カラーインクを付与することが決定された場
合のカラーデータの作成処理も、ホストコンピュータ3
06のプリンタドライバにて実行する形態であってもよ
い。すなわち、上述したように、第1のインク(黒イン
ク)が付与される所定領域に対し第2のインク(カラー
インク)を吐出することが決定された場合、この所定領
域に対し第2のインクが吐出されるように当該所定領域
に対応する第2インク吐出データを作成するデータ作成
処理を行うわけであるが、このデータ作成処理をプリン
タドライバにて行う形態も本発明に包含される。
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体お
よびそのプログラムコード自体が本発明を構成すること
になる。
の記憶媒体には、例えば、高浸透性の第1のインク(例
えば、ブラックインク)の被記録媒体への付与状態に関
する情報(ドット密度情報、あるいはデータ量)に基づ
き、高浸透性の第2のインク(例えば、カラーインク)
の付与形態(付与の有無や付与量等)を決定する決定処
理を実行するためのプログラムコードが格納されること
になる。従って、このような決定処理を実行するための
プログラムコード自体、あるいは当該プログラムコード
を格納した記憶媒体が本発明を構成することは言うまで
もない。なお、プログラムコードを供給するための記憶
媒体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディ
スク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,C
D−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM
などを用いることができる。
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。さら
に、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コン
ピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに
接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれ
た後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能
拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実
際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前
述した実施形態の機能が実現される場合も含まれること
は言うまでもない。
性の第1のインク(例えば、ブラックインク)の被記録
媒体への付与状態に関する情報基づき、高浸透性の第2
のインク(例えば、カラーインク)の付与形態(付与の
有無や付与量)を決定しているため、スミアの発生を十
分に抑制しつつも、定着時間の短縮化を図ることができ
る。
ット密度の高い領域に対しては、高浸透性のカラーイン
クの下打ちまたは上打ちを行うことにより定着速度を速
めることができる。
断面図である。
の概略構成を示す外観斜視図である。
置の一例を示す斜視図である。
リッジの一例を示す縦断側面図である。
の他の例を示す概略平面図である。
された状態を示す概略平面図である。
概略斜視図である。
他の概略斜視図である。
ドのオリフィス部を示す拡大縦断側面図である。
図である。
とドット密度の関係を表す線図、(b)は異なるドット
密度で形成された画像を示す説明図である。
と画像の大きさとの関係を表す線図、(b)はドット密
度100%で記録した異なる大きさの画像を示す線図で
ある。
した場合の、定着時間と画像の大きさとの関係を表す図
であり、(a)はカラードットを下打ちした場合を、
(b)はカラードットを上打ちした場合をそれぞれ示し
ている。
記録した場合の、各インクの記録媒体への定着の様子を
示す説明図であり、(a)はカラードットを下打ちした
場合を、(b)はカラードットを上打ちした場合をそれ
ぞれ示している。
表す線図である。
説明図である。
出領域を示す説明平面図である。
示すフローチャートである。
ンク
Claims (17)
- 【請求項1】 被記録媒体に対して所定の浸透性を有す
る第1のインクを吐出する第1の記録手段と、前記所定
の浸透性より高い浸透性を有する第2のインクを吐出す
る第2の記録手段とを用い、画像データに基づき前記各
記録手段からそれぞれ前記各インクを吐出して記録を行
うインクジェット記録方法であって、 前記被記録媒体の所定領域に対する第1のインクの付与
状態に関する情報に基づき、前記第1のインクが付与さ
れる前記所定領域に対する前記第2のインクの付与形態
を決定する決定工程と、 前記決定工程において決定された、前記第2のインクの
付与形態に応じた記録を行う記録工程と、を有すること
を特徴とするインクジェット記録方法。 - 【請求項2】 被記録媒体に対して所定の浸透性を有す
る第1のインクを吐出する第1の記録手段と、この第1
のインクより前記被記録媒体に対する浸透性が高い第2
のインクを吐出する第2の記録手段と用い、画像データ
に基づき前記各記録手段からそれぞれ前記各インクを吐
出して記録を行うインクジェット記録方法であって、 前記被記録媒体の所定領域に対する第1のインクの付与
状態に関する情報を取得する工程と、 前記取得工程において取得された情報に基づき、所定時
間経過後の前記第1のインクの被記録媒体への定着状態
を判別する判別工程と、 前記第1のインクが付与される前記所定領域に対する第
2のインクの付与形態を決定する決定工程と、 前記決定工程において決定された付与形態に応じた記録
を行う記録工程と、を有することを特徴とするインクジ
ェット記録方法。 - 【請求項3】 前記所定領域に対する第1のインクの付
与状態に関する情報とは、前記所定領域に付与される第
1のインクのドット密度に関する情報、あるいは前記所
定領域に対応する第1のインクの吐出データ量に関する
情報の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1
または2に記載のインクジェット記録方法。 - 【請求項4】 前記所定領域に付与される第1のインク
のドット密度が閾値以上の場合、当該所定領域に対し前
記第2のインクを吐出し、前記所定領域に付与される第
1のインクのドット密度が閾値よりも低い場合、当該所
定領域に対し前記第2のインクを吐出しないことを特徴
とする請求項3に記載のインクジェット記録方法。 - 【請求項5】 前記所定領域に対応する第1のインクの
吐出データ量が閾値以上の場合、当該所定領域に対し前
記第2のインクを吐出し、前記所定領域に対応する第1
のインクの吐出データ量が閾値よりも低い場合、当該所
定領域に対し前記第2のインクを吐出しないことを特徴
とする請求項3に記載のインクジェット記録方法。 - 【請求項6】 記録ヘッドの往方向の走査時あるいは復
走査の走査時のいずれかにおいて記録を行う片方向記録
モードと、前記記録ヘッドの往方向の走査時および復方
向の走査時の両方において記録を行う双方向記録モード
とを実行可能であり、 前記所定領域に対する第1のインクの付与状態に関する
情報に基づき、前記片方向記録モードと前記双方向記録
モードとを切り替えることを特徴とする請求項1または
2に記載のインクジェット記録方法。 - 【請求項7】 前記所定領域に対する第1のインクの付
与状態に関する情報に基づき、被記録媒体の記録終了後
または次の被記録媒体の記録終了後に、一時的に記録媒
体の搬送を中断することを特徴とする請求項1または2
に記載のインクジェット記録方法。 - 【請求項8】 前記所定領域は、一定の画素数で構成さ
れる領域であることを特徴とする請求項1または2に記
載のインクジェット記録方法。 - 【請求項9】 前記所定領域に対する第1のインクの付
与状態に関する情報とは、前記一定の画素数で構成され
る所定領域に対し、前記第1のインクが実際に付与され
る画素数に関する情報であることを特徴とする請求項8
に記載のインクジェット記録方法。 - 【請求項10】 前記所定領域を構成する一定数の画素
のうち、前記第1のインクが実際に付与される画素数が
閾値以上である場合、前記所定領域に対し前記第2のイ
ンクを吐出し、前記第1のインクが実際に付与される画
素数が閾値未満である場合、前記所定領域に対し前記第
2のインクを吐出しないことを特徴とする請求項8に記
載のインクジェット記録方法。 - 【請求項11】 前記第1のインクと第2のインクは反
応することを特徴とする請求項1または2に記載のイン
クジェット記録方法。 - 【請求項12】 前記第1のインクは、ブラックインク
であり、 前記第2のインクは、ブラック以外の色を有するカラー
インクであることを特徴とする請求項1または2に記載
のインクジェット記録方法。 - 【請求項13】 被記録媒体に対して所定の浸透性を有
する第1のインクを吐出する第1の記録手段と、前記所
定の浸透性よりも高い浸透性を有する第2のインクを吐
出する第2の記録手段とを用い、画像データに基づき前
記各記録手段からそれぞれ前記各インクを吐出して記録
を行うインクジェット記録装置であって、 前記被記録媒体の所定領域に対する第1のインクの付与
状態に関する情報に基づき、前記第1のインクが付与さ
れる所定領域に対する前記第2のインクの付与形態を決
定する決定手段と、 前記決定手段により決定された、前記第2のインクの付
与形態に応じた記録を行う記録制御手段と、 を有することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項14】 被記録媒体に対して所定の浸透性を有
する第1のインクを吐出する第1の記録手段と、前記所
定の浸透性よりも高い浸透性を有する第2のインクを吐
出する第2の記録手段とを用い、画像データに基づき前
記各記録手段からそれぞれ前記各インクを吐出して記録
を行うインクジェット記録装置へ転送される画像データ
を処理するための画像処理方法であって、 前記被記録媒体の所定領域に対する第1のインクの吐出
データ基づき、前記第1のインクが付与される所定領域
に対して第2のインクを付与するか否かを決定する決定
工程と、 前記決定工程において前記第2のインクを付与すること
が決定された場合、前記所定領域に対して前記第2のイ
ンクを吐出するための吐出データを作成するデータ作成
工程と、 を有することを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項15】 被記録媒体に対して所定の浸透性を有
する第1のインクを吐出する第1の記録手段と、前記所
定の浸透性よりも高い浸透性を有する第2のインクを吐
出する第2の記録手段とを用い、画像データに基づき前
記各記録手段からそれぞれ前記各インクを吐出して記録
を行うインクジェット記録方法を実行するために用いら
れるデータを処理するための画像処理方法であって、 前記被記録媒体の所定領域に対する第1のインクの吐出
データ基づき、前記第1のインクが付与される所定領域
に対し第2のインクを付与するか否かを決定する決定工
程と、 前記決定工程において前記第2のインクを付与すること
が決定された場合、前記所定領域に対応する前記第2の
インクの吐出データを作成するデータ作成工程と、 を有することを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項16】 被記録媒体に対して所定の浸透性を有
する第1のインクを吐出する第1の記録手段と、前記所
定の浸透性よりも高い浸透性を有する第2のインクを吐
出する第2の記録手段とを用い、画像データに基づき前
記各記録手段からそれぞれ前記各インクを吐出して記録
を行うインクジェット記録方法を実行するために用いら
れる画像データを処理するためのデータ処理を行うプロ
グラムであって、 前記被記録媒体の所定領域に対する第1のインクの吐出
データ基づき、前記第1のインクが付与される所定領域
に対し第2のインクを付与するか否かを決定する決定工
程と、 前記決定工程において前記第2のインクを付与すること
が決定された場合、前記所定領域に対応する前記第2の
インクの吐出データを作成するデータ作成工程と、 をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラ
ム。 - 【請求項17】 コンピュータにより読み出し可能なプ
ログラムを格納した記憶媒体であって、請求項16に記
載のプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒体。
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