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JP2003159140A - 前方に折り畳むことができる背もたれを有する乗物用シート - Google Patents

前方に折り畳むことができる背もたれを有する乗物用シート

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JP2003159140A
JP2003159140A JP2002300964A JP2002300964A JP2003159140A JP 2003159140 A JP2003159140 A JP 2003159140A JP 2002300964 A JP2002300964 A JP 2002300964A JP 2002300964 A JP2002300964 A JP 2002300964A JP 2003159140 A JP2003159140 A JP 2003159140A
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lever
cushion
seat
block
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シァーラ ファブリス
Jean-Francois Pierrey
ピェーレイ ジャン−フランソワ
Gerald Thevenot
デヴェノ ジェラール
Yann Reubeuze
リューブューズ ヤン
Jean-Gabriel Saint Supery
サン シュピリ ジャン−ガブリェル
David Panet
パネ ダヴィド
Emmanuel Lardais
ラルデ エマニュエル
Xavier Lelaure
ザヴィエ ルロール
Cedric Legras
セドリク ルグラ
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Faurecia Sieges dAutomobile SAS
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】背もたれを快適位置から中間折り畳み位置に動
かす第一の方向と、背もたれを快適位置へと調節し、使
用位置から水平折り畳み位置への変更を可能にする第二
の方向に作動させる必要がある。従来はこれら三つの機
能がただ一つの操作部材で実施していたため、ユーザの
操作を複雑なものとしていた。 【解決手段】前述の三つの機能のうちの少なくとも一つ
を作動させるように制御機構に作用する互いに別個の、
少なくとも二つの操作部材5,28または35を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前方に折り畳むこ
とができる背もたれを有する乗物用シートに関する。
【0002】本発明は、特に、スライドレールによって
乗物のフロアに連結されるようになっているクッション
と、背もたれが概ね水平に、クッションと平行に延びて
いる水平折り畳み位置と、背もたれが概ね垂直に延び、
ユーザがシートに座ることを可能にする快適位置との間
を水平な1つのピボット軸線を中心として、クッション
に対してピボット運動するように取り付けられ、この快
適位置が、背もたれの後方直立位置と前方直立位置の間
を角度方向に延びる範囲内にある背もたれと、クッショ
ンに対する背もたれのピボット運動を制御し、かつ関節
部に、背もたれを快適位置へと調節するように指令する
機能、背もたれを前記ピボット軸線を中心として水平折
り畳み位置に向かって回転させることによって、背もた
れを傾けることを指令する機能、および背もたれを、調
節された複数の快適位置の1つと水平折り畳み位置との
間の中間折り畳み位置までピボット軸線を中心として回
転させることによって、背もたれを傾けることを指令す
る機能からなる3つの機能を実行するように構成された
機構とを有し、この機構が、背もたれがピボット軸線を
中心としてクッションに対して自由に回転できることを
可能にするロック解除状態と、クッションに対する背も
たれの回転が快適位置では阻止されるロック状態との間
で作動させることが可能な関節部を有する乗物用シート
に関する。
【0003】
【従来の技術】フランス特許出願公開明細書第2 74
6 064号は、技術的な観点からは全く申し分無い
が、背もたれを快適位置から中間折り畳み位置に動かす
第1の方向と、背もたれを快適位置へと調節し、使用位
置から水平折り畳み位置への変更を可能にする第2の方
向に作動させる必要がある、唯1つの制御部材によっ
て、前述の3つの機能が制御されるというという欠点を
持った、そのようなシートの一例を記載している。これ
ら3つの機能がただ1つの操作部材で行なえるために、
ユーザの操作を複雑なものとなっている。
【0004】本発明の具体的な目的は、この欠点を軽減
することである。
【0005】このために、本発明によれば、当該種類の
シートは、それぞれが前述の3つの機能のうちの少なく
とも1つを作動させるように制御機構に作用する互いに
別個の、少なくとも2つの操作部材をさらに有すること
を特徴としている。
【0006】これらの構成により、ユーザは、クッショ
ンに対する背もたれのさまざまな位置をとるために少な
くとも2つの異なる操作部材を動かすので、シートは簡
潔なままである。各制御部材は、前述の3つの機能のう
ちの多くとも2つを作動させ、これによって、万一ユー
ザがこれまで操作されていなかった単一制御部材を無理
に動かして背もたれに予期され動作を行わせたとして
も、行われるべき調節が混乱するおそれおよび背もたれ
をクッションに対して関節式に連結してピボット運動さ
せる機構への損傷のおそれが抑えられる。
【0007】本発明の第1の実施態様では、以下の構成
のうちのいずれかおよび/または他を用いることができ
る。
【0008】ブロック機構を有し、このブロック機構自
体が、背もたれとクッションから選択された第1のシー
ト要素に固定されている回転部材と、伝達部材によって
動かされ、クッションと背もたれから選択された、回転
部材が固定されているものとは異なる第2のシート要素
上で動くように取り付けられているブロック部材であっ
て、一方では、背もたれが中間折り畳み位置あるとき
に、ブロック部材が回転部材の第1の止め部と接触し
て、背もたれがその水平折り畳み位置に向かってピボッ
ト運動しないようにする作動位置と、ブロック部材がも
はや第1の止め部と接触しない引っ込み位置との間を動
くことができ、作動位置に向かって弾性的に付勢されて
いるブロック部材とを有する。
【0009】ブロック部材は、背もたれがその水平折り
畳み位置にあるときに回転部材と係合して背もたれをク
ッションに対して不動にするように構成されている。
【0010】回転部材は、スライドレールをロックまた
はロック解除するようにそれ自体が構成されているレバ
ーを作動させるように構成され、かつレバーが背もたれ
上でスライドレールをロック解除する作動位置と、レバ
ーがスライドレールのロックを可能にする受動位置との
間を動くように取り付けられているカム面を有する。
【0011】背もたれがその中間折り畳み位置にあると
き、レバーはその受動位置に向かって弾性的に付勢さ
れ、カム面はレバーをその作動位置に動かすように構成
されている。
【0012】背もたれがその中間折り畳み位置にあると
き、レバーはブロック部材をその能動位置に保持でき
る。
【0013】背もたれが水平折り畳み位置に向かって傾
くのを行なわせる操作部材と、背もたれが、中間折り畳
み位置において傾くのを行なわせる操作部材は互いに異
なる。
【0014】背もたれが中間折り畳み位置へ向かって傾
くのを行なわせる操作部材が、関節部と背もたれの上部
との間の選択された位置に取り付けられている。
【0015】両操作部材の一方が、シートの、関節部と
反対の側面に位置するブロック機構を動かすことができ
る。
【0016】第1の実施態様とは独立した、本発明の第
2の実施態様では、以下の構成のうちのいずれかおよび
/または他を用いることができる。
【0017】ブロック機構を有し、このブロック機構自
体が、背もたれとクッションから選択された第1のシー
ト要素に固定されている回転部材と、クッションと背も
たれから選択された、回転部材が固定されているものと
は異なる第2のシート要素に動くように取り付けられて
いるブロック部材であって、背もたれが中間折り畳み位
置あるときに、ブロック部材が回転部材の第1の止め部
と接触して、背もたれがその水平折り畳み位置に向かっ
てピボット運動しないようにする作動位置と、他方で
は、ブロック部材がもはや第1の止め部と接触しない引
っ込み位置との間を動くことができ、引っ込み位置に向
かって弾性的に付勢されているブロック部材とを有す
る。
【0018】ブロック部材は、背もたれがその水平折り
畳み位置にあるときに回転部材と係合して背もたれをク
ッションに対して不動にするように構成されている。
【0019】回転部材は、スライドレールをロックまた
はロック解除するようにそれ自体が構成されているレバ
ーを作動させるように構成され、レバーが背もたれ上で
スライドレールをロック解除する作動位置と、レバーが
スライドレールをロックさせる受動位置との間を動くよ
うに取り付けられているカム面を有する。
【0020】レバーはその能動位置に向かって弾性的に
付勢され、背もたれが調節された快適位置またはその水
平折り畳み位置にあるとき、カム面はレバーをその受動
位置に動かすように構成されている。
【0021】背もたれがその中間折り畳み位置にあると
き、レバーはブロック部材をその作動位置に保持でき
る。
【0022】背もたれが水平折り畳み位置への傾くのを
行なわせる操作部材と、背もたれが中間折り畳み位置に
おいて傾くのを行なわせる操作部材は互いに異なる。
【0023】背もたれが中間折り畳み位置への傾くのを
行なわせる操作部材は、関節部と背もたれの上部との間
の選択された位置に取り付けられている。
【0024】第1および第2の実施態様とは独立した第
3の実施態様では、以下の構成のうちのいずれかおよび
/または他を用いることができる。
【0025】ピボット軸線を中心とするピボット運動に
おいて、背もたれと一体になってピボット運動するブロ
ック機構を有する。
【0026】いずれもピボット運動するように背もたれ
に取り付けられているブロック部材とレバーとを有し、
ブロック部材は、背もたれの中間折り畳み位置における
レバーと相互作用しない引っ込み位置と、背もたれがピ
ボット軸線を中心として快適位置から中間折り畳み位置
へピボット運動するときにレバーを背もたれと一緒に回
転させる作動位置との間の 傾きを行なわせ
る操作部材によって操作される。
【0027】レバーは、快適位置から中間折り畳み位置
への背もたれのピボット運動の際にブロック部材によっ
て動かされるときに、スライドレールのロック解除を指
令する。
【0028】レバーは、背もたれが水平折り畳み位置に
向かってピボット運動するときに、中間折り畳み位置に
おける背もたれの回転を阻止し、クッションに固定され
ている要素に当たる。
【0029】背もたれが水平折り畳み位置に向かう傾く
のを行なわせる操作部材と、背もたれが、中間折り畳み
位置において傾くのを行なわせる操作部材は互いに異な
る。
【0030】背もたれが中間折り畳み位置へ向かって傾
くのを行なわせる操作部材が、関節部と背もたれの上部
との間の選択された位置に取り付けられている。
【0031】両操作部材の一方が、シートの、関節部と
反対の側面に位置するブロック機構を動かすことができ
る。
【0032】背もたれが水平折り畳み位置に向かって傾
くのを行なわせる操作部材と、関節部を操作する操作部
材が同じである。
【0033】最初の3つの実施態様とは独立した第4の
実施態様では、以下の構成のうちのいずれかおよび/ま
たは他を用いることができる。
【0034】ピボット軸線Xを中心とするピボット運動
において、背もたれと一体になってピボット運動するブ
ロック機構を有する。
【0035】いずれもピボット運動するように背もたれ
に取り付けられているブロック部材とレバーとを有し、
ブロック部材は、ブロック部材が背もたれの中間折り畳
み位置における、レバーと相互作用しない引っ込み位置
と、背もたれがピボット軸線を中心として快適位置から
中間折り畳み位置へピボット運動するときにブロック部
材がレバーを背もたれと一緒に回転させる作動位置との
間の傾きを行なわせる操作部材によって操作される。
【0036】レバーは、快適位置から中間折り畳み位置
への背もたれのピボット運動の際にブロック部材によっ
て動かされると、スライドレールのロック解除を指令す
る。
【0037】レバーは、背もたれが水平折り畳み位置に
向かってピボット運動するときに、中間折り畳み位置に
おける背もたれの回転を阻止し、クッションに固定され
ている要素に当たる。
【0038】背もたれが水平折り畳み位置に向かって傾
むくのを行なわせる操作部材と、背もたれか、中間折り
畳み位置において傾むくのを行なわせる操作部材は互い
に異なる。
【0039】背もたれが中間折り畳み位置へ向かって傾
むくのを行なわせる操作部材は、関節部と背もたれの上
部との間の選択された位置に取り付けられている。
【0040】背もたれが、水平折り畳み位置に向かって
傾むくのを行なわせる操作部材と、関節部を操作する操
作部材が同じである。
【0041】最初の4つの実施態様とは独立した第5の
実施態様では、以下の構成のうちのいずれかおよび/ま
たは他を用いることができる。
【0042】ピボット軸線Xを中心とするピボット運動
において、背もたれと一体になってピボット運動するブ
ロック機構を有する。
【0043】ブロック機構は、スライドレールのロック
とロック解除を指令するように構成され、ピボット運動
するように背もたれに取り付けられたレバーを有する。
【0044】レバーは、背もたれが水平折り畳み位置に
あるときにスライドレールのロックを解除させないよう
に、快適位置から中間折り畳み位置へ向かう背もたれの
回転中に、レバーを、スライドレールのロックを解除さ
せるその作動位置に向かって動かすように構成されたガ
イド手段を有する。
【0045】背もたれの、水平折り畳み位置に向かう傾
きを行なわせる操作部材と、背もたれの、中間折り畳み
位置における傾きを行なわせる操作部材は互いに異な
る。
【0046】背もたれが中間折り畳み位置へ向かって傾
くのを行なわせる操作部材が、関節部と背もたれの上部
との間の選択された位置に取り付けられている。
【0047】本発明の別の態様、目的、および利点は、
本発明の3つの実施形態に関する詳細な説明から明らか
になるであろう。また、本発明は図面を参照することに
より一層深く理解できるであろう。
【0048】各図面において、同一の参照符号は全く同
じまたは同様の構成要素を示している。
【0049】本発明によるシートの5つの実施形態を以
下に説明する。これら5つの実施形態は互いに独立した
実施される。
【0050】図1から3は基本的に、以下に記載される
5つの実施形態に共通している特徴に相当するものであ
る。
【0051】図1は乗物用シート1、特に、サイドドア
が2つしかない乗物に装備されるようになっているフロ
ントシートを示している。
【0052】このシート1は、傾きを快適位置としても
知られている使用位置に調節するために、水平なピボッ
ト軸線、すなわち折り畳み用の軸線Xを中心としてピボ
ット運動するようにクッション3に取り付けられている
背もたれ2を有している。背もたれ2の直立状態の使用
位置の角度調節は、背もたれ2の後方直立位置と前方直
立位置との間にわたる直立した使用位置の範囲内で行わ
れる。この調節は、ここに記載されている実施形態に見
られるような、例えば回転式の取っ手5または別の何ら
かのものなどの第1の操作部材によって操作される、そ
れ自体公知の関節部4を使用してユーザによって行われ
る。そのような関節部の例は、例えば、フランス特許出
願公開明細書第2 740 406号に記載されてい
る。
【0053】関節部4は、背もたれ2がピボット軸線X
を中心としてある角度ストロークにわたってクッション
3に対して回転できるように構成されおり、ユーザが背
もたれ2を快適位置でクッション3に対して止めること
が可能な、刻み目のある部分と、クッション3に対する
背もたれ2の回転を妨げない、刻み目のない部分とを有
している。
【0054】クッション3は、シート1が動かないよう
に通常ロックされている、 図1では1本しか見え
ない平行な2本のスライドレール6に支えられている。
バー7または他の操作部材(図4から21に示されてい
るもののような)によってロックが解除されてシート1
全体を縦方向Lに前後に滑らせることができる。各スラ
イドレール6は、乗物のフロア9に固定されている固定
部材8と、この固定部材8に対して滑り、かつシート1
のクッション3に固定されている可動部材10を通常有
している。
【0055】背もたれ2の位置をユーザが最も心地よい
と感じる位置に調節するために、ユーザは取っ手5を矢
印fの方向に上方に動かす。このようにして、取っ手5
は背もたれ2を解放するように関節部4に指令する。そ
の後、ユーザは背もたれ2を、関節部4の刻み目のある
部分に相当する角度ストロークにわたって背もたれ2の
後方の直立位置と前方の直立位置との間で、後方または
前方にさらに傾けることができる。背もたれ2がユーザ
に合った位置に傾られると、ユーザは取っ手5を離し、
取っ手5はその初期位置に弾性力で戻る。関節部4が再
びロックされ、背もたれ2をクッション3に対して傾け
る動作は再び阻止される。
【0056】背もたれ2を図3に示されているように矢
印Rの方向にさらに前方にピボット運動させることによ
って、シートの背もたれ2を水平折り畳み位置に折り畳
むことも可能である。この位置では背もたれ2はクッシ
ョン3と概ね平行に延びており、背もたれ2の背面は、
支持面として作用する程度に、したがって棚板を形成す
るのに十分に硬質であることが好ましい。
【0057】本発明によるシートの第1の実施形態を図
4から8と組み合わせて以下に説明する。
【0058】クッション3に対する背もたれ2の傾き
は、シート1の一方の側面に位置する関節部4を有する
機構と、シート1の、関節部4が取り付けられている側
と反対の側面に位置するブロック機構11によって操作
される。
【0059】快適さを調節する機能を作動させる操作部
材および背もたれ2を中間折り畳み位置に傾ける機能を
作動させる操作部材は一致し、取っ手5に相当するもの
であるが、背もたれ2を水平折り畳み位置に傾ける機能
は前述のものと異なる別個のもので、ノブ28に相当す
るものである。
【0060】図4に示されているように、クッション3
の主要な金属の骨組は、前方の横材12と後方の横材1
3によって連結された2つの第1のサイドフランジ3
a、3bを含む。第1のサイドフランジ3a、3bはス
ライドレール6の上に載っている。第2のサイドフラン
ジ2a、2bに対する第1のサイドフランジ3a、3b
の回転は、関節部4とブロック機構11によって制御さ
れる。関節部4とブロック機構11はそれぞれ、第1の
サイドフランジ3a、3bと第2のサイドフランジ2
a、2bとの間に、水平なピボット軸線Xと同軸に取り
付けられている。また、横材15は、第2のサイドフラ
ンジ2aと2bを一括に連結し、これら2つのサイドフ
ランジが同時にピボット運動できるようにする。関節部
4とブロック機構11の間に連結シャフトは存在しな
い。
【0061】この実施形態におけるブロック機構11
は、クッション3に対する背もたれ2のさまざまな位置
に相当する図5、6、7、8に詳しく示されている。
【0062】このように、図5は、図1に示された位置
(その直立位置の範囲内、後方の快適位置)にある背も
たれ2の位置にあるブロック機構11を示している。
【0063】ブロック機構11は、一方では、例えば圧
着または溶接などによってサイドフランジ2aに固定さ
れるようになっている回転部材16を有し、他方では、
関節点20を中心として動くようにクッション3のサイ
ドフランジ3bに取り付けられているブロック部材18
とを有する。
【0064】回転部材16は、第1の止め部17を備え
ている。図5に示されている位置では、ブロック部材1
8は回転部材16の第1の止め部17と接触しない。何
が起こるかというと、この第1の止め部17はブロック
部材18から突出している相補的な止め部19から角度
的にずれており、後者の止め部19は、例えば図6に示
されているように、回転部材16がピボット軸線Xを中
心としてピボット運動するまでは第1の止め部17と接
触せず、それからブロック部材18と相当して、能動位
置をとる。
【0065】図5に相当する構成では、ブロック機構1
1が解除され、回転部材16が快適さの調節範囲PC
でクッション3のサイドフランジ3bに対して自由に回
転することができる。ユーザは、シート1の反対側にあ
る関節部4によって背もたれ2の快適位置をこの範囲内
で調節できる。快適さの調節範囲PCは、後方の直立位
置と前方の直立位置との間に及ぶ。
【0066】図6を参照すると、背もたれ2は、前方の
直立位置を越えて、ユーザが、特にリヤシートに着席す
るまたはこのシートから離れるために、リヤシートに近
づけるように構成された中間折り畳み位置に移動してい
る。
【0067】この中間折り畳み位置に達するために、ユ
ーザは関節部5の取っ手5を矢印f’の方向に下方向
に、この取っ手5が関節部4のロック解除位置に相当す
る角度範囲内に位置するように動かし(図1参照)、背
もたれ2を、前方傾斜の範囲P B内で、図2に示されて
いるように軸線Xを中心として矢印Rの方向に、使用時
の両直立位置の範囲を越える中間折り畳み位置に達する
まで傾ける。
【0068】ピボット軸線Xを中心とする背もたれ2の
回転運動は、中間折り畳み位置に達するまで続き、その
位置は、第1の止め部17と相補的な止め部19との接
触の結果、固定される。この傾きは回転部材16に伝達
される。
【0069】回転部材16は、クッション3の金属の骨
組の第1のサイドフランジ3b上を関節点24を中心と
して動くように取り付けられているレバー23を作動さ
せるように構成されたカム面22をさらに有する。この
レバー23は、カム従動節25をその一端に有し、スラ
イドレール6を制御するバー7に連結されたケーブル2
6をその他端に有する。
【0070】背もたれ2が中間折り畳み位置にあると
き、スライドレール6は、シート1が図1および2に示
されているL方向に移動できるように、ロックが解除さ
れていることが必要である。このために、図6に示され
ているように、レバー23はカム従動節25がカム面2
2と接し、ケーブル26(通常、ボーデンタイプのケー
ブル)の作用でバー7に加えられる張力によってスライ
ドレール6のロックを解除する能動位置にあり、レバー
23はその関節点24を中心として矢印f1の方向にピ
ボット運動する。
【0071】第1の実施形態によれば、図1に示されて
いる直立の使用位置から、または図2に示されているよ
うにリヤシートに近づけるようにする、部分的に折り畳
まれた位置から水平折り畳み位置に達するために、ユー
ザは、取っ手5とは異なる別個の、例えば背もたれ2の
上部、すなわち図1から3に示されているように背もた
れ2の上半分、より詳細には、図4に示されているよう
に背もたれ2の背面の、やはり上部、に配置された第2
の制御部材、例えばノブ28を動かさなくてはならな
い。
【0072】ノブ28は、伝達部材21と関節部4に、
通常はボーデンタイプのケーブルである連結部材29a
および29bをそれぞれ介して連結されている。
【0073】図7は、直立位置から水平折り畳み位置ま
での回転部材16の回転運動の開始に相当する位置にあ
るブロック機構11を示している。この位置に達するに
は、ノブ28を動かさなくてはならない。その結果、ケ
ーブル29aが伝達部材21を矢印f3の方向に移動さ
せる。この伝達部材21により、引っ込み位置にあるブ
ロック部材18は回転部材16と接触不能になる。第1
の止め部17は、背もたれ2の骨組みに固定されている
回転部材16がピボット軸線Xを中心とするその回転運
動を、背もたれ2が完全に折り畳まれた位置に達するま
で継続できるように、ブロック部材18をその関節点2
0を中心としてピボット運動させることによって、相補
的な止め部19から外れる。関節部4の直立位置と水平
折り畳み位置の間の範囲PMに及ぶ場合もある回転運動
のとき、ブロック機構11は関節部4に接触せず、関節
部4はケーブル29bの作用のためにロック解除位置に
とどまる。関節部4をロック解除位置に確実にとどめて
おくことができるこの構成は、フランス特許出願公開明
細書第2 740 406号に詳述されている。
【0074】図8は、背もたれ2の水平折り畳み位置に
相当する位置にあるブロック機構11を示している。
【0075】水平折り畳み位置では、スライドレール6
がロックされている。事実、回転部材16のピボット運
動のために、カム面22は矢印f2の方向にピボット運
動してレバー23を解放し、それ自体、もはやカム面2
2にカム従動節25が接しない引っ込み位置に入る。レ
バー23がその静止位置に向かって弾性的に押し進めら
れると、ケーブル26がゆるみ、それによってスライド
レール6がロック可能となる。
【0076】背もたれ2が水平折り畳み位置にあると
き、背もたれ2は概ね水平な位置にロックされる必要が
あり、起き上がって直立位置に戻ってはならない。この
ため、回転部材16は、相補的な止め部19と協働する
第2の止め部27と、ブロック部材18上に形成された
ノッチ30と協働できる第3の止め部14とを備えてい
る。ノッチ30は、水平折り畳み位置から直立位置への
背もたれ2の傾き動作に対し、相補的な止め部19の上
流に位置する。
【0077】同様に、背もたれ2が水平折り畳み位置に
あるとき、この背もたれ2が概ね水平な位置を越えて折
り畳まれることがなく、この水平折り畳み位置におい
て、例えば重量物がその背面に置かれたときに下向きの
荷重に耐えられることが好ましい。このために、回転部
材16は、第1の止め部17および第2の止め部27に
対して補強され、関節点20によって具現化されている
回転軸線の延長部として配置されているペグ32と接す
るようになっている第4の止め部31を有している。
【0078】シート1の背もたれ2をその通常の使用位
置に戻すために、ユーザは、ノブ28を動かし、その結
果、連結部材29aを矢印f3の方向に引っ張る。この
連結部材29aは、ブロック部材18の相補的な止め部
19がもはや第3の止め部14と接触できなくなるよう
に伝達部材21を動かし、したがって、回転部材16の
角運動は、実現可能な図1および5に示されているよう
に、背もたれ2をその使用位置に戻すことができる方向
になされる。この使用位置に達すると、関節部4はフラ
ンス特許出願公開明細書第2 746 064号の教示
にしたがって、背もたれ2の位置を固定するために再び
ロック状態となる。
【0079】この第1の実施形態の別の形態によれば、
快適さを調節する制御部材と、背もたれ2を中間の位置
に折り畳む制御部材は別個のものである。この場合、背
もたれ2を中間の位置に折り畳む制御部材は、例えば、
背もたれ2の上半分、背もたれ2の側面に配置され、ケ
ーブルによって関節部4に(次の実施形態に関連して記
載されるものと同様にして)連結される。
【0080】第2の実施形態を図1から3および図9か
ら12と関連させて以下に詳述する。
【0081】この第2の実施形態に相当するシート1
は、水平なピボット軸線Xを中心としてピボット運動す
るようにクッション3に取り付けられている背もたれ2
と、例えば回転する取っ手5などの制御部材によって制
御される関節部4とを有する(図1参照)。
【0082】クッション3は、バー7によってロック解
除され得る2本のスライドレール6によって支えられて
いる。
【0083】背もたれ2をクッション3に対して傾ける
ことは、シート1の一方の側面に位置する関節部4を有
する機構と、シート1の、関節部4と反対の側面に位置
するブロック機構11とによって制御される。
【0084】快適さを調節する機能を作動できる制御部
材、すなわち取っ手5と、背もたれ2を中間折り畳み位
置に傾ける機能を作動可能にする制御部材、すなわちレ
バー35と、背もたれ2を水平折り畳み位置に傾ける機
能を作動可能にする制御部材、すなわちノブ28は、異
なる別個のものである。
【0085】図9に示されているように、関節部4とブ
ロック機構11は、クッション3の第1のサイドフラン
ジ3a、3bと背もたれ2の第2のサイドフランジ2
a、3bの間に、水平なピボット軸線Xと同軸にそれぞ
れ取り付けられている。関節部4とブロック機構11の
間に連結シャフトは存在しない。しかしながら、横材1
5が第2のサイドフランジ2a、2bを連結し、これら
2つのサイドフランジを同時にピボット運動できるよう
にしている。
【0086】横材15は、背もたれ2の背面の上部から
突出するようになっているノブ28と、背もたれ2の、
関節部4および取っ手5と同じ側から突出するようにな
っているレバー35とを支えている。
【0087】ノブ28は、連結部材29b(例えば、ボ
ーデンケーブル)によって関節部4に連結されている。
レバー35は、別の連結部材36(例えば、ボーデンケ
ーブル)によってブロック機構11に連結され、さらに
別の連結部材37(例えば、ボーデンケーブル)によっ
て関節部4に連結されている。
【0088】この実施形態のブロック機構11は、クッ
ション3に対する背もたれ2のさまざまな位置に相当す
る図10a、10b、11a、11b、12a、および
12bに詳しく示されている。
【0089】したがって、図10aと10bは、図1に
示されている背もたれ2の位置(その後方の快適位置)
のブロック機構11を示している。
【0090】ブロック機構11は、例えば圧着または溶
接によってサイドフランジ2bに固定されるようになっ
ている回転部材16と、他方で、関節点20を中心とし
てクッション3のサイドフランジ3bに動くように取り
付けられているブロック部材18とをさらに有する。
【0091】回転部材16は、第1の止め部17を備え
ている。図10aと10bに示されている位置では、ブ
ロック部材18は回転部材16の第1の止め部17と接
触しない。事実、この第1の止め部17はブロック部材
18から突出している相補的な止め部19から角度的に
ずれている。相補的な止め部19は、回転部材16がピ
ボット軸線Xを中心として、例えばブロック部材18の
能動位置と背もたれ2の中間折り畳み位置とに相当する
図11aおよび11bに示されているようにピボット運
動するまでは第1の止め部17と接触しない。
【0092】図10aと10bに相当する構成では、ブ
ロック部材18は、ブロック部材18がばね33によっ
て弾性的に付勢された引っ込み位置にある。
【0093】回転部材16は、レバー23を作動させる
ように構成されたカム面22を有している。このレバー
23は、カム面22と協働する第1の端部と、バー7を
作動させるケーブル26に連結された第2の端部との間
に配置されたアクスル24を中心としてピボット運動す
るように取り付けられている。図10bに示されている
ように、ばね34がレバー23を能動位置に向かって弾
性的に付勢している。しかしながら、カム面22は、図
10aと10bに相当する位置、すなわち、快適調節の
位置では、レバー23がケーブル26を付勢しない受動
位置にレバー23を保持するように構成されている。
【0094】ブロック部材18はばね33によって、レ
バー23をその受動位置に保持する位置に向かって弾性
的に付勢されている。
【0095】この構成では、ブロック機構11が解放さ
れ、回転部材16は、クッション3に対する背もたれ2
の位置を関節部4だけで制御する快適さの調節範囲PC
にわたって、クッション3のサイドフランジ3bに対し
て自由に回転可能となる。
【0096】図11aおよび11bは、リヤシートへ近
づくのを可能にする中間折り畳み位置に相当する位置に
あるブロック機構11を示している。背もたれ2を相当
する位置に位置させるために、ユーザは、レバー35と
連結部材36および37を使って、一方では、一方の側
面の関節部4をロック解除し、他方では、ブロック部材
18を上方に、すなわち、ばね33の作用とは反対の力
を加えることによって押し進めた。関節部4のロックを
解除することにより、ユーザは背もたれ2を矢印Rの方
向に傾けることができる(図2参照)。ブロック部材1
8を作動させることによってブロック部材がレバー23
から解放され、それによってブロック部材18がカム面
に従動できるようになる。カム面22は、ばね34の作
用を受けてレバー23が関節点24を中心としてピボッ
ト運動してケーブル26を引っ張り、それに伴ってケー
ブル26がスライドレール6のロックを解除するように
構成されている。
【0097】背もたれ2の中間折り畳み位置に相当する
この構成では、ブロック部材18は、レバー23によっ
て、ケーブル26の引っ張りに相当する能動位置に保た
れている。
【0098】回転部材16の第1の止め部17がブロッ
ク部材18の相補的な止め部19と接し、したがって、
背もたれ2がその水平折り畳み位置に向かってピボット
運動するのが妨げられる。
【0099】ユーザが背もたれ2を使用位置に戻すこと
によってレバー23はばね34の作用に逆らってカム面
22に沿って動き、それに伴ってレバー23はスライド
レール6をロックするその受動位置に戻る。
【0100】それからブロック部材18は、ばね33の
作用を受けて、図10aと10bに相当する構成におい
てとる位置に戻り、レバー23を受動位置に保持する。
【0101】図12aと12bは、背もたれ2の水平折
り畳み位置に相当している。この位置に達するために、
ユーザは背もたれ2を前述のように快適位置に起き上が
らせ、それから連結部材29bによって関節部4に連結
されているノブ28を動かして関節部4のロックを解除
し、背もたれ2を矢印R(図3参照)の方向に、回転部
材16の第2の止め部27がブロック部材18の相補的
な止め部19に接触するまで傾ける。この動作中、レバ
ー23はブロック部材18によって、ケーブル26が引
っ張られない、したがってスライドレール6がロックさ
れたままのその受動位置に保持されたままである。
【0102】背もたれ2は、一方では、直立位置に向か
う背もたれ2の動きに逆らうばね34の作用によって、
また、他方では、背もたれ2がクッション3に向かって
水平折り畳み位置を越えて回転するのを妨げる、第2の
止め部27と相補的な止め部19の協働によって、その
水平折り畳み位置に保持される。
【0103】この実施形態の別の形態によれば、快適さ
を調節するための制御部材と、背もたれ2を中間の位置
に折り畳むための制御部材は一致している。この場合、
例えば、第1の実施形態のように、快適さを調節するた
めに一方の方向に動かし、関節部4のロックを解除し
て、リヤシートへの出入りできるように背もたれ2を傾
けるためにもう一方の方向に動かすことができる単一の
取っ手5が存在している。
【0104】第3の実施形態を図1から3および図13
から17と関連させて以下に詳述する。
【0105】この第3の実施形態に相当するシート1
は、水平なピボット軸線Xを中心としてクッション3上
をピボット運動するように取り付けられている背もたれ
2と、例えば回転する取っ手5などの制御部材によって
制御される関節部4とを有する(図1参照)。
【0106】クッション3は、バー7によってロック解
除され得る2本のスライドレール6によって支えられて
いる。
【0107】背もたれ2をクッション3に対して傾ける
ことは、シート1の一方の側面に位置する関節部4を有
する機構と、シート1の、関節部4と反対の側面に位置
するブロック機構11とによって行なわれる。
【0108】快適さを調節する機能を作動可能にする制
御部材と背もたれ2を水平折り畳み位置と傾ける機能を
作動可能にする制御部材は一致し、取っ手5に相当する
ものであるが、背もたれ2を中間折り畳み位置に傾ける
機能を作動可能にする、レバー35に相当する制御部材
とは別個のものである。
【0109】図13に示されるように、関節部4とブロ
ック機構11は、背もたれ2の第2のサイドフランジ2
a、2bに対するクッション3の第1のサイドフランジ
3a、3bの回転を制御する。
【0110】関節部4とブロック機構11の間に連結シ
ャフトは存在しない。しかしながら、横材15が第2の
サイドフランジ2aと2bを互いに結合し、これら2つ
のサイドフランジを同時にピボット運動できるようにし
ている。
【0111】横材15は、背もたれ2の、関節部4およ
び取っ手5と同じ側から突出するようになっているレバ
ー35を支えている。レバー35は、連結部材36(例
えば、ボーデンケーブル)によってブロック機構11に
連結され、別の連結部材37(例えば、ボーデンケーブ
ル)によって関節部4に連結されている。
【0112】この実施形態のブロック機構11は、図1
4と、クッション3に対する背もたれ2のさまざまな位
置に相当する図15、16、17に詳しく示されてい
る。
【0113】このブロック機構11はブロック部材18
とレバー23を有している。ブロック部材18とレバー
23は、両方とも、シート1の、関節部4と反対の側面
に位置する第2のサイドフランジ2bにピボット運動す
るように取り付けられている。
【0114】背もたれ2は、水平なピボット軸線Xを中
心としてクッション3に対して関節式に連結されてい
る。トーションばね34が背もたれ2を中間折り畳み位
置および水平折り畳み位置に弾性力で戻す。ばね34
は、クッションの第1のサイドフランジ3bに固定され
ている止め部38に当たっている外側の端部を有する。
ばね34の内側の端部は、ピボット39と協働してばね
34と背もたれ2を一体として回転させる。
【0115】ブロック部材18は、それ自体がねじ42
によってフランジ2bに取り付けられているプレート4
1に、ねじ40によって固定されている。ブロック部材
18は、ねじ40によって具現化されている水平な軸線
を中心としてピボット運動できる。ブロック部材18
は、ブロック部材18がレバー23と相互作用しない引
っ込み位置と、背もたれ2が快適位置から中間折り畳み
位置に向かってピボット軸線Xを中心としてピボット運
動するときに、ブロック部材18がレバー23を背もた
れ2と一緒に回転させる能動位置との間を回転移動する
ことができる。ブロック部材18は、連結部材36への
取付箇所43を有している。また、ブロック部材18
は、この取付箇所43の近くに、ばね33を取り付ける
別の取付箇所44も有する。ばね33はブロック部材1
8をその引っ込み位置に戻す。
【0116】ブロック部材18は、レバー23と協働す
るようになっているフック45を、ねじ40について取
付箇所43、44と概ね対称に有する。
【0117】レバー23は、スペーサ部材46によって
ピボット39を中心として自由に回転するように取り付
けられている。レバー23はサイドフランジ2bとプレ
ート41との間のピボット39上に保持されている。第
1のサイドフランジ3bと第2のサイドフランジ2b
は、ピボット39にねじ込まれるねじ47によって結合
されている。ピボット39は、第2のサイドフランジ2
b、スペーサ部材46、およびレバー23を貫通する。
【0118】レバー23は、ブロック部材18のフック
45と協働するようになっているフック48を有してい
る。レバー23は、フック48の近くに、スライドレー
ル6のロックおよびロック解除を指令する連結部材の取
付箇所49も有する。この連結部材はボーデンタイプの
ケーブル26であることが有利である。レバー23は、
ピボット39へのレバー23の関節部についてフック4
8および取付箇所49と概ね対称に、ピボット軸線Xに
対して概ね半径方向に直角に延びている枝部50を有し
ている。レバー23は、ケーブル26のピボット軸線X
について取付箇所49と概ね対称に、ばね33の取付箇
所51を有している。したがって、連結部材36が引っ
張られていない場合、ばね33は、フック45と48が
互いに協働しないようにブロック部材18とレバー23
を戻す。
【0119】図1に示されている背もたれ2の位置に相
当する図15に示されるように、ばね33はブロック部
材18を引っ込み位置(図15に点線で示されている)
に戻す。この構成では、ブロック機構11が解放され、
第2のサイドフランジ2bは、クッション3に対する背
もたれ2の位置を関節部4だけで制御する快適さの調節
範囲全体にわたって、第1のサイドフランジ3bに対し
て自由に回転できる。背もたれ2を中間折り畳み位置に
傾けるためにユーザがレバー35を動かすとき、ユーザ
は、一方で、関節部4のロックを解除し、他方で、ばね
33の作用に逆らってブロック部材18を作動位置に傾
かせる連結部材36を引っ張る。関節部4のロックを解
除することにより、ユーザは背もたれ2を矢印Rの方向
に傾けることができる(図2参照)。その結果、ブロッ
ク部材18のフック45がレバー23のフック48と協
働する。したがって、ユーザが背もたれ2を中間折り畳
み位置に傾ける、レバー23は第2のサイドフランジ2
bと一緒に回転させられる。快適位置を越えて中間折り
畳み位置に向かって背もたれ2を傾けるために、ユーザ
はレバー35を離すこともでき、それによって関節部4
が自由な回転ストロークを備えた部分に入る。
【0120】図16に示されているように、中間折り畳
み位置では、レバー23の枝部50が、クッション3に
固定された止め部38に当たっている。この中間折り畳
み位置では、レバー23はケーブル26も引っ張り、し
たがってスライドレール6のロックを解除する。
【0121】止め部38に当たっている枝部50は、背
もたれ2がその水平折り畳み位置へとピボット運動する
のを妨たげる。
【0122】背もたれ2が中間折り畳み位置にあり、ユ
ーザがレバー35を離すと、背もたれ2は、背もたれ2
を水平折り畳み位置に向かって戻すばね34の作用によ
って中間折り畳み位置に留まる。中間折り畳み位置で
は、両フック45と48は、レバー35が解放された場
合でも互いに協働し続ける。
【0123】スライドレール6のロックが解除されるの
で、ユーザは、このシート1の後ろの空間に近づける十
分な空間をあけるようにシート1を前方に動かすことが
できる。
【0124】背もたれ2を使用位置に戻すために、ユー
ザはばね34の作用に逆らって背もたれ2を起こす。レ
バー23は、背もたれ2がケーブル26の戻り作用を受
けている状態で時計回り方向に戻る。ケーブル26が十
分に緩むと、ばね33はフック45と48を互いに分離
させようとする。その後、ブロック部材18は引っ込み
位置に戻ることができる。
【0125】背もたれ2を快適位置から水平折り畳み位
置に傾けるために、ユーザは取っ手5を動かして関節部
4のロックを解除する。レバー35が制御されていない
ので、ブロック部材18は引っ込み位置にとどまる。こ
のように、背もたれ2が使用位置から水平折り畳み位置
に前方に傾けられるとき、レバー23は動かされない。
レバー23はクッション3に対してその初期位置にとど
まり、ケーブル26によって加えられる戻り力によって
この位置に保持される。ブロック部材18が引っ込み位
置にとどまっているので、また、レバー23に連結され
たばね33の端部の動きが、ばね33の、ブロック部材
18への取付箇所44を中心とする一定半径の円弧に概
ね一致しているので、このケーブル26上のレバー23
の引っ張りは、ゼロでない場合でもごく小いままである
ばね33の戻り力だけに相当している。
【0126】背もたれ2をその水平折り畳み位置から快
適位置に戻すために、ユーザは再び取っ手5を動かして
関節部4のロックを解除する。そうすると、ばね34の
戻り力に逆らって背もたれ2を使用位置に起こすことが
できる。
【0127】第4の実施形態を図1から3、18、およ
び19と組み合わせて以下に詳述する。
【0128】この実施形態によれば、シート1は、クッ
ション3上で水平なピボット軸線Xを中心としてピボッ
ト運動するように取り付けられている背もたれ2を有す
る(図1参照)。
【0129】この実施形態によれば、クッション3は、
バー7によってロック解除できる2本のスライドレール
6によって支えられている。
【0130】図18に示されているように、クッション
3の金属の主要な骨組は、背もたれ2の一部である2つ
の第2サイドフランジ2a、2bにそれぞれ連結されて
いる2つの第1サイドフランジ3a、3bを有してい
る。第1のサイドフランジ3a、3bはスライドレール
6の上に載っている。 背もたれ2をク
ッション3に対して傾けることは、シート1の同じ側に
配置された関節部4とブロック機構11とを含む機構に
よって行なわれる。
【0131】快適さを調節する機能を作動可能にする制
御部材と背もたれ2を水平折り畳み位置に傾ける機能を
作動可能にする制御部材は一致し、取っ手5に相当して
いる。しかしながら、これらは、背もたれ2を中間折り
畳み位置に傾ける機能を作動可能にする、レバー35に
相当する制御部材とは別個のものである。
【0132】クッション3の第1のサイドフランジ3
a、3bおよび背もたれ2の第2のサイドフランジ2
a、2bは、ピボット軸線Xと平行に縦方向に延びてい
る連結バー51を中心として回転するように組み立てら
れている。
【0133】横材15が第2のサイドフランジ2aと2
bを互いに結合している。横材15は、背もたれ2の、
関節部4および取っ手5と同じ側に突出するようになっ
ているレバー35を支えている。レバー35は、連結部
材36(例えば、ボーデンケーブル)によってブロック
機構11に連結されている。
【0134】この実施形態のブロック機構11は図19
に詳しく示されている。
【0135】このブロック機構11はブロック部材18
とレバー23を有している。ブロック部材18とレバー
23は、いずれも、第2のサイドフランジ2bにピボッ
ト運動するように取り付けられている。
【0136】ブロック部材18は、それ自体がねじ42
によってフランジ2bに取り付けられているプレート4
1に、ピボット40によって固定されている。ブロック
部材18はピボット40上を、ピボット軸線Xと概ね平
行な軸線を中心として、ブロック部材18がレバー23
と相互作用しない引っ込み位置と、背もたれ2が快適位
置から中間折り畳み位置に向かってピボット軸線Xを中
心としてピボット運動するときに、ブロック部材18が
レバー23を背もたれ2と一緒に回転させる能動位置と
の間を回転移動することができる。ブロック部材18
は、一方では、プレート41の折り曲げられた部分によ
って形成されている突出部53に接し、他方では、ピボ
ット40と同軸に延び、フランジ2bに対して固定され
ているブロック部材18の一部の平坦部の上に載ってい
るトーションばね52によって、その引っ込み位置に弾
性力で戻される。
【0137】ブロック部材18は、連結部材36の取付
箇所43を有している。
【0138】ブロック部材18は、レバー23と協働す
るようになっているフック45を、ねじ40について取
付箇所43と概ね対称に有する。
【0139】レバー23は、レバー23がスライドレー
ル6をロックさせることができる受動位置と、レバー2
3がスライドレール6のロック解除を指令する連結部材
(図示せず)を作動させる能動位置との間を、連結シャ
フト51を中心として自由に回転できるように取り付け
られている。レバー23は、ブロック部材18のフック
45と協働するようになっているフック48を有してい
る。レバー23は、連結シャフト51に対してフック4
8と反対側に、スライドレール6のロックおよびロック
解除を指令する連結部材の取付手段も有している。トー
ションばね54は、レバー23をその受動位置に弾性力
で戻す。
【0140】図19では、ブロック機構11が解除され
た構成で示されている。これにより、第2のサイドフラ
ンジ2bは、快適さの調節範囲全体にわたって、およ
び、水平折り畳み位置に向かって、第1のサイドフラン
ジ3bに対して自由に回転でき、いずれの場合も、関節
部4だけでクッション3に対する背もたれ2の位置を制
御する。
【0141】背もたれ2を中間折り畳み位置に傾けるた
めにユーザがレバー35を動かすと、ユーザは、一方
で、当業者に周知の不図示の連結部材を使って関節部4
のロックを解除し、他方で、連結部材36を引っ張る。
【0142】連結部材36が緊張すると、ブロック部材
18はトーションばね52の戻り力に逆らってピボット
40を中心として回転移動させられる。
【0143】次に、ブロック部材18のフック45がレ
バー23のフック48と向かい合う。
【0144】関節部4のロックが解除された状態で、乗
物のリヤシートへ再び近づけるようにするには、ユーザ
は背もたれ2を前方に、中間折り畳み位置に倒すだけで
よい。この傾け動作で、ブロック部材18はフランジ2
bと一緒に動かされる。このとき、2つのフック45と
48は互いに協働し、これにより、レバー23が、トー
ションばね54の戻り力に逆らってピボット軸線Xを中
心として回転駆動される。その回転の際、レバー23は
スライドレール6のロック解除を指令する連結部材を引
っ張る。 背もたれ2の回転は、フランジ3bに接触す
るレバー23によって範囲が定められる。
【0145】ユーザが背もたれ2を後方に戻すと、レバ
ー23は、図19に相当するその受動位置に戻される。
レバー23が受動位置にあるとき、もはやフック45と
48の間に力はかかっていない。したがって、連結部材
36に余分な力がかかっていなければ、ブロック部材1
8は、トーションばね52の戻り力によって引っ込み位
置に戻ることができる。
【0146】背もたれ2の、水平折り畳み位置への運動
は、取っ手5を使って関節部4のロックを解除し、背も
たれ2を前方に傾けることによって行われる。この傾け
動作では、レバー35が何の作用も受けなければ、ブロ
ック機構11は受動状態のままで、スライドレール6の
ロック解除は起こらない。
【0147】第5の実施形態を図1から3および20か
ら32と組み合わせて以下に説明する。
【0148】この実施形態に相当するシート1は、クッ
ション3上で水平なピボット軸線Xを中心としてピボッ
ト運動するように取り付けられている背もたれ2を有す
る(図1参照)。
【0149】クッション3は、バー7を使ってロック解
除され得る2本のスライドレール6によって支えられて
いる。
【0150】図20に示されているように、背もたれ2
をクッション3に対して傾けることは、いずれもシート
1の同じ側に配置された関節部4とブロック機構11と
を含む機構によって制御される。
【0151】快適さを調節する機能を作動させるため
の、取っ手5に相当する制御部材と、背もたれ2を水平
折り畳み位置へ傾ける機能を作動させるための、ノブ2
8に相当する操作部材と、背もたれ2を中間折り畳み位
置へ傾ける機能を作動させるための、レバー35に相当
する操作部材は、互いに別個のものである。
【0152】クッション3の金属の主要な骨組は、背も
たれ2の一部を形成している第2のサイドフランジ2
a、2bにそれぞれ連結されている2つの第1のサイド
フランジ3a、3bを有している。第1のサイドフラン
ジ3a、3bはスライドレール6の上に載っている。ピ
ボット軸線Xに相当する連結シャフトは存在しないが、
横材15が第2のサイドフランジ2aと2bを互いに結
合し、これら2つのサイドフランジを同時にピボット運
動できるようにしている。2つの第1のサイドフランジ
3a、3bは後方の横材13によって互いに結合されて
いる。
【0153】横材15は、背もたれ2の、関節部4およ
び取っ手5と同じ側から突出するようになっているレバ
ー35を支えている。レバー35は、連結部材36(例
えば、ボーデンケーブル)によってブロック機構11に
連結されている。横材15は、背もたれ2の背面から突
出するようになっているノブ28も支えている。レバー
28は、連結部材37(例えば、ボーデンケーブル)に
よってブロック機構11に連結されている。
【0154】ブロック機構11は、図21と、クッショ
ン3に対する背もたれ2のさまざまな位置に相当する図
22から33に詳しく示されている。
【0155】このブロック機構11はブロック手段18
aとレバー23を有している。ブロック手段18aは歯
付き円板55と、ロック用フック56と、カム57とを
有する。ブロック手段18aは、サイドフランジ2bの
一部分と密閉プレート58とから構成されるケーシング
に囲まれている。
【0156】ロック用フック56は、ピボット軸線Xと
概ね平行な、フック用ピボット59によって具現化され
ている軸線を中心としてピボット運動する。カム57
は、ピボット軸線Xと概ね平行な、カム用ピボット60
によって具現化されている軸線を中心としてピボット運
動する。カム用ピボット60は、トーションばね61に
よって弾性力で付勢される。
【0157】トーションばね61は、カム用ピボット6
0上に形成された平坦部と協働する内側端部と、密閉プ
レート58上に形成された突出部62と接している外側
端部との間で予め応力がかけられている。
【0158】カム用ピボット60は、水平折り畳み制御
用のリンク63とリヤシートへの出入制御用のリンク6
4によって動かされる。水平折り畳み制御用のリンク6
3とリヤシートへの出入制御用のリンク64は互いに押
しつけられ、カム用ピボット60に一緒に取り付けられ
ている。水平折り畳み制御用のリンク63は、カム用ピ
ボット60と一体になって回転する。水平折り畳み制御
用のリンク63は、リヤシートへの出入制御用のリンク
63に面しているその一方の表面に2つのスタッド65
を有する。リヤシートへの出入制御用のリンク64は、
カム用ピボット60の回転の軸線を中心とする円弧に延
びる2つの切欠き部66を有する。リヤシートへの出入
制御用のリンク64は、水平折り畳み制御用のリンク6
3に対して、両スタッド65が両切欠き部66に係合す
るように位置している。
【0159】リヤシートへの出入制御用のリンク64
は、カム用ピボット60を中心として自由に回転する。
したがって、切欠き部66の円弧に相当する角度範囲で
は、水平折り畳み制御用のリンク63を、その動作中
に、リヤシートへの出入制御用のリンク64を伴わずに
動かすこことができる。
【0160】リヤシートへの出入制御用のリンク64
は、ボーディングペグ(boarding peg)6
9も有する。このボーディングペグ69は、リヤシート
への出入制御用のリンク64を形成しているプレートと
直角に、すなわち、ピボット軸線Xと平行に延びてい
る。
【0161】水平折り畳み制御用のリンク64は、連結
部材37によってノブ28に連結されている。リヤシー
トへの出入制御用のリンク65は、連結部材36によっ
てレバー35に連結されている。リヤシートへの出入制
御用のリンク65は、取付箇所43において連結部材3
6に連結されている。
【0162】歯付き円板55は、関節部4と歯付き円板
55とを一体として回転させるように関節部4と協働す
るようになっている、刻み目付きの内面を備えた環の形
をしている。歯付き円板55は、ロック用フック56に
形成された同様の歯と協働するようになっている歯を備
えた2つの刻み目付き領域を有する外周面も有する。こ
れら2つの刻み目付き領域は、それぞれ、快適位置用の
刻み目70と水平折り畳み用の刻み目71の領域であ
る。
【0163】ロック用フック56は、カム57のカム面
と協働するようになっている扇形部を有している。
【0164】レバー23は、ガイド67を形成するよう
にプレス加工されたシートメタルで作られている。ガイ
ド67は、レバー23が密閉プレート58上に取り付け
られると、ピボット軸線Xを中心として円弧に延びるト
ンネルを形成する。このトンネルの一方の端部は、止め
部68を構成する半径方向の延長部を形成するために広
げられている。レバー23は、取付箇所49において、
スライドレール6のロックおよびロック解除を指令する
連結部材26に連結されている。
【0165】ブロック機構11は、図22に示されてい
るように一旦組み立てられると、図23にさらに詳しく
示されているように、快適さの調節と水平折り畳みとを
行なう段階と、図24にさらに詳しく示されているよう
に、リヤシートへの出入を行なう段階とに分けることが
できる。
【0166】快適位置の調節は図25から27に示され
ている。快適位置を調節する場合、レバー35もノブ2
8も動かされない。その結果、カム57は不動のままで
ロック用フック56の扇形部と協働し、それによってフ
ック56を歯付きの円板55の快適位置用の刻み目領域
70と係合状態に保持する。したがって、歯付き円板5
5とブロック機構11全体は、ピボット軸線Xを中心と
してフランジ2bと一緒に、したがって背もたれ2と一
緒に、すべて一体となって回転する。快適さの調節範囲
におけるこの回転運動は、図26に示されているタイプ
の中間位置を通って、図25に相当する前方の直立位置
と図27に相当する後方の直立位置の間で行われてもよ
い。ボーディングペグ69は、この快適さの調節範囲の
全域にわたってガイド67内を自由に動く。このよう
に、快適位置の調節範囲における背もたれ2の回転がレ
バー23の動きにつながることはない。したがって、ス
ライドレール6はロックされたままである。
【0167】歯付き円板55は、背もたれ2の直立位置
で、フランジ3bに固定されている位置の止め部74と
協働し、それによって快適さの調節の範囲を限定する突
出部73を有する。
【0168】背もたれ2を快適位置から中間折り畳み位
置へピボット運動させるために、ユーザはレバー35を
動かさなくてはならない。したがって、連結部材36に
張力がかかる。この張力によって、リヤシートへの出入
制御用のリンク64がカム用ピボット60を中心として
回転する。切欠き部66におけるスタッド65のデッド
ストローク後、リヤシートへの出入制御用のリンク64
も水平折り畳み制御用のリンク63に沿って動く。この
ようにして、この動きは、カム用ピボット60とカム5
7に伝達される。
【0169】図28から30に示されているように、カ
ム57は、その動作中、ロック用フック56を快適位置
用の刻み目領域70から外すようにロック用フック56
の扇形部72と相互作用する。したがって、ブロック機
構11と背もたれ2は関節部4から切り離される。その
結果、ユーザは背もたれ2を中間折り畳み位置に向かっ
て傾けることができる。しかしながら、リヤシートへの
出入制御用のリンク64の、カム用ピボット60を中心
とする回転運動のときに、ボーディングペグ69が動か
されている。背もたれ2が中間折り畳み位置の方へ傾く
と、ボーディングペグ69の経路はガイド67のトンネ
ルの外側になる。したがって、ボーディングペグ69
は、背もたれ2が中間折り畳み位置にあるとき、止め部
68と協働する(図29)。
【0170】このようにボーディングペグ69は、その
回転時にはレバー23を一緒に運ぶ。レバー23は、そ
の動作中、連結部材26を引っ張り、したがって、スラ
イドレール6のロックを解除できる。
【0171】中間折り畳み位置にあるとき、レバー23
はクッション3のサイドフランジ3bに接している。
【0172】中間折り畳み位置では、ロック用フック5
6は、歯付き円板55の、快適位置用の刻み目領域70
と水平折り畳み用の刻み目領域71の間にある刻み目の
無い領域に載っていることがわかる。
【0173】快適位置への戻りは、レバー35を制御す
る必要なく背もたれ2を後方に傾け、ロック用フック5
6を歯付き円板55に再係合させ、したがって、ロック
用フック56の歯が歯付き円板55の刻み目の無い領域
に載っていないときにのみ起こる関節部4への固定を生
じさせることによって行われる。
【0174】背もたれ2の水平折り畳みは図31から3
3に示されている。背もたれ2を快適位置から水平折り
畳み位置に傾けるために、ユーザはノブ28を動かす。
このノブ28は、連結部材37に張力を与える。この張
力によって水平折り畳み制御用のリンク63がカム用ピ
ボット60およびカム57と一緒に回転する。一方、水
平折り畳み制御用のリンク63のこの回転では、切欠き
部66によって、リヤシートへの出入制御用のリンク6
4は伴なわれない。
【0175】カム57は、ロック用フック56の歯を歯
付き円板55の快適位置用の刻み目領域70から切り離
すようにロック用フック56の扇形部72と相互作用す
る。その結果、ユーザは背もたれ2を前方に、水平折り
畳み位置へ傾けることができる。リヤシートへの出入制
御用のリンク64が水平折り畳み制御用のリンク64と
一緒に運ばれなかったので、背もたれ2がピボット軸線
Xを中心として水平折り畳み位置、すなわちガイド67
の内側に傾く間、ボーディングペグ69はストロークに
従動する。
【0176】図32に示されているストロークの最後
で、ノブ28が離され、ロック用フック56が再び歯付
き円板55と協働し、その歯が水平折り畳み用の刻み目
領域71の両方に係合させられる。
【0177】不注意で、背もたれ2が水平折り畳み位置
にあるときにユーザばレバー35を動かしたとしても、
ボーディングペグ69は図33に示すようにガイド67
内に閉じ込められている。このため、ノブ28が再び制
御されなければ、リヤシートへの出入制御用のリンク6
4が作動されることはなく、また、ロック用フック56
が歯付き円板55から外されることもない。したがっ
て、レバー23はピボット運動せず、スライドレール6
のロックは解除されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】通常の使用位置にある、本発明による第1、第
2、および第3の実施形態によるシートの概略側面図で
ある。
【図2】シートの背もたれが中間折り畳み位置にある、
図1と同様の図である。
【図3】シートの背もたれが水平折り畳み位置にある、
図1と同様の図である。
【図4】図1、2、および3に示されているシートの第
1の実施形態の枠組の斜視図である。
【図5】シートの背もたれが図1記載の位置にある、本
発明によるシートの第1の実施形態のブロック機構を示
す図である。
【図6】シートの背もたれが図2記載の位置にある、図
5と同様の図である。
【図7】背もたれが、図3記載のシートのように水平に
折り畳まれることに向かう動作の開始に相当する位置に
ある、図5および図6と同様の図である。
【図8】背もたれが、図3に示されているように完全に
水平に折り畳まれていることに相当する位置にある、図
5から7のものと同様の図である。
【図9】本発明によるシートの第2の実施形態の枠組の
概略斜視図である。
【図10aと10b】シートの背もたれが図1記載の位
置にある、本発明によるシートの第2の実施形態のブロ
ック機構の一方/他方の面に相当する側面図である。
【図11aと11b】シートの背もたれが図2記載の位
置にある、図10aと10bに相当するシートの実施形
態のブロック機構の一方/他方の面に相当する側面図で
ある。
【図12】シートの背もたれが図3に示されるように、
それ相応に完全に水平に折り畳まれた位置にある、図1
0aと10bおよび11aと11bに相当するシートの
実施形態のブロック機構の一方/他方の面に相当する側
面図である。
【図13】本発明によるシートの第3の実施形態の枠組
の概略斜視図である。
【図14】図13記載の本発明によるシートの実施形態
のブロック機構の概略分解図である。
【図15】背もたれが図1記載の位置にある、図14記
載の本発明によるシートの第3の実施形態のブロック機
構の側面図である。
【図16】背もたれが図2記載の位置にある、本発明に
よるシートの第3の実施形態のブロック機構の側面図で
ある。
【図17】背もたれが図3記載の位置にある、本発明に
よるシートの第3の実施形態のブロック機構の側面図で
ある。
【図18】本発明によるシートの第4の実施形態の枠組
の概略斜視図である。
【図19】図18記載の本発明によるシートの実施形態
のブロック機構の略分解図である。
【図20】本発明によるシートの第5の実施形態の枠組
の概略斜視図である。
【図21】図20記載の本発明によるシートの実施形態
のブロック機構の略分解図である。
【図22】第5の実施形態のブロック機構をうつ伏せに
置いた図である。
【図23】図22記載のブロック機構の概略断面図であ
る。
【図24】図22記載のブロック機構の概略断面図であ
る。
【図25】快適位置の調節中の図22から24のブロッ
ク機構の主要部品の動きを、図23および24と同様
に、しかし簡潔に示す概略図である。
【図26】快適位置の調節中の図22から24のブロッ
ク機構の主要部品の動きを、図23および24と同様
に、しかし簡潔に示す概略図である。
【図27】快適位置の調節中の図22から24のブロッ
ク機構の主要部品の動きを、図23および24と同様
に、しかし簡潔に示す概略図である。
【図28】背もたれを中間折り畳み位置に傾斜中の図2
2から27のブロック機構の主要部品の動きを示す、図
25から27と同様の概略図である。
【図29】背もたれを中間折り畳み位置に傾斜中の図2
2から27のブロック機構の主要部品の動きを示す、図
25から27と同様の概略図である。
【図30】背もたれを中間折り畳み位置に傾斜中の図2
2から27のブロック機構の主要部品の動きを示す、図
25から27と同様の概略図である。
【図31】背もたれを水平折り畳み位置に傾斜中の図2
2から30のブロック機構の主要部品の動きを示す、図
25から30と同様の概略図である。
【図32】背もたれを水平折り畳み位置に傾斜中の図2
2から30のブロック機構の主要部品の動きを示す、図
25から30と同様の概略図である。
【図33】背もたれを水平折り畳み位置に傾斜中の図2
2から30のブロック機構の主要部品の動きを示す、図
25から30と同様の概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジャン−フランソワ ピェーレイ フランス国 92340 ブール ラ レーヌ ル アンドレ テューリ 7 (72)発明者 ジェラール デヴェノ フランス国 91730 シァマランド ル デ ヴィニュ ブランシュ 11 (72)発明者 ヤン リューブューズ フランス国 61100 ランディグ ロテス マン デ カートル ヴァン (番地な し) (72)発明者 ジャン−ガブリェル サン シュピリ フランス国 91780 シャロ サン マル ス ル ド ラ ガレンヌ 20 (72)発明者 ダヴィド パネ フランス国 61100 サン ジョルジュ デ グロゼィエ アンパス プレシ 12 (72)発明者 エマニュエル ラルデ フランス国 14380 レガ ル オー ス シェ (番地なし) (72)発明者 ルロール ザヴィエ フランス国 14220 チェリ−アルクール ル ラウル テソン 2 (72)発明者 ルグラ セドリク フランス国 61100 ラ ランド パトリ ル デ イロンデル 1 Fターム(参考) 3B087 AA08 BA02 BA12 BB02 BB18 BC01 BD03 DA07 3B099 AA05 BA04 CA07 CA31 CA33 CB06 DA05 DA07

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライドレール(6)によって乗物のフ
    ロア(9)に連結されるようになっているクッション
    (3)と、 背もたれ(2)が概ね水平に、前記クッション(3)と
    平行に延びている水平折り畳み位置と、前記背もたれ
    (2)が概ね垂直に延び、そのユーザがシート(1)に
    座ることを可能にする快適位置との間を水平な1つのピ
    ボット軸線(X)を中心として、前記クッション(3)
    に対してピボット運動するように取り付けられ、前記快
    適位置が、前記背もたれの後方直立位置と前方直立位置
    の間を角度方向に延びる範囲内にある背もたれ(2)
    と、 前記クッション(3)に対する前記背もたれ(2)のピ
    ボット運動を制御し、かつ関節部(4)に、前記背もた
    れ(2)を快適位置へと調節するように指令する(5)
    機能、前記背もたれ(2)を前記ピボット軸線(X)を
    中心として前記水平折り畳み位置に向かって回転させる
    ことによって前記背もたれ(2)を傾けることを指令す
    る機能、および、前記背もたれ(2)を、調節された複
    数の前記快適位置の1つと前記水平折り畳み位置との間
    の中間折り畳み位置へと前記ピボット軸線(X)を中心
    として回転させることによって、前記背もたれ(2)の
    傾けることを指令する機能からなる3つの機能を実行す
    るように構成された機構とを有し、 この機構は、前記背もたれ(2)が前記ピボット軸線
    (X)を中心として前記クッション(3)に対して自由
    に回転できることを可能にするロック解除状態と、前記
    クッション(3)に対する前記背もたれ(2)の回転が
    快適位置では阻止されるロック状態との間で作動させる
    ことが可能な関節部(4)を有する乗物用シートにおい
    て、 それぞれが前述の3つの機能の少なくとも1つを作動さ
    せるように前記制御機構に作用する互いに別個の、少な
    くとも2つの操作部材(5、28、または35)をさら
    に有することを特徴とする乗物用シート。
  2. 【請求項2】 ブロック機構(11)を有し、該ブロッ
    ク機構(11)自体が、 前記背もたれ(2)と前記クッション(3)から選択さ
    れた第1のシート要素に固定されている回転部材(1
    6)と、 伝達部材(21)によって動かされ、前記クッション
    (3)と前記背もたれ(2)から選択された、前記回転
    部材(16)が固定されているものとは異なる第2のシ
    ート要素上で動くように取り付けられたブロック部材
    (18)であって、前記背もたれ(2)が前記中間折り
    畳み位置にあるときに、前記ブロック部材が前記回転部
    材(16)の第1の止め部(17)と接触して、前記背
    もたれ(2)がその水平折り畳み位置に向かってピボッ
    ト運動しないようにする作動位置と、前記ブロック部材
    (18)がもはや前記第1の止め部(17)と接触しな
    い引っ込み位置との間を動くことができ、作動位置に向
    かって弾性的に付勢されているブロック部材(18)と
    を有する、請求項1に記載のシート。
  3. 【請求項3】 ブロック機構(11)を有し、該ブロッ
    ク機構(11)自体が、 前記背もたれ(2)と前記クッション(3)から選択さ
    れた第1のシート要素に固定されている回転部材(1
    6)と、 前記クッション(3)と前記背もたれ(2)から選択さ
    れた、前記回転部材(16)が固定されているものとは
    異なる第2のシート要素上で動くように取り付けられて
    いるブロック部材(18)であって、前記背もたれ
    (2)が前記中間折り畳み位置にあるときに、該ブロッ
    ク部材(18)が前記回転部材(16)の第1の止め部
    (17)と接触して、前記背もたれ(2)がその水平折
    り畳み位置に向かってピボット運動しないようにする作
    動位置と、前記ブロック部材(18)がもはや前記第1
    の止め部(17)と接触しない引っ込み位置との間を動
    くことができ、前記引っ込み位置に向かって弾性的に付
    勢されているブロック部材(18)とを有する、請求項
    1に記載のシート。
  4. 【請求項4】 前記ブロック部材(18)は、前記背も
    たれ(2)がその水平折り畳み位置にあるときに、前記
    回転部材(16)と係合して前記背もたれ(2)を前記
    クッション(3)に対して不動にするように構成されて
    いる、請求項2または3に記載のシート。
  5. 【請求項5】 前記回転部材(16)は、前記スライド
    レール(6)をロックまたはロック解除するようにそれ
    自体が構成されているレバー(23)を作動させるよう
    に構成され、かつ前記レバー(23)が、前記スライド
    レール(6)をロック解除する作動位置と、前記レバー
    (23)が前記スライドレール(6)のロックを可能に
    する受動位置との間を前記背もたれ上を動くように取り
    付けられているカム面(22)を有する、請求項2から
    4のいずれか1項に記載のシート。
  6. 【請求項6】 前記レバー(23)はその受動位置に向
    かって弾性的に付勢され、前記カム面(22)は、前記
    背もたれ(2)がその中間折り畳み位置にあるとき、前
    記レバー(23)をその作動位置へ動かすように構成さ
    れている、請求項5に記載のシート。
  7. 【請求項7】 前記レバー(23)はその作動位置に向
    かって弾性的に付勢され、前記カム面(22)は、前記
    背もたれ(2)が調節された快適位置またはその水平折
    り畳み位置にあるとき、前記レバー(23)をその受動
    位置に動かすように構成されている、請求項5に記載の
    シート。
  8. 【請求項8】 前記背もたれ(2)がその中間折り畳み
    位置にあるとき、前記レバー(23)は前記ブロック部
    材(18)をその作動位置に保持することができる、請
    求項6または7に記載のシート。
  9. 【請求項9】 前記ピボット軸線(X)を中心とするピ
    ボット運動において、前記背もたれ(2)と一体になっ
    てピボット運動するブロック機構(11)を有する、請
    求項1に記載のシート。
  10. 【請求項10】 いずれもピボット運動するように前記
    背もたれ(2)に取り付けられているブロック部材(1
    8)とレバー(23)とを有し、前記ブロック部材(1
    8)は、前記中間折り畳み位置において前記背もたれ
    (2)を傾かせる操作部材(35)によって、前記ブロ
    ック部材が前記レバー(23)と相互作用しない引っ込
    み位置と、前記背もたれ(2)が前記ピボット軸線
    (X)を中心として快適位置から前記中間折り畳み位置
    へピボット運動するときに前記ブロック部材が前記レバ
    ー(23)を前記背もたれ(2)と一緒に回転させる作
    動位置との間で操作される、請求項9に記載のシート。
  11. 【請求項11】 前記レバー(23)は、快適位置から
    中間折り畳み位置への前記背もたれ(2)のピボット運
    動の際に前記ブロック部材(18)によって動かされる
    と、前記スライドレール(6)のロック解除を指令す
    る、請求項10に記載のシート。
  12. 【請求項12】 前記レバー(23)は、前記背もたれ
    (2)が前記水平折り畳み位置に向かってピボット運動
    するとき、前記中間折り畳み位置における前記背もたれ
    (2)の回転を阻止し、前記クッション(38)に固定
    されている要素に当たる、請求項10または11に記載
    のシート。
  13. 【請求項13】 前記ブロック部材(18)は、第1の
    弾性手段(52)によって、それが前記レバー(23)
    と相互作用しない引っ込み位置に向かって戻され、前記
    レバー(23)は、第1の弾性手段(52)とは独立し
    た第2の弾性手段(54)によって、それがブロック部
    材(18)と相互作用し、前記スライドレール(6)が
    ロックされることを可能にする受動位置に戻される、請
    求項10から12のいずれか1項に記載のシート。
  14. 【請求項14】 前記ブロック機構(11)は、前記ス
    ライドレール(6)のロックおよびロック解除を指令す
    るように構成され、ピボット運動するように背もたれ
    (2)に取り付けられたレバー(23)を有する、請求
    項9に記載のシート。
  15. 【請求項15】 前記レバー(23)は、前記背もたれ
    (2)が前記水平折り畳み位置にあるときに前記スライ
    ドレール(6)のロックを解除させないように、快適位
    置から前記中間折り畳み位置へ向かう前記背もたれ
    (2)の回転中に、前記レバー(23)が、前記スライ
    ドレール(6)をロック解除させるその作動位置に向か
    って動かされように構成されたガイド手段(64、6
    7、69)を有する、請求項14に記載のシート。
  16. 【請求項16】 前記背もたれ(2)を、前記水平折り
    畳み位置に向かって傾けることを行なわせる操作部材
    (28)と、前記背もたれ(2)を、前記中間折り畳み
    位置において傾けることを行なわせる操作部材(35)
    は互いに異なっている、請求項1から15のいずれか1
    項に記載のシート。
  17. 【請求項17】 前記背もたれ(2)を前記中間折り畳
    み位置へ向かって傾けることを行なわせる前記操作部材
    (35)が、前記関節部(4)と前記背もたれ(2)の
    上部との間の選択された位置に取り付けられている、請
    求項1から16のいずれか1項に記載のシート。
  18. 【請求項18】 前記両操作部材(28,35)の一方
    が、前記シート(1)の、前記関節部(4)と反対の側
    面に位置するブロック機構(11)を動かすことができ
    る、請求項1から17のいずれか1項に記載のシート。
  19. 【請求項19】 前記背もたれを、前記水平折り畳み位
    置に向かって傾けることを行なわせる前記操作部材(2
    8)と、前記関節部(4)を操作する前記操作部材
    (5)とが同じである、請求項1から18のいずれか1
    項に記載のシート。
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