JP2003151134A - 光ディスク記録方法及び光ディスク装置 - Google Patents
光ディスク記録方法及び光ディスク装置Info
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Abstract
録中に記録したデータの記録品質評価が行うことが出来
ないため、レーザーの出力を適正に制御することが出来
ず、記録品質の劣化やばらつきの問題点がある。また、
記録が長時間に亘るとディスク装置内部からの熱でレー
ザー近傍の温度が上昇し、記録品質が劣化する。 【解決手段】 記録すべき一連のデータを分割し、分割
したデータ単位に断続的に記録を行い、断続期間を利用
して、分割した各データの記録を行う前に近傍に記録し
たデータの再生を行うことによって記録品質の評価を行
うとともに、その評価結果をレーザーの出力に反映させ
ることによって記録すべき一連のデータ全体に亘って記
録品質が良好に維持されるよう制御を行う。さらに、前
記の断続期間にディスク装置内の記録時または再生時に
さえ稼動していればよい各部位の機能を停止することに
よって温度上昇を抑え、長時間に亘る記録においても良
好な記録品質が維持されるよう制御する。
Description
関わるものであり、一連のデータを連続して記録する場
合に生じる問題を解消するための技術を提供するもので
ある。
られた記録方法に従って記録を行っていた。しかしなが
ら、規格通りの記録方法ではディスクの種類、装置の形
態、あるいはディスクに記録するデータによっては問題
が生じる場合があった。その問題点について以下説明す
る。
はディスク全面に亘って均一でない。また、レーザー
は、それ自体が発する熱や装置内の回路から発生する熱
等によって周辺温度の影響を受け、出力が変化するとい
う特性がある。したがって、記録中は適度なときに記録
したデータの記録品質を評価し、その結果をレーザーの
出力に反映させる必要がある。このことを踏まえ、規格
に定められたDisc at Onceという記録方法とその問題点
について説明する。
Rに映像、音声といったデータを記録する際に、その記
録するデータがDVDビデオプレーヤにおいて再生互換を
実現する場合等に用いられる記録方法である。また、こ
の記録方法では、ディスク内周から外周にかけて途中途
切れることなく連続的にデータの記録を行うことが定め
られている。したがって、この記録方法では全てのデー
タを記録し終わるまで、記録したデータの十分な記録品
質を評価することなく記録を継続しなくてはならない。
記録したデータを十分に評価出来ないという理由は、通
常、光ディスク装置では記録用ヘッドと再生用ヘッドが
一体となっていることに因るものである。記録品質を評
価するため最も確かな方法は、記録したデータを再生し
てみることであるが、記録と再生が共用のヘッドでは、
記録を止めない限り再生を行うことは出来ない。従っ
て、従来の光ディスク装置では、上記のDisc at Once
のような記録方法では記録を中断することが出来ないた
めに確実な記録品質の評価が行えず、記録を行ったデー
タ全体について適正な記録品質を保つことが困難であっ
た。特に記録すべき一連のデータのサイズが大きく、記
録が長時間に亘る場合には、ディスク装置内部の温度が
非常に高くなることからレーザーを良好な温度特性のも
とで使用することができないため記録品質の維持が難し
く、また、ファンなどの冷却手段を取り付けるスペース
に余裕がない小型のディスク装置では、より記録品質の
維持が困難であった。
1−34947号公報にあるように、記録品質評価を行
いながら最適な記録条件となるよう調整を行ないつつ記
録を実行するものがあった。ただし、これらは、ディス
ク装置に繋がれたホスト装置からデータが転送されない
期間を見計い、記録と記録との間に調整をおこなうとい
うものであった。しかしながら、Disc at Once記録のよ
うにホスト装置から絶えずデータが転送される場合は、
絶えず記録を続けなければならず、その間は記録品質を
十分に確認した上で良好な記録条件での記録を行うこと
が難しかった。そのため、ディスク上の場所によっては
記録品質が悪く、記録を新たにやり直さなければならな
い場合もあった。このことは特に、映像、音声などのリ
アルタイムデータを記録する場合に問題であった。リア
ルタイムデータを記録する場合は、記録を行っているデ
ータそのものがオリジナルソースとなる。つまり、全て
のデータを記録し終わった後に記録品質を評価し、記録
品質が悪ければ記録を最初からやり直すといったことは
出来ない。このような理由から従来装置はリアルタイム
記録に十分に対応することができなかった。また、記録
のやり直しが可能なノンリアルタイム記録の場合であっ
ても、やり直しのための時間が発生し、ディスクがDVD-
Rのように一度のみ記録が可能な媒体では、新たにディ
スクを用意しなければならず、無駄なコストまでも発生
していた。
置では、特にDisc at Once記録のような一連のデータを
連続して記録を行わなければならない場合に、記録した
データ全体の記録品質を良好に維持することが困難であ
った。また、このため、記録を行なっているデータその
ものが即、オリジナルソースとなる映像、音声などのリ
アルタイム記録においてはDisc at Once記録のような一
連のデータを連続して記録を行わなければならない記録
方法には適しておらず、特にDVD-Rのように一度のみ記
録が可能なディスクへのリアルタイムデータの記録が難
しかった。
ィスク装置においてDisc at Once記録など一連のデータ
を連続的に記録することが定められたデータを記録する
際に生じる問題点を解消することが課題である。その問
題点とは、一連のデータを連続的に記録するが故に記録
中に十分に記録したデータの記録品質評価が行うことが
出来ず、レーザーの出力を適正に制御することが出来な
かったことによる記録品質の悪化、バラツキである。ま
た、連続記録のためにディスク装置内部の回路等から発
生する熱によってディスク装置内部の温度が高温に達す
ることにより、長時間に亘ってはレーザーを良好な温度
特性のもとで使用することが出来なかった点である。
って、リアルタイムデータの記録や一度しか記録が出来
ないディスク媒体に対する記録を良好な記録品質で実現
することが本発明が解決しようとする課題である。
においても、記録を行う前に、ディスク上の試し書き領
域において種々のレーザーパワーでテストパターンを記
録し、テストパターンの再生結果に基づきレーザーの適
した出力値を求めていた。したがって、記録すべき一連
のデータがそれほど大きなサイズではない場合には、記
録中にレーザーの出力を十分に調整できなくとも殆ど問
題にはなることはなかった。しかし、記録すべき一連の
データが大きく、長時間に亘って記録を行わなければな
らない場合には、記録途中に十分に記録を調整すること
ができなかたため、ディスク面上の記録感度バラツキに
十分に対応することができない。また、記録が長時間に
亘ると、ディスク装置内部の温度が非常に高くなること
からレーザーを良好な温度特性のもと使用することが出
来ず、記録品質を悪化させてしまいやすかった。ディス
ク装置内の温度を上昇させないためにファンなどの冷却
手段を設けるという手立てもあるが、コストアップとな
ってしまうという問題があった。また、携帯用の小型デ
ィスク装置ではスペースの制限や電源の制限によってフ
ァン等の冷却手段を設けることが非常に困難であり、装
置内の高温化は特に問題であった。
本願発明では、従来のディスク装置であれば規格に定め
られた通りに一連のデータを連続的に記録するところ
を、記録すべき一連のデータを分割し、分割したデータ
単位に断続的に記録を行い、結果として連続的に記録し
た場合と同様に記録した一連のデータが再生されるよう
制御する。そして、前記の断続記録によって得られる断
続期間を利用して、分割した各データの記録を行う前に
直近に記録したデータの再生を行うことによって再生し
たデータの記録品質の評価を行うとともに、その評価結
果をレーザーの出力に反映させることによって記録すべ
き一連のデータ全体に亘って記録品質が良好に維持され
るよう制御を行う。さらに、前記の断続期間にディスク
装置内の各部位の機能を停止、あるいは電源を切ること
によってディスク装置内部の温度上昇を抑え、それによ
ってレーザーの出力変化を低減し、長時間に亘る記録に
おいても良好な記録品質が維持されるよう制御を行う。
さらには、記録データが規格では連続して記録すべきデ
ータである一連のデータを、意図的に分割し、その分割
した単位に断続的に記録を行うものである。
録方法の実施例を図1に示す。
録すべき一連の記録データである。比較のために105
に従来のディスク装置の記録タイミングを示す。従来の
ディスク装置であれば、105に示すように、ディスク
装置に記録すべきデータの一部が蓄積された時点から順
次蓄積されたデータが途中記録を中断することなく連続
的に記録される。
録データ101を一定の記録単位に分割し管理する。例
えば、DVD-RであればECCブロック単位の整数倍の単位に
分割し記録を行う。図1では一例としてAからJまでの1
0分割としてある。分割したAからJまでの分割記録デー
タ102は、103にタイミングで断続的に分割記録す
る。各分割データの記録期間が、各分割データの幅より
短くなっているのは、ディスク装置に入力される記録デ
ータを一旦、データバッファに蓄積しておき、その後、
装置のデータバッファに入力されるデータの入力速度を
上回る速度でデータバッファからデータを取り出して記
録を行うためである。103に示す断続的な記録を行う
ことにより、各分割データの記録と記録の合間に記録断
続期間を設けることができる。この記録断続期間の一部
を利用して記録済みのデータの再生を行い、その記録品
質の評価を行うタイミングを表しているのが104であ
る。図1においては、BからJの各分割データ102を記
録する直前に、それぞれ直近に記録したAからIの各分割
データを再生し、その記録品質を評価していることを表
している。このように、一連のデータの記録中に記録断
続期間を利用して記録済みのデータの記録品質を評価す
ることが出来るので、その結果をレーザーの出力調整に
反映させることが出来る。従って、一連のデータ全体に
亘って良好な記録品質に保つことができる。
各部位の機能を停止することが出来る。これにより、デ
ィスク装置全体の消費電力を抑制し、ディスク装置内部
の温度上昇を緩やかにし温度上昇を抑制でき、長時間に
亘ってレーザーを良好な温度特性のもと使用することが
できる。
に記録するわけではなく、分割単位ごとに繋ぎ記録を行
うために繋ぎ目が出来てしまうという問題点もある。
ィスク装置で用いられているリンク記録技術をもってす
れば、記録済みのデータとそれに接ぐデータは数バイト
の誤差で繋ぎ記録が実現できる。また、繋ぎ記録による
誤差は、データを記録する際に同時に記録されているエ
ラー訂正符号によって十分に訂正される範囲内である。
したがって、記録されたデータは連続的に記録を行った
場合と同様に再生することができ、問題となることはな
くなる。
録の繋ぎ目が生じるものの、従来のディスク装置で行わ
れている連続的に記録した場合と同様に記録したデータ
が再生される。また、記録したデータは周期的に適した
記録条件となるようレーザーの出力を調整することが可
能であるため、記録すべき一連のデータ全体に亘って良
好な記録品質となる。さらには、断続記録動作により断
続記録動作中の各部位の機能を停止することによりディ
スク装置内部の温度上昇を抑制できることから、長時間
に亘る記録においても、良好な温度特性のもとレーザー
を使用することができ、良好な記録品質を維持すること
が出来る。
ファンなどの冷却手段を取り付けることが出来ない廉価
版のディスク装置、携帯用の小型ディスク装置に適して
いる。また、記録時間が長時間に亘ることが多く、ま
た、記録のやり直しが効かない映像や音声などのリアル
タイム記録についても安定した記録条件のもと記録を行
うことが出来、有用である。また、ノンリアルタイム記
録の場合であっても、長時間に亘って記録を行っても良
好に記録品質が保たれることから、1度しか記録を行う
ことが出来ないDVD-RなどのWrite Once媒体への記録に
も適している。
データとはこの Disc at once のような記録方法におけ
るデータのことを指す。従って、例えば、DVD−RWのよ
うな書き替えが可能な媒体であってもDisc at once 記
録を適用する場合は、同様である。どのような媒体であ
っても連続して記録すべき一連のデータであるDisc at
once 記録において、敢えて意図的に一連のデータを分
割して記録し、分割して記録されたデータが結果的に連
続して記録された場合と同様になるようになるものであ
る。また、一連のデータを分割して記録する理由は、記
録断続期間に記録パワーを調整し、光ディスクの全面に
亘って良好な記録品質を維持するためである。
品質の評価を実際に記録を行う領域の近傍で行う点にあ
る。これは、ディスク面上における記録感度のバラツキ
に対応する上で適している。また、記録品質を評価する
際にテストパターンを記録するということを行わず、実
際に記録したデータによって記録品質の評価を行う。従
って、記録品質評価の都度、試し書き領域に記録ヘッド
を移動させる必要もなく、またテストパターンを記録す
るということも行う必要がないので非常に短時間で記録
品質を評価することが出来る。また、各分割データの記
録を行う直前に直近に記録したデータの再生を行うこと
によって、記録開始位置へのヘッド位置付けを兼ねるこ
とになり、効率よく処理を行うことが出来る。実際の記
録品質の評価方法については、従来のディスク装置にお
いて一般に用いられている再生データのエラーレート、
ジッタ、アシンメトリ等を測定すればよい。
現するための手段を図2に示す。図2は一般的なディス
ク装置の構成の一部を示すものである。本発明は、記録
方法に関わるものであるため、従来のディスク装置の構
成をもって、その制御方法を工夫することにより実現さ
れる。従って、ディスク装置全体に関する構成の説明は
省略し、本実施例に関わる部位のみを用いて、本実施例
の実現手段について説明する。
ある。ディスク装置に入力されるデータをディスクに記
録するまでの間、一時的に蓄積する役割を果たす。ま
た、ディスクから再生されたデータをディスク装置に繋
がれたホスト装置に送るとき、一時的に蓄積する役割を
果たす。なお、データバッファ201は複数のメモリに
よって構成されており、データを入力する一方で、デー
タの出力が可能な構成とする。202はディジタル信号
処理手段(以下、DSPと呼ぶ)である。データバッファ
201から転送されたデータにエラー訂正付加し、実際
にディスク記録するためのデータ形式にエンコードする
役割を果たす。また、ディスクから再生された信号をデ
コードし、エラー訂正を行い、同時に再生データのエラ
ーレートを算出する。さらにはディスクからの再生信号
をもとにディスク上のアドレスを検出する。203はレ
ーザードライバである。DSP202から転送されるデー
タに基づき、レーザーを駆動し、発光させる役割を果た
す。204は光ピックアップである。内部にはレーザー
を搭載しており、光ディスクに対し記録レーザー光、再
生レーザー光を照射する。また、ディスクからの反射光
を検出し、電気信号に変換する。さらには、レーザーの
出射光の一部を取り出し、レーザーの発光パワーを監視
するためのモニタ信号を出力する。205はデータを記
録するための光ディスクである。206はアナログ信号
処理手段(以下、ASPと呼ぶ)である。光ピックアップ
からの再生信号の振幅、位相等を調整し、二値化する役
割を果たす。207は自動レーザーパワー調整手段(以
下、APCと呼ぶ)である。光ピックアップ204から出
力されるレーザーの発光パワーモニタ信号を監視し、設
定された目標発光パワーになるようレーザードライバを
随時制御する役割を果たす。208はディスク装置内の
各部位を管理制御するシステムコントローラである。
08の役割は、 ・データバッファ201に蓄積される記録データの蓄積
量を監視し、適宜、ディスク205への記録を行わせ
る。 ・ディスク装置内の各部位の機能停止・機能起動、また
は、各部位の電源オフ・電源オンを制御し、各部位の消
費電力を制御する。 ・直近に記録したデータの再生を行わせ、再生されデー
タに基づくエラーレートをDSP202に算出させる。 ・前記エラーレートに基づき、APC207に追従させる
レーザーの記録パワー目標値を設定する。である。
ク装置によって本発明の記録方法を実現するための各部
位の動作を説明する。図3は図1に示す分割データ10
2 A、B、Cを断続動作によってそれぞれ、ディスク20
5上の連続する領域 304、領域305、領域306
に順次記録する様子を表す。なお、領域304に記録を
行う際のレーザーの記録パワーにつていは、従来のディ
スク装置と同様、事前にディスク上の試し書き領域にお
いて種々の記録パワーにてテストパターンの記録を行
い、そのテストパターンを再生することによって適した
パワーに調整されているもとする。また、ディスクに記
録するデータはディスク装置に接続されたホスト装置よ
り入力されるものとする。
記録すべき一連のデータが転送される。データバッファ
201に規定量のデータが蓄積されるとシステムコント
ローラ208はこれを分割データ102−Aとし、シス
テムコントローラ208は分割データ102−Aの記録
を行うべく、データバッファに蓄積された分割データ1
02−AをDSP202に送り、同時にディスク205
上の領域304の先頭前方に光ピックアップ204を位
置付ける(光ピックアップ204の送り機構は図示せ
ず)。なお、データバッファ201からDSP202へ
のデータ転送速度は、ホスト装置からデータバッファ2
01へのデータ転送速度を十分に上回る必要があり、本
例では、その条件を満たしているものとする。以下はD
SP202によって光ピックアップ204の位置(アド
レス)が逐次検出され、ディスク205上の領域304
の先頭に光ピックアップ204が達したところで、DS
P202から出力される記録用データに基づきレーザー
ドライバ203が光ピックアップ204を駆動し、分割
データ102−Aがディスク205上の領域304に記
録される。
タ102−Aが記録されたところでシステムコントロー
ラ208は、ホスト装置からのデータを受け取る役割に
あるデータバッファ201を除く記録時または再生時に
さえ稼動していればよい各部位の機能を停止、または、
電源をオフする。これにより記録断続期間が生成され
る。以上によって図3に示す301の記録状態となる。
にはホスト装置からのデータが蓄積される。そして再び
データが規定量に達したところでシステムコントローラ
208はこれを分割データ102−Bとする。これを記
録すべく分割データ102−BをDSP202に転送す
る。同時に光ディスク205上の領域305の先頭より
前方、すなわち領域304の終端付近に光ピックアップ
204を位置付ける。そして、システムコントローラ2
08は領域304の終端付近から領域305の先頭まで
の領域において前回の記録した分割データ102−Aの
一部を再生し、エラーレートをDSP202に算出させ
るとともに、そのエラーレートが規定の範囲内にあるか
否かを判定する。エラーレートが規定範囲外にある場合
はその数値に応じてAPC207に追従させるレーザー
の目標記録パワー値を更新する。
ク205上の領域305の先頭に達したところで実際に
分割データ102−Bが光ディスク205上の領域30
5に記録される。以上によって図3に示す302の記録
状態となる。
タ102−Bが記録されたところでシステムコントロー
ラ208は、ホスト装置からのデータを受け取るデータ
バッファ201を除く記録時または再生時にさえ稼動し
ていればよい各部位の機能を停止、または、電源をオフ
する。これにより再び記録断続期間が生成される。
ァ201にはホスト装置からのデータが蓄積される。そ
して再びデータが規定量に達したところでシステムコン
トローラ208はこれを分割データ102−Cとする。
これを記録すべく分割データ102−CをDSP202
に転送する。同時に光ディスク205上の領域306の
先頭より前方、すなわち領域305の終端付近に光ピッ
クアップ204を位置付ける。そして、システムコント
ローラ208は領域305の終端付近から領域306の
先頭までの領域において前回の記録した分割データ10
2−Bの一部を再生し、エラーレートをDSP202に
算出させるとともに、そのエラーレートが規定の範囲内
にあるか否かを判定する。エラーレートが規定範囲外に
ある場合はその数値に応じてAPC207に追従させる
レーザーの目標記録パワー値を更新する。
ク205上の領域306の先頭に達したところで実際に
分割データ102−Cが光ディスク205上の領域30
6に記録される。以上によって図3に示す303の記録
状態となる。
タ102−Cが記録されたところでシステムコントロー
ラ208は、ホスト装置からのデータを受け取る役割に
あるデータバッファ201を除く記録時または再生時に
さえ稼動していればよい各部位の機能を停止、または、
電源をオフする。これにより再び記録断続期間が生成さ
れる。
記録されたデータの記録品質評価を行ったが、図4に示
すように各分割データの記録直後に、記録を終えたばか
りのデータの一部を再生し、記録品質を評価しても良
い。ただし、図4に示す手順でも記録品質を評価できる
ものの、記録終了後に光ピックアップを記録データの再
生ために移動させる操作が必要となる。一方、図3に示
す各分割データの記録直前に記録品質の評価を行う方
が、これは記録開始位置に光ピックアップを位置付ける
操作を兼ねることが出来るので処理効率がよい。また、
図3及び図4に示す両記録方法とも、過去(断続期間
分)に記録されたデータの記録品質を新たな記録ための
記録条件に反映させる。このため断続期間に急激な温度
変化が起こる可能性を考慮する必要がある場合は、温度
センサー等によって温度を監視、温度条件によって過去
に記録したデータの記録品質を新たな記録の記録条件に
反映させるか否かを決定するとよい。
動作によって図1に示す分割データ102 A、B、Cをそ
れぞれ、図3及び図4に示す領域 304、領域30
5、領域306に順次記録する手順を説明したが、図1
に示す分割データ102−D以降のデータについても同
様に、上記の動作を繰り返すことによって記録される。
そして、その記録されるデータは、分割データ単位の記
録ごとにレーザーの記録パワーが適するよう調整する機
会が設けられるため、より良好な記録品質が保たれる。
また、記録品質の評価に用いるデータは、記録をしよう
とする領域の近傍であることからディスク面上の記録感
度バラツキに対して的確に対応することが出来る。
においてディスク装置内の各部位の電力制御が可能なこ
とから、ディスク装置内の温度上昇を抑制することがで
きる。これにより、記録が長時間に亘っても良好な温度
特性のもとレーザーを使用することが出来、記録すべき
データ全体に亘って良好な記録品質を保つことが出来
る。
るたびにレーザーの記録パワーを調整するとしたが、測
定誤差を回避するために複数回分の記録品質測定結果を
まとめて評価し、複数回に一度の分割データ記録の際
に、レーザーパワー調整の記録を行っても良い。また、
ディスク装置内に温度センサが具備されており、レーザ
ー近傍の温度が測定できる場合は、レーザーの記録パワ
ーを調整する機会に前回の調整時からの温度変化幅を合
わせ見て、記録パワーの調整を行うのもよい。
したデータ単位に断続的に記録を行い、結果として連続
的に記録した場合と同様に一連のデータが記録されるよ
う制御する。これにより断続期間が得られ、この断続期
間を利用して分割した各データの記録を行う前に直近に
記録したデータの再生を行うことによって記録品質の評
価を行うとともに、その評価結果をレーザーの出力に反
映させることによって記録すべき一連のデータ全体に亘
って良好な記録品質を維持することができる。さらに、
前記の断続期間にディスク装置内の記録時または再生時
にさえ稼動していればよい各部位の機能を停止すること
によってディスク装置内部の温度上昇を抑え、これによ
ってレーザーを記録が長時間に亘っても良好な温度特性
のもと使用することができる。
を利用した記録データ評価手順を示す図。
図。
手順を説明するためのディスクへの記録方法を示す図。
手順を説明するためのディスクへの記録方法を示す別の
図。
・・・記録動作タイミング、104・・・記録品質評価タ
イミング 105・・・従来装置記録タイミング、201・・・データバ
ッファ、202・・・ディジタル信号処理手段、203・・・
レーザードライバ、204・・・光ピックアップ、205・・
・光ディスク、206・・・アナログ信号処理手段、207・
・・自動レーザーパワー調整手段、208・・・システム
コントローラ、
Claims (15)
- 【請求項1】光ディスクへ一連のデータを分割し断続的
に記録する記録方法であって、連続的に記録すべき一連
のデータを分割する工程と、分割されたデータを記録す
る工程と、次の分割されたデータを記録するまでの、記
録を中断する期間に、直近に記録されたデータを再生す
る工程と、再生されたデータの再生信号によりデータの
記録の状態を評価する工程と、再生されたデータの評価
の結果に基き、次の分割されたデータを記録するレーザ
ーの記録パワーを調整する工程と、上記記録、再生、レ
ーザーの記録パワーを調整する工程を繰り返すことによ
って一連のデータを連続して記録する工程と、からなる
光ディスク記録方法。 - 【請求項2】請求項1において、再生されたデータであ
る直近に記録されたデータは、次の分割されたデータの
記録を行おうとする位置の近傍に記録されたデータであ
ることを特徴とする光ディスク記録方法。 - 【請求項3】請求項1において、前記再生されたデータ
の再生信号によりデータの記録の状態を評価する工程
で、 ディスク装置の温度を監視することと、 その温度変化幅によって、データの記録の状態の評価
を、レーザー記録パワーの調整に用いるか否かを判断す
ることをも、行なうことを特徴とする光ディスク記録方
法。 - 【請求項4】請求項1における、連続的に記録すべき一
連のデータは、光ディスクへの記録方法を定める規格で
は連続的に記録すべき一連のデータであり、これを意図
的に分割したものであることを特徴とする光ディスク記
録方法。 - 【請求項5】請求項1において、断続的に記録すること
による記録しない期間に、ディスク装置の各部位の機能
を停止するまたは電源を切る工程を行なうことを特徴と
する光ディスク記録方法。 - 【請求項6】請求項5において、ディスク装置の温度上
昇が緩やかになることにより、レーザーを良好な温度特
性のもと使用できるよう制御することを特徴とする光デ
ィスク記録方法。 - 【請求項7】光ディスクに一連のデータを記録する光デ
ィスク装置であって、連続的に記録すべき一連のデータ
を分割する手段と、分割されたデータ単位に断続的に繋
ぎ記録を繰り返すことによって一連のデータを記録する
手段と、断続的に記録することによる記録しない期間
に、直近に記録された分割されたデータを再生する手段
と、再生されたデータの再生信号を評価することによ
り、次の分割されたデータを記録するレーザーの記録パ
ワーを調整する手段を有することを特徴とする光ディス
ク装置。 - 【請求項8】請求項7において、上記一連のデータを断
続的に記録、再生し、レーザーの記録パワーの調整を繰
り返すことにより一連のデータを連続して記録すること
を特徴とする光ディスク装置。 - 【請求項9】請求項7において、再生されたデータであ
る直近に記録されたデータは、次の分割されたデータの
記録を行おうとする位置の近傍に記録されたデータであ
ることを特徴とする光ディスク装置。 - 【請求項10】請求項7において、断続的に記録するこ
とによる記録しない期間に、前記再生されるデータは、
直前に記録されたデータであり、この直前に記録された
データの再生データの再生信号を評価し、次の記録を行
うレーザーの記録パワーを調整することを特徴とする光
ディスク装置。 - 【請求項11】請求項7において、光ディスクが一回の
み書き込みが可能な媒体であることを特徴とする光ディ
スク装置。 - 【請求項12】請求項7において、光ディスクに記録す
るデータが映像、音声等のリアルタイムデータであるこ
とを特徴とする光ディスク装置。 - 【請求項13】請求項7において、ディスク装置の温度
を監視する手段を有し、この温度変化幅によって、前記
再生されたデータの再生信号評価を、レーザー記録パワ
ーの調整に用いるか否かを前記調整手段で判断すること
を特徴とする光ディスク装置。 - 【請求項14】請求項7における、連続的に記録すべき
一連のデータは、光ディスクへの記録方法を定める規格
では連続的に記録すべき一連のデータであり、これを意
図的に分割したものであることを特徴とする光ディスク
装置。 - 【請求項15】請求項7において、断続的に記録するこ
とによる記録しない期間に、ディスク装置の各部位の機
能を停止するまたは電源を切ることを特徴とする光ディ
スク装置。
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