JP2003029293A - 積層型表示装置及びその製造方法 - Google Patents
積層型表示装置及びその製造方法Info
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- JP2003029293A JP2003029293A JP2001214089A JP2001214089A JP2003029293A JP 2003029293 A JP2003029293 A JP 2003029293A JP 2001214089 A JP2001214089 A JP 2001214089A JP 2001214089 A JP2001214089 A JP 2001214089A JP 2003029293 A JP2003029293 A JP 2003029293A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 液晶層等の表示層が複数積層された積層型表
示装置であって、開口率の高く、比較的容易に作製する
ことができる積層型表示装置及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 三つの液晶層Lb、Lg、Lrが積層さ
れた積層型液晶表示装置MD1。各液晶層はそれぞれ透
明基板S1とS2の間に配置されている。基板S1には
マトリクス状に配置された透明画素電極E11〜Emnと、
これら画素電極にそれぞれ接続された透明薄膜トランジ
スタE11〜Emnが形成されている。また、基板S2上に
は画素電極E11〜Emnのいずれにも臨む透明対向電極E
cが形成されている。表示装置MD1は、液晶表示素子
LEb、LEg、LErをそれぞれ作製した後、それら
を積層することで作製される。
示装置であって、開口率の高く、比較的容易に作製する
ことができる積層型表示装置及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 三つの液晶層Lb、Lg、Lrが積層さ
れた積層型液晶表示装置MD1。各液晶層はそれぞれ透
明基板S1とS2の間に配置されている。基板S1には
マトリクス状に配置された透明画素電極E11〜Emnと、
これら画素電極にそれぞれ接続された透明薄膜トランジ
スタE11〜Emnが形成されている。また、基板S2上に
は画素電極E11〜Emnのいずれにも臨む透明対向電極E
cが形成されている。表示装置MD1は、液晶表示素子
LEb、LEg、LErをそれぞれ作製した後、それら
を積層することで作製される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層された複数の
表示層(例えば液晶層)を有する積層型表示装置に関す
る。また。本発明は、積層型表示装置の製造方法に関す
る。
表示層(例えば液晶層)を有する積層型表示装置に関す
る。また。本発明は、積層型表示装置の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】カラー表示を行うなどのために液晶層が
複数積層された積層型液晶表示装置が提案されている。
複数積層された積層型液晶表示装置が提案されている。
【0003】例えば特開2000−284316号公報
の教える積層型液晶表示装置においては、第1及び第2
の基板間に積層された三つの液晶層(第1〜第3液晶
層)が配置されている。この積層型液晶表示装置におい
ては、アクティブマトリクス駆動を行うために、画素電
極や薄膜トランジスタ(TFT)等が各液晶層に対して
次のように設けられている。第1基板と第2基板の間に
は、第1画素電極、第1液晶層、第2画素電極、第2液
晶層、第3画素電極、第3液晶層、共通電極がこの順に
積層されている。第1基板上には、第1〜第3画素電極
にそれぞれ接続された第1〜第3のTFTが形成されて
いる。第2TFTと第2画素電極は、第1液晶層をまた
ぐ高さのある柱状電極によって接続されている。同様
に、第3TFTと第3画素電極は第1及び第2液晶層を
またぐ高さのある柱状電極によって接続されている。
の教える積層型液晶表示装置においては、第1及び第2
の基板間に積層された三つの液晶層(第1〜第3液晶
層)が配置されている。この積層型液晶表示装置におい
ては、アクティブマトリクス駆動を行うために、画素電
極や薄膜トランジスタ(TFT)等が各液晶層に対して
次のように設けられている。第1基板と第2基板の間に
は、第1画素電極、第1液晶層、第2画素電極、第2液
晶層、第3画素電極、第3液晶層、共通電極がこの順に
積層されている。第1基板上には、第1〜第3画素電極
にそれぞれ接続された第1〜第3のTFTが形成されて
いる。第2TFTと第2画素電極は、第1液晶層をまた
ぐ高さのある柱状電極によって接続されている。同様
に、第3TFTと第3画素電極は第1及び第2液晶層を
またぐ高さのある柱状電極によって接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開2
000−284318号公報の教える積層型液晶表示装
置は、製造方法が複雑であり、それだけ製造コストがか
かる。
000−284318号公報の教える積層型液晶表示装
置は、製造方法が複雑であり、それだけ製造コストがか
かる。
【0005】このような不具合とは別にTFTをスイッ
チング素子として採用する表示装置においては次のよう
な不具合が発生することもある。表示装置におけるTF
Tとしては、a−Si(アモルファスシリコン)TFT
や、p−Si(ポリシリコン)TFTが実用化されてい
る。アモルファスシリコンTFTや、ポリシリコンTF
Tに可視光が入射するとTFTが誤動作することがあ
り、それを防止するためにTFTに可視光が入射するの
を防止するための遮光層が表示装置に設けられる。しか
し、遮光層を設けると開口率が低下し、明るい表示を行
うことが難しくなる。
チング素子として採用する表示装置においては次のよう
な不具合が発生することもある。表示装置におけるTF
Tとしては、a−Si(アモルファスシリコン)TFT
や、p−Si(ポリシリコン)TFTが実用化されてい
る。アモルファスシリコンTFTや、ポリシリコンTF
Tに可視光が入射するとTFTが誤動作することがあ
り、それを防止するためにTFTに可視光が入射するの
を防止するための遮光層が表示装置に設けられる。しか
し、遮光層を設けると開口率が低下し、明るい表示を行
うことが難しくなる。
【0006】そこで、本発明は液晶層等の表示層が複数
積層された積層型表示装置であって、開口率の高い積層
型液晶表示装置を提供することを課題とする。
積層された積層型表示装置であって、開口率の高い積層
型液晶表示装置を提供することを課題とする。
【0007】また、本発明は比較的容易に作製すること
ができる積層型表示装置を提供することを課題とする。
ができる積層型表示装置を提供することを課題とする。
【0008】さらに、本発明は積層型表示装置を比較的
容易に作製することができる製造方法を提供することを
課題とする。
容易に作製することができる製造方法を提供することを
課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】§1. 積層型表示装置
前記課題を解決するために本発明は、積層された複数の
表示層を有する積層型表示装置であって、該各表示層が
それぞれマトリクス状に配置された複数の透明な画素電
極及び該画素電極に接続された複数の透明な薄膜トラン
ジスタが形成された透明な第1基板と、該第1基板上の
複数の画素電極の全てに臨む透明な対向電極が形成され
た透明な第2基板との間に挟持されていることを特徴と
する積層型表示装置を提供する。 §1.1. 本発明の積層型表示装置は、積層された複
数の表示層を有している。
表示層を有する積層型表示装置であって、該各表示層が
それぞれマトリクス状に配置された複数の透明な画素電
極及び該画素電極に接続された複数の透明な薄膜トラン
ジスタが形成された透明な第1基板と、該第1基板上の
複数の画素電極の全てに臨む透明な対向電極が形成され
た透明な第2基板との間に挟持されていることを特徴と
する積層型表示装置を提供する。 §1.1. 本発明の積層型表示装置は、積層された複
数の表示層を有している。
【0010】表示層は、電圧印加、或いは、電流を流す
ことなどによってその状態を変化させる層であり、さら
に言えば、電圧印加などによってその状態が変化し得る
層である。表示層は、例えば、電圧印加などによって光
の透過率、光の反射率が変化する層とすればよい。表示
層は、電圧印加などによって発光状態が変化する層とし
てもよい。表示層は例えば液晶を含む液晶層とすればよ
い。表示層の他の例については後述する。
ことなどによってその状態を変化させる層であり、さら
に言えば、電圧印加などによってその状態が変化し得る
層である。表示層は、例えば、電圧印加などによって光
の透過率、光の反射率が変化する層とすればよい。表示
層は、電圧印加などによって発光状態が変化する層とし
てもよい。表示層は例えば液晶を含む液晶層とすればよ
い。表示層の他の例については後述する。
【0011】各表示層は、それぞれ一対の基板(第1基
板と第2基板)の間に配置され、それら基板に挟持、保
持されている。
板と第2基板)の間に配置され、それら基板に挟持、保
持されている。
【0012】積層型表示装置には、例えば、複数の表示
層それぞれに対して一対の基板を設ければよい。この場
合、表示層の数がN(Nは2以上の整数)個であるとす
ると、積層型表示装置が有する基板の数は2・N個であ
る。
層それぞれに対して一対の基板を設ければよい。この場
合、表示層の数がN(Nは2以上の整数)個であるとす
ると、積層型表示装置が有する基板の数は2・N個であ
る。
【0013】積層型表示装置が有する基板の数は2・N
個よりも少ないこともある。例えば、ある表示層(第1
表示層という)を保持するための基板を、第1表示層に
隣合う第2表示層の保持にも利用する場合、つまり、隣
合う二つの表示層の間に基板を一つだけ配置して、その
基板をこれら二つの表示層の保持に共通に利用する場合
である。
個よりも少ないこともある。例えば、ある表示層(第1
表示層という)を保持するための基板を、第1表示層に
隣合う第2表示層の保持にも利用する場合、つまり、隣
合う二つの表示層の間に基板を一つだけ配置して、その
基板をこれら二つの表示層の保持に共通に利用する場合
である。
【0014】いずれにしても、各表示層を保持する第1
基板と第2基板はそれぞれ次のようなものである。
基板と第2基板はそれぞれ次のようなものである。
【0015】第1基板と第2基板はいずれも透明であ
る。
る。
【0016】第1基板上には、複数の透明な画素電極
と、半導体活性層のバンドギャップが3eV以上である
材料を用いた透明な薄膜トランジスタ(TFT:Thin F
ilm Transistor)が複数形成されている。複数の画素電
極は第1基板上にマトリクス状に配置されている。各画
素電極は例えば四角形状とすればよい。複数の薄膜トラ
ンジスタは、複数の画素電極のそれぞれに対して設けら
れている。各薄膜トランジスタは、対応する画素電極に
電気的に接続されている。
と、半導体活性層のバンドギャップが3eV以上である
材料を用いた透明な薄膜トランジスタ(TFT:Thin F
ilm Transistor)が複数形成されている。複数の画素電
極は第1基板上にマトリクス状に配置されている。各画
素電極は例えば四角形状とすればよい。複数の薄膜トラ
ンジスタは、複数の画素電極のそれぞれに対して設けら
れている。各薄膜トランジスタは、対応する画素電極に
電気的に接続されている。
【0017】第2基板上には、透明な対向電極が設けら
れている。第2基板上の対向電極は、第1基板上の複数
の画素電極の全てに臨んでいる。対向電極は例えば第2
基板の全面に形成すればよい。
れている。第2基板上の対向電極は、第1基板上の複数
の画素電極の全てに臨んでいる。対向電極は例えば第2
基板の全面に形成すればよい。
【0018】なお、前述のように隣合う二つの表示層の
間に一つの基板(共通基板という)だけを配置して、そ
の基板をそれら二つの表示層の保持に共通に利用する場
合には、共通基板の二つの面には電極等を次のように形
成すればよい。例えば、共通基板の一方の面に画素電極
と薄膜トランジスタを形成し、他方の面に対向電極を形
成すればよい。この場合、画素電極と薄膜トランジスタ
が形成された面に臨む表示層に対しては共通基板は第1
基板として機能し、対向電極が形成された面に臨む表示
層に対しては共通基板は第2基板として機能する。これ
に代えて、共通基板のいずれの面にも画素電極と薄膜ト
ランジスタを形成してもよく、或いは、いずれの面にも
対向電極を形成してもよい。
間に一つの基板(共通基板という)だけを配置して、そ
の基板をそれら二つの表示層の保持に共通に利用する場
合には、共通基板の二つの面には電極等を次のように形
成すればよい。例えば、共通基板の一方の面に画素電極
と薄膜トランジスタを形成し、他方の面に対向電極を形
成すればよい。この場合、画素電極と薄膜トランジスタ
が形成された面に臨む表示層に対しては共通基板は第1
基板として機能し、対向電極が形成された面に臨む表示
層に対しては共通基板は第2基板として機能する。これ
に代えて、共通基板のいずれの面にも画素電極と薄膜ト
ランジスタを形成してもよく、或いは、いずれの面にも
対向電極を形成してもよい。
【0019】本発明の積層型表示装置においては、表示
層を挟持するための第1基板上に形成されている複数の
薄膜トランジスタはいずれも透明であり、その特性は入
射光によって影響を受けない。したがって、薄膜トラン
ジスタに可視光が入射しても誤動作することがない。そ
のため、薄膜トランジスタに光が入射するのを防止する
ためのブラックマトリクスマスク等の遮光層を基板上に
設ける必要がない。また、第1及び第2基板、画素電極
及び対向電極も透明である。これらにより、本発明の積
層型表示装置においてはほぼ100%の開口率を達成で
きる。
層を挟持するための第1基板上に形成されている複数の
薄膜トランジスタはいずれも透明であり、その特性は入
射光によって影響を受けない。したがって、薄膜トラン
ジスタに可視光が入射しても誤動作することがない。そ
のため、薄膜トランジスタに光が入射するのを防止する
ためのブラックマトリクスマスク等の遮光層を基板上に
設ける必要がない。また、第1及び第2基板、画素電極
及び対向電極も透明である。これらにより、本発明の積
層型表示装置においてはほぼ100%の開口率を達成で
きる。
【0020】§1.2. 以下、本発明の積層型表示装
置についてさらに説明する。 (a)表示層 表示層は、例えば、入射光の反射制御、透過制御を行う
ための光制御層とすればよい。表示層としての光制御層
は例えば液晶表示素子で用いられる液晶を含む液晶層と
すればよい。
置についてさらに説明する。 (a)表示層 表示層は、例えば、入射光の反射制御、透過制御を行う
ための光制御層とすればよい。表示層としての光制御層
は例えば液晶表示素子で用いられる液晶を含む液晶層と
すればよい。
【0021】表示層は、自ら発光する自発光層としても
よい。表示層としての自発光層は例えば有機EL素子で
用いられる有機発光膜、無機EL素子で用いられる無機
発光膜などとすればよい。
よい。表示層としての自発光層は例えば有機EL素子で
用いられる有機発光膜、無機EL素子で用いられる無機
発光膜などとすればよい。
【0022】積層型表示装置の複数の表示層は全て同じ
種類の表示層(例えば全て液晶層)としてもよく、1又
は2以上の表示層の種類を他の表示層の種類と異なるも
のとしてもよい。
種類の表示層(例えば全て液晶層)としてもよく、1又
は2以上の表示層の種類を他の表示層の種類と異なるも
のとしてもよい。
【0023】積層型表示装置の複数の表示層は、例え
ば、それぞれ異なる色の表示を行うためのものとすれば
よい。積層型表示装置には例えば三つの表示層を設けて
おき、それら表示層をそれぞれ赤色、緑色及び青色の表
示を行うものとすればよい。このようにすれば、これら
三つの表示層でマルチカラー又は加法混色によるフルカ
ラー表示を行うことができる。 (b)液晶層 表示層として液晶層を採用する場合には、その液晶層中
の液晶は例えば室温でコレステリック相を示すものとす
ればよい。コレステリック相を示す液晶は、液晶のヘリ
カルピッチに応じた波長の光を選択的に反射することが
できる。そのため、コレステリック相を示す液晶を含む
液晶層を有する積層型表示装置は、反射型の表示装置と
して利用できる。
ば、それぞれ異なる色の表示を行うためのものとすれば
よい。積層型表示装置には例えば三つの表示層を設けて
おき、それら表示層をそれぞれ赤色、緑色及び青色の表
示を行うものとすればよい。このようにすれば、これら
三つの表示層でマルチカラー又は加法混色によるフルカ
ラー表示を行うことができる。 (b)液晶層 表示層として液晶層を採用する場合には、その液晶層中
の液晶は例えば室温でコレステリック相を示すものとす
ればよい。コレステリック相を示す液晶は、液晶のヘリ
カルピッチに応じた波長の光を選択的に反射することが
できる。そのため、コレステリック相を示す液晶を含む
液晶層を有する積層型表示装置は、反射型の表示装置と
して利用できる。
【0024】液晶層中の液晶は、例えば、室温でコレス
テリック相を示し、所定波長の可視光を選択的に反射で
きるものとすればよい。積層型表示装置の複数の表示層
をいずれも液晶層として、いずれの液晶層中の液晶も室
温でコレステリック相を示し、所定波長の可視光を選択
的に反射できるものとしてもよい。この場合、例えば各
液晶層中の液晶の選択反射のピーク波長を互いに異なる
ものとすればよい。例えば、積層型表示装置に三つの液
晶層を表示層として設け、これら液晶層の選択反射のピ
ーク波長をそれぞれ赤色領域、緑色領域及び青色領域と
すればよい。
テリック相を示し、所定波長の可視光を選択的に反射で
きるものとすればよい。積層型表示装置の複数の表示層
をいずれも液晶層として、いずれの液晶層中の液晶も室
温でコレステリック相を示し、所定波長の可視光を選択
的に反射できるものとしてもよい。この場合、例えば各
液晶層中の液晶の選択反射のピーク波長を互いに異なる
ものとすればよい。例えば、積層型表示装置に三つの液
晶層を表示層として設け、これら液晶層の選択反射のピ
ーク波長をそれぞれ赤色領域、緑色領域及び青色領域と
すればよい。
【0025】コレステリック相を示す液晶としては、例
えば、それ自体がコレステリック相を示すコレステリッ
ク液晶や、ネマティック液晶にカイラル材料を添加した
カイラルネマティック液晶などを採用すればよい。カイ
ラルネマティック液晶は、カイラル材料の添加量によっ
て、ヘリカルピッチを調整でき、選択反射波長を簡単に
調整できる利点がある。
えば、それ自体がコレステリック相を示すコレステリッ
ク液晶や、ネマティック液晶にカイラル材料を添加した
カイラルネマティック液晶などを採用すればよい。カイ
ラルネマティック液晶は、カイラル材料の添加量によっ
て、ヘリカルピッチを調整でき、選択反射波長を簡単に
調整できる利点がある。
【0026】液晶層中の液晶は、コレステリック相を示
す液晶に代えて、ゲスト・ホスト型液晶としてもよい。
例えば、それぞれイエロー、マゼンタ、シアンの色素を
含む三つのゲスト・ホスト型液晶を含む液晶層を積層す
ることで、マルチカラー又は減法混色によるフルカラー
表示を行うことができる。 (c)基板 表示層を挟持するための基板(第1、第2基板)は、例
えば、無アルカリガラス基板等のガラス基板とすればよ
い。基板は、薄膜トランジスタ等を形成するときの成膜
温度等にもよるが、有機材料や高分子材料、例えば、ポ
リエーテルスルホン(PES)、ポリカーボネイト(P
C)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリア
リレート(PA)、ポリエーテルエーテルケトン(PE
EK)、アクリル(PMMA)、ABS、ポリ四フッ化
エチレンからなるものとしてもよい。第1及び第2基板
のうちの少なくとも一方の基板は、可撓性を有するもの
としてもよい。第1及び第2基板は同じ材料からなるも
のとしてもよく、異なる材料からなるものとしてもよ
い。
す液晶に代えて、ゲスト・ホスト型液晶としてもよい。
例えば、それぞれイエロー、マゼンタ、シアンの色素を
含む三つのゲスト・ホスト型液晶を含む液晶層を積層す
ることで、マルチカラー又は減法混色によるフルカラー
表示を行うことができる。 (c)基板 表示層を挟持するための基板(第1、第2基板)は、例
えば、無アルカリガラス基板等のガラス基板とすればよ
い。基板は、薄膜トランジスタ等を形成するときの成膜
温度等にもよるが、有機材料や高分子材料、例えば、ポ
リエーテルスルホン(PES)、ポリカーボネイト(P
C)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリア
リレート(PA)、ポリエーテルエーテルケトン(PE
EK)、アクリル(PMMA)、ABS、ポリ四フッ化
エチレンからなるものとしてもよい。第1及び第2基板
のうちの少なくとも一方の基板は、可撓性を有するもの
としてもよい。第1及び第2基板は同じ材料からなるも
のとしてもよく、異なる材料からなるものとしてもよ
い。
【0027】第1基板上には、薄膜トランジスタや画素
電極の他に、代表的には、薄膜トランジスタを駆動制御
するためのゲート信号線及びソース信号線をさらに形成
しておけばよい。第1基板上には、絶縁膜、配向膜等を
さらに形成してもよい。第2基板上にも、対向電極の他
に、例えば、絶縁膜、配向膜等を形成してもよい。 (d)薄膜トランジスタ 第1基板上に設けられている透明薄膜トランジスタは、
代表的には、次のような半導体活性層、ゲート電極、ソ
ース電極、ドレイン電極及びゲート絶縁膜を有してい
る。
電極の他に、代表的には、薄膜トランジスタを駆動制御
するためのゲート信号線及びソース信号線をさらに形成
しておけばよい。第1基板上には、絶縁膜、配向膜等を
さらに形成してもよい。第2基板上にも、対向電極の他
に、例えば、絶縁膜、配向膜等を形成してもよい。 (d)薄膜トランジスタ 第1基板上に設けられている透明薄膜トランジスタは、
代表的には、次のような半導体活性層、ゲート電極、ソ
ース電極、ドレイン電極及びゲート絶縁膜を有してい
る。
【0028】ゲート絶縁膜は、ゲート電極と半導体活性
層とを電気的に絶縁するなどのために、ゲート電極と半
導体活性層の間に配置されている。つまり、ゲート電極
はゲート絶縁膜を介して半導体活性層に臨んでいる。
層とを電気的に絶縁するなどのために、ゲート電極と半
導体活性層の間に配置されている。つまり、ゲート電極
はゲート絶縁膜を介して半導体活性層に臨んでいる。
【0029】ゲート絶縁膜は、電気的に高抵抗であり絶
縁性を有している。ゲート絶縁膜の抵抗率は、例えば、
107 Ωcm以上、より好ましくは109 Ωcm以上、
さらに好ましくは1012Ωcm以上とすればよい。
縁性を有している。ゲート絶縁膜の抵抗率は、例えば、
107 Ωcm以上、より好ましくは109 Ωcm以上、
さらに好ましくは1012Ωcm以上とすればよい。
【0030】ソース電極は半導体活性層に臨んでいる。
ソース電極は半導体活性層に直接接する位置に設けても
よく、ソース電極と半導体活性層の間には別の層(例え
ばオーミックコンタクト層)を設けてもよい。
ソース電極は半導体活性層に直接接する位置に設けても
よく、ソース電極と半導体活性層の間には別の層(例え
ばオーミックコンタクト層)を設けてもよい。
【0031】ドレイン電極も半導体活性層に臨んでい
る。ドレイン電極は半導体活性層に直接接する位置に設
けてもよく、ドレイン電極と半導体活性層の間には別の
層(例えばオーミックコンタクト層)を設けてもよい。
る。ドレイン電極は半導体活性層に直接接する位置に設
けてもよく、ドレイン電極と半導体活性層の間には別の
層(例えばオーミックコンタクト層)を設けてもよい。
【0032】半導体活性層、ゲート電極、ソース電極、
ドレイン電極及びゲート絶縁膜は、例えば、逆スタガ構
造(ボトムゲート構造)又は正スタガ構造(トップゲー
ト構造)となるように配置すればよい。
ドレイン電極及びゲート絶縁膜は、例えば、逆スタガ構
造(ボトムゲート構造)又は正スタガ構造(トップゲー
ト構造)となるように配置すればよい。
【0033】薄膜トランジスタの構成要素(ゲート電
極、ソース電極、ドレイン電極、ゲート絶縁膜及び半導
体活性層)をいずれも透明とすることで、薄膜トランジ
スタ全体を透明にすることができる。薄膜トランジスタ
の透明な構成要素の材料としては、従来より知られてい
る透明材料を採用することができる。例えば、酸化亜鉛
(ZnO)を母材とする材料により、ゲート電極、ソー
ス電極、ドレイン電極、ゲート絶縁膜及び半導体活性層
を形成すればよい。ZnOはエネルギーバンドギャップ
が3eV以上と大きく、また、これに不純物をドープす
ることで導電性を制御することができる。各構成要素の
材料の具体例を次に示す。 (d1)電極 電極としての透明導電膜は、可視光に対して透明であっ
て、低抵抗率が得られるのであれば、どのような材料か
らなるものでもよい。例えば、酸化インジウム(In2
O3 )、酸化錫(SnO2 )、ZnO等の酸化物材料
や、この酸化物材料に不純物をドープしたものを透明導
電膜材料として採用することができる。
極、ソース電極、ドレイン電極、ゲート絶縁膜及び半導
体活性層)をいずれも透明とすることで、薄膜トランジ
スタ全体を透明にすることができる。薄膜トランジスタ
の透明な構成要素の材料としては、従来より知られてい
る透明材料を採用することができる。例えば、酸化亜鉛
(ZnO)を母材とする材料により、ゲート電極、ソー
ス電極、ドレイン電極、ゲート絶縁膜及び半導体活性層
を形成すればよい。ZnOはエネルギーバンドギャップ
が3eV以上と大きく、また、これに不純物をドープす
ることで導電性を制御することができる。各構成要素の
材料の具体例を次に示す。 (d1)電極 電極としての透明導電膜は、可視光に対して透明であっ
て、低抵抗率が得られるのであれば、どのような材料か
らなるものでもよい。例えば、酸化インジウム(In2
O3 )、酸化錫(SnO2 )、ZnO等の酸化物材料
や、この酸化物材料に不純物をドープしたものを透明導
電膜材料として採用することができる。
【0034】具体的に言うと、透明導電膜材料として
は、例えば、In2 O3 に錫(Sn)をドープしたもの
(一般的にITO(Indium Tin Oxide)と呼ばれる)、
SnO 2 にアンチモン(Sb)又はフッ素(F)をドー
プしたもの、ZnOにInをドープしたもの、ZnOに
ガリウム(Ga)をドープしたもの(一般的にGZOと
呼ばれる)、ZnOにAlをドープしたもの(一般的に
AZOと呼ばれる)などを採用すればよい。
は、例えば、In2 O3 に錫(Sn)をドープしたもの
(一般的にITO(Indium Tin Oxide)と呼ばれる)、
SnO 2 にアンチモン(Sb)又はフッ素(F)をドー
プしたもの、ZnOにInをドープしたもの、ZnOに
ガリウム(Ga)をドープしたもの(一般的にGZOと
呼ばれる)、ZnOにAlをドープしたもの(一般的に
AZOと呼ばれる)などを採用すればよい。
【0035】上記述べた透明電極材料は、薄膜トランジ
スタのゲート電極、ソース電極、ドレイン電極の材料と
してだけでなく、第1基板上の透明画素電極材料及び第
2基板上の対向電極材料や、後述する共通電極材料とし
ても採用することができる。 (d2)ゲート絶縁膜 ゲート絶縁膜材料としては、例えば、酸化シリコンを主
成分とする材料(酸化シリコンのみからなる材料を含
む。以下、単に酸化シリコンという)を挙げることがで
きる。ゲート絶縁膜としての酸化シリコン膜は、例えば
SiO2 膜とすればよい。
スタのゲート電極、ソース電極、ドレイン電極の材料と
してだけでなく、第1基板上の透明画素電極材料及び第
2基板上の対向電極材料や、後述する共通電極材料とし
ても採用することができる。 (d2)ゲート絶縁膜 ゲート絶縁膜材料としては、例えば、酸化シリコンを主
成分とする材料(酸化シリコンのみからなる材料を含
む。以下、単に酸化シリコンという)を挙げることがで
きる。ゲート絶縁膜としての酸化シリコン膜は、例えば
SiO2 膜とすればよい。
【0036】ゲート絶縁膜材料は、窒化シリコンを主成
分とする材料(窒化シリコンのみからなる材料も含む。
以下、単に窒化シリコン(SiN)という)や、酸窒化
シリコンを主成分とする材料(酸窒化シリコンのみから
なる材料も含む。以下、単に酸窒化シリコンという)と
してもよい。ゲート絶縁膜としての窒化シリコン膜や酸
窒化シリコン膜は、その所期の目的を達成できる範囲
で、不純物を含んでいてもよい。窒化シリコン(Si
N)膜は、例えば、アモルファスSiN又はSi3N4
からなる膜、或いは、アモルファスSiN又はSi3 N
4 を主成分とする膜とすればよい。
分とする材料(窒化シリコンのみからなる材料も含む。
以下、単に窒化シリコン(SiN)という)や、酸窒化
シリコンを主成分とする材料(酸窒化シリコンのみから
なる材料も含む。以下、単に酸窒化シリコンという)と
してもよい。ゲート絶縁膜としての窒化シリコン膜や酸
窒化シリコン膜は、その所期の目的を達成できる範囲
で、不純物を含んでいてもよい。窒化シリコン(Si
N)膜は、例えば、アモルファスSiN又はSi3N4
からなる膜、或いは、アモルファスSiN又はSi3 N
4 を主成分とする膜とすればよい。
【0037】ゲート電極と半導体活性層の間に配置する
ゲート絶縁膜は、酸化シリコン膜と窒化シリコン膜の二
層構造としてもよい。この場合、例えば窒化シリコン膜
を半導体活性層に臨ませればよい。 (d3)半導体活性層 半導体活性層は、例えば、伝導帯と価電子帯の間のエネ
ルギーバンドギャップが3eV以上と可視光に対して透
明で、キャリア濃度が1018cm-3以下である材料によ
り形成すればよい。
ゲート絶縁膜は、酸化シリコン膜と窒化シリコン膜の二
層構造としてもよい。この場合、例えば窒化シリコン膜
を半導体活性層に臨ませればよい。 (d3)半導体活性層 半導体活性層は、例えば、伝導帯と価電子帯の間のエネ
ルギーバンドギャップが3eV以上と可視光に対して透
明で、キャリア濃度が1018cm-3以下である材料によ
り形成すればよい。
【0038】半導体活性層は、例えば酸化亜鉛(Zn
O)を主成分とする膜(以下単に酸化亜鉛膜(ZnO
膜)という)とすればよい。 (e) 第1基板上の画素電極と、この画素電極に対し
て設けられた薄膜トランジスタ(この画素電極に接続さ
れている薄膜トランジスタ)は、互いに少なくとも一部
が重なるように配置してもよい。例えば、薄膜トランジ
スタを覆うように画素電極を配置してもよい。このよう
にすれば、画素電極のサイズを大きくすることができ
る。
O)を主成分とする膜(以下単に酸化亜鉛膜(ZnO
膜)という)とすればよい。 (e) 第1基板上の画素電極と、この画素電極に対し
て設けられた薄膜トランジスタ(この画素電極に接続さ
れている薄膜トランジスタ)は、互いに少なくとも一部
が重なるように配置してもよい。例えば、薄膜トランジ
スタを覆うように画素電極を配置してもよい。このよう
にすれば、画素電極のサイズを大きくすることができ
る。
【0039】このようにする場合、画素電極と薄膜トラ
ンジスタの間の電気的絶縁状態を保つために、例えば、
画素電極と薄膜トランジスタの間には透明な絶縁膜を配
置すればよい。そして、画素電極と薄膜トランジスタ
は、例えば、絶縁膜にコンタクトホールを設けておき、
そのコンタクトホールを介して電気的に接続すればよ
い。
ンジスタの間の電気的絶縁状態を保つために、例えば、
画素電極と薄膜トランジスタの間には透明な絶縁膜を配
置すればよい。そして、画素電極と薄膜トランジスタ
は、例えば、絶縁膜にコンタクトホールを設けておき、
そのコンタクトホールを介して電気的に接続すればよ
い。
【0040】複数の薄膜トランジスタ上に透明な一つの
絶縁膜を形成して、この絶縁膜上に複数の画素電極を形
成してもよい。この場合には、その絶縁膜に複数のコン
タクトホールを形成しておき、各コンタクトホールを介
して画素電極と薄膜トランジスタとを電気的に接続して
もよい。
絶縁膜を形成して、この絶縁膜上に複数の画素電極を形
成してもよい。この場合には、その絶縁膜に複数のコン
タクトホールを形成しておき、各コンタクトホールを介
して画素電極と薄膜トランジスタとを電気的に接続して
もよい。
【0041】画素電極と薄膜トランジスタの間に配置す
る絶縁膜の画素電極側の面を平坦にしてもよい。このよ
うにすれば、絶縁膜上に形成されている画素電極を平坦
にすることができる。第1基板上の画素電極が平坦であ
れば、この画素電極と第2基板上の対向電極との間に電
圧を印加することで、第1基板と第2基板の間に配置さ
れた表示層に一様な平行電界を印加することができる。
これにより、表示層が液晶層であるときには、コントラ
ストを向上させることができる。また、画素電極の上に
さらに配向膜及び(又は)絶縁膜を形成する場合には、
配向膜及び(又は)絶縁膜も平坦にすることができる。
配向膜が平坦であれば、配向膜にラビング処理を施すと
きにはラビング不良を抑制でき、これに接する液晶の配
向欠陥を抑制することができる。 (f) 各表示層の同じ画素に対して設けられた薄膜ト
ランジスタは、第1基板の法線方向から見たときの位置
を互いにずらしてもよい。
る絶縁膜の画素電極側の面を平坦にしてもよい。このよ
うにすれば、絶縁膜上に形成されている画素電極を平坦
にすることができる。第1基板上の画素電極が平坦であ
れば、この画素電極と第2基板上の対向電極との間に電
圧を印加することで、第1基板と第2基板の間に配置さ
れた表示層に一様な平行電界を印加することができる。
これにより、表示層が液晶層であるときには、コントラ
ストを向上させることができる。また、画素電極の上に
さらに配向膜及び(又は)絶縁膜を形成する場合には、
配向膜及び(又は)絶縁膜も平坦にすることができる。
配向膜が平坦であれば、配向膜にラビング処理を施すと
きにはラビング不良を抑制でき、これに接する液晶の配
向欠陥を抑制することができる。 (f) 各表示層の同じ画素に対して設けられた薄膜ト
ランジスタは、第1基板の法線方向から見たときの位置
を互いにずらしてもよい。
【0042】前述のように薄膜トランジスタは透明では
あるが、それでも薄膜トランジスタが形成されていない
第1基板部分に比べて、薄膜トランジスタが形成されて
いる第1基板部分における光の透過率は低くなりやす
い。したがって、同じ画素の薄膜トランジスタの位置を
ずらすことで、同じ画素の薄膜トランジスタが互いに重
なる位置に配置されている場合に比べて、表示画面の明
るさのむらを抑制することができる。 (g) 前述のように表示層を液晶層(例えばコレステ
リック相を示す液晶を含む液晶層)とする場合には、第
1及び第2基板のうちの少なくとも一方に、画素電極又
は対向電極との間に、基板面に沿う向きの横電界を発生
させるための共通電極をさらに形成してもよい。つま
り、第1基板上に共通電極をさらに形成して、第1基板
上の画素電極と共通電極の間に電圧を印加したときに横
電界を形成できるようにしてもよく、これに代えて或い
はこれとともに、第2基板上にさらに共通電極を形成し
て、第2基板上の対向電極と共通電極の間に電圧を印加
したときに横電界を形成できるようにしてもよい。
あるが、それでも薄膜トランジスタが形成されていない
第1基板部分に比べて、薄膜トランジスタが形成されて
いる第1基板部分における光の透過率は低くなりやす
い。したがって、同じ画素の薄膜トランジスタの位置を
ずらすことで、同じ画素の薄膜トランジスタが互いに重
なる位置に配置されている場合に比べて、表示画面の明
るさのむらを抑制することができる。 (g) 前述のように表示層を液晶層(例えばコレステ
リック相を示す液晶を含む液晶層)とする場合には、第
1及び第2基板のうちの少なくとも一方に、画素電極又
は対向電極との間に、基板面に沿う向きの横電界を発生
させるための共通電極をさらに形成してもよい。つま
り、第1基板上に共通電極をさらに形成して、第1基板
上の画素電極と共通電極の間に電圧を印加したときに横
電界を形成できるようにしてもよく、これに代えて或い
はこれとともに、第2基板上にさらに共通電極を形成し
て、第2基板上の対向電極と共通電極の間に電圧を印加
したときに横電界を形成できるようにしてもよい。
【0043】例えば、第1基板上に画素電極の他に、画
素電極に対して第1基板面に平行な方向にずれた部分を
少なくとも一つ有する共通電極を少なくとも一つさらに
設ければよい。共通電極は例えば少なくとも一つの歯部
分を有する櫛歯状のものとし、画素電極も少なくとも一
つの歯部分を有する櫛歯状のものとすればよい。この場
合、例えば、櫛歯状共通電極の歯部分と、櫛歯状画素電
極の歯部分の位置を第1基板面に平行な方向にずらして
おけばよい。
素電極に対して第1基板面に平行な方向にずれた部分を
少なくとも一つ有する共通電極を少なくとも一つさらに
設ければよい。共通電極は例えば少なくとも一つの歯部
分を有する櫛歯状のものとし、画素電極も少なくとも一
つの歯部分を有する櫛歯状のものとすればよい。この場
合、例えば、櫛歯状共通電極の歯部分と、櫛歯状画素電
極の歯部分の位置を第1基板面に平行な方向にずらして
おけばよい。
【0044】このような共通電極を第1基板上に設けた
場合、横電界に加えて、第1基板上の画素電極と第2基
板上の対向電極の間に電圧を印加したときには、第1基
板面にほぼ垂直な向きの縦電界を液晶層(画素電極に臨
む液晶)に印加することができる。第1基板上の共通電
極と第2基板上の対向電極の間に電圧を印加したときに
も、縦電界を液晶層(共通電極に臨む液晶)に印加する
ことができる。液晶層に縦電界を印加するときには、画
素電極と対向電極の間に電圧を印加するとともに、共通
電極と対向電極の間に電圧を印加してもよい。
場合、横電界に加えて、第1基板上の画素電極と第2基
板上の対向電極の間に電圧を印加したときには、第1基
板面にほぼ垂直な向きの縦電界を液晶層(画素電極に臨
む液晶)に印加することができる。第1基板上の共通電
極と第2基板上の対向電極の間に電圧を印加したときに
も、縦電界を液晶層(共通電極に臨む液晶)に印加する
ことができる。液晶層に縦電界を印加するときには、画
素電極と対向電極の間に電圧を印加するとともに、共通
電極と対向電極の間に電圧を印加してもよい。
【0045】したがって、第1基板上に画素電極の他に
共通電極を設けることで、液晶層には縦電界又は横電界
を選択的に印加することができる。第2基板上に共通電
極を設けるときにも同様に、液晶層には縦電界又は横電
界を選択的に印加することができる。
共通電極を設けることで、液晶層には縦電界又は横電界
を選択的に印加することができる。第2基板上に共通電
極を設けるときにも同様に、液晶層には縦電界又は横電
界を選択的に印加することができる。
【0046】画素電極と共通電極の間に電圧を印加する
とき、画素電極と対向電極の間に電圧を印加するとき、
又は(及び)共通電極と対向電極の間に電圧を印加する
ときには、液晶の螺旋構造を完全に解くことなく液晶の
状態(例えばヘリカル軸の向き)を変化させる電圧(例
えばパルス電圧)を印加してもよい。パルス電圧を印加
する場合には、例えば、そのパルス電圧の大きさ、パル
ス幅、パルス数及びデューティー比の組み合わせを液晶
の螺旋構造を完全に解かないものとすればよい。液晶に
縦電界及び横電界のいずれも印加することができるの
で、液晶の螺旋構造を完全に解かなくても、液晶のヘリ
カル軸の向きを所望の向きに向かせることができる。液
晶の螺旋構造を完全に解くためには比較的大きな電圧を
液晶に印加しなければならないので、上記のようにする
ことでそれほど大きな電圧を液晶に印加する必要がなく
なる。したがって、画素電極と、共通電極又は対向電極
の間に電圧を印加するときには、その画素電極への電圧
印加を制御する薄膜トランジスタへの負荷を低減でき
る。
とき、画素電極と対向電極の間に電圧を印加するとき、
又は(及び)共通電極と対向電極の間に電圧を印加する
ときには、液晶の螺旋構造を完全に解くことなく液晶の
状態(例えばヘリカル軸の向き)を変化させる電圧(例
えばパルス電圧)を印加してもよい。パルス電圧を印加
する場合には、例えば、そのパルス電圧の大きさ、パル
ス幅、パルス数及びデューティー比の組み合わせを液晶
の螺旋構造を完全に解かないものとすればよい。液晶に
縦電界及び横電界のいずれも印加することができるの
で、液晶の螺旋構造を完全に解かなくても、液晶のヘリ
カル軸の向きを所望の向きに向かせることができる。液
晶の螺旋構造を完全に解くためには比較的大きな電圧を
液晶に印加しなければならないので、上記のようにする
ことでそれほど大きな電圧を液晶に印加する必要がなく
なる。したがって、画素電極と、共通電極又は対向電極
の間に電圧を印加するときには、その画素電極への電圧
印加を制御する薄膜トランジスタへの負荷を低減でき
る。
【0047】共通電極は例えばマトリクス状に配置され
た画素電極のうちの所定方向に一列に並ぶ画素電極群に
対して共通のものとすればよい。この場合、共通電極は
代表的には第1基板上に複数設ければよい。共通電極は
第1基板上に形成された全ての画素電極に対して共通の
ものとしてもよい。各画素電極に対して一つずつ共通電
極を設けてもよい。
た画素電極のうちの所定方向に一列に並ぶ画素電極群に
対して共通のものとすればよい。この場合、共通電極は
代表的には第1基板上に複数設ければよい。共通電極は
第1基板上に形成された全ての画素電極に対して共通の
ものとしてもよい。各画素電極に対して一つずつ共通電
極を設けてもよい。
【0048】第2基板上の対向電極を櫛歯状として、こ
れにかみ合わせるように共通電極を設けてもよい。この
場合、対向電極と共通電極との間に横電界を発生させる
ことになる。第1基板上の画素電極への通電を行うこと
で第2基板上の対向電極及び共通電極による横電界を乱
すことで、各画素のスイッチングを行うようにしてもよ
い。 §2. 積層型表示装置の製造方法 本発明は上記説明した積層された複数の表示層を有する
積層型表示装置の製造方法も提供する。
れにかみ合わせるように共通電極を設けてもよい。この
場合、対向電極と共通電極との間に横電界を発生させる
ことになる。第1基板上の画素電極への通電を行うこと
で第2基板上の対向電極及び共通電極による横電界を乱
すことで、各画素のスイッチングを行うようにしてもよ
い。 §2. 積層型表示装置の製造方法 本発明は上記説明した積層された複数の表示層を有する
積層型表示装置の製造方法も提供する。
【0049】本発明に係る製造方法は、積層された複数
の表示層を有する積層型表示装置の製造方法であって、
マトリクス状に配置された複数の透明な画素電極及び該
画素電極に接続された複数の透明な薄膜トランジスタが
形成された透明な第1基板と、該第1基板上の複数の画
素電極の全てに臨ませる透明な対向電極が形成された透
明な第2基板との間に表示層を配置して、複数の表示素
子をそれぞれ作製する表示素子作製工程と、該表示素子
作製工程で作製された複数の表示素子を積層する積層工
程とを含む積層型表示装置の製造方法である。 §2.1. 本発明の積層型表示装置の製造方法は、表
示素子作製工程と積層工程とを含んでいる。なお、前記
積層型表示装置の説明の中で述べたことは、この製造方
法により作製される積層型表示装置に関しても同様のこ
とが言える。
の表示層を有する積層型表示装置の製造方法であって、
マトリクス状に配置された複数の透明な画素電極及び該
画素電極に接続された複数の透明な薄膜トランジスタが
形成された透明な第1基板と、該第1基板上の複数の画
素電極の全てに臨ませる透明な対向電極が形成された透
明な第2基板との間に表示層を配置して、複数の表示素
子をそれぞれ作製する表示素子作製工程と、該表示素子
作製工程で作製された複数の表示素子を積層する積層工
程とを含む積層型表示装置の製造方法である。 §2.1. 本発明の積層型表示装置の製造方法は、表
示素子作製工程と積層工程とを含んでいる。なお、前記
積層型表示装置の説明の中で述べたことは、この製造方
法により作製される積層型表示装置に関しても同様のこ
とが言える。
【0050】表示素子作製工程においては、次のような
表示層を含む表示素子を複数作製する。表示素子(単位
素子)は、透明第1基板と透明第2基板の間に表示層が
配置されたものである。表示素子作製工程においては、
最終的に積層させる表示層と同じ数の表示素子を作製す
る。
表示層を含む表示素子を複数作製する。表示素子(単位
素子)は、透明第1基板と透明第2基板の間に表示層が
配置されたものである。表示素子作製工程においては、
最終的に積層させる表示層と同じ数の表示素子を作製す
る。
【0051】表示素子作製工程で用いる第1基板上に
は、マトリクス状に配置された複数の透明な画素電極及
び該画素電極に接続された複数の透明な薄膜トランジス
タが形成されている。第1基板は、さらに絶縁膜、配向
膜等が形成されたものとしてもよい。
は、マトリクス状に配置された複数の透明な画素電極及
び該画素電極に接続された複数の透明な薄膜トランジス
タが形成されている。第1基板は、さらに絶縁膜、配向
膜等が形成されたものとしてもよい。
【0052】表示素子作製工程で用いる第2基板上に
は、第1基板上の複数の画素電極の全てに臨ませる透明
な対向電極が形成されている。第2基板は、さらに絶縁
膜、配向膜等が形成されたものとしてもよい。
は、第1基板上の複数の画素電極の全てに臨ませる透明
な対向電極が形成されている。第2基板は、さらに絶縁
膜、配向膜等が形成されたものとしてもよい。
【0053】第1基板と第2基板の間に配置する表示層
として例えば液晶層を採用する場合には、第1基板と第
2基板の間には、液晶漏れを防止するためのシール壁を
さらに配置してもよい。液晶を第1及び第2基板のうち
の少なくとも一方の基板上に供給した後、第1基板と第
2基板をシール壁等によって貼り合わすことで、第1基
板と第2基板の間に液晶層を形成することができる。第
1基板と第2基板を貼り合わせた後、シール壁によって
囲まれる領域内に真空注入法等によって液晶を注入して
もよい。第1基板と第2基板の間には、液晶層の厚みを
制御するなどのために、1又は2以上のスペーサを配置
してもよい。第1基板と第2基板の間には、液晶層の厚
みを制御したり、基板の接着強度を高めるなどのため
に、1又は2以上の樹脂構造物(樹脂柱)を配置しても
よい。
として例えば液晶層を採用する場合には、第1基板と第
2基板の間には、液晶漏れを防止するためのシール壁を
さらに配置してもよい。液晶を第1及び第2基板のうち
の少なくとも一方の基板上に供給した後、第1基板と第
2基板をシール壁等によって貼り合わすことで、第1基
板と第2基板の間に液晶層を形成することができる。第
1基板と第2基板を貼り合わせた後、シール壁によって
囲まれる領域内に真空注入法等によって液晶を注入して
もよい。第1基板と第2基板の間には、液晶層の厚みを
制御するなどのために、1又は2以上のスペーサを配置
してもよい。第1基板と第2基板の間には、液晶層の厚
みを制御したり、基板の接着強度を高めるなどのため
に、1又は2以上の樹脂構造物(樹脂柱)を配置しても
よい。
【0054】複数の表示素子を作製した後、積層工程を
行う。
行う。
【0055】積層工程においては作製された複数の表示
素子を所定の順序で積層する。互いの位置関係がずれな
いように、隣合う表示素子は例えば接着剤で接着しても
よい。
素子を所定の順序で積層する。互いの位置関係がずれな
いように、隣合う表示素子は例えば接着剤で接着しても
よい。
【0056】表示層を含む表示素子を複数積層すること
で、複数の表示層が積層された積層型表示装置が得られ
る。
で、複数の表示層が積層された積層型表示装置が得られ
る。
【0057】上記述べた製造方法によると、各表示素子
をそれぞれ独立して作製することができる。したがっ
て、比較的容易に積層型表示装置を作製することができ
る。
をそれぞれ独立して作製することができる。したがっ
て、比較的容易に積層型表示装置を作製することができ
る。
【0058】
【発明の実施の形態】§3. 以下、本発明の実施の形
態を図面を参照して説明する。
態を図面を参照して説明する。
【0059】図1に本発明に係る積層型表示装置の一例
の概略断面図を示す。図1の積層型表示装置MD1は、
反射型の積層型液晶表示装置である。
の概略断面図を示す。図1の積層型表示装置MD1は、
反射型の積層型液晶表示装置である。
【0060】積層型液晶表示装置MD1は、積層された
三つの液晶表示素子(液晶セル)LEb、LEg、LE
rを有している。隣合う液晶表示素子は透明な接着剤3
によって接着されている。
三つの液晶表示素子(液晶セル)LEb、LEg、LE
rを有している。隣合う液晶表示素子は透明な接着剤3
によって接着されている。
【0061】液晶表示素子LEb、LEg、LErは、
それぞれ青色、緑色、赤色表示のためのものである。液
晶表示素子LEb、LEg、LErは、それぞれ青色、
緑色、赤色領域に選択反射波長を有する液晶層Lb、L
g、Lrを含んでいる。つまり、表示装置MD1におい
ては、液晶層Lb、Lg、Lrがこの順に積層されてい
る。
それぞれ青色、緑色、赤色表示のためのものである。液
晶表示素子LEb、LEg、LErは、それぞれ青色、
緑色、赤色領域に選択反射波長を有する液晶層Lb、L
g、Lrを含んでいる。つまり、表示装置MD1におい
ては、液晶層Lb、Lg、Lrがこの順に積層されてい
る。
【0062】積層型液晶表示装置MD1による表示は、
液晶表示素子LEb側(図1においては上側)から観察
する。つまり、液晶表示素子LEbが観察側に最も近い
位置に配置されており、液晶表示素子LErが観察側か
ら最も遠い位置に配置されている。液晶表示素子LEr
の裏側には光吸収膜ABが形成されている。
液晶表示素子LEb側(図1においては上側)から観察
する。つまり、液晶表示素子LEbが観察側に最も近い
位置に配置されており、液晶表示素子LErが観察側か
ら最も遠い位置に配置されている。液晶表示素子LEr
の裏側には光吸収膜ABが形成されている。
【0063】§3.1. 以下、青色表示用の液晶表示
素子LEbの構造について説明する。緑及び赤色表示用
の液晶表示素子LEg、LErの構造は、基板間に配置
された液晶層(液晶)が異なることを除けば、以下に述
べる青色表示用液晶表示素子LEbの構造と同じであ
る。
素子LEbの構造について説明する。緑及び赤色表示用
の液晶表示素子LEg、LErの構造は、基板間に配置
された液晶層(液晶)が異なることを除けば、以下に述
べる青色表示用液晶表示素子LEbの構造と同じであ
る。
【0064】液晶表示素子LEbは一対の基板S1及び
S2を有している。基板S1及びS2は本例ではいずれ
も無アルカリガラス基板であり、透明である。基板S1
とS2の間には枠状にシール壁SWが形成されている。
シール壁SWは基板S1とS2のいずれにも接着してい
る。基板S1、S2及びシール壁SWで囲まれる空間内
には、液晶LCbが配置されている。液晶LCbは基板
S1とS2の間に層状に配置されており、この層が前記
液晶層Lbである。液晶LCbは、本例では、室温でコ
レステリック相を示すカイラルネマティック液晶であ
り、所定波長の可視光を選択的に反射することができ
る。液晶LCbの選択反射のピーク波長は青色領域にあ
る。
S2を有している。基板S1及びS2は本例ではいずれ
も無アルカリガラス基板であり、透明である。基板S1
とS2の間には枠状にシール壁SWが形成されている。
シール壁SWは基板S1とS2のいずれにも接着してい
る。基板S1、S2及びシール壁SWで囲まれる空間内
には、液晶LCbが配置されている。液晶LCbは基板
S1とS2の間に層状に配置されており、この層が前記
液晶層Lbである。液晶LCbは、本例では、室温でコ
レステリック相を示すカイラルネマティック液晶であ
り、所定波長の可視光を選択的に反射することができ
る。液晶LCbの選択反射のピーク波長は青色領域にあ
る。
【0065】なお、緑及び赤色表示用液晶表示素子LE
g、LErにおいては、基板間にはそれぞれ液晶層L
g、Lrが配置されている。液晶層Lg、Lr中の液晶
LCg、LCrはいずれも室温でコレステリック相を示
すカイラルネマティック液晶であり、それぞれ選択反射
のピーク波長は緑及び赤色領域にある。
g、LErにおいては、基板間にはそれぞれ液晶層L
g、Lrが配置されている。液晶層Lg、Lr中の液晶
LCg、LCrはいずれも室温でコレステリック相を示
すカイラルネマティック液晶であり、それぞれ選択反射
のピーク波長は緑及び赤色領域にある。
【0066】基板S1、S2の液晶LCbに面する位置
には配向膜O1、O2がそれぞれ形成されている。配向
膜O1及びO2は本例ではいずれもポリイミドからな
り、透明である。基板上には配向膜に代えて絶縁膜を設
けてもよく、絶縁膜及び配向膜の双方を設けてもよい。
には配向膜O1、O2がそれぞれ形成されている。配向
膜O1及びO2は本例ではいずれもポリイミドからな
り、透明である。基板上には配向膜に代えて絶縁膜を設
けてもよく、絶縁膜及び配向膜の双方を設けてもよい。
【0067】液晶層Lbと同じ層内には、複数のスペー
サSPと、複数の樹脂構造物(樹脂柱)RSが配置され
ている。スペーサSPは基板間ギャップを制御するた
め、さらに言うと、液晶層Lbの厚みを制御するために
設けられている。樹脂構造物RSは、基板S1とS2の
いずれにも接着している。樹脂構造物RSは、基板間ギ
ャップを制御したり、液晶表示素子LEbの強度を高め
るなどのために設けられている。
サSPと、複数の樹脂構造物(樹脂柱)RSが配置され
ている。スペーサSPは基板間ギャップを制御するた
め、さらに言うと、液晶層Lbの厚みを制御するために
設けられている。樹脂構造物RSは、基板S1とS2の
いずれにも接着している。樹脂構造物RSは、基板間ギ
ャップを制御したり、液晶表示素子LEbの強度を高め
るなどのために設けられている。
【0068】ここで、液晶表示素子LEbの拡大断面図
を図2に示す。また、液晶表示素子LEbの基板S1の
概略平面図及び拡大概略平面図をそれぞれ図3及び図4
に示す。図3及び図4においては、理解容易のために前
記配向膜O1を取り除いてある。
を図2に示す。また、液晶表示素子LEbの基板S1の
概略平面図及び拡大概略平面図をそれぞれ図3及び図4
に示す。図3及び図4においては、理解容易のために前
記配向膜O1を取り除いてある。
【0069】液晶表示素子LEbには、アクティブマト
リクス駆動を行うために、基板S1とS2にはそれぞれ
次のように電極や薄膜トランジスタが形成されている。
リクス駆動を行うために、基板S1とS2にはそれぞれ
次のように電極や薄膜トランジスタが形成されている。
【0070】基板S1上には、図3及び図4等に示すよ
うに、(m×n)個の画素電極E11〜Emnが形成されて
いる。なお、m、nはいずれも2以上の整数である。こ
れら画素電極は各画素に対してそれぞれ設けられてお
り、マトリクス状に配置されている。各画素電極は本例
ではいずれも四角形状である。これら画素電極の上に前
記配向膜O1が形成されている。
うに、(m×n)個の画素電極E11〜Emnが形成されて
いる。なお、m、nはいずれも2以上の整数である。こ
れら画素電極は各画素に対してそれぞれ設けられてお
り、マトリクス状に配置されている。各画素電極は本例
ではいずれも四角形状である。これら画素電極の上に前
記配向膜O1が形成されている。
【0071】また、基板S2上には、図1及び図2に示
すように、基板S1上の全ての画素電極に臨む対向電極
Ecが形成されている。対向電極Ecは本例ではITO
からなり、透明である。対向電極Ecの上に前記配向膜
O2が形成されている。
すように、基板S1上の全ての画素電極に臨む対向電極
Ecが形成されている。対向電極Ecは本例ではITO
からなり、透明である。対向電極Ecの上に前記配向膜
O2が形成されている。
【0072】基板S1上には、画素電極E11〜Emnに電
圧印加するために薄膜トランジスタ(TFT)T11〜T
mn、並びに、薄膜トランジスタT11〜Tmnを駆動制御す
るためにゲート信号線GL1 〜GLm と、ソース信号線
SL1 〜SLn がさらに形成されている。
圧印加するために薄膜トランジスタ(TFT)T11〜T
mn、並びに、薄膜トランジスタT11〜Tmnを駆動制御す
るためにゲート信号線GL1 〜GLm と、ソース信号線
SL1 〜SLn がさらに形成されている。
【0073】ゲート信号線GL1 〜GLm は図3におい
てX方向(行方向)に延びており、それぞれX方向に並
ぶ薄膜トランジスタ群に対して設けられている。例えば
ゲート信号線GL1 は、X方向に並んだ薄膜トランジス
タ群T11〜T1nに対して設けられている。ゲート信号線
GL1 〜GLm はいずれも図3中左端部においては露出
している。
てX方向(行方向)に延びており、それぞれX方向に並
ぶ薄膜トランジスタ群に対して設けられている。例えば
ゲート信号線GL1 は、X方向に並んだ薄膜トランジス
タ群T11〜T1nに対して設けられている。ゲート信号線
GL1 〜GLm はいずれも図3中左端部においては露出
している。
【0074】ソース信号線SL1 〜SLn は図3におい
てY方向(列方向)に延びており、それぞれY方向に並
ぶ薄膜トランジスタ群に対して設けられている。例えば
ソース信号線SL1 はY方向に並んだ薄膜トランジスタ
群T11〜Tm1に対して設けられている。ソース信号線S
L1 〜SLn はいずれも図3中下端部においては露出し
ている。
てY方向(列方向)に延びており、それぞれY方向に並
ぶ薄膜トランジスタ群に対して設けられている。例えば
ソース信号線SL1 はY方向に並んだ薄膜トランジスタ
群T11〜Tm1に対して設けられている。ソース信号線S
L1 〜SLn はいずれも図3中下端部においては露出し
ている。
【0075】薄膜トランジスタT11〜Tmnは、詳しくは
後述するように、それぞれゲート電極12、ソース電極
15及びドレイン電極16を有している(図2参照)。
各薄膜トランジスタのドレイン電極、ゲート電極及びソ
ース電極は、それぞれ次のように画素電極、ゲート信号
線及びソース信号線と電気的に接続されている。
後述するように、それぞれゲート電極12、ソース電極
15及びドレイン電極16を有している(図2参照)。
各薄膜トランジスタのドレイン電極、ゲート電極及びソ
ース電極は、それぞれ次のように画素電極、ゲート信号
線及びソース信号線と電気的に接続されている。
【0076】薄膜トランジスタTpqのドレイン電極16
は、対応する画素電極Epqに接続されている。なお、p
は1≦p≦mを満たす整数であり、qは1≦q≦nを満
たす整数である。また、薄膜トランジスタTpqのゲート
電極12は、対応するゲート信号線GLp に接続されて
いる。薄膜トランジスタTpqのソース電極15は、対応
するソース信号線SLq に接続されている。
は、対応する画素電極Epqに接続されている。なお、p
は1≦p≦mを満たす整数であり、qは1≦q≦nを満
たす整数である。また、薄膜トランジスタTpqのゲート
電極12は、対応するゲート信号線GLp に接続されて
いる。薄膜トランジスタTpqのソース電極15は、対応
するソース信号線SLq に接続されている。
【0077】§3.2. 以下、基板S1上に形成され
ている薄膜トランジスタT12の構造を図2を参照して説
明する。他の薄膜トランジスタも薄膜トランジスタT12
と同様の構造を有している。
ている薄膜トランジスタT12の構造を図2を参照して説
明する。他の薄膜トランジスタも薄膜トランジスタT12
と同様の構造を有している。
【0078】薄膜トランジスタT12はボトムゲート型の
薄膜トランジスタである。薄膜トランジスタT12は、基
板S1上に形成された下地保護膜11上に形成されてい
る。下地保護膜11は本例ではシリコン窒化膜(SiN
膜)であり、透明である。
薄膜トランジスタである。薄膜トランジスタT12は、基
板S1上に形成された下地保護膜11上に形成されてい
る。下地保護膜11は本例ではシリコン窒化膜(SiN
膜)であり、透明である。
【0079】この保護膜11上に、ゲート電極12、ゲ
ート絶縁膜を構成する第1の絶縁層131及び第2の絶
縁層132、半導体活性層14がこの順に形成されてい
る。半導体活性層14上には、さらにソース電極15と
ドレイン電極16が形成されている。
ート絶縁膜を構成する第1の絶縁層131及び第2の絶
縁層132、半導体活性層14がこの順に形成されてい
る。半導体活性層14上には、さらにソース電極15と
ドレイン電極16が形成されている。
【0080】ソース電極15とドレイン電極16等の上
には層間絶縁膜17が形成されており、この絶縁膜17
の上に画素電極E12が形成されている。層間絶縁膜17
は本例ではポリイミドからなり、透明である。層間絶縁
膜17にはコンタクトホール17hが形成されており、
このコンタクトホール17hを介してドレイン電極16
と画素電極E12は電気的に接続されている。
には層間絶縁膜17が形成されており、この絶縁膜17
の上に画素電極E12が形成されている。層間絶縁膜17
は本例ではポリイミドからなり、透明である。層間絶縁
膜17にはコンタクトホール17hが形成されており、
このコンタクトホール17hを介してドレイン電極16
と画素電極E12は電気的に接続されている。
【0081】ゲート電極12は本例ではITOからな
り、透明である。なお、薄膜トランジスタのゲート電極
と対応するゲート信号線は一体的に形成されている。ゲ
ート信号線GL1 〜GLm は本例ではいずれもITOか
らなり、透明である。
り、透明である。なお、薄膜トランジスタのゲート電極
と対応するゲート信号線は一体的に形成されている。ゲ
ート信号線GL1 〜GLm は本例ではいずれもITOか
らなり、透明である。
【0082】ソース電極15及びドレイン電極16は本
例ではいずれもGZO(ガリウムがドープされた酸化亜
鉛)からなり、透明である。なお、薄膜トランジスタと
対応するソース信号線は一体的に形成されている。ソー
ス信号線SL1 〜SLn は本例ではいずれもGZOから
なり、透明である。
例ではいずれもGZO(ガリウムがドープされた酸化亜
鉛)からなり、透明である。なお、薄膜トランジスタと
対応するソース信号線は一体的に形成されている。ソー
ス信号線SL1 〜SLn は本例ではいずれもGZOから
なり、透明である。
【0083】ゲート絶縁膜を構成する絶縁層131、1
32は、本例ではそれぞれシリコン酸化膜(SiO
2 膜)、シリコン窒化膜(SiN膜)であり、いずれも
透明である。
32は、本例ではそれぞれシリコン酸化膜(SiO
2 膜)、シリコン窒化膜(SiN膜)であり、いずれも
透明である。
【0084】半導体活性層14は本例では酸化亜鉛膜
(ZnO膜)である。半導体活性層(ZnO膜)14は
エネルギーバンドギャップが3eV以上であり、可視光
に対して透明である。半導体活性層4としてのZnO膜
は、そのキャリア濃度が1018cm-1以下となるように
形成されたものである。
(ZnO膜)である。半導体活性層(ZnO膜)14は
エネルギーバンドギャップが3eV以上であり、可視光
に対して透明である。半導体活性層4としてのZnO膜
は、そのキャリア濃度が1018cm-1以下となるように
形成されたものである。
【0085】薄膜トランジスタを構成するゲート電極1
2、ゲート絶縁膜131、132、半導体活性層14、
ソース電極15及びドレイン電極16は、上記のように
いずれも透明であるため、薄膜トランジスタは全体とし
て透明である。
2、ゲート絶縁膜131、132、半導体活性層14、
ソース電極15及びドレイン電極16は、上記のように
いずれも透明であるため、薄膜トランジスタは全体とし
て透明である。
【0086】§3.3. 以上説明した積層型液晶表示
装置MD1においては、各液晶表示素子LEb、LE
g、LErの各画素の液晶分子(本例ではカイラルネマ
ティック液晶分子)の配列状態を次のようにして変える
ことで表示を行うことができる。
装置MD1においては、各液晶表示素子LEb、LE
g、LErの各画素の液晶分子(本例ではカイラルネマ
ティック液晶分子)の配列状態を次のようにして変える
ことで表示を行うことができる。
【0087】駆動対象画素の画素電極と対向電極Ecの
間に所定の電圧(例えばパルス電圧)を印加して、駆動
対象画素の液晶に電界を印加することで、駆動対象画素
の液晶分子の配列状態を変えることができる。積層型液
晶表示装置MD1においては液晶には基板面にほぼ垂直
な縦電界が印加される。駆動対象画素の画素電極には、
それに接続された薄膜トランジスタを介して電圧が印加
される。
間に所定の電圧(例えばパルス電圧)を印加して、駆動
対象画素の液晶に電界を印加することで、駆動対象画素
の液晶分子の配列状態を変えることができる。積層型液
晶表示装置MD1においては液晶には基板面にほぼ垂直
な縦電界が印加される。駆動対象画素の画素電極には、
それに接続された薄膜トランジスタを介して電圧が印加
される。
【0088】例えば、カイラルネマティック液晶に十分
高い電圧を印加すると、液晶分子のねじれが完全に解け
て、液晶はホメオトロピック状態になる。正の誘電異方
性を有するカイラルネマティック液晶は、液晶分子の長
軸方向が電界の向きに平行に並んだホメオトロピック状
態になる。液晶がホメオトロピック状態になった後、電
圧印加を急に停止すると、液晶はその分子のヘリカル軸
が基板に対して垂直に並んだプレーナ状態になる。プレ
ーナ状態の液晶は所定波長の光を選択的に反射する。
高い電圧を印加すると、液晶分子のねじれが完全に解け
て、液晶はホメオトロピック状態になる。正の誘電異方
性を有するカイラルネマティック液晶は、液晶分子の長
軸方向が電界の向きに平行に並んだホメオトロピック状
態になる。液晶がホメオトロピック状態になった後、電
圧印加を急に停止すると、液晶はその分子のヘリカル軸
が基板に対して垂直に並んだプレーナ状態になる。プレ
ーナ状態の液晶は所定波長の光を選択的に反射する。
【0089】また、カイラルネマティック液晶に完全な
ホメオトロピック状態にすることができない程度の低い
電圧を充分な時間印加した後電圧印加を急に停止する
と、或いは、液晶に十分高い電圧を印加して液晶がホメ
オトロピック状態になった後電圧印加をゆっくり停止す
ると、液晶はその分子のヘリカル軸が不規則な方向ない
しは基板面に対してほぼ平行に並んだフォーカルコニッ
ク状態となる。フォーカルコニック状態の液晶は光を透
過する。
ホメオトロピック状態にすることができない程度の低い
電圧を充分な時間印加した後電圧印加を急に停止する
と、或いは、液晶に十分高い電圧を印加して液晶がホメ
オトロピック状態になった後電圧印加をゆっくり停止す
ると、液晶はその分子のヘリカル軸が不規則な方向ない
しは基板面に対してほぼ平行に並んだフォーカルコニッ
ク状態となる。フォーカルコニック状態の液晶は光を透
過する。
【0090】さらに、上記の印加電圧の大きさや印加時
間を調整することによって、プレーナ状態とフォーカル
コニック状態が部分的に混在した状態をつくることがで
き、これにより中間調の表示を行うことができる。
間を調整することによって、プレーナ状態とフォーカル
コニック状態が部分的に混在した状態をつくることがで
き、これにより中間調の表示を行うことができる。
【0091】電圧印加停止後のカイラルネマティック液
晶の状態は維持される。つまり、電界が印加されていな
い状態においては、カイラルネマティック液晶の状態
は、プレーナ状態、フォーカルコニック状態又はこれら
が混在した状態に維持される。このように、カイラルネ
マティック液晶組成物にはメモリ性がある。
晶の状態は維持される。つまり、電界が印加されていな
い状態においては、カイラルネマティック液晶の状態
は、プレーナ状態、フォーカルコニック状態又はこれら
が混在した状態に維持される。このように、カイラルネ
マティック液晶組成物にはメモリ性がある。
【0092】上記説明したように各液晶表示素子LE
b、LEg、LErをそれぞれアクティブマトリクス駆
動することで、各液晶層Lb、Lg、Lrの選択反射波
長がそれぞれ青、緑、赤色領域に設定されているため、
加法混色によるフルカラー表示を行うことができる。
b、LEg、LErをそれぞれアクティブマトリクス駆
動することで、各液晶層Lb、Lg、Lrの選択反射波
長がそれぞれ青、緑、赤色領域に設定されているため、
加法混色によるフルカラー表示を行うことができる。
【0093】§3.4. 以上説明した積層型液晶表示
装置MD1においては、基板S1上に形成されている薄
膜トランジスタT11〜Tmnはいずれも透明であり、半導
体活性層のバンドギャップが3eV以上である。したが
って、薄膜トランジスタに可視光が入射しても薄膜トラ
ンジスタは誤動作しない。そのため、薄膜トランジスタ
に光が入射するのを防止するためのブラックマトリクス
マスク等の遮光層を基板S1又は(及び)S2上に設け
る必要がない。これにより、積層型表示装置MD1にお
いてはほぼ100%の開口率を達成でき、それだけ明る
い表示を行うことができる。
装置MD1においては、基板S1上に形成されている薄
膜トランジスタT11〜Tmnはいずれも透明であり、半導
体活性層のバンドギャップが3eV以上である。したが
って、薄膜トランジスタに可視光が入射しても薄膜トラ
ンジスタは誤動作しない。そのため、薄膜トランジスタ
に光が入射するのを防止するためのブラックマトリクス
マスク等の遮光層を基板S1又は(及び)S2上に設け
る必要がない。これにより、積層型表示装置MD1にお
いてはほぼ100%の開口率を達成でき、それだけ明る
い表示を行うことができる。
【0094】また、薄膜トランジスタにおいては、ゲー
ト電極12とZnO膜からなる半導体活性層14の間に
配置されたゲート絶縁膜を、酸化シリコン膜からなる絶
縁層131と、窒化シリコン膜からなる絶縁層132の
二層構造としているため、ZnO膜14から酸化シリコ
ン膜131へのZnイオンの侵入を窒化シリコン膜13
2によってブロックすることができ、Znイオンが酸化
シリコン膜131内において拡散することを抑制でき
る。これにより、Znイオンによる酸化シリコン膜13
1の絶縁性能の低下を抑制でき、ゲート絶縁膜(酸化シ
リコン膜)は安定して高い絶縁性を維持することができ
る。その結果、ゲート絶縁膜におけるリーク電流を長期
にわたり安定して抑制でき、薄膜トランジスタは安定し
て動作することができる。
ト電極12とZnO膜からなる半導体活性層14の間に
配置されたゲート絶縁膜を、酸化シリコン膜からなる絶
縁層131と、窒化シリコン膜からなる絶縁層132の
二層構造としているため、ZnO膜14から酸化シリコ
ン膜131へのZnイオンの侵入を窒化シリコン膜13
2によってブロックすることができ、Znイオンが酸化
シリコン膜131内において拡散することを抑制でき
る。これにより、Znイオンによる酸化シリコン膜13
1の絶縁性能の低下を抑制でき、ゲート絶縁膜(酸化シ
リコン膜)は安定して高い絶縁性を維持することができ
る。その結果、ゲート絶縁膜におけるリーク電流を長期
にわたり安定して抑制でき、薄膜トランジスタは安定し
て動作することができる。
【0095】また、積層型液晶表示装置MD1において
は、薄膜トランジスタと画素電極の間に配置された層間
絶縁膜17(図2参照)の画素電極E12側の面(液晶層
Lbに臨む側の面)が平坦に形成されているため、絶縁
膜17上に形成されている画素電極E12を平坦にするこ
とができる。これにより、対向電極Ecと画素電極E 12
の間に電圧を印加したときには、液晶LCbに一様な平
行電界を印加することができ、コントラストを向上させ
ることができる。また、画素電極上に形成されている配
向膜O1も平坦にすることができ、この配向膜にラビン
グ処理を施すときにはラビング不良を抑制することがで
きる。したがって、液晶の配向欠陥を低減することがで
きる。
は、薄膜トランジスタと画素電極の間に配置された層間
絶縁膜17(図2参照)の画素電極E12側の面(液晶層
Lbに臨む側の面)が平坦に形成されているため、絶縁
膜17上に形成されている画素電極E12を平坦にするこ
とができる。これにより、対向電極Ecと画素電極E 12
の間に電圧を印加したときには、液晶LCbに一様な平
行電界を印加することができ、コントラストを向上させ
ることができる。また、画素電極上に形成されている配
向膜O1も平坦にすることができ、この配向膜にラビン
グ処理を施すときにはラビング不良を抑制することがで
きる。したがって、液晶の配向欠陥を低減することがで
きる。
【0096】なお、メモリ性を有しコレステリック相を
示す液晶の選択反射を利用して表示を行う液晶表示装置
においては、原理上、配向膜へのラビング処理は不要で
あるが、少なくとも一方の基板上の配向膜(好ましくは
素子観察側とは反対側の基板上の配向膜)に対して弱い
ラビング処理を施すと、メモリ性や視野角特性を大きく
損なうことなく反射率を高めることができる(原理的に
は配向膜自体不要であるが、素子特性の安定性の確保
や、意図的に配向膜にラビング処理を施さないことで、
良好な視野角特性を得るなどの目的で配向膜が設けられ
る)。
示す液晶の選択反射を利用して表示を行う液晶表示装置
においては、原理上、配向膜へのラビング処理は不要で
あるが、少なくとも一方の基板上の配向膜(好ましくは
素子観察側とは反対側の基板上の配向膜)に対して弱い
ラビング処理を施すと、メモリ性や視野角特性を大きく
損なうことなく反射率を高めることができる(原理的に
は配向膜自体不要であるが、素子特性の安定性の確保
や、意図的に配向膜にラビング処理を施さないことで、
良好な視野角特性を得るなどの目的で配向膜が設けられ
る)。
【0097】§4. 各液晶表示素子を駆動して表示を
行うときに、コレステリック相を示す液晶のねじれを解
くことなく、つまり、液晶をホメオトロピック状態にす
ることなく、そのヘリカル軸を基板に対して所定の角度
に、例えば、基板面に対して垂直又は平行に変化させる
ことによって表示を行ってもよい。以下さらに詳しく説
明する。 (a) コレステリック相を示す液晶の代表的なものは
前記カイラルネマティック液晶であり、これはネマティ
ック液晶にカイラル剤を添加することで得られる。以下
の説明ではカイラルネマティック液晶について述べる
が、以下に述べることはコレステリック相を示す液晶全
般に対してあてはまる。
行うときに、コレステリック相を示す液晶のねじれを解
くことなく、つまり、液晶をホメオトロピック状態にす
ることなく、そのヘリカル軸を基板に対して所定の角度
に、例えば、基板面に対して垂直又は平行に変化させる
ことによって表示を行ってもよい。以下さらに詳しく説
明する。 (a) コレステリック相を示す液晶の代表的なものは
前記カイラルネマティック液晶であり、これはネマティ
ック液晶にカイラル剤を添加することで得られる。以下
の説明ではカイラルネマティック液晶について述べる
が、以下に述べることはコレステリック相を示す液晶全
般に対してあてはまる。
【0098】カイラルネマティック液晶においては、棒
状の液晶分子がねじれた配列をなして、コレステリック
相を示す。カイラルネマティック液晶にヘリカル軸に平
行な方向から光が入射した場合、所定波長の光を選択的
に反射する(プレーナ状態)。選択反射波長は液晶分子
の平均屈折率と液晶分子のヘリカルピッチ(ねじれのピ
ッチ)の積に応じた波長である。カイラルネマティック
液晶にヘリカル軸に垂直な方向から光が入射した場合、
光は反射されることなく液晶を透過する(フォーカルコ
ニック状態)。このような選択反射及び透過を利用して
表示が行われる。
状の液晶分子がねじれた配列をなして、コレステリック
相を示す。カイラルネマティック液晶にヘリカル軸に平
行な方向から光が入射した場合、所定波長の光を選択的
に反射する(プレーナ状態)。選択反射波長は液晶分子
の平均屈折率と液晶分子のヘリカルピッチ(ねじれのピ
ッチ)の積に応じた波長である。カイラルネマティック
液晶にヘリカル軸に垂直な方向から光が入射した場合、
光は反射されることなく液晶を透過する(フォーカルコ
ニック状態)。このような選択反射及び透過を利用して
表示が行われる。
【0099】カイラルネマティック液晶分子は棒状であ
るが、その長手方向(長軸方向)とそれに垂直な方向
(短軸方向)において屈折率や誘電率が異なる異方性を
カイラルネマティック液晶は有している。
るが、その長手方向(長軸方向)とそれに垂直な方向
(短軸方向)において屈折率や誘電率が異なる異方性を
カイラルネマティック液晶は有している。
【0100】ここでは、液晶分子の長軸方向の誘電率及
び屈折率が短軸方向のそれらよりも大きい液晶を、正の
誘電率異方性を有する液晶と呼ぶ。これに対して、液晶
分子の長軸方向の屈折率が短軸方向のそれよりも大き
く、且つ、長軸方向の誘電率が短軸方向のそれよりも小
さい液晶を、負の誘電率異方性を有する液晶と呼ぶ。
び屈折率が短軸方向のそれらよりも大きい液晶を、正の
誘電率異方性を有する液晶と呼ぶ。これに対して、液晶
分子の長軸方向の屈折率が短軸方向のそれよりも大き
く、且つ、長軸方向の誘電率が短軸方向のそれよりも小
さい液晶を、負の誘電率異方性を有する液晶と呼ぶ。
【0101】(b1) 誘電率異方性が正の液晶に十分
に高い電圧を印加すると液晶分子のねじれが解け、その
電圧により形成される電界の方向と平行な方向に液晶分
子の長軸が向くように液晶分子は動く。このねじれが解
ける電圧には閾値が存在し、その閾値電圧をVhとす
る。
に高い電圧を印加すると液晶分子のねじれが解け、その
電圧により形成される電界の方向と平行な方向に液晶分
子の長軸が向くように液晶分子は動く。このねじれが解
ける電圧には閾値が存在し、その閾値電圧をVhとす
る。
【0102】この閾値電圧Vhよりも低い電圧を液晶に
印加すると、液晶分子はねじれを解くことなく、そのヘ
リカル軸が電界の方向に垂直な方向に向くように動く。
このヘリカル軸を動かす電圧にも閾値が存在し、その閾
値電圧をVf(Vf<Vh)とする。
印加すると、液晶分子はねじれを解くことなく、そのヘ
リカル軸が電界の方向に垂直な方向に向くように動く。
このヘリカル軸を動かす電圧にも閾値が存在し、その閾
値電圧をVf(Vf<Vh)とする。
【0103】この電圧Vfよりも低い電圧を液晶に印加
しても液晶分子は動かない。つまり、液晶分子のヘリカ
ル軸の方向は変化しない。
しても液晶分子は動かない。つまり、液晶分子のヘリカ
ル軸の方向は変化しない。
【0104】(b2) 誘電率異方性が負の液晶に十分
に高い電圧を印加すると液晶分子のねじれを解くことな
く、液晶分子のヘリカル軸は電界の方向とは関係のない
ランダムな方向を向く。この現象はダイナミックスキャ
ッタリングと呼ばれている。この現象が起こる電圧には
閾値が存在し、その閾値電圧をVdとする。
に高い電圧を印加すると液晶分子のねじれを解くことな
く、液晶分子のヘリカル軸は電界の方向とは関係のない
ランダムな方向を向く。この現象はダイナミックスキャ
ッタリングと呼ばれている。この現象が起こる電圧には
閾値が存在し、その閾値電圧をVdとする。
【0105】この閾値電圧Vdよりも低い電圧を液晶に
印加すると、液晶分子はねじれを解くことなく、そのヘ
リカル軸が電界の方向に平行な方向に向くように動く。
このヘリカル軸を動かす電圧にも閾値が存在し、その閾
値電圧をVp(Vp<Vd)とする。
印加すると、液晶分子はねじれを解くことなく、そのヘ
リカル軸が電界の方向に平行な方向に向くように動く。
このヘリカル軸を動かす電圧にも閾値が存在し、その閾
値電圧をVp(Vp<Vd)とする。
【0106】この電圧Vpよりも低い電圧を液晶に印加
しても液晶分子は動かない。つまり、液晶分子のヘリカ
ル軸の方向は変化しない。
しても液晶分子は動かない。つまり、液晶分子のヘリカ
ル軸の方向は変化しない。
【0107】(c) このような性質を利用すれば、図
5(A)及び(B)に示す液晶表示素子LEにおいて、
次のように駆動すると液晶分子のねじれを解くことな
く、液晶分子のヘリカル軸の向きを印加する電界に応じ
た所定の方向に向かせて、表示を行うことができる。
5(A)及び(B)に示す液晶表示素子LEにおいて、
次のように駆動すると液晶分子のねじれを解くことな
く、液晶分子のヘリカル軸の向きを印加する電界に応じ
た所定の方向に向かせて、表示を行うことができる。
【0108】図5の液晶表示素子LEは、次に述べるこ
とを除き、図2の液晶表示素子LEbと同じ構造を有し
ている。なお、図5と図2においては同様の機能のもの
には同じ参照符号を付している。
とを除き、図2の液晶表示素子LEbと同じ構造を有し
ている。なお、図5と図2においては同様の機能のもの
には同じ参照符号を付している。
【0109】液晶表示素子LEにおいても、液晶表示素
子LEbと同様に、基板S1とS2の間には室温でコレ
ステリック相を示し、所定波長の可視光を選択的に反射
することができるカイラルネマティック液晶LCが配置
されている。
子LEbと同様に、基板S1とS2の間には室温でコレ
ステリック相を示し、所定波長の可視光を選択的に反射
することができるカイラルネマティック液晶LCが配置
されている。
【0110】液晶表示素子LEの基板S1上には、四角
形状の画素電極に代えて、図6に示すように櫛歯状の画
素電極E11′〜Emn′が形成されている。なお、図6は
基板S1の一部分の平面図であり、理解容易のために配
向膜O1を取り除いた状態を示している。各櫛歯状画素
電極は本例ではそれぞれ三つの歯部分TH′を有してい
る。櫛歯状画素電極E11′〜Emn′は全体としてはマト
リクス状に配置されている。各櫛歯状画素電極E11′〜
Emn′には、それぞれ透明薄膜トランジスタT 11〜Tmn
が接続されている。
形状の画素電極に代えて、図6に示すように櫛歯状の画
素電極E11′〜Emn′が形成されている。なお、図6は
基板S1の一部分の平面図であり、理解容易のために配
向膜O1を取り除いた状態を示している。各櫛歯状画素
電極は本例ではそれぞれ三つの歯部分TH′を有してい
る。櫛歯状画素電極E11′〜Emn′は全体としてはマト
リクス状に配置されている。各櫛歯状画素電極E11′〜
Emn′には、それぞれ透明薄膜トランジスタT 11〜Tmn
が接続されている。
【0111】液晶表示素子LEの基板S1上には、櫛歯
状画素電極の他に、櫛歯状共通電極ET1 〜ETm が形
成されている。櫛歯状共通電極は、図6中X方向(行方
向)に並ぶ複数の画素電極に対して共通に設けられてい
る。例えば、櫛歯状共通電極ET1 は櫛歯状画素電極E
11′〜E1n′に対して設けられている。
状画素電極の他に、櫛歯状共通電極ET1 〜ETm が形
成されている。櫛歯状共通電極は、図6中X方向(行方
向)に並ぶ複数の画素電極に対して共通に設けられてい
る。例えば、櫛歯状共通電極ET1 は櫛歯状画素電極E
11′〜E1n′に対して設けられている。
【0112】櫛歯状共通電極は、各櫛歯状画素電極に対
して本例ではそれぞれ二つの歯部分THを有している。
櫛歯状画素電極の三つの歯部分TH′と、その画素電極
に対して設けられた櫛歯状共通電極の二つの歯部分TH
は互い違いに配置されていて、これら歯部分は基板S1
面上において互いに位置がずれている。
して本例ではそれぞれ二つの歯部分THを有している。
櫛歯状画素電極の三つの歯部分TH′と、その画素電極
に対して設けられた櫛歯状共通電極の二つの歯部分TH
は互い違いに配置されていて、これら歯部分は基板S1
面上において互いに位置がずれている。
【0113】(d1) 液晶LCが正の誘電率異方性を
有するカイラルネマティック液晶である場合には、図5
(A)に示すように、櫛歯状画素電極E11′と櫛歯状共
通電極ET1 の間に電圧V1(Vf≦V1<Vh)を印
加することで、基板面にほぼ平行な横電界D1が形成さ
れ、液晶のヘリカル軸Hは基板面にほぼ垂直な方向を向
く。つまり、液晶はプレーナ状態となり、所定波長の光
を選択的に反射する。
有するカイラルネマティック液晶である場合には、図5
(A)に示すように、櫛歯状画素電極E11′と櫛歯状共
通電極ET1 の間に電圧V1(Vf≦V1<Vh)を印
加することで、基板面にほぼ平行な横電界D1が形成さ
れ、液晶のヘリカル軸Hは基板面にほぼ垂直な方向を向
く。つまり、液晶はプレーナ状態となり、所定波長の光
を選択的に反射する。
【0114】また、図5(B)に示すように、櫛歯状画
素電極E11′及び櫛歯状共通電極ET1 と対向電極Ec
の間に電圧V2(Vf≦V2<Vh)を印加すると、基
板面に垂直な縦電界D2が形成され、液晶のヘリカル軸
Hが基板面に平行な方向を向く。つまり、液晶はフォー
カルコニック状態となり、入射光を透過する。
素電極E11′及び櫛歯状共通電極ET1 と対向電極Ec
の間に電圧V2(Vf≦V2<Vh)を印加すると、基
板面に垂直な縦電界D2が形成され、液晶のヘリカル軸
Hが基板面に平行な方向を向く。つまり、液晶はフォー
カルコニック状態となり、入射光を透過する。
【0115】(d2) 液晶LCが負の誘電率異方性を
有するカイラルネマティック液晶である場合には、櫛歯
状画素電極と櫛歯状共通電極の間に電圧V3(Vp≦V
3<Vd)を印加すると、液晶のヘリカル軸は基板面に
ほぼ平行な方向に向き、液晶はフォーカルコニック状態
となり、入射光を透過する。
有するカイラルネマティック液晶である場合には、櫛歯
状画素電極と櫛歯状共通電極の間に電圧V3(Vp≦V
3<Vd)を印加すると、液晶のヘリカル軸は基板面に
ほぼ平行な方向に向き、液晶はフォーカルコニック状態
となり、入射光を透過する。
【0116】また、櫛歯状画素電極及び櫛歯状共通電極
と、対向電極Ecの間に電圧V4(Vp≦V4<Vd)
を印加すると、液晶のヘリカル軸Hは基板面に垂直な方
向を向き、液晶はプレーナ状態となり、所定波長の光を
選択的に反射する。
と、対向電極Ecの間に電圧V4(Vp≦V4<Vd)
を印加すると、液晶のヘリカル軸Hは基板面に垂直な方
向を向き、液晶はプレーナ状態となり、所定波長の光を
選択的に反射する。
【0117】(e) このように液晶表示素子LEを駆
動すれば、液晶分子のねじれを解くための電圧(Vh以
上の電圧)や、ダイナミックスキャッタリングが起こる
ような電圧(Vd以上で電圧)を印加する必要がなく、
薄膜トランジスタへの負荷を軽減することができる。
動すれば、液晶分子のねじれを解くための電圧(Vh以
上の電圧)や、ダイナミックスキャッタリングが起こる
ような電圧(Vd以上で電圧)を印加する必要がなく、
薄膜トランジスタへの負荷を軽減することができる。
【0118】したがって、液晶表示素子LEと同様の液
晶表示素子を複数積層した積層型液晶表示装置(図示省
略)は、薄膜トランジスタへの負荷を抑制しながら駆動
することができる。それだけ長期にわたり安定して駆動
することができる。
晶表示素子を複数積層した積層型液晶表示装置(図示省
略)は、薄膜トランジスタへの負荷を抑制しながら駆動
することができる。それだけ長期にわたり安定して駆動
することができる。
【0119】§5. 図7に積層型液晶表示装置の他の
例の概略断面図を示す。図7の積層型液晶表示装置MD
2は、次に述べることを除き、図1の積層型液晶表示装
置MD1と同様のものである。
例の概略断面図を示す。図7の積層型液晶表示装置MD
2は、次に述べることを除き、図1の積層型液晶表示装
置MD1と同様のものである。
【0120】積層型液晶表示装置MD2においては、同
じ画素に対して設けられた青、緑及び赤色表示用液晶表
示素子LEb、LEg、LErの薄膜トランジスタの位
置が基板の法線方向から見て互いにずれている。図7に
おいては、液晶表示素子LEb、LEg、LErそれぞ
れの画素電極E11を駆動するための薄膜トランジスタT
11の位置が互いにずれている様子を示している。
じ画素に対して設けられた青、緑及び赤色表示用液晶表
示素子LEb、LEg、LErの薄膜トランジスタの位
置が基板の法線方向から見て互いにずれている。図7に
おいては、液晶表示素子LEb、LEg、LErそれぞ
れの画素電極E11を駆動するための薄膜トランジスタT
11の位置が互いにずれている様子を示している。
【0121】前述のように薄膜トランジスタは透明では
あるが、それでも薄膜トランジスタが形成されていない
基板部分に比べて、薄膜トランジスタが形成されている
基板部分における光の透過率は低くなりやすい。したが
って、積層型液晶表示装置MD2のように同じ画素の薄
膜トランジスタの位置をずらすことで、同じ画素の薄膜
トランジスタが互いに重なる位置に形成されている積層
型液晶表示装置MD1に比べて、表示画面の明るさのむ
らを抑制することができる。
あるが、それでも薄膜トランジスタが形成されていない
基板部分に比べて、薄膜トランジスタが形成されている
基板部分における光の透過率は低くなりやすい。したが
って、積層型液晶表示装置MD2のように同じ画素の薄
膜トランジスタの位置をずらすことで、同じ画素の薄膜
トランジスタが互いに重なる位置に形成されている積層
型液晶表示装置MD1に比べて、表示画面の明るさのむ
らを抑制することができる。
【0122】§6. 以下、図1の積層型液晶表示装置
MD1の製造方法について説明する。上記述べた他の積
層型液晶表示装置も表示装置MD1と同様にして作製す
ることができる。
MD1の製造方法について説明する。上記述べた他の積
層型液晶表示装置も表示装置MD1と同様にして作製す
ることができる。
【0123】積層型液晶表示装置MD1は、各液晶表示
素子LEb、LEg、LErをそれぞれ形成し、それら
を所定順序で積層することで作製される。各液晶表示素
子LEb、LEg、LErは基板間に配置する液晶が異
なることを除けば同様にして作製される。以下液晶表示
素子LEbの作製手法について図8及び図9を参照して
説明する。 §6.1.液晶表示素子作製工程 (a) 無アルカリガラス基板S1上には、まず、下地
保護層11とする窒化シリコン膜を形成する(図8のス
テップ#101)。本例では、平行平板型RFプラズマ
CVD法によりSiH4 ガスとNH3 ガスを原料にし
て、厚み約500Åの窒化シリコン膜が形成される。
素子LEb、LEg、LErをそれぞれ形成し、それら
を所定順序で積層することで作製される。各液晶表示素
子LEb、LEg、LErは基板間に配置する液晶が異
なることを除けば同様にして作製される。以下液晶表示
素子LEbの作製手法について図8及び図9を参照して
説明する。 §6.1.液晶表示素子作製工程 (a) 無アルカリガラス基板S1上には、まず、下地
保護層11とする窒化シリコン膜を形成する(図8のス
テップ#101)。本例では、平行平板型RFプラズマ
CVD法によりSiH4 ガスとNH3 ガスを原料にし
て、厚み約500Åの窒化シリコン膜が形成される。
【0124】次いで、下地保護層11上にスパッタリン
グ法により厚み約1000ÅのITO膜を一様に形成す
る。このITO膜をフォトリソグラフィー法を利用して
所定形状にパターニングすることで、各薄膜トランジス
タT11〜Tmnのゲート電極12と、これに接続されたゲ
ート信号線GL1 〜GLm を形成する(#102)。な
お、図8においては薄膜トランジスタTpqのゲート電極
12が図示されている。
グ法により厚み約1000ÅのITO膜を一様に形成す
る。このITO膜をフォトリソグラフィー法を利用して
所定形状にパターニングすることで、各薄膜トランジス
タT11〜Tmnのゲート電極12と、これに接続されたゲ
ート信号線GL1 〜GLm を形成する(#102)。な
お、図8においては薄膜トランジスタTpqのゲート電極
12が図示されている。
【0125】前記櫛歯状共通電極を基板S1上に設ける
場合には、例えば、ITO膜をパターニングすることで
薄膜トランジスタのゲート電極及びゲート信号線ととも
に、櫛歯状共通電極を形成すればよい。
場合には、例えば、ITO膜をパターニングすることで
薄膜トランジスタのゲート電極及びゲート信号線ととも
に、櫛歯状共通電極を形成すればよい。
【0126】次いで、ゲート電極及びゲート信号線を覆
うように、第1絶縁層131とする厚み約2500Åの
高抵抗の酸化シリコン膜を形成し、その上にさらに第2
絶縁層132とする厚み約500Åの窒化シリコン膜を
形成する(#103)。本例では、酸化シリコン膜は、
平行平板型RFプラズマCVD法によりTEOS[Tetr
aethoxysilane:Si(OC2H5)4]とO2 を原料にして形成さ
れる。また、窒化シリコン膜は、平行平板型RFプラズ
マCVD法によりSiH4 ガスとNH3 ガスを原料にし
て形成される。これらにより、第1及び第2の絶縁層1
31、132からなる二層構成のゲート絶縁膜が形成さ
れる。
うように、第1絶縁層131とする厚み約2500Åの
高抵抗の酸化シリコン膜を形成し、その上にさらに第2
絶縁層132とする厚み約500Åの窒化シリコン膜を
形成する(#103)。本例では、酸化シリコン膜は、
平行平板型RFプラズマCVD法によりTEOS[Tetr
aethoxysilane:Si(OC2H5)4]とO2 を原料にして形成さ
れる。また、窒化シリコン膜は、平行平板型RFプラズ
マCVD法によりSiH4 ガスとNH3 ガスを原料にし
て形成される。これらにより、第1及び第2の絶縁層1
31、132からなる二層構成のゲート絶縁膜が形成さ
れる。
【0127】次いで、絶縁層132上に厚さ約500Å
のZnO膜を形成する。本例では、ZnO膜はパルスレ
ーザー蒸着法により基板温度約450°Cの条件下にて
形成される。酸素濃度を調整することで、キャリア密度
及び導電率が所定の半導体特性を示すように制御しつ
つ、ZnO膜は形成される。このZnO膜をフォトリソ
グラフィー法を利用してパターニングすることで、各薄
膜トランジスタT11〜T mnの半導体活性層14が形成さ
れる(#104)。
のZnO膜を形成する。本例では、ZnO膜はパルスレ
ーザー蒸着法により基板温度約450°Cの条件下にて
形成される。酸素濃度を調整することで、キャリア密度
及び導電率が所定の半導体特性を示すように制御しつ
つ、ZnO膜は形成される。このZnO膜をフォトリソ
グラフィー法を利用してパターニングすることで、各薄
膜トランジスタT11〜T mnの半導体活性層14が形成さ
れる(#104)。
【0128】次いで、半導体活性層14上に厚さ約10
00ÅのGZO膜を形成する。本例では、GZO膜はパ
ルスレーザー蒸着法により基板温度約450°Cの条件
下にて形成される。このGZO膜をフォトリソグラフィ
ー法を利用してエッチングすることで、各薄膜トランジ
スタT11〜Tmnのソース電極15、ソース電極に接続さ
れたソース信号線SL1 〜SLn 、並びに、各薄膜トラ
ンジスタT11〜Tmnのドレイン電極16が形成される
(#105)。
00ÅのGZO膜を形成する。本例では、GZO膜はパ
ルスレーザー蒸着法により基板温度約450°Cの条件
下にて形成される。このGZO膜をフォトリソグラフィ
ー法を利用してエッチングすることで、各薄膜トランジ
スタT11〜Tmnのソース電極15、ソース電極に接続さ
れたソース信号線SL1 〜SLn 、並びに、各薄膜トラ
ンジスタT11〜Tmnのドレイン電極16が形成される
(#105)。
【0129】次いで、ソース電極15やドレイン電極1
6等の上に、層間絶縁膜17とする約2μmのポリイミ
ド膜を形成する。本例ではポリイミド膜は塗布法により
平坦になるように形成される。この絶縁膜17に、各薄
膜トランジスタT11〜Tmnのドレイン電極16に通じる
コンタクトホール17hをフォトリソグラフィー法を利
用して形成する(#106)。
6等の上に、層間絶縁膜17とする約2μmのポリイミ
ド膜を形成する。本例ではポリイミド膜は塗布法により
平坦になるように形成される。この絶縁膜17に、各薄
膜トランジスタT11〜Tmnのドレイン電極16に通じる
コンタクトホール17hをフォトリソグラフィー法を利
用して形成する(#106)。
【0130】次いで、絶縁膜17上にスパッタリング法
により約1000ÅのITO膜を形成する。このITO
膜をフォトリソグラフィー法を利用してパターニングす
ることで、画素電極E11〜Emnが形成される(#10
7)。
により約1000ÅのITO膜を形成する。このITO
膜をフォトリソグラフィー法を利用してパターニングす
ることで、画素電極E11〜Emnが形成される(#10
7)。
【0131】次いで、画素電極等の上に配向膜O1とす
るポリイミド膜を形成する(#108)。この後、必要
に応じて配向膜O1にはラビング処理等の配向処理を施
してもよい。
るポリイミド膜を形成する(#108)。この後、必要
に応じて配向膜O1にはラビング処理等の配向処理を施
してもよい。
【0132】(b) もう一方の無アルカリガラス基板
S2上には、スパッタリング法により対向電極Ecとす
る厚み約1000ÅのITO膜を形成する(図9の#1
09)。このITO膜上にさらに配向膜O2とするポリ
イミド膜を形成する(#109)。配向膜O2には、必
要に応じて、ラビング処理等の配向処理を施してもよ
い。
S2上には、スパッタリング法により対向電極Ecとす
る厚み約1000ÅのITO膜を形成する(図9の#1
09)。このITO膜上にさらに配向膜O2とするポリ
イミド膜を形成する(#109)。配向膜O2には、必
要に応じて、ラビング処理等の配向処理を施してもよ
い。
【0133】(c) このようにして電極等を形成した
基板S1とS2のうちの一方の基板上に約5μmの球状
のスペーサSPを散布し、他方の基板上にはシール壁S
W及び樹脂構造物RSを形成する(#110、#11
1)。本例ではシール壁SWは熱硬化性樹脂からなるシ
ール剤を用いて形成される。シール壁SWには後に液晶
を注入するための注入口を設けておく。
基板S1とS2のうちの一方の基板上に約5μmの球状
のスペーサSPを散布し、他方の基板上にはシール壁S
W及び樹脂構造物RSを形成する(#110、#11
1)。本例ではシール壁SWは熱硬化性樹脂からなるシ
ール剤を用いて形成される。シール壁SWには後に液晶
を注入するための注入口を設けておく。
【0134】次いで、基板S1とS2をシール壁SW、
スペーサSP及び樹脂構造物RSを介して貼り合わせる
(#112)。
スペーサSP及び樹脂構造物RSを介して貼り合わせる
(#112)。
【0135】次いで、シール壁SWで囲まれる空間内に
シール壁SWに設けておいた注入口からカイラルネマテ
ィック液晶LCbを真空注入法により注入し、注入口を
封止剤によって封止する(#113)。注入する液晶L
Cbは、ネマティック液晶にカイラル剤を添加して、青
色波長の光を選択的に反射するように調整されたもので
ある。
シール壁SWに設けておいた注入口からカイラルネマテ
ィック液晶LCbを真空注入法により注入し、注入口を
封止剤によって封止する(#113)。注入する液晶L
Cbは、ネマティック液晶にカイラル剤を添加して、青
色波長の光を選択的に反射するように調整されたもので
ある。
【0136】これらにより、青色表示用の液晶表示素子
LEbを得る。
LEbを得る。
【0137】(d) 緑及び赤色表示用の液晶表示素子
LEg、LErも、液晶表示素子LEbと同様にして作
製される(図10の#114、#115)。 §6.2.積層工程 このようにして作製された液晶表示素子LEb、LE
g、LErをこの順に積層する(#116)。隣合う液
晶表示素子は透明な接着剤3により接着する。
LEg、LErも、液晶表示素子LEbと同様にして作
製される(図10の#114、#115)。 §6.2.積層工程 このようにして作製された液晶表示素子LEb、LE
g、LErをこの順に積層する(#116)。隣合う液
晶表示素子は透明な接着剤3により接着する。
【0138】この後、観察側から最も遠い位置に配置す
る液晶表示素子LErの裏側に光吸収膜ABを形成する
(#117)。これらにより、積層型液晶表示装置MD
1を得る。
る液晶表示素子LErの裏側に光吸収膜ABを形成する
(#117)。これらにより、積層型液晶表示装置MD
1を得る。
【0139】§6.3. 以上説明した製造方法による
と、積層型液晶表示装置の構成要素である各液晶表示素
子をそれぞれ単独で作製することができる。さらに言う
と、二以上の液晶表示素子にまたがるような、或いは、
二以上の液晶層にまたがるような要素(例えば、柱状電
極、コンタクトホール)を形成する必要がなく、それだ
け各液晶表示素子の製造プロセスを簡易化することがで
きる。また、各液晶表示素子は、基板間に配置する液晶
を代えるだけで同様にして作製することができる。これ
らにより各液晶表示素子をそれだけ容易に作製すること
ができ、ひいては積層型液晶表示装置をそれだけ容易に
作製することができる。
と、積層型液晶表示装置の構成要素である各液晶表示素
子をそれぞれ単独で作製することができる。さらに言う
と、二以上の液晶表示素子にまたがるような、或いは、
二以上の液晶層にまたがるような要素(例えば、柱状電
極、コンタクトホール)を形成する必要がなく、それだ
け各液晶表示素子の製造プロセスを簡易化することがで
きる。また、各液晶表示素子は、基板間に配置する液晶
を代えるだけで同様にして作製することができる。これ
らにより各液晶表示素子をそれだけ容易に作製すること
ができ、ひいては積層型液晶表示装置をそれだけ容易に
作製することができる。
【0140】また、上記の製造方法によると、たとえ一
つの液晶表示素子の作製に失敗したとしても、それは他
の液晶表示素子の作製には影響を与えない。それだけ歩
留りよく積層型液晶表示装置を作製することができる。
複数の液晶表示素子を作製した後それらを積層する前
に、各液晶表示素子の検査を行っておくことで、さらに
歩留りよく積層型液晶表示装置を作製することができ
る。
つの液晶表示素子の作製に失敗したとしても、それは他
の液晶表示素子の作製には影響を与えない。それだけ歩
留りよく積層型液晶表示装置を作製することができる。
複数の液晶表示素子を作製した後それらを積層する前
に、各液晶表示素子の検査を行っておくことで、さらに
歩留りよく積層型液晶表示装置を作製することができ
る。
【0141】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は液晶層等
の表示層が複数積層された積層型表示装置であって、開
口率の高い積層型液晶表示装置を提供することができ
る。
の表示層が複数積層された積層型表示装置であって、開
口率の高い積層型液晶表示装置を提供することができ
る。
【0142】また、本発明は、比較的容易に作製するこ
とができる積層型表示装置を提供することができる。
とができる積層型表示装置を提供することができる。
【0143】また、本発明は、積層型表示装置を比較的
容易に作製することができる製造方法を提供することが
できる。
容易に作製することができる製造方法を提供することが
できる。
【図1】本発明に係る積層型液晶表示装置の一例の概略
断面図である。
断面図である。
【図2】図1の積層型液晶表示装置の液晶表示素子の概
略拡大断面図である。
略拡大断面図である。
【図3】図2の液晶表示素子の画素電極及び薄膜トラン
ジスタが形成されている基板の概略平面図である。
ジスタが形成されている基板の概略平面図である。
【図4】図3の基板の概略拡大平面図である。
【図5】図5(A)及び(B)は積層型液晶表示装置の
液晶表示素子の他の例の概略断面図であり、それぞれ液
晶層に横電界及び縦電界が印加されている様子を示して
いる。
液晶表示素子の他の例の概略断面図であり、それぞれ液
晶層に横電界及び縦電界が印加されている様子を示して
いる。
【図6】図5の液晶表示素子の櫛歯状画素電極等が形成
されている基板の概略平面図である。
されている基板の概略平面図である。
【図7】本発明に係る積層型液晶表示装置の他の例の概
略断面図である。
略断面図である。
【図8】図8〜図10は図1の積層型液晶表示装置を作
製するときの概略工程図を示しており、図8はその一部
である。
製するときの概略工程図を示しており、図8はその一部
である。
【図9】図8〜図10は図1の積層型液晶表示装置を作
製するときの概略工程図を示しており、図9はその一部
である。
製するときの概略工程図を示しており、図9はその一部
である。
【図10】図8〜図10は図1の積層型液晶表示装置を
作製するときの概略工程図を示しており、図10はその
一部である。
作製するときの概略工程図を示しており、図10はその
一部である。
MD1〜MD3 積層型液晶表示装置(積層型表示装
置) LEb、LEg、LEr、LE 液晶表示素子(表示素
子) Lb、Lg、Lr 液晶層(表示層) LCb、LCg、LCr、LC 液晶 S1、S2 基板 E11〜Emn 画素電極 Ec 対向電極 11 下地保護膜 T11〜Tmn 薄膜トランジスタ 12 ゲート電極 131、132 ゲート絶縁膜を構成する絶縁層 14 半導体活性層 15 ソース電極 16 ドレイン電極 17 層間絶縁膜 17h 絶縁膜17に形成されたコンタクトホール O1、O2 配向膜 E11′〜Emn′ 櫛歯状画素電極 TH′ 櫛歯状画素電極の歯部分 ET1 〜ETm 櫛歯状共通電極(共通電極) TH 櫛歯状シフト電極の歯部分 GL1 〜GLm ゲート信号線 SL1 〜SLm ソース信号線 SP スペーサ RS 樹脂構造物 SW シール壁
置) LEb、LEg、LEr、LE 液晶表示素子(表示素
子) Lb、Lg、Lr 液晶層(表示層) LCb、LCg、LCr、LC 液晶 S1、S2 基板 E11〜Emn 画素電極 Ec 対向電極 11 下地保護膜 T11〜Tmn 薄膜トランジスタ 12 ゲート電極 131、132 ゲート絶縁膜を構成する絶縁層 14 半導体活性層 15 ソース電極 16 ドレイン電極 17 層間絶縁膜 17h 絶縁膜17に形成されたコンタクトホール O1、O2 配向膜 E11′〜Emn′ 櫛歯状画素電極 TH′ 櫛歯状画素電極の歯部分 ET1 〜ETm 櫛歯状共通電極(共通電極) TH 櫛歯状シフト電極の歯部分 GL1 〜GLm ゲート信号線 SL1 〜SLm ソース信号線 SP スペーサ RS 樹脂構造物 SW シール壁
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
G09F 9/35 G09F 9/35
9/46 9/46 A
Fターム(参考) 2H089 HA32 QA12 TA02 TA07
2H092 GA14 GA21 JA28 JA46 KA08
NA07 NA27 PA06
5C094 AA08 AA10 AA43 BA03 BA12
BA43 CA19 CA24 DA01 DA03
DA12 DA13 EA04 EA05 EA07
EB02 EC03 FA01 FA02 FB12
FB14 FB15 GB10
5G435 AA03 AA04 AA17 BB12 BB16
CC09 CC12 EE11
Claims (5)
- 【請求項1】積層された複数の表示層を有する積層型表
示装置であって、 該各表示層がそれぞれマトリクス状に配置された複数の
透明な画素電極及び該画素電極に接続された複数の透明
な薄膜トランジスタが形成された透明な第1基板と、該
第1基板上の複数の画素電極の全てに臨む透明な対向電
極が形成された透明な第2基板との間に挟持されている
ことを特徴とする積層型表示装置。 - 【請求項2】前記薄膜トランジスタの半導体活性層が、
酸化亜鉛(ZnO)を主成分とする材料からなる請求項
1記載の積層型表示装置。 - 【請求項3】前記薄膜トランジスタ上には透明な絶縁膜
が形成されており、該絶縁膜上に前記画素電極が形成さ
れており、該画素電極は該絶縁膜に設けられたコンタク
トホールを介して該薄膜トランジスタに電気的に接続さ
れている請求項1又は2記載の積層型表示装置。 - 【請求項4】前記第1及び第2基板のうちの少なくとも
一方に、前記画素電極又は前記対向電極との間に、基板
面に沿う横電界を発生させるための共通電極がさらに形
成されている請求項1から3のいずれかに記載の積層型
表示装置。 - 【請求項5】積層された複数の表示層を有する積層型表
示装置の製造方法であって、 マトリクス状に配置された複数の透明な画素電極及び該
画素電極に接続された複数の透明な薄膜トランジスタが
形成された透明な第1基板と、該第1基板上の複数の画
素電極の全てに臨ませる透明な対向電極が形成された透
明な第2基板との間に表示層を配置して、複数の表示素
子をそれぞれ作製する表示素子作製工程と、 該表示素子作製工程で作製された複数の表示素子を積層
する積層工程とを含む積層型表示装置の製造方法。
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