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JP2003005668A - 表示装置およびその製造方法 - Google Patents

表示装置およびその製造方法

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JP2003005668A
JP2003005668A JP2001192029A JP2001192029A JP2003005668A JP 2003005668 A JP2003005668 A JP 2003005668A JP 2001192029 A JP2001192029 A JP 2001192029A JP 2001192029 A JP2001192029 A JP 2001192029A JP 2003005668 A JP2003005668 A JP 2003005668A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確かつ容易にパネルをフレームに載置する
ことができる表示装置およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 パネル載置面2には、基準用支柱6a・
6bおよび補助用支柱8a・8bが形成されている。そ
して、パネルには、フレーム1とパネルとを対向させた
とき、基準用支柱6a・6bおよび補助用支柱8a・8
bと対応する位置に案内部が形成されている。案内部を
基準用支柱6a・6bおよび補助用支柱8a・8bに挿
入することにより、パネルをフレーム1に容易かつ正確
な位置で載置させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶パネル等の表
示パネルをフレームによって支持している構成の表示装
置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、投射型表示装置として、種々の画
像表示装置が製造されている。
【0003】図14は、従来の小型液晶表示装置(表示
装置)の樹脂フレーム(フレーム)と液晶パネル(パネ
ル)とを示している。また、図15は、従来の中型液晶
表示装置(表示装置)の例を示している。これらの図に
示すように、一般的にフレームには、パネル載置面11
0,120、側壁111,121、リブ112,12
2、フレーム取付け穴114,124、画面開口部11
5,125および抜き穴116,126を有している。
【0004】上記パネル載置面110,120には、パ
ネル113,123が載置されている。
【0005】抜き穴116,126は、フレームの成形
時の「ひけ」を防止するために設けられている。「ひ
け」とは、フレームの成形時に樹脂等の収縮で肉厚の部
分が凹むことである。
【0006】側壁111,121は、パネル113,1
23のフレームへの実装の際の左右上下位置を決めるた
めに設けられている。パネル113,123は、リブ1
12,122を介して側壁111,121に固定されて
いる。リブ112,122は、パネル113,123と
側壁111,121との間を仮固定する際に用いられる
樹脂である。
【0007】一般的に、パネルをフレームに固定する方
法としては、常温硬化型の樹脂をフレームとパネルと
の隙間に充填する方法、フレームに形成された平面
に、平面度の高い(例えば、0.001mm前後)パネ
ルを載せた後、まずパネルの4隅をUV硬化型樹脂で仮
固定して、次に常温硬化型の比較的柔らかい樹脂をフレ
ームとパネルとの隙間に充填する方法、常温硬化型の
樹脂を上記隙間の全てに入れずに、粘度の高い樹脂でパ
ネルの周囲の、任意の部分を固定し接着する方法等が挙
げられる。
【0008】これらの方法によって、パネルがフレーム
に固定されている。そして、フレームの画面開口部の中
心とパネルの中心とは、±0.2mm程度の誤差で固定
されている。
【0009】また、フレームを表示装置のシャーシに固
定する際には、ネジでフレーム取付け穴(取付け穴)1
14,124を固定する。
【0010】具体的には、例えば、図15に示すよう
に、取付け穴124が5個ある場合には、ネジで止める
位置が二等辺三角形になるように取付け穴124(例え
ば、同図において、上側2つの取付け穴124と下側中
央の取付け穴124と)を選択してネジで固定してもよ
く、5個の取付け穴124の全部をネジで固定してもよ
い。また、図14に示すように、フレームの4隅に取付
け穴114が設けられている場合には、この4隅をネジ
で固定すればよい。
【0011】しかし、表示装置にフレームを取り付ける
際、フレームを取り付けるシャーシが歪んでいた場合
や、フレームを取り付ける際のネジの締結トルクによっ
てフレームに歪みが発生する場合には、フレームに固定
されているパネルが歪む場合がある。
【0012】このフレームの歪みに対して、例えば、特
開平9−73071号公報では、3点支持構造によっ
て、歪みからパネルを保護するようにしている。つま
り、上記公報の構成においては、パネルの載置面に、突
起が二等辺三角形を形成するように配置されており、液
晶パネルがその突起上に載置されている。これにより、
フレームに外力(歪みや締結トルク)が加わった場合、
上記突起のうちの2つを結ぶ直線を軸としてフレームが
変位するようになっている。従って、フレームの一部に
応力が加わってもパネルに歪みが生じることがない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】最近の液晶プロジェク
タは、電子技術の発展とIT革命とにより、業態の著し
い変化をもたらし、小型、高精細、高画質のニーズが高
まっている。そのため、フレームへのパネルの取り付け
については、ずれの生じない、再現性の高い取り付け構
造が要求される。
【0014】しかし、従来、パネルをフレームに載置し
て固定する際、パネルとフレームとを高精度に位置合わ
せするには画像処理装置が必要であり、容易にパネルを
フレームに載置できないという問題点が生じる。以下、
この点について説明する。
【0015】例えば、投射用液晶表示装置の仕様書に
は、有効画面の中心位置の精度(パネルの中心位置とフ
レームの画面開口部の中心位置との誤差;有効精度)
は、通常、±0.25mm以下程度に規定されている。
しかし、製造者としては、規定されている有効精度(仕
様精度)より、小さな値を目標にする。現状では、例え
ば、±0.2mm程度の有効精度を実現することが可能
である。
【0016】上記誤差の要因としては、フレーム自身
が成形誤差を持つ、パネルの遮光板はプレス誤差や取
り付け誤差を持つ、パネルは製造時のダイシング誤差
を持つ等が挙げられる。
【0017】従って、この誤差を考慮して、パネルの有
効画面の中心位置を確保しなければならない。
【0018】上記有効精度を上げる方法の例について説
明する。
【0019】先ず、フレームを治具(位置決めテーブ
ル)に固定する。そして、フレームのパネル載置面にパ
ネルを載置する。このとき、パネルはアクチュエータで
把持されている。
【0020】そして、顕微鏡とCCDカメラとを用い
て、フレームの基準位置と、パネルの基準位置とを求
め、アクチュエータの制御部(コントローラ)に基準位
置の情報を入力する。次に、入力された情報に基づき、
アクチュエータを動かす(X−Y軸両方)。パネルを載
置面まで移動させた後、UV硬化型の樹脂でパネルをフ
レームに仮固定する。
【0021】上記の説明では、位置決めテーブル、顕微
鏡、CCDカメラおよびコントローラ等を画像処理装置
としている。
【0022】このように、有効画面の中心位置の精度を
上げるためには、画像処理装置が必要であり、パネルの
載置位置の決定を正確かつ容易に行えないという問題点
が生じる。
【0023】また、パネルをフレームから取り外した
後、再びフレームに取り付けるには、もう一度、画像処
理装置を用いて、位置決めを行わなければならない。従
って、パネルをフレームに載置する位置の再現性が悪い
という問題点がある。
【0024】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであり、その目的は、パネルの載置位置の再現性
がよく、正確かつ容易にパネルの載置位置を決めること
ができる表示装置およびその製造方法を提供することに
ある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の表示装置(本表
示装置)は、上記の課題を解決するために、画像を表示
するパネルがフレームに載置される表示装置において、
上記フレームには、パネル載置面から突出する複数の支
柱が設けられる一方、上記パネルには、上記各支柱と対
応する位置に、各支柱に沿ってパネルを案内するための
複数の案内部が設けられており、上記各案内部が上記各
支柱によってパネル平面方向の移動が規制されるような
形状を有していることを特徴としている。
【0026】本表示装置において、フレームとはパネル
を収容するために設けられているものである。また、パ
ネルとは、画像が表示されるものであり、画像データに
従ってパネルに画像が表示されるようになっている。上
記パネルとしては液晶パネルや有機ELパネル等が挙げ
られるが特に限定されるものではない。また、表示装置
としては、投射型表示装置や反射型表示装置等が挙げら
れる。そして、表示装置が例えば、投射型表示装置の場
合には、上記パネルに光が照射され、パネルを通過した
光が投射レンズに導かれ、画像が表示されるようになっ
ている。
【0027】そして、特に、本表示装置のパネルには案
内部が設けられている。上記案内部とは、例えば、開口
部や切り欠きのようなものである。パネルをフレームに
載置する際、上記案内部は、パネル平面方向の移動を規
制する形状になっている。これにより、案内部が設けら
れているパネルのパネル平面方向の移動は規制される。
【0028】また、上記案内部は、フレームに形成され
ている支柱に対応する位置に設けられている。つまり、
フレームとパネルとを対向させたとき(パネルをフレー
ムの正確な載置位置に載置したとき)、フレームの支柱
の位置とパネルの案内部の位置とは対応する(同じ位置
にある)ようになっている。
【0029】上記の構成によれば、パネルをフレームに
載置する際に、パネルの案内部が、支柱に沿って移動す
るようになっている。ここで、案内部は、パネル平面方
向の移動を規制する形状になっており、パネル平面方向
の移動が規制される。これにより、上記案内部を備えた
パネルは、フレームに対するパネル平面方向の位置が規
定されることになり、正確に載置される。さらに、パネ
ルの案内部は、支柱に対応する位置に設けられているの
で、案内部を支柱に沿って移動させることによりパネル
を容易かつ正確な位置に載置できる。
【0030】従って、パネルをフレームに載置する際に
は、案内部を、支柱に沿って移動させればよいので、画
像処理装置を用いてパネルをフレームに載置するような
工程を必要とせずに、パネルをフレームに容易かつ正確
に載置できる。
【0031】また、一旦、フレームからパネルを取り外
しても、再度パネルを載置する際には、パネルの案内部
を支柱に沿って移動させればよく、載置位置の再現が容
易になる。
【0032】本表示装置は、上記複数の案内部の少なく
とも1つは、対応する支柱に挿入される開口部で構成さ
れていることが好ましい。
【0033】上記の構成によれば、案内部が開口部で構
成されている場合、開口部を支柱に挿入することによ
り、上記支柱に沿ってパネルを確実に案内することがで
きる。また、開口部は支柱からパネル平面方向に外れる
ことがないので、パネルのパネル平面方向の移動が確実
に規制され、上述した本発明の効果をより確実なものと
することができる。
【0034】なお、開口部の個数は特に制限されず、例
えば複数の案内部の全てが上記の開口部で構成されても
よいが、開口部は少なくとも1個あれば、上記の効果を
十分に得ることができる。
【0035】本表示装置は、上記複数の案内部の少なく
とも1つは、対応する支柱の側面の一部を覆う切り欠き
で構成されていることが好ましい。
【0036】上記の構成によれば、切り欠きが対応する
支柱の側面の一部を覆うので、上記支柱に沿ってパネル
を確実に案内することができる。また、切り欠きが支柱
の側面の一部を覆うことで、切り欠きのパネル平面方向
の移動が支柱によって確実に規制されることになり、こ
れによって、パネルのパネル平面方向の移動が確実に規
制される。その結果、上述した本発明の効果をより確実
なものとすることができる。
【0037】なお、切り欠きの個数は特に制限されず、
例えば複数の案内部の全てが上記の切り欠きで構成され
てもよい。また、上述した開口部と切り欠きとを併用し
て複数の案内部を構成してもよい。
【0038】本表示装置は、上記複数の案内部は、上記
パネルと上記フレームのパネル載置面との間に隙間が形
成されるように、樹脂を介して上記支柱と固定されてい
ることが好ましい。
【0039】上記の構成によれば、複数の案内部は、樹
脂を介して上記支柱と固定される。このとき、パネルと
フレームのパネル載置面との間に隙間が形成されるよう
に、複数の案内部が支柱に固定される。従って、例え
ば、フレームが熱膨張あるいはその後収縮したときに、
パネル載置面に直接パネルを載置した場合に比べて、パ
ネルが受ける上記フレームの熱膨張または収縮の影響を
低減することができる。これにより、フレームの熱膨張
または収縮からパネルを確実に保護することができる。
【0040】本表示装置は、上記複数の支柱は、パネル
の載置位置を規定する2本の基準用支柱を含んで構成さ
れていることが好ましい。
【0041】上記の構成によれば、2本の基準用支柱が
あれば、フレームに対するパネルの載置位置を容易に規
定することができる。
【0042】本表示装置は、上記各基準用支柱は、長方
形状のパネルがフレームに載置されたときに、上記パネ
ルの各長辺の中心同士を結ぶ線上にそれぞれ設けられて
いることが好ましい。
【0043】上記の構成によれば、フレームが熱膨張に
よってパネルを圧迫したり、その後収縮によって圧迫が
解除されるようなことがあっても、パネルの配置のバラ
ンスが崩れないように、上記パネルを各基準用支柱によ
り支持することができる。
【0044】つまり、各基準用支柱が上述のように配置
されることにより、フレームが熱膨張または収縮した場
合でも、パネルの配置のバランスを、長方形状のパネル
の長辺方向および短辺方向において確実に維持すること
ができる。
【0045】その結果、例えば、本発明の表示装置を異
なる色(例えばRGB)ごとに設け、各色の表示画像を
プリズムにて合成して投影する投射型の表示装置を構成
した場合でも、各色の画像の色ずれが生じるのを抑える
ことができ、クリアな画質を得ることができる。
【0046】本表示装置は、上記各基準用支柱は、断面
円形である一方、上記各基準用支柱に対応する各案内部
は、断面円形の開口部および断面半円の切り欠きであ
り、上記各基準用支柱の先端部の直径は、対応する案内
部の直径よりも小さいことが好ましい。
【0047】上記の構成によれば、開口部からなる案内
部を一方の基準用支柱に確実に挿入することができ、ま
た、切り欠きからなる案内部を他方の基準用支柱の周囲
に確実に沿わせることができる。これにより、パネルを
各基準用支柱に沿って確実に移動させることができる。
【0048】また、フレームとパネルとでは熱による膨
張や収縮の度合いが違い、一般的には、支柱と案内部と
では、支柱のほうが膨張または収縮の度合いが大きい。
上記の構成によれば、上記パネルの案内部の直径は、基
準用支柱の直径よりも小さくなっている。従って、熱で
フレームおよびパネルが膨張した場合、膨張した基準用
支柱が案内部を圧迫し、パネルを破損させることがな
い。これにより、信頼性のある表示装置を提供すること
ができる。
【0049】本表示装置は、上記パネルを上記フレーム
に載置したときに、上記各支柱との間に隙間が形成され
るような形状で、対応する案内部がそれぞれ形成されて
いることが好ましい。
【0050】上記の構成によれば、各支柱が熱膨張した
場合でも、その熱膨張を上記隙間で吸収することができ
る。これにより、各支柱の熱膨張により上記パネルが破
損するのを回避することができる。
【0051】本表示装置は、上記パネルを上記フレーム
に載置したときに、各基準用支柱以外の支柱とこれらに
対応する案内部との間に形成される隙間が、各基準用支
柱とこれらに対応する案内部との間に形成される隙間よ
りも大きくなるように、各案内部が形成されていること
が好ましい。
【0052】上記の構成によれば、パネルのフレームに
対するパネル平面方向の位置規定を、基準用支柱とこれ
に対応する案内部とで行いながら、パネルを各支柱に沿
って容易にフレームに載置することができる。また、基
準用支柱以外の支柱(以下、補助用支柱と記載する)に
対応する案内部の形成精度を、基準用支柱に対応する案
内部の形成精度ほど高精度に保つ必要がなく、補助用支
柱に対応する案内部を容易に形成することができる。
【0053】本表示装置は、上記フレームにおける各支
柱の周囲には、上記各支柱とパネルの各案内部とを固定
するための樹脂をせき止める壁部が、パネル載置面から
突出して設けられていることが好ましい。
【0054】例えば、上記樹脂として粘性の低いものを
用いると、上記樹脂はパネル載置面に広がる。この場
合、パネルは、広範囲に渡り樹脂と接することになる。
また、一般に樹脂は硬化する際に収縮するので、パネル
を固定している樹脂が硬化する際には、パネルには引張
り応力が働くことになる。つまり、樹脂がパネル載置面
に広がると応力の発生する部分も広がる。しかし、上記
構成では、上記樹脂は壁部でせき止められ、パネル載置
面に広がることがなくなるので、上記応力の発生を抑え
ることができる。また、上記樹脂の流出が壁部にて止め
られるので、上記樹脂を無駄に使用しなくても済む。
【0055】本表示装置は、上記壁部のうち、各基準用
支柱以外の支柱に対応する壁部のみが、パネルをフレー
ムに載置したときに上記パネルを支持していることが好
ましい。
【0056】上記の構成によれば、パネルをフレームに
載置したときには、パネルは上記壁部によって支持され
る。これにより、パネルの載置位置をパネル載置面の垂
直方向において規定することができる。
【0057】また、パネルを支持するのは、上記壁部の
うち、基準用支柱以外の補助用支柱に対応する壁部のみ
であり、基準用支柱に対応する壁部ではパネルは支持さ
れない。これにより、各基準用支柱を結ぶ方向にフレー
ムの歪みが生じても、パネルには直接曲げモーメントが
働かず、そのようなフレームの歪みからパネルを保護す
ることができる。
【0058】また、上記の構成によれば、基準用支柱
が、パネルのパネル平面方向の載置位置を規定し、補助
用支柱に対応する壁部が、パネル載置面の垂直方向を規
定している。従って、フレームに熱による歪みが発生し
た際に、基準用支柱同士を結んだ線に対して直角な方向
に関しては、パネルに歪みが発生しない。つまり、補助
用支柱同士を直線で結んだ方向では、パネルは、補助用
支柱に対応する壁部で支持されているだけであり、パネ
ル載置面の垂直方向を固定されていない。従って、補助
用支柱同士を直線で結んだ方向では、熱による曲げモー
メントを逃がすことができる。
【0059】本表示装置は、上記各基準用支柱に対応す
る壁部は、上記各基準用支柱以外の支柱に対応する壁部
よりも、突出方向の高さが低いことが好ましい。
【0060】上記の構成によれば、各壁部の突出方向の
高さが上述のように規定されていることにより、パネル
をフレームに載置したときには、パネルは補助用支柱に
対応する壁部のみで支持される。これにより、各基準用
支柱を結ぶ方向のフレームの歪みからパネルを保護する
ことができるなど、上述の効果を確実に得ることができ
る。
【0061】本表示装置の製造方法は、上記の課題を解
決するために、画像を表示するパネルがフレームに載置
される表示装置の製造方法において、上記フレームのパ
ネル載置面から突出して形成される複数の支柱と上記パ
ネルで対応する位置に、各支柱に沿ってパネルを案内す
るとともにパネルのパネル平面方向の移動を規制するた
めの複数の案内部を形成する工程と、上記各支柱に沿っ
て上記パネルを移動させ、上記パネルを上記フレームに
載置する工程と、上記各案内部と上記各支柱とを樹脂に
よって固定する工程とを有していることを特徴としてい
る。
【0062】上記の構成によれば、パネルをフレームに
載置する際に、パネルの案内部は、支柱に沿って移動す
る。つまり、案内部は、パネル平面方向の移動を規制す
る形状になっており、支柱に沿って移動するので、パネ
ル平面方向の移動は規制される。これにより、パネルの
フレームに対するパネル平面方向の位置が規定され、パ
ネルをフレームに、正確に載置できる。さらに、パネル
の案内部は、支柱に対応する位置に設けられているの
で、案内部を支柱に沿って移動させることによりパネル
を容易かつ正確な位置に載置できる。そして、各案内部
と上記各支柱とを樹脂によって固定することにより、容
易かつ正確にパネルがフレームに載置された表示装置を
製造することができる。
【0063】なお、本発明は、上記各基準用支柱が、パ
ネル載置面側よりも先端部のほうが直径の小さいテーパ
形状である構成であってもよい。
【0064】上記の構成によれば、基準用支柱に対応す
る案内部が例えば開口部で構成されれば、上記案内部を
容易に基準用支柱に挿入することができる。また、基準
用支柱に対応する案内部が例えば切り欠きで構成されれ
ば、上記案内部を容易に基準用支柱に沿わせ、パネルを
移動させることができる。
【0065】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について説
明すれば、以下の通りである。
【0066】以下に、パネルに形成された複数の案内部
が、フレームに形成された複数の支柱に挿入されている
投射型液晶表示装置の構成について説明する。
【0067】図1は、本実施の形態にかかる表示装置
(本表示装置)のフレーム1の平面図である。図2は、
本表示装置のパネル20の平面図である。
【0068】まず、パネル20の構成について説明す
る。パネル20は、画像を表示する例えば液晶表示パネ
ル、ELで構成されている。このパネル20には、複数
の案内部21が設けられている。各案内部21は、フレ
ーム1の後述する基準用支柱6a・6bおよび補助用支
柱(基準用支柱以外の支柱)8a・8bに沿ってパネル
20を案内すると共に、基準用支柱6a・6bおよび補
助用支柱8a・8bに対応した位置でフレーム1に対す
るパネル20の載置位置を規定するものである。
【0069】具体的には、各案内部21は、1個の開口
部21aと3個の切り欠き21b・21c・21dとで
構成されている。そして、開口部21a、切り欠き21
b・21c・21dは、それぞれ、フレーム1の基準用
支柱6a・6b、補助用支柱8a・8bに対応する位置
に形成されている。ここで、各支柱に対応する位置と
は、各支柱の規制によって、パネル20をフレーム1に
正しく載置できるような位置を指している。
【0070】開口部21aは、略長方形状のパネル20
の1つの長辺の近傍に円形で設けられている。また、切
り欠き21bは、他の長辺上に凹部(半円形)を形成す
るように設けられている。また、残りの切り欠き21c
・21dは、パネル20の2つの短辺上に凹部(半円
形)を形成するようにそれぞれ設けられている。これに
より、パネル20のフレーム1への収容時には、開口部
21aが基準用支柱6aに挿入されると共に、開口部2
1aおよび切り欠き21b・21c・21dが基準用支
柱6a・6b、補助用支柱8a・8bに沿ってそれぞれ
案内されることになり、パネル20がフレーム1に適切
な位置で収容されることになる。
【0071】なお、案内部21の数は、上記の4個に限
定されるわけではなく、少なくともフレーム1に設けら
れた支柱の数だけあればよい。
【0072】次に、フレーム1の構成について説明す
る。
【0073】フレーム1は、パネル20を収容するもの
であり、パネル載置面2、側壁3、画面開口部4、取り
付け穴5…、基準用支柱6a・6b、基準用突起部(壁
部)7a・7b、補助用支柱8a・8bおよび補助用突
起部(壁部)9a・9bを備えている。
【0074】パネル載置面2には、パネル20が載置さ
れる。なお、本実施の形態では、パネル20が直接パネ
ル載置面2上に載置されるのではなく、後述する補助用
突起部9a・9bの高さ分の隙間を隔ててパネル載置面
2に載置される。同図中の破線20aは、パネル20を
パネル載置面2に載置したときのパネル20の外周を指
している。
【0075】側壁3は、パネル載置面2および収容した
パネル20を囲むように設けられている。これにより、
収容したパネル20が外部から保護される。
【0076】画面開口部4は、パネル載置面2の中央に
設けられた略長方形状の開口であり、図示しない光源か
らの光を、フレーム1に収容されたパネル20の表示画
面領域を介して透過させる。
【0077】取り付け穴5…は、フレーム1の4隅に設
けられた穴であり、取り付け穴5…を介してパネル20
を収容したフレーム1が図示しないシャーシにネジ止め
される。
【0078】基準用支柱6a・6bは、収容するパネル
20を位置決めする際の基準となるものであり、画面開
口部4の外側のパネル載置面2から突出して、かつ、画
面開口部4の各長辺の近傍にそれぞれ設けられている。
つまり、基準用支柱6a・6bは、画面開口部4を介し
て互いに対向する位置に設けられている。
【0079】ここで、図3(a)は、基準用支柱6a・
6b付近を拡大したパネル載置面2の平面図であり、図
3(b)は、パネル載置面2における基準用支柱6a・
6b付近の断面図である。
【0080】基準用支柱6a・6bは、根元(パネル載
置面側)から先端に向かって若干細くなる円錐台形状で
それぞれ形成されている。そして、基準用支柱6aの先
端部の直径は、パネル20の開口部21a(図2参照)
の直径よりも小さく形成されており、基準用支柱6bの
先端部の直径は、パネル20の切り欠き21b(図2参
照)の直径よりも小さく形成されている。
【0081】また、基準用支柱6aと開口部21aとの
間および基準用支柱6bと切り欠き21bとの間には、
隙間が形成されている。これは、基準用支柱6a・6b
の膨張率がパネル20の膨張率よりも大きいためであ
る。フレーム1およびパネル20に熱が加えられると、
基準用支柱6a・6bと開口部21aおよび切り欠き2
1bとは膨張する。このとき、基準用支柱6a・6bの
直径が開口部21aおよび切り欠き21bの直径よりも
大きくなると、開口部21aおよび切り欠き21bは、
基準用支柱6a・6bに圧迫される。従って、パネル2
0が破損する場合がある。このパネル20の破損を防ぐ
ために、上記の隙間を設けるべく、基準用支柱6a・6
bと開口部21aおよび切り欠き21bとの直径は上記
の関係になっている。
【0082】具体的には、基準用支柱6a・6bの根元
の直径と開口部21aおよび切り欠き21bの直径との
差は、数十μm〜0.1mm程度が好ましい。
【0083】また、基準用支柱6a・6bおよびパネル
20の案内部21の形状および寸法を上述のように規定
することにより、パネル20の開口部21aを基準用支
柱6aに挿入すると共に、パネル20の切り欠き21b
を基準用支柱6bの側面に沿わせながら、パネル20を
基準用支柱6a・6bの突出方向(パネル載置面2に対
して垂直方向)に移動させることが可能となり、パネル
20をフレーム1に容易に収容することが可能となる。
図4は、このようにしてパネル20をフレーム1に収容
したときに、基準用支柱6aを含む断面でフレーム1を
切ったときの断面図(図1のA−A’線矢視断面図)を
示している。
【0084】図3(a)(b)に示すように、基準用突
起部7a・7bは、基準用支柱6a・6bの根元を所定
距離おいて囲むように、パネル載置面2から突出して設
けられている。なお、基準用突起部7a・7bの突出方
向の高さは、後述する補助用突起部9a・9b(図5参
照)の突出方向の高さよりも低くなっている。
【0085】したがって、パネル20は、補助用突起部
9a・9bを介してパネル載置面2に載置されることに
なり、パネル20と基準用突起部7a・7bとの間に
は、補助用突起部9a・9bと基準用突起部7a・7b
との高さの差に相当する隙間(例えば1mm)が形成さ
れる。このような隙間を形成することにより、フレーム
1のネジ止めの際にフレーム1に歪みが生じても、その
影響が直接パネル20に伝わることがなく、パネル20
を確実に保護することができる。
【0086】また、基準用支柱6a・6bと基準用突起
部7a・7bとの間には、溝10a・10bが形成され
ている。溝10a・10bには、パネル20の収容時
に、基準用支柱6a・6bとパネル20とを固定するた
めの樹脂12(図7参照)が充填される。従って、基準
用突起部7a・7bは、樹脂12をせき止める壁部を構
成している。
【0087】図5は、パネル載置面2における補助用支
柱8a・8bの断面図である。補助用支柱8a・8b
は、収容するパネル20のフレーム1に対する位置決め
を補助的に行うものであり、画面開口部4の外側のパネ
ル載置面2から突出して、かつ、画面開口部4の各短辺
の近傍にそれぞれ設けられている。つまり、補助用支柱
8a・8bは、画面開口部4を介して互いに対向する位
置に設けられている。
【0088】補助用支柱8a・8bは、同図に示すよう
に、それぞれ円柱形状で形成されており、その直径は、
パネル20の切り欠き21c・21dの直径よりもそれ
ぞれ小さく形成されている。具体的には、補助用支柱8
a・8bの直径と切り欠き21c・21dの直径とは、
1〜2mm程度の差がある。これにより、パネル20の
切り欠き21c・21dを補助用支柱8a・8bの側面
に沿わせて、パネル20を補助用支柱8a・8bの突出
方向に移動させることが可能となり、パネル20をフレ
ーム1に収容することが可能となる。図6は、このよう
にしてパネル20をフレーム1に収容したときに、補助
用支柱8a・8bを含む断面でフレーム1を切ったとき
の断面図(図1のB−B’線矢視断面図)を示してい
る。
【0089】また、補助用支柱8a・8bの直径と切り
欠き21c・21dの直径との差は、基準用支柱6a・
6bと開口部21aおよび切り欠き21bとの直径の差
よりも大きくなっている。これは、パネルの載置位置
は、基準用支柱6a・6bによって決められるためであ
る。
【0090】つまり、パネル20のパネル面方向の載置
位置は、基準用支柱6a・6bによって決められてお
り、補助用支柱8a・8bは、パネル面方向の位置決め
には関与していない。
【0091】補助用突起部9a・9bは、図5に示すよ
うに、補助用支柱8a・8bの根元を所定距離おいて囲
むように、パネル載置面2から突出して設けられてい
る。パネル20は、補助用突起部9a・9bと接触して
パネル載置面2に載置されることになる。
【0092】本表示装置では、上記補助用突起部9a・
9bは、基準用突起部7a・7bよりも高さが高くなっ
ている。そして、補助用突起部9a・9bは、パネル2
0を支持している。すなわち、パネル20は、補助用突
起部9a・9bと基準用支柱6a・6bとで支持されて
いる。また、補助用突起部9a・9bでパネル20を支
持することにより、パネル20は、パネル載置面2の全
領域と接していない。これにより、パネル20は、パネ
ル載置面2が熱や外力により歪んだ場合でも、歪みの影
響を受け難くなる。
【0093】また、補助用支柱8a・8bと補助用突起
部9a・9bとの間には、溝11a・11bが形成され
ている。溝11a・11bには、パネル20の収容時
に、補助用支柱8a・8bとパネル20とを固定するた
めの樹脂13(図8参照)が充填される。従って、補助
用突起部9a・9bは、樹脂13をせき止める壁部を構
成している。
【0094】なお、本実施の形態では、図6に示すよう
に、パネル20を、TFT基板31と対向基板32とを
液晶層(図示せず)を介して貼り合わせ、TFT基板3
1および対向基板32の外側(液晶層とは反対側)にカ
バーガラス33・34をそれぞれ設けたものとしてい
る。カバーガラス33・34は、プロジェクタ用(フロ
ント式、リヤ式)液晶パネルのディフィーザ用カバーガ
ラスである。これにより、パネル20の表面にゴミが付
着した状態でも、ゴミの像が結像されるのを回避するこ
とができる。
【0095】つまり、本表示装置において、TFT基板
31および対向基板32の表面にゴミ等が付着している
状態で像を投影すると、ゴミによる像が写されることに
なる。しかし、TFT基板31および対向基板32の表
面にこのカバーガラス33・34を設けることにより、
ゴミは、TFT基板31および対向基板32の表面に付
着せず、カバーガラス33・34の表面に付着する。従
って、カバーガラス33・34の厚さに応じた分だけ、
ゴミの像を焦点位置から遠ざけることができ、ゴミの像
の焦点位置での結像を回避することができる。
【0096】図7は、溝10a・10bに樹脂が充填さ
れているフレーム1の断面図である。基準用突起部7a
・7bは、溝10a・10bに樹脂12を充填する際
に、樹脂12がパネル載置面2に広がることを防ぐ堤防
の役割を果たしている。上記溝10a・10bに充填さ
れる樹脂12としては、常温硬化型や熱硬化型の樹脂を
用いることができる。具体的には、UV硬化型樹脂また
は高粘度のシリコーン樹脂を挙げることができる。そし
て、樹脂12は、硬化後には基準用支柱6a・6bとパ
ネル20とを接着している。従って、パネル20は、樹
脂12を介して基準用支柱6a・6bに固定されてい
る。
【0097】図8は、溝11a・11bに軟性の樹脂が
充填されているフレーム1の断面図である。補助用突起
部9a・9bは、溝11a・11bに軟性の樹脂13を
充填する際に、軟性の樹脂13がパネル載置面2に広が
ることを防ぐ堤防の役割を果たしている。上記溝11a
・11bに充填される軟性の樹脂13とは、樹脂の硬化
後に弾性を有する樹脂(硬化後比較的柔らかい樹脂)の
ことである。軟性の樹脂13としては、具体的には、低
粘度のシリコーン樹脂を挙げることができる。
【0098】上記軟性の樹脂13を介して、補助用支柱
8a・8bとパネル20とは接している。しかし、軟性
の樹脂13は、硬化後に弾性を有しているので、完全に
は、補助用支柱8a・8bとパネル20とが接着されて
いない。従って、フレーム1およびパネル20が膨張ま
たは収縮した場合には、軟性の樹脂13の弾性により、
フレーム1およびパネル20が膨張または収縮する際に
発生する力(例えば、曲げモーメント)が逃げるように
なっている。
【0099】以上のように、本表示装置は、画像を表示
するパネル20がフレーム1に載置される表示装置にお
いて、上記フレーム1には、パネル載置面2から突出す
る複数の支柱が設けられる一方、上記パネル20には、
上記各支柱と対応する位置に、各支柱に沿ってパネル2
0を案内するための複数の案内部21が設けられてお
り、上記各案内部21が上記各支柱によってパネル平面
方向の移動が規制されるような形状を有している構成で
ある。
【0100】上記の構成によれば、パネル20をフレー
ム1に載置する際に、パネル20の案内部21が、支柱
に沿って移動するようになっている。一方、案内部21
は、パネル平面方向の移動を規制する形状(例えば、開
口部や切り欠き)になっているので、上記案内部21を
備えたパネル20のパネル平面方向の移動が規制され
る。これにより、パネル20のフレーム1に対するパネ
ル平面方向の位置が規定され、パネル20は、正確に載
置される。さらに、パネル20の案内部21は、支柱に
対応する位置に設けられているので、案内部21を支柱
に沿って移動させることによりパネル20を容易かつ正
確な位置に載置できる。
【0101】従って、パネル20をフレーム1に載置す
る際には、案内部21を、支柱に沿って移動させればよ
いので、画像処理装置を用いてパネル20をフレーム1
に載置するような工程を必要とせずに、パネル20をフ
レーム1に容易かつ正確に載置できる。
【0102】また、一旦、フレーム1からパネル20を
取り外しても、再度パネル20を載置する際には、パネ
ル20の案内部21を支柱に沿って移動させればよく、
載置位置の再現が容易になる。
【0103】本表示装置は、上記複数の案内部21の少
なくとも1つは、対応する支柱に挿入される開口部21
aで構成されていることが好ましい。
【0104】案内部21が開口部21aで構成されてい
る場合、開口部21aを支柱に挿入することにより、上
記支柱に沿ってパネル20を確実に案内することができ
る。また、開口部21aは支柱からパネル平面方向に外
れることがないので、パネル20のパネル平面方向の移
動が確実に規制され、上述した本発明の効果をより確実
なものとすることができる。
【0105】本表示装置は、上記複数の案内部21の少
なくとも1つが、対応する支柱の側面の一部を覆う切り
欠き21b・21c・21dで構成されていることが好
ましい。
【0106】上記の構成によれば、切り欠き21b・2
1c・21dが対応する支柱の側面の一部を覆うので、
上記支柱に沿ってパネル20を確実に案内することがで
きる。また、切り欠き21b・21c・21dが支柱の
側面の一部を覆うことで、切り欠き21b・21c・2
1dのパネル平面方向の移動が支柱によって確実に規制
されることになり、これによって、パネル20のパネル
平面方向の移動が確実に規制される。その結果、上述し
た本発明の効果をより確実なものとすることができると
いう効果を奏する。
【0107】本表示装置は、上記複数の案内部21が、
上記パネル20と上記フレーム1のパネル載置面2との
間に隙間が形成されるように、樹脂を介して上記支柱と
固定されていることが好ましい。
【0108】例えば、フレーム1が熱膨張あるいはその
後収縮したときに、パネル載置面2に直接パネル20を
載置した場合に比べて、パネル20が受ける上記フレー
ム1の熱膨張または収縮の影響を低減することができ
る。これにより、フレーム1の熱膨張または収縮からパ
ネル20を確実に保護することができるという効果を奏
する。
【0109】本表示装置は、上記複数の支柱は、パネル
20の載置位置を規定する2本の基準用支柱6a・6b
を含んで構成されていることが好ましい。
【0110】それゆえ、2本の基準用支柱6a・6bが
あれば、フレーム1に対するパネル20の載置位置を容
易に規定することができる。
【0111】本表示装置は、上記各基準用支柱6a・6
bは、長方形状のパネル20がフレーム1に載置された
ときに、上記パネル20の各長辺の中心同士を結ぶ線上
にそれぞれ設けられていることが好ましい。
【0112】それゆえ、各基準用支柱6a・6bが上述
のように配置されることにより、フレーム1が熱膨張ま
たは収縮した場合でも、パネル20の配置のバランス
を、長方形状のパネル20の長辺方向および短辺方向に
おいて確実に維持することができる。その結果、例え
ば、本発明の表示装置を異なる色(例えばRGB)ごと
に設け、各色の表示画像をプリズムにて合成して投影す
る投射型の表示装置を構成した場合でも、各色の画像の
色ずれが生じるのを抑えることができ、クリアな画質を
得ることができる。
【0113】本表示装置は、上記各基準用支柱6a・6
bは、断面円形である一方、上記各基準用支柱6a・6
bに対応する各案内部21は、断面円形の開口部21a
および断面半円の切り欠き21bであり、上記各基準用
支柱6a・6bの先端部の直径は、対応する案内部21
の直径よりも小さいことが好ましい。
【0114】それゆえ、開口部21aからなる案内部2
1を一方の基準用支柱6a・6bに確実に挿入すること
ができ、また、切り欠き21bからなる案内部21を他
方の基準用支柱6a・6bの周囲に確実に沿わせること
ができる。これにより、パネル20を各基準用支柱6a
・6bに沿って確実に移動させることができる。
【0115】本表示装置は、上記パネル20を上記フレ
ーム1に載置したときに、上記各支柱との間に隙間が形
成されるような形状で、対応する案内部21がそれぞれ
形成されていることが好ましい。
【0116】それゆえ、各支柱が熱膨張した場合でも、
その熱膨張を上記隙間で吸収することができる。これに
より、各支柱の熱膨張により上記パネル20が破損する
のを回避することができる。
【0117】本表示装置は、上記パネル20を上記フレ
ーム1に載置したときに、各基準用支柱以外の支柱(補
助用支柱)8a・8bとこれらに対応する案内部21と
の間に形成される隙間が、各基準用支柱6a・6bとこ
れらに対応する案内部21との間に形成される隙間より
も大きくなるように、各案内部21が形成されているこ
とが好ましい。
【0118】それゆえ、パネル20のフレーム1に対す
るパネル平面方向の位置規定を、基準用支柱6a・6b
とこれに対応する案内部21とで行いながら、パネル2
0を各支柱に沿って容易にフレーム1に載置することが
できる。また、補助用支柱8a・8bに対応する案内部
21の形成精度を、基準用支柱6a・6bに対応する案
内部21の形成精度ほど高精度に保つ必要がなく、補助
用支柱8a・8bに対応する案内部21を容易に形成す
ることができる。
【0119】具体的には、基準用支柱6a・6bの直径
の最大値と開口部21aおよび切り欠き21bの直径と
の差は、数十μm〜0.1mm程度であり、補助用支柱
8a・8bの直径と切り欠き21c・21dの直径との
差は、1〜2mm程度である。従って、パネル20は、
基準用支柱6a・6bによってパネル面方向の載置位置
が決められる。
【0120】一般的に、パネルの中心と画面開口部の中
心との差は、0.25mm以下の必要がある。しかし、
本表示装置では、基準用支柱6a・6bの直径と開口部
21aおよび切り欠き21bの直径との差は、数十μm
〜0.1mm程度であるので、パネル20の中心と画面
開口部4の中心との差を小さくしたままで簡単に載置さ
せることができる。つまり、従来よりもパネル20の実
装精度が向上され、かつ、フレーム1の影響を受けない
表示装置が得られる。
【0121】本表示装置は、上記フレーム1における各
支柱の周囲には、上記各支柱とパネル20の各案内部2
1とを固定するための樹脂をせき止める壁部が、パネル
載置面2から突出して設けられていることが好ましい。
【0122】それゆえ、上記樹脂は壁部でせき止めら
れ、パネル載置面2に広がることがなくなるので、上記
応力の発生する部分の広がりを抑えることができる。ま
た、上記樹脂の流出が壁部にて止められるので、上記樹
脂を無駄に使用しなくても済む。
【0123】本表示装置は、上記壁部のうち、各基準用
支柱以外の補助用支柱8a・8bに対応する壁部のみ
が、パネル20をフレーム1に載置したときに上記パネ
ル20を支持していることが好ましい。
【0124】それゆえ、パネル20をフレーム1に載置
したときには、パネル20は上記壁部によって支持され
る。これにより、パネル20の載置位置をパネル載置面
2の垂直方向において規定することができる。また、各
基準用支柱6a・6bを結ぶ方向のフレーム1の歪みか
らパネル20を保護することができる。
【0125】本表示装置は、上記各基準用支柱6a・6
bに対応する壁部は、上記各基準用支柱以外の支柱8a
・8bに対応する壁部よりも、突出方向の高さが低いこ
とが好ましい。
【0126】それゆえ、各壁部の突出方向の高さが上述
のように規定されていることにより、パネル20をフレ
ーム1に載置したときには、パネル20は補助用支柱8
a・8bに対応する壁部のみで支持される。これによ
り、各基準用支柱6a・6bを結ぶ方向のフレーム1の
歪みからパネル20を保護することができるなど、上述
の効果を確実に得ることができる。
【0127】本表示装置は、上記複数の案内部21が、
開口部形状または切り欠き形状のいずれかのみで形成さ
れており、パネル20の中心を通りパネル20の長辺に
平行な直線に対して、線対称の位置に形成されており、
かつ、パネル20の中心を通りパネル20の短辺に平行
な直線に対して、線対称の位置に形成されている構成で
あることが好ましい。
【0128】また、本表示装置は、上記複数の案内部2
1として、開口部形状と切り欠き形状とが混在している
場合には、複数の案内部21が、パネル20の中心を通
りパネル20の長辺に平行な直線に対して、ほぼ線対称
の位置に形成されており、かつ、パネル20の中心を通
りパネル20の短辺に平行な直線に対して、ほぼ線対称
の位置に形成されている構成であることが好ましい。
【0129】本表示装置では、外部からかかる力に対し
て、パネル20の中心が、対称中心になるように支柱が
配置されている。パネル20には、熱膨張または熱収縮
による力(例えば、曲げモーメント)がパネル20の中
心から長辺方向および短辺方向に均等にかかるようにな
っている(画面中心の対称性が確保されている)。これ
により、膨張または収縮によりパネル20に力がかかっ
ても、パネル20の中心がずれることがない。従って、
パネル20が膨張または収縮しても、像が表示される有
効画面の中心位置が変わることがないので、3板式の投
射型液晶表示装置を構成した場合において、色ずれのな
いクリアな画像を表示できる。なお、この点については
後述する。
【0130】また、とくに、支柱の配置としては、基準
用支柱6a・6bがパネル20の長辺の中点に対応する
位置に形成されており、補助用支柱8a・8bがパネル
20の短辺の中点に対応する位置に形成されていること
が好ましい。
【0131】この場合、長辺側に設けられた支柱同士を
直線で結んだとき、この直線は、パネル20の中心を通
っている。また、短辺側に関しても同様であり、短辺側
の支柱同士を直線で結んだとき、この直線は、パネル2
0の中心を通っている。
【0132】上記の構成では、パネル20は、支柱によ
って支持されている。そして、パネル20およびフレー
ム1に熱が加えられたとき、フレーム1の膨張率がパネ
ル20の膨張率よりも大きいため、パネル20は、支柱
によって、フレーム1が膨張する方向(外側の方向)に
引っ張られる。このとき、フレーム1およびパネル20
の膨張により発生するパネル20を外側に引っ張る力
は、パネル20の中心に対して対称にかかっている。ま
た、収縮に関しても同様であり、長軸方向および短軸方
向の力は、パネル20の中心に対して対称にかかってい
る。
【0133】従って、フレーム1に設けられている支柱
を上記のように配置することにより、熱によりフレーム
1およびパネル20が膨張または収縮する際に、載置さ
れているパネル20の中心がずれることがない。
【0134】また、補助用支柱8a・8bと補助用突起
部9a・9bとの間に充填する樹脂として硬化後比較的
柔らかい樹脂(軟性の樹脂13)を用いることにより、
熱によるフレーム1とパネル20とに膨張が発生した際
に、補助用突起部9a・9bが形成されている方向(長
辺方向)では、パネル20にかかる曲げモーメントを効
率よく逃がすことができる。
【0135】なお、本実施の形態では、投射型液晶表示
装置について説明を行ったが、表示装置としては、特に
限定されるものではなく、種々の表示装置および種々の
パネルを用いることができる。
【0136】また、パネル20の形状としては長方形に
限定されるものではなく、種々の形状のパネルを用いる
ことができる。例えば、正方形のパネル等が挙げられ
る。
【0137】また、パネル20としては、液晶パネル、
有機ELパネル等が挙げられるが、特に限定されるもの
ではない。
【0138】また、基準用支柱6a・6bの根元の直径
と開口部21aおよび切り欠き21bの直径との差は、
フレーム1とパネル20との熱膨張による膨張の度合い
を考慮されて形成されていればよく、特に限定されるも
のではない。
【0139】また、溝10a・10bの幅は、充填する
樹脂12の使用量により任意に設定することができ、特
に限定されるものではない。また、溝11a・11bの
幅は、充填する軟性の樹脂13の使用量により任意に設
定することができ、特に限定されるものではない。
【0140】また、開口部21aおよび切り欠き21b
・21c・21dの形状は、特に限定されるものではな
い。例えば、多角形状や楕円形状であってもよい。ま
た、基準用支柱6a・6bおよび補助用支柱8a・8b
の形状としては、特に限定されるものではない。例え
ば、多角柱であってもよい。
【0141】開口部21aおよび切り欠き21b・21
c・21dは、基準用支柱6a・6bおよび補助用支柱
8a・8bに沿って、パネル20をフレーム1のパネル
載置面2に正確に案内できるようになってればよい。従
って、開口部21aおよび切り欠き21b・21c・2
1dと基準用支柱6a・6bおよび補助用支柱8a・8
bとの形状は、任意に設定することができるが、支柱と
開口部21aまたは切り欠き21b・21c・21dと
の形状が似ているほうが、パネル20をフレーム1に案
内するうえで好ましい。
【0142】また、基準用支柱6a・6bと補助用支柱
8a・8bとの直径は、同じでもよく、異なっていても
よい。
【0143】また、基準用支柱6a・6bと補助用支柱
8a・8bとの配置位置および数は、特に限定されるも
のではなく、パネル20の表示領域外であれば、任意の
場所に設けることができる。
【0144】また、突起部(基準用突起部7a・7b、
補助用突起部9a・9b)は、支柱の周囲を円形に形成
されている。これにより、樹脂がパネル載置面2に広が
ることを防止している。しかし、突起部は、支柱の周囲
を任意の形状で形成することができ、特に限定されるも
のではない。
【0145】また、特開平9−73071号公報では、
パネルを支持するための突起部は3点必要である。この
ように、3点の突起部で液晶パネルを支持する構成は、
大きな表示装置では、有効に歪みを回避することができ
る。
【0146】これに対して、本発明では、載置面に対し
てパネル20を垂直方向に支持する突起部は、2つの補
助用突起部9a・9bだけで済み、小型のフレーム1お
よびパネル20を用いる投射型液晶表示装置において本
発明は特に有効である。
【0147】次に上記した表示装置を用いて、3板式の
投射型液晶表示装置を構成した場合の色ずれの低減効果
について説明する。
【0148】図9(a)(b)(c)は、3板式の投射
型液晶表示装置の光学系の一部を説明する説明図であ
る。3板式の投射型液晶表示装置では、3つの液晶パネ
ルを用いて、それぞれの液晶パネルに赤、青、緑の像を
作成し、この3つの像を合成することにより、画像が作
り出されている。液晶パネル100には青(B)の像
が、液晶パネル101には緑(G)の像が、液晶パネル
102には赤(R)の像が作成されるようになってい
る。
【0149】液晶パネル100、液晶パネル101およ
び液晶パネル102は、この順で、クロスダイクロイッ
クプリズム(プリズム)103の3面を囲むように設け
られている。従って、液晶パネル100と液晶パネル1
02との間には、プリズム103が設けられている。
【0150】プリズム103とは、入射された光の、特
定の波長のみを反射させて、他は透過させることができ
るプリズムのことである。プリズム103は、入射光を
反射させる場合は、光学的に水平な方向に光を屈折させ
る。プリズム103には、赤の貼り合わせ面104と青
の貼り合わせ面105が設けられている。
【0151】そして、図9(a)に示すように、青の光
(像)は、青の貼り合わせ面105で90°屈折するよ
うになっている。また、図9(b)に示すように、赤の
光(像)は、赤の貼り合わせ面104で90°屈折する
ようになっている。従って、これらの図中の丸印からス
キャンが開始されたときには、プリズム103を介して
投影される青の像および赤の像は、元の像に対して、左
右が逆転して形成されている。しかし、緑の光(像)
は、図9(c)に示すように、プリズム103内では屈
折せずにストレートに出てくるので、元の像に対して左
右が逆転しないで形成されている。従って、上記3つの
像を合成したときに、色の再現性があまりよくない。
【0152】そこで、色再現性のよい画像を形成するに
は、液晶パネルのスキャン開始位置を変える必要があ
る。具体的な方法としては、緑の像のスキャン開始位置
を変える、または、赤と青との像のスキャン開始位置を
変える方法が挙げられる。
【0153】図10(a)(b)(c)は、緑の像のス
キャン開始位置を変えた光学系の説明図である。青の像
および赤の像については、図10(a)、図10(b)
に示すようにスキャン開始位置は変更されていない。し
かし、緑の像については、図10(c)に示すように、
スキャン開始位置を変更している。このように、緑の像
のスキャン開始位置を変えることにより、3色の像の形
成方向が一致するので、色再現性のよい画像を形成する
ことができる。
【0154】最終的には、プロジェクションレンズ(図
示せず)で画像は逆転されることになる。従って、これ
を考慮して左右方向(図9、10では矢印の形成されて
いる方向)および上下方向(図9、10では矢印の形成
されている方向に対して垂直な方向)の決定が行われ、
色再現性のよい画像が形成される。
【0155】ところで、液晶パネルの熱膨張による画像
のずれは、上記のようにスキャン開始位置を変更しても
簡単には改善することができない。例えば、液晶パネル
の左右のどちらか一方を固定して反対側を膨張フリーに
できれば、上記の画素ずれを改善することは可能である
が機構的に複雑でコストアップとなる。
【0156】これに対して、本表示装置では、パネル2
0の長辺の中心に、基準用支柱6a・6bを設けてい
る。そのため、パネル20の熱膨張または熱収縮の方向
が中心軸(基準用支柱6a・6b同士を結んだ線上)を
境に2分することができる。これにより、上記中心軸を
中心にして、左右均等に各色の液晶パネルが熱膨張また
は熱収縮するので色ずれのない画像を表示することがで
きる。
【0157】また、表示装置が、投射型液晶表示装置に
おいては、従来の総画素数がXGAやSVGA程度の液
晶パネルでは、画素ずれやパネルのずれは、あまり問題
にならなかった。しかし、液晶パネルの小型化、高精細
化および映像(画像)の高品質化を図るには、画素ずれ
やパネルのずれが問題になる。本発明の表示装置では、
実装精度を向上させ、かつ、熱膨張または熱収縮の影響
を軽減することにより、色ずれのない、高品質の画像を
表示することができる。
【0158】また、本表示装置は、上記支柱と突起部と
の間に樹脂が充填されていることが好ましい。突起部と
支柱との間を樹脂で充填することにより、案内部21と
支柱との間を埋めることができる。また、補助用支柱8
a・8bと補助用突起部9a・9bとの間に充填する樹
脂として軟性の樹脂13(硬化後比較的柔らかい樹脂)
を用いることにより、熱によるフレーム1とパネル20
とに膨張が発生した際に、補助用突起部9a・9bが形
成されている方向(長辺方向)ではパネルにかかる曲げ
モーメントを効率よく逃がすことができる。
【0159】また、本表示装置では、パネル20とフレ
ーム1との隙間をUV硬化樹脂等を用いて固定していな
いので、UV硬化樹脂等が熱膨張または熱収縮によりク
ラックや変形することがない。
【0160】次に、本表示装置の製造方法について説明
する。
【0161】本表示装置のフレーム1の製造例として
は、例えば、従来のフレームを製造する際に、本発明の
主たる特徴点である支柱をフレームと一体成形すること
により、容易に形成することができる。上記のように一
体成形することにより、支柱の位置が正確なフレーム1
を容易に作りだすことができるので、従来のように、パ
ネルを載置する際に、画像処理装置を用いてパネルの載
置位置の位置決めを行う必要がない。従って、パネル2
0を正確かつ容易に載置することができる。
【0162】また、パネル20の案内部21(開口部2
1aおよび切り欠き21b、21c、21d)の作成方
法としては、所定の位置に穴(円形開口部)を設け、上
記穴の近傍でパネル20を切断することにより、開口部
21aを作成することができる。また、切り欠き21
b、21c、21dは、所定の位置に穴(円形開口部)
を開けておき、ダイシング工程において、円形開口部の
中心を通るようにパネル20を切断すればよい。
【0163】上記案内部21の作成方法としては、特に
限定されるものではない。例えば、案内部21をダイシ
ング工程前に形成してもよく、ダイシング工程後に形成
してもよい。
【0164】パネル20をフレーム1に実装して表示装
置を製造する方法の例について、以下に説明する。
【0165】まず、フレーム1に設けられている溝10
a・10bに樹脂12を充填する。また、溝11a・1
1bには、軟性の樹脂13を充填する。
【0166】次に、パネル20の開口部21aおよび切
り欠き21b、21c、21dをフレーム1の基準用支
柱6a・6bおよび補助用支柱8a・8bの側面に沿っ
て、パネル載置面2に載置する。このとき、パネル20
が補助用突起部9a・9bに当接するまで挿入する。
【0167】次に、基準用支柱6a・6bと開口部21
aおよび切り欠き21bとの間の隙間に、パネルの、パ
ネル20を載置している面の裏側から樹脂(図示せず)
を充填する。そして、各樹脂を硬化させる。これによ
り、パネル20は、フレーム1に載置され固定される
(収容される)。
【0168】また、溝10a・10bに樹脂12を充填
する方法としては、予め溝10a・10bに樹脂注入用
の穴を形成しておき、パネル20を載置した後に、樹脂
注入用の穴から樹脂を注入してもよい。
【0169】上記の方法によって、表示装置が製造され
る。
【0170】以上のように本表示装置の製造方法は、画
像を表示するパネル20がフレーム1に載置される表示
装置の製造方法において、上記フレーム1のパネル載置
面2から突出して形成される複数の支柱と上記パネル2
0で対応する位置に、各支柱に沿ってパネル20を案内
するとともに、パネル平面方向の移動を規制するための
複数の案内部21を形成する工程と、上記各支柱に沿っ
て上記パネル20を移動させ、上記パネル20を上記フ
レーム1に載置する工程と、上記各案内部21と上記各
支柱とを樹脂によって固定する工程とを有している構成
である。
【0171】上記の構成によれば、パネル20をフレー
ム1に載置する際に、パネル20の案内部21は、支柱
に沿って移動する。つまり、案内部21は、パネル平面
方向の移動を規制する形状になっており、支柱に沿って
移動するので、パネル平面方向の移動は規制される。こ
れにより、パネル20のフレーム1に対するパネル平面
方向の位置が規定され、パネル20をフレーム1に、正
確に載置できる。さらに、パネル20の案内部21は、
支柱に対応する位置に設けられているので、案内部21
を支柱に沿って移動させることによりパネル20を容易
かつ正確な位置に載置できる。そして、各案内部21と
上記各支柱とを樹脂によって固定することにより、容易
かつ正確にパネル20がフレーム1に載置された表示装
置を製造することができる。
【0172】本表示装置の製造方法は、フレーム1の長
辺に形成されている支柱は、パネル20の収容位置を決
める基準用支柱6a・6bであり、上記基準用支柱6a
・6bは、フレーム1に円錐台形状で形成されているこ
とが好ましい。
【0173】上記の構成によれば、上記支柱は、円錐台
形をしている。従って、パネル20をフレーム1に挿入
する際には、支柱の直径が小さい部分から、案内部21
を案内すればよいので容易にパネル20をフレーム1に
挿入できる。
【0174】また、本表示装置では、基準用支柱6a・
6bの形状が円錐台の形状になっている。すなわち、図
3(b)に示すように、パネル載置面2から高さ方向に
遠ざかるにつれて、基準用支柱6a・6bの直径は小さ
くなっている。これにより、パネル20をフレーム1に
挿入し易くなっている。
【0175】具体的に説明すると、補助用支柱8a・8
bと切り欠き21c・21dとの直径の差は、1〜2m
m程度設けられている。しかし、基準用支柱6a・6b
の最大の直径(基準用支柱6a・6bの根元の部分)と
開口部21aおよび切り欠き21bの直径との差は、数
十μm〜0.1mm程度である。本表示装置では、基準
用支柱6a・6bは、円錐台形であり、基準用支柱6a
・6bの先(根元と逆の位置)は、直径が小さくなって
いるので、パネル20をフレーム1に、より挿入し易く
なっている。
【0176】なお、開口部21aおよび切り欠き21b
と切り欠き21c・21dとの形状が半円形である場合
では、次に説明する効果がえられる。
【0177】図11は、案内部21が全て半円形(切り
欠き)であるパネル20’を挿入するフレーム1’の平
面図である。図12は、上記パネル20’の平面図であ
る。パネル20’およびフレーム1’は、パネル20の
開口部21aを切り欠き21a’に変更、および、フレ
ーム1の基準用支柱6aを基準用支柱6a’に変更した
以外は、図1、2と同様の構成である。
【0178】図12に示すように、パネル20’の4辺
上には、半円形の案内部21(切り欠き21a’、21
b、21cおよび21d)が形成されている。また、図
11に示すように、フレーム1’には、半円形の案内部
21が挿入されるように、各支柱が配置されている(図
11の破線は、パネル20が載置される位置を示してい
る)。
【0179】この案内部21が全て半円形であるパネル
20’の製造においては、図13に示すように、パネル
基板に1つの円形開口部30を形成して、円形開口部3
0を通るダイシングライン50でこのパネル基板を切断
することで、各パネル20’ごとに半円形開口部(切り
欠き21a’、21b、21cおよび21d)を形成す
ることができる。従って、案内部21の形成工程をより
少なくすることができる。
【0180】本表示装置は、投射型表示装置に用いられ
る液晶表示装置において、フレームに液晶パネル(パネ
ル)部を支持する際、パネルに開けられた複数個の穴
(又は半円)とフレームに形成された同数の支柱を形成
し、各支柱へパネルに開けられた穴(又は半円)を挿入
することで容易に実装できる構成でもよい。
【0181】また、本表示装置は、実装されたパネル
は、フレーム(樹脂フレーム)に形成された複数本の支
柱と適度な位置関係を保ち、フレームとパネルとの膨張
率の違いから発生する膨張収縮からパネルを保護する構
成でもよい。
【0182】また、本表示装置は、パネルを支持するた
めにフレームに形成された複数の支柱のうち、パネルが
取り付けられた状態の縦方向(Y軸方向)のY軸線上の
2本の支柱を実装時の位置決めに使用する基準用支柱と
する構成でもよい。
【0183】ここで、縦方向とは、パネルの短辺方向の
ことである。
【0184】また、本表示装置は、基準用支柱はモジュ
ールの横方向(X軸方向)の中心であり、パネルの画面
中心に位置する構成でもよい。
【0185】ここで、横方向とは、パネルの長辺方向の
ことである。
【0186】また、フレームの基準用支柱は、円柱上で
僅かなテーパを持ち、該当する案内部の直径より約0.
1mm小さい直径で設計されている構成でもよい。
【0187】また、本表示装置は、パネルを支持するた
めにフレームに形成された複数個の支柱のうち、基準用
支柱以外の支柱に挿入するパネルの穴は、基準用支柱用
の穴より許容度の大きな直径で形成されている構成でも
よい。
【0188】また、本表示装置は、パネルを支持するた
めに形成された複数本の支柱のうち、基準用支柱以外の
支柱は、パネル載置面の垂直位置(焦点方向)を決める
ための受け用段部(堤防)をもつ構成でもよい。
【0189】また、本表示装置は、パネルを支持するた
めに形成された複数本の支柱のうち、基準用支柱のパネ
ル載置面と接触する堤防はある程度の距離をおいて位置
するところに形成されている構成でもよい。
【0190】また、フレームの基準用支柱の根元とそれ
以外の支柱との堤防には、パネル固着用樹脂の液溜まり
を形成している構成でもよい。
【0191】なお、フレームにパネルを載置した表示装
置を有する液晶プロジェクタは、強力な光源を備えてお
り、反射鏡等で構成される光学系により、光源からの光
束を有効に表示装置に照射して画像を表示するようにな
っている。
【0192】そして、表示装置における光源とパネルと
の間の光路中には、熱線(赤外線)をカットするフィル
ターが設けられており、このフィルターがパネルの発熱
を抑えている。しかし、それでも、光源から光が連続的
に照射されるとパネルは、かなりの熱を持つことにな
る。そして、このパネルの熱によりパネルを支持してい
るフレームは膨張する。また、フレームの膨張よりも膨
張する度合いは小さいが、パネル自体も熱によって膨張
する。
【0193】このとき、パネルをフレームに堅固に固定
すると、パネルに比べて熱膨張率の大きなフレームは、
膨張・収縮を繰り返し、固着部に疲労からくるクラック
や変形が生じるという問題がある。
【0194】つまり、パネルとフレームとのうち、一方
は、他方に対して相対的な膨張となるが、上記両者を堅
固に固定すると、上記両者の膨張率の違いにより、時間
経過とともに接着部(固着部)に亀裂や剥離が生じる。
【0195】また、表示装置の使用後には、光が照射さ
れなくなり、パネルとフレームとは放熱する。このと
き、膨張していたパネルとフレームとは収縮するため、
上記両者を堅固に固定していると、その収縮の度合いの
違いにより、上記接着部に亀裂や剥離が生じることにな
る。
【0196】しかし、本表示装置では、パネル20と側
壁3との隙間を広範囲に渡って樹脂を充填しておらず、
接着部の亀裂や剥離を生じさせることはない。
【0197】また、本表示装置は、昨今の表示装置の小
型化によるパネルとフレームとの接着力が小さくなると
いう問題も解決されている。本表示装置では、パネル2
0は、基準用支柱6a・6bおよび補助用突起部9a・
9bによって、支持されているので、パネル20はフレ
ーム1にしっかりと固定することができる。
【0198】また、基準用支柱6a・6bおよび補助用
突起部9a・9bによって、パネル20が支持されるこ
とにより、熱膨張・熱収縮が起きても、パネル20の中
心とフレーム1画面開口部4の中心とを常に一致させる
ことができる(画面中心の対称性を確保している)。
【0199】パネルの載置において、熱膨張収縮を考慮
した精度の良い樹脂フレーム(フレーム)に精度よく切
断されたパネルを載置することが理想的であるが、これ
は、不可能である。従って、通常、パネルは、フレーム
よりも小さく設計されており、このことは、パネルのフ
レームに対する載置位置を決める最大の欠点である。
【0200】また、パネルがフレームに窮屈な程度に載
置されることを見越して設計されることもある。しか
し、パネルの載置位置の精度を上げようとすると、上記
方法は、表示装置を小型化、高精細化するにつれて限界
がある。
【0201】従ってフレームとパネルとは、UV樹脂ま
たは自然硬化型、熱硬化型の樹脂で固着するのが一般的
である。しかし、樹脂は、固まる際に収縮する。つま
り、樹脂でフレームとパネルとを広範囲に渡り固着する
(樹脂とフレームとの隙間に広範囲に渡り樹脂を充填す
る)と、樹脂の硬化後にパネルには、引張り応力が働く
ことになる。このため、引張り応力を逃がすには、機構
上の工夫と樹脂の選定とが必要である。
【0202】しかし、本発明では、樹脂を塗布するの
は、各支柱の根元の部分のみであり、広範囲に渡って塗
布しない。従って、上記のような引張り応力にも対応で
きる表示装置を実現することができる。
【0203】
【発明の効果】本発明の表示装置(本表示装置)は、以
上のように、上記フレームには、パネル載置面から突出
する複数の支柱が設けられる一方、上記パネルには、上
記各支柱と対応する位置に、各支柱に沿ってパネルを案
内するための複数の案内部が設けられており、上記各案
内部が上記各支柱によってパネル平面方向の移動が規制
されるような形状を有している構成である。
【0204】案内部は、パネル平面方向の移動を規制す
る形状になっており、支柱に沿って移動するので、パネ
ル平面方向の移動が規制される。これにより、パネルの
フレームに対するパネル平面方向の位置が規定され、パ
ネルは、正確に載置される。さらに、パネルの案内部
は、支柱に対応する位置に設けられているので、案内部
を支柱に沿って移動させることによりパネルを容易かつ
正確な位置に載置できるという効果を奏する。
【0205】本表示装置は、以上のように、上記複数の
案内部の少なくとも1つは、対応する支柱に挿入される
開口部で構成されていることが好ましい。
【0206】案内部が開口部で構成されている場合、開
口部を支柱に挿入することにより、上記支柱に沿ってパ
ネルを確実に案内することができる。また、開口部は支
柱からパネル平面方向に外れることがないので、パネル
のパネル平面方向の移動が確実に規制され、上述した本
発明の効果をより確実なものとすることができるという
効果を奏する。
【0207】本表示装置は、以上のように、上記複数の
案内部の少なくとも1つが、対応する支柱の側面の一部
を覆う切り欠きで構成されていることが好ましい。
【0208】上記の構成によれば、切り欠きが対応する
支柱の側面の一部を覆うので、上記支柱に沿ってパネル
を確実に案内することができる。また、切り欠きが支柱
の側面の一部を覆うことで、切り欠きのパネル平面方向
の移動が支柱によって確実に規制されることになり、こ
れによって、パネルのパネル平面方向の移動が確実に規
制される。その結果、上述した本発明の効果をより確実
なものとすることができるという効果を奏する。
【0209】本表示装置は、以上のように、上記複数の
案内部が、上記パネルと上記フレームのパネル載置面と
の間に隙間が形成されるように、樹脂を介して上記支柱
と固定されていることが好ましい。
【0210】例えば、フレームが熱膨張あるいはその後
収縮したときに、パネル載置面に直接パネルを載置した
場合に比べて、パネルが受ける上記フレームの熱膨張ま
たは収縮の影響を低減することができる。これにより、
フレームの熱膨張または収縮からパネルを確実に保護す
ることができるという効果を奏する。
【0211】本表示装置は、以上のように、上記複数の
支柱は、パネルの載置位置を規定する2本の基準用支柱
を含んで構成されていることが好ましい。
【0212】それゆえ、2本の基準用支柱のみが、フレ
ームの載置位置を規定しているので、より容易にパネル
の載置位置を規定することができるという効果を奏す
る。
【0213】本表示装置は、以上のように、上記各基準
用支柱は、長方形状のパネルがフレームに載置されたと
きに、上記パネルの各長辺の中心同士を結ぶ線上にそれ
ぞれ設けられていることが好ましい。
【0214】それゆえ、各基準用支柱が上述のように配
置されることにより、フレームが熱膨張または収縮した
場合でも、パネルの配置のバランスを、長方形状のパネ
ルの長辺方向および短辺方向において確実に維持するこ
とができる。その結果、例えば、本発明の表示装置を異
なる色(例えばRGB)ごとに設け、各色の表示画像を
プリズムにて合成して投影する投射型の表示装置を構成
した場合でも、各色の画像の色ずれが生じるのを抑える
ことができ、クリアな画質を得ることができるという効
果を奏する。
【0215】本表示装置は、以上のように、上記各基準
用支柱は、断面円形である一方、上記各基準用支柱に対
応する各案内部は、断面円形の開口部および断面半円の
切り欠きであり、上記各基準用支柱の先端部の直径は、
対応する案内部の直径よりも小さいことが好ましい。
【0216】それゆえ、開口部からなる案内部を一方の
基準用支柱に確実に挿入することができ、また、切り欠
きからなる案内部を他方の基準用支柱の周囲に確実に沿
わせることができる。これにより、パネルを各基準用支
柱に沿って確実に移動させることができるという効果を
奏する。
【0217】本表示装置は、以上のように、上記パネル
を上記フレームに載置したときに、上記各支柱との間に
隙間が形成されるような形状で、対応する案内部がそれ
ぞれ形成されていることが好ましい。
【0218】それゆえ、各支柱が熱膨張した場合でも、
その熱膨張を上記隙間で吸収することができる。これに
より、各支柱の熱膨張により上記パネルが破損するのを
回避することができるという効果を奏する。
【0219】本表示装置は、以上のように、上記パネル
を上記フレームに載置したときに、各基準用支柱以外の
支柱とこれらに対応する案内部との間に形成される隙間
が、各基準用支柱とこれらに対応する案内部との間に形
成される隙間よりも大きくなるように、各案内部が形成
されていることが好ましい。
【0220】それゆえ、パネルのフレームに対するパネ
ル平面方向の位置規定を、基準用支柱とこれに対応する
案内部とで行いながら、パネルを各支柱に沿って容易に
フレームに載置することができる。また、基準用支柱以
外の支柱(補助用支柱)に対応する案内部の形成精度
を、基準用支柱に対応する案内部の形成精度ほど高精度
に保つ必要がなく、補助用支柱に対応する案内部を容易
に形成することができるという効果を奏する。
【0221】本表示装置は、以上のように、上記フレー
ムにおける各支柱の周囲には、上記各支柱とパネルの各
案内部とを固定するための樹脂をせき止める壁部が、パ
ネル載置面から突出して設けられていることが好まし
い。
【0222】それゆえ、上記樹脂は壁部でせき止めら
れ、パネル載置面に広がることがなくなるので、上記応
力の発生を抑えることができる。また、上記樹脂の流出
が壁部にて止められるので、上記樹脂を無駄に使用しな
くても済むという効果を奏する。
【0223】本表示装置は、以上のように、上記壁部の
うち、各基準用支柱以外の支柱に対応する壁部のみが、
パネルをフレームに載置したときに上記パネルを支持し
ていることが好ましい。
【0224】それゆえ、パネルをフレームに載置したと
きには、パネルは上記壁部によって支持される。これに
より、パネルの載置位置をパネル載置面の垂直方向にお
いて規定することができるという効果を奏する。
【0225】本表示装置は、以上のように、上記各基準
用支柱に対応する壁部は、上記各基準用支柱以外の支柱
に対応する壁部よりも、突出方向の高さが低いことが好
ましい。
【0226】それゆえ、各壁部の突出方向の高さが上述
のように規定されていることにより、パネルをフレーム
に載置したときには、パネルは基準用支柱以外の支柱に
対応する壁部のみで支持される。これにより、各基準用
支柱を結ぶ方向のフレームの歪みからパネルを保護する
ことができるなど、上述の効果を確実に得ることができ
るという効果を奏する。
【0227】本表示装置の製造方法は、以上のように、
画像を表示するパネルがフレームに載置される表示装置
の製造方法において、上記フレームのパネル載置面から
突出して形成される複数の支柱と上記パネルで対応する
位置に、各支柱に沿ってパネルを案内するとともに、パ
ネルの平面方向の移動を規制するための複数の案内部を
形成する工程と、上記各支柱に沿って上記パネルを移動
させ、上記パネルを上記フレームに載置する工程と、上
記各案内部と上記各支柱とを樹脂によって固定する工程
とを有している構成である。
【0228】それゆえ、案内部は、パネル平面方向の移
動を規制する形状になっており、支柱に沿って移動させ
るので、パネル平面方向の移動は規制される。これによ
り、パネルのフレームに対するパネル平面方向の位置が
規定され、パネルをフレームに、正確に載置できる。さ
らに、パネルの案内部は、支柱に対応する位置に設けら
れているので、案内部を支柱に沿って移動させることに
よりパネルを容易かつ正確な位置に載置できる。そし
て、各案内部と上記各支柱とを樹脂によって固定するこ
とにより、容易かつ正確にパネルがフレームに載置され
た表示装置を製造することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における表示装置のフレ
ームの平面図である。
【図2】本発明の実施の一形態における表示装置のパネ
ルの平面図である。
【図3】(a)は、上記フレームの基準用支柱付近を拡
大したパネル載置面の平面図であり、(b)は、パネル
載置面における基準用支柱付近の断面図である。
【図4】図1のフレームにパネルが載置されているとき
の、フレームのA−A’線矢視断面図である。
【図5】パネル載置面に形成されている補助用突起部に
パネルが載置されているフレームの断面図である。
【図6】図1のフレームにパネルが載置されているとき
の、フレームのB−B’線矢視断面図である。
【図7】基準用支柱の周囲に形成された溝に樹脂が充填
されているフレームの断面図である。
【図8】補助用支柱の周囲に形成された溝に軟性の樹脂
が充填されているフレームの断面図である。
【図9】3板式投射型液晶表示装置において、(a)
は、液晶パネルからクロスダイクロイックプリズムを介
して青の像が投影される原理を説明するための説明図で
あり、(b)は、液晶パネルからクロスダイクロイック
プリズムを介して赤の像が投影される原理を説明するた
めの説明図であり、(c)は、液晶パネルからクロスダ
イクロイックプリズムを介して緑の像が投影される原理
を説明するための説明図である。
【図10】3板式投射型液晶表示装置において、(a)
は、図9(a)と同じスキャン開始位置からスキャンを
開始したときに青の像が投影される様子を示す説明図で
あり、(b)は、図9(b)と同じスキャン開始位置か
らスキャンを開始したときに赤の像が投影される様子を
示す説明図であり、(c)は、図9(c)と異なるスキ
ャン開始位置からスキャンを開始したときに緑の像が投
影される様子を示す説明図である。
【図11】全ての辺に切り欠きが設けられているパネル
を載置するフレームの平面図である。
【図12】上記パネルの平面図である。
【図13】上記パネルを並設した切断前のパネル基板を
示した平面図である。
【図14】従来の小型液晶表示装置のパネルが載置され
たフレームの平面図である。
【図15】従来の中型液晶表示装置のパネルが載置され
たフレームの平面図である。
【符号の説明】
1、1’ フレーム 2 パネル載置面 6a、6b 基準用支柱(支柱) 7a、7b 基準用突起部(壁部) 8a、8b 補助用支柱(支柱) 9a、9b 補助用突起部(壁部) 10a 溝 10b 溝 11a 溝 11b 溝 20 パネル 20’ パネル 21 案内部 21a 開口部(案内部) 21a’ 切り欠き(案内部) 21b 切り欠き(案内部) 21c 切り欠き(案内部) 21d 切り欠き(案内部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 EA14 EA15 EA18 HA05 MA16 2H089 HA40 JA10 KA12 KA15 QA02 QA11 QA12 UA05 5G435 AA09 AA14 AA17 BB12 CC12 DD05 EE02 EE05 EE13 GG42 HH18 KK03 LL15

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像を表示するパネルがフレームに載置さ
    れる表示装置において、 上記フレームには、パネル載置面から突出する複数の支
    柱が設けられる一方、上記パネルには、上記各支柱と対
    応する位置に、各支柱に沿ってパネルを案内するための
    複数の案内部が設けられており、 上記各案内部が上記各支柱によってパネル平面方向の移
    動が規制されるような形状を有していることを特徴とす
    る表示装置。
  2. 【請求項2】上記複数の案内部の少なくとも1つは、対
    応する支柱に挿入される開口部で構成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 【請求項3】上記複数の案内部の少なくとも1つは、対
    応する支柱の側面の一部を覆う切り欠きで構成されてい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の表示装
    置。
  4. 【請求項4】上記複数の案内部は、上記パネルと上記フ
    レームのパネル載置面との間に隙間が形成されるよう
    に、樹脂を介して上記支柱と固定されていることを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれかに記載の表示装置。
  5. 【請求項5】上記複数の支柱は、パネルの載置位置を規
    定する2本の基準用支柱を含んで構成されていることを
    特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の表示装
    置。
  6. 【請求項6】上記各基準用支柱は、長方形状のパネルが
    フレームに載置されたときに、上記パネルの各長辺の中
    心同士を結ぶ線上にそれぞれ設けられていることを特徴
    とする請求項5に記載の表示装置。
  7. 【請求項7】上記各基準用支柱は、断面円形である一
    方、上記各基準用支柱に対応する各案内部は、断面円形
    の開口部および断面半円の切り欠きであり、 上記各基準用支柱の先端部の直径は、対応する案内部の
    直径よりも小さいことを特徴とする請求項5または6に
    記載の表示装置。
  8. 【請求項8】上記パネルを上記フレームに載置したとき
    に、上記各支柱との間に隙間が形成されるような形状
    で、対応する案内部がそれぞれ形成されていることを特
    徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の表示装
    置。
  9. 【請求項9】上記パネルを上記フレームに載置したとき
    に、各基準用支柱以外の支柱とこれらに対応する案内部
    との間に形成される隙間が、各基準用支柱とこれらに対
    応する案内部との間に形成される隙間よりも大きくなる
    ように、各案内部が形成されていることを特徴とする請
    求項8に記載の表示装置。
  10. 【請求項10】上記フレームにおける各支柱の周囲に
    は、上記各支柱とパネルの各案内部とを固定するための
    樹脂をせき止める壁部が、パネル載置面から突出して設
    けられていることを特徴とする請求項5ないし9のいず
    れかに記載の表示装置。
  11. 【請求項11】上記壁部のうち、各基準用支柱以外の支
    柱に対応する壁部のみが、パネルをフレームに載置した
    ときに上記パネルを支持していることを特徴とする請求
    項10に記載の表示装置。
  12. 【請求項12】上記各基準用支柱に対応する壁部は、上
    記各基準用支柱以外の支柱に対応する壁部よりも、突出
    方向の高さが低いことを特徴とする請求項10に記載の
    表示装置。
  13. 【請求項13】画像を表示するパネルがフレームに載置
    される表示装置の製造方法において、 上記フレームのパネル載置面から突出して形成される複
    数の支柱と上記パネルで対応する位置に、各支柱に沿っ
    てパネルを案内するとともに、パネル平面方向の移動を
    規制するための複数の案内部を形成する工程と、 上記各支柱に沿って上記パネルを移動させ、上記パネル
    を上記フレームに載置する工程と、 上記各案内部と上記各支柱とを樹脂によって固定する工
    程とを有していることを特徴とする表示装置の製造方
    法。
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