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JP2003098583A - 書換え可能なメモリを使用するカメラ - Google Patents

書換え可能なメモリを使用するカメラ

Info

Publication number
JP2003098583A
JP2003098583A JP2002168029A JP2002168029A JP2003098583A JP 2003098583 A JP2003098583 A JP 2003098583A JP 2002168029 A JP2002168029 A JP 2002168029A JP 2002168029 A JP2002168029 A JP 2002168029A JP 2003098583 A JP2003098583 A JP 2003098583A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
camera
memory
data
rewriting
processing
Prior art date
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Pending
Application number
JP2002168029A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuro Goto
哲朗 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2002168029A priority Critical patent/JP2003098583A/ja
Publication of JP2003098583A publication Critical patent/JP2003098583A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】本発明は、必要に応じて処理プログラムの改変
を容易にかつ確実に行えるシステムを提供する事を目的
としている。 【解決手段】 CPU28はその内部に読出し専用のR
OM29と読出し書込み用のRAM30などを有し所定
の処理を実行する。さらにFM32とは複数のラインを
介してその中の処理プログラムを受信し、その処理プロ
グラムに従った制御を実行する。CPU28はインター
フェース手段34、端子8A〜8Cを経由してシリアル
通信ラインをプログラム書換え装置と構成する。書換え
装置の作動信号に従ってFM32内の処理プログラムの
消去並びに書換えが行われる。FM32用電源は端子8
Fを介して書換え装置から印加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は外部から書換え可能な大
容量メモリを有するカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりカメラの電子化が進み、自動露
出、焦点合わせ、フィルム給送、ストロボ制御等を実行
するためには高機能マイクロコンピュータ(以降CPU
と略称する)による処理が行われている。
【0003】自動露出を例に取って説明すると、まずカ
メラ内に配設された測光センサからの被写体輝度信号と
装填されているフィルムの感度信号を読取り、それらの
値をROM内に予め記憶されている演算方法に応じて計
算を実行し、適正露出条件を求める。そしてその結果を
CPU外に設けられた表示装置に信号を出力して撮影者
に告知する。さらにシャッタボタンが押された場合には
レンズの絞り値、シャッタの開口時間が演算結果の通り
になるよう外部のアクチュエータに制御信号を出力す
る。
【0004】公知の如くそのようなCPUはいわゆるワ
ンチップ型であり、その内部には入出力制御装置、処理
の内容と順序等を格納する読出し専用メモリ(以降RO
Mと略称する)、入力された信号を一時的に格納する読
み書き可能なメモリ(以降RAMと略称する)、計算等
を実行する論理装置が設けられている。
【0005】公知の如くCPUにおけるROMはその製
造プロセスのマスク工程において処理プログラムに合わ
せて作られ(マスクROMと称する)るため、製造後の
変更はまったく不可能である。処理プログラムに誤りが
発見された、あるいはさらに性能の良いセンサに対応し
た高度な演算プログラムを使用したい、アクチュエータ
の仕様に変更があったなどの理由で処理プログラムの変
更を行う場合には、製造プロセス以前でCPU自体を新
たに作り直し、さらにカメラ内の回路基板に半田付けな
どで付直しをせざるを得ない。
【0006】また試作品など製品立上がり時に過渡的に
使用されるいわゆるワンタイムCPUは、内部のROM
への書込みのみが電気的に可能であるためマスクROM
のような製造工程を経る必要が無く、処理プログラムの
早期確認ができるメリットはあるものの、マスクROM
と同様書込んだ処理プログラムの消去は不可能であり反
復使用は不可能である。また半田付けによる付直しも必
要であった。
【0007】一方近年フラッシュメモリ(以降FMと略
称する)の開発が行われている。FMは電気的な消去書
換えが繰返し可能である点ではいわゆるEEPROMと
同様であるが、内部構造が簡略であるために小さなチッ
プ上に大容量のメモリを形成でき、前述のCPUの動作
を指示する処理プログラムのような数十キロバイト以上
もの記憶は容易であるとされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにカメラで
の性能向上などの目的があるにも関わらずROM内の処
理プログラムを迅速に変更する事は不可能であると言う
問題があった。
【0009】そこで本発明では、必要に応じて処理プロ
グラムの改変を容易にかつ確実に行えるシステムを提供
する事を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明におけるカメラには、マイクロコンピ
ュータと、前記マイクロコンピュータの作動を指示する
制御プログラムを格納する電気的消去書込みの可能な大
容量メモリと、外部に露出し、かつ前記大容量メモリの
消去書込みに関わるコマンドあるいはプログラムデータ
の少なくとも一方を伝達する端子並びに前記大容量メモ
リの消去書換え専用の給電端子を有するようにした。
【0011】また請求項1に従属する請求項2の発明で
は、前記大容量メモリに格納される制御プログラムは、
前記マイクロコンピュータの本来の処理を指示し、前記
大容量メモリへの消去書換えに関する処理命令を格納し
た少容量メモリをさらに有するようにした。
【0012】また請求項1に従属する請求項3の発明で
は、前記大容量メモリに格納される制御プログラムは、
前記マイクロコンピュータの本来の処理の一部を指示
し、前記大容量メモリへの消去書換えに関する処理命令
および前記マイクロコンピュータの本来の処理の残りの
一部を指示する制御プログラムを格納した少容量メモリ
をさらに有するようにした。
【0013】さらに請求項1に従属する請求項4の発明
では、前記マイクロコンピュータに対して入出力される
データを一時記憶するメモリと、入力された前記コマン
ドあるいはプログラムデータの少なくとも一方を一旦前
記一時記憶メモリに格納し、その後前記大容量メモリに
転送記憶させる順序を記憶した読出し用メモリとをさら
に有するようにした。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明による第1実施形態
であり、大容量メモリの例としてフラッシュメモリ(F
M)を使用したカメラの電気回路図例である。
【0015】本回路は電池20を電源としたDCDCコ
ンバータ21からの給電により作動する。DCDCコン
バータ21は2系統の電圧出力22、23を有してい
る。電圧22は本実施形態の場合低圧約5Vで、後述す
るCPU28、FM32を含む各制御回路の駆動に用い
られる。また電圧23は本実施形態の場合高圧約12V
で、後述の測距手段27の駆動に用いられる。
【0016】中枢の制御を実行するCPU28への入力
信号は下記の如くである。まず測光手段24は被写体の
明るさを測定するフォトダイオードから成る公知のセン
サ手段であり、測光値情報がCPU28に入力される。
【0017】フィルム感度検出手段25は装填されたフ
ィルムパトローネの側面などに付与されたコード化され
た感度情報を読み取るもので、フィルム感度情報がCP
U28に入力される。
【0018】スイッチ検出手段26は後述のレリーズボ
タン4、モード設定ボタン7に連動したスイッチを含む
手動操作スイッチの他、カメラのシーケンス状態を検出
するためのタイミングスイッチなどを含み、カメラのあ
らゆる状態情報がCPU28に入力される。
【0019】測距手段27は被写体の合焦状況を測定す
るCCDなどから成る公知のセンサ手段であり、測距値
情報がCPU28に入力される。CPU28からの出力
はドライバ手段33を経由して下記の駆動を実行する。
【0020】LCD6を駆動して露光、作動モード設定
に関する情報、警告情報などを表示させる。シャッタ1
1を制御してフィルム面に所定の露光時間を与える。
【0021】後述のレンズ2内の絞り35を駆動して被
写体からの通過光量を制御する。モータ36を駆動して
フィルムの巻上げ、巻き戻し給送などを制御する。その
作動タイミングはスイッチ検出手段26からの信号に従
う。
【0022】モータ37を駆動して後述のレンズ2内の
レンズ群を移動させ、被写体に焦点が合うように制御を
行う。さらにCPU28は複数の信号ラインをもって、
インターフェース手段34と端子8A〜8Fを介して後
述するデータバック5と、あるいはプログラム書換え装
置50とのデータ交信などを行う。
【0023】図1における本発明に関する部分を以下に
詳述する。CPU28はその内部に読出し専用のROM
29と読出し書込み用のRAM30、不図示であるが論
理演算ユニット、ADコンバータなどを有し所定の処理
を実行する。さらにFM32とは複数のラインを介して
その中の処理プログラムを受信し、その処理プログラム
に従った制御を実行する。これらについては後述のフロ
ーチャートにて説明する。
【0024】ここでROM29は前述の通り読出し専用
のメモリでありそれにはインターフェース回路34を介
してFM32を消去書換えをするのに必要な処理プログ
ラムのみが格納されている。従ってインターフェース回
路34を介してFM32の消去命令が入力された場合に
はその作動を、消去されて新たなプログラムの書換えが
命令された場合にはその作動をするだけの作動を司るの
である。
【0025】CPU28がカメラ1本来の作動を実行で
きるのはFM32にそのような処理プログラムが格納さ
れた後である。CPU28はインターフェース手段34
を介して下記の信号の授受を実行する。まず端子8A〜
8Cを経由してシリアル通信ラインを構成する。端子8
Aを介してクロック信号をカメラ1から一方向で送出、
端子8Bを介してハンドシェーク信号の授受、端子8C
を介してデータ信号の授受をそれぞれ双方向で実行す
る。なお以上のようなシリアル通信ラインの構成、詳細
データについては公知である。
【0026】また端子8Dを経由して写込み信号をデー
タバック5に送出する。写込み信号とはカメラ1が露光
動作を開始するタイミングに応じて発生する信号であ
り、データバック5による後述のデータ写込み動作はこ
の信号をトリガとして実行される。この場合端子8Fは
使用されない。
【0027】また後述の如く端子8A〜8Fはプログラ
ム書換え装置50とも接続されて各種信号の授受を行
う。この場合には、書換え装置50の作動信号に従って
FM32内の処理プログラムの消去並びに書換えが行わ
れる。書込むべきプログラムは端子8A〜8Cにて前述
同様シリアル通信ラインにて伝達される。またこの時写
込み信号用端子8Dは使用されない。
【0028】端子8FはFM32に消去書込み用電源が
印加される給電端子であり、消去書換えが実行される時
にのみ高圧約12Vが書換え装置50から印加される。
これによりカメラ1内にはFM32の消去書換え時にの
み必要な電源をわざわざ用意しておく必要はない。消去
書換え時には後述する書換え装置50を必ず必要とする
のであるから、書換え装置側に必要な電源を装備してお
けば良いのである。
【0029】さらに電池20と給電端子8Fの電圧はそ
れぞれ参照電圧源61、63が付与されたコンパレータ
60、62の入力端子に印加される。そしてコンパレー
タ60、62の両出力はANDゲート64に伝達され、
ANDゲート64の出力はCPU28に接続されてい
る。
【0030】これにより電池電圧20、給電端子8Fの
内いずれか一方でも所定電圧以下の場合にはANDゲー
ト64出力がその旨をCPU28に伝えるため、後述の
如くCPU28はFM32の消去書換え動作を実行しな
い。仮に電池20が消耗している場合、あるいは何らか
の理由で給電端子8Fの電圧が低い場合にFM32の消
去書換えを行うと、消去が完全になされないあるいは処
理プログラムが間違った状態で書換えられる可能性があ
るからである。
【0031】図2は本発明によるカメラ1の形態説明図
である。カメラ1はレンズ2が装着され、裏蓋を兼ねた
データバック5を開放した状態である。不図示のフィル
ムパトローネはパトローネ室10に装填され、パトロー
ネから引き出されたフィルムはシャッタ11の前面を通
過して、スプール12に巻き付けられる。フィルムの給
送についてはスプール12内部に設けられたモータ36
にて行われる。
【0032】公知の如く撮影者はレンズ2を通過した被
写体の状況をファインダ3から視認し、レリーズボタン
4を押す事で露光の開始を指令する。露光モードや各種
条件はLCD6で確認できる。 ボタン7はカメラ1の
露出モード、撮影条件などを任意に設定するための操作
ボタンであり、LCD6上の文字などを確認しながら操
作を行う。
【0033】シャッタ11下方には複数の端子群8が設
けられている。これは図1で説明した端子8A〜8Fで
ありその機能は説明済みである。データバック5内側に
設けられた圧板14は不図示のフィルムをアパーチャ6
に押しつけて平面性を保つ作用をすると共に、フィルム
に各種データを光学的に写込むための孔13を有してい
る。
【0034】また前述したカメラ1の端子群8に相対し
た位置には接点群15が配設されている。データバック
5を閉じると接点群8、15同士が接触して前述のデー
タ授受のための電気回路を形成する。
【0035】図3はデータバック5内の電気回路例であ
る。データバック5には年月日に関するカレンダデー
タ、カメラ1から送信される露出データの2種類のうち
一方を写込む機能を有している。
【0036】中枢の機能は電池41を駆動源とするCP
U40が司る。カレンダ機能として接続された発振子か
らの常時一定の周波数をカウントする事で時刻情報を得
ることが可能となる。
【0037】露出データは端子15A〜15Eによるデ
ータ交信機能によりカメラ1から指示される。端子15
Dは写込みのタイミング信号を受信する。いずれのデー
タを写込むかはデータバック5表面に備えられた不図示
の設定部材により選択でき、その内容はLCD42によ
り確認可能である。
【0038】ここでLCD42の表示内容はほぼそのま
ま写込み用LCD43によっても表現されている。LC
D43は前述の圧板14上の孔13に露出しており、前
述の写込み信号によるタイミングでランプ44が所定時
間点灯する事でLCD3による表示内容はそのままフィ
ルムに写込まれる。
【0039】図4はカメラ1内のFM32内に対して処
理プログラムの消去書換えを行うためのプログラム書換
え装置50の概念図である。パソコン52を中枢とし、
書換え動作の処理順序、FM32に対して書込みたい処
理プログラムはフロッピー(登録商標)ディスク(以降
FDと称する)51に記憶されている。公知の如くパソ
コン52はFD51内の情報に従ってその作動を実行す
る。
【0040】書換え装置50は端子16A〜16Fを有
しており、カメラ1の端子群8と接触した状態で書換え
コマンド並びに処理プログラムを送受信する。なお写込
みに関する作動は無関係であるので、端子16Dは機能
を有しない。
【0041】カメラ1内のFM32の処理プログラムを
書換える場合には、端子16A〜16Fを介してパソコ
ン52とカメラ1とを接続し、FD51に基づいてパソ
コン52を作動させれば良い。後述の如く処理の最初に
端子16Fに約12Vの電圧を印加してカメラ1内のF
M32が作動するようにする。その後端子16A〜16
Cを介してシリアル通信で必要データを送信する。
【0042】図5は図1中のCPU28による処理ルー
チン例である。本ルーチンは給電が行われている間繰り
返し実行される。ステップS1では、端子8A〜8Fを
介してデータ交信を実行する。データバック5あるいは
書換え装置50のいずれが装着されていてもデータ交信
は成立するが、CPU28が受信するデータには送信元
の識別データも入っている。
【0043】ステップS2では、受信データに基づいて
データバック5あるいは書換え装置50のいずれが装着
されているかを判断する。識別データがデータバック5
である事を示している場合にはステップS3以降の通常
処理に移行し、識別データが書換え装置50である事を
示している場合にはステップS16にジャンプする。
【0044】ステップS16では、ANDゲート64の
出力により、電池20及び端子8Fの電圧を判断する。
ステップS17では、ANDゲート64出力が正常であ
る場合には本ルーチンにてFM32の消去書換えを実行
する。その詳細は図6にて詳述する。
【0045】ステップS18では、ANDゲート64出
力が異常、すなわち電池20あるいは端子8Fのいずれ
かあるいは両方共に所定電圧以下であったと判断された
場合には、警告を実行する。カメラ1上のLCD6ある
いはパソコン52の画面上での警告マーク点滅などで良
い。
【0046】ステップS3では、測光手段24、感度検
出手段25からの測光情報、感度情報を取り込む。 ス
テップS4では、設定されている露出モードに基づいて
ステップS3で得た両情報を演算し、適正露光条件であ
るシャッタ時間、絞り値を算出する。
【0047】ステップS5では、ステップS4で求めら
れた露出情報あるいはモード情報をLCD6上に表示す
る。ステップS6では、測距手段27からの被写体の合
焦情報を取込む。
【0048】ステップS7では、合焦情報に基づいてモ
ータ37を駆動し、レンズ2内のレンズ群を移動させ被
写体にピントが合うようにする。ステップS8では、ス
イッチ検出手段26を介してレリーズボタン4が押され
たか否かを判断する。押されていない場合には、ステッ
プS1に復帰して上記の処理を繰り返す。
【0049】ステップS11では、レリーズボタン4が
押されていたので、まず不図示の反射ミラーを上昇さ
せ、撮影光路から退避させる。ステップS12では、絞
り35を所定絞り開口となるよう制御する。
【0050】ステップS13では、シャッタ11を所定
時間開閉してフィルムへの露光を制御する。ステップS
14では、露光動作が完了したので不図示の反射ミラー
を下降させる。
【0051】ステップS15では、モータ36を正転さ
せて、フィルムの給送とメカニズムの付勢動作を行う。
以上にて露光動作が一巡したのでステップS1に復帰
して上記の処理を繰り返す。
【0052】図6は図5中のステップS17で示した書
換え処理ルーチンの詳細実施形態である。本処理ルーチ
ンはCPU28内のROM29に格納されている書換え
不可能なプログラムに従う。また端子8A〜8F、イン
ターフェース回路34を介して受信される処理プログラ
ムはCPU28内のRAM30に一旦格納された後、F
M32に転送されかつ記憶されるようになっている。
【0053】ステップS22では、書換え装置50との
データ交信を実行する。ステップS23では、書換え装
置からのデータを解読して、書込みモードあるいは消去
モードのいずれが指示されているかを判断する。
【0054】ステップS24では、消去モードが指示さ
れているので、FM32内の情報を消去する。ステップ
S25では、FM32内の情報消去が完了したかを判断
する。完了した場合には後述の書換え装置50にその旨
を送信する。未完了である間はステップS24からの消
去処理を繰返す。
【0055】ステップS26では、書換え装置50から
のデータを受信する。この場合に送信されてくるデータ
は新たにFM32に格納したい処理プログラムである。
ステップS27では、受信されてくる処理プログラムを
順次FM32内に格納する。
【0056】ステップS28では、書込み処理が完了し
たかを判断する。完了した場合には後述の書換え装置に
その旨を送信する。未完了である間はステップS27か
らの書込み処理を繰返す。
【0057】ステップS30では、本ルーチンは誤動作
を防止するためのルーチンである。書込みモードが指示
されてはいるがFM32に対する消去処理が完了してい
るかを確認する。消去が未処理である場合にはステップ
S24からの消去処理を実行する。すでに完了している
場合にはステップS26に移行し、書込み処理を実行す
る。
【0058】図7はデータバック5内のCPU40によ
る処理ルーチン例である。本ルーチンはCPU40に電
池41が接続されている間繰返し実行される。ステップ
S40では、発振子45による出力周波数のカウントを
基にした計時すなわち年月日などのカレンダ処理を実行
する。
【0059】なお本実施形態では説明の簡略化のためス
テップS40でのみカレンダ処理を実行するように示し
たが、ステップS41以降に示す処理と並列に実行する
ような方法でも構わない。
【0060】ステップS41では、カメラ1とデータ交
信を行い、まずカメラ1に対して交信相手がデータバッ
ク5である旨を送信する。さらにカメラ1からは写込み
用データとして各種露出情報を受取る。本ステップは図
6のステップS1に呼応する。
【0061】前述のように端子15A〜15Eを介した
公知のシリアルデータ交信によりデータ授受を行うが、
この時にはまだカメラ1の露光シーケンスに入っていな
いので端子15Dを経由する写込み信号は入力されてい
ない。
【0062】ステップS42では、不図示の設定手段に
より選択されている写込みモードを判断する。本実施形
態の場合年月日を示すカレンダモード、あるいは露出デ
ータモードのいずれかの選択が可能となっている。
【0063】カレンダモードの場合はステップS43、
露出データモードの場合はステップS44に移行する。
ステップS43では、年月日データをLCD42に表示
する。前述のようにCPU40の駆動出力は写込み用L
CD43にも並列に印加されているので、LCD42と
LCD43はほぼ同内容を表示している。
【0064】ステップS44では、図3のように露出デ
ータをLCD42に表示する。実施形態にはシャッタタ
イムと絞り値をあげたが、これに限らず使用しているレ
ンズの種類など露出に直接関連するデータあるいはカメ
ラ1の種別など露出とは関連のないデータでも良い。
【0065】ステップS45では、端子15Dをモニタ
して、カメラ1から写込み信号が入力されているか否か
を判断する。写込み信号が入力されていない場合にはス
テップS40からの処理を繰返す。
【0066】ステップS46では、写込み信号が入力さ
れたので、ランプ44を一定時間点灯しLCD43が表
示しているデータをフィルム上に光学記録する。図8は
書換え装置50の処理ルーチン例である。前述の如くパ
ソコン52は装填されたFD51に格納されている指令
に従って下記の処理を実行する。
【0067】ステップS50では、カメラ1とデータ交
信を行い、まずカメラ1に対して自身が書換え装置50
である旨を送信する。本ステップは図5のステップS1
に呼応するが、図7のステップS41と異なりカメラ1
からは写込み用データなどが送信されてくることはな
い。
【0068】前述のように端子16A〜16Fの一部を
介した公知のシリアルデータ交信によりデータ授受を行
うが、データバック5と違って写込み動作とは無縁のた
め端子16Dは使用しない。
【0069】本交信によってカメラ1は本来の処理を停
止し、FM32の書換えに備えて図5のステップS16
以降すなわち図6で説明した書換え処理に入る。ステッ
プS51では、端子16Fを介してカメラ1のFM32
へ消去書換え用電圧約12Vを出力する。
【0070】ステップS52では、次にカメラ1に対し
てFM32内の処理プログラムを消去する送信する。図
6のステップS24に呼応する。ステップS53では、
FM32内の処理プログラムの消去が完了したかを判断
する。図6のステップS25に呼応する。
【0071】ステップS54では、FM32に格納すべ
き新しい処理プログラムを送信する。ステップS55で
は、FM32内に処理プログラムがすべて格納し終った
かを判断する。図6のステップS28に呼応する。FM
32内の旧処理プログラムの消去並びに新処理プログラ
ムの格納が完了した場合には本処理ルーチンを終了す
る。
【0072】ステップS56では、FM32の消去書換
え処理が完了したので端子16Fを介した電圧12Vの
給電を停止する。図9は本発明による第2実施形態であ
り、3種類のメモリであるROM29、RAM30、F
M32が内蔵されている構造のCPU28を使用した電
気回路実施形態である。
【0073】第1実施形態と異なる点は、まずDCDC
コンバータ21の高圧側出力23がスイッチング手段3
1を介してFM32の印加され、さらにスイッチング手
段31の開閉が端子8Fを介して書換え装置50からの
信号で制御される点である。
【0074】この構成によって書換え装置50がカメラ
1に接続され、しかもFM32の消去書換え動作を実行
する時にのみ電圧23がFM32に印加されるので、他
の時点で誤って電圧23が給電されることによるFM3
2内の処理プログラムの消去などの危険を防止すること
ができる。
【0075】図9でさらに特徴的なことは、カメラ1と
しては後々変更される可能性の高い処理プログラムの一
部、本実施形態上では測光演算ルーチンと表示処理ルー
チンについて消去書換え可能なFM32内の処理プログ
ラムに従い、FM32の消去書換えルーチン自体とカメ
ラ1として必要な処理プログラムで前述の測光演算ルー
チンと表示処理ルーチンを除いた残りの後々変更の可能
性のない処理プログラムに関してはROM29に格納さ
れている固定された処理プログラムに従うよう構成した
点である。
【0076】図10は図9中のCPU28による処理ル
ーチン例である。本ルーチンは給電が行われている間繰
り返し実行される。ステップS1では、端子8A〜8F
を介してデータ交信を実行する。データバック5あるい
は書換え装置50のいずれが装着されていてもデータ交
信は成立するが、CPU28が受信するデータには送信
元の識別データも入っている。
【0077】ステップS2では、受信データに基づいて
データバック5あるいは書換え装置50のいずれが装着
されているかを判断する。識別データがデータバック5
である事を示している場合にはステップS3以降の通常
処理に移行し、識別データが書換え装置50である事を
示している場合にはステップS17にジャンプする。
【0078】ステップS17では、書換え装置50が接
続されている場合には本ルーチンにてFM32の消去書
換えを実行する。その詳細は図6と同様である。ステッ
プS3では、測光手段24、感度検出手段25からの測
光情報、感度情報を取り込む。
【0079】ステップS60では、FM32に格納され
た演算処理用プログラムを読出し、RAM30に一旦格
納する。ステップS4では、ステップS3で得た両情報
をステップS60で得た処理プログラムに従って演算
し、適正露光条件であるシャッタ時間、絞り値を算出す
る。
【0080】ステップS61では、FM32に格納され
た表示処理用プログラムを読出し、RAM30に一旦格
納する。ステップS5では、ステップS4で求められた
露出情報あるいはモード情報をステップS61で得た処
理プログラムに従ってLCD6上に表示する。
【0081】ステップS6では、測距手段27からの被
写体の合焦情報を取込む。ステップS7では、合焦情報
に基づいてモータ37を駆動し、レンズ2内のレンズ群
を移動させ被写体にピントが合うようにする。
【0082】ステップS8では、スイッチ検出手段26
を介してレリーズボタン4が押されたか否かを判断す
る。押されていない場合には、ステップS1に復帰して
上記の処理を繰り返す。
【0083】ステップS11では、レリーズボタン4が
押されていたので、まず不図示の反射ミラーを上昇さ
せ、撮影光路から退避させる。ステップS12では、絞
り35を所定絞り開口となるよう制御する。
【0084】ステップS13では、シャッタ11を所定
時間開閉してフィルムへの露光を制御する。ステップS
14では、露光動作が完了したので不図示の反射ミラー
を下降させる。
【0085】ステップS15では、モータ36を正転さ
せて、フィルムの給送とメカニズムの付勢動作を行う。
以上にて露光動作が一巡したのでステップS1に復帰し
て上記の処理を繰り返す。
【0086】なお図10ではステップS60、ステップ
S61のようにFM32に記憶した処理プログラムを一
旦RAM30に読出して必要な処理を実行するように説
明したが、FM32の内容に直接従って演算処理ができ
るのであればそのような必要はなく時間の節約に貢献す
る。
【0087】これらの処理によれば、カメラ1として変
更の可能性のない基本的な処理ルーチンのみをROM2
9に格納しておけるので、大容量のFM32を必要とせ
ず、CPU28を安価かつ小型する事ができる。
【0088】本図では測光演算ルーチンと表示処理ルー
チンのみをFM32に格納される処理プログラムに従っ
て処理するようにしたが、これに限らず加減する事は容
易である。FM32に格納したほうが良いルーチン例と
しては上記以外に、ステップS6の測距演算処理、ステ
ップS7のAFモータ駆動処理、ステップS15の給送
モータ駆動処理なども候補としてあげられる。
【0089】一方書換え装置50の構成は図4と同様で
あるが、端子16Fには12Vの給電ではなく、スイッ
チング手段31を開閉するのに必要な単なる信号となる
点が異なる。また図8の各ステップのうち図9に関わる
変更点は下記の2点のみである。
【0090】ステップS51では、端子16Fに閉信号
を出力し、カメラ1内のスイッチング手段31をオンさ
せる。ステップS56では、端子16Fに開信号を出力
し、カメラ1内のスイッチング手段31をオフさせる。
【0091】またデータバック5の構成処理内容は図
3、7同様である。
【0092】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電気的消
去書換え可能なメモリに対して消去書換えを実行すると
きにのみその動作に要する電源が供給されるので、通常
のカメラ使用時に不用意に記憶されていた処理プログラ
ムが前記メモリから消えてしまうことがない。
【0093】また上記の目的で供給された電源の電圧を
検知して、電気回路が確実に作動する所定電圧に達して
いる場合にのみ消去書換えが実行されるようにしたの
で、前記メモリに対する消去書換え動作が確実に実行さ
れる。
【0094】さらに前記電源は書換え装置を接続した場
合に書換え装置側から供給される構成であるので、カメ
ラ本体にその様な電源回路を用意しておく必要が無く、
回路の簡略化、小型化の他コスト低減にも有用である。
【0095】またカメラ内の処理用回路には、前記メモ
リに対する処理プログラムデータの消去書換え動作に必
要な処理手続きのみを備えた読出し専用メモリROMを
配設したので、前記メモリ内の処理プログラムを消去し
てもその後の書換え動作を続けて実行できる効果があ
る。
【0096】さらに実施形態の如く前記ROMには消去
書換え動作に必要な処理手続きの他、例えばカメラとし
ての基本処理プログラムを格納できるようにしたので、
前記メモリには演算処理、駆動処理など後に書換える可
能性のある処理プログラムを格納できるようにすれば良
くなり、小型化と安価なシステムを提供することが可能
となる。
【0097】一方外部から前記メモリに格納されるべき
目的で転送された処理プログラムは、カメラ内の一時記
憶用メモリを経た上で前記メモリに格納されるので、カ
メラに接続された書換え装置が直接前記メモリに対して
データ授受を行う必要はない。
【0098】なお実施形態においては大容量の電気的消
去書換え可能なメモリの一例としてフラッシュメモリF
Mを使用したシステムを説明したが、CPUの処理プロ
グラムを格納することが可能な容量を有し、かつカメラ
の外部から所定の端子を介してその処理プログラムの消
去書換えが可能である記憶媒体であれば、本発明の目的
と一致するので他のものでも構わない。
【0099】また実施形態においては外部から処理プロ
グラムを書換えるためのデータ授受端子にデータバック
5との端子を兼用した例を示したが、それ以外の脱着可
能なアクセサリであるストロボ、ファインダなどとの接
続端子を使用しても同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態によるカメラの電気回
路図例である。
【図2】 本発明のよるカメラ1の形態説明図である。
【図3】 本発明によるデータバック5内の電気回路例
である。
【図4】 本発明によるプログラム書換え装置50の概
念図である。
【図5】 本発明によるカメラ内のCPU28による処
理ルーチン例である。
【図6】 本発明による書換え処理ルーチンの詳細実施
形態である。
【図7】 本発明によるデータバック5内のCPU40
による処理ルーチン例である。
【図8】 本発明による書換え装置50の処理ルーチン
例である。
【図9】 本発明の第2実施形態によるカメラの電気回
路図例である。
【図10】本発明の第2実施形態によるカメラ内のCPU
28による処理ルーチン例である。
【符号の説明】
1 ─カメラ 5 ─データバック 8、15、16─端子 28、40 ─CPU 31 ─スイッチング手段 32 ─フラッシュメモリ 50 ─書換え装置 60、62 ─コンパレータ 61、63 ─参照電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/907 H04N 101:00 // H04N 101:00 G03B 3/00 A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロコンピュータと、 前記マイクロコンピュータの作動を指示する制御プログ
    ラムを格納する電気的消去書換えの可能な大容量メモリ
    と、 外部に露出し、かつ前記大容量メモリの消去書換えに関
    わるコマンドあるいはプログラムデータの少なくとも一
    方を伝達する端子と、 前記大容量メモリの消去書換え専用の給電端子を有する
    事を特徴とする書換え可能なメモリを有するカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の書換え可能なメモリを
    有するカメラにおいて、 前記大容量メモリに格納される制御プログラムは、前記
    マイクロコンピュータの本来の処理を指示し、 前記大容量メモリへの消去書換えに関する処理命令を格
    納した少容量メモリをさらに有することを特徴とする書
    換え可能なメモリを有するカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の書換え可能なメモリを
    有するカメラにおいて、 前記大容量メモリに格納される制御プログラムは、前記
    マイクロコンピュータの本来の処理の一部を指示し、 前記大容量メモリへの消去書換えに関する処理命令およ
    び前記マイクロコンピュータの本来の処理の残りの一部
    を指示する制御プログラムを格納した少容量メモリをさ
    らに有することを特徴とする書換え可能なメモリを有す
    るカメラ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の書換え可能なメモリを
    有するカメラにおいて、 前記マイクロコンピュータに対して入出力されるデータ
    を一時記憶するメモリと、 入力された前記コマンドあるいはプログラムデータの少
    なくとも一方を一旦前記一時記憶メモリに格納し、その
    後前記大容量メモリに転送記憶させる順序を記憶した読
    出し用メモリとをさらに有することを特徴とする書換え
    可能なメモリを有するカメラ。
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