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JP2003091830A - 光ディスク及び光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク及び光ディスク装置

Info

Publication number
JP2003091830A
JP2003091830A JP2001285589A JP2001285589A JP2003091830A JP 2003091830 A JP2003091830 A JP 2003091830A JP 2001285589 A JP2001285589 A JP 2001285589A JP 2001285589 A JP2001285589 A JP 2001285589A JP 2003091830 A JP2003091830 A JP 2003091830A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
land
pit
prepit
signal
sync
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001285589A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiki Nakamura
栄基 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP2001285589A priority Critical patent/JP2003091830A/ja
Publication of JP2003091830A publication Critical patent/JP2003091830A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランドプリピットグループが示す補助情報を
確実に検出できる光ディスクを提供する。 【解決手段】 ウォブル周期N(但し、Nは4以上の自
然数)のシンクフレームと対応して設けたランドプリピ
ットグープがランドプリピットデータ値“1”を示す時
には、先頭ビット位置にシンクフレームに対して同期を
取るためのシンクプリピットが配置されると共に、シン
クプリピットを除いてランドプリピットが(N−1)/
2個以上且つ(N−1)個以下配置され、一方、ランド
プリピットグループがランドプリピットデータ値“0”
を示す時には、先頭ビット位置にシンクプリピットが配
置されると共に、シンクプリピットを除いてランドプリ
ピットが(N−1)/2個未満配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウォブル(蛇行)
したグルーブと、隣り合うグルーブ間に位置したランド
とを対にしたトラックが、ディスク基板上で最内周から
最外周に亘って螺旋状又は同心円状に形成され、且つ、
ランド上のグルーブに情報信号を記録及び/又は再生す
るための補助情報となるランドプリピットグループがウ
ォブル周期N(但し、Nは4以上の自然数)のシンクフ
レームに対応して予め形成されている光ディスク及びこ
の光ディスクからランドプリピットグループが示す補助
情報を確実に検出できる光ディスク装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般的に、DVD(Digital V
ersatile Disc)などの光ディスクは、映
像情報とか音声情報やコンピュータデータなどの情報信
号を円盤状のディスク基板上で螺旋状又は同心円状に形
成したトラックに高密度に記録及び/又は再生でき、し
かも所望のトラックを高速にアクセスできることから多
用されている。
【0003】一方、情報信号をより一層高密度に記録及
び/又は再生できる光ディスク及び光ディスク装置が要
求され、この要求を満たすために各種の改善が行われて
おり、この一例として、光ディスク上でトラックのトラ
ックピッチなどを狭めて情報信号への高密度化を図る方
法が採用されている。これに伴って、狭いトラックピッ
チでもアドレス情報の読取りや光ディスクの回転制御を
正確に得るために、ウォブル(蛇行)したグルーブ
(溝)と、隣り合うグルーブ(溝)間に位置するランド
とを対にしたトラックが、ディスク基板上で最内周から
最外周に亘って螺旋状又は同心円状に形成され、且つ、
ランド上にはグルーブに情報信号を記録及び/又は再生
するための補助情報がランドプリピットとして予め形成
された光ディスク及びこの光ディスクを記録及び/又は
再生するための光ディスク記録再生装置が、例えば、特
開平9−326138号公報,特開平10−29392
6号公報などに開示されている。
【0004】図15は従来の光ディスクの一例を説明す
るための図、図16は従来の光ディスクの他例を説明す
るための図である。
【0005】まず、上記した特開平9−326138号
公報に開示された光記録媒体及びその記録再生方法、記
録再生装置では、CLV(Constant Line
arVelocity…線速度一定)回転制御方式の光
ディスクを用いて情報信号の高密度記録再生を目的とし
ており、図15に示した如く、一例の光ディスク100
は、単一周波数でウォブルしたグルーブ101を有する
と共に、隣り合うグルーブ101間に位置するランド1
02上に所定間隔でランドプリピット(例えばアドレス
ピット)103が予め記録されている。
【0006】また、上記した光ディスク100を記録再
生する記録再生方法及び記録再生装置では、光ディスク
100上の一つのグルーブ101とこの両側に隣接する
ランド102,102とにビームスポットBを照射して
グルーブ101から検出したウォブル信号により光ディ
スク100の回転制御を行うと共に、いずれか一方のラ
ンド102上のランドプリピット103から検出したラ
ンドプリピット信号により記録信号の光ディスク100
上での位置を検出している。
【0007】次に、上記した特開平10−293926
号公報に開示された記録用クロック信号発生装置では、
光ディスクとしてCD−R(CD−Recordabl
e)に対して約7倍に記録容量を向上させたDVD−R
(DVD−Recordable)が適用され、ここで
も情報信号の高密度記録再生を目的としており、図16
に模式的に示した如く、他例の光ディスク200は、所
定の周波数成分のウォブル信号でウォブルしたグルーブ
トラック201と、隣り合うグルーブトラック201間
に形成したランドトラック202とが不図示のディスク
基板上に螺旋状又は同心円状に形成され、且つ、ランド
トラック202上にウォブル信号に対して所定の位相関
係を有するランドプリピット203が予め形成されてい
る。また、光ディスク200はDVD−Rに適用されて
いるために、情報信号を記録するグルーブトラック20
1が予め情報単位としてのシンクフレームごとに分割さ
れている。そして、26のシンクフレームにより一つの
レコーディングセクタが構成され、更に、16のレコー
ディングセクタにより一つのECC(ErrorCor
recting Code)ブロックが構成されてい
る。なお、一つのシンクフレームは、情報信号を記録す
る際の記録フォーマットにより規定されるピット間隔に
対応する単位長さ(以下、Tという。)の1488倍
(1488T)の長さを有しており、更に、一つのシン
クフレームの先頭の14Tの長さの部分はシンクフレー
ム毎の同期をとるための同期情報SYとして用いられて
いる。
【0008】一方、光ディスク(DVD−R)200の
ランドトラック202上に記録されるランドプリピット
203は、シンクフレーム毎に記録される。この際、夫
々のシンクフレームにおける同期情報SYが記録される
領域に隣接するランドトラック202上に、プリ情報に
おける同期信号を示すものとして必ず一つのランドプリ
ピット203が形成されていると共に、当該同期情報S
Y以外の当該シンクフレーム内の前半部分に隣接するラ
ンドトラック202上に、記録すべきプリ情報の内容を
示すものとして一つ又は二つのランドプリピット203
が形成されている(なお、同期情報SY以外の当該シン
クフレーム内の前半部分については、記録すべきプリ情
報の内容によってはランドプリピット203が形成され
ない場合もある。)。更に、一つのレコーディングセク
タにおいては、偶数番目のシンクフレーム(EVENフ
レーム)又は奇数番目のシンクフレーム(ODDフレー
ム)のいずれか一方のシンクフレームにランドプリピッ
ト203が形成されてプリ情報が記録すべき情報の内容
に対応して設定されている。
【0009】そして、上記した記録用クロック信号発生
装置では、ウォブルしたグルーブトラック201から抽
出したウォブル信号の位相を担う信号と、ランドトラッ
ク202上のランドプリピット203から検出したラン
ドプリピット信号との位相を比較して位相差信号を出力
し、当該位相差信号に基づいてクロック信号の位相を調
整することで、光ディスク200の回転に高い精度で同
期した記録用クロック信号を生成することが可能となっ
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の光ディスク及び従来の光ディスクを適用する光ディ
スク記録再生装置では、情報信号への高密度化を図る際
に、光ディスク100,200上に形成したグルーブ1
01,201と、ランド102,202上に形成したラ
ンドトプリピット103,203とにより狭トラックピ
ッチ化に対応させているものの、光ディスク100,2
00上に形成したグルーブ101,201が単一周波数
又は所定の周波数でウォブルされているために、両光デ
ィスク100,200は共にCLV(線速度一定)で回
転制御されながら情報信号の記録再生を行うため、以下
の〜項に記載した問題点を有しており、これらの問
題点について図17を用いて説明する。
【0011】図17は従来の光ディスクにおいて、
(a)はウォブルしたグルーブのウォブル位相が逆の位
相を持つ箇所を模式的に示し、(b)は一つのグルーブ
の両側に隣接するランド上に形成したランドプリピット
同士が重なり合う箇所を模式的に示した図である。
【0012】従来の問題点を項目順に説明すると、 .従来の光ディスク100,200は共にCLV(線
速度一定)で回転制御されているので、ディスク半径方
向に隣り合うグルーブのウォブル位相が逆位相になる箇
所が発生し、隣接トラックからのクロストークが大きく
なり、信号品質が劣化するために記録に使えない領域が
光ディスク面上に複数存在する。また、逆位相になるた
めにランドプリピット信号が、劣化する等の問題が生じ
る。
【0013】より具体的には、図17(a)に示した如
く、ディスク半径方向に隣り合う3本のグルーブ101
(201)のうち、中間のグルーブ101(201)と
図示上方のグールブ101(201)に形成されている
ウォブルの位相が、点線で囲んだように反転する場合も
起こり得る。このような場合、点線で囲んだ部位では隣
り合うグルーブ101(201)との距離が狭まる部分
で記録してある情報信号からのクロストークが大きくな
り、信号劣化からデータ誤りを生じたり、記録時に既に
記録してある隣接トラックの誤消去などが発生する。
【0014】また、図17(b)に示した如く、ウォブ
ル位相が隣り合うグールブ101(201)間で徐々に
ずれていくに従って、一つのグールブ101(201)
の両側に隣接するランド102(202)上のランドプ
リピット103(203)の相対位置も変化し、一つの
グールブ101(201)の両側で点線で囲んだ部位の
ランドプリピット103(203)が互いに重なり合う
箇所が生じる。このように点線で囲んだ部位ではランド
プリピット103(203)から検出したランドプリピ
ット信号の出力が十分に得られず、ランドプリピット信
号の読み取りに影響が出てくる。
【0015】このため、上記したように、隣り合うグル
ーブ101(201)間で、ウォブル位相が互いに逆に
なる部分については、ディジタル情報信号の記録を行わ
ないとか、ランドプリピット103(203)を記録し
ないなどの対策が必要であった。
【0016】.また、一つのグールブ101(20
1)の両側に隣接するランド102(202)上のラン
ドプリピット103(203)が互いに重なる箇所が生
じる場合には、この箇所で情報信号の再生ができないた
めに、ランドプリピット103(203)の位置を変え
るなどの処理が必要である。
【0017】.また、光ディスク100(200)の
半径方向に大きな距離のデータシークを行う場合、光デ
ィスク回転用のスピンドルモータの回転数がデータ記録
あるいは再生可能な範囲に落ち着くまで長時間を要する
ために、データシークに時間がかかる。
【0018】.また、ランドプリピット103(20
3)で表現すべきデータを読み取る際に、ノイズ等によ
って本来ランドプリピット103(203)がないとこ
ろでランドプリピット信号が有りと検出される場合や、
グルーブ101(201)に記録された情報信号の影響
によって本来あるはずのランドプリピット103(20
3)が正しく検出できない場合に、ランドプリピット1
03(203)が示すデータ値を誤って検出する確率が
高く、その結果ランドプリピット103(203)が示
す補助情報を正しく検出できなくなる、という問題が生
じやすい。
【0019】そこで、上記した〜項に記載の問題点
を解決でき、とくに、ノイズや情報信号等の影響による
ランドプリピットデータの検出誤りを低減し、より正確
にランドプリピットが示す補助情報を検出することが可
能な光ディスク及び光ディスク装置が望まれている。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、正弦波状(又
は、余弦波状)にウォブル(蛇行)したグルーブと、隣
り合う前記グルーブ間に位置したランドとを対にしたト
ラックが、ディスク基板上で最内周から最外周に亘って
螺旋状又は同心円状に形成され、且つ、前記ランド上に
は前記グルーブに情報信号を記録及び/又は再生するた
めの補助情報がランドプリピットとして予め形成されて
いると共に、前記情報信号への記録領域が半径方向に複
数のゾーンに分割されて、各ゾーンごとに回転数が段階
的に略線速度一定に切り換えられ、更に、各ゾーン内で
は各ゾーンごとに設定された回転数で角速度一定に回転
制御される光ディスクであって、前記グルーブは前記各
ゾーン内でウォブルの位相が常に同位相に形成されてお
り、且つ、ウォブル周期N(但し、Nは4以上の自然
数)で一つのシンクフレームが構成されると共に、所定
数のシンクフレームでセクタが構成され、前記ランドプ
リピットは前記ランド上で前記グルーブのウォブルの位
相の所定位置に形成され、且つ、前記ランドプリピット
を配置するために前記ウォブル周期Nと対応してN個の
ビット数を有したランドプリピットグループが前記ラン
ド上で一つのシンクフレームおきに設置されると共に、
一つの前記ランド上のランドプリピットグループと、一
つの前記ランドに対して前記グルーブを介して隣り合う
前記ランド上のランドプリピットグループとは互いに一
つのシンクフレームだけ位相をずらして設置されてお
り、前記ランドプリピットグループがランドプリピット
データ値“1”を示す時には、先頭ビット位置に前記シ
ンクフレームに対して同期を取るためのシンクプリピッ
トが配置されると共に、前記シンクプリピットを除いて
前記ランドプリピットが(N−1)/2個以上且つ(N
−1)個以下配置され、一方、前記ランドプリピットグ
ループがランドプリピットデータ値“0”を示す時に
は、先頭ビット位置に前記シンクプリピットが配置され
ると共に、前記シンクプリピットを除いて前記ランドプ
リピットが(N−1)/2個未満配置されることを特徴
とする光ディスクである。
【0021】また、第2の発明は、上記した第1の発明
の光ディスクにおいて、前記セクタの先頭位置に配置さ
れた前記ランドプリピットグループは、前記シンクプリ
ピットを除いた特定のビット位置を前記セクタに対して
同期を取るためのセクタ同期ビット位置として設定し、
且つ、ランドプリピットデータ値“1”を示す時にはセ
クタ同期ビットを配置せず、一方、ランドプリピットデ
ータ値“0”を示す時にはセクタ同期ビットを配置する
ことを特徴とする光ディスクである。
【0022】また、第3の発明は、上記した第1又は第
2の発明の光ディスクを用い、この光ディスク上の前記
トラックに光ピックアップから出射させたビームスポッ
トを照射して、前記トラックから反射された反射光を前
記光ピックアップ内のホト・ディテクタにより光電変換
して、前記トラックのウォブルと対応してウォブル信号
を検出すると共に、前記ランド上から前記ランドプリピ
ットグループの各ランドプリピット信号を検出するよう
に構成した光ディスク装置であって、前記ホト・ディテ
クタを前記トラックに沿って外周側と内周側とに2分
し、外周側の光センサ出力と内周側の光センサ出力との
差分を演算してラジアルプッシュプル信号を出力するラ
ジアルプッシュプル信号生成回路と、前記ラジアルプッ
シュプル信号中から前記ウォブル信号を検出するウォブ
ル信号検出回路と、前記ウォブル信号からウォブルクロ
ックを生成するウォブルクロック生成回路と、前記ラジ
アルプッシュプル信号中から前記ランドプリピットグル
ープの各ランドプリピット信号を検出するランドプリピ
ット信号検出回路と、前記ウォブルクロックと、前記ラ
ンドプリピットグループの各ランドプリピット信号とに
基づいて、前記ランドプリピットグループの先頭に位置
するシンクプリピットを除いてランドプリピット数が
(N−1)/2個以上且つ(N−1)個以下の場合にラ
ンドプリピットデータ値が“1”であると判定し、一
方、前記ランドプリピットグループの先頭に位置する前
記シンクプリピットを除いてランドプリピット数が(N
−1)/2個未満の場合にランドプリピットデータ値が
“0”であると判定するランドプリピットデータ検出回
路とを備えたことを特徴とする光ディスク装置である。
【0023】また、第4の発明の光ディスク装置におい
て、前記ランドプリピットデータ検出回路は、前記ラン
ドプリピットグループ中で前記シンクプリピットを除い
た特定のビット位置にセクタ同期ビットが配置されてい
るか否かを検出し、前記ランドプリピットグループが示
すランドプリピットデータ値が“1”で且つ前記セクタ
同期ビットが配置されていない場合、及び、前記ランド
プリピットグループが示すランドプリピットデータ値が
“0”で且つ前記セクタ同期ビットが配置されている場
合に、セクタの先頭位置に配置された前記ランドプリピ
ットグループであると判定することを特徴とする光ディ
スク装置である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る光ディスク及
び光ディスク装置の一実施例を図1乃至図14を参照し
て<光ディスク>,<光ディスク装置>の順に詳細に説
明する。
【0025】<光ディスク>図1は本発明に係る光ディ
スクを説明するための斜視図、図2は本発明に係る光デ
ィスクにおいて、ゾーンの構成を示した平面図である。
【0026】図1に示した如く、本発明に係る光ディス
ク1は、厚さが例えば略0.6mm程度の透明なディス
ク基板2を円盤状に形成し、このディスク基板2の一方
の面側に正弦波状(又は、余弦波状)にウォブル(蛇
行)したグルーブ3と、隣り合うグルーブ3間に位置す
るランド4とを対にしたトラックが、ディスク基板2上
で最内周から最外周に亘って螺旋状又は同心円状に形成
され、且つ、ランド4上にはグルーブ3に情報信号を記
録及び/又は再生するための補助情報がランドプリピッ
ト5として予め形成されている。
【0027】尚、グルーブ3及びランド4の形状は、一
般的にグルーブ3が凹状に形成され、ランド4は凸状に
形成されているものの、ビームスポットBを照射する面
が反転すれば両者の凹凸関係が逆転するために、グルー
ブ3及びランド4の凹凸形状は、いずれか一方を凹状に
形成し、他方を凸状に形成すれば良いものである。
【0028】この際、グルーブ3は情報信号を記録する
ための記録用トラックとなっており、一方、ランド4上
に形成したランドプリピット5は情報信号の補助情報と
してアドレス情報,訂正用パリティなどが凹状(又は凸
状)形態で予め記録されている。
【0029】また、グルーブ3及びランド4上には、相
変化材料を用いた相変化記録層6と、Al(アルミニュ
ウム),Au(金)などを用いた金属反射層7と、保護
層8とが順次形成され、更に、保護層8側に厚さが略
0.6mm程度の補強基板9を接着材を用いて貼り合わ
せて、合計厚さが1.2mmの光ディスク1が形成され
ている。
【0030】従って、グルーブ3上に成膜した相変化記
録層6により情報信号の重ね書き,情報信号の追記が可
能となり、DVD−RW(DVD−Rewriteab
le)などに適用可能に構成されている。
【0031】そして、透明なディスク基板2の他方の面
側から一つのグルーブ3と、このグルーブ3の両側に隣
接するランド4,4とにビームスポットBを照射して、
ビームスポットBがディスク基板2,相変化記録層6を
通って金属反射層7で反射された戻りの反射光を、後述
する光ディスク装置10(図6)内に設けた4分割型の
ホト・ディテクタ16g(図8,図9)を用いてラジア
ルプッシュプル法により検出している。
【0032】尚、光ディスク1へのさらなる記録密度の
向上のために情報信号読取り側に位置するディスク基板
の厚みを薄くする必要が生じた場合には、図示を省略す
るものの、厚さが0.5mm〜1.1mm程度の厚いデ
ィスク基板にグルーブとランドプリピットを有するラン
ドとを対にしたトラックを螺旋状又は同心円状に形成
し、これらのグルーブ及びランド上に金属反射層,相変
化記録層を順に成膜した後、相変化記録層側に厚さが
0.1mm〜0.2mm程度の薄い透明フィルムを透明
接着材で接着し、この薄い透明フィルム側からビームス
ポットを照射するように光ディスクを形成する方法もあ
る。
【0033】また、図2に示した如く、本発明に係る光
ディスク1は、情報信号を記録するグルーブ3の記録領
域が光ディスク1の半径方向に沿ってディスク基板2の
中心孔2aを中心として同心円状に複数のゾーンに分割
されている。この際、一例として、光ディスク1の直径
を12cmに形成し、且つ、記録領域をゾーン0からゾ
ーンZ−1までZ個に分割した場合にゾーン数Zは例え
ば83であり、且つ、各ゾーン内は例えば1024本の
トラックで構成されている。
【0034】また、光ディスク1への回転制御方式は、
ゾーン0からゾーンZ−1まで各ゾーンごとに光ディス
ク1の回転数を順次段階的に切り換えて略線速度一定に
回転制御されるZCLV(Zone Constant
Linear Velocity)方式が採用される
と共に、各ゾーン内はZCLVにより各ゾーンごとに設
定された一定の回転数で常に角速度一定に回転制御され
るZCAV(ZoneConstant Angula
r Velocity)方式が採用されている。
【0035】更に、各ゾーン内ではZCAV方式により
一定の回転数で回転することで、各ゾーン内で1024
本のグルーブ3はウォブルの位相が全て同一の位相に形
成されているので、各ゾーン内で隣り合うグルーブ3が
互いに逆位相なるなどの現象が生じないため、グルーブ
3の間隔が狭くなることにより生じる隣接トラックから
のクロストークも発生しない。
【0036】次に、光ディスク1上で適宜な一つのゾー
ン内において、ランド4上に形成したランドプリピット
グループ(LPPG)の各ランドプリピット5を中心に
図3乃至図5を用いて説明する。
【0037】図3は本発明に係る光ディスクにおいて、
隣り合うグルーブ間に形成したランド上のランドプリピ
ットグループを模式的に示した図、図4は本発明に係る
光ディスクにおいて、ランドプリピットグループによる
セクタ構成を模式的に示した図、図5は本発明に係る光
ディスクにおいて、ランドプリピットデータブロックの
フォーマットを示した図である。
【0038】図3に示した如く、光ディスク1上で適宜
な一つのゾーン内では、隣接するグルーブ3−,3−
,3−,……が全て同一の位相でディスク円周方向
に沿ってウォブルされている。また、ランド4上に形成
したランドプリピット5は、隣り合うグルーブ3−と
3−,3−と3−3に連接し、且つ、正弦波状
(又は、余弦波状)のウォブルの位相の所定の位置に形
成されており、例えばグルーブ3の波形の山(又は谷)
の略ピーク位置に形成されている。
【0039】また、グルーブ3のウォブル周期N(但
し、Nは4以上の自然数とする)を単位として一つのシ
ンクフレームを構成している。そして、一つのシンクフ
レーム内で一つのランド4上にランドプリピット5を配
置するためにN個のビット数を有したランドプリピット
グループ(LPPG)が1個設けられている。
【0040】また、一つのランド4上のランドプリピッ
トグループ(LPPG)は、光ディスク1の円周方向に
沿って一つおきのシンクフレームに配置されている。ま
た、一つのランド4上のランドプリピットグループ(L
PPG)と、一つのランド4に対してグルーブ3を介し
て隣接するランド4上のランドプリピットグループ(L
PPG)とは、互いに一つのシンクフレームだけ位相を
ずらして設置されているので、同じシンクフレーム内で
はグルーブ3を介して隣り合うランド4上のランドプリ
ピットグループ(LPPG)が重ならないようになって
いる。
【0041】具体的には、一つのランド4−上ではラ
ンドプリピットグループ(LPPG)が例えば奇数シン
クフレームごとに配置され、一方、一つのランド4−
に対してグルーブ3−を介して隣接するランド4−
上ではランドプリピットグループ(LPPG)が例えば
偶数シンクフレームごとに配置されている。これによ
り、グルーブ3を介して隣り合うランド4,4同士で
は、同じシンクフレーム内でランドプリピットグループ
(LPPG)が重なり合うことがなくなる。
【0042】また、グルーブ3上に情報信号を記録した
り、記録済みの情報信号を再生する際に、情報信号単位
をセクタとすると、一つのセクタは、図4に示したよう
に、26個のシンクフレーム(シンクフレームS0〜シ
ンクフレームS25)で構成され、更に、図5に示した
ように、32個のセクタにより一つのECC(Erro
r Correcting Code)ブロックが構成
されている。
【0043】再び図3に戻り、ランド4上にシンクフレ
ーム単位で形成されるランドプリピットグループ(LP
PG)は、光ディスク1上でのゾーンアドレスやECC
アドレス等を含む補助情報を表すためのランドプリピッ
トデータ値,セクタ同期データ値を示すものであり、4
種類のランドプリピットグループA〜ランドプリピット
グループDがある。
【0044】この際、ビームスポットBをグルーブ3−
に照射した時に、ランドプリピットグループA,B,
D,Cが順に検出されるものの、ランド4−上のラン
ドプリピットグループA及びランドプリピットグループ
Dはグルーブ3−に対応した補助情報を有しており、
一方、ランド4−上のランドプリピットグループB及
びランドプリピットグループCはグルーブ3−に対応
した補助情報を有しているので、グルーブ3−に対応
した補助情報を得る場合にはランド4−上のランドプ
リピットグループA及びランドプリピットグループDだ
けを抽出すれば良い。
【0045】ここで、ウォブル周期Nのシンクフレーム
において、例えばN=6に設定した場合の4種類のラン
ドプリピットグループA〜ランドプリピットグループD
について以下説明するが、Nは4以上の自然数ならばい
かなる数でも良いものとする。
【0046】まず、ウォブル周期N=6に設定した場合
に、4種類のランドプリピットグループA〜ランドプリ
ピットグループDは、共通してランドプリピット5の数
が1以上で且つ6以下であり、且つ、先頭ビット位置に
シンクフレームに対して同期を取るためのシンクプリピ
ット5aが必ず付与されている。
【0047】次に、ランドプリピットグループAは、ラ
ンドプリピットデータ値が“1”を示し、且つ、セクタ
の先頭位置に配置されることを示すものであり、具体的
には4番目のセクタ同期ビット位置を除いた各ビット位
置にランドプリピット5をそれぞれ設けることでビット
配列(111011)に設定されている。
【0048】次に、ランドプリピットグループBは、ラ
ンドプリピットデータ値が“0”を示し、且つ、セクタ
の先頭位置に配置されることを示すものであり、具体的
には先頭のシンクビット位置と、4番目のセクタ同期ビ
ット位置とにランドプリピット5を設け、残りの各ビッ
ト位置にはランドプリピット5を設けないことでビット
配列(100100)に設定されている。
【0049】次に、ランドプリピットグループCは、ラ
ンドプリピットデータ値が“1”を示し、且つ、セクタ
の先頭以外の位置に配置されることを示すものであり、
具体的には先頭のシンクビット位置を含めて全てのビッ
ト位置にランドプリピット5をそれぞれ設けることでビ
ット配列(111111)に設定されている。
【0050】次に、ランドプリピットグループDは、ラ
ンドプリピットデータ値が“0”を示し、且つ、セクタ
の先頭以外の位置に配置されることを示すものであり、
具体的には先頭のシンクビット位置のみにランドプリピ
ット5を設け、残りの各ビットにはランドプリピット5
を設けないことでビット配列(100000)に設定さ
れている。
【0051】そして、上記した4種類のランドプリピッ
トグループA〜ランドプリピットグループDは、ウォブ
ル周期Nを4以上の自然数に一般化して設定したした時
に、先頭ビット位置(シンクビット位置)に必ずシン
クプリピット5aを配置していると共に、シンクプリピ
ット5aを除いてランドプリピット5が(N−1)/2
個以上且つ(N−1)個以下配置されている。
【0052】また、ランドプリピットデータ値を
“1”に設定する場合には先頭のシンクビット位置を除
いた(N−1)個の各ビット位置を仮に“1”に設定
し、一方、ランドプリピットデータ値を“0”に設定す
る場合には先頭のシンクビット位置を除いた(N−1)
個の各ビット位置を仮に“0”に設定し、更に、セク
タの先頭を示す場合にセクタ同期ビット位置を仮に
“1”に設定し、セクタの先頭以外を示す場合にセクタ
同期ビット位置を仮に“0”に設定し、この後、セクタ
同期ビット位置に対して項と項との間で排他的論理
和(EX−OR)を取れば良いものである。
【0053】即ち、項と項との間で、ランドプリピ
ットデータ値とセクタ同期ビット値が仮に(1,1)な
らばEX−OR=0でランドプリピットグループAのよ
うにセクタ同期ビット位置にランドプリピットを配置せ
ず、ランドプリピットデータ値とセクタ同期ビット値が
仮に(0,1)ならばEX−OR=1でランドプリピッ
トグループBのようにセクタ同期ビット位置にランドプ
リピットを配置し、ランドプリピットデータ値とセクタ
同期ビット値が仮に(1,0)ならばEX−OR=1で
ランドプリピットグループCのようにセクタ同期ビット
位置にランドプリピットを配置し、ランドプリピットデ
ータ値とセクタ同期ビット値が仮に(0,0)ならばE
X−OR=0でランドプリピットグループDのようにセ
クタ同期ビット位置にランドプリピットを配置しないよ
うにすれば良いものである。
【0054】従って、上記の関係をまとめると、セクタ
の先頭位置に配置されたランドプリピットグループは、
シンクプリピット5aを除いた特定のビット位置をセク
タに対して同期を取るためのセクタ同期ビット位置とし
て設定し、且つ、ランドプリピットデータ値“1”を示
す時にはセクタ同期ビットを配置せず、一方、ランドプ
リピットデータ値“0”を示す時にはセクタ同期ビット
を配置している。
【0055】上述のようにして、プリピットグループ
(LPPG)は一つおきのシンクフレームに配置される
ので、26個のシンクフレームから一つのセクタを構成
した時に1セクタあたりに配置されるランドプリピット
グループの数は13となる。また、ランドプリピットグ
ループはそれぞれランドプリピットデータ値を示すの
で、1セクタあたりのデータは13ビットとなる。更
に、1ECCブロックを32セクタで構成した場合に、
32セクタ×13ビットのブロックデータによって、図
5に示すLand Pre−Pit Data Blo
ckのフォーマット例のようにゾーンアドレスやECC
ブロックアドレス等の補助情報が表される。なお、上述
のセクタ構成やブロックデータフォーマットは一例であ
り、他のセクタ構成やブロックデータフォーマットであ
っても構わない。
【0056】そして、本発明に係る光ディスク1では、
ウォブル周期N(但し、Nは4以上の自然数)のシンク
フレーム内での全てのランドプリピット配列でランドプ
リピットグループ(LPPG)が示すランドプリピット
データ値を表すのではなく、ランドプリピットグループ
(LPPG)中の先頭ビット位置に配置したシンクプリ
ピット5a以外にランドプリピット5が配置されている
か否かによって、ランドプリピットグループ(LPP
G)が示すランドプリピットデータ値を表すようにし、
且つ、ランドプリピットグループ(LPPG)中の特定
のビット位置をセクタに対して同期を取るためのセクタ
同期ビット位置として設定しているため、本発明に係る
光ディスク1を後述する本発明に係る光ディスク装置1
0(図6)に適用した際に、光ディスク装置10内でラ
ンドプリピットグループ(LPPG)が示すランドプリ
ピットデータ値を確実に検出でき、更に、セクタの先頭
位置に配置されたランドプリピットグループ(LPP
G)を確実に検出することができる。
【0057】<光ディスク装置>図6は本発明に係る光
ディスク装置を示したブロック図、図7は図6に示した
ランドプリピットデータ検出回路内を拡大して示したブ
ロック図、図8は本発明に係る光ディスク装置内の光ピ
ックアップを拡大して示した図、図9は図8に示した光
ピックアップ内のホト・ディテクタを拡大して示した
図、図10は本発明に係る光ディスク装置において、各
回路からの出力信号の波形を示した波形図である。
【0058】図6に示した本発明に係る光ディスク装置
10は、先に説明した本発明に係る光ディスク1を用い
て情報信号を記録及び/又は再生可能に構成されてい
る。
【0059】上記した光ディスク装置10では、モータ
駆動回路11からのモータ駆動信号11aによってスピ
ンドルモータ12を介してモータ軸に固着したターンテ
ーブル13上の光ディスク1を回転させている。この
際、モータ駆動回路11は、前述したように、光ディス
ク1内の各ゾーンごとにZCLVにより光ディスク1の
回転数を順次段階的に切り換えて略線速度一定に回転制
御すると共に、各ゾーン内ではZCAVにより各ゾーン
に対応して設定された回転数で角速度一定に回転制御し
ている。
【0060】また、光ディスク1と対向して光ピックア
ップ16が光ディスク1の半径方向に移動自在に設けら
れている。
【0061】上記した光ピックアップ16は、図8に拡
大して示した如く、光ピックアップ筐体16aの内部に
設置した半導体レーザ16bからのレーザー光をコリメ
ータレンズ16cで平行光にしてビームスプリッタ16
dを介して対物レンズ16eに入射させ、この対物レン
ズ16eにより絞り込んだビームスポットBを光ディス
ク1に形成したグルーブ3(図1)及びランド4(図
1)上に照射すると共に、光ディスク1上に照射したビ
ームスポットBが光ディスク1の金属反射層6(図1)
で反射された戻りの反射光を対物レンズ16e及びビー
ムスプリッタ16d並びに集光レンズ16fを介して4
分割型のホト・ディテクタ16gで検出している。この
際、光ピックアップ16内の対物レンズ16eからビー
ムスポットBを光ディスク1上のグルーブ3及びランド
4に照射する時に、図示しないトラッキング手段により
ビームスポットBをグルーブ3に対してトラッキングを
かけ、且つ、図示しないフォーカス手段によりビームス
ポットBを光ディスク1上のグルーブ3に合焦させてい
る。
【0062】ここで、図9に拡大して示した如く、光ピ
ックアップ16内に設けた4分割型のホト・ディテクタ
16gは略矩形状に形成されており、光ディスク1の半
径方向に沿った直線とグルーブ方向(トラック方向)に
沿った直線とで全受光領域が4等分に分割されているも
のの、このホト・ディテクタ16g上に結像した光ディ
スク1からの戻りの反射光を光電変換する際に、光ディ
スク1の外周側の2つの光センサA及び光センサBの組
みと、内周側の2つの光センサC及び光センサDの組み
とで2つの組みに分けられて、光ディスク1のトラック
方向に沿って外周側と内周側とに2分した状態になって
いる。
【0063】図6戻り、光ディスク1のディスク基板2
上に正弦波状(又は、余弦波状)にウォブル(蛇行)さ
せたグルーブ3とランド4とを組みにしたトラックから
ウォブル信号及びランドプリピットグループ中の各ラン
ドプリピット信号を検出するにあたって、レーザー駆動
回路15内では光ディスク1への記録時と再生時とでレ
ーザーパワーを切り換えており、記録時には強いレーザ
ーパワーが得られるようなレーザー駆動信号15aを光
ピックアップ16内の半導体レーザー16b(図8)に
供給し、一方、再生時には弱いレーザーパワーが得られ
るようなレーザー駆動信号15aを光ピックアップ16
内の半導体レーザー16b(図8)に供給している。
【0064】そして、光ディスク1上のトラックに光ピ
ックアップ16から出射させたビームスポットBを照射
して、このトラックから反射された反射光を光ピックア
ップ16内のホト・ディテクタ16gにより光電変換す
る際に、光ピックアップ16内のホト・ディテクタ16
g(図8,図9)は、外周側光センサ信号として外周側
の光センサA及び光センサBで受光した光量に比例した
電流値のA,B電流信号を(A+B)回路17に送って
ここでA,B電流信号を電圧変換すると共に両者を加算
して(A+B)電圧信号17aを得て、この(A+B)
電圧信号17aを{(A+B)−(C+D)}回路20
に送出している。
【0065】また、光ピックアップ16内のホト・ディ
テクタ16g(図8,図9)は、内周側光センサ信号と
して内周側の光センサC及び光センサDで受光した光量
に比例した電流値のC,D電流信号を(C+D)回路1
8に送ってここでC,D電流信号を電圧変換すると共に
両者を加算して(C+D)電圧信号18aを得て、この
(C+D)電圧信号18aを{(A+B)−(C+
D)}回路20に送出している。
【0066】更に、光ピックアップ16内のホト・ディ
テクタ16g(図8,図9)は、光センサA〜光センサ
Dで受光した光量に比例した電流値のA〜D電流信号を
(A+B+C+D)回路19に送ってここでA〜D電流
信号を電圧変換すると共に全て加算してRF信号となる
(A+B+C+D)電圧信号19aを得ると共に、この
RF信号19aを記録再生回路14に送っている。この
際、記録再生回路14内では、光ディスク1の再生時の
み(A+B+C+D)回路19からのRF信号19aを
復号して光ピックアップ16上に記録された情報信号に
よる再生データを出力している。
【0067】次に、{(A+B)−(C+D)}回路2
0はラジアルプッシュプル信号生成回路とも呼称される
ものである。この{(A+B)−(C+D)}回路20
では、(A+B)回路17から出力された(A+B)電
圧信号17aと、(C+D)回路18から出力された
(C+D)電圧信号18aとの差分を取って{(A+
B)−(C+D)}電圧信号によるラジアルプッシュプ
ル信号20aを得て、図10(a)に示したようにウォ
ブル信号とランドプリピットグループ中の各ランドプリ
ピット信号とを含んだ波形のラジアルプッシュプル信号
20aをウォブル信号検出回路21と、ランドプリピッ
ト信号検出回路22とにそれぞれ送出している。
【0068】次に、ウォブル信号検出回路21は、光デ
ィスク1上に形成したグルーブ3のウォブルを検出する
ものである。このウォブル信号検出回路21では、
{(A+B)−(C+D)}回路20からのラジアルプ
ッシュプル信号20aに対して不図示のバンドパスフィ
ルタを通してランドプリピット5の影響を除去すること
でウォブル信号21aを得て、図10(c)に示したよ
うな波形のウォブル信号21aをウォブルクロック生成
回路23に送出している。
【0069】次に、ウォブルクロック生成回路23で
は、ウォブル信号検出回路21からのウォブル信号21
aに基づいてこのウォブル信号21aに同期したウォブ
ルクロック23aを生成し、図10(d)に示したよう
な波形のウォブルクロック23aをランドプリピットデ
ータ検出回路24と、前記したモータ駆動回路11とに
送出している。この際、前記したモータ駆動回路11で
は、光ディスク1の各ゾーンごとに得られウォブル信号
21aと同期したウォブルクロック23aによってスピ
ンドルモータ11の回転をZCLV,ZCAV制御する
ためのモータ駆動信号11aを生成している。
【0070】次に、ランドプリピット信号検出回路22
は、光ディスク1のランド4上に形成したランドプリピ
ットグループ中の各ランドプリピット5によるランドプ
リピット信号22aを検出するものである。このランド
プリピット信号検出回路22では、{(A+B)−(C
+D)}回路20からのラジアルプッシュプル信号20
aに対して所定の閾値により2値化してランドプリピッ
ト信号22aを得て、図10(b)に示したような波形
のランドプリピット信号22aをランドプリピットデー
タ検出回路24に送出している。この際、図10(a)
に示したラジアルプッシュプル信号20a中では、一つ
のランド4上の例えば奇数番目のシンクフレームS5,
S7から正極性のランドプリピット信号が検出でき、且
つ、一つのランド4と隣接するランド4上の偶数番目の
シンクフレームS6から負極性のランドプリピット信号
が検出できるものの、偶数番目のシンクフレームS6は
必要ないので、負極性を用いて偶数番目のシンクフレー
ムS6のランドプリピット信号を除去している。
【0071】次に、ランドプリピットデータ検出回路2
4は、ランドプリピット信号検出回路22からのランド
プリピット信号22aと、ウォブルクロック生成回路2
3からのウォブルクロック23aとを用いて、ランドプ
リピットグループ(LPPG)が示すランドプリピット
データ値及びセクタ同期データを判定するものである。
【0072】ここで、上記したランドプリピットデータ
検出回路24の内部構成について図7を用いて説明する
と、ランドプリピットデータ検出回路24は、AND回
路(論理積回路)25と、ランドプリピットゲート信号
生成回路26と、ランドプリピットカウンタ27と、カ
ウンタイネーブル信号生成回路28と、セクタ同期ビッ
ト検出回路29と、ランドプリピットデータ判定回路3
0と、EX−OR回路(排他的論理和回路)31とで構
成されている。
【0073】そして、上記したランドプリピットデータ
検出回路24では、ランドプリピット信号検出回路22
(図6)で検出したランドプリピット信号22aが、A
ND回路25に入力されている。
【0074】また、ウォブルクロック生成回路23(図
6)で生成したウォブルクロック23aは、ランドプリ
ピットゲート信号生成回路26,カウンタイネーブル信
号生成回路28,セクタ同期ビット検出回路29,ラン
ドプリピットデータ判定回路30にそれぞれ入力されて
いる。
【0075】また、上記したランドプリピットゲート信
号生成回路26では、ここに入力されたウォブルクロッ
ク23aに基づいて図10(e)に示したように正規の
位置に位置している正しいランドプリピット信号22a
だけを抽出できる程度の狭いパルス幅のゲート信号26
aを生成して、このゲート信号26aをAND回路25
に入力している。
【0076】次に、上記したAND回路(論理積回路)
25では、ランドプリピット信号22aとゲート信号2
6aとの論理積を演算し、その演算結果により図10
(f)に示したような波形のゲート後ランドプリピット
信号25aを得て、このゲート後ランドプリピット信号
25aをランドプリピットカウンタ27及びカウンタイ
ネーブル信号生成回路28並びにセクタ同期ビット検出
回路29にそれぞれ送出している。この際、AND回路
25は、ノイズ等によってランドプリピットグループ
(LPPG)に含まれてしまった偽ランドプリピット信
号を除去するためのものであり、予想されないタイミン
グ、すなわちゲート信号26aの範囲外に存在するラン
ドプリピット信号は偽ランドプリピット信号であるとし
て検出しないようにしているものの、ゲート信号26a
の範囲内に生じた偽ランドプリピット信号はそのまま検
出される。
【0077】次に、上記したカウンタイネーブル信号生
成回路28では、ここに入力されたウォブルクロック2
3aとゲート後ランドプリピット信号25aとを用い
て、ゲート後ランドプリピット信号25a中にシンクプ
リピット5aを検出した場合、前述したようにグルーブ
3のウォブル周期Nを6に設定した時に、シンクプリピ
ット5aと対応するウォブルクロック23aの次のウォ
ブルクロック23aの立ち上がりから5ウォブルサイク
ル分の波形長さを有するカウンタイネーブル信号28a
を図10(g)に示したように生成し、このカウンタイ
ネーブル信号28aをランドプリピットカウンタ27及
びランドプリピットデータ判定回路30にそれぞれ送出
している。
【0078】次に、上記したランドプリピットカウンタ
27では、シンクプリピット5aを除いてゲート後ラン
ドプリピット信号25aのランドプリピット数を、カウ
ンタイネーブル信号28aがHIGHの期間に亘って図
10(h)に示したように計数し、計数したランドプリ
ピットカウント値27aをランドプリピットデータ判定
回路30に送出している。この際、ランドプリピットカ
ウンタ27の動作では、正規の位置に位置しているゲー
ト後ランドプリピット信号25aは勿論のこと、ゲート
信号26aの範囲内に生じた偽ランドプリピット信号も
計数し、更に、正規の位置に位置していながらゲート後
ランドプリピット信号25aとして検出できない状態も
計数している。
【0079】次に、上記したランドプリピットデータ判
定回路30では、ここに入力されたカウンタイネーブル
信号28aの立ち下がりでランドプリピットカウント値
27aをラッチしている。そして、グルーブ3のウォブ
ル周期Nを6に設定した時に、ランドプリピットカウン
ト値27a、即ち、ランドプリピットグループ(LPP
G)内のシンクプリピット5a以外のランドプリピット
数が、(N−1)/2=(6−1)/2以上だった場
合、ランドプリピットグループ(LPPG)が示すラン
ドプリピットデータ値は“1”であると判定し、図10
(j)に示したようにランドプリピットデータ30aと
して“1”をランドプリピットデータ復号回路32(図
6)とEX−OR回路31とに出力している。
【0080】一方、シンクプリピット5aを除いた状態
でランドプリピットカウント値27aが(N−1)/2
=(6−1)/2未満であった場合、ランドプリピット
グループ(LPPG)が示すランドプリピットデータ値
は“0で”あると判定し、ランドプリピットデータ30
aとして“0”をランドプリピットデータ復号回路32
(図6)とEX−OR回路31とに出力している。
【0081】また、ランドプリピットデータ判定回路3
0は、カウントイネーブル信号28aが立ち下がった後
のウォブルクロック23aの立ち上がりのタイミングで
ランドプリピットカウンタ27のランドプリピットカウ
ント値27aをリセットするためのリセット信号30b
をランドプリピットカウンタ27に送出している。
【0082】次に、セクタ同期ビット検出回路29で
は、ここに入力されたウォブルクロック23aとゲート
後ランドプリピット信号25aとを用いて、グルーブ3
のウォブル周期Nを6に設定し且つセクタ同期ビット位
置を例えば4ビット目に設定した時に、ゲート後ランド
プリピット信号25a中からシンクプリピット5aを検
出した場合、シンクプリピット5aと対応するウォブル
クロック23aから3サイクル後のウォブルクロック2
3aのHIGHの期間におけるセクタ同期用のランドプ
リピット5の有無を検出する。即ち、ランドプリピット
グループ(LPPG)中の4ビット目に位置するセクタ
同期ビットの検出を行う。そして、検出されたセクタ同
期ビットの値は、上述したラントプリピットデータ30
aの変化点と位相が合うように、さらに3サイクル後の
ウォブルクロック23aの立ち上がりのタイミングで、
図10(i)に示したようにセクタ同期ビット検出信号
29aとして得て、このセクタ同期ビット検出信号29
aをEX−OR回路31に送出している。
【0083】次に、EX−OR回路(排他的論理和回
路)31では、ここに入力されたランドプリピットデー
タ30aとセクタ同期ビット検出信号29aとの排他的
論理和を演算し、その演算結果により図10(k)に示
したような波形のセクタ同期データ31aを得て、この
セクタ同期データ31aをランドプリピットデータ復号
回路32(図6)に出力している。
【0084】ここで、図11〜図14を用いて、図6及
び図7を用いて説明したランドプリピットデータ検出回
路24の動作例をより具体的に説明する。
【0085】図11〜図14は図7に示したランドプリ
ピットデータ検出回路の動作を説明するための第1〜第
4態様図である。
【0086】まず、図11に示した第1態様図では、光
ディスク1上でグルーブ3のウォブル周期Nを6に設定
した際、ランド4上でランドプリピットデータ値“1”
を示すランドプリピットグループAが(1,1,1,
0,1,1)のビット配列で形成され、且つ、4番目の
ビット位置にセクタ同期ビットが立てられていないので
このランドプリピットグループAがセクタの先頭に位置
している場合に、このランドプリピットグループAが光
ディスク装置10内で(1,0,1,0,1,1)のビ
ット配列としてミス検出された場合を示している。
【0087】即ち、ここでは、2番目のビット位置に本
来あるべきランドプリピット信号の欠落による検出ミス
が発生している。そして、ランドプリピットグループA
中で先頭のシンクプリピット5aを除くランドプリピッ
ト数は3となり、このランドプリピット数3は(N−
1)/2=(6−1)/2=2.5より大きいのでラン
ドプリピットデータ値は“1”と判定される。また、セ
クタ同期ビットは“0”として検出されている。従っ
て、ランドプリピットデータ値“1”とセクタ同期ビッ
ト“0”とでEX−ORを取るとセクタ同期データ値が
“1”と判定され、これによりランドプリピットグルー
プAは2番目のビット位置に検出ミスが発生したにもか
かわらず、正規の状態の各値(ランドプリピットデータ
値,セクタ同期データ値)と同じ値で判定されている。
【0088】次に、図12に示した第2態様図では、光
ディスク1上でグルーブ3のウォブル周期Nを6に設定
した際、ランド4上でランドプリピットデータ値“0”
を示すランドプリピットグループBが(1,0,0,
1,0,0)のビット配列で形成され、且つ、4番目の
ビット位置にセクタ同期ビットが立てられているのでこ
のランドプリピットグループBがセクタの先頭に位置し
ている場合に、このランドプリピットグループBが光デ
ィスク装置10内で(1,0,1,1,0,0)のビッ
ト配列としてミス検出された場合を示している。
【0089】即ち、ここでは、3番目のビット位置に偽
のランドプリピット信号が立ってしまったために検出ミ
スが発生している。そして、ランドプリピットグループ
B中で先頭のシンクプリピット5aを除くランドプリピ
ット数は2となり、このランドプリピット数2は(N−
1)/2=(6−1)/2=2.5より小さいのでラン
ドプリピットデータ値は“0”と判定される。また、セ
クタ同期ビットは“1”として検出されている。従っ
て、ランドプリピットデータ値“0”とセクタ同期ビッ
ト“1”とでEX−ORを取るとセクタ同期データ値が
“1”と判定され、これによりランドプリピットグルー
プBは3番目のビット位置に検出ミスが発生したにもか
かわらず、正規の状態の各値(ランドプリピットデータ
値,セクタ同期データ値)と同じ値で判定されている。
【0090】次に、図13に示した第3態様図では、光
ディスク1上でグルーブ3のウォブル周期Nを6に設定
した際、ランド4上でランドプリピットデータ値“1”
を示すランドプリピットグループCが(1,1,1,
1,1,1)のビット配列で形成され、且つ、4番目の
ビット位置にセクタ同期ビットが立てられているのでこ
のランドプリピットグループCがセクタの先頭以外に位
置している場合に、このランドプリピットグループCが
光ディスク装置10内で(1,1,0,1,1,1)の
ビット配列としてミス検出された場合を示している。
【0091】即ち、ここでは、3番目のビット位置に本
来あるべきランドプリピット信号の欠落による検出ミス
が発生している。そして、ランドプリピットグループC
中で先頭のシンクプリピット5aを除くランドプリピッ
ト数は4となり、このランドプリピット数4は(N−
1)/2=(6−1)/2=2.5より大きいのでラン
ドプリピットデータ値は“1”と判定される。また、セ
クタ同期ビットは“1”として検出されている。従っ
て、ランドプリピットデータ値“1”とセクタ同期ビッ
ト“1”とでEX−ORを取るとセクタ同期データ値が
“0”と判定され、これによりランドプリピットグルー
プCは3番目のビット位置に検出ミスが発生したにもか
かわらず、正規の状態の各値(ランドプリピットデータ
値,セクタ同期データ値)と同じ値で判定されている。
【0092】次に、図14に示した第4態様図では、光
ディスク1上でグルーブ3のウォブル周期Nを6に設定
した際、ランド4上でランドプリピットデータ値“0”
を示すランドプリピットグループDが(1,0,0,
0,0,0)のビット配列で形成され、且つ、4番目の
ビット位置にセクタ同期ビットが立てられていないので
このランドプリピットグループDがセクタの先頭以外に
位置している場合に、このランドプリピットグループD
が光ディスク装置10内で(1,0,0,0,0,1)
のビット配列としてミス検出された場合を示している。
【0093】即ち、ここでは、6番目のビット位置に偽
のランドプリピット信号が立ってしまったために検出ミ
スが発生している。そして、ランドプリピットグループ
D中で先頭のシンクプリピット5aを除くランドプリピ
ット数は1となり、このランドプリピット数1は(N−
1)/2=(6−1)/2=2.5より小さいのでラン
ドプリピットデータ値は“0”と判定される。また、セ
クタ同期ビットは“0”として検出されている。従っ
て、ランドプリピットデータ値“0”とセクタ同期ビッ
ト“0”とでEX−ORを取るとセクタ同期データ値が
“0”と判定され、これによりランドプリピットグルー
プDは6番目のビット位置に検出ミスが発生したにもか
かわらず、正規の状態の各値(ランドプリピットデータ
値,セクタ同期データ値)と同じ値で判定されている。
【0094】このようにランドプリピットデータ検出回
路24の動作によって、ランドプリピットグループ(L
PPG)中で本来あるべきランドプリピット5が検出で
きなかった場合や、本来ないはずのランドプリピット5
が検出されてしまった場合でも、そのランドプリピット
データ値を正しく検出することが可能となる。
【0095】この際、本来あるべきランドプリピット5
が多数ミス検出されたり、本来ないはずのランドプリピ
ット5が多数ミス検出されたり、また、セクタ同期ビッ
トがミス検出された場合には、ランドプリピットグルー
プ(LPPG)のランドプリピットデータ値を正しく検
出できない場合があるものの、ランドプリピットグルー
プ(LPPG)中の全てのランドプリピット5の配列に
よりランドプリピットデータ値を検出する場合よりも検
出時の冗長度を向上できる。
【0096】再び、図6に戻って、ランドプリピットデ
ータ検出回路24以降について説明すると、前述したよ
うに、ランドプリピットデータ検出回路24から出力さ
れたランドプリピットデータ30a及びセクタ同期デー
タ31aは、ランドプリピットデータ復号回路32へと
送られる。そして、ランドプリピットデータ復号回路3
2では、ランドプリピットデータ30a及びセクタ同期
データ31aにより、例えば図4や図5に示したセクタ
構成やブロックデータフォーマットに従って、補助情報
32aを検出し、この補助情報32aを記録再生回路1
4へと送る。そして、記録再生回路14では補助情報3
2aに従って、記録時に情報信号に基づいた記録信号1
4aをレーザー駆動回路15を介して光ピックアップ1
6に送り、光ディスク1上の所定箇所のグルーブ3に情
報信号を記録し、一方、再生時には補助情報32aに従
って光ディスク1上のグルーブ3に記録された記録済み
の情報信号を再生している。
【0097】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例
えばランドプリピットの配置される所定位置をウォブル
の山(又は谷)の略ピーク位置としたが、当然それ以外
の位置とすることも可能である。また、説明の便宜上、
ウォブル周期N=6を1シンクフレームとしたが、それ
以外の周期数とすることも当然可能である。更には、シ
ンクフレーム内で特定のビット位置として4番目のビッ
ト位置をセクタ同期ビット位置とすることで、そのラン
ドプリピットグループがセクタの先頭であるか否かを判
定したが、4番目のビット位置以外に特定のビット位置
を設定しても良い。
【0098】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係る光ディスクに
よると、とくに、グルーブ間のランド上にランドプリピ
ットグループを形成する際、ランドプリピットはランド
上でグルーブのウォブルの位相の所定位置に形成され、
且つ、ウォブル周期N(但し、Nは4以上の自然数)と
対応してランドプリピットを配置するためにN個のビッ
ト数を有したランドプリピットグループがランド上で一
つのシンクフレームおきに設置されると共に、一つのラ
ンド上のランドプリピットグループと、一つのランドに
対してグルーブを介して隣り合うランド上のランドプリ
ピットグループとは互いに一つのシンクフレームだけ位
相をずらして設置されており、ランドプリピットグルー
プがランドプリピットデータ値“1”を示す時には、先
頭ビット位置にシンクフレームに対して同期を取るため
のシンクプリピットが配置されると共に、シンクプリピ
ットを除いてランドプリピットが(N−1)/2個以上
且つ(N−1)個以下配置され、一方、ランドプリピッ
トグループがランドプリピットデータ値“0”を示す時
には、先頭ビット位置にシンクプリピットが配置される
と共に、シンクプリピットを除いてランドプリピットが
(N−1)/2個未満配置されているので、ウォブル周
期Nのシンクフレーム内での全てのランドプリピット配
列でランドプリピットグループが示すランドプリピット
データ値を表すのではなく、シンクフレーム内の先頭ビ
ット位置に配置したシンクプリピット以外にランドプリ
ピットが配置されているか否かによって、ランドプリピ
ットグループが示すランドプリピットデータ値を表すよ
うにし、且つ、ランドプリピットグループ中の特定のビ
ット位置をセクタに対して同期を取るためのセクタ同期
ビット位置として設定しているため、本発明に係る光デ
ィスクを光ディスク装置に適用した際に、光ディスク装
置内でランドプリピットグループが示すランドプリピッ
トデータ値を確実に検出でき、更に、セクタの先頭位置
に配置されたランドプリピットグループを確実に検出す
ることができる。
【0099】また、本発明に係る光ディスク装置による
と、上記した光ディスクからランドプリピットグループ
を検出する時に、とくに、ランドプリピットデータ検出
回路は、ランドプリピットグループの先頭に位置するシ
ンクプリピットを除いたランドプリピット数でランドプ
リピットグループのランドプリピットデータ値を判定し
ているので、ノイズや情報信号等の影響によるランドプ
リピットデータの検出誤りを低減し、より正確にランド
プリピットグループが示す補助情報を検出することが可
能となる。更に、シンクプリピットを除いた特定のビッ
ト位置にセクタ同期ビットが配置されているか否かを検
出しているので、セクタの先頭に位置するランドプリピ
ットグループを確実に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ディスクを説明するための斜視
図である。
【図2】本発明に係る光ディスクにおいて、ゾーンの構
成を示した平面図である。
【図3】本発明に係る光ディスクにおいて、隣り合うグ
ルーブ間に形成したランド上のランドプリピットグルー
プを模式的に示した図である。
【図4】本発明に係る光ディスクにおいて、ランドプリ
ピットグループによるセクタ構成を模式的に示した図で
ある。
【図5】本発明に係る光ディスクにおいて、ランドプリ
ピットデータブロックのフォーマットを示した図であ
る。
【図6】本発明に係る光ディスク装置を示したブロック
図である。
【図7】図6に示したランドプリピットデータ検出回路
内を拡大して示したブロック図である。
【図8】本発明に係る光ディスク装置内の光ピックアッ
プを拡大して示した図である。
【図9】図8に示した光ピックアップ内のホト・ディテ
クタを拡大して示した図である。
【図10】本発明に係る光ディスク装置において、各回
路からの出力信号の波形を示した波形図である。
【図11】図7に示したランドプリピットデータ検出回
路の動作を説明するための第1態様図である。
【図12】図7に示したランドプリピットデータ検出回
路の動作を説明するための第2態様図である。
【図13】図7に示したランドプリピットデータ検出回
路の動作を説明するための第3態様図である。
【図14】図7に示したランドプリピットデータ検出回
路の動作を説明するための第4態様図である。
【図15】従来の光ディスクの一例を説明するための図
である。
【図16】従来の光ディスクの他例を説明するための図
である。
【図17】従来の光ディスクにおいて、(a)はウォブ
ルしたグルーブのウォブル位相が逆の位相を持つ箇所を
模式的に示し、(b)は一つのグルーブの両側に隣接す
るランド上に形成したランドプリピット同士が重なり合
う箇所を模式的に示した図である。
【符号の説明】
1…光ディスク、2…ディスク基板、3…グルーブ、4
…ランド、5…ランドプリピット、5a…シンクプリピ
ット、LPPG…ランドプリピットグループ、6…相変
化記録層、7…金属反射層、10…光ディスク装置、1
1…モータ駆動回路、12…スピンドルモータ、13…
ターンテーブル、14…記録再生回路、15…レーザー
駆動回路、16…光ピックアップ、16g…ホト・ディ
テクタ、17…(A+B)回路、18…(C+D)回
路、19…(A+B+C+D)回路、20…{(A+
B)−(C+D)}回路(=ラジアルプッシュプル信号
生成回路)、20a…ラジアルプッシュプル信号、21
…ウォブル信号検出回路、21a…ウォブル信号、22
…ランドプリピット信号検出回路、22a…ランドプリ
ピット信号、23…ウォブルクロック生成回路、23a
…ウォブルクロック、24…ランドプリピットデータ検
出回路、25…AND回路(論理積回路)、26…ラン
ドプリピットゲート信号生成回路、27…ランドプリピ
ットカウンタ、28…カウンタイネーブル信号生成回
路、29…セクタ同期ビット検出回路、30…ランドプ
リピットデータ判定回路、30a…ランドプリピットデ
ータ、31…EX−OR回路(排他的論理和回路)、3
1a…セクタ同期データ、32…ランドプリピットデー
タ復号回路、32a…補助情報、B…ビームスポット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/10 321 G11B 20/10 321Z 20/12 20/12 Fターム(参考) 5D029 WA02 WA30 WD16 5D044 BC04 CC04 DE38 DE57 DE77 FG16 FG18 GM04 GM11 GM21 5D090 AA01 BB04 CC04 CC14 DD01 DD05 EE13 FF07 FF45 GG03 GG26 GG28 GG38

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正弦波状(又は、余弦波状)にウォブル
    (蛇行)したグルーブと、隣り合う前記グルーブ間に位
    置したランドとを対にしたトラックが、ディスク基板上
    で最内周から最外周に亘って螺旋状又は同心円状に形成
    され、且つ、前記ランド上には前記グルーブに情報信号
    を記録及び/又は再生するための補助情報がランドプリ
    ピットとして予め形成されていると共に、前記情報信号
    への記録領域が半径方向に複数のゾーンに分割されて、
    各ゾーンごとに回転数が段階的に略線速度一定に切り換
    えられ、更に、各ゾーン内では各ゾーンごとに設定され
    た回転数で角速度一定に回転制御される光ディスクであ
    って、 前記グルーブは前記各ゾーン内でウォブルの位相が常に
    同位相に形成されており、且つ、ウォブル周期N(但
    し、Nは4以上の自然数)で一つのシンクフレームが構
    成されると共に、所定数のシンクフレームでセクタが構
    成され、 前記ランドプリピットは前記ランド上で前記グルーブの
    ウォブルの位相の所定位置に形成され、且つ、前記ラン
    ドプリピットを配置するために前記ウォブル周期Nと対
    応してN個のビット数を有したランドプリピットグルー
    プが前記ランド上で一つのシンクフレームおきに設置さ
    れると共に、一つの前記ランド上のランドプリピットグ
    ループと、一つの前記ランドに対して前記グルーブを介
    して隣り合う前記ランド上のランドプリピットグループ
    とは互いに一つのシンクフレームだけ位相をずらして設
    置されており、 前記ランドプリピットグループがランドプリピットデー
    タ値“1”を示す時には、先頭ビット位置に前記シンク
    フレームに対して同期を取るためのシンクプリピットが
    配置されると共に、前記シンクプリピットを除いて前記
    ランドプリピットが(N−1)/2個以上且つ(N−
    1)個以下配置され、一方、前記ランドプリピットグル
    ープがランドプリピットデータ値“0”を示す時には、
    先頭ビット位置に前記シンクプリピットが配置されると
    共に、前記シンクプリピットを除いて前記ランドプリピ
    ットが(N−1)/2個未満配置されることを特徴とす
    る光ディスク。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ディスクにおいて、 前記セクタの先頭位置に配置された前記ランドプリピッ
    トグループは、前記シンクプリピットを除いた特定のビ
    ット位置を前記セクタに対して同期を取るためのセクタ
    同期ビット位置として設定し、且つ、ランドプリピット
    データ値“1”を示す時にはセクタ同期ビットを配置せ
    ず、一方、ランドプリピットデータ値“0”を示す時に
    はセクタ同期ビットを配置することを特徴とする光ディ
    スク。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の光ディスク
    を用い、この光ディスク上の前記トラックに光ピックア
    ップから出射させたビームスポットを照射して、前記ト
    ラックから反射された反射光を前記光ピックアップ内の
    ホト・ディテクタにより光電変換して、前記トラックの
    ウォブルと対応してウォブル信号を検出すると共に、前
    記ランド上から前記ランドプリピットグループの各ラン
    ドプリピット信号を検出するように構成した光ディスク
    装置であって、 前記ホト・ディテクタを前記トラックに沿って外周側と
    内周側とに2分し、外周側の光センサ出力と内周側の光
    センサ出力との差分を演算してラジアルプッシュプル信
    号を出力するラジアルプッシュプル信号生成回路と、 前記ラジアルプッシュプル信号中から前記ウォブル信号
    を検出するウォブル信号検出回路と、 前記ウォブル信号からウォブルクロックを生成するウォ
    ブルクロック生成回路と、 前記ラジアルプッシュプル信号中から前記ランドプリピ
    ットグループの各ランドプリピット信号を検出するラン
    ドプリピット信号検出回路と、 前記ウォブルクロックと、前記ランドプリピットグルー
    プの各ランドプリピット信号とに基づいて、前記ランド
    プリピットグループの先頭に位置するシンクプリピット
    を除いてランドプリピット数が(N−1)/2個以上且
    つ(N−1)個以下の場合にランドプリピットデータ値
    が“1”であると判定し、一方、前記ランドプリピット
    グループの先頭に位置する前記シンクプリピットを除い
    てランドプリピット数が(N−1)/2個未満の場合に
    ランドプリピットデータ値が“0”であると判定するラ
    ンドプリピットデータ検出回路とを備えたことを特徴と
    する光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の光ディスク装置におい
    て、 前記ランドプリピットデータ検出回路は、前記ランドプ
    リピットグループ中で前記シンクプリピットを除いた特
    定のビット位置にセクタ同期ビットが配置されているか
    否かを検出し、前記ランドプリピットグループが示すラ
    ンドプリピットデータ値が“1”で且つ前記セクタ同期
    ビットが配置されていない場合、及び、前記ランドプリ
    ピットグループが示すランドプリピットデータ値が
    “0”で且つ前記セクタ同期ビットが配置されている場
    合に、セクタの先頭位置に配置された前記ランドプリピ
    ットグループであると判定することを特徴とする光ディ
    スク装置。
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